HRBG/0008
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- (植え替えての仕切りなおし)今はやらなければならない事が多い。それが済んだ後でなら…あるいはな。
真相を話したところで、大抵の人間は話題性のある噂の方を信じたがるだろうさ。サボりは程ほどにな…? ならば仕切りなおしと行こう、補給と修理を済ませた後…(そう言って彼が待ち合わせのポイントに指定した場所は…)
……ここならば余計な邪魔も入るまい。準備はできているか?(地表に存在する最も高い構造物。マスドライバーの基地だ 適度に遮蔽物もあり、自由に動き回れる広さもある) -- ヴェンデッタ
- これはまた絶景なりて…(とマスドライバー基地を眺めてほお、と声を上げる)
ふふ、その口ぶりからするとここをよく使ってるようでござるな(しゅら、と鞘から忍者刀を抜く。そしてその刀をび、とジルヴァラへ突きつけ) …それではウェンデル少佐…いやさ今はヴェンデッタ殿。ニンジャマスター・堂仁。いざ…参る! (言葉と共にスラスタを吹かし吹っ飛ぶように横へスライドする伽藍。相手はあの白銀の英雄だ、下手な速度ではあっさりと捕らえられかねない) (並みの機体であれば既に最高速に達しているような速度で、遮蔽物の裏に入っては飛び出しを繰り返し回り込むように弧を描いて距離を詰める) -- 堂仁
- かつてのレイドイベント、雪上の決戦における最終マップがここの防衛だった。互いにとって戦いやすい地形、というだけで選んだが…
(此方は左肩からバズーカを手に持ち伽藍と向き合う)うむ、では手合わせ願おうか…勝負! (一方こちらは真正面から突進を仕掛けるが、迂回する軌道で高速移動する黒い機体はすぐに遮蔽物の影に消え) なるほど、速度は特に秀でているな…(相手はまだ更に加速できそうな、余裕を残した速度にも見える)まずはそれを捉えなければならんか…! (背中のバックパックから、1基だけアサルトサテライトが打ち出される…が、伽藍を追尾するでもなく ただ真上…上空に向かって上昇していく) (神経接続を通し、センサーが上空からの視界を脳と共有する。遮蔽物越しで見えない相手を見るための…目だ)……君の出方を見せて貰うぞ (そうして捉えた方角、少し先の遮蔽物の切れ目の地面を狙ってバズーカを発射。仮にそのままの速度で進めば爆発に突っ込むことを見越した偏差射撃だ) -- ヴェンデッタ
- (サテライトが登っていくのを視界の端に捕らえ…しかして疑問が浮かぶ。それは特段大きな動きをしていないのだ)
……つまりは、物見と見た!(2つの視点で見ることにより、動きは丸裸、だが、ならば、とバズーカの砲口を見据え) 来たっ!!(バズーカの射撃。それは風を切るような速度の伽藍の先を正確に読んでる。しかし速度を落とさず…伽藍は、跳ねた) …ぬ、ぐぅ!(ラプラスデモン起動。進行方向の空間を先んじて解析し、爆風の影響度を事前に予測。その威力がダメージにならず…) はっ!(しかし伽藍を押し上げるには充分な爆風を薄い装甲で受け、今度は文字通り、吹っ飛んだ。まるで傍目には爆風を踏んだと見えるような軽業だ) 悪いが…その目、潰させてもらうでござる!(細かいキズは負ったものの行動に支障なし、だが爆風だけでは上空のサテライトまでは届かない、ならば、と) (臨界焙烙玉を取り出し、投げる。それは届きはしないが…サテライトと自分の間で、どん、と花火のように爆風を撒き散らし一時的に空の目を覆い隠し) (アインシュタインデモン起動。上昇していたベクトルを擬似重力子により強引に下方向へ変換。更にはスラスターを吹かして斜め下へと凄まじい速度で"落ちる") しゃっ!(加えて超振動クナイにも高重力を付加。下手な障害物ならば貫通するような威力のそれを赤き機体へと放つ。それはクナイで放たれる徹甲弾の如く) -- 堂仁
- ほう…軌道を変えず、速度も緩めず…!(そう突破したか、と目を見張る。爆風に乗り、軽やかに舞うような姿)
む…?(臨界焙烙玉による爆発で、空中からの視界は遮られる それはつまり、何かを仕掛けてくる前兆とも受け取れて) 来る…か?(先程まで爆風に浮いた筈の伽藍は、重力制御によって物理法則を捻じ曲げたかのような素早い着地を果たしていた) (地面を蹴れば横に跳び、スラスターを噴かしてこちらも遮蔽物に隠れる 半身が隠れ切るか否か、といった瞬間に響く大きな金属音) (強烈な貫通力をもって右腰の装甲を穿ったクナイ、ダメージ表示をモニター越しに確認し)攻撃力も充分…見てから避けるのは困難だな! (その後も、サテライトを回収し遮蔽物の切れ目からバズーカを撃ちはするが、牽制程度。徐々にだが二人の戦場は開けた場所へ向かっているように見える) こちらの誘い、果たして乗ってくれるかどうか……(一足先に開けた広場に抜ける まだ残弾はあったがバズーカのマガジンを捨て、新しい物と交換する。タクティカルリロードだ) -- ヴェンデッタ
- (手持ち武器とは言え、重力を体外に与えるのは負荷が高い。大事を取って必要以上には間を詰めなかったが)
…上々!(右腰へとヒット。相手も同じように遮蔽物を利用すると見ての徹甲弾ならぬ徹甲苦無だったが功を奏したようだ) (遮蔽物を利用して更に距離を詰めようとするが…)…さっすが、読みの精度は充分でござるな!ジェイ殿を彷彿とさせるでござる! (押しては引き、引いては押しの立ち回り巧者に舌を巻くも)む…!(いつの間にか遮蔽物が無い広場へと踏み込んでいたことに気づく) 相手を抑えつつ…誘導まで。…手のひらの上のようでござるが…やらいでか!(獲物の関係上、広間では若干の不利とみたが…虎穴に入らずんば虎子を得ず) (それに…障害物がないということは、邪魔がなく十二分に突っ走れる、ということでもある、と、広場へと進み出て) -- 堂仁
- 君のように自在に動き回る相手を捉えるのはひと苦労だ…おまけに目潰しも持っているとなれば。
(右手に持った高出力ビームソード。その緑色の粒子の刃を展開し…軽く身を沈めるように低く構える) 今度は此方から行かせて貰おうか…!(真正面の堂仁めがけ突進してくるかと思いきや、ジグザグのランダムな回避機動を織り交ぜつつ接近を試みる!) (そのビームの刀身は切っ先を地面側に向け、雪を蒸発させながらその水蒸気に緑の光を映しオーロラのように揺らぐ) さぁ、どう対処する…堂仁君!!(間合いが詰まりきれば、地面から掬い上げるように切りかかってくるのは明白 生半可なものであれば反撃ごと叩き切らんという勢いで迫る) -- ヴェンデッタ
- (複雑な軌道を描く赤き機体。高度な読みに基づいたそれは、その機動を読もうとしてもその一手、一手先を往く)
…くっ…ならばっ!(それを待ち受ける伽藍は回避せず…むしろ前へ)接触するその瞬間、その時に…賭ける! (下手に先を読もうとするからこそ、惑わされる。自ら距離を詰め、間合いの内へと入れば…その時は、彼が近くに居ることは確実なのだから) (空気を切る伽藍、後ろへ流れていく雪上の光景。加速する世界の中で、静かに伽藍は刀を鞘へと納める) (心を湖面の如く、意識を澄ませ、来るその時を、全神経を研ぎ澄ませ……) 秘刀『月輪』!!(鞘から刃が奔った。その軌跡、月の輪の如く。そしてその刀が即座にまた鞘へ納められた時…伽藍の右腕はなく) ぐっ……!(交錯する輪と、光の帯。高速で切り抜けたお互いは、勢いのままに雪上を滑っていき伽藍の体ががくりと傾ぐ) (だが、まだ、膝は付かない。黒き鋼鉄で作られた忍者は、地を舐めることを拒否するかのように、空を仰いで) -- 堂仁
- 避けようとはしないか…その意気や良し!(ぶつかり合いを選んだと踏めば、嬉しそうな笑みをコックピット内で浮かべ)
ノーザンライツ・スラッシュ…!!(普段は叫ばぬ技名を、あえて出したのは堂仁のノリに合わせたもの 何故かといえば、そちらの方が楽しいからだ) む、ぅっ……!(両者の交錯と閃光、その後…ジルヴァラの右腕、肘から先は掬い上げた勢いのままに宙を舞っていた)相討ちか…… だがお互いまだ戦闘不能ではない。そうだな…?(勝負は続行するのだろう、と膝をつかぬ相手に確認するように機を反転させる) (千切れた右手が雪に突き刺さる頃には左手のバズーカを構え直し、アサルトサテライトを3基とも射出 まるで後方に追いやるかのような面での制圧射撃を加える) -- ヴェンデッタ
- 流石は…白銀の英雄。拙者感服したでござる(相打ちに持ち込めたのは、半ば、偶然だ。身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれと、守りを考えぬ居合が彼を捉えたに過ぎない)
ならばこそ……燃え尽きるまで。バッテリーの最後の1ボルトまで出し尽くしたく(背を向けたまま…彼の問いに答える。そして、胸の月読命が、煌めいた) 顕れよ、竜王『波夷羅』(その呟きと共に、伽藍の背を覆うように龍を模した絡繰躯体が浮かび上がり、龍型と共に片腕の伽藍が振り返る) (そしてサテライトが射出されるのと同じタイミングで、その龍型が弾け、伽藍の各所へとその身を幾つものパーツと化して…合体した) (ヴァンデッタがセンサ類の計測値に気を配っていれば気づいただろう、伽藍の…緑色の鱗を身に纏った忍者の"質"が変わったことを) (そうして伽藍は鞘に納めていた刀を握り、その鞘を捨てる。それはもはやこの一刀に全てを賭けるという意思の表れ) (忍者刀が、柄の宝珠経由で込められたエネルギーを纏い輝く。それは満月のように明るく、太陽にも似た強い輝きを得て) …映刀『降月虹』(残る左腕だけで、ぐるり、と真円を描いた。その軌跡は空間に残り、伽藍の前面に輝かしい月を造り) (一拍の後…その月がばらりとほぐれて刀の形を取ったエネルギー体となり、射出される。その数は…数十、数百を越えなお増え) (そして数えるのも難しくなる程の数…千本を越え。光刃はサテライトの放つ面射撃とぶつかりあい、削れあい、潰し合っていく) (外付け拡張絡繰躯体『波夷羅』により、精密性の増した千の光が砕け、舞い散る雪のように。降りしきる。雪上の大地へと) (長くは保たない。波夷羅はジェネレータの役割もあるとは言え、あくまでメインは伽藍の出力炉だ) (合体により一度に扱えるエネルギー放出量は激増したもの、言い換えれば短期決戦向けに作り変えられたのに過ぎないのだから) -- 堂仁
- //おぉ、更なる奥義が…! 活動限界なので続きは明日以降になります! -- ヴェンデッタ
- まだ奥の手を残していたか…やるな(手負いという気が余りしない、気を抜ける相手ではないと改めて肝に銘じ…集中する)
熱量が変化した…? ただの追加武装という訳ではないな…(具体的な変化は分からないが、ステータスの変動が有り得る事は理解し) (見事な技だ、と感心した。ともすれば刀の軌跡が描く月に、目を奪われそうになる…性能だけでなく、魅せる技でもあるそれに) ぬ、ぅっ…この火力と拮抗するか……ならば!(堂仁にとってのネックがエネルギーであるように、この男にとって問題なのはサテライトの残弾だ。いずれかが尽きた時点で拮抗は崩れる) (その時勝負が決まる…というのは誰もが考える手。だが、攻めの手を緩めずに更なる攻撃を加える為の武器がジルヴァラにはあった) これで…!(弾の切れたバズーカを、伽藍に対し乱雑に放り投げる、それだけならば攻撃の意味は殆どなさない。一瞬だけ両者を遮る視界。) (投擲の動作でほんの少しだけ、ジルヴァラの胴体が伽藍の方を向く…胸部に搭載されたCIWS、これだけはこの拮抗状態にあってまだ自由に使えるのだ) (だがそれで狙い撃ったところで回避されるか、大したダメージも望めない…その為の布石は、既に打ってある。 両者の必殺技が交錯する前と、立ち位置が入れ替わるような状況…ならば堂仁の背後には落ちている筈なのだ) 爆ぜろォ!!(先程タクティカルリロードで捨てた、まだ残弾のあるバズーカの弾倉。それを狙い撃ち、背後での爆発を引き起こす!) -- ヴェンデッタ
- (押し合いへし合い、光刃とサテライトのぶつかりあいは嵐のように清廉な雪を蒸発させ、その下の大地を露出させていく)
(一つ一つの射撃の威力はサテライトの方が上、一発で十数本もの光刃を弾けさせるも、光刃の数は圧倒的だ。勝機が無い訳ではない) ……ぬっ!?(しかし、サテライトを放ちながらも赤き機体が動いたのを視認する。こっちは光の刃の放出と制御に手を取られている。遠隔操作兵器の利点を活かしたか、と唸ったが) (飛んできたのは…残弾がもう無いはずのバズーカそのもの。無論、如何に装甲が薄い伽藍とてそのような物が当たったとしても痛痒にもならない、意味がない) (だが、視界が遮られた瞬間、嫌な予感がした。殆どカンとも言うべき…積み重ねてきた修行の囁き) ("あの白銀の英雄が、意味のないことをするか?") させぬ、させぬぞヴェンデッタ殿!その目論見、押し通ぉぉーーーる!!!(拮抗していた光の嵐を収斂。弾幕の面射撃を、まるで一本の巨大な刃で突き通すように) (当然、放たれていたサテライトの射撃は通るようになってしまう。が、これは賭けだ、読めぬ彼の狙いと、己の刃、どちらが先に通るのかの) つら…ぬけぇ!!(ジルヴァラの全長…それに匹敵するような20m級の光の刃が弾幕の先の赤き英雄を穿たんと発射された瞬間) (背後からの爆発。それが光刃の制御に全集中していた伽藍の無防備な背部から膨らみ…その四肢を致命的に引き裂き、サテライトの射撃を受け弾け飛んだ) -- 堂仁
- (爆発と眩いばかりの閃光…それらが収まった後、二体のソウルユニットが立っていた場所は雪も消し飛び、浅いクレーターのような有様)
く……ふふ、見事だ…堂仁、君……(ノイズ混じりの通信が流れる)太刀筋に、迷いが無い……とでも、言うべきか… (面から点へ、光の刃はジルヴァラの左手を貫きその先の胴体…背中まで突き抜けた) (基部となるバックパックが破壊されたことで、サテライトはリンクが途絶し3基とも地に落ちる) 僅かに逸れていたなら、蒸し焼きにされるか…灰になっていたところだ こんなにも血が騒ぐ戦いは、久しぶりだよ…。 (無数のエラー表示と警告が溢れるモニターの明かりの中、血を拭うために仮面を外し) -- ヴェンデッタ
- (もはや満身創痍の伽藍。四肢はズタボロになり、背中側から胴体も大破し、クレーターの上へ大の字となり)
……そちらこそ。重ね重ね、感服仕った(こちらの通信もノイズまみれだ、腕一本も動かせはしない) (その通信に、くつくつ、と笑い声が交じる)ああ…強者に挑むというのは…楽しいでござるな……(そんなことを楽しそうに言い) お相手、感謝致いたした(機体が動けば、礼でもしていたであろう言葉と共に、消え去った光刃の穴から覗く、仮面を外した彼の顔を見て) ……やっぱり、イケメンでござるなー…。イケメンで真面目で勉強もちゃんとやって、しかもとびっきりに強いとか! 天は二物どころか3つも4つも与えすぎだと思うのでござるけど!(などといたずらっぽく叫んで…その声は遠く雪上へ消えていった) -- 堂仁
- そう……それだ。 その楽しさを…ジェイにも、知って貰いたいのさ…(願わくば、あの老人にも…)
此方こそ感謝だ…これほど心強い味方がいると知れた。(あの多彩な武装と機能、持ち腐れとせず状況に応じて使いこなす才能は、老人のお眼鏡にかなうわけだと納得した) アバターの外見が当人と同じとは限らんさ。 それに…真面目に勉強することは、君にだって出来る筈…その気になれば。 (同じく笑いながら、強敵との戦いの後の余韻を暫く楽しんだのであった…) -- ヴェンデッタ
- (惑星フォルストゥへ転移し、フレンド反応を拾ってヴェンデッタを求め辺りを観察しながら足音も無く歩む少年)
…ショートランドの宇宙港にはよく来ているものの…ここにまで降りたのは始めてでござるな…(と近場の観光地には自然何故か行かない的現象を想像しつつ) -- 堂仁
- (辺り一面、雪に覆われた銀世界といった惑星。僅かに雪から突き出た高層建築の残骸が、かつてそこに人の暮らしがあった名残)
(まともに機能している人工物は採掘施設や軍事基地だが、いずれも地下にあり 地表部分に出ている建造物は少ないのだ) (仮面の男の現在位置を辿っていくと、それらしき座標からは銃声と爆発。時々ビームの閃光も…赤い機体はどうやら戦闘中のようだ) -- ヴェンデッタ
- 凍てついた星…という風情でござるな。これでは足音を消しても意味がないでござるな…まあ、無駄に消す必要もなかろうが。
…む(戦の音に勘付き、歩みを早める。足跡が分かりやすく残ってしまっているが今は気にしなくてもいいだろう) (残骸に隠れ観察すれば…そこには赤い機体。一瞬、加勢するかどうか迷ったものの、一旦は、戦闘をそのまま観察する) -- 堂仁
- (林立する元ビルだったであろう残骸 それらの合間から見え隠れするのはジルヴァラばかり)
(ビームを避けたかと思えば、別の方角からロケット弾が飛来。対戦相手は居場所を掴ませないように立ち回っている) (その戦いを見守る第三者が居る、とは気づきもせず その相手は通信で叫んだ) 「俺はこの2年間、アンタの動きを徹底的に研究した!仮面で顔を隠しても、癖はそのままだな…えぇ、ヴェンデルよ!」 (一方、仮面の男はそれに答えない。淡々と回避してはいるが…狭い通りが枷となって、次第に攻撃が掠め始める) くっ……最初からそのつもりでここを選んだか…(機動性は生かせず、アサルトサテライトもワイヤーが引っかかりやすい地形) -- ヴェンデッタ
- (赤い機体の動きは素晴らしい、の一言に尽きる。が、相手もさるもの。こちらには気づいてないだろうに、その自分にも攻撃の出どころが分からぬ動きをしている)
(フレンド反応を再度確かめる。それは…あの赤い機体から。あれにヴェンデッタが乗っていることを確信して、身を乗り出しかけたその時) ヴェンデル…とな!?(それは、エドバクフにヴェンデッタが来訪した際、間違えたかつてのランカー。確かにネットニュースの彼と似ていたが、本人からの否定に他人の空似だろうと納得していたが) ……だが、だとしても…!(回線を開く。それはフレンド同士のみでしか使わぬ専用回線。傍受も解析も困難な、それ) 「助太刀は、必要にござるか?」(短く、問いかける。彼は何かしらの罠にハマったように見える、ならば、その一言を) -- 堂仁
- (よくよく観察すれば、ビルの残骸に巧妙に隠されたビームライフルの数々。範囲内に入れば遠隔トリガーで狙撃し、1機でありながら瞬時に移動したように見せかけている)
(ついに命中弾はジルヴァラの左肩から先を吹き飛ばす。残るは利き手ではない右手のみ…更に追い討ちとばかりに別方向からのビームがバックパックを貫いた) ……堂仁君か、見苦しいところを見せてしまったな …だが、不要だ。そして、もう少し…離れていた方がいい (フレンド専用の通信に、一瞬驚いた素振り。本当に堂仁の来訪には気付いていなかったようで) そこだぁッ!!(何も居ない筈の虚空に、ビームソードを振るう…そう、敵が使っていたのは光学ステルスだ) 「おぉ、怖い…何で気付かれたか、まぁマグレだろうが…癖は知ってるって言ったろうが!」(ソードではなくジルヴァラの腕の部分を、同じく機体の腕で受け止める緑の機体…) 「この肩の星が見えるか?撃墜マークだ、シミュレーターでアンタを落とした数…13回だ!今日ここに、もう一つ星を刻んでやる!」(左手からビームソードを展開し、振りかぶった) ……雪だ。(「なに?」と、相手は一瞬聞き返したが その瞬間に緑のシェーヴルの胴体へ膝蹴りを叩き込み、カメラアイをCIWSで破壊。そのまま袈裟切りにして打ち倒す) お前が通った後だけは、降っていた筈の周囲の雪も消えていた… 前にも言った筈だ、アーレント。狙撃手が敵前に出て勝ち誇るのは、悪い癖だと… 「くそ……俺は諦めねぇからな、アンタがチームを解散したせいで…俺は…!」(悪態をつきながらリスポンの為消失していく対戦相手…)
……すまない、待たせてしまったか。 堂仁君、わざわざ来てくれたのには理由があるのだろう? -- ヴェンデッタ
- (左腕を失い、追い詰められているというのに冷静で、自信の籠もった声。その声に瞠目しながら)「承知」(と通信が邪魔にならぬよう短く答え、更に後方の障害物へと下がる)
(そうして固唾を呑んで見守っていれば…在らぬ方向に光刃を振るう赤き機体。すわ、何事かと驚いたが…) …そうか、身を隠してござったか(すぐに気づく。その手は似たようなものを己も使う。先程発見した隠されたビームライフルと合わせ) (相手の術は相当な物だと分かる。だが、それを看破した彼の観察力はそれ以上)…隠れ身の術で取った優位ならば…まあ…そうなるでござるな。 (シェーヴルが倒れる。ショートランドの宇宙港でも見かける量産機体ではあるが…一見しても明らかに装備の質がいい、決して容易な相手ではなかったはずだ) …いや、委細問題なく。今のもある意味…目的の一つでござったからな(完全に消失した相手を確認し、障害物から出て赤い機体の元へ) ヴェンデッタ殿を腕前を拝見したかったのでござるよ。あの御老人に選ばれるほどの、その才能を(しかし予想以上だった、と思う。完全に術中に陥ってからの逆転、そうそう出来ることではない) …だが…(疑問が一つ、増えた、少し逡巡するも)…ウェンデッタ殿は、やはり白銀の英雄、でござったか(強いはずだ、と思う) -- 堂仁
- 腕前、か…となればますます無様なところを見せてしまった。(ソードのビームを消失させ、改めて堂仁に向き直る)
こうなっては今更、隠し立てもできんな。その通り…私の本来の名は、ヴェンデルだ。 身分を偽っているのは、最近HRBGを始めた知人に勘付かれないようにするためだったが…このとおり、かつてのチームメンバーには気付かれてしまう。 あの老人のお眼鏡にかなう、という意味では…君も同じではないか? …しまった、私は君の実力をあまり知らないな。 確か、以前のレイド戦の配信映像では見たが…ずっと一人を追い続ける映像ではなかったしな(伽藍の機体そのものと、基本的な戦いは見たことがあるようだ) -- ヴェンデッタ
- いやいやなんの。確かに罠そのものにかからぬのが最上であろうが戦場では何が起こるのか誰にも分からぬもの。
罠にかかろうともそれを跳ね除ける手腕、確かにこの目に。……まあ、それに、罠と言うならば拙者らはもう、あの御老人の罠にかかってるような物でござるしな。 ならばそこからの反骨、それこそが重要とも言えよう(などと笑って言い、彼の告白を聞けば…ひとつ頷いて) 拙者が初めたのは一年とそろそろ半分という頃にもなろうが…噂はまだ残っておったでござるからな。色々と失笑モノの話も流れていたでござるよ? やれチーム内で姫の奪い合いがあったのだ、やれ手ひどく負けた相手がリアル凸したのだ、やれ実はチーターでBANされたのだ…と(苦笑し) …ふむ?確かに。いや実際、あの死神とどう戦うかが分からなかった故、共に戦うのであれば一度見たほうがよいと思ったのでござるが、 それならば拙者も同様に腕を見せておいた方がよいでござるな。……何なら直接味わってもらうのもまた良しでござるが? それにそれは…腕を上げねばならぬ拙者にとっても…白銀の英雄との手合わせは好都合でござるしな(にやり、と笑ってうそぶき) -- 堂仁
- あれでも以前は、背中を任せられる…頼りになる奴だった。かつての戦友と刃を交えるのは、あまりいい気分ではないな…
ドクターの仕掛けた罠は、ジェイという人質付きだ。罠と分かっていても、踏み込まざるを得まいよ… (自分が消えた理由に関する噂の数々を聞けば、笑い出す)ふふ、はっはっは…想像力が一人歩きしてしまっているな。あれは単に、学業に専念する為だった…リアルまで犠牲にはできないさ。 うむ、連携を意識するのであれば…手の内はある程度知っておきたい。その上で…味方さえも欺く隠し玉は残しておいて欲しいが (それはつまり、今この場においても…自分は手の内全てを見せるつもりはない、という意思表示でもある) そうは言うが私は手負いだ。それで不満がなければ…勿論付き合うが -- ヴェンデッタ
- …それは残念なことにござるな。だが、だからこそいつかは和解できればよいでござるが…
(伽藍忍法帖の、序盤を思い出す。抜け忍となった伽藍が、追手となり自分を追ってきたかつての仲間と刃を向け合うシーン) (作品では分かり会えないまま決着がついてしまったが…これはゲームとは言え現実だ。できうるならばまた笑い合えるようになれば、と思う) ははっ!本当にござるか!いやはやそれは至極当然真っ当にて!勉強サボりまくりの拙者は見習わねばでござるな!くく、民草など刺激的な想像をするのが常でござるからな! (などと楽しそうに笑っていたが、彼がそう言えば…こくりと頷いて)承知。実際、無くはないのでござるが…形になっておらぬでな。今は出来るかも怪しい所にて。 ふむ、確かに手負いのままでは実力云々も絵空事。機が合うならば、修理ののち手合わせ願いたく思うでござるが。 (そう言って、ジルヴァラの左肩を見る。それでも…彼ならば、雪上での英雄であった彼なら充分すぎるほどの実力を発揮するのでは、と思ってしまうが) -- 堂仁
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- ぐ……がはっ…!(ジルヴァラのコックピット内、コンソールを染め上げるのは自ら吐血した赤)
これほどの…加速とは……ッ!(設定上、ジルヴァラの動力源には核エンジンが用いられている…) (その溢れんばかりのエネルギーを推力に充てるならば、あらゆる機体を凌駕する高速性能を実現できるが…それはパイロットの生存を前提としていない) (殺人的な加速なのだ。それほどの高G環境において、耐Gスーツは気休めとしかならず ブラックアウトの危険も高い…ゆえにリミッターが存在している) (手動で解除できるものとしてはいたが、それは彼自身が封印してきた。機体より先にパイロットが死んでしまう代物では意味が無いからだ) ……しかし、使いこなして見せねば…あれには太刀打ちできまい……(強制冷却を行う機体の中で、血を拭い呟く)…3分。それが限度だ… (元来、HRBGにおいてパラメータの割り振り上限は60とされる。それは強化パーツによる多少の変動はあれど、人に扱いきれる限界値を意味する一種の基準だ) (それを飛び越えてしまえば、人の手に余るものとなる Gに耐えられたとしても、その速度で障害物に接触すれば機体はバラバラだ) -- ヴェンデッタ
- (宇宙を、漂う様々なデブリの間を縫い稲妻の様に飛び回る赤い機体――)
(その様子を、大きなデブリの上に立ち見守る少女達。しかしその片方は全身に武装を施したメイドで、もう片方は魔女だ) (宇宙空間であるにも関わらず、平気な顔をしてジルヴァラの様子を眺めていた少女はほーぅ、と呟く) アレがヴェンデッタか。掲示板なんかの噂通り赤い、マジで赤い。そんでえらく速い。 <<赤さはどうでもいいです、まりねちゃん。データと言いますか、元ネタのグレール…>> <<それに搭乗するミリタリーフレームの操縦系は、Gの影響を大きく受けるタイプです。その上であの機動は…>> (マリオンの言葉にMMはああ、と頷く)まあ、動いてるって事は死んではいないって事だ。さて、どうするか… <<今は冷却中の様です。機体の表面温度が急速に下がっています。ですが、中の様子まではわかりません>> よし、そんならまあ、その冷却が終わったとこで仕掛けてみるか(え!?と驚くマリオン) どうせ面識のない同士だ。その方がガチでやってくれるだろう(ククク、と笑いながらMMは自分の顔にホッケーマスクを装着する) <<本気なのですね。あ、いえ、面白半分ですね(マスク被ったのを見て訂正)でも、わかりました。10秒後に仕掛けます>> (言うとマリオンは姿勢を引くし、背のフォールディングガンを展開する) (そして今はゆっくりと宙を漂うジルヴァラ、胴体中央へと照準を定める) -- MM
- (普段であれば不意打ちへの警戒もそこそこに行うものだが、状況が状況だ ロックオン警報で現実に引き戻される)
このタイミングで仕掛けてくるか…(機体はともかく、限界ぎりぎりまで疲弊した体での操縦だ) (負荷がかからぬよう最低限の回避機動を始めながら、左肩のバズーカを手に取る…この男、左利きなのだ) さて……ひと勝負したい、という意味でいいのだな?(聞こえるよう、外部音声もオンにしての通信。念の為の確認だ) -- ヴェンデッタ
- <<勘付かれました。ですが――>>
(ズドン!!と宇宙に鳴り響く砲声。回避機動に移行したジルヴァラはしかし、まだ先ほどまでの凄まじい速度ではない) (そこへ、ちっちゃな砲弾…通常の機動兵器のバルカンの弾程度のサイズの砲弾が迫る。もちろんそれはサイズ補正マジックにより、きっちり砲の威力があるのだが…) (マリオンの聴覚センサー越しに、ヴェンデッタの声がMMへ届く)お、イケボ。じゃないや…コホン! フハハハハ!勝負だと、馬鹿馬鹿しい!オレはえーと、ほっけマスク!PKだ。その機体をブチ落とし えーとどうしようかな。あっそうだ貴様が常に身に着けているというその仮面を剥ぎとり、素顔を白日の下に晒してやろう! (とりあえず、パッと思いつくままに襲う理由を並べ立てた!) <<いつからそんな目的に…。まあいいです、とにかく目標を撃墜とします>> (MMが言い終わると同時に、マリオンはジルヴェラへ向けてガトリングの斉射をはじめる) (以前よりも正確な偏差射撃。ステータスを上げたゆえの変化だ) -- MM
- …ほっけマスク…?(思わず聞き返した)またその手合いか…ならば私も容赦はできない。
(発射炎が見えたタイミングで上昇、砲弾を回避し目指す先は…機体を覆い隠すほどのデブリ。廃棄コロニーの外壁の破片だろう) …いい狙いだ、火力型か。 的が小さいのは少々やりにくいが…(スラスターの推力を小刻みに強弱つけて、左右に揺さぶるようにガトリングの狙いをつけにくくさせ) (もう少しで命中する…というところで両者を遮るコロニー外壁。激しい金属音を立ててぶつかるガトリング弾…赤い機体は隠れたのか?) しかし覗き見とは、余り褒められた行動ではないな…!(否、そのままスピードを緩めずに外壁から飛び出してバズーカの一撃を見舞う これはただの牽制だ。動かなくとも命中はしない) (しかしじっくりと観察すれば、外壁に隠れる前と後でジルヴァラのシルエットは多少異なる…背中についていたY字状のパーツが今は無いのだ) (同時に、マリオンの上方、右、左の側面からのロックオン警報。 有線遠隔攻撃ポッド「アサルトサテライト」の3方向同時攻撃だ) -- ヴェンデッタ
- ほっけー…いやもう、ほっけでいいやチクショウ!またって事は、流行ってるのかマスク狩り(脳裏に浮かぶ完璧超人)
っと、デブリの中に行くか。追えマリオン、アイツのフィールドで戦え。 (砲弾がデブリを撃つ砕き、銃弾は外壁に跳ね火花を散らす。しかしそれらは巧みに動く赤い機体を捉えるには至らない) 覗き見?ああまあソイツは偶然だ。しかしまあ、あんな無茶な機動をして苦しくないのかお前? フン、苦しい思いをしてまでこんなガン…じゃないグレールごっこの練習とはまったくくだらないな!ほかにする事ねーのか? (プッ、クククと嘲笑いながらの挑発の台詞。PKごっこはアドリブだが、こちらは予定通りの行動だ) (その間にマリオンを襲う遠隔誘導兵器。バイザーの裏に警報が次々と表示される。しかしマリオンはそれを無視する) <<予測される攻撃は実弾。小口径フルオート。回避不能です…ので>> (無理なものは無理と割り切った行動。なにせ武装状態…アームドフォームでは速度は0以下だ) (なので狙うとすれば相討ち。アサルトサテライトの機動から、ジルヴァラ本体の位置を推測し…) <<この辺です>>(再び外壁の裏へ回ったジルヴァラを、外壁ごと撃ち抜こうと肩のキャノンを発射する) あっ、やべえ!(一方MMはデブリ…壊れた戦艦の一部の中へとこそこそと移動していく。自分こそ最大の弱点なのだ) -- MM
- いいや、そっちではないよ。PKだ…マークがついていない所を見るに、今日最初の獲物が私というわけか?
ああ、苦しいとも…(時折咳き込むような返答は、パイロットに相当な負荷がかかっている証拠で)必要に迫られたゆえに、だ…楽な道を行き、強くなれればこんな選択はしないさ (3方向から迫る遠隔兵器。先日のレイドにおいてヴァルダノスが用いたイグニスと性質は似通っている MMとマリオンにとって予習はできているという事だろう) 敢えて受けるか…思い切りがいいのか、それとも…!(内蔵されたアサルトライフルの射撃が、それぞれ3点バーストでマリオンに浴びせられ…アサルトサテライトは通り過ぎて再び距離とって旋回していく) 先読みも大したものだ…荒削りとはいえ、あのリリィの妹君というわけだな(砲弾の到達よりも一瞬早く、外壁を蹴って飛び退く。爆発のダメージはあるが、爆風は後退の追い風となってくれるだろう) これまでの経験から学習し、独自に判断…マスターの指示なくとも最適の答えを導き出す。さては、先日のレイドで緋の魔弾…ジェラルドと戦ったな? (バズーカのマガジンを外し、リロード。右手にはビームソードを持ち…構えなおす。コロニー外壁はバラバラになり、もはや互いを遮るものはごく小さな障害物しかない) もう少し堪能させて貰いたいが…そろそろケリをつけさせて貰う。(マリオンに対し、螺旋を描くような機動で距離を詰めて向かってくる CIWSとバズーカの牽制も織り交ぜながら) -- ヴェンデッタ
- え!?あー(そういやそうか、と今頃気付く)そ、そうだ。ザコをブッ殺してもしょうがないからな!それとほら、マスク狙いだし。
ってオイオイ、演技の…RPの咳には聞こえねーぞ!?VRっても脳が苦痛を感じてる事は現実だ、そこまでやるとか… ククク、バカじゃねーのかお前(嘲る台詞、しかしホッケーマスクの下は違う。喜びの笑みを浮かべている) じゃあ聞くがよ、もし超簡単に強くなれるとしたら。極端な話、スイッチひとつで最強になれる。そんなものがあったらどうする? <<あえて、ではありません。避けられないだけです>> (それは謙遜ではなくただの事実。速度がマイナスのマリオンは自力歩行すら出来ず、ブースターなしでは宇宙で推進できない) (なのでアサルトサテライトの放つ銃弾は全てマリオンに命中し、しかし装甲の表面を削りとる) <<オリジナルリリィを、私をご存知ですか。では、あらためまして…>> <<リリィフレーム第2世代3号機、リリィ・アキホことマリオンと申します。お見知りおきを>> (スカートを摘んでぺこりとお辞儀)<<はい、とても強い方でした。幾人もを相手に獅子奮迅の戦いを見せてくれました>> (お前、なんで名乗ってんだー!?というMMのツッコミをスルーするマリオン。その全身を覆う装甲は浮き上がる) <<ですが、貴方にはジェラルド様以上を期待します。…キャストオフ>> (Castoff Change Marionette、のSEが宇宙に響くと同時に、装甲と武装をパージ。フォームチェンジを終えたマリオンはデブリを蹴り宇宙へ、跳ぶ) (真っ直ぐではなく、しっぽAMBACを用いた放物線。両腕のブレードを展開し) <<回転剣舞。それは得意分野です>>(さらにしっぽを回す反動でコマの様に高速回転をはじめ、そのままジルヴァラへと…) (コマとコマが盤面の中央へ吸い寄せられるかの様に近付いていく。切り結ぶために) -- MM
- 多少馬鹿になった方が楽しいのだよ、こういうものはね…(口の端の血を拭う。同じく笑みを浮かべるのは、強敵との邂逅ゆえか)
仮定の話かね、それは既に存在しようとしている…そんなものは否定するが、それが避け得ず…普及したと仮定しようか。 (再度の攻撃を行うべく旋回するアサルトサテライト…だがこの距離ではまだ遠い)…それを使った上で、更に努力し最強の更に上を目指すまでだろう! そんなものが人の競争を止められるのは、ほんの一瞬でしかない 私のような仮面を持ったものが言っていなかったか?他者より強く、他者より先へ、他者より上へ!それが人の業だと …やはりリリィフレームか、君の姉上の活躍は私も幼い頃に見た。 血染めのヴェンデッタ…人は私をそう呼ぶ(名乗りには一応答え) 敵の返り血を浴びたゆえに真紅……だが、君の返り血を浴びるのは少々忍びないな!(マリオンの外装が弾け飛ぶ…その寸前、周囲に煌く何かが見えたかもしれない) (それはアサルトサテライトとジルヴァラを接続するワイヤー。旋回は次の攻撃の為ではない…マリオンを絡め取るために行っていた!) (本来であれば胴をがんじがらめにしてしまう筈だったが、キャストオフと急加速によってそれは彼女の足首に絡みつき、機動の自由を奪う) 奥の手を隠していたとは…だが、やらせんッ!(3基分のアサルトサテライトの推力が、マリオンに反発するようにかかり 絶妙に軌道を逸らして互いの剣先が交錯した) (だが、急所は狙わず…ブレードだけを狙ってビームソードを当てていくような軌道を描く)…PKだと初めに言ったな、だが君からは殺気も殺意も見えない。…なぜだ? -- ヴェンデッタ
- 相手が何だろうと真っ向から努力の積み重ねで捻じ伏せる?フン、精神論の理想論、3時代は前の考え方だな。けど――
<<このまま切り裂き…うっ…?>>(ワイヤーの絡んだ片脚がぐん!とサテライトらに引っ張られ弧を描く筈だった機動が大きく反れる) (慌てて脚、ふくらはぎに仕込まれているブレードも展開し、ワイヤーを断ち切るも崩れた態勢を戻すには時間が足りない) (交錯する刃と刃。しかし物理剣ではビームを斬れず、ビーム剣では単分子の刃を断てない。ただ、すり抜けたビームが単分子の刃を動かすアーム部を焼き切った) (ジルヴァラとすれ違い、別にデブリに身を捻って着地するマリオン。右腕を上げると、ブレードが1枚消えているのに気付いた) <<これは私の、負け…ですね。搦め手まであるとは思いませんでした>> (3枚のブレードを腕と脚の中に収納。両手を前に揃え、ぺこりと頭を下げる) ――けど、そういうバカじゃなければ掴めないんだろうな、奇跡の勝利って奴は。 (ひょい、とデブリから顔を出すMM。ホッケーマスクをはずし、それを宇宙へ…ジルヴァラの方へと放る) 戦利品だ。とっとけ。ククク、それとPKってのはPretty Kittenの略だぜ。 (いけしゃあしゃあと言って笑う)まあ実のところ、噂の赤い奴がどんだけすごいか確かめにきただけさ。 <<なのに、まりねちゃんときたら急に襲えとか言い出したのです。本当に気まぐれで…>> (へにゃんと肩を落とし、耳をたれさせる人形)お前があのJ・D…ジェイと巻島博士に見込まれてるって聞いてな。 -- MM
- 自分よりも強い相手に勝ちたい、そう願う気持ちは大事だ。願うだけでは勝てない…ならば努力するしかなかろう。
マリオン、君も恐るべき相手だ。人の思考を上回るAIの思考に打ち勝つには、時として首を捻りたくなるような戦術も必要となる (ワイヤーが切れ、制御を失い漂っていくサテライトを見ながらビームの刃を消失させ)有線と無線の違いを利用させて貰った。 君がアサルトサテライトをスルーせず、先に潰しにかかっていたなら…また別の手を考えなければいけなかったがね。 (少し間を置いて、ビームの消えたソードの柄…その先端部がぱきりと割れた)…凄い切れ味だ。(ビームをすりぬけた後、ブレードは確かに切断していたようだ) ……どうりで殺気が無い訳だ。猫のお相手というなら、武器を持ち出すのは無粋だったか…(コックピットハッチを開け、ホッケーマスクを受け取る) となれば、君らも話を知っている訳か。その上で私を試そうとしたのは…チェルノボーグと戦う為か? -- ヴェンデッタ
- そんな気もないのに戦わないといけない、なんて面倒くさい事もあるけどな…(やれやれというポーズ)
<<光栄です、ヴェンデッタ様。しかし私の思考は人間のそれと同等です。ゆえに私は…>> <<サテライトの事を忘れ、ジルヴァラ様と剣で対決する事に我を忘れてしまいました>> (気恥ずかしそうに言い、微笑む。サテライトのことは…本当に意識の外にあったのだ) (そんなマリオンの言葉にマジかって顔になるMM)ま、ドジも出来るAIなのはどうにもならないか。 ヴェンデッタ、お前の事は忍術バカから聞いた。なるほど、チェルノ最強を誇示するための相手に選ばれるわけだ。 けど、別に強いかどうかを試したわけじゃない。お前が、怪物退治をするのに相応しい奴なのかどうか…それを確かめに来た。 <<もちろん、私達もジェイ様に挑むつもりです>>(とマリオンは補足する) -- MM
- 仕掛けてきたタイミングは絶好であったがね…私は、あと一度でさえ戦う前に見せた加速をやったなら、死んでいたところだ。
ほう……(実質4対1のような状況、本体に目が行くのは当然である)だがそこをマスター、まりね君といったか?君が指示してやれば対処できた 二人分の目と注意力…それが私にはない君たちの強みだ。(連携すれば、まだまだ強くなれるという事を示し) 堂仁君とも面識があったか、ならば話は早いな。 私とて彼のデモンストレーションの候補の一人に過ぎない… さて、確かめた結果はどうだろうか? 生憎、ベロボーグにはなれんがね…(砲弾の爆発で焼けた赤の塗料の下…斑に浮かぶ白の塗装を見遣り) -- ヴェンデッタ
- //そしてここで文通スイッチONです 慣れないキャラのせいで長考してしまい、遅くなって申し訳ない… -- ヴェンデッタ
- あの状態のお前をマリオンにぶつけたかった気はするが、そういう都合があるなら仕方ないか。
しかしその死にそうになる速度でも、あのジェイとチェルノに対抗出来るかどうか…って、まりねじゃねー!マリオネットマスターだ!! (もはや日常の一部になってきているAIによる情報漏洩、言われるまで気付きもしなかった!) オレが指示か、それはそうだがオレでも細かい事は捨て置いて、本体と対決しろ…と指示した気がするな…。 でも、アドバイスは聞かせてもらう。目と頭が増えるのはチェルノの速度への対抗になるかもしれないしな。 <<そのデモンストレーション候補が、番狂わせを見せる事をまり…マスターは望んでいます>> <<情熱が理論を打ち破る事を。…と、AIが言うのはおかしいでしょうか>> その命削るバカさが、アイツらの速さに届くといいな。…ベロボーグ?ああ白い方の神様か。 お前は赤、伽藍は黒で、マリオンはこんなだ。ククク意外と居ないもんだな、白くて強くてバカな奴。 あの白銀の英雄…何て名前だったかな、アイツでも居れば良かったのにな。 まあ、今日はそんだけだ。練習中に邪魔して悪かったな。 (笑うMM。マリオンは赤い機体の下から僅かに見える白を見詰め、首を傾げた) -- MM
- (//いえいえこちらも遅いので。おやすみなさいー!) -- MM
- まだあれは不完全だ。機体の調整と、私自身の慣れ…どちらも足りていない。全て整えたところで、万全な戦いなど無いだろうな
マリオネットマスター…略称がまりねなのかと思ったが、違うのだな(そこは深く問わないことにした) 目の前の敵だけでなく、戦場全体を離れた位置から俯瞰できる…そういう存在は貴重だ。直接戦闘に参加せずとも、大きく役立つ。 情熱が理論を……人の想いの強さ、だな。マリオンは、私が思う以上に人間の思考なのだな…(MMとマリオンの関係性も、ただのマスターとソウルユニットのそれではない、と推測できて) (過去の称号が出てくれば、表情を険しくして)……ヴェンデルか。あの男は2年前に引退して、それっきりだ。居ない人間を当てにはできまい なに、気にする事はない…珍しい相手と戦うことができて、私も楽しめた。もしまた、戦いたくなったら来るといい …そうでなくとも、情報の共有や作戦会議も必要だろうしな…よければ頼む(そう言ってフレンド申請を飛ばす) -- ヴェンデッタ
- フン、こうしてる間にもジェイの奴はじわじわ強くなってるだろうにな。凡人はつらいぜ。
え、ああ、そう思っておいてくれると助かる(まったくもう、と呟いて肩を落とした) …まあ見れるだけだけどな、何してるか判んないくらいの速さにまでなられてたらオレの目なんざ何の役にも立たないさ。 尤も、目以外の部分で出来る事はあるとは思ってるけどな(クククと笑む) <<人の熱意、感情の働きはエネルギーそのものです。心を燃やすという言葉は比喩ではないと思えます>> <<けれどそれは私達のやり方ではないと、マスターは考えています。恐らくマスターは奇策をもって立ち向かうでしょう>> フン、ネトゲの引退なんかアテにならない…と言いたいが実際、引退宣言から姿を見た者は居ないか。 (コンソールからランキング画面を開き、眺めるも白銀の名前はない。…が)…む?お前の名前も無いなヴェンデッタ。 誰よりも強く、なんて鍛えてる奴がなんで…普段、何してるんだお前?(正体への疑いはない。単純な好奇心からそう尋ねた) ああ、またそういう事態になったらら。オレはバトル好きではないし、強くなりたいわけじゃない。 こんな面倒事はちゃっちゃと片づけて、クリスマスに備えたいだけさ…っと(コンソールの通知欄にタッチ。フレンド申請なのを見ると、数秒躊躇した後で承認する) -- MM
- その様子であれば、一矢報いるための策はあるようだな…味方は多い方がいい、頼りにしている。
皆が皆、自分なりの答えでもって…ジェイに挑めばいいさ。それが彼だけでなく…ドクター…巻島にも届くならばもっと良い。 私はランカーを目指していないからな、名がそこに無いのは当然だろう(目立たないように、必要以上には戦っていないようだ) 普段か…主に初心者のサポートだな。彼らが成長すれば、いずれ戦うに値する強敵となってくれる…そう期待しているのだ。 確かに、クリスマスまでに片が付けばいいが…何かと慌しい季節だからな。 …有難う、では私はそろそろ行くとしよう (フレンド申請受諾の礼を言うと、また機体に乗り込み去っていった…) (過去の動画やスクリーンショットを調べれば、2年前に引退した男の機体との類似性…戦い方の癖が同じであることに気付くかもしれないし、気付かなくてもいい) -- ヴェンデッタ
- まあ、やれるだけの事はしてみるさ。オレなりのやり方でな。
(巻島の名前が出るとうーん、と唸り)あのじいさんの妄執を吹き飛ばすくらいのものを見せないと、だな。 そういう意味でも、各自でやり方が違うほうがいいのかもしれないな。下手な鉄砲も…って考え方はアレだが。 (コンソール画面を閉じる)ふーむ…?(熱意とプレイスタイルの間にそこはかとない矛盾、違和感を覚えるも、あえて深くはツッコまず) ははは、ライバルの育成か。そりゃまた酔狂かつ気の長い話だな。お前が機体するような初心者ってのも面白そうだが。 (飛び去るジルヴァラを見送りながら笑うMMの隣に、マリオンが戻ってくる) <<落ち着いた方でしたね。まるで、まりねちゃんの言う白銀の英雄の再来です>> (ユニットの基礎デザイン、戦術傾向、口調と声紋などが酷似していますが…ここは黙っておきましょう) (気付くと言うよりは確証を得たマリオンはしかしそれを胸に秘める事にした。そういう配慮と悪戯もできるAIであった) (ともあれ、2人はまた一つ、必殺技の完成に向けて大事なピースを得たようだ) -- MM
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- (戦闘の合間なのか、それともまた別の目的の後か…ヴェンデッタの束の間の休息の一時)
(突如男の元に差出人不明のメールが届く、そこには短く「やあ白銀の英雄」とだけ書かれていた) (その直後に同じく差出人不明のメール、そちらには「知りたいんだって?嬉しいね、今時間はどうかな?」と白々しい問いが書かれていた) --
- 彼らも、なかなかどうして…(採掘施設内の一室…新興チームの戦闘ログを閲覧していたが、新着メールの通知に気づき)
…そちらの名で呼ぶか。 ご老体にしては若々しい文体だ…(苦笑するように、続くメールも読み) (「知る準備はできている、いつでもどうぞ」と返信をして)さて……どうなる事やら、見届けさせて貰おう。 -- ヴェンデッタ
- (ヴェンデッタが返信して直ぐに異変は起こる、視界は作られた白へと染まり老人とその背後に立つ黒いユニットだけが存在する空間にヴェンデッタは立っていたのだ)
(座標はXYZ軸共に99999…世界の最果てを示している、だが事実HRBG内にこの様な座標は通常存在していない) (何よりもその無垢な世界は噂程度には聞いた事があるだろう、GM権限のみで行ける空白の世界) (真面目なヴェンデッタは経験が無いかも知れないが色々アウトな名前を付けたり極めて悪質な行為を働くマスターが連れて行かれるという) (それと同一かは不確かだが…少なくともログアウトが出来ない状態にされている) (老人は両手を開いて愉快げにヴェンデッタに近寄ってくる)知る事はいい事だ、増した知識は新たな世界を我々に提示してくれる、人は須らく恐れず知るべきだよ (後方の黒いユニットはヴェンデッタはもしかしたら見覚えがあるかも知れない、かつて酷く悪名高いアップデートがHRBGであったのだ) (それは加速された世界を謳った新Verだったがあまりにも極悪な速度を持った新基準に脱落者が多く早々に巻き戻された曰く付きのVer) (その時のPVで敵として登場した謎のユニット…巻き戻された結果実際に永久の謎と化した哀れなユニットだ) --
- 強制FT…(現在地を確認すれば、通常入れる筈もないような数値)…マップの端どころか、それよりも遥か先。
仕置き部屋、などと言われるアレに近いものか…(噂で幾度かは聞いた、違反者を連行する空間…に近いそこを見渡し) 初めまして、ご老人…ヴェンデッタだ。ジェイに接触し…ここに立っている、ご存知だろうとは思うが。(一応の礼儀だ、と名乗り) あぁ、知っていると知らないとでは…その先に待つ結果は、大きく異なってくる。(目の前の老人を…そしてその奥の黒い機体を見据え) 2年以上前だったか、アプデの予告としてちらっと出ていたソウルユニットだ…実際遭遇できた者が居たかは知らないが、私は会えなかった。 バグだったのか、それとも運営が調整を見誤ったのか。ごく短期間で打ち切られたアプデだった…難易度が高過ぎた。 -- ヴェンデッタ
- そうだね、やはり古参だと実に話が早い。けれど厳密には管理者用空間じゃなく同じ機能を持たせた仮想の世界に揺蕩う隙間さ。
こちらこそ初めましてヴェンデッタ君!いや、そう呼んだ方がいいな!少々不躾な事をした!謝ろう 私は巻島だ、彼の現在の主治医であり協力を強いている者でもある…ま、彼は一も二も無く頷いてくれたが、あれは驚いた (話す度に指を振る仕草、仰々しい動き、それらは普段から人の注目を集め話す事を生業としている者のそれだ) (一方で名を名乗ったのは礼儀だけでなく例えヴェンデッタがそれを持ち出しても問題無いという意思表示か) アレは当然の結果だった、上位層向けのエンドコンテンツではあったが欲をかいて間口を広げすぎたからね、だから上に合わせちゃいけないのさ 結局これと出会った者も数える程でパーツのドロップはゼロ、かくして一式揃ったこれはデータの海の底という訳だ (その失敗を老人は明らかに喜んでいる、明らかに敵意が向けられているのはこのゲームの制作側だ) あ、それでお茶でも飲んでいくかい?それとも立ち話を?(ポンとテーブル一式が並べられた) --
- 管理者権限に近いものを持っている…ログに干渉できる理由にも、説明がつくな(ますます、目の前の老人がどういった立場の者か分からなくなった)
そうして頂けると助かる。訳あって、今はヴェンデルとは名乗れない…知っていることは構わないが、口外は困る(といっても、バレバレなのも事実だ)…よろしく、ドクター巻島。 プレイヤーをふるいに掛けるかのような行いだ、と批判が集まった…人気を集めるならば、対象は一番人数の多い層をターゲットとすべき、だな。 その幻の機体が何故ここに…? ドクター、貴方がそのデータの底からサルベージを行ったという訳か…? (ジェイの治療がHRBGの非公式であること、巻島と名乗った老人の態度から運営との仲が宜しくないであろう事から合点がいった) せっかくだ、頂こう。(影がなければ距離感さえもあやふやな白の空間に現れたテーブルセット その椅子に腰を下ろし) 率直に聞きたいのだが…ドクター。貴方が私に求める役割は、ジェイと戦い、治療に協力する事…本当にそれだけか? -- ヴェンデッタ
- (挨拶も済ませればテーブルに紅茶のセットが現れる、工程の省かれたそれは仮想の空間ながらに良く出来た味わい)
全くだ、実にその通りだ、私は常々そう言ってきた。最大多数にこそ目を向けるべきなのだ。 勿論ヘビーユーザーを切り捨てるという意味ではない…運営は誰も彼もを最大多数にする事こそが至上命題じゃあないか。 (それはまるでかつて運営側に居たかのような口ぶり、この様な空間を用意している時点で半ば自白しているようなものだが) さてさてそれじゃあその二つの質問に纏めて答えるとしようか、君達の仕事はこれを操るジョン・ドウに無惨に敗北する事さ!ハハハッ! おっと噛み砕こう!まずこれは治療が完了した彼に贈る予定のモノでね、完治した彼ならばこれを乗りこなせる事だろう 次に、君達に治療に協力して貰うのは気持ち半分と言った所かなー?残りは私の復讐心 何故と思ったかな?思っちゃうとちょっと長いよ、ヒートアップもする(軽薄な笑いをあげながら老人は紅茶を口にする) まったく馬鹿げている、ここまでの再現をしておきながら私を非難する権利があるものかね(笑っていた表情が僅かに怒りを含む) --
- それは全員を平均化する、という意味だろうか…競争の意味が薄れそうではあるが(いい香りだ、と紅茶をじっくり味わいながら)
治療であるなら付き合うが、それが終わった後でとなれば…ドクター、貴方の個人的な復讐ではないか。 (そしてジェイの呼び方について聞けば)身元不明の男性遺体…彼はまだ生きているというのに、患者に対する扱いが酷いな。 (あまりいい印象は抱けない。だからといって怒りをぶつけるでもなく、感情は仮面の奥にしまいこみ…続きを促す) 強者と戦う事、それ自体は私の望むところだ。 まずは、非難されるに至った経緯を…聞かせて貰いたい -- ヴェンデッタ
- そうかな?人が最も喉が乾くのは眼前に水があり手が伸びた時だ、君も経験は多々あるだろう?
(それがアヴェンジではなくリヴェンジだと医者は笑って聞き流す、それはそうだと自嘲しているようでもあり楽しんでいるようでもある) ま、そうだね、私のスタンスと共に何があったかを君には話しておきたいよね、何せ、ほら、被害を被るわけだし? (カップを置けば老人は上半身を乗り出す、仮面を被るヴェンデッタとは違いこちらは感情というものを隠そうとはしない強い瞳) かつてこの世界に五感の無い時代だ、我々は五感を作り出す事に躍起になっていた…それは新世界を作り出すに等しい偉業だからね で、だ、その目処が立ってきた所で私はどうしても解決しておきたい事が一つあったんだよ この世界では古参の中でも際立った者達が多すぎる、そうした者達は純粋に努力だけでなくこの世界の適正が高すぎた 君もその一人だがね私はそれをイレギュラーと呼んでいるよだって後追いじゃあ追いつけないんだから そうした者との相対はどうしたってニュービーの心を折ってしまう、勿論ゆったりと愉しめばいいさ、でもねえそれっと諦めだと思わないかい? (同意を求めるように笑みと共に目が見開かれる、狂気の滲む学者らしい顔つきだ) --
- 水が到底手の届かぬ場所にあると気付かせてしまえば、それはどうでもよくなってしまう…勝利への渇望を煽るため、か…。
当然だな、ここまで踏み入っておいて当事者ではないと言うつもりも無し…詳しい話を聞きにきたのだから。(頷き、カップを傾ける) 才能のない者が努力でそれを補うが、才能のある者が努力をしてしまえば…その差は決して埋まらない。現実世界でもそれは変わらない筈だ、ドクター。 勿論、新規プレイヤーの心を折るようなやり方は私も好まない…楽しみ続け、いずれ自分に立ちはだかる強敵となって欲しい。 (戦闘狂、というわけではない。共に楽しめる仲間が増えることを純粋に望んでいる それゆえに初心者に手心を加えることもよくあった) 普通の運営であれば、新規参加者にレアな課金アイテムの無料配布などをして、プレイ時間の差を埋めさせるよう取り計らう。 無論それでは足りないのも分かってはいる…ドクター、貴方の言う事も理解はでき、ある程度納得も行くが…だが。 プレイヤーが…貴方の言うところの最大多数が、そのやり方にNOを突きつけたならば、貴方はどうするつもりか。 -- ヴェンデッタ
- そうして君の前に立ち塞がってくれた者は出たかい?君が立ち止まり続けない限りは永遠にだって出てくる事は無い
(ヴェンデッタから飛び出たIF、それに対して肩を竦めて見せて) それなら真摯に受け止めるに決まってるじゃあないか、だがね現実その選択肢すら生まれなかったから私が此処に居る 既に私がかつて目指していた事には気付いているようだね、うん実に実に話が早い、そういう事だよ かつて私が提示した勝利の為の方法を施したのが彼だ、そしてこの世界の天才達を打倒する事で今のルールの無価値さを証明してやるのさ (どこでもない何処かへと老人は視線を向ける、それは復讐の対象が此処には居ない事を示していた) 奴は…奴等はそれは倫理面の問題があると言った、どれだけ安全面に問題が無い事を資料と共に説明しても納得しなかった 倫理だと?ふざけるんじゃないよ、五感の再現の時点で既に人の脳には過度だ、言ったぞ私は!!! (先程まで笑っていた男は突如怒りを表す、不安定というよりは極端なのだろう)許容範囲だと!12歳未満だなどと欺瞞で済ませただけでな!! --
- 見所のある者はいるさ、希望を持ち続ける事は…悪いことじゃない。それに、私は頂点じゃない。頂点に届かなかった者だよ
(小学生の頃から始めたそれ、何度となく世界大会にも出はしたが…ついにトップを掴むには至らなかった思い出が頭をよぎる) そのやり方を皆に問うチャンスすら、与えられなかったという訳だろうか。(強硬手段に出るよりほか無い、それほどまでに過激な手段を過去に提案したのだろうか…) ………。(黙って、巻島の怒りの言葉を噛み締めるように聞く。自分がその立場に置かれたならばどうだろうか…そう考えもして、ひと呼吸置き) 私は……貴方がジェイに行った治療法、それを運営に否定されたことで 実際に行ってみせ、安全性の証明と医療の進歩に貢献したいのだと…そういう目的なのだと思っていた。 ならば、私も敵意を向けられ復讐に巻き込まれようとも仕方ないと納得するところだったが…貴方が見ているのは、私達ではないのだな…。 (悲しそうな感情が、口調から滲み出た)私達やジェイは、あくまで手段に過ぎないのか -- ヴェンデッタ
- 無論だ!(老人はヴェンデッタの悲しみを見て取っておきながら真っ向から、何の迷いも無く断言する)
私は学者だよ、アスクレピオスの杖やヒュギエイアの杯を手に取ってもそこに価値を見出した事など無い 私にとってジェイ君は私の技術を十全に受け止めるに相応しい器だったに過ぎないさ 正直大事な他者などそれこそ家族以外には居らん!いや、自己保身という面では私自身そう大事にしていないな! (それは破滅的な本性であると自覚した上での行動なのだろう、その後の事すら考えているのかも知れない) だが先程も肯定したがジェイ君の治療は完璧に行うとも、ああ、それは間違いない 私は私が生み出したモノにだけは絶対の誇りを持つからね、信じていいヨ? で、私は言いたい事は言い切ったがどうかなー、納得は出来たかい?それともまだ疑問が? (はーと満足げにため息を吐きつつ老人は紅茶で喉を潤している) --
- その言葉を完治した彼が聞いたらどう思うか、たとえ考えたとしても貴方は変わらぬだろうな。
(決心が固い…というよりも、自分の理論を説いたところで互いに平行線だ、と分かってしまって) 勿論、治療だけは最後まで行って貰いたい…戦いや、神経接続による脳への影響。それらは本物だと、私も目の当たりにして分かった(技術力に関しては、信用してもいいと) 言い分は分かったし、私も治療が終わるまでは口外せず、大人しく駒の役割を果たそう。それは約束する(一足先に紅茶を飲み干し…) だが私は、貴方の復讐まで成し遂げさせる気は無い。HRBGのプレイヤーが、そこまでヤワではない事を…貴方に証明して見せたいからだ。 (どのみち、真っ向から勝負を受けるつもりなのだろう。それはそれで老人の思惑通りに運ぶことになるが…) 人間は道具ではない。私はそれを理解して貰いたかった…(静かに席を立ち)私も、伝えたい事は全て伝えたつもりだ。 -- ヴェンデッタ
- ハッハッハ!いや良く分かってくれている!私という人間が何を一番嫌うかもね!
(パチパチと拍手を送る、負けるつもりなど更々無いとでも言うような白々しい笑み) だがね完治したジェイ君は強いよ、はっきり言おう、このチェルノボーグと合わさった彼に勝てるイレギュラーは存在しない。 それでも…そうだな、有り得ない、実に有り得ない事だが敗北した場合は君の言葉を受け止めるとしよう。 忍者の少年もそうだが君達はこのゲームが好きなんだねえ、心苦しく思うよ (老人の笑い声が響きながら…ヴェンデッタは採掘施設の一室にいつの間にか戻っていた) (自身のログを確認しても僅かな間ログアウトをしていた事になっており会話も残されてはいない…がヴェンデッタ自身は確かに記憶している事だろう) --
- チェルノボーグ…(ようやく名前を知ることができた幻のユニット…にして、将来対峙すべき強敵。改めてそれを見上げ…)
好きだとも、HRBGが…できる事なら、ジェイだけでなく貴方にも…その楽しさを分かって貰いたいものだ。 (思考がホワイトアウトするように、メールを受け取る前の状況に戻った)……彼と接触した者は他にもいるのか。 まだ情報が少な過ぎる…今できる事を、一つずつこなすより他あるまい。(機体の強化、旧バージョンのPVの再確認、そして老人が残した忍者の少年というワードから接触したプレイヤーの割り出し…) -- ヴェンデッタ
-
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- (強者であればそれだけでデュエルを行おうとする者は掃いて捨てるほど居る、名声の為に、勝利の為に、戦闘本能を満たす為に)
(だがデュエルには無い荒んだ欲求とでも呼ぶべきソレを満たそうとする愚か者も同時に掃いて捨てる程居るものだ) (ヴェンデッタの撃破した黒いユニットもまたその内の一つだ、無言のままに敵味方識別の無い捕捉をし敵意を示せば襲い掛かってきた) (そんな有象無象の中で噂になるのならばそれ相応の特異な点があるのだろう、それはかつて話題になったバグや幽霊だと噂されていた) (あまりに無機質に星星の強者を襲い、撃破され、再び挑んでくれば人とは思えぬ速度で動きを盗み最適化されていくAI染みた何かが居るのだと) (…今リスポーンを待つそれは未だ不完全ながらも2年前の数多くの戦いを青年に思い起こさせた事だろう) -- J・D
- (互いに万全の状態から始めるデュエルと異なり、通告なしの攻撃は状況次第では仕掛ける側に有利となる)
(それだけに、闇討ちも頻繁に仕掛けられた。味方のふりをし、背中を撃ってくる者もいた それも戦い方の一つといえる) …聞きたい事は色々あるのだがね、君は……何が目的だ?(片隅に追いやった筈の記憶が、戦闘をきっかけに蘇った) 私以外の者に対しても、同じように仕掛けているだろう。強くなる事が目的…とは思えないやり方だ それゆえに私は、不可解で気になった (もう勝負はついている。ジルヴァラの手にしたビームソードは、緑の粒子を霧散させ…柄だけになったそれをアーマーに格納する) -- ヴェンデッタ
- (それは応えた、少なくとも電子上の残骸が寄り集まって出来た幽霊の類では無いのだろう)
その強くなるにも手段はあるだろう、少なくともトッププレイヤーの動きを模倣するのは浅い者達からすれば上達への一歩だ (とても無機質な声が響く、一瞬AIなのではないかと疑える程に抑揚が無い) そういう点ではお前の様な奴と戦う事は大いに意味がある、勿論それ以外にも目的はあるが (口ではまるで筋が通っているかのように話しているが実際に戦ったヴェンデッタからすると疑惑はやはり深まるだろう) (その目的というよりも学習速度にだ、この黒い機体は間違いなくヴェンデッタの動きを戦いながらに鏡写しの如く模倣していたのだ) -- J・D
- (返ってきたのは恐ろしく、感情のこもらぬ声…仮にAIだとすれば、よほど古い型にも思える 相手の顔が見えないだけに想像するしかなく)
そうは言うがね、動きを見て…真似る。ただそれだけでも、口で言うほど容易いものではない (かく言う自分も、初心者の頃は上級者の配信を参考にしたものだ…が、劣化コピーすらハードルは高かった) 君の言うことはもっともだ、が……普通の人間には、あのような飲み込みの早さは有り得ない(実際に目にはしたが…) おかしな事を聞くが、君は本当にプレイヤーなのか?それも、チートを用いていないまっとうな… (戦闘中にリアルタイムで模倣される挙動。それを覆したのは、自機とスヴァローグとの違い…模倣しようがない部分を突いたに過ぎない) -- ヴェンデッタ
- (ただ時間を掛けてもやはりヴェンデッタが苦労無く勝利した事だろう)
(鏡写しの段階までは良いがそこから先の選択でヴェンデッタ以外の誰かの動きに移行する瞬間ちぐはぐな動きを暫し見せるのだ) (まるで別々のパズルのピースを無理やり組み合わせているような人間味を感じさせない模倣) その疑問は当然だ、俺が挑んできた連中は皆俺をAIかモーショントレーサーの類か聞いてきた それに答えるのなら俺は恐らく人間でありチートという観点でなら何も問題は無い だがまっとうではないのは確かだろう、俺はお前達HRBG上位の実力者達と只管戦うように言われている (そこまで言えば男は自分の所属している惑星のデータをヴェンデッタに送信、機体のリスポーンが始まり消えていく) -- J・D
- (動作読み込みのタイムラグ、とでもいうのだろうか 人間であれば違う機動を行うにしても、滑らかに繋ぎ合せる筈のそこ)
その答えを聞けただけでも、安心だよ。(少なくとも怪奇現象やバグの類ではない…同時に、人間がそれを行っている事実は不気味さをも感じたが) 言われている…つまり誰かの指示か。 あぁ、伝え忘れたが…お疲れさまだ。また近い内…会うことになりそうだが (興味深い戦いだった、と告げてデータを受信。これ以上詳しい話を聞くには、彼の元を訪ねるのが手っ取り早いか…) ……やれやれ、名と姿を偽っても…分かる者には分かってしまうか。 戦闘データを集め…何に使うか…? 暫くHRBGに残る理由が、他にもできたというわけだ…(一人となった後、そう呟き 帰路につく) -- ヴェンデッタ
- (フォルストゥのミッション難度は、軌道上のコロニー宙域と惑星内地上エリアとで大きく異なる)
(極寒の地では寒冷地用対策を施さねばたちまち不調をきたすし、視界も悪い。そして敵機のレベルも高い…見た目は同じながら) (そうした中で苦境に立たされるプレイヤーに対し、半ば乱入のような形で加勢し…ミッション失敗を阻止してきた仮面の男。) -- ヴェンデッタ
- (そういった状況下でもない限りは、今の彼は政府軍、反政府組織いずれにも属さず…報酬次第でミッションを受ける傭兵となっていた)
……ノア君、といったか。 君は好戦的な一面と、戦いを恐れる一面…両方の矛盾を抱えているな (そして今日も、軽い気持ちで採掘基地防衛ミッションを受けた黒い機体の主を助けた。 戦闘中はやけにハイになっていたが、終わってみればパイロットは弱気そのもの) -- ヴェンデッタ
- す、すみません……あれは、怖さをなくしたくって… そういう装置を組み込んで、あるんです…
(片腕を破壊され、雪の中に半ば埋もれるような形で膝をつくマーヒト 戦闘は終わり、システム自体はオフだ) 人じゃなくっても、その…NPCでも、銃口を…敵意を向けられるのが すごく、怖くて……体が竦んじゃうんです… や、やっぱり…戦いとか 向いてないん…でしょうか…… -- ノア
- (その一方で、ジルヴァラはほぼ無傷。勝手知ったるホームであればこそ…だが、本人の実力もある)
敢えて言おう、その恐怖心は捨て去ってはならない。 戦いへの恐怖を否定すれば、強さへの道は閉ざされることになる 恐怖は、乗り越えも克服もしなくていいのだ。私にも…いや、どのプレイヤーも恐怖を捨て去れはしないさ 「怖くて当然」…まずはそう考えることから、始めてみるといい。 いつかそのシステムに頼る必要がなくなった時…君の強さは更なる領域に到達できるだろう。 (長々と説教するのは柄ではない、それ以前に…口調は違えど声は同じ。知人と気付かれるリスクは冒せない) (それだけ言うと、ビームソードを収めて飛び去った) -- ヴェンデッタ
- 油断が過ぎたか、或いは私にはまだ使いこなせていないということか…この武器は
いずれにしろ、まだまだ働いてもらわねばな…ジルヴァラには。 今は休むといい… (冷気立ち込める採掘基地のハンガーにて修理される自機を見上げ) -- ヴェンデッタ
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