ARA/0029

  • (ある日の事、何時も通りの日常、何時も通りの日課、何時も通りの時間を過ごしていた女の視界がぐらりと歪む)
    (目眩か?否、それはもっともっと大きく世界がぐるりと回ったのだ)
    (そうして女が立っていたのは静謐な空気を湛えた半球状の屋根を持つ建物)
    (内部には一際目に付く天に向かう巨大な筒状の構造物、足元には見慣れぬ天球図が数々の動物や人と共に描かれていた)
    (その静かな空間を酷く冷たい声が切り裂く)星見とは最古の神話だという、神が人より離れてまず人が神を見出すのが夜空だからだ
    青き薄膜を取り除けば無限の闇と煌めく星々…そう、そこで初めて人は無限を知るのだよ、そして神の力を無限と勘違いをする
    (ビロードめいた緑色の衣を纏った老人が筒状の巨大な機構に備え付けられた目を添える小さな機構で何かを見ている)
    (筒の伸びる先は天、一方この老人だが何か薄らデカく緑色の衣で身を隠してるが異質なまでに筋肉質だ) -- ??? 2022-06-29 (水) 20:29:31
    • 「追肥の準備良し……と。後はこちらに戻るまで、誰かに鉢植えのお世話をお願いしておこうかしら?」
      成育中の薔薇の鉢植えを手に里帰りの算段を立てる中、盛夏の日差しが陽炎のように揺らめく。その感覚に既視感を覚える。
      世界が裏返る。あるいは自身が世界を踏み外す。魔界と人界に通ずる道を渡る時、地と天が揺らいでは別の空間が拓く時の感覚。
      しかし今感じるのはそれよりも深く大きく。夢の中で底の見えぬ大穴に転落し、どこまでも落ちてゆく最中のような。

      刹那の夢が醒めた時、見知らぬ光景が広がっていた。いや、まだ夢の中に居るとでも言うべきか。
      遊離した心と五感。その耳朶を冷厳な響きが通り過ぎれば、急速に意識が引き戻され、周囲の状況を順繰りに捉えていく。
      「……貴方と私では神の捉え方に隔たりがあるみたい。予定外の空席に偶さか宛がわれただけの代役に、無心で夢を仮託できない」
      まずもって理性が反駁するままに。思考した傍から口が滑りだす。放たれる言葉が余人の耳に届くことは無いと確信的に、ただ眼前の緑衣にだけ向けて。
      「貴方の、というよりは。貴方が想定している、人の神に対する捉え方、と言うべきかしら」
      訥々と言葉を紡ぎながら、今更になって自分が薔薇の鉢植えを抱えたままであることに気が付く。
      天測器を覗き込む老人と、それを横目に鉢植えを抱える女。傍目からはどんな光景に映るのか。
      そんな思いもそこそこに、足元の天球図に視線を落としては、薔薇の鉢植えをそっと置く。
      「無限は心の中に巣食うもの。ただの誤謬、認識の限界、知の諦め、或いは有限を否定する願い。そこに神を見出すものも居れば……」
      しゃがみこみ、天球図に描かれた動物や人を指先でなぞっては、初めて笑みを浮かべる。
      「己が信じる何かに見出すものもいる。汲めども尽きぬ、果てなど想像できぬほど、希求する心の働きに衝き動かされて」
      -- ステラ 2022-06-30 (木) 00:52:18
      • フ、フ、フ…聡い子だ、そうだ故にこそ余の知るヒトにとっての星見も所詮古き神話でしかないのだ
        宇宙を眺めれば眺める程にこれは有限なのだと思い至る、そうして心の中に無限の存在たる者を求めて他の神を求め始める…
        所詮それらも限度のある強大な存在でしかないというのに(老人は天を覗く事をやめれば女を見る)
        (老人には角が生えていた、その瞳は言葉に尽くせぬ程に憎しみに満ちていて金色の輝き…もしくは炎の色を持っていた)
        ふむ、だがその心に関しては否定はすまい。求める心というモノは何時の世もどの様な種族でも発生するからな
        その心が時に驚く程の結果を齎す事がある…(老人の瞳が値踏みをするように女を眺める)
        だがその好奇心が猫を殺す事を知っていたか?時には覗き込んではならぬ闇がある、出してはならぬ名があるのだと
        (にまりと老人が笑う、これだけの転移を行う時点で既に力と傲慢さを見せ付けているのだが) -- ??? 2022-06-30 (木) 01:28:17
      • 「お褒めの言葉ありがとう。ついでのお茶の一杯でもいただけないのかしら?」
        老人の瞳を真正面から見据える。その輝きを目にしてから、彼が何者であるか確信を得るに至る。
        そもこのような状況を作り出せる者の中で、多少なりとも縁(えにし)があるのは一つしか思い当たらなかった。
        「猫は9つの命を持ち、女は9匹の猫の命を持つって言葉を知っている? それでも、貴方からすれば瞬き程の儚い命でしょうけれど」
        相対する金の瞳を受けながら、女は平静と言葉を紡ぐ。
        こと今の状況に至った時点で、己の生殺与奪は眼前の存在に握られているのは明白だった。
        であるならば、徒に恐怖も警戒も抱かず、ただ在るがままの自分で居るだけだ。
        「もしかしてわざわざご忠告のためにご招待頂いたのかしら? 安寧と時を過ごしたところで、あっという間に潰える命を」
        -- ステラ 2022-06-30 (木) 20:47:32
      • (自身を前にしても怯えるどころか凛として己を貫く女に老人は甚く満足がいったのか一つ頷く)
        これは失礼をした、余からすれば怒りを以てクソジジイと呼ぶ烈女となれば相応の時と場を必要とするもの
        だが成る程常に自然体であれば何を相手にしようともその態度が揺るがぬものだ
        少々そなたへの理解が足りなんだわ、許されよ
        (多分にリップサービスも含んだ言葉、だが魔と相対する時に何を最も必要とするかを深く理解する女への混じりけの無い称賛もあった)
        (だからか今まで立っていた風景がまるで立体絵本の様にがらりと塗り替わる)
        (そこは素朴な木造りの家の中でテーブルには切り分けられた林檎のパイと淹れたての紅茶が二人分置かれていた)
        ただ暇を潰しているだけだ、余に敵意を持つ存在などというのは中々お目に掛かれぬモノだからな。出不精故知名度というものが今一つ無いのだ
        (冗談なのかなんなのかそんな事を言いながら老人はテーブルに付く、敵意など無いとでも言うように)
        (だがしかし欺瞞とも言えなくもないだろう、魔の王を名乗る存在がこの状態から襲われる事を想定していないかは難しい話だからだ) -- ??? 2022-06-30 (木) 21:24:45
      • 知も力も大きく上回る存在に相対した時、賢しい計算など簡単に見透かされる。小細工無用であることは、父と母の出会いから得た気付きだ。
        「対面するのは初めてですものね。相互理解の一助として、訂正を2つ」
        瞬きの間に切り替わった風景に視線を巡らせてから、テーブルに備え付けられた椅子に腰かけて人差し指を立てる。
        「一つ。貴方を『クソジジィ』と呼称したのはあくまで便宜的なものであり、私の怒りと結びついたものではないということ」
        呼称自体はディノクに引っ張られたものであるが、それはそれとして怒りはあった、と暗に示して、2つ指を立てる。
        「二つ。私は好きな人を侮辱されるのが一番嫌いなの。敵意とはまた別の話」
        舐めてやがる。そう激した男の姿を思い起こせば、過日に感じた怒りが微かに胸の奥から立ち昇って来る。
        ややムッとしながら、テーブルに置かれた紅茶とパイに視線を落とす。鮮やかな血を想起させる紅茶や林檎の薄紅に、深くため息を一つ吐く。
        アキベドル。その名をたった一度だけ思い口にしたあの夜。怒りと高揚が綯交ぜになって、彼が構成したであろうディノクの血を口にした己の浅慮。
        それをまざまざと見せつけられているようで、一時湧いた怒りが、自制の効かない己の不甲斐なさへとすり替わっていく。
        「……そう。知名度が無いから貴方のこと全然知らないの。伝聞で聞かされたことだけが貴方の全てでは無いでしょう?」
        自然な動作で紅茶の香りを愉しんでから一口含む。鼻を抜ける馥郁たる香気に表情を和らげて、対面の老人の瞳を覗き込む。
        「淹れてくれた紅茶は美味しい。まず知れたこと一つ」
        目尻を和らげてから、再びカップに口を付ける。幾分落ち着きを取り戻した心が、他愛もない疑問を頭に過らせる。
        「……貴方、どの世界の相手にもこんなことしてるの?」
        -- ステラ 2022-07-01 (金) 20:53:10
      • フフフ…では余からも一つ、彼奴めはあの身体を脆弱でかつ創世龍の想いにそぐわぬ形であると怒り狂っているが…
        アレは余が与えられる中でも最上級の肉体だ、そなたにとっては預かり知らぬ神話であろうがその神話に於いて原初の人よりも古き完全なる人の雛形をくれてやっている
        初期の状態では他の生物と比べても遥かに劣るが拡張性という面では何者にも劣らぬモノよ、人という種がそうであるようにな
        (それは嘘ではない事はボロボロになって帰ってきたあの竜を見れば気付けたかも知れない)
        (どれだけズタボロになってもディノクという男の形を保ったまま在り続けた、中身を漏らす事無く)
        (ただやはりそこには嘘は無いが欺瞞はあった、あの男は竜体を取り戻した兄弟と戦ったと言った)
        (竜である事に誇りを持つ男に例えより優れていても人の身体は強い苦しみがあった事だろう、それを飲み込める男でもあっても)
        (そして何よりもステラの怒りと侮辱に関してこの老人は訂正とは一言も言っていない、間違いなく悪意は在ったのだ)
        (対面の老人も紅茶を口に含む、毒は無く味は一流で香りも一流、きっと女の眼前にあるパイも美味なのだろう)
        フ…そなたもゼイムの皇子の様に余の弱みを引き出せるだけ引き出す腹積もりか?
        だがそうさな、数で言えば少なくはあるまい。余が蘇らせたモノや我が配下が口を滑らせる事は稀だが
        汎ゆる世界を飲み込むのだ、なれば暇を潰せるだけの回数ともなるものだろう?(何の事は無いという風に口にすればパイを口にしている) -- ??? 2022-07-01 (金) 21:33:36
      • 「貴方はご承知おきのことでしょうけど」
        前置きと共にティーカップを静かにソーサーへ置く。
        「その器の出来不出来は何ら問題にならないわ。問題は生産者。それと相手の自由意志に委ねる様な姿勢を見せておいて、特定の選択を選ばざるを得ない状況を作り出していること」
        天竜ドゥクが生前に老人に問われたのならば、鼻で笑って一蹴しただろう。
        肉体が滅びた後、魂で揺蕩っている状態でも、今の老人の説明があれば結果は同じだっただろう。
        「よくもまぁ、ぬけぬけと言ってのけること。舐め腐ってると以外、表現のしようがない態度と遣り口」
        その上、全てが自覚的であることは老人の語り口で察せられた。自覚的に悪であり、自覚的に悪を為す。確信的で揺らぎのない悪。
        再びカップに口を付けては思う。きっと私が紅茶を口にするのも老人にとっては織り込み済みだろう。ディノクの血を口にしたことは、この老人も知り得ている筈だ。
        今更何を警戒することがあるのかと、今まさにアップルパイを一口摘まんで咀嚼することまで、計算ずくかと思えば、またぞろ怒りが蘇りそうになる。
        「……このパイも美味しいわ。えぇ、えぇ。それはもう腹が立つほどに」
        林檎の酸味と甘み、パイ生地の歯ざわりと豊かな香り。その調和へは素直に口元を綻ばせ、少しばかりの腹立ちと共に紅茶で胃の腑へ流し込む。
        ゼイムの皇子と耳にすれば、二人の顔がパッと浮かぶ。オリヴェールかバルターか、あるいはその両方か。
        「貴方に弱みなんてあるの?」
        何の気なしに口にした質問の返答に、意外そうに目を瞠る。
        例え聞き出せたとしてその真偽を測る術も無く、その弱みを衝くことなど及びもしないように思われて。
        またふと過った疑問を口にする。
        「それより貴方の好きなものは? 好きな食べ物とか、好きな飲み物とか、好きなコトとか、好きな人とか、好きな猫とか、好きな場所とか、好きな花とか、好きな音楽とか、好きな本とか」
        眼前の老人に抱いた怒りや腹立ちは別として、何の衒いも無く純粋な好奇心のままに口を開く。
        -- ステラ 2022-07-02 (土) 20:55:31
      • これはこれは…中々手厳しい評価だ、余はただ彼の者との語り合いで得た自由裁量の範囲内で行ったに過ぎん
        それを舐めていると言われては余もこう言うしかあるまい…魔とはそういうものである、とな
        ふむだがどうやらうっかりしていたようだ、そなたの世界と余の世界での魔の定義は些か異なるようだからな?フフフ
        (分かりきった笑みで老人は返す、手口としてはまるきり書類の齟齬を利用した詐欺に近い)
        (戯れにこの様な事をあちらこちらでやっているのならば質が悪い事この上ない、眼前の女の様に敵を増やすばかりだ)
        (ただ同時にこの対話に於いて真摯であるのも事実ではある、老人の言う魔とはそうした何か特殊なルールで動くモノなのだろう)
        (ステラが口にした紅茶もパイも口にすると分かった上でそこに込められたモノは一切の妥協が無い、この悪魔を示す鏡の様に)
        無論あるとも、しかしそう問うた以上は答えまい。巨大な構造物であろうとも削り続け壊す覚悟持つ小虫にも語ろうが挑む気の無い者に語った所でな
        さて余の好む所か…かつて勇者にはこの世の全てとは返したが、だからこそ妬み全てを手にしようと決めた…ともな
        だがそうして細かに分けた以上は全て語ろうとも
        (そうして老魔との会話が始まる、林檎が料理をする程好きな事、飲み物はワインを好むが時折神々の飲む酒を醸造し口にする事もあった事を語り)
        (好きな事には悪行とのみ答えながらも好きな人と問われればかつて恋い焦がれた女神が在った事などを語る、猫はといえばあやかしでいつも自分の魂を喰らおうとする黒猫がお気に入りなどと語り)
        (老人特有の一つ一つが長い話ではあるが打てば響く様に等身大の悪の姿がそこには在った、理解が及びそうな程に身近で、だからこそそんな男ですらこんな瞳になってしまう過去があるのだ)
        (もしかしたら何時か自分もこうなってしまうのではと思う程に)さてこんな所か…少し時間を取らせ過ぎたな、そなたの世界にとっては幾許の時間でも無いが
        此度はこれで終いとするとしよう…(女のすぐ近くに石の扉が現れる、直感で分かるだろう…これはきっと元の世界と繋がっていると、あの場所に戻るのだと)
        さて、急に招いておきながら手持ち無沙汰に返すのも沽券に関わるか…女よ、何か求めるモノはあるか? -- ??? 2022-07-02 (土) 22:17:24
      • 「そう? 互いの譲れない線で、妥協せずに素直な見解を口にしただけよ?」
        老人の言動は一貫性があり、ある点ではフェアとも言える。端的に言えば、どのような状況でも甘言に乗る方が迂闊である。
        論理では割り切れるが感情はそうもいかない。老人の意図が那辺にあれど、迷いなく其の者の弱みを衝く遣り口。
        それが全くの他人に及ぶのであれば、素知らぬ顔も出来ようが、知己のこととなれば話は別だ。
        「あら。女心ってコロコロ変わるものよ? いずれ私の子孫が貴方に挑むかもしれない。もし数千年後も私が生きていれば、貴方の前に立塞がるか、それとも貴方の横に立つか……」
        いずれにしても彼の弱みを詳らかに知る必要はあるまい、と緩やかに微笑んでは紅茶に口を付ける。
        ある一点では看過できぬことがあれど、それだけで彼の全てを否定するほど彼のことを知らない。
        未知と無理解が居もしない敵を作り出すことを、女は幼少の頃から身を以て知っていた。
        知った果てに、眼前の老人を敵と思うかどうか。簡単には割り切らず、論理と感情の狭間で女は対話を続けている。
        老魔の好みに話が及べば、女は興味深げに瞳を輝かせ、その答えを噛みしめる様に脳に刻んでいく。
        こと好きな人の話になれば、とみに紅い瞳は煌めきを増して根掘り葉掘りと聞き出そうとしたり。
        その光景だけを切り取れば祖父と孫の無邪気な語らいに見えなくもない。
        時を忘れた穏やかで他愛もない話の結びには、黒猫でも飼おうかと思案していたところ。
        老人に問いを投げかけられて、思わず周囲に視線を巡らせる。目についたのは床に置いていた薔薇の鉢植え。
        「二、三週間ほど留守にする予定なの。その間、薔薇の鉢植えのお世話をお願いできるかしら?」
        もしかしたら1ヵ月以上になるかもと、薔薇の鉢植えを老魔に差し出す女の口振りと表情は、まるで友人に頼み事をするかのような気安さであった。
        -- ステラ 2022-07-02 (土) 23:16:34
      • 若しくは余の事などとうに忘れてある日我が魔軍によって子孫毎全てが滅び去るか…か?
        (まるで敵であれとでも言うような口調で老人は語る、そうでなくば楽しくないと)
        (ただそれはある種の称賛や激励の類なのだろう、この悪魔の横に立つ条件はディノクから聞いているだろうから)
        (愉快げなニヤニヤとした笑顔ではなくただ薄く作った笑みがそう告げていた)
        (そうして長い時間が過ぎて出された願いに珍しく大魔王の表情から表情が消えた)
        (怒りやそういったモノではない、純粋にきょとん…と呼ぶにはあまりにも強面だがそういった種類のモノだ)
        (時が止まった様な時間が少しして)フ、フフフ…フハハハハ…ハァーッハッハッハッハッハ!!!
        (老人が腹の底から大爆笑する、王の声と共に響くそれはきっとどこまでも届くのだろうという程に気持ちの良い笑い声で)
        成る程相手の立場を加味しないというのは中々耳が痛いものだな、ああだがその反省として承ろう
        この地は魔界だが太陽なれば余が生み出したモノもある、肥料やその他の世話も任せるが良い
        育てたモノをわざわざ枯らす余興は昔散々にやって飽いたので安心せよ
        (まるで安心出来ない類の言葉だが少なくともこの悪魔が約束を違える事は無い、と何となくだが感じるかも知れない)
        その時が来たれば余自らが手渡そう、中々楽しき時間であったぞステラ・ノーチェルクスよ -- ??? 2022-07-02 (土) 23:37:30
      • 未来がどうなるか何一つ定かなことは無い。それでも一つだけ確かなことがある。
        天竜ドゥクがこの世界に留まる限り、自分とその子孫は老魔のことを忘れることはないだろう。
        不敵な色を浮かべた笑みで、魔王の言葉と形作る笑いに応える。
        次いで口にした願いに、深い沈黙が訪れれば、薔薇の鉢植えを手に小首を傾げている。
        自分はそんなに可笑しなことを口にしただろうか?
        まるで無自覚な表情で、大笑している老人に目を瞠って驚いている。
        「あら? ずいぶんと気前が良いのね? それじゃお言葉に甘えて諸々お願いするわ。秋には三番花が咲くんだからしっかりね」
        大魔王を名乗る威容と力を備えた悪に、ただ花の世話を頼む。
        その意に気づいているのかいないのか、女は疑うことも無く鉢植えを悪魔に手渡す。
        「アフターサービスまで完璧ね。私も貴方とお話出来て楽しかったわ。美味しいお茶とパイもご馳走様」
        この老人が敵となるかどうか、まだ自分の中で決着は付いていない。それでも、その時が来るまでは。
        「ではまた後日。ごきげんよう、アキベドル」
        たおやかに微笑んで石の扉をくぐっていく。招かれた時と同様、全てが裏返る感覚が身体を包み──。


        気が付けば、慣れ親しんだ部屋に立っている。僅かに霞み掛った意識のまま、窓枠の外にある陽の位置を確かめる。
        「……ホント、大して時間が経ってない」
        呟きを掻き消すように、開け放った窓から盛夏の陽気と虫の鳴き声が入り込んで来る。
        部屋の中を見渡しても、薔薇の鉢植えはどこにも無い。
        それを確かめると、女は満足げに笑顔を浮かべ、いつもの日常に戻っていく。
        「さて、心置きなく里帰りの準備をしましょうか」
        -- ステラ 2022-07-03 (日) 01:17:23
  • (朝陽が昇る夏の早朝。レースのカーテンを揺らす風は爽やかに、暑気を僅かに感じさせ。窓際に置いた薔薇の鉢植えが朝陽に映える)
    (ルームメイトの静かな寝息が聞こえる中、鉢植えにたっぷりと水をやって、窓際から少し離したローテーブルに移しておく)
    (戸棚の奥から珈琲豆を取り出して、ミルでガリガリ挽く傍ら、四季咲き性の二番花が咲き誇る鉢植えに目元を綻ばせる)
    (挽き立ての豆をドリップすれば、落ちた湯の先から香ばしい匂いが漂ってくる。数度に分けて湯を落す内、今日の予定に思考を巡らす)
    (珈琲を淹れ終えれば、朝食の用意。火を使わずサンドイッチでも拵えて、それが終わればガラテアを起こして……)
    (幾らか物音を立てても全く起きる気配の無い同居人に笑みを零す。彼女を起こすのが一仕事なのだが、その苦労も楽しみの内だ)
    (いつのまにか習慣が増えたな、と思う。この学園に来るまで、好んで行ってきたことといえば、星を見ることと本を読むことくらい)
    (この一年、嵐のようにあっという間に過ぎていって、様々な出会いと出来事を経る内に、自然と新たな習慣が形作られていった)
    (習慣はまさしく人を形作るものだと思う。その中心である寝台の上の眠り姫へと視線を向けて、知れず口元が緩んでいく)
    (壁掛けの分野図が風に揺れて微かに音を立てる。そこに描かれる今年の暦と星見表。もう7月も終わろうとしている)
    もうそろそろ四年生の方々もご卒業、か……。
    -- ステラ 2022-06-26 (日) 15:31:25
  •   -- 2022-06-26 (日) 15:31:07
  •   -- 2022-06-26 (日) 15:31:03
  • (王都外近郊。夜。満月。煌々と月明かりは白く。たなびく叢雲もまたゆっくりと流れ、静寂が支配する夜闇の中)
    (こつこつ、と隠す気配もなく靴音をさせて楽師が現れる。その手には既に下ろした音叉剣を握り、杖でも持つかのように)
    やあ、ステラ。夜の散歩かい?近頃私もお菓子の食べ過ぎでちょっとお肉がついて来ちゃってね。困ったものだ(苦笑を見せ、軽く肩を竦め)
    (音叉剣を横に構え撫ぜるように手を滑らせれば、清らかな旋律が。月下にそれが響けば、見る間に透明な水晶らしき結晶が成長する)
    (それは、対魔族において汎用性に優れる浄化の結晶剣。そして、こつ、こつ、と来るままに彼女へ歩み寄る。自然体の速度で) -- フルラ 2022-06-21 (火) 20:23:52
    • (初夏の空気が入り混じり、空に浮かぶ満月は仄かに赤味を帯びている)
      (昔日の面影を偲ばせる遺構が点在する平原。その瓦礫の一つに腰を掛け、月明かりを日傘越しに見遣る女の金髪が揺れている)
      ごきげんよう、フルラ先輩。私もこの一年、同じ悩みを抱えています。成長期なのかしら?
      (微笑を返す紅い瞳に、結晶剣の煌きが映える。清らかな光に照らされて、ルビーの色に差した影がより主張を強める)
      (女が腰掛ける瓦礫の傍では、先ほどまでの戦いの名残が燻っている。昏き闇、屍となった魔の物の残穢)
      (その返り血を浴びたかの如く、夜風に金糸を靡かせる女の姿には、拭い難い魔の気配が漂っている)
      (耳朶を打つ旋律と足跡に、女は寂しげな視線と横顔を向けて、近づいてくる人物を静かに見据えている)
      -- ステラ 2022-06-21 (火) 22:18:22
      • (魔の残骸、彼女から間違えようも無く聴こえる魔の旋律を聞き取れば、一瞬…だが確かに、すぅ、と短い深呼吸をする。だが、歩みは止まらない)
        かもしれないね。君もそろそろ進級だろ?大人になりつつあるってことさ。単位なんかは大丈夫かい?賢い君の事だ、言われるまでもないってとこだろうけど。
        (結晶剣を、突きつけるように構える。座っている状態だと言えど油断はできないだろう。彼女の魔術の精度は昼間であっても素晴らしいものだったから)
        (そうして、あくまでもいつもの、校内を歩いているような何気ない、何でも無いようなリズムを保ったまま、距離は近づく。間合いは、狭まる)
        (瞬間。と、と突然、演奏していた楽器を取り落としたかのように、リズムが変わる。水晶の刃を構えた少女が、寂寞とした横顔へ迫った) -- フルラ 2022-06-21 (火) 22:32:40
      • 先輩はそろそろ卒業でしょう? こちらの心配をしている余裕はあるのかしら?
        (挑発的な物言いで、くすくすと笑う。実のところ様々な事情により単位は結構危ういのだが、涼し気な表情は崩れない)
        (静かにゆっくりと近づいてくる足音。それは今まで愛してきた日常が崩れていくリズムにも思えた)
        (そのテンポが変わる瞬間。女は座っていた姿勢から、有り得ざる速さで身を翻す)
        (迫りくる水晶の刃の軌道を逸らすように、フルラの手を内側から払いのけ、舞踏の一幕を思わせる間合いの内に口を開く)
        念のため聞いておきましょう。どういうおつもりですか?
        -- ステラ 2022-06-21 (火) 23:25:09
      • (座っていた彼女を下段から上段へ切り上げるようにして振り切られる水晶の刃。その透明な輝きは満月へと差し出されるように掲ぐ)
        (月光を受けて、透明な刃は輝く。冷たく、冷たく。穏やかな陽の光をどこかに置いてけぼりにして、無慈悲にも思えるほどに)
        何、簡単な話さ。とても簡単な、あくびが出るような、授業で出されたら居眠り確実になるような、そんな。
        (眼の前。魔の気配を上質なヴェールのように纏う彼女を見つめたままのその時は絵画のように。だが、その時間は短い)
        ……ここで果てるようでは、君はそこまでの女だったということだ。
        (冷たく、冷たく。無慈悲にも思えるような刃は、落ちる。頭上から股下まで。無防備に受ければ、人体をまるごと真っ二つにさせうる、それ)
        (しかし、予感が、する。いや、確信と言ってもいい。それは決め手にはならない。裂帛の気合と共に刃を振り下ろしつつも)
        (楽師は、次を思考する。…心の中に纏い付くような過ぎ去った日々を、胸の中から、頭を振るように追いやって) -- フルラ 2022-06-21 (火) 23:39:41
      • (一手目の切り上げを捌いた後に受けた言葉。その答えは簡単なようでいて、実に難しい)
        (どのような解法で自分は己の解を導き出すのか。思考が急激に巡っては、その身の動きを鈍らせる)
        (だが同様に。繰り出される対手の二手目、振り下ろされる剣戟は、過日に見たアクアマリンの煌きに遠く及ばないと感じた)
        ……先輩はそんな遣り方でいいのかしら? 言葉にも剣筋にも、まるでレトリックが足りていないわ。
        (その声はフルラの背後から響く。──影渡り。瞬時に己の影から姿を消す、吸血鬼としての力)
        (頭上から迫る剣を刹那の内に、フルラの影へと渡ることで躱した女は、心の内に逡巡を抱いたまま笑みを浮かべる)
        先輩はどうしたいのかしら? 私を殺したいの? それとも……私に殺されるのをお望み?
        -- ステラ 2022-06-22 (水) 00:00:15
      • (確信は、現実へと変わる。影を渡った彼女は、いつかと同じように自身の背へ。だがそれは、かつての日を思っていた少女にとっては、思考の内)
        『あくる祈りと仄めき』(振り下ろした結晶剣を勢いのままに、彼女が渡った自身の影へと突きこむ。ステラが未だ影と干渉したままであれば、水晶の浄化の力はその影を通して彼女を焼くだろう)
        (そうして、その結果を確認しないままに、前へ飛ぶ。と、とん、と跳ね、また少し距離をとって、彼女の笑みへ、笑みを返す)
        はは、知ってるだろう?別に私は口が回るような人間じゃないさ。いよいよという時、気の利いたことなんて何も言えなくなる。
        (とん、とん、とん、とリズムをステップで刻みながらそう言う)……そうだね。そんな口下手が君に答えるなら…どちらかと言えば後者かな。
        (と、と、と、とリズムはそのテンポを上げる。そして、ととととと、と小気味いい足音をさせ、駆ける。月下を縦横無尽に)
        ただし……死んでやるつもりは、毛頭ないけどね(そして、時に速度を落とし、時に速度を上げ、その旋律を変調し幻惑させる)
        『穿ちむせぶスティグ』!(その最中、結晶剣が捻じれるように変形し、伸び、ドリルのようにして金の髪揺らす少女を貫かんとする)
        (それは伸び、縮み、、一度、二度、三度、と。幻惑の拍子に混ぜ込まれる。容赦のない、それ。まるで己が力を見せてみろとばかりの剣閃だ) -- フルラ 2022-06-22 (水) 00:48:16
      • (影に突きこまれた結晶剣。その浄化の煌きに身を焼かれる直前、女の影が細かく幾つもに分かたれる)
        ……ッ!! (その身の半分を数十体の蝙蝠に変えた女は苦悶に眉を顰める)
        (浄化の力で焼かれた数匹の蝙蝠を残し、また一つの影へと戻っていった後には、片手に負う再生しきらぬ傷口から闇を漏れ出させている)
        あら残念。その願いは叶いませんよ? どちらも、ね。
        (不敵な笑みを形作っては紅い瞳を引き絞る。相対する幻惑のステップ)
        (その姿も音も意識から外し、紅玉の瞳はその影を追う。月明かりに照らされた微かな影を、感覚の目でありありと捉え)
        (歪に転じた影の姿の起こりも手に取るように、伸び縮む剣先を僅かな動きで躱していく)
        (数度に渡る打ち込みを小さな動作で掻い潜る中、突如として人間離れした加速で前へと、剣閃の合間を縫うように駆ける)
        ねぇ先輩。どうして己の死を許容するような姿勢を見せたのかしら? 何か事情がおあり?
        (フルラの首にそっと優しく両手を掛けて、甘く甘く語りかける。琥珀色の瞳をしっかりと見据えて)
        -- ステラ 2022-06-22 (水) 01:37:40
      • (視線が、自身を見ていない事に気づく。彼女が見ているのは影、自身の月光に踊る影だ)
        (なるほど、と思う。彼女の魔族としての力の方向性が僅かに見えてきた。恐らくは悪神セノバス、それに纏わる力か、と)
        (傷口から溢れていた闇も、それを裏付けている。…あの夕暮れの舞踊、その時に感じた音色の正体も恐らくは)
        (こちらの派手な動きに対して最小限の動き、しかし時には大胆に、人を越えた速度をもって迫る彼女に驚きを納得を覚える。彼女らしい、と)
        …言わなかったっけ。死ぬつもりは、ないと。殺せるなら殺してみろ、という奴さ(紅い瞳に、不敵な輝きを見せた琥珀色の瞳が答える)
        …事情はあると言えばある、けどね。…私もそこまで君がその力を隠してた事を、責められるような立場じゃない。…私には、禍つの神が住んでいる。
        ……ま、ちょっと似た者同士、という奴さ(そうして、蕩けるような甘い問いには、下から腕力の差を考慮し全力でかち上げた両腕が答える)
        (彼女の両手を外し、と、と、とまた距離を取る。あの加速、あの首にかけられた手から感じた筋肉の蠕動音。膂力ではとても太刀打ちできまい)
        君という旋律、…少しずつだけど分かりかけてきた。うん、なんて稀有な…悍ましくも、美しい音色だ(そうして、微笑みを見せる。それは良い曲を聴いた時のいつもの彼女の笑みだ)
        (だから、確かめてみたいと思った。その音色を、彼女がこの世界で響かせ続けられることが、出来るのかと)
        (と、と、と、とその場でステップを踏みながらも、呼吸を整える。少女の旋律の、その調音をするように) -- フルラ 2022-06-22 (水) 02:18:33
      • この前魔物と遭遇した際、気になることが二つありました(互いの視線が交り合う中、過日のように微笑を浮かべる)
        殺していいかという私の問いに、先輩が少し躊躇う素振りを見せたこと。そしてアレが残響だと言ったこと。
        その残響を発する音の主を貴女は知っているのではないか……と(交わした言葉で凡その事情を察し、女の笑みが寂しげなものに変わる)
        (フルラの首を包んでいた両手は、下からの跳ね上げで容易く解かれる。当然の結果だった。なぜなら触れる手には一切の力を込めていない)
        (痺れを残す両手を擦りながら、携えていた日傘を手にし、マナを通して一振りの剣へと変える)
        私には先輩のことがぜんっぜん分かりません。だからこそ問います。
        その身に住まう禍つ神を先輩はどうしたいのかしら? 祓いたいのかしら?
        (柄から剣先まで全てが漆黒に染まった細身の剣。その切っ先を視線に代えて、ステップを刻むフルラに向ける)
        もし祓いたいとして……そうすれば先輩はどうなってしまうのかしら?
        (黒い剣先は誘うように夜闇を踊る。まるでお先にどうぞとでも言うように)
        -- ステラ 2022-06-22 (水) 02:46:47
      • (と、と、と、とステップは続く。しかし少しの間だけ、楽師は彼女を見据えていた視線を外し、空を見上げ、月を見る)
        ……だれも、悪くないんだ。たぶんね。あの存在を世界に示そうと、残そうとした残響を響かせたその主も。きっと。
        だから…君も悪くない。君から聴こえる胸をざわつかせるような音色だって、誰かが、何かがかくあれかし、と望んだだけに過ぎない。
        (恐らくは、以前聞いた話からすれば、彼女の父親が魔族だ。母親が人間であり、それを隠しきっていたのでもなければ)
        (その愛から生まれた、その音色は…本当に稀有だと思う。そこに世界における悪があったのだとしも、それを越えた何かがあったのだと思う)
        祓うことは…出来ないかな。仮にそれが可能なのだとしても、それはその禍つ神を解き放つ行為に等しい。
        私の一族が、私達の魂と血に刻んだそれを蔑ろにすることは、…私には難しい(少しだけ寂しそうに、そう呟き)
        (しかし、祓う事ができたら。その時自分はどうなるか)…分からない。これは魂に根ざした業だ。今までに例があった訳でもない。
        (言葉を結びながら、水晶の結晶剣の旋律は強まる。それは月光の輝きを受けて、静かに、だが煌々と輝いていく)
        (そして傘であった剣の先端が闇に舞えば、頷くようにして…しかと彼女を見つめる)
        『Spada splendente della verita』(元よりの澄んだ旋律に、弦楽器の音色が加わり、その光が増し)
        ……『夢の間のノクターン』(とん、と楽師が動いた。そして、舞うように…月下の元、ダンスを踊るようにその剣を、振るった)
        (さすれば月光の冷たい煌めきを伴う三日月が如くの一閃の剣閃が生まれる。それが、更に、倍に。そして瞬く間に、更に倍に)
        (飛びゆく剣閃は大量の月刃となりて。様々な方向から様々な角度で、それは一斉に夜を統べる者へと襲いかかった) -- フルラ 2022-06-22 (水) 03:27:41
      • 存在そのものに意味や価値など付随しません。それを良しか悪しかと断ずるのは、それぞれの都合に過ぎません。
        だから私は。私を愛してくれる父と母を信じています。母が人類だろうと、父が魔族であろうと、二人が愛し合い、私が産まれたのだと確信しています。
        それが私の中の絶対です。世界の仕組みや神々がどうこう言おうと、私は私を愛してくれる人を信じます。
        (月夜を見上げるフルラから視線を外さず、一切の淀みなくはっきりと断言する)
        (なぜ彼女は今になって私の下を一人で訪れたのか。人に紛れた魔族に相対するのなら、幾らでも上手い手はある筈なのに)
        (今に至るまで曖昧な言動に終始している彼女に一つの答えが浮かぶ。彼女は迷っている。何にか?)
        フルラ先輩。私の質問が聞こえていませんでしたか? 貴女の答えは、答えのようでいて答えになっていません。
        (彼女が迷っているのは私に対してだけではない。本当の迷いは己自身に対して向けられているのではないか)
        だからもう一度問います。

        (揺れ動かしていた剣先を一点に定める。月光の輝きを携える楽師を前に、不動の構えで力ある言葉を紡ぎ出す)
        『arma virumque cano. gloriam qui spreverit,verum habebit.』
        (対手の生み出す旋律の中、歌うように句を諳んじる女の瞳に輝きが灯る)
        『si post fata venit gloria,non propero.』
        (重なる音階の合間で編まれる言の葉が、あたかも一つの曲のように夜闇に浮き上がる)
        (月下に踊る楽師の剣舞。振るわれる刃が曲の終わりを告げる。対する女は尚も不動で黒い剣先を構えたまま言葉を結ぶ)
        ミネラの刃(アル・ダフィラ)
        (楽師の放つ数多の月刃が降り注ぐ中、紅い瞳を滾らせる女の周囲に黄金色の剣が舞う)
        (形成された金色の魔力刃が、神速の連撃を繰り出して三日月の刃を散らしていく)
        (時と歴史に埋もれた剣豪の絶技の再現が、正確無比に無数の剣閃のみを捌く中、闇に金の髪が走り抜けた)
        (互いに一足の間に迫ったところで、闇の剣を手にした女の腕が切り飛ばされる)
        (それは防ぎきれなかった月刃の一つによってか、はたまた楽師が振るった刃によってか)
        (因果を認識する前に、残る片腕で楽師の得物が握られた手首を捻り上げ、息が掛からんとする間近で問いかける)
        出来るか出来ないか、簡単か難しいか。そんなことは聞いていません。
        あなたはどうしたいかと聞いているんです。
        (斬り落とされた肩口からは闇で留めきれぬ鮮血がどくどくと溢れ出す)
        (激しい痛みと熱はお構いなしに、紅い瞳は琥珀色を真っ直ぐに見据えている)
        -- ステラ 2022-06-22 (水) 22:01:03
      • (歌が聴こえる。力ある歌が。それを目を細めて見る。…その瞳の色にあるのは、羨望か)
        (そして三日月を、陽光にも思えるような金色の輝きが砕いていく。さもあらん、所詮己の生み出すのは紛い物の月の刃)
        (その身に太陽と月を合わせ持つ彼女の刃の前には、精々が舞台演出が良いところだろう。だって、ほら)
        (白き肌を月光に輝かせ、金糸よりもなお煌めく髪を舞わせこちらへ迫る彼女は、なんて果敢で、なんて勇壮な。物語の英雄のようで)
        (残る間は殆どない。これ以上迫られれば、内に入られる。それを阻止すべく、結晶剣は強烈な一閃を放つも…彼女は、止まらない)
        (闇夜に跳ねる彼女の細い腕。掴まれる結晶剣を握った自身の手。目前に迫った、紅い、瞳)
        (強い、と思った。死の月光を掻い潜り生を掴んだこと、それ以上に…その、真っ直ぐな視線が)
        ……禍つ神は、私の歌に住む。だから私は、君が素晴らしい歌を披露してくれたってのにデュエットだって出来やしない。
        (自嘲気味に、皮肉めいて笑う。ああ、これが彼女かと。このヒトこそが、ステラ・ノーチェルクスかと、思う)
        歌いたいに決まっているだろう!!一族の業なんて取っ払って、大声で、思いっきり!!!!
        (怒号。楽師がそうは見せぬ、怒りの声。その怒りが向く先は…自分だ。不甲斐ない、誰でもない自分に対してだ)
        (彼女が見せた、その強き旋律。それに揺らされて楽師は吠えた。心よりの咆哮で)
        ……は、はは……すまない、私は君を甘く見ていたみたいだ。君は私の想像よりずっと、もっと……強い。
        (力なく笑みを浮かべ…しかし喜びを滲ませて楽師は言う。導くべき後輩、身を案じねばならぬ元貴族。心の片隅に残っていたそんな認識が粉々に弾けた)
        (そうして、血を流す肩を申し訳なさげに見る。自身が断ったそれこそが、自身の未熟と、傲慢の証だと胸に刻む) -- フルラ 2022-06-22 (水) 22:56:37
      • (絞り出すような叫び。その怒声にはどうしようもない哀切の響きが感じられ)
        (笑っているような悄気ているような、複雑な色を織りなす楽師の顔をさらりと撫でる)
        私も先輩の歌が聞きたいです。一緒に歌って、踊って、笑って、手を取り合って。
        (そのまま片手を頭に置いて抱き寄せながら、よしよしと優しく撫でては満面の笑顔を見せる)
        大丈夫。その願いは叶いますよ。だってフルラ先輩は多くの人に慕われているもの。
        今みたいに少しの勇気を出せば。信頼した人は貴方を受け容れ、助けてくれます。遠慮なく頼って甘えちゃってください。
        (流れ出る血で彼女を汚さぬよう身を寄せて、銀髪の流れる肩口へと甘えたように顎先を乗せる)
        欲張りな私から幾つかお願いがあります。また以前のようにフルラ先輩と楽しくお喋りしたり、あのお店で一緒にお茶を飲んだり……
        そんな贅沢を許してくれますか? (努めて明るく笑顔を形作り、間近に上目遣いで問いかける)
        (秘剣絶技の再現に想像以上のマナを消費し、回復しきらぬ身体の不調を悟られぬよう、月明かりの下で女は微笑む)
        -- ステラ 2022-06-22 (水) 23:26:06
      • (頭を撫でられながら、ふ、と笑みを見せる。力のなかったその笑みに…力が取り戻される)
        …ありがとう。ステラ。ああ、いつか、君にも聴かせたいと思うよ。その時は…よろしく頼むね。
        (彼女と歌い、踊る。いつかのダンスのように。それは、とても心踊る想像だった。胸が暖かくなる光景だった)
        (肩に載せられた顎、触れる金糸がほんの少しむず痒く思え、なんだかそれに笑ってしまった)
        (彼女の鼓動が聴こえる。先程まで屹立としていたそれは…少し、弱くなったように思え…結晶剣で、己の手首を切る)
        ……君はさ。お貴族様だったってのに、随分質素なようだ。その程度、贅沢でも何でも無いさ。
        (少し身を離し、片手で彼女の顎を取り、ほんの少し上向かせる。そのまま親指で彼女の艶めいた唇を下げさせるように触れる)
        わがままってのは、もっと欲張ったっていいんだ。…腕の一本くらい、よこせなんて言ってもいいんだ。
        (そうして彼女の口元へ、脈々と血を流す手首を近づける。己の不出来をそれで帳消しにできるとは思わないが…それで彼女の痛みが少しでも癒されると願って)
        (…嫌悪感は、ある。手の内の笑顔を見せる女が、敵であり、癒やすなどと言語道断であることを楽師の血は今も囁いている)
        (だが、それがなんだ。睡眠欲も、食欲も、性欲も、生き物の根源的欲求なれど、人はそれを抑えられる。…その結果が、死に繋がるかもしれないとしても)
        (溢れる血潮は、忌まわしきを滅せよと呟くが…それを追い出すように、血を流す。幾時か、その小さな、神々への反逆の時は続き)
        …うん。もし、余ったなら…その分の代金は、ハーブティ代として奢ってくれ。スコーンも付けてね。
        (柔らかで、穏やかで、のんきな笑み。いつも見せていたそれを残して…楽師は静かに身を引き、闇へと消えた) -- フルラ 2022-06-22 (水) 23:52:11
      • どういたしまして。お礼にとびきりの歌を期待していますよ。ふふっ。
        (いつもの笑みが視界に映り、目を弓なりに細める。またその笑顔が見れたのが無性に嬉しくて)
        (合わせた肌から感じる温もりは、昏い闇を照らす陽の光を思わせる)
        あら。貴族だって赤貧洗うが如しのものも少なくな……って、センパイ……!?
        (フルラの手首に流れる血の一筋。驚いている間に捕らわれた顎先が傾けられ、抵抗する間もなく唇に熱を感じた)
        (何も言えずに白い肌と流れる紅が近づく中、過日のダンスタイムがふっと思い起こされる)
        (白昼に闇が溶け、抑えがたい熱と衝動を感じたあの日。どくりと鼓動が跳ね、戸惑いと葛藤は刹那の内に)
        (おずおずと差し出した舌先が、手首を伝う赤い血潮に触れ。ぼぅっと霞み掛った思考のまま、チロチロと踊る舌先が紅く染まっていく)
        (抗う理性と従う身体。ささやかな抵抗が白い肌に歯を立てるのは避け、本能が唇を吸い付かせ舌先が水音を奏でる)
        (永遠とも一瞬とも思える時間。唇を離して紅い糸を引く舌先が宙を仰ぎ、頬に差した赤味が月明かりに照らされた)
        (斬り飛ばされた腕が影に溶け、血の流れ出た肩口から闇が滲み、瞬時に腕が元通りになる)
        ………………はい、その、卒業まで、先輩に、奢り続けることに、なりそうです。
        (耳まで真っ赤にした顔を、まともに向けられず。柔和で自然体な笑みを横目に、去り行く楽師へと頭を下げる)
        (それからどれだけ時が過ぎたのか。火照る顔を夜風で冷やし、心と鼓動を落ち着けてから。明けゆく月夜、帰路に就く)
        (口腔に残る仄かな甘み。なるべく意識しないように忙しなく動く瞳には、黎明に染まる朝焼けが映っていた)
        -- ステラ 2022-06-23 (木) 00:39:12
  • 『全てを聞いておきたい』
    (ステラからすればこのシンプルな文言は見覚えがあるだろう、以前ステラ自身が似たような内容で書いたからだ)
    (指定の時と場所も同じ、人気の無い王都近郊の平原)

    (男はあの時と鏡写しの様に腕を組んで、しかし眺めているのは地面だ)
    (何時も空ばかりを眺めている男にしては奇妙な姿、夜空は今日も生きとし生けるものを見守るが如く満天の星空なのに)
    (それもその筈だ、男の足元には薔薇が一面咲いている…月の白ですら染める事叶わぬ真っ青な薔薇が一面)
    (その中心に立つ男の身体からは異常なマナが迸っている、量もだが何よりも質が異常なのだ)
    (今までは人のモノしか放っていなかった筈なのにそれは明らかに…竜のモノだった) -- ディノク 2022-06-20 (月) 22:39:32
    • (なかなかに端的で洒落た恋文だ。送り主が彼以外であれば、そう思っただろう)
      (約束の時と場所。そこに足を踏み入れて待ち人の姿を見止めれば開口一番)
      ごめんなさい。私の体重は誰にも教えられないの。
      (冗談めかした口調で告げる。が、内容は本気である。これは良人にも伝えていないトップシークレットなのだ)
      それ以外だったら教えてあげるけど何をお望み?
      (月下に映える青い薔薇。かつては不可能の代名詞であった花。それに囲まれた男を見定めるように紅い瞳を細める)
      (この者はこの先何を望むのか? かつての力を取り戻しつつあろう竜を前に、少女は静かに差した日傘を回している)
      (その紅き瞳に深い影を宿し、過日の殴り合いの時よりも濃密な魔性の色を滲ませて)
      -- ステラ 2022-06-20 (月) 23:09:19
      • そうかい、人と魔族の混じりの体重がどういった数字になるかってのも興味はあったが言えねえんならいいさ
        (極々淡々と男は返す、実際生物としてはどういったモノになるかの興味はあった程度のこの男らしい態度)
        とはいえそういう事を聞きてえんじゃねえのは分かってるだろうよ、以前テメエが語らなかった残りを聞いときてえって話だ
        竜核が揃い次第ぶっ飛ばしに行く予定なんだが正直生きて帰れるかの目算はまあ大体ゼロなんでな
        (つまりは男なりにステラの話は踏ん切りが付く程度に価値があるのではないのかと見ているようだ)おおだが勿論テメエ等を知るのは止めねえぞ、ただどうしてもぶっ飛ばしに行きてえだけだ
        (順序が人からすれば滅茶苦茶かも知れない、普通ならば知るべきを知ってから殴りに行くのだろうがこの男は知る途中で死ぬかもしれないが殴りに行くという)
        (一方で男のマナが迸る程に薔薇の範囲が広がっていく、種も零れ落ちていないのにみるみる内に育っていく…この男が薔薇を創り出しているのだ) -- ディノク 2022-06-20 (月) 23:25:02
      • 同じ身長の女性の平均体重の範囲からそう大きく外れていないとだけ言っておきましょう(若干早口)
        ……えぇ? 生きて帰れる目算ほぼゼロって……あなたねぇ。それ、もう少しでも確率を上げないと私止めるわよ?
        (半ば呆れ気味なのは、自分がどうしたところで男が死地に赴くのを止められぬと分かっているからだ)
        (さて、どうしたものかと視線と思考を彷徨わせている内に、青い薔薇の範囲が広がっている事に気づく)
        貴方いつから宗旨替えしたの? お花を育てることに興味なんてあったかしら?
        (言外に何だその力はと問う。周囲の生命力を吸い取るなら、まだ分からぬでもない)
        (だが目前の光景は、その身から溢れる命を周囲に分け与えてるように見え、不可解さに首を捻る)
        -- ステラ 2022-06-20 (月) 23:55:02
      • (若干早口で反撃してきた少女に対してちょっと不思議そうにする、そういう事に関しては子供よりも理解が無い)
        舐められたらぶち殺す、こいつばかりは何時の時代どんな種族であろうとも絶対的な真理だとオレぁ思ってるぜ
        それにあっちに渡った兄弟も全部ぶっ飛ばす、こればかりはこの世界を知ろうと思うのと同時に決めてた事よ
        (むん、と男が自慢気に胸を張る。今の男の内在する要素は尋常ではない、世界を喰らったモノと最古の暴竜を取り込んだ中身は最早竜の要素で煮詰まりグチャグチャでヒトの形を保っているのが奇跡な程だ)
        (それを解き放てば恐ろしいモノが生まれる事だろう…だがそれをこの男は冷静に見詰めた上で厳しいと見て、尚も征く、竜とはそういうものだから)
        (一方で花について問われればああ…と少し無味乾燥な声で返して)興味がねえからこそ試しに生命を創ってみたのよ
        何となしに美しいと思えるモンを、そうしたらこうだっただけだ。オレが喰った竜の事でちと思う所あったからよ…まあオレじゃこんな単純なモンしか創れねえわ
        (眼前のこれだけでも十分奇跡と言える光景では在るだろう、ゼロから薔薇を作りここまで増やす時点で幾つかの魔術の限界点を超えている…それでも)オレにゃあオレが喰ったモン程の理想もねえって事よ -- ディノク 2022-06-21 (火) 00:21:26
      • 勝算を上げろって言ってるの! せめて確率2桁に乗せなさい!(この女には珍しく声を荒げて、眉を逆立てる)
        (だがそれでも男が赴くことやその理由自体を咎めることはない。それを否定するのは男の存在を否定するのも同義と思えた故に)
        そんな無茶苦茶な状態でも勝ち目が薄いなんて、本当大概ね……全く。
        (相対するモノに内在する力を直視しようとすれば、それだけで気が触れそうなほどの混沌とした力の奔流)
        (もはや存在そのものが禁忌に両足を突っ込んでいる男に嘆息しながら、日傘にマナを通して剪定鋏に変じさせる)
        美しいと思えるモン、ね……ふふっ(微笑を浮かべて足元に広がる青い薔薇を見る。その中でもひときわ大輪に咲く花)
        (剪定鋏でその花を刈り取ると簡易な魔術を通して即席のパーマネントを施せば、青薔薇のコサージュをその創造主に差し出す)
        貴方が創った命よ。綺麗に咲いてるんだから、一つ持っておきなさい。父祖の心が少しは知れるかもしれないわよ?
        (満天の星の下で咲き誇る青薔薇。今となっては、望みが叶うことを意味する花。笑みを深くして剪定鋏を日傘に戻す)
        理想はこれから育みなさい。貴方まだ子供なんだから。気に食わないヤツをブッ飛ばしてから、ゆっくりと。
        (紅い瞳を弓なりに細め、日傘の先を天頂の西よりへと向ける。その方位には周囲の星に比して、煌めく一等星の輝きがある)
        で、まだ話していなかったことだったわよね……あの星が見える? 獅子の心臓。コル・レオニス。
        -- ステラ 2022-06-21 (火) 01:00:57
      • 確率2桁か…そいつぁテメエ等に丸投げしとくぜ、いつか遠い未来にアイツとテメエ等は戦う、そんな気がするからよ
        (何処か壁のある言葉なのに男は笑って口にする、もしかしたら男は何処かで自分の答えとなるモノを見てしまったのかも知れない)
        (荒々しい様子はまるで変わらないがそれでも何処か少し落ち着いてしまっている)
        (ただ、青薔薇を差し出されて理想を育めと言われれば理解出来ないかのような表情を見せた)
        理想を育めだぁ?オレぁその果てを見たってんだよ、何もかもを鉄と油に置き換えて世界を滅ぼした最強種をよ
        オレも結局はソイツと変わらねえって事だ、もっと命ってモンに興味を持ってりゃあ……それをこれから育めってか?(青薔薇のコサージュを眺めながらそんな事を呟く)
        だが子供ってな認めねえ、オレぁテメエよか遥かに長く在るんだぜ?(まるで子供の様な事を顰めっ面で口にしながらもその視線は星へと移った)
        おお別名レグルス、小さき王を意味する星。それが何かテメエの探すモンに通じてるってのか? -- ディノク 2022-06-21 (火) 01:28:13
      • じゃあ私達の勝算を上げられるよう、何が何でも生きて情報を持ち帰りなさい。
        (腰に両手を当てて強気に言い放つ。男とは対照的に、激した色を紅い瞳に滲ませて)
        (何だか無性に腹立たしかった。傍若無人で意味不明の自信に満ちていた男が、何かを諦めてしまったような姿に)
        見たのは何の果て? それは貴方の果てかしら? (握り拳を男の胸板へと打ち付ける。隻眼の瞳へ挑むように睨み付けながら)
        その世界を滅ぼした最強種は、創造主が遺した言葉に思い煩い、今を生きる者達を見定めようとし、貪欲に知る過程で理解出来ぬものも徒に否定せず……
        (足元に広がる青い薔薇。屈み込んではその一輪に指を沿わせる。その際に指先へ刺さった棘が血の一滴を落し、蒼い花弁に一点の紅が差す)
        ……花を美しいと感じ、花を綺麗に咲かせてきたのかしら? 今の貴方がしたように。
        まさか? そんな過程もお構いなしに? そう造られたが故に、その枷から逃れ得ないとでも?
        善神と悪神、異なる側から生まれ出で、そのさだめなど物ともせず愛し合った我が父と母。
        その二人から生まれし私を、その生まれを解してなお愛を交わすガラテアを、造物主のさだめに抗うものを目にしても。
        (自分とガラテアだけではない。恐らくはその他にも多くのものを見てきただろう男に向けて、再び鋭い視線を向ける)
        己の果てはもう定まったから、どうにもなりませんって? ふざけるのも大概にしなさい。
        さんざんっぱら他人の底を見定めるようなマネをしておいて、自分の底を見切るのはやけにあっさりとしたこと。
        だから貴方は子供なのよ。長く生きただけで、もう自分に変わる余地は無いと思ってる。
        天竜ドゥクはその程度のものなの? 失望させるんじゃないわよ。
        (指先に血の一筋を垂らしながら、紅い瞳を燃え立たせる。指し示した星の光もお構いなく、衝動に任せて言葉を紡いでいる)
        -- ステラ 2022-06-21 (火) 21:56:03
      • (ステラの言葉に男は腕を組んで珍しくあーんーあーと困った様な表情で唸っている)
        テメエの言葉はクソ程痛えな、闘争の痛みは至高の喜びだが言葉の痛みってな親御殿以来だからどうにもキツイぜ
        特に怒っているようで理路整然と並び立てられると再考しねえといけねえから尚更だ
        (男があからさまに目を逸らして天の星星を眺めて)まあオレとアルプトラウムとじゃあ反対だわな
        アイツは自分を生み出した親を尊敬している部分じゃオレと変わらねえが親の定めた目的に生きる事を全て善しとしていた
        この世の全てを喰らい究極の一となる部分は一緒でもアイツは腹ん中に喰った人間共を溜め込んでいたがオレぁただこの世に一つ在りゃいいと信じていた
        何よりアイツは全てを鉄と油に一つにするというこの世界の誰にも理解されねえ慈愛を持ちオレぁ慈愛を何一つ理解しちゃいねえ
        (ただそれはある種表裏の慈愛だ、アルプトラウムは誰にも理解出来ない慈愛を押し付け男は理解出来ない全てを受け入れる姿勢を見せた)
        (だから酷く思う所があったのだろう、何となくだが自分が殺したモノは自分に良く似ていつか至るのではないかという怯えが男に在った)
        ただそうだな、オレとアイツが致命的に違うと言えんのはテメエ達の存在だ。正直に言やテメエの在り方は尊いと思う、美しいとすら思える
        ガラテアと結ばれたと知ってそりゃあ益々強く思えた、それだけは鉄と油で沈めた世界じゃあ作り出せねえだろうよ
        (頭をガリガリと掻いてバツが悪そうな顔をする)悪ぃな、オレとそっくりなモン二匹もぶっ殺したからつい………ナーバス?になっちまったようだ、戦いは滅茶苦茶楽しかった -- ディノク 2022-06-21 (火) 22:12:29
      • 貴方は自分が殺めたそのアルプトラウムの在り方すら、全て否定をしようとしなかったのでしょう? ホントお優しいこと。
        (言葉面こそ皮肉気だが、満面の笑みを咲かせて穏やかに。激していた瞳を弓なりに細める)
        不安で甘えたくなっちゃったのかしら? また叱られたくなったらいつでもどうぞ。
        (珍しい男の様相に、一転して上機嫌に軽口を零す。いつもの調子が垣間見える男の結びの言葉には、安心した様子で嘆息する)
        (再び空に煌めく星へと視線を転じ) レグルス。あの輝きは少し特殊なの。
        人界と魔界で相似を為す星。それはこの前話した魂の行く末の一つ……『アル・タルフ』とはまた異なる光。
        『アル・タルフ』が他の星々と連動し、人界と魔界の相対座標を同じくする輝きである一方。
        レグルスは、ただ一つ絶対的な座標軸から人界と魔界を睥睨する光。
        我々を照らすのではなく、彼方から此方を見つめる眼差し。この世界に顕れた異形の光。
        『彼方のもの』『外なる影』『虚空に穿たれた闇の門』……父と母はそう言っていた。触れざる真の「禁忌」だとも。
        (次いで女が幾つかの力ある言葉を連ね、日傘が極小の宙へと転じると、その夜闇の中から黄金の燐光が一つ浮かび上がる)
        終端の星光(アル・タルフ)』……私が探し求めていた光。私のルーツ。
        (現れた光の球は一瞬で儚く消える。限定的に顕現させた魂の奔流は、女の手元に生み出されたもう一つの小さな宙へと還っていく)
        この星の光とは全く異なる、禁忌の光『アル・カルブ・アル・アサド』。父と母はそれ以上の詳細を明かしはしなかった。
        どういった類のものか、大枠は推測出来るけれど、果たして私が追い求めるものかは……。
        (分からない。ただあの光は極めて危険なものだということは確信できる)
        -- ステラ 2022-06-21 (火) 23:10:02
      • そういうんじゃねえよ、オレぁ生まれてこの方何かに甘えるなんて弱え生き方をしたつもりぁ一度もねえッ!
        とはいえ胸ん中に生まれたモンを吐き出すのは健康に良いってのは理解出来たぜ、まあそうだな…帰る前提でぶっ飛ばしてくる
        (いつもの調子の男に戻れば少女が日傘で指し示す光を眺め擬似的に創り出した魂の奔流を真面目に見詰めている)
        (そしてその肉眼で宇宙を見る、本来ならばただの光にしか見えないモノ、だが真剣な顔でそれが在るべき位置へと目を細めて)
        同時にそれは全てを繋げるモノでもある、ああだが愛するモンがあるのならテメエの父母の言葉通り禁忌にしておけ
        理解をするにゃあまだ早え、汎ゆる真理へと挑みそれでも尚明かし続けた人類がいずれ過去へとすべきモンだ
        だが全てが全て悪ではない、それは全てを繋げるが故に善も悪も無く生まれ得ぬ子に手を差し伸べる事もある
        (ステラに聞かせるようでいて何処か上の空でそんな事を男が呟くとそういう事か、と視線をステラへと戻した)
        ………愛というのは理解出来ぬな、この世を砕きかねんモノにすら手を伸ばしそれでも尚愛の結晶を得んとし結果を齎す
        成る程、やはり我々はこの世界の主権を握るには至らぬ種であったか…(何か感慨深い様子で男は呟いている)
        もしガラテアとの子が欲しけりゃあいずれテメエも挑むこった、道のりは遠かろうがな
        ありがとよ、お陰でストンと納得が行ったぜ(そう口にした男の姿が消えた、突如ステラの真上が暗くなり金色の飛翔体が飛び去っていった) -- ディノク 2022-06-21 (火) 23:44:38
      • あら。人に頼ったり甘えられるのは一種の強さよ?
        (男の様子にくすくすと笑う。揶揄うような笑みも、帰る前提という言葉を耳にすれば、ふっと喜色を滲ませる)
        (数多の星が煌めく夜。その中に灯る妖しい光を見上げては、ディノクの話に静かに耳を傾ける)
        ……貴方の方が余程詳しいみたい。ちょっと前の私なら是が非でもその禁忌を解き明かそうとしたのでしょうけど。
        ご忠告ありがとう。焦らずゆっくり、探究は進めていくとするわ。
        私、欲張りだから。欲しいものは諦めずに手を伸ばし続けるの。たとえそれが困難な道だとしても。
        (隻眼の蒼い輝きを受けて、にっこり微笑む。この男が愛を理解する……いや、実感出来る日はいつになるやらと)
        (嘆息の内に男の姿が掻き消え、頭上の闇を切り裂く黄金の軌跡を目にすれば、灼き付いた光景に暫し時を忘れる)
        ……ホントにもう勝手な男。一人で納得して去っていって。
        (今更のように疼きだす指先の痛み。棘の痕、一筋の血を舐めとって)無事に帰ってきなさいよ。
        -- ステラ 2022-06-22 (水) 01:10:19
  • ステラ―、ちょっといいー?(正面に小さな花を咲かせた薔薇の鉢を抱えた状態で近寄ってくる)
    ちょっと薔薇の苗増やし過ぎちゃったんだけど、一鉢育ててみる気ある? -- ル・トウ 2022-06-14 (火) 21:11:47
    • あら。ごきげんよう、先輩(ル・トウの姿を認めれば、ふんわり笑顔を浮かべ)
      え。私がお花を……? はい、やってみたいです!(手を打ち合わせて瞳をキラキラ輝かせながら鉢を見る)
      でも、私お花を育てたことが無いのだけれど、出来るかしら?
      -- ステラ 2022-06-14 (火) 21:22:37
      • よかったー。この子小ぶりの品種だから精油にも使えなくてどうしようか困ってたのよ。
        ええ、大丈夫よ。これからの暑さにだけ気を付けてあげれば初心者でも育てやすい子だと思うわ。
        あとは剪定とか肥料の追加、予防のお薬とかだけど、そこは私がタイミングごとに教えに行くわ。
        今も丁度咲き始めてるけどここからが花盛りよー。(鉢植えを差し出す) -- ル・トウ 2022-06-14 (火) 21:37:14
      • わぁ(稚気染みた声音と顔色で、差し出された鉢植えを恭しく受け取る)
        センパイ、センパイ! 普段は日向と日陰、どちらに置いたらいいのかしら? やっぱり乾燥は大敵?
        (胸の内のわくわくを抑えきれぬ様子で、矢継ぎ早に質問を浴びせていけば、少しだけ落ち着きを取り戻し)
        中庭の薔薇のほうはどうかしら? そろそろ咲き頃?
        -- ステラ 2022-06-14 (火) 22:04:02
      • そうねえ、基本的には日向の方がいいかしら。午前はしっかり日が来るけど午後は日陰になる感じがベストね。
        乾燥はよくないわね。ただあげすぎも良くないから土が乾いてるなってときにたっぷりあげる感じがいいわ。
        あ、こういうミニバラは葉に水が当たるのも良くないから、根元にお水を直接あげるようにね。(矢継ぎ早の質問に対して棘対策の手袋を渡したりしながら楽しげに答えていく)
        ええ、あとそうね、来週くらいから咲き始めて満開は3週間後くらいかしら。
        ふふ、楽しみねえ。 -- ル・トウ 2022-06-14 (火) 22:16:12
      • なるほど!(ル・トウの助言を聞き逃すまいと、一言一句を手帳にさらさら書きつけていく)
        どこに置こうかしら? 窓際をちょっと整理しないと(棘対策の手袋を笑顔で受け取りつつ、楽し気に部屋の間取りを考えて)
        5月の中頃……! どんな素敵な光景になるのかしら! 陽光を浴びて輝く蔓薔薇……それを横目にお茶会……。
        ええ、ええ。本当に楽しみ!
        -- ステラ 2022-06-14 (火) 23:02:45
      • 窓際はいいわね。日が強すぎたらレースのカーテンでも閉めてあげればちょうどいいわ。
        ちゃんといい紅茶も用意しておいたからきっと素敵なお茶会になるわよ?
        よし、じゃあ私は温室の薔薇の世話に戻るわね。その子のことよろしくね。(軽く手を振り温室の方へ向かっていきました) -- ル・トウ 2022-06-14 (火) 23:12:35
      • かしこまりました! これからの季節、陽射しが強まりそうなのでしっかり準備します!(びしっと手を突き出して、了解のポーズ)
        ほ、本当に出来るんですね、お茶会……! 楽しみにしてます!
        はい、お任せください! 先輩からお預かりしたこの薔薇、大輪の花を咲かせて見せます!
        (終始テンションの高い様子で、ル・トウに手をふりふりお見送り。貰った鉢植えを抱きしめて満足気な笑顔)
        -- ステラ 2022-06-15 (水) 01:49:02
  •   -- 2022-06-14 (火) 20:31:57
  •   -- 2022-06-14 (火) 20:31:53
  •   -- 2022-06-14 (火) 20:31:48
  • ステラー…昨日はごめんねー?(ちょっとバツが悪そうにそっと顔を出して) -- ミヤマ 2022-06-12 (日) 09:36:15
    • ? (謝罪の言葉を受ければ頭いっぱいに?マークが点灯する。こちらが謝るべきことは幾らでも思い浮かぶのだが)
      …………え? え? な、何かありましたっけ?(ミヤマの方から謝罪を受ける様なことは全く心当たりがなく、呆け気味に尋ね返す)
      -- ステラ 2022-06-12 (日) 19:52:33
      • 昨日ガラテアさんとの仲…邪魔しちゃったかな…って(おずおずと言葉を続けて) -- ミヤマ 2022-06-12 (日) 20:31:57
      • ……え? え? うぇ!? (素っ頓狂な声を上げて、しどろもどろな様子になる)
        い、いえ、そ、そんなことは、あ、ありません、よ? だ、だって、私の方から、は、話しかけたんですし。
        み、ミヤマ先輩は、何も悪くありません。それだけは、絶対の、絶対です。
        -- ステラ 2022-06-12 (日) 20:38:35
      • ホントに?ごめんねステラーー!!(ひしっと抱きついて) -- ミヤマ 2022-06-12 (日) 20:41:10
      • (なぜかは分からないが絶妙に落ち着かない心持であり、心の冷や汗が止まらない。がそれも束の間の事)
        ……あらあら。ミヤマ先輩のお心遣い、とても嬉しく思います。
        (抱き着いてきたミヤマを受け止めて、ポンポンと穏やかに彼女の頭を撫でる)
        -- ステラ 2022-06-12 (日) 20:49:39
      • はぁ、落ち着いた…じゃあ突然ごめんね!昨日は楽しかったよー!じゃあねーステラ!(しばらく頭を撫でられてからすたっと立ち上がると手を振りながら部屋を後に) -- ミヤマ 2022-06-12 (日) 20:52:05
      • ええ、私も楽しかったですよ。本当にありがとうございました。ごきげんよう、ミヤマ先輩。
        (にこにこ笑顔で手を振ってお見送り。彼女の背が見えなくなったところで、長い長い息を吐く)
        ……こうして以前通りにして頂いているだけで、本当にありがたいお話。
        -- ステラ 2022-06-12 (日) 21:13:23
  • …技術に関しちゃあテメエ等同士で普及させあってる所は評価するに値するな、一個体の齎す結果が僅かに時を前に進める程度でもそれが100、1000と連なりゃ速度は早まる
    (そんな事を庭園でのんびりとしていた少女に対して何らかの茎…良く見れば棘があるので薔薇の類であると分かる、をガリガリ食べていた男が呟きながら現れる)
    ま、それはそうと今日は一人の天才について話を聞きに来たのよ。アルシノア先生やファムを作った奴の様に突出した個はオレも驚く程針を進める事があるからよ
    星詠みの異端は何を以て異端になったよ?娘のテメエにゃ話してねえかも知れねえがそこん所ちと気になった、何故異端などと扱うのかってとこもな -- ディノク 2022-06-10 (金) 00:15:05
    • (え? どうして薔薇食べてるの? もしかしてお肉よりお花の方が好きなの? という顔)
      『魔術の世界に天才無し』 これは私の母の言葉。天才は周囲に言語や理論で説明出来ない御業を為す者。
      全てを理論的に明らかにして体系化しようとする魔術の枠には天才などいない。居るとすればそれは魔法使いだ、と。
      だから私のお母様が異端とされたのは、その理論を周囲が理解出来なかったのではなく、心情的に受け入れ難い、と認識されただけ。
      天才の話ではないけれど、それでも聞きたいの?
      -- ステラ 2022-06-10 (金) 01:03:35
      • あ?オレからすりゃあ何で食わねえのかって話だぞ、愛の日だとかいう馬鹿臭え祭りで無数に狩り殺して喰いもしねえで飾ってるとこはちと減点だな
        (つまりはこれは当日渡されたモノを保存して食べているらしい、愛の神の象徴を食べてしまうのは竜らしい考え方かもしれない)
        魔法…権能、いや言葉としちゃ理屈として存在してねえモンに理屈を齎すモノってとこか、権能の更に上の段階だな
        ああ構わねえよ、これでもオレぁ天を司る竜だから今現在テメエ等の学説がどんなモンなのか興味がねえ訳でもねえ
        オレからすりゃあ知る事に心情的もクソもねえとは思うが、倫理だったか?そういうモンなんだろうな -- ディノク 2022-06-10 (金) 01:13:13
      • ふぅん?(頂きものを食せる物なら食す、という部分に彼なりの何かがあるのだろうと察し、愛の日への評はスルーする)
        そうねえ。研究の徒が貴方のような人ばかりだったら、もう少し進歩的で刺激的な世界になっていたかもしれないわねぇ。
        (皮肉ではなく、素直にそう思いながら、差していた日傘をすっと天に向ける)
        ねぇ。貴方はこの天を超えた先、太陽や月や星。その仕組みについてはどれだけ分かってる?
        -- ステラ 2022-06-10 (金) 01:27:02
      • ヘッそんな世界だったらキサラギ曰くの魂が堕ちた世界になるんだろうがよ、意味は分からねえが何か人を象徴する言葉な気がするぜ
        あ?オレぁ他の天竜程この空を全て知ろうとは思わなかったんでそこまで完璧じゃねえが…
        星とは即ち1つの生命でありその在り様はその星々によって違え、命を受け止めるモノ、命を温めるモノ、命を壊すモノ、それらを複合的に含むモノ
        そういった者達が自身の体に小さきモノ達を育めるように我等の祖が整えたのが今の世界だ
        故に天の権能とはより巨大な命達を束ねる権能でもある、オレの竜体もその一つに含まれてるから引っ張り出せるのよ
        だから天行一つ一つにも意味があり神祖の愛が満ちていて時に災禍として降り注ぐ事もある、ってな理解だが
        (その理解はどちらかと言えば神学寄りだ、物理法則による理解も含まれており蛮族としての竜にしては深い理解とは言える)
        (もしかしたらそういった理解の下に実際に動かしてしまう種なのかも知れないが) -- ディノク 2022-06-10 (金) 01:51:20
      • 道徳・倫理・社会規範と、公益・実益・私的欲求を、分離して考えられる人ばかりではないものね(悩まし気に息を吐く)
        (続くディノクの天体に関する見解に、少し驚いたような顔で)とても素敵な解釈ね。偶然かしら、お母様のアプローチと方向性は同じように見える。
        もし天の権能に対する解釈が「天を覆う存在全てを包括している」という意味合いならば、「天体もその一部である」と捉えている、とうことかしら?
        (その問いに関するディノクの答えを待たずして、また言葉を紡いでいく)
        天体に関する捉え方は数あれど、まずお母様は物理法則で……観測と算術による予測で星の理を知ろうとした。
        (日傘にマナを通して渾天儀へと変じさせる。自身の背丈ほどの大きさのソレは、天動説をモデルとして太陽が中心に座し、各惑星の位置や動きが立体的に知覚出来る)
        でも、それだけでは到底足りないと早々に判断し、神学的アプローチ……というよりも、天体を観測する各々の心象に着目した。
        天の理を知るために、地の理……すなわち星を認識する知性体の心の働きを知ろうとした。神学だけに囚われない視点で、ね。
        (渾天儀の内、我々が住まうこの地表をあらわすリングに手を滑らせて、指先をピンと弾く)
        まずこの時点で星詠みの三分の一は脱落。天体の理は観測結果と計算「のみ」で明かされると考える派閥からの理解は得られない。
        そして神学的解釈からも難色の声が上がる。なぜならお母様が調査対象としようとしたのは、人種・国家・種族の枠組みを超えた全知生体だったから。
        当然、竜族や魔族もその対象に含まれる。
        ……まぁ魔族に関しては『表立って』調査を行う訳にも行かないから、「その有用性は認められるべきである」という主張程度に収めていたけれど。
        これで殆どの星詠みは脱落。これだけでも信仰上、異端扱いされかねないものね。
        このように表向き明らかになっている部分だけでも、星詠みの枠組みの中では異端扱いされている……というわけね。
        -- ステラ 2022-06-10 (金) 22:35:43
      • 成程な要はオレの時代よか天を知ろうとする為の壁が無数に出来上がってたって事かよ
        おおそりゃあ楽だろうよ、その手の届く範囲だけ調べ回ってりゃあ少なくともテメエ等の命で明かせる程度の範囲は分かるわな
        そのアプローチ自体は間違いじゃねえ、生命としてあまりにも短命で次代に継ぐ事で真理を知ろうとするのならそれが最善ですらあるぜ
        (男にしては珍しいと感じるかも知れないがステラの母が異端扱いされた人の枠組みを男は評価しているようだ)
        だが天を知るって意味ならばステラの母親が一番正しいだろうよ、テメエも言ったがオレの権能は正に天を覆うこの全てよ…その中でオレ達ゃ他の竜よりも多くを解き明かした
        正に天の竜よ、我こそ創世龍の写し身に相応しき超越者ッ!ってのが出来たって意味じゃオレ等のが良い時代に聴こえてくるぜ?
        (ガハハハッと笑い飛ばすも地味に目が笑っていない、人のそれは進歩を縮こまらせるだけの愚かな行いではないかとでも言うようで)
        で…完全な異端に踏み込んだ結果がテメエと(男は目を瞑って一拍置いてからそう呟いた、一瞬ステラは自身の何か…より正確に己を把握しているのなら体内の電流に触れられた事に気付くだろう)
        (だが男が調べたのはもっともっと広範囲だ、少なくともこの声が届く個体がステラだけであると認識してからそう呟いた…一応気を使ったのだろう、竜ながらに) -- ディノク 2022-06-10 (金) 23:01:17
      • そうねえ。この世界を創ったアリウス……いわば真理と相対することの出来た貴方達の時代が羨ましいわ。
        (溜息交じりで本気の羨む視線をディノクに向ける。叶うならば、アリウスに直接話を聞けるのならばこれほど最上のことは無い)
        私から見れば貴方や貴方達が振るう力、権能こそが天の、星の力の体現。そこに一つでも近づき、術理として明らかにしようとしている涙ぐましい努力。
        アリウスの直系、古龍種と神々が振るう力を我らもと……子が親の行いを真似っこするようなものかしら?
        (ディノクの視線を受けて、弓なりに細ませる紅い瞳は、体内を駆け巡る微弱な違和に鋭く輝く)
        (伏した男の眦に、微笑んで)お気遣いありがとう。大丈夫、まだ人に聞かれてもどうとでもなる範囲だわ。
        で、ここからは人に聞かせられない範囲だけれど……(聞いていく? と小首を傾げて問いかける)
        -- ステラ 2022-06-10 (金) 23:41:54
      • おい止めろそいつぁ皮肉かも知れねえが交わすべき言葉を交わさなかったオレからすると特級で痛え
        テメエが純粋に視線を向けてきてるのぁオレでも分かるからこそ痛え(嫌そうな顔でステラを見る)
        (男がこの身一つで世界を知ろうとしているのは数少ない神祖より投げかけられた言葉で刺さった棘を抜くためだからだ)
        おおならば無駄にする事無く研鑽に励む事だな、前に読んだ本だが子は親を超えていく事が宿命だとか冒険モノでやってたからよ
        (中々鋭いな感覚だな、とぼんやり思いつつも当分の間人が訪れないと判断すれば目を開いて視線を重ねる)
        聞いて良いんだろ?何せオレぁ竜だ、テメエのどっちとも違え超越種よ。祈るように語ってくれていいぜ?
        (そう言って神を例に出した自分に嫌気が指したのか嫌そうな顔をしつつ言葉を待つ) -- ディノク 2022-06-11 (土) 00:06:06
      • あら。ごめんあそばせ(企図せず意趣返しのような形になってしまったが、悪びれもせず微笑む)
        親にポンと答えだけ渡されて、その回答に至るまでの道筋を探る……なんだか私達、立場が似てるわね?
        (幸いなことにこちらは両親ともに健在だ、とは口に出さず、渾天儀を日傘に戻してクルクル回す)
        それで、お母様の話だけれど。先ほどまでの過程は母がこの学院に在学していた当時のものね。それで卒業試問の時に、
        「星と月が夜に瞬くものならば、闇と夜を司る悪神ゼノバスへの形式的信仰は有用ではないか?」
        なんて言った後、魔族側への意見聴取を兼ねて本当に魔界に行ってしまったの。勿論、公的な許しも得ずに。
        (この時点でも露見すれば異端として処断されるのは想像に難くない。余程の功を伴えば、また別の話であるが)
        そこで母は、悪神ゼノバスの直系である吸血種ゲオルクに目を付けた。ゼノバスは悪神の中でも最も話が通じる神。
        それに倣うお父様なら多少は話が通じると踏んだのでしょうね。ちょっと正気を疑うような無謀な話だと今でも思うけれど。
        (何度目かの溜息を吐いて天を仰ぐ。陽光が降り注ぐ空の彼方では、白い月が顔を見せていた)
        貴方は知っているかもしれないけれど。魔界でも人界と同じように、太陽も月も星も観測できるの。
        で、お母様の口説き文句。
        「陽も月も星の光も、魔族に平等に降り注ぐならば、天球のバロネールの祝福如何ほどのものか。闇と夜に瞬く星光。それはゼノバスの権能の手の内ではないのか。」
        それを汲んで共同研究をはじめちゃうお父様もお父様よねえ?(くすくすと嬉しそうに笑う)
        その末に私が生まれるのだけれど……ねぇ、クォー・サー・ディノク。
        人類と魔族との間に子供が生まれる。それも片方は吸血種。これってそんなに簡単に子供が出来ると思う?
        (突然切り出された話題は本筋から外れてるように思える。しかし、そうではないと言いたげに少女は男に問いかける)
        -- ステラ 2022-06-11 (土) 01:13:47
      • (ステラの話を男はうんうんと頷きながら聞いている、それはつまりステラの母の考えがこの竜から見て正しい事を意味していた)
        (特に権能の共通面に関する研究にはしっかりと頷いて見せた)
        その通りよ、我等の神祖の身より生まれたのならどれほど丁寧に切り分けた所で同じ血は混じる
        テメエ等程に分かたれる前の古き血ならば尚更顕著にそれは出てくるもんよ、光降り注ぐ空の下に死が無いか?無論満ち満ちている
        我が雷鳴によって齎される死の如くにテメエ等はそれを駆動の為に用いる様に結局の所はそう認識するに過ぎねえ
        だから神々の争いは無意味でしかねえんだ、オレの様に最強を求めて争ったのならば兎も角
        (そう言ったものの男はそれは間違いであったと気付いている為頭を一つ掻いた、後悔は無い、だが間違いではあったのだ)
        (一方で共同研究を始めた事には何か善い感情があるのかこちらも珍しく穏やかな顔になるが…)
        あ?なんだよステラ・ノーチェルクス…そうさな、本で読む限りだが社会的な情勢も抜きにして出来にくかろうよ
        テメエ等はオレ等程性差が曖昧でなく種としても随分確立している、生まれてこなかった兄姉も随分居たと見るべきだろうよ
        (何を言いたいのかと言うような顔で男は見る、もしくは極めて簡単に子供が出来たのだろうかと考えて…人の倫理では考えていない) -- ディノク 2022-06-11 (土) 01:46:06
      • 貴方のような生徒ばかりだったらお母様も教鞭を取れていたのかもしれないわねぇ。
        (ディノクの見解に満面の笑顔を咲かせて、上機嫌に日傘をくるくる回す)
        本当に。私の立場から言うのはズルい気もするけれど、善と悪の切り分け「だけ」を起因にした争いなんて不毛。
        貴方の闘争に関しては、動機「だけ」ならそう攻められるものでは無いと思うけれど。
        (それ以外が大分問題だったのだろう、と原初の竜同士の闘争に一時想いを馳せる)
        (今更どうあがいても変えようのない過去はある。それをどう受け止めるかは当人次第か、と自身にも当て嵌まる事がふと頭を過る)
        そう。そもそもの絶対数を抜きにしても子供は産まれにくい。それはお母様とお父様も例外では無かった。
        ……で、二人の共同研究が進んでいく内にね。ある書物の記述と、ある星の光が着目されたの。
        (前段の問いが無かったかのように、また話は戻っていく)
        『星の光は流転する。それはこの世界に隠された生命の秘奥なのだ。』
        星の光と生命の関係性についての書物。このジアリウスに住まう生命の行く先について記された、お父様の蔵書の一つ。
        貴方は最初に星も一つの命を持つ、と言っていたわよね。それと少しは繋がりのある話かしら。
        人の魂は死後、その行いによって善神と悪神どちらかの手に委ねられ、どちらかに生まれ変わる、と言われているわよね?
        竜種である貴方なら違う見解もあるんじゃないかしら?
        例えば……肉体の滅した竜の魂はどうなるのか? 魔族の魂は、また再び魔族に生まれ変わるだけなのか?
        人類でも魔族でもない半魔の魂はどこに行くのか? 生まれ得ぬ魂達はどこに還るのか?
        その問いと答えも書物に記されていた。『行き場を失った魂は星の光へと流転する』と。
        その星はどこか? 正確な座標は記されていなかった。ただこの星は「人界と魔界で相似を為す」と記されていた。
        (日傘の先を天頂から南に傾けた位置に指す。陽の光が出ている間では、視認の難しい星の光がそこにあった)
        魔界と人界の星の位置って微妙にズレているの。それを各地で星図を起こして丹念に照らし合わせた結果。
        両世界で共通する座標を位置取る星があった。そしてその星から周期的に地表へ落ちてくる光があった。
        それが『天から降りし星光の結晶』。流転する命の力を宿した星の雫。大地に還ろうとする生命の源。
        (と、ここまで言い終えて、日傘をくるくると回す。ステラの手に馴染む日傘、千変万化の魔杖・ウェルテクスは、その星光の産物でもある)
        (ただステラの話にはいくつか抜けがある。その星の光が本当に魂の流転した姿だったのか、その実証手段とは何だったのか)
        -- ステラ 2022-06-11 (土) 02:35:36
      • ガハハハハッ!話が分かるじゃねえかッ!おおよっ我等の闘争とて全てが全て無意味なモンじゃあなかった
        最強を定めると言うのは即ち完全の中の完全を求める行為、強大過ぎたが故に閉塞に至ったオレは先を求めて究極の一を求めた
        (その結果が協調による進歩ではなくただただ殺し合った事が愚かしさなのだろう)
        (強すぎるから減らすという思考は結局の所野生下のルールでしか無いからだ)
        (ステラの語る生命の理屈に男は静かに耳を傾けている、頷いて見せているのはやはり同意を示しているのだ)
        その理解で間違っちゃいねえ、オレの魂はちと比重が高すぎるんで星そのものになる事は無かったがそれでも衛星の如く自然の現象として遺った
        時折天より降り注ぐのは星に還らんとする魂の働きだからな、その度にオレの魂は目覚めて地上をぼんやりと眺めてたぜ
        魔族側でそこまで理解に至ってたってのは驚きだが…幾つか話してねえ事があるだろ?
        生まれにくい事と星の光についての流れが完全には繋がってねえ、子供が出来ねえ度に星が巡るんだろうがそれだけだ
        恐らくぁステラのその傘もその研究の過程で生まれたモンなんだろうがどうやってそれを証明した?
        証明出来るんだとしたら………まさか腹で受け止めたのか?いやそんな無茶は…するのか?
        (流石にその流転を強引に止めるような真似はすまいと男は考える、ならば次点、その生命を子を産むのに使ったのでは、と男は考えたのだ…だからステラをじっと見ている) -- ディノク 2022-06-11 (土) 03:17:44
      • ホント男の子ってどっちが強いかーとか、そういう話が好きねえ。
        (一気にスケールダウンさせて呆れた様な溜息を吐く)
        (稚気じみた発想だが、それ故に純粋なのか、とどこか微笑ましい気持ちになる。齎される被害は脇に置いておいて)
        そうね。これは神の手から零れ落ちた例外における事例の一つ。経路の一つに過ぎない。
        貴方をはじめとする竜種の多くは、それぞれの道を辿って魂が巡る。きっと別の世界に渡った魂も在るのでしょう。
        ……魔族側だから見えることもあるのでしょうね。聞き及ぶ限り、人類より魔族の方が、ずっと貴方達の在り方に近い。
        (ふっと魔界で過ごした幼少の記憶が頭を過り、懐かしむような寂し気な微笑を浮かべ、日傘をくるくる回す)

        お察しの通り、この傘もその成果物の一つ。私と相性が良いのでしょうね。
        聡明な貴方だから証明方法の察しはついているんじゃないかしら? その破天荒な手段以外に。
        (ほんと無茶苦茶なことを考えつくのね、と感心と呆れ交じりに目を瞠っては肩を竦める)
        お母様とお父様は何度も、その……こ、行為に及んだらしいのだけれど……子供は出来なかった。
        (何かを憚るかのように言葉を詰まらせ、頬を僅かに赤く染める)
        そこで人界と魔界、それぞれの地に堕ちた『天から降りし星光の結晶』。それらを高濃度に圧縮した結晶をお母様の胎内に埋め込んだ。
        そこで……こ、こ、行為に及んで、私が産まれた(また言葉を詰まらせて頬を染める)
        流転する魂。生命の源。その力を以て生を受けた、人でも魔族でもなく、どちらでもある存在。
        それが私。ステラ・ノーチェルクス(星の夜光)。私の存在自体がお母様とお父様の研究の結実。
        (聞くものが聞けば、忌まわしき謂れ。それを少女は実に誇らしげに語る。自分が産まれたのは研究の結果だけではないと、確信しているが故に)
        その星の光を再現……いえ、招来かしら? その力を由来とする術理もあるけれど、私はまだ使った事が無い。
        (それは魔術というより魔法や権能の領域に近く、その術理の仕組みを把握した上でなければ発動も覚束ない)
        (口惜し気に歯噛みしては、空の彼方を仰ぎ見る。その先にある『終端の星光(アル・タルフ)』に視線を真っ直ぐ向けて)
        はい。これがお母様の為した事で人に聞かせられない範囲の『一つ』。ご満足いただけたかしら?
        -- ステラ 2022-06-11 (土) 04:03:27
      • ハーッ!それだけ普遍的なんだよ最強ってのはなぁ!(ガハハハハ!と素直に笑う、獣と子供はやはり何処か近いのだろう)
        ヘッそれだけ人でなしってか、前に前に進もうとすりゃオレ達に近付くってのも皮肉な話よ
        (竜らしからぬ冗談を男は飛ばす、あまり上手い冗談ではないがそれだけ表面上は取り繕う様になってきたのか)
        あ?受け止めんなら直にやった方が手っ取り早えだろ?要は生命に必要な要素を補填する為に流転を人為的にやろうってえ話だ
        だったら地に落ちる前に受け止めちまえばより鮮度の高い精髄を得られると思ったんだがよ
        まあだがわざわざんな危ねえ交尾はしねえか、安定した補填をすんなら結晶で十分な訳だな
        (それはどちらかと言えば竜だからこその発想なのだろう、単にそういった場所で性行為に及ぶ難易度に理解が無いのもあるだろうが…)
        (直接空より巡る命を受け止めるだけの強度が生まれる前から備わっているのだと男は言っているのだ)
        (一方で言葉を詰まらせる少女には首を傾げて)照れる事か?そこで得られる快楽も結果も生物としちゃあ当たり前のモンだろ
        オレからすりゃあ反発し合う生命として作られながら互いの弱点を曝け出したゲオルク・フリードリヒ・オラトリオとエステル・ノーチェルクスは誉すらあるぜ
        無論その結果のテメエもな(素直な称賛、この獣にとって命紡ぐ事自体に禁忌と思う事など何も無いのだろう…むしろよくぞ為したと言わんばかりだ)
        ま、星の命を操るのならこれからも鍛えな(そう言いつついい話を聞けたとでも言う様に拍手、まだ慣れていない為か一定のリズムで機械的なそれだが意思を示すには十分ではあるだろう)
        他にもあるってなぁ楽しみが抑えきれねえが(そう言うと男は人の気配に首を回して)一先ずぁ此処までだな
        ありがとよ正直言うと目が覚める話だったぜ。神の子等に本来為しえぬ壁を乗り越える個体達が居るというだけでオレの大目的は殆ど為された様なモンだ
        お前の先行きに余り在る幸あれってな、こいつぁ貸しだ…まあなんかアレば言えや(そう言うと男は一つ盛大に上機嫌に笑えば去っていった) -- ディノク 2022-06-11 (土) 18:17:53
      • (以前ならもっと刺々しい攻撃的な言い回しだったように思う。随分と丸い表現の諧謔に目を細めていたが)
        こ、……!(交尾。その直截な表現に顔を真っ赤にして絶句する)
        (少し前なら、竜種の強靭性であるとか、まぐあいの方法や場所であるとか、落ちる星光の性質に対する見解であるとか、迷いなく尋ねていただろう)
        (照れることでは無かった筈なのだ。生物として当然の営みなのだから。そして自分には関りの無いことだと思っていたから)
        (眼前の男の発言に含む意は一切無いのだと分かっていながら、ルームメイトの顔が頭にチラつく)
        (なるほどなるほどより鮮度の高い精髄ね、と無理やりにでも新たな着想に思考を誘導して落ち着きを取り戻す)
        ……そう言って頂けて光栄に思うわ。私のことは兎も角、お母様とお父様のことを認めてくれる人は本当に少ないの。
        (肯定と激励の言葉、そして拍手の音にはにかんだ笑顔を見せる。この男は特例なのだと分かってはいるが、それでもやはり嬉しく思う)
        ふふっ。お暇な時にいつでもどうぞ。他の話も少しは貴方に満足してもらえればいいけれど(ディノクの言動で余人の気配を察すると、日傘をくるくると回し)
        どういたしまして。私としては貴方に肯定してもらえただけで、貸しは無いようなもの。
        貴方が答えを出す一助になれば幸いだわ。ありがとう、クォー・サー・ディノク。
        (上機嫌な大笑を見せる男の背を、実に嬉しそうな笑みを浮かべて見送った)
        -- ステラ 2022-06-11 (土) 21:40:12
  • 『辺境から王国へと流れついたかつて騎士だった男は。そこで知己を得たステラ・ノーチェルクスという人物に対し一通の手紙を送った。
    内容は騎士時代の頃からは思いもよらないほど砕けた内容で、要約すると何れ共に遊ぼうといった内容の物である。
    それを受け取った相手。ステラ・ノーチェルクスはその一枚の紙を手に何を思うか…

      いや、難しいんですけど?ちゃんとそれっぽく書けてますか?──ジン』 -- ジン 2022-06-09 (木) 20:27:36
    • 『騎士はかつて辺境に仕えていた。ある事件を切欠に王国へと流れついた男は一人の少女と出会う。』
      『騎士時代の経験からは及びもつかぬほどの砕けた内容で文をしたため、男は女に遊興の誘いを持ちかける。』
      『その狙いは何であるか? 文を受け取った女、ステラ・ノーチェルクスは茫洋とした思いに囚われていた。』
      『』
      『──と、このようにあらすじの中に謎を散りばめることで読者の関心を引き付ける事が出来ます。』
      『謎は物語の中でも重要なファクターなのです。今後の展開に期待を持たせ、それがどうなっていくか。』
      『ただその謎の明かされる過程や中身次第では読後感が大きく変わってまいりますので、結末まで考えてから謎を配置すると良いでしょう。』
      -- ステラ 2022-06-09 (木) 22:47:17
      • 『なるほど』
        『…いやいやいや!俺!別に小説家目指してないからね!?』
        『なんか本来の目的変わってない?!大丈夫なのこれ!』
        『後、言葉選びは流石だと思います。学が違うね学が』 -- ジン 2022-06-09 (木) 22:53:36
      • 『日記をつけましょう日記。楽しいですよ。』
        『人はその足跡を記すだけで小説足り得るのです。』
        『流石、と思うという事は、ジン先輩の中にもそれを理解する力があるということです。』
        『つまり、貴方にも出来るということです。出来ます。』
        -- 2022-06-10 (金) 00:51:32
      • 『え〜…?日々の思い出は胸の内に仕舞っておくからこそいいんじゃないですかね。あ、多分良い事、書いた今。』
        『言いたい事は分かるんだけど、俺別にそれで一冊作って、楽しい印税生活を送りたい訳じゃないからね!あと、楽しいステラ自伝物語はまだですか?ステちゃん仕事しろ!』
        『多少なりとも本を読むようになって勉強はできているという事でよろしいのでしょうかね。だとしたら重畳ですが。』
        『だからしねぇっての!』 -- ジン 2022-06-10 (金) 00:57:23
      • 『良いですね! その調子でドンドン書いちゃってください!』
        『とりとめの無い事が誰かの心に響くことは大いにあります! 纏まった数になったら出版しましょう!』
        『私の自伝は研究内容がひと段落ついたらでしょうか。卒業までに書ければ良いけれど。』
        『口語体はほぼ完璧に近いので、あとは文語表現も織り交ぜていけば立派な小説家になれますよ!』
        -- ステラ 2022-06-10 (金) 01:09:20
      • 『書かないって言ってるでしょうよ!あくまで人とやり取りするために覚えてるの!』
        『ステちゃん、結構人の話を聞かないタイプだというのは良く分かった。いや、この場合読んでいないと記すべきか…』
        『自伝楽しみにしてるよ!言ってた通り一ヶ月はちょっときつそうみたいだけどね。書き終わったら送ってください』
        『だからしねぇっての!』 -- ジン 2022-06-10 (金) 22:57:40
      • 『私は私の希望を曲げません。』
        『ジン先輩がお心変わりをして執筆活動に勤しまれる様、お祈り申し上げております。』
        『私の自伝的私小説はご期待せずにお待ちいただければ幸いです。』
        『先輩もあと少しで卒業ですから、差し障りのない範囲で頑張ってくださいね。』
        -- ステラ 2022-06-11 (土) 01:18:25
  • (目の覚めるようなオレンジの薔薇の花束と共にメッセージカードが届いた)
    『心身共、明るく健やかに在りますよう────護身術の師と呼べる程でもない者より』 -- エクレール 2022-06-09 (木) 01:51:29
    • あら(鮮やかな薔薇の花束を見れば目を輝かせ、メッセージカードを見れば笑みを零す)
      ……(が、徐々にその顔から血の気が引いていく)
      か、感想戦……! 怒涛の感想戦をしなければ……! 原稿用紙100枚くらいのレポートでいいのかしら……!?
      -- ステラ 2022-06-09 (木) 02:22:45
  •  
  •  
  • ステラっ!ステラー!!(トントンと扉をノックして) -- ミヤマ 2022-06-08 (水) 20:52:11
    • はいはーい(扉を開けてミヤマを認めると微笑を浮かべる)
      どうされました、ミヤマ先輩?
      -- ステラ 2022-06-08 (水) 22:00:06
      • あ、ステラっ!ほ、星を観に!い、行きませんか!(ちょっと息を切らせつつそれだけいうとペコリと頭を下げて) -- ミヤマ 2022-06-08 (水) 23:05:30
      • あら、素敵なお誘い。今から……ですよね? それなら中庭に行きましょうか?
        (ルームメイトには話を付けて、ミヤマの同意が得られればすぐにでも中庭に向かう算段だ)
        -- ステラ 2022-06-08 (水) 23:13:57
      • う、うんっありがとうステラ!じゃあ…行こう! -- ミヤマ 2022-06-08 (水) 23:16:28
      • (3月の中旬。中庭には満天の星が煌めいている。中天付近には1等星を超える輝きを放つ星が幾つも)
        (東の空には春の星座が現れ始めている。空を仰ぎ見れば目を細めて、くるくると日傘を回す)
        この地域だと冬の星座と春の星座が同時に楽しめる季節……! 素晴らしいわ……!
        -- ステラ 2022-06-08 (水) 23:52:01
      • ……ねえステラ?星を見ながらさ、ちょっと話したいことが…あるんだ(ちょっと節目がちにおずおずと切り出して) -- ミヤマ 2022-06-08 (水) 23:55:31
      • 春の大三角形の一角を為す0等星……! その輝きはまさしく……あぁ、ごめんなさい先輩。少しはしゃぎすぎてしまいました。
        (ミヤマの方に視線を転じると、その肩に手を置き、夜空を指差す)
        先輩。地上に星は見えませんよ? ほら上を向いて。お話ならしっかり聞きますから。
        -- ステラ 2022-06-09 (木) 00:07:49
      • あ、ごめんステラ…ボクから星を見ようって誘ったのに…ボクの方が見てないなんて…(えへへっと頭をかきながらはにかんで…)
        すーーっ……はぁー……ねえステラ…ボクやっぱり嘘ついてた。ステラ…ボクはステラが好きです。(もう逃げない、目をしっかりとむけて…) -- ミヤマ 2022-06-09 (木) 00:11:08
      • (はにかむ姿に目を細め、視線が向けられれば、その夜を思わせる黒色に一瞬目を奪われる)
        ……あら嬉しい! 私もミヤマ先輩が好きですよ。ふふふっ。
        (彼女の瞳に一瞬星を見た。それがあまりに眩しくて、つと空に視線を転じる。少しだけ色褪せた夜空がそこにあった)
        -- ステラ 2022-06-09 (木) 00:17:01
      • (つられてこちらも空を見上げる…)実はさ、ボク、星を見るのは好きだったけど知識はぜんぜんでね…ステラが教えてくれたあの日まではなんとなく綺麗だからーって見てたんだ
        でもね、あの日から見え方が変わって…星を見るのが楽しみになった…でも、星を見る時、ステラの顔もずぅっとチラチラするんだ -- ミヤマ 2022-06-09 (木) 00:20:44
      • 今日しかないと思った。ダメでも…この気持ちだけは知って欲しかった。ステラとずっと一緒に星を見ていたかった…ステラだけは遠い綺麗なだけの星で終わらせたくなかったんだ!
        ……突然ごめんね。でも、どうしても…伝えたかったんだ。 -- ミヤマ 2022-06-09 (木) 00:22:38
      • (ミヤマの言葉は素朴なだけにストレートに胸に突き刺さってきた)
        (星を見る思いも、そして誰かを想う気持ちも。痛いほど清冽で)
        (いくらこういった事に鈍い自分でも分かる。お為ごかしで誤魔化そうとした自分の浅はかさを呪った)
        ミヤマ先輩。お気持ちを伝えて頂いてありがとうございます。
        先輩の気持ちは本当に、本当に、嬉しく思います。
        ただ………………ずっと一緒にというお願いは……私は、応えることは出来ません。
        -- ステラ 2022-06-09 (木) 00:48:28
      • えへへっやっぱりそっかー…ん、ありがとうステラ(いつも通りにこやかに…笑って…できてたかは…自信ないけど)
        ん、でもスッキリしたよ!なんとなくそうなるかもなーとも思ってたし -- ミヤマ 2022-06-09 (木) 00:51:55
      • (ミヤマに併せて口元を笑みに形作る。きっとそれは、いつもよりも歪なもので)
        (今にも崩れそうな笑顔を覆い隠すように、ミヤマに向けて深々と一礼する)
        ミヤマ先輩。今日はお誘い頂いてありがとうございました。本当に……ありがとうございました。
        -- ステラ 2022-06-09 (木) 01:00:48
      • うん!こっちこそ来てくれて嬉しかったよ。……ありがと、ステラ(ステラから視線を外して空を見上げる…あー、やっぱり綺麗なものって届かないものなんだな…えへへ) -- ミヤマ 2022-06-09 (木) 01:03:49
      • (それ以上応えられる言葉は無かった。声を出せば今にも涙が零れて来そうで)
        (長い一礼の後、夜空の星を仰ぎ見る。一際輝く星々も、霞み掛ったような鈍い光で)
        (その日はどちらともなく別れるまで、長い長い天体観測が続いていた)
        -- ステラ 2022-06-09 (木) 01:13:31
  • 『ステラへ、いつも一緒にいてくれてありがとう。愛とは少し違うけどボクの大切な人へ──ミヤマ』(手紙と一緒に金色の薔薇を添えておきました、あの日一緒に見た星みたいにきれいに目を引くステラの色) -- ミヤマ 2022-06-08 (水) 07:39:09
    • (金の薔薇。その輝きに明けと宵の空に輝く明星を見出し、口元を綻ばせる)
      陽の近くに在る惑う星。それは太陽無しには輝けない。
      (いつでも太陽の様に明るく溌剌とした少女の姿を思い起こしては、口元の笑みを深くさせた)
      -- ステラ 2022-06-08 (水) 14:14:09
  • (ステラの元へ、一輪の銀の薔薇と、宝石めいた音珠が届けられた。「貴方の隣に、音楽を。 ──楽師」) -- フルラ 2022-06-08 (水) 01:41:09
    • (音珠から流れる音楽。それは静かな夜を思わせる響きだった)
      (流れる伴奏は夜空の雄大な広がりを、時折り煌めく音色は星の輝きを想起させる調べだった)
      (静かに刻まれる打楽器のリズムに、鼓動は自然と沸き立って、指先がトントトンと踊る)
      (添えられた銀の薔薇を夜空に掲げ、星の光を受けながら、静かな旋律と共に天体観測)
      (それは陽の光が登る明け方まで続く、素敵な素敵な時間だった)
      -- ステラ 2022-06-08 (水) 02:00:30
  • (入学以来、数々の人に受けたご厚意や頂き物に関して全くお礼を出来ていない現状に気が付く)
    記憶と記録を辿らなくては……!
    -- ステラ 2022-06-08 (水) 00:43:28

Last-modified: 2022-07-03 Sun 01:17:23 JST (37d)