聖杯/緋の断罪人
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ハウス・オブ・M
info/TTF
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TTF/0001
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失わせない!
2025-01-13
てきとうファンタジー・相談所
ソート表示
名前順
ID順
家名順
年齢順
更新日順
前職
ワープゲート
冒険中ゲート
更新順ダム
チャット部長
ガイドマップ
ASH課金マネージャー
編集:MenuBar
▽▼▽ !コメント欄直行便! ▽▼▽
その男は今も、旅を続けている
聖杯を手に、この広い空の下を
※ 頂き物などは本名簿へ移植しました ※
現状説明
†
変装中
髪も瞳も黒に。名前は「アベル・エネン」で、各国の旅券もその名で持っている
放浪中
基本的に冒険者の街には居ません。異郷、冒険の依頼先などでならコンタクト可
現在
『この世とあの世の狭間にある酒場』
にてコンタクト可
↑
個人的な顛末
†
+
施設/断罪の剣のコメントログより抜粋
黄金暦200年12月25日 ‐ 未明 ‐
--
2011-11-17 (木) 00:38:19
「断罪の剣」詰所にて
--
2011-11-17 (木) 00:39:19
(血に染まったボロボロの外套、剣も携えずその男は帰ってきた。夜勤の断員の驚く声の後、ゆっくりと詰所に入ってくる)
カイン・ツヴァルゲン、帰還した。…代理人殿か、リーダーは居るだろうか? --
カイン
2011-11-17 (木) 00:40:49
お帰りなさい、カインさん。目撃情報は入っていましたからね… いつかおいでになるとは思っていました
(年齢不詳の、長髪の古参断員。カインの帰還を知っていたかのように姿を現す)
聖杯戦争の中枢に関わっておられたとか。先ずはご無事で、なによりです(そっと温かい茶を出す) --
モブ断員リーダー
2011-11-17 (木) 00:49:12
話が早くて助かる(ふっと目元を緩ませ、笑う) …大きな事件に関わった要人を、秘密裏に国外へ逃がす予算が有ったはずだ。用立てて欲しい
聖杯戦争は終わったが、聖杯はまだ消えていない。そして所持者の身元は割れている
…さらなる火種になる前に、所持者には聖杯ごと消えてもらいたい --
カイン
2011-11-17 (木) 00:56:54
相変わらず、仕事熱心ですね (こちらも笑う。モブ断員に持ってこさせた着替えと、予備の剣を手渡し)
今日の夜までには手配しましょう。各国の旅券と、路銀と… それで、逃がす相手は今どちらに? --
モブ断員リーダー
2011-11-17 (木) 01:07:27
…目の前に居る。俺が、聖杯を持っている
もう、願いを叶える力は無いようだが… あるだけで混乱を巻き起こすことくらいは容易い
誰か、信用して託せる人間を探す。…あるいはこれは、人間の手には余るのかもしれないな(寂しげに、微笑む) --
カイン
2011-11-17 (木) 01:13:51
(仮眠室から出てくる全身鎧)ふぁ〜あ・・・って何か緊急事態ですかねぇ・・・?(寝ぼけてるようだ) --
アンドレイ
2011-11-17 (木) 01:17:24
おや、アンドレイさん。起こしてしまいましたか? …少し、後ろ暗い取引をしているところです
断員でも、知る人は少ないほうがいい… 私や、代理人殿の分野です
荒事になることはありませんから… 安心して休んでいてくださいね(にっこりと笑う) --
モブ断員リーダー
2011-11-17 (木) 01:25:32
ふーん、なるほど、ね。(カインの風体と、やや不自然な態度を見て)
ま、ボクは何も見てないし。何かあったら手伝うけどさ。
んじゃそとの見回りでもしてくるか・・・うーさむさむ・・・ --
アンドレイ
2011-11-17 (木) 01:27:26
(肩越し、鎧の男に会釈をする。顔はよく見えないだろうが、赤く鋭い目が兜の覗きを射抜く)
…済まないな --
カイン
2011-11-17 (木) 01:31:55
…助かります(よもや立ち聞きしている者は居ないだろうが…念には、念。 アンドレイの行動に感謝して)
さて、となると… 纏まった路銀は用意しますが、足りなくなることもあるでしょう。助力を求めるにも、自ら稼ぐにも…信用が必要です
断罪の剣からの推薦状を書きましょう。偽名は、何がいいですか? (自分の机に戻り、さらさらと筆を走らせる) --
モブ断員リーダー
2011-11-17 (木) 01:35:47
(推薦状がしたためられる間に、用意された服に着替える。真新しい、目立たない外套と厚みのある長剣)
…アベル。アベル・エネンで頼む (詰所に用意されている変装用の道具を使い、手早く髪を染めていく。赤から、黒へ) --
カイン
2011-11-17 (木) 01:44:05
アベル・エネン。それでは、手筈が整うまでどうぞ休んでください
…帰ってきて早々というのは、長い付き合いの私としては寂しくもありますけどね(微笑み、筆を置き、席を立つ) --
モブ断員リーダー
2011-11-17 (木) 01:47:01
…感謝する、リーダー。ことが全て済めば、自分は今度こそ消えるだろう
もしそれでも、この身が滅びなければ… そうだな、死なない護衛として、ここで雇ってもらおうか
(断罪軒の裏方に…その長に笑顔で就寝の挨拶をし、仮眠室へと消えた) --
カイン
2011-11-17 (木) 01:52:41
(その日の夜遅く、断罪軒の囚人護送用の馬車が街を離れたが)
(一切の記録は残されなかったという) --
2011-11-17 (木) 01:55:55
↑
方針
†
+
活動時間、スイッチ、当初の目的 等
活動時間:
コアは20時〜25時、日によっては終日出没
イベント戦闘スイッチ:
OFN (ON OFF どちらのマスターともペア可)
目的:
マスターの守護・聖杯戦争の早期決着
ペアへのお願い:
元警官のようなキャラなので「悪の華」なRPには不向きです
万一、民間人巻き込み戦闘があれば駆けつけて
被害拡大
やめさせるよう尽力したい(無茶振りにならない程度で)
注意点:
とても無愛想で絡み辛い性格です 売れ残り上等
売れ残った場合は鱒にはなれないので消滅方向で
2ndステージ後半で2、3日間霊圧が怪しくなります
↑
テンプレ1
†
+
旧、聖杯戦争参加者テンプレ
サーヴァント
いつのまに… いや、ランサーだろお前
設定等
【外見】
赤い髪と瞳をした仏頂面の青年剣士
目立たない外套を着込み、フードを目深に被っている
【クラススキル】
対魔力A
騎乗B
【保有スキル】
心眼(真)
呼吸法(オリジナル)
断罪の理(オリジナル)
【宝具】
?????
???(固有結界)
真名:
カイン・ツヴァルゲン
クラス:セイバー
マスター:
阿鉈賀季來
属性:
秩序・中立
↑
テンプレ2
†
+
第四期、聖杯戦争参加者テンプレ
P
unisher in scarlet
クラス
セイバー
マスター
阿鉈賀季來
真名
カイン・ツヴァルゲン
宝具
護り手の剱 - マモリテノツルギ -
"
八重垣 - ヤエガキ - (固有結界)
キーワード
断罪軒
"
鷹の目
クラススキル
対魔力A
"
騎乗B
固有スキル
心眼(真)
"
呼吸法(オリジナル)
"
断罪の理(オリジナル)
筋力
- B
魔力
- D
耐久
- A+
幸運
- E
敏捷
- C+
宝具
- C
↑
スキル・宝具の解説
†
+
他に弱点の設定等
↑
クラススキル
(セイバー)
†
対魔力A
騎乗B
↑
固有スキル
†
心眼(真)
修練と鍛錬によって得た洞察力
危地にあって冷静に活路を見いだす戦闘論理
呼吸法(オリジナル)
とある少数部族に伝わる特別な呼吸法で、一時的な能力の向上や行動時の体力魔力の損耗を抑えるのに役立つ
これにより暫くであればマスターの元を離れて個別に行動することもできる(
単独行動C
に相当)
断罪の理(オリジナル)
治安維持組織で重ねた勲が昇華し、悪を討つという天命をその身に宿す。セイバーが相手を悪と断じた場合にのみ発動
尽きせぬ意志力が湧き起こり全ての能力が向上、同時にあらゆる精神への干渉を断ち切る
↑
宝具
†
護り手の剱
- マモリテノツルギ -
アーネンエルベとの戦闘にて破壊され喪失
愛用していた丈夫な拵えの剣で、あまり知るものはいないが刃を潰してある。普段は頑丈であること以外はただの剣であり、ほとんど魔力も消耗しない
真名解放することで攻撃を「受け」るために構えた場所にごく短時間「剣の分身」を残すことができるようになる
これにより複数の攻撃を同時に防いだり、攻撃を受けきる前に次の行動に移ることができる
また、スキル「断罪の理」発動時には刀身を燐光が覆い、悪を斬り伏せる断罪の剣となる
八重垣
- ヤエガキ - (固有結界)
仇なす諸々を受け止める鉄壁の守備のイメージが具現化した固有結界で、セイバーの剣の間合いにのみ展開する
結界内では受け止める対象の質量、速度を問わずその対セイバーの慣性をゼロにしてしまう(たとえば猛スピードの巨大な岩であっても身ひとつで「止める」ことができる)
魔力の消耗も相応に大きく、長時間展開し続けることは難しい
↑
弱点?
†
酒
生前から酒には弱く、サーバントとなった今はその特性も強化され少量のアルコールで酔っ払ってしまう
生前この街に来る前から自認していた弱点であり、酒の上での失態を避けていたため記録などから酒に弱いと知ることは不可能
生前の交友(ぶっちゃけ断罪軒)を当たれば「生真面目な性格で休日でも酒を飲んでいるところを見た事がない」という情報は入手できる
//真名を知って断罪軒に聞き込みに行く人が居た場合、もし居合わせたらモブ断員として応対します
↑
生前は
†
+
使えるかどうか怪しいので
断罪軒
表向きはガチガチの仕事ぶりで有名だった
その一方で情報源としてマフィアと通じるなど、実務では柔軟な姿勢を見せている
あまり感情を見せず、近しい人間を除いては冷酷な断罪人と見られていた
女子供であっても法を犯し断罪の対象となるなら容赦はしないと噂されていた
実際そうだった
過去
調べれば15歳まで孤児院に居たこと、双子の弟が居たことなどがわかる
弟は行方が知れない
親友と呼べる人間が居たようだが、やはり行方が知れない
愛用の「刃のない剣」は友人のものだったらしい
↑
仏頂面と話す
†
+
聖杯4期当事のコメント欄
編集
/
差分
お名前:
黄金暦173年、冬……
--
2011-11-12 (土) 19:21:59
- とある街道 -
馬の嘶きと、轟音。馬車は横倒しになり、私は積荷ごと、地面へと叩き付けられる。
手足の自由を奪う、縄が、皮膚を強く締め、擦り付き、焼けるような痛みを産んで。
それらの痛みに対して洩れた声は……次いで響いた、男たちのがなり声に掻き消された。
『まずい』 『逃げろ』 『馬を――よこせ』 『俺を――守れ』……
『(罵声)』 『(怒声)』 『(悲鳴)』 『(無言)』 『(嘆願)』 『(飛散)』 『(静寂)』……
――そうして訪れたのは、確かに静寂だった。静寂を破るような生物は、この場にいなくなった。
……けれども、代わりに際立つように、何かの音が聞こえた。
水気の多い何かを、引き裂くような音と、磨り潰すような音と……。
私は……積荷の隙間で、息を潜める。……声を、上げてしまいたかった。
全身が痛い。縄が痛い。叩き付けられた胴が痛い。
それに、とても寒い。なのに、身を捩ることすら許されない。
やがて、音が変わる。大きな四つの足が、土を踏みしめる音だった。
それは、何かを物色するように、周囲をゆっくりと移りゆき、
少しずつ、こちらへと近付いてくる。
“……近付いてくる。”
自然と、呼吸が荒くなって、体が震えて。頭の中が、真っ白に染まる。
あれは――死だ。死が、迫ってくる。
……『すん』と、何かが、私のすぐ近くで臭いを嗅いだ。
--
■■
2011-11-12 (土) 19:22:27
……『ずん』と、積荷の山を揺らす衝撃。近く、遠く3つほど続く。迫っていた死の気配が、その鼻先が向きを変える気配
近付いてくる、何かが。野太い空を切る音。炎が燃え、爆ぜる匂い。続く、二つ、三つと
死の気配が遠ざかり、縛り上げられたままの体が向きを変えられ…
目に飛び込んできたのは、松明を手にした若い男だった。髪が、目が、炎のように赤い
“もう、大丈夫だ”
鷹のように険しい目付き。しかし裏腹に、穏やかな声で告げる
自分は「断罪の剣」という治安維持組織のもので、この隊商を襲っていた熊は…退いていったと
“生存者一名。縛られていたが、少女だ”
男は季來の戒めを解きながら、仲間たちに呼びかける
男と同じように松明を持った人影、強弓に火矢を番えた人影が、目に映る
かくて季來は冒険者の一団に保護され、近くの町まで送り届けられることになった
--
●●
2011-11-12 (土) 23:06:34
光が、鮮烈な紅を浮かび上がらせる。
炎の紅、
血の紅、
そして、
青年の紅。
鼓動も呼吸も、落ち着かぬままに
紅の世界に連れ出され、縛めより解き放たれる。
不安げな瞳を、気付かれまいと目を伏せる。
拙い言葉――広い世界へのためのそれを、
今はあえて紡ぐまいと、口を閉ざして……。
きっと、もう家には帰れないのだろう。
道程を知るものは、ここにいなかった。
これより進む先もまた、自分の知る世界ではなく。
彼らは、自分を何処へ連れてゆくのか。
いつ、その手を離してしまうのか。
……それが、果たして救いの手だったのかどうかすら、
窺い知ることが出来なかった。
そこは、しんと、静まり返っていた気がした。
引き摺り出され、弾き出された、この広い世界に、唯一人。
そう感じられるようで。
全ての紅が目に焼き付き、歪み。
瞳、心の痛みと共に、雫が溢れる。
ここに、自分を知るものはいない。
自分の行く先はなく、居場所もまたないのだろう。
せめて、名前だけでも……と、口を開きかけて。
再び、噤む。
そこに籠められた言魂も、きっと伝わりはしないのだから。
だから、ただ。
今はただ、そっと。
孤独を埋め合わせるように、
手を差し伸べてくれた、
あの、紅の青年に寄り添い。
灰色の空の下を、歩いてゆく……。
--
季來
2011-12-25 (日) 23:26:28
黄金暦200年12月25日 深夜0時
- 再世の塔 ・ 入口跡 -
--
2011-11-12 (土) 19:28:52
(再世の塔は、中枢を失い、崩壊した)
(ついさっきまで『それ』であった瓦礫の上で、きゅっと、着物の帯を締め直す)
(始めにこの場に立った時より、ずっと身軽な格好で……そして、だいぶ肌寒い格好で)
(地に着くほど長くなった髪を、無理にまとめて肩や首にかけると、埃が舞い、纏わりつき、少しだけ不快感を抱く)
(けれども。身に刺さるような寒さも、纏わり付く埃っぽさも、脱出の際に小さな破片が当たった痛みも、
全て、一度は『感じられなくなったもの』なのだから。)
(『今、ここにいる』……その実感を込めて、冷たい空気を胸いっぱいに――)
ぇほっ、けほっ……!!?
(――吸おうとして、未だ完全には晴れきらぬ砂塵が気管に入りそうになり、ひどく咽る)
(……遠く、街灯りと、星明り。それと『聖杯』の柔らかい光が、自分たちを仄かに照らしていた) --
季來
2011-11-12 (土) 19:52:57
大丈夫か? マスター
(季來を下ろし…身支度を整える間背を向けていた従者が、振り返り訊ねる)
(赤い剣士の手には、ひと周り小さくなった光の球。聖杯が握られている。柔らかな光を灯しながら)
…まあ、それもこれも「生きていればこそ」だな
(たいしたことはないと見て取れば、くっくっと喉を鳴らし笑う)
マスター。俺はあのとき塔の上で、貴女に代わり聖杯に願った。マスターが混じりけなどなくマスターであったころに戻してくれと
(ふと、神妙な顔になり… 詫びる)
結局、聖杯への願いは俺が使うことになってしまった。…済まない
(深く、頭を下げる) --
カイン
2011-11-12 (土) 23:20:02
ぇぐ
……。
(袖を口元に当て、息を整えつつ。少し非難げに、薄っすらと涙目になった視線を送る)
(数時間ぶりの外気を心ゆくまで堪能できるのは、まだ後のことになりそうだった)
(ややあって、告げられた言葉は。『聖杯の使い道』と、『謝罪』……)
(自分よりずっと背の高い男の、頭を垂れた姿に、自然と視線が降りる)
(目尻を拭って、袖ごと、腕を下ろし……寒空に震える、自分の素のままの脚を、温めるように少し撫ぜる)
……顔を、上げてくださいな。
(真冬の鮮やかな夜空の下、しゃんと立ち。男が、云った通りに背筋を伸ばすのを待たずに、言葉を続ける)
カインさんは……今の私を見て、どう思います、です?
なんだかすっごく髪が伸びて……聖杯が何をしたのか、わかったものじゃないです、ケド……。
……ぇと。
私は、ここまでのこと。ちゃんと覚えていますです。
トバルさん、シノさんとのこと。スィーニさんと、ヴァルキサスさんのこと。
ヒューイくんに、アルムさん……剣馬さん、ベルさんたちのこと。
何人も、何人も、私たちと、この戦いに、関わってきたこと。
全部、全部覚えています。
……もちろん、『肉塊』に呑まれた時のことも。
何もかもを差し出して、世界の何もかもを感じられなくなって、何もないところに、心だけが取り残されたことも。
何もかもを喰らわれても、そこで『何も感じられないことを感じた』のが、他でもない私自身だったことも。
全部、全部、覚えています……。
私は、二度と戻れないところから、戻ってきて。
それでも、私は、私のまま……記憶は、私の心は。一欠片も、損ねられていません。
だから……あなたは、正しく、私の願いを叶えてくれたんです。
謝る理由なんて、ありません。 ただ、私から……
……ありがとう、です。
(雲が流れ。月明かりが差し込み、そっと浮かべた微笑を、柔らかく照らした)
ぁ……でも。大昔の遺産で、膨大な力を溜め込んでいるはずの『聖杯』が。
私一人を治すだけで、簡単に空っぽになっちゃうものなんです……? 本当に?
(ふっと、大きな疑問符を浮かべて。『世界の再世』と『自分自身の再世』の出力量は釣り合うものなのか……と) --
季來
2011-11-13 (日) 13:06:26
…そう、言ってもらえると助かる。かつて、貴女という「器」が混じりけなしに貴女であったころに戻してくれと願ったが
俺が知っている限りではそれは… いや、俺と同じか。この街の「記憶」から、再構築されたのか
いずれにせよ、戻されたのが「器」だけで何よりだ(苦笑して)
…願いを叶えても、聖杯は無くなりはしなった。俺もそう思って、いくつか軽い願い事をしてみたんだが
(マスターに服を、軽い食事を、などなど)
そうしたささやかな願いも、もう叶える気はないようだ
生前に、これまでの聖杯戦争の記録にも目を通したが… 願いは大小問わず「ひとつだけ」ということなんだろう
(むろん、これは誤解である。聖杯はまだ二つ… 季來の願いと、二人の願いを叶える力を秘めている)
(だが、聖杯のことを詳しく知るも者の居ない今… 誤解が糺されることは無く)
肝心の、マスターの願いが叶って… 良かった
(剣士は満足し、微笑む。穏やかに) --
カイン
2011-11-13 (日) 14:37:57
…これで、俺も「こいつ」も仕事を果たした。おそらくはそう遠からず、消える
(手にした光の球。聖杯を見つめる)
だが、抜け殻とはいえコレを求める人間は多いだろう。争いの火種になりかねない、危険な代物だ
新たに道を歩みだすマスターの、傍にあるべきじゃない
(カインの手が、強く聖杯を握る。聖杯から流れる力が、かろうじて「自分」をこの世に繋ぎとめていると解る)
マスター。俺は「こいつ」と一緒に、姿を消そうと思う
確かな人間の手に委ねるか、あるいは「こいつ」が消えるのを見届けよう
聖杯戦争が終わった今。それが俺の、新しい願いだ --
カイン
2011-11-13 (日) 15:04:50
じゃぁ……
私との契約は、完了……です、ね。
(微笑みと眼差しに、寂しげな色が宿る)
(自分と、カインの『繋がり』が希薄になってゆくのが感じられる)
(再世を遂げ、魔力炉たる『肉塊』を失った今。
自分が生み出し与えられる魔力は、ほぼ常人のそれと等しかった)
(ましてや、既に契約は果たされて。今なおもここに彼が現界し続けていること自体が、奇妙だった)
(もし、その現象を説明できるなら。思い当たるのは、彼の手にしている、“聖杯の器”――)
(…目を伏せ、着物の裾を、ぎゅっと強く握り締める)
私は……
私は、カインさんのしたいようにしたらいいと、思います。
守ることと、争いを収めることが、あなたの望みなら……。
私も、これからはそうすることが一番正しいって、思います……です。
(『でも……』) --
季來
2011-11-14 (月) 02:49:04
ぁの……
最後に、もう少しだけ。困らせてしまっても、いいです……?
……今度のそれは、いつまでかかりそうなんです?
カインさんは、あとどのくらい現界していられるんです?
うぅん……、聖杯から全部の力が消えてしまうのは、『いつ』?
願望機を正しく管理できる人は、『誰』?
ねぇ……これから、『どこ』へ行くんです? カインさん…… --
季來
2011-11-14 (月) 03:01:37
ああ。俺は、聖杯の前まで護衛した。貴女は、自ら歩み聖杯を手にした
(季來の視線をうけ、微笑む)
そして、世界を護ってくれた。俺は、あなたに感謝している
…そう、言ってくれるなマスター。これで、結構楽しんではいるんだ
(不謹慎だな、とひとこと詫びて)
俺が治安の維持に躍起になるのは、過去に犯した罪への贖罪のためだ
一度は死んだ…らしいが、正直「働き足りなかった」
貴女に協力し、世界の「再生」を防いだこと。今なおこの身に使命を負えること
それらは俺にとって、喜ばしいことなんだ
(赤い瞳が、真っ直ぐに季來を見る) --
カイン
2011-11-14 (月) 06:05:53
…難しい質問だな。マスター
(しかし、表情は穏やかに)
まず『いつ』かだが、皆目判らない。そう長くはないと思いはしたが、なにしろ聖杯次第だ
次に『誰』かだが、これは各地を旅しながら実際に会って確かめる。この街の人間は、良くも悪くも野心的だ
(クスリと笑う)
そして『どこ』へだが…マスター。貴女は、知らないほうがいい
聖杯はサーヴァントが奪い、何処かへ持ち去った。それで、貴女を追うものは居なくなる
(静かに微笑む)
これは、俺が好んでそうすることだ。マスター
どうか許してくれ。そして… 万が一、聖杯より先に俺が消えてしまわないよう願っていてくれ
そうすれば俺は、笑って旅立てる --
カイン
2011-11-14 (月) 06:07:03
(瓦礫を下り、静かにカインの前に立つ)
(そして、徐に……「とすん」と、自分の頭をその胸に預けた)
カインさんは、消えないです。……ぃえ、消えて欲しくない、です。
――『肉塊』に飲まれた時……こちらに、戻ってくる時。
ずっと、昔のことを思い出していました。
私は、悪い商人に騙されて、捕まって、売り物として、馬車に載せられていました。
でも、どこかの目的の町に着く前に、馬車が何かに襲われて、みんな死んでしまったんです。
……私も、きっと。その時、その何かによって、死んでいたはずだったんです。
でも……
(顔を上げ、カインの顔を見る)
(記憶とは、髪型は違って、顔立ちもずっと大人びていたが)
(その『緋色』は、月と星と聖杯にぼんやりと照らされた世界でも、変わらず鮮やかに映った)
ねえ、カインさん。
この召喚は、偶然なんかじゃなかった……そう思っちゃ、いけないです?
私は……あの時、お礼も、名前も言えなかった。お話なんて、全然できなかった。
私……あのあと、色んな人に逢いました。みんな、いい人ばかりでした。
だから、私はここまで生きてこられて、こうしてもう一度、あなたに会えました。
私、阿鉈賀季來っていいます。
阿鉈賀は、ファミリーネームです。
季來は、『好きの反対』じゃなくて、『季節が來る』って意味なんです。
……カイン・ツヴァルゲンさん。
あの時は、助けてくれて。
本当に……ありがとう、ございました。
(視界が歪み、声が震える。それでも、緋い瞳を見据えて……)
だから……
カインさん、どうか……消えないでください。
どこかに行って、そのまま、また会えなくなるなんてこと、イヤなんです……。
このまま、聖杯と一緒にどこかへ消えてしまうなんて、イヤなんです……っ!! --
季來
2011-11-15 (火) 02:13:16
(時は十二月、冷厳な空の下季來の額の温もりを感じる)
…そうだな。憶えていた
(記憶の中の少女は歳月を経て、ずっと強く、人間らしく育ってくれていた)
マスターが
いや、君が俺を呼んでくれたのは… きっと偶然じゃないんだろう
嬉しかった。季來が立派に育ってくれていて
生前俺がしていたことは、間違いではなかったと信じることができた
こちらこそ、ありがとう
自分の人生を、自らの足で歩む姿を見せてくれて
聖杯の暴走を、「再生」を止めてくれて
季來と一緒にこの戦争を戦えて… 俺は、幸せだった
(見上げる瞳、潤んだ琥珀色のそれに微笑む)
(消えないで。季來の願いに聖杯がその輝きを増す)
…ああ。解った。マスター
(目の眩む光の中、穏やかな声が答える。感情の揺れを押し包む、聞き慣れた声)
旅の終わりには、きっと君に会いに行こう
(それは、果たせない約束かもしれない)
だから、季來も元気で… 変わらず、歩み続けてくれ
強く、逞しく
(真っ白になった視界の中、何かが手渡される)
(掌に乗るほどの、丸みを帯びた、暖かな手触り) --
カイン
2011-11-15 (火) 07:54:27
(光の中――)
(何かを託そうとするカインの手に、自分の手を重ねる)
(この永久になるとも、そうでないとも知れない、最後のひと時の中で)
(別離を惜しみ、けれども、引き留めてしまうことを善しとせず)
(交わし合う、その想いと、熱と、感触を忘れないように、そっと柔らかく……)
(それでも、確かに、手と手を重ねあった)
はい、です……。
だから、忘れないで下さいね……絶対に。
いつか……
(いつしか、その手も離れて)
(溢れ出す涙と、包み込む光が、映る世界を曖昧にさせる)
いつか、きっと……! --
季來
2011-11-16 (水) 03:08:29
(再び、星空が戻ってきた時には)
(カインの姿は無かった)
(季來の手に残されたのは、ひとつの木彫り細工)
(それは赤毛の剣士が宿舎で、集会場で、暇を見ては彫っていた「作品」だった)
(胡桃の木でできた、ハート型のブローチ。大きな尾を丸めたリスの姿を模している)
(黒目がちのつぶらな目は、どこか季來に似ているようだった) --
2011-11-15 (火) 07:54:52
(月と星が照らす、崩れ去った旧時代の遺跡の上で、一人。
膝をついて、手渡されたブローチを、胸に抱く)
(今の自分に、聖杯の真意は、掴めなかった)
(託された全ての役割を終えて、サーヴァントと共に、
その光の中へと消えて行ったのだとさえ思えた)
(彼はここより姿を消し、契約の『繋がり』は失われた)
(そうして、全てが無形となり、過去となり、記憶となってゆく気がして)
(手の中に確かにある、『彼が存在したこと』を示すものを、強く握りしめる)
(その『繋がり』は、強く、強く感じられていた)
(それは、魔力を繋げ、生命を繋げ、心さえ深く繋げていた気がした)
(しかし、それが失われた今。残された、記憶と手の中にある『繋がり』の希薄さに――
その心細さ、孤独感に――今となっては遠い過去、この世界を独りで往くしかなかった頃の記憶が重なって――)
(――それでも、)
(今の自分が、孤独でないと信じられるのなら)
(その『希薄な繋がり』が、二人をもう一度引き会わせたと思えたのなら)
(世界が、自分の思っているほど断絶を望んではいないと思えたのなら――)
(……静かに立ち上がり、町灯りを瞳に映す)
(聖夜を迎えて、町は、鮮やかな輝きが天まで照らすように、彩られていた)
(じきに、201年を……新世紀を、迎える。その時、町は、もっと煌びやかに飾られるのだろう)
(――そうして、この世界が、この時代が、繋がり、続く限り)
(きっと、約束は果たせるのだろう)
(だから……) --
季來
2011-11-16 (水) 04:43:10
……いつか、また……
……逢いましょう、です! --
2011-11-16 (水) 04:46:09
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お名前:
(
条件いべんと…
)
(カインさんぱわーあっぷいべんと……!?) --
2012-05-19 (土) 02:10:34
べんきょうしておきます --
わふん
2012-05-19 (土) 02:27:54
ぇとーたとえば
条件:阿鉈賀季來とカイン・ツヴァルゲンがいる状態でカインが死亡する(武将Aが存在している+武将Aが死亡済み)
イベント:サーヴァント召喚が発生、セイバーのカインが登場する(武将強制登場?)
(可能な場合、登場場所は季來と同じ位置に:武将の登場城を変更?)
…あと更に派生イベントが作れそうですケドそれを言い出すときりがないのです!! --
2012-05-19 (土) 03:02:27
意外と自由は利きそうですね。主従同時に存在する城が包囲されている時、特定の条件で包囲を解かせたりとかは聖杯ペアっぽいでしょうか --
わふん
2012-05-25 (金) 22:59:16
ここで言うことか悩みますが、クルス君の在野配置国について
ハイラーグ皇国にリオーレル君が居るようなので合わせてみてはどうでしょうか --
カイン中野
2012-04-13 (金) 00:18:06
\おー/
リオさんも参加してたんですねー。…でも追っかけたらクルスくんビンタされないかな… --
2012-04-13 (金) 00:28:02
ビンタされるまでが定型かと思っています。…冗談はともかく、軽く提案まで。どうぞご一考を --
カイン中野
2012-04-13 (金) 00:39:32
\あい/
--
2012-04-13 (金) 01:00:25
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Last-modified: 2012-01-21 Sat 23:20:48 JST (4843d)