まかまかといっしょ
- （個室の扉の前。そこに座りこんでマカティエルを待っている）
（いつかと違って、今度はフードを脱いでいる。真っ赤な髪と、真っ赤な瞳が目立つ） -- デジャヴ
- ……やぁ (廊下の先から現れる。かける声の調子はとても軽いモノで) -- マカ
- 卒業おめでとう……とでも言っておこうカ？ ではサラバだよ〜(と、そのまま何事も無いかのように素通りしていこうとする) -- マカ
- （がしっと白衣の裾をひっつかんで、呟く）……なぁ、悪魔……いや、マカティエル先生
……こうなることが、こうすることが……アンタの狙いだったのか？ -- デジャヴ
- (小さな身体だ。いとも容易く引き止められるし、彼女自身も抵抗の無意味は承知で素直に振り向き)
……いや、その問いにはNOと答えておこう。キミは覚えているかナ？ 私がキミに向けた言葉を…
確か、「本当に強くなりたいならキミが憎いと思う者ほど利用しろ…」だったかな？ まぁ私の記憶も曖昧だが -- マカ
- ……確か、そう言ったはずだ
だから、僕はアンタを利用なんてするつもりはなかった。アンタの言うとおりになりたくなかったから
……でも、今思い返せば、僕は業腹なことにアンタを利用していた
アンタの意図を。アンタの言葉を。アンタの教えを……だから、これもアンタの狙いだったんじゃないかと思って文句つけにきたんだけど
違ったのか（それでも、先を語る様子の恩師の言葉を待つ）
（唯1人、悪意の先にある本能を見ても……たじろぎすらしなかった恩師を言葉を） -- デジャヴ
- 嫉妬や妬みをバネに成長しろと取り繕って言うこともできたが……あの言葉はね、それ自体がリトマス試験紙だったのだヨ
あの言葉がキミにとって呪詛に聞こえたのなら、それはキミの魂が善性を持っている証拠…即ちキミの本質だ
だから私は今ここにいる結果があの時の時点で見えたよ。だが知っての通り導きはしなかった……
キミがキミ自身で己の本質渇望理想に気付いて成長しなければ意味がなイ…もしデジャヴ君が脳筋だったならば簡単に至れる境地だが
……それを踏まえると、出来の悪い生徒だったのは確かかな？ ハッハッハ！ -- マカ
- （つらつらと解答の証明を語る教師の言を聞いて、目を丸くしたのち……深く笑う）
……なんだよ、つまり、はっきり言えば……
やっぱり、出来の悪い生徒に発破をかけてくれてたってことじゃん……人のこといえないけど、先生も大概性悪だよね
（悪態をつきながらも、顔には笑み。すくっと立ち上がり、気持ち良さそうな顔で正面からマカティエルの瞳を見つめる）
（昔は同じくらいの身長だったけれど……今はもう僕の方が背が高い）
徹頭徹尾アンタは僕にとって悪魔だったけれど
徹頭徹尾……アンタは僕にとって教師だった
四年間、お世話になりました。マカティエル先生
（最後に一礼する）
（言葉の波間に真実を隠す、いじらしい天使に、真実の感謝を） -- デジャヴ
- それは買い被りだよ。いや誤解かナ？ 私はただ只管に中立の立場を取っているだけに過ぎないさ〜
キミの本質とて日に日に変わり続けるのだから、私が決め付けて指導するのはキミの可能性を摘むのと同義だ
試しに、中立を捨て私の出来うる限り天使らしい言葉を贈ろう。キミの感謝の言葉が無駄にならないようにネ…こほん
人の成長というものは、蕾が花を咲かすようだったり蛹が蝶に孵化するような劇的な物では無い
雪が解けて川のせせらぎになるようにゆっくりとして明確な段階が無いと言っても良い
キミは人ではなく、その見た目の変化こそ花や虫のような劇的なモノだったが……命としての本質は人と変わらん
常に自分の心の在り処だけに目を向けたまえ。鏡には悪魔が潜むものなのだから――
(講釈を終えると歩き出す。自分なりに自分がしたい事をやり終えて、用の済んだ校舎を1人で後にする……
この時の天使はまだ、校門でセバスに引き止められることは知らずに――) -- マカ
- （最後の聞けた、恩師の天使としての言葉）
（受け取れば自然と涙がでて、自然と口端には笑みが浮かんで）
肝に銘じておくよ、先生
さようなら。僕の天使
（擦違い様にそう別れの言葉を残して、去っていく）
（振り返ったりはしない。その必要も無い）
（彼女は彼女のしたいことをし続けた。だからきっと彼女は振り返らない）
（なら、教え子である僕も振り向く必要はない）
（少し塩辛い味の混ざる春風の中、僕は彼女と別れた） -- デジャヴ
- 養成校終了後どうするのかアンケートが届けられた、街を出る、出ないの欄が一番上にあるのでそれを選べばいいらしい
もちろん何をするかも（）で記入できるようになっているが、特にない・面倒なら書かなくてもいいらしい
答えるのが面倒だったりすれば捨てる（消して）も自由らしい --
- またつまらんアンケートを……こういうのは大概教頭の差し金だと相場が決まっているネ(※偏見)
さて、天界に帰ろうかとも思うが…下界の味を知ってしまったからね私は。少なくともこの街は出て行くが……ふむ
(思いを馳せるのはセバスのことだった。彼をいつまでも自分の作品として縛ってよいものか…)
……「街を出る」とだけ解答しておくかナ -- マカ
- // --
- （コツコツと窓を誰かが叩いている） --
- ……鍵は開いている。入りたまえ〜 (相手を察してか否か、普通に入室を許可する) -- マカ
- （窓が開き、其処に声が落ちる）
じゃあ、遠慮なく
（部屋に降り立ったのは死亡報告がされたまま、未だに行方不明の扱いをされている生徒）
（鮮血の如き赤髪を揺らし、真っ赤な瞳でマカティエルに目を合わせる）
（以前よりもいくらか逞しくなったそのシルエットは、より少年を男性的に見せている）
久しぶりだな、悪魔 -- デジャヴ
- 私は信じていたよ。キミが…執念を持つイキモノがそうそう死ぬ筈は無いと、ね (ビーカーに入った珈琲を飲みつつ振り返る、その姿を見て――)
ほぅ……そちらに転んでしまったか。という事は…あのタキという生徒を手にかけたのかね？
(「悪魔」と呼ばれようと動じず、むしろデジャヴに質問を投げかける) -- マカ
- 手にかけた？ ボコにはしたよ。アレはもう怖くない。アレは僕と同じだとわかったから
そんなことより、悪魔。僕はお前に聞きたいことがあってきたんだ。業腹でムカついて物凄く苛立たしいけどお前に聞かなきゃならない
（真っ赤な瞳でマカティエルの顔を覗き込んで、ふと呟く）
……僕は、今何に見える？ アンタの目には何に写っている？ -- デジャヴ
- ふむ、何ぞあったかは知らんが――そうか、アレの方が偽物だとでも悟ったのかナ？ ふふっ、キミもやるじゃないか〜 (褒め、ているのだろうか？)
私に質問？ (そこで、彼が紅い瞳で小さな天使を覗き込んでくる……人によっては禍々しさすら覚えるかもしれないが――)
何に見える？ 何が映っているかだって？ ……ふっ、アッハハハハハハ！！(突然、破顔して笑った)
くくっ…いや、失礼！ あまりに下らない質問なので、笑ってしまったよデジャヴ君 -- マカ
- ひっでぇ先生だな。こっちはアンタを悪魔と見込んで聞いてるのによ（吊られてこちらも口元を歪めて、小さく笑う）
……じゃあ、教えてくれよ。その下らないことすら分からないから、あんたに聞きに来たんだ -- デジャヴ
- ……キミは一つ勘違いをしている。私は確かに、誰かを救ったり甘やかしたり導いたりするステレオタイプの天使ではない
だが、それでも天使なのだよ。私を悪魔だと思うのはキミの自由だが…事実は覆らないからね〜
(ビーカーを傾けて珈琲を一口含み、飲む) ふぅ……よろしい。何でも訊ねてくれたまえデジャヴ君
導かない、とは言ったが…質問には答え、キミが答えを得られるよう選択肢の提示はしようじゃないか
(それがこの天使の有り方。一切美徳への啓発を行わず、あらゆる背徳を否定せず――しかし本質への思索だけは怠らない
そして提示するのは選択肢。決して答えは与えない……「答え」を自分が与えてはその答えに意味がなくなるのを知っている) -- マカ
- （ぎりっと歯の根を軋む音を響かせる。やっぱりコイツは悪魔だ。そういう様を見て愉しんでいる悪魔だ）
（……でもだからこそ、悪魔のような天使だからこそ……）
（甘えた答えを寄越さないこいつだから……聞きにきたんだ）
……じゃあ、もう一度きくよ。マカティエル「先生」
……僕は何にみえる。その答えの選択肢をくれよ -- デジャヴ
- (ビーカーを揺らし、踊る珈琲の水面を見ながら察した。「つまり――キミは私を利用しに来たわけか。結構、それでいい…」)
まず、キミがそのような質問をするという事は……キミは自分自身で分かっていないのかな？
まさか、己が自覚する己に自信が無いワケもあるまい。恋人に「自分のどこが好き？」と聞く遊びでもあるまいし、ね……
(デジャヴに背を向け、この部屋…第7研究室の机の周りを練り歩きつつ語り始める)
私から見たキミは…つまり私のキミに対する認識は「デジャヴ」という一物理部員であり生徒だ。変わっていない
安っぽい表現に直せば――「デジャヴ君はどんな姿になってもデジャヴ君」 というヤツだね
(これは既に言われた事かもしれないと解りつつも、まずはその言葉から投げかけていく) -- マカ
- ……煙に巻くようなことばかりいいやがってさ（黙って講義を聴き終え、嘆息する。しかし、言葉とは裏腹に顔は……意を得たりという様子）
アンタがそういうなら、きっとそうなんだろう。そしてそういうなら、もう答えは出た
僕がこれからやらなきゃならないことも……わかった
（窓の外に飛び出して、夜闇の中に消えていく）
礼だけはいっておく。ありがとうマカティエル先生
もう会えないかもしれないけれど。会えたらまた会おう
そのときはいずれにしても僕は今の僕じゃないだろうけれど -- デジャヴ
- ふむ、もう帰るか。私の講義を聞かないということは―― (答えを得たということは――)
(窓の外、夜闇に消えるデジャヴの方を眺める……既にその姿は闇に溶け込んで見えなくなっていた)
「僕は今の僕じゃないだろう」 か……フフッ。やはり浅知恵とは無駄なものだとつくづく思うよ、ああ本当に
(ならば、私も――少し、熱意のあった昔を思い出してこの翼を広げてみようか) -- マカ
- // --
- // --
- 天使様！天使様ですわ！ああ、教員に二人も天使様がいらっしゃるとは！神の深い慈愛に感謝いたします！！（天使をみつけてテンション高い敬虔な信仰者）
私はラバブの山のアズバルの子ジャミラです、是非ともよろしくお願いしますわ！（マカティエルを崇める） -- ジャミラ
- ん？何だネ私は今部員達のプロテインの配合に忙し――おや、キミは…？ (一旦手を止めてジャミラへ振り返る)
転入生のジャミラ君だったか？確か資料によればキミは精霊のジンらしいね…ふむ、ジンは久し振りに見るよ〜(値踏みするようにその姿を眺める)
私はマカティエル。キミと会えた事象に関しては私も神の思し召しかと思うほどの幸運を感じるヨ〜はっはっは〜
にしてもラバブの山か……天界からすれば地上はどこも似たような距離だが、ここは地上の尺度で測ればキミの故郷からかなり遠い地だったろう？ -- マカ
- ああ、すみませんお取り込み中に！はい、転入先にこんな出会いがあるなんて夢にも想いませんでした……！（見られている事を意識して服装を正す）
そんな、マカティエルさまにまでそう言って貰えるなんて……光栄です！
はい、ジンの足でも一ヶ月はかかるほど東にあります、もっとも話に聞く天界の広大さに比べるまでもないでしょうが -- ジャミラ
- こちらこそ邪険にしようとして済まなかったね私はどうも物事に没頭しやすいタイプのようで気にしないでくれたまえ〜
ふむ、やはりそうか。随分遠くまでご苦労なことだ……天界と比べるのもどうかとは思うがネ？いざ住んでみればそれほどでもない
地上は確かに生き物が多く木は乱雑に生え山は険しく海も深くて狭く感じるかもしれんが……その分退屈は無いと私は思う〜 -- マカ
- 天使さまのお仕事ですか……差し支えなければ何をしていたか教えていただけると嬉しいです！
なるほど、天も地上も神が創造したもうた世界、それを比べることに意味はないということですね！？さすが天使様です！（崇高な考えに感激と尊敬の眼差し）
確かに退屈はありません、地上の実りも試練も神が我々に与えられたものですもの！ -- ジャミラ
- 私は研究者だよ、根っからのネ。天使として人を愛してはいても直接救ったり試練を与えたりは専門としない…
それはこちらに降りて教員となってからも変わらず…今やっていたのは物理部員達のためのプロテイン作りだ
(錠剤の入った瓶をジャミラに見せてあげる) しかし…キミは随分と敬虔なタイプのようだね。故に天使に対するイメージもステレオタイプだろう
天使がこのように薬を作るだなどと想像もしなかったのではなかろうカ…どうかな？ -- マカ
- 薬を作るのですか？そのような天使様がいること、確かに存じ上げませんでした
私どもの啓典には人々を見守る天使様、終末を告げる天使様、地獄で獄卒を勤める天使様などが出てきます、役割分担があるというのは知っていたのですが……
しかしマカティエル様のような研究を専門としている天使様もおられるのですね！ああ、なんて素晴らしい事でしょう！また神が起こした神兆について知る事が出来ました！ -- ジャミラ
- (「ああこの純真無垢なサンプルに私の知る天界を教えたい…」という欲求を抑えるのに内心必死な天使だ)
そう。普通地上の民が記す書物はそのようになっているだろう…何故なら人間達の視点だからね？ 主に人間の前に現れる天使が記される当然だ
私はつまり裏方側の天使ということだネ。普通なら地上に降りてこない。私にとってキミがそうであるように…キミにとっても私はレアキャラかもしれないね〜 -- マカ
- (マカティエルの内心など知らずにテンション上がりっぱなしのジン)
いえいえ、人間の視点ではありませんよ？記したのは確かに人間ですが、その内容は預言者の口を通じた神の言葉そのものです。（相手が天使だとしても信仰に関わる事なので、ここはキッパリと否定する）
とはいえ、神が人間の為を思って授けた言葉なので人間が知るべき事しか載っていないのも事実ですね
なるほど、マカティエル様には普通ではない特別な理由があるのですね、そのお役目が無事に成功することを神に祈りますわ！
それでは、私はこれで失礼させていただきます、研究中に長居し、マカティエル様の貴重な時間を使わせてすみませんでした。マカティエル様の上に神の慈悲と平安あれ！（別れの挨拶） -- ジャミラ
- 預言者か……(つまり彼女は預言者の言葉も疑わないほどの信仰を持っていることが分かった。ならばそれ以上の追求はやめておくのがこの天使のスタイル)
ふふっ、ああ是非とも祈っておいてくれたまえ〜…ジャミラ君にも我が父の祝福と導きがあらんことを〜 (何百年ぶりに口にしたか分からない聖句で送り出す)
……さて、彼女はもし私がただやる事が無くなったので休暇ついでに地上へ降りてきた等と口走ったらどんな顔をするだろうカ？ 嗚呼実に興味が尽きない…
しかし、ああも崇められると流石の私も少々むず痒いネ。やはり裏方の才能しかないようだな私は…フフッ -- マカ
- ええっとここでいいのかな……こんにちはマカティエル先生。同僚のハスティルです。（へらへらとした男が研究室を訪れる。）
いやあ、教師にも生徒にも天使がいるというのは不思議な感じですな。研究室と天使と言うのもなんだかイメージがあいませんが……何か研究をされているので？ -- ハスティル
- おや、これはこれは御足労いただき恐縮ですよハスティル教諭〜 (間延びした口調で歓迎する。ノリはお互い噛みあっているかもしれない)
そうだね、私も下界でこれだけの天使と顔を合わせるとは思っていなかったヨいやはや運命的に考察すると面白い事象だ
ふむ、私の研究が気になるかね？ 魔術…特に呪いの研究から「天罰」を製作するのが本職ですが、最近はサッパリですな
こちらに降りてきてからは専ら自分の趣味の研究ばかりですよハハハ〜 -- マカ
- //遅れて申し訳ない！
（なんだか実際に話してみても天使のイメージと違うなって顔をしながら）
ええ、天使が何を研究するのか知りたいですからねえ。「天罰」の制作……？ そりゃあまた物騒な感じですねえ。
俺は神様に顔向けできるような人間ではありませんから少々不安ですな。俺は街で古本屋をやっておりましてね、先生の研究に役立つような本もあるかもしれませんから是非お越ししてほしいものです。
ところで先生、俺にも悩みがありまして…… -- ハスティル
- //そして私も日曜日丸一日不在してたのでした謝罪
ハハハ。天罰と言ってもピンキリですよ教諭…軽いものならもう教諭にも落ちているかもしれませんヨ軽いものなら例えば〜…
覗き見をした罰で頭上に牡丹餅が落ちてくる、他人の悪口を言った罰でタンスの角に足の小指をぶつける、落書きした罰で鳥の糞を落とされるetc...
まぁそんな感じですよ。天罰の製作は一区切りしていますが、教諭の古本屋で新たな罰のアイディアが浮かぶかもしれませんしいずれお邪魔するとしましょウ
(言いながらビーカーに珈琲を注いでハスティルに出す) どうぞ。悩み……それは私が何らかの助言をできる悩みと見越しての相談ですかな？ -- マカ
- そりゃあなんというか随分軽い天罰ですな……そんなことまで天罰の範疇とは。
あ、ありがとうござます……。（ビーカーに注がれたコーヒーを怪訝な顔で見つつ）
ええ、先生は研究者だとお聞きしましたので……薬などの調合はされますでしょうか。
俺はその、奇妙な性癖がありましてね、幼い姿で眉が太く母性のある女性しかなんというか、愛せないのですよ。そんな存在はそうそういるものではありません。
ですから、その……女性を太眉するとかそういう薬を作ってくれませんかな、と…… -- ハスティル
- …ふむ、神に顔向けできないと言いつつも信じていただけるとは。ハスティル教諭は思いのほか素直でいらっしゃる〜
(ハハハと笑う天使。どこまでが真実でどこからが冗談なのか若干分かり辛い言動だ…)
薬ですか、ええそれはもう毎日と言っていいほど調合しますヨ私は物理部の顧問なので彼らの体質に合わせてプロテインを作っておりますからね
しかし…なるほど女性を太眉にですかいやはやそれはまた何とも興味深い嗜好の持ち主だ前代未聞ですよ教諭
そんな理由ならば保険医ではなく私に相談しに来たのも納得が行く即ち荒唐無稽な無理難題だと内心自覚していらっしゃると見受ける…
そう！ゆえに！そのような要望に応えられるのは同じく荒唐無稽で奇々怪々な研究をしていると噂される私以外に他ならなイ〜……
(一頻り早口でまくし立てた後、ビーカーの珈琲を飲み干して一服…ようやくハスティルが口を挟める間が生じる) -- マカ
- え、ええ、そういうことですよ先生。あまり人に頼めることでもないですからねえ。
しかし荒唐無稽で奇々怪々な研究をと噂されているのを自覚していらっしゃるとは……。ええまあ、俺も変な相談だと思っていますので……。
（口を挟もうにも挟めない怒涛の言葉の後にやっと言葉を発する。）
で、いかがでしょうマカティエル先生、やっていただけますか。俺は先生が太眉になればかなりタイプに近づくとも思うのですが。 -- ハスティル
- 噂というものは自ら採取する食物ではなく呼吸の際に取捨選択できずに入ってくる二酸化炭素のようなものでス
それに、天界でも教諭の相談のような話は大概私のところへ持ってこられましたからな〜…最早これは慣れかと
(何を隠そう自分の作品且つ教え子であるセバスも元々は厄介を押し付けられたようなものだったのを思い出す)
……2点、いや3点ほど問題がありますネ。引き受ける前に答えて頂きたい…よろしいですかな？ -- マカ
- 俺の相談のような話って……天界のイメージが変わりそうですよ。
そうでありますならば僥倖です。俺の相談もそう不思議なものでもないわけですね。
ほう、問題が？ ええ、もちろんですとも、お答えしましょう。 -- ハスティル
- まず、第一に……女性だけ太眉にするというのは不可能ですナ。男にも効いてしまう、それで良いか否か
続いて第二に、薬で太眉になった女性を本当に教諭が愛せるか否か…この質問の意図はつまりどういう意味かと問われれば
ハスティル教諭の愛が、後天的に太眉になった女性に対しても遜色なく湧き上がるかどうかというお話でス
薬で作った太眉など所詮はマヤカシ！などと心変わりされては人間を愛する天使として私も悲しい……ええ嘘偽り無くそう思う
教諭の恋路を手助けしたいからこそ！その点はハッキリして頂かなければなりませんな〜… -- マカ
- なんと。女性だけは不可能ですか……。男が太眉になっても俺は何も嬉しくない……。
ふーむ、確かにそれは問題ですな。それは確かに、太眉ロリババァに恋しているのか、その人間に恋しているのかわからなくなりますからな。
別に天然ものがいいということはありませんが……。恋仲になったものにその薬を使いたいと思っているのですよ。それを受け入れてくれる人間を探さなければいけませんがね。 -- ハスティル
- まぁ単純に、女性にだけ投与する手間と薬自体に性別によって違う効力を齎すようにする手間が雲泥の差ということです
男女分け隔て無く効力を発揮する薬ならば来月にでも渡せますが、男女の識別を…となるとすぐに渡せませんからネ
…さて、第二の問いについては教諭の中でも未だ未確定とお見受けする…しかし薬はより愛を深めるためのモノとするならば良いでしょう
(遠回りな言葉だが、要は薬を作る事が可能で、引き受けてくれるらしい……) -- マカ
- 確かに性別種族に対応させるのは面倒そうですねえ、先生にそこまでお願いするわけにもいきません。
要は男に使わなければいい……そうですよね？
ええ、未確定ですが……そう、愛を深めるためのものとなるでしょう。その相手が今はいませんがね。
……では先生よろしくお願いします。またお礼はいたしますので。（深々と男は礼をした） -- ハスティル
- その通り。……まぁ男性に間違えて使ってしまうアクシデントも、それはそれで愉快ですガ(※笑顔)
いえいえお礼なんて、どうぞお気遣い無く…面白そうなので引き受けようと思っただけですよハッハッハ〜
っと、第三の問いを忘れていましたが…これはまぁ大したことはありません。薬を作っても私は自分には試さないというだけですので〜
(ちゃっかり「俺は先生が太眉になればかなりタイプに近づく」という発言も聞き逃していない天使であった) -- マカ
- そうなると俺は別の性癖に目覚めて……いえ、目覚めないでしょうきっと。
がしかし、面白そうなのでというのは俺も同意できることです。やはり世の中面白くなくてはいけません。
先生を面白がらせるような結果が招ければいいですねえ。
ハハハ、左様ですか。それは残念。先生は小柄ですし良かったのですけどねえ。（冗談なのか本気なのかわからないような口調で笑って言った。）
しかしいざ拾われてみると恥ずかしい発言でしたね……では先生、また取りに参りますので、よろしくお願いします。（そういうと男は一礼し、研究室を後にした。） -- ハスティル
- 目覚めないのですか…それは残念。ええ、是非とも面白い結末をお願いしますヨ〜 太眉化の薬を作る段階で既に面白いのですがね
(白衣の袖が余った手を振りハスティルを見送る……) ふむ、この容姿に好印象を持たれたのはある種報われたかな
わざわざこういった器を用意し受肉して下界に降りてきたのだ。生憎と太眉という着眼点は無かったが -- マカ
- --
- --
- さて、いつやりましょうか （教員室にて、休憩の茶を啜りながら） -- ヴィータ
- どうも、マカ先生 物理部の顧問やってらっしゃいましたよね？ （廊下で声を掛ける） -- ヴィータ
- 然り。それがどうかしたのかねククルヴィータ教諭？ -- マカ
- いえ、この間物理部の部室の前を通ったら、元気な生徒たちの姿を見ましてね
今度顔を出してみようかな、と思って暫く眺めていたんですが、どうやら、生徒達だけで訓練を行っているようだったように見えまして
（なので、と首を傾げて） もし先生がお許しになるなら、私をアシスタントとして物理部に関わらせていただけませんか？ （白兵戦・サバイバル術の講師な、隻腕の女だ） -- ヴィータ
- (天使は物腰柔らかく申し出を告げるヴィータの高い位置にある顔を、何を考えているのか分からない表情で暫し眺めている…)
…… (ふむ、面白いことを思いついタ。二つ返事も退屈なことだし……)
(やがて天使は口を開き、端的に告げた) つまり、教諭は私を見縊っているワケかね？ -- マカ
- （敵意すら感じる言葉に、しかし女は眉も動かさず 肩をすくめれば、軽く笑い）
マカ先生、貴方は研究者です 私は実地で泥にまみれてきた実学者です 研究者の傍に実学者がいれば、それぞれの足りぬ所を補えると思いませんか？
（どうでしょう、と首を傾げる） 研究者としては、雑多な事に捕らわれて、研究がおろそかになるのは、願う事ではないと思いますが -- ヴィータ
- ファ…っ！ (危うく「ファーストワイルド10ポインツ！」と叫びそうになるが堪えて咳払いする)
ｺﾎﾝ……よ〜く分かった。ククルヴィータ教諭が私を見縊り侮り軽んじていることがネ？ まぁこのような見た目ではそう捉えられるのも当然か
しかし実学者とは実に的確な表現だその能書きの多さを聞けば瞭然と言っても差し支えないほどに〜
教諭が学者ならば不要だよ学者などという屁理屈を捏ねる者は私一人で十分だろう？
そしてそもそも私は今教諭が雑多と言い捨てた部活指導に取り組んでいるむしろ講義に割く時間すら惜しいそういう者だ
……さてそろそろ尋ねさせてもらおうカ。教諭は何故我が物理部に関わろうと思ったのかねそう尋ねたいのは動機だ -- マカ
- （持って回った難しい物言いに、目を回しそうになるも、目を瞬かせて堪え）
すみません、正直、先生の言ってる事が半分位よく判ってないんですけどね、私は学が無いので （素直に言って眉を上げて見せれば）
言ってしまえば、若い子達がどう戦うのかっていうのが気になって、格闘家の血が疼いて仕方が無いんです 間近で見てみたくて、こうしてお願いに来ました （端的にさらけ出したのだった） -- ヴィータ
- 半分も分かってしまったのか…惜しい…… (※それ以上理解できないレベルだと教員試験が怪しい)
間近で見てみたい、か……軽いネ、実に軽い。教諭は未だ本音を隠しているように私は見受けるよいくつか考えうる動機を羅列してみようカ？
(そしてここからは畳み掛けるようにマカティエルの口が呼吸もせずに言葉を紡ぎ、あらぬ事を並べていった)
ククルヴィータ教諭は物理部の練習風景に顧問の姿が見えないのを見テこれならば私が顧問に取って代わる事が出来ると判断した
私が何もやっておらずただ放任しているとああそう見えてしまうだろうね確かに顧問の椅子に容易く腰をかけられると誤解するのも当然だ
そもそも物理部の様子を見に来たのは偶然ではなく誰かからその噂を聞きつけてのことかもしれないネつまりそそのかされたという可能性だ
私に対して何らかの不満不審不安または悪意嫌悪憎悪を抱く者が教諭を利用したというワケだこれならば教諭の身は潔白だネ
勿論これは深読みであろういくら私が天界で嫌われていたからと言ってこの地上でも同じとは限らない純粋な噂話だったかもしれなイ
何にせよ教諭は興味本位で物理部の指導を手伝おうという魂胆な〜わ〜け〜だ〜が〜…… (敢えてその先を勿体ぶるように一拍置いて)
失礼ながら、その程度では情熱に欠けるのではありませんか？ (天使はﾆｨ、と口の端を吊り上げた) -- マカ
- …マカ先生、そんなに考えるの、疲れません？ （眉を上げ、頬を掻いた） 人間、少なくとも私は、そんなに深く考えて動いちゃいませんよ
情熱がなければ、生徒と向かい合おうとは思いませんよ 況してや、物を教えようとはね （肩をすくめた）
しかし、マカ先生が不快に思われるならば、この話はやめにしましょう 確かに、邪推をされても仕方が無い
ただ、まぁ、生徒達だけでやっているように見えたのは事実です お節介を焼き過ぎたかもしれませんな 失礼をしました -- ヴィータ
- 諦めるのかね？ そこで諦めるのかね！？ (ヴィータが退こうとすると今まで平坦だった口調が突然
松岡修造のように荒くなる)
教諭、私は脳筋が好きだ。教諭、私は脳筋が好きだ。教諭、私は脳筋が大好きだ
信頼度を気にしない探検に突っ込む脳筋が好きだ
15歳から探検に突っ込む脳筋が好きだ
護衛で耐久を鍛える脳筋が好きだ
不意の貴族護衛で生還してくる脳筋が好きだ
情熱維持が難しい己を鍛える理由で冒険に出てしまう脳筋も好きだ
冒険から帰ってきても闘技場に赴く脳筋が好きだ
突然来訪して友人に戦闘を仕掛ける脳筋が好きだ
でも断られてちょっと落ち込む脳筋が好きだ
それでも懲りずにまた戦闘を仕掛けに行く脳筋が好きだ
教室で グラウンドで
講堂で プールで
屋上で 部室で
学生寮で 浴場で
裏山で 教会で
この養成校で行われるありとあらゆる脳筋行動が大好きだ
教室で突然始まる脳筋行動が好きだ
止めに入った教師が生徒の勢いで無視されている時など心が踊る
グラウンドで汗を流しながら切磋琢磨する脳筋行動が大好きだ
課題を忘れた生徒達が罰として走っている最中にお互い邪魔し始める時など胸がすくような気持ちだった
講堂での講義中に構わず脳筋に走る者が好きだ
教師の言っていることなど右から左へ流れている様など感動すら覚える
プール掃除で何故か壁が壊れるなどはもうたまらない
真面目にやっていた優等生達の間に流れる空気も最高だ
屋上で前歯を折る決闘なんて始まった時には絶頂すら覚える
部室を壊す我が脳筋部員達も当然好きだ
ボロボロのはずだった部室が来月には綺麗に直されている様はとてもとても悲しいものだ
部員達の物量に押し潰されて狭くなる部室が好きだ
私にとって彼等の戦闘記録を万が一取り逃すのは屈辱の極みだ
教諭、私は脳筋をメスゴリラの様な脳筋を望んでいる
教諭、私の横に立ち彼等を指導しようという教諭
キミは一体何を望んでいる？
更なる脳筋を望んでいないのか？ 情け容赦のない糞の様な指導を望んでいないのか？
鉄風雷火の限りを尽くし三千世界の鴉を殺す嵐の様な顧問を望んでいないのか！？ -- マカ
- とりあえず…（振り返り、咳払いをして）
誰がメスゴリラだ！（ごつーんっと頭に拳を落とした）
先生、それ言いたかっただけでしょ むしろ言いたくてワクワクしてたでしょう （がっくり肩を落として息を吐いた） -- ヴィータ
- (ﾊﾞｷｬｱｯ! と砕ける天使の輪) ……やれば出来るじゃないカ。いい脳筋行動だよ素晴らしいッ！(※笑顔だ)
これで私は物理部に対する己の情熱を語ったつもりだ。ちなみに今の脳筋部には本気でメスゴリラが欲しいと思っている……
無論、教諭がその枠を担うかは好きにしてくれて良いが何にせよ…返答を願うよククルヴィータ教諭？
即ち……来月キミを歓迎するか戦って決めさせていただこう。一緒に指導するわけだからキミがいかに脳筋かを知っておく必要がある
指導方針が食い違うのは御免だからネ…スケジュールに問題がなければ受けていただけるかな？
対戦相手は私か、私の作品であり部員でもあるセバスのどちらかを当日に指名してくれれば良いよ -- マカ
- なら、明日の昼頃にでも 私は、明日は一日空いておりますからね
セバス…ああ、あの筋骨隆々の？ 先生の関係者だったとは…
（頷いてから、軽く笑って） 先生は人が悪いな 教師になってからも人に試されるとは思ってなかった -- ヴィータ
- ふむ、了解したよ。私も出来得る限り調整しよう……いや〜それでこそだよ教諭！是非アドレナリン注射を10本ほど刺してから挑んでくれたまえ！！
(割れた天使の輪をノリでくっつけつつ) 人ではないからネ。教諭とは同期である前に地上の民とそれを愛する天使の関係でもある
私達は悪気なくそういう視点に立ってしまう気にいらなければ是非当日に殴ってくれたまえ〜 -- マカ
- 殺気の意地悪な言葉の仕返しはさっき済んだんで、明日は明日の風が吹きますよ （軽く笑えば、会釈をしてその日は帰って行った） -- ヴィータ
- フフッ (微笑し、ヴィータを見送る…)
悪役に回るのは、少々慣れていてね……さて、あんまり見事に割れてしまったこの輪を明日までに直しておこうか
(誰も居ない廊下で呟き、第七研究室へと帰っていく…少しだけ天界の事を思い出しながら) -- マカ
- 失礼しますマカティエル先生、来月の遺跡探検実習でご一緒することになりましたイルムヒルトです
近接から魔道器に持ち替えたばかりなので現地での実地指導よろしくお願いしますー（ふかぶか） -- イルムヒルト
- イルムヒルト君か……どうも知り合いに似ている名前で親近感が勝手に湧いてしまうネいやこちらの話だ流してくれたまえ〜
依頼は恙無く終わったが……これはある意味キミが脳筋の道から外れる手伝いをしてしまったようなものだな
あまり楽しくはないねぇ…はぁ〜っどうして魔導器になんか持ち替えたのか…(ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ) -- マカ
- おっすマカ先生！ ちょっと調整を頼みたいんだが（特製プロテイン投与のフィードバック＆追跡調査を受けにきた）
筋肉もそうだが骨が強くなるやつがいいな 芯の強い人間になりたいんだ 物理的な意味でもさ 作れるか？ -- 善
- 骨か。骨密度が低いとぽっきり逝ってしまうからネ…まぁ芯の強い人間と言う表現は普通骨太と同類項にはならないのだが
よろしい、何にせよキミの意向は把握したよ骨が丈夫になるようなサプリメントを調合してプロテインと共に用意しよう
それに加え食事改善即ちお勧めメニューの提示案も用意しておくよ日常レベルからの調整が大事だからネ -- マカ
- 世界にひとつっきりの俺専用プロテイン…ハーキュリーズエクストラアンリミテッド：オーバーロードの誕生だ！！
せっかく作ってもらえるんだ、瞬発力も持続力もあるタフな筋肉を作りたいな サンキュー先生俺がんばるよ！ マカ先生は天才だな！
ベンプレ（※ベンチプレス）もクロカン（※クロスカントリー）もここにきて一気に伸びるかもしれん 記録、とっといたほうがいいよな
経過はノートにまとめて部室のロッカーに入れとこう 適当にチェックしてみてくれ じゃあよろしくな、先生！ -- 善
- マカティエル先生 プロなんとかっていう強くなる薬、どうやって作るんですか？ -- セルベス
- ふむ、プロなんとか……接頭する2文字から推察できる薬はプロペトプロテカジンプロモックスプロマックプロペシアプロトピックプロペステロンプロベラプロサイリンetc...
けれどこの場においてはプロテインもしくはプロアクティブの可能性が高いだろうネ……！
しかしその不確定の薬品が何であるかは実は些細な問題に過ぎない何故ならば薬品というものは概ね作り方は似通っている分かるかね？
要は材料となるものキミ達でも比較的想像しやすいのはまず薬草だろうその薬草等の材料の成分を把握し
尚且つ材料同士を混ぜ合わせることで発生する反応を踏まえた上で身体に目的の効果を齎すように
綿密な計算を重ねて配合を行うのが薬品作りという物なのだが……まぁキミに話してもサッパリ分からんだろうネ -- マカ
- セックス！ --
- ほほぅこれがこの街の伝統儀礼セックスかね？ いやまさか本当に来るとは思わなかったよキミ
いや実にご苦労よければお茶でも飲んでいきたまえなぁに貴重なサンプルに対する私なりの礼儀だよ -- マカ
- テストをしようじゃないか -- マカ
- ふふふ計算通り最新60の見栄えは完璧だよキミ…最新60が何かって？ ハハハそこは天使的禁則事項だよ -- マカ
- (職員室とか校長室から戻ってくる) よし、これで研究室の確保は出来た……ようやく腰を落ち着けてこいつの蘇生作業ができるというものだヨ
(天使は研究室に持ち込んだ棺桶…その復活作業のため研究室の床に魔法陣を描いていく……描き終えた後は陣の上に棺桶を設置)
さて、実験再開だ。下界の学園生活をせいぜいエンジョイするといいさ〜 (部屋は光に包まれた――) -- マカ
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