IAL/4643
- リザルト:結晶竜の残したモノ、智の竜の残したモノ --
- (結晶竜の肉体はオルスアル共々爆ぜて消えた。残るのは触媒に使われたと思しき、結晶竜の頭骨、そして爪と牙だ。戦利品と言えよう)
(その頭骨がドーム状の空間の床に落ちると……2つの事が起きる。)
(1つ。ドーム状の壁の一部がスライドした。強い魔力反応……精霊がいるかのような魔力量だ。この小さな部屋はおそらく宝物庫だろう) (2つ。先ほどまで戦闘の最中にはあったこのドーム状の空間の床が完全に透明になる。そして判明したのが、この空間は厳密には球状の空間であった事。そして)
(三人がいる下部の空間、今まで見えていなかった場所には超巨大なレンズが安置されている。直径約100mサイズだ) (これこそが智竜の遺産。宙の果てを観測するために竜の権能で作られたレンズだ……まあこれ一つでは何もなさないのだが。結晶竜が財の一部と言っていたのはこのことだろう。) (解体してしまえば未知の素材として資産価値は計り知れないものとなる。解体せずに安置しておいてもよい) --
- (宝物庫の内部には結晶竜が研究、もしくは保管していた財。すなわちアーティファクトが保管されている。)
(そして、そこに黒十字の研究資料も置いてあった。上の階で得た資料とは別の報告書もあった。) --
- よし、装置は逆流させた!
(ミオソティス、リーヴに聞こえるように叫ぶがそれを打ち消す様にミオソティスの叫びが響く) ミオ?(一瞬で姿が消え、結晶竜の腹下へ そこから強烈な一撃、さらに打ち上げ) ミオ!!(その手足が変色しているのが見え心配の声を上げる) (結晶竜の瞳に一瞬だけ宿った理性が、オルスアルを巻き添えに消滅していく……) (さらに別方向からはリーヴの咆哮が聞こえ、振り向けばレイヴァンが爆散した) こっちも決着がついたみたい。
私たちの、大勝利? (そんな一言を呟けば美しかった結晶竜は纏っていた宝石ともども消えていて頭蓋、爪、牙だけを残した) (あの宝石の一かけらでも欲しかったという言葉を飲み込んだら新しい部屋の出現、そして足元の床が透明に) これ、は……(思わず息をのむ 現代の技術では作りえない巨大な球面を持つ透明なレンズ) すごいすごい! これも竜の力で作ったもの? 素材は何だろう、全然分からない。 傷一つない、透き通ったレンズ! (一目でその計り知れない価値と、ロマンを感じずにはいられない) (きゃっきゃとレンズの周りを飛び回った後に)……こほん。 ミオ、リーヴ、2人とも大丈夫? -- ココナ@半精霊
- \ボクは大丈夫ー!(と考えなしに宝物庫に行っているガール)/ -- ミオソティス
- (集中すれば赤黒い鎧は消え去り、元の姿のリーヴが戻ってくる)
(ケガは再生したものの、体力の消耗は激しいものだ) こっちは一晩寝たいくらい疲れたくらいだ。ミオの方が無茶してねえか? 本調子じゃないだろうに……(ミオの様子を見るが) レンズ? ってやつか。スケールが違いすぎるし持って帰れねえな……? さすがに固有空間にも入らないだろ?(とココナに呼びかけつつ) (ミオソティスの後を追い、宝物庫の書類を確かめて無言になる) --
- 宝物庫内の書類に書いてあった文章 --
- 『人の解放』進捗報告書
我らが総統閣下の悲願。我々黒十字の目指す教義。 召喚術・竜の肉体の付与、降霊術の三法合成による人の解放。それはすなわち蒙昧なる神々の楔を抜き
『人族と魔族、互いの憎悪機能を除去する事である』
我々はホムンクルス生成による新人類の生成は目指さない。総統閣下はそれでは意味がないと仰られたからだ。 …(様々な実験報告)… 天竜■■■・■■・■■■■(特記事項0014:古竜は名前を縁に呼んだ者の存在を特定する。報告書にも記載しない事。) の作成した新人類も興味深いが天竜を呼び寄せる危険性回避のため接触は控える物とする。 …(現行人類に竜の肉を埋め込んだパターンの実験報告)… 精霊を融合させるアプローチは未知数。半精霊の存在を確認次第拉致・実証実験が望ましい。情報の収集を急がれたし。 …(現行人類に竜の肉を埋め込んだパターンの実験報告)… (末尾) 『人の解放』成功例は現在1例。その名を旧バーレント男爵領の農村出身者。儀式の生贄の帰還者。「リーヴ」 「リーヴ」の生体情報によりホムンクルスとして生成した「レイヴァン」を量産。試験体として研究は続行する。成功例のどの因子が解放に至る要因になったかを特定する必要がある。 --
- ゼエッゼエッ…!ハアッ…!(膝をついて肩で息をしながら顎を天へと向けている、全身から汗が吹き出していた)
(先ほど最後に見せた黒い手はそれだけの消耗がある技だったのだろう、青息吐息な様子を見せていたが…) うっオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!(肺に引き込んだ空気で無理やり叫ぶ、それは勝利の雄叫び) (古の竜より代々伝わる…誇りある叫びだ)恐るべき結晶の力見事であった!その一つでも受ければボクはこうして勝てていまい! だが、だがこうしてボクは勝った!さらば結晶竜!強き竜よ!その誇りと共にアリウスの愛の中眠れ! (ぼたぼたと汗が顔から滴り落ちながらも宣言、拳を高らかに掲げた…あの壁画に描かれていた竜達の様に) はあっ…はあっ…ふーーーーーーーーーー…(何とか立ち上がれば明かされたモノを見る)はあー…(感嘆の声、今の人では到底作れぬであろう精緻な技術の結晶がそこにあった)綺麗だねえ… (ただもう一つの宝…と呼べるかも曖昧なものだが、実験報告を見れば酷く冷たい目で)御大層だねぇ、目的だけなら100点満点だ それであんな人達を作り出すのならこれやってる奴らは凄い最低だよ、ただ普通に暮らしてた人達じゃないか…普通に… -- ミオソティス
- リーヴ先輩は…とくに大きな怪我はなさそう。 よかった。
レンズを固有空間に…いれ…入れたい。(入るとは言わなかった) (元気すぎるミオに笑い返して)そうこなくっちゃ。 抜け駆け厳禁ー!(走って宝物庫に入った) (入ってすぐ、探し求めていたアーティファクトを見つけて吸い寄せられるように近寄っていく) (それは精霊が精霊と呼ばれる前から存在する神の時代を経て竜の時代に凝固した高純度の神秘を宿したマナの結晶) (全ての色を内包し放ちながらも揺らめく球体はまさしく宝玉と呼ぶに相応しい) (今すぐにでも石を宿して精霊へと羽化しても不思議ではないそれを大事そうに手繰り寄せる) (安置されていた台座から浮いていたように、不思議と両掌の上で浮いたまま留まっている) これなら。 これならきっと固有空間にいる誰かさんも満足するはず。 (などと一人浮かれていたが振り返れば2人は渋い、何とも言えない表情をしていた) (その視線の先にある書類に目を通すと)リーヴ先輩、これは……… (醜悪、下劣な儀式の唯一の成功例、と記載がある)これは、本当、なの? -- ココナ@半精霊
- 本当だ。俺にゃ魔族への憎しみみたいのが全くない。分からん。
いやいや全く、何もかもクソだが目的だけはお綺麗だな(ミオの言葉に同意するようにようやく声を絞り出した。滲む憎悪と怒り) ああ……別になんら特別じゃなかった。豊作の時だけ飯が豪華で、それ以外は割とひもじいけどまあ農村なんてそんなもんだろ。(郷愁の滲む語り) でも、それはこいつらに何の躊躇いもなく壊された。魔物と戦った事なんてほとんどない親父は俺を庇って真っ先に殴り殺された。一人で奮戦してた領主も裏切られてあっけなく殺された ただ日々を生きていた俺達は理不尽にその日殺された。飛竜に生きたまま焼かれてから生贄にされた。 俺は……黒十字を滅ぼす。そのために今日まで戦ってきた(決断的にそう言った) (パシン、と気分を入れ替えるように手を叩き) ……でもまあうん。ナイトフォールの時にお前らがほぼ動じてなかったのになんか救われたわ。ありがとな(非常に珍しくはにかむように笑い)
さて、この書類は悪いが俺が貰っていく。あとはネルにお土産頼まれててな、竜の骨の一部は貰いたい。それ以外のモンは二人で分けてくれていいぜ --
- (汚いモノを見た、とでも言うような表情でココナへ振り向いて)あんまり考えすぎないようにねココナ
少なくともボクはあんまり考えないようにしてる段階でこいつら絶滅させようと思っちゃってるから… (深い溜め息を吐いている、普段は見せない態度だ。それだけ出来る限り善いモノを見ようと日頃気をつけている事を意味していた) 人の開放と曰いながら殺して、殺して、殺して、殺して…生き延びれば元の形すら分からない程に変えてしまって 単なる数でしか人も魔族も見ていない…ボクだってそれはそうだ、否定はしない、最も手早く理解するというのはそういう事さ けれどあいつらのそれは誇りが無い!ただの数を相手にしても誇りを以て戦うから竜の戦いは愚かでも貴いんだ! …そしてその誇りを守れなかった事が悔しい!ボクが竜ぐらいに知識あれば彼らを元に戻す手段もあったかも知れないのに…! (わなわなと手を震わせる、殺す事に躊躇いが無い訳ではない。…奪われたモノから命を奪った事が何より腹立たしいのだ) はー…よし、切り替え完了!という訳で今回ボクの取り分を宣言したいと思います!結晶竜の爪と智竜の爪を一本ずつ欲しい! ボクが勝ったので勝利の証として食べる!食べない竜も居るけれど少なくとも天竜は倒した竜は食べてたそうだからね (手を上げて欲しいモノを宣言した、残りの財宝や鱗などはココナの取り分になるだろう) -- ミオソティス
- (彼が纏う憎悪、憤怒、殺意 それらの理由を知った 知ってしまった)
…っ 本当に、碌でもない。 技術の無駄遣い。 (どす黒い感情が渦巻いて頭の中を侵食していく) (ミオソティスが気を使うように声をかけてくれているのに黒い感情が収まらない) (呼応するよう風が生み出されココナの髪が揺れる) (それを止めたのはリーヴが手を叩く音だった) それは、そう。 だってリーヴ先輩はリーヴ先輩だし。(珍しい笑顔にこちらも笑顔 生み出されていた風も収まった) お楽しみの報酬山分けタイム! アーティファクトは私がもらう。(もう確保してるが) 書類と骨の一部はリーヴ先輩。 ミオは結晶竜の爪と智竜の爪。 残りは結晶竜の牙と、智竜の鱗、超巨大レンズ、それと牙刀。 どれも値段をつけるのが難しそうなものだけど、一旦商会預かりにする。 それなりの小切手で後々支払う…金額に異論があれば気軽に言って。 -- ココナ@半精霊
- 元に戻す方法か……(自分は終わらせてやるのが慈悲だ。という思考で止まっていた。学ぶべき所かもなと心に留めて)
(ココナと笑い合えば多少なりとも心が軽くなった。怒りを治め、冒険で得た知識と竜の財宝を喜ぶ方に感情の舵を切る)
ミオが結晶竜の爪、智竜の爪でアーティファクトは予定通りココナ。残りの商会預かりもオッケー。金の話はま、帰ってからでいいだろ 骨の一部っつったが牙を外した頭骨って事だな。ネルを死ぬほど驚かせそうだ……
よし。財宝を回収して、壁画のスケッチ取ったり色々してから帰るか! (ここからは楽しく、もしくは大変な苦労もしながらの帰還作業になるだろう)
(悪意への憤怒も、勝利と発見の喜びも、失われた命への哀悼も。きっと全てが冒険だった。きっと記憶に残るそれは、帝都に帰るその瞬間までを一括りの思い出とするのだろう) --
- 地の底にある悪意と希望の宝#2 --
- 『天竜の落とし子さえ殺せば我々の勝利だ……行け!
結晶竜はミオソティスへと圧力を高めるために、ブレスを吐き続けるままに尻尾をうねらせてスイングしようとしたる。マナ量に物を言わせたブレスと並行の打撃攻撃だ……しかしその時! (ココナの魔導装置への干渉は完璧に果たされた。マナを奪われ……結晶竜の動きが目に見えて鈍る!! マナが減衰し、アリウスの作りし地脈へと還っていくのだ……!)
『バカな!? 私の傑作だぞ……結晶竜と私を融合させればまだ!』
(状況の不利を悟ったオルスアルは、虚空に溶けていたその身を晒すと、結晶竜と融合し制御権を得たのだ!) (残った魔力を全開にし、結晶竜が崩壊する勢いで残る魔力を結晶竜のブレスに叩き込む!) (結晶竜の全力の咆哮とブレスとは、すなわち結晶金属の濁流である。それはミオソティスの破滅の歌を一瞬だが上回って直線的にミオソティスを狙い突き進み……) (オルスアルはこのブレスが効かなくとも逃げられるように転移の術式をも編んでいた……そちらに魔力をわずかに傾けているのは賢さか。愚かさか) --
- アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!(声が響く、響く、明らかに肺活量を越えて少女は声を出している)
(無論それはただのインチキだ、竜がブレスを吐く様に神の権能を吐き出しているだけ) (結晶竜を動かしている、もしくは暴走をしないように見張っているのが人間だというのを見越しての卑劣な技) アアア…!(声に別の音が混じり始める、少女が半身になり腰に、足に力を込める) (竜化した手や足に炎と雷鳴が灯れば…その姿が消えブレスをすり抜けた、瞬間移動か?否!) (それはある女剣士が得意とした業、足捌きと魔術を組み合わせて生み出された縮地と呼ばれるモノ。名を『閃駆』という) 結晶竜よ!名も知らぬ竜よ!ボクは天竜の子ミオソティス!! (現れるは竜の腹下、そこに満ちるは一つ一つが金剛石をも上回る神代の宝石達…だが炎纏う左の剛腕がそれを打ち砕く!) 今一度その吐息を止めよ!さすればキミ達に再びの眠りを与えん! (放たれるは右の剛腕、竜の体が跳ねる程の勢いで衝撃と雷鳴が結晶竜の身体を突き抜けていく) 竜の誇りを取り戻せ!ボク達はアリウスの子!その誇りだけは天地を焼いても失われなかった! オオオオオオオオ!!!(他の二人を信じて叫ぶ、少女の手足が昏く染まっていく…その色は見たモノを虜にする色、特に…竜にとっては) 逃っがっすっかあああああああああああ!!!!(そのまま恐るべき勢いで跳ね飛べば強烈な右ストレートを結晶竜の首へと叩き込む) -- ミオソティス
- (その動きを目で追えたモノがいたのだろうか?)
(結晶竜のブレスとはつまり、物質の、金属の濁流だ。すり抜ける隙間などありはしない!) 『短距離転移だと!? そんな機能まで乗せていたのか!?』 (オルスアルの勘違いの驚愕。ミオソティスは濁流を避けて、目論見通りに竜の腹下に移動)
『何!?』
(そして唐突に、結晶竜が動きを止める。竜のブレスも唐突に止まった) (名もなき竜の魂は、結晶竜の肉体は、最新の竜たらんとする声を聴いた。聞いたのだ。離脱しようとしたオルスアルの支配が緩んだ一瞬に抵抗を見せた) (そして……! 衝撃と雷鳴が、竜の腹ごと、そして憑依を解除し逃げ出そうとして拘束されたオルスアルを貫き焼き滅ぼす!!) 『この私が……ありえな……!』
(最期まで己以外を見下していた四司祭オルスアルはその言葉を最期に消滅した) --
- (他方、青黒い甲冑の騎士レイヴァンとナイトフォールの戦いは、互角のまま続いていた)
(大太刀と拳が交差し、多数を当てるナイトフォールと一撃で生命力をごっそりと削り取るレイヴァンの争い) (双方が音速の壁を越えた近接戦闘は衝撃波をまき散らしながら、半球状のドームで激突していたが……) (魔導装置の破壊と結晶竜の崩壊でそのバランスが崩れる! 支援がなくなり、速度を失ったレイヴァンの後ろをナイトフォールが取り……)
『イイヤアーーーーッ!!!』 『アバーッ!?』
(鎧を貫通する貫手がレイヴァンの心臓を貫き、そのまま握り潰したのだ! サツバツ!) (そのまま内部から炎にやかれレイヴァンは爆散四散する!)
(結社の構成員の最高幹部が二人。同時に消滅した。この場の戦いはこれで終わり。三人の勝利での幕引きとなった) --
- 地の底にある悪意と希望の宝 --
- 三人は壁の大穴からドーム状の空間に舞い降りる。
そこは、遺跡の入り口と同じように大きな円形のドーム状の空間だった。古竜と古竜が竜体で戦い合えるほどの広さが確保されている。 空中から俯瞰してみれば入口から見て制反対側にはなんらかの装置があり、そこから竜へとマナが流れ込んでいる。 その中心には青白い装甲をまとったような竜の姿……天竜が一度弑したはずの結晶竜「プレシュイーズ」と、その足元に佇む青黒い全身鎧の騎士の姿があった。 虚空から声だけが響く。 --
- 『結社の敵対者が来たので急遽試験中の結晶竜を組み上げましたが……よもやかの天竜の落とし子と半精霊まで釣れるとは』
『念には念を入れて貴殿にも転移して貰った甲斐があったというものだ。なあ四司祭の剣。レイヴァン殿?』
どこかリーヴ……ナイトフォールと似た姿の甲冑の姿をした騎士は応えた。
『黙れオルスアル。言の葉など不要。総統閣下の理想が為、諸々誅伐せん』 (全長3mはあるであろう、巨大な大太刀を鞘から引き抜いて構えた)
この空間の全ての空気が軋むほどの鬼気が三人に向けて放たれる……! --
- 『その結晶竜は私が支配しました。アルトバロンの失敗は良い経験になりました。古竜の肉体と魂が揃っていると支配できないのなら』
『別の竜の魂を憑依させて混乱させた所を乗っ取ればよい。方法は確立されました』
(結晶竜が狂った咆哮を上げ、戦いの火蓋が切って落とされる!)
(結晶竜の全身から霧のようなブレスが超高速で放たれた) (霧を吐き出したかのように見えるが、それらは極々細い、目に見えないほどの結晶針の群体である) (物理的な強度は無意味で当たればズタズタにされ、魔力障壁で防御するなら竜の魔力との力比べを強いられ帝都の城を守る結界であっても瞬時に霧散するだろう) (これを延々と吐き出し続けている。途切れ目がない。対策をし続けなければならないだだろう……味方であるレイヴァンを除いて。) --
- (無尽蔵のブレスの原因は、このドームの端にある魔導装置だ)
(この支配された結晶竜は、無尽蔵にマナを得ている。地脈にアクセスしているのだ。同じ能力を持つミオソティスになら、分かる) (その要因は魔導装置にあるとみて間違いない。マナのラインがつながっているのだ。これはココナにも、分かる) --
- やあ、早速だけれどキミ達には出来るだけむごたらしい死に方をして貰いたいんだけれど最期の言葉がそれで良いのかい?
(笑顔でパカリと口を開けばそこから放たれるのは大炎魔竜もかくやという炎のブレス、即殺の気負いを持って殺す腹積もりだ) (…が、押し止められる。無論竜と竜の戦いならばブレス同士がぶつかり相殺するのは当たり前だが…人間が蘇生したばかりの、それも異なる魂の竜が相殺?) (だから気付く)…ごめん二人共!その魔導装置!竜に繋いでるそれをぶっ壊して!アレがこの竜のマナの増幅を掛けてる! ボクはーこいつを抑え込む!ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!! (今度は叫び、指向性を持ったそれは今度はブレスを…上回る速度で消滅させていく!それは憎しみの神の声、汎ゆるを否定する音) -- ミオソティス
- 結晶竜まで悪用するなんて最低。 尊厳っていう言葉を覚えるべき。
(古竜の咆哮、渦巻く殺気、軽口を吐いて己を振るいたたさなければすぐにでも飲み込まれてしまいそう) ミオ、やっちゃえ!!(半精霊になったといってもミオソティスほどの火力が出せるはずもなく、切込みを任せる) (周辺に張っていた魔力障壁がチリチリと音を立てて破れて冷や汗を流すもミオソティスが相殺して胸をなでおろす) (それにしても古竜のブレスとやりあえるなんてミオはすごすぎない?と一瞬疑問が過るも考えている暇はない) あの魔導装置は任せて。 派手にぶち壊す! (大気を操り高速で移動、魔導装置を効率よく壊せる箇所を検分) ここだぁ!!! (魔道具作りに携わるものとして見抜いた箇所を狙い圧縮した大気を撃ちこんだ) -- ココナ@半精霊
- 『天竜の落とし子如きが傲慢な。我が傑作を倒せるのであれば実験台として迎えてあげてもよいのですが……』
(ミオソティスの火炎のブレスは、出力自体は負けていない。結晶竜のブレス……細かな結晶針は解けていく。だが持続力では結晶竜が上回っていた……しかし!) 『……この音は……狂鳴のイグナディオムの力だというのか!? バカな!』 (音より速いブレスも、しかし効果範囲で言うなら話は別だ。ココナとナイトフォールに降り注ぐ結晶針は消えてなくなり、行動の自由が確保された!) --
- (ココナの圧縮大気の一撃は、魔導装置の結界を破壊したが……完全破壊には至らない。しかし、攻撃と大気による精査はココナに情報を齎す。
この魔導装置は結界により守られており、単純破壊は時間がかかりそうだ。そしてその殆どは未知の設計による魔道具だ。全体の構造を見抜く事はこれも難しい。 操作するだけなら結界を抜ける事は難しくないだろう。結晶竜のブレスもここだけは避けている。 この装置の一部にプレスティア商会専門職向けの魔道具が使われているようだ。そこから解析すればこの魔道具の起動を解除/破壊/逆転させる事ができるだろう。 --
- 竜はミオに、装置はココナに任した、俺はこっちを押さえておくからよ!
(結晶針がなくなれば、戦いはリーヴの有利に働く。大太刀の斬舞を拳と炎が圧していく!) だがその時、あらゆるモノを断つ大太刀「智竜の牙」がナイトフォールに襲い掛かった 「グワーッ!?」 一度はリーヴが鎧でガードして弾いた。しかし…2撃目は鎧を貫通したのだ! 『愚かな……この刃は2度目で全ての鎧を貫く!』 (戦いの趨勢は互角!) --
- 嘘、壊すつもりでやったのに。(決して低威力の魔術ではなかった 半分精霊になったこの身は詠唱を必要とせず自然を自身のように操れる)
生意気な結界。 (先ほどの威力で破れない結界を火力だけで撃ち抜くのは時間がかかる) (操作する方針に切り替え装置全体をざっと探し)………ありえない。 うちの、商品。 (ゼイムの技術向上のためという意図で職人向けに売り出している魔道具の姿がそこにあった) (組み込まれ弄り倒され本来の意図とは全然違う方面に利用され怒りが沸き上がる) (あの魔道具の構造は把握している あとはその連結部から逆アセンブルすればいい) (結界の外から、結界内の大気へ干渉して器用に装置を操作していく) ………ああ悪意。 悪意しか感じない、忌々しい。 (呟いて仕上げをする) (思惑通りに行けば、この装置のマナの流れは逆流するはず) (つまり古竜へと流れ込んだマナは地脈へと返るのだ) -- ココナ@半精霊
- 地下に澱み、潜む者達 --
- 岩盤の内部の空間を飛び出し……遺跡の大空洞の入り口の正反対側、つまり一番奥の岩盤を調べると隙間がある場所を見つけた。 --
- そこを外すと……金属製の扉が発見できたのだ。
リーヴの視線と目が険しくなる。『当たりだったか……』という呟きと共に。 その金属扉には、アイジアの十字を逆さにして黒く塗り潰した印章がつけられていた。 --
- ん〜?なんだこれ、十字教のシンボル…だよね?あれでも変だな、十字教は下が長いから逆さまにすると涜神のサインとかになる筈
それに神々は竜の時代より後の存在だからこの扉に印を付ける筈が無いもん (そう言って不可思議そうにその黒十字の香りを嗅ごうとする、ある程度までの測定が出来る物凄い優秀な鼻) …キミの反応からしてお友達かい?あっこれは竜の言葉ではぶち殺す相手を意味するんだけど -- ミオソティス
- (最早わくわくが止まらないので隠し扉を見つけて大感激だ)
お宝! ……?(当たりは当たりだが、リーヴの呟きは意味が違うように思える) この印章に覚えがある? -- ココナ@半精霊
- (ミオソティスとココナの問いかけにゆっくりと、自分を落ち着かせる様に答えた)
……『黒十字』ゼイムの官憲も密かに対処はしているが追いついてない。俺の敵だ。俺の村の全員と、領主を生贄に儀式をして今の俺を生み出した奴らだ。 俺の遺跡探索は、遺跡を根城にする事が多い黒十字を追うためのものだったわけよ (軽く答えているがその発言の節々からは彼が時折見せる殺意と憎悪が発せられていた) ハッ、その意味ならお友達だ。ここから先にいる人間も怪物も全部殺す。気が引けるなら、俺に任せてくれてもいい……行くぞ --
- 扉を開けると同時、強制転移の罠が発動する。否、リーヴが意図的にさせたのがわかるかもしれない。
『先に行くから奥で合流!』 転移罠は一度切りで効果を失っており、再起動はしなそうである。 --
- 扉の奥は……結晶竜の力で作ったであろう発光する岩石を敷き詰めた、しかし人に合わせた建築だ。結晶竜が直接作成したものとは思えない
竜以外の魔術により建築されている気配もある。 一本道の通路があり、両側にはドアが並んでいる。通路の奥からは風の流れる気配。階段でもあるのだろう。通路の長さを測れるならおおよそ3mx3mx3mとやや広い。 --
- 今の俺がなんとなーくボクの感覚で心当たりがあるのでその辺は後々聞かせてくれると嬉しいんだけど〜
本当に?(それは黒十字を追うためというのに掛かっているようだ、本当にそのためだけにあの未知を聞いていたのかと) とはいえそれはキミィ〜!友達が殺しをいけなきゃいけないのにボクが付いていかない理由が無いよ〜! (極めて白々しい様子、闘争が待っているのを殊更に期待している…が)ココナ、気を引き締めて。…古竜の墓所を利用する時点でボクの勘がやばいと告げてる って(リーヴが入った瞬間に転移をしたのを確認すれば)今のわざとだね… さー行こう!彼に美味しい所全部食べられちゃうのは困る!(そう言って拳をガシガシとぶつけながら進む) ん〜この扉何かありそうな気がするけど本命は奥だな、気を付けて進もう(そう言いつつズカズカと進む) -- ミオソティス
- なるほど邪教。(ああ彼が節々に見せる激しい憎悪の元凶というやつなのだ)
(未知に魅了されていた時の表情とは打って変わった表情に眉を下げた) ん、邪魔しないように……!?(言い終わる前にリーヴの姿が消えた、どこかへ転送された) (ぺたぺたと壁や床を触ってみるももう二度と発動しそうにない) (一度大きく息を吸って、吐いて) 分かったミオ、先を急ごう。 ここは竜ではなく人の建築様式。 つまり……(開けたところで碌でもない物が並んでいるのだろうと適当にドアを開けながらミオの後を付いていく) -- ココナ@半精霊
- ミオソティスが進んでいくと……通路の横のドアが一斉に開いた。ココナが開けたドアからも。
全長2mほどの緑色の人型……人型なのに全ての四肢と体が肥大化している。 その上奇怪に、奇妙に溶けかけた怪物がドアから多数出てきて襲い掛かってくる! 知性は感じられない。乱雑に、常人なら一撃で叩き潰せる腕を振り回して殴りかかってくるだけだ
(二人の鋭敏な感覚であれば薄々と悟れる事実がある。これは「元」人間…魔族…要は神々に創造された人だ。不可逆と思われる実験の果ての、なれはてだ。) (神や竜レベルの権能、それも時を戻す類か完全蘇生の概念に匹敵するものでなければ後戻りはできないだろう……) --
- うわ。(想像の100倍は醜悪なものが出てきた)
錬金術の歴史にも人体実験はつきもの。 でもこれは……導刻術でも戻せそうにない。 (元となった人間に一切の考慮が成されなかった、実験結果) かわいそうだけど、終わらせてあげるしかないかも。 (ひらりひらりと蝶のように怪物の腕を避けながら、ミオに何らかの手段を持っているかを尋ねた) (もちろんあまり期待はできないが聞かずに諦めることもできなかった) -- ココナ@半精霊
- んんー…あっ駄目だ、この人達もう中身も弄り回されてドロドロになっちゃってる
ごめーんボクの方もそういう手段無い!持ってる手札は全部死か殺のマークが入ってると思ってー! (そう言って少女はその口を開いて…)アルプトラウムがあればワンチャン何とか出来たかもだけど…! (カァオッという音と共に雷撃が放たれる、ココナの手を汚す事は良くあるまいと初手からかなりの出力だ) (同時にこれに耐えられるようならばこの先で何が行われているかの材料にもなる) -- ミオソティス
- ミオソティスの雷撃に耐えられる怪物は一人としていない。おおよそ間違いなくこれは失敗作なのだろう。もしくは数を揃えるための雑兵か
二人の道を遮るものはもういない。ドアを開けて中を探ってもいいし、先を急いでもいいだろう --
- ドアの開いた部屋の奥からは退廃と死の臭いがする。また、なんらかの文書も残されていた。
その書類を精査するのであれば、種族も国籍も様々な人間、魔族をもがまとめて誘拐され、連れてこられた事。 魔物との融合実験・憑依実験に使われたであろう事が察せられるものだ。 --
- (怪物はミオソティスの雷によってあっけなく倒れ辺りには人が焼ける匂いが漂った)
……ごめん、ありがと。 ミオソティス。(例え彼女が何とも思っていないとしても礼を尽くし) (手早く扉の中を確認 強い死の匂い)………(幾つかの書類を抱えて固有空間へ放り込んだ 精査する時間はない) (ついでと言わんばかりに幾つかの花冠を取り出し、焼け落ちた怪物に供えた) (錬金術で作られた花は通常の花よりも長い時間その美しさを保つ せめてもの慰めになればいい) 先に進もう。 -- ココナ@半精霊
- ありゃ(あっという間の殲滅にその質の低さに驚く、本当に、本当にただ妨害として連れてこられただけの被害者)
(少し言葉を失う、これは、これではあまりにも…だから少しでも手がかりがあればと急いで部屋から書類を漁り…) ううん良いんだ、それにささっと行かないと彼が全部終わらせちゃうかもだー! (努めて明るく言いながらココナの空間に書類を投げる…竜の動体視力はそれらを全て読み解いて) こんな身勝手な事をする奴らは生かしちゃいけない、人には愚かな個体も居るというのは分かってるけれどこれは愚かに過ぎる (何か触れてはならない鱗に触れたのかそんな事を呟くとズカズカと共に奥へ) -- ミオソティス
- (通路の奥まで進めば、階段がある。その下から響き渡るのは怪物と、それ以外の人間らしき者の断末魔……それらもすぐに全て途絶えた)
(階段を下りるか、下を探れば分かり易く強大な存在を感じる) (赤黒い鎧をまとった騎士が凄絶な殺意をまとって階段の下でミオソティスとココナを見上げていたのだ) (思わず身構えるほどの殺意を纏っていたが、ミオソティスとココナと視線が合うとその殺意は止み……) ドーモ、ナイトフォールです……あ、リーヴだ。俺だ。(なぜか、鎧姿で両手を合わせて背を曲げてお辞儀したのである) そして、この先に俺らの敵と宝が多分ある。状況判断した。(なんら根拠を示さずに断言するのである) (指さすのは、滅茶苦茶に破壊された階段の壁を壊した先である。隙間から見えるのは、最初に入った大空洞に匹敵する大きさのドームだ。明るい、構成する壁も結晶竜の岩石だ) (数十m飛び降りる事になるが、それを苦とするものはこの場にはいるまい。) --
- …私も醜悪にすぎると思う。(それでもやはり人を手にかける戸惑いは消えない)
階段!(浮遊しながら最短距離で降りる途中に恐怖に染まった叫びが響き渡り、そして収まった) (間違いなくリーヴによるものだろう) !!(凄まじい殺気に途中で静止し黒い鎧を見下ろし) え。 え、ええー!? リーヴ先輩!? 私の髪が緑になる以上にビックリ大変身してない!? しかもその挨拶は何、えっと、何!? (じゃれている場合ではないが聞かずにはいられない) ん。 分かった、行こう。(疑うことなく飛び降りる) -- ココナ@半精霊
- (その殺意を受け止めた少女の顔は…嬌笑に変わる、これは良い相手だ、竜と竜の闘争が行えるぞという絶対的強者の愉悦)
(だがその憎悪のシグナルに覚えがあるのかすぐに戦意は解いて…)ドーモ、ナイトフォール=サン改めリーヴ=サン。素晴らしい戦闘力だね! ただ今回の事態を引き起こした奴をまだ殺していないようで安心したよ (鎧姿のリーヴに特に驚く事無くそう告げれば指さした方向を見て) こいつらは生かしちゃ駄目だ、弱者を弱者のまま救いのないモノに堕として捨て駒にするのは許される事じゃない (リーヴの指さした方向へと向かう、体からメキメキという音を立てるとその両手が竜化して) どんな御大層な言葉が飛び出すか楽しみだ、遺言には良さそうだもんね(そのまま飛び降りた) -- ミオソティス
- 先輩だよ敬っていいぞ。説明はここから帰り際にじっくりしてやる。(ココナに頷き)
この状態ならお前の相手もしてやれる、がそういう楽しい事はこの先の最悪のクソを片付けてからだ(こちらはミオソティスに向けて) (二人が飛び込むと、そのあとを追うように飛び込んだ) --
- 竜の時代に創られたその場所で --
- 岩盤の内部。学園の大教室ほどの円形の空間は、山肌と同色の、しかし結晶竜の権能で作られた岩石による穢れのない清潔さを保っていた。
三人が入ると、この場の三人の持つ明かり以外の明かりがつく。その光源は……空間の中央にある石碑だ。 さらに。ミオソティスが警戒した戦いの気配は……果たして天井にあった! しかしてそれはなんら脅威とはならないだろう。 ……このドーム状の空間の天井には壁画があった。それだ --
- 壁画には竜の争いが描かれている。。本物に比べれば10分の1にも満たない大きさの、しかし細部までよく特徴を捉えた絵だ。
まるで目で見た物を直接貼り付けたかのようなもので、顔料、絵の具に類するものの匂いは一切しない。 --
- (神経を集中して攻撃に備えていたが…どうにも悪意が迫る様子が無い、機械の類による攻撃も考えいたのだが…)
あれ〜?襲われない?こういうのって突然暗闇から赤い光がブーンってなって襲ってきたりするもんじゃないのかい? (そんな事をリーヴに言いつつ明るくなった空間を見渡す)随分綺麗だなぁ…巣を綺麗にするのを好む竜なのは確かみたいだけど… (そうして天井を見る、そこに在ったのはかつての時代を写したモノ。優れ、優れすぎたが故に頂点を求めた愚者の争い)これって… -- ミオソティス
- (空間の中央にある石碑が光ると思わず身構えたが、視線を巡らせて見つけた壁画に思わず声を上げた)
これは…竜。 よく描けてる。 価値は付けられない逸品。 歴史的絵画。 (興奮のあまり思わず商人の顔になってその価値を考えてしまう) ミオ、描かれてる竜に覚えはある? これは何の戦い? -- ココナ@半精霊
- そういう罠があったらだいたい気付くし。俺の第六感ナメなめんなよ……あと竜の時代の遺跡なら、対人用のちまちました罠はなさそうじゃね?(とミオソティスに返していたが)
……こりゃあ……(あまりに精細なそれに目を奪われた)……凄すぎて発見が信じられないレベルだぞ…… いや竜の時代の記憶はミオにもないだろ? さてあれは何か……危険はなさそうだが近づいてみるか? (石碑を指さす) --
- 多分かつての竜達の争いを描いた物だと思う…白の鱗に黒い地肌…あれは多分天竜が言ってた月光竜だと思う
あっちの天竜に似ているけど火の様な鱗が混じったのは太陽竜で…何匹とも殺し合ったって言ってた奴だ 地、樹、水、氷、この下に描かれているのも全部竜。神々も知らない時代の話だよ、アリウスが止めるまでこの世界の形を変えてしまう程苛烈に行われた争い 目的はそれぞれかも知れないけれど誰もがこの世界の最強の存在であると示すために争ったって やーほら、ボクを感知して襲ってくる可能性もあるかなーって! (笑いながら言うがこの壁画を遺している時点でそれはあるまいとも思う、これは誰かに伝えようという意図があるものだ)…なんだろ、何を伝えたいのかな(石碑に寄る) -- ミオソティス
- 石碑は竜言語が細かくびっしりと書付けられている。解析できるなら竜の権能を発揮させるための権能付与だとわかる。当然、竜自身が刻んだものであるとも。 --
『時間量測定。XXXXX紀経過を確認。竜の因子を持つ存在。高密度マナ存在の内包者。……に続く生命体と認証』
--
- 石碑からメッセージ、イメージが脳内に直接発せられた。攻撃的なものではない。語りかけのようなものだ。頭痛や眩暈を起こす事はない。
しかしその強制力は竜たる傲慢さそのものだ。抵抗は難しい、部屋の外にでれば途切れるかもしれないが。 --
智竜「我が名はエクィネム。智と認識を権能とする祖アリウスの子、智竜である。」
--
智竜が、厳密にはその権能が石碑から三人の脳内に送信するメッセージは続く。
これは叡智を司る竜たる我が権能。認識の共有である。恐れるな、話に付き合ってくれれば些少だが我が財を委ねよう
この場所は我ら竜には開かれない。同胞に託すものはないからだ。水晶竜プレシュイーズにのみ事情を話し、この場所を借り受けた。
竜ではなく、しかし竜の因子を継ぐ者、もしくは祖の流れを継ぐ者達にこの場は解放される。よくぞ来た、我らの後に続いた生命よ。 --
- 竜なら代々受け継ぐ記憶とかあってもおかしくない。(最早何でもありだと思っている様子)
ほら! ミオ知ってた!!!!(感動しながら解説を聞く) あれもこれも…全部竜。 それなら世界が形を変えるほどの争いになるのも納得。 誰も手加減しなさそう。 月光竜の美しい鱗の1枚1枚まで描き込まれてる。 素晴らしい。 はぁ…この壁画持って帰りたい…持って帰れないかな………… (暫しうっとりしていたが気を取り直して)ん、そうだね。 あの石碑を調べるべき。 何かもっとすごいものがあるかも。 (頭の中はお宝でいっぱいだ そんな頭に何者かが語り掛けてくる) 財!?(一番引っかかったのはそこですかソウデスカ) (空中正座で話を聞く姿勢) -- ココナ@半精霊
- あっ凄い、これ権能の解析文だ。竜言語で権能が発動するように組まれてる…竜の創ったそれだからそれこそいくらでも劣化しないで保つ奴
(そしてメッセージが送信されれば一瞬顔を顰める、自身の耐性を抜いてきたという事は…) 本当に竜の時代の竜だ、それも原初の……でもキミ達が?あの時代の竜は…(とそこまで口にして少し考える、天竜は闘争を選ばぬ竜を認識しようともしなかったと語っていた) キミ達は自分達が主権を持てない生き物だと分かってたのかい?アリウス以外に超えるモノ無き命じゃないか それもこんな……まさかキミはアリウスの言葉を聞いたのかい?(記録された言葉なら返す言葉の種類は少ないかも知れないとは思いつつ一応の問い) -- ミオソティス
- (対話は成り立たなず一方的に思念、イメージが流される。一方的に流される過去から未来へのメッセージのようだ) --
- かつて……この時間量からすると無限の過去にも思えるであろう過去の話だ。
祖からその写し身として生み出された我らは……必然として自らを、自らの信念こそを至上と信じ祖の作った世界の頂点たるべく争った。
火竜が天に白く輝く焔を吐き、あらゆるモノを溶解させる。同族を、他の竜を、祖の創成した大地を結晶化させる。ガラスの大地に生は芽生えない。
海竜は地上を覆いつくせそうな津波を放ち、祖の生み出した緑の痕跡を砕き流した。己が意思で他の全てを塗り潰す。
天竜が稲妻を墜とし、吐き出す磁場は己が認めぬモノの存在を許さず。同族を、他の竜を、祖の創成した大気すらも己が刃として全てを灼き貫く。
地竜は祖の大地を思うがままに隆盛した。大陸を引き裂き、あるいは圧しきり、山脈を創造する。祖の想いに目を向ける事もなく。
樹竜は祖の大地に、緑に、全てに宿り、守り、育て、その果てに敵対者を枯死させた。その最も大きなものは現在の世界樹の原典と一つとなり。今も世界を見下ろしている。
それを空中で見守り、探求し、しかし時には苛烈な戦いを挑む白い智竜。
この白い竜が観たであろう竜の時代の戦いの一幕が、三人の脳内に投影される。 そう、壁画どころではない。科学文明であれば映画、いやVRで体験したかのようなレベルで神話の戦いの一端を君達は体験するだろう --
- その果てに。
我らが祖アリウスは御隠れになり、残された我らはその性質はどうあれ選択を迫られた。
創生竜の遺志に殉じ此方を去るか、己が至高を謳うために戦いを続けるかを。
祖を失った世界が混乱し、竜の戦いは収まった中でだ。死した竜の中には異界へと魂を盗まれた者達もいたが……我はその行方は追わなかった。
我々智竜の一族は大きく二つに分かれた。祖の意思に添い、争いを止め異界へ赴いた集団と、アリウスの飛来した彼方を探求すべくまた別の異界へと渡りを行っていった集団だ。 --
- 駄目かー、彼が聞けなかったアリウスの言葉を伝えるチャンスだと思ったんだけどなー
(と言ったが早合点だと判断する、この竜が後世にまで生きたのならばそれを語る時もあるかと頭を切り替えて…) (光子の集う超熱量の争いを見る、重力すらも操り膨大な破壊を齎す竜達を見る。しかしそれすらもただの拳で打ち貫く強壮なる者共を見る) (その光景を何処か恍惚とした様子で見ている…そうだこれこそが自分の目指すべき先という憧れのような顔) (同時にこれをも越えねばならぬという覚悟に満ちた顔になるが…)なんで彼は命を断ったんだろう(ぽつりと呟いた) あ、いや…でもこの竜は生き延びた竜なんだね。魂を盗まれたっていうのが気になるけど…近年の話でなく? -- ミオソティス
- 私は第三の道を選んだ。私は、祖の作ったこの世界を果てまで探求する事に決めた。空に輝く月、そして星までだ。
祖アリウスは何故渡りを可能とする次元の隙間を作っていったのか?
祖アリウスは何故、竜ですら容易く赴けぬ宙の果てまでを創り上げたのか?
祖アリウスは何故その命を賭してまで争いを止めたのか?
識らねばならない。
竜の本能は闘争である。しかし智竜、探求の竜たる我が闘争の相手は、本来は同胞でも今後生まれるであろう生物にも非ず。謎である。未知である。 --
- 私は大地の各地、海竜の棲んでいた海の底に、風竜と土竜が共同で作った散歩する浮島に。幻竜と我が創造した砂漠の蜃気楼の中に。月光竜と共に、かの地の中に。
それらの回答の一部と我が財を置いてきた。
私も探求の果てに。本能に生きるだけではなく、偉大なる祖の行いの模倣を……我に続くモノを生み出してみたくなったのだ。 この地で私が託す財と、わが身の一部ははさらに地下、水晶竜の守っている場所にある。必要ならば持ち去るといい。 そして私の探求に続く者が出る事を祈っている。
イメージングの投影は終わり。その場に静寂が訪れた。 --
- (まるで自身がその場面に立ち会ったかのように鮮やかに再現される過去)
(火竜が、海竜が、天竜が、地竜が、樹竜が、遍く竜たちが世界を蹂躙する) (教科書に書かれていた歴史の一文の重さの一片をようやく思い知った) (そしてエクィネムの想いが語られる) (未知を求め暴くことがエクィネムの本懐であるという) 規模が違いすぎる、けど。 その気持ちとっても分かる。 見たい、聞きたい、感じたい! 何一つきいたこともない地に踏み入れたい! (今までの自分の探求心がちっぽけに思えるほどの世界を知ってしまった) ね、ね!! 地下行こ! 行くしかない!(テンションがぶちあがっている) -- ココナ@半精霊
- (智竜の言葉に天竜の言葉を思い返す)…天の竜は創世の儀に手を掛けた、でもそれを破壊に費やしてしまった事で祖の心を理解出来なかった…
この竜はその先を見ようとしてる?戦いの果てにそこから抜け出してでも? いや違うか…ディノクが知る為に目指してる事を竜のまま挑んだんだ、戦いの場を強引に移す事で …でも多分ボクはそれを知ってるよ、ボクが彼にぶつけようと思ってる言葉だから だからキミもそこに辿り着けるといいねエクィネム、もしかしたらもう辿り着けてるのかも知れないけれど。 (ただ一匹異世界にも渡らず祖の求める在り方へ至った竜に優しく語りかけるように呟けば微笑んだ)とはいえお宝があるのは事実、ココナが暴走をする前に探索に戻ろう! -- ミオソティス
- ……(怒涛の内容に絶句していた。一瞬、復讐を忘れる程にその未知に魅了されていたのだ)
……っ(頭を振る。自分にはなすべきことがある…もう一つの入り口に、だ)
そーだな(二人の言葉に頷いた) さっさと先に進もう。ココナのテンションがやべーからな…… (そういう事にして、この歴史とロマンに満ちた空間を後にした) --
- 遺跡表層探索 --
- メーイオル山の遺跡。これはかつて様々なものを研究していたという結晶竜が根城としていた「竜の巣」であり、天竜に討伐された後は「墓地」でもある。
しかし、その場の風景は墓地とは程遠いものであった。 --
- 明らかに人為的……否、竜意によって、その能力によって山の中にくりぬくように作られた空間だ。そしてこの空間はほんのりと明るく視界に困らないだろう。
岩盤は滑らかに切り取られており、しかし材質は変わっていないのか岩そのものである。その岩が発光しているのだ。 岩盤の壁に近寄ってみれば、岩そのものに発光する魔術がかけられている事が分かる。 そして各所には焼き焦げた跡や強靭な力で破壊されたであろう跡があるが、それらは目立たない。結晶竜の力なのか、破壊痕が徐々に再生しているのだ。 --
- 精査せずに遠間から見る分には、この遺跡はこの空洞だけで行き止まりだ。だがこの空間でこの遺跡が終わりというのは考えづらい。
少なくとも明らかに一部分、光っていない岩盤がある。 --
- 竜の時代の遺跡が見つかったら歴史に名前が残ると思うんだがマジで見つかった感があって俺ぁなんともいえねえ
(好奇心半分、なんらかの疑惑半分で壁を叩いたり、破壊痕を観察したりしている) --
- (この子先週消滅してなかった? という事件からあっさり戻ってきたときには半精霊になっていた)
(錬金術を使えない代わりにものすごく魔術が使いやすくなったとのことで、冒険には役立つかも…しれない) ………なんて便利な洞窟。 明るくて想像と違う。(つねに魔道ランタンに頼ることになると想像していたが必要なさそうだ) これも竜の力? むふー歴史に名を刻む、大歓迎!(ふんすふんすと気合を入れて探索開始) とはいえ1フロアしかない遺跡とは… あの明らかに怪しい光ってないところ…罠?(近寄ってみる 触れずに魔力感知で何かないか確認してみる) -- ココナ@半精霊
- (壁の傷ついた跡をこんこんと軽く叩いて)これ自体が彼の体の模倣品みたいな感じなのかなー、そうなると長い年月保存するつもりだったのかそれとも…
(少女は作られた存在として生まれてまだ日が浅い、そのため結晶竜の思惑を浅い部分で想像するのみだ) ただ他の竜が入ってくる事は想定していなかったのかな?いや違うか、竜に隠し事なんて無理だから隠す必要が無い、かな (そう言って光っていない岩盤を指差す)彼からどういう遺跡だったかちゃんと聞いておけば良かったー!ええいとはいえボクも超生命体!罠は自力で探す!(その岩盤の向こうに音があるか聞き耳を立てて) -- ミオソティス
- (ココナの魔力探知には反応を示す。罠ではなく……この岩盤には探知を妨げる強力な魔術。否、もっと強固な権能がかかっている。)
(しかし、この場の三人には全くそれが効いていないようだ) (……この岩盤はこの空間の他の岩盤と違って一切傷がついていない) (この岩盤にかかっている権能は『対竜』認知妨害なのだ)
(結晶竜の意図はわからない。それこそ本竜か、戦った天竜のディノクが聞きだしているかどうかと言った所か) (ミオソティスが罠の存在を確かめようとすれば……罠は感じない。しかし、入口の正反対側に向けて、本当にうっすらと空気の流れを感じ取る事が出来るだろう。) (この岩盤以外にも、なんらかの道があるのかもしれない。リーヴもそちらを睨んでいる。) --
- ミオソティスが指さしたせいなのかどうか。反応がある。岩盤が後ろ側に引き、ごく僅かに風が流れた、奥に空間があるのだ。物音は一切していない。 --
- なんかココナ…大分材料が変わったね?あっでも性格は変わってない、ならばヨシ!(極めて雑な思考回路)
…?(頭の中でざわりとする、岩盤が見えているのに見えていない奇妙な感覚…冷静に自分の中を精査する) 古竜の知覚を持ってるボクにも作用する…権能?んー!こういう時こそ彼の戦いオンリーな説明を恨んだ事は無いー! (と…自分が指さした結果か岩盤が動けば自分の指を見る)やーまさかそんな事は無いとは思うんだけど… 竜に反応する?えっととりあえずひとまず気を付ける事は視界に入らない事、結晶から生えてくる可能性がある事…他には… (そんな事を呟きながら動いた岩盤にててーっと近寄っていく)ココナ!リーヴ!この裏に何かある!空間があるよ! -- ミオソティス
- 何らかの探知妨害があるけど、作動はしてない。 んー…?(不思議そうに首を傾げ) もしかしてヒトなんて考慮する必要なし、的な。
って開いたぁ!?(怪しいと思っていた岩盤が動く) こういう時に一番に入るのが斥候の役目(こくこく) -- ココナ@半精霊
- ん。 自己同一性は保ってる。 問題ない!(ドヤ―っとする一場面があった) -- ココナ@半精霊
- 動いた岩盤の内部を覗けば、今度は光源がない。外から入る光源だけでは暗くてはっきりと分からないがかなり広い空間があるようだ。 --
- 向こうにも多分、入口かなんかがあるわ。どっちから……
自己同一性とか心配すぎるが俺が行けってんなら行くぞ……暗っ! ランプつけるわ! (ランプを点けて内部を照らし、その空間に入っていく。とりあえず罠はなさそうだというサインを二人に送った) --
- 三人とも内部に入ったらツリーを入れ替えます。 --
- うははー!魔術の才能の高まりをキミから感じる!強くなるのは楽しいだろう?生き物のサガだよね!
(などと笑いながら闇の中を覗く、少女の目は人ならざるモノでありこういった闇も見通せるのだが…) 竜に認識出来ない力を使ってる以上そのまま見るのも危ない気がするなー (リーヴが侵入して確認したのを見れば少女も足を踏み入れる、両手から雷と炎を発生させてさらなる光源に) あっココナー一応ココナも光源の準備よろしく!この墓所は対竜の用意もあるかもだから(そういってふわーっと雷球と炎球を手から離す) (普段の言動の割に用心深い、竜との闘争に於いて一瞬の油断が命取りだと考えているからだ) -- ミオソティス
- 偶然手に入れたから素直には喜べない力。 でもかなり魔術は使いやすい。 今ならミオとも遊べ……遊べない。
(以前は全く分からなかった力量差のようなものを今なら感じられる 絶対に敵わないね!!!) ふーむ、この岩盤以外にも道があるの。 とりあえず開いた方に行こ。(リーヴのサインを受けて暗い空間へ入る 常に浮いているので足元の心配はしていない) 暗い。 便利じゃなくなった…。 わかった、私も明かりを灯す。(無詠唱で光源を発生させる ココナの右肩辺りに留まり周囲を照らしている) -- ココナ@半精霊
- ミオがいうに対竜関係の力が働いてるっぽいが……俺はさっぱり頭痛しないんだよな(首を傾げ)
そういやなんかココナ常に浮いてるしなんか戦力アップして喜ぶべきか悲しむべきかわかんねな。まあ行くか!(三人で岩盤の中の空間に向かう!) --
- ◆これまでのあらすじ◆
--
- 帝国歴帝国暦430年12月某日
ココリアーナ、ミオソティス、リーヴの三名は竜の遺跡の探検、精霊のアーティファクトを求め帝都から北へと冒険を開始した。
--
- 目的地はケイオール山脈から南、メーイオル山の遺跡。人類の生存限界点にほど近い難所の中の難所と言えよう。
帝都から北方の大きな街「タールテン」へはラーセリアの飛竜、風竜スフィルナに三人とも乗せてもらい飛竜に乗る旅を。そして街では宿屋で一泊。 翌日、街から雪原の入り口に入り……次の村は「ヌーニル」と呼ばれる村だった。この村で、犬ぞりとガイドを頼んで乗って行く事に。 場所によって移動手段を変えるのも冒険の醍醐味だとリーヴは語った。 --
- ついにメーイオル山に入れば険しい雪山を登り、谷で現れた全長33mにも及ぶ怪鳥『タタターニ・タン・ジャータ』をなんとか撃退!
前人(訳注:竜を除いている表現)未踏の険しい雪山をキャンプを張りながら登り続け……ついに! かつて天竜が見つけ、内部の結晶竜を倒したという遺跡へと到達したのだった。
--
- --
|