フルプライス家ご一行 †
フルプライス家、実に平凡な一般家庭
フルプライスの家名は母方のもので夫は婿養子にあたる
ここはそんなフルプライス家4人家族の事をだらだらと書かれている項目
成り立ち †
フルプライス家に生まれる一人娘リーザ・フルプライス
ごくごく普通の家庭に生まれた彼女は普通の両親に挟まれ普通に育ち、普通の友人を作り普通に学業をいそしみ
普通に歳を重ねていく。そんな普通の彼女が18の頃、通っていた学院の催しで
毎年恒例である上流階級の人間が通う学院との共同パーティーが催された。名目上互いの立場を超えた若者の交流とされており
ある人はその場を利用し玉の輿に乗ろうとたくらみ、ある人は互いの立場の違いを疎み係わり合いになろうともしなかった
そんな中彼女もまたその催しは2度目で、1度目は彼女自身玉の輿に乗るでもなく、また特別誰かと親しくも、険悪にもなるわけでもなく
今回もそのように終わっていくのだと思っていたその時だ、彼女の視界に一人の男性が目に入る
上流階級の人間は皆おしゃれで、自信を持った雰囲気なのが特徴的だ
だが彼女の視界に入ったその人物はそんな雰囲気の上にもどこかやさしげな、いやそれ以上に自分には異様に愛おしく見えた
言ってしまえば一目惚れだ
彼女がそうして男性を目で追っていれば、男性もそれに気づき、そこで初めて視線同士が交わされる
これがリーザ・フルプライスが未来の夫である元ジャスパー・クロウクロウとの出会いだ
その後彼女は今まで普通というつぼみが一気に開花したようにゆっくりとテーブルにあった缶詰を頭に乗せる
ジャスパーは何も問わない、そのまま懐に手を入れればゆっくりと回転式拳銃を取り出す
突然の行為に周囲がざわめく中、ジャスパーは狙いを定め、一気に引き金を引いた!
・
・
・
それから3年後、ジャスパーはクロウクロウの家名を捨てフルプライスの婿養子となり
二人は本格的に結ばれる事となる
これがジャスティンとその妹である両親の出会い、現在のフルプライス家の成り立ちだ
ジャスパー・フルプライス †
リーザ・フルプライスの夫、拳銃の名手
狙ったものは逃がさない、クロウクロウ家のジャスパーといえば12人居る兄妹の中でも一番射撃がうまく
中でも回転式拳銃を持たせれば10m先のネズミの脳のみを撃ち抜ける程
決闘無敗目標手放し、銃を持った彼に睨まれれば蛇に睨まれた蛙の如し!
だが結婚してからはそれほど銃を握る事は無く、また決闘もすべてお断りしている
いつも笑みを浮かべ目は薄目、良く言えば人が良さそうな顔で、悪く言えば胡散臭い
現在はある国から灰色マンドラゴラと呼ばれるマンドラゴラの一種を入荷し
それを実家が経営する製薬会社へと売っている
性格は良い家の出、しかも12人兄弟の11番目なためか少し人が良すぎるところがある
しっかりとしていないわけではないが、よく妻のリーザ・フルプライスにフォローされることが多く
銃を握っていなければそこらに居るおっさんとなんら変わりない
兄弟が多かったこともあって家名を変えた事には強く反発はされなかった
得意料理は肉じゃが
リーザ・フルプライス †
一家を統べる接着剤、缶を撃ち抜かれてから彼女は普通から一変してしまう
気立てが良くて人が良く、料理の腕もよければ気前も良い
だけど重度の旦那スキー、缶を撃ち抜かれてからは暇さえあれば夫の腕に抱きついてる
子供の前でも、大衆の前でも、移動中でもとにかく抱きつく、頬ずる、猫なで声る!
ごちそうさまと言われた回数数知れず、何気に自分の子供に対しては少し放任主義であるものの
時折ジャスティンのアパートへは様子見がてら晩御飯を届けに行き、妹にはしっかりと料理裁縫家事全般を教え込んだ
基本的な事を教えれば、後は各自好きにすればいいといった方向性
でも子供と交流のある子が食べるのに困ってたりしてたり困ってたら世話を焼いていたりもよくしていた
俗に言う良い人、普通ではないがそれ以上でもそれ以下でもない
ジャスティン・フルプライス †
フルプライス家長男、善行大好きでよく公園なんかを掃除している
5年前空き缶探偵なるものに相棒として雇われ、それ以降缶拾い専用の時間を作ったが
そのせいかまわりでは空き缶が好きな人間だと認識されつつある
少し前までは無職同然であったがアパートへ一人暮らしを始めたことを期に冒険者に登録
現在冒険者の収入と空き缶探偵の相棒代(子供の小遣いレベル)で生活をしている
だけどたまにアパートから2軒隣の実家に行ってご飯を恵んでもらう、恵まれすぎておなかが重くなる
年下からもよく駄目な人間を見る目で見られるが駄目じゃありません、けして駄目じゃありません
年が近い相手にはちょっと親近感が沸きやすいかもしれない、ちょろい
基本善良な市民のつもり、でも人をからかうし意地悪もしたりする家族の中では一番普通の人間
右目の傷は子供の頃遊んでいるとき崖から落ちそうになってついた、知ってる人は知ってるかもね
リッパー・フルプライス †
フルプライス家の長女、ジャスティンの妹。興奮するとよく鼻息が荒くなる武器大好きっ子
現在13歳、昔はよく幼馴染の誰かに遊んでもらってたかもね
武器が好きで好きな遊びは狩猟ごっこ(ジャスティン限定)ジャスティンを獲物に見立てて銃をぶっ放す
弾はゴム弾なので大丈夫ですよ、当たり所が悪くなければ、骨折だけですみますよ
現在母から一通りの家事を教わり、現在は猟友会に所属している
教会や住民、または村単位で依頼を受けて害獣駆除を行ったりする(モンスター退治ではない
普通は罠とかを仕掛けたりするけどリッパーの狩りは荒い、ぶっ放す、とにかくぶっ放す
獲物が穴だらけになったりしててたまに怒られる、銃が好きなのは父親譲りか、と家族には笑われる
憂さ晴らしに銃でジャスティンを撃つ、ジャスティンは死ぬ
そんな彼女も意外と信心深く、週末はよく教会に行ってお祈りをしていたりする
母も父も好き、兄は狩りの対象として好き
遊んでくれた人はもっと好き
袖からよく武器が落ちる
本人は短足胴長気味の体系をダックスフントみたいだと気にしている
その他諸々 †
ジャスパーの実家の事
ジャスティンを相棒に選んだ空き缶探偵と組織毒入り缶詰の話
リッパーの猟友会とその周囲の勢力の話をだらだらとまとめる項目
交流などに関しては殆ど役に立たない設定置き場
空き缶探偵と毒入り缶詰の話 †
ジャスティンが20歳の頃、まだ自分が冒険者になるなんて思いもしなかった時期
公園を掃除しているジャスティンに声をかけたのが空き缶探偵
彼は街から村へと毒入り缶詰の組織を追って旅をしており、今回この街にも毒入り缶詰支部の情報を掴みやってきた
見た目は堀の深い顔をした中年男性で、1年中長袖のコートを着て、目深にかぶったテンガロンハットを被っている
ジャスティンがこの街でよく清掃や道案内をしているところをよく見かけるため
彼を月々金貨50枚で相棒として雇う
それ以降ジャスティンは空き缶拾いの時間を設け空き缶拾いの知り合いをつくり
右手に黒い缶詰の刺青をした人物の事を探って空き缶探偵に情報を渡している
秘密組織毒入り缶詰 †
その実態も目的もまったくの不明な組織
最初に活動が確認されたのは黄金暦243年、ここではないある国の西にある小さな田舎町で起こる
ある日から突然町の子供が次々と不調を訴え始め、中には死者も出始める
被害を受けた子供は貧しい家庭の子が多く、町の自警団が調査をしたところ見慣れない缶詰が町のところどころに放置されている事が分かった
中にはその缶詰が開けられ中身が無かったことから、自警団は子供がこの放置された缶詰を食べてしまったのだろうとその缶詰を回収
以後放置されている見知らぬ缶詰はすぐ届け出るよう勧告がなされる
以降子供たちの被害も無くなり、事態は収拾したかと思われたが
数年後町の出生率が極端に下がり始める、しかも生まれた子供の割合に奇形児が多く
まともな子供がその町から殆ど生まれなくなってしまう
これに対し危機感を抱いた当時の町長は大々的な捜査を行ったところ
畑、井戸、川の奥底や地中から大量の錆びた空き缶が掘り出された
この缶詰を調べたところ、黄金暦134年に製造された旧ステノイド缶ということが分かる
旧ステノイド缶はステノイドと呼ばれる鉱物から作られた缶であり、当時その出土数の多さと加工のしやすさから
低コストの缶の素材として利用されていたが、後々このステノイドは土に出されてから時間が経つことにより
強い毒素を放出することが分かり、黄金暦142年を境にステノイドを採掘する事を法で禁止している国は多い
これにより出生率の低下と奇形児の増加の原因はこの何者かによって埋められた空き缶とされ
それを知った民衆による缶詰徹底排除の運動が盛んになった
この運動を受け、町にあるすべての店から缶詰の類は消滅することになる
しかしこの町の騒動で缶が消えてから1年後
今度はその町から少し離れた複数の村や小さな町で同様の事件が起こり始める
この事態を重く見た首都は騎士団を派遣し徹底的に調査を行う
その結果事件が起こった町や村の住民は必ず誰かしら、右手に黒い缶詰の刺青をした余所者を見たと証言
証言から刺青をした人物は複数居ると見られ、これにより格町や村々に警戒態勢を発令、その刺青の人物を探したが
結局その人物は発見されなかった、首都はこの事件の内容からその複数の人物は組織だったもので
それを毒入り缶詰と呼び、周辺国にも注意を促した
その成果あってか毒入り缶詰の事態は収拾へと向かい始めたが、今も国民の缶詰への不信感はぬぐいきれていない
空き缶探偵 †
ジャスティンを相棒に雇った刑事風の男
風貌は刑事風ではあるが身元はまったくの不明、どうして毒入り缶詰を追っているのか
何故そこにその組織の影があることが分かるのかは彼だけが知っている
一人称がよく変わり、自分に対する質問にはあまり答えない傾向がある
毒入り缶詰の組織員、特に集団で居るところを前にすると、ジャスティンとはすぐに別行動をとり
ジャスティンが捕まった所を見計らったように現れることが多い
その際複数の敵に囲まれてばかりだが、そのときはいつも日本式格闘技バリツを駆使しあっという間に倒してしまう
とにかくどんなピンチになってもバリツでなんとかする、逆に胡散臭くてそれがバリツじゃないのではないかと思ってしまうが
本人はこれがバリツだと言って引かない
追っているのだから毒入り缶詰とはなにやら因縁があるかもしれない、組織に属しているのか
はたまたフリーな身の上なのかもまったくの不明
父方の実家、クロウクロウ †
ジャスティンの父ジャスパーの実家になる上流階級クロウクロウ家
父方の祖父にあたるディッチ・クロウクロウがその家を取り仕切るが、彼には妻がおらず独身
子供はジャスパーを入れて息子が7人、娘が5人の計12人が居るがすべて施設から回収した孤児であり
父親はすべて自分であるが母親は屋敷に住む10人のメイドに割り当てられている
クロウクロウ家は120年ほど前、初代当主ウォッチ・クロウクロウが人材派遣会社セカンドクラフトを立ち上げたことで出来る
人材派遣会社と言っても送るのは人でなく、魔法生物や精霊、妖精、はたまた死霊や一山いくらのオークorゴブリン部隊など人以外の存在を様々に扱い
内容は労働力や傭兵等幅広い目的に対応することで設立当初その知名度は瞬く間に広がっていった
このセカンドクラフトは人間以外の人材を無尽蔵に送り出すことが可能で
その理由としてウィッチ・クロウクロウがクロウクロウと呼ばれる家名を作り出したとき
その時に契約を行った12人のメイドに関係する
祖、ウォッチ・クロウクロウ †
彼、ウォッチ・クロウクロウの住む大陸は黄金暦が始まるずっと前、それこそその大陸が出来たときから
そこには人を除いた12種の種族だけが存在していた
12の種族は大陸が出来た頃、12の精霊にその身を作られ、種族が繁栄すると同時に12の精霊は12の種族の長となった
人がかの大陸へ移り住んだ時も、12の長が人をどこに住まわせるかを決めた
そんな大陸にはひとつだけ、天をも貫くほどの霊山が存在し、いつしかその頂上には12人の長をも統べる指揮棒が刺さっているとされる伝説が出来ていた
それを信じた様々な猛者はその山へと登るが、途中であきらめたもの、山を登りきった者でさえ、その指揮棒を見つける事は出来なかった
そんな伝説がいつしか時の流れとともに、御伽噺にさえ身を落としたそんな時代
一人の青年、ウォッチ・クロウクロウがこの世に生を受ける
彼の人物像については語り継がれておらず、どのような人物であったのかはその血筋さえ知るところではないが
ウォッチ・クロウクロウは産まれてから26年後に、霊山において指揮棒を抜き
その日からその大陸をめぐり12人の長に面会を繰り返し
彼は13年の年月をかけ12人の長との契約を結んだ事は今も尚血筋と大陸に住む種族たちに語り継がれている
その時ウォッチ・クロウクロウ39歳、彼は元の家名を捨てクロウクロウと名乗り
12の長の力を使い人材派遣会社セカンドクラフトの名をとどろかせる事となる
人材派遣会社セカンドクラフト †
人材派遣会社セカンドクラフト、人以外の12種の種族を無尽蔵に派遣しその労働力としての汎用性
また傭兵に利用できることも可能で、公共施設の清掃から城攻めまで、タイムラグ無しで人材を送ることで
その会社の名は設立から3年ほどで大陸を通り越して有名になる
この組織が何故無尽蔵に人材を派遣できるのか。それはウォッチ・クロウクロウが契約する12の精霊の力にあった
まず12の精霊は大陸に12の種族を生み出したように、自分たちと似た生物を生み出すことが出来た
12の種族には死霊やゴーレムと呼ばれる者も居たが、それは一般的に死者や魔法生物などではなく
そういう性質を持った生物としてそこに存在している
+
| | 12の精霊と12の種族
|
- 12の精霊、12の種族を生み出す者達
その力は人知を越え、無尽蔵に生命を作り出すことが出来
一晩もすれば5万の生命をこの世に生み出すことが可能だ
- 種族ゴブリンを生み出す精霊、ぺトラ
12の種族の中でもっとも数が多く、そして手先が器用な種族を生み出した第1の精霊ぺトラ、彼女は聡明でもの作りに長けつつも大雑把な精霊であり
大陸にはゴブリンと呼ばれる種族を作り出した
ゴブリンは緑色や枯葉色の肌に小人のような体系、耳はエルフよりも少し無骨にとがっており
見た目としては粗暴な印象を受けるが大陸に存在する様々な言語を理解し、使用できる
ゴブリンの肉体的強度は純人間種の通常の成人男性より多少劣る程度で、争いを好むより自分達の開発した兵器を売ることを好む
ゴブリンの作るものは主に木製で、安価で売られていることが多く
中には樽で構成された一人乗りの戦闘ヘリに似た航空兵器
踏んだ者をしばらく束縛する束縛地雷、一度射出すれば敵を追尾する刃物をつけた駒などがある
開発物は原動力を蒸気で補っており、その技術力は種族の中でも高水準を保つのだが……
このゴブリン種を生み出した精霊ぺトラがたいへん大雑把な性格なため、その影響を受けたゴブリン達が作るゴブリン製の兵器は
動作不良やかゆいところに手の届かない仕様などが多く、安くはあるが期待はするなと戦場ではもっぱら言われている
人材派遣会社では彼らは主に技術開発などに回されているが、現場は急ピッチな状況であることが多い
- 種族獣人種を生み出す精霊、アダム
12の種族の中でもっとも多くの外見をもつ種族を生み出した第2の精霊アダム、精霊に性別は無いが彼はどちらかと言えば男よりだ
勇敢で精霊達の中でも一番に群集を導く力を持っている
だが今の彼はメイド服を着せられている
獣人種は種族の中でも一番幅広い種族だ。ケンタウロスのように下半身が馬、上半身が人のような者も居れば
人間に耳と尻尾だけが生えたような存在、ミノタウロスのように牛が二足歩行をしているような者まで居る
獣人種は獣人種と言う括りの中でまた細かく名称が分かれている
中でもウィスプキャットと呼ばれる者達は特殊で、かの者達は実体を持たない
ウィスプキャットは獣人種の中で1番に精霊に近づきたいと願った者達で
その存在は謎に包まれている
獣人種の汎用性は高い、荷物運び、力仕事、戦場での偵察
彼らは知能、身体能力が共に高く、なおかつメンタル面でもバランスが取れていることから
一時期12の種族の中で一番優れているのではと言う慢心が生まれた事があった
結果それは獣人が持つ嗅覚と聴覚を他種族たちに逆手に取られ、大変痛い目を見て収束する事になる
彼らは特徴として少々驕り高ぶりやすいところがあり、好意的に言えば扱いやすい種族である
しかしアダムが生み出した彼らの絆を信じる力は強く
多少偉そうではあるが、一度信頼を得ればそれが他種族でも良き友人となれる素質も持ち合わせる
人材派遣会社では彼らをあまり作らない、なぜなら彼らを使うときは量より質を重視し
相手側との硬い信頼を作り上げるために送られることが多いからだ
- 種族ゴーレムを生み出す精霊、ギルモット
12の種族の中でももっとも頑強で、そして従順な種族を生み出した第3の精霊ギルモット
彼女は常に固い岩で体を覆い、いたるところの隅に静止する精霊
12の精霊が集まる時に1番影が薄くもあるが、大きな石と化している姿は異質な為逆に1番目立つ精霊でもある
そして彼女は意外とマゾだ
ゴーレム種は所謂魔術師が作るようなゴーレムとほぼ同じ見た目である
しかしその硬い外皮は岩や金属や剥き出しの血肉ではなくちゃんとした生物としての肌であり
それが単に岩や鉄のようだと言うだけで、その内側には血が通い臓器が活動を行っている
しかしその体内にある内蔵も岩や鉄のようなもので覆われておりその頑丈性は種族の中で1番である
彼らの特徴としてはとても従順な性格であり、厳つい顔面とその大柄な体に似合わず
目上の者からの命令はしっかりと、口答えをせずに従う
ゴーレム種は子供でも身長2mを越え、大きいものでは40mのものが確認されたと言う報告もある
彼らの言語は特殊なもので、それは言葉と言うよりも反響音に近い
これはゴーレムたちが体内の固い皮膚と空洞を利用して出しているのではないかと、近年の研究においてもっとも強い説になっている
頑丈で、力も強い。汎用性があり従順で滅多に反乱を起こさない彼らは大変便利だが
目立たない、とにかく目立たない。安定性を求める者にはこんな怖いのがその滅多におきない事例にぶつかったらやばいし……と腰が引け
変わり者にはこんなものよりとがった種族が欲しいと突っぱねられる
彼らは優秀であるがいまだに日の光を見たことが無いどころか
正直生物としてではなく既に魔術師が作るものとしてのゴーレムが居るのでなんか存在としてもうん……ねぇ? みたいな見方が多い
がゴーレムたちもあまり他の種族に関与する事は好まない、ひっそりと生きたい性質なので
今の状況は彼らにとって幸せな状況である
主な仕事としては意外と力仕事や戦場での仕事はなく
子供との絆を描いた映画やドラマ、芝居などのオファーが多い
会社の中では未だ1匹も生み出されておらず、現在でも物好きなゴーレムが大陸から仕事を請けにやってくる
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| | 封印中
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| | 封、、・:ミ゛・・・エン、慈
|
■逋■..:\逕を 出蝣 ■ ■口■/.. イ峨、、、
イ、・逕鎌サ 炊 ツ8 。。、:-^ ツァツァ!ソノ、。マ儀
ヲ 。。;@ 奇001、診・・・(00×20)。ヌル、、、、
嶽、邁、、、ダシ。ミ・・ステセ、ニ
エン。・観、シロ@、エ、・・穏、イ。ス■■ヲ、、ル現時点にて凍結中、彼には触れないように.ウォッチ・クロウクロウ
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- 種族魔女を生み出す、ウィッチ・クラフト
12の種族の中でもっとも純人間種に近く、そして精霊の中でもっとも異質な第5の精霊ウィッチ・クラフト
彼女は元は精霊ではなくかつて古代の人間が徳と技術と才能を極限まで磨き上げ精霊と昇格した存在
それゆえ彼女は人の形に執着を持ち、種族としての魔女を作り出した
種族としての魔女はまさに人間の女性と瓜二つな外見を持っている
しかしその体に秘める魔力は人間の非ではなく、彼女達の持つ魔力はこの星を蒸発させるほどの力を秘めている
がもちろんそんなもんを無制限に使わせるわけは無く、長であるウィッチ・クラフトがその力を制限している
種族としての魔女は全体で女性が9.5割、男性が0.5割の割合で存在する
男性種は突然変異のようなもので、本来女性しか存在しない中最も大きな魔力を持って生まれる
これはウィッチの中でもウィザードと呼ばれ、種族の中で議会を結成する者も居るが
基本自分の力に怯え引きこもる者が殆どである
魔女たちはその魔力上に個々の性格が12の種族の中でもっとも多彩で
我侭な者から従順な者、根暗なものまで多く、そして複雑だ
そのような特性から彼女達は純人間種から人に似た者達と呼ばれることが多く
大陸の人間領では彼女達魔女の伝承が多く記されている
彼女達は様々な服飾を好み、世間で言われるおしゃれと言う者も居れば、ひとつの衣服に執着する者も居る
その多彩で、そして奔放な性質故か会社としてはいまいち使いづらいが
派遣先に彼女達が気に入る男性、もしくは職場環境であれば予想以上の働きを見せることがあるだろう
ただし痴情のもつれもまた多いので、そこには注意が必要だ
彼女達はゴブリン種とは反対に魔法の知識に長ける
- 失われた種族を生み出していた精霊、イヴ
第6の精霊。過去の事例にて死亡、もしくは消失
- 種族死霊を生み出す精霊、クロウクロウ
12の種族の中でもっとも死に近い種族を生み出した第7の精霊、クロウクロウ
かの精霊は己の名をウォッチの家名に与えた精霊であり、そして死に近い存在
死霊と呼ばれる種族は生きながら1度死んでいる者達で、それはけして個体として死んではいないが見た目的に生命を感じさせない者達である
世間的に言えばゴーストやゾンビやスケルトンと言った類がその種に入る
死霊の繁殖方法は到底生き物とは呼べない特殊な方法だ、死霊は互いの交配で個体を増やすのではなく
自分たち独自の方法で子孫ではなく仲間を増やすのだ
死霊種は三つのグループに分けられる。実体を持たないゴーストと、死肉を保つゾンビ、そして骨だけのスケルトン
彼らはひとつの死体から一種ずつ作られる
まずひとつがあるとして、最初はゴーストがそこから死体に残った魔力等の見えないエネルギーを抜き出し
その抜き出されたエネルギーはゴーストたちによって精製され、そこから新しいゴーストを生み出す
次にゾンビ種が死体から肉を剥し始める。これはけして乱暴なやり方ではなく
その形を崩さないよう綺麗に骨から剥ぎ取るやり方を熟知している
この綺麗に剥ぎ取られた肉はしばらくゾンビ達が作る謎の液体に漬けられ、しばらくすればその死肉は独自に活動を始める
この肉体に骨は無いが不思議と頑丈で腐敗はまったく感じさせない
それどころかこの物体自身が生前とは違う独自の人格を持ち、がわの部分だけを見れば人そのものである
ちなみに骨が無いのになぜ動けるのかは本人達もまったく分かっていない
最後に残った骨はスケルトンとして生を受ける、骨はスケルトン種専用墓地へと一度埋められ
骨を埋める際に金属を共に入れる。これは地中で骨が金属をゆっくり時間をかけて取り込むことで
その骨が埋めた金属と同じ特性と丈夫さを持つためである
こうして金属と土の中にある栄養素、魔素を完全に取り込んだ骨は独りでに穴から這い出だし、スケルトン社会の一員となる
彼らがこうした特殊な繁栄方法であるにも関わらずひとつの生命として数えられるのは
まずそれを統括する精霊クロウクロウの存在、そして彼らが粗暴な心無い存在ではなく
各個に感情があり、思考能力があり、そしてなにより文化を持っているためとされている
が人材派遣会社ではこの種の需要はあまり無く
むしろ見た目が死人なのに戦争とかやらせたらなんか後味悪いし、それなら死霊使いに頼むし
とか思われたりして使われる事はゴーレムに次いで少ない
精々スプラッター映画に演出する程度なのだが、これも演出の過激さから死霊種達が怖がって出演には乗り気ではない
自分血とかほんとダメなんすよ〜
- 種族オークを生み出す精霊、オーキントッシュ
12の種族の中でもっとも集団行動に向いた種族を生み出した第8の精霊、オーキントッシュ
この精霊は大変筋肉質で精霊の力を使わずなんでも自分の肉体で解決しようとする脳筋
他の精霊からは上手く持ち上げられ利用されることが多い
言ってしまえばバカ、頭に筋肉が詰まってる。オークの集団行動に向いた性質も
このオーキントッシュがあまり自分で考えて行動できないところに繋がっている
そんな精霊に生み出された種族オークは見た目が大きく2種類に分けられる
大きな違いのひとつは顔で、一方は牙の出た豚のような顔で頭髪が無い
こちらは体系も相撲取りのように肥満型に見える筋肉質な体系が多く、また数はこちらの方が多い
もう一方は鼻が低く、牙が突き出しているところは豚顔とは同じであるが
その頭には髪があり、どちらかと言えば人間の顔を少し大きく、鬼のようにした雰囲気になる
こちらの体系は雄も雌もがっしりとした筋肉質な体で、身長は最低でも1.8mを越える
両者とも肌の色は基本緑色であるが、時折種族の中から現れる邪悪な心を持つ個体は灰色の肌で産まれてくるとされ
種族の中では迫害の対象となっている
彼らの生活スタイルはそこまで技術力は高くなく、大地に宿る神や精霊の信仰を中心に
シャーマンなどの取り決めによってその生活の方針を決めることが多い
彼らはオークの領地内に大きな集合体は作らず、点々とした小さな部族ごとに生活を行っている
これは集団生活に特化しているオークの集団には、必ず指導者が必要であるため
導かれる側のオークがオーク(多く)なれば指導者の力量を超え混乱を招いたり、領地内の力関係が大幅に傾いてしまう危険性があるからだ
このような性質のため会社ではオークを派遣する際は必ず派遣先に指導者、あるいは指揮官が必ず居る事を確認する
そのような人材が相手側に居ない場合は追加料金を払うことで、彼らを取り纏める指導者役のオークが割り当てられる
この指導者役のオークは集団を導く才能にあふれ、それは他種族との混血に多い
彼らオーク種の中でこのように指導者の才を持って生まれたオークに対しては特殊な呼び方をし
それがオーク同士の間から生まれて来た者であればオークヒーロー
混血で生まれて生まれてきた者ならオークロードと呼ばれる
- 精霊喰いを生み出す精霊
12の種族の中でもっとも監視の目が広く、数が少なく、誰とも関わり合いを持たない種族を生み出した第9の精霊
この精霊には名前が与えられておらず、また精霊喰いといった名称も役目であり、種族としての名前ではない
精霊は最初大陸に12の精霊しか居なかった頃、その強大な力を持った精霊の誰かが気の迷いを起こした時のため
その精霊を消滅させる役割を持った精霊であり、その精霊が生み出した種族もまた精霊を食い殺すためだけに生み出される
これは普段人の形を取っているが、この精霊と接触しているうちはそれをその存在だと認識していても
後からそれがどのような存在であったかはまったく思い出すことは出来ない
その精霊はそこに居るのに、時にはすぐ目の前に居ると分かっていながらも、その存在を精霊ですら認識することすら出来ない事もある
これはこの精霊が他の精霊達を監視するため自分に施した呪いで
生み出した種族の目と自分の目を使い常にその動向を監視し続けている
過去第畿.;@2,が起こした事例により、第6の精霊イヴを殺害しており
また現在生み出された精霊喰いすべてはエイ。・オ@ン蛙/、諏の監視に使われている
そのためこの種族とそれを生み出した精霊を見た物は
現在でもこの精霊に割り当てられたクロウクロウ家の子供達しか居ない
- 種族ウィローを生み出す精霊、タピオカ
種族の中でもっとも寡黙で、もっとも長生きな種族を生み出した第10の精霊、タピオカ
彼女は実に寡黙な精霊で、平穏と静寂を好み精霊が12だった時代も、10であった時代の時もその時代に起こる出来事には殆ど介入しなかった
種族ウィローもまた普段の見た目は木同然であり、彼らが集団で居る様子はまさに森である
彼らの体は木であるように見えるが実はその木の部分はいわば殻のようなものであり
ウィローの本体は太く大きい木の胴内部、その中枢にある
この殻の中枢に存在するウィローは見た目は手のひらサイズの小人のようであり
人のような形を取っているもののその姿は体から発せられる淡い光によってはっきりと見る事は出来ない
彼らの体質は実に虚弱で、木という殻の中から露出すればたちまち弱って死んでしまう
そんな彼らがどのように生活をしているのか。彼らはコミュニケーションをとる際に言葉を乗せた電波を木の頭頂部から発する
これを受信するために他のウィローは木の枝をラジオのアンテナのように調整し、それを受信して言葉のやり取りを行う
また食料などはすべて木が吸い上げた栄養素を体に取り込むのだが
これがどのように行われているかは未だ分かっていない
木という殻が必須、と言う性質から彼らの運用は会社において難しく
未だ派遣された例は現在においても存在しない
- 種族グラントを生み出す精霊、ペリエ
種族の中でもっとも鉱石扱い石と共に生きる種族を生み出した第11の精霊、ペリエ
この精霊は未だ他の精霊にさえ姿を見せたことはなく、大陸にはどの精霊よりも先に存在していたとされる
ペリエは領土内の地中深くにある巨大水晶の中で大陸のすべてを探る
どの精霊に対しても信頼を置いておらず、過去第6の精霊による./:@裳,アイィの凍結事項を皮切りに
精霊同士の力関係の頂点へ立とうと目論む、それゆえ彼女に割り当てられたクロウクロウ家の子供は野心家になりがちである~
そんな精霊が生み出した種族グラント、彼らは地中に居を構え高度な精製技術を使い巧みに金属を加工する
しかしそれは加工した金属で何かを作ると言うわけではなく、彼ラグラントの食料が純粋な金属な事にある
純粋な金属しか食せない彼らは土に埋まる鉱石から完全な不純物を取り除くためその技術を使う
何故純粋な金属しか食料に出来ないのかとなれば、その領地にある鉱物類はすべてペリエによる呪いがかかっており
いついかなるときも精霊ペリエに忠誠を誓った者でなければ鉱物を食べる事は許されず
もし真に忠誠を誓わない者達がその鉱石を掘り出し、精製し食した場合はたちまち毒が回りそのグループは死に絶えてしまう
こうしてペリエにとっての不穏分子を駆逐し出来上がった種族は、種と言うよりもひとつの軍隊であり
唯一説得に応じたウォッチ・クロウクロウ相手にも結んだのは口先だけの不可侵条約のみで
種族グラントは今も彼女の絶対支配の下、いつか起きる精霊戦争に向けて静かにその時を待っている
- 種族影追いを生み出す精霊、ブラックユーモア
12の種族の中でもっとも不可解な種族を生み出した第12の精霊、ブラックユーモア
その精霊は人の形をしていてもまるで壊れたラジオのような声で話し
またその内容も通常の会話ではなく、必ず不謹慎な小言を混ぜる
そんな精霊が生み出した種族影追いはもはや他の種族との交流以前の問題で
揺らめく長細い影のような形をしたそれは夕暮れ時、いっせいに空へと浮かび上がる
それからは日が完全に沈むまでの短い時間浮かび続け、夜になると同時にその姿は完全に見えなくなる
朝になるまで姿を消したまま、朝になれば地面に長細い影が映し出される
そしてまた夕暮れ時になる頃、影追いはいっせいに浮かんで夜になるまでその赤い空を浮き続ける
コミュニケーション能力は皆無、食事も取らず繁殖の気配すら見られないそれは生物であるのかと疑問視されたが
ブラックユーモアにとってその種族はちゃんと命を持った存在であり、その日に生まれてくる命の数と共に現れ
その日に生まれ、その日に死んだ命と同じ数だけ空に浮かび上がり、共に死んでいく生物だとしている
この精霊に育てられた子供は12歳になるまでに白と黒以外の色を失うか、事故で死ぬかのどちらかになる
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契約 †
クロウクロウ家には世代が交代するたびに屋敷へと12人の孤児を集める
これは12の精霊がかつてウォッチ・クロウクロウと交わした契約であり
クロウクロウ家が今後クロウクロウの名を借り、精霊達の力を借りる代わりに、12の子を一人ずつ12の精霊に割り当てるこ事を約束した
12の精霊は12の子を育てそれをクロウクロウ家の子とし、そこから選ばれた1人が次期当主となり
そしてセカンドクラフトと精霊との契約を引き継ぐ
当主に選ばれたものは妻を取る事までは許されているが子供を作る事は許されず
その家の歴史を作るのは実質精霊達となっている
現在精霊は2数を減らし、10となっているが契約に従い今も12の子供が集められる
ジャスパーは11人目の子供で、育ての親はギルモット
他の兄弟達はそれぞれ会社を作ったり先代の事業を引き継いだりしている
猟友会「ベアーパンチ」 †
現在リッパーが所属する猟友会、この街にある本部を拠点に周辺の村や町の害獣駆除依頼を受け持っている
害獣駆除って? †
冒険者がモンスターを駆逐するように、猟友会は村や町周辺に現れた動物の駆除依頼を受ける組織
そんなもの冒険者に任せればいいとなるかもしれないが、村や町の中には冒険者という職業にいいイメージを持っていなかったり
基本の依頼料が冒険者よりも格段に安い事もあり、害獣レベルのものは基本的にここへまわされる
猟友会には基本報酬に狩った獲物の皮や肉などが割り当てられる。人によってそれを加工したり
加工まではせずとも振り分けられた動物の一部を猟友会に換金したりなど、会員それぞれの用途に使われる
リッパーの所属するベアーパンチは会員数72名、主に北側の地域をテリトリーとして活動している
猟友会の縄張り †
動物達に縄張りがあるように、また猟友会にもその縄張りが存在する
主に北側方面の依頼を請け負うベアーパンチをはじめ西と南を縄張りにする猟友会ベアーキック
東側を縄張りにするベアーリンチなどが存在し、ベアーキックの会員数は365人
ベアーリンチは72人の会員が存在し、ベアーキックが頭ひとつ抜けた勢力を誇っている
三つに分かれているこの猟友会は最初ひとつの組織であったが
音楽性の違いでいつしか三つに分かれたとまことしやかに語られており
またそれを裏づけするよう三つの猟友会に所属する猟師の気質は少し違ってくる
ベアーリンチはとにかく協調性を重視し、1の獲物に10であたり。獲物の価値を下げやすい銃などは使わず鈍器と罠で仕留める
10人でひとつの獲物を囲み殴り倒す光景はまさに圧巻であり猟師というより蛮族である
ベアーパンチは潜在的に血の気が多く、少々精神に難のあるものが集まる
あるものはとにかく銃が撃ちたいと入会し、あるものはとにかく血が見たいと入会し
そのため協調性は個々の裁量に任され猟友会内でいくつかのグループが出来上がりこれまた一枚岩ではなくなっている
ベアーパンチの縄張りでは絶えず銃声が鳴り響く事が多く、周辺の地元民は早朝以外森などには絶対に入らない
そんな中一番まともなのが最大勢力であるベアーキックであろう
基本スリーマンセルで狩りを行い、最初に痺れ毒などで獲物の動きを弱らせてから仕留めるという大変スマートなスタイルを確立している
人数の多さから対応力も高く、また猟友会内で勉強会を定期的に開き各会員の教養とモラルの向上に努めている
現在ベアーリンチとも友好を深め共同での取り決めなどを進めているが
二つの猟友会友にベアーパンチとの関わりは最初から諦めている
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