全科博士(なんでもはかせ)》アルラート・フィリップス Edit

企画/魔導書(仮)
ID:512845
名前:アルラート・フィリップス
出身家:フィリップス
年齢:
性別:
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前職:
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目的:あらゆる書物の蒐集
状態:
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その他:ステータス/戦歴/冒険中Edit

人物像 Edit

  • 司書協会から《大司書》の称号を賜った男
  • 初老の男で、いつも上質なスーツを身に纏っている
  • 《全科博士》とも呼ばれており、その名の通り、あらゆるものについての知識を所有している
  • 本のコレクターであり、専門的な学術書から卑俗なパルプマガジンまで集めている
  • 意志を持った魔導書が増えていると聞いて駆けつけてきた
  • 魔導書マスターに、その魔導書を譲ってくれと頼む姿がよく見かけられている
  • 全科博士(doctor universalis)アルベルトゥス・マグヌスさんとは無関係
  • 常に微笑みを称えた男。温和で、人当たりはいい
  • 魔術師だが、自分からそれをアピールするようなことはほとんどしない
  • 何かについて聞くとそれについて教えてくれるが、男の悪い癖があり話に冗談を交えることがある
    • 実際には存在しない本からの引用などを行う、実際には存在しない事柄をさもあるように言う、など
      • その癖を除けばおおむね良い人間である。大体はすぐに嘘とわかるようなことが多い
  • 本を集めることが己の生きがいだという。しかし、本当に書物を愛しているのかどうか、それはわからない

魔導書『白紙』 Edit

  • 何一つ書かれていない書物。全てのページは空白で題字も書かれていない
  • それなのでこの題名も便宜上のもの
  • なお基本的にこの書物を持っていることは明かしていない
  • アルラートが手に入れた、魔導書の複写や魔力が記されていく
  • ある種の暗号化が成されている箇所があり、アルラートが記す引用文献などに書いて事が全て真実とは限らない

RP方針 Edit

  • とある理由の為に魔導書を集めています
  • マスターや魔導書のところに、色々条件とか譲ってくれと言いに来るので断っていただきたく思います
  • そうしたら複写させてくれと頼みます。許可してもいいし断ってもいい
  • 遭遇した魔導書の解説とかをしたい
  • 複写もしくは情報を得た魔導書については、魔導書『白紙』にその解説が載ったりします
  • 本くれよとか所有されないかとか言いますがペアを探しているわけではないのでその点ご了承ください
  • 大体の魔導書についてはあらかじめ名前ぐらいは知ってるという感じになりますが、もしそれがまずいようでしたらいってください

私設図書館《アレクサンドリヤ》、古書市、或いは街のどこかで Edit

お名前:
  • (本のある場所に迷いこみ、後からその城の主を知る。他の都市にいたときにも互いに散々繰り返してきたことだ)
    おや教授、これは珍しい。どうしてこんなところに?…ダメだよ、僕が先に見つけたんだから。げらう。(出口を指さす不法侵入者) -- アマネ 2014-06-16 (月) 23:51:08
    • ふむ。(ゲットアウトと言われ指さされた出口を見つつ、男は顎をさする。)
      確かに君がここを見つけたのならば、ここは君の本の城だ。私は泣く泣くこの場を去るほかないだろう。
      しかしねアマネ君。ここが私の城であったならばどうだろう。
      (摩天楼のように並び立つ本棚。まるで空間が歪んでいるかのように果てが見えない。)
      残念ながら、ここは私の私設図書館でね。《アレキサンドリヤ》という不遜な名を冠した私の本の城だよ。
      この城から零れ落ちた欠片の一つくらいならば、貸してあげてもいいがね? -- アルラート 2014-06-17 (火) 00:53:43
      • 僕に言わせれば、城は陥とされるためにあるものだ。どんなに優れた名城だって目まぐるしく主が変わる。
        ある意味では避けがたい宿命だ。歴史の必然というべきかな。城は築かれたその時から、遅かれ早かれ陥ちる定めにあるわけだ。
        そして、トロイの木馬はここにいる。まんまと入りおおせてしまったんだよ。その意味をよく考えてみるといい…。
        (適当に穏やかならぬ相槌を打ちながら物色をはじめる)『アル・ムターシム』を読んだことは?
        博覧強記なる東方の博士、もとい弁護士ミール・バハドゥール・アリの作品だ。高貴なる魂の探求。聖人の影を追う物語だ。 -- アマネ 2014-06-20 (金) 01:30:43
      • 成程、確かにそうだ。いずれ全てのものは移り変わり消滅する。仏陀もそういっているね。
        私のバベルが君という天から使わされた雷によってバラバラにされてしまうのだろうかね。いやいや、あのバベルがあったからこそ、今このように数多の書物が生まれているともいえる。
        随分と小さなトロイの木馬だ。だが、その力たるや放っておけば、本当に私の城は君に則られてしまうだろうな。気をつけねばね。
        だが、さすがの君もこの本の摩天楼、洪水の中では溺れてしまうかもしれぬな。なにせ、我が図書館には地球外のものも……。
        (そう言葉を続けつつ、物色するアマネの後に続く。)
        『アル・ムターシム』? ああ、ボルヘスが言っていた本か。確かに読んだはずだが、今どこにあるかは覚えていないね。高貴なる魂の探求、聖人の影を追う物語……私のような人間にはとても似つかわしくないものだな。
        私はただ本を集めるだけの男。自ら何かを追い、生産することはとても難しいことだ。
        いずれは、この世界、宇宙の全ての本を取り揃えて、一つの作品としてまとめたいと考えているが……。 -- アルラート 2014-06-20 (金) 03:43:41
      • 『アル・ムターシム』は偽書かもしれない。世の中で知られてる本は後からでっち上げられたものだ。という説がある。
        そもそもそんな本自体、はじめから存在しなかったのだと…あれはボルヘスお得意の、お決まりの手品だとまことしやかに囁かれてもいる。
        かくしてアル・ムターシムは単なる本以上の存在になる。その名を誰もが知ってるけれど、実物を見たという者はどこにもいない。
        教授。君の読んだものが真正なる『アル・ムターシム』かどうか、客観的な事実としてたしかめる術はない。
        でも、このバベルの図書館のどこかにあるのなら…探してみるだけの価値はありそうだ。手伝ってくれるかい?(本の海へと分け入っていく) -- アマネ 2014-06-20 (金) 23:25:07
      • ……なるほど、ネクロノミコンのようだな。この世界では確実に存在はしているがね。
        ある世界ではネクロノミコンというのはある作家の創作物だった。しかしその巧妙な記述からか、本当に実在すると信じた者たちもいたらしい。古本屋が遊びでネクロノミコンを入荷したと広告すれば、かなりの問い合わせがあったそうだ。
        君の言う『アム・ムターシム』もそういう類かもしれないな。作家の虚構の物語のひとつやもしれない。
        だが、それが実在する世界もまた存在するだろう。私は確かにそれを読んだ。だがそれが本当にこの世界に実在するかどうかは、わからないね。
        (何やら謎めいたことをアルラートは言う。他の世界がなんだのと途端にSFじみてきた)
        そうだな、君の言うとおりだ。その作者もいないのだから、実物かどうかなど確認することはできまいよ。
        しかし、君の鑑定は受けたいところだ。さて、どこにしまっただろうか。
        (本の海を悠然と歩いていく。分類は図書館の方式に則ってある程度はなされているらしいが、それにしても膨大すぎて探すのは大変そうである。)
        私は全ての宇宙の、存在する可能性のある書籍全てを集めたいと思っている。ここはそういう万有図書館になるべき場所だよ、わかるかねアマネ君。
        おそらく、この辺だと思うがね。(小説群が並ぶ区画へとやってきた。) -- アルラート 2014-06-21 (土) 00:15:50
      • マスター・オブ・ネクロノミコンがこの街に来てるんだってね。そんな噂がある。何だかわくわくしてくるじゃないか…。
        力ある書が数多集まる中にはその手のものも紛れてるかもしれない…君にとっては千載一遇の大チャンスというわけさ!
        僕はまた少し違った仮説を持ってるんだ。『アル・ムターシム』はたしかに実在する。けれど、実体を持ってはいない。
        それは書物の新しい形かもしれない。人から人へ伝わることで読み継がれ、自律的な成長を遂げる物語だ。
        伝言ゲームの末端で聞きえる話はおぼろげで、つかみどころが無い。その姿形は定まらず、アメーバみたいにぐにゃぐにゃとしてる。
        『アル・ムターシム』の話を聞くたび…人の口を介して読むたびに内容がまるで違ってる。そんなものが書物といえるだろうか?
        僕の答えはイエスだ。粘土板が本になったみたいに、本が仮想の概念として成り立ってもいいと思う。
        そういう意味では教授、君がまみえた『アル・ムターシム』は本物で、数限りなく存在する聖人たちの一人かもしれない。
        けれど、それが全てではない…。(見えざる手に導かれて目まぐるしく行き交う書物。紙使いの瞳は機械的に動き続けて) -- アマネ 2014-06-21 (土) 00:33:46
      • ……ああ、そうらしい。さて、本当に死霊秘法の持ち主なのかどうかは確認していないが……ようやく、出会ったようだ。持ち主と、魔導書がね。
        (本に集中しているアマネにはわからないかもしれないが、実に邪悪な笑みを浮かべた。歓喜に打ち震えるような、神が被造物を憐れむような、そんな笑みを浮かべた。アマネに向けた笑みではない。この街にいるというマスターオブネクロノミコンに、だ。)
        そう、千載一遇のチャンス。めったにないことだ。だからこそ君の『翠玉碑文』も、と思ったが……やはり、ダメだったよ。
        ほう、別の仮説……。
        (彼女の言葉に耳を傾ける。)
        ……成程。面白い説だ。君が私の生徒なら良い成績を与えたいところだ。
        人から人へ伝わることによって成長を遂げる……実体としては、物質としては存在していなくとも、確かに人々の頭の中にあり、そして伝わるもの。
        ……確かに、新たな本の形式やもしれないな。その名を聞いて、何かを思い浮かべられるのならば、きっとそれは本なのだろう。
        つまり、そんなことになれば、いよいよ全ての書物を集めるなどということは不可能になるということだ。(ハハハという哄笑が響く)

        ……おや、アマネ君。何か感じないかね。私は感じているよ。私の読んだ『アル・ムターシム』が君の近くに、我々の近くにあるということが。
        そう、その右の本棚だ。そこに……ないかね? -- アルラート 2014-06-21 (土) 00:45:27
      • そう。憐れむべきことだ。君の望みは満たされない。教授、老いさらばえたその手はあまりに細くて弱弱しいから…。
        すべてはこぼれ落ちていく。記憶にとどめる時間さえも与えられず、夕闇の向こう側へと消えていってしまう。
        いまだ実体を得ない物語。世に現れないひそやかな稗史。奇矯なる口伝。奇習。因習。記録すべきでないものたちも。
        気付いてるはずだよ。君は叶うはずのない願いを追いかけてる。この世は改版を繰り返して、少しずつ刷りかえられていく。
        あらゆるテキスト、無限のヴァリアントが今この瞬間にも殖え続けてる。全てを手に入れたければ…君は世界そのものになるしかない。
        忘れたって言ってたのに。とぼけてたんだ?(抜き取ったその書物。埃を払い、かすかな光の下で表題を読み取って)
        これ、借りていってもいいかい? 読み終わったら返しにくるから。 -- アマネ 2014-06-21 (土) 01:13:05
      • 遍くすべて。それらは皆物語、本になりうる。君と私との会話とて、その可能性があるわけだ。
        そう、全てを手に入れることなど不可能だ。私の手は小さく、全てを掬い取り、救うようなことは、釈迦のような真似はとでもできまい。
        ……そう、そうだとも。世界、そして神でもなければ、それらを全て手に入れることはできない。一瞬一瞬生まれ変わってしまう世界という本を手に入れることなどできはしない。
        君の言うとおり、ただの人間であったならば、とても無理さ。わかっているとも。だがね、それでも私は求め続けるのだよ。今更諦めてしまえば、私は痴呆のようになるだろね。
        (と少女に笑みを向ける。被造物を愛でるがごとき、超常めいた笑みだった。)
        さて、どうかな。君がこの場所に来たからこそ、その本が君の目の前に現れたのかもしれないよ。
        私の目指すのは万有図書館。いつの間にか本が増えていることもあるだろう。今ここで、その本が生まれる事だってあるかもしれないことだ。
        勿論……構わないとも。君と私の親愛の証だ。借りていってくれたまえ。別に何十年であろうと、返却は待っているから。 -- アルラート 2014-06-23 (月) 21:05:30
  • ……す、すいません(誰にとでもなくへこへこと頭を下げながら図書館へと入る小林 少年のようにも見えるが体つきから辛うじて女だとわかる
    女はキョロキョロとしながら書架のあいだを子ネズミのように行き来するのだった) -- 小林 2014-06-02 (月) 22:24:31
    • (子ネズミのようにチョロチョロと《アレクサンドリヤ》の中を、女が一人歩いていた。)
      (アレクサンドリヤの私設図書館の蔵書はあまりに膨大で、外見よりもはるかに多くの本を有しており、本の摩天楼が形成されていた。)
      ――やあお嬢さん。ようこそ、私の《アレクサンドリヤ》へ……何か、書をお探しかな。
      (気配なく、小林の後ろからぬっ、と初老の男が姿を現した。上等なスーツに身を纏い、穏やかな笑みを浮かべている。) -- アルラート 2014-06-02 (月) 22:29:27
      • (女は困惑した様子で無数に重なる本をながめていた だがその目には輝きがあった
        なんて素晴らしいんだろう こんなに沢山の本がある 魔術についての文献らしき棚を見つけた女は
        一冊の本を手に取りかけたその時であった)
        !!!(不意に背後からかけられた声に分厚い本を取り落とし、爪先に食い込ませ、悶絶する小林であった) -- 小林 2014-06-02 (月) 22:43:41
      • ……失礼、驚かせてしまったようだな。大丈夫かね。
        (分厚い本を足に落とし悶絶する女を見て男はそう言い、本を拾い上げる。)
        ほう……これは中世の魔術について詳しく研究された『中世魔術宝典』だな。作者のテオドール・ダレス伯爵もまた魔術の大家だったと噂されているが……。
        その最後は行方不明だそうだ。さて、魔道の知識に飲まれたのか果たして――

        いや失礼。話が反れたな。
        お嬢さん、魔術に興味がおありなのかな? どうやら君は本が好きなようだからね、私と気が合いそうだ。
        (静かに笑みを浮かべ、少女に拾った分厚い本を手渡す。)
        私はこの私設図書館を運営しているアルラート・フィリップスという者だ。一応これらは全て私が私的に集めたものだが……借りたいなら自由に借りてくれたまえ。
        無論、ちゃんと返してくれることが前提だがね。(と老人はウィンクした。) -- アルラート 2014-06-02 (月) 23:13:02
      • (しばらくの間、女はショックと痛みで動くことすらできずに口をパクパクさせていたがやがて、やや落ち着きを取り戻し
        す、すいません、わた、わた、わ、わたし、ぼうっとしてまして……!だ、だまってはいる、つ、つも、つもりでは、その……
        え、テオドール伯爵は… たしか、ご子孫が、い、いらっしゃって、お、お墓もあるはずじゃ …… ??
        はい、そ、大したこと、無いですけと、本は大好きです…い、いい、いつも、本を読みすぎて、気がついた、あ、朝とか、アハハハ…は
        す、凄い図書館ですね!まるでアポクリファ(注知恵の魔王が住むと言われる伝説上の書庫)かと思っちゃいました……
        あ、わた、わたしは、い、一応、こういう者で(おずおずと差し出される名刺【アーティファクト研究所 研究員 小林 八重子】) -- 小林 2014-06-02 (月) 23:32:57
      • ……おや、騙されなかったね? よく勉強している。感心だ。
        (つまりは嘘であった。この男は時たま適当な話を吹聴するという悪い癖があった。)
        本が大好きならばなおさら歓迎だ。ここは本を愛する者たちに許されたエデンだからね。
        (薄く笑う。本心の見えない笑みである。常におどけたような口調のせいでもあるが。)
        ハハハ、面白い例えだ。だがあながち間違ってはいない……私は、本を手にれるために悪魔と取引したこともあるのでね……。
        (突如おどろおどろしい口調を作って言うが、おそらくでたらめである。)
        万有図書館を目指しているからね、いうなれば神の書庫……私はそこに到達することを目的としているのだよ。
        図書館の名前も彼のアレクサンドリア大図書館より拝借している。ま、私はただの本好きの爺と覚えてもらえればいい。
        (すると、少女はスイと名刺を差し出してきた。男はそれを受け取ると、ほうと感嘆の声を漏らす。)
        君はあのアーティファクト研究所の所員かね。成程成程……私はあそこに出資している者の一人でね。『ネクロノミコン』の写本の一つを寄贈したこともあるのだよ。
        君のような若い子も入ってくるとはいやはや、嬉しいものだ。あのような研究施設はきちんと続けていかなくてはならないからね。
        ……これからも良い関係が築けていければと思っているよ、若き研究者君。 -- アルラート 2014-06-03 (火) 00:34:41
      • (他人を疑うという事を知らない小林はアルラートの微笑に安堵し、ほっと息を吐く)あ、あh、あはは・・・ あ、ありがとうございます、(自分が受け入れられた そう彼女は思ったのだ)
        万有図書館・・・(小林は何かにひっかかったように小首をかしげながら男の言葉を反芻する)…(一瞬だけアルラートの顔を見て即座に頭を下げる なにか言葉を飲み込むように)
        ぇ、け、研究所の・・・? こ、これは、その、し、失礼をいたしましたっ、わ、わた、ら、し、ぜ、ぜんぜんその、下っ端でっgも、もうしわけありませんっ・・・(へこへこ)
        は、はひ・・・け、けんけんきゅうしゃ、だ、だなんて、そんなたいしたものじゃ・・・ -- 小林 2014-06-03 (火) 00:50:38
      • そう、万有図書館だ。世界のあらゆる書物を所蔵するのだよ。蒐集癖が嵩じた結果だ。
        ワハハ、そうかしこまる必要などないよ。研究所に顔などほとんど出していないものだからね。それにパトロンの数は多い。私などその一つに過ぎない。
        彼らには、いや、君達には解き明かしてほしいのだよ……宇宙の深淵、その果てにあるもの、原初の混沌……神々の遺物を研究し、原罪の彼方……そう、それらを解き明かしてほしいのだよ。
        「世界を守るために」ね……。(一瞬だが、男の口元に嘲笑めいた笑みが浮かべられた。八重子はそれに気づいただろうか……。)
        だからこそ私は君達を応援しているんだ。君は未来ある若者、研究者に相違ない。ならば期待するのも当然だ……そうだろう?
        (スッ、と八重子の肩に手を載せ、笑みを浮かべた。)
        君の研究のためならば、百冊でも千冊でも本を貸してあげよう。きっと役立つものがあるはずだ。

        ああ……ところで。
        君は、「魔導書」の類は所持しているかね?
        (脈絡のない唐突な質問が飛んだ。)
        //すみません、もう寝るので続きは明日お願いします!! -- アルラート 2014-06-03 (火) 01:06:15
      • あ、あの、もしかして、ももしかしてなのですが・・・ あ、アルラート、さ、さまは、もしかして、あの、《大司書》・・さま?
        ち、ちがってたら、ご、ごめんなさい・・・き、聞き覚えがあ、あり、あ、ありまして・・・ す、すいません・・・
        (上目遣いに、小林はアルラートの表情を伺っていた これは彼女の特技のようなものだ 顔を合わせるよう様子もなく、しかし常に相手の表情を伺う、そうやって小林は脆弱な自己を世界から護ってきたのだ
        だからアルラートの含みのある笑みにも気付いていた だが不安な気持ちを噛み殺し、それを悟られない術を心得ていた 自分は弱い、ただの女であることをわきまえていた)
        は、はい・・・ え、えと。。が、がんばります・・・ ふぇ・・・?まどうしょ・・・?
        け、研究所にいけば・・・い、いくつもあるとお、、おおもいますけどぉ・・・ 、私は、ただの研究員で、し、しか、しかも下っ端ですので・・・ -- 小林 2014-06-03 (火) 01:18:16
      • //明日は霊圧ないかもしれませぬー ごめんねごめんね -- 2014-06-03 (火) 02:08:50
      • //いいんだ(いいいんだ) -- アルラート 2014-06-04 (水) 02:00:16
      • //ばっちこい! -- 2014-06-04 (水) 10:06:07
      • //昨日は帰宅したらいつの間にか寝落ちしてましたすみません! 還ったら返信します! -- アルラート 2014-06-05 (木) 12:04:29
      • ほう! 私のことを知っていてくれたとは嬉しいね。(表情をほころばせて言う。)
        如何にも……《大司書》だとか《全科博士》であるとか、不遜に過ぎる称号を賜ってはいるよ。私はそれほど大した人間ではない。ただの蒐集狂の男だ。
        気にしなくていい。ただの本集めが好きな爺とでも覚えておくれ。 (自分の顔色をうかがう少女を見て、あの笑みがより一層深まる。彼女の不安に気づいているのかいないのか……。)

        ふむ、そうか。君は持ってはいないか。
        いや、最近「意志を持った魔導書」なるものの噂を良く聞いていてね。人の言葉を解し、人の言葉を話すそうだ。
        何とも面白いではないか。そういうものが実在するのならば、私も所持したいし、君達も研究の対象とするだろうとは思っていたが。
        なるほど、まだ若手の研究者までには広まってはいないということか。
        もしそういうものの話を聞いたらば、私に教えてはくれないかね? 教えてくれたらお礼はするとも。
        今、私は魔導書を集めているところでね。そこにさらにそんな不可思議な本まで加わるとなると……実に、楽しいだろう? -- アルラート 2014-06-05 (木) 20:39:18
      • や、やっぱり・・・ 《全科博士》アルラート・フィリップス様で、い、いらっしゃるっ(緊張のあまり口調がおかしくなってしまう小林)ど、ど、どうしよう、わ、私、こんな格好で・・・あわわ・・・
        ほ、本当でしたら、その、きちんとしたご、ご挨拶をしなくちゃなら、らな、なら、ならないところで、ですが、も、申し訳ございません・・・
        (上目遣いにアルラートを一瞥する またあの笑みだ 胸につかえるような不安をかみ殺し、また視線を地面に向ける)
        は、はぁ、、すいません、し、したっぱな、も、もので・・・ 人型の形態変化をする、ま、魔導書は、研究所にもあると、お、思うのですが、私の権限では・・・ す、すいませんっ。今度、上のものに話をしますので・・・
        私も、い、一応話しは聞いたこと、あ、あります・・・ まだ、見たことはないんですけど、私のし、知り合いにそういった本を持ってる方が・・・ -- 小林 2014-06-05 (木) 21:05:37
      • いや、いや、そう緊張されては私も困ってしまうな。君のそういう泣きそうな顔は嫌いじゃあないが。
        (冗談めかして言いつつ、笑みを浮かべる。彼女を不安にさせるあの笑みを向ける。)
        ほう、研究所にあるのかね、それは僥倖……いやいや、そんな大事にはしなくていい。聞くなら私が直接聞くとしよう。君に迷惑をかけてもいけない。
        ほう、ほうほう……知り合いに彼の魔導書を持っている者がいるのかね? 差支えなければ是非教えてほしいのだが……。
        譲ってくれと言ってもそうやすやすとは渡してはくれないだろう。複写を頼むつもりでね。私の蒐集物の一つとしたいのだよ。 -- アルラート 2014-06-05 (木) 21:23:12
      • は、はぐぅ、、な泣いてとか、そ、そんなことは・・・ちょ、ちょっと、その。き、緊張しすぎたちゃって、そ、それだけです、ほ、ほんとに・・・
        は、はいムァンさんという、け、ケン、ケンタウロスの女性の方で・・・ ど、どんな魔導書なのかは、私もわからないのですがぁ・・・ すいいません・・・
        やっぱりアルラートさまともなれば、魔導書の複写なんて、高度なこともできるのですね・・・ -- 小林 2014-06-05 (木) 21:28:53
      • やあすまない。少しからかいすぎたようだ。許してくれるかな、小林君。
        ケンタウロスの女性か、それだけで面白そうだが……いやいや、いいのだよ。それは私自身が聞きに行くべきことだからね。
        (複写などもできるのかと感心したようなことを言われると、少し眉を動かす。)
        ……うむ。そう言うこともできる。無論完全な複写などはすぐに出来るようなものではないがね。
        私は魔術師ではないが、少し魔術的な事をするわけだ。本の中身に干渉すると言えばいいか。
        無論、相手がそれを許してくれなければ、手書きということにはなるがね。(あまりこれは言いふらさないでくれたまえよ、と片目を閉じ、指を立てて唇に当てた。) -- アルラート 2014-06-05 (木) 21:41:02
      • は、っいえ、そんな、わ、わたしなどに、、お、お気遣いなど、か、かたじけない・・・(さらに緊張が増して口調がめちゃくちゃになる小林 わきの下まで汗びっしょりだ)
        魔書の複製は、と、とても高度だと、聞きます・・・け、研究所でもそれができるか、方は、ほんの、何人か程度だと、お、思います・・・ ア、ハイ、誰にもいいません・・
        あ、あの、その、きょ、今日はこのあたりで、し、失礼レイします・・あ、せ、せっかくなので、何かおすすめの、本とか・・ございますか? -- 小林 2014-06-05 (木) 21:46:44
      • さて、どうかな。勉強すれば誰だって出来るさ。私の場合は趣味が高じて、だがね、
        相手が普通の人間なら魔導書も複製させてくれるだろうが、魔術師相手となると少々面倒な事にはなるな……まずは君の紹介してくれたムァンという人に話を聞いてみるとしよう、ありがとう小林君。
        ああ、帰るのかい。お茶の一つも、と思ったのだがね。ほう、おすすめの本か、そうだね……。
        (そういうと、男は本の摩天楼の中をテクテクと歩きだし、ほどなく一つの本棚の前に留まり、一冊の本を抜き出す。)
        魔術に興味があるようだったからね、これなどはどうだろう。他では中々見れないものと思うよ。
        (差し出したのは黒い書物だった。ギリシャ語で『ネクロノミコン』と書かれている。)
        『ネクロノミコン』のギリシャ語版だ。焚書などにあって中々残ってはいないが一応は本物だ。ミスカトニック大学にいた友人から譲り受けたものでね。
        普通の魔導書には載っていない様々な魔術が記されているよ。これを持って行きたまえ。何、返すのはいつでもいいよ。
        (静かに笑みを浮かべて、どこか禍々しささえ放つその書を、小林の手に渡した。) -- アルラート 2014-06-05 (木) 22:05:01
      • はい…私のも、べ、勉強は、一応し、してるつもりなのですが…な、なかなかうまくいかなくて…
        (小走りにアルラートの後ろをついて回る) え、こ、これは…こ、これってげ、現存してたのですか!?すごいジョンディーンの暗号も、儀式もちゃんと載って…ネットのフォーラムでも、都市伝説扱いなんですよこれ!
        ほ、ほんとにいいんですか…わ、わたしなんかに…… ありがとうございます!た、大切にいたします!
        (両手でしっかりと本を抱きしめ、) -- 小林 2014-06-05 (木) 22:32:40
      • ほう、そうかね。これも一応は魔導書の類だが、人型の精霊などは有していなくてね、寂しくは思っていたところなのだがね。
        確かに伝説級のものではあるが……私にとっては等価値だよ。どの本も、全ては本に過ぎないのだからね。
        ああ、持って行ってくれたまえ。おそらくよい研究材料になるだろう。だが気をつけ給えよ。異形の知識について書かれたものだ。あまり魅入られぬようにな。
        (忠告する。だが男からそれ以上の感慨は感じられないだろう。ネクロノミコンに書いてあることなど当然知っていると言わんばかりだ。)
        君が良い研究者になることを祈っているよ、可愛らしいお嬢さん。 -- アルラート 2014-06-05 (木) 22:47:23
  •   -- 2014-06-01 (日) 23:23:34

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魔導書『白紙』に記されたこと Edit

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  • 魔導書『白紙』に記されたこと
    • 『意地悪な魔女』(Wicked-witch)
    • 『解析体 デュンケラ』
    • 『不思議の国のアリス』
    • 『ロジエール』
    • 『神統記』
    • 『無名の雑書』
    • 『偽典・ネフの戯画超訓』
    • 『倭文祭文註抄集成』
    • 『愛の書』
    • 『ケネィ=ジャハ』
      • 著者:不明
        編纂時期:不明
        現在の所持者:恐竜少年 正確にはこの『聖典』のうちの一冊を有する。

      •   蒼き竜の一族に古代より伝わる書物群を差す。“聖典”『ケネィ=ジャハ』とは南方の恐竜人類によって伝え守られるものである。
          神官によって管理され、神殿に安置されているゆえに外に持ち出すことは叶わないとされ、断片的な情報のみが外部に伝わっている。
          『ケネィ=ジャハ』は彼らの言葉で《知識の源》を指す言葉であり、上記の書物群の書名というわけではないらしい。
          その内容は非常に難解であるとされ、常に表記される文字が変化するため、まともに読むことは不可能に近い。
          如何なる知識が記されているのかは、神殿を守る一族に聞くほかないが、外部の人間に聞かせる可能性は低いと思われる。
          有史以前より存在する彼の『ナコト写本』や、古代ヒューペルボリアの魔術師によって記された『エイボンの書』に、『ケネィ=ジャハ』についての記述があるとされ、
          詳細なことはアーサー・ブルック・ウィンスタース=ホール牧師の『エルトダウン・シャーズ』に記されているが、信憑性は薄いと思われる。

          その内容をきちんと確かめることのできた人間がいないため、果たしてこれが聖典なのか、歴史書なのか、魔導書なのか不明であると言わざるを得ない。
           ―――ゴールデン・ゴブリン・プレス社刊『大魔術叢書』より

      • 彼の恐竜人類が奉斎する神典がこれである。
        古代において彼らがヴァルーシアの蛇人間やイグらとの関係を持っていた可能性は少なくなく、あるいはあの無名都市を建造した爬虫人類の流れを汲む可能性もある。
        故に、ヴァルーシアや爬虫人類についての文献も追う必要があるが、しかし南方の恐竜人間は恒温で胎生との情報もあり、異種の可能性も強い。
        謎の多い書物であり、私もきちんと閲覧したことはない。セラエノ大図書館にも存在しない書物である。
        現在の私の階位、権能ではセラエノ大図書館深部へのアクセスは不可能である。さらに深層に到達できれば、新たなる情報が得られる可能性が強い。

        私がこの街で遭遇したのは、『ケネィ=ジャハ』のうちの一冊だと思われる。機械の少女の姿に化身し、元の本の姿に戻ることもできる。
        紙では構成されておらず、機械によって構成されている。この巻のみがそうであるのかどうかは不明である。
        私が遭遇した一冊は『ケネィ=ジャハ』の端末と呼べる存在なのかもしれない。長時間の閲覧は不可能であったが、あれだけの情報が集まれば問題はない。
        その内容は改めて分析しなければならないが、暗号化されたような文字列によって構成されており、情報を圧縮したかのように、一つ一つの文字の言霊が強い。
        これらを解く方法ないし数式めいたものの存在があるのではないかと想像される。
        あの機械の少女の化身から考えるに、この『ケネィ=ジャハ』は、超過去、或いは未来の科学の成果なのかもしれない。
        次は魔術的干渉を試みる必要がありそうだ。
    • 『ラキーユ』
    • 『【両舌】のトロンプルイユ』

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  •   -- 2014-06-03 (火) 01:10:30
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Last-modified: 2014-06-08 Sun 02:12:05 JST (3611d)