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| | 分かりやすさに欠けたのでいまさら収納
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- 華焔の従者と魂焼術
- 華焔の魔女霊より炎を賜り、継承していく者達と彼らが扱う魔術の事
- 自らの魂を薪として身の内の炎に焼べる術、術者はこの炎を一生をかけて育て、理解を深める
- 師から弟子へと身の内の炎を移し与える事でのみ継承されていく
才能は関係なく、日々の研鑽によってのみその力は高められるとされている
- この術に決まった型は存在しない、身の内の炎をどのように育て、表現するかは術者一人一人に委ねられている
- この術によって放たれる熱や焼かれた者、この術の果てに力尽きた術者達はすべて魔女霊に献上されるらしい
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| | ある魔術師の研究レポート
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- 彼らの修業は私達魔術師とは一線を画す物がある
私達は互いに寄り集まり情報を交換し、多くの魔術書と多くの師から知識を授かり、自らの研究へとつなげていくが、彼らは常に一人の術師に師事する。
まれに別の、より上位の術師に教えを乞う事もあるようだが、基本的に師は一人だ
人里を離れ、森や沼で師と共に生活する中で術よりもまず思想を習う
そして師が独自に良しと判断すると初めて力を授かるのだ
継承の仕方も独特だ
まず師と弟子が向かい合い、互いの手を取る
そのまま師が呪文を唱えると弟子の手に炎が灯る・・・これで継承はほぼ完了してしまう
彼らの術に理屈と呼べる部分はほとんどなく、上記の時点で炎をまるで手足のように自在に扱えるようになり、自身の炎に焼かれる事はなくなる様だ
その数少ない理屈というのが、彼らが四火行と呼ぶ基本技術で、炎の操作技術を4つに分類した物だ
彼らはその4つの基本技術を器用に組み合わせることで炎術を為すが・・・これらは彼らにとっては小手先の物らしく、熟達した術者であるほど瞑想を重視していた
聞けば瞑想・・・己の内に灯った炎を育てる事こそが彼らにとって最も重要な事らしい
彼らは学者や技術者というよりは聖職者や修験者に近い存在なのだ
- 彼らの力を私達の解釈で説明するのならば・・・魔術の事前詠唱と、魔力の継ぎ足し、そして分解と変性と言った所か
私達は通常魔力を練り、呪文や儀式によってこれを変性し、魔術として放出している
その為儀式を省略する程に構成は乱れ、術は弱くなる
だが彼らにはそんな事はない・・まるで息をする様に手に炎を灯し、投げつけ、炎上させる・・そこに詠唱ととれる動きはない
その秘密は彼らの魔術の組み方にある・・・
彼らは自身の肉体と精神の狭間・・魂ともいうべき場所に炎の魔術を宿し、これと融合する事で保っているのだ
これにより人の身、人の心を保ちながらも魔性の者に限りなく近づいているのだ
そして日々の生活の中で魂の炎に魔力を継ぎ足し、高め、理解を深めている
いざという時には其処から必要な量だけ抽出して放てばそのまま炎術となる・・・いわば既に詠唱のほとんどを終え、いつでも放てるように保っているのと同じだ
- 炎にのみ特化されていると先に評したが、それは応用力が足りないという意味ではない
寧ろ普段から触れつづけたが故か、彼らの炎術は上位の魔術師と比べても遜色ない程に優れた広がりを見せる・・それについては次の項で説明しよう・・・(ページは此処で途切れている)
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| | ある聖職者の証言
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- 嗚呼主よ・・・私は彼らが憐れでなりません
彼らの扱うあのおどろおどろしき炎の術は、まさしく地獄の業火その物
彼らは自らの魂がその炎によってどれほど深い火傷を負っているかも知らぬままその所業を続けているのであります
このままでは死した後も、その魂は救われる事無く、深い深い火傷に苦しみ悶え、喘ぎ続ける事でしょう・・・
主よ、どうかあの憐れな魂に救いの御手を
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| | 魂焼術
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- 四火行
華焔の子らが提唱する炎を操る技術の基本的分類
- 着火
火を着ける事
- 増火
火を高める事
- 操火
火を操る事
- 消火
火を消す事
- 炎がある状態から炎のない状態へと移行する事、また熱を弱める事
- 二炎域
華焔の子らが提唱する炎を作用させる領域の基本的分類
- 実炎
現象としての炎
- 炎を自在に操る使用
炎の光や熱、噴出や爆発を起こしたり
操火によって重さや粘性を持つ炎を
消火によって光や熱のない炎を出す事も出来る
- 虚炎
概念としての炎
- 肉体や精神に影響を与える使用
人や動物が炎によって抱く安心感や恐怖を助長したり
増火によって肉体の強化や若返りを
消火によって肉体の弱化や老化を行える
- 想煉
華焔の子らが提唱する炎を操る上で最も重要な事
身の内の炎と向き合い、育てる
- 魂に籠った炎の魔術に魔力を注いで強くする
この過程で炎への理解を深める
これを十分に行った者は途方もない程の熱量を自在に操り
必要以上に何かを傷つける事は決して無いとされる
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