IK/0022
- セックス! --
- (叫びは虚しく森に響き、木々の枝で羽を休めていた鳥たちが飛び立つ音だけが答えとして返った) --
- (噂を一つ一つ指折りで確認していく)肉も血も無し、俺は男でとっくの昔に意味分からん呪いで死亡
死に方としては本当クソみてえな最期だったし…つまりは問題ねえな!(朱に染まる森に入れば若干ピンク色になるスケルトン) 甘い物ー栄養ドリンクーえー他には安いタバコに身体の温まる酒ー -- 骨
- (常秋の森は歩きさ迷う骨を日の光と相まって鮮やかに染め、積もらせた葉に骨の軽やかな足音が乗る)
(森の中を幾らか歩いた頃。森の中ひっそりと佇む一軒家を見つけるだろう。こじんまりとした、蔦に覆われてはいるものの人の気配がするものだ) (貴方は勇気を持って戸を叩いてみてもいいし、肝試しがてらに踏み入ってみるのもいいだろう。骨の貴方に、肝のあるなしはともかく。) --
- オッケー辿り着いたぜ、この場合は受け入れてくれたって事かね(魔女なら立ち入るための結界の一つや二つあるだろうと伽藍堂の頭で考える)
スカルジョークの分かるお嬢さんな気がする…ノックしてもしもーし(コンコンと扉を叩く、骨なのでちょっと高い音) -- 骨
- (ノックの音は虚しく響き…しばらくして、屋内の異音が貴方の耳に届く。その、何かが崩落したかのような音から少しして)
……留守です! (扉の向こうから、そんな声が返ってくる。声から年の頃を察する技量があるならば、割と若そうだとわかるだろう) --
- へっへっへえ居留守には慣れてるんだぜこれがなあ、そして俺は気が短い方なので比較的直ぐに帰るぜえ、還りはしないけどなあ骨だから!
(指でカリカリと扉を軽くこすって威嚇のような謎の行動をしつつ)まああれだよ来た理由だけ聞いてみない?いや言うんですけどね? という訳で行商人です、菓子類薬類に魔除けの類、あとはトランプとか雑に取り扱ってるんで興味はおあり? -- 骨
- (語りの視点は家の主にしてこの森の主…朱の魔女に変わります。彼女はこの森の中悠々自適に引き込もって長くたちましたし、構ってくる連中のほとんども死に絶えこれから遂に完全に引きこもれる…そう思っていた矢先でした)
(魔女は必死に考えますが、カリカリと扉を引っ掻く音に小さく悲鳴をあげかけ、テンパりました) ま、間に合ってますぅ… (黙っていればいいものの、小心者の彼女は返事しないのも恐ろしく、そう答えるのが精一杯でありました) --
- そおうー?そんならいいけど甘い飴ちゃんとかクッキー食べたくなったらお言いよ?
(いっぱいいっぱいな声が聞こえてきても気さくなノリはまるで変わらない、死んでも治らない類の性格である) 今近くに開拓地があってさー俺ちゃんそこのハズレでのんびり商売してるから良かったら見てね (そう声を掛ければそのまま普通に帰っていく、本当に長居する気が無かったようだ) -- 骨
- (この人すごい喋ってくる…と当魔女比にしてぼんやり思いながら崩れてきた魔導書に埋もれていた魔女は甘いものにつられかけましたが)
(魔導書の下で藻掻いているうち、扉の向こうの人物は立ち去ってしまったようで) あぅ…(少しは掃除をしよう。魔女はそう思いながら今日のところは諦めてそのまま寝てみることにしました) --
- あら、良い森じゃない。………さて、散歩がてらに徘徊してたら迷ってしまったけれど、出迎えはあるのかしら? -- シュガー
- (散歩気分で森を行く、この森の主ではない魔女の貴方は気付くことがいくつかあります)
(一つは、秋の森特有の恵みの恩恵は主に外側に多く、まるで外へ追い出すように成果物が生ること) (奥に行くほどに、寂しさは増し、普通の人間では寂寥感に駆られ森を出たくなるような魔法をかけられていること) (骨の人のようにそういった感覚の薄い人や同類には効きづらく、また、魔女である貴方は程なく小さな小屋にたどり着くでしょう) (そしてその小屋には張り紙がしてありました…曰く)「訪問販売お断り」 --
- 出迎えは無し、ね。普通、この私程の大魔女を前にしたら使い魔の一つでも遣すのが礼儀でしょ(とは言え、自身は散歩がてらに立ち寄った招かれざる客…大体、こういう所に住んでいる魔女というのは人嫌いが相場なのだ)
(そして結界を物ともせず小屋までたどり着けば) そもそも、此処まで物を売りにくる豪胆な者はそう多くないのではないかしら。人食い森ねえ?(ガンガンガンガン!!と扉をノッ…クと言うよりは、叩く!) -- シュガー
- (とにかく人を追い出したくてたまらないといった構成の森の奥、ひどい張り紙の貼られた扉を叩けば)
ひっ…(という、短い悲鳴と共に小屋の中で何かが崩れる音がします) ぐっ…うえぇ…(消え入りそうな声が、ノックの音の止んだ森のなか静かに染み入り) (それっきり音はしなくなりました。ノブを握れば、不用心にも鍵はかかっていないことがわかります) (押し入り、中で何が起こったのか確認するのも、放っておくのも魔女の貴方に託されました) --
- …(問答無用で扉を開ける魔女)
はいお邪魔するわよ? -- シュガー
- (扉を開けた先。朱の森の小屋の中は…様々な本や何に使うのかよくわからない器具が混沌とした山を作る…いわゆる「汚部屋」でした)
(魔女の貴方がこの余りにもあんまりな部屋の光景に親近感を覚えるか忌避感を覚えるかはさておき、そんな山の下) うぅ…あれ…は、入ってきてる…!?(目を白黒させ、赤い色の髪を振り乱しながらテンパる少女の姿がありました) --
- は〜、きったないわね。でもまあ、研究テーマの一つもあればこんなもんかしら(ずかずかと小屋に上がり込めば、ばっさばっさと本の山を雑に退かし、まるで小屋の主のように我が物顔でそこらに座れば)
…(じっとこの森の主である。赤い髪の少女を見ながら) お前が此処の主かしら?ねえ、人食い老婆? -- シュガー
- (人払いも効かずズカズカと入り込んでこられるのは中々無かった経験で、魔女は動転してしまいます)
(森の主たる魔女は気の利いた返しが浮かばず)うぅ…そーよ。何よぉいいでしょ私しかいないんだから汚くても…! (人付き合いの苦手な魔女はぶつぶつと呟くように続けます)この間の骨の人といい、物好きすぎるでしょう…その噂知ってるのに、わざわざ来るなんて… -- ?
- 自分一人しかいないからと、こうしておくのはナンセンスよ。だって、この私の様な者が何時訪れるかわからないでしょ?(くくくーとわらい)
お前の結界が見事に美しいから、こうしてわざわざ挨拶しにきてあげたというのに、随分な物言いね? 私は大魔女シュガー。お前は? -- シュガー
- うっ…それはそうかもだけど。でも、これはこれで便利だし不都合を感じないからいいのよ…!(ぷくーと、外見年齢14歳前後の魔女はそれにしても幼い表情で拗ねて見せて)
ふ、ふん。今更褒めても遅いね、君はかなり…面倒なやつだな(名乗りだすのを眺めながら、どうせ魔女なら偽名だろうと眉間にシワを寄せて) 私は朱の魔女。名で呼びたいならアキって呼んで、不遜な魔女のシュガー…それから (一拍おいて、魔女は視線をそらしながら)で、できればちょっと助けて…(本に埋もれたままの魔女はそう言って右手を差し出すのでした) --
- (そんな様子を見れば、まあ、割りと楽しそうにしている)
アキね、今は春だというのに、随分と傲慢な物。朱の魔女…だけれど、同属としてお前には共感をしめしておくわ 私のテーマは創造よ。芸術、創造の魔女と呼ばれているわ。暫くこの王国で自身の芸術をしらしめていくつもりだから、よろしくおねがいしておくわ。(ふわふわと浮く金色の爪で、抓むようにしてアキの手をとれば、本の山の中からずぼっと引き摺りだして) -- シュガー
- 名前ってそういうものだろう?シュガーだって、全然甘そうじゃない(皮肉げな表情でこういう事を言うところが人を離れさせていくのだと、わかっていてわざとやる魔女です)
創造ね…へえ。芸術か…秋の私には割と興味のあるテーマだわ(芸術の秋と言うし、と抓まれながら余裕ぶっていますが表情は少し不安げで) 助けてくれた礼に、少しばかりもてなして上げるわ…少し、待ってね (そう言って魔女は少しだけ本をどけ、ソファーを掘り出し、テーブルを使えるように整えてから) 私のテーマはそうね、最近は特にないかな…この秋の森、朱の森を維持するのが目的…かな(そう言って用意したのはスッキリした香りの紅茶と、楓のシロップでした) --
- あら、そう思うならなめてみる?・・・あんなとこや、こんな所、まで?(そしてもてなすといわれれば、得意げに)
双よ、最初からそうするべきだったわ貴方は。良い?アキ。魔女として実力に不遜がない者なら、結界に足を踏み入れるものあれば出迎え持て成すのがデキル魔女スタイル、というものだとおもわない?私は…思うわ!!!(要するに、もてなされたいといういことだ) まあ、魔術や魔法の研究とは切っては切り離せないものに停滞と維持という物がある。この森の結界歯、維持してこそ貴方の結界であると、そういうことね?(出てきた紅茶に満足そうに頷けば、浮遊する爪で起用に掴み、遠慮することなく頂く物で…) -- シュガー
- いや何言ってるんだ君は。だいたい、名は体を表すわけじゃないだろう…君が砂糖菓子の魔女だったらそれもやぶさかじゃなかったけどね(頭を振って魔女はつぶやき)
(その言葉に呆れたような表情を浮かべて、答えます) こちらこそいいかい、シュガー?最初からそういうもてなしの心を持ってる奴はこんなところに引きこもらない (持てる限りのキリッとした表情でそう答えると、自分の分のお茶に手を付け) 季節を止める、というのは割と面倒でさ。秋のまま止めている今と、実際に秋になるときとではまた…ねえ、この話必要?(自分の領分に遠慮なく入ってくる眼の前の魔女に半眼になってそう訊ね) そういう君のその爪もなかなか面白いものだね、そういうものを想像するのが君の領分? --
- なに、からかい甲斐がない。ははーんアキ、貴女もしかして…真面目ね?
…ま、それもそうね?まったく、人食い老婆が居ると期待してきたのに、出てきたのはこんな小さな子で、大魔女である私はとっても期待外れなのよ? アキは私の期待を裏切ったのだから、私をもてなすのは当然でしょう?そしてこの私をもてなすのだから、そんな話だって当然必要(何て言っていれば、自分の話しになって) ああ、これ?そうね、魔法の副産物の様なものよ。随分昔の事…魔術の理を手にする代償として、両腕をくれてやったのよ。それからはずっとこれね(カラスを模したローブの裾をめくって見せれば、腕はなく…断面を覗けば、黒い宇宙空間の様な場所が広がっている模様で) -- シュガー
- 君がふざけ過ぎという観点もあるけどね…まあ、冗談の通じなさではそうかもね(魔女は苦笑いを浮かべて)
そりゃすまなかったね、今から期待に答えてもいいのだけど、私は化けるの得意じゃなくてね… ふぅん…魔術の対価に腕を差し出したのか(そうしてまで手に入れたかった理由を聞こうか魔女は少し悩んで、やめました) それで、代わりにその爪か。なかなかユニークな解法だね…奴隷を飼ったりしないところが好ましいと思うよ -- アキ
- 長生きをしてると、不真面目が板についてくる物なのよアキ。
奴隷ならいないけれど、執事なら居るわよ。ハッコンというの。アキ…部屋をこんなにして、引きこもっているなら、貴女にこそ奴隷や使い魔が必要なのではなくて?(ぽいっ、ぽいっと散らばった本を爪でつまんでは投げるようにして積み上げながら) それに、物資の調達はどうしているのか気になるわね。セールスお断りなんでしょう? -- シュガー
- そうきくと長く生きるのは悪いことばかりに見えるね…これでもそう、だな…割と長く生きてるつもりなのだけど
(年齢を答えようとしましたが、一体いつから数えるのを放棄したかわからずふんわり流す魔女です) 私はこれで自立できてるからいいんだよ…(煩わしそうに答える魔女はどう見ても自立できていませんがその辺の本のようにいろいろ放り投げているのでした) あれは前に行商を名乗る骨が来たからね、場当たり的な対処として書いた。私はここから出る気がないから、もし万が一もう一度来たら困るからね 物資自体は簡単だ。私がどうして実りの秋を選んでいるかといえば…まあ、そういうことだよ (なんとなく説明した気分になっている魔女ですが、つまりはこの森全体にかけられた秋であり続ける呪いによって出来る収穫物で補っているのでした) -- アキ
- 不真面目にだって良しがあるものよ?例えば、明日やらなきゃいけない事を、自分は不真面目だからと言い、一週間先延ばしにしても心が痛まない、とか?
なるほど、ま、此処で結界を構えて維持しているだけの事はあるというわけね。ふふ、関心関心(少しだけ楽しそうに言えば、出された紅茶を一飲みにして) ふぅ…じゃ、私はこれで帰るわね。今日はお前に、挨拶しに来ただけだから(言えば、上機嫌に笑みを浮かべて) それでは人食い森の朱の魔女よ、ごきげんよう!(ばさっとカラスを模したローブを翻し、魔女の小屋をあとにするのでした) -- シュガー
- フフン、その点は大丈夫さ。私は真面目だからね、そういうのはスケジュールを組み直すよ(詰まりはやっぱり先延ばしでした)
ああそうかい。老婆じゃなくて悪かったね…ま、私はいつでもここでこうしているから 別に、遊びには来なくていいし、また来てくれなんて頼みもしないから、気を使うなよ? ああ、ごきげんよう創造の魔女。また…いや、別にいいや。それじゃ、気をつけて帰るのよ(そう言って魔女は久しぶりに長く会話した疲れから、部屋の片付けもせずそのまま眠るのでした) -- アキ
- (ガンガンガンと扉を叩く)
アキ。開けて!シュガー様がまたお前の家にきてあげたわ! -- シュガー
- (以前よりも強めに張った人払いの結界を物ともせず押しかけた創造の魔女をドアの覗き穴から伺いながら朱の魔女は頭を抱えます)
アイツなんでまた来てるんだ!?留守でーす!!いませーん!!(魔女は声を張り上げそう叫びました) -- アキ
- ええい小賢しい結界とドアね!居ないの?居ないなら開けるわよ?(居留守の返事を聞きながら、爪で扉に触れれば、扉をブロック状にしてしまい)
(そして鍵がかかってそうな場所だけを抜き取れば、扉を戻し、ガチャリと何事も無かったかのように開ける) …私…おでまし!(ばーん!!とバックライトにきらきらの魔法エフェクトを背に、シュガー様の登場だ!!) -- シュガー
- おまえーっ!いないって言ってるのになんで入ってくるんだ!?っていうか、来るなって意思表示がそこかしこにあったはずでは!?
(困惑する魔女の言うように、たしかに道中落とし穴など物理的なものや魔術的なものも含めて様々仕掛けがありましたが、ここまで来れたというのはそういうことです) うおっまぶしっ…なんだよその無意味なエフェクトはさー!もう、いいよ仕方ない、今日はなんの用だい? (ハァーッとわざとらしいため息の後、年若い魔女はやれやれと首を振って来客に向き直ります) -- アキ
- 居ないなら入ってもいいじゃない。まったく、アキ、小賢しい結界をそこらかしこに増やして一体どういうつもりよ!
かっこういいでしょう(ぎゃきぃ!そして今日は何の用だいと言われれば)貴女はずっとこの森に居るから季節感が無いかもしれないけど…今世間では夏がきているのよ?夏…なーつ。(3回位言う) -- シュガー
- 聞いてるのっ?もう、折角お土産も持ってきたのに。それもこの私が直々によ?(言いながら、芸術家を自称する大魔女は絵画を取り出し、がこっと置いて) -- シュガー
- (魔女は愕然とした表情で叫びます)君の倫理観どうなってんの!?魔女にそんなこと言ってもとは思うがさぁ!
聞いてるよ、夏が来てるんだろ?季節の魔女としてはそれくらい把握してるさ、そろそろ結界を弛めて外の季節にあわせても良い頃だろうとね (魔女はその置かれた絵画に目をやると、少しだけ意外そうな顔になって)い、意外だ… 君、本当に芸術やるんだな…!で、誰だいこれは、知り合いがモデルなのかい?(鏡とか見ないタイプの魔女は、真顔でそう訊ねました) -- アキ
- 普通よ、普通、じゃあアキ。こう考えて見なさい?貴方はこの森のダンジョンマスター。いわば、そうね。ボスよ、ボスキャラ
それがやってきた冒険者達に、我がダンジョンを犯すとは…君達の倫理感はどうなっているのだ?というボスは居なくない?ボロボロに見える遺跡にだって、ガーディアンとか居るわよね。同じ様な物じゃない? 聞いていたのなら、夏よアキ。夏と言えば海。そう、海に行きましょう!!引き篭もってばかりいるとキノコ生えるわよ?(ばんばんっと机を爪で叩きつつ…) 芸術家を自称する私が芸術を嗜まなかったら、芸術家を自称出来ないじゃない。うんうん、知り合いよ?カワイイでしょう? -- シュガー
- もう秋になったじゃない!! -- シュガー
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