施設/聖少女騎士団寮

  • - 帝国残党掃討戦 -
  • - 皇帝崩御 -
    • (一際大きい爆発音が響いた)
      (王都ローランシア。その城壁が崩れ落ちた)
      (実際にはその時点で壊されたのは一部だったが、西側の誰もが確信した)

      (――敗北を) -- レイラ 2012-09-01 (土) 22:29:44
      • (全身の血の気が引く。鉄壁を誇る城塞が、――一部とはいえ――崩壊する音)
        (恐らく空からの爆撃か何かだろう。それがとうとう、命を懸けて守っていた場所に傷をつけたのだ)
        (万事休す――連合側の誰もが、帝国側へと下るだろうことを覚悟したその時)

        あ、れ……?
        (突如として、直近の帝国兵達が身を翻して後退していくのだ) -- ヨノ 2012-09-01 (土) 23:15:22
      • (慣れ親しんだ城下町が蹂躙されるのだ)
        (捕虜となるか虐殺されるのだ)
        (今までの人生が全て無駄になるのだ)
        (自分はすべてを失うのだ)
        (様々な感情がレイラを支配していく。涙が一筋こぼれ落ちた)
        (自決するにも槍では不便だ。せめて共に戦ってきた仲間にやってもらおう)
        ヨノ……ヨノ?
        (ヨノの様子がおかしい。いや、その視線の先が)
        (帝国兵が後退していた。よく見れば後方の部隊は東に向かって逃走しているのだ)
        なんだあれは…… -- レイラ 2012-09-01 (土) 23:22:33
      • (今まで散々苦しめられてきた帝国が、今のこのタイミングで退却する理由がまるで分からなかった)
        (魔導砲のようなものが帝国にもできて、味方に損害を与えないように? ……それはないだろう。今さらそんなことを気にする帝国でもない。平気で味方ごと撃つ。……それは恐らく連合も変わらないだろうが)
        (暫くぽかんと口を開けてその様子を見ていたが)
        あ……あ、っと、お、追え! 逃がすな!!(と、声を上げる。事態は分からないが、これはもしかすると待ちに待った転換点かもしれないと睨んだのだ) -- ヨノ 2012-09-01 (土) 23:30:48
    • (帝国軍の動きは明らかにおかしかった)
      (最後まで戦おうとする部隊もあれば、退却を急ぐ部隊もある)
      (それが皇族と平民の差だと気づくにはかなりの時間を要することになる)
      取り囲め!包囲しろ!相手の指揮系統はバラバラだ、今なら勝てるぞ!
      (激を飛ばす。頭を失った烏合の衆など、以前の西側諸国にも劣る) -- レイラ 2012-09-02 (日) 23:01:28
      • なんだかよくわかんねえが……オイお前ら! あたいの言ったとおりだっただろ!? 転換点だ、突っ込め!!
        (先ほどまで死んだようだった連合兵の士気は嘘のように盛り上がって、抵抗する帝国兵、逃げ去る帝国兵も関係なく首を跳ね、心臓を貫き、魔術によって塵芥へと変えていった)
        弓兵! 目標は敵陣後方! ――射れぃっ!!
        (帝国兵を囲もうと広がり始めたその次の手として、出口を塞ぐ矢の雨! ばたばたと面白いように倒れていく帝国兵に、寧ろ罪悪感すら芽生えるほどで) -- ヨノ 2012-09-02 (日) 23:13:31
      • つくづく戦とは不思議なものだな……偶然の出来事で優劣が一気に入れ替わる……
        (的確に指示を出しつつ、重装騎士の突撃で前線を一気に押し返していく。城壁は最早遥か後ろだ)
        私が勝利を約束しよう!だから死力を尽くせ!力のひと雫も残すな!
        (言いながら自らも突撃する)うおおおおおおお!
        (地面から氷柱を生やし騎馬の足を止め、トライデントで兵を貫いていく。あまりに一方的な展開はただの虐殺とすら言えた) -- レイラ 2012-09-02 (日) 23:23:03
      • (やがて生きた帝国兵は殆ど前線から退くか死体へと変わっていて、王都の前に夥しい量の「死」が転がっていた)
        ……レイラ、どう思う。なんで帝国兵は前線を退いたんだ?
        (残存兵を探し出す中、ふとヨノがレイラに声をかけた。それは、連合側の誰もが気にしている事)
        (気味が悪いほどに戦局が変わった。勝利をほぼ収めつつある連合軍ですら未だに実感が持てない) -- ヨノ 2012-09-02 (日) 23:37:43
      • ……さあ、帝国本国になにかあったのだろう。魔導砲が撃ち込まれたか、柱の騎士が大量出現したか……
        一番考えやすいのは仲間割れだが……皇帝の下一枚岩でかかってきた帝国にしては不自然だな……
        ((結局、撤退しなかった兵士の半分は死体となった。その光景を見るうち……)
        (初陣でも感じなかった嫌悪感を感じた。肉を貫く感触。血の匂い。内臓の匂い。すべてが汚らわしく感じた)
        ……戻るか、私たちの王都に。――我々の勝利だ!うあああああああ!!
        (嘔吐を抑えるように声を上げ槍を掲げた) -- レイラ 2012-09-02 (日) 23:47:13
      • ……仲間割れ、ねえ……(だとしても不自然な箇所は多い。しかし、頭を振って)ま、考えても仕方ねーか。罠では無さそうだし、なるようになるだろ。
        (そう言って、戦場を見返す。死体、死体、死体。何処を見てもそこにあるのは死体の山ばかり。思わず、表情を険しくする)
        あ、ああ……よっしゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!
        (声を張り上げれば、気持ち悪さも消えるかと思った。だが、言い表せない感情が王都に帰還後もくすぶり続けたのであった) -- ヨノ 2012-09-02 (日) 23:52:56
  • - 王都決戦 -
    • (戦線は王都の東まで押し込まれていた)
      (圧倒的な物量で繰り返し繰り返し増援を送り込んでくる帝国に、連合軍は後退するしかなかったのだ)
      (帝国軍は文字通り仲間の屍を乗り越えで進む。長らく封印していた中央突破で)
      (ゲヴァルト・リヒトが発射できない連合軍にそれを押し止める力はなかった)
      ここが決戦だな……(レイラは呟いた。配下の重装騎士150騎も、毒によって数名が離脱していた)
      (柱の騎士やアンデッドを盾にし、重装歩兵に弓を射らせてからの接近突撃はもはや定石となっていた)
      (それでも効果が持続していたのは結晶魔法のためであった) -- レイラ 2012-08-28 (火) 22:15:37
      • (劣勢には、慣れている。今まで何度となく帝国には苦渋を飲まさせれてきたが故に、その対処にも慌てずにすることが出来た)
        (とはいえ相変わらずの毒、物量差は経験だけでは覆せるようなものでもなく、結局は結晶魔法のような燃費の悪いものに頼らざるをえないというのが実情だ)
        ちぃ……どこからこんな数が出てくるっていうんだい、帝国は……!
        (帝国兵の首を跳ねながらも舌打ち。終わりの見えない戦局は疲労も加速度的に増えていく) -- ヨノ 2012-08-28 (火) 23:17:21
    • (前線は僅かずつだが押されていた)
      (汚染公領のマスケット銃にも怯まず突撃してくる帝国騎兵が多すぎるのだ)
      (神国の重装歩兵と王国の重装騎士が対応するが数に劣っていて後退を余儀なくされてしまう)
      (城壁に迫る部隊もあり、陥落は時間の問題かとも思えた)
      退くな!ここで突破されれば我々は御終いだと知れ!全軍突撃!
      (最初こそ、前線が膠着したおかげで休息を取れた聖少女騎士団も休みなく戦ううちに疲弊してきた)
      (水銀毒で脱落する重装騎士も十数名を超え、舞台の士気は下がっていた) -- レイラ 2012-08-31 (金) 23:15:50
      • (まさに泥沼状態。背水の陣である。戦力はおよそ拮抗しているが、それでもやはり帝国の数の暴力と毒による汚染にじわじわと戦力を削がれていくのは連合軍)
        (疲労はピークに達し、倒れる者も多い中聖少女騎士団は戦っている)
        もう少しの辛抱だ! 転換点は必ず来る、それまで持ち堪えるんだよ!
        (必死に声かけをして煽るが、余り効果は期待できない。やはりこの間、夜襲を仕掛けてきた賊を逃したのは痛かったのだ) -- ヨノ 2012-08-31 (金) 23:26:00
  • - ゾド要塞包囲戦 -
    • (大群が要塞を取り囲んでいるのは壮観だった)
      (完全に補給路は断たれ、要塞内の帝国兵は飢え死にを待つばかりだろう)
      (連合軍もゾド要塞の堅牢さを知っているからなのか無理に攻め入ろうとはせず待ちの一手だ)
      退屈だな……時折出てくる兵たちもほとんどが錯乱していて統率されていない。これは時間の問題か -- レイラ 2012-08-25 (土) 21:13:55
      • ……ぬるすぎる。レイラ、ここを取られた時の連中は、こんなにも脆かったか?
        ……あたいには、なんつーかこう、嵐の前の静けさというか……そんなふうに思えちゃうんだよねえ。虫の知らせってやつさ。
        早めにケリつけなきゃ、もしかすると…… -- ヨノ 2012-08-25 (土) 23:14:47
      • 言われてみれば……と言いたいところだが、相手には毒もなし、同じ人間だ
        大きく負ければこんなものだろうさ。しかし、虫人に虫の知らせと言われると心配にもなるな……
        早く仕留めようとすると犠牲もでる。我々下っ端は見てるしかないのだ -- レイラ 2012-08-25 (土) 23:25:20
      • チッ、歯がゆいねえ……もうすぐ仕留められるっていうのに、なんなんだこのざわつく感じ……
        (言いようのない不安がヨノを襲う。まるで、これから起きることを予想していたかのように) -- ヨノ 2012-08-25 (土) 23:32:28
    • (異変は徐々に近づいてきた)
      (東の地平線から地響きが、小さくだが聞こえてきたのだ)
      ん……何か大きな兵器を使ったか?
      (呑気とも取れる発言をするレイラは当然帝国の総力を知らない) -- レイラ 2012-08-26 (日) 20:50:04
      • ――いや、違う。これは……
        (触覚が左右に震える。振動を探知し、相手の存在を知る原始的なレーダー)
        ……足音、だ……!(真っ青な顔でそう零すと)
        レイラ! 今すぐ全軍に退却命令だ! 尋常じゃねえ数が来るぞ!! -- ヨノ 2012-08-26 (日) 23:12:19
      • なん……だと……これ以上の増援が来るというのか!?
        (聖少女騎士団だけならともかく、ゾド包囲のため兵站を築いている重装騎士たちは移動に時間がかかる。連合軍全体となればなおさらだ)
        聖少女騎士団は全軍撤退!他の隊にも知らせてくる!私の名前でも動く部隊はあるだろう!
        (そういうと馬を走らせる。地響きは大きくなっていき、うっすらと地平線が黒く染まり始めた) -- レイラ 2012-08-26 (日) 23:20:58
      • その数5万……いや、もっとだ! ヤッコさん、ついに業を煮やしたようだね……!
        (第二皇子、鳳爛。王に最も近いと噂される男の率いる兵、その数10万。帝国はまたも数の暴力を振るってきたというわけである)
        チィッ、どんだけいるんだ……あっ、レイラ! ……クソッ!!
        (増援を目視するべく、上空へ飛ぶ。黒い絨毯がどんどん広がっていくのが見えて)
        ――っ、全軍ーっ、退却ー!! 帝国兵の増援が来るぞぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!
        (そのまま空からありったけの声量で叫んだ) -- ヨノ 2012-08-26 (日) 23:29:04
      • (包囲戦をかけているこちらが攻め込まれれば一気に各個撃破されてしまうだろう)
        (それだけは避けなければならなかった)
        (ヨノの制止を振り切り、結晶魔法で喉と肺を強化して叫ぶ)
        私は聖少女騎士団のレーデンツ!帝国軍の増援多数!迅速に退却せよ!

        (……そう簡単に物事が運ぶ訳もなく、勝利を目前にしていた連合軍の一部はこれに応戦。これまでとは違う圧倒的な物量と連携戦術で次々に殲滅されていった)
        (ゾド要塞のはるか西で陣形が整うのはもうしばらくしてからのことであった) -- レイラ 2012-08-26 (日) 23:41:46
  • - バルバラの誇り(3) -
    • (聖少女騎士団は守りの薄い北方に回されていた)
      (ウラスエダール壊滅と共に帝国の北部は軽視されたとの見方がされていたが、逆だったのだ)
      (あえて北部から攻め込むことで西側の意表をつくという作戦だった)
      (小回りが利き戦力を持つ聖少女騎士団が回されたのもそれが理由だった)
      まずいな……いくら我々の戦力でも足止めしきれるかどうか……
      (アンデッド、ゴーレム、神殿騎士、重装歩兵が入り乱れる戦場でレイラはつぶやいた) -- レイラ 2012-08-22 (水) 23:08:12
      • (背後に見据えるは広大なガラス野。竜という存在の凄まじさを体現している呪われた地、ウラスエダール)
        (大丈夫。今は来ていない。此処に竜はいない。そう言い聞かせた)
        (それでも、ああ、それでも。誰の目から見ても明らかだ。彼女は――震えながら戦っている)

        いくら防備が薄いからってこの数じゃ……
        (畢竟、弱気も吐く) -- ヨノ 2012-08-22 (水) 23:21:32
      • (普段なら騎士団で一番頼りにしているヨノの戦力も今はあてにできない)
        (連邦壊滅に対してなのか、ドラゴンそのものに対してなのかはわからないが、彼女は恐れている)
        神国兵のファランクスの後ろから回り込んで接近する!矢はそれで防げるはずだ!
        (結晶の能力を喉や腹に溜めて声を出す。手っ取り早く士気を上げるには大きな声や音が最も効果的である)
        (ヨノをフォローしつつ戦わなければならない。日ごろ頼っているお返しだ。レイラはそう思った) -- レイラ 2012-08-22 (水) 23:30:13
      • (しかし、そう上手くは行かないのが戦というもので。使えぬ者を庇いながら戦って勝てるほど帝国も甘くはなかった)
        (数が違いすぎる。攻勢に回っても削れるのはほんの僅かで、逆に次々と串刺しにされる歩兵。結晶魔法は十分に効果を発揮していたが、それでも不利には変わりない)
        (くそ、あたいはなにをやっているんだ! そう何度も奮い立とうとしたが、心が何かに囚われて身動きできない。そんな中、ついに一本の矢がヨノの脇腹を直撃してしまう)
        ぅ、あ……っ(視界が蹌踉めく。ここで終わってしまうのかと、蹲った) -- ヨノ 2012-08-22 (水) 23:47:23
      • ヨノーッ!!(いつもなら焼き尽くしてしまうはずの矢をまともに受けたヨノを見て流石に冷静ではいられない)
        後退だ、後退しろ!結晶の力は使って構わん、生き延びることを先決に考えろ!
        アンデッドとゴーレムを盾にして転身!一度中央戦線まで交代するぞ!
        (動けそうにないヨノを馬上から身を乗り出して拾い上げ、後ろに載せる)
        ……大丈夫だ、傷は浅い。すぐに手当してやるからな…… -- レイラ 2012-08-22 (水) 23:58:14
      • レイラ……すまねえ……
        (その顔は戦士のソレではない。一人の、巨に、恐怖する――女の子のもの)
        (だが、この事態を予測していない帝国ではない。聖少女騎士団を統率していたのはヨノを拾い上げたレイラその人だ。それをむざむざ逃がすわけに行かず、猛追!)
        (何十、何百もの帝国兵が死ぬが、それを脱した帝国兵がアンデットを燃やし、ゴーレムを倒す。みるみるうちに撤退のための壁が崩れ、万事休す――)

        ――その時、その遙か後方から野太く荒々しい声が轟いた。

        (硝子の荒野から。帝国も連合軍ですら想像だにしていなかった勢力が突如として現れたのである)
        (ソレはまるで嵐のように戦場へ舞い踊り、虚を突かれた帝国兵を文字通り吹き飛ばした)
        あ、あれは……バルバランドの!?
        (思わず目を見開く。呪われた地と呼ばれた荒野から現れたのは、勇猛果敢にして恐れ知らず。屈強なバーサーカー達だったのだ!)
        (帝国兵も毒や弓矢にて応戦を始めたが、驚くべきことにバーサーカーは意にも介していないように猛然と突き進み、帝国兵を鏖殺していったのだ) -- ヨノ 2012-08-23 (木) 00:14:09
      • バーサーカー……協定連盟から!?このガラスの大地を踏み割ってきたというのか!?
        (撤退の手は緩めず、しかし後ろを何度も振り返る)
        (彼らの使う呪歌・呪舞にはヒーリングやバーサークの効果があるという。しかしそれだけで?)
        (それだけで重装備の上足を貫くガラスの野を渡ってきたというのか?)
        ……連合への恨みでなくてよかったな……
        (その名の通り狂戦士たちは帝国兵を片端から殺していく。その光景を眺めながら感謝の念が漏れた) -- レイラ 2012-08-23 (木) 00:26:27
      • ……あれが、バルバランドのバーサーカー……死を恐れぬ戦士……
        (レイラに抱えられながら、その勇壮な姿を眺めていた。自分たちがあれほどまでに苦戦していた帝国兵がまるで紙切れのように千切られていく)
        (――あたいはなにをやっていたんだろう。いもしない幻影に囚われて、隊の皆に迷惑をかけた。事実あの場にバーサーカー達が来なければ全滅していただろう)
        (自分もああありたい。竜の影に怯えていた自分という殻から、抜け出したい。強く、希った)

        (戦場はあっという間にバーサーカー達によって蹂躙され、活路が開けた)
        (後になって聞くと彼らがやってきた理由はただ「友人の墓標を立てるため」だったそうだ) -- ヨノ 2012-08-23 (木) 00:48:18
    • (三方向から責められた帝国はじりじりと後退していった)
      (中央戦線にて聖少女騎士団と重装騎士は帝国兵を追い立てていた)
      孤立しない程度に前進しろ!背中から刺しても構わん!今回は不名誉ではない!
      (軽種の騎兵を追うのは難しかったが、負傷兵を抱えた帝国軍の動きは遅かった) -- レイラ 2012-08-23 (木) 22:08:23
      • (いくら数が多いとはいえ、無限ではない。三面戦を強いられた帝国は北、西、南の連合軍勢力に包囲され、飛ぶ鳥を落とす勢いであった帝国としては初の後退が続いた)
        殺された同胞たちの無念を晴らしてやれ! 容赦するな、喰らい尽くしてやれ!!
        (多くの連合兵にとっては初めて味わうことかもしれない。圧倒的優位。突けば蜘蛛の子を散らすように去っていく帝国兵達)
        (戦局は明らかに連合側に傾いていた) -- ヨノ 2012-08-23 (木) 23:26:40
      • (やがてこちらの戦線も伸びきり、帝国兵の背中が遠くなっていった)
        勝ち鬨を上げろ!うおおおお!!(槍で天を突きながら叫んだ)
        (こんなに気持ちの良い勝利はいつ以来か。とにかく勝ったのだ)
        (いつものことだが疲労が一気にレイラを襲った。いい加減に慣れたいとも思う)
        (重装騎士たちに砦の建設を任せ、聖少女騎士団は一旦王都に戻ることにした)
        (多少なりとも疲労や怪我が溜まっている)
        勝利の凱旋だ。次の勝利のために英気を養おう -- レイラ 2012-08-23 (木) 23:45:23
      • (劇的な勝利を収めた連合側は、華々しい歓声を浴びた。二度目の勝利の凱旋。何度受けても心が弾む)
        (その夜)
        お疲れ、レイラ。今回は色々世話になったよ、ありがとな -- ヨノ 2012-08-24 (金) 00:17:08
      • (このままいけば聖少女騎士団の出撃なしでもゾド要塞まで撤退せしめることができるだろう)
        (その夜、レイラは勝利の美酒ではなくぶどう汁に舌づつみを打った)
        いや、普段の恩返しをしたまでだ。しかし、なにをあんなに恐れた……? -- レイラ 2012-08-24 (金) 21:25:37
  • - バルバラの誇り(2) -
    • (スリュヘイムは実に興味深い土地であった、帝国には無い未知の金属や技術が氾濫していたのを思い出す)
      (武具結晶、実物を見ることは叶わなかったが、その噂だけは聞いていた。)
      (どのような凡人でも、一騎当千の武将になれる夢の宝石であると)
      (流石に戯言の類であろう、と鼻で笑っていたのだが…)

      (数も僅かな小娘達の集まりに押されている… 命からがら逃げてきたらしい兵士の言葉を聞いてよもや、と思った)
      (悪い予感は、馬を走らせた先で見た光景で確信へ変わる)
      ……いやー 本当にあったのであるな
      (兵士の士気を上げるための西の戯言かと思っていたわ、と笑う。笑うより無かった)
      (戦に性別など関係無い…とはいえ、女の細腕に次々伸される兵士達を目にすれば流石に) -- 爛煌 2012-08-21 (火) 23:09:32
      • (戦の趨勢は完全にこちらに傾いていた。
        身体能力を強化した少女たちが風を、雷を、炎を、氷を駆使して帝国兵たちを蹂躙している)
        ここを突破すれば敵陣に穴があく!重装騎士団を突入させればこの地帯を制覇できるぞ!
        (号令をかけているのは白馬に乗った十代後半の少女。明らかに指揮官だ)
        (そこに近づく少女。敵の増援が迫っていると)
        これ以上の消耗は避けたかったが仕方あるまい……そちらは私が相手をする!
        (そう言うと相手ーーどのような戦力かもわからぬのにーーに向く。まるでどんな敵でも相手にできるというように) -- レイラ 2012-08-21 (火) 23:19:42
      • こりゃあ、増援で着たはいいが…引いて態勢立て直す時間作りになりそうだな
        柱の騎士と同じで遠くから攻城兵器で叩く方がいいんじゃねえか

        魔法使いの集団にしちゃあ、みなりは騎士だが…
        (異能を用いずとも、どうも腕力もあるらしい。どういうカラクリか謎だが大層な武器である)
        潰走した味方の撤退を援護しつつ足止めでいいんだっけな
        正面からまともにやれそうなのは俺達だけか。行くぜ、多少出鼻挫いてやらないと全滅だ
        (対して気負いを見せぬ声でそう言うと、撤退する味方の殿になるように単騎で馬を駆り、突撃する) -- 暁翼 2012-08-21 (火) 23:29:53
      • 勇ましい女であるなー…
        (呆れたようにそれだけ呟く魔剣。)
        (その姿はまだ剣のままである、故に端から見れば暁翼は独り言のうるさい一兵士にしか見えず)

        (戦場に踊り出る暁翼の背後が陽炎のように歪む)
        (手に持つ、悪趣味なまでに紅い剣が光を湛えたかと思うと、陽炎を破るように少女が一人姿を現した)

        勇ましいのは結構であるが、そろそろ潮時であるぞ!
        むざむざ命を散らしたく無くば、見逃してやるゆえ尻尾を巻いて逃げるが良い!
        (挑発するように高らかに叫ぶ)
        (一層輝きを増す刀身に比例するように、持ち手たる暁翼の四肢に氣が流れる)
        (流れこむ氣の量は以前と然程変わらぬのに、滾る力は以前より格段に上がっている)
        (それは爛煌自身も感じているのか、感心したように声を上げた)
        …割に好調であるな
        暁翼、緩い相手では無さそうである、なるたけ時間を稼ぐぞ -- 爛煌 2012-08-21 (火) 23:47:10
      • 女?どこから現れた?
        (最早超常の力や異能は見慣れていたが若干戸惑った)
        潮時なのはどちらなのだろうな!?この聖少女騎士団と戦って命があると思うな蛮族!
        我が名はレーデンツ!レイラ・V・レーデンツ!尻尾を巻いて逃げ帰るならばこの名前を刻みつけておけ!
        (手に持った三叉槍をひと振りすると、手綱を握って駆け出し始める)
        (目指すは謎の少女を従えた暁翼。本当の主従関係など知ったことではない)
        (槍を構えて突撃する) -- レイラ 2012-08-21 (火) 23:58:36
      • 相変わらず挑発はなんというか上手いな
        (敵の隊長と思しき女が、名乗りをあげて突撃してくるのを見てそう呟き)
        …好調ね。なんだろうな、確かに以前より力が漲るが…
        (魔剣を既に、腰から抜き片手に携え)
        了解。手柄は特に目的じゃねえしな
        (みるみる距離が縮まっていく、素直に槍で来るか。他の騎士の様に妙な技を使うか…見極めねば死ぬだけだ) -- 暁翼 2012-08-22 (水) 00:04:41
      • ほう、蛮族等と安い言葉を使うとは流石高潔な騎士様であるな!
        自らに敗北を与えた相手の名前も知らぬと閻魔に会った時不便であろう?
        第72…73…?…帝国皇女 爛煌である、覚えられる頭があるなら覚えておけ!
        (挑発するだけして、陽炎女は姿を消した)
        (実際に戦うのは暁翼であるから言いたい放題である) -- 爛煌 2012-08-22 (水) 00:11:13
      • 数も数えられぬ頭でよく口が回るもの……皇女となれば討ち取って公爵への階段の一歩としてくれよう!
        氷よ!赤い剣の持ち主を貫け!
        (珍妙な相手に真正面から挑むほど愚かではない。相手はあくまでも男)
        (槍を突き出す。射程距離は不十分にすぎる、しかし……)
        (矛先から氷柱が伸びる!人ひとりを貫くのに十分な硬度と早さを持った氷柱が暁翼に迫る!) -- レイラ 2012-08-22 (水) 00:20:04
      • 数が数えられないんじゃなくて記憶力が悪いんじゃねえかな…
        (相手の言葉に答えるような、ぼやきが口から出ながらも、目は真剣に相手の動きを見据えている)
        …へぇ。氷を使うんだな
        (この女性の多い騎士団が、炎や氷を纏って戦う姿を既に遠目から確認していなければ虚を突かれたであろう)
        (だが、何かしでかす。のが分かっていれば問題ない)
        (氷の槍を、赤い剣が滑らかに受け流した。刃で氷を削りながら馬同士の速度ですれ違い様に…)
        シッ!
        (魔剣を翻し、レイラの槍を持つ腕を狙う。ダメージを与えるというよりは、追撃を封じる為の牽制だ) -- 暁翼 2012-08-22 (水) 00:32:58
      • 聞こえんぞ!その皇女の首は私が貰い受ける!
        ……っ、これを受け流すか……(相手も相当の使い手だ。一瞬の油断も躊躇も命取りになる)
        (腕を狙われる。氷で防御する手もあるが、相手の得物の切れ味がわからない状態では危険だ)
        (槍から氷が外れ、軽くなると同時、思い切り腕を引いた)
        (暁翼の狙いは正確だった。それゆえ、空振りしミスリルのやりを叩くことになった)
        ぐっ、まっ……(まずい。槍に食らった一撃で馬上でよろめいた。しかし倒れるなどということはしない)
        氷よ!(叫ぶと暁翼の頭上に氷柱が三本現れ、馬の速度に合わせて両肩と脳天に降ってくる)
        (その間に体制を立て直し、馬を反転させる) -- レイラ 2012-08-22 (水) 00:50:56
      • おーおー。勇ましいこって…これで口だけならいいんだが
        (そうではないだろう。この騎士は難敵だ。故に気を抜けばやられる)

        (すれ違い様の攻撃は武器を弾かせるに留まる。態勢を崩せたのだから上出来だろう)
        …チィッ!
        (相手の叫びと共に、上から襲いかかる氷柱に気付く。離れた場所にも出現させられるらしい)
        (駆け抜けながら、魔剣を細かく突き氷柱を破砕、距離を置いて馬を反転させ)
        (向かい合ったのは奇しくも同時。攻撃タイミングを潰された形だ)
        まだまだ。こんなもんじゃないだろう?
        (馬を操り、再度の突進をかける。時間を稼ぐ目的は果たしているが…) -- 暁翼 2012-08-22 (水) 01:05:07
      • 随分と余裕そうだな。皇女もろとも口を聞けなくしてやる
        (言うもののこちらに余裕はない。こちらは力を使うごとに消耗するのだ)
        (氷柱を破壊されれば、足止め程度にはなったかと思い直し)
        (敵に背を向ける危機を脱したことを確かめる。手綱を握り)
        言ってくれる。そちらこそまだなにか隠し持ってるのだろう?
        (駆け出しながら槍を「振るう」。槍からは氷柱、いや氷の剣が伸び、暁翼を襲う)
        (重さもあって速度は足りないが、剣で防御しても姿勢を維持するのは難しいだろう) -- レイラ 2012-08-22 (水) 01:18:01
      • 隠し種があるのはお互い同じか…っ!
        (相手の剣が伸びるのを見た瞬間に、馬の腹を蹴り、自陣の方に走らせると共に、自身も転げ落ちる様に跳躍)
        (大地に両足を突くのと、氷の剣が先程まで暁翼と馬が居た場所を両断するのはほぼ同時だった)
        そらよっ!
        (腰から引き抜き、投げつけるのは帝国兵として持っている手投げの爆薬だ)
        (レイラ本人ではなく、その馬の足元を狙った低い軌道で、何も起きなければ馬の手前で落ちて炸裂するだろう)
        (投げてすぐ暁翼は地を這う様に疾走、二段構えの奇襲をかける) -- 暁翼 2012-08-22 (水) 01:25:51
      • ……言うほど効果的な切り札ではないがな(小さく吐き捨てる)
        爆弾……!(しまった。ここで愛馬を失うわけにはいかない。ここまで共に戦い抜いた戦友なのだ)
        (愛馬の腹を蹴り飛び降りる。氷の剣は既に外れており、その三叉で手投げ弾を弾き飛ばす)
        (隙だらけのまま着地、しかしここで全神経を集中させ――)
        氷よ!(細く鋭い氷柱を鎧のそこかしこから放射状に伸ばす!急所に刺されば当然致命傷だ) -- レイラ 2012-08-22 (水) 01:38:38
      • 反応速いな…!
        (いっそ落馬させてやるくらいのつもりであったが。馬術も優れているようだ)
        (だが、着地は隙だらけ。一太刀浴びせるつもりで接近したが…)
        !!
        (氷の槍を纏うような、切り込む隙の見当たらない現象を目の当たりにする)
        (魔剣を振り上げ、致命傷に至る氷柱を斬り飛ばしながら横に跳躍)
        ハリネズミかよ…!
        (それでも、凌ぎ切れなかった氷柱が細かい擦過傷を無数に作っていく) -- 暁翼 2012-08-22 (水) 01:45:16
      • (反応速度も身体能力も武具結晶によるもの。それは体力を削っていく)
        (手投げ弾は少し離れた場所で爆発し、愛馬ヴァルキリーは嘶いてその場を離れる)
        (氷の剣山は身を守るのに成功したようだ)剣捌きが疾い!(想定以下の損害しか与えられない)
        これは使いたくなかったがっ!(横に跳ぶ暁翼に照準を合わせ、氷の羽根を伸ばす)
        (槍の矛先を相手に向け、背中から氷の柱を伸ばすことで推進力を得、突撃する必殺の技!)
        仕留める!喰らえぇぇぇぇぇッ! -- レイラ 2012-08-22 (水) 01:59:54
      • 大道芸人さながらであるな!
        (再度少女が姿を現す。軽口こそ叩いているが内心焦っていた。ジリ貧のこの状況、良くて相打ち 悪くて…)
        (馬の嘶きを聞きながら、果たして逃げれるかと思考を巡らせる)
        (脳裏にやたら生々しい持ち手の死骸が浮かぶのが、どうにも不吉である)
        (背に光る羽根の如き氷柱の勢いを借りた、必殺といえる一撃に見事貫かれる姿は妄想にしてもあまりに)

        (あまりに不吉だ、と考えた辺りで、妄想に現実が追いついているに気が付いた)
        (これが予知というやつか、と感心する暇も無かった。)
        (視た流れ通りであれば、末路は知れている。咄嗟に口から出たのは)
        よっ
        避けろ!跳べ!!
        (あまりに気の利かない一言であった)
        避けきれば撤退の隙が出来る、とにかく避けろ! -- 爛煌 2012-08-22 (水) 02:12:28
      • ……!(態勢を立て直した瞬間に、それは顕れていた)
        (氷の翼を生やした女騎士が、物凄い速度で突撃してくるのだ)
        やべぇな…!
        (姿勢が万全でも、あれを受け止めるのは難しい。そして、中途半端に横に逃げても翼に打たれるだろう)
        (左右は潰されている。正面からは死の槍。致命傷を避けるなら…加速する思考の中でギリギリの選択を選んだ。その矢先に)
        (跳べ、と天啓の様に魔剣が叫ぶ)
        (一瞬脳裏に閃くのは、槍の狙う軌跡だった)
        (軌跡が正確に見えるならば、この速度の中でも出来る事がある。姿勢を上げ、足を上げる。それは自殺行為の様に見えて…)
        ッ!!!
        (槍の穂先を踏んで、頭上をすれ違う様に大跳躍。神業をやってのけた)
        かなりやばかったが……潮時だな!
        (時間は十分に稼いだ、残りは逃げるだけである) -- 暁翼 2012-08-22 (水) 02:18:23
      • でかした…!
        (快哉を叫び、一先ずの危機は脱したと胸を撫で下ろす)
        (仄か金色に煌めく瞳が文字通り、活路を見る。)
        (かしこに散らばる、他の聖少女騎士団とやらに追撃を掛けられては流石に一溜まりもない)
        …とりあえず詳しい説明は後でするゆえ、言う通り走れ
        あの者は暫く動けぬであろうが、他に見つかれば厄介であるからな!
        (一先ずあちらを目指すぞ、と真っ直ぐに指で行くべき道を指し)
        (疾風の如く、一人と珍妙な剣一振りは戦場より姿を消した) -- 爛煌 2012-08-22 (水) 02:28:10
      • 見物料は貴様の……(首だ、と叫び終わるまもなく)
        (全身全霊をかけた必殺の一撃が)
        (いとも容易く回避された)

        なん……だと……(後ろを振り返りながら呟く)
        (氷の翼は粉々に砕け、力なく落下。そのまま気を失った)
        (今度会うことがあれば勝てないだろうなとうっすら思いながら) -- レイラ 2012-08-22 (水) 02:32:46
  • - バルバラの誇り -
    • (帝国のウラスエダール吸収は成されなかった)
      (しかしその分中央に膨大な戦力が集まった。その数は15万とも言われていた)
      (もはや数の有利は揺るがない。柱の騎士やアンデッドを駆使して戦う他無くなった)
      (聖少女騎士団及び重装騎士150騎は新たな装備を携え最前線に立った。時間稼ぎではなく突破するために)
      (レイラの気がかりはヨノだった)ヨノ、大丈夫そうか? -- レイラ 2012-08-20 (月) 23:06:04
      • (数の有利は変わらない。しかし、北側の兵を大幅に失った帝国の士気は右肩下がりで、勝機の見えない戦ではない)
        (今までの帝国との戦いで得た経験で立ち回れば、過去の雪辱を晴らすことができるかもしれない)
        (そんな中、ヨノは――)
        ……ああ、心配かけちまったね。もう大丈夫だ、いつまでもビビってはらんねーよ
        (そう笑った) -- ヨノ 2012-08-20 (月) 23:17:58
      • (戦い方次第で数の不利を覆すことが可能だと教えてくれたのはほかならぬ帝国軍)
        (基本的には連携を密にすることで戦力を増強させる)
        (聖少女騎士団は一本の剣から剣の切っ先になったのだ)
        そうか……私も心配は無用だ。お互い全力を尽くそう
        (槍をヨノの盾に軽くぶつける。その矛先は三叉。トライデントと呼ばれる。相手の武器を受け止めることが可能だ)

        (帝国軍の進軍が始まった。以前ほどの速さはない。情報戦を強く意識するがゆえに巨体になると動きが遅くなるのだ)
        さあ、相手の物量を削っていこう…… -- レイラ 2012-08-20 (月) 23:31:04
      • (そこには最早一騎当千のみに傾倒する聖少女騎士団は居なかった)
        (騎兵も少女らに負けぬよう尽力し、少女たちはそんな彼らをサポートし、率いる)
        (此処に来て漸く「騎士団」という名前に意味を持ち始めたのであった)
        ここまで来て負けるわけにはいかねえ。そろそろでけぇ勝利を貰ってもイイ頃だぜ……行くよ!
        (慎重であることは時に隙にもなり得る。今の帝国軍は正にそれで)
        ノロマめ、今までの勢いはどうした? それであたいらに勝てるなんて……思ってねえよなぁぁぁぁぁ!!(進軍) -- ヨノ 2012-08-20 (月) 23:45:33
      • 連邦の仇……というのは筋違いだが、犠牲に見合った犠牲は払ってもらう
        西側に進軍してきたことを後悔するくらいにな……
        (聖少女騎士団と重装騎士たちは弓矢の雨をかいくぐり、瞬く間に接敵した。必殺の距離だ)
        全軍前進!蹂躙せよ!(重装騎士の槍が帝国兵を貫き始めた)
        (帝国兵たちは軽装を主とする自分たちの装備を呪うことになった) -- レイラ 2012-08-20 (月) 23:58:54
  •   -- 2012-08-15 (水) 19:48:35
  • - 第二次バルトリア会戦(2) -
    • (3度目のドラゴンブレスの後、ホワイトドラゴンは自壊した)
      ……王の死を無駄にするな!全軍突撃!一人も逃さず殺せ!
      (レイラは怒りに打ち震えていた。帝国に、そして自らの王を殺してしまった己の無力さに)
      (なにが武具結晶だ、男爵位だ。仕える主なくしては武力など無力だ)
      (そして戦況は更に移り変わる。援軍の到着だ) -- レイラ 2012-08-13 (月) 22:57:53
      • (後方から汚染公領と神国の援軍が到着した。歓声が巻き起こる)
        流れは我々にあるぞ!一気に押し返せ!
        (とはいうものの、レイラもフェロミアとの予想外の邂逅でかなり疲労している。ここで押し戻せなければ敗走だ)
        (ドラゴンの自滅により士気を回復しつつあった帝国軍に、重装騎士と聖少女騎士団は突っ込んでいった) -- レイラ 2012-08-13 (月) 23:12:41
      • レイラ……
        (完全に怒りに身を任せているレイラを見て、心が傷んだ。まるでかつての自分を幻視しているようで)
        (しかし恐るべくは帝国軍である。王が命を賭してまで竜へと変化し獅子奮迅の活躍でその数を減らしたというのに、寧ろ王の死―というより、ドラゴンの死―により、士気が向上し強くなっている)
        (王という統率者を失った今、この連中を抑える力があるのか――そう思った瞬間の、援軍。スリュヘイムととアルメナだ)
        あいつら、動かせる兵がいたのか?! ともあれ、ありがてぇ……勝てるよ! -- ヨノ 2012-08-13 (月) 23:16:50
      • (ドラゴンと化した王の反撃とその死、そして援軍の到着に湧く連合軍に、帝国軍はジリジリと押し返されていた)
        (一時的に士気の向上した連合軍相手に、気勢を削がれた帝国軍の中で幾つかの部隊は未だ抵抗を続けている)
        (レイラとヨノの前にも、未だに頑強に戦線を維持しようと奮戦する帝国の一部隊が立ちふさがっていた)
        各員、何としてもこの戦線を維持せよ!汝等が恐れた竜は愚かにも力を抑えきれずに塵芥と成り果てた!
        あれこそ奴ら全体の行く末を暗示している姿に他ならぬ!頭を失った軍など、一時の義憤で士気が上がっているだけだ!
        (先頭に立ち、連合軍の兵士を切り捨てながら自らの部隊を鼓舞させるために叫ぶ)
        (巨大な竜の攻撃にも、敵の援軍の到着にも怯んでなるものかと皆死にもの狂いでレイラとヨノの部隊に襲い掛かる!) -- 那岐李 2012-08-13 (月) 23:51:04
      • 我らが王は我々に道を切り開いてくださった……我々はその道を歩むのみ!
        後方にはアンデッドも神殿騎士もいる!憂うものなし!目指すは勝利のみ!
        (重装騎士に先駆けて槍を構えて突進する。ミスリルの穂先で騎兵を突き刺し、回り込んできた敵には地面から氷柱を出して串刺しにする) -- レイラ 2012-08-13 (月) 23:59:32
      • やっこさんは意固地になっているだけにすぎない! ここは退くのが賢い選択だ!
        それをしないということは……殺されたいということだ! 奴らの願いを叶えてやれ――鏖殺だぁっ!!
        (向かい来る帝国兵の心臓を次々と刺しながら、見据えるは指揮系統の頂点――那岐李) -- ヨノ 2012-08-14 (火) 00:08:42
      • (味方を鼓舞するべく、強い言葉を発して敵兵を切って捨てるも、やはり形成が不利なことには変わりはない)
        (敵の指揮官クラス―。先ほどから突出してきている女騎士二人が敵部隊全体の士気を向上させているようだ)
        (ならば―)
        馬鹿正直に全てを相手取る必要はない…。カタクァの民よ!我等にあって奴らに無い物を思い出せ!!
        我等には空を舞う翼がある!この翼がある限り、我等はこの戦場に絶対的な支配権を持つのだ!
        (レイラとヨノの猛攻に押され気味な部隊を立て直すべく、後方に待機していたある部隊に指示を飛ばす)
        (瞬間、怒号と悲鳴渦巻く戦場に巨鳥の嘶きが響き渡る。那岐李の後方から飛び立った巨鳥―シャツァルが敵陣に向けて爆薬を投下し始めたのだ)
        (数が多くないとは言え、高所から一方的に爆撃されれば部隊はなす術はない)
        (しかし那岐李は知らなかった。この戦場に於いて、空を舞うことが出来るのはシャツァルだけではないということを) -- 那岐李 2012-08-14 (火) 00:17:40
      • ロック鳥!飼育されたものか!くそっ……
        (二択が迫られた。結晶の力を防御に使うか攻撃に使うか。防御に使えば爆撃のある程度は防げるだろうが、その隙を突かれて地上の敵にやられてしまう。ならば)
        全軍突撃!乱戦に持ち込めば爆撃はされない!私が切り込む!!
        (結晶の力を全身に回し、敵騎兵を薙ぎ倒すように槍を振るう。目指すはヨノと同じく指揮官) -- レイラ 2012-08-14 (火) 00:25:09
      • (上空からの爆薬投下。通常、上空からの爆撃に対応できる人間は存在しない。航空戦力というのは前時代的な近接戦闘を行なってきた者にとってほぼ無敵に近い)
        レイラ。指揮官は任せる。……土産は焼き鳥でいいな?
        (自らが指揮していた部隊をレイラに預けると、まるで妖精が舞うかのようにふわりと。それは空を歩いた)
        ――美しく、儚く散りな。(瞬間、地上にはなった爆撃が地上を待たずして爆発する!! その遙か上空、そこには、四枚の翅を持つ魔物が炎を操っていた) -- ヨノ 2012-08-14 (火) 00:32:17
      • (ほぼ同時に二度も予想外の対応を取られた)
        (片や、爆撃の雨の中何かしらの力で身を守りながら切り込んでくる)
        (かと思えば、もう一人はシャツァルの更に上空へと炎を纏って飛び上がったではないか)
        ―…ククッ
        (しかし。想像の域を超える行動に相対して、この男が浮かべたのは笑顔であった)
        (上空のシャツァルを操る兵に何事か指示を飛ばすと、歪んだ口元とその視線をレイラへと向ける)
        ―貴様…中々面白い術を使うようだな?
        (歪んだ口元を更に吊り上げると、馬上より前方のレイラへ向けて刀を横薙ぎに振う)
        (到底届く筈の無いその距離。一見するとただ刀についた血を払ったようにも見えるだろう)
        (あぁしかしこの男がその身に宿す異能の前に、近接戦闘の間合いの常識というものは通用しない)
        (切っ先から滲みだしたどす黒い霧が、大蛇の形を成してレイラへと襲い掛かる―!)

        (そして上空では、爆撃を未然に防がれたシャツァル兵がヨノの周りを警戒するように旋回していた)
        (自分達以外にも空を駆ける者が居たことに驚きはしたが、目の前の少女と巨鳥を駆る自分達では圧倒的な差が存在している)
        (その身体の大きさである。目の前の少女はせいぜい見た目と同じ―むしろ平均より少し低い程度にしか見えない)
        (片や此方はその両翼を広げれば視界を覆う程の巨大な鳥である。互いの身体の差から考えれば、一撃の重さは段違いの筈だ)
        (油断しきったシャツァル兵が、その巨鳥の爪を持ってヨノを引き裂きにかかる―!) -- 那岐李 2012-08-14 (火) 00:44:08
      • (笑った?それは非常に不愉快に映った。怒りに身を任せている身により力を漲らせた)
        (何か叫んでやろうかと思ったが相手の名も知らない。なんという不便な戦だろう)
        貴様ではない!我が名はレーデンツ!レイラ・V・レーデンツだッ!!
        (息を切らしながら名乗りを上げる。刹那、悪寒が背中を駆け上った)
        (「何か」が来る―確信はできずとも理由はそれだけで十分だった)
        氷よ!(目の前に分厚い氷壁がせり上がる。漆黒の大蛇は氷壁に阻まれ霧散した。大きな亀裂を作ったあとで)
        くっ……(さて、自らの進行も阻んでしまった。氷の向こうで笑う那岐李を睨み、標的を周囲の敵兵に向ける。さて、どうするか―) -- レイラ 2012-08-14 (火) 00:56:04
      • (巨大。それは、それだけで武器となる強力なアビリティだ。正にヨノと怪鳥シャツァルは象と蟻、力の差歴然)
        (しかし、巨大であるが故の弱点。そして、ヨノの持つ炎の結晶。この二つが混ざる時――)
        遅い遅い遅い遅い遅いィィッッ!! これならアベルの方が! 骨仮面の方が何倍も強いぞ雀がぁ!!(――勝ち筋が、見える)
        (まず、巨大であるが故に小回りという観点においてどうしても小型でスピード特化型のヨノに負けてしまう。襲い来る鋭利な爪を舞うように避け、その分厚い肉に細身の剣を突き刺す)
        (そして、剣から炎が伝わり、シャツァルの身体へと焔が流れ込む! 一瞬にして巨大な怪鳥が灰燼へと帰し)
        空であたいに勝とうなんざ無茶さ(と、次々にシャツァル兵を燃やしていく) -- ヨノ 2012-08-14 (火) 01:05:06
      • ほぉ…何とも誇り高き騎士らしい名乗り様だな?だがしかし、貴様如きの誇りなど我等に流れる血に比べれば取るに足らん
        貴様の誇りは何処から来る?騎士道とは精々個人の心の持ちようであろう?そこからくる誇りなど…歴史も、重みも、何一つありはしないのだ…!
        (忌々しげに此方を睨むレイラを見て、愉悦の笑みを更に濃くして問いかける)
        (常々思っていたのだ。どうして騎士等という人種は「騎士道精神」などという…ふざけた、不安定な精神論を振りかざして平気で居られるのかと)
        我等が抱えるは幾千の歴史と、幾万の同胞が受け継ぎし血の重み!貴様のちんけな誇りとの格の違い、見せつけてくれようぞ―!
        (歩みを止めたレイラに向けて再び剣を振おうと構え―)

        (同時刻。上空ではそれまで空の支配者として猛威を振るっていた巨鳥たちが、まるで電燈に集まった羽虫の如くその身を焦がし、消し炭となっていた)
        (残された幾羽かの背にのるシャツァル兵はようやく悟った)
        (眼前のこの少女は「少女」ではない。戦士でも、騎士でも無い)
        (自身の常識を超えた「化け物」であるのだと)
        「おの、れ……!!よくも姫様から預かった我らが翼を…!!生かしてはおけん!」
        (だがしかし、化けものを前にしてもシャツァル兵の戦意は削がれなかった)
        (素早さで此方を翻弄しようとも、多方向からの同時攻撃には対応出来まいと踏んだのだ)
        (残った数人と示し合せ、今正にヨノに再び襲い掛からんとシャツァルを操ろうとして―)

        (天と地の双方で、それぞれが勝負を決しようとした瞬間であった)
        (爆音が。閃光が。衝撃が遥か前方から帝国の前線基地に向けて放たれた)
        ―っ!?
        (直感する)
        (これは、不味い)
        (確認せずとも、先の轟音と衝撃破から前線基地が消し飛んだことは容易に想像出来た)
        それが何なのかは分からないが、あんなものが此方に向けられては確実に命を落としてしまう。それどころか、前線部隊は全て粉微塵に消し飛んでしまうだろう)
        ……っ、総員撤退ィィッ!!我等の誇り高き血を此処で絶やすわけにはいかぬ…!
        今は地を這ってでも逃げ延びるのだッ!!
        (判断してから行動に移すまでに幾許の迷いも無い。少しでも早くこの場から離れなければ―)
        (先程までの威勢をまるで感じさせぬ転進)
        (レイラとヨノの前からそれぞれ天と地で後方へと逃げ帰る―!) -- 那岐李 2012-08-14 (火) 01:22:55
      • 我が誇りは!豊かな大地と冷厳なる騎士道に立つ侵されざるべきもの!蛮族の血が湖と集まっても騎士の血の一滴の重さには勝てはしないのだ!その証拠を見せてやろう!
        (激昂した。理屈では負けている。しかし戦闘で負けるつもりは全くない)
        (氷壁を回り込むように手綱を取り、愛馬を転身させたとき)

        (轟音)

        (何かが帝国軍前線基地周辺を焼き払った。衝撃で地面が揺れる。氷壁が切れ目から真っ二つに倒れた)
        (何だ?味方の砲撃だ。そう確信できた。魔術でもなければそんな攻撃を可能にできるのは汚染公領しかないのだから)
        全軍追撃!逃がすな!この大地から蛮族を叩き出せ!
        (槍を掲げてそう命令を下すと――ぐったりと馬上で俯いた。力の限界が来たのだ)
        (しかし、これが初めての勝利の凱旋となることを確信していた……) -- レイラ 2012-08-14 (火) 01:36:50
      • なんだ。貰いもんの翼なのかい? じゃあ負けるのも当たり前さ。――年季が違うんだよ年季がぁっ!
        (シャツァルの集団。蟻一匹に象の群れ。だが)
        それは悪手過ぎるだろ蛮族共
        (さっき爆薬を破裂させたのを忘れたのかい? と付け足して、外周に強力な爆炎を――)

        (炎は、地を割らんばかりの音によって打ち消された)

        な、なんだァ!?
        (赤い複眼は、放射線状に伸びる青い閃光を目視した。一筋の線が戦場に伸びた刹那、轟音と共に帝国兵が爆ぜる)
        な、なんつー魔法を……何処の誰だ、あんなやべぇもん考えたのは……うん?
        (大掛かりなビーム攻撃に目を取られていると、自らを襲いかかっていた怪鳥たちは逃げ去り、地上の指揮官隊も逃走してるのが見えた)
        逃がすかァァァァァァァァァァァッッッ!!!
        (体中に炎を纏い、特攻! 炎の線が空から一本降り注ぎ、那岐李へ!) -- ヨノ 2012-08-14 (火) 01:46:29
      • (後方より連合軍の怒号と蹄の音が聞こえる。だがしかし、簡単に追いつけるような距離ではない筈―)
        (何よりあの隊の前線部隊は重装歩兵が務めていたのだ。彼等が簡単に帝国の身軽な騎兵に追いつける道理は無い)
        (あの謎の遠距離攻撃が再び発射されない限りは逃げおおせることが出来ると、そう踏んで笑みを溢した瞬間であった)
        ―ッ!!ッッシャアアアアアアッ!!!
        (空気を切り裂き、後方上空より迫り来る「何か」の音を聞いたのだ)
        (視界にとらえるより先に、反射的に後方に刀を、切っ先より放たれる蛇を放つ)
        (蛇は実体の無い霞のような物。幾らヨノが鉄をも溶かす程の獄炎を纏って居ようと、意に介さず真っ直ぐにその頭部に食らいつかんと迫る) -- 那岐李 2012-08-14 (火) 01:51:50
      • ―っ!!(思わず攻撃だった。斬撃が蛇のように……否、たしかに蛇が刀より飛び出したのだ! 何らかの魔術系か、それとも剣の力なのかわからない。しかし――)
        邪魔だぁぁぁぁ!!(抜刀、炎纏う剣を突き出し、頭部へと串刺す! そしてそのままの勢いで那岐李へ!) -- ヨノ 2012-08-14 (火) 02:14:15
      • (相手の勢いを殺すための、目くらましの一撃はその目論みを果たさずして霧散する)
        (火矢の数倍の速度で飛来するヨノに対し、馬上で取れる対策などほぼ無いに等しい)
        おの、れ―ッッ!!
        (苦し紛れに体勢を崩しながら咄嗟に馬上より飛び降りた。彗星の如く炎を纏った一撃は、そのまま乗り捨てた馬を串刺しにして灰燼と化した)
        蛾の、化け物か…面白い。羽虫如きが…カガチの力にどこまでやれるか、見せてもらおう―
        (ヨノに相対し、腰を落とすと右手に持った刀を弓矢を引くかのような体制で構える)
        (刀から放出されていた黒い霧は、何時しか那岐李の全身に纏わりつく蛇の形を成していた) -- 那岐李 2012-08-14 (火) 02:21:06
      • (串刺された馬は反動で宙に飛ばされ……灰となり散った。尋常ではない火力。炎の中で赤い複眼が揺らめくように光る。炎の悪魔――そんな印象すら与えてしまうだろう)
        アンタが指揮官か。あのよくわからねえ光線魔法は悪かったなあ、興が冷めちまったろ。でも、まだ燻ってんだろ? あんたのなかの闘争心という炎は……此処で燃やし尽くせよ、それ。魂を灼熱に捧げな!!
        (咆哮すると、体の炎が剣へと場所を変え、そのまま空を裂く……瞬間、扇状の炎が斬撃波となって那岐李を襲う! それも一つ二つではない、無数の炎!) -- ヨノ 2012-08-14 (火) 02:30:01
      • 闘争心…?如何にも頭の足りぬ虫が言いそうな言葉だ
        我が心に渦巻くは祖の誇りのみ!貴様如き愚かな羽虫に理解出来る道理もなかろうが、なッ!!
        (迫る無数の炎の中、更に腰を深く沈めてタイミングを推し計る)
        (全てを燃やし尽くす地獄の炎が目前にまで迫ったその瞬間、バネのように縮めた身体を前方に向けて打ち出した)
        (黒い霧の力によって常人離れした脚力から生み出されたその突進のスピードに乗せ、構えた刀を前方へと突き出した)
        (ヨノの複眼であるのならば、空気を切り裂いて迫るその切っ先から、先ほどの黒い霧が成す蛇が牙を向けているのが見えるかもしれない)
        (繰り出されたのはただの突きではない。相手が交わした方向へと瞬時に追尾する蛇の牙が付いた不可避の一撃!) -- 那岐李 2012-08-14 (火) 02:41:23
      • (那岐李の姿勢は、阮焔のそれと酷似していた。そのことから次の攻撃も読める。恐らくはスピード型、そこからの強攻撃)
        理解してやるよ。あたいにも偉大なる祖先の、父の血が流れている。理解した上で――踏みにじってやるよ、蛮族。
        (経験。驚異的な動体視力。次の瞬間には、左手が舞っていた。ヨノの十八番)
        レッツパァァァァァァァァァァリィィィィィィィィィィィィッッッ!!!(そこから派生するは、炎の刺突! 少しでも刺されば即、死!) -- ヨノ 2012-08-14 (火) 02:55:15
      • 愚かな…炎を纏った羽虫等地に落ちるだけの無様なゴミに過ぎん…ッ!!
        (蛇を纏った刺突を逸らされ、カウンターの一撃を振われて尚、男は笑みを崩さない)
        (ヌルリ、と。そう形容するのが相応しいような動きで男は軽々と物理法則を無視してみせた)
        (至近距離で振るわれた灼熱の刺突に対し、不敵な笑みを浮かべたままその身を半回転させるようにして躱してみせたのだ)
        (本来であれば回避しようもないこの距離で、である)
        (そのままヨノの背後に回り込むその動きはまるで剣舞の如く。流れるような回転に乗せ、横薙ぎの一閃を振う) -- 那岐李 2012-08-14 (火) 03:10:22
      • ――っ!
        (違う、それは生き物の動きじゃない。あれを避けるなら、阮焔のように蹴り上げて剣を弾くか、後ろに後退するのみのはず。その動きは、物理的に不可能だ)
        ……世界は広いねぇ、全く
        (斬――それでもヨノである、その動きになんとか対応し、身体を逸らした。しかし、翅が斬られてしまう。空を歩く脚が無くなった)
        (瞬間、ヨノから爆炎が広がる! 切れた翅でも、爆炎の動力があれば高速で動くことができる。大きく間合いをとって)
        行きな。時期に援軍が来る。そうすればあんたも無事では済まない。あたいも翅がなけりゃ追い辛い。勝負は次に取っておこうぜ?
        (那岐李が背後を見れば、遅れてやってきた重装騎兵たちの群れ。ヨノを助くべくやってきたようだ) -- ヨノ 2012-08-14 (火) 03:20:00
      • …クク、これが我が身に宿りしカガチの力だ。貴様の血とは比べものにならぬ歴史の深さがあるのだ…そう易々と見切れるものでもあるまい
        (確かな手ごたえに口元を歪めるが、その胸元はヨノが繰り出した刺突の余波で焼け焦げていて)
        ―…我が名は那岐李。この大陸のどの民族より深く、重く、長い歴史に身を連ねる者だ
        覚えておくぞ、飛蛾の娘(ヨノの計らいにフン、と鼻を鳴らして指笛を鳴らせば、シャツァル兵が飛来する)
        (シャツァルとのすれ違いざま、その足を掴み、撤退する自軍へと引き返す)

        ……あと数mmずれていたのならこの身は塵となっていた。…歴史無き西方にこのような者が居たとはな
        ……確かに、覚えたぞ
        (撤退の最中。焼け焦げ、ボロキレのようになった胸元を見やり、訪れるであろう再戦の時に更に口元を歪めるのであった) -- 那岐李 2012-08-14 (火) 03:29:06
      • ……あたいも名乗っとくべきだったかねえ。しっかし、虫女と骨仮面にナギリ、アベルにフェロミア……厄介なメンツが揃ってやがるよ、全く……
        「ヨノ様、ご無事ですか」
        ああ、クレイン。翅をやられちまったけど無事さ。追う必要ないよ、きっと痛い目見るから。
        「左様で。……あの男は強かったのですか」
        ……あぁ、東には強者が大勢いる。こりゃ……いい修行場だよ
        (身を翻し、砦へ戻る。勝利の凱旋を浴びるために) -- ヨノ 2012-08-14 (火) 03:34:57
  • - 第二次バルトリア会戦 -
    • (会戦当日)
      早かったな……こちらの戦力が整うのを待ってはくれんということか……
      (レイラが位置するのは、重装騎士100人に囲まれた楔型陣形の中。聖少女騎士団の戦力を温存しつつ遠距離攻撃で重装騎士を援護する形だ)
      (作戦会議によれば所々の砦には既に籠城の準備がなされているらしい)
      物量で押し切られなければ戦いようはある……
      (これまでに戦果を挙げた聖少女騎士団、その周りの兵士たちの士気は高かった)
      よし!横撃にて相手の中央突破を防ぐぞ!
      (鬨の声が上がった。開戦だ) -- レイラ 2012-08-10 (金) 21:26:59
      • そんなに紳士的な国ならハナからこんな苦戦してねえよ
        (勇壮な騎士に囲まれた少女たちは丁度ドーナツ型のように中心だけが凹んでいる。まるで大人が子供を囲っているかのような図)
        ……押し切られなきゃ、な。ある程度の数なら結晶魔法でなんとかなるが……
        (如何せん体力の消耗激しいそればかりに頼っているとすぐに限界は来てしまう。ある程度は騎士と自らの剣技でカバーしなければならないだろう)
        いよいよか……! 行くぞ野郎共ーっっ!!
        (進軍。向かうは、帝国兵5万) -- ヨノ 2012-08-11 (土) 00:21:26
    • (帝国軍中央突破の報が入った)
      (奇跡的にも重装騎士の離脱は2割ほどで済んだ。聖少女騎士団の力を信頼しているからだろう)
      これから我々は王の進軍を助ける。つまり伸びきった相手の戦線を叩く
      厳しい戦いになるが、王都が落とされなければ再戦の機会はいくらでもある。最後まで戦って死のうではないか
      我らが王国に栄光あれ!
      (こうして聖少女騎士団と80騎あまりの重装騎士は死地に赴いた) -- レイラ 2012-08-11 (土) 20:40:06
      • (何を言っているんだレイラは。まさか戦って死ぬことが名誉と思っているのだろうか)
        ……死んだら元も子もねえ。あたいは、生きる――死のうと思って動いちゃ駄目だ、生きようと思うからこそ足掻けるんだ
        (そう小声でつぶやき、死地へ向かった。そのつぶやきを聞いたのは、側近のクレインのみ) -- ヨノ 2012-08-11 (土) 23:43:43
    • (聖少女騎士団はまさに死地の中にいた)
      (バルトリア平原を離れ王都に近づいた場所、そこで包囲を抜け出すだけの不毛な戦闘を続けていた)
      (いつ来るかもわからない援軍、いつ終わるともしれない敵の進軍)
      (このままでは全滅は時間の問題と言えるほどだった) -- レイラ 2012-08-12 (日) 21:06:20
      • (空を泳ぐ魚は新手の柱の騎士との戦いで疲労し、弾薬もほぼ使い果たして地上に降り立った)
        (必然足りえない偶然は無い、と言うべきか。そこは包囲から抜け出て進軍中の聖少女騎士団の程近く)
        (疲れからかこちらは未だ気付いてはいないが、木々の枝を折りながら落ちて来た金属の塊は地上からは見逃される事はなかっただろう) -- フェロミア 2012-08-12 (日) 23:05:09
      • (包囲を抜け出し、応急治療に急かされている聖少女騎士団)
        (周囲の物音、とりわけ上空からの落下音には激しく反応した)
        爆撃か!?(そういう部隊があるのは話に聞いていた。しかし爆発音はせず、しばし静寂が戻った)
        私が見てこよう(落下音のした方向へ馬を進める。そして見えてきたのは――)
        ……久しぶりだな、フェロミア……(嘆息とともにその名前を呼んだ)決着をつけるぞ。そしてこちらに戻ってもらう
        (槍の穂先を向けながら言う) -- レイラ 2012-08-12 (日) 23:12:51
      • レイラ……(名を呼び返す表情は以前騎士団にいた時とは少し違う。ほんの少し、驚きや後ろめたさ、恐怖を顔に浮かべる)
        うん、久しぶり(もはやこの距離で使える飛び道具は残っていない。互いに必殺の間合いの外であることを確認し、剣を構える)
        寮にいた時は分からなかった。でも今なら分かる、私はお前達の事は嫌いじゃない。でも……でも、戦わないといけないんだ。勝たないとダメなんだ、私は(騎士として武芸に励んできたレイラには、剣先にゆれる迷いを感じられるかも知れない。倒すか倒されるか、と言った風情の以前とは違う) -- フェロミア 2012-08-12 (日) 23:22:11
      •  (地面へと降りていったフェロミアを頭上から羽ばたきが追いかけた。)
        (5羽の巨大な鳥が灰蒼色翼を広げて、地上の様子を伺うように旋回している。) -- 2012-08-12 (日) 23:30:15
      • (相手の様子がおかしいのを感じ取り、矛先を向けたまま尋ねる)
        なぜそこまでして私たちと戦うのだ?戦果比べならこちらについたほうが得だぞ。
        なにせどこを向いても敵だらけだ、お前の武器ならすぐ私達を追い抜くだろう。そして、最強の適合者として研究者に認められるだろう
        (修理のノウハウもあるしな、と、幾分戦場には似つかわしくない軽い調子で) -- レイラ 2012-08-12 (日) 23:30:41
      • もう、それだけじゃない……私が戦う理由は(構える剣の切っ先が放つ圧力が少し鋭くなった。ただただ、生まれ着いての刷り込みだけで戦っていた時とは真剣さが違う)
        私は武器で良かったのに、あいつにそうじゃなくされた。だからもう……戻れない。(何故戻れないか、詳しい説明は省いた。感情に目覚めた今、褒められたいとか、笑顔を見たいとか、そんな事恥かしくて言えなかった。もちろんもう研究材料でいる事に耐えられないという理由もあるにはあったのだが)
        でも、ほんとはお前達も傷つけたくない……大変なんだな、人間は(苦笑する。恐らくレイラにとってははじめてみるフェロミアの笑顔)戦わないと……ダメなのにな -- フェロミア 2012-08-12 (日) 23:41:00
      • (何かおかしい、様子が変だ。説得できるのではないか……そんな希望も少しは持ったが)
        調教されたというやつか。そんな弱い心の持ち主に負ける気がしないな
        (笑顔には不意を突かれた。感情で動く生き物とは違うと思っていたから)
        じゃあ戦わなければいいだろう。お前のご主人様に私たちを倒せと命じられたか?
        違うならお互い逃げ延びてこの話は終わりだ。死にたくはないだろう?
        お前が蛮族に屈しているあいだに私は力を手に入れたぞ。この間合いからでもお前を殺せる
        (半分はハッタリだったが半分は本気だ) -- レイラ 2012-08-12 (日) 23:51:35
      • (確かに弱くなったかもしれない。だがレイラは間違っている、心が弱かったのではなくそれまでぼんやりとしか存在していなかった心が目覚めたのだから。何故だかそれを説明する気にはならなかった)
        お前達と会ったのは偶然だ。私の相手はあのデカブツだし……戦いに来たんじゃない(柱の騎士と呼ばれるそれの残骸はこの近くにもあった。爆薬で完膚なきまでに破壊されている)
        そう、出来るならそうしたい。でも、お前達は一人でも強いんだ。今はそうでなくても、この先あいつの邪魔になるのなら……(きっとレイラを睨みつける)
        だったらやって見ろ。私だって、強くなったんだ(心と感情は武具結晶の出力を上げている、と自分では感じている。別の要因かもしれないし思い込みかもしれない。でもそう信じていたかった。心は彼女から貰ったものだから。) -- フェロミア 2012-08-13 (月) 00:01:36
      • (物心ついた時から強い己を持っていた自分には相手の心情など到底分かりはしない)
        だろうな。戦うならもう襲ってきてるだろうし(上を見上げて)そんな状態では来ないだろう
        (睨み返す)そんな半端な理由で戦って勝てると思っているのか。私たちは今を生きているんだぞ。
        未来に邪魔になりそうだから、だと……随分小さく見られたものだ。
        (穂先をずらす。相手の近くの木の幹に向けて)
        結晶開放!!
        (大きな、大きすぎる氷柱が槍から伸びた。それは風を超える速度で、木に突き刺さり、幹を破壊して倒した)
        ……(呼吸が乱れるので言葉は発しなかった。目で訴える「これを食らっていたらどうだった?」と) -- レイラ 2012-08-13 (月) 00:15:13
      • 今は大事だ。私もそう思う……(でも、それだけで良いのか。今日が終われば明日が来る。明日の戦いで飛爛が死んでしまったら?目の前で守りきれなかったら?そんな事を考えて夜を過ごした事も一回や二回ではない)でも、私は……戦う。今日だけじゃ辿り着けない、目的の為に。
        (穂先の動きからしてこれはデモンストレーションだろう。何か大技でも出すのか、と思ってはいたが目の当たりにするとやはり驚く)氷、か……本当だ、強くなった(氷と水、それは剛と柔となって敵を襲うのだろう)
        (だが、自分も負けてはいられない。確かにこれを食らえば致命傷は免れないだろうが、こちらにも少なくとも同程度の火力がある事は示さなければ)
        (視線を受けて自らも剣を振るう。レイラが生み出した巨大な氷柱、と言うよりも氷塊に向かって)
        ふっ……!(静かな気合と共に振り下ろされる一閃が氷を割り、地面を濡らす。ヨノの物とも違う、細く蒼い炎が刃をなしていた。風にも揺らがず、触れた水は虚空に白くたなびいた)
        (どうだ、と言わんばかりの視線を返す。惜しむらくは所詮熱なのでどんなに熱かろうと離れればどうと言う事はない事だ。蒸発させてしまえればともかく、氷が水や湯になったところでレイラの武具結晶にとっては大した支障はないのだろうから。) -- フェロミア 2012-08-13 (月) 00:31:44
      • 目的を未来に見つけたか、フェロミア。随分と人間らしくなったな……
        (思わず微笑んでしまいそうになる。親戚の少女が育ったのを見たような感じ)
        ほう……感情を身につけたか?武具結晶は意志に比例して強くなるようだ
        (相手の火力は以前より上、鍔迫り合いになればミスリルも焼き切れかねない)
        負けず嫌いなのは変わらないな。では決着をつけると……(そこまで言った時)

        (轟音)

        (いつかもこんなことがあった。音の方角を見れば、巨大なドラゴン。本陣の方角だ)
        (近づいてくる音は聞こえなかった。それにそこには王が座しているはず)まさか……竜印!?(唖然としてそちらを見ている) -- レイラ 2012-08-13 (月) 00:43:47
      • 思えばお前達といた時から人間扱いされすぎた。そのせいかな(あの時はまだ違和感でしかなかった。だが今なら分かる。エラーに過ぎないと思っていたものが人間性だったんだと)
        言っただろ、強くなったって……負けたくないし、負け惜しみも言わない(決着をつけんと片手で剣を構えて突き出すようにする。が)
        ……竜だと?(再びの水入りに不平を言う暇もない。データが物語っている、あれは殺せないと)
        レイラ(剣を構えたまま真面目な表情で言う)……嫌な予感がする -- フェロミア 2012-08-13 (月) 00:51:41
      • 当たり前だ。お前は大切な我々の仲間だからな。それは今でも変わらん
        だが負ける「わけにはいかない」のだ、こちらは。縛ってでも連れ帰るぞ
        (ドラゴンを見ながらしばし呆然としていた)
        ……同感だな。どちらにとって嫌な予感なのか……あるいは両方かもな
        (槍を立て、手綱を握る)私はみんなを連れてあそこに向かう。背中から襲いたいなら襲え(そう言うと踵を返して聖少女騎士団の方角へと馬を進めた。)
        (頭の中では最高の知らせと最悪の知らせが渦巻いているようだった) -- レイラ 2012-08-13 (月) 00:59:18
      • こっちは縛られても連れてかれる訳には行かないんだ、今は……
        分かった、好きにする(剣を金属製の鞘に納めてレイラの背中を見送る。馬上の相手に追いすがって背中から襲った所でさほど有利になると思えないし、少なくとも武具結晶を持つ相手と戦う時は正面からじゃなければ気がすまない。そもそも今回は想定外の戦闘だ。疲労を回復するつもりが当てが外れた)
        さて……(この事は飛爛に伝えなければ。だが飛ぶには少し武具結晶のクールダウンが要る、それを待つ間に空を見上げてみた) -- フェロミア 2012-08-13 (月) 01:05:47
      •  (フェロミアとレイラたちの頭上を旋回していたシャツァル飛行兵達が高度を下げ始めた。)
        (さすがにフェロミアの援護に回された1小隊だけで、レイラが率いていた部隊と交戦するのは)
        (きびしいものがあって、彼らは成り行きを見守っていたが、敵は引き返し一つ危機脱せた。)

         (しかし、息をつく間もなく今度は柱の騎士が人形のように見えてしまうほど巨大なドラゴンの)
        (出現だった。通信が俄かにあわただしくなる。改めて確認するまでもなく、今まで影も形もなかった)
        (その威容は人の手に負える存在ではない、なかなか上がってこないフェロミアに、急げ!なんか)
        (やばいぞ!と飛行兵が通信越しに叫んだところで。旋回する彼らのさらに頭上から一羽が地上めがけ)
        (飛び込んできた。)
        <<フェロミア!掴まって、すぐに離れるよ!>>
         (上空を飛ぶ他の灰蒼色よりも大きな蒼い翼が、羽ばたきで砂埃を吹き飛ばしながら、)
        (地上に立つフェロミアの元へと鉤爪を梯子のように下ろして近づいていく。)
         (上空から炎を吹き上げる破壊者の姿が、突然戦場の中央に現れたのを確認した飛爛は)
        (撤退する六稜軍の上空から、戦場深くに取り残されていたフェロミア達の小隊の元へと)
        (例の誰も追いつけない最高速度でもってかっとんできたのだ。) -- 飛爛 2012-08-13 (月) 01:32:08
      • (来た。確証は無くとも確信していた。きっと迎えに来ると。理由無く確実だと思える事はそうそうない)
        (とんでもない速度で降下してくるココロアの足に手を伸ばし、掴む。もし他に誰かがいれば、無造作で簡単そうに見えた事だろう。実際はかなりの難度だが、とにかく成功させて空へ飛び立った)
        ……ただいま(一言だけ声をかけ、飛ぶ準備が整うまでは大人しくしていたのだった) -- フェロミア 2012-08-13 (月) 20:33:41
  •   -- 2012-07-31 (火) 21:02:34
  • - 第一次バルトリア会戦(2) -
    • (会戦終盤)
      (何度かの帝国への側面攻撃によりその侵攻の遅延を促したが、前線は王都近くまでに迫っていた)
      (聖少女騎士団はヨノの従える傭兵団と共に帝国軍、というよりも元東ローディア軍の包囲にあっていた。
      手を出されないのは少女たちの能力を恐れてだがその少女たちは疲弊しきっていた。結晶の力を使いすぎたのだ)
      このままでは全滅だな……(意識も混濁するほど疲労しているレイラが呟いた。こちらの状態が知られれば一気に攻撃をかけられるだろう。
      相手に槍の穂先を突きつけるが、虚勢だとばれるにはそう時間はかからないだろう) -- レイラ 2012-07-30 (月) 20:46:40
      • 疲れてるな(膠着状態を少女の声が破った。レイラの前にゆっくりと進み出てくる姿は見違える事もないほど異様な、大きな鎧)
        一応言っとく……お互い様だからな、疲れてるのは(鎧も生身も傷付いた、満身創痍の姿。一、二戦闘は終えているであろう。周囲を取り囲む兵士が何歩か下がる、武具結晶を持った敵の相手をすると言う者が現れたのだから任せようと言うことなのだろう)
        いい機会だから、ここらで性能をはっきりさせときたいな。レイラ(かつての同僚に刃を向ける傷付いた鎧の少女。迷いは見えても、躊躇は見えない) -- フェロミア 2012-07-30 (月) 22:42:08
      • ……!?フェロミア殿!フェロミア殿か!……そうか……(最初は希望を、次には絶望を感じ、思わず槍を取り落としそうになる)
        (先のヨノとアベルのように、我々もまた戦わねばならないのだ)
        もとからフェロミア殿は他の適合者と競争している様子だったな……絶好の機会というわけだ
        (皮肉っぽく笑い、馬を前に進める)我が名はレーデンツ、レイラ・V・レーデンツ!フェロミア殿に一騎打ちを申し込む!(この戦場では成されなかった名乗りが今成された)
        (蝋燭が蝋を溶かしきり芯で燃え上がるように、最後の力を振り絞り身体強化。真っ直ぐにフェロミアに向かって突撃を仕掛ける!) -- レイラ 2012-07-30 (月) 22:53:03
      • そう言う事、直接やりたくなった(名乗りには答えず剣を向ける。弾丸は使い切ったし結晶の力も出し惜しまないといけない状況。だが相手も、それは同じだ)
        来い……!(突撃を真正面から受ける体勢。だがそれで耐えられる物ではない、自分も地面の少し上を後ろに飛ぶ。攻撃がストレートであるのが幸いだとばかりに、突撃にも負けぬ速度で後退しながら槍を受け流すつもりのようだ)
        (槍を地面に刺してしまえればその隙を突けよう、短期決戦になると言う予感は多少のリスクを背負う理由となる。現状では最善の策だろう。彼我のスピードやパワー、地形などすべてが計算どおりにいけば、ではあるが) -- フェロミア 2012-07-30 (月) 23:05:07
      • 相変わらずわがままだな……だがわかりやすくてよい(愛馬も応えるように嘶いた)
        (短期決戦覚悟なのはこちらも同じ、しかも手加減する余裕は全くない。生きるか死ぬか、その極限が集中力を研ぎ澄ませた)
        うおおおおおおおッ!(槍を突き出す!元より届くとは思っていない。上体を前に傾け、一旦穂先を下ろす)
        覚悟!(相手の上半身を切り裂くように振り上げる!) -- レイラ 2012-07-30 (月) 23:15:54
      • ちっ(先に下げられた。予想はしていたが今回の戦術は諦めなければなるまい、一度防御しなければ)
        ぐっ!(一度短剣で打ち込む様に受けるが非力な腕では防ぎきれない。剣を離す事はないまでも、槍に押し戻され……)
        (だが、槍は上半身に届く事はなかった。鎧に切り込ませて何とか直撃を免れる。こんなの直接食らったら一発で終わりだな、と思いつつも次の行動へ)
        (槍を受け損ねたが未だ刃同士を触れ合わせている剣を炎が包んだ。今の体力ではレイラを直接炙るほどの射程を得られない。ゆえにまずは得物を封じるべく、鍔迫り合いの状況で槍を熱する事にした。ほうっておけば熱は槍全体に伝導し、金属は赤熱し木は燃える。そんな温度に達するであろう勢いの炎である) -- フェロミア 2012-07-30 (月) 23:23:59
      • やったか!?(切り上げの手応えを感じる。しかしそれは剣と鎧で止められていた)
        (槍を熱せられ、危機感を覚える。直接攻撃にこないのは流石だ)
        (しかしこちらも引くわけにはいかない。そんな体力は残っていない)ああああっ!(馬上から飛び降りるように突進!)
        (金属製の槍に全体重をかけ、斜め上から押し込む!)
        (熱された金属が手の平を焼くが、それをものともせず一直線に突き刺す!) -- レイラ 2012-07-30 (月) 23:33:34
      • (正直ここまで捨て身でかかってくるとは思わなかった。降伏でもしてくれればお互いに良かったのに……熱された槍は柄だけではなく、寧ろ火元に近い刃の部分の方が灼熱を帯びている。捨て身の突撃が切り込まれた鎧をこじ開け、本体たる上半身に迫っていた)
        やるじゃん(熱い。熱さを感じさせる表情や行動は取らないが、内心苦悶していた。赤熱した刃が少女の白い胸を焼くと、夕食時のような匂いが漂う。自業自得ながらこれは痛い。)
        (ここでとっさに浮かんだ選択肢は二つ、我慢比べをするか、一度離れるか。相打ちなんて狙おうとは考えられない。一瞬の思考の後、自ら切り込まれたほうの鎧のパーツを切り離す事を選択した。そのまま再び後方に下がる)
        (これで槍が離れてくれれば直接的な熱さからは開放されるだろう。加えて相手は熱い槍を振り回さなければならない。有利である。自らの右半分がもはや無防備に近い事を除けば、ではあるが) -- フェロミア 2012-07-30 (月) 23:43:47
      • ……おおおっ……(息を吐き出す。鎧を外されてしまうと行き場を失った穂先が地面を突き刺す)
        (仕留めきれなかった。正真正銘のラストチャンスだったのだ。そのまま前方に倒れ付す)
        (槍も手放してしまった今、武具結晶の効果は失われ、そこに横たわるのはただの15歳の少女)
        (そんな刹那)

        (轟音が響いた)

        (帝国兵が悲鳴を上げる。見上げたならばそこには、4mを超えようかという死肉と鎧の塊が聳え立っているだろう)
        (後に柱の騎士と呼ばれる存在がそこにいた。彼らの目的はただ一つ。帝国軍の殲滅)
        (柱の騎士たちは包囲していた帝国兵たちを蹂躙し始めた) -- レイラ 2012-07-30 (月) 23:54:04
      • ふっ……(思わず安堵の吐息が漏れる。胸やら脇腹を焼かれ裂かれて大分参っていた所だ、これ以上の戦闘は雑兵相手でも危ない)
        勝負あったな……私と(来て貰う。炎の残る刃を突きつけながらそう言うつもりだった。ここで殺すつもりはない、万全の状態で戦って、それで圧倒的に勝たないとならない。こんなラッキーヒットみたいな決着は出来れば避けたい)
        (だが、言葉は轟音にかき消された。柱の騎士、招かれざる客のお出まし。一目見て、今は退くべきだと分かるほどの巨体と威圧)
        ……次まで、死ぬなよ(そう言うとレイラから離れて鎧の破片を拾い、よろよろと、それでも走るよりは遥かに速く空を翔る。やはりダメだ、これでは決着と言えない。先ほどまで殺しあっていた相手の命を心配しつつ逃げる、自らの命を紡ぐ為) -- フェロミア 2012-07-31 (火) 00:04:44
      • (一方でヨノもまた、帝国兵との戦闘中に現れた柱の騎士に目を丸くしていた)
        (そして、どうやらそれは此方側の敵ではないことを知る。あれほどまでに苦戦した帝国兵が、まるで蜘蛛の子を散らすかのように逃げ去っていくのだ)
        は、はは……なんだい、そりゃ……(脱力――命を拾ったのは事実だが、これでは自分たちは何のために戦ったのかわからない)

        (ふと横を見れば、装備の何もかもを地に落とした、友人の姿)
        おい、レイラ……立てるか、一時逃げんぞ……っ!(倒れこむレイラの肩を担いで、前線を離脱した) -- ヨノ 2012-07-31 (火) 00:22:26
      • ……すま……ない……(言葉を出すのも命を削るほど、何も残っていなかった)
        (ヨノにすがるようにしてかろうじて退却は成功した。混濁する意識の中で、一度でも勝利の凱旋をしてみたいものだ、と思った) -- レイラ 2012-07-31 (火) 00:26:02
  • - 第一次バルトリア会戦 -
    • (会戦当日)
      足並みが揃っていないな……統一連合になったと言え日が浅い、まだまとまりがない……
      これでは先日の二の舞だ、いくら王国騎士団がいるとはいえ……ううむ……
      とにかく各個撃破されぬよう重装騎士団に並走して、戦力を削っていくとしようか
      敵は毒に加え蟲やロック鳥も使うという……戦果になるかどうかはわからんがそれらも潰していくとしよう
      (あれこれ思索を巡らせていると鬨の声が上がった。開戦だ) -- レイラ 2012-07-28 (土) 21:54:43
      • 中央突破で来たか……戦線が伸びきるまで止める手立てはあるまい。
        側面から攻撃し少しでも戦力を削るぞ!
        (少女たちを率いて王国騎士団の側から離れる。囲まれなければ毒も効かず、奇襲になるはず。ヒットアンドアウェイだ)
        我が名はレーデンツ、レイラ・V・レーデンツ!蛮族よ、王国領から出てゆけ!!(馬上で槍を振るうと一部に濃霧が発生した。帝国軍の足を止めるには至らないが視界を塞ぐことはできた)
        (少女たちの武具から炎、風、雷が発生し、帝国軍を撃った。大地が割れ騎兵たちが倒れていく)
        む、これは……(敵兵の中に東ローディアの奴兵の姿を見つけた。フェロミアがいるかもしれない)
        フェロミア殿の捜索を優先しろ! -- レイラ 2012-07-29 (日) 01:42:49
      • レイラーっ、助太刀に来たぜーっ!!(声のする方を見れば、何個かの傭兵団を引き連れたヨノの姿が)
        考えるこたぁ同じってな、へへっ! 数は用意した、一気に攻めこむぞ!!
        おい野郎ども! 敵兵の――元東ローディア兵の中に女を見かけたら、そいつは殺すな! それはあたいらの仲間だ、救助するんだよ。いいね!
        (その声におおーっと男どもの荒い声。前回の戦で獅子奮迅の活躍をしたヨノに惚れ込んだ連中ばかりのようだった) -- ヨノ 2012-07-29 (日) 03:30:33
      • ヨノ殿、いつの間にそんな部下を従えて……まあいい、そんな場合じゃない
        我々は協力して敵側面を撃つ!誰ひとり欠けることなくだ!
        攻めきったら迅速に退却!しんがりは私が務める! -- レイラ 2012-07-29 (日) 03:47:27
      • へっ、これも人望ってやつさ。(そうとだけ返して)
        よし、じゃあ先陣はあたいが切るよ! 行くぞ野郎ども、東の野猿どもを躾けてやれっ! 進軍!!
        (剣に炎をエンチャントさせ、そのまま炎の刃を敵陣営に飛ばす! ブレード状の炎が幾人もの帝国兵を焼き斬り(・・・・)、帝国兵を混乱の渦に陥れる)
        (そこに間髪入れずに傭兵団たちが入り込んでいく! 言われた通り女を探しながら、慌てふためく帝国兵を切り伏せていった) -- ヨノ 2012-07-29 (日) 03:53:59
      • 中々様になっているな……そういうのが(苦笑しつつ)
        我々は退路を作れ!押し込まれたら元も子もないからな!
        それと、結晶は目いっぱい使ってやれ!これが成功すればしばらく相手の足は止まるはずだ!
        (雪崩込んでくる騎兵たちに水柱を落として脚を止め、横切るように切り込んでいく。自然、敵陣は分断された!)
        よし、このまま退くぞ! -- レイラ 2012-07-29 (日) 20:07:45
      • (分断された帝国奴兵 隊長格が必死に声を投げるが、超常の力を振るう少女達に恐れを成したか、目に見えて動きが悪くなる)
        (本隊は炎に包まれる そちらは流石に意気軒昂だが、分断された兵は退却を始めるレイラ達を追う力を持たない 聖少女騎士団の初手は上手く行った!)
        (……かのように見えた まるで魔法のように現れた帝国部隊に強襲されなかったら それは、帝国兵には無い、土地勘を持ったものができる作戦)
        射掛けろ!!(女の声がした 次の瞬間、ラッパの音が鳴り響く 其れは、東ローディア特有の伝令方法 林に臥せっていた強襲兵は、帝国奴兵 矢の雨が少女達を襲う!)
        (掃射は二度 その後、)紅原奴兵大隊!声を挙げろ!突撃ぃぃぃぃいいいいいいっ(地響きを立てて聖少女騎士団に突撃する騎兵隊 先陣を切るのは、長い髪の女!) -- アベル 2012-07-29 (日) 20:22:36
      • (その声とラッパの音に反応できたのは、先日の経験と殿を務めるという緊張感からか)
        (とにかく、それは間に合った)
        壁よ!
        (少女たちと傭兵たちの矢面に水壁が生じ、威力を散らす。壁の中では水が渦を巻いており、そこを通った矢は捻れの方向に力を加えられ、刺さっても致命傷にはならない……その程度まで防御することができた)
        しまっ……た……(水を創出しすぎたレイラに怒涛のような疲労が襲う。馬上でぐったり力なくうなだれる)
        (鎧に何本か矢が刺さったが今は反応できない) -- レイラ 2012-07-29 (日) 21:21:38
      • んなぁっ!?と、とんっでもねえや……!真正面からじゃ歯が立たねぇな……(中空に立ち上がる水壁に目を丸くする)
        左右展開!弓兵は後方へ!歩兵隊、盾を構えて前へ!!(しかし、直ぐに気持ちを切り替えて指示を飛ばす 兵の動きも、ただの帝国兵よりも、早い)
        (そして、隊長と見えるその女は剣を抜く)紅原本隊は我に続け!矢が抜けて、我等が抜けぬ道理は無い!!(恐れも無く、躊躇いも無く 真っ直ぐに水壁を突破した!)
        (襲い掛かるのは、殿を務めていたレイラ!)もらったああああああっ!!(女が馬上で剣を振り上げ、レイラに襲い掛かる!) -- アベル 2012-07-29 (日) 21:55:11
      • (アベルが生存しているとしたら、こうなるだろうなとは薄々分かっていた。元東ローディアの兵を見ればそれは容易に想像がつくというもの)
        (死んでいるよりは幾分か――)アベェェェェェェェェェェェェェェルッッッッ!!!!(――上等だ)
        (今正にレイラに襲い掛からんとするアベルに、炎の刃が轟と音を鳴らしながら飛んでくる! それは言うなれば「炎の」真空刃。扇状の焔がアベルの手元目掛けて伸びる!) -- ヨノ 2012-07-29 (日) 23:19:18
      • !(その手が止まる 炎が熱で歪む感覚 そして、声がした その方角を見ないでも判る)
        ヨノォおおおおおおおおおッ!!!(握りを直しながら手綱を繰る 迫る炎を見れば、息を吸い、体内の気を練り上げる)
        飛べよ剣気、弾けろ剣圧っ!捻じ伏せろっ!魔神剣!!(振るう刃が唸る ヨノの放った炎が、人馬を襲う直前で爆ぜて消える)
        (舞い散る火の粉を潜り抜けるのは、炎よりも赤い髪を持つ、女!)ヨノぉおおおおおおおっ!!(よく生きていた!ならば、此処は、戦うしかない!!) -- アベル 2012-07-29 (日) 23:42:55
      • クレインッ! 他の奴らの指揮は任せる! 勝利よりも退却を優先して動けッ!(アベルから借り受けた側近に命令を下して、再び向き合う!)
        クハハッ、よくぞ生きていたアベルゥッ! それでこそあたいの「ダチ」だよぉっ!!(刃を引き抜き、此方もアベルに飛びかかる! いつしか見たよりもより早い超速の刺突! あの時より鋭敏さも隙のなさも上がっているのが容易に見て取れる) -- ヨノ 2012-07-29 (日) 23:51:21
      • (ヨノが放った炎よりも、ヨノの動きの方が速い ヨノが振るった突剣に僅かな手応え)
        よぉ、ヨノちゃん……っ(ギリギリでヨノの剣は剣に止められる 火花散る白刃越しに、突きが掠った血塗れた頬で、にやりと笑う)元気ぃ?
        (まるで街で再会した時のように しかし、拮抗する剣は力強く)クレインは良く仕えてるかい?
        (すっと力を抜き、ヨノの剣を受け入れる そのままぐるりと剣を絡ませれば、巧みに真下から跳ね上げた!) -- アベル 2012-07-30 (月) 00:01:41
      • おかげ様でね、いつぞやはあんたのおかげで助かったよ、礼を言わせてもらうぜぇ?(今更敵対しているとか、そういうことに悲観はしない。生きているという事実だけで、自然と口端がにやける)
        (生を歓喜しながら、命を摘み取る刃を向けている。その矛盾こそが傭兵なのだと笑った)あぁ、礼儀正しい武人だよ、あんたなんかには勿体無いね、ひひ……っ!
        (力を利用された! 魔を帯びた剣は明後日の方へ捌かれてしまう。しかし、剣が通らぬと悟るやいなや左手の盾で激しくアベルを弾かんと腕を跳ね上げる!) -- ヨノ 2012-07-30 (月) 00:10:14
      • どう致しまして、助かってくれた様で安心したよ あのまま前線で、様子を見に帰る事もできなかったしね!
        (こちらも笑った 本気で嬉しそうに しかし白刃は閃く)あれは良く気が回る うっかりヨノちゃんにはピッタリだと思ってね 可愛がってあげてよ?(剣を戻し、機動を失わせようと羽を狙う、が)
        ぐあっ!!(盾が迫り、はじかれる 胸当てで受けたが、衝撃は殺せずに馬から落ちる 幸い、首は折れないが、馬が逃げてしまう 退却する聖少女騎士団を背景に、剣を構えなおす)
        さっき俺が襲ったのは、友達かい?良い鎧をつけていた、隊長格だと思って狙ったけど?……あの魔法の力、相当だな 驚いたぜ -- アベル 2012-07-30 (月) 00:17:07
      • はん、捕まっちまうのが悪いのさ。天下のアベル様ともあろうもんが、あの程度の兵を捌けずにどうする(会話だけ聞けばまるで緊張感はない。しかし、目と刃だけがその光景を剣呑な場へと昇華させていた)
        ああ、あんたにお返しするまで、大事に扱ってやるよ。……あれが武具結晶の力だ。あたいの炎も、結晶のおかげ。レイラは結晶持ちとしては古株だから、あたいよりも強いよ(馬から落ちたところを狙わない辺りはまだ若い。友人間では正々堂々を貫きたかった)
        ……くだらないことを聞くけどさ。(地に足をつけて、態勢を整える)今からでも、戻ってはくれないかい? カサネやクレインも待ってる。 -- ヨノ 2012-07-30 (月) 00:34:50
      • まったくだよ、俺だけで戦況を一つ、ひっくり返してやろうと思ったんだけどね ひひひ
        レイラって言うのか 聖少女騎士団、実戦を積みきったら、結構厄介な相手になりそうだ(後ろを帝国兵が駆け抜ける 戦況は変わっていく)後は、指揮官が育つか否かってところかな?
        (構えた剣を揺らさず、ヨノの目を見つめて離さず)……悪いね、俺のためだけに帝国に居るわけじゃないんだ 寝返ったら、隊の奴等は皆殺しだろうからね それに、俺はほら、傭兵だからさ
        (少しだけ苦く笑えば、大きく飛びずさって)喇叭兵!退却の準備を!深追いはさせるな!!
        (声を張れば、直ぐ近くで馬を繰っていた兵が口々に伝令を飛ばす 指示系統が出来上がっているのは、隊長の手腕か)
        さあ、カウントダウンだ ……行くぜ(其処から、腰を落して、踏み出して一閃!剣圧が地を這い、ヨノに向かう 先程炎を砕いた剣技!)魔神剣! -- アベル 2012-07-30 (月) 00:49:36
      • (もはや帝国兵はこちらを見ようとしない。自分みたいな化物を相手するような兵士はいないのだ。アベルがいなければ、或いは向かってきていたかもしれないが)
        (とにかく、この戦闘は最早戦とは乖離していた。単なる個人戦レベル、決闘にすら変わっていて)ふふん、あんたのようにかい? 立派だよ、その歳で十二分に兵を率いてる。今度しっかりとご教授願いたいもんだね。
        (赤い目が一直線にアベルを見据える。カサネの素早い動きすら見切る複眼の全てがアベルに向いている)……そんなことだろうと思ったよ。じゃあやっぱり、帝国をぶっ潰すしか手はないかなぁ……悪いなアベル。勤め先すぐにでも潰すことになるわ。
        はっ……来いよ、アベルッ!(一直線に飛び込んでくる斬撃波は、サイドステップによって回避する。翼を使ってステップ時の硬直を最小限に止め、そのまま電光石火の如く彼我の距離を縮める! 間合いに入れば脇腹から肩へと斬り上げて)らぁっ!! -- ヨノ 2012-07-30 (月) 01:06:10
      • (羽を待つヨノの動きは、まるでバネ細工のように軽快で予測がつかない だからこそ、飛び道具を飛ばして、自分は動かなかった)
        飛び跳ねても、剣が届くのは、俺の身体のみ……っ!だぁっ!(剣を両手で握り、逆さに構える 剣を剣で受ける 弾ける火花、しかし、刃こぼれ一つしない不思議な色の剣)
        ウラスエ特産の竜骨剣じゃなかったら、剣ごと持ってかれてたな……っ(しかし、どっしりと腰を落して其れを受ければ、受け流しながら身体を回し、県ではなく、鋭い蹴りあげを放つ!)
        (其処からさらに身を翻せば、空から切りかかったヨノと、同じ目の高さ 跳躍した!其処からの、叩き落すような突きである!)
        燕は虫族の天敵、だろう?行くぜ!飛燕連脚!!(体重を乗せて、突き降ろした!) -- アベル 2012-07-30 (月) 01:16:35
      • ちぃっ!!(ガードされるのは分かっていた。しかし、今の勢いなら剣ごと断てる、そう踏んだのだ。目論見が外れて眉間に皺が寄る)
        けっ、丈夫な剣だこと……ッ!(至近距離での蹴り上げ攻撃。間一髪で躱すが大きく態勢を崩し)
        クソッ、そうは上手く……いくかっつーんだよ!!(アベルの剣がヨノを貫かんとす刹那、ヨノの胸部にある結晶が赤く光り、体中から灼熱の炎が爆ぜる!!) -- ヨノ 2012-07-30 (月) 01:41:59
      • (心臓ではなく、羽を狙ったのは、この女の甘さか 急な炎が巻き上がれば、剣筋が反れてヨノを傷つけるに至らず)
        うおっ?うわあああっ!?(突き落とすままに、避ける事も出来ず ヨノを中心とした爆熱に吹き飛ばされる 髪の焦げる臭い よろけながら顔を庇う女 目をやられる事は免れたが、)
        糞、こりゃあ……厄介だな……っ(剣を構えようとしたが、手に火傷を負ったのか、握るのがやっと ヤバいな、そう思った時であった)
        (退却した聖少女騎士団を追っていた帝国兵が戻ってくる 隊長の危機を見れば、矢を放った ヨノとアベルの間に矢が突き立つ)……タイムアップか……!くそ、黒星だな……
        (腕を下ろし、ヨノを見る いつか見せた、優しい笑顔)……生きろよ、ヨノちゃん カサネちゃんとヘルガちゃんに、宜しく(そして、顔を部隊に向けて)無駄矢を使うな!退け!温存しろ!!(叫びながら、自分もよろけて後退する) -- アベル 2012-07-30 (月) 01:59:16
      • (巻き上がった焔に吹き飛ばされたアベルを見て)……これがあたいの出した結論さ。使えるもんはなんだって使う。相手が動かないというなら……吹き飛ばすまでよ。
        (そのまま捕らえようかとも思った。しかしそれだと、アベルの部隊員は碌でもない結果が待っているだろう。その歯がゆさに苛立った)
        チッ……あんたもな、アベル! あたいに許可無く死んだりしたら、降霊させてでも文句言ってやるからな!(後退していくアベルたちを尻目に、自らも退却した。作戦は概ね成功だっただろう) -- ヨノ 2012-07-30 (月) 02:09:02
      • (ヨノの甘さがヨノを守った アベルを捕まえようとした瞬間、退却する大隊が番えていた矢がヨノを狙っただろう)
        (其れを手で制しながら、兵の馬に相乗りして戦場を退却する 奴兵部隊の突入の功か、帝国尖兵の損害も少なかった)
        (それだけ、ヨノ達個人の戦力が大きいのだろう 長所であり、弱点でもある……)聖少女騎士団が一騎当千に頼っている間なら、部隊で対策を練れば攻略できるか……
        兵の運用を覚えたら、厄介だな……(火傷に疼く腕を押さえながら、遠退いて行く戦場を見た ヨノ達の姿はもう見えなかった……) -- アベル 2012-07-30 (月) 02:15:43
  • - ゾルドヴァの戦い -
    • (開戦当日)
      (少数の義勇軍ということで前線よりわずかに後ろに位置している)
      さて、どう出てくるか……(などと呟いた途端、前方の空が暗くなった。矢だ)
      (前線に矢が降り注いだ。名乗りを上げていた貴族たちが悲鳴を上げて倒れるのが見えた。戦馬の嘶きと混乱の声があたりを満たす)
      (やがて素早い馬に乗った騎兵が突撃してきた)こう来るか……
      (敗走する兵士たちを逃すように、槍を持って前に出る)我が名はレイラ・V・レーデンツ!蛮族を殲滅する!(名乗りを上げ、突撃していく。こちらの馬も軽種なので早さでは負けていない。しかし負け戦は確実だった。こうして地獄が幕を開けた) -- レイラ 2012-07-21 (土) 21:13:27
      • お待ちくださいレイラ=サン!(レイラの真横を矢が通り抜けた、しかしそれは前からでは無く背後からだ)
        (なんと、放たれた矢は正面の大爛騎兵を数人、馬ごと射抜く!なんという威力か!)
        これは罠です!兵を分散させ、各個包囲!いつもの大爛の戦術です! -- カサネ 2012-07-21 (土) 22:35:52
      • カサネ殿!(先日は見られなかったその実力に唖然としながら、手綱を引く)
        罠だと……ならば出来るだけ集まらなければ!
        (しかしその号令をかける指揮官はここにはいない。仕方なく自分が騎士団の仲間に呼びかけ、共和国兵たちの一部にくっつくよう動くように指示した)
        ここからはカサネ殿に従って動くぞ!(そう言うと矢の降り注いでくる方角に分厚い水壁を作り出した。威力を削減させるためだ)
        毒を食らってはおしまいだからな……フェロミア殿とヨノ殿も矢はなるべく焼き落としてくれ! -- レイラ 2012-07-21 (土) 22:54:32
      • (しかし、多くの騎士達は呼び掛けなどに答える訳もない 皆、伝統的な名乗りを上げ、闇雲に突撃していく)
        正面にいるのは囮の軽騎兵です!イヤーッァ!(飛んできた矢をチョップで打ち落とす!)
        後方に重装備の部隊が控えているはず!彼等な本命はそれです!(叫ぶ間にもローディアの騎士達は遅れてはならじと突撃をかけていく
        見る間に後続の歩兵からは離され、同士撃ちの可能性のある弓の援護も受けられない)
        ……インガオホー…… やはりこうなる運命なのですね…(イクサの最中、ウカツにもカサネは戦意を失ってしまった そこに数機の騎馬が槍を構えて迫る!!) -- カサネ 2012-07-21 (土) 23:12:01
      • (炎と呼ぶには熱く、衝撃を伴った現象が矢を吹き散らす)矢だからな、半端に焼いたら逆に危ない……(もう一発、ドンと音を立てて)
        しかし、ま……(状況は不利。撤退すらもままならないこの状況でどうすべきか。とりあえずは人命優先とばかりにカサネを狙う騎兵に向けて爆発を放つ) -- フェロミア 2012-07-21 (土) 23:18:33
      • (そこにヨノの姿はない。彼女は書記官の護衛にあたっていたのだ) -- ヨノ 2012-07-21 (土) 23:30:35
      • ハッ!?(イクサの場にあってイクサを忘れる、一瞬であったとしても死地とあらばそれは致命的ウカツ!
        騎兵の槍がその眼前に迫り、過去の思い出がソーマト・リコールしかけたその瞬間、爆風が騎兵をなぎ払う!)
        フェロミア=サン! (フェロミアの方を振り返り、叫ぶや否や再び構えを戻す! 躊躇をしている場合ではないっ カラテ、イクサ、そしてカラテだ!) -- カサネ 2012-07-21 (土) 23:37:45
      • 退くか、疲れてきた(バイザー越しに騎兵を吹き飛ばしたのを確認しつつ周りに提案する。武具結晶の力は強いが、その対価も相当のものだ)
        全力で迎撃しつつ離脱、くらいか?(体どころか鎧にさえ隙間なら平気で食い込む矢を防ぐ。血を流しすぎても不味い) -- フェロミア 2012-07-21 (土) 23:46:11
      • イヤァーッ!(飛び上がり、敵騎兵に向けてトビゲリ! その首が180度回転して騎兵は絶命! さらに反動を利用して後方へ飛び空中で回転
        おおっ見よ!空中で回転するカサネの姿が変わっていくっ! 町娘めいた衣服がフィテッシュのボンテージな姿に変わり、その口元が黒いメンポで覆われる!
        ゴウランガ!これこそまさにニンジャ! カサネが本気のカラテを開放した真の姿である!)お退きをっ!先に行った者達は助かりませぬ! -- カサネ 2012-07-21 (土) 23:52:04
      • うわぁ(戦い振りより先にその格好と変身にあっけに取られる)
        え?あー、うん……退くけど、そっちも適当な所で逃げなよ(声をかけながらその場を離れるべく、未だ降りしきる矢を迎撃しつつ後退する。行き着く先が致命的である事は未だ誰も知らない) -- フェロミア 2012-07-21 (土) 23:58:39
      • おおっ……(変身するカサネの姿に再度驚きつつ、隣に位置する)
        カサネ殿、我々も退くぞ!長くは持たん!(そう言うと水壁を水球にして敵兵たちにぶつけた)
        (致命的な打撃にはならない。しかし時間稼ぎをすることはできた) -- レイラ 2012-07-22 (日) 15:22:26
      • 承知!イャァー!(後方へ退きながらもスリケンを投擲!さらに周囲に恐るべき非人道武器、マキビシを散らす!
        カサネは馬には乗らず、常人の3倍の脚力を持つニンジャ脚力で退避する! レイラの背後にピタリと付けて)
        ショギョッムッジョ…このままでは全滅は必至…悔しいですが我々は西ローディアまで落ち延びましょう…… -- カサネ 2012-07-22 (日) 22:26:08
      • 速いな……ニンポというやつか(もはや驚かなかった。後方に水柱を上げて牽制しながら馬を走らせる)
        全滅、か……3万は集まったと聞いていたが……おのれ蛮族め……
        うっ!?(左肩に違和感。矢が突き刺さったのだ。幸い甲冑の上からなので軽傷だが、毒を塗られているとまずい。逃げながら引き抜く)
        (こうして二人は、少なくとも二人は連合王国まで逃げ延びたのだった……) -- レイラ 2012-07-22 (日) 22:58:47
  • - 第十三次ローディア大戦 - -- 2012-07-11 (水) 00:18:30
    • (開戦前日)
      ……くそっ、なんだこのまずい食料は……戦争の度にこれでは満足に戦場を駆けることもできんではないか……
      (そう言いながらも手は震え表情はこわばっている。武者震いではない、本当の戦場に赴く兵士が経験する恐怖。それをレイラも味わっていた)
      明日には前線に着く……食べきって眠らねば……(そう言って糧秣を掻き込む。夜には眠るまで愛馬のサラブレッドを撫でていた) -- レイラ 2012-07-15 (日) 20:53:17
      • おや、眠れないのですかレイラ=サン?(不意に現れ声をかけるのは前日騎士団入りをした娘、カサネである)
        イクサの前ですものね…しかたありませんわ…(そう言いながら、カサネが差し出したもの、それは…ブッダ!ワインである) -- カサネ 2012-07-15 (日) 22:53:03
      • カサネ殿か……ああ、ちょっと興奮してしまって……これは、酒ではないか。
        こういうものは勝ってから飲むのではないのか?(言いながらも受け取り、一口飲み込む) -- レイラ 2012-07-15 (日) 23:05:49
      • お身体を休ませませんと…イクサは案外、暇だったりいたしますし…
        あれから色々と調べました こちらのイクサについて……あまり命を取り合うような白兵戦はなされないのですね…
        レイラ=サンは、ご両親やご兄弟様は参戦なされてないのですか? -- カサネ 2012-07-15 (日) 23:15:37
      • かたじけない……酔えば寝つきも良くなるだろう
        それは確かにそうかもしれないが、我々が出るのは最前線だ。恐らくこの槍の射程内で物事は進むはずだ。
        ……両親を悪く言いたくはないが、臆病でな。それと私は一人娘なのだ。(礼を言いながら飲み干した盃を返す) -- レイラ 2012-07-15 (日) 23:21:50
      • なるほど・・・では尚更にご両親を心配させてはいけませんね・・・
        ご安心ください、もしもの時は、きっと私が駆けつけますから -- カサネ 2012-07-15 (日) 23:50:10
      • 大丈夫だ、我々には武具結晶がある……カサネ殿の手を煩わせぬよう、臆する心を破っておかねばな
        ではもう寝るとしよう……(サラブレッドをひと撫でするとテントに戻っていった。明日からの戦に備えて) -- レイラ 2012-07-16 (月) 00:03:51
      • おやすみなさいませ・・・ さて・・・(所々に松明の瞬く陣幕を見つめる 闇に光るその瞳が鋭く、少女のものではなくなるのだった)
        命を弄ぶか・・・ いつの日にか、モータルの怒りを知ることでしょう・・・ -- カサネ 2012-07-16 (月) 00:06:47
      • (一方その頃、少し離れた所で静かに闘志を燃やす者が一人)
        負けない(戦い競う相手は敵軍ではない。武具結晶を持つ他の団員のみしか意識していなかった) -- フェロミア 2012-07-16 (月) 00:44:29
      • 初めての戦だなあ、どんなんだろ? 腕がなるってもんだよ(あくまで明るく) -- ヨノ 2012-07-16 (月) 01:06:45
      • あらあら、まるで遠足前のようですねぇ -- カサネ 2012-07-16 (月) 01:10:45
      • そりゃふざけてるわけじゃないけど、やっぱ気は逸っちまうよな、へへ。自分がどれぐらい通用するのか、とかさ。 -- ヨノ 2012-07-16 (月) 01:13:36
    • (開戦初日)
      (震える足腰を押さえつけながら戦場に出るレイラ。名乗りを上げる)
      我は王国聖少女騎士団、レイラ・レーデンツ!我こそはと思うものは槍を交えよ!
      (しかし反応はない。思っていた戦場とは違った。士気は低く、所々で必死の戦闘が行われているのみだ)
      (やがて見るからに下卑た集団がレイラたちを取り囲んだ。少女と舐めきっているのであろう彼らはいたぶるような目つきで近づいてくる)
      使用量は制限されているが仕方あるまい……結晶よ!我に力を!
      (レイラが槍を掲げると敵兵の頭上に巨大な水塊があらわれ、落下した)
      (脳震盪に打撲を負った敵兵たちはその場に倒れ付す)……これもお家復興のため(レイラは止めを刺していった。人を殺すのは初めてだったが、思ったよりも抵抗はなかった) -- レイラ 2012-07-16 (月) 01:17:01
      • 鋼の足で歩く人型が一つ。少女の肉体がその一部を構成している事は見て取れるが、バイザーを下ろしているため顔は伺えない。鎧を着ている、と言うよりは鎧の中身に使われているといった風情のその姿。
        手甲から噴出す炎が人を、木々を、建物を焼く。強固な板金鎧は溶かせぬまでも、炎に炙られればその内部はオーブンと化すだろう。
        炎を掻い潜って近付いた兵の刃が剥き出しの柔肌を傷つけ、あるいは抉る事もあったが、人型は怯むことなく敵を焼いた。手にした短剣で刺し殺し、脚部に突如突き出した筒から発射された礫で射殺した。バイザーの下でも表情は変わっていない、と確信させるに十分な戦い方を見せる。
        火器管制。感情の模倣や異臭・痛みに対して表情を変える反応さえカットして、そちらに浮いたエネルギーを回す。炎と弾丸を吐き出しながら、機械に喰われた少女は戦場を進む。
        「………。」
        自分の血も、相手の血も、灰も瓦礫も何もかも、鉄の少女を振り返らせる事はない。生命維持の余裕がなくなるまで、火と血と死をばら撒きながら、ただ歩くのみ。 -- フェロミア 2012-07-16 (月) 02:03:56
      • (戦争の期間中、娘の姿はほとんど戦場に無かった 彼女は多くの時間を主であるヘルガと供にし
        傷病兵の介護や不慣れな弓手への指導といった事に費やし、戦いの場でその姿は見られなかった
        娘のカラテがどのようなものなのか、そのワザマエはいかほどか、推し量れる材料は無いのであった) -- カサネ 2012-07-16 (月) 19:59:27
    • (開戦から数週間)
      (兵士たちの士気は両国共にどん底で、向かってくる敵よりも逃げていく敵の方が多い有様である)
      これが戦争なのか……こんなところで戦果を上げても何の意味もないのではないか?
      (そんなことを思いながら、槍を振るっていたときのことである。上空から轟音が近づいてきたのは……) -- レイラ 2012-07-16 (月) 20:51:23
      • (今回のバルトリア平原会戦にて、連合王国の友軍として轡を並べる協定連盟と汚染公領の各軍……)
        (その一つ、スリュヘイムからの不死兵団…亡者の軍勢も戦列に加わっていた)
        (ただただ屍を再び戦場へと駆り立て、痛みで呻く事も躊躇う事も止まる事すらない死者の軍勢)
        (友軍に配慮してか比較的原形を維持するように防腐処置のなされた彼等は異変にも動じず、静かに無音で戦場に佇む) -- 不死兵団 2012-07-16 (月) 22:00:58
      • (「竜だ!」誰かが叫んだ。それよりも先に愛馬ヴァルキリーが嘶いた。竜害の恐ろしさは聞き及んでいる。
        転身すると一目散に本陣に駆けていく。人知の及ばぬものから逃げるのは恥ではない。避難だ。)
        みんな大丈夫か!?
        (騎士団の仲間を気にかけながらも敗走の準備をする。背後では何かが爆発したような音。兵士たちは混乱していた。若干冷めた目線で戦場を見ていた自分たちだからこそだろうか、敗走は成功した。やるせない志だけを戦場に残して) -- レイラ 2012-07-16 (月) 23:08:56
      • 竜やらなにやら、災害になんて興味はないが自己保全はしなければならない。爆発を利用した小さなジャンプを駆使して避難を行う。
        騎士団の人間や他の兵士を手助けもするが、それはただそう刷り込まれているからと言うだけだ。観察者や競争相手がいなければ自分の優位は示せない。
        「どんくらいかな?」
        被害を推し量る。度合いによっては動き方を変えなければならなくなるから。ただそれだけだ -- フェロミア 2012-07-16 (月) 23:17:45
      • (温い戦場を一瞬にして変貌させた存在…竜)
        (その不意な闖入者によって多くの者が本能的に身を強ばらせ、続けて恐慌に陥った)

        (東西の人間など区別なく、それこそ…屍人さえ構わずに、竜は荒ぶる)
        (先鋒に立っていた連合王国軍から竜の顎門に呑まれ始め、その遁走から各戦場に状況が知れるのは瞬く間)
        (汚染公領軍もまた撤退を始めるが、竜の猛威が押し寄せる方が疾い)
        (…人材こそが希少な彼の国はまず意思無き魔導兵、ゴーレム部隊を捨て駒に迫り来る竜の波濤の遅滞を計り、防毒用の仮面をつけた操者が逃げ延びる) -- 不死兵団 2012-07-16 (月) 23:54:45
      • ゴーレム、操られた死体、それらが捨て石にされる光景を見る。
        視界が暗くなり、手近な何かを破壊すべく全力を出したくなる衝動に駆られる……まだ小さな衝動、脳に埋め込まれた制御装置はそれをエラーとして即座に修正する。
        掌に食い込んだ爪の跡を残すのみ。 -- フェロミア 2012-07-17 (火) 00:01:24
      • (大型の魔導兵が竜の暴威で瞬く間に崩れていく最中、不死兵団もまた扱いとしては同様だ)
        (彼等は小回りが効く分、最後の護衛として温存されはしたが)
        (生者が何より優先であり、兵力は損なわれるといっても…屍兵はそれこそ代わりが効くのだ)

        (恐れも気負いも感情を知らず、もはや命も知らぬ不死兵達の多くは竜を近付けず足止めする)
        (ただその命令を全うすべく機械的に挑み、朽ちるまで使い捨てられていった…) -- 不死兵団 2012-07-17 (火) 00:06:12
      • (空を覆う巨大な怪物の姿・・・ それこそはかつて伝説的ニンジャが飼い、育てたと古事記に伝わる竜!
        その姿を目の当たりにし、カサネのニンジャ感覚はさらにも研ぎ澄まされた 逃げ惑う者達を救う それが、唾棄するような愚かで醜いものだとしても・・・
        理屈などでは無く、衝動的に娘は走った 逃げ散る人々とは逆方向に 足を失った男を担ぎ上げ、馬上に縛り付ける 未だ争う者達を叱りつける
        怒れる竜の紅蓮の炎をバックフリップで回転回避 火を上げ、尚も蠢く不死者達を 神々しく荒ぶる空の王を ただ鋭い眼で見つめていた) -- カサネ 2012-07-17 (火) 00:13:18

Last-modified: 2012-09-03 Mon 22:28:39 JST (4242d)