旋風・伍
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編集:MenuBar
112.4-5
†
↑
貧民街
†
(きょろきょろ) -- 着ぐるみ
(女が佇んでいる) -- 旋風
もしもしお嬢さん? この辺に主のいない野良忍がいると聞いたんだが・・・なんか知らないか? -- 着ぐるみ
……。(応える声はない、硝子球のような瞳で着ぐるみを見つめている) -- 旋風
?? あれ、確かキミとはどっかで会った事あるよな いや口説き文句とかじゃなく! キミのようなかわいい子を忘れる筈がないんだ、ちょっと待ってくれ・・・(旋風の様子に気付かず腕組み考え込む着ぐるみ) -- 着ぐるみ
……。(やはり応える声はなく、興味を失ったか横を通り過ぎていく) -- 旋風
んー、あっそうだ! いつか広場で会ったよな! そうだよ確かにアレはキミだった こんなとこで会えるなんて偶然・・・いや運命だと思わないか?(通り過ぎる肩にポンと手を掛けた) -- 着ぐるみ
(着ぐるみが触れた瞬間、女の気配が急激に変化する……) (振り返るといつの間にかその手には黒い刃、着ぐるみへと逆手で振り上げた) -- 旋風
っと(寸での所で刃をかわし、掠めた毛が数本舞い散った。二歩下がって対峙する) 穏やかじゃないなあ・・・っていうかキミ、ヒトか? 匂いが尋常じゃないぞ、ヒトのそれとは違うのが -- ロレンス
(瘴気を漂わせた女、唯々無言で地面に黒い刃を突き立てた) (ロレンスの足元から鉤爪の生えた黒い手が掴み掛かる) -- 旋風
終始無言・・・か、参ったな(頭をぽりぽり掻きながら) とりあえず大人しくしてもらうか。ヤバくなったら逃げりゃいい (影色の手が掴んだのは空っぽの着ぐるみだった。中身の男は地を踏みしめて駆け、腹部を目掛け貫手を突き出す) -- ロレンス
(動じた様子もなく同じく踏み込む女…) (身体を横に傾けギリギリで交わすと、そのまま刃を横薙ぎに振りぬいた) -- 旋風
(振り抜かれた刃を逆の掌で以て受ける。瞬間、じわりとめり込む刃に驚愕し間合いを離した) ってェ・・・ビックリした、まさか切れるたぁよ! (再度距離を詰め顔面に拳を繰り出す。寸止めする心算だ) -- ロレンス
(向き直り顔横まで刃を引くと、一気に突き出す) (喉元目掛けた一撃、明らかに止める気はなさそうだ…) -- 旋風
(僅かに身を沈め刃を歯で噛み止める。拳は届かないが、少しも動じない様子から相手がどこかおかしい事を確認した) はっはいな・・・おかひいほわほおっはんわ(ぎぢっと耳障りな音を奏でる刃。顎の力は緩めず反対の拳をボディに打ち込む!) -- ロレンス
(歯で刃を止められた、普通ならば動揺するようなその出来事にも女は至極無機質に反応する…) (あっさり手放し後方へと飛びずさると距離を置く、残された黒い刃がロレンスの口元で瘴気を上げながら融解した) -- 旋風
ゲホッ、オェッ! まずっ、臭ッ!(ぺっぺと融解した刃を吐き捨て) 参ったな、先客がいたのか・・・しゃーない、今日の所は一先ずおさらばだ! またな!(跳び上がり、屋根伝いに帰っていった) -- ロレンス
……。(無言のまま、硝子球のような暗緑色の瞳がその背を見ていた…) -- 旋風
↑
百合の館
†
ちょっと、誰か居ない? -- エーデルトラウト
お帰りなさいませお嬢様……って、貴女ね。こんばんは。どうしたのかしら? -- カナメちゃん
ヴィントは? -- エーデルトラウト
ヴィント? …旋風ちゃん? んー…そうねぇ。まだ帰ってきてないわ -- カナメちゃん
そう…ここには居ないのね。じゃあ、どこに居るの? -- エーデルトラウト
そうねぇ…はっきりした場所は分からないけど、スラム地区のどこかに居るかもしれないわ -- カナメちゃん
……(意外な答えに驚き、少しだけ眉が動いた) そう、わかった。ありがとうね、行ってみるわ -- エーデルトラウト
あそこは女の子が行くには危険なところよ。大丈夫なの? -- カナメちゃん
大丈夫よ、襲われたら…(腰に吊り下げた剣を見せた) -- エーデルトラウト
そう…私も付いて行きたいところではあるけど、それだけで大丈夫なら -- カナメちゃん
大事な事だから、私一人でやらなければならない(踵を返し、歩み出した) -- エーデルトラウト
そう…。旋風ちゃんを元に戻せるのは貴女しかいないような気がするわ。くれぐれも気をつけて -- カナメちゃん
↑
貧民街
†
(瓦礫でたたずんでいる女)
(ごろつきが路地裏に連れて行こうとする)
(何ら抵抗もせずに連れられて行く女、辺りは不気味な霧が覆っている)
(服を破るように乱暴に脱がして、事に及ぼうとする)
(引き裂くように脱がすと褐色の肌、薄い丘陵が露わになる) (不意に。女の腕が真横に振るわれた……その手にはいつの間にか黒い刃)
(男の絶叫の後、血だらけの男が路地裏から転がり出てくる)
(ゆっくりと、音も立てず、後を追ってくる女……黒い影が露出した褐色の肌を覆い始めた)
な、何なんだよォ!おめぇ!(男は地面に這い蹲りながら叫ぶ)
……。(霧の中を木霊する男の声、応える声はない。) (無音の女は這い蹲る男へと黒い刃を振り下ろした)
ま、待て!殺さないでくれ!ギャァァー!・・・・・・(男の悲鳴の後、静かになった)
(静寂に立ち尽くす女、地面を紅が広がっていく……)
↑
円卓
†
112年5月・円卓の間
クレア副団長。旋風の件でちょっと相談というか、提案がある -- コフ
旋風っていうと…クレアちゃん抉った子の名前だったかしら?(ギラっとした瞳) -- リベラ
(皆にお茶を配る小動物)キキ…キュキーキュキキキュキキ。(アパート…弟子ロワメンバーのカメさんが住んでるとこか〜) -- コツメカワウソ
落ち着いてくれフロムヘブン副団長、討伐が目的じゃない。……交戦経験のない俺が言っても説得力に欠けるだろうが、頼む -- コフ
旋風ちゃんはいい子よ! ただちょっと今は反抗期なだけ! だから酷いことしちゃダメ! -- カナメちゃん
……生け捕りはわかるけれど。反抗期ってレベルじゃないでしょ。(気勢を削がれたか溜息をつく) -- リベラ
アルフレード・スカルラッティ、ただいま帰還しました! …何だか大変な事になっているみたいですね、旋風、と言う方の件は… -- アルフレード
ん?どうしましたコフさん…旋風さんのこと?(リベラさんに落ち着いてと諭しながら) -- クレア
戻す方策についてだ。いっそ旋風の力をいくらか当てにしてみるのはどうだ 具体的にはまず戦闘に及んで闇をいくらかでも消費、消耗させる。次に光魔術使いに協力してもらって、旋風にあえて闇耐性付加・強化魔術をかけてもらう 闇への抵抗力も高まっているはずだし、クレア副団長とかの説得も届きやすいと思うんだが (//この状況にいたっては旋風さんの方とコメアウなり使って打ち合わせるのが不可欠にはなってきますが…) -- コフ
わふ…それだとまずは旋風さんの現状把握をしてからの話になりますね。ここ最近、被害報告も出ていませんし…。 案は悪くは無いと思いますが…リベラさんはどう思いますか? -- クレア
旋風の現状に関してはミスター・シュタイアーに聞いてみるほかあるまい ついでに知り合いに光魔術使いがいないか聞いてみればなおいい -- コフ
んー。とりあえず……影を跳ぶのよね?それ封じないとかしら。説得にしても何にしても -- リベラ
あ、面白い策ではあると思うー。 -- リベラ
…それがあったな…できれば跳ばれる前に耐性の光魔術をかけたい …あ、悪いアルフレード、お帰り。何か案とかあったりするか? -- コフ
ルーンを刻み込むとか恒常的に発動する形だと今後便利よねー。 -- リベラ
旋風に刻んで常時光縛状態、という意味か? -- コフ
毎回対闇呪文かけれるとは限らないでしょ?(面子的に) 刻むとか物品をかけるとか、一回すれば続く形にすればその後につながるじゃない -- リベラ
あと相手が問題の解決に対してNOといった場合はRP上行動が失敗することも受け入れるのよー。 たとえ数人ががりで一日中考えたシナリオ案でも相手が没って態度示した時は、こっちが負け役になるからなー。
なるほど…できれば一回で済ませたいところなんだが。保険は必要だな サンクス副団長 -- コフ
…え、僕ですか?(居眠りをしていたらしい) リベラ公のアイデアは、何だか首輪をつけるみたいですね…どちらにしても旋風さんが「闇の力に頼らない」ようにならないと、根本的な解決とはなりませんよね… -- アルフレード
なんか不穏な空気よね…。みんなして旋風ちゃんに酷いことしようとしてるんじゃないでしょうね -- カナメちゃん
…了解いたした (//どっちみち相手との打ち合わせは必要になってきますね…。誰か行く方いらっしゃいますか?騎士団関係者でもともとつながりのあるクレアさんとか適任じゃないかとは思いますが) -- コフ
ただいま戻りました…また新しい人が入ったんだ…少しずつだけど増える事はやっぱり嬉しいよね。 あと…作戦を大体聞いたんだけど…まずは相手に探り(//で相談)を入れた方がいいんじゃないかな? -- ジャン
相手に対してこれは回復すべき状態なのか、それとも今後ずっと続けるつもりの状態なのかの確認が必要だな。
横からごめんね、T4崎さんの言う通り騎士団にとって継続的に有利になる作戦は相手に継続した不利を強いるよ 旋風さんが絡んでる相手は騎士団だけじゃないって事も忘れず、一方的に先細らせる様な事にならないようにね
(//それも含めての打ち合わせですね。向こうに回復するつもりがなくば無理強いはもってのほかですし) -- コフ
(//どこのどなたか存じませんがアドバイスありがとうございます) -- コフ
(難しい顔をして暫く考え込んでいる) -- クレア
クレア副団長、どうかしたか? -- コフ
心の闇を払えるのは相応の相手が必要よ。周りの闇だけ剥がしても意味は無いと思うわ… -- カナメちゃん
(難しい顔のまま、口を開き)まず説得に関してですが、これは僕以外の方にご協力を仰いだほうがよいとおもいます。 他の親しい方々の話をきいてみて、できるなら共同戦線をというところでしょうか(//周りで動いている方々の状況把握とかそういう打ち合わせで) 次に旋風さんの現状把握です、これは危ない任務になりますので、他のどなたもアレでしたら僕が参ります(//考えと今後の予定の確認ですね)・・・で、どうでしょうか? -- クレア
//多分今、けっこう親しいと思しき人と接触してるはず… -- カナメちゃん
そこは分かってるカナ女先輩。だからこそ近しい人間の力を借りねばならん なら俺は近しい人間のところを回る。…誰のところに行けばいい? -- コフ
彼女の交友関係を全部知ってるわけじゃないから正確なところは分からないけど…私が知ってる中では、カヤちゃんかセシリィちゃんか……ううん、きっとカヤちゃんが一番…。でも、カヤちゃんがどこに居るかは私は分からないわ…ごめんなさい -- カナメちゃん
ウス! 帰還したっス まあ…いつも通りっスよ…(残念そうな様子で) …議題はあの女の事っスか… 今まで二度立会い 二度とも辛酸を舐めさせられてる身としてはこのまま引き下がる訳にはいかないっスよ… で 自分なりに対策を色々と考えて来たんス (そう言って ダンボール箱を持ってくる 中身は何かの機械のようだ) -- ブラッドハウンド
カヤとセシリー…探すか。あと俺が見聞きした中ではミスター・シュタイアーと旋風か …ブラッドハウンド、それは? -- コフ
斬虎君も親しいようでしたね、先日の様子ですと。あとはー…どこかで聞き込みでもしてみましょうかね…。 おかえりですよブラックハウンドさんー…冗談でも、あの女とか言わないようにです、親しい人から聞けば良い気分しないですよ。 -- クレア
先輩に頼んで送って貰った 対魔力BPっス 特殊な電磁波を出して魔力に干渉し その効果を阻害する装置っス あまり万能な物でもないっスけど 近距離であれば その力を一時的に封じる事も不可能じゃないはずっス もっとも 精神呪縛が解けるほど万能じゃないし 「魔法で物体を作ってぶつける」系の魔法には効果が薄いっスけど… -- ブラッドハウンド
スイマセンっス でも…副団長と同じく 正直 さん付けで呼ぶ気にはなれないっスよ… -- ブラッドハウンド
私の大切な仲間よ。せめて名前で呼んであげて -- カナメちゃん
さん付けでなくても、他に呼び方はありますよー。はいはい、そこまで殺気立たないのです。 憎むべきは物事の不条理にして人にあらず、ですよ。書類にもあるとおり、自分の正義が人の正義でもないのですから、ね?(にこりと笑って) -- クレア
BP…よく分からんが、それであの「影」を操る力を阻害するのか -- コフ
カナメさんも殺気立ち過ぎですよー…旋風さんが仲間なのも分かりますが、騎士団も貴方の仲間ですよ。 酷いことなんてするわけないのですから、もっと信用して落ち着いてください、ね?(水で薬を飲みながら) -- クレア
呼び捨ても何なので“彼女”とでも呼ばせてもらうっス 罪を憎んで人を憎まず…分かっちゃいても…簡単に割り切れるほど老成はしてないっスよ… -- ブラッドハウンド
ついでに言うならことの元凶はあの矛盾の魔王だ とにかく言ってくる。足りない頭は足で補わねばならん(薄手の外套を引っつかんであわただしく円卓をあとにする) -- コフ
どこまで有効かは分からないっスけど…かなり弱められるとは思うっス 効果範囲はあまり広くなく せいぜい…周囲5mぐらいっスかね… -- ブラッドハウンド
私は…落ち着いてるつもりなんだけどなぁ(深呼吸して)まぁ、私は待ってるわ。旋風ちゃんが帰ってくるのを -- カナメちゃん
シナリオのまとめとか関係者との打ち合わせに円卓使うことは、別にかまわんと思うので情報まとめとく分にはここが向いてると思うぜ。
そうそう、言い忘れてた。くれぐれも旋風ちゃんに酷いことしちゃダメよ! -- カナメちゃん
だからカナメさん落ち着いてください…それも三度目ですからー。 T4崎さんもありがとうございます、重ねて御礼を申し上げますよー。…それでは僕も収集と見回りに行ってくるので、また後ほどです。 -- クレア
自分も見回りに行って来るっス… 大丈夫っス むやみに剣を抜かない程度の自制心はあるっス -- ブラッドハウンド
↑
百合の館
†
……ここか。ここだな が、留守くさい。どうしたものかな -- コフ
思ったより早かったわ……。よくここが分かったわね -- カナメちゃん
ミスター・シュタイアーとカナ女先輩と旋風…みんなのところで聞いたら接点がここだった …いかんな、どうも熱くなりすぎてるようだ -- コフ
そう。じゃあ入って。冷たいお茶でも出してあげる(そう言って奥に案内する) -- カナメちゃん
痛み入る(カナメに従って中へ入った) -- コフ
(リビングに案内し自分は厨房に。しばらくしてお茶のポットとコップを持って帰ってくる)はいどうぞ、冷たい麦茶よ。5月にしては早いと思うけど、冷たいのはこれしかなかったわ -- カナメちゃん
サンクス。大丈夫、冷たいだけありがたい(半分ほど飲み干し) 猫舌でな。しかし…(周りを見回し)いい館だ。ここにミスター・シュタイアーやら旋風やらカナ女先輩、それとカヤとセシリィなる面々が暮らしていたのか -- コフ
ええ…ちょっと昔は、まだもっと居たわ。ご主人様も居て、屋敷の大きさに見合うだけの使用人が居たの。今ではもう…少なくなっちゃったわね -- カナメちゃん
そうか…。しかし参ったな、協力を仰ぐつもりがカナ女先輩しかいないとは ついさっき人が出入りしてた形跡はあるんだが…入れ違いか? -- コフ
ふふ、居ないわけじゃないわ。部屋でセシリィちゃんが寝てるわ ん? そうね、さっきまで旋風ちゃんのお友達が居たわ。きっと今ごろ、旋風ちゃんと会ってるんじゃないかしら -- カナメちゃん
なんだと!?(思わず立ち上がりかけて) …いや待てカナ女先輩。旋風の今の状態を知っていて、それで一人で行かせたんだな なら俺が出る幕じゃないな…クソ -- コフ
あら…思ったより冷静ね。折角仕掛けておいた罠が無駄になったわ… まぁ本当は一人で行かせたくなかったんだけどね…大事なことだからって言うし、一人で行かせるしかないじゃない。ふふ、大丈夫よ。きっと帰ってくるわ、二人とも -- カナメちゃん
あー…そうか、ああクソ、しくじった! 罠?一応回避はできたくさいし、種明かししてもらえると助かるんだが -- コフ
ああ…これは…騎士団の…何もお出しできずにすみません…(よろよろと戻ってくる) すみません…どうやら…また…シクってしまった…よう…です…(倒れこむ) -- シュタイアー
しくじった? どうかしたの? あら、罠は沢山よ(そう言って手のひらを見せると、そこには幾本の鋼糸が)これを引くと、そこらへんに仕掛けられたワイヤーが引かれて一気に切り刻むの。あと踏むと発動する、逆さ吊りになる罠が沢山。後で外しておかないと… -- カナメちゃん
シュタイアーさん!? どうしたの? 大丈夫? -- カナメちゃん
…俺の今までの行動ほぼ全てに、「出る幕じゃない」が当てはまることに気づいただけだ 怖いな…ってミスター・シュタイアー!? -- コフ
すみません…あと一歩の所まで…行ったんですけど…結局…駄目でした… 胸…やってしまって…あばら…折れてるかも…ハハハ…(良く見ると背中にも、何かが生えてたような傷跡がある) -- シュタイアー
言ったでしょう。心の闇を払うには、相応の人が必要だって。私達(騎士団)では最初から無理なのよ 大変! 急いで手当てしないと! ああでも、折れてたらっ。応急手当だけするから急いで病院に…! ……これは(慌てて応急手当をする。背中の傷跡に気付いて、訝しげに) -- カナメちゃん
正確には相応の人だけいればいいってところだな 露払いでもできればと思ったが…クソが 酔ってる場合じゃないな、急いで医者のところへ運ばにゃ -- コフ
いや…ちょっと矛盾の魔宮で…一騒動ありまして… 私を助けるために…旋風さんは…再び…闇…に… 助けない…と…旋風さん…戻ってます…か…? -- シュタイアー
矛盾の…。例の闇ね。酷い…。旋風ちゃんは…まだ戻ってないわ -- カナメちゃん
誰かは知らんが、今この館の仲間が旋風のところへ行っている 今は待て。待って、休んで、そして治せ -- コフ
そう…ですか…判り…ました。ふぅ…いてて… 彼女が…次に人を傷つける前に…なんとしても…助けない…と… とりあえず治療…そうですね…その通り…です。(懐から魔道書をを取り出しながら) -- シュタイアー
ええ、名前は知らないけど旋風ちゃんの友達よ。きっと大丈夫 -- カナメちゃん 2008-11-22 (土) 22:31:25 New!
(書から札を取り出し、胸に貼り付けた)これで一応応急手当はよし…と、 取り合えず…その旋風様のご友人が戻られるまで、身動きは取れませんか… …大事になっていなければいいのですが… -- シュタイアー
ええ、そうね。大丈夫よ、きっと無事に戻ってくるわよ -- カナメちゃん
そうですね…治療も兼ねて…一旦宿の方へ戻ります。背中が破れたコートも格好が悪いですし… 折を見てまた来ますね…(ふらふらと立ち上がる) -- シュタイアー
ミスター・シュタイアーの尽くした死力だ、必ずや一助になる 今は待つしかない…円卓に戻るか -- コフ
そうですね…一助になってくれれば…… もし何か気になる事がありましたら、私の料亭の方にでもご一報ください。それでは。 -- シュタイアー
↑
貧民街
†
霧に包まれた一画
(のそのそと霧の出ている一角を歩く女)
(前方から駆けるような足音、途中で悲鳴が聞こえてきた)
(その女、悲鳴を聞いて逃げ出すかと思えば、悲鳴の方向へとかけていった。腰に吊り下げた剣を抜いて)
(白霧の中、男が倒れている……すぐ傍に佇む小柄な女、辺りは紅に染まっている)
あなた……(霧の中、互いに鉢合わせた) -- エーデルトラウト
……。(虚ろな瞳で佇んでいるのは黒髪を結い上げた褐色の肌の女、手にした黒い刃から紅い滴が零れた)
…そう。なら、私があなたを止める(・・・)わ(剣を構えた) -- エーデルトラウト
(気にした様子もなく背を向けると路地裏へと歩き出した)
(旋風を追って路地裏に入っていった) -- エーデルトラウト
……結局ついてきた私。絶対に手は出さない、これは彼女の戦いだから。どうなっても、私は見届けるだけ。よし(一人で頷き近くの家の屋根に登り、路地裏の様子を覗った) -- カナメちゃん
(瓦礫の上に女が佇んでいる)
(後から来たエーデルトラウトは必然的にその女を見上げる形となった。) -- エーデルトラウト
……。(無音の空間、能面の如く無表情、硝子玉の様な暗緑色の瞳がエーデルトラウトを見下ろしている)
来なさい、命を教えてあげるわ(剣の切っ先を旋風に向け、そう宣言した) -- エーデルトラウト
……。(宣告が響いたが応える声はない) (ただ切っ先が向いた瞬間、からくり仕掛けの人形のようにエーデルトラウトへとゆっくり歩み始めた)
(いつの間にか左手には拳大の氷塊が握られていた。距離が詰まる前にそれを旋風の胴に向かって投げつける) -- エーデルトラウト
(足場を踏みしめ一気に跳躍、氷塊を回避すると直上から黒い刃を振り下ろす)
…く、(剣を頭上に掲げ、それを受け止めた。が、受け止め切れずに体が後退する) -- エーデルトラウト
(半身引くと再度踏み込み、真っすぐ刺突が飛んでくる)
(エーデルトラウトが剣を横合い、何もない場所へと放った。そして旋風の刺突が、かわされる事もなく腹を抉った。気付けばエーデルトラウトの左手が腹を抉る黒い刃を握り締めている。その動作、見る者が見ればこう言うだろう。「わざと、己が身に受けた」と) ……「ヴィント」、これが命よ。(蒼白な顔で言った) -- エーデルトラウト
(エーデルトラウトを刺し貫いた黒い刃、赤い雫が伝う) (無貌の人形は其処から引き裂きも手放しもせず、一時動きを止めた) -- 旋風
これが命よ(そのまま旋風に向かって踏み出し、近づいていった。刃にその身を貫かせながら) -- エーデルトラウト
――― !!(声にならない叫びが響く、終始無音だった女に現れる変化) (無表情のまま両手で頭を抱え、両膝を地についた…) -- 旋風
ようやく………思い出せた…げほっ…(エーデルトラウトの喉が鳴り、口から血反吐が溢れた。血の臭いがあたりに漂う) -- エーデルトラウト
(表情の無い顔、伝う涙…女の姿が物理的に闇の中へと沈み込み始める…) -- 旋風
…あの花の意味も、思い出せた。「大切な思い出」…だったわね。(旋風の腕を掴んだ。掴んで、こちらへ優しく引き寄せた) -- エーデルトラウト
(半ば堕ちた闇の中から女はエーデルトラウトを見上げる) (繋がれた手を一瞬見やると、その手を引いた…傷ついたエーデルトラウトの身体ごと闇が呑み込もうとする) -- 旋風
……今まで、ありがとうね、「ヴィント」(最後にそう言って、目を閉じた。もう抗うものは何もない。ただ、流れに身を任すのみとなった) -- エーデルトラウト
(二人を飲み込んだ影は何処かへと繋がっていた……)
↑
花屋
†
(不意に血に染まった女を抱き抱えて黒い女が現れた、その視線は老婆の姿を求めている)
……!(目を見開いた。たじろき、震えながら店の奥へ逃げた)
(入れ違うようにして店の奥から老女がやってきた。表情はなく、ただ旋風を見つめる)
(怯えられる事にも無関心なのか、無表情のまま現れた老婆へと歩み寄る) -- 旋風
その子に、何を教わった?(老婆が問うた)
(応える声はない、ただ無貌の面の片目から涙が伝う…) -- 旋風
……それが、命よ。だから、よく見なさい。見て、あげなさい(旋風が抱きかかえるその女を指した)
(もうすでに息はなく、旋風に抱えられている) -- エーデルトラウト
……。(無貌の面のまま顔を向ける、エーデルトラウトの身体をただ抱き締めた) -- 旋風
その子は、あなたを止める(・・・)と言ったわ。倒すのではなく、ね
(少しずつ体が黒く染まってゆく。直接触れているのならわかるだろう。旋風の中に「あるもの」を吸い取っているのを) -- エーデルトラウト
(首を振るうと、静かに地面に横たえた) -- 旋風
(どれだけ闇の力を拭えただろうか、少しか、全てか。黒く染まった体は、やがて霧散した。先ほど伝った血も、吐きだされた血も、その血の臭いすらも全て、無くなった)
(消失する様を、静かに見ていた)
(女の手が虚空を掻いた、何も掴めぬままその様を見届ける) (あとには脱け殻のようになった女が両膝をついたまま残された) -- 旋風
(奥の部屋から出てきて、旋風の手に一つの花を持たせた) ……これの花言葉、知ってますか?
(茫然と花を見てから見上げる…その言葉にこくりと、微かに頷いた) -- 旋風
……なら、その言葉をいつまでも思って、感じていてください。それが、カヤさんの願いだと思うから
……。(無貌の面が崩れ、両の目から涙が流れ堕ちる) あははははははははははは…(闇はより深くなり、その哄笑は止むことはなかった) -- 旋風
(一つ、ため息をつくと旋風をその場に残したまま、ウルガレを連れて立ち去った。)
(哄笑が響き渡っている)
Last-modified: 2009-02-21 Sat 21:45:40 JST (5549d)