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 - 総会決戦第二空間 - 
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事実を歪ませるある種の数式の下に、世界の隙間に形作れられた、歪みの地
空間ならざる空間にして世界ならざる世界。
お名前:
  • 隆起した岸壁が役目を終え、徐々に元の大地へと縮小してゆく。
    二人が齎した破壊の爪痕も、不思議と時を撒き戻したかのように修正されていた。
    地下洞窟は2つの異物が去ったことにより、再び平穏を取り戻している。
    -- 2013-05-13 (月) 01:14:30
  • 黒の魔人が二人、再び対峙する
    今度こそ、総てを終わらせる(始める)為に -- 2013-05-12 (日) 22:40:10
    • (虚空を移ろっていた瞳。もう何もかも終わってしまったはずだった。それなのに)
      (轟く怒声。その心中を察することはできずとも、自身への拒絶という一点だけは理解していた)
      (それがどういった意味を持つのかは、見出すこともできずに計りかねていたのだが)

      ……良かった、なんて口に出すのもおこがましいけれど今は正直安堵もしているよ。
      でも、おかしいな……どうしてまだ立ち上がろうとするの?
      あんなに多くの傷を付けたのに、それでも戦うの?
      ……そんなにも私が嫌いだったの?

      (返答を待つのが怖かった。指先を翳し、誘ったのは二人を遮る灼熱の壁)
      (それは幾重にも吹き上がり怒濤となってグリゼアへ押し寄せる) -- 鈴蘭 2013-05-12 (日) 23:16:06
      • そうじゃねぇよ。そうじゃねぇんだオオサキ

        (掌に、一片の金属片を握り込む。あかがね色の金属。お伽話を叶える希望)

        目を逸らして、耳を塞いで、快い関係のままで居ようとしたのは確かに俺だ。

        本当のお前から逃げてたのは確かに俺だ。

        (紅焔が迫る。それはまるで、答えを恐れる彼女の心情のよう)
        (構わない)

        (不規則に脈動するかのように、握りこんだ右腕に赤い光が帯となって点滅する。今や青年の神経回路は総て、鋼玉で編まれた光ファイバーとなり──意志は人智を超えた力を発現させる)
        (氷の結晶が育つように、無骨な刀身が、握った右手から生まれる。あかがね色の剣)

        だけど、それを受け入れて俺たちだけが逃げる事は絶対にしちゃあなんねぇんだ。
        俺が傷つけたお前の為にも、お前が傷つけた人の為にも

        (ヒヒイロカネの剣を振るう。それはまるで、指揮棒のように。殺到する壁を引き寄せ、背後へと受け流していく)

        何より、何よりも、だこの馬鹿女。
        お前まだ3年だろ。卒業どうするつもりだよ

        (拒絶の意志を風と流し、一歩を歩む)

        戻ってアマミヤや他の皆にも詫び入れて、キッチリ卒業まで俺の友人やってくれねぇと困るんだよ馬ァ鹿……!!

        (走る。最早理屈では無い)
        (だが、嘘偽ることはない。そうしたいから、そうする為に)

        (目を覚まさせる為に、拳を握りしめ、グリゼアは鈴蘭へと迫る……!) -- ”鋼玉の”(コランダム) グリゼア 2013-05-12 (日) 23:34:37
      • (灼熱の世界においてただ一つ流麗な輝きを持つ緋色の軌跡)
        (しかし剣撃は硬質的な感触に阻まれる。彼女の握り締めた漆黒の戦斧によって)
        (超高圧によって鍛え上げられた巨大な凶器は、グリゼアの掴んだ希望にも匹敵する)

        何よ言われなくてもわかっているよそれぐらい……。

        (振り下ろす一撃。刃は彼には届かない)

        何よ友達って……! そんなにハッキリ言わなくてもいいでしょ!?

        (薙ぎ払う一撃。獲物同士の荒々しい衝突)

        こんな格好悪いフラれ方ってないよ、ほんとに……デリカシーないんだから!

        (猛然たる連撃。それでも致命傷は与えられず、代償に外骨格が幾らか砕かれる)
        (語調を強く支配していた悲哀の動きは、緩やかであるが薄れていく)

        いいよそれでも、私があなたを愛しているという事実には変わりないもの……!

        (追撃を避けるようにして彼女は大地へと沈み込んだ)
        (対するグリゼアの足場は滑らかに彼を沈み込ませると同時に、足首を飲み込み凝固してゆく)
        (そして策を講じるよりも速く、背後に鈴蘭は現れた)
        (焔の帯を引きながら赤熱化し大斧を大仰に構え、力任せに振り下ろす) -- 鈴蘭 2013-05-13 (月) 00:12:59
      • (長剣一刀を以て戦斧をいなす。刃鳴が散り星の塵骸を蹴散らして、二柱の魔人──否、二人の男女は言葉と威を交わす)

        何がデリカシーだこの野郎、リアクションしづれーシモネタばっか振って来やがって、アレで気付けとか俺はエスパーじゃねーよ馬鹿女!!

        (こちらもまた、無傷では居られない。辺りに衝撃波が撒き散らされる程の剣戟は、徐々に鎧装を割り砕いていく)
        (血潮が溢れ、赤光が傷口から漏れ出しながらも、あかがねの剣を振るい、想いを届かせようと)

        (そうして何合目か、刃は空を切る)

        (策を講じる暇は無かった)


        (だが)


        オオサキ、大崎鈴蘭! 
        お前は勝手に、世界総てを理解したような気になって絶望してるだけだろうが!! 手前勝手に周りは誰も理解してくれないと泣いているだけだろうが!!!


        (加速された思考が反応する)


        (とも)よ、(とも)よ!! お前に世界の価値を見せてやる!!!


        (ヒヒイロカネの剣を無造作に投げ捨てる。高速で錬成されるは、紅く透き通る刀身の、数多の長剣)


        (足首まで埋まった大地から生え出るそれは、視線を合わせる事なく業火の断頭手を押し留めた)


        だから──アホな男にフラれた位で、拗ねてんじゃねーよ


        (振り向き、握り締めた拳を)


        (今度こそしっかり視線を合わせ、彼女の頬へと)


        (叩き付けた) -- ”鋼玉の”(コランダム) グリゼア 2013-05-13 (月) 00:37:18
      • (歪な地面へと放り出され三転し、彼女の纏う外骨格を粉々に崩れ落ちた)
        傷口は塞がっていくが、以前に流れ出た血潮が彼女の銀髪を染め上げる)
        (傍らに突き立った戦斧も、今では振るうことも叶わない。最早抗う術もない)

        ……しょうがないじゃない。 それだけ好きだったんだから……。

        (僅かに自由の利く右腕で視界を覆いながら、彼女は人知れず涙を拭う)
        (やがて指の隙間からグリゼアを覗き、口を開いた)

        本当に行くの? 何もかもが手遅れかもしれないよ?
        いや、そもそも行ったって何ができるかもわからないのに……? -- 鈴蘭 2013-05-13 (月) 00:46:57
      • (拳を振るった直後、鈴蘭と同様に鎧装が砕け散る。残ったのは、肩で息をする傷だらけの青年)
        (流血を拭い、その場で止血を始める。問題無い。と自己診断して)

        俺より良い男なんざ幾らでも居るっつーの。もっと世間を見て、男を見る目を養いやがれ

        (多少の照れは無いでは無いのだろう。だが、今はそれよりも)

        それこそ、俺の知ったことじゃねえ。
        後輩が頑張ってんだからな。先輩としちゃ任せっぱなしってな格好悪ィんだよ……それに、ハザマ先輩……いや。
        ヤツには聞いておきたい事もあるからな

        (さて、と肩を回す。倒れ込んだ鈴蘭へと、右手を差し出して)

        とりあえず、帰んぞ。……スズランよ。 -- グリゼア 2013-05-13 (月) 00:53:16
      • (引き上げられた身体は、自らの足で支えること叶わずグリゼアの胸の中へ倒れ込む)
        どうせ私の力が無ければ帰れないんだから、今はこれぐらい許してくれるよね……。

        あとちょっと。3秒だけ。

        (僅かな時間が流れる。有無を言わさず顔を埋めて、彼女は泣き出しそうな心を必死で押さえ付けた)
        (どれ程待ち望んだのかもわからないこの瞬間が、二度と来ないものであると理解していたのだから)
        (……貴重な今が、終わりを迎える)

        焦げ臭いし汗臭いし、血生臭いし。
        最後にしては散々だったかも。
        (グリゼアが見下ろすその表情は、以前のように朗らかなものであった) -- 鈴蘭 2013-05-13 (月) 01:14:07

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Last-modified: 2013-05-10 Fri 21:06:20 JST (4027d)