名簿/397660
- 聖杯戦争参加者の女性のもとにえっちな下着が届いた --
- 寝巻きにしましょう……(タンスにしまう) -- ベル
- お掃除 -- ベル
- ……買い物に行くつもりが、大変な事態になってしまいました……
(ドアをカチャリと閉めるとそのままベッドに腰をかけてため息をつく) あの水の追跡……思わず本気を出して……いえ、それよりも…… (この灰色のローブという装備ではどうにもならない事を痛感したベルであった) (もし脱衣場のタイルが木でなかったらと考えるとゾッとする) ……なにか武装を、こうはしていられない……(腰掛けたベッドから立ち上がり、忙しそうに魔法陣へと向かっていった) -- ベル
- ベル。どうかな、最近。戦争が始まってそう経ってもいないけれど、緊張感とか、色々自覚する点は多いだろう
(地下神殿内、ベルの部屋。既に地下とは全く思えない、一流ホテルと言って差し支えない内装に塗り替えられたそこで、微笑みかける) -- キャスター
- (一流ホテルの内装に場違いな女が椅子に座り少女に問いかけられている)
はい、何かこう……強い魔力をすぐそこに……それもあらゆる場所から感じます…… (少し俯きこれまでの事を巡らせると、ベルは申し訳なさそうに呟く) ……私は、マスターとして……いえ、出来ることは……するつもりなのですが…… (しばしの沈黙の後、顔をあげてベルはキャスターに問いかけた) 今の……この地下神殿は、どんな状況なのでしょうか……? (キャスターに任せたきりだった彼女、この本拠地の事をあまり理解できていない様子だ) -- ベル
- 今回は39組も名乗りを上げている以上、例えまだ殆どが水面下であろうと、戦争は進んでいる訳だからね
……ふむ(値踏みするような視線をベルへ向けつつ) ここかい? まず居住区であるキミの部屋が幾つかと、そっちのドア出てちょっと行けば出入りの魔法陣があるのは分かるね 後は空き部屋や通路……まぁ改めて言っておくけれど、キミの生活圏以外は迷路状態にしてあるからあまりこっちをうろうろするのはやめてね それと、神殿でありながらこの有様な事をキミは不思議がっていたけれど、様式はどうでもいいのさ 肝心なのはこの神殿の内装、作りが立体魔法陣であり、それその物が力を持つという所に在るのだから -- キャスター
- さんじゅ……(彼女がどこからか耳にした聖杯戦争は七組で戦いあうというもであった為、思わず面をくらう)
(明らかに異質な魔力がそこら中に存在するのかを、ベルはようやく理解した) ……迷路、ですか(実は探究心旺盛な彼女は神殿内をぶらつく気で満々であった) (いや、迷路だからこそ言ってみたい!などとはもちろん口には出さずキャスターの忠告に首を縦にふって答えた) (神殿の内装に関しては、それその物が力を持つという部分は理解できたようだがまだベルの表情には疑問が残っている) ……では、仮にここで戦闘になった場合、私たちは、どこで迎え打てばよろしいのでしょうか……? -- ベル
- 多いよねぇ(絶句したベルを見て笑う)
私の時は組こそそこまでじゃなかったけど、一人のマスターにサーヴァントがいくつもくっ付いてたりはしたけど、今回は単純に多い 罠とかあるし、もうちょっとしたら異物排除用のゴーレムとか魔生物とか撒いておくから尚更危ないから (ベルの心情を知ってか知らずか更に念を押した) 基本的に籠城戦であり、相手の目標はまずキミ、次いで私だ。だからもし侵入者が出た場合、キミは此処に居て貰う 神殿内なら多少離れたってキミからの魔力供給は問題無いし、神殿の方から力を吸い出せるから、外で戦うよりはキミの負担も少ない 後は、この部屋に侵入されないよう私の方から誠心誠意撃退させて貰うさ -- キャスター
- (街やキャスターと話している影響か、少しずつベルの表情筋が本来の整った顔立ちに戻り始めていた)
(思わず顔に出てしまったのかもしれない、とそばの鏡に映る自分に釘をさしてあらためて忠告を聞き入れる) ここに居れば……いいのですね(一緒に戦うものだと思っていたベルは意外な気持ちを抱くが、考えてみれば弱点らしい弱点は自分なのだと気づく) ……ここのことは、大体理解できました……それともう一つ質問があるのですが…… ……私がこの結界の外に居て、もし戦闘になった場合は……無理に戦おうとはせずに、うまく逃げたほうがいいのでしょうか? -- ベル
- そう、キミはここに居ればいい。……私がセイバーとかなら戦闘中でも一緒にいる方が安全だろうけど、そうじゃないし
うん。……うん? あぁ、それは勿論脇目も振らずに逃げるべきだ。何せ、率直に言ってベルは弱い (視線を逸らさず、真っ向から言う。そうしてから肩を竦めて苦笑) サーヴァントである私はまだマシだろうけど、それでもキャスターだから直接戦闘には向いてない。だから私も逃げるよ そんな訳だからこうして地下に籠って機を窺ってるのさ。……まぁ中盤以降ともなれば、此処に居続けるのも難しいかもだけど -- キャスター
- ……そう、ですね……(弱い、ということはキャスターのそばにいれば自覚せざるをえない事をベルは理解していた)
(少女が涼しい顔で魔法を唱えれば神殿が出来、またある時には膨大な知識でベルをリードする) (だからこそ、正直に、真っ向からそう言い放たれるのは分かっているし、そのほうが楽である) (分かってはいるが、それでも自分自身が何か出来ないかと、己の非力さを悔やむ気持ちもあるのだった) ……キャスター、キャスターさん……サーヴァントにもそれぞれ、種類があると聞きましたが…… ……セイバー、アーチャー、ライダー……あとは、ええと……(考え込んでしまった) -- ベル
- ……(ベルの返事。その言い様から大体相手の心情は推し量れる。が、試す意味、またベルを知る意味でも特に何も言わなかった)
そう、それぞれ特性の異なるサーヴァントがいるね ……こらこら(ベルが途中で詰まるのを見て困ったように苦笑した) セイバー、アーチャー、ランサー、ライダー、キャスター、アサシン、バーサーカーの7種だ どうやら今回は他にも色々居るようだけど……基本として押さえて置くのはこの7種で良いだろうね。その他は亜種みたいなものだろうし で、基本的に有力なのがセイバー、アーチャー、ランサー。一枚落ちてライダー。私やアサシンは基本的に弱い。バーサーカーは色々と未知数でね、強い事は強いんだが知識が無い上に制御も難しいんだ -- キャスター
- ……すみません、勉強不足なもの……あ、あぁなるほど……
(七種と聞き、聖杯戦争はもともとは七組である事の繋がりに気がつく) ……聞いたことがあります、キャスターはセイバーには、不利だということを…… これからは……一番見つかっては、いけない相手、こういうことも考えて動かないと、いけないのですね…… -- ベル
- せめて一通りの下調べくらいはしようよ? ……ベルの状況が逼迫してたのかもしれないけどさ
(苦笑は続いているが、よく見れば目が笑っていない) おや。そう、セイバーは強力な対魔力を持ってる。私の手持ちの魔法でもそれを突破するのは些か辛い……まぁセイバーに魔法が効かないだけでそれ以外には効くから、セイバーを狙わなきゃ良いだけなんだけどね でも単純にいけばそういう事になる。まぁマスターであるベルならサーヴァントを見ればクラスは一目で分かる筈だしね -- キャスター
- (キャスターの心情が見えないベルではあるが、その少女の眼を見れば何となく理解するものであり)
対魔力、魔法が効かないのではどうしようもありませんね (珍しく言葉に詰まらずスラリと発音をした) ……あ、キャスターさん、ちょっといいですか……? (ベルは椅子から立ち上がると、キャスターの周りをゆっくりと眺めて回る) ……うん、よし……ありがとうございますキャスターさん……私はこれから、買い物に行ってきます…… (軽くお辞儀をするとそのままドアを開けどこかに出かけていった) -- ベル
- そう。もっとも、それで慢心し隙を見せるような輩であればいくらでも付け入れるんだけどね?
(淀みの無い言葉に、瞳に興味深そうな色が宿る) なにかな? …………(一応ベルの動きを目で追うも、他は何もせず) ……まぁ、何かしらお気に召したなら私としては構わないけれど。そう? それじゃ気をつけて (単独行動させるのもどうかと思ったが、サーヴァントが実体にしろ霊体にしろ張り付いているのはマスターがいると喧伝するに等しい) (キャスターであればなおさらその必要も薄かろう、そう考えベルを止める事はしなかった) -- キャスター
- へぇ。まぁそうすぐ変わるものでもないか……(ベルに案内されるまま街に付き、ふとそんな感想を漏らす)
と、そうだベル。今後聖杯戦争に参加するにあたって、本拠とする場所に目処はついてるのかな? -- キャスター
- (街の通りを可愛らしい少女と野暮ったい女が歩みを進める)
(遠くから見れば姉妹にも見えなくはないが、よく視線を凝らすと何とも異様なギャップを感じるだろう) 本拠、ですか……そうですね、拠点をかまえるならこう、静かで……誰にも見つからないような…… (様々な事情で人との関わりを避けてしまうようになったベル、その発言に深みはなく漠然としたものだ) -- ベル
- (時折きょろきょろと周囲へ視線を配るが、傍目には物珍しさからくる行為の様にしか見えない)
……うん、良い考えだ。戦争だからって最初っからあちらこちらと戦う必要なんてない じっと息を潜め、気を窺うのが上策。その為には見つからないのが一番……と。あっち行こう (不意にベルの手を取ると、引っ張るように人の多い賑やかな方へ歩いて行く) -- キャスター
- (口に出した時はしまったと思った彼女だが、間違ってはいなかったのかと胸を撫で下ろす)
え……!?あ、あの……そちらに何かあるので、って……えぇ……? (キャスターに手を取られると、やや困惑した表情で彼女に問う) (結局導かれるまま人の多い場所へとパタパタと歩き出した) -- ベル
- 隠れるなら賑やかな所の方が良いって事。物陰でこそこそしてたんじゃ逆に怪しいさ
(ベルの手を引いたまま、商店の立ち並ぶ雑踏の只中へ) それに、喋る範囲ならこの方が周りをそう気にする事も無い。あ、手を離しちゃ駄目だからね (自分のすぐ隣へと引き寄せ、改めて辺りを見るが、表情や仕草も手伝って買い物に来たと見紛うばかりだ) この辺りの、でもちょっと路地へ入った所に空き家か、まぁ、ちょっとしたスペースでもあれば良いんだけど(だが実際は本拠の下見をしているようだった) -- キャスター
- ……物陰でコソコソ、たしかに……(ふとベルの中で今日までの記憶が浮かぶ)
(長身も相まって何より挙動不審な行動は人が少ないほど目立つのだと、今更ながら理解したのであった) 手を……?は、はい……っ!(そして手を繋いでいるのもまた、何か意味があるのだろう納得しキャスターに歩みを合わせる) あ、あの……キャスターさん、その……この街には以前いらしたことは、あるのでしょうか…… (キャスターの変わっていないという呟きと軽快な足取りを見て、思い切って質問するベル) -- ベル
- 多勢の中では瑣末な事なんてのは普通見過ごされるものさ。見過ごさないのは同業か警備の者かくらいでね
(その自論を疑う様子を微塵も感じさせない) 落ち合う場所も無いのに人ごみではぐれると困るし。……ん? ……あぁ、うん。生前、ここで暮らしてた時期があってね (足取りは止めず、相変わらず辺りを見ながら口を開く) 簡潔に言えば、この戦争の元参加者さ。当時の私はキミの立場でね、サーヴァントを召喚し、あわよくば聖杯を掠め取ろうとしてた訳だ ……結果については今の私の有様を見れば言わなくても分かるよね? -- キャスター
- 元……参加者……(気だるそうな瞳を珍しく全開にしてキャスターを見つめる)
(軽快な足取りは相変わらず、辺りを見ながら話しかけてくる、一見少女のような子が何を望んだのか) (そしてまた、サーヴァントとしてここに存在している事の意味を重く受け止めずにはいられなかった) はい……戦争、私はいま戦争をしているのだと、改めて自覚しました…… (ベルはそれ以上の追及をしなかった、ただ一筋のヒヤリとした汗が垂れたのみである) -- ベル
- 意外かい? ……フフ、そんな顔だ。でも駄目だよベル、そういうのは巧く隠さないとね
…………(ベルの短い返事に、満足そうな笑みを浮かべる) さて……ああ、良い所があった。あっちのあの露天商と雑貨屋の間の路地。あそこ入ろう (大きな建物の隅で怪しげな品を並べる露天と、様々な物が並ぶ雑貨屋。その間の路地を指差すと同時に、雑踏を突っ切るようにベルの手を引いて歩き出す) -- キャスター
- (開きっぱなしだった目をハッと閉じ、切れ長の瞳に力を入れるベル)
良い所、ですか……あぁ、待ってください……! (思わず怪しげな露天の商人に目が合うがここは動揺せずに涼しく返す、同じ過ちは繰り返さない) (路地の間を見据えながら、雑踏の中でヒョコヒョコと長身が肩をぶつけないようにと努力しながらキャスターの後を追う) -- ベル
- うん、それでいい(ベルの対応に満足げに頷いた)
そう。結構騒がしくて、でも、人通りは無い路地。中からは気付きやすく、そこをそうと知っていなければ外からは分かり難い (そう言いながら身長差などお構いなしな様子でベルを路地まで引っ張っていく) ……うん、思った通りだ。この先、行き着いた所を本拠にしようよ (路地はすぐ後ろの雑踏とは別世界のように静かで、やや奥行きはあるが別の建物の壁によって行き止まりになっている) -- キャスター
- 騒がしくても、人通りのないそんな場所……こんな所があるなんて……不思議
(手を引っ張られるにつれて世界が変わっていく様を感じ、何はともなく呟いた) この先、行き着いた所…… (顔を上げて先を見据えると、やがて行き止まりがその目に映り始めた) -- ベル
- 人の造った街にある天然の穴さ。誰も気にせず、誰も立ち入らず、誰も顧みない。駄目押しに人払いでもかけておけば、同業者以外は入らないだろうね
(二人並んで歩くには充分だが、揃って腕を広げるには手狭。そんな路地に入り、揃って歩く) ……さて(行き止まりに付くと、ベルから手を離し、代わりにどこから取り出したものか、一冊の本を手にする) こういう時キャスターで便利なのは、陣地を作る事にボーナスポイントが与えられてる事だね。生前よりずっと楽に出来そうだ (そこでベルを見上げ) 私はこれからここに結界を張り、本拠を地下に構えようと思う。……何か質問や異論とかはあるかな -- キャスター
- 誰も気にせず、誰も立ち入らず、誰も顧みない……まるで……(言いかけて言葉を濁した)
(そしてキャスターから問われると、やや申し訳なさそうに手をあげる) あの……結界というものは、どれくらいのもの……なのでしょうか? (キャスターの言う結界というものがベルにはまだイメージできてないようだ) -- ベル
- そういう人間もいるよね。存在を忘れられ、自分から存在を主張する事も出来ない、そんな影のような者が(言葉を濁すベルを見つつ)
……単純にはまずこの路地を覆い、害敵侵入や存在探知の類をシャットアウトする。次いで、地下の土をざっと四方へ寄せ固めて作った空間も同様に覆う そうしてから、その空間に所謂神殿程度のを構える。そこにいる限りは圧倒的優位を保てるという訳さ それ後はそこで当分ゆっくりしつつ、たまには他所の動静も窺えば良い -- キャスター
- 神殿……(考えていたよりもスケールの大きい規模の結界に驚きを覚える)
……ぐぅ〜(と、いきなり素っ頓狂な音が鳴る、その音の主はベルの腹で恥ずかしそうに腹部を押える) ……あ、あの……買い物は、すぐにいけるような結界なのでしょうか……? (情けない質問ではあるが、マスター、生身の人間にとっては深刻な問題でもある) -- ベル
- とても豪華で堅牢な術者にとって様々に都合の良い結界、と言い換えても良い
……ふむ。久しく馴染みの無かった音と言うか……凄く懐かしいなぁ(感心したように頷く) うん? ああ、だからまずは、こう(本を開くとひとりでにページが捲れ、20ページも行かない辺りで辺りの空気が変わる) これで路地の結界は出来た。で、こう(改めてページが捲れ、今度は先程とは違い、魔力が白い光を伴う形で100ページ程進んだ辺りで止まる) これで地下に空間が出来て……ああ、今派手にやったけど先に結界をそっと張っておいたから、他所にばれるような心配は無いよ それで、こう(最後に、本を地面へ落とす。すると本はそのまま地中へ沈み、その地点に小さな魔法陣が発生する) これに乗れば、地下の神殿へご招待。あっちからこっちへも似た手段で往復できる だから……買い物も簡単だ。商店街すぐそこだしね(そう言って微笑んだ) -- キャスター
- (腹の虫を必死で抑えている間に目の前に広がるスペクタクルな光景に、押えた手を離し思わず息をのんだ)
……この力、これがサーヴァント、これが英霊の……(白い光に反応し顔の前に手をかざしながらも、その様子を目に焼き付ける) (やがて本が地面へと吸い込まれるのと同じように顔を下げ、発生した魔法陣を見ながら頷いた) 商店街……すぐそこ、あぁ……!(実に理にかなった結界、場所なのだと改めてベルは感心していた) (顔をあげるとキャスターが微笑んでいる、これだけの力を持ちながらも元は人であったことを、その笑顔から少し感じ取れたようだ) -- ベル
- ……ふふ。陣地作成スキルって便利だなぁ。思った通りどころかそれ以上に簡単に事が運んだよ
ちなみにこの魔法陣は、私かベルが離れれば消えるし、近付けば現れる。それ以外には消えっぱなし (感心するベルを見ながら) ……良い所だろう? これから戦争しようって時に衣食住の心配とかバカらしいし まぁ後は神殿の内装を迎撃点と研究・貯蔵・居住点に分ければ下準備は終わりかな -- キャスター
- (次々と浮かぶ提案に元参加者の片鱗を垣間見る、英霊……自分よりも遥かに長い時間を過ごしていると記憶しているが目の前のキャスターは何歳なのだろうとふと考えるのであった)
この魔方陣に乗れば……(後は内装とのことだったが、まずその前にベルは神殿にいち早く足を踏み入れてみたいという好奇心が沸いてきたようである) あの、早速……神殿にいってみても、よろしいでしょうか……? (と、問いながらも一歩、二歩とすでに前進していた) -- ベル
- そう、それに乗ればね……(空腹も忘れ去っているであろう様子に、仕方ないなと言うような笑みになりつつ)
いいけど、まだ単にそういう空間ってだけだから殺風景な…… (言葉の途中。キャスターの声は途中で途切れ、視界が一瞬暗転した後、ベルが感じたのは闇と、濃密な土の匂い) (数秒後)気が逸るのも結構だけど(そんな声と共にキャスターの気配) ……まぁ、実戦時でも無いし別に良いか(地下の地面に落ちていた本を拾い上げ、軽く表面を払うと再びページを捲る) (途端、先程までの闇が一瞬で払われ、真昼のような明るさで土に包まれた広々とした空間を照らし出す) さて。何か内装のリクエストでもあるかな? ベル -- キャスター
- (目の前が暗くなったと思えば、ズンと鼻の奥に広がる土の匂いに軽くむせる)
(近くにキャスターの声が聞こえ、パララッと乾いた音が鳴ったと思えば眩い光がベルの眼に差し込むのであった) 本当に、地下なのですね……!(思わず辺りを見渡し、腰を降ろすと土を掴み感触を確かめる) 内装の、リクエスト……出来れば、ベッドが……ほし(言葉の途中でグラリと倒れうつぶせになる) すーすー(数秒立つと静かに寝息を立てるベル、久しぶりに動き回ったせいなのか、はたまた召喚により体力を消耗していたのだろうか) -- ベル
- (軽く辺りにベルの声が響く)その通り。ああ、さっきの所から真下は真下だけど、結構距離はあるんだ
そう、大体は叶えれると……おや。さっき空腹かと思えば、熟睡か。……まぁ仕方ないかな、召喚は疲れるし、私が連れ回したんだし (ひょいと片手を上げ、ベルの体を魔力で持ち上げると、本が1ページ捲れてベッドが現れる) 後は大体私がやって、後でベルの意見を反映させれば良いか。……お休み、マスター (ベッドへベルを下ろし、そっと布団をかけると、軽く、慈しむように頬を撫でた) -- キャスター
- (頬を撫でられると閉じた瞳からひとつ、涙がこぼれた)
……お母、様……なぜ……どう、し…… (寝言が途切れると、ふたたび小さな呼吸音が地下内に響き始めた) -- ベル
- おや。…………まぁ、聖杯を求めるのは様々な輩であるし、事情もそれぞれ。私の方から詮索する事もないか
(寝付いたのを確認し、さて、と本を手に地下神殿の本格整備に着手していった) -- キャスター
- (ここにはかつて村があったのだろう、しかし今では屋根すらない家々が立ち並ぶ)
(いわゆる廃墟に彼女は一人、床のホコリを掃っては黒い油で魔法陣を描く) 旅をして小耳には挟んでいたけれど…… (すぐにひび割れた唇をキュッと閉めると再び手を動かし始める) -- 灰色の女
- 出来た……
(一言呟くと、目を細め殴り書きのメモに視線を向ける) (語調は単調、抑揚もなく機械的に呪文を呟き始める) -- 灰色の女
- (やがて呪文を詠唱し終えると膝をつき魔法陣に手のひらをかざした)
私には、何もない……あるとすればこの体と魂くらい…… (黒い油が光り輝くと、絞り出すような声が響いた) ……召喚ッ! -- 灰色の女
- (掛け声に応じるようにぐにゃりと魔法陣は歪み、それそのものが中心へ吸い込まれるように収束していく)
(その収束が進み、魔法陣が一つの点となった直後、一瞬の閃光が辺りを照らす) …………ふむ(少女の声。閃光がやんだ後、魔法陣は消え、代わりに声の主であろう少女が一人立っていた) 私が此処に在り、キミが其処に在り、何が故に私は此処に、何が故にキミは其処に (呟いた後、小首を傾げ) では問おう。キミが、サーヴァントを欲した者か? -- キャスター
- (英霊、サーヴァント……聞いていたのとは少し違うと、彼女は一瞬動揺をする)
(が、そこに立っている少女の瞳を見つめた途端にゾクリと身震いをした) はい、私が……呼びました…… (そのまま膝をついたまま、少し声を震わせて) -- 灰色の女
- ……そうか。サーヴァントを欲してまで何を叶える気かはどうでも良いけれど、キミが私のマスターか(そう言って微笑む)
マスターなら見れば分かるだろうけど、私はキャスター。基準で言えば不利な部類に当たるが、まぁそこは創意工夫でなんとかね? ともかく、よろしく(片手を伸ばし、握手を求め) -- キャスター
- (先程の寒気は何だったのか、そう思わせるほどに少女の笑顔が眩しく魅力的に見えた)
(放浪の身となってからは誰が微笑みかけて、誰が手を差し伸べてくれただろうか) あ、私は……私は、ベル、ベル・シューマ……! (吸い寄せられるように差し出された少女の手を掴んだ) -- ベル
- (感情の揺れがうかがえるマスターの瞳。それを察知しつつ、だが無視を決め込む)
そうかい。ではマスターと継続して呼ぼうか、それともベル、或いはシューマと呼ぼうか? (微笑みは絶やさず、握手した手を軽く上下に揺すりながら) -- キャスター
- (軽く手を上下させながら、自身の名を思い出す)
(ベル、この名も何か意味があった事を思い出しかけてすぐに霧の向こうに消えていった) ベルで、お願いします…… (そう告げると手を離し腰を上げ少女に向き合う) 私は……知りたい、聖杯戦争を…… この世に願いが叶うなんて、そんな都合のいいことが本当に存在するのかを……そして (言いかけて口を閉じる) 力を貸して、いただけますか……? -- ベル
- そう。では、ベル。改めて今後ともよろしく
…………ふふ。今はまぁ、それで良いか(何を思ったか、ベルの尻切れな言葉により楽しげに微笑んだ) 今の私はその為の存在であり、ベルの尻馬に乗って奇跡のお零れに預かろうという身分だ。協力を厭う事も無く、私の全力で貴女をサポートしよう (生前の自信と経験からくる確かな言葉と、頷き) -- キャスター
- (最後の言葉に引っかかるものを感じつつも、重みのある響きが彼女の胸を打つ)
よろしく、お願いします……!(笑い方を忘れた顔はただ引きつるように口が曲がっただけであったが彼女なりの精一杯である) 行きましょうキャスター、さん…… (色をなくした黒い瞳に微かに炎が灯ると、夜が支配する闇の中へと歩を進めた) -- ベル
- (ベルの感謝の言葉と感情に対し表情に不釣り合いなものを見たが、特に不快に思う事も無く)
そう畏まる事も無い。キミが主で私が従、礼を尽くすべきはこっちなんだからさ 分かった。先導は任せるよ (先を行くベルを追い、闇へと) -- キャスター
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