TOP 携帯用 FAQ 質問箱
瑞祥>名簿/479104 &color(#4169E1){眼の色ッス};
最新の3件を表示しています。 コメントページを参照
お寺で育てられた龍人の子供 捨て子だったので龍のこととかよく知らない 育ててくれたぼんさん二人と平和に暮らしていたが、いろいろあってこの二人がとんでもない額の借金を背負う羽目に陥ってしまい 二人を助けるべく、ビッグマネーを掴める吸血鬼ハントに手を出すことになった あと当座の生活費稼ぎにふつうの冒険者もやるよ
むかしむかし、具体的には15年ほど昔、どっかの田舎のボロ寺・御善悟寺の庭にある栴檀の根元に赤ん坊が捨ててありました ぼんさんA「おい見ろよ捨て子だぜ。どうする?育てる?」 同B「そら(困ってる人を助けないのは)そう(腰抜け)よ」 A「やっべ!見ろよこの赤ん坊、ツノ生えてるし舌が二股に分かれてやがる!」 B「そら(きっと龍の子だから)瑞祥(に違いない。きっと幸運を運んできてくれる)よ」 A「瑞祥?」 B「瑞祥」 A・B「ズイショー!!」 こうして瑞祥と名付けられた龍の子供はなんかノリだけですくすく育ちました 別に幸運は運んで来ませんでしたが、ちっちゃい子供は見ててわんだのでぼんさん達は癒されました ぼんさん二人に子供が一人の貧乏テンプルはいつも火の車でしたが 三人は畑を耕したり近所の人におすそわけしてもらったりで、細々と、しかし楽しく毎日を過ごしていました そんなある日、ぼんさんAがとてもいい笑顔で帰って来ました A「和尚!瑞祥!もうこんな貧乏暮らしとはおさらばだぜ!!」 呼びかけられた二人は露骨に嫌な顔をしました 仏道に入る前は地上げ屋の用心棒をしていたぼんさんAは、腕っぷしと人に言いくるめられるちょろさにかけては右に出るものがいないのです 瑞祥「またッスか……自分あしたから何食って生きていけばいいんスかね?」 B「そら(本当なら)ええな。なんぼ(騙し取られたん)や?」 二人とも慣れっこでした A「いや今度は!今度こそは本当だから!深海に住む高級食材・ハタハタを近海で養殖する画期的新技術のスポンサー募集! もうかる上にハタハタ食い放題だぜ!?コレどーするよ?どーするよコレ!ビッグビジネスキテルネ……」 瑞「兄弟子……自分達仏弟子だから魚食えないッスよ。キテナイッス」 A「はうあーーーー!!!!!!」 返金は効きませんでした というかとっくに逃げられてました 今までもこうしたことは何度かありましたが、今回Aのアホはちょっと引くくらいこの事業にいれあげていたらしく 借金総額は金貨500000枚というバカみたいな数字にまでハネ上がっていました 額のハンパなさを聞いたぼんさんBは卒倒してしまい、そのまま寝込んでしまいます 本来ならぼんさんAに責任取らせるところなのですが、このアホを野に放てば余計な借金を増やすに違いありません 育ててもらった恩を返すのは今しかない!と一念発起した瑞祥は、ぼんさんBの看病をAにお願いすると ぼんさんAから習ったカラテ、ぼんさんBから教わった仏の教え、そして二人との家族の絆を胸に、借金返済の旅へと乗り出すのでした