少女は平凡な平民の家に生まれた
小さい頃からやんちゃな跳ねっ返り娘で、遊びに行けばいつも生傷を作って帰ってくる
一人家計を支える父、優しい母、病弱な弟との平凡な生活は乙女が15歳の誕生日を迎えたその日に一変する
毎年家族の誕生日には、ささやかながら母の手料理でお祝いすることが慣例だった
しかし、その日に父と母は、乙女と弟を残して姿を消した
「この国では15歳未満が罪を犯せば両親が裁かれる
15歳になった乙女なら誰に気兼ねることなく金の工面ができるはずだ」
手紙に添えられていたのは、弟の薬代等に使われた多額の借金の督促状
中等教育を惰性で終えた自分に何ができよう、一人で病気の弟を養う?無理を言うな
それからしばらくは、気持ちの整理がつかずに街を、その周辺をうろついた
ただぼんやりと宙を眺め、日が暮れるまで歩く。そんな中街の近くの森の中に大きな湖を見つける
そこで出会った一人の老人が、それからの乙女の人生を変えていくわけだが続きはまたいつか
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