洋上学園都市/コメント/総会決戦第一空間
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- 総会決戦 -
事実を歪ませるある種の数式の下に、世界の隙間に形作れられた、歪みの地
空間ならざる空間にして世界ならざる世界。
お名前:
──世界は再び既定世界へ
--
2013-05-12 (日) 20:12:55
──帰結する
--
2013-05-12 (日) 20:14:26
ただ大地があり、空は曇り紅く染まる世界
新世界を否定した彼女と、彼が機械の悪魔と
--
2013-05-12 (日) 20:16:03
──時計も機械もない空間で機械の悪魔は笑う
機械はない、彼女と彼がその世界を否定したから
「参った。神も魔法も、悪魔も秘術もない世界で──黄金瞳の君はその意志だけで」
「
銀の腕
(
アガートラム
)
もない、彼女もいない。体もないその身で──あの世界の外の牢獄で、君は君と彼女の意志で」
「──願いで、打ち破ったというのかい。参ったな。」 --
総会長
2013-05-12 (日) 20:20:14
(彼は、彼自身の真の力を認識していない。意識もしていない)
(それは、そうした瞬間に消えてしまうものだ。故に理性での、理屈での把握は皆無)
(ただ、世界の風景が変わり、悪魔の声が再び聞こえれば、彼女を抱きしめたまま、そちらを向いた)
そうだ。何も無くなっても、空洞でも。確かに在ったんだ
聞こえたんだ。
彼女の意思
(
ルチアの声が
)
が。だから、俺は戻って来たんだ
願い、希望。色々言い方はあるだろうけど。俺はこう言おう
(それは、とある探偵の少女から受け取ったもの。かの白い男から繋がってきたかもしれない。その言葉を)
(何より両腕の中に居るルチアを想って、高らかに悪魔に告げる)
輝きは、ここにある
--
フォス
2013-05-12 (日) 20:33:42
(戻ってきた)
(大切なヒトと一緒に、その存在を確かめながら)
(機械がなくなったことで………否、彼が傍にいることで)
(赤い空に覆われ紫の霧に包まれた異様な空間すら、もう怖くない)
(傍らの彼の言葉に重ねるよう、悪魔に返した)
そうです。 異能も、神様も、悪魔も、ない世界でも。確かに在りました。
一緒に居たい、という、願いは。
それは、誰にも…消すことの出来ない。
(自然に言葉がでてきた もっとも相応しい言葉)
輝きは、ここにあります
--
ルチア
2013-05-12 (日) 20:52:22
で、あるなら世界は君達の中にあるのか、いや世界を君達が造るのか?
神がいようと、悪魔がいようと、異能があろうと…その輝きがある限り、と言うのか
では問おう。その輝き
───その輝きを以って
その輝きで、この世界を──私が望む世界を、人の望む世界をなんとする
(機械の悪魔は、両手を広げる。上げる、掲げる。これが人が望む世界の領域なのだと)
(暗かろうと、それは──) --
総会長
2013-05-12 (日) 21:01:13
───答えよう
(まずは、フォスが先にそう言った)
(悪魔より、存在としては小さい二人が答える。高らかに。謳う様に)
「お前の意志による世界を変えよう。何かが無い世界は望まない」
「可能性がある世界を望もう。神も悪魔も異能や超常の力、魔法すらある世界を望む」
(その世界には。全てある故に怒りや悲しみもあるだろう。理不尽もあってしまうのだろう)
(それでも。そんなものがあっても)
「それ故に支配や嗜虐を是とするものがあっても。悪意や侮蔑を是とするものがあっても」
「必ず、それを打ち払うものもあると示そう」
───答えましょう
(引き続き少女が口を開いた)
「私
たち
は、可能性を、認め、許容します」
「意図的に、何かが、欠けた世界、を、否定します」
(その世界には。全てある故に怒りや悲しみもあるだろう。理不尽もあってしまうのだろう)
(それでも。そんなものがあっても)
「それ故、に、望まない、出来事、事実が、生まれる、のでしょう」
「けれど。 必ず。 それらに負けない、意思、願い、希望が、あると、示します」
(一人では無理かもしれない、絶望に負けてしまうときもあるかもしれない)
「私
たち
は、一人では、ない、のですから。」
(すぐ傍に絶対の信頼を寄せることのできる存在)
(私に輝きを教えてくれたヒト)
(それを輝きと呼ぼう。輝きとしか呼べない故に言葉にできないけれど)
(だが、それはここにあるのだと)
「この光を見る度に思い出せ──」
最果ての聖煌槍!!
(
シャイニング・ブリューナク!!
)
(光の剣が。輝きの槍となって伸びる。世界を切り拓くために)
(人を拓けたいという輝きが。悪魔の肯定する世界を切り裂いて)
(異形の空を)
(光が)
(埋め尽くして)
--
フォス&ルチア
2013-05-12 (日) 22:26:06
──光が満ちる
──輝きが満ちる
ここにあったか
それでもと輝く
光は、ここに
──最初から不要だったのだと
──機械の悪魔は笑い
──想い、光の中に消えた
──
現象数式
(
クラッキングエフェクト
)
による世界は光で溢れ
──消えた --
2013-05-12 (日) 22:35:42
--
2013-05-12 (日) 20:12:29
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+
格納
──世界は再び既定世界へ
--
2013-05-12 (日) 20:12:55
──帰結する
--
2013-05-12 (日) 20:14:26
ただ大地があり、空は曇り紅く染まる世界
新世界を否定した彼女と、彼が機械の悪魔と
--
2013-05-12 (日) 20:16:03
──時計も機械もない空間で機械の悪魔は笑う
機械はない、彼女と彼がその世界を否定したから
「参った。神も魔法も、悪魔も秘術もない世界で──黄金瞳の君はその意志だけで」
「
銀の腕
(
アガートラム
)
もない、彼女もいない。体もないその身で──あの世界の外の牢獄で、君は君と彼女の意志で」
「──願いで、打ち破ったというのかい。参ったな。」 --
総会長
2013-05-12 (日) 20:20:14
(彼は、彼自身の真の力を認識していない。意識もしていない)
(それは、そうした瞬間に消えてしまうものだ。故に理性での、理屈での把握は皆無)
(ただ、世界の風景が変わり、悪魔の声が再び聞こえれば、彼女を抱きしめたまま、そちらを向いた)
そうだ。何も無くなっても、空洞でも。確かに在ったんだ
聞こえたんだ。
彼女の意思
(
ルチアの声が
)
が。だから、俺は戻って来たんだ
願い、希望。色々言い方はあるだろうけど。俺はこう言おう
(それは、とある探偵の少女から受け取ったもの。かの白い男から繋がってきたかもしれない。その言葉を)
(何より両腕の中に居るルチアを想って、高らかに悪魔に告げる)
輝きは、ここにある
--
フォス
2013-05-12 (日) 20:33:42
(戻ってきた)
(大切なヒトと一緒に、その存在を確かめながら)
(機械がなくなったことで………否、彼が傍にいることで)
(赤い空に覆われ紫の霧に包まれた異様な空間すら、もう怖くない)
(傍らの彼の言葉に重ねるよう、悪魔に返した)
そうです。 異能も、神様も、悪魔も、ない世界でも。確かに在りました。
一緒に居たい、という、願いは。
それは、誰にも…消すことの出来ない。
(自然に言葉がでてきた もっとも相応しい言葉)
輝きは、ここにあります
--
ルチア
2013-05-12 (日) 20:52:22
で、あるなら世界は君達の中にあるのか、いや世界を君達が造るのか?
神がいようと、悪魔がいようと、異能があろうと…その輝きがある限り、と言うのか
では問おう。その輝き
───その輝きを以って
その輝きで、この世界を──私が望む世界を、人の望む世界をなんとする
(機械の悪魔は、両手を広げる。上げる、掲げる。これが人が望む世界の領域なのだと)
(暗かろうと、それは──) --
総会長
2013-05-12 (日) 21:01:13
───答えよう
(まずは、フォスが先にそう言った)
(悪魔より、存在としては小さい二人が答える。高らかに。謳う様に)
「お前の意志による世界を変えよう。何かが無い世界は望まない」
「可能性がある世界を望もう。神も悪魔も異能や超常の力、魔法すらある世界を望む」
(その世界には。全てある故に怒りや悲しみもあるだろう。理不尽もあってしまうのだろう)
(それでも。そんなものがあっても)
「それ故に支配や嗜虐を是とするものがあっても。悪意や侮蔑を是とするものがあっても」
「必ず、それを打ち払うものもあると示そう」
───答えましょう
(引き続き少女が口を開いた)
「私
たち
は、可能性を、認め、許容します」
「意図的に、何かが、欠けた世界、を、否定します」
(その世界には。全てある故に怒りや悲しみもあるだろう。理不尽もあってしまうのだろう)
(それでも。そんなものがあっても)
「それ故、に、望まない、出来事、事実が、生まれる、のでしょう」
「けれど。 必ず。 それらに負けない、意思、願い、希望が、あると、示します」
(一人では無理かもしれない、絶望に負けてしまうときもあるかもしれない)
「私
たち
は、一人では、ない、のですから。」
(すぐ傍に絶対の信頼を寄せることのできる存在)
(私に輝きを教えてくれたヒト)
(それを輝きと呼ぼう。輝きとしか呼べない故に言葉にできないけれど)
(だが、それはここにあるのだと)
「この光を見る度に思い出せ──」
最果ての聖煌槍!!
(
シャイニング・ブリューナク!!
)
(光の剣が。輝きの槍となって伸びる。世界を切り拓くために)
(人を拓けたいという輝きが。悪魔の肯定する世界を切り裂いて)
(異形の空を)
(光が)
(埋め尽くして)
--
フォス&ルチア
2013-05-12 (日) 22:26:06
──光が満ちる
──輝きが満ちる
ここにあったか
それでもと輝く
光は、ここに
──最初から不要だったのだと
──機械の悪魔は笑い
──想い、光の中に消えた
──
現象数式
(
クラッキングエフェクト
)
による世界は光で溢れ
──消えた --
2013-05-12 (日) 22:35:42
--
2013-05-12 (日) 20:12:29
黄金歴248年4月
--
2013-05-12 (日) 03:30:17
春──新生活、新しく、また移り変わり残る時期
--
2013-05-12 (日) 03:33:33
本日は始業式なり
--
2013-05-12 (日) 03:34:04
神や悪魔、異能や超常の力、魔法とは無縁の穏やかな生活。スリルはちょっと脇にどけておこう
--
2013-05-12 (日) 03:34:42
(ルチア・ファイリス 金茶の髪にオッドアイ、ちょっと目立つ容姿を持つけれど中身はごく普通の女の子)
(今日は始業式)
(新しい毎日が始まる、始まりの朝)
(お休みが終わってしまうのは少し悲しいけれど、宿題は友達に手伝ってもらってなんとか終わらせたし)
(気分を入れ替えて清清しく駆け出した)
(とはいえ…)あふ…。 始業式、眠い…です。 先生の、お話…長い、です。 --
ルチア
2013-05-12 (日) 03:42:11
そう。ごく普通の女の子がルチア・ファイリスだ。
友達も多く、この洋上学園での名物。部活にも参加している。
そう、そして忘れてはならないのは彼女はこんな普通の女の子でありながら
犯罪対策支援部に所属している。所謂警察機関である委員会の補佐、手伝いみたいなものだ。
中々に強かな女の子でもある。
もちろん、そのメンバーとも仲がいいことなどは特筆すべきことでもないだろうか? --
2013-05-12 (日) 03:48:41
(自分には獣の耳と尻尾があって 不思議な力があって……)
(そんな妄想とはとっくにサヨナラする学年、友達との話題は勉強の話、進路の話、部活の話、恋の話)
(毎日がぬるま湯に浸かっているように穏やかで、平和な日々)
(大あくびをしていたら、同じく大きなあくびをしているレパードと目が合った)
(クスリと笑い、手を振った)
(そしたらキセノ先輩に厳しい目で見られてしまった)
すごい…キセノ、先輩は、校長先生、の、長話…でも。 しゃきっと、背筋を伸ばして……。
(そういえばグリゼア先輩の姿が見えない もしかしてサボリというやつだろうか)
(始業式早々に目で追ってしまう 支援部の皆とはとっても仲が良いのだ) --
ルチア
2013-05-12 (日) 03:59:04
この世に解明できないものなどない。
校長も理事長も紳士的に話を続ける。科学、技術の世界
平和な、先進的に進む世界
レパード・エンフィールド
粗野に、ぶっきらぼうというのが正しいだろうか。どこにでもいる普通の少年だが…
部活ではまさしく心のままにある少年。
身体能力も高く、トリックスターでもある。
キセノ・ロディア
氷の官警とも思える少女だが規律正しく優しく
部活を内的に支える少女。彼女に助けられた人も多いだろう。
グリゼア・クロムドス
彼は一番の新参である。素行不良児がなぜ、と思う者も多いと思われた。
しかしそれでも彼らとの活動の中、熱く頑なである信念を持つ少年であることがみんなに伝わった
そして名物の部長フェネックス・ホークウッド。通称:白のフェス
学園随一の推理力と洞察力、あらゆる無刀術…すなわち徒手空拳の格闘術を納めたエース
彼が一年のときに設立したのがこの部活の始まりであるのは、忘れてはならない --
2013-05-12 (日) 04:12:55
(始業式が終わって、ホームルームも終わったら)
(早速部室に行こう)
(皆で紅茶を飲んで、お休みの間の話に花を咲かせて…)
(それで、それで……… フェス君は、新しい髪形に気付いてくれるだろうか)
(気付いてくれると、いい、な。)
これのため、に、遅刻…しそうに、なった、なんて。
(長い髪を高い場所で一つに括る、ポニーテール。 普段は下ろしている髪を結ってみたのだ)
(髪の量が多くて、中々上手に結べなかった 結んでも落ちてきてしまったりもした)
(そうだ、部室に行く前にもう一度鏡の前でチェックして………)
(考えているだけでつまらない先生の話もどんどん進んでいった)
(ふわふわと甘い砂糖菓子のようなこの気持ちは、多分。)
(ただ、チクリと。 痛いような、気もする。)
(恋は甘いだけではないというが、このことなのだろうか?) --
ルチア
2013-05-12 (日) 04:20:33
──そして始業式が終わり
放課後、部活の時間。自由時間。
やはり彼はいた。
部長であるフェスは専用のテーブルにて、新聞を読み進めている。
隙間から見える髪は群青。黒縁のメガネが、私生活に近い部室での彼の姿
彼は君につぶやく。他の者は、と。
君は他の部員より先んじて来たのだ。今ここには二人だけである。 --
2013-05-12 (日) 04:26:59
(休みが明けても変わってない)
(髪の色、髪の長さ、いつもかけている眼鏡。)
(────本当に?)
(この部室で二人きり)
(別に初めてのことじゃない)
(特別なことでもない)
(それでも胸はとくんと跳ねた)
(────チクリと痛んだ)
他の、皆は…まだ、ホームルームだったり、用事があったり、する、みたいです。
(慣れた手つきで紅茶をいれて、いつものように彼の傍にカップを置いた)
(たくさん食べる
彼
のためにお茶請けは腹持ちのいいお菓子が山盛り) --
ルチア
2013-05-12 (日) 04:34:34
彼は新聞に目を通しながら応える。──いや、そこまで盛ってどうするルチア
間食の取りすぎはいかんぞ、と。
紅茶を手に取り、飲む。英国式の紅茶が好きな部長は常にミルクティーを頼む。
怪盗事件の記事に目を配らせながら。食事のときも、新聞や本などながらが多い。
キセノには人の話を聞いているのか、とか叱られてもそのまま続けるのが部長であるフェス
今日は皆が集まり次第、怪盗事件についてミーティングだな、と… --
2013-05-12 (日) 04:41:26
あ、あれ…? そう、でしたね。
(────本当に?)
フェス君は、そんなに、食べない、ですよ、ね。
(────そう、だった、け?)
お休みで…ボケて、しまった、のかも、しれません。
(────
彼
はいつでも美味しそうに食べてくれたのに…)
今話題、です、し、ね。 怪盗…。 捕まえられる、と、いいんです、けど。
…み、皆が、来る…前に。 あの……(くるり フェスの近くでターン)
(結った髪が新聞を擽るように靡いた)
(髪留めは、もちろんクリスマスにもらった髪飾り)
(────くりすま、す、に、……誰、から…?)
--
ルチア
2013-05-12 (日) 04:51:32
──休みの間も頭を使わないとすぐにズレるぞ。精進せよ
と、つぶやく。
踊るように回るルチアを一瞥すると、考え込み、また新聞へ目を戻す
──新しく買ったのか、似合ってはいるな
と。この部長は推理力も洞察力も優れているが女性の心の機微に疎いというか、そも考えていない節がある。
故に、キセノにはよく怒られ。ルチアには別方向の会話のボールを投げる。
故に女性関係もなく。
誰かと特定の私的時間を過ごすこともなく
誰かに何かを贈るところを見た者はいないし
したこともないのだろう --
2013-05-12 (日) 04:57:06
あは、は。 私…、物覚えが、わる、くて……
(声が震えた)
でも、これは、覚えています……。
なのに、フェス君、は、髪、飾りのこと……を、忘れて、しまった、んです、か……?
(不意に涙が溢れた)
(大好きなフェス君と一緒にいるのに)
(────大好きな…誰?)
(悲しくて悲しくて仕方がない)
お花見、もして。
(────皆が帰った後も遊んだ)
臨海学校、で、キャンプファイヤー、を、見て。
(────恥ずかしかったけれど、一緒に踊った)
クリスマス、に、髪飾りを…、くれました、よね?
(────手作りだと言って付けてくれた)
そう、ですよね……? ねえ、フェス、君?
(目の前のフェスは間違いなく部長で)
(誰かと時間を共有することのない、何も変わらない部長で彼はきっと肯定してくれる…… してくれる?) --
ルチア
2013-05-12 (日) 05:09:35
───何のことだ?
流石に涙を見せた君を見て、彼は怪訝な顔を浮かべざる負えなかった。
休みの間に何かあったのか、と
──今日はもう休め。皆には伝えておく
その一言、そして彼は電話をかけ始めた --
2013-05-12 (日) 05:13:54
(たった一言の否定の言葉)
(それだけで)
(今まで自分が信じていた彼が、世界が、音を立てて足元から崩れていく)
(錯覚ではなく、本当にそう感じた)
(でも、不安になったりはしなかった)
(ただ理解した)
……ああ。 迷子に、なっていた…のは。 私、だったん、ですね。
ここは、私の世界、じゃない…。
私の、大切な人たち、は、いない…………
私の、大好きな人は、ここには…いない。
そう、なんです、ね……?
(記憶はどんどん蘇る)
(正しい記憶は、甘くて、時折ほろ苦くて、元の世界での最後の記憶、は)
(彼を、失った、記憶、で)
(にも関わらず)
来て、下さい。
(呼んだ)
私、は、また、迷って…しまい、ました。
(信じて疑わない)
初めて、会った…時の、ように。
(何もない虚空へ向けて両手を伸ばす)
私を、見つけて…ください。
フォス君……………!!!!!
--
ルチア
2013-05-12 (日) 05:31:38
(無の中に居る。時間も動かない暗闇の中に居る。その中で、ようやく力が目覚めた)
(そう、銀の腕は彼の望んだ力である。だが、一方でそれは与えられたものであった)
それは
与えられた力
(
銀の腕
)
ではなく
彼自身の力
(
真の力
)
それは、ガラスの塔の零した光の欠片
それは世界の外のもの
それは絶望を希望に変えるもの
(
それは0を1に変える力
)
それは、無を否定するちから
(ただ、その意志だけで
0
(
死
)
が否定され
1
(
生
)
に変わる)
──そうして、何も無い場所で彼は目覚めた --
フォス
2013-05-12 (日) 05:48:37
だが。目覚めた所でここは無だった。何もない。何も見えない。自分の体すらなかった
どこに行けばいいのか。それさえ曖昧で。でも…
────ルチアが最初の違和感を得た頃
(そんな中でも君の声を聞いた)
(聞こえるはずの無い。だが聞かなければならない音を聞いた)
(でも、それだけでは君がどこにいるかわからない。わからないんだ)
(だから、呼んで欲しい)
(僕は必ず、そこに来よう) --
フォス
2013-05-12 (日) 05:48:59
────ルチアが涙を落とした時
(黄金色から落ちる 涙の音を聞いた)
(辛い。胸が締め付けられる)
(初めて出会った時に、理不尽な不幸に凍てついていたその心を思い出した)
(花弁散る夜桜の下で、重なった手の暖かさを思い出した)
(炎の前で舞った最後の瞬間。ずっと感じていたいと思った両腕の重みを思い出した)
(精一杯の拙いプレゼントを、それでも大切そうに受け取ってくれた笑みを思い出した)
(今すぐに抱きしめにいきたい。この時の牢獄の中で、それでも瞳を拭う君のために)
(その為に。自分を取り戻そう。まずは、頭。体。足。そして何より、何よりも…腕。大丈夫。全て揃ったよ)
(ありえない事を起こす力が。全てを修復していく) --
フォス
2013-05-12 (日) 05:49:22
────ルチアが最後の違和感を得た時
(わかった。だから、もう大丈夫だ)
(雷の剣の如き)
(電磁を放つ槍を握り、それを輝かせる銀の腕を取り戻す。ありえない事を為す。奪われているのに。ここにあるものこそが真だというように)
(この腕伸ばし)
(輝き続ける手を伸ばす。もう、彼女の居場所は分かったから。迷う事もない)
────ルチアがその名前を呼んだ時
(僕は呼ぼう)
ッ…ルチアァァァァァァァァァッ!!
(君を呼ぼう)
(例え一度、涙を流す体も、彼女を呼ぶ声も全て失ったとしても。この世界の先へ進む)
(かけがえのない、君のために────!)
(無明の闇を砕き。偽りの新世界を砕く腕が振るわれ)
(そのまま、大切な人へ伸ばされる。時間も、距離も越えて)
(ルチアに両手を伸ばし、掴み取る───!) --
フォス
2013-05-12 (日) 05:49:40
(聞こえた)
(嘘じゃない)
(夢じゃない)
(幻でもない)
(力強い、こえ)
(偽物の世界が壊れる音がする)
(触れた)
(握る)
(繋ぐ)
(もう離れないように)
フォス君、フォス君……っ!!!
(目の前にいる彼を確かめるように何度も呼び)
(繋がっているのが、手だけでは足りず)
(思い切り抱きしめた)
聞こえた、んです、ね。
来てくれた、んです、ね。
…………………今、ここに…いるん、です、ね? --
ルチア
2013-05-12 (日) 06:08:06
(ルチアから貰ったマフラーに、いかなる理由か白に染まった学ラン。そんな姿でルチアの前に現れた)
(何度も、何度も自分を呼ぶ声が愛おしくて)
(暖かい。何よりも暖かいと感じるから、そっと声を返す)
聞こえたよ。だから来た
居なくなってごめん。もう、離したくない。離れたくないから。ここに
───還って来たよ
(大切な人の抱擁を受け止めて、確たる約束として宣言する) --
フォス
2013-05-12 (日) 06:19:33
何故。
そうか、答えは既に出ていたか。
その可能性を引き寄せたのではなく
生み出したのか
折角素晴らしい世界であったのにね
神も悪魔もいない
それでも、君は
君達は
神の力でも、悪魔の力でもなく
人の意志で、生み出したのか
選んだんだね
元の世界を
──新世界の卵が割れる
──既定世界への回帰
--
2013-05-12 (日) 06:31:22
世界が変わる
--
2013-05-11 (土) 21:47:51
事実を歪ませるある種の数式の下に、世界の隙間に形作れられた、歪みの地
--
2013-05-11 (土) 21:48:18
空間ならざる空間にして世界ならざる世界
--
2013-05-11 (土) 21:48:29
──鐘の音が響く。ありもしない実態のない鐘の音が響く
--
2013-05-11 (土) 21:48:49
──さぁ、始めよう。
可能性の獣よ、世界の殻を破る力よ。
君の銀の腕を見たときは心躍ったよ。
あの男や、彼のもつ光の剣と同じく世界概念を打ち破る力。
そしてファイリスの子。神に近しく神になるべくして生まれた造物。
汝らこそふさわしい。世界の殻を破る者として。
(男ではない。別の何かの声が響く。鐘の音と響く)
(そこに男はいる。しかし、海空ではない。総会長でもない。その存在感や伝わる力は、邪悪な異質さであった)
鐘である私と共に── --
総会長
2013-05-11 (土) 22:06:19
(ルチアから貰ったマフラーに、いつもの学ラン)
(装備はトンファーに、背負っている電磁式刺又)
(そして、そのまま世界が変わっていた)
数式領域……!?
(海空だと思っていた「総会長」の気配が変わった事を悟る)
(光の剣。世界概念。意味がわからない事ばかりだが)
…鐘の音がする…学園の鐘の音…
(例えようもなく不気味で。傍に守るべき少女が居なければ怖気づいていたかもしれない)
(そして、それらに抗うように。フォスの拳が、銀の腕が輝いて)
お前は──何だ! 鐘なんて…何者だ!
(明らかに変質した存在を問う声一つ、異形の空間に響き渡る) --
フォス
2013-05-11 (土) 22:24:28
(まさしく世界が一変してしまった)
(聳え立つ塔に鳴り響く鐘の音)
(何よりも佇むだけで異質さが滲み出ている……あの存在が禍々しい)
これは、どういう…?(どこに来てしまったというのか)
(しかもどういうことか相手には自分の異能まで知られている)
(混乱を沈めたのは白い光)
………っ(いけない、落ち着かなくては 大丈夫。 一人じゃない)
(真実を見据えるために 男を見据えた 黄金の瞳は淡く輝いて) --
ルチア
2013-05-11 (土) 22:34:40
私は呼ばれ、出でた願いと祝福を与えるもの。
世界の科学が、探究か、奇怪と機械が生み出した神といっていい。
幻想により生み出された幻想を殺すものかな。
命の輝きにて
銀の腕
(
アガートラム
)
を顕出させる少年フォス
黄金瞳を持つ創造されし神如き者ルチア。
鐘の響きが聞こえるか。君の願いを、君の苦悶を聞き、祝福する鐘の音が
世界の介入を受け、また因子として十二分な資格を持つ汝らを取り込むことでこの実験はようやく始まる。
世界概念の破壊と新たな世界の創造と規定。ゆえに汝ら瞳に我が鐘、我を写す
(男の顔は消える。男の顔はない、男の体はない。男の姿はなくそして)
(組み上げた黒き土台、時計、機械、巨大な体、柱よりも大きい、巨大な姿)
(誰もが思い浮かべる悪魔の姿。科学か技術によって造られただろうに関わらずその姿は異形の悪魔)
(運命を締結し決定する───ラプラスの悪魔。可能性を殺す悪魔がそこにいた) --
総会長
2013-05-11 (土) 22:45:03
機械と奇怪…奇械の神だとでも…!?
(命の輝きにて銀の腕を振るう。その意味は分からない。分かっているのは総会長と…そして、恐らくルチア)
(そして、目の前で巨大化している。海空。総会長…そう呼ばれていたものであった、何か)
なんだそれ……悪魔…!?
(その巨体に。異様に。震えた。人間である故に。矮小なそれであるが故に、本能が怯えた)
(でも。それでも)
(足を踏み出す音が一つ、響いた)
俺は…お前の望みのためでの、実験のためにここに来たわけでもない…!
(間違いなく心に襲い、圧し掛かる恐怖、畏れ。それをしてなお、前に脚を進ませる)
(そこにあるのは、怒りだ。正しき怒りを胸に。前に進む)
(総会に無残に殺されていた生徒達を覚えている)
(自分が居ない間に傷つけられた仲間の事を。隣に居る少女の流した血を覚えている)
届け、俺の銀の腕…あいつは許さない…!
(輝きは増す。増し続ける。彼の意思に応えて。ラプラスの悪魔の望みにも答えて) --
フォス
2013-05-11 (土) 22:57:11
(全てを見透かされている…? 自分のことも、フォスのことも 掌で転がすように握られている)
(思考を鈍らせるように鐘の音がうるさい)
(果てしなく見上げるような巨体が構成されていくのを黙ってみているしかなかった)
(言葉が出て来ない、目の前で生まれていく悪魔)
(全てを観測し全てを掌握する知性のある観測機…まさに悪魔だ)
(足が竦んでも逃げる場所など何処にもない 見渡す限りの異様な空間)
(その空間さえも悲鳴を上げるような異物が今生まれた)
(おぞましいが、後には引けない 聞き捨てならない)
破壊、と、創造、なん、て。
(馬鹿げた事を、と笑うことはできない 目の前の相手なら嘘ではなく本当に成し遂げられてしまうだろう)
(でも抗わなければ)
あなたの、思う通りには…させ、ません。 あなたの、願いは……叶わないっ!!
(ハクノとクロノを呼び、従える)
(二頭の神獣は汚らわしいものを見るように悪魔を睨み付けた)
(最初に駆け出したのは黒い獣 走りながら姿を巨体へと変え、牙を剥く!) --
ルチア
2013-05-11 (土) 23:11:50
今のこの曖昧な世界の殻を破り、新たな世界を規定することこそ目的であるがゆえに。
君達は必要なのだよ、その力と存在が。そしてよく生まれ育ち至ってくれた
神代の幻想め。まず滅ぶべきは貴様らであろうに、人の世界に貴様らは不要だ
(悪魔の巨腕が変形し鞭のように撓り、クロノを打ち据える)
(巨大な機械の柱に叩きつけ、折れる演算機械の柱)
(しかしその後からまた柱は生えていく)
貴様はただ叶えればよい、牙ではなく、願望器たる器の柱たれ
人がご神体などと崇め奉るようにな。定められよ定命ならん者め
(柱がまた生える。幾つもの彼方から生えて、クロノを押さえつけるように)
フォス。私は人の世界を創りたいだけなんだよ。わかるだろう人が定める人のための世界。
君が今生きている理由も、今ここにいる理由もたしかに人が定めたものではないが
運命を操るものなどより、ずっといいとは思わないか。そんな理不尽捨ててしまおうじゃないか
その銀の腕もそうだろう、理不尽を打ち壊すために望んだのだろう --
総会長
2013-05-11 (土) 23:21:48
…クロノ!?(いとも容易くあの巨体が弾かれるのを見て驚愕する)
ルチアはそこにいてくれ…行って来る!
(走る。前に進む力は足に。空を踏みながらラプラスの悪魔を目指す)
(だが、生半可な攻撃ではあの巨体に、響く以前に届きもしない)
人の世界…操られる運命…確かに真っ平だ
そもそも、理不尽に傷つく人が見たくないのが俺の願いだ…だから!
理不尽に人を傷つけて省みないお前も打ち壊す!
(ならば、届かせる。杭を放つトンファーを構え)
──空を貫く力!
(トンファーから光の線が延びる。杭が飛んで悪魔の巨体に突き刺さらんと伸びる。)
(誰が見てもおかしい。銀の腕の能力を逸脱した力の上昇。効果の延長)
(ラプラスの悪魔の望みに引きずられるかのように、銀の腕は輝き止めず。主の感情と共に輝き続ける─消耗していく何かを省みずに) --
フォス
2013-05-11 (土) 23:37:11
(
ガァァァアアアアッ!!!!!!
漆黒の獣は声無き叫びを上げる)
(幾度も打ち据えられ、囚われていく)
(忘れ去られし存在 消え行く神獣)
(そんなことは彼らが一番分かっている だからこそこうして此処に居る)
(だが屈指はしない、彼らは神だ そう容易く揺さ振られることはないということだろう)
(四肢を我武者羅に振り乱すことで機械の破片をぶちまけ 引き千切った)
(牙を剥き柱を食い破る)
クロノっ!!!!!!!!
(黒猫らしくない暴れ様 何かがおかしい)
フォス君、まで、待って……だめ、無茶を、しないで………!!
(この場の空気に、雰囲気に、飲み込まれて)
(皆が冷静さを失っているように感じる)
(それではだめなのだ 思う壺だ)
お願いハクノ、私も…連れて、いって!!!!
(純白の獣の背に乗って二人へと駆け寄る)
(この行動すらも冷静でないということに気付かずに) --
ルチア
2013-05-11 (土) 23:52:43
(まさしく光の槍。フォスが放つ銀の腕は異常なほどその力を増して機械の悪魔を打ち付ける)
(そう、片腕と翼が打ち抜かれるほどに)
ハハハ、流石フォス君だ。よくわかっている。良く使っている。定められた命の者よ。命輝く定命のモノよ
──定められているが故に。我が数式の上であることも知らず
さぁどうした、フォス君。
銀の腕
(
アガートラム
)
よ、私はまだここにいるぞ?
──叶えよ 願え その願いが叶うとき 汝はまた 我となる
忌々しい神話の獣め。貴様らの役目はとうに終わったのだ。今は人の時代!
人が造りし時代!人が造りしものの時代なのだ!
神の出る幕ではない、去れ!虚空の彼方に!
(それでも柱は生えてくる。それでも機械の音は続く)
(神は死んだ。機械が、人の工学が時代を作り始めた時より既に)
(今の既定世界が神を殺す)
大人しく里でファイリスの番犬をしていればよかったものをな --
総会長
2013-05-12 (日) 00:01:11
手応え…あった…いける!
(フォスは気付かない。いや、意志の力で敵を撃ちぬけたと思っている。半分正解だ、銀の腕の力は意志の力なのだから)
(それでも。レールの上に乗っているとは気付けない。乗せられているとは考えられない)
(まだ、
運命
(
レール
)
から抜け出す力を持っていない)
あれだけ打ち抜いてまだ余裕があるのかよ…!
(空から降りて、地面に足を突く)
直接叩き込むしかないのか…
(力を溜めるように。両の拳どころか、全身を輝かせ始める。力の流出が止まる気配はない…!) --
フォス
2013-05-12 (日) 00:14:28
(引き千切るより早く機械が再生する)
(食い破るより早く柱が打ち立つ)
(やがて神獣の姿は機械に埋もれ見えなくなった)
(人々に忘れ去られていくように)
(利便性の高い機械と忙しない日々によって信仰が失われていくように)
(神は、最早 必要とされていないと 示すように)
嫌ぁ! クロノ、しっかり、して……!!
(今すぐクロノの傍に駆け寄りたい、だが、他にするべきことがある)
それ以上、余計な…ことを、言わないで、下さい!!
(単純な光の槍を放った 初級魔法。 異能でもなんでもない、脆弱な力 無駄だと分かっていても悪魔の誘惑を遮りたくて)
(クロノはそう簡単にやられたりしない、そう信じてフォスの傍へ)
フォス君、お願い……、私の、声を、聞いて。
無茶なこと、だけを、すれば…いい、っていう、わけじゃ…ない、よ。 --
ルチア
2013-05-12 (日) 00:28:34
素晴らしい、やはり私が見込んだだけはある。
──未だ運命の中にありて打ち砕くもの
フォス君。やはり君は今の世界を打ちつけて破り、また新たに作る力を持っている
──故に我のものである。輝け、もっと輝くのだ。命を輝かせろ
私の理想を正しく叶えるもの。あの男達とは違う…君こそ私の求めていたもの
──さぁもっとだ。もっと…そして 輝き 我 となれ
消えろ消えろ神代の偶像め。汝らこの世には必要なし。
高きところにある尊なるものなど不要なのだ!
人がなる!人が造りしものが人を導く!
──お前達はもう不要なのだ
ファイリスの子、ルチアよ。まだ縋るか。まだ傍らに置くか。それを
自らを生み出した傲慢な存在を、優しき者よ
それも汝には不要だろう、それは優しき傍なるものにあらず
──求めれば代償を求る卑しき高きものめ、汝こそ悪魔である。
(異能も魔法も神も否定する柱が、機械が、時計がルチアの魔術ごとハクノを側面から打ち据える)
(十字交差。神をたたえ、神如き救世主を磔た十字架の如く)
その黄金の瞳にて見よ、それはお前が本当に必要とするべきものに非ず!
悲しき造物よ、傀儡のままにあるか --
総会長
2013-05-12 (日) 00:43:47
…っ!?
(ルチアの声が。届いた。はっとすると同時に…その言葉を聞く)
…しまった。体が重い…な…飛ばしすぎたかな
(冷静になった途端、全身を貫く倦怠感。重み。圧し掛かる疲労は、ようやく人を人である事を思い出させた)
新たに作る力…?(悪魔の声も届く。理解はできないが…)
っ!! させるか…!!
(二人とも庇うには間に合わない。輝きを再度己の中から引き出し、全力でルチアを腕の中に収め)
(神を撃つ十字架の一撃から、腕の中の少女だけは庇いきり)
がっっっっっ!!!!!
(数式領域の地面を砕きながら、衝撃で滑る。滑る。ひとつの塔に当たって止まる。背にも輝きがあるから、砕けはしていない)
(光は流れ続ける。正しく、彼の意思の下に。少女を守るために) --
フォス
2013-05-12 (日) 01:01:59
違う、違う……! フォス君は、あなたの、力に…なったり、しない!!
(ムキになって否定する)
フォス君は、フォス君だけの、意思…で…、輝く…の、だから!
ひどい、彼らを、求めたのは、ニンゲン、なのに……
(不要になったら捨てるのか)
(そう不憫に思うのはルチアだけ)
(クロノもハクノも気にもしていないこと 彼らは知っている 人間という性を)
(その上で創り出した ファイリスという愛しい子等を)
(故にハクノはあえて避けずに受け入れた)
(愛し子は、彼の者の腕の中にいることを認識した後で)
(皮肉にも十字のような機械の塊に吹き飛ばされ、塔に打ち付けられた)
(再生のため白銀の光を放ち立ち上がる)
(吹き飛ばされる! 少女はそう思い、目をきつく閉じた)
(けれど温かい腕に包まれて 予想した衝撃はいつになっても襲ってこなかった)
………、ありがとう、フォス、君。
(誰かなんて確認するまでもない 感謝の言葉を述べてから目を開けた)
それと……私の、声を。 聞いてくれて…ありがとう。
(怪我を心配しつつも、冷静さを取り戻してくれた彼の背を撫でた) --
ルチア
2013-05-12 (日) 01:13:42
──そう、か。いやそうだったなフォス君。君の意志は強く、またその強さは自身というより他のためかな。
そう、たとえば そのルチア君とか、ね。 いや知っていたがね君の葛藤も、ね
(その名前が出ただけで打ち付け、放された白き神獣は駆けるだろうが)
ちょうどよい、絵画となりたまえ 神代の獣よ
(柱、柱、柱、柱。柱の檻が湧き出す。そして、歯車、集積回路、円盤、差異様様な機械的な物質造物がハクノを捕える)
神は絵画の中にいるだけでよい。
さぁ、ルチア君。今度はかの獣は守ってくれないぞ。
そういうことだフォス君。神世の力を封じる現象の機械を使わずともよし。
一度、本当に世界と惑星を創れるほどの重力を見てみないか
新たな世界の土産に、観測してみたまえ。
(重力が集束していく。かつて、惑星が、小惑星や隕石が集まってできた惑星が生まれたように)
(数式領域の床や金属の歯車が剥がれていくほどの力が集積し)
と、言ってもこれを捻じって放つだけなんだがね、どうするフォス君。
銀の腕
(
アガートラム
)
で打ち抜けるかな?
──でなければ、その少女もろとも 消えるのみだぞ定められた我が運命の子よ
(そしてその異常な抗重力の集積体は、捻じられ、)
(矢の如く、砲弾の如く柱に背を預ける少年と少女へ放たれた) --
総会長
2013-05-12 (日) 01:26:16
くう…どういたしまして。ちゃんと守れてよかった…
(少女に答え。腕を放してその前に立つ。背中は確かに勇壮で)
知っていた…か。何でもお見通しみたいだな(悪魔の声が響く)
(恐れはかみ殺している。後ろに守るものがあるから。目を逸らしもしない)
………なんだ、あれは………っ!?
(その強い勇気を持ってしても。戦慄を禁じえない力が顕現する)
(あれは星を砕く力だ。創世が出来るなら、逆も可能だろうというもの)
(理不尽に全てを奪っていく力だ)
(なればこそフォス=ファルスはそれを許せない)
打ち抜けるか? だって…ふざけるな。俺は!
(いつか見た光が脳裏を過ぎる。出来るはずだ。やらねば、後ろの少女まで消えてしまう)
(…それは嫌だった。理屈ではない。彼女を思う心が。それだけは嫌だと拒絶する。理屈ではない強い感情)
認めない…そんな力を! 理不尽に襲われる命を…俺が守るんだ!!
(両腕から光。輝き。煌いて。全身を包む光が制服すら白く染める)
(かくして、光は彼の望み通り顕現する。両腕から、先ほどの線を越す莫大量)
(砲弾の如き集積体が止まる。物理の究極を、干渉する力が押さえ込む)
ぅぉおおおおおおおおおおおおおおおおおあああああああ!!
(闇よ、刮目せよ。これこそ命の輝き。人の持つ力の顕現。奇跡を呼ぶ強い希望)
(数式領域を光と闇が明滅し、埋め尽くし。世界卵をも引き千切りそうな力が明滅した)
(それが消えた。つまり、目的は果たされる。少なくとも彼の望みは叶った─守りたいものを守る。というそれは)
(しかし。当然。やはり)
(代価は支払われる)
(片腕を失ったかのヌァザが王権を喪失したように)
(
銀の腕
(
命の源
)
を失った人間は。地に落ちるしかない)
(音もなく。砕け散るように。声もなく)
(倒れた体に、生命の息吹は無い) --
フォス
2013-05-12 (日) 01:51:22
(座り込んだまま見上げていた)
(フォスの勇ましい背中を)
(痛いほどに見上げていた)
(おぞましい力が収束して、いくのを)
(ハクノが貼り付けにされた神の絵画のように仕立て上げられ、こちらを見た)
(自身が動くのは不可能だと 力を望むかと頭に声が響く)
(────欲しい、欲しい、今すぐに…でなければ、あの人は────)
(神獣は何も言わなかった)
(加護が間に合わずとも少女の命が助かることは分かっていたから)
(白と黒がぶつかり合って激しく点滅)
(この光はいのちのひかり)
(掛け替えのないひとのひかり)
嫌あああぁぁぁぁああああ!!!!!
(倒れた身体を抱き寄せて 少女は泣き叫んだ)
(嘆きが数式領域を劈く)
(決意をした)
(覚悟を決めた)
(後悔等あるものか)
(この人を失ってしまうのなら 戸惑うことなどなにも、ない)
ハクノ。 加護を、祝福を。 貴方の神格を、私に。
私の願いのために、授けてください。
(異様な空間に似つかわしくない厳かな声)
(ハクノを戒める奇械は白銀の光を前に弾け飛んだ)
(金茶の髪は白狐の白銀に染まり 留まることなく伸びていく)
(血の気のない肌)
(黄金の瞳だけが爛々と輝いて)
(少女は今一つ階梯を昇った)
(神獣より神格を譲渡され 神に近づき、そしてヒトから離れた)
(希ったのは『物理干渉・精神干渉・異能干渉・魔法干渉』全ての干渉の遮断)
(即ち、何人たりとも侵すことの出来ない聖域の構成)
(数式領域を上書きするように少女を中心に一つの世界が出来上がった)
(これで誰にも、邪魔はされない……)
(そっとフォスの頬を撫でる)
(大丈夫、今、生き返してあげるから もう一つ昇れば、できるから) --
ルチア
2013-05-12 (日) 02:35:47
クククク
ハ ハ ハ ハ ハ
ア ハ ハ ハ ハ ハ
ハ ハ ハ ハ ハ ハ ハ
ア ハ ハ ハ ハ ハ ハ ハ
--
2013-05-12 (日) 02:49:49
願ったなファイリスの子、ルチアよ
人ならざる者になることを!神となることを望んだな
そして成ったな?愚かな、アハハハハ!!
ここに既に人間はいない
今ここにあるのは、人が望んだ人の力──
銀の腕
(
アガートラム
)
--
2013-05-12 (日) 02:53:18
『物理干渉』
くだらない
『精神干渉』
くだらない
『異能干渉』
くだらない
『魔法干渉』
くだらない
『神の力』
くだらない!!!
汝の想う者の力が
それを壊し、打ち抜く
世界卵
(
ワールドエンブリオ
)
ごと
それを壊し、打ち抜く
--
2013-05-12 (日) 02:57:43
残 念 で し た
--
2013-05-12 (日) 02:58:22
世界の殻が砕ける
銀の腕
(
アガートラム
)
が砕く
人の願いが、世界を神を砕く
生まれたのは
崇高なる神も邪悪なる悪魔も
そして卵にヒビを入れた彼もいない
───新世界
--
2013-05-12 (日) 03:02:24
Last-modified: 2013-05-12 Sun 22:35:42 JST (4025d)