教室だったり町中だったり家だったり色々 †
設定 †
中肉中背だが、人間としては鍛え上げられた体を持ち、髪色は濃い焦げ茶。瞳の色も同様。ギザ歯。
生傷が絶えず、概ねいつもどこかに大小の程度あれ怪我を負っている。
成績は全体的に中の下。特に英語が殺人的に致命的。
ただし体育はぶっちぎりで高く、歴史についてもそれなりに高い。
放課後や自由時間には、危険な怪異を狩るべく伊上市をうろついている。
- 辛党。甘い物が苦手な訳ではないが、辛い物を好んで食べる。
- 血勢
総痍の異能。血液の強化。体内をめぐる血を強化して身体機能を増強する。
血流を活性化させることにより、主にそれが巡る心肺機能や筋繊維の筋収縮力が高まる。
また、血液そのものの血量も増えるため、異能の発動中は常人が出血多量で死ぬような怪我を負っても耐えることができる。
ただし肉体の強度そのものを高める訳ではないため、防御力が高くなるわけではない。
血液に乗って体内をめぐり作用するタイプの毒については、異能により浄化されるため効かなくなる。
同様に血液に蓄積する疲労物質も浄化されるため、疲れを感じづらくなり運動のパフォーマンスが落ちにくいが、
肉体そのものは確実に傷つき消耗しているため、突然限界が訪れるような場合が多い。
なお、安静にさえしていれば傷の治りは早くなる。
木刀 †
特別何かなければ常時携帯している木刀。
よく見れば作りが多少荒く、市販品ではなく手作りらしきものであることが分かる。
基本的には常に剥き身でズボンのベルトに差し込んでいるが、どうしてもという時は
渋々とこれもいつも持っている竹刀袋に入れて背負ったりもしたりする。
実のところ、この木刀は歳経た怪異である。
血臥崎が管理する古き妖木から切り出された材から作られており、
普通の木材では比べものにならない尋常ならざる強度を持っており、傷つき折れたとしても再生まで行う。
また、総痍の血を摂取することでさらなる力を引き出す。
とはいえ木刀は木刀。燃やされたりすると割と燃える。
木刀が怪異であることはカンの良い者ならすぐに分かるだろう。
- 血臥崎家が所有する妖木製の武具は幾つか種類がある。
総痍が所有する木刀を始め、盾、鎧、弓、槍、斧、などなど。
妖木の元にまとめて管理されており、基本的に持ち出されているのは木刀のみ。
概ねそれぞれ同じように扱えるが、それぞれの形により引き出せる力に偏りがある。
例えば盾であれば防御力に寄った力が引き出せる。
- 総痍でなくとも木刀は扱えなくはない。
ただし血臥崎家以外の人間が扱う場合は力をある程度にしか引き出せず、また血臥崎家の人間だとしても
力を使いすぎれば木刀に食われ尽くしてしまう。更に、常時生気を吸っているため、長時間の所有は命に関わる。
仮に食われ尽くし、放置された場合は怪異のようになってしまい妖木の元へ帰還しようとする。
総痍は常にごく軽度に異能を使い自身の血を活性化させ生気を吸わせ続け相殺させているため、普段から木刀を携帯できる。
また、怪異が所有した場合は基本的には何も反応しない。
- 木刀は長時間放置されると暴走し、ひとりでに動き出し人を襲う。
その時の木刀の状態にもよるが、生気を吸えない状態で数日を越え、
一週間以上放置された場合は人へ害を及ぼす可能性が高くなる。
+
| | その怪異
|
- 花魄:八重血紅/かはく やえけっこう
元は遥か昔、大陸のある場所に生えていた梅の樹木。
ある時、その場所が戦場となり、長く続いた戦が流した血と魂を吸い続けて妖木…怪異へとなった。
戦場で吸った魂の数は、幾千とも幾万とも伝えられている。
やがて戦が終わり、その地で血が流れなくなると移動を初め、各地で血を自ら欲するようになる。
近隣の地を尽く滅ぼし食い尽くしたのち、それでも満足しなかった怪異は贄を求めて海を渡り、
新たなる贄を未だその名ではなかった稲穂の地にて得ようとしたが、
血臥崎一族を始めとした当時の怪異への対抗者たちによって撃退、封じられた。
現在は隣県の県境の山脈の一つである血臥崎家所有のある山に根付き封じられている。
様々な系統の技術を用いた厳重な封印、欺瞞が施されており、衛星写真にも映ることがない。
血臥崎総痍の持つ木刀は、この怪異から切り出した一部で作られている。
木刀の状態になってなお、少しずつ生気を吸い取っており総痍は常時木刀に生気を取られている状態。
邪気などの怪異の存在する力に関してはその成り立ちからか余り食いたがらない。
- 竹刀袋
八重血紅の樹皮の繊維から作られた一種の特殊な結界。この竹刀袋に収めている間は、
結界により外界と遮断された状態となり周囲の生気を吸い取らず無害化される。
しかし、長時間収めたままにすると怪異の本能が呼び起こされ、変化し自ら血を求め暴走し始める。
- 妖木が生まれたのは大陸における三国時代と呼ばれる時代。戦乱の最中、数多くの命を吸った。
- 稲穂県に襲来したのは平安時代。当時既に怪異狩りとして活動していた血臥崎によって封じられた。
- 妖木は主に三種の封印によって封印されている。
一つは、血臥崎家七代目の異能、血牢によって。血牢は特定空間における非常に強固な血の牢を作り出す異能。
七代目と双子の弟であった者の異能、血加によって一族の血を注ぎ続ける限り解除されることはない。
一つは、分家筋による法術によって。異能による牢は本体の移動を防いでいるが、個別に枝を伸ばし
封印から逃れられないようにそれらの干渉を外部へ広げないための術を施されている。
しかし、完全ではなく葉や花粉の一部が時折外部に抜ける事があるが、細かい末端であり力を及ぼせないため良しとしている。
一つは、科学によって。山の周辺に張り巡らされた機械的警戒網、セキュリティシステムは
非常に厳重に、高度な技術によって構築されている。その範囲は、妖木の封じられている山だけではなく周辺にまで及ぶ。
また、それらとは別に魔術により遠方からの欺瞞魔術もかけられている。
充分に接近しなければ妖木、及びそれにかけられている封印を見ることさえできない。
- 妖木は伊上市周辺の状況をある程度認識している。
結界の隙間からまれに抜けた末端の一部は、ごくわずかすぎるため怪異としての力を発揮はできないが、
情報を知覚する分にはある程度機能するため、葉の落ちた場所、花粉のついた場所、それら周辺の状況を感知することができる。
これにより、伊上山における古木の怪異、古木翁及びその周辺の怪異についてある程度の認識をしている。
- 木刀は、妖木の遠隔操作端末でもあり、木刀から引き出す力は、妖木のものでもある。
木刀は完全に別個になった怪異ではなく、あくまで妖木の一部であり、概念的に縁が結ばれている存在である。
それを人の血を呼び水にし、妖木の力を引き出し木刀によって擬似的に顕現させている状態となる。
- 妖木は、怪異も食う。
ただしそこまで積極的には食いたがらない。人の血を与えられた際は、例え言うならば美味い好物を食べたことで
食欲が刺激されたので好物でもないがとりあえずあるものを食う、という状態になる。
好むのは生き物の血、魂。更に人の血、魂、更により好むのは、血臥崎の血、魂。
- 妖木は、血臥崎と契約をしている。
封印内でおとなしくしているのは、血臥崎の血族が定期的に血を与えているため。
それにより、ある程度の協定めいた契約のようなものを結んでいる。
ただしそこまで厳密な契約ではなく、もし仮に封印が全て解けた場合、気分次第で妖木は街へ降り、人を食うだろう。
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血臥崎 †
古くから細々と続く怪異狩りの家系。
代々、血に関わる異能を発現することが多く、その力を生かして人に害為す怪異を狩っていたが、
明治頃からの文明化により、それ以外の生き方を模索する者が多くなり、
今では一族の全てが怪異狩りを行っている訳ではなく、むしろ少ない。
現在の頭首は総痍の祖父であるが、祖父もある日を境に一線を退いている。
同業者であれば容易に知る機会はあるであろうし、一般人であってもそういう人たちとして耳にすることはあるかもしれない。
分家がいくつかあり、魔術や法術を主にする分派がある。概ねいつの時代も本家が武を収め、分家が術を修めている。
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| | ちがさき家の人々
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- 血臥崎恐平/ちがさききょうへい
総傷の祖父。怪異狩り。達人。隻腕。本家、分家を含めた血臥崎家の頭首。生来からの生真面目な生き方を貫く鉄のような男。
血臥崎流にアレンジされた武術を修めており、その腕前は達人の域に達している。主に槍を得手とする。
しかし、五年前の怪異討伐において不覚を取り深手を負い、それ以来は怪異狩りの一線からは退いている。
仮に戦闘を行うとしても、五分持てば上等、といった所。
- 血弾
祖父である恐平の異能。体外に流出した血液を超圧力のかかった血の弾丸として撃ち出し、対象を穿つ。
性質上、流出する血液の量が多ければ多いほど威力は高まる。
しかし恐平の戦術において主軸となり、もっとも恐るべきは槍術であるため、異能を使うことは殆どない。
- 血臥崎僣太/ちがさきせんた
総傷の父。役所務め。マイペース。若いころからの安定思考により公務員となったものの、
我が子には道を押し付けることはなく暖かく見守っている。見守り過ぎてたまに妻に怒られる。
妻と共に兼業で家業を行っているが、どちらかといえば怪異狩りの方が副業だと考えている。
恐平に教え込まれた弓術により、常に冷静な危なげない戦い方をする。
- 凝血
僣太の異能。体外に流出した血液が金属に匹敵する硬度に固まり、身を守る。自らの肉体に近いほど強度を高められ、
流れ出した血が多いほど強固な装甲となる。体から切り離してもある程度は血を固めることもできるが、時間が経つに連れ元の血になる。
- 血臥崎彩禍/ちがさきさいか
父方の叔母。教員。マゾ。甥である総痍をからかうことに人生の労力の1/8を費やしている。
兼業で非戦闘員ではあるが、怪異の情報収集、分析などを主に行っており血臥崎家の怪異狩りを裏で支えている。
地味に県内外に独自のネットワークを持っており、顔が広かったり広くなかったりする。
- 血写
彩禍の異能。他者の肉体的損傷を自らに移し取り、対象者の傷を結果的に癒やす。
あくまで傷を移すだけのため、それによって失われた血液は補完できず、また、対象が死亡している場合も発動できない。
対象が負った傷が、自らに存在しない器官であろうとも、その箇所に準ずる場所に傷がつくが、
それが傷でないと彩禍が認識してしまった場合は、異能を発動することはできない(例:リザードマンの尻尾の自切)
移し取った傷は、自身が負った傷とは概念的に区別され治りがかなり早くなる。が、致命傷を負えばそれは文字通り致命となる。
- 血臥崎亜矢子/ちがさきあやこ (旧姓:高橋亜矢子)
総傷の母。パートタイマー。あらあらうふふ。大学で父の僣太と出会い、恋愛結婚のすえ嫁入りし総痍を生んだ。
兼業で家業に就いており、小学生から続けていた空手の技術と異能を組み合わせた独自の戦法で戦う。
総痍の学業を心配しており、高校進学を強固に勧めた。内心では大学にも進学してほしいと考えている。
- 黄金色の爆弾/ゴールデンボンバー
亜矢子の異能。自身周囲の任意の地点に衝撃のみを突然引き起こす。その際、衝撃波が金色の輝きを発する。
射程はそれほどなく、距離が離れるほど衝撃の威力は低くなり、ボールを投げて当てるような距離ではそよ風にしかならない。
- 高橋和夫/たかはしかずお
母方の叔父。研究職。メガネもやし。異能と魔術の関係について研究しており、職場もそれに関連するもの。
非戦闘員であり血臥崎の家業に関わりは薄いが、姉の亜矢子の頼みで研究への協力と引き換えに助力をすることも。
- Circuit Thirteen
雅人の異能。異能による13個の仮想概念回路を組み合わせることにより、擬似的に異能により魔術を再現する。
体表面に現れる仮想回路により、自らの回路の構造で表せるものであれば、魔術系統、血筋に関係なく魔術を扱うことができる。
ただし和夫の異能によって再現される魔術は、例外なく本来のものより性能はだいぶ劣り、モノによっては再現したとしても実用に耐えないものもある。
- 血臥崎奇菜/ちがさききな
妹。女子中学生。ツンデレのデレが薄いやつ。年齢にしては体格が小さく、小学生によく間違われる。
総痍とは「クソ兄貴」「年齢詐称」と呼び合う仲だが、そこまで仲が悪い訳ではない。
非戦闘員であり将来的にも家業に就くつもりはなく、県外の大学への進学を目指す予定。だが家業そのものに理解はあり、
一族からの要請があれば時折手伝いをしている。
- 造血
奇菜の異能。自らの血液を成形し、思い通りに操る人形を作ることができる。形状はイメージによるが、その大きさは血量次第。
かなり離れていても問題なく操れるが、その運動性能は高くなく、仮に己と同じだけの体積の血量で人間体の血人形を作ったとしても
本人と同じくらいの強さしか持てない。主に諜報、偵察に使用する。
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危険怪異情報サイト †
血臥崎家が、同業者や協力者向けに開設しているサイト。
同業者や関係者でなくとも何処かで紹介されたりしているURLから情報は見れるものの、
登録無しでは内部の詳細な情報は分からず、注意喚起用の事件の概要、また個人名や固有名詞が伏せられた情報としてしか見れない。
登録は申請制。フォームに自身の情報、連絡先を入力し、怪異の詳細情報を知っても問題ないと判断されれば登録される。
登録後は、該当事案に付随する依頼の請け負いや、情報の更新権限が与えられる。
依頼をこなしたら対応済み、とすれば依頼者から報酬が払い込まれる。
動画チャンネルが増えたりした。
※//希望であれば登録は行間でてきとーにで大丈夫です
※//内容はあくまで血臥崎家側からの私見です
+
| | なかみ
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- 【事案No:B-15045】
【怪異脅威判定:G 】【条理分類:常識乖離生物】【事案呼称:『ふわり浮かぶ提灯河豚』】
予備調査時点でほぼほぼ脅威が無いことが判明。本調査について伊上高等学校 非怪異生物保護活動ボランティア部に依頼。
単一の個体ではなく、同等の性質を持った複数個体と判明。現在の確認個体数は4体。いずれも同部にて保護。
人銀氏により元来の河豚以上の脅威が無いことが分かったため、脅威判定を討滅の必要なしとし、Gにて確定とした。
- 【事案No:B-15134】
【怪異脅威判定:C-】【条理分類:悪性霊体存在】【事案呼称:『萃め益す化鼠』】
町外れの解体予定廃墟に住み着いていた鼠の怪異。解体業者及び不動産会社の連盟による依頼。
当初の脅威判定はE-であり一次調査時点で経過時間と共に増えるだけの群体存在と思われていたが、
討滅の際、危険に際しては増えた自身を結合し飛躍的に危険度を高める存在と確認された。
Christopher Roberts氏によって討滅。現在、廃墟の撤去作業は完了している。
補遺:以後の同氏による討滅事案はB-15258、B-15954。
- 【事案No:B-15197】
【怪異脅威判定:E+】【条理分類:心因操作干渉】【事案呼称:『じまんしい』】
歓楽街で活動していた亜種昆虫型怪異。泥酔客に精神干渉を行い、適切でない発言を行わせることで、
周囲の人間との軋轢を生み出し、公務執行妨害、軽度の傷害事件を発生させていた。
泥酔客を標的としていたのは、精神干渉能力がそれほど高くなく、心理抵抗力が低い時を狙っていたのだと思われる。
血臥崎総痍により討滅。関連事案としてB-15198を挙げる。
- 【事案No:B-15539】
【怪異脅威判定:D+】【条理分類:感応共鳴事象】【事案呼称:『走る人』】
街中を大きな声で叫び周り走る人型を模した怪異。その叫び声には日々のストレスを抱えた人間に共鳴現象を起こさせ、
走る人と同様の行動を起こさせる事象を発生させていた。怪異としての強度はさほどではないが、その性質上からも
影響範囲は広く、また直接影響された本人たちに害はなかったものの、それらの人物が更に周辺のストレスを上げ
地域の犯罪率を無視できないレベルで増加させていたため、自治体からの依頼があり討滅の運びとなった。
血臥崎総痍により討滅。事案B-15198に関連。
- 【事案No:B-15198】
【怪異脅威判定:A-/暫定】【条理分類:疑似神性存在】【事案呼称:仮称『ダキニ』】
B-15197にて発見、遭遇された推定疑似神性存在。強力な怪異であり、習熟討滅者でない者の対応は勧めない。
じまんしいとの関連性については調査中。以下発見者による人相書、発言の情報を掲載する。
(総痍による下手くそな狐面、古びた白装束に黒い刀を持った人型の外見情報の絵、発言がまとめられている)
- 【怪異脅威判定:S-】【条理分類:疑似神性存在】【事案呼称:『閻摩凋落堕枳尼天』】
神性存在における幾つかの試みにより発生した、陰陽論における陰の基底存在の固定化を果たした怪異。
その性質上、自我に乏しく、恐らくは習合前の悪神としての色濃い荼枳尼天の原義に近い存在を模していたと思われる。
調査によれば本来は陽の存在と対になるべく形作られるはずだったものであるが、宗教的混乱から使徒である人間側の
管理が行き届かず、陽存在の固定化要因が失われたにも関わらず結果的に事実上放置されたことで
負の思念の収集システムとも考察できる当怪異が自然発生したと推測される。
また、当怪異は基底概念に乗っ取り際限なく他の怪異を取り込むことで、より存在強度を密に高め、
システムそのものにバグを生じ、ほぼほぼ陰の存在要素で構成される怪異のみならず、陽の存在要素を含む
人間を襲うことも懸念された。倉守家の手導きにより、結界内への誘導に成功。討滅を成した。
対応に当たったのは、倉守喰三氏、倉守艶姫氏、鞍馬楓氏、アリス・アンダーソン氏、出日陽牙氏、血臥崎総痍。
- 【事案No:B-15356】
【怪異脅威判定:C+/暫定】【条理分類:怪異侵食人類】【事案呼称:仮称『狂血の魔法少女』】
事案B-15355にて遭遇された魔法使い。怪異による侵食を受けていると思われ、人格に問題が発生していると考えられる。
当事案にて確認された魔法は、鎖の魔法、毒霧の魔法、昏倒の魔法。また、推定全長1.3m程の砲機能を持つと思わしきガンランスを装備。
2019年7月頃に確認された魔法少女の噂と大まかな外観情報が合致する。対象が女神と呼称する怪異の追跡調査を求む。
対象はB-15451における怪異、イマージュを討滅したとの情報あり。同じく追跡調査の要を認める。
遭遇者、血臥崎総痍によれば詳細な人相を思い出せないとのこと。認識阻害技術の使用が疑われる。
- 【事案No:B-15540】
【怪異脅威判定:A-】【条理分類:幻燈懐古劇場】【事案呼称:『ペリクラ・ディオサ』】
B-15356において狂血の魔法少女を精神汚染により操っていた怪異。奈々崎七緒氏、出日陽牙氏、血臥崎総痍により討滅。
当事案により、魔法少女を自らが現世に十全に顕現するための依代として用意していたことが発覚。
ほぼ完成の域に達していた魔法少女はB-15356の際より遥かに強力であり、A-の脅威を認む。<総痍の発言によるCG再現図>
出日氏の我が身を省みぬ特攻により、核であった魔法少女シエテの分離に成功。依代を失った同怪異は、
結界内における顕現を試みた模様であったが、依代を持たない状態では不完全なものとしかならず、討滅された。
なお、被害者である奈々崎七緒氏に当事案の怪異の影響が残存している可能性あり。
事後観察によれば問題ないレベルと予想されているが、引き続き観察の要を認む。
- 【事案No:B-15451】
【怪異脅威判定:B/暫定】【条理分類:攻性自立システム】【事案呼称:仮称『シュバルツ・シャイベ』】
情報提供者、出日陽牙氏による別名を『イマージュ』とする推定鉱物攻性システム。組成を黒曜石に似た硬質の鉱石としながらも、
分解、結合、変形し獣の姿を取りその姿に即した能力を獲得することが確認されている。出日陽牙氏、血臥崎総痍により討滅。
討滅者が確認した形態は、推定全長20mの翼を持つ巨大な蛇。小型焼夷弾に匹敵する火球を連続発射できる能力を有する。
その組成、形態から想定するに怪異が生み出す生命の模倣体ですらない、姿を模した特殊なシステムの一種であると推察する。
情報提供者によれば、当事案における怪異もまた全体の一部であるとのこと。追加調査を求む。
- 【怪異脅威判定:A++】【条理分類:戦乱検知システム】【事案呼称:『アポストル・ボゼ・ゴッツ』】
事案B-15451における攻性システムである『イマージュ』の召喚の核となる鏡を保持していた存在。
B-15451における追加調査にて浮かび上がっていた大戦時の国軍残党が中心となって作り上げた組織、
政治団体『黒曜会』が存在し、中心人物である日下部少将(元軍籍)が、異世界の邪神から影響を受け、
先見の能力を得たことで作り上げていた。更には、大戦時における数々の研究結果を保持しており、
事案B-15687におけるはらわた喰らいの形成にも一役買っていたと思われる。
近年の黒色ムーブメントにおいて、黒曜石を中心とする異世界からの怪異への後押しを受けて
急速に組織を拡大し既存の開発済み怪異兵器が活発化したことで蜂起を計画していたため、先んじて抑える形となった。
特筆すべきは怪異衛星とでも呼べるような衛星軌道上の巨大兵器マガツヒ。その規模、そこに蓄えた戦力は
相当なものであり、本人も強力な怪異であったが、出日陽牙氏の巧妙な作戦により怪異日下部を早期に無力化できたことにより、
問題なく討滅が可能となった。また、当事案については筆者も直接の介入を行っており、
出日紗陽莉氏と連携して作戦決行と同時期に行動を起こし、超々距離兵器の設置された各地黒曜会支部への突入を行っている。
その際、協力を求めた各地の血族、及び協力者には当項目の一部を借り感謝を述べたい。
討滅者は、出日陽牙氏、出日紗陽莉氏、奈々崎七緒氏、血臥崎総痍。及び各地の血臥崎家血族、協力討滅者。
- 【事案No:B-15511】
【怪異脅威判定:B-】【条理分類:超越事象怪異】【事案呼称:『あのひのかがみ』】
伊上市の東南東、山中に存在する双子池の小型池に存在する水飲み場型脅威の怪異。
犠牲者にとってもっとも見たいであろう場所、時間を超越事象によって読み取り、
湖に映像として流すことによって犠牲者をその場に釘付けにし、獲物として捕食する形態を取る。
蛇の形態を取る『水鏡様』と、過去の映像を写す鏡である『緋之鏡』の二要素が揃って構成される怪異であり、
どちらかが消滅すれば、同様にもう片方も消滅することが確認された。血臥崎総痍により討滅。
協力者の黛墨薫氏によれば、本人にも意味が分からない映像が映し出されたとのことだが、幻であったかは不明。
- 【事案No:B-15532】
【怪異脅威判定:B++/暫定】【条理分類:源平討魔再演】【事案呼称:『源九郎判官義経』】
B-14897により、脅威判定をGとされていた伊上の鹿落としの改定事案。遮那王とされる、平安時代末期の武将の黄泉還り。
かの高名な源義経の、怪異化による現代への出現であり、更には源氏の武士と思われる軍勢まで含めた戦力を持つ。
伊上の鹿落としは現世への現出を可能とするための、超越儀式による世に名高い鵯越の逆落としの再演と思われ、
結果として遮那王は、軍隊ごとの顕現という大規模顕現を果たした。それに対し対応を行った討滅者及び民間ハンターにより、
撃退はされたものの、事象の核となる遮那王は健在であり、現在潜伏中である。
なお、有名動画サイトにおける都市伝説系動画チャンネルを開設する六王シャナ氏が身分を隠して
(補足:ネットスラングによればバーチャル美少女受肉と呼ばれる形態)動画を投稿しているとの疑いが持たれている。
対応に当たった討滅者は鞍馬楓氏、流河弥堵里氏、出日陽牙氏、倉守喰三氏、血臥崎総痍。補佐を民間ハンター隊が行った。
- 【怪異脅威判定:S-】【条理分類:源平魔性合戦】【事案呼称:『源九郎鬼将義経』】
六王シャナ(判明済み)の噂伝搬により、怪異の軍団を結成し再度伊上市への侵攻を行った遮那王。
特筆すべきは瞬く間に人気を獲得し、その影響力を広げ怪異を多数発生させるに至った己自身のプロデュース力。
恐らくは古来より戦争時に計略として行われる流言の流布のノウハウを生かしたのだと思われるが、
それを考慮してもその規模、実際に怪異を発生させる焦点の定め方は計略の域を越えており、
動画、配信内からも伺える遮那王自身が備える天才性により、もはや思想兵器とでも
呼べるような別種の戦略と呼べるような活動があったと思われる。現代において実に有効だったそれは
当家においても学ぶべき所多く、情報収集ののちその戦略を吸収していく予定。
更に、ネットを活用したそれらの活動とは別に、直接接触し配下に加わったらしき怪異も見受けられた。
主に戦闘となった怪異は、吸血鬼眷属(B-09157に関連)堕枳尼天(B-15198に関連)
欧州における怪異アリスに酷似した姉妹、伊上学園の鬼蛇、精神汚染を行う少女の怪異、
大杭神紛い(B-15756に関連)、イガッシー、口裂け女、走る足、マッハババア、柿ピーナッツの怪異、となる。
各討滅者の尽力、鞍馬楓氏が立てた火力発電所を神殿に見立てた法術のブースト戦術により討滅されたが、
事案を省みてもっとも驚異であったのは自身の戦闘力ではなく、その影響力と考察する。
自身は表に出ず、影での暗躍を続け軍団指揮のみに徹していたケースを考慮したい。
討滅者は、 鞍馬楓氏、陣楼成哉氏、アリス・アンダーソン氏、アリシア・アンダーソン氏、
久常玄道氏、倉守喰三氏、血臥崎総痍、民間怪異ハンター。現場協力者に、人銀氏、暁春氏を含む。
- 【事案No:B-15542】
【怪異脅威判定:B-】【条理分類:凶悪駆動付喪】【事案呼称:『彷徨う死の試着室』】
デパートなどの衣服店における個別組み立て式試着室が、何らかの要因により怪異と化した存在。
既に営業を停止し、取り壊しが終わったデパートが新たな区画として利用されていた場所周辺に時折出現。
幾人かの犠牲者が出ており、単純暴力系の怪異であると推測はされていたものの危険性は高い。
平林璃桜氏により討滅。以下、たまたま通りかかった通行人による目撃情報。対象は若干の錯乱を認めたため、
細かい整合性が取れていない可能性があるが、参考情報として記載する。
<目撃された外観>。平林氏はこれに恐れを抱く風もなく近づき、怒りと覚えた様子であったとのこと。
その際、勝利を確信したのか、闘争の喜びを得たのか不明ではあるが<獰猛な笑顔を浮かべ>、たように見え
いっぱいに分身(目撃者の発言ママ)を行い同様に突如現れた数々の兵器により<戦争をおっ始めた>(目撃者の発言ママ)とのこと。
その時点で目撃者は逃走をしたようだが、何故か余波は感じなかったと発言。
事後調査により、何かしらの戦闘の痕跡と、それが戦闘区域以外に広がっていなかったことから、
何かしらの結界を張っていたと思われる。また、両者共に何かしらの異能であると推測。
- 【事案No:B-15756】
【怪異脅威判定:S】【条理分類:旧神一来山祇】【事案呼称:『人忘山河在』】
注)当事案は厳密には怪異討滅事案ではない。しかし事態の特殊性を考慮し当サイトの事案として扱う。
対象は伊上神社に纏わる神格である。詳細な来歴は不明だが、分かり得る範囲では江戸の時代、
伊上市が寒村であった頃より更に古くに信仰されていたと思わしき調査結果が出た。
実際に祀られていたのは旧社殿であり、近年ある異能力者が偶然にか接触を果たしてしまい、
神隠し現象を起こしたため、類縁である依頼者により旧神からの簒奪が計画された。
大まかには真性の神格である対象を討滅するため、象徴であり中核である神体を破壊するという方法が採られ、
戦闘班による神威の顕れである超越固定化体の足止め、奪取班による神体の略奪が行われた。
更に、宗教的超越定義の書き換えによって、対象はその存在を伊上山において維持することができなくなり、
事後調査の要を認めるが、討滅に成功したと思われる。
結果として、負傷者多数ではあったが、神隠しに在った異能力者の生存を確認、保護。
依頼者を含め、"死傷者は発生せず"、計画の十全な遂行を確認した。
- 【事案No:B-15641】
【怪異脅威判定:A++】【条理分類:幻影乾闥婆城】【事案呼称:『鏡映文蛤』】
探し屋として活動を行っている暁春氏を囚えていた伝説に残る怪異、蜃。古代から生存していた個体が浮かび上がってきたのか、
それともその概念そのものが何かしらの要因により怪異として固定化したのかは不明。
マイナー説である竜としての説を取っていない蛟竜の姿ではない形で現れたため、恐らくは後者だと思われる。
それは伊上高校を上書きするような形で具現化し、幻の楼閣を築いて表面化し、討滅の運びになった際、
古代ではなく現代における代表的な怪異である旧鼠、屍食み、不浄鬼の幻を操って討滅者たちを
楼閣から排除しようとしたことからも推測される。
また、討滅者自身が囚われていたという特殊なケースでもあるため、暁春氏の追跡調査の要を認む。
討滅者は多数。救出対象である暁春氏、当家の討滅者である血臥崎総痍を含む。
- 【事案No:B-15687】
【怪異脅威判定:B+】【条理分類:人造決戦凶獣】【事案呼称:『狂哀たる捕食者』】
しばし前から犠牲者を出し続けていた通称「はらわた喰らい」と呼ばれる怪異。依頼者である奈々崎氏により、
詳細な調査はほぼほぼ完了しており、対象は伊上市地下に存在する、大規模な雨水貯留施設を根城としていたことが分かっている。
異能か怪異としての能力かは不明であるが、自身の存在を透明化し姿を隠し、犠牲者を襲っていたと思われる。
事件記録からの推測によれば、この透明化能力はさほど強力なものではなく、別事案調査対象のフルステルスと名称される異能や、
昨今時折確認される怪異集団が行う欺瞞技術よるは劣ると考えられ、雨や雪が降っただけでも、恐らくは霧が出ただけでも
ほぼほぼ結果的に対処が容易になることが想定される。当事案では閉鎖空間であったため行われなかったが、
場合によっては延焼により煙を発生させることでも対処できた可能性が高い。類似怪異が発生した際は煙幕弾なりの用意を薦める。
特筆すべきは対象は旧軍によって人の手で造られた怪異であり、先の大戦時での兵器利用を想定していたと思われる点だ。
討滅によって確認できた黒曜石状の器官は、かねてより調査を進めていた事案B-15451にも関連するものであり、
既に事案B-15451については「黒曜会」と呼ばれる政治結社の存在が浮かび上がっている。
討滅者は奈々崎七緒氏、出日陽牙氏、出日紗陽莉氏、血臥崎総痍。
- 【事案No:B-15645】
【怪異脅威判定:B+】【条理分類:限界暴走亡者】【事案呼称:『スピード・ディザスター』】
伊上市を東西に貫く高速道路。そこに夜間現れる怪異。目撃者の証言によれば、黒塗りのバイクに乗った首の無いライダーとのこと
通行する車やバイクへ速度勝負を無理矢理仕掛け、勝利すると勝負を仕掛けた車両を破壊、消え去っていくとされる
対象が仕掛ける勝負に乗らない場合も、破壊行動は見られ、出現に際し現在まで被害が出ないことは皆無であり、対応の要を認む
討滅の際は、道路公団の協力を得られるため事前の連絡をされたし。なお、当事案の依頼元も同公団である
対象との戦闘の際判明した事実として、実際には首に該当する核を保持しており、核に攻撃を加えない限り不死を誇る
欺瞞型の怪異であったことが判明。更にはひときわ強力であった武装のワイヤーについて事案対処後調査した所、
もっとも噂が初期に広まった地域では、ワイヤーによって首を落とされたという情報が収集できた。
自らに紐づく致命の一品を自分自身で保持し武器とするエピソード武装型の怪異であったと想定される。
討滅者は奈々崎七緒氏、血臥崎総痍。
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- 【事案No:Z-00097】【機密レベル3以上アカウントのみ閲覧可能】
【怪異脅威判定:- 】【条理分類:- 】【事案呼称:七転八起大祭祀】
かなりの間が空いたが…まずは事後に隠蔽処理に奔走して頂いた当家血族及びに協力者たちにお礼申し上げる。
倉守家からも格別の礼を頂いており、当家としても提携後の大型初業務として相当の益があった。
報酬については後ほど各人に話が行く予定ではあるが…性質上、この事案は"無かった"ことになった事案だ。
そのため、事案そのものの詳細情報は当事案情報よりもも更にレベルの高い機密情報として凍結されている故、
もし必要があるのであれば個別に申請を求められたい。
それもあり、以下については怪異討滅情報そのものとは関係のない筆者の戯言になる。
怪異狩り諸君においては読み飛ばして頂くか、熱いコーヒーの伴にでもしていただきたい。無論、茶でも構わないが。
結局の所、この事案は祭りであったのだと私は思う。
祀りであり、奉りであり、政りだ。人と、人でないもの、その両者で行った、まつり。
人と怪異の境目については、言ってしまえば諸兄ご存知の通り曖昧なものではあるが、
それでもその二つは違うものとされ、それに基づいて我々は己が持つ力をふるい日々を過ごしている。
定義論争などは専門家に席を譲るとして、あるかないかで言えば、違いがあるというのが事実であることは間違いない。
伊上トンネルの開発に端を発するこの事案は、忘れ去られていた神を巻き込んで伊上市では近年稀に見る大規模な事案となった。
だがそれは言ってしまえば人と怪異、両者がせめぎ合い己が領域を確保し合う我々の日常の延長にすぎない。
今はたまたま人間側が優位を取っているようにも表面上見えるが、もしかすればそれさえもが怪異の狙い通りなのかもしれない。
我々は二つの世界を生きているのだ。水平線のように美しく分たれたものではない、しかし明確に違う、斑模様の世界を。
今回の事案の情報を収集、整理するに辺り私は思いを強くした。
人と、人でないものの間にはどうしても越えられない境目はあるのだと。
だが、だが、だ。境目はあるのかもしれない。壁は存在するのかもしれない。
それでもその間を繋ぐことはできるのかもしれないと。
人同士でさえ、分かり合うことは難しい。境界はそこにもある。しかし我々は手を取り合う術を知っている。
形が違うだけなのかもしれない。別の方法でなら、二つは繋がるのかもしれない。
可能性はゼロではない、ならばやる価値もまたゼロなのではないと、私は思ったのだ。
我々は知っている。結果的にこの事案の首謀者になってしまい、幾つかの犠牲を出してしまいながらも、
決してそれ以上の犠牲を出さぬようにと小さな体で奔走した怪異の少女のことを。
我が身可愛さの保身でもあったのだろう、生み出してしまったツミへの償いでもあったのだろう。
それでもその在り方は、我々との致命的な断絶を作らぬようにと、手と手を繋ぐ余地を残してくれたのだと。
やはり、祭りなのだ。鎮めるための祭り。人が見落としてしまったモノへの祀り。
そして、人と怪異の営みを調整し交渉し和合させようとした、政り。
彼女はまつりを行ってくれたのだ、自分のために、我々のために。
そのやり方が拙かったのだとしても、その事実だけは風化させず、胸に留めておきたい。
千年の昔より人の側に立ち怪異を狩り続けてきた者が何を今更、と思うだろうか?
しかし知っているだろう。我々は千年の昔から既に怪異と共に在り、共に過ごしてきた一族でもあるのだ。
この事案を省み、我々のやってきたことを、忘れてしまっているかもしれないことを思い出す機会とするのも良いと愚考する。
…まあ、これには個人的な感傷も含まれていることは否定しない。
何しろ事案の取りまとめ最中、問われたのだ。我が一族を体現していたかのような我が愛しき甥に、
唐突に、女性の好みそうな店を教えろ、などとな。なんとも微笑ましく可愛らしいではないか。思わず笑ってしまった。
人は、手を取り合えるのだ。自分以外の者と、その手を繋いで。
願わくば…私にもそのような相手が現れるようなことを祈らせてもらい、筆を置こう。
なお職権乱用との意見は黙殺させてもらう。あしからず。
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| | 動画チャンネル 『おしえて!サイカせんせい!』
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危険怪異情報サイトが解説した動画チャンネル。
同サイトの目立つ所に埋め込み動画が載っていたり、リンクが貼られていたりする。
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個別ゾーン †
- 【事案No:B-09157】
【怪異脅威判定:A】【条理分類:吸血反転回生】【事案呼称:『血の饗宴、或いは』】
近年発生した吸血禍を引き起こした怪異。県内の噂の状況、規模と怪異の強力さがかけ離れているため、
既存の強力な超常種が、都市伝説における超越現象の後押しを受けて怪異化されたものだと思われる。
対象は表立った活動を行わず、巧妙な潜伏を続けており、弛まぬ探索により接触に成功したが、対象は逃亡。
交戦時に血臥崎恐平の左腕喪失。命に別状は無かったものの、継戦は不可能との判断により撤退した。
見込みによれば少なくとも4〜6年は活動を行えない程度の損傷を対象に与えたとのこと。追跡調査の要を認む。
- 追跡調査結果は芳しくなく痕跡を辿れず。継続調査を行う。
- 第三次追跡調査も同様。他事案の増加に伴い一旦当事案を凍結とする。
- 経年により脅威性の増加を見込むため凍結を解除。探し屋、暁春氏へ活動調査を依頼。
- 暁春氏により同対象の接触に成功したとのこと。交戦状態となったが、市民、暁氏本人に被害なし。
当事案における初遭遇の際には使用していなかった能力の一つが報告された。
対象の怪異、怪物としての気配を消す擬態の一種であり潜伏に使用していたと思われる。
また、対象の発言から、血臥崎恐平、暁春氏を標的に定めていることが判明。
逃亡の可能性は大きく減ったが、新たなる危険性が高まった。留意したし。
以下、暁氏からの情報にあった現時点での対象の姿を掲載する。
(歳の頃13〜14麦わら帽子、黒のワンピース、長い金髪、赤眼、白い肌のCG再現画像が添付されている)
- 都市伝説紹介系Youtuber、六王シャナ氏による「増える貧血…吸血鬼のせい!?」動画が投稿さる。
かなりの誇張と邪魔な演出が施されているが、対象の活動と思わしき情報が無視できないレベルで含まれている。
特に怪異の予想図などとして紹介された候補に対象に類似した外観の予想が含まれていた。
何処までが欺瞞情報であるかを含め、追跡調査を行う予定。事案B-15532に関連。
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| 令和三年(西暦2021年) X月 第Y週 | (西暦 2025-02-05) | NEXT :--/--(-月) | 告知 ・企画終了、お疲れ様でした(ロスタイムは自由です) ・6/7(日)21時よりイベント会場にてお疲れ様会をします(要はメタ打ち上げです) 怪異パレード終了しました!ありがとうございました! |
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