
- 異界の崩壊、そして。 --
- 片刃の極彩は龍の心臓を貫いてしまう。
それこそ幾重に。幾千に。並の生き物であれば幾十許の言の葉も許されぬ確実な終焉!! 「ぐぬああああああああああああああああああぁぁ!!」 苦しむ、それは無限に!! 最上の苦痛を!! 「オレは喰うんだ……無限に…美味いモンを、全部ぅ!!」 樒の術式に一片の曇もなく。 雷哮、消し飛ばされて無に還る。 そして異界は凪いだ。 何も起きなかったかのように。 「なんなんだお前は……オレは確かにブレスを放ったぞぉ!!」 「お前たちは、ウヒ、し、死んだんだぁ!!」 龍の思考に狂気が交じる。龍の心に微細なるヒビが入る。 つばさへ向けて幾重にも執拗な攻撃を加える。 しかしそれは黒衣の男に弾かれ、いなされ、防がれる!! 「ば……化け物がぁ!!」 その言葉は空を切る。何故か? 彼は人間で、龍の呪言に負けたりはしないからだ。 そしてかなえが魔法少女に姿を変えると、悪龍は鼻白む。 「なんだ……お前の異質な………!!」 「近寄るな、なんの分霊を宿しているぅ!?」 「やめ………!!」 絶招・ディバイン穿牙拳。 人智を超えた、いや。人の生み出した力の結実。 それは龍の胴体から、背中まで衝撃と浄化力が突き抜ける最終最後のフェイタルヒットだ!! 残月の生み出した刃、その数十六。前人未到の十八刀流。 それは無尽の斬撃を持って龍を斬り伏せていく!! 「アギッ! アギャアアアアアアアアアアァァ!!」 肉が飛び散り、骨が断たれていく!! 「人間じゃな……ヒィィィィィィィ!!」 龍の絶叫が響き渡る!! 「お、お前は………」 織部司。その存在を知らない。それでも理解できることは一つある。 「なんだぁ?」 それは絶対の滅びを持つ殺戮者なのだ!! ──雷炎憎悪、轟いて。 頭蓋を貫き、織部司の蹴りは悪竜の脳を砕いた。 「ガッ…………」 超再生能力が上手く働かない。確かにこの龍は死を与えられたのだ!! 無限の力で魂に思考をまとめようとするが…… 灯華の言葉に龍種は怯える。 「なんだ貴様は……貴様のような存在が許されてたまるかぁー!!」 龍殺閃。 胸が裂かれ、心臓が剥き出しになって十字に裂ける。 罪深い龍は、そのカードの影響を最大限に受ける!! 「うぶっぐええぇ……」 血の塊を吐き出す。命が終わりかけている!! 悪龍の前に現れたのは。悪魔……だった。 創真の異質な気配を前に悪龍が一瞬、動きを停止する。 「負けん……オレは…オレこそはディアスポラ・マルスなり!!」 直後、反応しようとして。何もできなかった。 紛れもない魔槍、気がつけば体に大穴が空いていた。 「ぶぎゃあああああああああああああああぁぁ!?」 必死に生命力で穴を塞ごうとするが、超再生能力が追いつかない!! リーセの圧倒的なる熱を秘めた刃、それはオルタードゥームの剛龍鱗を容易く焼き切る!! 「お前……何をしている、オレは龍だぞぉ!!」 「お前なんかとは違う!! 価値のある存在なんだ!!」 「無限に生きる偉大なる……あっあああああああああああぁぁ!!」 ようやくまとまった思考もまた、溶断破砕されていく!! 物事には終わりがある。それはそうなのだろう。 終わらない悪夢は、ない!! 刹那の放つ確かな“有限”は無限にオルタードゥームに押し寄せる!! 「イギッ!! ひいいいいいぃぃぃぃ!!」 「もう無限なんて要らない!! 見たくないいいいいぃぃぃぃ!!!」 限りのある無限は、定理を超えて悪龍の概念を奪い去っていく!! 無限。不死身。そういったものは、この世界には存在しないのかも知れない。 その証明もまた、これから行われる。刹那の手によって!! ブレイズの生み出した縮退は、破壊と破滅をオルタードゥームへと齎す!! 「セブンスコードのカス龍がぁぁぁぁ!!」 既に抗う力なく、事象の地平へと部分的に追放され、寸断された肉体が悲鳴を上げる。 「人間を守ろうとしたのか!? 人間のために戦っているのかぁ!?」 「無意味だ、無価値だ……お前のやることに誰も感謝したりはしねぇぞぉ!!」 そしてプリンセスフォームと化した魔法少女たちの最後の攻撃が始まる。 「うぼぁぁぁぁぁ!!」 血塗れの肉塊となりながら肉弾攻撃を仕掛けようとした、その瞬間。 白い輝き、異界に満ちて。 刹那の無限のキューブと合わせて、異界もろともオルタードゥームが崩れていく!! 「なんでこんなイタいもんが……今までなんだって喰えたのにィ!!」 「オ、オレは……オレはぁぁぁ………!!」 そのまま轟音を立ててその身を横たえ。 「ぐぶぇっ」 短く呻き、悪龍が死ぬ。理を喪失した異界に。 本来、存在しない青空が広がった。 -- オルタードゥーム
- お前は気づいてなかったかも知れないけどなぁ!! これはいーちゃんたちの復讐なんだよ!!
(荒い息を吐く)そしてそれはもう終わった……… -- プリンセスアベリア
- (そして魔法少女たちの光の輪郭が薄くなっていく)
(奇跡が終わる時が来た) -- 紗絵
- 僕は……感謝なんて求めて戦っていたわけじゃ………ないよ。(小さく呟いて)
千歌ちゃ………一之瀬さん。お別れを。みんなにちゃんと……キミの言葉を聞かせてあげて。 -- ブレイズ
- (技一つ一つが災害を体現する怪異を断ちうる異界映研部の数々の攻撃を受け、そして魔法少女たちの絆によって無限に世界をくらおうとした貪食の龍は滅び去っていった)
(異界にあらざる青い空 しかしそれを祝うには刹那には早く)ぐ、うっ……さ、西条ッ!!(キューブの放出が止まらない。放置すればこの新しい世界をも押しつぶしかねない勢いで) (関数の強度を強く設定しすぎた 思わず声を上げ、灯華へ関数の介錯を頼む) -- 刹那
- (異質、穢れている、バケモノ・・・自分と対峙した者は大体そんな事を言う)失礼な話だぜまったく
(ぶすぶすと浄化の力で焼けた腕を見ながら)この力は・・まだ適応できないか・・・茉奈美(だが一発だけなら大した怪我ではない)一番のダメージが自傷ってのも笑えねぇけどな じゃぁな、オルタードゥーム・・・最期はちょっと哀れだったよ(ぴっと軽い別れの挨拶) -- かなえ
- ほんじゃあ
本日の上映は終了しました どなたさんもお忘れ物なきよう 気を付けてお帰りくださいなぁ (定番のアナウンスを一つ入れて お辞儀をしていく) -- 片刃
- 嫌だ!!(叫ぶと両手を広げて)ブレイズ、この場にあるオルタードゥームが吐き出した無限の力を調律してくれ!!
全部、エネルギーに変えて私自身の願いを魔法で叶える!! 願いは……『いーちゃんたちに生きて欲しい』だ!! -- プリンセスアベリア
- 心が弱い。——それは、お互い様か。
(誰に聞かれることもなく、正気が軋んで罅割れたのを見せた邪竜を、ほんの少しだけ憐れんだ) 眠れ。俺に見せたような、深く静かな闇の中で。……きっと、望ましい無限があるとすれば、そんなものだろうから。 -- 樒
- 時間はすべて傷つける。最後のものは殺す
(オルタードゥームに向けた残心から白い太刀を構え直し、刹那の作った数式に躊躇なく、全力で振り下ろす!!)
ッマジヤバいの使ったな刹那……! (大きく息を吐いて、鞘を失った刀をぶら下げたまま…)灯華より本部へ、任務完了…… (青空を見上げ、黒衣を解除する) -- 灯華
- そんな……で、でも自分自身の願いを魔法で叶えようとしたら負荷がかかりすぎる!!
ましてこんな大きな願い事……千歌ちゃんの存在がどうなるかわからないよ!! -- ブレイズ
- あぁ、妖狐は…人間とは異なる。(淡々と、事実を述べて)…最期まで醜悪であったな、二匹目だ。(納刀)
………。(青空を見上げる中、先程まで左手に握っていた哀月鉄刀が自身の反応について来ない事に違和感を覚えた) -- 残月
- どうなっても私は……私自身の願いを、祈りを叶えるよ…………
お願い、いーちゃん、アキちゃん、姫乃ちん……生きて、生きてよう…(泣きながら拳を振り上げた) 願いを叶える魔法!!
(星が煌めくような、輝き) -- プリンセスアベリア
- (オルタードゥームの体を貫いて、彼方に出現した霧人、受け身も取れずに地面を転がり10mほどそのまま、摩擦の力でようやく止まり)
(ヨロヨロとその場に膝をつきつつ、起き上がり荒く息を吐くと、呼応するように生えた羽と角が消失していった) (消えゆく魔の気配をよそに)クッッッッ!!ソッッッッ!!(地面に拳を叩きつける霧人。これでもなお死に切れていない自分に対して憤慨し) (殴った地面が、ひび割れへこむ。どうしてこうなってしまったのか、答える者はだれも居ない) (肩を抑え、足を引きずりながらその場を後にする霧人。ヒッソリと誰に引き留めさせる事もなく) -- 創真
- オルタードゥーム、無限を与えられた龍よ。君は…いや君達はいつも間違いを犯している、もしも無限が真に在るのならそれは分け与えるべきだった。
いつか尽きるこの世界で真に無限と呼べる何かがあるのなら君は希望としてこの世に在れた筈なんだよ、なのに奪う側へと回った時点で君は乗り越えるべき絶望となってしまったんだ。 (自身と同じ間違いを犯した龍の死骸へそう言葉を投げ掛ける、それは自戒なのだろう。いずれ己も何処かで再び敗北し同じく滅びるのだという。) …(叫ぶ魔法少女を見詰める、それを否定する理はこの天狗には無い。同じ事を許されるのならやはり同じ事を叫んだ事だろう。皆を、明日を返してくれと。) -- フラグメント
- (ポン、と気の抜けた音を立てて中学生の女子三人が)
(光の輪郭を解いてその場に姿を表す)ちーちゃん……どうしてこんな無茶を… でも………ありがとう、ちーちゃん…(涙が流れた) -- 紗絵
- (巨躯がついに倒れる 最後まで醜い戯言を吐いていた口も静かになった)
(そして広がる青空) 終わった……? ……… (そこで千歌を見て、少女の願いが叶うようにと祈った) -- つばさ
- (白い光の粒子を放出するように変身を解除して)
オルタードゥーム………返してもらったぞ、私の大事なものを!! -- 千歌
- …陽刀が翳ってしまいましたの(斬るべきものを斬ったからか、手の中からは熱が消失していく…急速に)
今度はあなたが、都合のいい夢を見続ける番ですわ…そう、サメ映画とかの夢がおススメですわよ?(崩れ行くオルタードゥームに静かに告げて) これにて一ノ瀬さんの復讐はおしまい、ですのね。 -- リーセ
- ……(大丈夫なのかこれは。という目でブレイズを見る) -- 灯華
- (ガラガラと巨大数関数は崩れていき、キューブの放出は無事止まる 灯華と同じように大きく息を吐いた)
わ、私としたことが。すまん、西条(冷や汗をかいた額を拭って、ようやく状況を把握 全員無事なことにもう一度息を吐いた) (そして。オルタードゥームの残した無限が千歌の願いを叶えたことを見届け)永遠に続く貪食よりも、輝かしい今を歩むことに使うほうがよりらしい。(満足気に微笑んだ) -- 刹那
- みんな………(傷ついた人もいる、生き返った人もいる)
(ただ、この顛末を最後にこう結ぼう) (ハッピーエンドと) みんな……ありがとう…(その言葉を、ただ伝えたくて)
(こうして異界映画館シニスター・レイトショーを巡る物語は終わりを告げる) (映研は3月一杯でなくなる、そして……春が来るだろう) -- クロウ
- ……なんともなってない。千歌ちゃんの存在強度が下がってないんだ。
こんなこと、起きるんだろうか……いや、あるんだろうね。(灯華に微笑んで) 奇跡は人の手で起きるものだから。 -- ブレイズ
- まず… あれやんね… (心配ごとは)戸籍って再取得できるんやろか? -- 片刃
- (死者の蘇生という奇跡。それを目にしてほんの僅かでも羨んだ、その感情を恥じた)
(この奇跡はきっと、よほどそれが相応しい者への報酬で) (俺には、他の誰にも、回って来ることなんて無いのだから) (帽子を深く被り直し) (また一つ役目を終えた。その事実だけを対価に映画館を去っていった) -- 樒
- 死んだ人が蘇ることってあるんだろうか……(ああ、戸籍) -- クロウ
- (変身を解除)マジか・・・すげぇな千歌・・・本当に全部、取り返したんだな(よくやったな!とハグしてあげる) -- かなえ
- 良かったねぇ千歌ちゃん(もらい泣きしながら、かなえとハグしているところにさらにハグ!)
クロウ君も映画館奪還おめでと!!!(こちらはハイタッチ) -- つばさ
- 最強化で異能がフォースステージまで行きかねないコーザリティカードは取扱超注意だな…ま、ドンマイ
(今、奇跡まで起こったこの場でこれ以上グダグダいうまいと刹那に頷き) ……大丈夫ならいい。いやはや出来過ぎたハッピーエンドだが……悪くないな(肩を竦めてブレイズにも頷いた。千歌が消えるなんて代価が支払われる事がないのなら、問題ないと。) -- 灯華
- (かなえとつばさと抱き合いながら)ありがとう……私の…………願いは叶ったよ… -- 千歌
- いえーーーー!!(ハイタッチ) -- クロウ
- 最後に映画上映するならチケットは用意してくれよ(クールにクロウにハイタッチして) -- 刹那
- もちろんだ!(刹那とハイタッチ) -- クロウ
- (その光景に組んでいた腕を抑えてた指がピクリと動く、これは少女のエゴだ、あの日死んだ無数の命から最愛の者達を選び取ったエゴが故の奇跡。)
(そうやって強引に理屈を付けて妬みに逃げようとする自分の思考に苦笑する。これはただ無垢に叫んだ願いが起こしたものだというのに。) だが生きている君達がそう思う事は恥ずかしい事ではないよ、それでも顔を上げて前を向いて進むと良い。 ブレイズ=サン、今君の日々は無為なものではなくこの瞬間へと辿り着く為だったと証明された。 その日々がこれからも君を苦しめるかも知れないがそれでもだ、それでもこの光景は君が勝ち取ったモノなのは間違いない。 誇り給え、奇跡はこの場に在りそれを喜ぶ資格が君には在る。おめでとう、…少なくとも私はこの結果に満足だ。 (そう告げれば天狗は僅かに頷いて踵を返す。)さあ行こう御影君、我々の戦いが待っている。 (いつの間にか天狗は御影に戻っている、スタスタとその場を去ろうとして…。)ア、オメデトウゴザイマス千歌=サン。(そう告げてから去っていった) -- フラグメント
- いいじゃん、大団円のハッピーエンド! 一つの物語の終わりはこう来なくっちゃ!(とても嬉しそうに笑って ブレイズにウィンクした)
それじゃ帰ろっか!(灯華と手を繋いで帰りました) -- つばさ
- (フラグメントの言葉に涙が溢れて)ははは……情けないことだけど。
今、この瞬間に僕は報われたんだ。(その場に蹲って泣いてしまい) ありがとう鍵峰さぁん……(ずっとずっと泣いてて) -- ブレイズ
- (ハッピーエンドの、皆の輪の中に、自分が望んだとおり ブレイズもちゃんと居る。一番の功労者が、特等席でハッピーエンドを楽しむぐらいのご褒美はあっていい)
わたくしが見たかったハッピーエンドは、見れましたわね…ブレイズ、これでよかったんでしょう? (そっと、ブレイズの横に並び)これが、あなたの望んだハッピーエンド…きっと、そうですわよね? -- リーセ
- よかったなブレイズ。そして明日からはハッピーエンドの続きが見られるぞ、生き甲斐があるな?(泣いているブレイズの肩をポンと叩き、クロウと千歌に手を振り。最後につばさの手を取って一緒に去っていく) -- 灯華
- うん………うん…(リーセの手を取って)ありがとう、リーセ……(子供のように泣いた)
西条くん、今は涙腺がやばいからそういう言葉はー。(泣きながら見送った) -- ブレイズ
- 無限の終焉 --
- 「に、人間が龍言語魔法を防いだだとぉ!?」
前腕を振り上げ、幾度となく樒に叩きつける!! 「ありえん、ありえんありえんありえん!! オレの力は完璧なんだぁ!!」 執拗に、執念深く、殺意を込めて!! つばさが叫ぶと鼻白む。どうやって龍の弱点を知った? 「なんだお前はぁ……オレの…いや、死ねぇ!!」 黄金の火の粉が舞い散る。そのどれもが有機物に触れた瞬間、燃え上がる魔界の炎だ!! つばさを消し炭にせんと異形なる魔術が襲いかかる!! 連ねられる一月三終の斬撃、残月はついに龍の脚を一本、斬り飛ばしてしまう!! 「いぎゃあああああああああぁ!!」 叫びながら不可視の力で脚の機能を補うも、傷口からは濃龍血が流れたままだ! 「くそぉ!!」 残月に水圧カッターを無数に放つ、無数に、無数に!! 人を寸断してしまうほどの過剰な攻撃!!
片刃に灰雷を返されると自らを打つ雷鳴に身悶えて。 「何故だぁ! 龍の魔術を人間が返すなどとぉ!!」 絶叫し、苦しみ、そしてなお尽きぬ龍の憎悪!! 灯華に凶鋭爪が斬り落とされ、小さく血を吹き出しながら龍は吠える。 「お前を映画で見たことはない!! 何者だぁ!! なんなんだぁ!!」 直後に脚を踏み鳴らすと、相手の足元から水柱が吹き上がる。 空中に打ち上げて、次の雷鳴で仕留める!! そういう目論見だ!! 刹那が作り上げる異能の陣、それを見た瞬間に龍の本能が警鐘を鳴らした。 「やめろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」 相手を麻痺させる、神経の経路に直接被害を与える電流。 それを足元から跳ね上げた!! 御影の拳は顎を跳ね上げ、凶剛牙を何本も折って悪龍の脳を揺らす!! 「いぶえっ!? フィ、フィールドがぁ!!」 融解する、燃え上がる、溶けて流れ、炭になる!! 超生物を殺すだけの熱量を持って、御影の拳が超熱量を秘めて唸りを上げる!! 「ぐあああぁ!!」 口を大きく開き、御影を因果を喰らう噛みつきで仕留めにかかる!! 存在そのものを滅する、その牙は存在の起源を追跡する!! 創真を嘲笑う。自殺行為だ、いかに化け物であってもそれだけの力が集積できるわけがない。 「プブファー!! お前は馬鹿だぁ!! そのままありもしない理想を求めて崩れていけぇ!!」 リーセのクリスタルビットに全身を穿たれ、力が減衰していく!! 「があああぁぁ!! その術をやめろぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」 吠えながら尻尾を真上から振り下ろす。 「はぁ……はぁ…死ね、死ね、死ねぇぇぇぇ!!」 「バ………ッ!!」 すべてを防ぎ、龍言語魔法を使ったブレイズに。 「お前……セブンスコードの一匹…龍かぁ!!」 その叫びは飽和爆撃の中に消えていく。 「ぐぶっぐぶぶ………セブンスコードが何故、人間の姿で人間のマネごとを……」 辛うじて焼け残った左目がブレイズを捉える。呪いの魔眼だ、瞬時に燃え上がる!! 魔法少女たちのオーラにより生み出された巨拳に打ち据えられ。 「うぶっぐえええええええええぇ!!」 衝撃で腹の中の人間の魂や無限の概念を吐き出した。 「ちくしょう、腹が減ったぁ!! お前らを殺してこの街の人間を喰ってやる!!」 剛腕の一撃、巨大なる右腕がプリンセスアベリアを押し潰すように襲いかかる!! 「なッ!?」 たかが人間の女が、龍雷を受け切る……? そんなわけがない、そんなはずがない。 「お前ぇ………ッ!!」 睨んだ瞬間、そこにかなえはもういない。 そこに高速回転する看板が直撃し、悲鳴を上げる。 「ぶぎぇぇぇぇぇっ!!」 「さっきから何を……オレの映画の力か!! ええい、セブンスコードめぇ!!」 さっきの人間に翼を斬り落とされて逃げることができない!! 「もう終わりだ、こんなモノ!! 幕切れにしてやる!!」 次の瞬間、ブレスを放った。 すべてを吹き飛ばす雷を伴う咆哮。 オルタードゥームの最後の攻撃、雷哮だ。 そしてそれを出し切ったら、悪龍に大きな隙ができるだろう。 -- オルタードゥーム
- 冴えない遺言だな、オルタードゥーム!!
さぁ、クライマックスを始めようか!!(ブレスを凌いで最後の総攻撃、その合図) -- プリンセスアベリア
- ほなまぁ
無限には程遠て悪いんやけどぉ ちょっと 1000回ほど 死んどきぃやぁ? (ブレスの吐き終わったオルタードゥームと視線がかち合えば 片刃の呪いが通るだろう) 色即是空 「 」 (オルタードゥームの心臓に総数千本もの刀身が刺し貫くように生え) 元々 限りが無いなんて 終わっとるとほぼ同じやと うちは思うけどなぁ -- 片刃@コーザリティ
- (暴れ回る前腕は、黒狼が冷静に見切って躱し切る)
(忠実で冷静な、狼ながら職人肌とすら言える仕事ぶり。だからこそ、樒は術式に集中出来る) 残響を捉える。術式再起。(工程を無視して先に使った術式を『繰り返す』) 盾障式・青葉 襲 零溢式・秋出水 餐雷結界。 (そしてもう一度。一度放った術式、その残響を捕まえる) (使用後時間が経つほど、難易度が飛躍的に増す技術である。この精度で行えるのは神業と言えた) 遠き残響はここに。術式再起。 盾障式・青葉 襲 止風式・黴雨 止嵐結界。 結界重合 晴界式・静空紫陽 (あらゆるエネルギーの乱流を『平常に』戻す結界が、雷哮の暴乱の前に立ちはだかった) (空は静やかに、紫陽花の咲く) (穏やかな夏景色の名を与えられた 雨月の結界の中でも至上のひとつ) 仲間は、俺が守る。 (そうあってほしいと、願われたから) (反動、結界の維持への負荷を、奥歯を食い縛って耐え抜こうとする) -- 樒
- (青いディスプレイは倍々に数を増やし、高速で0と1が流れる)
(普段のプログラミング言語を解す時間はない、データ配列を直接書き換える) (当然オルタードゥームの攻撃を避ける暇も、口答えする暇もない) (けれど何を恐れることがあろうか 傍には灯華が、仲間がいる) (鞘は太刀を癒しきった…であればその存在強度を太刀へと回す) (白く輝く粒子へと変換された鞘はそのまま太刀の刀身へと吸い込まれ) (形状はオルタードゥームの心臓を止めることに特化し元の形状よりもやや刀身が長くなった) (キーボードでの入力では足りずに音声入力、視線入力も追加して) (謳うような声と青白い光が溢れては太刀に収束していく) (灯華の異能をより強く発現させるための祈りとデータを込める) (コーザリティカードを用いたときとはとは違う、自分が傍にいるからこそ至れる頂があると信じて) (やがて光は収まって灯華の手元にはオルタードゥームの心臓特攻の形状となった閃翼) ふー…やれることはやった、後は…… やっちゃえとーか!! -- つばさ
- ・・・っく!(落下背の宿命、背中から落下し、急いで起き上がった所に来る二度目のブレス、立て続けは正直キツイ)・・負けんなよ・・二胡市かなえ!大御霊の雷だって受けただろうが!
(【頑強】の異能は精神力を使う・・・消耗戦には弱い・・だが同時に、心が折れなければどこまでだって食らいつく底力があった) はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・!(オルタードゥームが打ち切った後・・・やはりかなえは立っていた・・・皮膚はあちこち弾け、服も焼けて腹部の縫い目が露になってしまっていたりもするが)・・・(その瞳の闘志は今だ潰えず、オルタードゥームを睨みつけていた) ・・・覚悟はいいか、オルタードゥーム (【魔法少女スタイル】をスキャン、かなえが赤、橙、黄のファンシーな光に包まれて・・・魔法少女へと姿を変える) 魔法少女、トリコロリコリス・・・デビュー戦じゃおらぁ! (さらにさらにカードをスキャン)
──かなえ、人はいつか死ぬ。じゃが、その意思を次の世代に継ぐことで人は流れと一体になる。流れは永遠なのじゃ。──
かなえ、茉奈美、翔子、伊邪那美・・・皆みんな、アタシの前世みたいなもんだ・・・そしてお師匠さん・・・アンタの意思は・・アタシが繋いでいく・・・!(老師は映画の登場人物です) (それは、踏み込みと共には鉈られる全体重を込めた拳・・・相手を踏みつけるに等しい衝撃を伴う拳・・・)
(冷。寸勁のような突発勁。) (弾。スプリングのように弾き出させる勁。) (脆。テキパキと歯切れのよい炸裂音の鳴る連続打。) (快。快速の身のこなし。) (硬。強烈な一撃。) (全てを込めて穿つ拳) ──そこに・・・魔法少女の持つ浄化の輝きを添える── 絶招・ディバイン穿牙拳!! (トリコロリコリスが踏み込みと同時に撃った拳は、空気が悲鳴を上げるかのような破裂音と浄化の輝きを伴ってオルタードゥームに叩きこまれた) -- かなえ
- 来たか…一匹目の龍の時とは違う、俺には頼れる仲間が居る。ゆえに……この場は頼る!
(懐の中の護符を確かめるように触れ…樒の結界が防いでくれることを信じるのだ。そうしてやり過ごした後…) やはり足一つ落とした程度では倒せんか、貴様ら龍族の頑丈さは心底呆れる…そして厄介だ。…喜べ、賞賛してやっているのだぞ? チッ……!(数の暴力は次第に黒狐を追い詰め、水圧の刃が肌を幾つも傷つけ…着物を赤に染める) 大した足掻きだ…だが、俺に血を流させたのだけは失敗だったな。(尾からといわず、肘から、膝から、二の腕から。妖血刀を生やし…手の中の二刀と合わせ、計十八刀流。) この技には名前が無い。 今思いついたからな…削れて消えるがいい。(それは、舞いにも似た動作。回避に動く手足が、そこから生えた妖血刀が同時に攻撃をこなし…あらゆる角度から、予測不能な斬撃を繰り出す乱舞) (それは次第に加速し、高速回転…鱗を削り剥がし、その下の肉と脂肪を根こそぎ削り落とさんばかりの回転ノコギリのように) -- 残月
- (昇龍拳の姿勢のまま空中でハーッと息を吐き出す、口の中からボロボロと唾液と混ざった灰がこぼれ落ちた。)
(異界の悪魔共の力を振るうは容易い事ではない、だがその瞳には一切戦意の収まる様子は無し!) いいですかぁお爺ちゃん!出し切るっていうのは!(((…!まさか君が私を引きずり出すのか!?…成長したね…はははっ。いやまあ、だが意図は理解した!))) (物理法則を無視して自身の体がオルタードゥームに吸い寄せられていく最中御影の体を青黒い何かが包む。) (そこに在ったのは青黒く大柄なニンジャ!ニンジャは手と手を合わせて奥ゆかしいアイサツをオルタードゥームへと向けた。) ドーモ、オルタードゥーム=サン。織部司です。我が友ブレイズ=サンとの友情に従い君をスレイする。慈悲は無い。 イイイイイッ(織部司が空中で突然の回転!なんたる事か!オルタードゥームの牙より齎される追跡をする能力がニンジャに巻き取られていく!) イイイイイイイイイイイ!!!(青黒い回転は真球へと至れば雷鳴すらも巻き込み始める!何たる非合理的な光景か!) イヤーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!(空中である種の拮抗を見せていた起源追跡は織部司の後押しを以て弾かれたピンボールの如く高速空中射出!) (それはあまりにも至極単純なトビゲリ!だが異質な回転はその足に龍の雷鳴を灯らせ憎しみの混じった青黒い炎と共にオルタードゥームの口内を、そして脳を目指す!) (避ける事は敵わぬ!何故ならばこの因果!起こしたはオルタードゥーム自身!その脂身を生み出した牙!超越した力を怠惰へと割り振った龍の慢心なのだ!) -- フラグメント
- (「西条、まずいと思ったら私の関数を壊せ」なるほどやるならやらねば。と視線で頷いておく。あまり心配はしないがそれだけ賭けにはでるのだろう。そしてオルタードゥームの声を聴き)
(お前はいなかったと言われればフードの下の口が歪み) 居なかったとも。地獄への餞別に教えてやる。 我等は『茶庭』。貴様の無限を絶つ者だ。 (オルタードゥームにのみ聞こえるように声を宣言する。が聞こえていても構わない。ここには敵以外は仲間しかいないのだから)
(自分の下から突き上げる水柱を予見したかのように、踊る様にステップを踏んで避けて) 俺のつばさに手を出す存在はシンプルに死刑。これは最大の罪だ! (修復・改造中の白い太刀を使わずに、つばさに迫る魔界の炎を……) (解放機に論理的罪王をセット。攻撃力が、相手の罪に応じて上昇すれば…) (徒手空拳で。黒衣の防護と上昇した攻撃力に任せて炎を殴り弾き飛ばし!)
(己の異能を強く意識する。先鋭化するそれは、この場で次のステージへと成長を遂げる) 是生滅法…! (不定形の物を捉える異能から、不定の概念を貫通し一時無効化できる異能に!) 無限なんてない。全ては過ぎ行き滅ぶ。だからこそ…今生きている事が素晴らしいんだ。
(雷のブレスを、つばさによって最適化された白太刀が切り裂いて。自分とつばさを守り切り) 龍殺閃 (竜を殺すための剣技。音速を超えた銀光が無数に瞬いた。それは、突きの集合であるのに斬撃の様に十字を描いた斬撃の絶技。全てが心臓を狙う!) -- 『黒衣』の灯華
- (オルタードゥーム最大最後の攻撃『雷哮』を受け霧人の体の至る所がひしゃげ、雷によって炭化していく)
(だが、それだけだった…もはや痛みの許容量を超え、何も感じなくなった霧人。それでも力尽きずに立ち口を開く) 何でお前だけ生きてんだ…?(悲痛に憎々しく言葉を紡ぐ。その相手は目の前の龍や内に住む悪魔ではなく自分に対して向けられた物) (例え自分自身の仕業でなかろうとも、人を、それも両親を手にかけた事実は霧人にとっては重すぎたのだ) (体から立ち上る煙を払うように両手を振るう。左手に握られた新たなカード群を解放器へ) (ディストピアスタイル!!マザーAI!!歩行戦車隊、前へ!!!ガンマンスタイル!!ホースカード!!) (合わせて霧人の背中から新たに二枚の羽根が出現する。止まる事無く右手に握られたカード群を解放器へスキャン) (ガンジョンスタイル!!サイレンサー!!DXドラゴンボーン!!ガンデッドアタック!!) (手放したカードが黒炎を上げ始める。それらは地面に落ちる前に燃え尽きて消えた) (合わせて霧人の頭から角が生える。禍々しく湾曲した悪魔の角、この世に顕現した六枚羽の悪魔…一体今、彼はどんな表情をしているのか) …お前の言う通りだオルタードゥーム…俺は馬鹿だよ…だからこうする事しかできない (静かに顔を上げた、爛々と赤く光る瞳、表情はどこまでも感情が無い。しかしその内に秘められた感情がひとつ黒々と燃え上がっている) (目から流れ落ちる血の涙と共に霧人の中から大事なものが流れ落ちていく。親しい友人の顔も、最愛の恋人の顔も、周囲にいる仲間達の事すら流れ落ち、殺そうとした。・・・誰を?己自身をだ) (霧人の頭の中で今から行う技の名前が思い浮かぶ。初めて口にするがスムーズに口を突いて出た言葉) ・・・『魔槍』・・・(霧人は地面を蹴る。瞬間その場から消失する霧人) (光速の速度をもって一足飛びでオルタードゥームの眼前に迫るや、総て消えよと必殺の飛び蹴りを放つ。その行為は後の行動をすべて放棄した人外の一撃) …死んじまえよ、お前なんか…(カード強大な魔力を総て内包し悪魔と化した一人の人間。そいつが文字通り巨大な黒い魔槍と化して悪龍を貫かんと突っ込んでいく) -- 創真
- (尻尾の叩き付けは辛うじて回避するも、続く雷のブレス、ビットの制御に気を取られるあまり回避もままならずそれを真正面から受け止め…消し炭と化した。)
(直後、僅かに時間が巻き戻り…リーセの代わりに空中にあったビットが1つ、粉砕された。ではリーセは?) お望みどおり、やめて差し上げますわ…(異能「狸の八化け」。時間に干渉し、ビットの一つに化けていたという事実を強引にねじ込んだ) (つまり現在位置は、空中)さっき基本のンは無いと言いましたわね…あれは嘘ですの。(手にはもうステッキは無い。何かを握っているようにだけ見えるだろう) 魔法の基本のン、何事にも終わりはある…ですわ。 そしてその終わりは、今ですの。(それは、ともすれば使い手自身さえも焼き尽くさんばかりの灼熱) あなたの鱗は何度まで耐えられますの?……「陽刀」灼刀殺尽…じっくりと味わって下さいな(圧倒的な熱量の刃。それをただ落下の勢いに任せ…オルタードゥームの背から腹にかけて…斬り下ろす) -- リーセ
- (ブレスを吐こうと息を整える碧龍に対し、ようやく音殺しの魔力から開放された刹那は凶悪な笑みを浮かべた)
数学の授業と行こうか、オルタードゥーム。お前の腹にパンパンに詰まっている「無限」についての授業だ。 無限と書くと「どんな数よりも大きい数」という取り方をするだろうが、無限にも大きさ……いや、適切な表現をするなら「濃度」がある。 1以上の自然数全体の集合は言うまでもなく非常に大きな数だ。コレを果てなく続けるなら無限に等しい。 一方、負の数も含む整数全体の集合は自然数全体の集合よりも濃度が薄い。1と-1、2と-2を足し合わせれば0にしかならん。形式上無限ではあるが、負の数を含むならその濃度は大分劣る。 お前は京都市民を映画に落とし、その嘆きを啜っているものと思っていた。それならばマイナスの無限大。十二分に畏れるべき底の底だ だが私達の幸せな夢までバクバク食らいつく悪食さには恐れ入る。プラスとマイナスで打ち消し合う空虚な無限大だろうがよ(そうして授業を一頻り終える頃には関数魔法陣は大方書き上がり、シアン色にギラギラと輝く) これから私が繰り出すのは全て自然数で出来た有限の数だ。それでも宇宙はおろか多元宇宙構造すら砂粒に見えるほどの巨大な数だ (『An+1=A(An,An)』最後の定義が魔法陣を立体に組み上がらせ、破滅を予想させる程の輝きを放ち) お前の空虚な無限は、私の有限に打ち勝てるか?(そこへ目掛け、マゼンタ色の架空キューブを投げ入れる 1cm角のごくごく小さいキューブを) Ack=An (n→5) (陣を通り、シアンとマゼンタのグラデーションになったキューブはオルタードゥーム目掛け飛来する それは見た目通りの質量しか持たない それ自身が脅威なのではない) (続けて3個のキューブが吐き出される まだまだ無害 更に61個のキューブ そよ風に等しい だが。) (その後に吐き出されるキューブの数はオルタードゥームはおろか異界映研部員の度肝をも抜いただろう 栓の壊れた水道、いや全てを飲み込む津波 否、ビッグバンが眼の前で起きたような……そんな表現すら霞むほど押し寄せるキューブの群れ!) (指定した行動を反復するファーストステージ、反復。数式を代入し要素を変化させるセカンドステージ、拡張反復) (数式で自分の外部に関数を作りそれに反復を委託するサードステージ、関数反復 (そして。関数に関数を導入しありえないほどの数を導出するフォースステージ、巨大数反復。) (世界の枠すら容易に叩き壊しかねないこの恐るべき異能はセーフティなしに使うことは出来ない!それは関数の強度か、反復するための材料か) (何れにせよ巨大数反復は「成立しきらない事」を前提とした異能である でなければ自分が世界の底を抜いてしまう!!) (だからこそ、彼女は灯華にいざという時の関数の処分を依頼したのだ セーフティは幾つあってもいい そういう代物だ) (その有限がオルタードゥームの無限を押しつぶすのか。その前に世界が圧潰するか、それともセーフティで留まるか。) -- 刹那
- リーセは頑張っているなぁ。(言う間に敵と味方の識別を魔術に付与する)
(敵だけを滅する、それが自分が追求した力) しぶといねぇ……そろそろこの運命にも飽きてきたよ。 僕は数百万年待ったんだ。この瞬間だけをね。 (両手の中に縮退の力が黒い空隙を開く) 黒星粉砕。 (漆黒は因果を喰らい、力の影響下にある全てを粉砕する!!) -- ブレイズ
- (悪龍の右腕を飛び回って散り、回避する魔法少女と光の影たち!!)
(まだ致命打には至らない、まだ相手を倒せていない!!) 火力が足りね―か……まだみんながパワーアップしてねーからなぁ!! (部隊の仲間たちの力不足の悔しさ、それを補いたいという乙女の祈り) (その願いを叶える) 願いを叶える魔法!! (部隊の仲間たちの光の輪郭が、それぞれシャイニングプリンセスコンパクトを手にする!!) -- プリンセスアベリア
- 燃え盛る一輪の姫花!! プリンセスブロッサム!! -- プリンセスブロッサム
- 誇りを意味する姫花!! プリンセスアマリリス!! -- プリンセスアマリリス
- 情熱宿す純白の姫花!! プリンセスリコリス!! -- プリンセスリコリス
- 願い守る薄紅の姫花!! プリンセスアベリア!!
(両手を合わせ、花開くようにゆっくりと開く) 街を守り、人の願いを叶えるのが魔法少女だ!! (全員が両手から白の極光を際限なく放出していく) シャイニングプリンセス……フラワーブラスト!! (それは全員が一斉に放つ神鳴手) (凄まじい浄化の力を奔流として浴びせる!!) -- プリンセスアベリア
- 通信機 --
- 無限の終焉 --
- 残月の高速抜刀術による一閃を受け、脚から濃龍血が吹き出る。
「ああ……? こいつ、鬱陶しいな…」 踏み潰すようにその場で地団駄を踏む!! それは人間が虫を踏み潰すように容易く命を奪う質量攻撃だ!! 樒が風を弱める防御の式を使うとフス、と鼻息を鳴らし。 「お前みたいなのがいなくなると人間は総崩れになるんだよなぁ」 そう言った瞬間、雷鳴が迸る。電流が一条、破裂音と共に樒に襲いかかる!! 「お前が殺せたら他の連中も楽に喰えそうだぁグップップッ」 靭尾に御影の連続攻撃を受けてガァ、と呻く。 「お前……人外かぁ…? 何故人間の味方をするぅ……」 空間が歪む、直後に世界が棘のように歪められて四方向から御影を襲う!! 「まぁオレの敵じゃないけどなぁ! グップップッ」 「んが!!」 口の中に入った片刃に舌と口内をズタズタに切り裂かれる。 「やめろ……これからしばらくメシが不味くなるだろぉ…」 肺の奥から圧縮空気を放って片刃を追い出した。 無論、それ自体も人にとって攻撃に等しい威力だ。 ブレイズの重力魔法に曝されて。急遽、全力の防御フィールドで抑え込みにかかる。 「がああぁ!! なんだお前……オレはお前なんか知らないぞ…」 「龍違いでもしてるのかぁ、愚鈍な奴めッ!」 尻尾を一直線に突き出すと、ブレイズを貫きにかかった。 刹那のサイレンサーを受けて、怯む。 「うべぁっ、うぼ………」 一時的に龍言語魔法は封じられた!! 「上手ぐ喋れねぇ……こいづ、死でぇ!!」 爪を振り下ろすと、空間の断裂となって刹那に襲いかかる!! 黒衣となった灯華の電磁抜刀、それは凄まじい速度で右の剛翼を切り裂いた!! 「、んだぁ!? おばえ……何がおぎだぁ!!」 サイレンサーの影響を受けながらも必死に相手を叩き落とそうと左の爪を振るう。 凶鋭爪は、触れれば世界そのものを切り裂く龍の武装なのだ!! リーセの石英の砲弾を受けて怯む。 「おばえ………この世界の術じゃだい…何者ばぁ!!」 全身に砲撃を受けながらも残った左の翼で羽撃く!! 突風は人が即死するレベルの勢いで、そして防いでも一時的に呼吸が苦しくなる複合攻撃!! つばさの解析は多岐に渡る。 好物と同様に弱点は“無限に近い性質”そのもの。 ダメージが通りやすい部位は頭と心臓、腹部には食い散らかした人間の魂と無限の概念が詰まっている。 そして最後に突き止めたものは……… 水と雷の性質を持ちながら、その特性ゆえに大地の属性を受ければその力が減衰する、ということ。 かなえが百鬼夜行を作り出すとなると、ニヤリと顔を歪めた。 その技は既に見ている。警戒している。対策している。 「がぁっ!!」 有象無象の怪異をひれ伏させ、支配する力。 勝ちを確信した時、映画の力はオルタードゥームに襲いかかる。 「ば、ばんだぁ!? ゾンビがぁ!!」 名も無い映画のキャスト、その再現に群がられてそれを蹴散らすのに力を消耗する!! サイレンサーに龍言語を封じられ、不意を突かれたことでかなえに対する反撃ができない!! 創真の姿が変わりゆくのを見てグップップッと歪んだ声で笑う。 「ああ、お前も人外がぁ………可哀想だなぁ、人の間にばいれない半端者ぉ…」 「ここでオレのエザになった方がまだマシな死にがたするぞぉ……」 「永遠を喰らう龍の名においでぇ……“お前は永遠に安寧を得られない”」 呪言は存在を蝕むカースドスペルとなって創真に襲いかかる!! そして奇跡は起きる。乙女の祈りは、願いは果たされる。 魔法少女が因果を引き寄せる!! 「な、なんばぁ……何者ばぁ…ただの、ただの魔法少女じゃばいのがぁ!?」 奇跡の連続攻撃を受けて大きく後退する!! 「うばぁー!!」 そこで超再生能力を使い、サイレンサーの影響から復活する。 「ようやく喋れるぞぉ……これで、終いだぁ!!」 雷鳴の嵐、全方位から映研の部員たちに灰色の電撃が襲いかかる!! -- オルタードゥーム
- かもな。だが、相手が悪いぜ、オルタードゥーム。
しぶとさだけは負けないんだ、俺は。 (九字を切り、術式を展開する) 盾障式・青葉 襲 零溢式・秋出水 (莫大な量の水を出現させる、本来は溺殺術式。それを障壁を生む結界式と複合させたところに) 合成式・過霊強化(敵の脅威なるに応じて力を貸す 死期見の左眼から溢れる巨大な霊力を叩き込む) 餐雷結界——飽水餓雷 (相生の内にも相克がある) (水が多過ぎれば木の根を腐らせ、逆に木気を弱めてしまう) (雷は木気だ。五行の相克を強める霊刀を空に掲げて楔とし) (全方位、それは海で作った傘の如く 莫大な量の水気を以て龍の放つ灰色の雷を制圧する!!) -- 樒
- (急ぎ得た情報を全員に伝わるように拡声器で叫ぶ) -- つばさ
- ちょこまかと飛び回るハエのようで邪魔か?(いつぞや、人間をハエ扱いしていた事を思い出しながら)
悪いが、龍殺しは貴様で二匹目でな……俺が最初に狩った奴は、この程度の技は鱗で防いでいた。(最低限のステップで大質量のストンピングを躱し続け) 貴様の血肉は実に不味そうだ、ドブのような臭いがする…よって、ただ殺すだけとしておいてやる (如何に直撃を避けようとも、そこから発される衝撃と振動は体を内から破壊し蝕む…鼻から血を垂らし) 肥え太っても龍、か…全盛期程でないにせよ、負ける気はせんな。…一月三終!(先の零式閃で斬った傷口に、寸分違わず三度の斬撃を重ねる。傷を更に深く抉るように) -- 残月
- (オルタードゥームの口内より吐き出され 拉げたような風体だった片刃だったが)
(拉げたような体の部位からは黒い黒い刀身がげしょりげしょりと幾重にも生えて) (元の形を取り戻していく) ああ 残念やぁ お終いは 自分の方やで? 状況確認してみぃへんかぁ? たぶん 無限に続くぅ お終いの始まりやなぁ 空即是色 「空(そら)」 (刀を振り上げれば灰色の電撃の主導権を奪うように操り オルタードゥームの方へと反射していく) -- 片刃@コーザリティ
- なるほど概念系ね…(つばさからの報告をしっかり確認し)
概念殺し担当としてはやるっきゃないなあ! (斬撃は成功。片方の翼は潰した…必ず、ここで仕留めるという意思) っと、そろそろ本気になったか? 遅いがな! 俺達は慢心して勝てるような面子じゃないんだよなぁ! (こちらに襲い掛かる凶鋭爪を見てニヤリと笑いながら…白い太刀で迎撃。世界を切り裂く力。それを力技で弾き返すような真似はできないが…) 閃ッ! (自分に直撃する軌道にあるオルタードゥームの爪の一本を断ち切り、その爪が地面に落ちていく。白い太刀も相応のダメージは受けた。) (一方、衝撃波を食らって吹き飛びながら……ダメージを受ける際に方角を調整してつばさの傍に着地し庇う姿勢に) 騎士は颯爽と駆けつけましたが。雷だぁ? 対策済みだ、そうだろつばさ! (全方位の雷撃を、異能を使い切り裂いていく。それが易々と出来ているのは…護符の防護!) 軽い軽い、しきみんの結界も効いてんな…! さぁてお楽しみはこれからだぜ………! (太刀を鞘に納めて修復開始。呼吸を変える。この雷鳴を凌いだ先に、好機が訪れると見て体内に気を充溢させるのだ) -- 『黒衣』の灯華
- (サイレンサーが効いている。少なくとも龍にとっても言葉を封じるこの銃は有用であったらしい が)
(超再生能力。声帯ごと強引に再生する超常の生命力の前には通じる小細工ではなかった) (音の出ぬ舌打ちをして睨み、空間の断裂を避ける が、それでも見誤り裂傷が走る) (今戦っているのは世界を食らう龍であり、そこいらの怪異とは違う 爪一振りが世界の概念そのものを引き裂く恐るべき存在なのだ) (白衣を破って傷口を縛る 今自分は発声が出来ぬ どころか、足音や何かをぶつける音すらせぬ 他の皆が注意を引いてくれるなら、大掛かりな手に取りかかれるのでは) (そう見切った刹那はコーザリティカードを起動 大人びた姿へ変貌し、異能の魔法陣を描いていく 常よりも複雑に、常よりも巨大に) (『if m=0,A(0,n)=n+1』定義の一つが輪を作り、陣を固める) (『if n=0,A(m,0)=A(m-1,1)』もう一つの定義が二重の輪となり、陣を広げる) (『otherwise,A(m,n)=A(m-1,A(m,n-1))』最後の定義の輪がそれぞれの輪に複雑にからみつき、文様を成していく) (そして、携帯黒板に文字を書き見せる「西条、まずいと思ったら私の関数を壊せ」 味方に警告を告げる もしもの時のために) -- 刹那
- 味方じゃあありませんよッ!同じ餌場を荒らす奴が居るから殺す!弱肉強食ってんならその脂身の詰まった脳みそでも分かりますかね!
(((御影君、このデブゴンは散々に喰らった分だけ溜め込んだ脂がエネルギー源でありそれそのものが防御性能も持っている。董卓の故事を知っているかい?))) 一旦燃えたら大火災でしたっけ!了解!(突如御影の両目から血をダラダラと流れ出せば金色の光が瞳に灯る。)(((待った待った待ったそれはまだ早い!))) 早くないです!腸ぁ煮えくり返ってますので!(青い手甲脚甲がグツグツ煮立てば両手片足で即座に空間への反撃!歪められた空間は融解侵食されボコンと泡立つ音一つ消えてしまう。) (これなるはカオスの時にも一端を見せた憎悪の力、人の身にてそれを理解し振るうは並々ならぬ事だがしかしこのニンジャは天才であった!) キエーッ!(最後に残った空間へと捻り手刀を加えればそのまま空間を奪い電撃を弾き飛ばしながらフィールド融解!巨大なでっぷりとした頭を昇龍拳の如くカチ上げる形で憎悪の熱を御見舞する。) これぞ…ドラゴン・オディオ・ツキ!(((んもーすぐ無理をする!とはいえ変則的な愛の力だ!アルプトラウムとは違い君には良く効く事だろう!))) -- 御影
- (呪いの言葉をまともに受け止め、体が一瞬痙攣したかのように跳ね、続けて落雷が霧人の体を襲う。徐々に蝕まれ黒々と変化してゆく肌の色)
(落雷の影響で体のあちこちから黒煙が上がっている、すでに立っているのが不思議なほどのダメージを負っていたが、それでも立ったまま動きは止まらず) (痛む体より、蘇るのは内面が解放した記憶の断片、燃え上がり煙を上げる父と母『殺したんだ…アイツが…俺が…二人を…』唇を噛み締めるとそこから新たに血潮が流れる。俯いた顔から瞳は見えない) (『よくもまぁ、今の今までのうのうと生きて来れたな俺は…アイツも許せねーけどそれ以上に自分自身が許せねぇ…』) (攻撃を食らい続ける霧人、それはまるで自傷行為の様だった。そうでもしないと立っていられないとばかりに) (手を横へ鋭く振るう。握られた新たなカードは西部劇『デッドマンズガン』SF映画『肝っ玉!マザーAI』で得たカード群) (複数のカードを同時に行使して当然平気なわけでは無い、すでにその影響か体のあちこちに筋肉痛に似た鋭い痛みを霧人は感じていたが、それを無視して新たなカードをスキャンしていく) (サバイバースタイル!!ゾンビストライク!!サマームービースタイル!!シャークラーケントパス・アタック!!) (読み込みを終え、投げ捨てたカードが空を舞いつつ次々と燃え上がり消えていく。合わせて霧人の背中から新たな二枚の悪魔の羽が出現した) (オーバースキャンの影響で体を引き裂くほどの痛みが霧人を襲う。痛みを堪える為に歯を食いしばるその形相は黒い肌と相まって、もはや人の物とは到底言えなかった) -- 創真
- 魔法の基本のンは、ありませんの…んふ、この魔法の輸入元は秘密ですわー(口元で指を立てる仕草)
きゃあああ!?ちょっとこれ、シャレになりませんの…っ(咄嗟に出現させた結晶の壁で風向きを変えて尚、猛烈な風圧!結晶の一つにしがみつきながら辛うじて飛ばされずに済んだ) 大魔術師シグレちゃ…もといマルレーネ・ファウゼン直伝の結晶魔法、とくと味わっていただきますの…(今度はステッキに魔力を集中させると、紫水晶の結晶を幾つも空中に出現させ) タレットクリスタル応用編…クリスタルビットですわー!(紫の軌跡を曳いて、計10基の結晶ビットが全方位から銃弾のように細かな結晶を射出して銃撃。時にはビット自体が鋭利な刃物のように龍鱗を突き) GUND技術は使ってないので実際健全ですのー!(異端とはいえ一応、結晶魔法も地属性。敵の注意を引きながらの弱体化を狙う) -- リーセ
- つれないなぁ、オルタードゥーム。
(今まで何百回も見た攻撃、ひらりと尾撃を回避して) まぁ、雷は護符と雨月くんの力を借りて回避できるよね。 (そうして全ての攻撃を凌ぐ) 今まで何回も戦った仲じゃないか……そうだ。 じゃあこういうのはどうかな。 (周囲に無数に火球が浮かび上がる) 一発一発が中級魔術の威力を秘めているね、キミもお馴染み龍言語魔法だ。 自分が……受けたことはないだろう? usokon ah amasik on egak adimon!! (凄まじい飽和爆撃に世界が悲鳴を上げる!!) -- ブレイズ
- きたな雷攻撃! こんな時のためにたっぷり護符を持ってきたんだから(身に着けている護符を撫でる)
(もちろんいくら護符があるからと言って直受けできるほどの防御力はつばさにはない) (こういう時には来てくれると信じている)えへへ、ナイスタイミングだよよーか! (慌てることなく灯華に庇われ、樒の結界の範囲内へ) もっちろん! 対策は万全、恐るるに足らず! できる限りのオルタードゥーム解析は終わった、ありったけのサポートをするからね! (つばさの前に青い光のディスプレイとキーボードが出現) (今この場で灯華のための刀、閃翼をオルタードゥーム特攻となるように研ぎあげ始めた) -- つばさ
- お前にはわかんねーだろうな、オルタードゥーム!!
私を支えている絆が!! 私を前に進ませる想いが!! お前が踏みにじってきたもののすべてが!! 今、悪龍をぶっ潰す!! みんな……力を貸してくれ…! (部隊の魔法少女の輪郭がそれぞれ頷く) そういや全員で一発くらいぶん殴っておかないと溜飲が下がらねーよな。 (拳をグッと溜めて) あの異世界のヤンキー先輩の技だ!! 龍殺しの拳を受けやがれ!! 鬼! 角!! 凛華……けえええええええええええええんッ!! (全員がそれぞれのイメージカラーのオーラでできた巨拳をオルタードゥームに浴びせる) (鬼角凛華拳、その龍殺しの意思は世界を渡り受け継がれた) -- プリンセスアベリア
- 情報の更新が出来てねぇぞ42%!(オルタードゥームの威圧にハリボテは蹴散らされるが、どうやらゾンビを散らすには至らぬらしかった)
(雷鳴が轟くなか、真っすぐ、ずんずんとすすみ出る)アタシ相手に雷か?いいぜ来いやぁぁ!!(防御姿勢をとる、精神力を限界まで昂らせ、【頑強】を今できる最大レベルで稼働させて) ・・・・!!(受ける、全身の筋肉が勝手に躍動しそうになるのを・・・堪える 血液や細胞ないの体液が沸騰して弾けるのを・・押さえ込む! 体を丸ごと吹き飛ばしそうな衝撃を・・耐える!!) ・・・っはぁぁぁぁぁ(かなえには他に【再生】と【学習】の異能がある・・・彼女自身まだ気づいていないことだが・・・【再生】の力が、日々変化していく肉体のどの時点からどの時点にまで治す物なのか、その線引きが明らかになっていない。ある予測では、この力の本質は使用者を自身の望む姿へと体を作り替えていく力なのではないかとされている) (また、【学習】は勉学にとどまらず運動などのあらゆる技能を最大効率で習熟させていく力がある・・・それは異能も然り) (かなえは、幾度となく雷に触れる事で、電撃その物に適応したのだ)耐えたぞおらぁ!!!聞かねぇぞぉ! (こちらの番だとばかりに【ニンジャスタイル】と【災害の余波】を起動、落ちてくる看板に対し、ニンジャ脚力でもって追いつき、飛びつくと──) (余談、『背中』とは何だろう?生物の部位である・・・それはそうだ・・・だがもう一つ『背中』を用意する方法がある・・・それは) (──油性ペンを用い、ニンジャの素早く正確な運動能力でもって看板の表裏に『背中』と書いた)この看板には背中が二つある・・・ (カードをスキャン、落下背)この場合、どっちを向くと思う? (看板が我先にと下にいこうとしあい、高速で回転を始める)こいつを── (さらに重ねる、落下流星をスキャン・・・看板には既に『ピーナッツ』も書かれていた!)おあがりよぉ!(高速回転する看板がオルタードゥームの口目掛け突っ込んでくる!!) -- かなえ
- 通信機 --
- 効いてる……通用する………ドラゴンは倒せる!! -- クロウ
- みんな、つばさの言葉を聞いたか!?
弱点は頭と心臓、腹部には死魂と無限が詰まってて、大地の属性を受けると力が減衰する!! 上手く攻撃を凌いで弱点を突くんだ!! -- クロウ
- 無限の終焉 --
- 幸せな夢から戻ってきたのは、無限に広がる映画館のロビーのような異世界。
その君たちの頭上に広がる空間が砕け、世界が破砕されていく。
そこに巨大なる碧龍、オルタードゥームはいた。 でっぷり太ったようにも見える巨躯。億劫そうに首を持ち上げた。 --
- 随分と太ったな、オルタードゥーム。てめぇ私のことを忘れちゃいないだろうな? -- 千歌
- いよいよお出ましだなぁっ!・・・(とドラゴンを見上げ)・・・映画の見過ぎじゃないか?ちゃんと運動してるか?(眉根をひそめる) -- かなえ
- 思ったよりもデカいな。食べ過ぎなんじゃないか?
肝臓の数値とか。大丈夫? -- 樒
- はぁい おはようさん オルタードゥーム?
(良い夢をありがとう と手をふり) あかんなぁあかんなぁ 何を そんなに 食べ過ぎたんやぁ? -- 片刃
- メタボドラゴン!メタボドラゴンですわぁー! 龍も太るものなんですわねぇ… -- リーセ
- 「ああー? 美味かったよ」
話をロクに聞かずに適当にそう答えた。 -- オルタードゥーム
- (巨躯を見上げて)…こんだけ大きくなるくらい養分とってたってこと…… それとも慢心?? -- つばさ
- 無限を喰らって力を蓄えたか……醜悪だな。 -- ブレイズ
- 暴食でもしたか?安心しろ…その無駄な肉を、綺麗にそぎ落としてやる。骨も残らずな。 -- 残月
- デブい…つまり鱗の面積は増えている…素材剥ぎ取り放題か? -- 灯華
- 随分不健康な体ですね、ダイエットをしましょう。肉と内臓を脂肪を丁寧に取り除いて脳みそは最後に壊すという意味ですが。
大丈夫ですよそれぐらいはされたって許されない程度の事はやってきたでしょう?頑張りましょう手伝いますよ(ニンジャ姿の女は頭に血を登らせながら構えを取る) -- 御影
- どんな龍が出るかと思えばとんだ不摂生の龍がでてきたな。「無限」は随分と高カロリーらしいな
ヒルベルトは随分美味かったみたいだな?おかげで最悪な気分を思い出した。お前も直角三角形状に切り刻んでやろうか -- 刹那
- 話聞けよ。(両手を広げてやれやれ、というポーズ)
とりあえず……黒狼は俺と来い。白狼はつばさ先輩をエスコート。怪我させないようにね。(式神を展開し、臨戦態勢だ) -- 樒
- ダメだこいつ物食う以外のコト考えてないぞ。(あまりにも雑な返答に辟易!!) -- 刹那
- ヴェルデ。(瞬間的に変身して)ほらよっ!(どこかに隠し持っていた石を投げつける) -- プリンセスアベリア
- ガインと音がして防御フィールドがプリンセスアベリアの投石を弾いた。
「うるさいなぁ………今、腹八分目でいい気分なんだから静かにしろぉ…」 -- オルタードゥーム
- やっぱブレイズが言った通り無限の力でバリアを貼ってくるか……みんな、気をつけてかかろう。 -- プリンセスアベリア
- 口が効けるのか…随分メタボな悪龍さんだな悪龍の悪は悪食の悪? -- 創真
- なんか生意気に障壁張ってあるじゃん(太刀の具合を確認しつつ前に出る) -- 灯華
- まるでやる気がないって感じだな?(なんだか気勢がそがれた気分だ)
(碧龍と対峙する皆に対し、オルタードゥームの側面をつける位置に移動していく)まずはあの防御をぶち抜いて無理やりこっちに向かせるか? -- かなえ
- 無限を食いながら無限を食うことを考えてるこの目。(これが異界映研部の倒すべきラスボスであり千歌やクロウの仇敵なのだろうか、と呆れる) -- 刹那
- 頭の悪い龍なのでは?煮込みにされたお仲間も相当頭が悪かったと聞いてますから。とはいえやっぱ硬いみたいですねこいつのバリアは。
まあでも…本当に無限だってんならそいつを基本に他のお仲間も作ってた筈でしょうよ!(我先にと飛び出してフィールドの見えた場所に今度は自身の手刀を突き立てんとする。) -- 御影
- ほんじゃあ静かにしたら その防御フィールド 解いてくれるぅかなぁ?
解かんのやったら まぁ ちょっとうるさぁなると思うで 堪忍してなぁ (斬ろうぜ! と刀をちゃきり) -- 片刃
- 溶熔式・卯花腐 襲 溶熔式・卯花腐
(合成加重術式。一組の同一の術式を重ね合わせて効果を激化させる) 行け。 (腐食・溶解・錆朽の呪いを帯びた水塊が オルタードゥームのバリア、その堅牢さを削がんと放たれた) -- 樒
- 絶対の防御を持つがゆえに、いちいち相手する必要がないと言わんばかりだな。
そいつが崩れ去った時、どんな面をするのか拝んでやりたくなったぞ。さぞかし醜悪な面であろうな(二刀を鞘から抜きながら) -- 残月
- (当然のように白狼に乗って)……ふーん、バリア………
(じっとバリアを見据える その効果は?構成は? データ化するなら、再現するならどうするかと異能を用いて解析を試みる) -- つばさ
- (いい加減まるでこちらを見向きしない態度に苛立ちを覚え)おい、オルタードゥーム。コロッケ山程買っておけよ
今から季節外れの台風が吹くからな!!(カオスから奪い取った力、「ディザスター・リポート」を解放器で発動 車を返す暴風が、肌を文字通り刺す豪雨が、防御フィールドを襲う!!) -- 刹那
- ひとまずあのバリアをぱりーんと割らないといけませんわね…(伯爵のステッキをくるくる回しながら)
えーと、魔法の基本のキ…マナを魔導器に集中させてー…(あ、素人だこの狸) -- リーセ
- (太刀を引き抜き、大上段に。異能を発動して集中する)
生者必滅会者定離 (会うものはかならず別れる運命にある) 世皆常無し、会えば必ず離る有り (この世がはかなく無常なものである) オルタードゥーム、お前の無限を否定してやる 時間はすべて傷つける。最後のものは殺す (実体の無いものを斬る異能は、この世は全て儚く有限であると。「無限」の意味を否定せんと振り下ろされる!) -- 灯華
- (他意はない、無いが・・とても純粋な気持ちで透脂眼を使ってみる) -- かなえ
- 何れにしろ、あまり時間かけてられないんだ…この後約束があるから
『神槍』…錐(巨大な槍を頭上に出現させると、錐の要領で高速回転させそれを悪龍へと放つ) -- 創真
- 御影の手刀は防御フィールドと拮抗し、貫く!!
防御フィールドは銃撃などの点の攻撃と斬撃などの線の攻撃に比較的弱いようだ!! 「こいつ……邪魔だなぁ!」 御影の手刀が肉体に突き刺さる前に尻尾を振って振り払う、ブランディッシュだ!! 樒の腐食の術式が防御フィールドを蝕んでいく。 「お前……死にたいのかぁ…!」 鼻息を吹き付ける、それがどれほどの風圧と威力を秘めていることか!! 手慰みの一動作で人が死ぬ、それが龍種の魔性なのだ!! 刹那のディザスター・リポートにより生み出された暴風に防御フィールドは曝される!! 「こいつカオスの力を……人間風情が…」 上空から連続で空気の圧力弾が降り注ぐ!! 龍言語魔法の初歩の初歩だ!! 「あーあ、面倒だなぁ……この街も飽きたよ…」 「この街を滅ぼして適当につまみ食いしたら次はどこに行こうか…」 「お前らはあの魔法少女どもみたいに美味いのかぁ? グップップッ」 灯華の斬撃は無限の防御フィールドを確かに減衰させる。 「異能だの人間の魔術だの、みみっちい攻撃でオレを殺そうなどと……」 「ふぁーあ、もうフィールドが持たないか……」 「しょうがないな、殺そ」 爪先で蹴り上げる。ただそれだけが人に残酷な死を齎す最悪の一撃となる。 オルタードゥームの体脂肪率は42%だった。 人間なら健康を害する肥満と言えるだろう。 創真の巨大な槍は防御フィールドを貫き、一直線にオルタードゥームへ向かう。 それを悪龍は両手で防ぎ。 「ふああ……お前生意気だなぁ………肉は不味そうだし最悪な人間だよぉ」 先程砕けた空間の破片が浮かび上がり、思念に操作されて創真に殺到する!! 「うるさいぞぉ………ひき肉にされなきゃわかんねぇか…」 龍は咆哮した、その音が衝撃波となって乱れ飛ぶ!! これは戦う前の予備動作であり、本人にとっては攻撃ですらない!! 戦闘開始だ!! -- オルタードゥーム
- 声がでかいのは貴様の方だ、そして…俺達が貴様をミンチにする為の肉挽き機だ。……封月無辺!(自身も衝撃波を放ち、挨拶代わりの咆哮を相殺する)
こちらも挨拶といくか…(一旦納刀、オルタードゥームの足元へと駆け…)零式閃22甲型…!(音をも置き去りにした高速抜刀術による一閃) -- 残月
- 凪風式・黴雨 襲 障盾式・青葉
止嵐結界。 (周囲に幅広く展開するのは、風や音の勢いを弱め空気を凪がせる効果を持った結界領域) (鼻息の風圧は不衛生そうなので普通に躱すが) (衝撃波の暴乱からは味方を守ることが出来るだろう) -- 樒
- (バチンッ!と強烈な勢いで手を払われるが地に足を纏い付けたかのように飛ばされる事無くその場で耐えきれば獣の如く凶相で笑う。)
無限でも何でも無いッ!殺せますよこいつッ!!!…42%!?クソデブ!!!! (罵倒と素直な気持ちを込めつつ両手を合わせれば衝撃波とフィールドに突き立てる様にして捻り込む、手より血が吹き出すが問題無し!そのまま直近の尻尾を砕かんと高速の連打!まずは最も頑強な部位からどれほどの能力か見る腹積もりだ!) -- 御影
- 別に 龍やからって高位ぃたれ とか思わんけど
うぅん ちょっと品位ぃ足りんくない? なんやぁもう逆に好きやで そういうの (コーザリティカードを開放し 黒く黒く変色していく) (音の衝撃波を斬り裂いて 突貫) (目指すは咆哮するオルタードゥームの口の中である) 召し上がれ? -- 片刃@コーザリティ
- 僕はキミに恨みがある。それとは無関係に、キミは倒されるべきだと思っているよ。
まずは小手調べからいこう……これで死んでくれるなよ、悪龍。 (右手の中に黒球が発生し、それを放出する) シュバルツシルトクラスター。 (ブラックホールの力を持って、龍鱗すら滅ぼす破滅の力を集中させる) -- ブレイズ
- (数多振り来る圧力弾に対し竜巻を発生させ押し付け盾とする 嵐の盾はいくらか持ちこたえはしたが、初歩の初歩とはいえそれでも龍言語魔法 完全に持ちこたえることは出来ず)
ぐっ!!(抜けた空圧に押し出され壁へ衝突 軽症だが、龍と力比べをすることがいかに大変かを物語る) (この障壁を破るところから始めなければいけない それにはつばさを始めとした適任者の時間を稼ぐことが必要だ) (まずは龍言語魔法から封じる、と一枚のムービーカードを発動 取り出されたのは一挺のスナイパーライフル) (口元に指を立てて沈黙を示唆する衣装が描かれたライフルを構え)黙れ(引き金を引けば無音のライフル弾が発射される) (発射音、着弾音、発射地点や着弾地点の音を殺し、あまつさえ魔術を崩壊させる魔術師殺しの銃「サイレンサー」) (フィールドを抜けなければ根本的な術の発動は止められないが、龍の咆哮を切り裂き、龍言語魔術を崩壊させ、味方を守る力がある) (『俺が術を止める その間に糸口を取り付けろ』携帯黒板にそう書いて皆に示す 発射後は自分も喋れないのが難点だ) -- 刹那
- カオスといい、最近一撃で斬れない敵が多すぎる。剣士としては全くふがいない
(迫るつま先を前に、余裕の構えで懐から黒い板を取り出して) (黒い板を握り締めるとパキリと砕け散った。そのまま、質量を無視して黒い液体が身を包む。) (黒いロングコートにボディスーツ。目深なフードを纏い、腰に白い太刀…「閃翼」を身に着けて) 任務開始。目標:碧龍オルタードゥーム (ただの力任せのつま先の蹴り上げなど。とあざ笑うかのように蹴りに蹴りを合わせ、大きく跳躍。オルタードゥームの翼を目標として飛翔) 閃翼進展…電磁抜刀…7天! (大太刀の長さまで伸びた白太刀を磁力の力で加速。音速を超えた抜刀を…7連! 閃光が7度、オルタードゥームの翼に襲い掛かる!) -- 『黒衣』の灯華
- 魔法の基本のホ、標的に狙いを定めー…集中したマナを解放する…(ステッキの先に、光が集まり…綺麗な紫水晶が形成されていく それは雪だるま式に巨大化していき)
石英の砲弾、発射ですわー!(球体な分、貫通力では劣るが膨大な質量と硬度。それが重力魔法の併用による加速でオルタードゥームに向けて射出される) (元々の素質と、身体に取り込めるマナの総量が桁違いであるがゆえ 付け焼刃の魔法でこの有様だ) -- リーセ
- うわっうるさ!?(うるさいだけではなく衝撃波となって迫りくる 安心と信頼の白狼が避けてくれるので任せつつ)
ふーむ…あのバリアは無限という概念そのものかぁ… ということはやっぱりとーかとかが得意な分野じゃない??(全員に聞こえる様にあのバリアは概念系でーすと伝える) 物理的な反応としては斥力みたいになってるのかな? 通った攻撃を見る限りかなりの減衰も発生するみたい (続いてオルタードゥームそのものの解析を試みる 多少なりとも特攻が得られそうな型、概念、部位、何でもいいからとにかく片っ端から解析だ) -- つばさ
- (衝撃波を持ち前の頑丈さでしっかりと耐えつつ、収まるのを待つ)ようやくその気になってきたみたいだなぁ!(戦いってのはそうでなきゃぁいけない・・・こっちもやる気になる)
行くぞ42%野郎!!出し惜しみはなしだ!(これ見よがしにカードをスキャンする) (オルター・42%・ドゥームがコーザリティカードの事を知っているのか否か、かなえの百鬼夜行の事を知っているのか否か、それを自粛した事を知っているのか否か) (いずれにせよ、このハッタリを効かせるのなら最初の一回を置いて他にない) (コーザリティカード・・・に見せかけた【張子帝】を起動) (以下幻影、かなえの全身から雷が迸り、全身八か所に収束していく・・・)こい!!(同時、かなえの足元から黒いオーラが吹き上がると数多の怪異が湧き出してきて──) (さりげない仕草で腰に仕込んだ【ゾンビストライク】をスキャン、百鬼夜行の幻影に紛れ込ませる) (自分は今、オルタードゥームの側面を叩ける位置にいる・・・奴が異形の軍隊を警戒してこちらを向けば、仲間が奴の横合いを叩ける、奴がこちらのハリボテを見抜き、無視をすればゾンビの群れが嗾けられる・・・そんな仕組みだ) -- かなえ
- (壊れたエネルギーフィールドが思念の力によって無数の刃と化して霧人に襲い掛かって来た)
・・・ッッッ(棒立ちのままそれらを受ける霧人。それらが腕や肩、太もも、頬を切り裂く) グッッ!(続けて叩きつけられた衝撃波に弾き飛ばされつつも、手を付きつつ立ち上がった) (避けるどころか防御をする様子すら見せない霧人、攻撃を無効化しているわけでもダメージが無いわけでもない) (現に今、頬を伝う血潮が首筋を通り黒い学生服を濡らし始めている。他の箇所も同様だったが、それも構わず攻撃の動作を始める) (掌に現れたベルト型の解放器、そいつを新たに『創造』したのは、マスク型を使うと呼びたくもない奴を呼ぶ羽目になるからだろうか) (服の上からベルトを装着すると制服から功夫映画『春花繚乱』で得たカード達を取り出す) こいつを使うのは最初で最後だ…行くぞオルタードゥーム…(カードをスキャン。カンフースタイル!!旋打終劇拳!!旋牙拳!!読み込んだ旨を伝えるメッセージ) (読んだ端から黒炎を上げて燃え上がり消え去るカード。内包されたエネルギーを総て吸い尽くされたせいだろう) (合わせて霧人の背中から二枚の悪魔の羽が出現する。邪悪な魔力が彼から立ち上り周囲の景色をゆがませる) -- 創真
- (衝撃波を樒の術法と両手をクロスさせた防御スタイルで凌い)で
私は確かに……願いを聞いた。夢の中で、だけど……… いーちゃんたちは私たちと一緒に戦いたいって……確かに言ったぞ… その願いを叶える。 (かくして因果は収束する、この時に向かって、不確定性定理は走る!!) 願いを叶える魔法!! (白の極光が溢れ、) (樋口亜希、魔法少女レッドブロッサムが!!) (藤岡姫乃、魔法少女ピンクアマリリスが!!) (斑鳩紗絵、魔法少女ホワイトリコリスが!!) (光の輪郭となって現れ、プリンセスアベリアと共に戦う!!) 部隊のみんなが…映研の仲間が一緒にいてくれる…… 同じ相手に二度も負けねぇぇぇぇぇぇぇぇ!! (魔法少女部隊全員で突撃し、連続打撃) (フォーピース・クラッシュ) -- プリンセスアベリア
- 通信機 --
- 最後の決戦だ、なんとしてもあの悪龍を倒してくれ! -- クロウ
- ??? --
- 何もない、無限に広がる映画のロビーのような場所で君たちは意識が途切れるだろう。
その場に倒れ込み、夢を見るのだ。 龍が仕組んだ、幸福な夢を。 --
- 異界映画館シニスター・レイトショー(夢を見なかった、夢から覚めた人向け) --
- まずい! リーセ、千歌ちゃん、みんな!!
よっしー、大変なんだ、みんなの意識がない……多分、夢に囚われてる!! 悪龍の罠だ!! -- ブレイズ
- う………(起き上がる)ブレイズ…? 私はどれくらい眠っていたんだ…?
みんな、幸せな夢の中に閉じ込められてる……… -- 千歌
- 千歌ちゃん! 幸せな……夢…?(その言葉を聞くと歯を食いしばり怒りを堪えて)
オルタードゥーム、どこまで残酷な……!! -- ブレイズ
- (倒れ込んだまま 目だけを開けて)
ほんまに… 残酷やわぁ ああ… こんなんで戻ってこれる自分も ほんまほんま嫌んなるなぁ… -- 片刃
- 片刃! 大丈夫か!? 全部、オルタードゥームの術だ……だから…(何を言ったらいいのかわからず) -- 千歌
- (大丈夫やぁ というアピールと わかっとるよぉ という返答を合わせるように片手を小さく上げて)
あかんなぁ 確実に戦力削ぎに来とるんやないかぁ? これ -- 片刃
- ……かもな。この後に最終決戦するテンションに持っていける人がどれだけいるか… -- 千歌
- よく寝た。(寝足りなそうに、あくびをして)……俺なんかが起きられるんだ。みんな起きるだろ、そのうちさ。 -- 樒
- しきみんセンパイ……でも。(こんな夢を見せられて、センパイは平気なのだろうか) -- 千歌
- ん、らめぇ…そんにゃとこ…… はっ!?(がばっと起き上がり)なんで夢なんですのー!!(なんか物凄い残念そうだ)
……あ。(それから凄く気まずそうにスカートの前をバイオリンケースで隠した) -- リーセ
- リーセ、大丈夫かい……!? 体に異常は……! -- ブレイズ
- 他人の夢入るのはしんどかったわ。ただいま〜(首をコキコキ鳴らしながら) -- 灯華
- …さっさと終わらせよう(その目に炎を宿らせ、こぶしを握り言葉を紡ぐ) -- 創真
- みんな………! -- 千歌
- なんか物凄く惜しい思いをした気がしますの!あと下半身のごく一部に局所的な異常が発生してますけどじき収まりますの!(早口でまくし立てた) -- リーセ
- (ぱちりと目を覚ます)私復活!!
とーか迎えに来てくれたんだよね? ありがと!(周囲は複雑な表情を浮かべる面々が多いため灯華の耳元でぽそぽそ囁いた) -- つばさ
- …ふん、粋な計らいとは言い難いな。 島原の映画をやった時と同じく、人の心に土足で上がり込む無粋さは変わらんらしい。 -- 残月
- そ、そうかい?(早口のリーセに小首をかしげて)でも…みんなここから戦えるだろうか… -- ブレイズ
- (遅れて現れるや否やパターンと倒れた女が逆巻の様にポーンと跳ね起きる。)
(ぼんやりした顔で周囲を見る。)ん、あ、ああ……………………まるで大した事無い罠でしたね、直ぐに乗り越えてやりましたよ。 -- 御影
- 皆おいおい戻ってくるだろうし小休止たーいむ。この後悪龍ふるぼっこタイムまでお待ち下さい。アレは許さん。
(仲間たちが切り抜ける事を疑わず、のんきなものである。そしてつばさの囁きには肩をポンと叩いてニッと笑いかけた) -- 灯華
- 大丈夫か、御影。夢まで操ってくるとは思わなかった。(表情をくしゃりと歪めて)殺そう。あいつを。ぶっ殺そうぜ。 -- 千歌
- (ぱちっと目が覚め)ふん!(跳ねる様に起き上がる)
おはよう!スッキリお目覚め!爽やかな朝だなぁオイ!(目が爛々と輝いていた) -- かなえ
- 戦えますわ!あのような寸止めをされて我慢できる訳などありませんもの、所詮は夢…実現してこそですわー!(なんだか謎の戦意を滾らせている) -- リーセ
- はははっ。大丈夫ですって、ちょっと頭に血が登りすぎですよ千歌=サン。殺すのはもう決まってるんですから落ち着いて。
(まるで自分にそう言い聞かせるように呟けば顔を両手で覆う。)殺してやる…!(どうにも我慢出来なくて腹の底から呟いた。) -- 御影
- そぉかぁそぉかぁ そうやなぁ(次々と戻って来るみんなの様子に無理くり立ち上がって)
このまま寝とったら叩き起こされてまうかもしれんしぃ? 戦力に損害無し! むしろ 煽りに煽ったコト ちょっと後悔させたろかなぁ -- 片刃
- おかげで、少し休めたくらいだよ。お礼にぶちのめしてやろう。
(手を握り、開く。動く。俺はまだ動ける、戦える。意志の力はまだ辛うじて、喪われていない) -- 樒
- 戦える戦える。戦意煽られ人もつかれ人もいそうだが、全員でならやれる。オルタードゥーム死んだぞお前。 -- 灯華
- 御影……(御影だけじゃない、周りのみんなの様子を見ればどんな夢を見ていたか僅かだが想像できる)
オルタードゥーム………!(その瞳に殺意が満ちた) -- 千歌
- (目が覚めて身を起こすと、目元に涙が浮かんでいた それを黙って拭い去って)
オルタードゥーム。よくも嵌めてくれたな。(その瞳に闘志を漲らせ立ち上がる) -- 刹那
- 俺は皆ほど悪龍さんに思う所は無いんだけどね…夢とはいえ、ちょっとの間だけでも楽しかったし…
・・・だから、これはただの八つ当たりだ…「下らない夢をありがとう。お礼は十倍返しで」とアイツが言ってたよ (口に出すのも嫌なのか苦々しい顔でそう告げた) -- 創真
- かえって皆の神経を逆撫でしたようだな…オルタードゥーム、よほどの自殺願望があると見える -- 残月
- 余興にしちゃ悪くなかったぜ?大切な事も思い出せた・・・まぁそれはそれとしてぶちのめす、ただそれだけよ(へんっと笑って) -- かなえ
- 一之瀬千歌の夢 --
- あれ………?(ふと、気がつくと通学路だった)
なんだろ……何かが途中だった気がする…… -- 千歌
- どうしたんだい、ちーちゃん。(通学路で首を傾げる、高校生の姿の親友) -- 紗絵
- はは、千歌が寝ぼけてらー。昨日、夜更かしとかしてないのかよー?
(瑞祥の制服、成長した……島原状撤退戦で死んだ仲間の姿) -- アキ
- いけませんわ、一之瀬さん。今日の一限目はこわーい高原先生の英語でしてよ。(くすくすと上品に笑って) -- 姫乃
- あ、ああ……(なんだろう、何かを忘れていたような)
(通学路を歩きながら)でも、今日は金曜日だし。明日はゆっくり休めるから頑張れるよ。多分な。 -- 千歌
- あーあ、彼氏持ちのちーちゃんの土日と僕たちフリー女子の土日は重みが違うんだけどなぁ。
(親友はカバンを片手で持ってゆっくりと通学路を歩いていく) -- 紗絵
- そういうのさらっと言うのすげーよ、いーちゃん……(斑鳩紗絵、私の親友)
(前に私に告白してくれたけど、紆余曲折あって私は今、水内うずと付き合ってる) -- 千歌
- まさか私と同じクラスの水内と付き合ってるとは思わなかったよ千歌、もうキスはしたのか〜? このこの。 -- アキ
- ははは、それは内緒だよアキちゃん。(樋口亜希。魔法少女レッドブロッサ……あれ、なんか違うな)
(樋口亜希…アキちゃんは、姫乃ちんといーちゃんと同じ私の幼馴染で……何故だろう、頭痛がする) -- 千歌
- まぁ、アキさんははしたないですわ。こういうのは、本人たちのタイミングがありましてよ。 -- 姫乃
- アキちゃんの魔の手から守ってくれよ、姫乃ちん。(藤岡姫乃。いいトコのお嬢様だけど、実際は気さくな…)
………な、なぁ…御影は? じゃなくて……これ……(混乱と頭痛、思考に靄がかかって立ち止まってしまう) これ…夢、だよな……? だって、みんな……島原城撤退戦で死んじゃったもん…(泣きながらその場に立ち尽くす) -- 千歌
- ごめん、ちーちゃん。(気がつくと全員が中学生の頃の、千歌の思い出の中の姿に戻っている)
キミを困らせたいわけじゃないんだ。ただ……あんまりにも幸せな夢で、つい。ね、アキくん。 -- 紗絵
- ああ……私は、私たちは死んじまった。でも、こうして千歌と一緒にいられたらって思ったら…な。
悪かったって、泣き止めよ千歌ー。(それは子供が女子高生を宥めているようで) -- アキ
- これは夢…ですわ。でも、一瞬の夢でもわたくしたちは一之瀬さんと一緒にいられてよかった。
(自分も涙を拭って)……でもこれは夢です。ただの夢なんですよ…あなたには。現実にたくさんの幸せがありますわ。 -- 姫乃
- こんなのってないよ………(今、目の前にいる三人は。夢から覚めたら消えてしまう)
ひでぇよ、こんな夢………ッ!!(涙が止まらない、もう一歩も動けない) -- 千歌
- 夢はいつか消えてしまうものだよ、ちーちゃん。(その肩に優しく触れて)
でも、僕たちはこれで良かったんだ。一瞬の夢でも、ちーちゃんに選んでもらえて。 さぁ、行くんだ魔法少女プリンセスアベリア。魔法少女は……街を守り、人の願いを叶える存在なのだから。 -- 紗絵
- ……いーちゃん。(気がつくと、私は魔法少女になっていた)
忘れない……絶対に。(拳を振り上げる) -- プリンセスアベリア
- 本当は君たちと一緒に悪龍と戦いたかった。でも、それは叶わない願いだから。
僕たちの願いを言うよ、現実に生きて……ちーちゃん。 -- 紗絵
- 願いを叶える魔法!!(その魔法の名前を叫んだ) -- プリンセスアベリア
- 片刃の夢 --
- うちなぁ…
千歌はバックハグで撫で撫でしたい感じで好きやし 残月は尻尾もふもふもふして好きやな 刹那はお腹にぐりぐり顔うずめたい感じで好き かなえは泣きボクロ周りを齧りたいし ルカは肩貸すふりして横乳に顔当てたいし 菫はおんばりよんして走り回りたいくらい好きやし 樒んは首筋のあれカジカジしたいし 舞華はあの髪めちゃわしゃわしゃしたいし ジュラは言いくるめてあれこれ齧りたいし むかかは抱き上げて振り回したいくらい好きやし 梓はね胸当てをね弓弦でびんびんしたいよね クロウののどちんこをじっくりと覗いてみたいし エドは肩車してあれこれしたいし 悠里は指V字にしてたら顎乗っけに来てくれそうで好き マヒナのコス衣装に着替えるさまをじっと見てたいし つばさと灯華は間に挟まりてぇー って思うし うずはみみはみしたいくらい好き キミには膝枕してもらって太ももとおっぱいに挟まれたいし ユエヤンの頬っぺたムニムニして引き伸ばしたいし しらせの水着の背中つーってしたいし 御影の眼帯とって前髪ぺらぺらしたいし 弓緒の乳を下からこう支えてみたいし トワはお姫様抱っこしてみたいくらい好きやん ブレイズはとりあえず丸々と肥えさせたいくらい好きやし 霧人は栄養補給中にお菓子を取り上げたい感じで好き 華子は体調不良ん時にお腹撫でたいし 弥栄には抱きしめられて包まれたいし
みたいなコトまぁまぁ常々考えとるねん (幸せな夢導入の語り) -- 片刃
- (これが全て叶うとしたら)
(片刃ハーレムの完成である) うん 普通に幸せやな -- 片刃
- 幸せで
幸せな ありえへん悪い夢 やなぁ… -- 片刃
- 全部が全部手中に入れて
斬り裂いてしまいたい なんて ほんま 嫌な夢やわぁ (大きな斬撃エフェクトが入り 片刃の夢は早々に終った) -- 片刃
- 鍵峰つばさの夢 --
- (京都の一等地に高層ビルが建つ 景観? そんなものは金のパワーで黙らせたのでしょう)
(敷地は広く、石でできた巨大なつばさインダストリーのロゴが建てられている) (ビルの最上階にて)今年度の開発費は去年度の4.8倍! ひゃっほう!!! (ストレッチ素材の動きやすい服装に白衣を羽織ったつばさが喜びの余り飛び跳ねた) 何作ろうかな、利益を優先するか…趣味を優先するか……!! -- つばさ
- (周囲に何もない光の空間で座禅を組んでいる。)
(能力が特になく、異能もなく、怪異と関わらず平和に暮らす世界が見えた。) (斬った。不要。) (斬った先に光と様々な景色が一瞬だけ映る。他の人も空間にとらわれているのが。光の出口にはブレイズが一瞬だけ見えた) (しかし、その途中でつばさの姿が映った。そちらに移動しようとした瞬間に……) !!(凄まじい束縛と制約がかかる。龍の罠か) (つばさの夢の京都の街に落ちていく───) -- 灯華
- (道路に落ちていた。怪我はないが…これは着ぐるみの中だ!)
(さらに上手く動けないし、持っていたはずの武器が認識できない。ただ残っているのはポケットに収めてある拳銃型の何かだけ。) (強引な異界への移動で見せた隙に悪龍に認識阻害をかけられたらしい。つばさに会っても認識されないかもしれない。) (戦闘行動にもだいぶ支障が出る…着ぐるみだしデバフを受けているし) ……ヤバイなこれ。ってなんだあのビル……? (ビルを見上げる。周囲の人に聞くとつばさインダストリーというらしい。) 安直かよ!(ビルに向かうのである。パンダが。) -- 🐼
- レールガンはビームも打てるようにしたいしデュアル・ハーロゥも初代武器だからって蔑ろにできないし?
武器以外にも飛行ユニットの……(SF■ックな■■キ) ?(今ノイズのようなものが走った?) 開発費が溢れかえっても時間と私の身体が足りない! (幸せな悩みを抱えたまま冷蔵庫に手を伸ばす 中身はすべてエナドレだ) 今日はモンエナか…ゾーンか…レッドブルか……(栄■■■■スの■い食■) ?? なんだろう、疲れてるのかな まさか新しいエナドレを開発しなさいというお告げ………!? -- つばさ
- (パンダ。走る。パンダ、通りすがりに道を聞く。)
(パンダ、ビルに辿り着く。警備員の目を搔い潜り(パンダが?)) (ステルスミッションでこそこそと敷地内に入っていく…) -- 🐼
- (🐼がビルの敷地に踏み入れると警報器がけたたましく鳴り響いた つばさの夢ビルのセキュリティーは万全なのである)
(途端に警備アンドロイドが集まってくる) (つばさがいつか開発したいと言っていたアンドロイドたちは人間と寸分たがわぬ姿かたちをしているがその機動力、筋力は人間をはるかに凌駕する) (右を向いても左を向いてもバッドエンドなゲームに出てくるアンドロイドに似ている) (一方そのころ最上階のつばさは呑気にエナドレを飲んでいる) (敷地内への侵入程度では社長まで報告は上がらない) -- つばさ
- ふぁー!(パンダの鳴き声? ではない。声もちゃんと出せない認識阻害である。)
(気合を入れれば解けそうであるが。) ぽぁー!(「例のゲームのアンドロイドまんまじゃねーかつばさ訴えられるぞ!!!」) (力で強引に突破はできない。デバフがある故に………しかし!) (パンダ、柔道の要領でアンドロイドを投げる。叩きつける。ぶん回して窓を割る!) (やりたい放題のパンダ、ビルに侵入して階段を発見! 上る!!) -- 🐼
- (精巧なアンドロイドたちはハリボテのように🐼に跳ね飛ばされていく)
(アンドロイドなのに血が流れるところまでばっちり再現されているので訴えられるとまずい) (ビルの中へ侵入されるとさらにセキュリティレベルが上がったのか見るからに厳つい警備ロボが銃を構え発砲してくる) (🐼の前進も後退も許さないというように四方八方からの銃撃) (一方そのころ最上階のつばさはエナドレを飲み終わったので人をダメにするソファー5つ分のビーズクッションに飛び込んでゴロゴロしている) (その眼前には青い光でディスプレイのようなものが浮かんでいる) (姿勢はゴロゴロしていてもプログラミングは進んでいるようだ) うーんそろそろ最中が欲しいなー ………特に理由はないけどすっごく最中が食べたいぞ -- つばさ
- ふぁー!(「こちらパンダ。大佐、敵が銃撃しまくって動けない!」)
(しかし大佐はいなかった。ハサミが足りない。61。) ぱー!(着ぐるみ状態では銃弾は避けられない。隠れたままチャンスを探していたが…) (チャンスがない。ピンチに頼れる武器は失われた。このまま銃弾で撃たれ……) (認識阻害を思い出した。着ぐるみの腹ポケットに入っていた拳銃とカード) 思い出した。俺達は…こうするんだろ…!(声が出た。拳銃を自分に向けて) (カンフースタイル発動) (銃弾を着ぐるみの腕が巻き取り、跳び蹴りでロボットを蹴散らし、手すりを蹴って最上階を目指すカンフーパンダの登場だ) -- 🐼
- (蹴り飛ばされた警備ロボは背後に詰めていた警備ロボにぶち当たりドミノのように倒れていく)
(見栄のために多く配置したのが裏目に出たようだ) (しかしここはまだ来客も訪れるゾーン、そうそう凶悪なトラップを仕掛ける訳にはいかないのでこれでいい) (🐼が4階に辿り着くころには赤外線センサー(引っかかると各所のシャッターが下りて毒ガスが吹き込まれる)やトラップ床(踏むと上下左右の床から棘が生える)などが登場した) (上に上がるための階段の場所も固定されておらず、まるでダンジョン…というかダンジョンそのものだ) (一方そのころつばさはもしゃもしゃと最中を食べていた)……いつもの最中なのになーんか違うぞ 美味しいには美味しいけど私の求めている味ではない……っ うーんいつもの買い置きなのになんでだろ -- つばさ
- ぽああ!?(「ビルじゃなくてダンジョン化してるじゃねえか!!」)
(赤外線を見破るすべは持ってないので毒ガスが吹いたらどうする? A 走る。) (重なるトラップを震脚で潰し、毒ガスだけやばいやばいと逃げ回りながら。幸いガスは下にいくものである。あばよアンドロイド達。) ごああああ! (変わる階段の位置に痺れを切らしたのか、大きく力を溜め) ふんぬー!!(伸びあがるようなジャンプアッパーで天井をぶち抜いた! 無理やり最上階めがけて上がる!!) -- 🐼
- (階下では巻き添えをくったアンドロイドたちが流れてきた毒ガスによってばたばたと倒れた 慈悲はない)
(数多のトラップを潜り抜け…ずに強引に最上階を目指す🐼を止められる警備ロボもトラップもなく) (床をぶち抜いてパンダは上を目指す) (さすがに最上階よりも5階下に辿り着くころにはつばさの部屋にもアラームが鳴った) んもーなんだよー 私は違和感について考えるのに忙しいのに侵入者なんて ってちょっとこの轟音は何!?(慌ててビルの状況をディスプレイに写す 侵入者を示すマーカーがすごい速さで強引に上階へ上がってくる) は、はあ!? どういうこと、床ぶち抜いてるの!? -- つばさ
- (老師に教わった奥義が、ビルの天井を砕くために使われている!)
(技も! 修練も このためにあった! ※要出展) (階段が近ければ階段を使うが、そうでなければ天井をぶち抜く事、5階ぐらい) (そして最上階に辿り着けば、扉を横に叩き割る。つばさに破片当たったら危ないからね)
(つばさの目の前に出てきた。息切れしてるパンダが。) -- 🐼
- (逃げようとしてもここは最上階だ、ヘリでも使うしか…)
(屋上に上がる電動梯子を降ろしているタイミングで扉が破られた) ーーーー(慌てて振り返ればそこに立っているのは🐼) …………………… (途端に全てが蘇って脳内を駆け巡る) (全部思い出した) (肩で息をしているパンダに歩み寄る) 違和感あって当然じゃん? これ、ドラゴンの仕業でしょ? (1歩、2歩、近づいて) 大方一番幸せな夢を見せて閉じ込めようとかそういう悪趣味なやつじゃん? (3歩、4歩、駆け出して) なのに…私の幸せに一番必要な人が足りてないなんて……… (🐼に飛びついた) 私の最強彼氏はドラゴンでも再現できなかったってことかな ねえとーか!!(ここは私の夢の中だ 分かってしまえば外せるはず 🐼の着ぐるみの頭を外した) -- つばさ
- つばさ!
(見ればすぐわかってくれた。それがただただ嬉しく) (つばさがパンダの頭を外せば、それは実体ではなく枷でしかなかったのか、突入前の服装の灯華が出てきた) じゃあ…出るか。他人の夢に入るのはだいぶしんどかったがやる価値はあった。やっぱりヒロインは迎えに行かないとな。 (ここに、つばさの母も姉もでなかったのは、納得して振り切れたからだろうとそれを良く思い) (拳銃を天に向けて構える) (この機械の名は「解放機」) (悪龍に捕らわれた映画館を、夢を、解放するモノである───!)
(引鉄を引くと同時に、空間が大きく割れた。脱出口だ!) -- 灯華
- 臥待月残月の夢 --
- (何者かに揺さぶられ、声をかけられた気がした)……ん、いかん。疲れていたか…?
(横で肩を揺すっていたのは、アマネという名の同胞。周囲の景色は、五百年前の臥待月の里そのままで) すまんなアマネ、どうにも荒唐無稽な夢を見ていた。 俺がずっと先の未来を見てくる話だ… -- 残月
- 未来、ですか? 確か最近里に来ている人間の…刀鍛冶の方も、何かそんなお話をしているとか…
きっとその影響かもしれませんね。残月様は連日の戦いでお疲れのようです… 僕も他のみんなも、もっと戦えたら…お力になれるんですけど(なんだか申し訳なさそうな顔で) -- アマネ
- あの酔狂な男のせいかと思うと、なかなかに不愉快な寝覚めだな…まぁ良い、起こしてくれて助かった。
(読みかけだった書を棚に戻し)休む前に里を一回りしてくる…皆の様子も気になるしな。 (そう告げて、家の外へと出る 記憶の中と何も変わらぬ、平穏だった頃の里の景色。同胞たちの姿) (黒狐への弾圧もない、ただ魑魅魍魎の危険と戦えば良いだけの生活。時々邪魔をしてくる化け狸との小競り合いも、喧嘩のようなものだ) -- 残月
- (里の滅びも、親友の裏切りも、五百年の苦痛も…全ては夢の中のふざけた出来事だった。悪い夢だったのだ)
やれやれ、奴に会ったらどんな顔をすればいいやら…な(そんな親友の顔を思い浮かべ、ぐるっと里を一周歩いて回った 麓へ通じる道に差し掛かると) -- 残月
- どうした残月、やけに疲れた顔をしているじゃないか。そんな調子で狩りに出るのならやめておけ、おぬしに死なれては俺の荷が重くてかなわんしな?
(そのかつての親友が、ちょうど里へ戻ってくるところであった) 咎の連中と一戦交えてきた、まぁちょいと西側の崖がでかくなってしまったが問題あるまいて(笑いながら隣を歩く) -- 雪月
- ん?あ、あぁ……先ほどアマネにも心配された。どうにも奇妙な夢を見てな…その中には貴様も出てきた。
なぁ…雪月よ、一つ問いたい。(迷った挙句、問いを発した)…貴様はもし俺が困っていた時、味方となってくれるか? (自分らしくもない、弱みを見せた問いだ) -- 残月
- (その問いに、間髪入れずに)何を言っているんだ、友を助ける事に俺は何の躊躇いも無い。
俺はいつだって、この里の…皆の味方だ。(澄み切った笑顔でそう告げる) -- 雪月
- …………誰だ、貴様は。(不意に、どす黒い感情が湧き出た。それを隠そうともせず) -- 残月
- ど、どうした残月よ、本当に疲れているのか? 友の顔すら思い出せんほどに疲弊しているのか…
ならば今すぐに休…ぶべっ!?(強烈な裏拳を顔面に受け、吹っ飛ぶ) -- 雪月
- たわけめが、俺の知る臥待月雪月はな 隙あらば俺を出し抜こうと小細工を弄する阿呆だ!
そしてその態度を隠そうともせん、正面切って罠を仕掛けると宣言するような阿呆だ。 紛い物めが、再現度が低いぞ。(二刀を抜いて、夢の中の雪月を八つ裂きにした)…ふん。だが、多少は溜飲も下がった…幸せな夢、というならば及第点だ。オルタードゥームよ (続いて一閃。世界そのものに横一本の線が走り…上下にズレて、崩壊していく) -- 残月
- リーセ・ファン・ヘームスケルクの夢 --
- ん、ふ……(カーテンの隙間から差し込む僅かな日差しに目を細めた。ただただ安寧と安心に包まれるベッドの上)
(身じろぎすれば、足を置いていなかった箇所のシーツがひんやりと心地よい) (欠伸を噛み殺し、まだ眠気の中に浸りたい気持ちと葛藤する幸せなひと時。)…いい朝、ですわね…。 -- リーセ
- (それから、隣で静かな寝息を立てる恋人に、一糸纏わぬ姿で静かに密着する。体温の共有がまた幸せを加速させた)
お寝坊さんですの……でも、昨日は夜更かししてしまいましたもの、ね…? (つん、とその頬に触れる)…あら、起こしてしまいました? おはようございます…ふぁ(二度目の欠伸) -- リーセ
- やんっ、あんまりもぞもぞ動かないで下さいな…くすぐったいですの…(そんなひと時を遮るように、時計のアラームが鳴った)
んもぅ……今日は、お休みですわ まだ起きる必要はありませんの…(ベッドから手を伸ばし、アラームを解除した) (ついでに、床に落ちてしまっていた枕を拾い上げ)んふー……ブレイズの匂いがしますわぁ…(くんかくんか) -- リーセ
- 喉がカラカラですわ……汗のかきすぎですの…(枕の次は、水のペットボトルを手繰り寄せ ぐびぐびと中身を飲む)
そうですの、あれも立派な運動ですわぁ…いい汗かきましたものね。 そのまま寝ちゃいましたから…シャワー、浴びてきませんと… -- リーセ
- (引き留めるように抱き締められ、驚きの表情)あっ、ダメ…ですわ きっと今は汗臭くて、そのー……恥ずかしいですし!?
んんっ、むぅ……(その口を唇で塞がれれば、蕩けた表情で)…ぷぁっ…… どうせ汗をかくなら、って…もう。 一回だけ…ですのよ?(紅潮した頬を隠すように、恋人の胸元に顔を埋める) (意識してしまえば止まらない。体温、嗅覚。それらが昨夜の情事を思い出させ、続きを本能が求めてしまう) ん、ぁ……そこ、弱いんですからぁ…っ んん〜っ!(そうして二人のシルエットがベッドに再び倒れ込み…「暗転」) (「これ以上は見せられないよ!」とテロップが表示された) -- リーセ
- 京極刹那の夢 --
- ん……(微睡みから覚めると、そこはホテルの一室だった 窓の外は夏の緑が映えるが風は爽やかに涼しく感じる)
俺は今、何を……(頭がぼんやりして覚束ない ベッドから身体を起こし状況を判断しようとするが) 「よぉ、ようやくお目覚めかぁ、パイセン」(背中から掛かった声に振り返った 誰よりも愛しい人魚の声が) ……しらせ。(二人分の食事を持ってきた彼女に、戸惑いの声を漏らした 彼女はここにいるはずがないのでは?……何故そう思った?) 「変な顔してんなぁ。折角のオレの優勝の余韻が台無しだぜ、そんな顔してっとよ」(人魚は笑って、盆を自分の前に置いた) 「今日で札幌もしまいだ。出る前に北の幸を楽しんでかないとな 見ろよ刹那、ホタテが山盛りだぜ」(明朗に笑う彼女はホタテを摘んで口へ運ぶ) ……そうだな。そうだった(ふ、と笑って刹那も箸を付け出す 今日は競泳インターハイの優勝を祝い終え、京都に戻る日 だったと思う) -- 刹那
- (北海道の海鮮を尽くした料理を大方食べ終えた所で、部屋にノックの音が響く)
「失礼します。申し訳ありませんが、部屋のご移動をお願い致します。当ホテルは満室ですが、新しいお客様を迎える必要が御座いまして」 (ぼんやりとした表情のホテルマンは頭を下げる 満室のホテルにどうやって新しい客を迎えるというのか) 道理があってないぞ。俺達が移動したらそいつがどうやって泊まれるっていう?(刹那が怪訝な表情をして問いかけるが) 「まァいいじゃねぇかよセンパイ。代わりの部屋はそりゃぁいい部屋なんだろうな?」(人魚はそう問い、刹那の肩を叩いて促した) 「勿論でございます。どうぞこちらへ」(誘われるまま刹那達は荷物をまとめ、部屋を出る) (どこまでも続くような先の見えない廊下を延々と歩いていく まるで景色が変わらない、部屋番号だけが増えていく廊下を) おい、何処まで歩かせる気だ。「お待たせいたしました。こちらのお部屋になります」(ホテルマンが開いた扉を潜り、見た景色に刹那は息を呑んだ) (どこまでも手の行き届いた純和風のモダニズム 最高級のホテルのスイートルームかという広々としたへや) 「おい、すげぇぞ刹那!!こんないい部屋用意してくれるんなら移った甲斐があったってもんだ!!へへへ」 (ぱたぱたと掛けていく彼女をよそに、刹那は呆然と部屋から外の景色を眺めていた) ……京都?(見覚えのある景色。幸せの絶頂を過ごした、あのホテル。……そう、今日は派手な祝勝会を上げに来た そのはずだ) -- 刹那
- 「なァにボケっとしてんだよ、パイセン!最高の部屋が待ってるぜ!!」(ぐっと腕を引っ張られ、顔をほころばせた)
全く、お前には勝てんな(それでもその心境は心底楽しみを隠しきれず、共に輝かしいスイートルームへと入っていく) (京都に集まる山海の贅を尽くした料理、部屋付きの非常に大きな風呂から望む侘び寂びの効いた京都の景観。 そして……誰にも告げられぬ最高のひととき。)
(またも微睡みから覚めると、再びのノックの音)「失礼致します。申し訳ありませんが……」はいはい、部屋を移れって言うんだろ(腹八分で止められたことにむくれながらも身支度を整えまた別の部屋へ) (新たな扉を開けば)「おぉーーーっっ!!ヴェネツィアだ!!!」(地中海の潮の香りが鼻孔をくすぐる、欧州の佇まい) 今度は修学旅行か。「難しい顔してんなよ。ほら、人魚が手ェ振ってるぜ」(窓の下の水路に泳ぐ人魚たちに手を振って見せる) (奇妙なホテルに閉じ込められ、今まで見てきたいろんな景色を、愛し人と巡っている これが幸せでなくてなんというのか) -- 刹那
- (舟歌を歌いながらゴンドラを漕ぐ船頭を見ながら、南欧州の風を感じる。そこに二人で佇んでいるだけで幸せだった)
(その後も部屋移動を何度もお願いされ、その度に果てしないホテルの奥へと案内され、新しい光景を楽しまされる) (安っぽい大阪のビジネスホテルはしかし、窓の外の喧騒が賑やかで、街の光は途切れることなく飽きさせなかった) (儀来の幻想的な海中の景色にはマリンスノーが浮かび、目を疑うような景色がいつまでも映っていた) (何処とも知れぬリゾートホテルは温かい南の風をもたらし、遠くに見えるサメの姿も微笑ましく) (殺風景な近未来の部屋の景色は何の面白みもなかったけれど、AIがあれこれと二人の世話を焼いてくれた) (あっという間に時間が過ぎていく どんなところにいても二人ならば極上の幸せだ) 「最初はむっつりしてたのによぉ、楽しそうじゃねぇか」馬鹿を言え、度々部屋を移らされるのも楽じゃない 何よりお前の足が心配だ(そういいつつも、刹那の顔には笑顔が浮かんでいて) 「だったらよぉ、センパイが労ってくれるんだろ?」はいはい。(こんなやり取りももう何度目だろう この穏やかな時間が何時までも 何時までも 無限に続けばいいのに) 「お待たせいたしました。こちらの部屋でございます」(次なる部屋の扉をホテルマンが開き、二人が覗き込む) (……何処にでもありそうな、普通の民家。四人暮らしがちょうどいい程度の、ごくごく一般的な家庭の家。しかし。) (その部屋は数多の直角三角形の形にズタズタに引き裂かれ、梁は切れ、柱は倒れ、ボロボロの廃墟と化していた) 西……京極……!!!!!(そしてその朽ちた家の空から覗くのは、緑色に輝く直角三角形の集合体)
フェルマーーーーーーーーッッッッッッ!!!!!!!
(激情の火が噴火した 最も憎き敵を想起して) -- 刹那
- 「失礼いたしました。こちらでございます」(ホテルマンは慌てて扉を閉じ、もう一度開け直す すると景色は一変)
(先程の損傷は嘘のように消え去り、地味ながらも温かい家の景色へと変わった) 「……センパイ?顔怖いぜ ヤなことがあったんなら、さぁ」(人魚は刹那の袖を引いて部屋へ入ろうと促すが) (刹那は気づいてしまった これが罠であることに 碧龍オルタードゥームの仕掛けた暖かくも恐ろしい罠) この無限ホテルの仕組み……奴め、「ヒルベルト」を飲み込んでいたか(この手口はパラドックスのものと看破し、脱出の手立てを探る) 「なぁ、何難しいこと考えてんだよ刹那ァ」(心配するように袖を引く彼女を制止して、刹那は首を横に振った) すまない。俺は出なければならない。ここにいるお前は俺の脳が作り出したしらせだ。 無論愛しているとも。どこまでも二人で行けるぐらいには。でもな。(目を潤ませて) 俺の愛した海道しらせは、俺なんかでは想像もつかないほど明朗で、カリスマがあって、どこまでも引っ張ってくれるいい女なんだ。(そう、微笑んで返した) だから俺は出なければならない。愛した女を守るために。お前の続きを想う為に。(ぐっと抱き寄せた) (腕の中の彼女は、一瞬寂しそうな顔をして、直後に)「じゃぁしょうがねぇよなぁ!京極刹那は誰よりも強くてカッコよくて、カワイい女だ!オレが見送ってやんなきゃなんねぇってもんだ!!」 (ハグを離れて、人魚はぽんと刹那の肩を叩く)「さぁ、言ってやんな!!よくもこんなとこ閉じ込めやがってってな!!!」 (自分の夢に励まされるとは、と笑って刹那は歩みだす)おい、クソホテルマン。このホテルは最悪だ。もうこれ以上泊まるつもりはない。チェックアウトさせてもらう その前にだ……忘れ物をしたかも知れん。各部屋を回って確かめさせてもらうぞ。他に泊まっている客を追い出した上でな!! まさかこの期に及んで乙女の恥ずかしい失せ物を他の客に見せるなんてサービスの悪い事はせんだろう?(に、と笑って迫る) 「し、しかし当ホテルは無限の客室が全て満室でして、お客様をお出しする先が……」 あるじゃないか。先頭の客を出して、その空いた部屋に奥の客を入れる。その空いた先に更に奥の客を入れていけばスペースが確保できるだろう? (それは「無限ホテル」を逆転させて全てを吐き出させる計略 慌てるホテルマンに対し、人魚はそーだそーだと拳を振り上げ刹那を応援する) -- 刹那
- 「しょ、承知いたしました……」(ホテルマンは観念し、頭を下げた そして先導する彼を追おうとした所で、人魚は足を止めた)
「オレはここまでだ。後は頑張んな」(そう、寂しそうに微笑んで、刹那に出口を指し示した) しらせ……(思わず振り返り、表情を崩してしまった) 「寂しい顔すんなよ。なァ 天下の国家公認退魔師サマの名が廃るってもんだろ」 「それとも、オレがいなきゃ嫌ってか?」(呆れた表情で見つめ返すが) 嫌に決まってるだろう!!俺が、俺がどれだけ一人で、ずっと孤独で……(涙が溢れ、立ち尽くしていた) (そんな刹那を、人魚は優しく抱き止めた)「なぁ、パイセン。そんな寂しがり屋だったんだな」 「こいつは現実のオレも知らねぇ……いや、気がついちゃいるかもしれねえけどもよ、誰にも言ってねえことなんだろ?」 「夢が独り占めしちまうのもいいけどよ。やっぱ、打ち明けなきゃダメだろ」 「だからさ。」(言葉を区切って)「現実のオレを頼むぜ、刹那」(拳を突き出して、白い歯を見せて笑ってみせた) ……ああ、任せろ!!(涙を拭って、拳を突き合わせた そしてもう、振り返ることはなかった) (刹那が歩みを進める度、ホテルは軋み悲鳴を上げていく 無限ホテルは収束を逆転され、「ヒルベルト」はオルタードゥームの胃の中のまま分解されていった) -- 刹那
- 雨月樒の夢 --
- 雨月樒への幸福な夢として、かの龍が見せて来たのは果たして、家族の夢だった。
春の日差しが柔らかい、京都郊外の散歩道。死んだはずの父親と母親が、自分の前で笑っている。 傍らには姉がいて、ほどけた靴紐を結んだ俺は、急いでみんなに追いつこうとして走る。 その拍子にあんのじょう躓いて転んで、姉は大笑い、俺は大泣き。 父さんはどんと構えていて、母さんが手を貸してくれる。 その母さんの顔は 顔は―― -- 樒
何もない。ただの空亡だ。
-- 樒
- 「やり直しだ」
「やり直しだ、オルタードゥーム」 明晰夢の如く、夢の中で夢を自覚した雨月樒は、何もない虚空を睨んで凄む。 「こんなものが、俺の望む幸福であるものか。俺は母の顔も思い出せないんだ」 「絶対の安心を招いただろうその手の温もりも、その声がどんな響きだったかすら」 「狙いは理解した。俺を捕らえるのだろう、ならばもっとやる気を見せろ」 風景が歪んでいく。 -- 樒
学校からの帰り道。麗らかな夕暮れを歩む、二つの影がある。 傍らに立つ少女は銀の髪、紫の目。 こちらを見上げて微笑む。重なり合う手は、柔らかな温もりを共有させている。 週末のデートの予定や、学校であった他愛ないことについて、穏やかで楽し気な語らいが―― 「やり直しだ」 虚空に向けて言葉を放つ。 「これは俺が夢見て、そして得られなかった未来だ。」 「そんなものは要らない。幸福など感じないんだよ。ただ、虚しいだけだ。」 「俺を苦しめたいわけではあるまい? オルタードゥーム。」 風景が歪んでいく。 -- 樒
- 「やり直しだ」
風景が歪んでいく。 「やり直しだ」 風景が歪んでいく。 「やり直しだ」 風景が歪んでいく。 -- 樒
やがて。 空間はただ真っ黒いだけの空間を映した。 自分の手すら見えない永遠の闇。流れる時間も、音も、風景も。何もないひたすらの虚無の空間。 現実を代替すべき悪しき運命、オルタードゥームが匙を投げたのかもしれない。 この人間は最早幸福を感じない。 ただ閉じ込めておくほかにない、と。 だが、雨月樒は思う。 『ああ、俺が求めていたのはこれだ』 闇より暗い暗黒と、凪のような静寂の中で 雨月樒は夢をも/助けるべき他者の生さえ/救うべきその死すら見ずに 幸福な静寂に沈んで目を閉じる。 どこまでも静謐で、安寧な眠りがそこにあった。 それは死に似ていた。 -- 樒
どれだけの間、眠っていただろうか。 何時間か。何日か。それとも何分か。 何かが。何かが樒の眠りを妨げる。 嫌なんだ。眠らせてくれ。 もう誰の死をも見たくないんだ。生きている誰をも見たくないんだ。 助ける気力なんて残っていないんだ。 苦しいだけなんだ。 生きているのが、息をするのも!! 樒の眠りを妨げるのは、いつか見た泡沫の夢。 雨月樒の意志の底、崩れかけの空亡に、託された埋め火。 そうあれかしと投影された理想像。かくあるべしと幻想された、とても残酷な我が儘。 あの日、あの手が残した余熱(ほとぼり)だった。 もう精神は壊れかけ、破滅的にぼろぼろで、傷だらけで、 いつ崩れ去ったっておかしくないのに。 樒の手足にはまだ力が入る。 「もう本当に嫌なんだぜ、俺」 「でも、格好悪いのも嫌だからな」 それは彼がどうしようもなく優しくて、かっこつけで、やせ我慢が得意だから。 そのおかげで、まだ少しだけ動けるから。 動けるなら、やらなくちゃいけないから。 ただそれだけの理由で。 雨月樒は目を覚ます。 -- 樒
- 創真霧人の夢 --
- (日の落ちた京都府市内、嵐山の麓。山から下山してきたのか、ソフトシェル姿の創真霧人が藪から抜け出て舗装され道路にその身を現した)
ん〜!遂に遂にツチノコを捉えたぞ!母さん達に見せてみよう。驚くぞ! (手からぶら下げた木製のかごの中に未確認生物であるツチノコらしき生き物を入れつつ独り言ち) (彼にとっては普段と変わらない行動で、見慣れた帰り道。ただ一点違うのは両親達がその帰りを待っている事) (普段からそういった面は見せてはこなかったが、やはり、まだ子供。家族達と離れ離れでいるのに思う事はあるのだろう) (冒険の成果を意気揚々と家族に見せる。現実では中々なかった状況だが、違和感も覚えず、ひどく幸せそうにしていた) -- 創真
- ああ、そうだ…明日はこれをユエややっくん水内達に見せて回ろう
特にユエとは一緒に探し回ったしなぁ…一緒に見つけられなかったのは残念だけど、きっと喜ぶぞ (普段とやってる行動があまり変わりが無いのは、つまり常日頃から幸せと感じているせいだろうか) (鈴虫寺を横目に通り過ぎ、星の見えにくい京都市内の明るい空を見つめて足早に歩く) (近代的な家々を通り過ぎると、その中に昔を感じさせるいかにも日本家屋といった装いの家が見える) (それなりに裕福な家庭なのだろうか、それなりに広く取られた敷地の囲いの中央に据えられた大きめの木の扉を抜け、家の玄関口へ) (すりガラスの引き戸の取っ手に手をかけ、開けようとするが、一瞬手が止まった) ・・・?(何か引っかかった様子で不思議そうな顔をしたが、家の中から漂ってくるカレーの臭いに堪らず戸を開けた) ただいま!母さん!父さん!(ああ、なんと幸せな夢だろう。霧人は今、喜びを感じていた) -- 創真
- 「──────────────」(声が聞こえた、聞きたくもないアノ声が)
うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!? (霧人は絶叫を伴い夢の世界から引き戻された) ハァ・・・ハァ・・・アァァァァァ・・・嘘だろ…なん…なんだよコレ…なん…だよっ… (力無く、地面に手を付き嗚咽を上げて声にならない声を上げる。夢の中で一体何があったのか) (答えはない。いや、きっと誰に聞かれた所で答える事は無いだろう…地面に水滴が幾つも滴り落ちる、それは涙か脂汗か) …殺してやるッ…これが終わったら絶対殺してやる!!ふざけやがってぇぇぇ!!! (地面に爪を突き立て握りしめたのか、はがれた爪が地面に落ち、指から血が噴き出していた) (顔を上げればその目に復讐の炎が燃えているのがわかるだろう、しかし、それは…この場に居る誰に対してでもなかった) -- 創真
- 二胡市かなえの夢 --
- 「 ・・・オイ !・・・起きろやアホ!」
(べしっとはたかれて目を覚ます・・・ここは・・・教室だ・・・あれ?おかしい、わたしは確かにみんなと一緒に竜に挑んで・・・) 「まぁだ寝ぼけてんのか?」(かなえがジト目で睨んでくる・・・本気じゃないとわかってはいるけれど・・・やっぱり彼女はちょっと怖い) 「んもー・・・かなえちゃん、あんまり意地悪しちゃダメだよ? ちゃんは疲れてたんだよね?午後一体育だったから・・・」(メガネを掛けた少女、茉奈美が窘めて) 「体育で疲れる事ってあるー?」(いつもジャージな少女、翔子がマイペースに輪に入ってくる) -- かなえ
- 「意地悪じゃなーいっ・・数学の山田、すっげぇ目で の事睨んでたぞ?『起きたら職員室に来るように言っとけー』だって?・・・無視して帰っちまおうぜ?」(かなえがわるーい笑みを浮かべて誘い)
「んもぅ・・ダメだよ?ちゃんと行かないと」(茉奈美が窘めようとして) 「まぁまぁーそれより茉奈美?例の彼とはどうなってるのさ?」(翔子が絶妙なタイミングで介入してくる) (急に慌てだす茉奈美を2人がからかい、買い食いでもしながら色々聞き出すなんて流れになる) -- かなえ
- (そう・・・そうだった・・・わたしは親友で・・・いつも一緒にいた)
(翔子が陸上の大会に出るって時は皆で応援しにいった・・・茉奈美の用意してくれたお弁当が凄く美味しくて「主役じゃないのに一番食べてる」なんて怒られた) (茉奈美の机にラブレターが入っていた時は、一体誰だと湧いて、こっそり見守ったりもした) (みんなで遊びに行った日に、ちょっと柄の悪い人たちに絡まれた時は、かなえが怒鳴りつけて蹴散らしてくれた・・そんなんじゃぁ彼氏できないねって揶揄ったけど、すごく頼もしかった) (すごく、すごく楽しい・・けど・・・何かが物足りない・・・何かを忘れてる・・・そんな気がした) -- かなえ
- 「唯だよ」(かなえが言って)
「唯ちゃんだね」(茉奈美が頷く) 「おいおいおい 〜唯ちゃんのことわすれちゃったのー?」(翔子がもたれかかってくる)
──助けて・・・助けてくれ・・・・!お願いだ・・・!──
(誰か・・・誰かの・・・声が聞こえた・・・そんな気がした) -- かなえ
- (かなえがチョップを放つ)「気がした、じゃねぇよバカ・・・しっかりしろ?」
「私たちにとって、とっても大切な事の筈でしょ?忘れちゃダメだよ」(茉奈美が横に立ち) 「こいつぁショック療法が必要だね〜?」(翔子がうんうんと頷いて──) (三人がニカっと悪い笑みを浮かべると・・・わたしを真っ暗な闇へと付き落とす──) -- かなえ
- (暗い、暗い階段をゆっくりと降りていく・・・これは記憶だ・・・一年前の記憶・・・奥から声が聞こえてくる)
「緑川ぁ!次だ!次の改造人間を出せ!」 「も、もうありません!さっきのあれが最後です!」 (二人の男がもめている様子が聞き取れる・・・) 「くそっ!組はもう滅茶苦茶だ・・この疫病神め、てめえがさっさと洗脳手術をしちまわねえからこんな事に・・」 「せ、洗脳手術だけなら直ぐにできたのに、肌色の調整作業を並行してするように言ったのは貴方たちだ!」 「ったりめぇだろうが!何が最高の嬢になるだ!あれじゃ唯のバケモンだ!誰も寄り付かねぇよ」 (何かがぶつかり、積み上がった物が崩れる音・・・隠された物が、暴かれる音) 「・・・あん?なんだまだ1匹いるじゃねぇか」 「ま、待って!その子は違う!」 「何だこりゃ・・・ただのガキじゃねぇか・・・緑川テメェ!こんなもん作ってる暇があったらもう1匹くらい作れただろうが!」 「や、やめろ!唯に・・唯に手を出すな!」 「うるせぇ!」 (発砲音・・・扉を開けると血だまりに倒れ伏す緑川博士と、少女を人質にとった男の姿が見えた)
「助け・・助けて・・・」(緑川がこちらに向かって訴えるのが聞こえる) ・・・緑川てめぇ・・・よくそんな事が言えたモンだn── 「唯を!・・・唯を助けてくれ・・・!・・・お願い・・だから・・・あの子は・・・私の・・全てだ・・」 (言葉に詰まり、男を見る・・・嗚呼、色んな記憶がよみがえった今なら分かる・・・こいつはかなえの、茉奈美の、翔子の仇だ・・・アタシたちの因縁) (緑川は確かに憎い、こんな奴の頼みなんて聞くつもりはない・・・だからこれは、それとは関係ない) (目を覚まさぬ小さな子・・・それを人質にとる男・・・あの子を守れと魂が叫ぶ・・・あのクソ野郎をぶちのめせと魂が訴える・・・これが・・・わたしの・・・怪異伊邪那美のオリジン) 「こ、こ・・・の!・・・このバケモノめぇぇええ!!」(産み落とされた怪異の群れが、百鬼夜行となって場を呑み込んだ) -- かなえ
- (また・・・暗い闇の中にいる・・・幸せな夢なんて物はとっくに崩れ落ちていた)
(ぎぃっと音がして、振り返る・・・茉奈美が首を吊っていた) (ひどい姿だ・・・体中傷だらけで、入れ墨にピアス・・・何の薬か分からない注射痕がいくつもある) 「彼が逃げたの・・・助けに来てくれたのに・・・私の姿を見て、悲鳴をあげて・・・もう・・・どうやって生きて行けばいいのか分からないよ・・・」 (そっと抱えて下ろし、抱きしめる)大丈夫だ・・・もう大丈夫・・・ちゃんと綺麗に治ってるんだ・・・お前は綺麗だよ、茉奈美 もう、こんなひどい目に合わせやしない・・・あー・・・ちょっとは傷つくけど・・・それは理不尽に抗う為だ・・むしろ勲章さ 「うん・・・負けちゃダメだよ」(そう言い残しふわりと解けて融合する)
(ぐちゃりと、翔子が落ちてきた・・・頭がぺちゃんこになっていた) 「地獄みたいな場所でも、子供が出来れば何かが変わるって・・前向きになれるかもって・・そう思ったんだ・・・でも・・ちゃんと産ませてあげられなかった・・・」 (助け起こし、抱きしめる)・・・ごめんな・・わたしの事を好きって言ってくれる様な酔狂な奴にはまだ会えてない・・・でも、いつか現れて・・その時が来たら、ちゃんと産むよ・・・必ず守る・・・約束する・・・もうあんな経験はさせないから・・・ 「約束・・だよ?」(崩れ・・・融け合う感覚)
(泣いている声がする・・全身焼けただれて、冷たい床に横たわったかなえが泣いていた) 「寒いよ・・・熱くて・・さむい・・お腹すいたよぉ・・水がほしいよぉ・・・・もう・・意地はんないから・・・悪かったから・・ひとりにしないで・・・助けて・・・」 (優しく抱え上げ・・・深く深く抱く)お前は独りじゃない・・・わたし達がいる・・友達も、仲間もいっぱいいる・・・もう、こんな所で独りで死んでいくなんて事は・・絶対にないから 「忘れ・・ないで・・・」(かなえが消えて、一つに融けていく) -- かなえ
- (砕けた欠片が、寄り集まって一つの鼎を作る・・・わたしを入れる為の器)
(この醜く腐り、蛆の湧いた魂を修める為のボロボロの器) ・・・それでもだ・・・こんな所で、足踏みしてる暇はねぇんだ 体も、魂も、どれだけ穢れてると言われようと・・・心まで、生き様まで穢れたつもりはねぇ・・・ (見上げ、不敵に笑う) 遊びは終わりだオルタードゥーム、ぶち殺してやるから覚悟しな(びしり、と音を立てて空間に罅がはいり・・・目が覚める) -- かなえ
- 織部御影の夢 --
- 「御影〜!早く来て食べなさい!」
母の声が響く、妙な夢を見たせいで随分と寝坊してしまった。不味い、これは不味いですよ。 私がニンジャになって暴れまわる中々素敵な日々、成る程夢に浸りたくなるのも分かります。 「分かってるー!今行くー!」あれ私セーラー服でしたっけ?近場はブレザーの筈だったけど…。まあいいや。 大慌てで階段を二段飛ばし、三段飛ばしで飛び越えてキッチンへ。 「おはようお姉ちゃん」小学生の弟が笑い掛けてくる。頬に付いた卵の欠片を取ってやり自分の口に押し込める。そのまま出ようとして。 「おい御影それをご飯と言うんじゃないだろうな?ちゃんと食べなさい。」 父が苦笑交じりに優しく微笑みながら自分を引き止めてきた、流石に誤魔化せなかったか。 「あっバレました?愛情分籠もってるとかで行こうかと?」 そんな事を宣いながら自分はテーブルに付く。…なんだろう、ご飯がぼやけていて良く見えない。いつもは…。いつもは…何を食べてたんだっけ…。 -- 御影
- なんだかよく分からない物を食べた気がしたけれど準備万端。
いつもの変わらない日常、まあこなれた日々ですがそれでも実に楽しいものです。 怪異とか色々厄介なのも出てくる日々ですが頼れる友人達も居ますしね。 「帽子よーしハンカチよーし」弟の持ち物を一つずつ点検してやる、相変わらず不備無し。母も弟も立派なものだ。 「お姉ちゃんのハンカチは?」「へへへ」「へへへじゃないよもー」 そう言って弟は私のお気に入りのハンカチを差し出してきた、いやー実に立派だ。私がヤバいだけかも知れない。 「将来は大統領とかになれるぞ吉祥!」 などと呆れ顔の弟を煽てつつ食事を終えればお皿は台所へ、急ぎ足で玄関へ向かえば革靴を履く。 待っていた弟の手を握る。うん温かい、生きてるってのは良い事です。 「じゃー行ってくるねー。」「行ってきまーす」私と弟は両親へ声を掛ければ学校へ向かう為に扉に手を掛ける。 すると大柄な影が扉のガラス越しに現れた。多分軽く2m超えてる、やべーなシュワちゃんか?…見覚えがある気がする。 -- 御影
- 「あの〜すみませんそこに立たれると開ける事が出来なくてですね…」
私はその大柄の影に声を掛ける、…何故かゴクリと唾を飲んでしまった。いや飲むだろう、明らかにやばいですもん。 どうしようか弟と見つめ合ってちょっと考える、お父さんを呼ぶべきか?いや呼ぶべきだな。 「お父…」「これが御影君の夢かい?」大柄の何かは私が言葉を紡ごうとしたのを遮ってきた。夢?何言ってるんですかね。 「とてもいい夢だね、ありふれた日常。けれどそこには家族の愛情があってかけがえのない温もりに満ちている。」 こいつやばいですよ、なんか語り始めてます。「お父さーん!」父を呼ぶ、返事が無い。…トイレでしょうか。そう思いましょう。 「私には最早取り戻せないものさ、けれど君にとってはこれを夢では無く現実にする方法がある。」 弟の手をきゅっと握る、なんでしょう宗教とかそういう奴でしょうか。それともサイコパス?どの道…。 「あれ、どうして涙が出てるんでしょう。…この人ちょっと怖すぎましたかね?お母さーん!」 母を呼ぶ、返事は無い。どうしたんでしょう、これは鍵を掛けて戻るべきでは? 「あのすみません…ちょっと立て込んでまして…。」一旦留まって貰えるよう声を掛ける。…弟の手の感触が無い。 「…だが今は夢から覚めるべきだ、彼を放っておけばこの夢すら手の届かない所に行ってしまう。」 膝が震える。手が震える。さっきご飯を食べたばかりなのに喉が乾く。視界が定まらない。 震えたまま玄関の扉に両手を付く、立っていられないからだ。 これを受け入れる事を恐れる自分と受け入れない事を恐れる自分が居る。なんて、馬鹿な、夢を、見たんだ。こんなもの何処にも。 「ある、望んだから君はこの夢を見たんだ。オルタードゥームの見せた夢なのは確かだがこれは君の深層心理が形作った夢なんだよ。」 嗚咽が漏れる、止められない、なんでこんなものを見てしまったんだ。 -- 御影
- 震える手で玄関の扉を開ける。そこに立っていたのは青黒い闇。いつも傍らに居て私を支えてくれた人。
でも顔を向けられない、いつもいつも復活を叫んでいた癖に私が一番望んでいた夢がこんなものなんて俯いた顔を上げられない。 涙で歪んだ視界に青黒い闇が伸ばされる、これはきっと手なのだろう。あの日掴まなかった手。また差し出してくれた手。 震える手でその手を掴めば喉奥から漏れる言葉を無理やり吐き出す。 「殺します、オルタードゥームを確実に、徹底的に殺します。」 手が握り返されれば私達はまた一つになった。顔を上げる、玄関の外には何もない空白の世界。 一歩踏み出した時三つの声が聞こえた。「行ってらっしゃい」と。なんて、なんて残酷な夢なんだ。 -- 御影
- 異界映画館シニスター・レイトショー --
- 薄暗い異界の映画館内は、今までの唯一の灯りだった券売機も明滅を繰り返し、
不安な静けさに満ちている。 --
- (玩具のバズーカみたいな形のガジェット『EXIT』)
(これには既に空間に穴を開けるレベルの力が装填されている) みんな、準備はいいか? -- 千歌
- そぉいや 最期のこれって なんか映画なん? (券いらんのかなぁ と券売機を指している) -- 片刃
- 券売機消えてるね…どうやって突入すればいいんだろ? -- つばさ
- 準備はいいが、もう一度説明してくれないか? そのバズーカでどうしようって? -- 樒
- 千歌の後ろに立っていると要らん巻き添えを食いそうな形状をしているな…(バズーカ型…) -- 残月
- どこからでもかかってきやがれですわー!(シャドーボクシング中) -- リーセ
- (スマホでどこかと連絡を取っていたが…)…ん? 途切れたな。え、バズーカで一気に奇襲??? -- 灯華
- ああ、そのEXITで管理人室に繋がる扉をこじ開ける。
そうするとオルタードゥームがいる異界に直接繋がるはずさ。 後は戦闘、すべてを終わらせる。みんな、気をつけて。 竜の巣を突くんだ、どんなことが起きるかわからない。 -- ブレイズ
- (準備運動)よし・・・いつでもいいぜ?(ぺしっと拳を打ち鳴らす) -- かなえ
- ・・・できてます。ケリを付けましょう -- 創真
- ああそれ 管理人室の鍵やったんやなぁ (うんうんでかいな とバズーカを見ている) -- 片刃
- 3……2……1、Fire!!(EXITが正常に作動すると空間に穴が空いた)
(扉は開いていない、空間がそのまま砕けたような形になる) よし……みんな、行こう! -- 千歌
- おうよ!(空間に空いた穴に突撃する) -- かなえ
- EXITは僕が預かるよ。(空間魔術で収納しながら)よし……行こう! -- ブレイズ
- 空間そのものを砕くなんて、そうそう見れるシーンじゃありませんわね…さ、慎重かつ大胆にいきましょうっ! -- リーセ
- 一ノ瀬ちゃんナイス! さて鬼が出るか龍が出るか。龍じゃなかったら困るんだが。全員で行って、全員で帰る。行こうぜ〜。 -- 灯華
- これが空間の穴…破れてるみたい………(珍しそうに眺め) いこー!(ジャンプして飛び込んだ) -- つばさ
- 龍以外の奴が出たら厄ネタ一個追加だぞ。さぁ、どう待ち構えている?(カードを構え、ゆっくりと空間の亀裂へ足を進める) -- 刹那
- ほっ、と(空間の穴に、軽々と体を投げ入れた) -- 樒
- 大人しくしててくれよ…(胸元を握りしめてから空間の穴へと歩いていく) -- 創真
- 龍の奴が罠を仕掛けていないとも限らん…が、それごと切り刻んでくれよう。 -- 残月
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