名簿/490888
- (とある日のことであった)
(基本的に日常生活ではカラルとロクショウは行動を共にしない) (カラルはそもそも自らのインテリジェンスソードであるロクショウを疎んじているし、ロクショウも別に自宅で好きなだけ着せ替え人形を楽しめるので、外出時はお互い別に活動することが常となっていた) (毎度のようにロクショウが瞬間移動で一人自宅に帰ったところ、部屋の中の様子が一変していると理解した) (カラルが買い付けた参考書が並べられている木造の本棚は中身を散乱させ) (普段眠るはずのベッドは無色透明の液体が撒き散らされ、その機能を停止させていた) (床の惨状も酷いもので、破損したフラスコ、ビーカー、その他金属の実験器具がおかしな方向にねじ曲がり、台風の一過でもあったのか、と勘違いさせられる) --
- ふーむ、これはまた面妖じゃのう、ただの物取りかあるいは……カラルの研究を狙う誰かの仕業かの
となるとあやつは逃げたか、あるいは攫われたか……あるいはまだ戻っておらぬのだろうか (ともかくこうなってしまっては不干渉のままを貫くわけにも行かぬ、と気配を探る) (邪魔する者でもなければマスターの居場所など簡単に分かるはずだ、と) -- ロクショウ
- ただいま。(気配を探るまでもなく唐突に、入口の戸を開き主人が出現する)
(交配した部屋の様子には流石に閉口するも、部屋の奥―金網で仕切られていた片隅の区画の傷み具合が特に酷いと分かると、納得したように首を縦に振った) そうかそうか。実験は失敗だな。これは後始末に少々骨が折れそうだ。 -- カラル
- なんじゃ、これはおぬしの仕業であったか、私はてっきり厄介ごとに巻き込まれたと思っておったぞ
して、失敗とは私を調べてなにやらやっておった研究の事か?それと後始末のう、なにやら厄介ごとには間違いなさそうじゃなぁ…… ともかく何をしておったのかの、話せとは言わぬが情報の共有と言うのもまた大事な事じゃぞ、うむ -- ロクショウ
- 何だい戻っていたのか。呼び戻す手間が省けたな。
おや、インテリジェンスソードはマスターの生命の危機くらい察知してくれると思っていたが。 何をと言われても返事に困るな。単に私が君の××××を××して、私の×××を××××××し、××したものを××××させたまでだ。 どうやら××が備わる前に暴走したようだな、非常に遺憾だ。 ふふふこれだけで出る所に出れば私は重罪人として塀の中で一生を終える可能性は高いな。 出来心だった、許して欲しい。 -- カラル
- 残念じゃがカラルがそれを望んでおるまいに、私はあくまで力を求められれば力を与えるだけじゃよ
無論お主は黙って殺されるタマではあるまいにその場合には私を呼ぶだろうて、それが無いと言う事は呼べぬ状況か必要としないと言う場合だけだの (と形ばかりの反論をしつつ、いかにも物騒なカラルの話を聞いてむぐぐと唸る) いまひとつ要領を得ぬ説明だが何となく理解した、しかしまぁお主がそう言うしおらしい事を言う場合は本心が逆の場合が多いんじゃよなぁ どうせその暴走した何がしを捕獲なり壊すなりするのであろう? -- ロクショウ
- 一年余りも付き合っていないのに、よくもそれほど私を理解した口を叩いてくれる。
(やれやれという風に肩を竦めて) 街の景観を損ねる屑は掃除する必要がある、そうだろう? 求めていた結果が得られなかった以上、アレは私にとって無価値に帰した。 捨て置くことは簡単だが、目覚めが悪いのでね。すまないが君にも手を貸してもらいたい。 -- カラル
- 理解などしておらぬよ、ただ私がおぬしという人間を私の尺度で決めておるだけだからのー
だがまぁ、その態度から察するに当たらずとも遠からず、と言ったところか(満足そうにクククと笑うロクショウ) ではそう言う事にしておこう、言ったであろう?力を求められれば与えるとな 研究も良いが実際に使ってみてこそ理解できる力もある、これは良い機会とも言えるじゃろうて……さあ私を取るがよい、お主が失敗と評するそれもすぐ見つけてやるでな -- ロクショウ
- (揶揄する声にも答えず、あくまで自らの目的を達成するために彼を手にする)
(やはり余計な感情を排した、ギブとテイクの関係が性に合っていると痛感しながら、己を支配するざわめきに身を委ねる) (掌から全身にパルスが伝播していく。ロクショウが電化製品だとすれば、カラルは外付けのバッテリー) (優秀な能力を誇る機械は、助力を得て更なる能力を得、その全てを存分に発揮する) (見えない無数の電線が接続され、今一人と一本は一体となった) そういえば、初めてかな。君を本気で扱い、戦いに臨むことは。 (その声色は、新しい玩具を与えられ高揚する子供にも似ていた) (碧色の瞳は、同じ色をしたインテリジェンスソードの力により、街の全てを脳内の地図に捉え、的確に目標を捉える) ……広場か。 -- カラル
- 確かにそうだのー、どうじゃ初めてインテリジェンスソードを抜いた感想はー?
(カラルの体の変化は容易に把握できる、一種の高揚状態にあるのは理解しつつも敢えて聞いて見るのがこの剣の性格だ) 今ならば何でも出来るような思いであろう?細かい事は抜きじゃ、やれると感じる事をするがよいぞー (そしてもう一つ、ロクショウの趣味も発露する、曰くメイド服と言うものだがデザインは非常にシックなもので、そう言う冒険者も多いこの街に置いてはさほど目立つものでもない) うむうむ、さて行くとするかのう(ぐふふ) -- ロクショウ
- 発情薬が撒かれた --
- (私剣だし人型もないし効くわけないんじゃが……どう反応したものかのー、気づかぬ振りが一番面倒じゃないかのー) -- ロクショウ
- (ログハウス、フラスコと参考書の間で睨めっこをしていると、背中に異質な気配を感じた。もう慣れたもので、無機質な同居人が部屋の中に増えた合図だと伺い知れる)
(瞬間移動で外界からロクショウが戻ったのだ。特に外出を禁じているわけでもないし、勝手に遊んでくれて構わないが、たまには気分を変えて尋ねてみる) ロクショウ、君の他にもインテリジェンスソードが存在するんだろう? よければ、彼らの事を聞かせてもらえるかい。 -- カラル
- (帰ったぞとの挨拶も無いまま、いつも立てかけられてある場所へとその刀身を落ち着ける)
(普段であればカラルの研究の邪魔故こちらから話しかける事も無いのだが、今日ばかりはお互いが同時に口を開いた) な、なんじゃ、お主は私の心が読めるようにでもなったのか?まぁよいが、丁度その事で話があったのだからのー おる事はおる、気配は感じられる訳じゃが……その中で直に会って話をしたのは一振りだけじゃな、故にその者の事だけ話そう 名をディバウリングリードと言う、その名の通り何でもかんでも斬って喰う事を存在意義としている剣じゃよ そやつも我等と同じようこの場所に惹かれたのだろうが、まーそう言う性格ゆえ他の剣を見れば文字通り喰って掛かるヤツじゃー と言うわけだからカラルも気をつけよ、私を持つ以上は狙われる可能性は十分にある、まぁ持たねば良いのだがな -- ロクショウ
- (動揺した様子のロクショウに首を傾げ、説明を耳に入れる)
斬って喰う、と。喰らうことを主目的とするならば、実に非生産的と言わざるを得ないな。 大抵そういう輩は自らの欲望を充足させるため戦いに身を投じるパターンが多い。 他者より強く。他者より上に。彼らの渇きを満たすには困難を極める。 私しても折角手に入れた剣を理由もなく奪われることは本意ではないし、必要とあれば……。 (戦いを辞さないな、と続ける) インテリジェンスソードにはマスターが必要だろう。その剣の操者はどんな人間なんだ? -- カラル
- 欲望、そうじゃのう、そうとも言える
人間が呼吸し心臓を動かす事を止められぬように暴食もまた喰う事を止められん、それを止めると言う事は自らの存在を否定するに等しい事じゃ (とは言えヤツにも好き嫌いはあるがな、と続けたところで言葉を改める) 暴食にマスターはおらん、我等は人の形を取れることは知っておろう?それによって自らを振るう者もいる、そう言うことじゃ もっとも、あれは死肉を操ってその人形を作っておるようだな(つまりは私と同じ剣一振りじゃよ、と続ける) -- ロクショウ
- 捕食をアイデンティティとする剣か。星の数ほどに鋳造された以上、そんな性格の曲がったはぐれ者の存在もしかり。
全ての剣を喰らうまで、彼の活動は終わりをみないのだろうね。 しかし、インテリジェンスソードがその能力を最大限に稼働させるには、マスターが不可欠と解釈していたが? (多少考え、自分の見解を述べる) 彼にとって『喰らうこと』が至上命題となるなら、所有者の有無は彼を阻害しない。 手段や経過など、効率的な捕食は二の次なんだ。彼が今の状態を苦だと感じる可能性も、極めて低い。 (勝手に納得して)私の美学からは少々外れているな。兵器としては確かに一流としても。 -- カラル
- んむ、まさにその通りであろうのー、あるいは我等の作り手が我等のカウンターとして生み出したのやもしれん
まー今となってはそれを論じるのは無意味じゃがな、さしあたっては運悪く暴食と鉢合わせた場合を考えるべきだのー ほほう、カラルは暴食を振るいたいと思うておったのか?あいつも相応しいマスターがおらぬから肉人形を作っておると言ってたのぅ あるいは認められるやもしれぬなぁ、おぬしも中々の変わり者じゃし?(カラカラ笑うロクショウ) それはともかくして、私が知ってるのはこの程度だのー、役に立てば幸いじゃ -- ロクショウ
- 少なくとも、君よりは実用性と保有するメリットが高いかと考えたんだ。しかし話を聞くに、五十歩百歩かな。
インテリジェンスソードは神々の遊び。人間が全てを理解し身体の延長上とするには、まだ時間がかかりそうだよ。 私と君の関係から予想するに、剣と操者については一切の因果関係が排斥され、単純に波長でマスターが決められるものだと思う。 次々主を乗り換える剣もいれば、君のように長年孤独に耐えて来た剣もいる。 (ちらり、笑うロクショウを見やり) だから君も、どうぞ私より魅力的でこれぞという人間を見染めたら、私から去りたまえ。 私は君が縛る道理はなく、君も私の下に留まる義理だってないしね。 -- カラル
- うむその通り、我等が我等を振るうに相応しい主を決めるのであって、それはいかなる外的要因にも左右されぬ
だからこそカラルに拾われるまでは暇を持て余し要らぬ知識ばかり集めていたのだからなー まぁだが安心しろ、とも言えぬか、おぬしにとって私の趣味はいらぬ迷惑であろうし、いずれは去るさ挨拶くらいはしてからのー そもそも我等と人間では生きる時間が違い過ぎるし?中には寿命を延ばし千年単位で一緒に居る剣もおるそうだが、私にその気は無いしの で、だ、研究の進み具合はいかがじゃな? -- ロクショウ
- くっ……くくく……はははははは!
(説明を聞くうちに、堪え切れない、という風に笑い始める) それは何ともロマンチックだ。反吐が出る。本当に一生涯の伴侶だな。 自らの矮小さも知らず、世界の中心だと錯覚し、全てを手にできると思い上がった、愚か者たち。 ああ、本当に―(まるで、昔の私を見ているかのような、滑稽に過ぎる)―笑い話だ。 (目尻に涙を浮かべていることは、ロクショウの見間違いではない、はずである) 研究の方はだね、程々に、と返事させてもらおう。本格的に着手するには時間も人手も機材も不足しているんでね。 せいぜい君の情報を解析させてもらっているくらいさ。 -- カラル
- そこまで大笑いするところか!?そう言う事をする兄弟にもそれなりの理由があるのじゃろうにー
ま、我等ならまだしも、百年しか生きぬ人間が果たしてその心を保ちえるか、とは思うがのぅ 愚かと断言するカラルもまたその様な時代があったのか、その時代に出会えていたなら今笑えなかったやも知れぬな%br;(しかしそれが間違いであると知った、そは紛れも無い前進であり成長の糧となるべき事柄だろう、そう思う) ふむ、まぁ一年も経たぬ内に解析されたのなら我等も立つ瀬が無いわ、それに付き合うくらいの暇は持て余しておる (だからこそ主の気が済むまでは付き合うとするか、と何とはなしに考えるロクショウである) -- ロクショウ
- (陶器の徳利から薄紅色の液体を猪口に軽く注いでは飲む。そんな行為を繰り返している)
(徳利も猪口も西洋ではおよそ見られない食器類だ。ブランデーをワイングラスで受けるように、酒類は猪口で受けることが通例となっている) (1/1を元日として有難がる文化は昔からこの街にも根付いており、通例に習いこの日は甘酒に一人浸っていた) 酒の伽が剣の一本か。私はどこで道を誤ったんだろう……。 -- カラル
- (カラルの相伴を預かるは青緑色の刀身を輝かせるインテリジェンスソードのロクショウである)
なんじゃ、私では不服と申すか、一人で飲むのがどうのこうのとおぬしが言うからこうして話し相手になっているというに ……しかしまぁその愚痴を零す心もわからぬではないのー、新年のめでたき日にこうして酒を飲んでいるだけなのだからなぁ 私が人型になれれば少しは違うのだろうが!もっとも、それはつい昨月に否定されてしまったんだがの(からから笑う剣である) まぁあれじゃ、酒を飲んで愚痴を言うよりは外に出てみてはどうかのー、古より人は言うであろう?一年の計は元旦にあり、とな! -- ロクショウ
- 不満の濃縮果実が熟成されてきた頃だ。そもそも私には友人と呼べる人間がいないからな!
ああどうせワンマンで他者への感情など犬に食わせてここまで来た孤独な女さ! こんな人間に誰がした! 全て政治が悪い! 今すぐ政権交代だ! (実は徳利が数本既に空になってある。普段は難癖をつけて酒を断っている癖に、公的に飲酒が許される日となるとこの有様だ) 外に出てどうするというのだ。神社で人に揉まれるくらいならもう数本酒を買ってくるが。 -- カラル
- これは見事なまでに絡み酒の口じゃな、この街への滞在はたまたまと言う事であったがここで友人を作るのも悪く無かろうに
(また一本、空になった徳利を見て器用にため息をつくイメージを送る) 私はあくまで剣だからのー、必要以上に干渉するのもアレだとは思っておるが……考えだけは言わせて貰うぞ! 何をするにもまず形からと言うが、今のカラル、お主のように普段の格好で酒を飲んでいるからその様な考えが浮かんでくるのじゃ ぴしっとした服装をすれば人前に出ようと言う気にもなる、そして友人が欲しいならまず人前に出ねばな!と言うわけでどうじゃ?私が腕によりをかけ着替えさえてやるぞーーーーーー??? -- ロクショウ
- 嫌だね煩わしい。どうせ私の思想信条は唯人には理解されないし、されようと擦り寄ることも御免だ。
(溜息のイメージが気に障ったのか、空の徳利を一本指で挟むと勢い良く叩きつけた) 誰が丑三つ時まで研究に精を出している肌荒れした女だって? 私もね、幸せになれる方法を探してるはずなのに、幸せの到達点が分からないなんて 道化すぎて泣けてくるよ! 友人なんて道端の雑草も同じだ! そして私は雑草を愛でて水をやる趣味はない! (ぎゃーぎゃー喚く。どうやら余程荒んだ精神で毎日を送っているらしかった) -- カラル
- ならば友人がいないとか口に出すではない、自ら分かってやっておる事なのであろう?
まー溜め込むよりは吐き出すほうが健康的ではあるが、そう言う矛盾はどうにも気になって突っ込まざるを得ないのじゃー それと物に当たるのも問題じゃぞー、言ってもいない事を言われたと決め付けるのもじゃ! しっかしまぁなんというか、これほどまで酒癖が悪いとは思わなんだのう……ちなみにお主はどんな幸せを夢見て追ったのじゃ、ほれ聞かせてみい -- ロクショウ
- (ほんのり染まった頬を机の上に載せ、うつろな瞳でぽつりぽつり語り始める)
(それはまるで御伽話のように美しく劇的で、とても残酷な―恋の物語) 彼は美しかった。最初は単なる脆弱な男に過ぎなかった彼は、涙と血によって鍛えられていった。 ヒトという存在から不要物が淘汰され続けた先の、研磨の終着点。 それは完璧で、過去の芸術家が作り上げた彫刻ですら、彼の前では曇りを見出してしまう。 私は彼という船の帰るべき港でありたかった。彼を繋ぎ泊める碇でありたかった。 どんなに愚かで儚い願いだとしても、私は、夢見ずにはいられなかったんだ。 -- カラル
- (その独白の間ロクショウは一言も発せずただ黙って聞き入っている、これはとどのつまり色恋、それも悲恋に属するものか)
(そう理解は出来る、それは知識があるゆえの理解であり自らの経験を伴ったものではもちろんない) (生殖により子孫を増やす事のない彼等において、愛だの恋だのという言葉はためにする理由としか感じられないのだから) (それだけに発する言葉は正しく的確であり正論、温かみとは無縁で相手の心を逆撫でる物である事は想像にたやすいだろう) つまりは悲恋か、おぬしほどの女子がそこまで取り乱すとはよほど想っておったのだろうが……だが叶わなかった、理由は色々あるであろうがな 研究にのめりこんだのもそれが理由か、まったく不器用な事この上ないのぅ、それが何年前の事かは知らぬがもはや叶わぬ幸せを胸に抱いたとしてなんになる 夢が破れたのならまた別の夢を見ればよい、見損ねた夢を捨てるのではなく、それを持ったままな''' -- ロクショウ
- 死んだよ。(ぽつりと突き放す。過去の世界から現実に引き戻されたカラルの瞳は悲哀に自嘲に染まっている)
私は人並みの人生と幸せはとうの昔に諦めた人間だ。今更新しい夢を見ようなどと、気の迷いがあってたまるものか。 ……そうでないと、私が、自分を保てなくなる。 (猪口に口をつけ、底に残った僅かな残滓を取り除き) やれやれ、つい昔話を口走ってしまった。君に余計な情報を与えることになり、ほとほと自分のガードの甘さに後悔しているよ。 (封のされている徳利の最後の一本を手に取る。小さな猪口の半分までが酒で埋まると、傍らのロクショウに猪口を引っかけた) (当然中身は吐きだされ、ロクショウの全体を伝達し、床まで滴って流れてゆく) 酒を飲んだ経験はあるかい? 私の秘密を知った罰だ、君には記憶を失うまで酒の海で溺れてもらう。 -- カラル
- 分からんのー、カラルはまだ若いであろうに、いやまぁ20後半であろーが、高々悲恋一つに人生を棒に振るだけの価値があるかのー
まぁそう決めたと言うのであればそれで良いが、私から見るにその生き方に後悔しきりではないか(何かとお説教臭い剣である) ん?酒?そんなもの飲んだ事がある分けなかろう!人型にはなれぬし、このナリでは味も何も分からんのだぞー? ちなみに人間で言う痛みとかもあまり感じぬでな、それゆえに酔うとかもまた理外の事よ しかしまぁ……人が言う水に流すならぬ酒に流すと言うことで、おぬしが今言った事は忘れてやらぬでもないぞ、うむ (尊大に頷くイメージでそう言い放つ、もし人の顔があればどやぁ!としている事は想像に難くない) -- ロクショウ
- (年齢の問いについては答えない。まだ一定、ロクショウに対し絶対的に秘匿している事実がある)
あったのさ。少なくとも私はそう信じている。悔しいが、それだけ彼という人間を、私は愛していたんだな。 (最後の酒は自分の胃の中へ。無機質に胸を張る愛剣を尻目に、のらりくらりベッドの上に身体を横たえる) ならば忘れてくれ。私の寝言、ということでね。私だって、自分を慙愧したい日くらいある。 (背を向けた形で、声だけを背後に投げ掛ける) さて、一旦寝床に入ると着替えが面倒だな。ロクショウ、寝巻を頼めるかい。 -- カラル
- それは呪いにも似ておる、そしてそれがあるからこそ今のカラルがある、そう考えると悩ましい事じゃなまったく
ふむ、良いであろう、私とてその程度わきまえるだけの良心はあるつもりじゃ、明日になれば綺麗さっぱり忘れてやるわい そしてこう言う事もな、今宵は特別に普通の寝巻を用意してやるとするかのー (ぬん!と力を発揮すれば何時も通りの強制着替えである、しかしながら、やはりと言うかロクショウの普通はこんなものであると言うか、それは) すけすけのねぐりじぇじゃ、女子と言うものはこのような格好を寝巻として選ぶのであろう?であろう?(ぐへへ) -- ロクショウ
- ああ、ありがとう。これで気持ちよく眠れそうだ。(眠かったのでそのままスルーして眠ってしまった)
……とでも言うと思ったか! 薄い! 寒い! 目立つ! 派手! これは単に眠るためのウェアというより、男性と同衾する時のモノじゃあないのか!? 露骨にキャワイイのはどうにも趣味に合わずに……ごにょごにょ。 -- カラル
- いやいや男を誘うものであろう!まぁ良いではないか、それも寝るときに着るものに変わりは無かろうにー
……んむ?なにやらいつもと反応が違うようじゃが、なんじゃまだ酔いでも残っておるのか? まぁよい、風邪を引かれても困るからのー、寒いのであれば私の力で暖房して置いてやるわい、特別さーびすじゃ! -- ロクショウ
- (消毒液に綿棒を軽く浸し、擦り切れた膝に当てての消毒を始める)
(血痕の残る傷口からアルコールが染み、刺すような痛みに眉が動くも無言で治療を続行する) 散々だったね。彼我の戦力差をクライアントが見誤るとこういう事態が発生する。予め現地の調査はあちら側が行い、危険に見合った冒険者の派遣が常なんだが。 -- カラル
- ふむ、情報は確かに重要なファクターであろうが、何時もいつも完璧な事前調査が出来るわけでもあるまいに、情報源が不確定であるからこそ依頼額を上乗せし冒険者を派遣するのではないのかのー?
まぁカラルの言う事も分からぬではないがな、ひとまず無事でよかったではないか、人の子は死ねばそれまでじゃしー? (無造作に立てかけられた剣からそんな声が聞こえる、マスターとして契約したからか離れていても意思の疎通はだいぶ楽に出来るようになった) しかしまぁ……依頼が悪いと言うのもあるが(じろじろ)カラル、おぬしもその様な軽装ではいささか無茶ではないのか?; -- ロクショウ
- 度を過ぎた未知への挑戦は、希望の活路ではなく絶望への螺旋階段だよ。
闇は夜が明けるまで待つに限る。無謀にも挑んで挑んで飲み込まれるだんて、嗚呼馬鹿馬鹿しい。 喪失したパズルのピースも、気長に待てば自分から姿を現してくれるわけだ。分かるね。 (要するに「無理なものは逆立ちしても無理だし時間が解決してくれることを待とう」と言いたいのである。きっと) 私は多量の物品を持ち歩くことが嫌いでね。普段大仰な機械と書類の束に囲まれているせいかな。 依頼に発つにも最低限の道具しか身につけてもいないよ。 -- カラル
- つまりカラルは石橋を叩いて渡ると言う事か、慎重なのは結構な事ではあるだろうがー……
その慎重さに実がついて来ておらぬのでは方手落ちと言わざるを得ない、と私は思うのだがどうであろうかのー? それに、ククク、冒険者と言う仕事はお主の理を待ってはくれぬ、そうであろうー?そこでじゃ! 私がカラルのサイズぴったりな薄く軽く丈夫な鎧を作ってやろうではないか!ぐっふっふっふ、悪い話ではないぞ?のう?のう? -- ロクショウ
- (困ったように両肩を竦め)私は元々研究と実験に追われる技術畑の人間だよ。一昼夜で戦技を覚え、血生臭い戦い場に出ろと言われても困る。
見てくれよ、こんな柔腕では蚊も殺すことも難しい。(袖を捲ると、ほっそりとした筋肉の薄い二の腕が露わになった) またそのパターンか。いい加減君の悪癖には嫌気がさすよ。……と言っても、到底聞き入れるわけではなし、か。 -- カラル
- だからこそ依頼でも私を振るえと言っておるのじゃ、命に比べたら同行者に恥ずかしい格好を見られることくらいどうと言う事なかのうにのー
(そうなのだ、カラルは未だに依頼においてロクショウの力を使うことを良しとしない、持ち歩く事はあっても頼る事は皆無であった) まぁ悪癖と言われれば否定する材料は何もないわけだが、これでも私なりに心配はしておるのだぞ? 少なくともマスターが殺されるのを見て楽しむような趣味は持ち合わせておらぬでな、ちょっとだけ!ちょこっとだけじゃから! それから決めても遅くはあるまい(などともっともらしい事を言ってそっちに誘導するのが見え見えである) -- ロクショウ
- 力を使う適切なタイミングは私が決める。君としても悠久の時を経て出会えた使い手を簡単に失うことは本意ではないだろう?
だから私の命を危機を感じたなら、有無を言わさず君が力を発揮すればいい。私がどう返事するかは別の問題としてね。 (袖口を戻し、開けていたボタンを留める) ここでイエス、と言ってしまえば悪しき前例を作る。子供は案外に賢しくてね、一度でも我儘が聞き入れられると次も同じ手が通ると考えてしまう。 今後君が増長しないためにも、釘を刺しておくに越したことはない。 (コーヒーの入ったカップに手を伸ばし、ふと顔を挙げる) ところで、今回首を縦に振るとどんな衣装にドレスアップされる予定だったのかな。 -- カラル
- (本意ではない、と問われれば唸りながら考え込んでしまうロクショウ、即答で別にーとか答えないあたり、多少は勿体ないとは考えているのだろう)
ほう、ではカラルお主の危機には了承を得ず力を使って良いのじゃな?いやーてっきり求められてから力を貸さねばならぬとばかり、よしよし今の言葉は覚えておこうぞ ふふふふ、では今から戦いに最適なこすちゅーむを考えておかねばなー、これは今日も眠れぬ夜が過ごせそうじゃて、げへへ……と言うか 私は子供か、しかしまぁそうじゃのう、我儘を通す所は子供と言われても仕方が無いところはあるか、かと言って自重するつもりはないがな! (からからと笑い、そして次の言葉に少々あきれた口調を返す) しっかし、お主も駄目と言った傍から次を聞いて来るあたり、嫌がっておるのか喜んでおるのかよく分からん女子じゃなぁ…… 私も鳥頭と言われるのは聊か本意ではないしのぅ、言葉で通じるかどうか(と衣装の説明を始めるが、カラルにはそのイメージが捉えきれないだろう) (イラッ)ああ面倒じゃ!百聞は意見に如かずとよく言うであろうに、とくとその目で見てみるがよいわ!(ぼふーんと強制着替え発動) -- ロクショウ
- いや? 単に趣味のいい君のことだ、今回も奇抜かつ局地的な効果しか発揮しない服装を用意していたのかとね。
(ロクショウの説明を耳に入れる。肩口が露出していて……肘から手首を超すあたりまで覆うグローブに小手と……) (胸部は汗を吸収する通気性を重視した薄い材質で……スカートの上には硬質の前掛けが……) 概ねイメージとしては形にできた。前回までのどう贔屓目に戦闘に堪えうる格好ことは違い、それなりに実用性を兼ねているようだ。 (痺れを切らしたロクショウの態度に、こちらが慌てて) またか!? 前回も私の許可なく勝手に (姿見の前に立てば、白と赤に彩られた、戦士というには余りにも華やかさに満ちたコスチュームを纏っていると分かる) (機能性、外見、案外に悪くない。ロクショウを構え、鏡の中にいるもう一人の自分に問いかける) 私は誰だ? 何のために存在する? 全ての記憶、全ての存在、全ての次元を消し、そして私も消えよう! 永遠に! ……ってね。 (カラルの手の内にあるロクショウは全てを見ていた……?) -- カラル
- ……なんじゃ、意外とノリノリではないかカラルよ、私としても喜んでもらえたのであれば吟味した甲斐があるというものだのー
見かけもだが防御性能も折り紙つきなのだぞ?まぁこればかりは口で言うより実際に確かめてもらったほうが良いだろうが…… 少なくとも前のカッターシャツとパンツよりはマシであろうなー、まぁ私としてはその大きな胸とふとももが見れれば眼福だ、ぐふふふ (そこで傍と何か思いついたような仕草を見せるロクショウ) そういえば、おぬし私を拾って何を研究しておるのだ?あの手際は中々に見事でとても素人とは思えぬが -- ロクショウ
- (月を重ねるごとにログハウスの中の荷物は増えてゆく)
(最初は最低限必要な生活用品だけが置かれていた部屋は、フラスコと参考書が並ぶ小さな研究室と化していた) 本業は別にあるがね。長期休暇中の自由研究、といったところかな。 たまには本分から外れたところで自分を試してみることも、新しい刺激になるかとね。 (ロクショウを軽く掲げ、剣腹を一撫でする。手が誤って刃に触れたのか、僅かに指先に小さな血痕が産まれる) (新たに生じた傷口を舐めると、未だロクショウの知らない、深い暗黒を湛えた瞳を現した) 人間は、神を作ることができるのか。 -- カラル
- 神、神か、ははっ神と来たか!(その呟きを聞きひとしきり笑うロクショウ、馬鹿にした笑いではなく純粋に不意を付かれたそれだ)
いやぁすまんすまん、あまりに私の予想から斜め上へ外れておったのでなぁ、さて一重に神と言っても様々ではあるが カラルの言うそれは全知全能にしてあらゆる物の上位に存在する唯一の神の事かの?それとも人には成し得ぬ奇跡の体現者としての神か 前者であれば私の答えは否じゃな、後者であれば出来ん事も無かろう、人間と言う生き物はいずれそれに到達すべく生きているようにも見える ま、その研究に使うと言うのであれば使うが良い、私のような物を作れるんのであれば、それは神足りえる存在かもしれん -- ロクショウ
- (ロクショウの言葉を聞き届けると、ふっと唇を釣り上げ、笑いを漏らす)
(嘲笑ではなく、諦観、自嘲、己に対する無数の感情を押し籠め凝縮した、そんな笑顔) 冗談だよ、冗談。私は一介の研究者に過ぎないさ。 そう、人間はどこまで行っても人間なんだ。幾星霜を重ねても、人間が人間でいる限りは。 神を作るだなんて、どれほど愚かで身の程知らずな― (―太陽と月に背いた、存在なのだ。そう、ロクショウへ言葉にならない想いが伝えられた気がする) -- カラル
- (そんなカラルの心の奥底を知ってか知らずか口調はあくまで軽い)まぁよいか、身の程を知る人間と言うものは粛々として好意を感じるものかもしれん
しかしながらな、不相応な事を考え目指す人間と言うのもまた同じくらい望ましいものと私は思うがな
さて、十分と堪能させてもらった事だし今は休むとしようか、今月はくりすますというものらしいのーたまには羽を伸ばしたらどーかな? (中々にこの剣はお節介焼きである) -- ロクショウ
- 一人でワインを嗜めと? 私の剣は酷な現実を無情に突き付ける。
(可笑しそうに笑うと、何やら悩み始め) 確かに、街に繰り出すことも脳の空気を入れ替える意味で気分転換になるだろうと思う。 しかし私には皮肉にも外で見栄を張れる召し物がない。そこでだ。 私の魅力を引き立てるコーディネイトをしてくれるかな。ファッションデザイナー君。 -- カラル
- 私が人の姿を取れるのであれば晩酌に預かる事もで来たのだが、生憎とそれは必要と思ったことが無くてなー
残酷なのは分かるが、まぁ人は誰もいつも番となっておるわけではあるまいに、いや待てそこで見栄を張る服飾を私の頼むか!? ふーむ、そうまで言われてはやらぬわけには行かぬな、では少し考えるで待っておれ(考えだすロクショウである) -- ロクショウ
- ……ええい!下手に考えるのは休むに似たりじゃ!私の趣味のままになってしまえ!
と言うわけでミニスカサンタルックじゃな!へそも丸出し!しかし防寒対策はばっちりじゃぞ!(どやぁあぁぁ) -- ロクショウ
- 剣が何故人間の姿を取るのか。それはインテリジェンスソードが確認された古代から現在にかけて議論されている永遠のテーマの一つだ。
『知性を持つ剣』としての命題を持ち創造された以上、余計な付加機能を差し挟むことが正しいのか否か。 人化能力の是非に関しては大変な錯誤が続けられたと考えている。 一説には、インテリジェンスソードに生殖能力を持たせ人間と交配させの半人半剣を産ませる、という狂気の所業まで計画されていたとか。 (思考に浸り始めたところで、ロクショウの言葉に我に帰る) 相変わらず使えないデザイナーだな! たまには普通側に寄ると見直してやったらこれだ! -- カラル
- ほほう我等と人間とのハーフか、人間は中々に面白い事を考える、我等の中には命を生み出す力を持つものもいると聞く
そう言う輩であれば、生殖能力を自らに付加し人と性的な行為に及ぶものもおるであろうなぁ ふむ……これは興味本位で聞くのだが、カラルとしては人の姿はうっとおしいだけであろう? ぐっふふふふ、私を何だと思っておる!私は私の赴くままに女子に恥ずかしい格好をさせる者であるぞ!げへへへへへー いいのういいのうそのへそはいいのう、少しばかり油断した腹と言うのも乙なものじゃー -- ロクショウ
- 言わずもがなだ。私は君をあくまで道具として見ている。
だからこそ、男性であれ女性であれ、異なる何かの形を取った君と会話し私に与えられるストレスは筆舌に尽くし難い。 (腹の肉を摘む。贅肉の削がれたぴっちりした皮膚は少しのたるみも許さず、指を離すと小さな振動も許さず元の形状を取り戻した) 黙れ! そして聞け! ああ何度でも言ってやるさ! 私はこのプロポーションを保つために綿密なカロリー計算を日夜欠かさず行っていることを! (ミニのスカートは、少し翻ればその奥のファンタジーな空間まで見えてしまうよう。上着とスカートの空間も、ブーツからはみ出る生足も、全てが羞恥心を加速させる) -- カラル
- であろうな、だからこそカラルは私を拾ったとも言える、そういった、まぁ相性と言っておくが
合わねば担い手にはなれぬのだからのー、ほうほう、スタイルを気にしておるのか、つんけんした研究者かと思うたが中々に女子しておるではないか うむうむ、いいぞいいぞ、生まれてから幾星霜、満たされる事がなかった心が潤うのが分かるのう! やはりこのような格好は先ほどの真面目な格好との対比で映えるというものじゃ、さあ帽子を被り誘うような格好をせい! (テンション上がりすぎて無茶苦茶である、カラルが怒り剣を放り投げるまでの間は宴が続く事であろう) -- ロクショウ
- (これから扱う以上、苔が生したままであることは、流石に体裁が悪い。やすりを買ってきてロクショウを磨き始めて早一時間。頑固な原生者たちに苦心しつつも、ついに作業が完了した)
(硬質の剣身に触れれば金属より武骨な肌触りを感じ取れる。もしかすると材質は鉱石なのかもしれない) これでよし、と。数百年来の研磨、人間でいえば散髪にでもあたるかな。 (作業着にでも着替えていれば良かったが。普段の服装で手入れをした結果、床はともかく衣服に苔を取り憑かせる結果となった) -- カラル
- おーおーお疲れだカラル、まぁこれを言うと台無しなのだが、私の力は苔が生そうがピカピカだろうが変わらんのだがのー
しかしまぁ礼は言っておこうか、少なくとも気分はさっぱりしたわけだからなーありがとうじゃ おーそうだ、お礼ついでに私からも何かしてやろう、おぬしの服についた苔を綺麗にしてやるぞぅ、ぐっっふっふっふー さあ私の力を使え!さあ! -- ロクショウ
- 気分の問題だよ。泥をはべらせた靴を履けば居心地が悪いだろう?
いや君に人間が至る普遍的な思考と感覚を理解してもらうことは、少々酷だったかな。 (ここぞとばかりに能力の自己主張を始めるロクショウに、満面の笑顔を返す) 断る。もう再びあんな末代までの恥辱に塗れれば、いくら私といえど冷静と情熱のあいだの境界線を取り除くこともやむなしだ。 ……ああ、衣類の洗濯の手間は省けるのか。便利だな。 (うんうんと納得する。※着替えさせていいとは言っていない) -- カラル
- 泥のついた、という表現に関しては分かりかねる、だがカラルが気持ちよく私を振るえるというのであればそれで良いのじゃ
なーに心配するな、今回は前ほど恥ずかしくはないものを選ぶとしよう……と思ったら断るのか、残念じゃのー…… (などとぶつくさ言いながら、うんうん納得するのを見てこれは好機とまくし立てるロクショウ) そうじゃろうそうじゃろう!では早速選択の手間を省いてやるとしようかー!今回はこれじゃ! (抗議の声を上げるまもなく、気がつけば妙に足元がスースーする)よい、よいものだ……やはりセーラー服の女学生はいいものだ……! 肉体年齢も18歳にしておいたからのー、なに礼には及ばん、げへへへへへ -- ロクショウ
- しかし行使する機会があるかはまた別の問題だね。私は地上最強の称号が欲しいわけでも、無益に他者の命を奪いたいわけでもないのだから。
道具は磨き上げられてこそ真の輝きを得るものだ。台所用品農具武具、全てに於いてね。 (自論を説いていると、その間にもロクショウの決断は完了しており) おい待つんだ、私はお色直しを承諾したわけでは (慌てて口を挟んでも遅い。足首まで覆っていた布は消失しており、更には袖も肘のあたりでカットされている) (姿身に全身を晒すと、一回りほど現在から年齢を下げ……同年齢の少女が纏う統一された装いに包まれた自分が、そこにいた) 怒るより先に尋ねよう。どんなトリックのタネがある? 私なりに君の能力について答えを得ようと筋道立てていたが、より一層謎が深まってしまった。 -- カラル
- (ぐへへへへへとその姿を堪能している下品な笑い声が途切れる、どうやらカラルの質問に対する好奇心のほうが勝ったようだ)
ふーむ、とりっくではないのだがのー、これはれっきとした魔法、カラルの服を構成している物質を分解し再構成しておる 無論足りない分に関しては補完しておるがな、ちなみに物質を形作るモノは世界に普遍的に存在しておって、まぁ何処にでも作り出せると言うわけだ まぁ理解しろとは言わぬよー、私とて全てを理解しているわけでもない、出来るからやっているに過ぎぬのだから (カラル、おぬしが腕を上げ足で立ち歩く、それを疑問に思うことがあるか?と)つまり我等はそう言う存在なんじゃな -- ロクショウ
- (最初の解答は概ね予想の通り。衣服をあらゆる物質の根幹をなす最小の単位である原子まで細分化し、新たに繋ぎ直せば理論は通る)
(しかしそれは机上の空論であって、唯人が物理法則を用いても達成されるものではない) (身体を若い姿に変質させたことにしても。超文明の産物である"インテリジェンスソードであるから"。全ての解答はそこに集約される) 甘く見縊っていたな。私の想像を遥かに超える、世界のルールを覆せる存在。 おおなんたる不幸だ、こんな危険な神の忘れ物が、無数にこの大地に眠っているのだ。 時の権力者が血眼になって手に入れようとする理由が、理解できたよ。 -- カラル
- うむ、もっとも私のような力を持つものは100本程度のはずだが、まぁこれでも十分すぎるか……
カラルが言う神、つまりは我等の創造主も何を思って我等を想像したのだか……意外と我等という道具をゲーム版に放り込み、それを使う人間の様子を眺め賭けでもしているのかもしれんなぁ 子が必ず親のために生きる訳ではない様に、我等もまた自分で自分の存在意義を探しておるのだよ、まそれはどうでも良い頃だろうて ともかく今はカラルのせいふくすがたを堪能させてもらうとするかのー、ふふうふふ、いいのーすかーとから覗くふとももというものは! -- ロクショウ
- 扱えるかは別にして、百のうち五本でも蒐集できれば上出来だよ。まあ宝の持ち腐れ、豚に真珠、学生に剣という言葉がある。
(ロクショウの執拗な賛美に負け、思わず自らの太股を触ってみる。肌年齢的には、現在と大きな違いはない……と信じたい。18にもなれば、殆ど肉体の成長は固定化されている) ゲームの舞台が整えられても、駒の動きは予測が不可能。特に賭け事は水ものだからさ。 君も、まさか使い手となる人間が現れるとを予測できていたかい? 既に予想のラインを振り切ってしまったかもしれないね。 -- カラル
- ただの道具であれば楽なのだろうがなー、幸か不幸か意思というものがあり、人間の力ではどうしようもない程度の力も持ち合わせておる
つまりはカラルが言うように、そのゲームにおいて重要なのは我等の意思と言う事になるのか…… ふふふ、予想はしていたが予測は出来ておらぬよ、まぁこれをもって我等とて万能ではありえぬと言う事だ どのような結果が待っておるのかは分からぬが今この街に兄弟が集まっておるのも何かの前兆矢も知れぬな、くくく……よもやこのような楽しい事が起ころうとは -- ロクショウ
- (ロクショウからの笑い声が届くと、こちらもやや諦めのニュアンスを含んだ苦笑を漏らす)
ふふ、私も同じだよ。この街は特殊な磁場が働いているようで、世界中にも類を見ない一線を画した特異な空間が形成されている。 何かしら事件が起こるかとは薄々感じていたけれど、こんな欲望の沼で濯がれた剣を手に入れようとは。 (「欲望、今の私から最も程通い言葉だ」 小さな呟きでも、傍らのインテリジェンスソードには、確かに届いていた) -- カラル
- (古物店から緑青の鉈を買い上げ、街の中心街から離れたログハウスへ引き上げて来た)
(往来でも構わず話し?かけてくる鉈には少し黙ってくれと釘を刺すも、何百年かという話の通り人間とまともな意思の疎通ができたことが嬉しくてたまらなかった用で一向に口を閉じようとしない) では今一度聞こうか。(手に持っていた白いコーヒーカップをテーブルの上に置く。鉈はとりあえず床に転がしておいた。鉈なので) 今一度、君が何者か理解が追いつくよう説明いただけると、私は今夜も眠ることができると思う。 -- カラル
- (転がされた剣ではあるが特に不満も漏らさずに待ってましたと話し出す、しかしながらその声は小さく非常に聞き取りづらい)
さっきから話しておるだろうにー、そもそもこの距離で私の声が聞こえるのか?基本的に人間相手であれば触れねば意思疎通は難しいのだがのー (嘘か本当かは分からないが少なくとも頭に響く声が小さいのは本当のようだ、さっきまで女子の手ーとか言っていた相手を信じるかは自由だが) まーよい、ようはあれだ、意思を持つ剣いんてりじぇんすそーどとやらが私の事だ、こう見えても相当強い力を持っておるのだぞ?(えへん)しかしながら私の使い手としてふさわしい存在が現れんのでこうして古道具屋でぐーたら過ごさせてもらっていたと言うわけでなー -- ???
- (ボソボソ声で話す鉈、いや自称剣の言葉通り、実際に届く音声はか細い)
(不本意であるも鉈を手に取ると、以前のように鮮明な"感覚"に変化する) ふむ。非常に興味深い。数百年余も主不在であった剣の持ち手が私であったと。 (困ったように髪を弄る。プラチナ色のショートボブが指に絡みついては解けを繰り返した) それで私は、君の審美眼に叶いそうかな。 私たちはお互いをまだ深く知らない。インテリジェンスソードと主の関係は、古来より夫婦にも近いと言われている。 一蓮托生。連れ添って人生を終える姿は、正に一対と呼ぶに相応しい。 いくら波長が合うとは言え、そう簡単にマスターとなる人間を選択するべきではないと考えるが? -- カラル
- ぐふふふ、やはり女子のやーらかい感触は良いものだのー、もう少し若ければ言う事は無いのだがまぁこの際は我慢するか
……ふむ?審美眼?夫婦?いまひとつ私には損感覚がよく分からないのだが、別段かたっくるしいものではないと思うのだがー (ふむと考え込む、そう言えば私のほかにも同じ鍛冶師から作られた兄弟がいると聞いたのー……あいつ等は堅苦しいのがいいんだろーか……) (ちなみにこの思考も駄々漏れではある) おぬしら人間に色々な考え方があるのと同じく、我等もまた個性と言うものがあるのじゃよ、ぐふふふふふ……やーらかいのー -- ???
- (初対面の時から外見の年齢である20代そこそこ、という年齢風に取られているので今更訂正することも時間が必要)
(というか、説明をしようとは考えなかった。各々の事情で永遠の少女を保っている人間もざらにいる) そういうもの、らしい。私も専門ではないので、一般論で話を進めさせてもらおう。 君に異論がなければ、私も一向に平気だ。完全な形で現存するインテリジェンスソードにお目に掛かることは初めてだからね。 私の興味と知的好奇心を半分ずつ、君に差し出そう。 ところで。さっきから柔らかいというのは私の手のことで、もしや君は人間の肉体に性的興奮を感じる有機物フェチなのかい? -- カラル
- さっきも言ったであろー?我等にも色々と人格がある、ともすれば人間の女子が好きな剣があっても良いではないか
とは言え少しだけ訂正させてもらうと、性的興奮と言うものはないなーそもそも剣である私が有機生物の生殖に興味を持てるはずも無かろう? ……まぁ、我等の中には人間の姿を取れる者も多い、そう言う剣なれば性的快楽にドハマリする連中もいるであろーて(クックック) ちなみに私は人型にはなれん、何より面倒じゃし、なれない訳ではないがならないのじゃー (と、そこまで語ったところでようやく本題に入る剣) ほほー、それはつまり私を振るうマスターになるという事か?私は別に構わんがー、問題はおぬしが私の力に耐えれるかどうかだが……(やってみるか?と無言の問いかけ) -- ???
- 実に……実に無機物らしい、原理的な思考ロジックだ。嫌いじゃない。
しかし剣の嗜好も色々とは言ったが、また俗な趣味の剣もいるものだね。 (私にとってはどうでもいいことだが、と加えて) おや、資格を得るために試験でも? これもまたお約束か。概ね、精神力を試されると聞く。 恥ずかしながら私は後ろ暗い人生を送っていてね。一通り法に抵触する行為には手を出しているよ。 こんな私でも受験の資格があるなら、どうぞ試練を与えてくれたまえ。 -- カラル
- なにせ剣だからのー、振るってもらわねば力を十分に振るえぬ訳であるし、普通の命の概念が当てはまらぬ我等だ
その程度の趣味を持たねば、ただひたすら寝て過ごす程度しかやることが無いのが事実、とでも言っておこうかー うむ、では私の力を使いたいと念じればよい、そうそうその感じ、おぬし筋が良いの (念じ剣にその精神を同調させていくと、白き濁流、そう表現するしかない何かが体中に漲り始める、それは溢れんばかりの熱として知覚され) (今なら山の一つや二つたやすく両断できる、と実感を持って思わせるほどの圧倒的な力として意識に刷り込まれていく) よしよし、では行くとするか……ほいしょっと (そんな中で極めてマイペースな言葉、それを契機に体が破裂するかのような感覚を味わうだろう、しかしそれも一瞬、その感覚は並が引く如く消え去りログハウスの静寂が戻ってくる) (唯一違ってるとすれば、握り締めている剣の様子) ぐふふふ、やはり夏と言えばこうでなくては!少女に白スク!それにしてもおぬし、けっこうスタイル抜群じゃなぁいやぁ眼福眼福 おお、良い忘れて追ったが私の趣味はこれじゃ!力を振るうものには私の好きな格好をしてもらわねば本気が出ないからのー、ぐっふっふ -- ???
- 剣として産まれたからこそ剣としての本懐を目指す。しかしそう有り続けるには剣であることで退屈が過ぎる。
中々に哲学的な問題だ。いずれ私以外の誰かが解決してくれるさ。私は哲学者とは違うのでね。 (剣に心を委ねつつ、己を保つイメージ。流入する世界に翻弄されるだけではなく、かつ自分を保とうと自我を意識する) (徐々に全身に波及する力は、最初から存在していたかのように、自らの四肢に馴染んでゆく) (そして堰を切って、確かに感じられる己の内外からの振動が発生した) (何故だか、やたらと感覚が鋭敏になった気がしてくる。これもインテリジェンスソードの主として覚醒した影響か) (―そうではない。ああ、あろうことか! 身体に! 身体に!) ……もう、こんなものを着て水場に繰り出せる年齢は当に越しているよ。 -- カラル
- なーにをいっておるか!似合っておるぞ、うむよーく似合っておる!私の力を持ってすればおぬしを10代に戻す事も可能じゃからのー
……にしても、出来ればもう少し恥ずかしがって貰いたい、流石に精神まで戻すのは私の倫理に反する故、げへへ白スクは良いものじゃ とまあそう言う事でな、耐えられるなら存分に振るうが良い、この状態でも常人の十倍の力は出せるはずだがのぅ (十代の女子のすべすべ肌じゃーとかマジ自分の欲望のままに生きてる剣である) おお、そうそう、おぬしが元着ていた服はちゃんとたんすに仕舞っておるからな?若返りも私の力を使わねばすぐ元に戻ろう まぁその程度はわきまえておる……そうじゃもう一つ、私の名はロクショウだがおぬしの名は何と言うのかのー? -- ロクショウ
- (羞恥よりは怒りの感情が色濃く出ている。敵意も露わに椅子に腰掛けると、半眼で惨劇を引き起こした張本人を凝視する)
少なくともこの空間には私と君しか存在していないからな。 もし公衆の面前で迂闊に着せ替え人形ごっこを試みた場合、私が君をゴミ捨て場に遺棄することもやむなしと思ってくれたまえ! 力を振う瞬間は私自身が決める。街への買い物に常人の10倍の身体能力が必要かね? (概ね剣の性格と特性が理解できた。これは癖が強い。眠りを続けていた方が世界のためであった気さえする) ティーンエイジか。私にもそんな花も恥じらう乙女の時代があった事実は、記憶から栞を抜いてしまいたい。 私はカラル、カラル・ムラクモ。まだ出会って一昼夜の関係でも、巡り合ってしまった奇縁に。 (コーヒーカップをロクショウの剣身と打ち鳴らす。小気味いい金属音が、木製の家屋に響いた) 乾杯。欲深き、緑より出でて青となる剣よ。 -- カラル
- (しかしそんなカラルの怒りも何処吹く風、ロクショウと名乗った剣は飄々と何も変わらぬ様子で続ける)
あまりカッカするとすとれすで寿命が縮むと聞いたぞ?冗談で笑って流せる程度の心の広さをもたんかいー ははは、捨てられるのであればそれも一興、何せ私を振るおうなどと言う者はカラルが初めてじゃ その一点を持ってのみですら破棄される事の何十倍もマシであるからな、うむ、力を求めるのであれば先ほどの様にすれば良い そうしなければあのような事はせぬ、ああそうじゃ、服の候補はいくらでも用意してあるからのー?楽しみにしておるがよいぞぐふふふふ…… うむ、何時までの付き合いになるかは分からぬが、一世の奇跡、この出会いにひとまずは感謝しようか (とからから笑う、これは先ほどと打って変わって本当に楽しそうな笑い声であった) -- ロクショウ
- (新しい土地に居を構えると大抵何かしらの物品が不足しているものだ)
(薪を割るために鉈が必要だと思い至り金物屋に走ったところ、丁度広場では古物市が催されていた) (中古品でも使用に堪えれば構わない。一つの店に並ぶ道具を眺める中、一際目を引く青錆の残る鉈を目に留めた) -- カラル
- (それが意外だったのか、髭の生えた店主が目を丸くした)
「おう姉さん目が高い。そのブツに付いてるのは錆じゃなくて苔だ。 もう一つ"憑いてる"モンがあってな。鉈を振ったらやたら甲高い声が聞こえるって話だ。 俺にはちっとも聞こえねえがね。元々はうちの死んだ婆さんの弟の幼馴染のヨシさんの息子の先生が持ってたって話だが、巡り巡って俺のとこに舞い込んだんだ。 引き取ってくれるなら万々歳だが、いいのかいそんなオカルト品をホイホイ選んで?」 -- カラル
- (髭の生えた禿頭の店主へ程々に相槌を打ち、鉈の柄を手に取る)
(指で苔の表面を擦っても簡単には剥がれず、中々頑固な種類だと分かる。実用できるようになるまで多少の苦労が必要だろう) (鉈、として考えるにはお世辞にも好ましいと言えない道具である) (しかしながら。店主の言う、正常な人間なら薄気味悪いと考える逸話に興味が沸いた) (二束三文で旅行土産の一本でも用意できれば恩の字だ) -- カラル
- (その具合を確かめるように、鉈にしてはあまりに長い獲物を振り回しているその時、脳裏にチリ……と妙な違和感を感じるだろう)
(あえて言葉にするとノイズ、耳からではなく脳に直接響くようなそれは、程なくして一つの解答を導き出させる) すやー……すやー……なんや、やーらかいのー…… (寝息と寝言、そう判断せざるを得ないが、古物市でにぎわう市場にそれらしき影などもちろんない) -- ???
- (火花、と表現することが正しいか。通常は耳から受け取る音声情報が、全く別の手段で伝達される)
(情報が直接脳裏に叩きつけられる未知の感覚は、数 年の年月を過ごしてきた中でも初めてであった) (甲高い、と言われるとなるほど納得できる。男性とも女性とも知れない、無機的な音声が、確かに響く) (店主の言う"憑きもの"が事実だとすれば。僥倖であると言わざるを得ない) ……君は誰だ? (一際、柄の握りを強くする。自分の掌の温もりを与え、まどろみの中にいるらしい相手の覚醒を促す) -- カラル
- ん、んん……!?
(カラルの声無き問いかけが届いたのか、寝息と寝言に一定の変化が現れる、それもやはり頭の区に直接響くような声) ……ほう、ほうほうほう!誰ぞが眠りを妨げたかと思ったが、私の声が聞こえるどころかこうして返事を返してくるとはなー それと、このやーらかい感触は紛れもない、おぬし女子じゃなー、いやぁ何百年ぶりかぴちぴちの女子……いやこれは20を超えておるか まーこの際は贅沢も言っておれん、おっと、誰だと聞かれれば私はほれ、おぬしの目の前にあるだろう? (そんな言葉が相手の事も考えず一気呵成に送られてくる、慣れなければ体が痛みと勘違いしそうなほどだ) -- ???
- (溢れる情報量は滝のように多い。職業故未知との遭遇に対する適応は早かったが)
(会話というよりはあちら側の一方的なお喋りにも慣れて来た頃、「20を超え」の辺りで思い切り鉈を地面に叩き付けんと振り被る) (腐っても売り物、展示品を傷つけられまいと慌てる髭の生えた禿頭でかわいいクマのエプロンを着用した店主を睨み返し、懐から銀と銅の混ざった貨幣を突き渡す) 店主! これを買おう! 私は今非常に気分が高揚している! 最高にハイって奴だ! 釣りは今夜の家族サービスのための釣銭にするといい! (ちなみに、用意した額から算定される釣銭が55Gであり、店主は40歳独身であったことを、補足しておく) -- カラル
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