名簿/485428
- (戦争の火種が国境を越えた土地で撒き散らされている最中、賊討伐の名目で騎兵の一団が村に食料を買い付けに来るとの話だ)
(軍団は村に天幕を横付けにして、行軍の疲れを養っているらしい。その為に穀物の一部を早くに刈らせて一団を駐屯させている) (その軍団の側から一人の若い夫人が馬を一頭引き連れて、レイヴァスの耕す畑を通過していく。馬は荷車を引いている。) ……ごくろうさまです(と、目線が合うと丁寧にお辞儀した) -- イオニカ
- (収穫も終わった時期にこれかよ、というのが村人の大半の心情だった)
(多くは秋撒きの小麦をまく作業のため、再び土地を耕し放牧地を入れ替えている) …いえ(短くそう応え頭を下げると再び作業に戻っていく。まったくどいつもこいつも戦争のことばかりだと世の不条理にいらだちを覚えた) -- レイヴァス
- ……(世間をあまり知らぬ彼女にも村人の気持ちを汲む事の出来ないものではない。)
(しかし情勢は常に悪化をし続けている。戦争が近い…………国が滅ぶ。そうすれば事態は単純な恨みつらみの度を越える) (名も知らぬ青年の顔をじっと見据えて、もう一度頭を下げた。荷車を村に向けて、それからその場を後にした) -- イオニカ
- 【初夏の収穫】 --
- (冬小麦を収穫する時期になった。一大穀倉地帯であるここじゃこの収穫作業は村総出でやるものだ) --
- (鉄製の農具を使い、小麦を刈り取っていく。朝から晩まで…本当にこの時期は忙しい) --
- 「レイヴァース!めしにしようー!」 --
- あぁ!今いく!
(隣の隣の大爛と隣のローディア共和国が戦争をするしいと話は聞いた。しかしそれは遠い遠い異国の話) -- レイヴァス
- 「この前までローディアで戦ってたと思ったら次はテラーンだかとよ。貴族連中は飽きないねぇ」 --
- 戦争と税を集めるのが連中の仕事だろ。水飲んで飯くって仕事するだけで幸せなのに、何が欲しいんだかなぁ -- レイヴァス
- (震災後、そろそろ一月が経とうとしていた。そんな折、巨大な大剣を背負った者がこの村へやってくる)
………(その者は辺りを見回すと丁度近くに居た一人の農夫、レイヴァスに歩み寄った) -- ヴィクトリア
- (ちょうど春の暖かい日差しの中。冬小麦が実り初夏には刈り取れるだろうという具合の田舎の風景)
(田舎の村というのはよそ者に敏感で、その青年も剣呑な雰囲気にいち早く気付いていた。) (大麦の種を撒いていた手を止め、畑の中から声をかける) アンタ、こんな村になんかようか? -- レイヴァス
- ………食料の買い付けはできるか?なるべく沢山要る(畑の前で足を止め、簡潔に用件を告げた) -- ヴィクトリア
- ……あーそういうのは村長に聞いてくれ。広場にいるから。ただ今は収穫前だからな、たいした量はないぜ(広場の方を指差し) -- レイヴァス
- ふむ、そうか……農業には詳しくなくてな…いくつか村々を回って買い付けてはいるのだが…どれ、駄目元で行ってみる事にしよう。作業の邪魔をしたな(そう行って広場を目指す) -- ヴィクトリア
- この時期はどこの村も同じだぜきっと。税もあるし俺らの食う分もあるからま、あったらいいなってぐらいじゃないの
(広場に行けば大袋1つ、街で買うより若干安い程度の値段なら譲れるとのことだった。これ以上見込むことはできないだろう。あなたはコレを買ってもいいし、買わないでもいい) -- レイヴァス
- (村長といくらか話した後、すぐに決断したようで…)
ご親切痛み入る……(軽く礼をした後に金貨袋を差し出した) -- ヴィクトリア
- (村長が金額を確認すれば、頷き村人が小麦の袋を差し出した。取引は終わった。特にとどまる理由がなければここにいる意味はないだろう。) --
- (取引が終わり、小麦のたんまり入った袋を肩に担ぐとすぐに元来た道を辿る。その途中、畑仕事をしているレイヴァスに向かって声をかけた)
……助かった、なんとか買い付けられた -- ヴィクトリア
- (そっか、と頷けば手を振りまた農作業に戻る。開墾した大地に大麦を種まく作業は続く…) -- レイヴァス
- 戦争なーよくも飽きずにやるもんだぜ -- レイヴァス
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