花儖恋崙之唄
- (見た目より重い小包が届いた)※音が鳴ります -- 記者
- (重さも知らぬ不死兵達、軽い調子で荷を解けば中身を知る)
(歓びのあまり魂が抜け落ちるモノも出る始末であったという) (自分達もまた歴史に刻まれている事を屍人は誇りに抱き、墓場で今宵も騒がしく過ごすのであった) -- 不死兵団
- 黄金暦223年4月、汚染公領 --
- 被災の中心からは外れていたとはいえ、大災の影響は計り知れず
食料自給が極めて低い公領においては輸入もままならず、数少ない生きた領民からも多くの餓死者が出た --
- …無論死後の彼らも貴重な労働力ではあるのだが、生産力の低下は否めない
やがて被災難民を主な対象とした領外民受け入れ規制の緩和措置の触れが出回り始める… --
- (領内における治安の維持は巡回する不死兵の裁断による所が大きい)
(彼等は人ではない…そこには一切の感情の揺らぎはなく) (厳格無比な裁きがあるのみ…難民受け入れによる領内治安の悪化が一部懸念されたが) (当座は杞憂とも思われた) -- 不死兵団
- 黄金暦223年1月25日、第十三次ローディア戦争バルトリア平原会戦
戦争は経済活動と切っては離せず、 西側の諸国は挙ってこの戦いに参入していた
スリュヘイム汚染公領軍とバルバランド協定連盟は西ローディア…連合王国に助力し、三勢合わせて二万の大軍 対して東ローディアは神聖共和国を宗主に神国アルメナとウラスエダール連邦が脇を固める……総勢一万八千が相対す --
- 戦況報告、開戦より数週間
戦域において竜害が発生、東軍西軍問わず甚大な被害 …該当不死兵団からの全損耗は12体、残存数は188騎。この内、損傷軽微な45体に関しては補修後再配備 --
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