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プリズムリバー家出身 リリカ 226533 †
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| ID: | 226533 |
| 名前: | リリカ |
| 出身家: | プリズムリバー |
| 年齢: | 38 |
| 性別: | |
| 前職: | |
| 理由: | |
| 状態: | |
| その他: | ステータス/戦歴 |
| 残機 | over |
| 性向 | Neutral - Chaos |
| 心境 | もこーがすきです |
| 真のテーマ | 幽霊楽団 〜phantom ensamble〜 |
| ごめんね ダメだったよ。 でも、もういいよね…… |
どこぞの二人姉妹とは全く関係のないオリジナルキャラクター。
性格はあまりよくない、狡猾でお調子者で見た目相応に甘えん坊、猫属性。
最近辛辣分がだいぶ減って丸くなってきたような気がするけどきっと勘違い。
姉が二人いるらしい。
人間相手に対しては基本友好的。但し興味の無い相手には比較的冷たい。
多分メンタル面は三姉妹で一番脆く、そして強がり。
空気的な扱いであることを良くからかわれいじめられるが、
それは最早空気ではないのではないか。
元は名家プリズムリバー家のお嬢様が、実際の姉妹をモチーフにして生み出した、
騒霊(ポルターガイスト)の一種である。 得意な楽器はキーボード。
ピアノとして真面目に立ち向かうと道が余りにも険しいので逃げた。
二人の姉はどちらもクラシックの楽器を修めてるというのに。
騒霊ゆえに寿命は存在せず、推定年齢というか単純に存在している時間は数百年にも上る。
にも関わらず幼い外見に即した精神構造をしているのは、
リリカが不死であるが故に、成長する必要がないからであろう。
但し知識・経験はちゃんと数百年分なので、
本来は三姉妹で楽団を組んで活動しており、冒険に出たのはほぼ家出同然である。
一人で出かけるのは心細かったが、彼女には姉達にもいつも言われるほどマジで友達がいないので仕方ない。
目立ってやる、目立ってやる、目立ってやる。
姉たちよりも、他の様々な人外たちよりも。そうして彼女は家を出た。
がんばれリリカ。まけるなリリカ。
キーボードはVX-8、マントはレミリアの形見、頭にはガル・グリフォンのハネ。
モンタギュー博士がいないので加工はあきらめた。
メナスせんせーに描いてもらったもの！えへへ、うれしいな〜！
いただいた日にIDがまた変わるなんてそんなばかな・・・。
最新の5件を表示しています。 コメントページを参照
| 藤原妹紅 | 一番大事な わたしの | 紅 美鈴? | 一番大事なニンゲン。 あの想いは絶対に忘れる事はない。 |
| Ex.��? | 素敵なつかいっぱと素敵なバカ。 スピリステットハッピーアンドアンハピネス。 | ぎゅー? | もうあほのこなんていわないよ。ぎゅー。 ごめんちょっというかも。自分も相方も苦労人。 |
| ぜろきゅー? | 日の目の当たらない人のために働くえらいこの末裔。 お部屋？さらさないよ？ …どういう部屋にしようかいまだになやんでる。 | おかーさん? | みたいな人だってえらい人がゆってた。 まぁ、わかるきはするー。 |
| アミィ? | 騒霊のわたしを --カバンは面白くて少し怖い。いやーなあいつをおもいだす。 | 気になるお店? | お店の名前がわたしにピッタリじゃない？ 暇があったら遊びにいこっと。 |
| わけわかめ? | 常に飲んでる人。鳥っぽい気配がする。 きっと出てくる漫画を間違えてるってレミリアがいってた。 | はりねずみ | 毛髪の一部が他のニンゲンのそれと比べて極端に少ないニンゲン。 趣味はクソゲーなんだって。変な生態だと趣味も |
| へんたい | ゴサク いつか ころす 写真取り返してから ころす | 被へんたい? | へんたいにいいようにされちゃった子 この子も美味しいご飯をくれる。 |
| しょくしゅ | が似合いそう。 …ってだけ。 歌が好きな子ならわたしの出番だよね。 | ゾンビのひと? | なんとなく死んでる風味なアンデッド。 うーん？あははー。 |
| 鼻血メガネ? | レミリアの好きだったニンゲン。なんか生きてたらしい。 メガネのお詫びも兼ねて聖歌でも演奏しにいこう。 | だきまくら | 抱いて眠ったら冒険は成功するわ情熱はあがるはえらいことです。 うっとりするほどふかふかで酩酊。 |
| 歌のおねーさん。 ん？ | あの人の妹さんらしい。 じゃあ、一緒にうたおっか。 あ、あれ？ | 量産型? | 目に優しいオリーブドラブ。 たたーかうー おーとこたちはっ |
| ドマゾ２ごうV6！空?黒?赤? | ユーレイにだいにんき。いいなー。いや羨ましくないけどね。…本当に憑かれてんだなー。 雛もびっくりの不幸体質。すげぇ。しかも増えた！また増えた！なんなんだ！あ、減った！ | ばかねこ? | 文字通りのおとこおんな。くるなり酷いあつかい。 このお茶を淹れたのはだれだー！(どすどす |
| パパ? | 家出してきたパパ え、あ、いや、本当になんでいるのさ！ | めかうさぎ | 不便なのか便利なのか判断にこまる。最近かえってきた。 バズーカつかえよーっていったけど考えたら洞窟の中でつかわれるとそっちのが困るね。 |
| ごはんそのに | とりにく、とりにく〜。そのに。 おともだちもおいしそう。じゅるり。 | 白黒 | ニセモノ。でるとこでるとふくろだたき。 お部屋にFCとSFCがある。石貨マニア。あげるとよろこぶ。 |
| ごはんそのさん | 彗星のごとく現れた第二のハーピー。 サキちゃんよりにくづきがいい。 | きゅうけつシンガー | 百合っ気うたうたい。 おもに酒場のエロース担当なことは把握したー。 |
| スキマ妖怪? | 存在自体がインチキ、天敵そのもの、完全上位互換。 ※畏怖の対象どころじゃないので、似ているだけでも心底怖がりますが無害です。 | しょぼちん? | 元妖怪だったニンゲン。逆の知り合いはいっぱいいるけど、こんなのはじめて。 わたしも…、もしかしたら…。 |
| わんこ? | 以前よくあそんだわんこの犬の部分を特化させたような神様 かえって…、こないかなぁ。 | ちゅうにびょう | ―――――――――だまされた。 ―――――執事技能Ａ＋ |
| 元スケコマシ | なんでも志を貫くと凄いという例。 はーれむえんでぃんぐってやつらしい。R2-D2とお友達らしい！ | 小悪党 | りょーじょくま。 最近ヘタレ化いちじるしい。 |
| きょうふしんぶん | 威厳ゼロのやかまし天狗。 幻想郷きっての総受け。と思ったらもっと凄いのと同居してた。 | まともじゃない女医 | 蜘蛛の巣ってゆーとおこる。 わたしと同じような時間の流れ方をしている。 |
| 友達いない? | …凄く懐かしい言葉を聴いちゃった。 これは、友達にならざるをえないよね。 | ||
部屋の中にいくつものオルゴールが浮かんでいる。
螺子を回せば、今はもう居ない人達の思い出に心を馳せる事が出来るだろう。
| スペルカード | 音源名 | 備考 | スペルカード | 音源名 | 備考 | |
| 幻想曲「 | レミリア・ダットーレ | 春奏「変ホ調 アリエスタ夜想」 | サマエスタ・アリエスタ | |||
| 片譜「ガルムハウリング」 | ガルム・グニパヘリル | 諧謔曲「小人たちのためのトッカータ」 | カタリナ・スモーラー? | |||
| 陵符「妄姦アルペジエータ」 | リョウジョック・ヨウイン? | 星霜「星空のバラード」 | ウルトラマンレオ | |||
| 陽符「ティルア・ラ・アマービレ」 | ティルア・ラジナン? | 銀符「 | クリスティナ・シャニー | |||
| 讐符「下克宴奏」 | エノキノフ・ヤサイスキー | 枯符「枯渇生命は目前の望郷の夢を見るか？」 | ノスフェラトゥ・フラットミラージュ? | |||
| 凱歌「海星交響曲第3番『 | ニビ・スミチャ? | 翔符「おおぞらをとぶ」 | 手羽 サキ? | |||
| 機人「Tutorial for "DANNA" the Machinery」 | キリーク・ザ・ブラッドハウンド | 樂療「白き尖塔 - | ヤッパリオススメハ・カドゥケウスダナ | |||
| 夢騒「 | 金山 悠里 | 蒼穹「龍児在碧滝飛昇」 | ビャラ・ヴァルナ | |||
| 幻燈「 | ミドリノ・ツクバ? | 夢現「エレクトリカル・デスマーチ」 | リル・グリニングゴースト | |||
| 黒神「ダーク・ペルシオン・リ・ヴァーレ」 | ネオ・グランゾン | 理符「ピアノ五重奏 変ホ長調 Op.80-月まで届け 水銀の川-」 | ラディクス・クイックシルバー? | |||
| 風音「Memento mori -The frenzy wild winds-」 | ガル・グリフォン? | 白符「永遠に美しく-wedding becomes her-」 | ルーベラ・ミソジマエ | |||
| 蛮勇「Toa -the Top of Alternate reality game-」 | トアホワイト・バイオニクル? | 大罪「berserk of "IDOLA" the Darker than Cruel」 | ジャン・ストレインジ? | |||
| 奇跡「 | カエン・ビン? | 朗歌「告死の騎士と電弦のための四重奏『 | デュラン・コシュタ | |||
| 直心「誰がために君は啼く」 | 木場 勇治? | 迷風「バロンブリーニ迷奏」 | オリキャ・ラリズムリバー? | |||
| ILQ「パーペチュアル・カレンダー」 | ハミィ・オキュペテー | 流離「アドベント・カレンダー」 | アジャパー・オキュペテー | |||
| 一之瀬「billion color always color」 | 三千大千世界 | 野望「千六百年の邂逅、二千八百年の開闢」 | 藤原道長 | |||
| 境界「星霜と因果の佳境」 | 斉藤 紫 | 摯符「妙髪、亜麻色に染まれば」 | キッド・ライディレガート | |||
| 正統「the point of livien night!!」 | ルスタム・ダスターン | 郷愁「 | 黄櫨 染 | |||
| 夢葬「 | 朝凪 夏夜 | 太白「誇りを影に少女は踊る。」 | エイムレーン・サテラ・マルガレーテ | |||
| 執符「Still Still Still Alive.....」 | GLaDOSたち | 義憤「この惑星の明日のために」 | フリーダムガンダム | |||
| 落魂「ローゼリィルーム」 | ゼロキュー・アインレス | 斉田「駆けつけ | リバル・テラー | |||
| 鉄心「鋼鉄の鼓動、西へ」 | ゼラバンカ・モーターサイクル | 無々「剣鈴の音は蜉蝣のように」 | 虹弦 蘭丸 | |||
| 至純「零光度」 | リクニ・ビコウ | 激闘「戦いのいしずえ 〜ステアウェイザビリオンソード〜」 | 寄倉 亮司 | |||
| 鍵笛「アンサンブルプラネッタ」 | クリミア・マルチプル | 虚王「 | ジョン・アディントン・ファースト |
プリズムリバーの家を飛び出して、わたしはニンゲンの坩堝に駆け出した。
これから出会う、無数の数奇を知る由もなく。
ただ、その目は希望に満ちて。
姉さん、姉さん、姉さん。
わたしたちはプリズムリバー3姉妹、3人でひとつなのだから。
だから……
有限の命はこんなにも輝いて、こんなにも尊い。
こんなに不便なカラダがなんでそう見えるのだろう。
どうしてわたしは「いのち」を羨むのだろう。
ねえ、レミリア、カタリナ、ニビ、先生、デュラン。
わたしにもいつかその理由がわかる？
ねえ門番、ううん、イリーナ。 それともメイリン？
あなたは夜空に何を見る？
わたしの恋は、どこにある…………？
彼女はニンゲンだ。
なのにその命は、無限。
妖怪に近い存在として、親近感を覚えていた。
ルナサ姉さんと離れたばかりのわたしは、彼女を姉のように慕った。
そして知っていった。
あらゆる病魔を退け、死すらも克服した「最悪の毒薬」のことを。
「えいえんのいのち」というこの上ない拷問の存在を。
幻想の音は無限に存在する。無限の変化をもたらすことができる。
わたしが、わたしだけが、彼女を……
わたしは、藤原妹紅を愛しています。
だから、忘れるものか、この想い、この痛み。
どうしてわたしは冒険に出たのだろう。
名声のため？ それもある。
英雄として名を上げれば、それは幻想郷まで届くことだろう。
しかし妖怪の異能を持ってすれば、人の世に名を響かせることなど容易なことだ。
音源がほしくて？それもある。
人が泣き・笑い・そして死に行くこの場所は、確かに幻想の音を集めるには最適だ。
それにしたって、他にやりようはいくらでもある。
自らが冒険者に身を置き、力を抑え、傷つき倒れる真似事までする必要はないのだ。
共に喜び、共に悲しみ、人を知り、恋を知り、
そして死の運命に抗い、それでも倒れる彼らを見続けて、
やっと、わかった。
わたしはきっと、
ニンゲンに、なりたいんだ。
だから、あなたも一緒に……
今はただ、この歌を、この音を、あのニンゲンのギタリストに捧げよう。
人一倍自信がなくて、それでも誰よりも生きることを歌ったあの男へ。
わたしから音楽が取り上げられたらどうなるのだろう？
藤原妹紅の持つ苦しみは、恐らくそれと概ね同種のものだ。
生きるということを奪われるということはなんという想像を絶する痛みだろう。
それでもわたしは、彼女と出会えた感謝の一端を、その薬に捧げなければならない。
だから誓おう。
何百年、何千年、万か、億か、それ以上か。
それでも永遠に比するなら瞬きに過ぎないけれど、
いつかその無間地獄を打ち破ってみせる力を、知識を、方法を。
それまでは、せめて、
例え、刹那の快楽に過ぎずとも。
例え、つくりものの体に過ぎずとも。
例え、この想いすらも仮初の機能に過ぎずとも。
わたしはあなたに、このからだを、捧げる。
命がからっぽのわたしと、命で破裂しそうなあなたとで睦み合えば、
きっと痛みは半分になるから。
機械の魔神は鉄くずになってしまった。
わたしは彼から力の在り方を学んだ。
オルフェノクの優しい男は砂となり消えた。
わたしは彼から誠実であることを学んだ。
水竜の化身と天狼の青年は死して尚、己以外の為に何かを残した。
死出の旅路でのお喋りが過ぎて、閻魔様には怒られた。
わたしは彼らから死に立ち向かうことの意味を学んだ。
結婚を急いでいた女性は、最後まで凛として、醜く死んだ。
わたしは彼女から有限のいのちの真髄を学んだ。
わたしにとって、いのちは速くて重すぎる。
わたしがどんなにがんばっても絶対に追いつけない。
こんなにも疲れてしまっても、それでも、それでもわたしは……
だいじょうぶ、だめじゃない。
きみがいるから、きっとだいじょうぶだ。
この取り残されていく気持ちだけはいくら味わっても頂けない。
妹紅はずっとこんな気持ちを味わってきたのか。
なるほど。 道理で。
ねえ幽々子さま、いのちってなんですか？
油の切れたギヤが軋んだ音を立てて廻る。
一瞬、一瞬に、こんなにも想いを馳せたときが、かつてあっただろうか。
今ならわかる、少しだけわかる。 わたしはいのちが持つ速度に、少しだけ追いつけた。
もう離さない、ずっと、傍に。
本当なら忌々しい思い出しかないあの巫女に、ご利益の怪しいあの神社に、
藁をもつかむような思いでわたしは強く強く願うのだ。
たった一人のとても歪な命を持った、ニンゲンの幸せを。
そのためにわたしが、なんでもしてあげられるチカラを持つことを。
指先でチョコレートが踊る。
調理器具がドレミを奏で、わたしはくるくる回って想いを紡ぐ。
なんとも愚かでばかばかしい習慣に、わたしは確かに至福を感じている。
時には不死鳥、時には藤の花、時にはメビウスの輪、時にはわたし自身。
ねえティルア、サマエスタ。こんな姿をあなたたちは笑うかな？
おやおやまったく。
わたしもずいぶんとニンゲンに毒されたものだね。
わたしはレイラの願いによって、呪いの箱から生み出されたポルターガイストだ。
術者であるレイラが亡くなった今、本来ならいつ消えたっておかしくはない、
文字通り、吹けば飛ぶような存在だ。
明るく、笑い、演奏し、面白楽しく過ごしながら、
心のどこかでずっといつか唐突にやってくるかもしれない終わりにおびえている。
わたしに魂はないのだから。
ホログラムのようなわたしは、血も肉も心臓さえも、フェイクに過ぎないのだから。
それでも、あの人がくれた花束には、不滅の意味が込められていた。
あの人が忌み嫌い、1000年もの間のろい続けてきた「不滅」の花を、
わたしに、くれたんだ。
ならばわたしもまた、「不滅の愛」を。
この紫色の
木香薔薇の香りに充てられて一人歩く歩く。
深々と降る雪の日のように、空気が透き通るのを感じる。
止まっていた時間が動き出していくのを、そこでもここでも感じる。
幻葬の音は天を穿つ呪いのように、「自分はここにいた、知っていてくれ」と
呻くように空を彷徨うそれを両の手で捕まえる。その音がわたしのチカラだ。
わたしのチカラはそういうチカラだ。
もっと もっと もっと
だとしたら、時間なんかになんの意味があるのやら。
名も無き未来の果て、探し続けた答えがあるのなら、
いつの日かたどり着けるさと。
これは二人の少女の出会いの物語。
これから連綿と続いていく、永遠にも思える旅路の序章の序章。
多寡が弐拾年と少し、永遠に比するなら、例え万年であろうとも瞬きに過ぎない。
これは命を持たないが故に、人間に憧れた儚い騒霊と、
無限の命を得たが故に、有限の命に焦がれる蓬莱の人の形の、
最初の、出会いの物語。
しずこころなく はなもちるらむ
記録に残らなかったいくつかの出来事を、今ここに。
こことは連続していない、少し違う時間のはなし。
あるべき未来を辿るまえ、少しだけ未来のはなし。
最愛の命との生活は、人の命の重さを知ったはずの少女の価値観を今一度揺らがせる。
駆けろ駆けろ駆けろ、紅く、朱く、炎の川のように。
狂おしいほど真っ直ぐに、騒がしいほど静かに、
あなたをあなたをあなたを愛して止まない。
その為に手に入れなければならないモノがある。
無意識の内に己に課していた人食いの頚木を解き放ち、
かつてとは別の形で「命」を求めるために。
再び彼女は地に降りた。
一握りの恐れと焦燥、もう一握りの信念を胸に。
再び連続していない、少し違う時間のはなし。
あるべき未来探す旅、少しだけ未来のはなし。
再び彼女は旅に出た、遺して来たモノとの決着を付ける為に。
白と黒、色の無い世界。
赤と白、穢れ無き人の世の色。命の色。
彼女の足元から続く命の河は今、その流れを止めている。
この河にたゆたうモノは何なのか、何の為に流れているのか。
それを知る旅をするのだと。
軌跡を別ち、今彼女は今一度の一人となって。
深く潜る。
あの人の名前を呼び続ける為に。
あの人に名前を呼んでもらい続ける為に。
結論から言えば二人はやがて添い遂げる。
千年先か、一万年か、億か兆かあるいは京か。
どうやって呪いを解いたのか、どうやって二人は人間になったのか。
今はまだ語られる時間じゃない。
ただ少なくとも…それが世界の終わりよりは早かったということ。
人は愚か多くの妖怪すら理解の及ばない苦難に満ちていたこと。
それでも二人は最期まで幸せだったということ。
黄金歴 1xx年
時には昔の話でもしよっか、コーヒーでも一杯いかが？
そうね、顕界でわたしが遣り残したいくつかの事のお話を少し。
あれで終わりじゃなかったのかって？
だってほら、気になるじゃない？ 妹とかさ。
どうやら実はソロじゃないらしい？え？どゆこと？
それはねー。