名簿/404710

縁あって入団。　秘匿性を高めるためにと普段は自ら名乗ることはなかった
しかし、ハルにあっさりと公の前で言われてしまったため、隠す意味も無くなったが、
それでも親しい友人にのみしか団員であることを明かしていない

Overall †

エンリケの戦闘能力はステータスに依存します
「魔力」に関しては体内に流れる魔力の強さ(＝自己修復速度、筋力増加の値と持続時間)に相当させます

Primary Weapon †

• 剣
  • 冒険者登録時に支給された、ごく普通の剣。
• モーニングスター
  • 主に冒険で使用。
• ハンドアックス
  • 主に冒険で使用。

Secondary Weapon †

• 盾
  • 青銅製のカイトシールド。
    

戦闘スタイル †

• オーソドックスな歩兵戦闘を主体とする。　剣の他にも弓、槍なども扱うことが出来る。
• エンリケが作られた時代のジャガーノートは「天才」を生み出す技術はほとんど備わっておらず、「秀才」を多数作る程度に留まっていた
  • 通常よりも強い力を発揮する事も出来るが、体内の魔力を消費し、また素体が死体であるため、長時間の強化は不可能である。
    
• 痛覚がほとんどないため、手傷を負ったとしてもひるむことは少ない。
  • ジャガーノートには生命の危機を標示する「驚異値」が視野に備わっている。
    • 身体が損傷すると、視界の周囲が赤くなる。
    • ジャガーノートは魔力の干渉を受けやすいため、魔力の干渉時、「第6感」的な「恐怖感、危機感」を感知しても「驚異値」は反応する。

メルリーィさんが僕の「回路」に触れて魔力を流した時、今までに見たこと無い程の「脅威値」の上昇が見られました。
その場に立っていられないほどの上昇…　僕は一つの仮説を立てました。
「ジャガーノート」は魔力の干渉を受けやすい、と。

元々白兵戦に特化した兵士作成を前提に作られたジャガーノート、先達の「JUG」から聞いた話では、
僕らの軍、そして敵国双方とも戦力は剣士、騎馬兵、射手、攻城兵器が主で、魔術によって戦闘を行う者はいなかったようです。

よって、僕はジャガーノートは魔術に対する─特に生体に何らかの影響を与える、回復、補助の魔術─耐性が低い、もしくは無いに等しいと考えました。
冒険者、そして騎士団員となった今、これから魔力を持つ敵抗勢力と遭遇しない、とも言い切れません。
何か対策を講じなければ…

追記>
ジャガーノートは戦闘で「損傷」した場合、軍の魔術師による「修復」が行われていました。
その魔術のみが…ジャガーノートには害のない魔術、という事になると考えました。
この魔術がわかれば…おそらくは。

「ジャガーノート計画」で研究された魔術─死亡した人間を戦闘員として蘇生させる─は、
計画の立案から実行までに5年の歳月を費やした。　まず研究員が参考にしたものは、ゴーレムの魔術。
この技術を模倣することは簡単であったものの、「術者の命令にのみ従う」という点が問題に上がった。
ただ命令に従う、だけではなく、能動的に行動し、訓練、戦場で学習し、更に戦闘能力を高めることがジャガーノートには求められた。

研究員は更に、死体の脳、心臓などの臓器、そして筋肉を魔術により生前の人間と変わらずに機能させる事に着手した。
試行錯誤の結果、死体の皮膚に魔力を込めた「陣核(コア)」─心臓に変わるもの、そして陣核から流れる魔力を関節、臓器に送る「点(ポイント)」、
この二つを繋ぐ「回路(サーキット)」─擬似的な血管を刻む事により、人間と変わらずに活動させる事に成功した。
この独自の魔術により、計画は実行され、14人─"第一期"─の「JUG」が生まれた。

第一期の「JUG」は生産に成功したが、すぐに問題点が現れた。
感情抑制が不完全で、訓練中に暴走した後に処分された者、生前の記憶が蘇り、パニックを起こして狂死した者、人間のように「痛覚」が無いために「陣核」を破壊され行動不能になるまで剣を振り続けた者─。
第一期で生存、もしくは任務行動可能な状態であるものは2人しか残らなかった。

第一期の改良点を踏まえて作られた16人─「第二期」─の「JUG」は、感情抑制、身体の損傷、行動の限界を理解する魔術を追加して生産された。
第二期の彼らは前期のそれに比べ身体能力の向上が安定し、実戦に置いても
人間の兵士と比べ遜色ない、もしくはそれ以上の戦果を収めた。
しかしそれでも完全な「JUG」を生産するには至らず、第二期の彼らも何かしらの「欠陥」─特に感情抑制の面が多かった─を持っていた。

第二期の16人中、戦闘中に行動不能になった者は8人、それ以外、何らかの欠陥を理由に処分されたのは3人だった。

ジャガーノートに流れる魔力は「陣核」で生成されたものが、「回路」を伝い「点」を通り、また「陣核」に流れ、循環して行く。
正に生物の体内に流れる「心臓」「血管」と「血液」をそのまま魔術で再現している。
戦闘などで「損傷」─人間が「負傷」するのと同じ─した場合、「陣核」を破壊されれば「絶命」し、「回路」や「点」が部分的に破壊されれば、行動に支障が生じる。

「修復」を行うには、魔術による「治療」が最も効果的であるが、それがすぐに行えない場合に備え、体内の魔力が損傷箇所を補修する機能も備えられている。
人間と同じで、これは「血液」を失うことになり、自己修復のみでの回復を続けていれば、いずれは「陣核」自体が機能停止する。

自己修復に代わる「修復方法」として、「食事」と「休養」がある。これは不眠不休の任務などは元々死体であるジャガーノートには負担が大きすぎる、と考えた研究員が発案した。
動物の食事と違い、栄養を摂取、するのではなく、体内に摂取した食物を魔力に還元させる方法をとっている。これにより動物の食事のように栄養素だけを消化、吸収するのではなく、摂取した物体全てを魔力に変える効率性を上げることに成功した。

休養も、睡眠など身体と頭脳の活動を一時的に休ませることで、魔力の消費量を抑え、それを上回る魔力を「陣核」で生成させるようにしている。