アイアンハート家出身 イカル 508105 Edit

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ID:508105
名前:イカル
出身家:アイアンハート
年齢:19
性別:
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前職:
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理由:
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状態:
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その他:ステータス/戦歴/名簿Edit
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中野一言:明日の夜からロスタイム祭り!(本むす開始くらいまで)
コメジャン:押して押して。
母校:企画/空中学園都市

祝!有人宇宙飛行部 打ち上げ大成功! Edit

打ち上げの記録はコチラから
『GL272年12月31日 有宙部は自作宇宙船による初の有人宇宙飛行を行い、一人の欠員も無く帰還した。』
  

活動記録 Edit

【外部記録】
【本人にとって都合の良い思い出〜GL271年度〜】
【本人にとって都合の良い思い出〜GL272年度〜】(予定)
【内部記録】
【工事中看板】
【怒りのゲッター化】
【海ではしゃいでイェーガー化】
【有人宇宙飛行編】
【夢物語編】


【前回までのあらすじ】 Edit

〜イカル=アイアンハートの少年期は全てが『宇宙』のためにあった。夢へと導くたった一つの価値観が崩れたとき、少年の宇宙は終焉を迎え、次の宇宙が、誕生する。〜
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その日もイカルは他にできることが何一つなかったから、日が沈んで早々 床へ着いた。
久しぶりのベッドだったが、何の感慨も湧かなかった。
不快な夜だった。


ふと、目が覚めた。ひどく喉が渇いていた。
今は何時頃だろうか。星を見ようと窓を見る。窓の外は光。それ以外に何もない。
光は窓の外にしかなく、ガレージは真夜中の暗闇の中だった。


気づけばソファの上にいた。対面には少女。同じくソファに腰かけている。
少女の姿はぼんやりとしていておぼろげで、輪郭だけがその鮮やかな色を残す。


名前を知っている。


どこかで湯の沸く音がした。
そうだ、思い出した。俺はコーヒーを淹れようとしていたんだ。
二人で飲もうとしてたんだ。コーヒーを淹れなくちゃ。

なあ、██████?

言おうとして、世界が軋んだ。梁や柱が非難めいた音を立て警告する。
天井が消えて、夜空が覗く。無数の星々は同じだけの無数の目となって監視する。
下まつ毛の長い目が遠く暗黒から自分を見下ろす。


名前を、知っている。


せめて届けと手を伸ばす。
動きに合わせ、二つのソファの間の小さなテーブルが、どこまでも伸びていく。
肩が外れそうなほど、指先が千切れそうなほど伸ばしても、決して届くことはない。


イカルは翼を出そうとした。テーブルを飛び越えるために。
その腕に幾何学的な羽の紋様が浮かび、光るそばから亀裂を生んだ。
見た目通りの身体が砕ける激痛。亀裂から血潮。光となって噴き出す。
その合間、肉の代わりに宇宙が覗く。

痛みを堪え、奥歯で噛みしめる。亀裂は腕を登り、肩、首筋。やがて背中、そして顔。
砕けながら前を見据える。少しでもその影を確かなものとするために。

色付きの霧のような少女の姿が、次第に五体を表していく。
崩れていく苦痛と光に包まれていく視界の中―


―ずっと待ち望んでいたその顔は、
いつか最後に見た、
とんでもなく意地悪な笑みを湛えて、


そして、






コメントのアレ http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst070556.png Edit

  • 卒業後のイカルのアレ
    • エリュシオン中をあっちこっち。色んな人を訪ねたり、色んな物を集めたり。
      • 無論、次なる宇宙への夢を叶えるためだ
    • 大学進学も目指しているようで、受験勉強も頑張っているそう。
      • 進学の理由としては学び三分の一、人探し三分の二くらい。
    • ゴミ収集&廃品回収で生計を立て、また資金を貯めている。
      • そのヒミツはロアのなんでも燃料エンジン。リヤカーに積んでエリュシオン中を駆け巡る。
      • ゴミは即燃料に、廃品は使えるパーツのみ取り外して残りは燃料に。リサイクルでエコ。
      • 合間の休憩中に、本を読んで勉強するイカルの姿が見かけられるかもしれない。
    • 男子寮や部室にはたびたび姿を見せる
      • だって荷物が片付いてないから……
      • それと前述のエンジンが有宙部の備品なので、日中使用して夜には返却に来る。
    • 住んでるところはガレージという名の廃屋。
      • 借家ではない。卒業して早々一括払いで購入。
      • 廃品の有効利用でじわりじわりと快適空間に近づきつつある。
      • 一番いい場所にアルベルト直筆の『勝ってメンポを確かめよ』の書が飾られている。
    • 外見は相変わらずのメット&ブーツ&アハトのサイン入り手鏡バンド。服だけが制服からツナギに変わった。
    • イカロス1から託された羽により、光子翼の力が上がった。
      • 古文書を読み解きながら、その操作方法についても勉強中。
    • GL273年になって以降、クレタマリアで墜落の夢を見た者はいない。
    • 現在のイカル
      • 宇宙への夢を取り戻し、再びデフォルトでメットオン
      • 以前より強力な光子翼を使える
      • 好きな人が、できました
    • その他思いついたら適当に追加。
(0△0)>名簿/508105 &br; '' &size( ){ }; &ruby( ){}; &ref(画像,XxY);
お名前:
  • (ガレージの脇の戸奥ゆかしくノックする音が聞こえる)
    オレだ。先輩いるか。 -- アルベルト 2014-03-09 (日) 02:20:46
    • もちろん。(短い返答。声を聴かずともわかるノック。額に残る傷のあたりを撫でる、わずかに笑み。)
      開いてるぜ。アルベルトよ。 -- (0△0) 2014-03-09 (日) 02:35:51
      • (奥ゆかしくドアから入ってくる後輩。あの屋上のド突き合いのあと、久々の来訪である)
        ドーモ。久しぶりだな・・・先輩。まずはこれを(オジギをひとつと手には土産のケーキ。) -- アルベルト 2014-03-09 (日) 02:37:53
  • おッ、こりゃドーモ。(アルベルト式にオジギを返して受け取る。)
    生モンはすぐに食べるに限る。ま、話は食べながらにしようぜ。
    (ケーキを切り分け、手早くインスタントの紅茶を二人分仕込み、お手軽ケーキセットがほどなく完成。テーブルに供する) -- (0△0) 2014-03-09 (日) 02:42:33
  • (促されればソファにすわり、まずはということで紅茶を啜る)
    ・・・今日来たのは他でもない。まずはこれを(懐から小さな箱を1つ。長方形の箱だ)
    これは、いつか再び宇宙に上がったとき、この星から脱したときに開けてほしい。 -- アルベルト 2014-03-09 (日) 02:45:09
  • ァん?こいつぁ箱だな。箱だが……
    (顎のあたりに手を添えて、フームと唸りつつ360度を点検。結論。箱。)
    ……へへ、何だかさっぱりわからんが、何やら含みがありそうじゃねーの。
    オーケー、わかった。こいつぁその時、そうさせてもらおう。 -- (0△0) 2014-03-09 (日) 02:48:28
  • (イカルの承諾を見て頷き、じゃあと口を開く)
    次は取材だな。
    前回の宇宙飛行を含め、いろいろと聞きたいことがあるのだ。(ペンとメモ帳を取り出し、いろいろと質問をし始める) -- アルベルト 2014-03-09 (日) 02:50:19
  • おう!取材は嫌いじゃねェぜ。フフフ、なんでも質問してくんなッ!
    (時折茶を飲み、ケーキを食べ、茶のおかわりを用意しつつ、よどみなく質問に回答していく)
    …フー、さァて、お次は何が訊きたいかね?アルベルト記者。 -- (0△0) 2014-03-09 (日) 02:53:26
  • (生い立ちを、過去を、宇宙飛行に対する情熱を、そして、飛行に成功したときのことを矢継ぎ早に質問し、その回答を速記でメモしていく)
    そうだなぁ・・・大体は聞いたが・・・一番大事なことを聞くのを忘れていた。次はいつ、宇宙へ行くんだ? -- アルベルト 2014-03-09 (日) 02:55:39
  • うーん…(それまでが立て板に水とばかりの返答だったが、こればかりは少し頭を悩ませて)
    そうだな……いけるようになったら、としか言えねェなぁ……次の飛行はチト長くなりそうなんでな。
    むろんそのための試験だなんだで宇宙に上がることはあろうが……しかしよアルベルト。なんでまたそんな? -- (0△0) 2014-03-09 (日) 03:00:32
  • その問いに関する答えは明白だ、オレは卒業後にエリュシオンを降りる。
    もともとオレは世間を見て回るためにここに来た。だから卒業すればここを離れることとなるだろう。もし、オレがいる間に飛行をするなら見送れるかも、と思ってな。(何杯目かの紅茶を飲み、ケーキにフォークを突き立てながらそう答える) -- アルベルト 2014-03-09 (日) 03:05:16
  • そうか……へへ、だったらお前がこの星のどこにいたって見られるくれえ、でッけえ翼を生やしてやるぜ。
    お前の場所から、見送ってくれよ。へへ、でもってよ、戻ってきたら、お互いの土産話を交換こだ。
    どうだよ?ワクワクしねェか?はははっ! -- (0△0) 2014-03-09 (日) 03:09:06
  • そいつは頼もしい。その日を楽しみにしておこう(無邪気に笑うイカルにつられて笑う)
    宇宙も広いが世界も広い。くまなく、とまでは行かなくても行けるところまでいってみるさ。
    どっちの土産話がすごいか勝負だぞ。 -- アルベルト 2014-03-09 (日) 03:12:17
  • いい意気込みだぜ。俺だってそうだ。行けるトコまで、とことん行ってやる。
    へへへ、その勝負受けたッ!
    そんときゃ、思わずアッと驚いて、そのクチバシが閉じなくなっちまうくれえのスゲエ話をよ
    めいっぱい聞かせてやるぜ。覚悟してな? -- (0△0) 2014-03-09 (日) 03:16:56
  • フッ、オレが負けるとでも?上ばかりじゃなくたまには足元、横も見ないとな先輩
    もしオレが勝ったら・・・何か罰ゲームでもしてもらう -- アルベルト 2014-03-09 (日) 03:22:03
  • いいねェ。言うじゃねーかアルベルトよ。それでこそ張り合いがあるッてもんだぜ。
    フフフ、罰ゲーム、何をしてもらおうか…… -- (0△0) 2014-03-09 (日) 03:23:16
  • じゃあオレが勝ったら目でピーナッツ噛みながら鼻からスパゲッティでも食ってもらうか -- アルベルト 2014-03-09 (日) 03:24:15
  • このアルえもんめ。いいだろう!俺もそれだッ!
    (『はいたつばのまんとけよ!』と古の呪文を唱えつつ、声を上げて笑った。)
    (楽しみがまた、一つ増えた。) -- (0△0) 2014-03-09 (日) 03:32:32
  • そっちこそ、オレが勝ったらちゃんとやれよ!(果たされることは重要ではない。約束したということが重要なのだ)
    さて・・・結構長話をしたな。(しかしこの間、アグリに関する話題は一切出さなかった) -- アルベルト 2014-03-09 (日) 03:36:22
  • たまにはくっちゃべって時間潰すのもいいだろ?へへ、俺はそう思うね。
    (茶のお代わりを用意するため簡易キッチンへ向うも、どうやら先程のでパックは使い切ってしまったようで)
    …むう、仕方ねェ。今度ついでに買ってきてもらうか……
    (そんなつぶやきを一つして、手ぶらで再び戻ってくる) -- (0△0) 2014-03-09 (日) 03:44:45
  • 仲良くしてるようだな。(もちろん、アグリとのことであろう)
    秘密というわけではないが、オレがここに来たことは黙っておいてくれ。
    ・・・もう会うこともないだろう。 -- アルベルト 2014-03-09 (日) 03:46:35
  • (『顔ぐらい見せてやったら喜ぶだろに。』言おうとして、やめる)
    (そんなことわかってるのだ。わかった上で、言うなと言っているのだ)
    (ならば男として、その意は汲まねばなるまい。同じ者を愛した同士として。)
    ま、読めるようで読めないのが未来ッてヤツだぜ。アルベルト。
    避けようとしてぶつかる不幸もありゃあ、その逆もあるってな。
    わかった。お前が来たことは俺とお前との秘密だ。約束するぜ。
    (その誓いを確かめるように小箱を手に持ち、もう片方の手で握手を求める。) -- (0△0) 2014-03-09 (日) 03:54:23
  • (無言で頷き、手を差し出し握る)
    そうだな、今だけが人生じゃない。まだまだ先はある。
    オレにも自慢の恋人ができたら紹介しよう。(そう言って笑う。)
    じゃ、先輩オレはそろそろ・・・またな。(そっけないアイサツ。しかしそれは確かに、また会おうという意味) -- アルベルト 2014-03-09 (日) 03:58:12
  • そいつは楽しみだ。今度は俺がケーキを奢ってやろう。今日の倍の数用意してな。
    ああ…またなッ!アルベルト!
    (握手をほどいたのち、互いの腕を強くかち合わせる。)
    (翼を持つもの同士、明日の風が良い風であることを祈って。) -- (0△0) 2014-03-09 (日) 04:04:56
  • ガレージ前にて -- 2014-03-08 (土) 01:05:49
    • (夕暮れの斜陽の中、静かにそのガレージに足を進める)
      (学食でかったコッペパンを山ほどビニール袋につめて、にやける顔を隠しもせずに)
      (会うことが嬉しいということを、俺は隠さない。隠したっていいことはない)
      (素直がなんでも一番だ)
      せーんぱい、いますか? -- アウラ 2014-03-08 (土) 01:07:44
      • せーんぱい、いるぜ。こーうはい。
        (建付けが悪く開けるたびに不快な音を立てていた大きな鉄製扉)
        (いつのまにやらリペイントされ、スムーズに開閉可能に手入れされている。)
        (そのほか、細かいところに何やら手が色々と入っている。)
        (外見はまだまだ廃墟でも、もはや中身はただの広い部屋レベルだ。)

        へへっ。よく来たな、まァ入れよ。 -- (0△0) 2014-03-09 (日) 02:32:33
      • へぇ、こりゃまぁ随分と見栄えがよくなりましたねぇ、あ、お邪魔します!
        (前に来た時はまさに廃墟同然だった場所が、今では立派な秘密基地だ)
        (男心をくすぐる隠れ家になっている)
        (友宙部でも見かけた様々な物品や、思い出の品々、そして一見使い道がわからないが見ているだけでワクワクする形状のパーツなどを見つつ、先輩についていく)
        いいっすね、ここ
        なんか部室思い出す
        あ、パンどうぞ
        (昔、パンを二人で食べた時を思い出しながら、またあの時と同じコッペパンやジャムのつまった袋を渡す) -- アウラ 2014-03-10 (月) 04:37:07

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卒業三行 Edit

  • 俺は!
  • 宇宙へ行った!!
  • マジで最高だったぜ!!!

設定 Edit

GL273年4月 Edit

4月。学園を卒業したイカルがまず向かったのは、生まれ故郷であるクレタマリア島だった。
手紙で伝えてもいない急な里帰りだったが、母は羊のクリーム煮とイカルの好きな豆料理を鍋一杯に用意して出迎えてくれた。
久しぶりの田舎を、地上を、イカルは存分に満喫した。

幾日が過ぎ、エリュシオンへ帰る前日。イカルは母に言った。
良く晴れた春の午後、じき日暮れという頃、十年前からの想いを伝えるために。

「なあ。海、連れてってやるよ。」

戸惑う母をイカルは軽々とおぶう。
返事も聞かずにずかずかと大股で歩きだす。その歩みは確かだ。

「イカル。……大きくなったね。」
「オフクロがたくさんメシ食わせてくれたからな。」

とりとめのない会話、上りと下りの山道。幾度繰り返せど、その歩みは変わらず確かだ。
母子はやがて最後の山を越える。

「…………っ……!」
「……………………。」

坂の頂上。空も海も茜色に溶けた、クレタマリアの絶景が目に飛び込んでくる。
遠く点々と大小の島々、逆光の中、太陽の眼前に立つかの景色に黒点を添える。

イカルの母は反射的にうつむき、目を伏せた。
イカルは何も言わずに、そこでじっと立っている。

1分、5分、10分、もっと―

イカルが何を伝えたいのか。母にもわかっていた。
呪縛の中にあっては奮う事の叶わなかった勇気が、暖かな体温から伝わるかのように、心に湧いた。
母は目を開けた。顔を上げた。天を仰いで、海を見た。

そこにあるのは、幾星霜の神話時代から変わらない、クレタマリアの絶景だった。

イカルは母の涙を首筋に感じた。
知る限り、母が涙を流したのはこれが二度目だった。
耳元で母がささやいた。震えていたが、確かな調子の声だった。

「イカル。」
「なんだい。」

「空は楽しかったかい。」
「ああ。」

「怖くなかったかい。」
「怖くなんてなかったさ。」

「俺の腕には翼があるんだ。」

「ぴかぴかの光の翼さ。」

「だからさ、オフクロ。」


「もう、安心していいんだぜ。」


空と海の太陽に包まれて母子は涙を流した。
今度こそ同じ気持ちから来る涙を。
夜空になりかけた天頂からは、満足げに一筋の流星が流れていった。


…翌日。イカルはエリュシオンへと戻って行った。
その大きな背中を、集落の誰もが、空を見上げて見送った。


クレタマリア。温暖な気候と豊かな水産資源に恵まれた絶景の小島。
宇宙を目指す少年の、何より自慢の生まれ故郷。

「翼を持つ者」について Edit

+  イカルの出身。クレタマリア島。その内陸部の小さな集落について。
+  『イカロスの記憶』
+  『イカルの記憶』
+  ミもフタもないおはなし

イカル=アイアンハートについて Edit

+  エリュシオン的設定(学園生として、対外的に知りうること等)
+  その他

有人宇宙飛行部について Edit

+  概略
+  有人宇宙飛行部の歩み

テンプレ Edit

+  学園在籍時

コメントアウトなアレ Edit


Last-modified: 2014-03-16 Sun 00:22:49 JST (3666d)