優しい色した空を映して


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  • 瓦礫城 -- 2014-04-13 (日) 22:35:18
    • (ネオンサイン、石畳、木造建築、近代化された街路)
      (異なる風景が雑多に存在する瓦礫の城は、聖杯戦争の関係者が潜む穴倉としては、十分に候補に挙がる)
      (特に正体を隠匿しようと目論むものたちにとっては顕著だった)
      (打雲紙のキャスターとメルセフォーネは、自らのマスターが夢で出逢った"敵"が瓦礫城に居を構えているという情報を得、歪な積木の街へと足を踏み入れて)
      (運命が呼んだか、仇敵とも呼べる存在に邂逅する)

      あーあーあー、見つかってしまったよ。
      このままトンズラ決めこむ俺の計画がパーになったじゃねえか、どうしてくれるんだ?
      (出逢ったのは以前メルセフォーネをかどわかし、襲おうと目論んだ人物)
      (マスターでも、サーヴァントでもない使い魔という推論を立てられていたそれは、困ったように首を傾ける)
      (そして、明暗を思いついたように、やけに友好的に話し掛けてきた)
      なあ、取引しようぜ。
      一人のサーヴァントの情報と本拠地を教えてやる。その代わりに私を見逃せ。
      僕もね、この辺りが潮時だと思ってるんですよ。
      奴の影武者として仕立てられて動いたはいいが、いい加減付き合う義理もないんでね。
      確かに俺はゴーレムさ。命令を忠実に遂行してくたばるだけの、哀れな道化。
      そんな運命真っ平なんだよ。俺だってなあ、本当は、本当は……。
      (震える拳に力が籠る。以前遭った時とは異なる、真摯な面持がそこにはあった)

      お前たちをあんな目に遭わせたくなかったんだ!
      指令を与えられて、従うしかなかった! 俺も犠牲者さ! 自分の手を汚そうとしない、椅子にふんぞり返ったあいつの!
      だからお前たちに託すしかない。俺じゃ、あいつに牙を剥くことができないんだからな。 -- 偽のキャスター 2014-04-13 (日) 22:35:31
      • (《土地勘》がはたらかない。ここは、酒場の街とは異質な場所のようで、一際奇妙な文化がぶち建てられているらしい)
        (酸鼻たる臭気の立ち込める中にメルセフォーネを歩かせるのは気後れしたが、彼女は黙ってついて来てくれる)
        (伊達に修羅場は潜っていないということか、時折見せる彼女の逞しさには感心してしまう)
        (ビルが林立する町並みはコンクリートジャングル、ならばここは言うなればコンクリートの掃き溜めである)
        (急勾配の階段に、脈絡のな行き詰まり。迷うな、というほうが無茶な話で、景色が入れ代わり立ち代わりして目まぐるしく変わる)
        (困ったキャスターは、岐路の選択を主人に任せた。ここは左、ここは右。階段を登って隣の建物に入り通り抜けて向こう側へ。進んでいく)
        (すると)
        (行き当たる。見覚えのある人影である。ネオンに焼きついた幻影ではなく、確かにそれは、自分が絶命寸前まで引き裂いたその者だった)

        それは失敬?
        (メルセフォーネには、当初の予定通り《コンシール》でこの場所から隔絶した空間に避難して貰う。準備さえできていれば、絶対不可侵の空間を作ることも容易い)
        (令呪の効力は及ばなくなるが、以前のように闇討ちを仕掛けられる心配もなくなる)
        (道筋から、瓦礫城特有の構造も頭に入れる。身構え、あたりを《三色硝子の三稜眼鏡(ステインド・グラッシーズ)》でよく観察しながら、“偽のキャスターの”申開きを聞く)
        へぇ。(相槌を律儀に返しながら進む話の内容を解釈してみると、なるほど理屈は通っている。心情もまた、理解ができる)

        キミの存在については、概ねこちらが予測した通りのモノだったようだね。僕の宝具の解析とも一致する。
        (善意を、絆されないよう細心の注意を払った。微笑みを浮かべながらも、猜疑心で頭を意識して満たしてゆく)
        思い返せば、キミはメルセフォーネを執拗に嬲ろうとせず、一突きで絶命させようとした。合理的で、また、過分な悪意を感じさせない。
        ……できれば避けたい戦い、なんてものは。わかるよ。本当にね。まァ仕方のない事情ってモノがあったんだろう。信じよう
        わかるさ。“聖杯戦争”だからね。この、終盤も近づいた戦いで、情報アドバンテージを得られるのも悪くない。

        で、さ。……ドウやらキミのご主人様は随分狡猾なお方のようだけど。そんなキミを見逃してくれるのかな? トンズラするにしても、どこへ行こうと言うのカナ?
        ……見てんじゃないの、この遣り取り、全部。キミはまだ、“道化”を続けてるんじゃないかって。すまないが、そう思っちゃうんだよね。どうしても。
        -- 打雲紙のキャスター 2014-04-13 (日) 23:11:28
      • (至極冷静な、現状を分析した打雲紙のキャスターの言葉は、理に叶うこと)
        (騙し打ち闇討ち、洗脳、無関係な多数の一般人を巻き込んだ戦闘など、罪状は数多い)
        (打雲紙の知る人型のゴーレムの活動は、ほんの一端に過ぎない)
        (しかし彼が疑いを持つには、交わった時間、マスターに何が起こったか顧みれば。十分だった)

        俺はな。
        (ふう、と大きな息を吐く。諦めたような悟ったような、薄い半眼を開いた状態で)
        (光科学のスモッグに覆われた外に輝いているはずの太陽の光を、享受した)

        (あの時間という流れから一切切り離されて感じる静謐な工房で目覚め)
        (血に塗れ、泥を啜り、幾度となく傷ついてきた)
        (何のために? 決まっている)
        (下された「この戦争に勝利しろ」という唯一無二の至上命令を遂行するために)
        (道具には喜びも悲しみも必要ない)
        (正に『命令を忠実に遂行してくたばるだけ』の歴史をなぞるに終始すればいい)
        (そこに疑問を持つ余地はなかったし、疑問を持って反逆するには、余りにも偽のキャスターは現実主義でありすぎた)
        (打雲紙のキャスターに語った言葉全てが嘘ではない)
        (事実自分のマスターと、創造主であるキャスターを自称するサーヴァントの情報を与えてもよかったのだ)
        (自らの主を戦地に赴かせることが、無数に点在する解法のうち最良の策であるのだから)
        (そうしなかった理由は―)

        そういえば、お前のこと嫌いだったんだわ。
        (高笑いがビルの谷間に反響する。交渉は決裂した。否、最初から交渉の余地など、なかったのかもしれない)
        キャスタァアアアアアアアアアアアアアア!
        (合図に呼応し、大気が氷結を始める)
        (発生した冷気が地表を、建築物の壁を伝い、標的へと向かって収束した)
        (その中心に座するのは打雲紙のキャスター。命までの導火線は短く、回避を許さず無数の魔力の弾丸が打ち込まれる)
        予め瓦礫城での戦いを想定して起爆式の魔術を仕込んであったんだよ!
        テメーらが来てくれるとは好都合だったぜ! -- 偽のキャスター 2014-04-14 (月) 00:00:50
      • (“本性を表す”とはなんと陳腐な言葉だろう。ただ表に出ていなかっただけ。肌一枚の下に、隠し切れないほど醜悪な魂が満ちていたのに)
        (「溝鼠のようだ」キャスターは思った。善良な彼らしからぬ、強い、否定的な言葉を心に浮かべた。彼自身もそれに驚き、胸を押さえる)
        (それだけで、収まるはずもない。苛立ちが沸々と湧いて出る)
        (この、強い嫌悪感の正体を突き止めることができない。口元を苦く歪めると、舌先が勝手に言葉を紡ぎだす)
        僕も、嫌いだ。

        (煤けた小便臭い壁を冷気が走る。息も吐かせず術式は展開し、全天を包囲する魔法弾が放たれる)
        (避ける隙間はないように思える。彼は、一瞬の間に魔力を集中し、一つの紙飛行機を折り出した)
        空まで届く平面位相幾何学(アンフルフィルド・ウィッシュ)》。
        ニンブル・ダガー。(紙飛行機は、三角形のシルエット)
        八次、『水星』の魔法陣【敗の面】《ロブマインド》、また、【盛の面】《クイック》。

        シュート!!
        (超高速で発進した紙飛行機は、彼の周囲をごく小さな円を描きつつ旋回する)
        (魔力の弾丸の一つ、一つまでもをその機体は受け止めた)

        キミは選択を誤っている。僕が“キャスター”だと識っているのならばなおさらのこと。
        ……力の違いを見せてやる。

        (英霊と、英霊に創られた被造物とでは、魔力量に絶対的差がある。歴然とした魔力差を押し切り、圧殺することは不可能)
        (魔力とはうつろいやすい力である。指先一つで、炎にも氷にも、紙にもなる。不安定で、どうしようもなく、気紛れなのだ)
        (“ニンブル・ダガー”は、冷気の陣による弾丸を浴びたにもかかわらず健在であった)
        (それどころか、そこに篭められた圧倒的な魔力は攻撃を粉砕し魔力へ回帰させ、それを吸収せしめた)
        (鈍い振動音のようなものを響かしている“ニンブルダガー”には何重にも増幅された魔力が、蓄えられている)

        (“ニンブルダガー”は旋回を終えると彼の手元へ戻った)陣の書き換え。
        十二次、『海王星』の魔法陣【興の面】《フリーズ》、七次、『金星』の魔法陣同じく【興の面】《セパレート》。

        離陸決心速度強制超過装置(ワン・ウェイ・トリップ・キャトーバー)》、セット。
        (中空に結界がレールのように展開される。そこへ紙飛行機が据えられる。ここまでの工程は刹那の間に終わり、狙いが定められた)
        (《三色硝子の三稜眼鏡(ステインド・グラッシーズ)》が、動作をつぶさに観測し、得られた結果から微修正を行う)
        (《観天望気》があたりの空気の流れを察知する。冷気から、流れに変動が生じている。その冷気による気流をも利用し、不規則な軌道で仕掛ける)

        ──────遥か雲上より還る雹嵐(ヘイルストーム・カムズ・アラウンド・ゴーズ・アラウンド)

        シュートォォ!!!

        (射出された“ニンブル・ダガー”は《セパレイト》の魔法効果で、2つ、4つ、8つと鼠算式に増えて前方へ突貫する)
        (機体は氷結し、余波で水を撒いたように瓦礫城の構造に霜を立たせ、絶対停止の温度をその表面に纏わせながら、尋常を遥かに超越した速度で目標へ迫る)
        (吐かれた唾は、何十倍にも膨らんだ殺意を乗せて、偽のキャスターへ降り注ぐ!!)
        -- 打雲紙のキャスター 2014-04-14 (月) 00:46:20
      • (正面から相対しての勝ち目がない以上、選択肢は奇襲しかなかった)
        (所詮はサーヴァントにも、もしかするとマスターの歯牙にもかからない使い魔が対等に戦おうとすることが、そもそもの誤り)
        (彼はこれまで水面下での活動を続けてきたし、物臭な主と異なり自由に動ける先兵を失うことは戦略上重大な損失だと理解していた)
        (危険に晒されない立ち回りを捨て、相手を焚きつけて戦闘を仕掛けたことは、命令にすら反する背信行為)
        (しかしながら、抑えきれなかったのだ)
        (妙な自信に溢れた、涼しさを絶やさないその頬骨のこけたなまっちょろい顔が)
        (どういう趣味か神経を疑う、前衛的なガラス細工の彫られた眼鏡が)
        (最高のタイミングで横合いから殴りつけてくる空気を読まない英雄然とした態度が)
        (キャスターという伊達男の骨子から腿肉もヒレ肉も、あらゆる部分において)
        (不快さを掻き立て、心をささくれ立たせ、本筋から外れた戦いへと誘った)

        (打雲紙のキャスターの繊細な指で織られる式神は、絶対的な死の象徴だった)
        (音速の壁に迫る紙飛行機を防ぐ術などありはしない)
        (編隊を組んだ紙飛行機たちは、繰る術者の意識の昂りのままに、得物を食み、啄ばんだ)
        (四肢が剥ぎ取られ、頭部までもが半分を削られてなおも、偽のキャスターは舌を突き出して笑っていた)
        (いつまでも、いつまでも)

        (笑わずにはいられない)
        (少々不本意ではあったが、どんな結果に終わっても、最終的なオーダーは全うしたと言える)
        (「この戦争に勝利しろ」)
        (それは偽のキャスターが受諾した任務)
        (同時に創造主が、そのマスターから与えられた命題)

        ああ、勝利してやるとも。
        (嬲られ続け顎と歯だけが残った状態でも、何故だかその言葉は発音できた)
        お前を倒して、だ。クソメガネ。
        (魔力の結合が解かれ、人の形に似せて保っていた偽装が解除される)
        (後に残ったのは人間の無残な死体でなく、バラバラに砕氷された青白い冷気を漂わせる結晶だった) -- 偽のキャスター 2014-04-14 (月) 22:10:57
      • (偽のキャスターが抱く敵意は至極真っ当なものだ)
        (しかし、打雲紙たるキャスターの抱く敵意は正体が不明瞭で、彼自身もその感情に戸惑っている)
        (主人を危険に晒した、という怒りは彼自身に向いている。「“聖杯戦争”だからね」先程に述べたその言葉は、全てを肯定する)
        (喩え獣のように形振り構わずそれを求めようと、手に入れれば、願いは叶う。その生存競争に参加する以上、闇討ちはされるほうが悪い)
        (敵意を向けられたから、それと同じ分だけの敵意を返そうとしてしまうのか。有力説だが、それでも違和感を拭い切れない)
        (「なんでこんなに、嫌な気持ちになるんだ……!!」)

        (紙飛行機の一群が、偽のキャスターを打ち砕いてもこの気持ちは消えない)
        (冷えた空気を吸い込み、大きく溜息をつく。瓦礫城は、その姿を“多少”酷くしただけだ。天気の移り変わりのようなものだ。砕かれて地形が変わる位は茶飯事だろう)
        (《三色硝子の三稜眼鏡(ステインド・グラッシーズ)》で、凝結した水蒸気の煙を透かし、確認をする)
        (姿を捉える前に、声が届く。人の形をしていない、口先だけが残り散り散りのバラバラになった姿が語りかける)
        ……人を模して、いたのか。
        (ここに来てようやく、嫌悪感の正体を掴んだ)
        (彼自身の出生に由来するものだ。人造人間たる“アートマン=K5・テメノス”もとい“カー・ファイン”は、偽のキャスターの存在意義そのものに胸糞悪さを感じていた)
        (人造生命を道具として扱い、自らの手足とすること。偽のキャスターが命じられた任務の向こうに居る、“椅子にふんぞり返ったあいつ”への激しき嫌悪)
        (人の形をして造られ、人として必死に生き、人として一生を全うした彼は、それを見て苛ついたのだ)

        じゃあ僕は敗北するってコトか。それは、できない。……絶対に、できない。
        特にキミには、負けたくないんだ。
        (身構える。氷のような結晶の正体が掴めない。蒼白の冷気が届き、肌に触れる。死神に触れられたかのような、怖気が走る)
        (両掌に白紙を生み出す)
        -- 打雲紙のキャスター 2014-04-14 (月) 23:16:29
      • (青結晶の正体は単なる氷塊に過ぎない)
        (魔力で生み出した氷を魔力で圧縮し凝固させた、ごく初歩的な魔法)
        (駆け出しの魔術師でも少し訓練すれば扱えるありきたりな構成術を打雲紙のキャスターが畏れる理由は、けしてありはしない)
        (それでいてキャスターは危機感を抱いている)
        (死神の鎌か。冥府の弓矢か。処刑人の斧か)
        (不可視の魔霧の正体は、何か)

        (「優秀な魔術師とはどんな者か」という問いは、しばしば暇を持て余した専門家たちの間で話題になる)
        (現在ではほぼ統一された見解が出されており、大抵「より強度の高い魔力を扱えるもの」との回答に落ちつく)
        (魔法とは心の強さを映す鏡)
        (年齢に応じて魔力は強まり、自らを成長させる人生経験を得てより成熟する)
        (だから魔力は一生涯で衰えることなく、年齢に比例してどんどん右肩上がりのグラフになる)
        (極稀に少年少女の多感な時期の方が強大な魔力を持っている人間もいるが、今は割愛する)

        (キャスターの肌を刺す魔力は、ゴーレムの体内に押し込められていた残滓)
        (人型の金型に隠れて露呈することのなかった生の魔力は、肌の上澄みを撫でる僅かだけでも悪寒を伴う)
        (地上が魔界に変貌したかと錯覚する瘴気が漂う空間において、防衛本能に突き動かされたキャスターの過剰な反応は、正しい)
        (どんなサーヴァントがゴーレムを創ったか、最低限の接触で十二分に伺い知れた)
        (キャスターの警戒心が一層強まった時には)

        (既に、凍てついた時計の針は次の段階へ跳んでいた)

        (いつの間に敷き詰められたのか、天蓋を覆う無数の氷の矢がキャスターへ降り注ぐ)
        (どしゃぶりの雨粒を全て置き換えたらこうにでもなるのか、一面を隙間なく埋めて、乾いたキャスターの体を満たすように、深々と)
        (しんしんと。ふかぶかと)
        (矢がキャスターの体を貫いてゆく)
        (その一本一本が禍々しさを纏っている。先程肌に染みて感じた怖気が、直接抱擁してくる)
        (舞台の仕掛け人を探す彼は、確かにその瞳に捉えた)

        (視線の先に、一人の女が佇んでいる様を)
        (黒衣に身を包み、多国籍に身を置く魔術師らしく何処の流行と特定できない風の頭髪と、黒い鋼のような髪色を携えて)
        (女は無感情な眼で、ただ惨状に身を晒すキャスターを眺めていた)
        (嘲笑するわけでもなく)
        (怒りに震えるわけでもなく)
        (慈しむわけでもなく)
        (女の時間そのものが止まっているのか錯覚されるほどに) -- 時守のキャスター 2014-04-15 (火) 00:19:31
      • (間もなく)

        (エレベーターが地階へ沈む時のような、浮遊感が辺り一帯に満ちて)
        (気づく。見上げれば、頭上一面に氷の矢が据えられていた)
        (張り巡らしたキャスターの警戒心に悟られず、これだけ莫大な魔力を、“一瞬にして”展開する)
        (冷にして湿たる水のエレメントの親類たる氷は、全ての生命活動を停止させる、死の冷気を伴っている)
        (「馬鹿げてる」)
        (世界に遍く満ちる法則を捩じ曲げ、己の望む法則を押し通す。ゆえに、“魔法”である)
        (それは法外のものである)
        (魔法の法を逸脱した、信じられないほど強大で禍々しい魔力が奔流となり打ち寄せる)
        (英霊とて、許容量はある。大量の水をいちどきに流せば、水栓は壊れる。目の前の光景は幻想ではないと観測結果が告げていた)

        《プロテクション》!!!

        (右手の紙で頭を、左手の紙で心臓を防護する。その他の全部位が氷の鏃で撃ち貫かれた)
        (瓦礫城の地面に彼は縫い留められる。四肢が動かなくなった。痛みはない。傷口は氷結し、凍傷を通り越して神経を砕いていた)
        (静かに、冷気が染みわたる)

        (現状を上手く認識することができない。恐らくは“してやられた”のだろうが、あまりに突拍子なく決着がついてしまったためか、心が呆然として立ち直らない)
        (彼は、無意識的にあたりを見回す。攻撃を逃れた思考までも氷付き、鈍っている。だが彼の本能は、このまま憮然として敗北を認めることをしなかった)
        (そして、見つける。瓦礫城の壁に映る、影のような女が居る。のっぺりとした表情を貼り付けて、彫像のように佇んでいる)
        (魔術師は、装いである程度の流派がわかるものだ。妖精使いならば、それを宿す宝石を多く所持するし、魔女はハーブの香りを漂わせる)
        (その女は、現代魔術師とも、混沌魔術師とも、捉えがたい服装をしている。“氷”の元素に特化していることだけが辛うじて解った)

        (空気まで凍りつかせる、冷徹な瞳だった。身動ぎもしない。なのに、予測される何もかもを同時に仕掛けられるような錯覚があった)
        (「危険だ」)
        (嫌悪感は、忌避感に変わる。忌避感は、恐怖心に変わる。恐怖心は、そこから、怯えに変わろうとしていた)
        (先程の“業”を見れば、こちらも迂闊には行動がとれない。感情を押し殺し、ここで、死なぬために、状況を脱して打ち勝つために、じっと、見つめる)
        ……キミが、黒幕か。
        (不意に口を衝いて出る、虚勢じみた言葉。偽のキャスターに感傷を抱いたわけではない。ただ、言わずにはおれなかった)
        -- 打雲紙のキャスター 2014-04-15 (火) 01:31:39
      • (未だ勝機を失せず機を伺う熱の篭るキャスターに対し、女はやはり鉄面皮で平坦な感情を保ったままだった)
        (交錯する視線にも瞬きすらせず黙るだけだった女が、重い口を開く)

        黒幕という言葉に、どれほどの意味を込めて、どんな返答を期待しているのか理解しかねるけれど。
        先程破壊された不良品に魂を吹き込んだのは、確かに私。
        私を黒幕と呼んで、あなたが満足し得るなら、そうすればいい。

        (瞬きをする一瞬に、魔術の行使は終わりを告げていた)
        (打雲紙のキャスターが追い詰められた一寸と同じ、半透明の暗殺者による包囲網は、既に完成している)
        (滞空する数多の鏃は、糸を手繰る主の指示ですぐに着火できる位置を保っていた)

        紙飛行機のキャスター。あなたの敗北を認めなさい。
        私の"魔法"は、あなたの理解の外にある。その魔法の構成式を紐解き対応できなかった時点で、魔術師としても、サーヴァントとしても死んでいる。
        敗北を、自らの弱さを認め、硝子のような繊細な心が今度こそ罅割れることを承知して、再起する覚悟と強さがあるならば。
        今は逃げればいい。
        一時、背を向ければいい。
        牙を研いで私の前に立ち塞がればいい。
        私を許さないと怒りに吠えればいい。
        その上で私は、あなたの憎悪も感傷も受け止めて。
        培かわれた誇り、結ばれた絆、聖杯という砂上の楼閣の願望に縋っている希望。
        全てを須らく否定する。
        (鏃の全てが飛散した。誘導された軌道は標的のキャスターを意図的に逸らし、廃ビルの壁や電気の切れた看板へ突き刺さった)
        (次々と倒壊する建築物と灰煙の中に、女の姿は溶けてゆく)

        私はキャスター。あなたと同じ、キャスターのサーヴァント。
        (自己紹介の言葉を名刺代わりに残して) -- 時守のキャスター 2014-04-15 (火) 23:12:12
  • (今の今まで、すっかり忘れていたのだけれど)
    (自分の指に嵌められていた、左中指の魔術用の指輪が無くなってしまっていた事に気付く)
    (だって、魔術用のピジョンブラッドの宝石の付いた指輪で貴方を呼んだのだから)
     
    (そんな大事な事を忘れてしまうくらい、めまぐるしく色んな事が立て続けに起こっていたのだけれど……)
    (――……それに気付いてしまえば、無いのは色んな意味で気持ち悪い)
    (けれど……)
    (その日、この話を切り出すのは……何故かわからないけれど、ちょっと言い辛かった)
    (『キャスター、魔術用の指輪が欲しい』――……たった、一言の筈なのに)
     
    (キャスターの傍に寄れば、きゅ、と小さく彼の腕の裾を引いて……おずおずと)
    ……あの、キャスター……その……魔術用の……指輪が――…… -- メルセフォーネ 2014-04-12 (土) 00:13:36
    • (運命の手は魂を掴みとり、縛り付け、気紛れたように解き放つ)
      (終わって仕舞って。ジャックの存在は元がそうであったように夜空に消えて、ベネディクタの背中を雑沓に探し求めることもできない)
      (魔術でテキパキとテメノス孤児院跡の修繕を済ませると、なんだか気疲れしてぼうっとしてしまった)

      (「まだ、聖杯戦争の真っ最中なのだ」)
      (先日の“チェーンメール”の文面が脳裏に焼き付いて離れないのに、身にはどうも締りがない)

      (マスター・メルセフォーネの“英霊”であるところの“キャスター”として、自分の存在意義を確立していた)
      (しかしながら、“カー・ファイン”として振る舞える相手に出会い、そして、“カー・ファイン”として戦い、勝ち、滅ぼした)
      (すると、立ち位置を見失って足元が覚束なくなる。“英霊”の自意識が薄れたまま、感覚が戻ってこない)
      (エプロンをつけて腕まくり。梅雨の豊かな水を、蛇口から流して皿を次々に磨く。魔方陣で少し温めた水は、汚れをよく落とす)
      (もっとも、二人とも食事作法は整っていて食器は綺麗なものだけれど)
      (こういう、勘はまるで薄れない。半分からそれ以上無意識でも、危なげなくやってのける)

      (であるからして、裾を引くメルセフォーネの仕草に、少しばかり気づくのが遅れてしまう)
      (シンクを布巾でぬぐおうとした時に、ようやく気がついた)

      魔術用の、指輪?(鸚鵡返しをしつつ、その言葉の内容を読む)
      (生来聡いほうではない彼が、すぐさま、メルセフォーネの手指について気づくというのは難しかった)
      (何かしら言い澱んでいることは察した。魔術武器から聖別されたタロットなど、必要なものがあれば、素直に言う娘である)
      (なぜ言い淀むのか、今ひとつ考えが及ばない)

      ちょっと待って。……その前に、これを片付けてしまおう。(真新しい布巾を手渡す。濡れた皿を拭き、棚に戻す。慣れた作業であった)
      (シンクを拭いきって、そのあとにメルセフォーネが拭いた皿を受け取って次々に仕舞う)
      (やがて違和感に気がついた。いつもは、この作業をする前に、メルセフォーネは必ず“何か”をしていたはずだが、それがない)
      (食器が全て片付いた。白い食器が整然と並ぶ。「……あっ」)

      そうか、わかった。……ごめんね。気づくの遅れて。
      (微笑んで、左手をとる。そこには金属の輪の感触も、深い血の色をした宝石の輝きもなかった)
      (「そうだ」「いつもは、“指輪”を一端外しておいて、家事をする」)
      (二人を繋ぐ紅い星の不在。彼の覚束ない足元を表すようでもある。キャスターも一緒に、落ち着かなさを覚える)
      (しかしながら、“それ”がなくても、この手は繋がっている。それに少し安心する)

      メルセフォーネ。
      ……新しいものを、買いにゆこうか。
      一緒に選ぼう。
      -- 打雲紙のキャスター 2014-04-12 (土) 00:58:28
      • (ベネディクタとジャックの戦いから、時間はゆるりとだけれど、確実に過ぎてゆく)
        (彼の残した爪痕、戦いの痕跡はキャスターの腕により修繕が進んだけれど――……)
        (それらを全て終えたからと言って、聖杯戦争そのものが過ぎ去った訳ではない)
        (夢で時折マスターと出会う事もあるし、これからサーヴァント同士の対決で、他マスターと対立する事もあるだろう)
        (だからこそ……左中指の指輪は、どうしても欲しかったし、急を要した)
         
        (日常、いつもの風景として馴染んだ彼の洗い物をする後姿)
        (少し遅れて気付いて貰えて……鸚鵡返しをされれば、小さく頷く)
        (けれど、彼に伝わっておらず……考えている様子である事はわかったし)
        (口に出さないと、伝わらないのは分かってる)
        (今まで……それは嘗て宗爛様の元で星詠みをしていた時なんかは殆ど此方の言う事は伝わって無かったし)
        (はっきりと言わないと伝わらないのは、今までの事から分かってる)
        (……何で、言い辛いんだろう と、不思議に思いながらも『ちょっと待って、片づけてしまおう』と言われれば、手を離して一緒に片づけを始める)
         
        (ぼんやりと後姿を見ながら――……テキパキと片づけをこなす姿は、凄いなと思う)
        (自分は、こういう家事等にはめっきり向いていないから。ゆっくりと、割らないように片付けを手伝いながら)
        (その姿を見つめて、少しした所で、彼に言いたい事が伝わったらしくて、微笑みと共に手を取られる)
        (私には、それがとても嬉しくて、照れの混じったような笑顔になる)
         
        (指に輝く紅い星は、何故か貴方に守られている様で……故に、それが無いのは不安で仕方ない)
        (きっと、聖杯に立って居られるのも彼が隣で守ってくれているのが分かるから)
        (こうして、貴方に手を取って貰えるのが、とても嬉しいから)
        (それを守る為にも、戦いに立ってなければならないのだから……)
         
        (一緒に選ぼうと言われれば、嬉しくて嬉しくて)
        うん、行きましょう
        (頷いて、お出掛けの準備をして、一緒に出掛ける) -- メルセフォーネ 2014-04-12 (土) 01:25:29
      • (瞋怒雨の注ぐ日が最近あったが、ちょうど、今日この頃は梅雨の中休みである。雲は青天井の端にちらほらしがみついているのみであり、からっと心地が良い)
        (《観天望気》は終日の晴天を告げる。たとえ、明日の向こうに洪水を引き起こす程の大雨が控えていても、今日は陽が燦々と照りつけている)

        (孤児院を出たキャスターとメルセフォーネは、通りを歩いて行く。2ブロックほど隔てて中通りが見え、そこにケーブルとレールがあり、路面電車が這っている)
        (先払いだが、どこまでも乗れる。二人分の料金を支払いつつ、メルセフォーネの手を引き促し、二人がけの椅子に座った)

        (景色が流れる。キャスターの記憶にある街の風景とは違う。近代化が進み、鉄筋が目立つ。テメノス孤児院などは、もう、歴史的建造物に片足を突っ込んでいる)
        (今日は、そんな風景の中に、過去の面影がやけに目につく。アンティーク調の看板を掲げた洋菓子店は、辛うじて記憶のまま姿をとどめていた)
        (「昔は」「このあたりを、幼馴染らと走り回ったものだけれど」「この通りを真っ直ぐいけば、“馴染みの公園”だな……」)
        (「……」またも、ぼうっとした。メルセフォーネに微笑みかける)
        帰りは、ケーキでも買って帰ろうか。チーズケーキが絶品なんだ、あそこの店は。
        僕はおおむねこの街で育ったのだけど、14ぐらいで留学してね。で、帰ってきたときにあの店ができてたんで、常連になった。
        たまの贅沢に、1ホール買ってみたりしてたんだけど。……するとねえ、どこからか幼馴染連中が嗅ぎつけてきて、茶会になるのさ。
        そう……この前、カグラちゃんと飲んだみたいな、自家製のハーブティーを淹れて。……単なる節約のためだったんだけどネ。それは。

        (老舗となったその店を、遠い目で見遣る。路面電車は、進む)
        (幾らかの停留所を経れば中央へ、そこから2駅で商店の立ち並ぶ通りに出る。そこで降りる。メルセフォーネの手をとり、降ろす)
        (少し歩いた先に、それなりの規模の魔導器専門店がある。普段、メルセフォーネが利用する近場の店よりも品揃えは充実しているはずだ)
        (連れ立って歩く。天気のおかげか、人通りは多い。「人混みに紛れて襲撃をかけるのも容易だろうな」半径15km範囲に、大きな魔力の反応はない)
        ……そういえば。二人で、こんなふうに遠出をするのは。最初に逅ったとき以来だね。
        -- 打雲紙のキャスター 2014-04-12 (土) 02:10:19
      • (梅雨の雨天続きの中で、久々に日の光が高く上っていて、今日はお出掛けに丁度いい日だった)
        (彼の観天望気は凄くて、天気や星等の空の運行を全て把握しているから、こういう特に天気の崩れやすい時期は非常に助かるし、凄いなぁと感じる)
         
        (キャスターと一緒に通りを歩いて、少しだけ馴染んだ近所を歩いて路面電車へと乗る)
        (二人並んで椅子に座りながら、流れていく景色を見るのが凄く楽しくて、窓の外を夢中でワクワクしながら眺める)
         
        (近代的な町並みは、得意ではないけれど見て居る分には面白い……けれど、私としてはテメノス孤児院の様な、温かい建物の方が好きだな、とか思いながら)
        ねぇキャスター、あのケーキ屋さん? その、アンティークの可愛い看板の……可愛いお店ね(指を指しながら、他にもあの建物がどうだとか言いながら)
        (隣を見れば、ぼんやりとして――……何だか昔を懐かしむ眼で……ああ、そうか。ここは昔彼の地元で想い出が詰まっているんだ、と思いつつ)
        (微笑まれて、ケーキでも買って帰ろうかと言われると、笑顔になる)
        本当?……美味しいチーズケーキ食べたい(嬉しそうに頷いて、続く彼のお話を真っすぐ目を見つめながら聞く)
        おおむね……?(どうして?――……そう聞こうとして、詳細は分からないけれど、ベネディクタとの戦いで少しだけ知った彼の過去)
        (兄弟や母と離れ離れになる光景、碌に挨拶の出来なかった後悔の残っていた事を思い出して、口を紡ぐ)
        14歳くらいで留学?(どこに行ってきたの?どんな学校で何を学んだの?と、質問攻めをしつつ――……)そう、その時に出来たお店なのね
        もう、この辺りでは老舗の一つかしら?(昔のお話を楽しそうに聞きながら)
        幼馴染って、凄いのね……どうやってケーキを買ったのが分かるのかしら?
        (目を瞑って、この間の彼女達とのお茶会を思い出す――……)カグラちゃん達とのお茶会、美味しくて楽しかったわ。私キャスターの入れるお茶は優しい味で落ち着くからとても大好きなの
        ……節約の為だったの? でも、きっと――……今入れているお茶と同じく美味しいハーブティだったのだろうなぁとは想うわ
         
        (老舗の洋菓子店も、電車が進んで見えなくなると……そんなお話をした後だからか、何処か寂しい)
        (キャスターの案内に従って、手を取って貰って、降りていく……それだけの事なのに、何だか凄く幸せで贅沢な時を過ごしている気がする)
        (少し歩いた所に、大きなお店があって静かに驚く――……都会の中のお店は多いけれど、こういう場所もあったのだ、と)
        (人混みは好きじゃないし、以前襲われた事以来から避けて居たけれど――……今日はキャスターが居るから大丈夫)
        そうね……いつもは二人でテメノス孤児院周辺で用事を済ますし
        始めに会ったアルメナが、ここからずっと離れて遠い場所だったものね(頷きながら、眼を瞑れば――……鮮明にあの時の想い出が蘇る)
        (星の輝く空の下の神殿で、貴方と出会って――……彼の魔法でこの街まで飛んで――……私の人生は大きく変化したな、と思った)
        (自分の常識とは全然違って、発展した街並みや 平和で優しい町は……幸せだなと思う。それも全てキャスターのお陰なのだけれど) -- メルセフォーネ 2014-04-12 (土) 02:45:29
      • (天立魔術学院について、掻い摘んで話す)
        (魔方陣を専攻して学び、そこで身につけたものを今使っていることや、)
        (実技主体の戦闘訓練の中で、子供の頃からずっと投げていた紙飛行機と魔方陣の組み合わせを思いついたこと……)
        (仲良くなった女の子が居たけれど、その人が実は生き別れた姉だと、ずっと後に知ったことなど、語り、語る)

        ……うん、幼馴染って凄いんだよ。(照れくさそうに笑った。彼自身を褒められたような、嬉しい気持ちになったのである)
        誰にも何も言ってないのに、みんなわかるんだ。それぞれ全く別の人生を歩んでいるのに、どこかで一つになって繋がっている。
        “天球の音楽”、のような。そういう、見えない繋がりがあるんだ。絆とでも言うべきだろうかね。
        (そんな繋がりも、もう遠い。彼は幸せそうに微笑んでいたが、寂しそうに、流れる景色を、遠ざかる景色を見つめていた)

        ……ずっとこうしていられるなら良かったんだけどな。
        (喧騒に容易にかき消される、小さな言葉を呟く。出会いのその時に結ばれた、“別れの約束”の瞬間が近づいていることを感じていた)
        (一画目減りした令呪に、失くしてしまった指輪に、壊れかけて取り繕われたテメノス孤児院趾に、それから、ジャックをこの手で打ち倒したこと)
        (その先に何があるのか、明白だった)
        (彼は、メルセフォーネに笑いかける。その手を離さずに引きながら、暗い表情を浮かべたがる心を隠して、明るい歩みを止めずに進む)

        ここらも、昔から服飾店が並んでいてね。なんでも揃った。さすがに、店は入れ替わっているみたいだけれど、雰囲気はそのまんまだ。
        一度、イメージチェンジでもしようってんで、幼馴染総出でこのあたりに来たことがあった。
        パナマ帽を買おうとしたら、「その筋の人っぽい」なんて言われてやめたりしたっけなあ……。(遠い目)
        (人並みの質が入れ替わっていく。あたりには、ローブを着込んでいたり、身体に入墨を彫り込んだ人など、不思議な風体をした人々が多くなる)
        (ここに来ると、キャスターとメルセフォーネも馴染んだ。お互いに、魔に近い存在である)
        ……確か、このあたりに直営店があったはずだけれど。……そうだ。今のうちに。
        何か、希望とかはあるかい。石の種類、リングの材質。とか。
        -- 打雲紙のキャスター 2014-04-13 (日) 02:16:15
      • (彼の通っていた学校の話、魔方陣を専行して学んでいた事、それを紙飛行機と組み合わせる事を思いついた事を教えて貰えば)
        (彼の使用する魔術に納得する)……成程ね、珍しい魔術を使用するなと思ったら 組み合わせを思いついた、キャスターのオリジナル魔術だったのね
        (――……こうして、彼の事を知るのは非常に楽しいし、嬉しい。もっと知りたいと思う)
        仲良くなった女の子が、実は生き別れのお姉さん……何だかロマンチックな再開ね、どんな人かも気になるわ…… ねぇ、お姉さんってどんな感じなの?
        (等と、話を聞きながら時には質問を繰り返して、会話が弾んで行く)
         
        幼馴染って凄いんだ……(彼の言葉に、ワクワクが胸の奥で広がると同時に羨ましく感じる、自分も幼馴染が欲しいな――……どんな感じだろうかと思って)
        何も言っていないのに伝わるって 、何だか凄いわね…… 別の人生を歩んでいるのに、一つに繋がっている……?(離れてしまうのは寂しくない?と聞こうとして……彼の言葉に驚いたように目を丸くする)
        見えない繋がり、絆――……(ふと、空を見上げる……私も過去と、そして昔の人たちとの繋がりは途切れてしまったけれど……この空の下の何処かで、或いは空の上で……空を通して繋がっていると良いなと思って)
        (ふと、彼の幸せそうな頬笑みが、何だか寂しいのに気付いて――……彼のこのお話も、遠い過去になってしまっている事を思い出す)
         
        ……そうね
        (かき消されてしまいそうなほど、小さい呟きに、小さく返した)
        (今は、幼馴染の過去のお話を聞いて居られるけれど――……私達が、こうして一緒に居られる時間も徐々に『過去』になりつつある)
        (残された『今』と、彼と居られる『未来』の時間は……あとどのくらいなのだろう……)
        (少しづつ失われる令呪や指輪、テメノス孤児院跡……聖杯戦争の他の対戦相手――……)
        (私達が、こうして居られるのも、少なからずそうした犠牲の上に成り立って居られる関係と繋がりで)
        (それは、少しづつお互いに持っているものを等価交換しながら、或いは犠牲を払いながら一緒に居る時間を得ている様な錯覚を感じる……いえ、錯覚では無いかもしれない)
        (貴方とは……この先何を犠牲にすれば、或いは対価として支払えば――……ずっとこうして居られるのかしら? と、想ってしまいそうになる考えを掻き消す)
        (暗い胸の内を隠した笑顔に、同じ気持ちを抱えつつも隠した微笑みを返しながら歩いていく『私達、いつまでこうして居られるのかしら?』と思いながら……)
         
        この辺りは服飾店…… キャスターが生きて居た頃も、随分と昔の事だものね
        お洋服や自分の雰囲気を変えたい気分って、あるものね……幼馴染総出で……?賑やかそうな買物ね(想い出話に、沈んでいた心もまた楽しくなる)
        パナマ帽――……「その筋の人?」(遠い目をするキャスターの想い出話に、想像を巡らせてくすくすと笑う)
        (徐々に徐々に、流れてすれ違う人の雰囲気や服装が変わってきて――……魔術の匂いを何処か匂わせた人が多くなる)
        (交差する魔力は、各々の質は違えど、徐々に居心地が良いのは、そちら側の人間の空気だからか)
        直営店……(多分有名な魔術店の何処かなのだろうと思いながら)……希望
        (希望を聞かれれば、少し悩む……オブジディアンやオニキスが一般的だけれど、サファイアは最高の御守りになってくれる)
        (人からねだるのであれば、翡翠も良いかもしれないけれど――……やっぱり)
        ……ルビーが、いいかな…… この令呪みたいな色の(左上腕部の、一つ欠けた令呪を見つめながら答える)
        (数ある守護の宝石の中でも、彼から貰うならルビーが良いなと思いながら) -- メルセフォーネ 2014-04-13 (日) 03:03:43
      • 姉からは魔方陣の手ほどきを受けたり、その他様々な助言を貰ったりしたね。“異人”だというのでいまいち馴染めなかった僕が向こうで友人を作れたのも姉のお蔭。
        けれども、一体なんでそこまで献身的にして呉れるのかよく解らなくて。ほんのちょっと怖かったりしたな。……付き纏いレベルで一緒にいたし。
        ……まぁ、とにかく、きょうだいで一番優しい人だよ。皆のことを一番よく理解して、そのために身を粉にして駆け回れる人だ。和を取り持つというのかね。
        本当に。フォウが居なければ、きょうだい全員が、どんな悲惨な運命を辿ったものだか。……僕が今こうしているのも、きっと、そのおかげ。
        (いつになく饒舌に語る。『僕が“惑星の魔方陣”を遣うのは承知の上だろうけれど、彼女は“惑星の魔法陣”を遣う。魔力の性質が似ているんだ』)
        (『双生児のように、産まれたらしくてね。詳しい事情は僕も知らないんだけれど、もっと幼い、産まれたばかりの頃はずっと一緒に過ごしてたそうだ』)
        (など嬉しげに話したり、随分と“フォウ”を慕っていることが伝わってくる。他の幼馴染の話題など経由しながら、歩いている最中もそれを話していた)

        ルビーか。……さっき話してた僕の姉さんもね、ルビーのような紅い瞳をしているんだ。そのためかわからないけれど、一番好きな宝石だ。
        (ぽつりと語る、彼の横顔。奇妙な眼鏡の隙間から覗く彼の瞳は、サファイアのような蒼い瞳をしている)
        あんなふうに強い目ができたら、って。……あはは、ピンとこないよね。
        (過去の話に花を咲かせて歩く。やがて、店が見える。品の良い木造建築の、こじんまりとした店がある。看板には、『鴉の隠れ家』とある)

        (ドアを開ける。ころりとベルが鳴る。壁一面に、硝子に隔てられて宝石が陳列されている。そのどれもが、薄っすらと魔力を纏った“魔石”であることが頒る)
        (「いらっしゃい」奥のカウンターに座る少女は、どこか、カグラを彷彿とさせる外見をしている。幼い少女のような姿で、額にムーンストーンが嵌まっている)
        (カー・ファインの出生地“ミニアスケイプ”直営の、擬似生命石専門店である)
        (この“擬似生命石”とは、謂わば人工的に作られた魔石の卵。それ自体が生命を持ち自律して動く“生命石”を模したものであるという)
        (カウンターに座る店主もまた生命石であり、人化するほどの魔力と知識を蓄えた魔石なのである)
        (キャスターはそれらを掻い摘んで説明をする)

        (ルビーの棚に赴くと、彼はその一つを、店員に断ってから手にとった。一目見て、気に留まったらしい)これ……。いいかもしれない。
        (暗がりの店内で、それは薄ぼんやりと輝きを放っている。燃える石炭の光を内に宿したかのよう。大粒の楕円状で、曇りも瑕もない)
        ……“Will”と言うんだそうだ。(小さな木箱の中で眠るそれを、メルセフォーネに向けて見せる)……なにか、感じるかい?
        -- 打雲紙のキャスター 2014-04-13 (日) 21:57:01
      • お姉さんかぁ……何だか、いいなぁ(魔方陣の手ほどきや助言を貰うという、お姉さんらしいお姉さんという印象を持ちながら)お姉さんって、優しいのね……私も欲しいなぁ、お姉さん
        (『怖い?何で?』と、首を傾げる。人とべったりくっつこうとする自分の性質と思考から、そう言う人がもし居たら幸せだろうなと感じたから)
        (生前の彼の傍に良く居てくれて、とても優しい人だという事はお話からも理解すると同時に、複雑な兄弟中の和を取り持っていた重要な人である事も理解する)
        ……ねぇ、キャスター……悲惨な運命って、どういう事……?(聞いて良いか、踏み行っていいものか分からなかったけれど――……彼の事はなるべくなら全てを知りたいと思う)
        (私から見て、貴方は英霊であり、過去 この地に住んでいた幼馴染の人間で――……暗い過去が在る事は、今までの事から薄らとそれを知っている……けれど――……)
        (優しい姉の人柄、そして自分と使用する魔術の類似点『惑星の魔方陣』と『惑星の魔法陣』……魔力の性質の似ている事も、やっぱり双生児の様に、生まれが似ているからだろうか)
        生まれたばかりの頃からずっと一緒だったから、成長して再開した時もべったりなのかしらね?(お互い、一緒に居ると落ち着くのかなと思いながら)
        (嬉しげに『フォウ』というお姉さんのお話を語る彼は、いつも以上に饒舌で……大切な存在の人である事が非常に良く伝わってくる)
        (幼馴染の話と交えられて、お姉さんのお話を交互にされながら……親しく仲の良い間柄は、羨ましいと同時に素敵なつながりであると感じる)
         
        ええ、ルビー…… お姉さんの瞳の色も?(そういいながら、お姉さんと対のサファイアの瞳の彼を見つめる)
        (お姉さんのお話をしている彼の瞳には、幸福感が感じられて大好きだ……幸せな王子様もサファイアの瞳をしていたなと想いながら)
        ……薄らとだけ、貴方から流れて来た記憶から、少しだけどんなお姉さんか見えたけれど……小さくて、可愛らしい人だと想ったし、少しだけだから(もっと、お姉さんの映像が見えればよかったなぁと呟いて)
        あまりピンとは来ないけれど、キャスターのお話からも……優しくて芯の強い人だった事は、分かったわ
        (彼の1番好きな宝石と、彼のお姉さんの強さも……ルビーから授けて貰えるかしら?と思いながら、歩いて行く)
        (案内されて現れた『鴉の隠れ家』というお店は、小さいながらに品が良く、初見の客なのに何処か雰囲気の良さを感じさせる良いお店だと感じた)
         
        (彼に続いて、ベルを響かせながら扉をくぐれば――……様々な輝きや魔力を結晶化させた宝石達が並べられていて)
        (魔術店だからだろう、どの宝石からも魔力を感じ、その質も非常に優れている……店主は良い審美眼をお持ちである事が分かる)
        (声をかけられた先に顔を向け――……カグラちゃんの様な店主に、一瞬驚いてしまう。世の中には3人似ている人が居ると言われるけれど――……つい、本人かと思ってしまったかのような、他人の空似)
        (優しくミステリアスに輝くムーンストーンも、カグラちゃんの額の角と、何処か似ているから一層)
        ミニ…アスケイプ?(彼の説明を聞きながら、繰り返す――……ああ、そうか)
        (彼女は人化した魔石であり生命石なのか、と……通りで、宝石の質の良さと魔力を感じる魔石である事は理解した)
        (魔術用の指輪だから、なるべく質の良いものが欲しいけれど、ここなら望み通りの物が買えそうだ)
         
        (ルビーのある棚の前で、宝石達を見ていると……キャスターが選んでくれたのを見る)……わ、綺麗……
        (『いいかもしれない』と見せてくれたルビーは、本当に綺麗で……暗がりの店内からも、その輝きは良く分かる程)
        (それはまるで、暗い夜の下で輝く星の落し物の様な綺麗な輝き、大粒で傷もなくクオリティが高い)
        "Will"……(木箱に眠る宝石を見つめれば、嘗て彼を召喚して出会った夜空の下の事、蟹座の輝く空の下で、彼に守って貰った事)
        (それらが鮮明に思い出された最後に――……ふ、と 彼のお姉さんの顔が浮かび、そのルビーの瞳で微笑まれた気がした)
        (『will』未来を表す助動詞で在る言葉だけれど、未来はいつだって、不安定で怖いけれど……自分の意思で切り開いて、望みを叶える物でもあり)
        (ルビーは『誰かを守る為に、力をふるう石』でもある……それは、私にとってのキャスターの様に)
        (キャスターのお姉さん『フォウ』が、彼の事を想って、再開した後に大切に傍に居てくれたように)
        (石からそれらの魔力を感じたからか……彼との想い出やお姉さんの事が浮かんだのだと思うから)
        キャスターとの想い出……初めて召喚して出会った時と、以前のベネディクタちゃんの時の戦い――……そして、少しだけ貴方のお姉さんに微笑まれた感じがしたの
        凄く、良い宝石だと思うわ……私も気に入ったから、これが良いわ -- メルセフォーネ 2014-04-14 (月) 01:04:24
      • シンプル……?(続けられる彼の言葉は……とても、哀しいものだった)
        悲観して、末梢を……?(もし、彼が抹消されて居たら――……こうして今、出会う事も無かったのだろうか)
        (何故、抹消をしたかったのだろう。人も歴史も、時と共に風化して歴史書に連ねられる程度でしか記されないと言うのに――……)
        (人は100年もしないうちに朽ち果て、誰も自分を覚えている人なんていなくなる――……だからこそ、彼の二番目のお兄さんの行いは、酷く哀しかった)
        ……何で、悲観したの?
        (そう言いながら、彼女のお姉さんの願いが成就したお話から『笑いあえるという事は、幸せな仲に戻った事よね』と、問う)
        (『続きは後でね』と、言われれば 聞きたい気持ちを抑えて小さく頷く)
         
        (彼のお姉さんの事は、詳しく知らない)
        (彼のお話や、流れ込んでくる過去の片鱗から、微かにどんな人かを知ってる程度である……けれど)
        (もし、このルビーが彼女の姉の魔力と似ているのであれば……とても優しく人の背中を押してくれる)
        (暖かさと、誰かを守る優しい強さがこのルビーから伝わってくる)
        (『この宝石(お姉さん)となら、真っすぐに自分の試練も乗り越えられそうな、強さと気持ち』が溢れて来る)
        ええ……とても(頷く、きっと私がこの宝石から、この気持ちを貰った様に 彼もお姉さんから『勇気と優しさ』を貰ったのだろうと思う)
        (だから、彼のお姉さんと良く似たルビーに出会えて、とても嬉しいと感じた)
        (彼からの贈り物でもあるし、大切に大切にしようと想った)
        (頷いて、彼の言う通り店員さんに任せた)
         
        (彼の後に下がって、店員を見る 無愛想な所と此方の精神体を見つめる目が、初めて出会い警戒されていた頃のカグラちゃんと重なる)
        (問題が無いらしくて、内心安心しつつ……促されるままに奥へと案内されて、足を踏み入れた先は――……)
        (煌びやかな宝石箱の中に、アリスとなって迷いこんでしまったかのような 美しく幻想的な場所だった)
        (真紅のフェルトの張られた椅子に腰かけて、左手中指を出し立と思えば直ぐに終わって)
        (白い塊が取り出されれば、何が始まるのだろうかと思いつつも――……)
         
        ミスリル……
        (取り出された宝石と共に、魔法の様に美しく繊細な作業の元に作られた指輪を指に嵌める)
        (試しにぴたり、と自分の指に綺麗に嵌り付け心地も非常に良く、品のあるデザインも、ミスリルの輝きも……きっとこれから嵌められるルビーと非常に合うだろう)
        (出来あがりが、とても楽しみだった)お願いします
        (そういって、お辞儀をして……貰ったコーヒーチケットを持ち、二人で喫茶店に向かう)
         
        (小さな喫茶店の奥に落ち着いて、珈琲が運ばれてくれば、芳醇な香りが漂う)
        凄いのね……こっちは技術もだけど魔術の進歩も……お砂糖は要らないですが、ミルクはたっぷり欲しいわ
        (キャスターの珈琲とは反対に、ホワイト珈琲になるほど、ミルクを注いで口に運ぶ)
        ……!! (続きをしようかと言われれば、頷いて) ん、お願い……色々気になっていたから -- メルセフォーネ 2014-04-16 (水) 00:26:08
      • (珈琲の入ったティーカップを置いて、小さく頷いた)
        (入口からここは見えないし、周囲にお客も居らず人の気配も無い……他のサーヴァントやマスター等の耳に入る事も無いだろう)
        (この場所だけ、他の空間と違う様にゆるりと寛げるのも居心地が良くて良い場所だった)
        ……天使の子?
        (驚いて、小さく繰り返す……だって彼には神性は殆ど無い……とはいえ、彼から香る『残り香』から嘘ではない事もわかるが)
        (とても人間らしく、ましてや幼馴染のお話や彼の日常を大切にする所も……『人との繋がりを大切にする、平穏な人生』そのもので――……)
        (今までの彼の生活、そして彼のお話から聞いた過去からは……到底、思いもよらない過去だった)
        (雪の様にミルクで純白の珈琲の筈なのに、口に含むと苦みを感じるのは、彼の過去のお話の内容を仄めかしているかのようで……)
         
         
        (解釈が分かれると聞けば、頷いて彼の語る『天使』を聞こうと思った)エルダー?
        (成程、人間より寿命も長く、知識のある種属の事を指す名称の様な物か、と理解する)
         
        2400歳……随分長いのね。ヒト以外の時も……?例えば、どういう形の人が居るのかしら?
        (どうしても『天使』と聞けば羽の生えた姿等を想像しがちではあるが、きっとその形に拘らず……様々な容貌をしているのであろうとは思いつつ)
        貴方のお母さんは人の姿……(彼と同じ髪色等から、彼と似た雰囲気を持つ女性を想像する)
        (年についてはあまりピンとこなかったが、成人かそこらと言われれば、まだ年若い女性である事も理解した)……クロンさん
         
         
        貴方達の言う、天使 エルダーという長命種は、人の様に子供を成す事は出来ないの?
        (彼の言う『天使の子』とその意味は分かった、けれど『天使』と『天使の子』が違うものであるとするならば……『天使』達の子供がどうなるのかが気になった)
        (……もしかしたら、それらの能力を失って『天使の子』を作ったのかもしれないけれど……と思いながら)
        SF……?(あまりピンとこない言葉だったが、人造人間及び、天造人間と聞けば)……大体何しているか分かったわ、アルメナも似たようなことしていたから……
        (過去の自分の国、そして自分の過去を思い出しながら……珈琲を口に含む。どうしてこんなにミルクを入れているのに、苦いのかしらと思う)
        (きっと、それは自分の中に眠る嫌な過去と重なったからかもしれない)
        (彼の話に耳を傾け、羊水ではなく実験の培養駅から生まれたけれど、母も兄弟も優しかったと聞けば、少しだけ救われる気がした)
        テメノス研究所……孤児院の名前もそこから?
        完全な人間なんて、この世に居るとは思えないけれどね……(ボソリと呟く、彼を否定している訳ではない)
        (ただ、自分自身が『完璧な人間』を見た事が無い上に、占星術が人生で在るように膨大なネイタルのデータだけは自身の中に持っている事と学びながら想うことは)
        (『世の中には完ぺきなチャートなんてない』からだ、どんなに良い図の様に見えても、どこかしら欠点はあるし……何より長所は短所でもある)
        (ましてや、研究所の天使達の目指した『完璧な人間』なんてものは到底想像はつかないけれど――……)
        実験過程で、生まれた……(ちくり、と胸の奥が痛くなる……嫌な所を突かれたような)
        キャスターも詳しく知らないの……? そっか、二番目のお兄さんが……(ぐるぐる、ぐるぐると不穏な気持ちが渦巻く……それは、話のせい……?)
        ……やっちゃ、行けない事……(徐々に、気持ちが黒く沈んでいく)
        3歳くらいの頃にお別れ……寂しい、わよね……(目を閉じる。自分と重なる過去に……自分の過去を思い出さない様にして、閉じ込めるように)
         
         
        (目を閉じる――……けれど、しっかりと耳は傾ける)
        (彼の話は聞きたいし、知りたい、そして知っておかなければならない、逸らしてはいけない)
        (……なのに、何で私は、こんなに彼の話から逃げたいの……?目を瞑っているのが、恐らくその証拠なの……?)
        聞きたくない、知りたいけれど知りたくない、逸らしたい
        (母から他の人の手に移り、無理に続行して成果を求めて研究を急いで無理に続行して……資料不足に陥る所までそのまま聞いて)
        (最初に取られた行動の話を耳にすれば――……俯きながらも続きを聞いた)
        内部構造を把握する……その為の解剖に、一人目のお兄さんが使用されて、二番目の御兄さんがそれを見て知ってしまったのね?
        (おぞましい、何とも言えない身の弥立つ話に自分の中に眠る嫌な過去と共に嫌な感情が巡る)
        怒り狂うでしょう――……(なのに、嗚呼、彼は怒りを露わにしても、鎮静剤や拘束具で無理矢理抑えつけられたのか……)
        潜在能力……? けれど、その為に造られて命を与えられて……こんな実験をされて、化け物になって……仮死状態にされて
        その能力を得たいが為に、なんて酷い事を……やられている方は、溜まったものではないのに……
        (酷く、想う……優しさは無いのか、と)
        (酷く、願う……優しさがあれば、結末も変わったのか?と)
         
         
        ……嫌な、誤算ね……(表情を歪めながら、それだけ零して)
        いきなり兄弟が二人も居無くなれば……皆陰鬱にもなるわよね……
        (嫌な、空間だなと思う……8室の、拘束的な嫌な、閉鎖的な空間だな……と。或いは表に出ない研究でもあるし12室の方かもしれないけれど)
        意味の分からない試験……?(体力や心理、PSI能力や魔力テストはまだマシだと思った……耐久テストの内容は、聞きたくない)
        ……そんな中でも笑って居られるなんて、お姉さん本当に芯が強い人だったのね
        (きっと、自分も泣き叫びたい気持ちを我慢して……他の兄弟達の為に笑顔で居たという事が伝わって、胸が痛む)
         
         
        ……半年も? 何故3番目のお兄さん一人が……?
        (嫌だこの先は聞きたくない)
        (戦々恐々とする気持ちは嫌でも分かる……だってそんな軟禁状態の中で、嫌な試験の日々で研究をされていたのでしょう?)
        (聞きたくない)
        (……嗚呼、やっぱり無理矢理覚醒させられたのか……三番目の御兄さんは……)
        (治癒能力に適性があるからって、無理に過激な毒物を投与されて……副作用が現れたのか……)
        ("効き過ぎる"なんてものは、薬でもアスペクトでもそうだけれど、強ければ強い効果を持つ物程、劇薬であるし、凶の物だと解釈される)
        (『強い反応』を引き起こすものは、相応の『負を引き起こす』材料でもあるのだ――……)
        (薬でも、そうであるようにアスペクトも)
        (俗に言われる0度や180度、90度も、強すぎる為に負の側面が際立ち、使いこなすのが難しいからなのだ)
        (老人の様に深い皺を刻みながら、拘束具を引きちぎる程に筋肉が肥大し、理性を失ってしまうだなんて……)
        (言葉に言い表せないまま、俯いた顔を手で覆いながら……彼らの身に起きた運命に嘆く)
        (笑えないのなんて、当然だったと思う……聞いている私ですらそう思うのだから……ましてや、当時自分達の身や周囲で巻き起こった事なら尚更――……)
        (まだ無力で幼い、残された二人のきょうだいが、とても可哀想だと思った)
        (どうして、いつも神は無力な者達に、過酷な運命を虐げるのか――……) -- メルセフォーネ 2014-04-17 (木) 02:33:47
  • これが、僕の物語の顛末。ハッピーエンドだけれど、過酷な運命を辿った、僕らきょうだいのお話だ。
    ……本当はね。僕のこと、“幸せな日常を守る心優しいセンセイ”みたいに思って呉れればいいなと、思ってたんだけど。
    (「僕は」カグラに対する“D”の真摯な振る舞いが、全身全霊を賭してベネディクタを助けたジャックが、眩しく思えた)
    (ずっと、メルセフォーネの手を引き、離さずに導いていこうと思い続けてきた。だけれど、それは一歩引いた見方でもあった)
    僕は、“英霊”で、キャスターで、カー・ファイン先生で、五番目の“天使の子”(アートマン=K5・テメノス)でもある。
    その全てを……僕を、僕として、見て貰いたくなった。そんな運命と絆があって、僕があるのだということをね。

    (『あの』衝立の裏から、青白い宝石を額に嵌めた、“鴉の隠れ家”の店員が現れる)
    (『遅いんで、出来上がりを持ってきました』キャスターに化粧箱を手渡すと、そそくさと背を向ける)
    (『お買い上げありがとうございました。……まぁ、頑張ってください。“will”は強い意志には、素直に応えますから』)
    ありがとうございます。(背を向けたまま、二人の礼を聞くと、彼女は静かに立ち去っていった)
    ……ええっと。そんなわけで。……これは、僕からキミへの絆であり、キミから僕への絆でもある。
    キミがこれを持つ限り、絆は消えない。何があろうとも。

    (席を立ち、メルセフォーネの横に跪く。眼鏡を外して、現界を解く。目つきは鋭く威圧感を与えるが、目線を合わせて、照れくさそうに笑いながら化粧箱を手渡した)
    これからもよろしく。マスター。
    -- 打雲紙のキャスター 2014-04-17 (木) 23:49:22
  • (何度か聞いている姉の話や、今の彼の事から二人がこの後助かって成長するのはわかっている、けれど……)
    (それまでの経緯と上の3人の兄弟の末路を想うとやり切れない……俯いた顔を手で覆いながら、気持ちは沈んでゆく)
    (幸いなのが、彼の語り口が物語を紡ぐようであった事と、彼の表情から沈鬱なものを感じなかったから……また、彼が子供(私)の扱いも長けている事も幸いしているのだと思う)
    (質問に答えられれば、相槌を打ちながら聞く)ああ、『動物系の生物』に限らず大木等の姿まで様々なの……? 本当に姿は多種に及ぶのね
    子供の天使……成程ね、姿形は子供でも、それは身体が『不変』なだけかもしれないし、本当に精神もそのままかも分からないし……
    ……やっぱり、孤児院の名前は研究所から取ったのね……聖域、か
    (彼の話を聞きながら、研究所の非道な行いは到底『聖域』の名前からは遠い様に感じた――……それは、自国の故郷のアルメナも『神聖』の名を付けながら非道な行いが成されているのにも似て)
    そうよね(彼の呟きに頷きながら、想う『もし、完璧な人間が居たとしたら……その人は生まれてくる意味があったのかしら?』とも)
    (明るくなると聞けば、顔を覆う手を外して、キャスターの方を見つめて頷く。沈鬱さも薄れて、安心の色が見えてとれた)
     
     
    (きっと、言葉に表せない程に不安で、消えかける蝋燭の様に心細い日々が続いただろうと思う、頼れるのは互いの幼い姉弟だけ)
    (生命の危機を感じながら、怯えて日々を過ごす精神的な疲労も嘗ての自分の生活と照らし合わせながら、酷く共感する……いつ殺されても、何をされても可笑しくない状況は、気が狂いそうな毎日だから。笑顔が無いのも、遊ぶ気力も無いのも痛いくらいわかる)
    (日々の彩り、自由、笑いながら生活できる事……そして命を脅かされないという事は、こちらでは当たり前の生活の様だけれど――……此方の『ありふれた日常』というのは幸せの詰まったギフトの様な日々なのだから)
    …………? 状況が、変わる?(何故、と言いたそうな顔で)
    (理由を続けられれば納得すると同時に、研究所の中にもそう言った優しさを持っていた人が居た事に、少し救われる気がした――……いや、そういう救いがあったからこそ『彼ら』が助かったのだろうけれど)&br; (光の道筋の見えてくるお話に、コクリと頷く……厳重な警戒態勢をどうやって抜けだしたのかと思いながら)
    (安全な策を取る為に、慎重に一人づつ、そうして失敗して……姉と別れてしまった事から、彼と姉が離れ離れになったいきさつを知る)
    (――……同時に、仲間の恋人という人が酷く可哀想に思った。きっと酷い目に会ったのだろうと思ったから)
    (そして、姉と離れて一人ぼっちになってしまった幼少の彼の心が壊れそうになる事も、一人研究所に残された形となってしまったお姉さんの事も、心配だった)
    (互いの繋がりの鎖が途切れる事も、孤独の辛さも本当に耐えがたい事だから……まして、そんな事が起こっていた幼少の彼の心となれば一層、気の毒だった)
    テメノス孤児院に?そんな昔から……って 昔は名前が無かった廃教会だったのね
    3番目のお兄さんが……?何ていう偶然なのかしら……いえ、それは必然という運命かもしれないけれど……
    そう……厳重な警備を抜け出す事と言い、魔術には長けているようだし、何かの手段か、情報か、等を得ていたのであろう事は何となくだけれどわかるわ
    (もし、ここで3にんが再開出来て居たら――……と、想ってしまうけれど)
    ……難しい、わよね。お兄さんの事も……そんな過去があって、簡単に癒えるものではないし、ましてお姉さんは研究所に囚われたまま、貴方だけ助かったのが奇跡とはいえ――……
    (『何故自分だけ助かったのだろう』その気持ちも、ずっとその過去に縛られている自身の心と重なって涙が零れる――……)
    (あの時に助かったのが私じゃなくて、宗爛様だったら……もっと多くの人が救われていたかもしれないと思うから、尚更だった)
    記憶を……?(静かに驚く。自分を責め続ける彼の心を蝕む過去かもしれないけれど……記憶の封印という形で過去が消されるという事は、築き上げて来た自分を失うことでも……同時に在るというのに)
    それで……何も知らず『空の上に居る母』の事を見つめていた、という訳ね
    (パズルのピースが少しづつ埋まる様に、彼の過去と記憶が見えて、嬉しいと同時に、彼に眠る哀しさも知る事となった)
    (出来あがる人生という絵は、哀しさと幸せが美しく混じり合う様な絵の様)
     
    (頷いて『14歳ね』と答えるが)……!お姉さんはそんな場所で10年間も……?
    (丁重に扱われたとはいえ、気が狂うには十分過ぎる時間の様に思う……それでも、自分を保てていた姉という人の芯の強さに心底驚くと同時に尊敬の念を持った)
    先生が、貴方を逃がしてくれた『アイザック先生』だったのね…… そう、お姉さんの奪還計画を……
    (魔術に適性があると分かっていたのなら、学ばせてその潜在能力を伸ばす様に促す事は当然だろう。きっと先生も、彼の成長が楽しみだったはず)
    成程、ね……余計な記憶を取り戻しても混乱したりしてしまうし、時には知らない方が幸せだと思う事も……あるもの、ね
    (とはいえ。彼が魔術に適性があるというのであれば……遅かれ早かれ自分の無意識から、過去を知った可能性もあった気もして……隠す事の意味を成さなかった可能性もある気がした)
     
    えっ……? 実験でお姉さんも?(魔術に適性のあった話は、『魔法陣』と『魔方陣』を得意とする二人の話から察する事が出来たが――……)
    (まさか、同じ学校で互いに気付かず仲良くなっていた事に目を丸くする。驚きを隠せない)
    その頃に……あっ、それでステンドグラスの眼鏡を付けているのね、成程……(眼というのは、『魔眼』が存在するように魔術に関連深い器官でもある)
    (また、眼は脳に直接神経で繋がっており、魔術は『脳』を使用し、現実に変容する術でもあるし、影響も強く出てしまうであろうことは容易に理解した)
    目立つと思っていたら……流行っていたの?それ(また驚きを隠せないが、流行なんてのはいつだって時が過ぎれば風化してしまうし、その時のセンスというものもあるし)
    (魔術学校であれば尚更、奇抜な物も流行りやすいのかもしれないと思った)
    ……テンパる、というか凄い内心ハラハラしていたと思うわ……数か月とはいえ、落ち着かない日々だったでしょうね……
     
    (その後の話も、相槌を聞きながら)養成校で非常勤講師……そこで先生を始めてする事となったのね って
    テメノス研究所でそんな事が……?そう(欲を出して、良い結果になる事なんてある事が殆ど無いというのに……それは形の違うギャンブルと等しい行為)
    (それを引き金に、力を蓄えて居たお兄さんが全てを壊して生き残りの天使の子全てを滅ぼそうとして――……兄弟達を皆殺しにしようとしたのか)
    (お姉さんが無事逃げ出せて、この街で養成校という学校に入って……小さく頷く)再開したのね……魔術学院の時と同じ様に
     
    そんな思いや過去を抱えながらだもの、きっとお姉さんは必死で魔術を学んだのでしょうね……成長が止まったり、記憶が曖昧な中では筆舌に尽くしがたい苦労もあったでしょうに
    三年後のクリスマスに?……そう、お姉さんが来て記憶の封印を解いてから……全てが動き出したのね……いえ『間に合った』というのが正しいタイミングかもしれないわね
    (2番目のお兄さんが来るまでに間に合うようにと、きっと努力したのだろうな……と思いながら)
     
    (こくり、こくりと相槌を打ちながら真剣に話しに耳を傾けていたけれど――……)
    (ひと段落したからか、大きく溜息を吐いた彼が、真っすぐに私を見つめる)
    ……そう、お兄さんが正気に(それを聞くと、安心して口元が微笑んだ)
    (キャスターも純粋な笑顔で語る――……兄弟達が手にした『幸せ』の形なのだと知る)
    (その後の兄弟達の、1番上のお兄さんを奪還して、まだ意識が残っていて完全に死んで居無かった事等から、最後の心残りも取れて、私も笑顔になる)
    (満足そうに語る彼に、そして幸せを掴んで今に至る彼に『良かった』と想い、安心すると同時に心から『おめでとう』と祝福をしたい気分で)
     
    そう、これが貴方の人生という物語……なのね。ハッピーエンドでよかった
    (過酷な運命でも、ハッピーエンドで良かったと本当に思う、そしていつか……私にもハッピーエンドは訪れてくれるかしらと思いながら)
    …………? (『想っているわ』と続けようとして……続く彼の話に首を傾げる)
    (『幸せな日常』は、ずっとずっと、私が願い焦がれていたものの一つで……それを守ってくれる彼は)
    (Dやジャックの様な強さとは違うけれど、優しく暖かく、私を包むように守ってくれていると感じていたからだった)
    (けれど――……彼の言葉を聞けば、頷きながら微笑んで)
     
    私にとっては、貴方は……キャスターは
    あの夜空の下で私の呼びかけに答えてくれた時から
    あの苦しい日々から救ってくれて、新たな道を授けてくれた時から
    貴方の差しのべられた手で、それまでの私とは違う景色を見せてくれた時から――……
    私の、大切な英霊なのよ……
     
    (嗚呼……けれど)
    (彼を『英霊』でもなく『キャスター』でもなく、彼自身を、もっと見つめて大切にしようと想う)
    (彼の人生を知って、自分と重なる過去を知れば、英霊も自身の運命や絆と共感するからこそ――……その人に相応しい英霊が呼ばれるのかもしれないと思いながら)
     
    貴方と出会えて、本当に私も良かったと思っている……
    (そんなお話をしている所で、店員さんが現れれば……恥ずかしさに顔が赤くなるのを隠せない。そのまま固まりつつ、ぎこちないお辞儀を店員さんに返して)
    (『失礼だったかしら、そっけない態度だったかしら……?』と思いつつも、小さく「あ……ありがとう、ござい……ます」と固まりながらお礼をする)
    (『そんな訳で』と続く彼の方を、少し固まって紅潮した頬のまま向きつつ、頷く)
     
    (『……これは、僕からキミへの絆であり、キミから僕への絆でもある
    キミがこれを持つ限り、絆は消えない。何があろうとも』という彼の言葉が胸に響いて、木霊する)
    (言い表せない、甘美さと嬉しい気持ちが心の深くに暖かく灯される)
     
    (跪く彼が眼鏡を外す。険しい眼つきは『怖い』と思ってしまう様な容貌と、威圧感も相まって迫力のある顔だけれど)
    (一見、鋭く見える瞳の奥に隠されるかのような、照れと優しさが彼の瞳から見えて)
    (嬉しさと照れが混じりながらはにかんで)……ありがとう
    こちらこそ、よろしくね キャスター……ううん、カー・ファイン先生
    (手渡される小箱の蓋を、そっと開けて大切に指輪を自分の左手中指に嵌める)
    (ずっと、欲しかったものの象徴『誰かとの繋がり』がそこに在ると同時に)
    (『大切な人』が隣に居てくれる事は……なんて幸せなのだろうと)
    (自分と彼を包む幸福に、この世界に神様が居るのであれば、私は感謝を捧げたい)
     
    (『彼と、出会わせてくれた運命を、ありがとうございます』――……という祝福の祈りを) -- メルセフォーネ 2014-04-19 (土) 01:40:56

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企画/ゴルロア聖杯戦争/6期

Edit

クラスキャスターexp028408.jpg
マスターメルセフォーネ
真名カー・ファイン
属性混沌・善
楽曲White Night
公式Status/Record
宝具空まで届く平面位相幾何学(アンフルフィルド・ウィッシュ)
三色硝子の三稜眼鏡(ステインド・グラッシーズ)
離陸決心速度強制超過装置(ワン・ウェイ・トリップ・キャトーバー)
湧血(ブラッド・トランスレーション)
【固有結界】《???( )
クラス特性陣地作成:A
道具作成:C
保有スキル魔術:C
観天望気:A
土地勘:A
投擲:EX
天使の子(偽):E
人道主義(偽):A
子守り:C-
キーワード紙飛行機
色眼鏡
アイコン1 筋力パラメーター1パラメーター2パラメーター2パラメーター4パラメーター5E アイコン2アイコン1 魔力パラメーター1パラメーター2パラメーター2パラメーター2パラメータ3A アイコン2
アイコン1 耐久パラメーター1パラメーター2パラメーター2パラメーター4パラメーター5E アイコン2アイコン1 幸運パラメーター1パラメーター2パラメーター2パラメーター2パラメータ3D+アイコン2
アイコン1 敏捷パラメーター1パラメーター2パラメーター2パラメーター2パラメーター5E アイコン2アイコン1 宝具パラメーター1パラメーター2パラメーター2パラメーター2パラメーター3D+アイコン2
【クラススキル】
《陣地作成:A》
 『惑星の魔方陣』の作成と行使。
 数詞を組み合わせて作成した魔方陣により、天上の惑星から恩恵を享け、その魔術的性質を再現する。
 法則を書き換え、キャスターの望む通りの領域を紙上に創り上げる。

《道具作成:C》
 “超越紙”*1の作成。ただし、正方形の紙に限定される。
 その制約の代価に、望む大きさ、望む数、望む速度、望む角度、望む場所に、望む“折られ方”での投影を可能とする。
 キャスターはこの紙に《陣地作成》で『惑星の魔方陣』を折り込み、魔法効果を“飛”ばして戦う。
 ただの紙の発展にすぎないため、著しく魔力消費が少なく、また投影は迅速に終わる。
【保有スキル】
《魔術:C》
 彼の魔法技術は魔方陣術に特化しているため、それ以外の魔術全般が不得意である。
 このスキルの数値はあくまで知識量によるものであり、通常の魔法、または魔術の行使は殆どできない。

《投擲:EX》
 「何度も、何度も、紙飛行機を空へ投げていれば、どれかひとつぐらい母さんの所へ届くと思っていたんだ」
 紙飛行機限定の投擲技能。
 彼が投げると、紙飛行機はまるで命を吹き込まれたかのように、空を生き生きと飛行する。

《観天望気:A》
 「ずっと空を見上げていれば、天へ辿り着く方法がわかると思っていたんだ」
 『キミの母親は空の上に居る』という孤児院の院長から伝えられた言葉を信じ、彼は空を追い続けた。
 天候、風向き、空気の具合、星の運行など、“空”の全てが手に取るようにわかる。
 また、室内の気流も把握できる。

《土地勘:A》
 「瓦礫城が突然生えてくるとかこの街じゃ日常茶飯事だよネー」
 彼は、この街で育った“幼馴染”と呼ばれた子供たちの一人である。
 “冒険者の街”の地理を完全に把握できる。地形や建築物、また次元が唐突に変わっても動じることはない。

《天使の子(偽):E》
 彼は、天使直轄の研究機関、“テメノス研究所”で産まれた5番目の人造人間である。
 神性などは持たないが、彼は天に居る“製作者”に見守られている。幸運値にプラス補正。

《子守り:C-》
 彼が“テメノス孤児院”の職員として磨いたスキルだが、彼自体は子供受けがよくない。
 いろいろ世話を焼ける。
宝具空まで届く平面位相幾何学(アンフルフィルド・ウィッシュ)
   ランク:E  種別:無形宝具  レンジ:0〜99  最大捕捉:1000
 「空へ羽ばたき天まで届く、たった一枚の紙っぺら」
 始まりはただ一枚の無力な紙だった。キャスターはそれを空へ届ける手段を考え、ひたすらに紙を折り続けた。
 その意志が宝具と化したもの。折られた紙へ、力を与える。
 紙飛行機が本来持つ性質を強化し、物理的に不可能に近い曲芸飛行や、超加速を可能とする。
 また、素材の物質組成を魔導器として最適化し、魔方陣の効果を高める。《陣地作成》が1ランク上昇する。
三色硝子の三稜眼鏡(ステインド・グラッシーズ)
   ランク:E  種別:対人宝具  レンジ:0〜80  最大捕捉:0
 「これは魔導器です。仮装でもダサいファッションアイテムでもありまセン。師匠に言われてつけてるんデス」
 眼鏡型のオーダーメイド魔導器。一部地域でごく少数流通している。三色硝子は最高級品。
 魔導解析、魔法効果遮断、魔導鏡の三つのモードが使える。それぞれの機能の同時展開も可能である。
 《魔導解析》:サーモグラフィーのように、対象の魔力波長を視ることができる。あまり詳細な解析はできない。
 《魔法効果遮断》:視覚に対する催眠魔法、または閃光魔法での目眩ましなどを低減、または無効化する。
 逆に、魔眼などを持っている場合、その魔法効果が眼から流出するのを防ぐこともできる。
 なお、この効果はレンズ部分以外もカバーしているので、側面から閃光を当てても眼は眩まない。
 《魔導鏡》:魔法の望遠鏡のようなもの。暗視、望遠機能、顕微鏡機能、また、魔力線の可視化などができる。
 これを現界させ着用している場合、その特異な形状から自らの存在を喧伝してしまう。気配遮断にマイナス補正。
離陸決心速度強制超過装置(ワン・ウェイ・トリップ・キャトーバー)
   ランク:D  種別:対軍宝具  レンジ:0〜99  最大捕捉:200
 「 I 」
 カー・ファインの師匠ザックから贈られた、紙飛行機用カタパルト兼、防御手甲が宝具化したもの。名称は“I”。
 紙飛行機を、人智を越えた魔法的速度にまで超加速して射出する。
 そのさい、結界魔法が自動的に展開し、発射シークエンスを外的要因から完全防御する。
 ただし、キャスター本人は申し訳程度にしか守られない。
湧血(ブラッド・トランスレーション)
   ランク:E〜D+  種別:対自宝具  レンジ:0  最大捕捉:1
 「家族愛、もしくは、実験結果」
 彼に潜在する“きょうだい”たちの血を呼び醒まし、
“天使の子”と呼ばれる人造人間たちが持つ、人間を逸脱した特殊能力を行使する。
 一番目から五番目まであり、それぞれ効果が異なる。
【一番目:精神感応;スキル《精神摩擦:A》獲得】
【二番目:遺伝子操作;スキル《異形化:A》の獲得】
【三番目:肉体強化、再生能力;耐久と筋力のランクをCに変更】
【四番目:惑星の魔法陣の行使;スキル《惑星の魔法陣:A》獲得】
【五番目:自らの能力の強化】
【固有結界】《折られる紙(フォールディング)
   ランク:E  種別:結界宝具  レンジ:0〜99  最大捕捉:???
 「彼の“願い”」
 彼の魂に刻みつけられた“天へと向かう意志”を顕現させ、そのきざはしを昇りゆく。
【工程の第一段階:白紙】
【工程の第二段階:手紙】
【工程の第三段階:研究報告書】
【工程の第四段階:紙飛行機】
【工程の最終段階:空まで届く平面位相幾何学】
 折られゆく紙は、やがて天へ到達する。
【設定】
《外見》
 中背に痩身の青年。奇抜な眼鏡が特徴的。目つきが非常に悪く、それを気にしている。

紙飛行機の中身

相談用 Edit

MEMO:tadaima
Edit
2014-04-17 (木) 21:29:21
編集:真夜中と真昼の夢差分:真夜中と真昼の夢
お名前:
  • メシも食ったキャスターさんです。 -- 打雲紙のキャスター 2014-04-19 (土) 21:09:29
    • 枝。 -- 打雲紙のキャスター 2014-04-19 (土) 21:09:46
      • レス、かいてます -- 時守のキャスター 2014-04-19 (土) 21:18:19
      • 後こんなシチュじゃないとできないムーブするけど許してくれるかな 許してくれるね -- 時守のキャスター 2014-04-19 (土) 21:28:21
      • こちらも書いてます。(名簿の上のほうにある放置されたプロローグの締めを)
        ……いいぜ! 好きにしな!
        -- 打雲紙のキャスター 2014-04-19 (土) 21:29:40
      • 好きにしたぜーっ!
        ということで五体満足で生かしたので、全力出したおかげでサーヴァントの存在を保とうとする魔力すら枯渇して消滅しそうなんだとか理由つけて、マスターさんとお話しして満足して逝ってくれな!
        我今回の参加キャラ内でも希有な完全バッドエンドだからな! -- 時守のキャスター 2014-04-19 (土) 22:21:11
      • 雰囲気で次元の乱れ次元の乱れと言って瓦礫城が舞台であるということを強調していましたが、まさかこんなことになるなんて。
        よし、いい感じにうえーんマスター僕勝ったよーでもあいつ時とか止めるから凄い無理しちゃったよーって言いながら泣き付きにいきます。
        ええ。こりゃバッドエンドですわ……。どんな気持ちなんだろう。時守さんの所が綺麗に締まった感じだから、逃げ出した後はマスターの名簿のとこへ行こうと思う!
        お疲れ様だ! ……この台詞一ヶ月前にも言ったな!! 重ね重ねお付き合いありがとう!
        -- 打雲紙のキャスター 2014-04-19 (土) 22:33:51
      • 「別の自分の幸せな生活垣間見て心折られて終了」という無様な死に方だけは最初から決めてたから満足いく結果に終わってよかった、本当によかった
        瓦礫城企画終了間際とかそのあたりのタイミングもバッチシ噛みあいました
        もし救われなかったら第二第三の時守が産まれてたかもしれないからな、一つの未来救ったからなあのシスコムーン略してシスコン
        また会った時はよろしくね! ありがとう! -- 時守のキャスター 2014-04-19 (土) 22:50:32
      • 瓦礫城さんは最後まで聖杯企画と噛み合ってくれたんだね。と思うと泣けてきます。ページ作って放置して後で書き足そうとして作成途中で終わった瓦礫城……ありがとう……。
        よーしそれも前に言った気がするが、こちらも答えは変わらん! もちろんさ! じゃあなー!
        -- 打雲紙のキャスター 2014-04-19 (土) 23:23:28
    • ただいまです、時間の足りなさが辛いわ…… -- メルセフォーネ 2014-04-19 (土) 22:00:00
      • そしておかえりマスター。無事次元歪めるくらい光の矢を投げ散らかして時守さんをぶちのめしてきました。トドメは前キャラが刺しました。ありがとうであるである言う人。まだ過去話書けてないであるである言う人。
        というわけで続きをやろうと思うのだがあと一時間半!?
        -- 打雲紙のキャスター 2014-04-19 (土) 22:36:00
      • ただいまキャスターめっちゃ頑張って今更打っていました……了解です!今見てきます
        であるも過去話描き切れて無かったのね……忙しかったものね……!
        今すぐやって無理矢理にでも頑張って間に合わせましょう!!そちらの名簿に(予知で見て)心配してキャスターの元へかけていっていいですか!? それとも待機していた方が良いでしょうか? -- メルセフォーネ 2014-04-19 (土) 22:47:20
      • 上に来るって書いてありましたね、お待ちしております(土下座しつつ) -- メルセフォーネ 2014-04-19 (土) 22:47:50
      • あっマスターさんもありがとうございました どうぞ打雲紙さんの花道を涙で送ってあげて下さい -- 時守のキャスター 2014-04-19 (土) 22:52:04
      • とんでもない、今回あまり遊べなくて残念でしたが お二人の対戦は影ながら本当に楽しく読ませて頂きました!
        かっこいいわ……戦闘RPしたいなと思いつつ、出来そうにないのでやめておきますが、したくなるくらいです(羨ましいわ)
        はい、最後の彼を泣きながら見送ります……時守さんもありがとうございました…! -- メルセフォーネ 2014-04-19 (土) 23:06:56
      • 見てました。エグい過去!
        さてさてともかく力を使い果たして戻ってきたキャスターさんです。なぜか満足気なのでなじってあげてください。
        -- 打雲紙のキャスター 2014-04-19 (土) 23:28:02
      • こちらもそちらのファイナルバトル楽しんで読んでいました……二人のバトル見て本当に戦闘いいなぁ、かっこいいわと思っているわ
        アルメナの生まれだから……(とおいめ)そして時間足りなくて頑張って急いで出力してます……!
        なじるの!?「キャスターの嘘付き!一緒に居てくれるって言ったのに!!」みたいな最後になっても大丈夫なの……!? -- メルセフォーネ 2014-04-19 (土) 23:49:00
      • 間に合わぬ!! -- 打雲紙のキャスター 2014-04-19 (土) 23:59:23
      • 私も過去話打つの間に合いませんでした……(遠い目をしつつ打つ手を止める 止めた) -- メルセフォーネ 2014-04-20 (日) 00:05:12
      • A.スーパーメタ空間ダイジェストタイム
        B.ペア二人での締めだから企画には介入していない! これはエピローグなんだ! と言い張る
        さすがにAならば誰にも迷惑はかからないだろうけれど。さて、どうしよう……?
        -- 打雲紙のキャスター 2014-04-20 (日) 00:14:46
      • あ、聖杯砕きさんが優勝している。 -- 打雲紙のキャスター 2014-04-20 (日) 00:15:19
      • どうしましょう……他の人たち見てても、やっぱ期間中にきちんと〆ているようですし……これは……(遠い眼)
        メタ話なんてここで十分ですよ!キャスターぁぁ!!……どうしましょうこれは
        きっと今回の聖杯を砕いても、第二の聖杯第三の聖杯が…… -- メルセフォーネ 2014-04-20 (日) 00:18:54
      • 一応なー。相談覧のお話を見てる限り、他の参加者さんに絡むでもなし、ここで僕がどうなろうと後のストーリーには絡まないから、
        4月8日に話されている内容を見る限り、締めなら大丈夫だとは思うんだけどな。というのも僕の判断でしかないなぁ!
        -- 打雲紙のキャスター 2014-04-20 (日) 00:24:20
      • 間に合わなかったのは仕方ない、ここで放置して間に合わなかったからと〆出来ないといっていたら、本当に出来なくなってしまいますし……続けましょうか……?&br;〆なのと、眠るまでは今日の内で赦され……赦されると良いなと思いつつ……!! -- メルセフォーネ 2014-04-20 (日) 00:25:02
      • ですね、他の参加者さんとは絡まないですし、私も今後の他の方のストーリーに絡む事は無いんですが
        一応他参加者の名簿を見ていても期間中に〆ているので、暗黙の了解で決戦期間=〆含む と思っていたので……うぅん
        とはいえ、ここで期間過ぎたから〆放置しても、名簿放置と変わりなくなってしまう気がして……居るのですよね……(悩む) -- メルセフォーネ 2014-04-20 (日) 00:28:08
      • 企画者さんも敢えてそのへん設定してないようなので、僕らの判断に委ねられているんですよね。そして、今から僕らがする行動で誰も面倒を被らないのはまごうことなき事実。
        よし続ける!! 何か問題があったら言ってくれ!!
        -- 打雲紙のキャスター 2014-04-20 (日) 00:38:40
      • ですよね……
        企画的には 〆も含んでの決戦期間だと思っているのが個人的解釈なのですが
        このまま『間に合わなかったから』で、名簿〆ないで放置する方がマズイ気がするんですよね……
        ので、続けた方が良いのかなぁ……?と悩んでいます、私自身も悩んでいるし、正しい判断は下せないかもしれませんが
        もう、仕方ないので時間とか決戦期間とか置いといて、本心を言えば〆まできちんと、勿論やりたいです
        多分問題的にも 続ける<放置のが大きい気もするので、しましょう -- メルセフォーネ 2014-04-20 (日) 00:44:53
      • というわけで2時間費やして書きました。ちょっと確定RPした!! -- 打雲紙のキャスター 2014-04-20 (日) 02:45:15
      • すみません、寝落ちてました…!いいのよ!私も確定RPしたので そしてこれから〆てきます -- メルセフォーネ 2014-04-20 (日) 23:01:30
      • (待ち)寝落ちるのも仕方のない時間だと思うのです。なんとなく1レスずつで済むように詰め込んだら時間がかかってな……(とおいめ) -- 打雲紙のキャスター 2014-04-20 (日) 23:21:43
      • 長くなるとどうしても、時間かかってしまうものね……
        ――……という訳でハッピーエンドで〆ました!お付き合い下さってありがとうございます!お疲れ様でした!(感謝のお辞儀) -- メルセフォーネ 2014-04-20 (日) 23:32:40
      • (打ち終わって思う)……個人的にはハッピーエンドなんですが、キャスターさん的にバットだったらどうしようとかちょっと不安になりつつ…… -- メルセフォーネ 2014-04-20 (日) 23:39:28
      • ええ。出自から考えてバッドではないだろうと判断するんですが、するんですが(なんだかんだでビターなダメージを受ける眼鏡)
        ともあれお疲れだ!! 前のキャラを締めたタイミングから一ヶ月というのが全く信じられないぐらい濃密な時間であった! ありがとう!
        ……さて、データ提出用の絵でも描くか……。
        -- 打雲紙のキャスター 2014-04-20 (日) 23:59:15
      • すみません……!も、もしダメージを与えてしまっているなら生き残るエンドでも大丈夫なので!!
        申し訳ないですが、その場合(1レスだけでも)お付き合い頂けると幸いです……!
        (*生き残りエンドの場合、あの世とこの世の境目でキャスターに会う→『まだやる事があるから、もう少しだけお迎えは後で来るね』的な感じで神話の様に現世まで連れ戻す

        的な……(理由は宗爛が実は生きているから、それを助けてこい的な感じの……そして叙事詩二期(*未定)に繋がるのなら……)
        どうしましょう……(悩む) ちなみに付き合って貰うのがアウトなら自力で何とかします……!!
        お疲れ様です、流れる時間が早すぎな上に濃密でしたね。描く時間なかった分の漫画を後で書いておきたいです
        こちらこそ、一緒に組んで下さって本当にありがとうございました!めちゃくちゃ楽しかったです!!
        私もデータ用の絵を描いて漫画かいたりしてきます……本当は期間中にもっとキャスターの絵を描きたかったわ! -- メルセフォーネ 2014-04-21 (月) 00:14:07
  • ……ハッ、今起きた!! いや……ダメージは入っているが、やり切っているのだからこれはベストエンド! あの後ちゃんとカーサンにキャスターと引き合わされたと思ってください!
    他にやることやりたいことがありすぎて占星術要素をあまり絡められなかったのがちょっと残念だけど、なに、企画前の相談で話していた通りになっただけである。問題ない。
    そして絡んでくれたペアたちへも感謝しつつ、読む余裕がなかった他のペアの締めやらなんやらを眺めて回ろう。あと絵も描こう。のんびりしよう。よし。
    -- 打雲紙のキャスター 2014-04-21 (月) 02:07:11
  • こんばんは、昨日はダウンして寝てました。赦されて良かったわ……!折角組んで頂いて楽しくさせて頂いたのに
    最後がキャスターさんにとってあんまりだったら申し訳ないなと思いつつ……折角なので、おかあさんにキャスターと会わされるところまで書き記してお終いにします!
    これで本当のお終い……わかります、やりたいことありすぎて時間足りな過ぎでしたね……もっと占星術話も絡められれば絡めたかったですが、やり過ぎて他の人から疎遠になるよりは沢山の人と絡めて充実しましたので問題ない!
    ですね、遊んで下さった皆さんにも感謝の念を送りつつ……私も体調治しつつ他の人のページ見てゆるりとしてます。データ作成もしないとだわ -- メルセフォーネ 2014-04-22 (火) 23:18:46
  • キャスターさんの花の金曜日は土曜に入ってから始まる。キャスターさんです。おお、救われた感が増した……! これにてFinですな!
    データ作成しようと思って、思ったら数日時間が飛んでいました。なあに土日で纏め上げるさ……!
    -- 打雲紙のキャスター 2014-04-26 (土) 01:28:32
  • 勝手に続き書いてしまっていいのか悩んでいた所、キャスターさんから言って頂けたのであそこまで書き記してENDになりました
    地上ではつかめなかった幸せを、天国でようやく掴めてハッピーエンドです!
    わかります、私も聖杯終わってデータ作成しようとして居たら爆睡する日々を過ごしました。〆切りもGW前までありますし
    土日で間に合わせなければ……! -- メルセフォーネ 2014-04-27 (日) 00:29:37
  • GWなんて存在しなかったんや。いや、厳密には存在している。平時よりも忙しい一週間となって……! キャスターさんです。
    おやおやぁ? おかしいですね。土日で纏め上げると言った矢先に、土日に突入しているように見える……。まるで一週間がジャンプしたかのようだ。
    ……新しく絵を描くのは不可能と判断!! マスターの↓のツリーのあらすじに便乗してさっさと書き上げさせていただく!! -- 打雲紙のキャスター 2014-05-03 (土) 00:52:27
  • おかしい。纏めるのに二時間かかり申した……取捨選択ができないとこうなっていくという見本ですな。……よし、あとは名簿の宝具のとこもいちおう書き足しておこう。 -- 打雲紙のキャスター 2014-05-03 (土) 02:54:17
  • 割れ眼鏡の霊圧を確認!!! -- 眉雪のキャスター 2014-05-04 (日) 07:53:21
  • 帰宅キャスターさんです。やあジジイ! どうしたんだい! -- 打雲紙のキャスター 2014-05-05 (月) 00:29:03
  • 魔道書にこのワシ自ら勧誘にきたまでのことよ!!(タックルする)
    というわけで忙しくなかったらどうじゃ? くまんか? ん? ん? -- トロン 2014-05-05 (月) 02:08:16
  • おはようございます。GWは多忙さと体調不良で死んでおりました……(遠い眼)
    キャスターも忙しそうですが、お互い絵が間に合わずともデータは間に合ってよかったですね
    わかるわ、気付いたら時間が矢の様に……!!流石現在のグランドクロス(しかも8月まで)は伊達じゃないですね
    あと私、この間の日食のトランジット見てみたら、日食図のT月が、私のNの冥王星と海王星とアスペクト取っている挙句
    10天体以外だと、MC、キロン、ドラゴンヘッドがアスペクト取ってて凄い忙しいって言うか凄まじいって言うか、何この半年と思って遠い目です……&br: 何コレ、ぱっと見でこれだけアスペクト取ってるって事は(見れないから分からないけど)ハーフサムとかだとどうなっちゃうの……?
    実は私も入れたい情報多すぎて、若干時間かかりつつ、削ってあそこまで抑えました。情報量多いと大変よね
    サーヴァントは宝具などもあるから尚更ね……そして出来あがりが凄い楽しみですね!!
    あっ!お爺ちゃんが可愛い魔道書娘になって家のキャスター誘惑しに来たわ!
    魔道書娘出たいのですが忙しさと体調不良さで死にそうでどうしようか考えつつ、ガチ魔術書ばっかりの私はどれを選ぼうか迷っています
    出たいけど、本気で体調ヤバいので霊圧が不安だからペア募集もかけられないのよね……折角組んで下さった相手マスターを放置しても悪いですし
    お二人が組むなら(出ないなら)楽しく読ませていただくか、(出るなら)絡みに行きますわー… 迷い中ですけど -- メルセフォーネ 2014-05-05 (月) 06:58:59
  • 帰宅即就寝いま起床! キャスターさんです!
    GW討伐! GW討伐ですよ! きょう休み!
    -- 打雲紙のキャスター 2014-05-06 (火) 09:18:22
  • 何だと!? やはりロリババァか! 私も同行する!!!111!!!(エジプト カイロ)
    いけない。冷静になろう。GWさえ乗り切ったからこっちのものだぞ! たぶん! めっちゃ暇というわけでもないし帰るのが23時半とかが頻繁にあるかもだがな!
    実は自演ペアで参加してだらだらやろうかとも思ってたんだけどね。人間不信の泥棒と動物誌のペアでね。いいのか? 凄くアレな男が出てくるぜ……?
    いいのならやるぜ……? デモンベイン知らないとか全く気にしないでやるぜ……?
    そしてはろはろマスター。ええ。強かったね。GW……。(虚空を見詰める)
    火星、木星、冥王星、海王星のグランドクロスだそうで。噎せ返るほどの創造的破壊の臭い。
    そろそろ落ち着くようですが。5月いっぱいまで続くという話もあって、大迷惑でございます。新たなスタート! なんて前向きには考えられぬ!!
    だよなー。書きたい要素が沢山ありすぎて、原稿用紙一枚弱に収めるのは難しかった! が、まぁ上手くいったとは思う!
    なんだかあれ見てるとワクワクしてくるよね。もう終わってるんだけどこれからどんな物語が始まるのかと想像が膨らみます。楽しみに待ちましょう。
    -- 打雲紙のキャスター 2014-05-06 (火) 10:15:20
  • 大丈夫じゃ、ワシもだらだらする心算であった!(サムズアップ)
    あとワシもデモベはよくしらん!! のーぷろぶれむ!
    というわけでよろしくじゃ、なぁに安心せい、お前が戻らない日は勝手に他所で遊んでいるゆえな
    そんなわけで仕事にいってくる -- トロン 2014-05-06 (火) 10:23:37
  • 居たよ! いいじゃねえか! やろう! 言っておくが特になにも考えてないからマジでだらだらするだけになるぞ! いいな! いい!
    いってらっさい。僕は仮名簿でも設置しておきますゆえ。
    -- 打雲紙のキャスター 2014-05-06 (火) 10:40:18
  • 帰宅!!! 眠さ!!!
    うむ、では名簿とか出来たらワシんちにくるがいい -- トロン 2014-05-06 (火) 20:47:45
  • おっけーできたから向かわす! -- 打雲紙のキャスター 2014-05-06 (火) 20:53:08
  • ちなみにこのグランドクロスは社会性のUPや自分の人生を切り開くのに凄く仕えるそうです、しんどいけどチャンスです(某占い師さん曰く)
    置いといて……もし宜しければ、魔道書企画 私が低霊圧過ぎてほぼ居ないかもしれないのに加えて
    マスターが決まりそうにない気配がしたので、二人の所に+αでサブ的な感じで混じっても良いでしょうか……?
    恐らくそんなに居られないので幽霊魔道書娘?になりそうですが(ブーゲンビリアのところに詳細を置きつつ) -- メルセフォーネ 2014-05-06 (火) 23:36:29
  • 頑張れたらいいな。いまコメントに気づいたよ。おぉうそうか!? と思って見に行ってみたらなんだか話が決まりそうなご様子。
    まあ、どう転んだとしても遊びに来てくれればよいぞ! こちらはだらだらとやってるだろうからな!
    -- 打雲紙のキャスター 2014-05-07 (水) 04:12:23
  • ごめんね、昨日マスター探すか悩んで、低霊圧になりそうだしペア決めてしまっても相手に迷惑が……
    と思ったらマスター居ないわこれ! ペア組んでいる所に悪いけれどお話だけ……!
    と思って書きこんだら時間差で候補者現れて下さり、先に此方に書きこんだから返事待った方が良いかなと思ったのですが
    いや、二人折角ペア組んだし邪魔しては悪い気が…!と思いつつあちらで相談進めて此方に返事するの忘れててすみません、お騒がせ致しました……!
    ありがとうございます。恐らく決まりそう?(現段階で)ですが、どちらにしろ遊びには行くのでよろしくお願いします
    恐らく私も低霊圧でダラダラしていると思うの!だらだら遊びましょ! -- メルセフォーネ 2014-05-07 (水) 22:36:54
  • (あっもう二度と会えない系のハッピーエンドだこれ…と額面通りのハッピーエンド迎えたので申し訳無い顔しつつ)
    お疲れ様でした…いやぁ流石お二人と言いますか すごい ながい
    とにかく色々と遊んでもらってありがとうございました。私の方でも言いましたがお二人との交流があったお陰で色々と深みを持たせれたと思っております。
    少しでも私もお役に立ててたなら嬉しいなって思いつつ、また何処かでお会いしましたら宜しくお願いしますねー(スーッ…と消えつつお二人に似合いそうな音ゲ曲を置いてく) -- カグラ 2014-04-22 (火) 23:46:38
    • (ごめんね、キャスターの後追い自殺しつつ、お空の上に幸せになりました……)
      (カグラちゃんへ遺書を残していると思うのですが、どうしましょう……と思いつつ、会えなくて此方も申し訳ない顔しつつ)
      お疲れ様でした!! 長かった……!そして楽しかったです
      こちらこそ、遊んで頂きありがとうございました!此方の方も以前言いましたが、カグラちゃんとの交流でお友達が出来たりして凄い幸せで楽しい一時と想い出を頂けて
      キャラ的にも友達というお宝と、誰かと楽しく交流できて、今までの人間的コンプレックスを癒されたりして、成長できたり深みが加わってとても嬉しく思っています
      とんでもないです、とても嬉しい交流が出来て良かったです、こちらも、カグラちゃんのお役に立てたなら嬉しいです
      はい、是非次の企画や遊ぶ機会等で、交流する事がありましたらよろしくお願いします!(わっ!素敵な曲をありがとうございます……!早速聞きつつ) -- メルセフォーネ 2014-04-22 (火) 23:58:17
    • すっかり返事も遅れたがお疲れ様だぜ! なあに多分もう一度会えるさ! 来世で!(希望的観測)
      ええ。こちらも好き放題やりましたが、そちらも劇場版までやりなすって。むやみにワクワクいたしました。伝説の書物が目に入るたび笑いがこみ上げますがそこは許してください。
      欲を言うならもっと絡みたかったぐらいだぞ、世話になってしまったなぁ本当に。どういたしましてと言うより、こっちからありがとうを強く言いたい!
      さて曲を聴こう。アルマゲストは天文学と数学だからどっちかというと僕寄りだな!
      ……僕もうちらに合う曲をかけながらコメント打っていたはずだが、何を聞いていたか忘れている。記憶がすとんと。
      -- 打雲紙のキャスター 2014-04-26 (土) 03:40:17
    • 思い出した。ここのコメ欄そのまんまだった。
      よし寝よう!
      -- 打雲紙のキャスター 2014-04-26 (土) 03:42:48
    • 気付いたらいつの間にかバーサーカーさんの劇場版の絵が出来ていて凄いなと思っています
      私も漫画終わらせないと……ゆるゆる描いて行きます(ずっと前に書きっぱなしで放置になってしまった召喚漫画から眼を逸らしつつ)
      カグラちゃんとは、時間が赦されるならもう少しお泊まりとか、一緒に遊んだりで平和な一幕はもっとやりたかったですね、私も。お陰様で凄い楽しかったです
      曲……中野人が音楽疎いから合う曲が……(思い浮かばない)ENDにはこれかしらと思いながら聞いていましたが・・・!
      (キャスターさんの曲しっとりしててこれも素敵だなと思いつつ) -- メルセフォーネ 2014-04-27 (日) 00:38:41
    • 実際私が最初にマイサーヴァントに持ちかけた段階からもうほぼ劇場版ケイタの伝説だったわけですけどね。
      場合によってはお二人にラストバトルで引導を渡してもらおうとか思ってたのですが仲良くなりすぎた感があってどう考えてもお二人に頼める状況を思いつかなかったというのもあります…
      時間的余裕がお互いにもう少しあればもっと遊びたかったですねえ…夢と終わった複数ペアでのお茶会とかもやれたら楽しかったなぁなんて…
      お二人個人にそれぞれ投げるならメルさんにはこちらで、キャスターさんにはこちらという感じになりますね。作曲者がどっちも一緒というのが私的にはミソなのですが。
      おかげ様で錆かけてたRPパゥワが研ぎ直された感がありますので、次の機会にはがっつりと遊べる事を祈るばかりです…(今度こそ消える) -- カグラ 2014-04-27 (日) 01:05:23
    • ケイタさんの聖杯前からのDの勇者の小説上げていたり熱が凄い入っていましたものね、ケイタの伝説(凄いわと思いながら見つつ)
      ラストバトルは、仲良くなりすぎてて難しかったですね……!(友好も行き過ぎると戦えなくなって危険と知りつつ、ごめんなさいしつつ)
      そうですね、此方ももっと遊びたかったのでアンソロで遊んだ想い出を捏造します、フィクションなので安心して下さい
      夢で複数マスターと夢のお茶会素敵でいいですねぇ……お茶会とか好きなので……!
      わ、また曲を……!ありがとうございます、ポップンのなのですね、始めのちょっと讃美歌ッポイ+電子系の幻想的な雰囲気が海王星+天王星っぽくてとても嬉しいです!
      (キャスターさんの方は、タイトルからしてぴったりだなぁと思いつつ)曲の引き出し少ないので、カグラちゃんっぽい曲探しつつ、漫画とかの方でお礼しますね!
      しかも作家が一緒という共通点まであるとは…!凄いわ
      カグラちゃんとの交流楽しかったので、錆びかけている様には全然見えなかったです。そして、次の機会でがっつり遊びたいなと願いつつ……来て下さってありがとうでした(見送る) -- メルセフォーネ 2014-05-01 (木) 11:22:18
  • 聖杯データ用 -- メルセフォーネ 2014-05-01 (木) 11:00:33
    • ◆キャラクター名
      メルセフォーネ・モイラ
       
      ◆あらすじ 神国アルメナの占い師の家系モイラ家にて
      人為的に預言者として生を受け、神の器とされ憑かれながら予言をしていた
      嘗て、大爛帝国の『宗爛』の傍で戦乱の世の先を予知して仕えていた
       
      聖杯のマスターと夢で交流をしながら、キャスターのテメノス孤児院で
      生きる事の幸せと楽しさを知りながら、聖杯の争いに巻き込まれていく
      始めは嘗ての上司や仲間達の所に戻りたい、生きたいと願いながら
      最後には『キャスターと共に居る事』が願いとなる
      時守のキャスターとの戦いの後、消えゆく彼の後を追い、自害する
      空の上で『天使の子』の彼の傍で、欲しかった幸せに包まれて過ごしている -- メルセフォーネ 2014-05-01 (木) 11:02:11
    • ◆キャラクター名

      打雲紙のキャスター
      真名:カー・ファイン

      ◆あらすじ
      “天使の子”と呼ばれる人造人間だったが、それに纏る記憶を喪失して、
      この街で幼馴染らと日常を愛し、紙飛行機と空が好きな少年として育つ。
      そして留学し、妙ちきりんな眼鏡をかけた魔方陣使いになって帰ってきた。
      紆余曲折を経て、“きょうだい”らと共に孤児院を経営して一生を過ごす。
      取り立てて英雄的な逸話のない彼だが、キャスターとして召喚され、
      “願い”を持つ者らと交流する傍ら、日常を主人へ伝えることに尽力する。
      しかし幼馴染であった伐採斧のアサシンを打ち倒し、心境が変化。
      主人との絆と深め、時守のキャスターとの決戦に赴き勝利を収めた。
      満身創痍で自壊し消え行く彼は、固有結界を展開し天へ意志を届ける。
      彼の母、天使クロンが現界し、彼とメルセフォーネは連れられて空へ昇った。 -- 打雲紙のキャスター 2014-05-03 (土) 02:49:09
    • まとめ版、無事に完成しました。
      念のためチェックはしていますが、表記データに誤りがある場合も考えられます。その際はお気軽に声をかけてください。
      ありがとうございました -- データ募集 2014-05-07 (水) 23:16:11

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メタ置き場 Edit

用語集 Edit

テメノス研究所
クロン
天使
きょうだい
アスク=K1・テメノス
ハリシヨン=K2・テメノス
アメール=K3・テメノス
ヒラニャガルバ=K4・テメノス
アートマン=K5・テメノス
テメノス孤児院
ザック師匠
ミニアスケイプ
エンソルチ天立魔術科学校

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*1 超越紙

Last-modified: 2014-04-17 Thu 21:29:21 JST (3661d)