別に思ってたとかじゃねえ。勘違いしてそうなのにそのままなのが、気に食わなかっただけだ。 (水の入ったコップを手に取った。思えば食事中、男は水に手をつけていなかった。) あぁ。言ったさ。負け犬でも犬は犬だ。群れの中の立ち位置には上下がある。 お前はまだ、スタート地点にも経ってないのに、俺の前で負け犬気取られても困る。 (少しずつ水を口に含む。舌の上をフラットにするように。) 感謝される謂れもない。俺の言葉でお前が何か吹っ切れたなら、お前が勝手に吹っ切れただけだ。 (こんなのの言葉で立ち直ったとか思うなよ、と。空になったコップをテーブルの上に置きながら、緩く首を振る。) まぁ、母親と同じ事にならないように、適当にやるんだな。 It takes all the running you can do, to keep in the same place. 変わらなければ、後ろに流されていくだけだ。 (自重混じりに小さく笑って。それから、眉を少し上げて、今度は普通に僅か口元を歪めた。) なんだ。期待してるんじゃないか。 研究なんて、成果なしが7割。曖昧3割だ。気負いすぎないように、手を出すんだな。 でも、本当にお前の実年齢が三桁だったら、下手に手を出すと一気に老化してしわくちゃかもな。 (どうなるやら、と。この家主にしては珍しく、冗談交じりに。) -- ルドルフ2012-02-13 (月) 00:29:45
…つっても痛み自体は不快だろうに。実はマゾかお前は。 もしかしてこの熱も内臓疾患とかじゃないだろうな。 (眉を潜めて相手の顔を見る。黄疸やらは出ていないから恐らくは大丈夫だろう、と素人的な診察。) 気が向いたらするさ。別に不衛生が好きなわけじゃない。潔癖症でもないけどな。 (無職無気力無関心。本当に駄目な男。) (結局の所茫洋とした将来像しか抱いていない相手の姿に、小さく笑って。) …なんだよ。お前だって、先のことは分からないんじゃねぇか 叶えたい夢が叶わないって、なんだ。世界征服とかやるのか。 もしくは人の男にでも惚れてんのか? (なるようになる。なるようにしかならない。それはそうだ。その末に自分もここにいる。) 作れるさ。料理なんて要するに、基本は化学の実験と同じだ。 (鍋の中。食材と調味料の混合物。薬さじで量り混ぜ合わせる。) それは、昔の俺が作った味だ。食材はこの程度。調味料はこの程度。 バランスが分からないから多少の味のブレはどうしても出るが、許容範囲だ。 新しい味を作れないんだよ。 (最後の一口を少女に向けて差し出す。口の中へと粥を残して、空になった椀をスプーンで軽く叩く。) It takes all the running you can do, to keep in the same place. 何者も、変わり続けなければ、同じ場所には居られないんだ。 特に客商売なんてのは、そういうもんだ。 -- ルドルフ2012-02-11 (土) 12:46:36