『響き狂うリバーブ』

  • もはや地にのたうつ蚯蚓と変わらぬ存在になりながらも、かき集めた力はまだ残っている。
    迎撃を、己が心臓を狙う矮小なる生命に、鉄槌を。その禍々しさも今や弱々しさに思えてしまうような海龍の蠢きに呼応して、
    先も致死の雨を振らせた水球が現れんとするが……真っ先に駆け込んできた褐色の颶風に、その最後のあがきも止まる。
    黄金の刃が奔る。その輝きに、闇色をした心臓が削れる。黄金の刃が煌めく。闇色をした心臓にヒビが入る。
    一刀一刀のたびに、今や飛ばんとしていた水球が、ばしゃ、ばしゃ、と落ちて行く。刀夜の手で、その、握られた刃で、直接。
    白く輝ける雷迅と、黒く塗り潰す黒雷を纏った男が、吠えた。その流した血は彼の凶相を彩る闘争の色にも似て黒白の輝きに照る。
    悪魔の力をその身に携えなおも咲うはもっとも強き者たる龍故か。楽師ならば思うだろう、それは違うだろうと。
    飛んでいく円形の刃は、それが何者でもあろうと、古きモノさえも両断する、今と昨日を綺麗に分かち繋げる、彼だけの刃だと。
    そして、散々に黄金の刃に傷つけられ輝ける竜骨に大きくひび割れさせられた心臓を真紅の光が撃つ。
    いつも、トップに。迷い思う次女を追い抜くように、その一番先端で、振り返ることなく。
    かくして、海龍の心臓は、粉々に砕け散る。闇色をした人が両の手で抱えきれぬ程の大きさのそれは、友によって虚空と散る。
    海龍に食われ、大海嘯に巻き込まれ、散々に砲撃されていた魔物たちも、もう居ない。生徒たちは、勝利したのだ。
    -- 2022-06-19 (日) 01:39:25
    • ……(バルターのその力強さに心休まるような結界を目にし、そして仲間たちが欺瞞たる龍を討ち果たしたのを目にし、楽師は唇を朱に染め微笑みを漏らす)
      ……ごぶ、ふふ、あり、がとう…みん、な…(しわがれたと表現するのもまだ甘い、生命を絞り出すような声、そこにオリヴェールが駆け寄り暖かな光を授けてくれる)
      (アイジアの奇蹟の作用で血が取り除かれていく。そして、人の身に余る力を使った代償としての喉の傷が癒え…ない)
      (いや、癒えている。楽師が血の海で溺れぬ程には、出血が見て分かるほどに少なくなった程には。致死が遠くなった程には。しかし、明らかにその効きは、悪い)
      (術の作用を感じ取れれば分かるだろう。アイジアに纏わる力を…禍々しい歌を歌ったその喉がその効果を弾き減衰させているのだ) -- フルラ 2022-06-19 (日) 01:40:14
      • (異なる世界で産み出された黄金剣を一振り。それだけで刃は黒き剣へと姿を戻した)
        (呼吸を吐く。目の前で皆でひたすらにがむしゃらに砕かんとしていた心臓が破壊されるのを見届けると)
        また野垂れ死に損ねましたね…心躍る戦ではありましたが、少々煩すぎた。
        さて……(静かに振り返る。そこに結界に守られ治療を受けているフルラの姿が)
        (次の瞬間に死ぬことはない。その事実を悟ると彼女の傍により)
        フルラさん、倒しましたよ…えぇ、コンサートの代金はお支払いしました
        (喋る事すら難しそうな彼女に向けて誇るようにそう告げた後)
        ですので、あまりしゃべらない方が良い。…今あなたに必要なのはこの人たちの治療を受けて命をつなぎとめる事だ
        …部長、回復魔法をかけ続けてください。ボクはフルラさんを連れて後方に戻ります。シリウスさんとニコがいる。彼らの力も借りるべきだ。 -- 刀夜 2022-06-19 (日) 01:54:35
      • (バシンと手に帰ってきた竜骨を男は高らかに掲げて叫ぶ)
        ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!!
        (勝利の雄叫び、いつの時代もこれを行う事は欠かさないのだろう)
        (そして竜骨を肩に掲げて男がフルラの元にやってくれば)奇跡…いや呪いって言った方が適切かよ
        アイジアの力を拒絶する憎しみねぇ(興味深そうに眺めている)身に余るってよりかは振るうモノすらも憎むってのが近えのかもな
        (その様を眺めていた男がこの場ではあまりにも似つかわしくない事を突然口にする)んでその喉で劇場に出れんのか? -- ディノク 2022-06-19 (日) 02:03:48
      • しゃあっ!今度こそトドメだっ!!(手ごたえあり、勝負あった。左手を振り抜き、勝利を確信するエースだったが…)
        ……フルラは…(負傷の程度が気にかかる、周囲の警戒を続けつつもフルラに近づく。敵の気配はもうないようだが…フルラは?)
        問題ないでしょう。本日のMVPですものぉ〜(アテクシたちが何かをしなくても、みんなが放っておかない。キャルはそう言うが…)
        …それでも、ついていたい、力に、なりたい…(枯れ木も山の賑わいなどという、いないよりはマシだとついていくつもりのファム。)
        物好きですねぇ〜…まあ、凱旋パレードというのも悪くありませぇん。(虎の威を借りる狐よろしく、フルラを助けるべく集まった人々といっしょにパレードをするのも悪くない。などと言うキャル。)
        いいか?間違ってもくたばるんじゃねえぞ…!(だが、油断も予断も禁物、フルラの負傷が深刻なのは変わりない、せめて声援だけでも、エースも声をかける。) -- ファム 2022-06-19 (日) 02:09:49
      • あ、は。…あんな…ひどい…歌に…払ってもらう代金にしちゃ…もらいすぎだよ…(刀夜に向けるがらがらの声。しかしアイジアの奇蹟が効いてはいる証に大分まともなものとなっている)
        ああ…でも、申し訳なくてね……私の、せいで…君たちには危ない目に合わせてしまった……目算が甘かった…(すまなそうな表情を浮かべる。心よりの言葉だろう)
        うん…頼める、かな…。あの子たちにも、ありがとう、って言わない、と……(こふ、と小さく咳をしてまた軽く血を吐き)
        (そうして、びくっ、と身を震わせる。ディノクのお決まりにびっくりしたのだ。ただ…その雄たけびには笑みを見せて)
        ふふ、ふ……ああ、それを聴くと…なんか、元気、出てくる、ねぇ。……まあ、うん、呪い、って言っちゃえば、そんな、もの。
        でも…これも、必要なこと、なんだ。……だから、しかたない、よ(と弱々しい笑みをディノクへ向けていたが…言葉の結びに、渋面を)
        …少なくとも、一ヶ月、は無理だと思う(そういう意味でもやっちゃったなー、なんて、日常のそんな事を言われればいつもののんきそうな笑みを見せる。その身が血に染まっていても) -- フルラ 2022-06-19 (日) 02:09:59
      • あは、は。大丈夫、死には、しない、さ。なんてたって、ここに、は、名医が、二人も、居る(とオリヴェールと刀夜に視線をやって、笑う)
        ただ、まあ、パレードは、厳しい…かな。ふふ、キャルちゃんは派手好きだ、ね。その点じゃ、エースと、気が、合い、そう(くすくす、と力の弱い微笑みを)
        うん…エース…、いい、花火、だったよ。綺麗、だった(そう、彼女の放った拳には、煌めきがあった。眩しいほどの、煌めきが)
        ファムも…おつか、れ。みんなをまとめ上げてた、しっかりもの、だったね(ゆっくりと手を伸ばして…優しく彼女の頭を撫でる) -- フルラ 2022-06-19 (日) 02:17:43
      • ほーん、ならどうしてもさっさと治してえならオレに言えや
        近々もう一匹古龍をぶち殺してかつてのオレを取り戻す予定だからよ、呪いで治るのが遅いってんなら一発バシッとやってやらぁ
        テメエはあの劇場でも中々売れてる方なんで一ヶ月出ねえと稼ぎが落ちる、必要な事なんだって奴だな
        (先程のフルラの言葉をそのまんま返せば首をゴキゴキと鳴らして)いやー良い闘争だった、最近ぁでけえ闘争が連続で来ててあれだ、人生の充実って奴を感じるぜ
        ガハハハハハハハッ!!!(竜独特のあんまり面白くないジョークを飛ばす)んじゃ帰ろうぜ -- ディノク 2022-06-19 (日) 02:17:49
      • バシっ、と、って……怖いこと、言う、ねぇ、君……火ゴテあてて、止血する、んじゃないんだから、さ……(苦笑しか出ない)
        それに…正確に、言えば、呪いじゃない…んだけどなぁ…(まあ、でも大体変わらないかな、とは思ってはいるので余り否定はせず)
        ったく、もう、お仕事の話は、めっ、だよ…。ああ…憂鬱に…なってきた…喉じゃなくて…あたまが…いたい…(嫌そうに言うも…表情は、笑みを浮かべていて)
        そうだ、ね。…帰ろう。後方に、寄って…皆の、いえ、に…皆で、かえ、ろう……(視線は遠く空を。高く高く……どこか、遠い昔を、見るようにし) -- フルラ 2022-06-19 (日) 02:30:14
      • はい、では帰りましょう。…ボクの治療はどちらかというとダメになったパーツを取り換える方なんですけどね
        (なんて言いながらフルラを背負って医療班が待つ後方へと下がっていく) -- 刀夜 2022-06-19 (日) 02:33:55
      • (人々は、帰途に付く。それぞれの家へと。それぞれの営みへと。それが続くことを、喜ばしく、思う)
        (考えてもみなかったことだったけど、ただ家へ帰る。そんなことも、幸福と言えるのかもしれない、と思った)
        (ああ、だったら、今日は………)
        (今日は、幸せが、壊れなかった日、だ) -- フルラ 2022-06-19 (日) 02:48:13
  • 黄金の輝き、この世界ではない、かつてあり、今も情熱燃やし歩み続ける者たちで溢れているだろう、違う世界。
    その冒険を是とし闘争を良とした者たちの輝きを一本の刃に詰め込んだような溢れる光を放つ剣が、彼我の空間を無視し、一閃を放つ。
    数は、関係ない。大きさは、関係ない。相手の強さは?全くもって関係ない。千年を越える大樹に匹敵するだろう、海龍の胴体。鋼に匹敵する分厚い多くの龍鱗に包まれたそれの下半分が真っ二つになって、落ちる。
    惜しくも音核を外したが大地を揺らして落ちる海龍の尾を含めた下半身。その揺れる大地の上でも、オリヴェールの冷静な指揮眼は揺るがない。
    彼ほどの判断力を持ってすれば、一度目にした魔物の能力など九九を諳んじるがよりも容易いことだろう。機を伺い、策を立て、矛が如く振るう。
    撃する力こそが力。そう嘯くものも多いだろう。それこそが世の理なのだと語る者も居るだろう。だが、ここに反例が存在する。守ることこそが力なのだと、証明する者が。
    そして雨が振る。黒き水球がもたらすのではない、仲間を、友を活かすための雨が。次々と放たれ闇を打ち払うようなそれは、
    大音響に参加し、海龍の力を増幅させんがために吠えていた魔物たちの数を更に減じさせる。それにより、海龍の力は減じられ、
    更には海龍に気を取られる生徒達を影から狙おうとしていた魔物たちをも、文字通りにシラミを潰すが如く消滅させていく。
    そして、真なる龍によって紛い物の龍が空間に満ち満ちさせた憎悪の力が、立ち込める煙を強い風が晴らすがように消し去っていく。
    機械仕掛けの黄金たる慈愛の龍の力持て、偽りの龍の力をも自身のモノとする、天衣無縫たる龍の叫びが、憎しみの雄叫びと拮抗する。
    高めんとしていた海龍の力が押し留められる。刹那の時ではあれど、かつての龍に匹敵せんとしてた海龍の力がそれに及ばぬものとなる。
    そして、魔物の声はほぼかき消され半身となれどまだ健在の海龍の叫びが続かんとしていたが…そこへ、一人にて三人、一にて三つの音色打つ強き旋律が、届く。
    ディノクの放った天なる叫びと混じり合い、調和するそれは二匹の龍たる咆哮となりて。荒々しくも猛々しい楽器の旋律に乗せてその音楽は荒野へと響く。
    一番を、ひたすらに、ただ真っ直ぐに。貫くように響いたその音色は、不協和音を貫いて同じ龍ならぬ龍であっても、全く違う輝きを秘めて、咆哮をかき消す。

    しかして咆哮は、煌めき持つ者たちによってその憎しみの咆哮を大きくかき乱された。
    本来の強度に足りない、それに気づいた海龍はもはや形振り構わぬ行動に出る。周囲の魔物を、喰らい出したのだ。
    魔物たちもそれを支持するがように、自ら海龍の口へと飛び込んでいく。それは、自身の落ちた下半身をも。
    それは全体の力を落とし、一点へと貯める行動。続く攻撃が実らねば、圧倒的不利となるそれだ。
    それでも、一時の力を得んとした海竜の凶悪な魔力の高まりと共に、耳を割くような異音に耐えた者たちは気づいたかもしれない。
    海龍の向こう、地獄の釜の蓋の如きだった黒き海が持ち上がったのだ。それは、遠くから見れば大地が浮き上がったようにも見える。
    そして、それはそのままにこちらへ迫ってくる。ギザニアの民の物ならば直に気くだろう、それは、津波だ。
    「辺獄へ誘う大海嘯」(Foro di marea dell'inferno)
    優美で美しかった街、勇壮を誇りとした城塞、笑顔が溢れていた市井。そして……素朴だけが取り柄だった村。
    そんな人々の営みを全て押し流したであろう、苛烈であり畏怖の象徴であった龍の、神話の再演。
    魔力を放出した影響か、はたまた勝利を確信したのか海竜はのたついていた動きを止めている。
    数メートル、いや、海岸線から押し寄せる黒波は、大地にたどり着く頃には十メートルを越えよう。更には、その波はただの波ではない。
    海竜を中心として魔物たちによって共鳴し、共振を起こしたオディオ・リソナーザにより、憎しみの波動に汚染された禍々しき海水。
    圧倒的な水の質量だけではなく、常人ならば十分も浸れば存在そのものが崩壊するまさに世界を浸す、憎悪。
    本物の津波に比べれば、規模を限定されていはするものの、だからこそこの場に置いてはかつての神々の残り香の時代に、
    数々の街を海の底にも沈めた大津波にも等しき、それが、正しき旋律を持った者たちへと迫る。
    -- 2022-06-19 (日) 00:44:07
    • (楽師は戦慄する。もはや撤退どころではない。強烈なオディオ・リソナーザの影響で辺りの空間は僅かにだが汚染され)
      (今の瞬間は相当に熟達した術師でなければ空間転移も十全には行えないだろうと、周囲の音を聴いて思う)
      (あの日を、思い出す。なんでもなかった、あの日を)
      (仲間を、学友の顔を見る。彼らの音を、聴く。命無き魔物とは違う、生命の、音を)
      (その音色に、覚悟が決まった。…ああ、構わない。この音色を…失うよりは、よほど、よい)
      (音叉剣の透明な結晶を一旦解き、三色のそれぞれ違ったピッチの旋律を放つ結晶を纏わせる。生まれるは三重奏和音剣)
      (即座に薔薇のブローチにマナを込め、武装化。偽音叉剣へと姿を変え、同様に先程とは別の三色の結晶を作る)
      (二本の三重奏和音剣を両手に持ち、六重奏和音結晶剣と成して自身の前へ交差するように構える)
      (和音剣は通常の音叉剣よりも魔力消費を高めるが、比例して出力も伸びる。音珠に蓄積した大量のマナも全て使うつもりで旋律を、調律する)
      (一瞬だ、一瞬だけでいい。必要なのは頑丈な漏斗だ。あの日、錬金実習で眺めていたような、指向性を与えるだけの、漏斗)
      (ごくり、と唾を飲み込む。失わないために、他の何かを失う恐れが、背筋を走る。が)
      (知ったことか。私は、楽師だ)
      (そして、少女は、歌った)
      ██─███─███▓─█─██████▓████─▓██─▓█████▓███─█─███▓██─▓███─█─██─▓██─▓███
      ███─▓─██─█████▓─███─█─█─█████▓███▓██─███─███▓─█─██████▓████─▓██─▓███
      ██─▓█─█─██▓─█─▓██████─▓██─▓█████▓████▓─██▓──▓██─█▓██─████─████▓─████
      (滅界の狂響<ヴォイド・ソング>。かつて、神代の時代、ヌーヴの一族がそう呼んだ、それ)
      (オディオ・リソナーザと似て、決定的に違う、高純度の音色。余波でさえ、精神が弱いものが聞けば昏倒してしまいそうな、それ)
      (世界への、憎しみ。祖への、憎しみ。生命への憎しみ。物体への憎しみ)
      (ありとあらゆる、もはや次元を隔てた界をも憎しみ抜く、憎悪がそのまま音となったような、そんな音色)
      (しかし…その狂気の音色に耐え、聞き取れれば分かるだろう。それは、旋律。憎悪の嵐にも、抑揚が僅かにある)
      (それは、歌だ。世界で最も醜い、歌だった)
      (憎悪の歌が、楽師の決死の六重奏音域操作によって方向性を与えられ、周囲には音を直撃させず魔物たちへとだけ、響く)
      (それは、海竜を越え荒野に降り注がんとしていた大津波に大きな大きな穴をあける。さもあらん)
      (同じ憎しみを持つとはいえ、純度が違う。出力が違う。存在強度が違う。それは、眷属には到底辿り着けぬ境地)
      (分かるものならば、理解できるかもしれない。その歌は、神の加護でも、権能を借り受けたのでも、奇蹟に依って再現したものでもなく)
      (高次元反響、位相崩壊現象、境界面強侵食を起こす悪神の、声そのもの。極々一部とは言え…狂鳴の神が降臨したに等しいのだ)
      (そして、津波を貫いた悪神の歌は、海竜の身体へと突き刺さるが……余りにも膨大な力を制御しきれなかったのか)
      (狙いはずれ、残る身体を大きく削ったものの音核を露出するに止め破壊するは至らない。
      (竜は、死んでいない。己の主、本体たる声を受けようとも憎しみの眷属は、震える身を起こし)
      (未だ残る力を奮い立たせ、まだ残る大津波の余波をかき集め次なる破壊の怒濤を生み出そうとしている)
      (そして、楽師は…ごぼり、と大量の血を吐いて、倒れた) -- フルラ 2022-06-19 (日) 00:44:31
      • (視界のその先で龍と呼ぶのさえ躊躇われえる悪しき音が切り裂かれていく。黄金の剣を変質したアステールの一撃。それを振るいきると魔眼の力を一度納めて、剣を振り払い残心)
        (楽師と仲間たちの行動を戦士として見届けようとしていた処で、それを見た)
        ハハッ。流石にアレを斬れるかどうかはわかりませんが。もう一度やりますか。…アステール。どうかボクに力を。バーサーカー家の男として、黄金歴の最新の冒険者として.退くわけにはいきませんからね
        (黒剣を肩に構え、魔眼の力を解放しようとしたところで、声がした)
        (聞き取る事さえ脳が拒絶を起こすそんな音。だが敵が放つソレとは違う。自分たちに害を与えまいとしているのが感じられれば)
        フルラさん。
        (アステールを地面に突き刺し腕を組む。おぞましい歌声に耳を傾ける)
        (心地良いな。と思った。それは多分それを口にしているのが彼女だからだ)
        貴方の歌声を初めて聴きました。音痴だなんて。とんでもない
        ……ただ選曲は少し間違えている気もしますが、あぁいや。この場だとこれが一番合っている、のか。
        (戦場で語るには少し呑気ともいえる程の声で振りむき話しかけ。素子て彼女が倒れるのを目にすると)
        あとは任せてください、コンサートのお代代わりにあの存在を徹底的に、ぶち壊しておきますからご安心を。
        (そう言うと黒剣アステールを構えて走り出す)
        (魔眼の力は解放され、金色に輝き。己が持つ剣もまた輝きを増していく)
        (距離を無視する斬撃は使わない、この存在には直接)
        ははっ!散々汚い音聞かせやがってくれましたね!
        知らないんですか、騒音被害は!隣人トラブルの元なんですよ!
        (露出した音核に向けて跳ぶ。吠えるように刃を振るい振るい、ただ無心で斬りつけ続ける) -- 刀夜 2022-06-19 (日) 01:01:43
      • (すべてを憎み喪わせ滅ぼし去るような、悪神の唱(うた)が。他ならぬ彼女の喉から導かれるのを聞いた)
        (それは破壊の力、破滅の奔流となって大海嘯を貫き、暴食の怪物を擬制する怪物すら削り飛ばした)
        (津波の残滓を束ねようとする足掻きは、無意味だ。この場にいる誰もが、それを仕留める機会を逃さない)
        (だから、万が一に備えて防御術式用のマナを留保しながら、フルラに駆け寄って)
        君が死んでは、誰しもが夢見が悪い。私もそうだ。
        (女神アイジアの銀の杖。そう呼称される、高位の治療術式を行使する)
        (温かな光が楽師を包み、その喉を元通りに癒すだろう。彼女に血を吐かせ、自分の血で溺れないようにするのは、医薬科が心得たり、といったところだ) -- オリヴェール 2022-06-19 (日) 01:05:12
      • (竜体が散れば男の目と鼻から血がドッと漏れ出す)おおやっぱ異界のモンともなると相性は良くねえやな
        さぁてだがフルラのお陰で最高のお楽しみタイムだぁッ!ぶち殺す瞬間こそが何よりも楽しい!!!
        (男が竜骨を投げ込む体勢へと入る、その身体には白い放電以外にも黒い放電が混じり筋肉を全力で隆起させていき)
        (同じく白と黒を湛えた竜骨を遠く離れた海龍へと投げ込んだ、目指すは音核…竜にとっての心臓や竜核とでも呼ぶべき部位)
        (その速度は尋常ではない、最早発光する円形の刃と化して声を放たんとするモノへと向かう)
        (最早これで決したと言わんばかりの会心の笑顔だったが…ふと男の表情が冷静なモノに戻る、未だ戦いの中でありながら)
        (血を吐いて倒れた少女へ冷静な視線を向ける…負荷を得ている辺り神そのものではあるまい)
        (だがあの声は間違いなく権能そのものであった、振るわれた純度も間違いなく神の領域と呼ぶべき憎悪に満ち満ちていた)
        (神そのものなのか?それとも声だけを持っているのか?疑問に感じるが…)今は何と言ってもテメエが死ぬとこが見てえッ!!!
        (歪みに歪んだ海龍に男は再び笑みを向けた、少なくとも…この少女は敵ではないと思っているから) -- ディノク 2022-06-19 (日) 01:07:34
      • フルラ先輩が…あれは…歌なのか!? 兄上、防御はこちらで!
        (血を吐いたフルラと、それに駆け寄るオリヴェールの周囲に強固な結界を展開する。治療の妨げが起きない様に)
        津波を起こすアレは…攻撃は足りているな。
        (オリヴェールが治療に集中できるように、空中まで飛行して全体の推移を見定めんとした) -- バルター 2022-06-19 (日) 01:11:40
      • フルラ!?きみは…?(いったい、何が起こった?フルラは、歌を歌ったのか?ファムは思考を乱す。)
        うーん…まあ、そうなりますよねぇ?(ヒトの身でそんな力を使えばそうもなろう、呆れ気味にフルラを見て首を振るキャル。)
        黙ってろキャルッ!…ファムッ!モタモタしてんじゃあねえっ!!今は!(フルラの身に何が起こったのか、音楽を愛するフルラが、あんな歌を歌ったことに一番混乱したのはエースだった、だが…)
        (そんなことをしてでも、止めたい相手を仕留め損なったのでは申し訳が立たない、エースは撃破を優先すべきだとファムに言う。)
        ……ルミナスドリルを使う。最大出力だ。(エースと力を合わせ、ブレイクハートとブレイクシンセサイズとでマナの循環を維持、圧縮開放だけでなく一種の粒子加速を行って、ファムの身体は深紅の光に染まる。)
        はあああああっ!!!(天を突くほどの光、紅い光の柱を天にかざした左腕から迸らせ、咆哮と共に振り下ろす。露になった音核を砕くために。) -- ファム 2022-06-19 (日) 01:19:57
  • シリウスが指揮する後方部隊からの魔術砲撃が、勢いを取り戻さんとする魔物の軍勢を押し返していく。統制の取れたそれは、
    軍勢の密度の高い部分を的確に崩し、魔物たち全体の侵攻を的確に留めんとする理知の輝きに裏付けられた支援だ。
    それとは逆に、ニコが呼びかける大砲部隊の砲弾は人間たちの猛攻に、散って迂回し背後を食い破らんとする獣達を吹き飛ばしていく。
    楽しげな声を、大砲の音で消しながらあちこちで爆発する砲弾。それは包囲砲撃となって魔物がこれ以上広がるのを食い止める。

    水球は落ちる。致死の豪雨となって。水球は落ちる。破壊の驟雨となって。しかし、しかしその隙間を褐色の旋風は吹き抜ける。
    ただの戦士では有りえぬアクロバティックな動き。数々の、ただの戦士では百を越えて屍を晒すことになるだろう戦闘経験、蓄積した戦いの記憶、
    黄金の闘争の時間が彼を死から遠ざけているのかもしれない。ならば、その黒き剣は届くだろう。偽物の記憶も、刀夜は愉悦の一部とするのだろうから。
    かくして生徒達を打ち抜かんとする水球は阻まれる。黒結晶の龍鱗とは比べるまでもない、荘厳なる輝き持った龍鱗の防御壁にて。
    その展開速度、その展開範囲。並の魔術師が見ればため息を浮かべるだろうそれもオリヴェールにとってはいつものことなのだろう。
    そう、彼は癒やし、守ろうとする。守護の要たらんとする護国の皇子の試みは、だからこそ地を跳ね舞う楽師を守り、そして…彼の弟の力を充分以上に発揮させる。
    バルターは、動かない。その両足を大地に縫い付けたように動かない。兄弟の絆、それが死能う雨嵐の中でも笑いさえ起こさせるのだろう。
    高まる魔力。強まるマナの輝き。十全の溜めを鷹揚に、当然に貯め込んだ魔力の矢は、だからこそ当然のように翼を穿ち、破き、割いた。
    海龍が、バルターの威厳にひれ伏したかのように地に落ちる。その巨大な体躯がずずん、と地を鳴らして大地にとその身を横たえる。
    だが水球は止まらず。光の龍鱗に阻まれようともそれ以上に降らせばいい、とばかりになおも雨勢は増すが…それも、キャルの作ったオーブと相殺し、次々びしゃりと落ちる。
    思考するファムの考えは、正しい。地に落ちようとも海龍の武器たる海水は、その背にいまだ大量に存在する。相殺し続ける単純な物量では、
    いつかキャルの限界が来ることは人のように思考する、三姉妹の内でもっと人間らしくなく、だがもっとも人間らしい彼女には容易に推察できるだろう。
    しかし、しかし、水球の数は減っていく。オリヴェールが防ぎ、キャルが落とすその数を更に加速度的に減らしていく。それは、力と力のぶつかり合いによって。
    なるほど海龍は神代の力を模したのだろう。なるほど海龍は竜たる力を造ったのだろう。だがしかし、そこに在るは荒ぶり雷なる真なる竜。
    器の大きさこそ違えど、その威を示すこと息を吸うように行ってきた、本当の神代の住人だ。だからこそ、その雷の槍は海龍の顎をかち上げるように撃ち抜いた。腕四つの格の違いを見せつけるように。

    ディノクが放った雷槍によって地に落ちた海龍の顎が上がる。黒結晶の龍鱗が砕け、細かい結晶になってぱらぱらと落ちていく。
    羽の損傷は大きい。すぐには再生ができないだろう。そう判断した海龍は、憎き人を、人の形した者共を肉塊へ変えるべく口腔を開く。
    そこから放たれるは超高水圧の水流のブレス。直撃すればミスリルでさえ防ぎきれるか怪しいそれが、薙ぎ払うようにして生徒達へ放たれる。
    が、城壁を穿つようなそれさえもただの時間稼ぎ。ブレスを放った直後…海龍はその口腔を、大きく、大きく、大きく開く。
    羽が生えた場所まで裂けてしまったかのようなそれは、龍という形を侮辱するが如くの悍ましき光景。
    そして…周囲のまだ残っていた魔物も、また。獣が、人が、鳥が、虫さえもが、口に当たる部位を大きく広げ、虚無の虚ろを展開する。
    大音響。大音響。大音響。海龍が、数々の魔物が、全くの同時に脳を殴りつけ崩すような悍ましき大咆哮を上げる。
    <オディオ・リソナーザ>。辺りの空間を、憎しみの雄叫びが、揺らした。
    -- 2022-06-18 (土) 23:39:27
    • (避けては耐え。耐えては避ける。終わりがあるかもしれない水球への対処はしかし予想より速かった)
      (その巨躯が地面に堕ちた。それを確認した瞬間に狂戦士は駆け出す)
      アハハハハ!ありがとう、地に落としてくれて!感謝します、守っていただいて!
      おかげで今一番の大物がボクの目の前に、あぁ。あぁ!さぁ!あとは競争ですよ!
      (誰が落ちた龍を刈り取るのか、その先陣は誰にも渡さないと言わんばかりに手が、足が、地面を疾走させる)
      (戦いの音は自分にとっては何処までも美しく楽しい、それが闘争の常だが、今は)
      しかしなんですかね、アナタたちは不快な音が本当に耳障りだ、闘争は楽しいですがもう良い。死になさい
      (右の金色の魔眼が輝く。秘められたるは透視の力。比喩や誇張表現ではなく文字通り輝く瞳で黒剣アステールを構えると)
      アステール、付与開放!研ぎ澄まされた 伝説の 冒険譚
      (黒剣が黄金色に輝き始める。暗い夜の終わりに現れる太陽の如き輝きを持って、異形と化しつつある竜と、その周囲の無数のマモノ、それらを視界に入れ切り裂いた)
      (距離はある。だが瞳に宿したものを切り裂く。という剣技と魔術を融合させたそれは透視の力。黄金剣アステールの力も合わさり、距離を完全に無視して、数多くの咆哮をあげる存在と、その大本である存在に斬りつけられるだろう) -- 刀夜 2022-06-18 (土) 23:51:51
      • (ミスリルの短剣を指揮杖の如く揮う。莫大なマナを消費する『竜の光鱗』の再演は整然として、一枚の光の壁の如く)
        (海竜のブレス、その高圧水流を斜めに受けて、射線を逸らす)
        (後方に被害が出ないよう細心の注意を払いながら、薙ぎ払う角度の変化にも対応するそれは、まるで統制された一軍のようだった)
        さて。例の再演現象か。ここが勝負どころだな
        (地の底から汲み上げるように、己の裡のマナを取り出し、剣の内に収束させてゆく)
        (お互いの必殺の機を待つように。その時に過誤なく戦友たちを護ることが出来るように、備える) -- オリヴェール 2022-06-19 (日) 00:03:56
      • (竜を地に落としたものの、魔物達全てが絶叫している状況に顔を顰め)
        墜としたんだ、後は頼みますよ刀夜先輩…!
        (大物は任せた。つまり露払いをしよう。と魔力の弓を形成しなおして)
        (天頂に向ける。誘導は、魔物。という大雑把な設定。つまり)
        (乱射だ)
        (大物退治を支援すべく、味方を絶妙に外して魔物に降り注ぐ、魔力の矢の雨が降り注ぐ!) -- バルター 2022-06-19 (日) 00:08:00
      • ハーッ!どうやら竜としちゃあオレの方が上らしいッ!力ぁ上かも知れねえが燃料が憎しみじゃテメエも力が振るわねえだろうッ!
        (大笑一つ誇れば再び竜骨を手にして暴れまわろうとするが…雰囲気がおかしい、…いやこれには見覚えがある)
        (自分が戦ったケルベロスの用いた三重奏…それがこの場にいる全てによって行われようとしていると男は見た)
        (何十奏?どれだけの破壊力となるのか…それを想像すると不快そうな顔をする面々と比べて男の顔には深い笑みが浮かぶ)
        (だが…)まぁだ一つしかねえが試運転にゃ丁度良い!これだけの憎悪が集うのならば条件も緩かろうよ!
        (揺れる空間を男が手を伸ばせばそこから感情を吸い上げていく、無尽蔵の憎しみから無尽蔵の力として組み替えていく)
        (アルプトラウム、七つの最強種の一角を喰らった男が得た慈愛を喰らう力)
        (ウナは言った、神代より古き竜体を再現しようとするのならばそれこそ無限のマナが必要になるだろうと)
        (そして何よりもまだ要素が足りない…だから一瞬だけの顕現、憎しみを吸い込みに吸い込んで光り輝く巨大な竜の如き何かが発生すればソレは盛大に叫んだ)
        (ただの叫び、己こそが最強であるという純粋なる自負を伴った、本当にただの叫び)
        (けれどもその大音量は竜を中心として憎しみの叫びを蹴散らしていく…相当量の減衰を行えるだろう) -- ディノク 2022-06-19 (日) 00:11:18
      • クソが…!!俺ァやるぞっ!ブレイクハート…!!(どうすればいいか、考えるのも、力をぶつけ合うのも、勝つためだ、そのはずだ。エースは攻めに転じる…つもりだったが…)
        ……それも、違ェ…ただブッ潰してやるだけじゃ、気が済まねえッ!(自分が見つけた新たな価値観、音楽、竜の姿を歪めたことよりも、それを侮辱するような在り方に、エースは怒りを感じた。)
        そうだ、僕は…僕たちは、それを認めるわけにはいかない。ブレイク、シンセサイズ…!(エースはただ破壊し闘争し勝利するためだけに力を振るう気ではない、ならばファムはそれに力を貸すべきだ。と判断した。)
        えぇ…?アテクシだけ蚊帳の外ですかぁ?はぁ…ブレイク、コンストラクション。(多数決、それに乗らないのも楽しくない気がして、キャルも力を貸す。この場にいるメンツの叫びが、力が、かの偽物の竜に対抗する合奏、歌になる。それに乗り遅れたくはない。)
        全てを一つに…ありったけの、俺たちの、ドラゴンのソウルのシャウトを…ぶつけてやるぜぇぇっ!!(白い髪の何本かを変化させた、四つの蛇の首の口から放たれるシャウトを『スピーカー』に、手にした歪な形状のフォークを『ギター』のような形状の楽器へ変化させかき鳴らし、体内の、周囲の、ありったけのマナを乗せた『シャウト』を口から放つ…)
        トップ・エース!!(フルラから送られた『音楽』のカタチでシャウトを放ち、大咆哮のカタチの不協和音をかき消し、海の向こう、水平線の彼方にまで響かせるように。) -- ファム 2022-06-19 (日) 00:13:52
  • 刀夜の黒剣が、押し迫るは紛い物の黒だとばかりに迫る魔物たちを打ち捨て、切り捨て、殴り捨てる。
    縦横無尽、その言葉を体現する存在は今の彼以外にあるのだろうかと思わせる美しき黒の剣閃が醜き黒の魔物をなぎ倒していく。
    物足りないとばかりに魔物を挑発しているその様子に苛つきでもしたのか、魔物たちは密度を上げて刀夜へと襲いかかるが
    その魔物の層の上層部を、輝く魔力が打ち崩した。バルターの放った魔力の矢だ。それは素早く空を飛び回る鳥類たちへと突き刺さる。
    逃げ惑う鳥たち、しかし矢はそれを鋭い軌道を描き落としていく。初めは六匹。しかし十二匹、十八匹、二十六匹、三十二匹と、
    彼が弓を引き絞るたびに、白紙に墨をぶちまけたがのように虚空に雑音が消え、空の静寂を乱す者たちは消えゆく。
    そしてその下を貫くは雷鳴。けたたましい響きを持って、輝くそれは大地を埋める獣達を熱したバターで切るが如くに切り裂いていく。
    豹が、分かたれた。狼が、弾けた。馬が、潰された。猛々しく落ちる雷。そこへ交じる黒の雷もまた獣たちを紛い物だと断定する。
    憎しみの黒の力とも違うまた別の力を持つそれに、まさに蹂躙するが如く小さき魔物次々とは蒸発していき、消える。
    それでも、魔の軍勢は、進行する。生命ならざる魔物たちは己が形を惜しむことをしない。散っていく雑音に構わず、数で押し切らんとばかりに攻めてくるが
    その軍勢の一部が、突然落ちた。そう、落ちたのだ。大地が割れ、その合間に覗く闇へと同化し、一瞬にて消えたのだ。
    数があるからこその弱み、それを突かれ焦りでも覚えたか人型の魔物は獣型の魔物を踏み台にしてまで襲いかかるが、その試みは食い止められる。機械の如く分かたれて。
    魔物の数が減じてきたそこへ、追い打ちのように広範囲魔術にも見紛うほどの大量の魔法の矢が空を舞う。恐るべしはその誘導性。
    一目では数えられぬ程の数が、全て、全て、花火のように飛び交う矢が一矢たりとも能う事無く獣達の心の臓を撃つのだ。
    達人の弓矢隊が突然現れたかとも思えるそれは、ただ一人の男によって。空を第五の皇子が穿ち、地を第三の王子が穿つ壮絶な景色が広がる。

    それぞれの鍛え上げた技、磨かれた力、ほとばしる魔力が、波の如くに押し寄せる魔物たちを止めた。
    いや、止めるどころではなく、僅かに押し返しつつある。勢いは増し、人と獣はそれでも無機質に、だが憎しみの雑音を響かせ攻めくる。
    まるでその軍勢はただの有象無象の観客だとでも言うように。そして主演たる…災厄は、海より来たりくる。
    黒く染まった海の一部が…異様に盛り上がる。巨大な何者かが我が身を顕すには海中は狭すぎるとでも言いたげに。
    海水をかき分け、割るようにして滝のように流しながら現れたのは、龍。
    東洋の龍を思わせる、長い身体を黒結晶の龍鱗で覆い、幾つかの翼持つ龍だ。
    それは、知っている者も居るかもしれない。かつて神代が終わりかけた時代、幾つもの人の街を沈めた、荒ぶる海の化身。
    海龍ナツィオーネと呼ばれた、見上げるような龍の…模造された忌まわしき似姿だ。
    そして…海龍は宙を舞い、泳ぐように身をくねらせ生徒達へ迫ると、翼を広げる。
    その瞬間、周囲の空間に幾つもの幾つもの黒い水球が発生し…岩をも砕くような凄まじい速度で発射される。
    一つでも喰らえば決して軽くはないダメージを負うだろうそれが、生徒たちへ雨が降りかかるように一斉に襲いかかった。
    -- 2022-06-18 (土) 22:31:01
    • (刀が、拳が、足が、時には歯が。一切合切の容赦もなく目につく魔物全てに等しく降り注がれていく)
      (そうして暴れていれば嫌でも目についたのか、魔物の密度が上がり。それを感じて口が裂けるかのように笑顔の形を取り)
      やぁやぁ!ようやく温まってきましたねぇ…おや!バルターさん…ボクの取り分を良くも、とは言いつつ、感謝も致します
      まだまだ暴れたりないのに早めに倒れちゃうのも勿体ないですからね!
      (悪音を切り裂く感触は異質ながらも、これが今日の闘争の楽しみ方なのだと知れば徐々に狂戦士としての熱量は増していき)
      (最高潮に達しようとしたその瞬間、海から現れた存在に目を奪われた)
      へぇ、良いですね。龍殺し。黄金の時代に持ち替える称号としては上等だ!
      悪音…正面から叩き斬って音核をぶっ潰してあげますよ!
      (そう叫び駆ける。降り注ぐ水球に対して受ける事をヨシと感じなかったのだろう)
      (姿勢を低くして四足で、右に左に、時には宙返りの要領で寸前でかわし切り。それでも地面を穿った水球に弾かれた水に額を打ち付け、時に身体を掠める事で白衣から血を滲ませ)
      しかし、中々斬りつける手段が足りませんね。魔法使いの方が地面に落としてくれるのを待つか、視て斬るか…あぁ、悩むなぁ! -- 刀夜 2022-06-18 (土) 22:41:56
      • 海龍ナツィオーネ!!その姿を真似たか、だがしかしこれは――!!
        (本物には及ばないが、それに匹敵する暴威だ!瞬時に結界を編み上げ、ミスリルの媒介剣で拡大し、展開する)
        『竜の光鱗』
        (極めて強力な薄片状の防御結界が無数に、広域に舞い広がり、豪雨を阻む傘の如く黒い水球を防いでいく)
        (防御は己が担う。他の者が、攻撃に集中出来るように) -- オリヴェール 2022-06-18 (土) 22:51:02
      • (オリヴェールと並んで遠距離攻撃での支援をしていたが…)
        はっはっは、あのデカブツはお譲りしますから刀夜先輩。食いでがありそうですよ? 落とすのでしばらくお待ちください。
        (新たな…海の竜とでもいうものが出てくればそんな風に刀夜に応え)
        (水球が飛んでくるが、兄の防御魔法が展開されるのを感じ。一歩も動かずに魔力の矢を限界まで引き絞る)
        堕ちろ!(魔力の矢は、再び6つに別れるが…着弾点は収束。)
        (海龍ナツィオーネの翼に目掛けて、その竜を地に落とさんと矢が放たれる!) -- バルター 2022-06-18 (土) 22:57:29
      • うーん…あの黒い結晶、気になりますねぇ…?(黒き左腕を顎にやり思案のポーズをするキャル、ルモーネの身体を構成するパーツ。それはキャルの両腕を構成する物質にも似ている…?)
        気ィ抜いてんじゃねえよ!センパイのニセモンが来るぞ!!(相手はさっきまでの雑魚とは違う、竜…戦場のど真ん中で考え事を始めるキャルに警戒を呼び掛けるエースだが…)
        エースさぁん。このアテクシが得意分野で後れを取るとでもお?(水のコントロール、キャルの得意中の得意、おまけに近くには広大極まる水場の海。負ける道理など皆無。たとえそれが竜相手であっても。)
        (自分の得意な領域での戦い、当てつけのように、膨大な水をコントロールし、無数の水のオーブを作り出すと、こちらに飛んでくる水に向けて水をぶつけあう…真正面からのぶつかり合い、水のオーブがはじけ飛び分散するそばからそれをぶつけ合う。執拗に、蛇のようなしつこさで…)
        だが、それでは攻め手に欠ける。(膠着状態、負けることはないが、勝つこともない、キャルにとって有利な地形であるということは海竜にとっても得意中の得意。ファムはそれを指摘する。)
        意味ねーじゃねーか!(攻撃は最大の防御、攻めるべきだとエースは焦れている、キャルは防御に回す、エースは属性相性的に不利。)
        この場合は…(ファムは思考中。) -- ファム 2022-06-18 (土) 22:57:34
      • (無数の憎しみが集う場に男が歓喜とも純粋なる暴力とも取れる竜の雄叫びを上げる)
        ハーッ!良くぞ生まれたッ!良くぞ暴れるッ!この時代に於いて最早見る事は無いと思っていた暴威が今此処にッ!
        (尚も湧くルモーネを男は凶相の笑みのままに頭を掴み何か異質な黒い力で喰らうも突如顔を顰めて唾を吐き出す)
        ゲェーペッペッ!憎しみは愛の裏返しっつったがそもそも愛自体が理解の出来ねえ味じゃねえかッ!
        ハッ!やっぱオレぁオレだけの力で立ってる方がらしいぜッ!
        (そうして戦い続ける最中に何か妙な感覚を覚える、妙な感覚なのだ、同胞の感覚に似ているが何処か伽藍堂のモノ)
        (その方向に首を向ければ見えるは龍…だがやはり妙な感覚を覚える)
        兄弟…じゃねえな?汎ゆるを憎むのならば汎ゆるを模造するか…ヘッだが足りてねえもんがあらぁ!!
        (男の手の内から雷鳴が迸ればそれは雷の槍となり被弾する位置の水球目掛けて投げ込む)
        (防ぐ為か?否力比べである、古来竜と竜の争いは自身の権能をぶつけ合う事で行われてきた)
        (そうして水と雷をぶつけ合う中に一際大きな雷槍を生み出せば海龍を模した憎しみへと男の闘争心が込められた槍が投げ込まれた)
        竜とは常にッ!闘争を喜びとするのだッ!ガハハハハハハハッ! -- ディノク 2022-06-18 (土) 23:00:02
      • (オリヴェールの張った竜の光臨を頼りに、水球への防御はそれに任せ、楽師は足の速い魔物を止めるべく舞うようにして四方八方へ斬りつける)
        ……あんなデカブツが出てきちゃ、足元見てる人も必要だから、ねっ(と、的確に一刀一刀で黒き魔物を散らしていき) -- フルラ 2022-06-18 (土) 23:05:31
  • 青く穏やかだった海が、嫌な音を立てて黒く染まった。よく見れば分かるだろう、それは表面を大規模な瘴気が覆ったのだ。
    黒き霧が薄く立ち込めるが如く、大海原の様相が変わる。そして…そこから立ち上るものがある。
    犬、人、猿、虫、魚、鳥、人、獣、獣、男、獣、獣、虫、女、獣、獣、獣…多種多様の生物。本来海の中に居る魚さえもが
    海上へ浮かび上がり、荒野の大地へと向かっている。生ある者を黒き悪音で擬態する、魔物、ルモーネだ。
    魔物たちははじめはゆっくりと…だがしかし、徐々に速度を上げて迫ってくる。人が聞けば誰もが顔を顰めるような、雑音をさせながら。
    まずは機動力に優れるワシやタカを始めとする鳥類が一行へと襲いかかる。次にかかり来るは馬や豹を始めとする四足獣か。
    その後ろから僅かに遅れ、攻めゆくのは半実体ながらも大質量を持つ大型の獣たち。そして手に黒結晶の武器持つ、人の形をした雑音だ。
    頭の痛くなる音を響かせ獣と人達は、通常の生物ではありえない力と鋭さを持って、生徒たちに迫り、魔なる力を奮うだろう。
    -- 2022-06-18 (土) 21:32:03
    • (肩の力を抜きリラックスした状態で海の向こうを眺める、これが平時であれば荒野から海を眺める。という絶妙なロケーションに感動をしていただろ)
      (その海が黒く瘴気で汚されて行くのを見れば肩を落とし)
      いやぁ、面白そうな相手ではありますが確かに数が多い。あと瘴気をうっかり透視してしまって…げんなりとしてしまいますね
      (散歩に出かける前に雨が降った、そんな調子で声を落としながら名を伏せた黒剣アステールを背中から抜く)
      (そして襲い来る鳥を払い、四足の獣には獣の咆哮をもってして返し)
      ははぁ!害獣退治程度では、まだまだ燃え切りませんねぇ!さぁさぁ。次です!
      斬って殴って殺し合って目に付いたって理由だけで斬り捨てて良い、そんな楽しい楽しいパーティの始まりですよぉ!
      (大型の獣が突撃してくればその足元を駆け抜けるようにして斬り飛ばし、人の形のものには顔を顰め)
      やかましい!もっと静かにできないんですか!
      (そう怒鳴りつけて顔があるべき場所を拳で殴り抜ける) -- 刀夜 2022-06-18 (土) 21:38:58
      • (黒き軍勢を睨みつけながら楽師は清らかな旋律を音叉剣に纏わせる。めきめきと音を立て透明な水晶のような結晶がそこに生まれ、結晶剣となり)
        ……相手は数が多い!常に周囲を警戒して!(ぃぃいん、と澄んだ音色を響かせこちらへ飛び込んできた、黒い野犬を切り捨てる) -- フルラ 2022-06-18 (土) 21:40:15
      • 空の敵から墜とす!
        ……魔術の弓(魔力で大弓を創る。大弓になるまで力を溜め込む。)
        絶技を見せてやろう!
        (矢尻から手を離せば、魔力の矢が6つに分裂)
        (空から襲い来るルモーネにめがけて、追尾誘導弾が放たれる!)
        (無論、自分がフリーである限り1発では終わらない。何度も、何度も撃ち続けるのだ。) -- バルター 2022-06-18 (土) 21:44:04
      • (突如黒の入り混じった雷鳴がルモーネの間を駆け巡る、その道中にあったルモーネに迫るが神代よりも古き時代より天より眺め続けた古き竜の骨)
        (圧倒的な速度と膂力を以て中型のモノを吹き飛ばしながら駆け抜けつつ)おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!!
        (男の叫び一つ、天地よりバリバリと雷が噴き出して男の周囲の耐久性の低い小型のモノからドンドンと焼いていく)
        (明らかに以前よりもパワーが増している、その上で男の身体への負荷が明らかに少ない) -- ディノク 2022-06-18 (土) 21:49:59
      • なんだ早いモン勝ちかよ!オラーッ!!どけどけどけ!!(生える翼、飛翔する体、大地を抉る低空飛行で大群に真正面から体当たり、後に爆発、原理?知るか!エースは紅い閃光となって大群を切り刻むジグザグ飛行!)
        さっさとしねえと俺が全部貰っちまうぞぉ〜〜〜!!(よく言えば攪乱、悪く言えば混乱、隊列、陣を崩すのはチーム戦に不慣れな証明だろうか。)
        ダメですよぉ?エースさあん、こういうのはあ…(飛行タイプ、鳥類をあらかた撃墜するころにキャルに交代。黒く染まる両腕。指を鳴らせば割れる地面。大地の魔法による『地形崩し』を仕掛けようというのだ。)
        わざわざ地面を歩いてきてくれてるんですから、足元をすくわないと失礼ですよねえ〜〜〜!?(烏合の衆が雁首揃えてやってくるなら、やらない手はない!…周囲は地形が崩された程度でどうこうなるメンツではない、つまり…遠慮もいらないのだ!)
        ……人型、は、一筋縄ではいかない…か。(だが、その中でも人型は地形崩しをものともせず、崩れた地形を飛び交うようにして襲い来る…そこでファムへ交代。)
        各個撃破、1,2,3…(首、胴体、正中線上、ヒトガタであれば急所であるそこを左手からのルミナスドリルで切断、刺突、黒い結晶の武器との鍔迫り合いになれば、八つ裂き風輪による遠隔攻撃で両手足にあたる部分を切断、戦闘というより分解作業。)
        (撃破した数をいちいち数える、無限などという数はない、いつかは途切れる。ファムはそう考えていた。) -- ファム 2022-06-18 (土) 21:53:07
      • (膨大なマナによって『魔法の矢』の術式を多重展開)
        (術式を拡張。『心臓を過たずに捉える』追尾性を付与。それに必要なだけのマナは注ぎ込む)
        行け。(無数のマナの輝きが翻り、黒き獣たちに降り注ぐ) -- オリヴェール 2022-06-18 (土) 21:59:46
  • (海を望む荒野。楽師はそこに仲間と共に立っている。魔物ルモーネの大規模出現の予兆を知己の冒険者に受けた結果だ)
    (ひとまず声を掛けられる相手に声をかけ取るものも取らず急行したが、情報そのものはできる限り広め、後詰めの用意も整える手筈だ)
    (もしかすれば王都への報告もしておいてくれるかもしれないが、一旦は高望みはすまい。…そんな話を、仲間たちへと伝え)
    …言っておくけれど、何が何でも魔物たちを全滅させる、とかは考えなくていいよ。私達がやるのは遅滞戦術だ。
    できる限り相手の侵攻を抑え、情報を集め次に繋げる。死なないことが第一。そのために後ろを割と頼りになる知り合いに任せてる(なんて言って、笑う) -- フルラ 2022-06-18 (土) 20:48:10
    • 大丈夫だ、僕は死なない。(壊れるだけ、と言いたいのか、死ぬつもりはないと言いたいのか。ファムはそれだけ言う。)
      なんならソイツとヤるってのもいいかもなあ!(最終防衛線、後ろ詰めはよっぽど強いヤツなんだろう、などと言い出すエース。)
      海ですしぃ、アテクシが潜ってくるのもいいかもしれませんねぇ。(海が得意。と得意なところをアピールしてみるキャル。) -- ファム 2022-06-18 (土) 21:10:29
      • (黒の剣は背中に、真新しい十字架を胸に腕を組み不敵に笑う狂戦士)
        (銀の三つ編みを揺らしながら、フルラの言葉にしかし。と頭を振り)
        そう言いたいのはわかります、ですがこのような時…戦士としては儀礼的にこう言わざるをえませんね
        …全部倒してしまっても構わないのでしょう?…なんてね
        (ぱちんっ、と片目を閉じて軽くウィンクをして)
        わぁ、ファムさんまでご一緒していただけるんですか! -- 刀夜 2022-06-18 (土) 21:12:51
      • あ?全部ぶっ殺しゃあ話はそれで済むだろうがよ。アイツ等もそれを望んでんだからそれに応えてやるのが竜ってモンだ
        (そこまで言ってそういやこいつ等は別にそうじゃねえなと思い至ったのか)まっ試運転程度にゃ楽しむさ -- ディノク 2022-06-18 (土) 21:14:30
      • 刀夜先輩にディノクがいれば前衛の心配はいらんな。ファムはどのポジションなんだろうな…色鮮やかに混ざっているが…
        まあそんなわけで後方から固定砲台になるつもりなのでよろしく。 -- バルター 2022-06-18 (土) 21:18:16
      • ふふ、ファムたちは相変わらずかしましいね。気分が良くなるけれど、喧嘩してその隙を突かれないようにね?
        (刀夜のウィンクには微笑みを)どうせなら元の瘴気溜まりのお掃除まで頼みたいとこだね。海の上で上手く手が出せなかったらしいから。
        …ディノクは刀夜と発想が一緒だねぇ(苦笑し)どうしてそう望んでると発想が至ったのか。聞いてみたいけど余りのんびりもできない(肩を竦め) -- フルラ 2022-06-18 (土) 21:19:53
      • やる気たっぷりな方々いっぱいなのでぇ、アテクシたち海で遊んでてもぉ?(過剰戦力では?キャルは遊ぼうとする。)
        ここまで来て戦わねえなんてナシだろ!…センパイもいるしよ。(事故のフリしてちょっかいかけるのもいいか?などと気が緩みだすエース。)
        油断は、禁物だ。(エースとキャルになのか、刀夜になのか、それともここにいる全員にか…いや、自分自身になのかも。) -- ファム 2022-06-18 (土) 21:23:12
      • ははっ、一人で分隊支援どころか大隊支援ができそうな砲台があるとは頼もしい限りだ(バルターの言葉には嬉しそうに言い)
        でもキャルちゃんも頑張ってね、一応割とこれヤバい案件だからね(なんて苦笑交じりに釘を刺す、が)
        …………ああ、嫌な音が、してきたね(そう…のんきに笑っていた楽師が…耳を澄まし目を細めた) -- フルラ 2022-06-18 (土) 21:27:18
      • 遅滞戦術。心得ているよ、フルラ。
        だが、そうだね。下手に遅滞させることだけを狙うとまた裏をかかれそうだ。倒してしまう気で臨もう。
        (ミスリルの短剣と、東洋の刀らしきものを腰に差している) -- オリヴェール 2022-06-18 (土) 21:28:41
  •  
  • 【急拵えの仮設詰め所】 -- 2022-06-18 (土) 20:48:59
    • (兎に角突貫で作られているのか、ばたばたと人が行き交っている) -- 2022-06-18 (土) 20:49:56
      • セルバンテス!それ薬品類や、バリの素材と一緒にしたらあかん!\すんませーん!/
        ユーハイムさんは帳簿と確認して下さい、足りへんかったらえらいことなりますんで!\あいよー/
        (お国言葉全開で己の手勢をフル回転させて後方を構築している!) -- ニコ 2022-06-18 (土) 21:10:33
      • 海からの敵か……フルラ先輩達でカバーできない所は土嚢などの配備で押さえられるだろうか?(簡易的な堤防と見張りを立てる提案で後方支援) -- シリウス 2022-06-18 (土) 21:16:26
      • 何が出てくるかはわかりマセンが、海というロケイシヨンが問題なのデス…津波一つで大変なことになりマスカラね、人間の街なんて
        海洋国家ギザニアの災害対策、この機会に勉強させてもらうのデス!(頼もしすぎるシリウスという援軍に笑いかけて)
        \若旦那さんわるいカオしてはるわー/うっさいわい!!(若いやつを怒鳴りつけた!) -- ニコ 2022-06-18 (土) 21:23:41
      • 津波か。それが一番懸念すべき事態だろうね。 敵が大型ならば、そう言った戦法を取らないとは限らない(ぶる、と震える手を抑える)
        少なくとも海岸際に積むよりは、少し引いた場所に陣を固めるべきか。ああ、土嚢を積む時はよく固めて積んで。隙間に水が入らないように(堤防作りの指南もしながら、様子をうかがう) -- シリウス 2022-06-18 (土) 21:36:51
      • あはは……身じろぎ一つで津波起こせそーな大物出てキマシタネ……(なんだあれ)
        よっしゃバリと土嚢、きっちり準備せんとなんかあったときえらいことなるでな!ボクらも頑張るでみんな頑張ってや!\うーっす!/(ガラガラ商会のみなさんも頑張ってるぞ!) -- ニコ 2022-06-18 (土) 21:44:24
      • (遠見の映像に映る魔物の威容に冷や汗を流す あのように歪んだ魔物もいるのか)……イカやタコが混じってないのが救いかな(そうであれば今頃失神していた)
        よし、防波堤が出来たところから魔術射撃で支援を!雑魚を減らそう 敵の波が押し寄せたら後退し後ろの防波堤へ 無理はしないで欲しい(市井の防衛隊に出来る防衛はたかが知れている 命を落とさないことが大事と) -- シリウス 2022-06-18 (土) 21:51:38
      • あははイカタコの部類ならボクらがおいしく退治しマスヨ!なー?\バターソテー!/\カルパッチョ!/\ケバブー!/(なんて頼れるミオ人だ!)
        わかってるのデス、あくまでボクらの仕事は街のボ英デスカラね!\ひゃっはー!/\ぼーん!ぁぼーん!!/(大砲部隊のみなさんが流れ怪物たちに砲撃を浴びせる!) -- ニコ 2022-06-18 (土) 22:41:26
      • ただ近海の魚類の姿は見えるんだよね。とは言えあれは食べられる物のようには見えないが(生き物を真似た陰のようなそれに唸る)
        そして今度は海龍か!(どこでも龍と縁がある、と頭に手を当て)雑魚はもう大丈夫 海流が周辺の街に行かないかだけ留意して 後は先輩たちに任せても良いかもしれないが(それでも事態の規模は大きい まだサポートチームに出来ることはあるか、と) -- シリウス 2022-06-18 (土) 22:55:07
      • アー、前にサメの怪物に陸上で襲われた時は死体が消えマシタネー(あいつらは食べられる魔物ではないみたい)
        マーココからは砲撃チャンスを伺うとしまショーカ……セルバンテスー、市民の避難はー?\あんじょうできとります/ よし、えらい!(にっこり。あとづめは万全ですね) -- ニコ 2022-06-18 (土) 23:09:43
      • (影の魔物たちの怨嗟の叫びが仮詰め所にまで響く 悍ましい音色に怯む一行 シリウスも同様であったが)気をたしかに!(号令を掛けて詰め所内の人員の士気を取り戻す)
        こういう攻撃をしてくるってことは敵も大分参っているはず。海龍はいい、周りの雑魚の口を塞ぐんだ。魔術砲撃で敵を一つでも減らす!(その指示で投下される魔術砲撃が怨嗟の音色の音量を少しでも絞ると信じ) -- シリウス 2022-06-19 (日) 00:20:56
      • (なにしろ最前線の様相は全く伺えない。果たして何がどうなっているのか…うるさいな巨竜!鳴くな!)
        (で、ひとしきり鳴き終えたと思ったら……)……まじやべぇ、デース……!!(海面がさざめき、うねりを起こし……津波の前兆だ!!)
        あーもーせめて津波の被害だけは最小限に……!?(瞬間。とても不快な…さっきまでの海竜の鳴き声よりずっと気持ちのザワつく、イヤな音が響いた)
        ……みんな!耳栓!音聞こえへんでも連携できるやろ、ミオ人の根性見せたれ!!\おーっす!!/(耳栓詰めながら元気良い返事をするガラガラ商会のみなさん!)
        砲撃はええ、あの歌は邪魔したらあかんやつや!ボクらは津波の準備迎撃!\へい!若旦那!/(信じてるからな……みんなを!) -- ニコ 2022-06-19 (日) 01:17:30

Last-modified: 2022-06-19 Sun 02:48:13 JST (677d)