戦場 Edit

どこかの戦場の一角
どの戦場の一角であるかは、語るもの次第
(ようするに公共コメント欄。シチュエーションは自分で設定してね)

ログ1 

#pcomment(叙事詩/とある戦場の一角,1,below,reply) ───────────────────────────
お名前:
  • 《 帝 国 残 党 掃 討 戦 掘 -- 2012-09-11 (火) 00:09:42
    • 黄金暦227年 8月 統一連合軍カタクァ殲滅部隊 北東方面軍 -- 2012-09-11 (火) 00:33:33
      • (六稜軍は静かに、そして慎重に進軍を続けた)
        (敵の正規装備を奪い取った六稜軍は統一連合軍の一部隊に扮してカタクァへと詰寄り、あと一息というところまで進軍することに成功していた)
        (これから、いよいよ本陣を横切り、連合軍主力に紛れてカタクァ本営へと踏み込もうとしていたそのとき……)
        ……後方から、連合軍の増援? 我々の方に向かって……
        まさか……!? -- 宗爛 2012-09-11 (火) 00:42:23
      • …気付かれたか
        (まるで予測出来ていたかのように呟き、後方に振り向く)
        (魔剣を手に、くるりと後方に向き直るのは、多少の時間でも足止めするなら自分が出る、という意思表示か) -- 暁翼 2012-09-11 (火) 00:48:16
      • ……しゃらくせぇなおい
        (兵服の上に着込んだ鎧は重く。だが、そんな事を感じさせぬ挙動で、暁翼の横に並び振り向く)
        (砂埃の向こうに見える兵団へと目を凝らしながら、臨戦態勢を整えていき) -- 阮焔 2012-09-11 (火) 00:52:41
      • (現れた統一連合軍の増援部隊は、その予測を肯定するかのように六稜軍扮する偽連合軍を包囲し、長槍を番えて威圧する)
        いかにもご察しの通りだ……いやぁ、久しぶりだなぁ? 蛮族共ォ
        (そして囲いの中から現れた司令官は……三目の神殿騎士)
        しかし、太陽王の言うとおりだったなァ。鼠が紛れ込んでいると聞いてすこし突いてみれば、いきなり大当たりだ
        投降する必要はないぞ蛮族共。どちらにしろお前達は皆殺しだからな
        (終始ニコニコと笑ったまま、神殿騎士は嬉しそうに言葉を紡ぐ) -- カルロ 2012-09-11 (火) 01:01:22
      • 気取られていたということか……(冷や汗をたらしながら、状況を鑑みる)
        (ここで闘えば突破は可能だ。しかし、それではカタクァ殲滅の為の余力が残らなくなってしまう)
        (それでは何の意味もない。ここは本来なら、本隊だけでも無傷で切り抜けなければいけない場面なのだ)
        (くそ……どうする……!) -- 宗爛 2012-09-11 (火) 01:03:29
      • …ヴァイドか。あいつなら見抜けておかしくないな…
        (見える神殿騎士は脅威に値すると見なさなかったが、背後にヴァイドがいるなら手を抜けない)
        ───行けよ大将
        (魔剣を軽く構えたまま、一歩を踏み出す) -- 暁翼 2012-09-11 (火) 01:11:13
      • !? 暁翼……お前……!?
        (短い発言からも、意図を汲み取る事はできる)
        (コイツが何をしたいのか、何をしようとしているのか……状況から発言を鑑みれば火を見るよりも明らかである)
        (無論、その手は考えていた。しかし……それを今実行していいものか?)
        (今それをして、カタクァの殲滅をなすことが出来るのか?)
        (戸惑いと躊躇いが胸中に渦巻く) -- 宗爛 2012-09-11 (火) 01:16:27
      • (突如現れた兵。囲まれている上、率いているのは過去やり合った神聖騎士の……)
        なんつー名前だっけあいつ……
        (兎も角、誰か足止めする者が必要な状況である。此処で全軍でぶつかるのは得策では無い)
        (そして、その役目は……)
        (一歩を踏み出した暁翼の肩に、手甲を着けた手を軽く載せ)
        まぁ待てよ切込隊長。あの三つ目の坊ちゃんとは、ちょいとした因縁があってよぉー
        (一歩を。)
        それに皆殺しっつーなら、俺の方が向いてる戦いじゃねーの?
        神聖騎士相手じゃ、あんたの戦い方は無理が出ちまうぜ
        (変わらぬ不敵な笑みを暁翼に、そして宗爛に向けて)
        っつー訳でま、後宜しく。
        俺はちょっくらこいつらと遊んでくからよぉ!
        (重い鎧と兵服の上を脱ぎ捨てる。脚甲と手甲だけを残し、銀の蓬髪を靡かせて)
        (最早カルロへと向き直った阮焔の背中にかかる炎の刺青は、仮面の将の心を表しているかのようで)

        皆殺しだぁ? っはは、穴蔵で引きこもってた坊ちゃんが偉そうに言う言う。

        (殺意と闘気が溢れる。最早将ではなく、一人の戦士としての生を楽しむ為に)
        (羅刹は、自然な歩みで囲みへと近づいて行く) -- 阮焔 2012-09-11 (火) 01:27:17
      • 阮焔……!
        (前に踏み出す、男の背。その背は語っていた。その背は笑っていた)
        (決断の時は今であると)
        (そして、その決断を下せる男こそが……勝者に相応しいのだと)

        お前は、いつだってそうだったな……阮焔

        (なんでもないように笑っているようにみえて、誰よりも前を見据え、誰よりも今を見据え)
        (誰よりも……勝利を見つめていたその男)
        (その男の言葉に、)

        阮焔! ここは任せた! 総員散開!

        (応える)

        全部隊、カタクァの深奥を目指せ! 他部隊の支援は必要ない! 一矢でも届けば我々の勝利である!!

        アベルと薄荷は俺に続け!
        阮焔!
        必ず戻って来い、六稜で待っている! -- 宗爛 2012-09-11 (火) 01:54:10
      • ほほう、いつかの……確かゼナンであった蛮族かぁ、あの時は世話になったナァ?
        神殿騎士「隊長。敵は散開するようですが、いかがしますか?」
        適当に追撃しろ。僕はすこしあの蛮族に借りがあるんでなぁ……それを返してから追撃に移る
        神殿騎士「了解」
        (そういって、阮焔の部隊を無視して数人の神殿騎士が追撃に移ろうとするが……) -- カルロ 2012-09-11 (火) 01:58:10
      • 阮焔、お前…
        (肩に手を載せられ、名前で呼んだのは下手をすると初めてか)
        (どうしても、ここでそれでも俺が行くとは言う気にならなかった)
        (ここは、これから阮焔の戦場になるのだ)
        (ならば、水を差す事もあるまい)
        進むといいさ、お前の闘志の行き場に
        (それが、阮焔に向けた手向けの言葉だった)

        ……?
        (そして、あるであろう自分への指示が飛ばない…というよりは意図的に外された感を訝しみつつ)
        (ともかく、その場を走りだした。もたもたしている場ではない) -- 暁翼 2012-09-11 (火) 01:58:37
      • 暁翼……お前には特別任務だ
        (気付いた風である暁翼の顔を見れば、にやりと笑う)
        (同時に、黒咲が暁翼を角で引っつかみ、自分の背に乗せる)
        黒咲と共に右翼を突破し、そのまま直進しろ
        お前が一騎駆けすれば、敵も放置はできまいよ
        (ここまではまだ勝ち目があった。まだ悪くない目が出ていた)
        (だが、これ以上はもうそんなものはない。全滅の目のほうが強い。そんな状況ならば……)
        (こうする他ない)
        (黒咲を軽く叩けば、暁翼の返事を聞く前に走り出す)
        (巨体を誇る黒い大山羊は草食動物であるにも関わらず神殿騎士の肉を鎧ごと噛み切り、その角を振れば長槍をへし折って進んでいく)
        暁翼! 妹を頼んだぞ!!
        六稜で会おう! 暫しの別れだ!

        (強がりをそういって、駒を手放す)
        (軍全体の為にも今はコレでいい)
        (一騎目立てば他の部隊への追撃は和らぐ。その分の負担は暁翼が背負うことになるが……問題あるまい)

        あの強かな妹が選んだ男だ。心配はないだろう

        むしろ、俺が自分の心配をしないとな -- 宗爛 2012-09-11 (火) 02:09:41
      • と、と…おい
        (黒咲の動きは見えていたものの、不思議と邪気のない動きには逆らえず。そのまま乗せられてしまう)
        待てよ、こいつはあんたの大事な…!
        (大事な物を預けてまで、爛煌の為に進めというのか。宗爛は)
        了解…こいつの命は預かった。取り返しに来いよ…六稜に、先に行く!
        (しっかと、黒咲に乗り直し、右翼に突撃する)
        (並の馬等問題にならない巨体の性能と、魔剣を振り回して敵を払う)

        この黒の大山羊と赤の剣を畏れぬなら 追ってこい!!

        (無双の剣捌きと、最高の騎馬を得て、敵の右翼を切り裂いていく。多くの敵をそちらに引きつけ…)
        (戦場から、無事に逃れられたという。己も黒咲も無傷で斬り抜け、去って行く)
        (これが、この戦争での最後の単騎駆けとなった) -- 暁翼 2012-09-11 (火) 02:20:40
      • へへ、俺ぁ小越奴兵隊の阮焔だからよぉ。
        (誰にも聞こえぬ小さな呟き。それは、此処に至るまで仕えた将への感謝の意でもあった)

        ……。
        (追撃を仕掛けようとした兵は尽く宗爛の大山羊に潰された)
        (あちらの神聖騎士は不死身の如くの耐久力を誇る城塞にも等しい戦力)
        (対して、自分の部隊は補給もようやっとであり、その数もゼナンで対峙した時とは比べ物もならぬ目減りをしている)
        (だが、士気はどうか?)
        あー、思い出した。カルロとか言ったっけか
        神国の焦土作戦でくたばったかと思ったんだがよぉ……嬉しいぜぇ、耐久力だけの野郎だが、退屈はしねぇ

        今度ぁ全損にすっけどよぉ、構わねえよなぁ……!!!

        (男の言葉と共に、剣を、槍を、弓を、或いは徒手を……奴兵隊の全員が手に持った武器を構える)
        (その士気に些かの衰えも非ず。むしろ死地に赴く兵達は、地獄を渡る悪鬼羅刹の如く) -- 阮焔 2012-09-11 (火) 02:31:17
      • (阮焔の部隊がひきつけているうちに、他の部隊は続々と脱出していく)
        (神殿騎士といえど、士気の高い少数精鋭を前にしては思うように前に進む事ができない。なにより、追撃先が無数にあるのだ)
        (部隊を小分けにすれば、逆に今立ち止まっている阮焔に討ち取られてしまうのである)
        ……迎えには来ないぞ、お前達……だからこそ、生き延びろ! 自分の力で! 自分の意地で!
        全軍……任務達成後……帰討先は六稜だ!
        幸運を祈る!
        (自らも適当な蟲に跨り、そのまま突破を図る) -- 宗爛 2012-09-11 (火) 02:45:29
      • 神殿騎士「隊長。ダメです。連中、バラバラに散開しました。追撃よりは各個撃破のほうがよろしいかと」
        そうか。あまり時間を食いたくなかったのだが、まぁ仕方ないだろう
        おい、グエンとかいったか蛮族。あくまで侮り、あくまで抵抗するならそれも構わんが……お前、死ぬぞ? 絶対にな?
        お前達があんまりにも生意気で鬱陶しくて神の恐れをしらんものだから……我々も少しばかり工夫をしてなぁ?
        (そういって、一歩前に出る神殿騎士達)
        (一斉に、ざっと前に出る)
        (当然槍に、弓に、そして剣に切り裂かれるが……とまりはしない)
        (明らかな重傷、深手を負っている騎士すら止る様子はない。無視して進み、甲冑を切り裂かれ、顔を覆ったフードがとれれば)
        すこしばかり……強くしてもらったンだよぉ
        (そこにあったのは……幾重にも縫合され、何度も火箸で焼かれたような、痛ましい異形の顔)
        ぎひぃひひひひひひ!! ぎははははははははは!
        (見れば、カルロのその額にも……横一文字の縫合痕があった) -- カルロ 2012-09-11 (火) 02:51:10
      • っは、素直に言えよカルロくんよ……
        (神殿騎士が強壮無比の生命力を持っているのは、この西爛戦争で彼らも思い知っている……だが、さらなる異形と化したその姿)
        (それは勝利の為と言う狂気がなさしめたものか……或いは何より勝利に渇望する阮焔も、同じ狂気を抱く者なのか)
        (その姿を見て尚も、羅刹は笑う。嘲笑う。)
        神サマとやらに縋って、手前ぇーの弱ぇ心を鎧ったつもりかも知んねえが……俺はンな甘っちょろい野郎に殺られねぇよ……ッ!

        (震脚が遅れて聞こえる程の速度で踏み込む。大爛には無い金属製の脚甲は力強く地を踏み締め、狂気の表情のカルロへと弾丸の如く接近し)
        ............Da......ッ!!
        (手甲に覆われた拳を一発、二発、三発……)
        (顔と言わず胴と言わず、鎧の有無など関係無しに。砲弾のような打撃の連射を見舞う)
        (まるで何十の火砲を放ったかのような衝撃音が、戦場に響く)


        (……だが。) -- 阮焔 2012-09-11 (火) 03:00:24
      • (阮焔の踏み込みに鈍重な神殿騎士が着いていけるはずもなく、その連撃はカルロの鎧へと易々と至り、その鎧をすぐさま鉄クズへと変質させてしまう)
        (盛大に血が噴出し、一見致命傷を与えたかの用に見える)
        ひひひぃ、神に縋るぅ? 違うなぁ、違うぞ蛮族ぅ……
        (だが……血が止ることはない。明らかにその質量を逸脱した量の流血を続ける)

        (その血によって足場が弱くなり、夥しい血飛沫によって視界は遮られ、そして嗅覚を遮る)

        既に僕は……僕たちは……

        偉大なる神の一部となったのだよ! ひぃははあははははははははははは!!

        (「片手で」強引にハルバードの石突を阮焔へと突き出し、迎撃する)
        (尋常ではないスピードで) -- カルロ 2012-09-11 (火) 03:14:49
      • (何度も相手をした神聖騎士と言う相手。これ程の打撃を与えればさしもの彼らも絶命した筈である)
        (だが、しかし)

        っち、強くしてもらったってのはマジらしいな……
        (血煙の中哄笑するカルロに舌打ちを一つ。もう一撃を放とうとした所で、それは来た)
        (動物的な勘か、或いは長らく戦場に身を置いた者特有の感覚か)
        (風切り音を残して突き出される石突は予想外の反撃だったにも関わらず、危うい所で身を捻り回避する)

        ……速度が尋常じゃねぇーな!
        (だが無傷と言う訳には行かない。鎖骨付近を通り抜けた突きは、掠っただけで右腕に痺れを残す。いなした姿勢の運動エネルギーを殺すこと無くさらに身を捻り)
        Shiiiiiiiiiiiiッ!
        (人間の叶える速度を凌駕するならばそれを上回る手数で破壊するのみとばかりに、一本立ちでハイキックを放つ)
        (頭部を狙い、風巻く血煙を振り払い、幾度と無く) -- 阮焔 2012-09-11 (火) 03:31:11
      • さぁ、蛮族! お前も救済してやる! 救済されて我等が一部となれぇええ!!
        (ハイキックを避けもせずに前進すれば、丁度ハイキックがカウンターになる形でカルロの即頭部を強打。カルロの左目が飛び出し、同時に右耳から血と脳漿のような液体が漏れる)
        (しかし、それでも、神殿騎士が止ることはなく)
        神罰覿面んんうぅうううう!!!
        (短く握ったハルバード……その矛先によるチャージを敢行する)
        (踏み込みによって大地は抉れ、そのあまりの豪速と剛力により空気そのものが震える!) -- カルロ 2012-09-11 (火) 03:38:27
      • 救済だぁ、ふざけたこと抜かしやがって……この……
        (ぐしゃりと、脚甲越しに頭部が陥没する手応えを得る。見るも無残となった美丈夫の顔にはしかし、未だ貼り付く狂気の笑み)

        (そうして、悟る。この間合は不味い)
        (音だ。大地を踏み砕く音が──)

        がァッ!?

        (如何なる身体操作か。心臓を矛先に突かれる事のみは避けたが)
        (しかし、その刃は阮焔を捉えた。腹に刺さった矛先。そして砲弾と化したカルロの肉体そのものが仮面の将へとダメージを与える)
        (めきめきと肋骨の軋む音が体内で響き、カルロのものでない血が口からぶち撒けられて)

        (そうして、数メートルの距離を吹っ飛ばされた阮焔はやっとの思いで膝を突いて堪え、距離の離れた敵を見る)
        (神の一部となったと嘯く狂信者の、その顔を) -- 阮焔 2012-09-11 (火) 03:49:10
      • ほほう、あの間合いで避けたかァ、大したものだなぁ、蛮族ぅ
        ……しかし、少しばかり処理効率が此方もおちてしまったな。左目も使い物にならん
        (言いながら片手で耳から垂れる脳漿をすくい、そのまま左目を引きちぎると……そのまま口に運び、くちゃくちゃと不快な咀嚼音を響かせる)
        まぁ、いい。本国に戻って「また」つけなおせばそれで済む
        (そして小さく呪文を詠唱すれば、カルロの肉が爆ぜて傷口をふさいでしまう)
        (皮膚腫瘍でも患ったかのような醜い外見になるが、気に留める様子は微塵もない)
        そうだ、丁度いい。次はお前の目と筋肉を使ってやろう
        ぐひはははあははは、きっといいものになるに違いないぞ!
        そうときまれば斬首で殺してやろう! なるべく部品を傷つけないようになぁ!!
        (そういって間合いの外からハルバードを振り回せば)
        (腕がめきめきと裂傷と骨粉砕を伴ってゴムのようにのびて、遙か後方の阮焔の首を刈り取ろうとする!) -- カルロ 2012-09-11 (火) 03:59:20
      • (見るもおぞましい光景であった。砕かれた自らの身体など意に介する事もない振る舞い)
        (しかしそれも当然であろうか、どれほどの傷を受けたとしても恐れる事は無いのだ)
        (何しろ、呪文一つで治ってしまうのだ。確かに奇跡を奉じるのならばそれは素晴らしい事にも映るのかも知れぬ)
        (だがそれは、狂気に他ならない……)

        (遥か離れた間合いの外、異音と共に振るわれる長く伸びた腕と、ハルバード)
        (この男もまた恐れぬ者である。脇腹の傷口から飛沫く鮮血も、口の端を伝う血反吐も意に介さず、尚も笑う)
        (笑って、踏み出す。いつかの戦場の再現のように、地に伏せる程の低い姿勢で疾く、疾く!)
        (鬣の如く広がった銀髪が千切れ飛ぶ。だが、その一撃は離れている故に回避出来た)
        (何度回復されようが構わない)

        Ohhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhh!!!!!!!!

        (限界まで沈めた姿勢を倒す。両手を地面に着け、倒立)
        (そこから放たれるは上下の別無く全身を使う拳法故の踵落とし。異形の面と化したカルロへと、鋼の踵が飛ぶ)

        (回復すると言うのならばしてみるが良い)
        (それだけ戦える時間は延びるのだ)

        (今、男の顔に浮かぶ笑みは。この何物にも代え難い戦闘の時間が続く事への、喜悦の笑みであった) -- 阮焔 2012-09-11 (火) 04:13:04
      • (必殺の一撃を易々とかわされ続けるが、焦った様子もなく、ニヤニヤと笑い続けるカルロ)
        (既に痛みもないのだ。そんな余計ものはとっくの昔にオミットされている)
        (目前の戦士と似て異なる笑み浮かべ続け、振るう、振るう、振るう!)

        (しかし、それによって生まれた土埃によって阮焔の姿を捉える事は尚更困難になり)
        メゴリッ
        (顔面に、その踵が強く捻じ込まれる)
        (顔面全てを粉砕され、頭蓋骨は陥没し、両目も三目も飛び出して、歯も折れて飛び出す)
        (しかし)
        ぎひがはふはははははほほほああ!
        (止る事はない。顔面に捻じ込まれた足をそのまま引っつかみ、そのまま片手で振り回す)
        (そして、十二分に遠心力をつけてから勢いよく大木へと投げつける)
        ふはあは、やってぐべるまぁ、ばんぼごぐぅうううう!!!
        (即座に回復魔術を施し、つぶれた顔を元に戻す)
        (既に人の顔とは呼べないような顔にまで変異していた)
        しかし、これで流石に動けないだろう
        蛮族にしてはよくやったほうだと褒めてやる。しかし、僕も暇じゃないんでね。お前達の総大将とやらを殺してやらないとならない
        祈る間くらいは与えてやる。さぁ、祈れそして……
        (そういってハルバードを投擲するべく振りかぶりったその刹那)
        死……ねねねねぇねねぇ?!
        (カルロの身体から、血と肉が溢れ出す)
        ば、ばばば、どどd、どういうことここことととだ? かかk、身体のせいぎょgyがああがが、いい、いたいたいたいたいたいィイイ!! な、ナンデ!? ナンデェ!?! 痛覚、なんてとっくに、にににに!? ああがはあほああがあああああああああああ!!!
        (肉が膨らみ、喰らいあい、カルロの頭まで肉の暴走が飲み込んだとき)

        げぇえべべべべべべべべべっべべべべ!!

        (既にそこにいたのは……人ではなかった)
        (血と膿を吐き出しながら、骨肉を振り回す醜い怪物がそこにはいた)
        (神聖魔術……否、邪悪な黒魔術の乱用によるリバウンドが、ついにその身を侵したのである) -- カルロ 2012-09-11 (火) 04:53:55
      • (入ったと思った瞬間、足首を捉える感覚。次いで、重力が消失する)
        (次に味わったのは、背中にかかった巨大な衝撃。ミシミシと軋むのは大樹なのか自身の骨なのか判別がつかない)
        (過剰に分泌されたアドレナリンが痛みを意識させないのは幸運であった。拳を地に突き、再び立ち上がる姿はまさに満身創痍)
        がっは、……っはははは、楽しい、楽しいなぁカルロよ……ぉ?
        (異変に気づいた。与えたダメージが功を奏したのかと思ったのは一瞬の事)
        (血が飛沫き肉が潰れ骨が砕け、再構成される音が響く)
        (男は神聖騎士の変貌を油断無く見ながらも、口を開く)

        そいつが『神の一部』とやらになったご加護かよ。全く……
        まぁ、下らねぇーとは思うが……退屈させねぇって所だけは褒めてやるぜ……!!
        (正真正銘、異形の怪物と化した男に獰猛な笑みを向け、傷だらけの身体を叱咤して)
        (三度の接近。見る影も無いソレを間近で見ながら)
        (泡立つ肉から突き出た骨へと、正確無比に拳を打ち込む)

        ッ、く……ッ!
        (一発を放てば電流のように全身が痛み、苦悶の声を思わず吐く。だが、まだだ)
        (まだ楽しめる)
        (そして楽しめるのならば)
        Daaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaッ!!!!
        (楽しめるのならば、まだ己の身体は動く筈だ……!)

        (嵐のような打撃と蹴撃が、カルロだったものを襲う) -- 阮焔 2012-09-11 (火) 05:08:32
      • ああががぺぺぺぺぺぺっぺぺp!
        (奇声を発し、唯の肉塊となったその身体は奇妙な弾性と剛性を兼ね備えており、乱打の衝撃を悉く吸収してしまう)
        (ダメージをおった様子は一切感じられない。それが触手のような肉鞭を伸ばして阮焔を強かに打ち据えれば、三度その身体を弾き飛ばす)
        (周囲の神殿騎士達もその様子を不思議には思っていない。これこそが神殿騎士の姿であるといわんがばかりに共に行軍し、阮焔の部隊を圧倒する)
        (ときおり、カルロの触手と肉塊の接触によって神殿騎士が食われて同化するが……動揺するものは1人もいない)
        (ロボトミー手術を受けた上、薬剤の副作用によって自我らしい自我を失っている彼らには、そんな余計な機能は最早ついていないのである) -- カルロ 2012-09-11 (火) 05:34:57
      • (奇妙な手応え。打撃は通らない。それが解る)
        (ならばどうする、と考える間も無く、どぅと音をさせて吹き飛ばされた)
        (如何なる偶然か、叩き付けられた先は先程の大樹。みしりと言う音を確かに聞いた)
        が……
        (血塊を吐く。内蔵がスープのようになっているのではないかと疑う程に、自身の身体の状態が把握出来ない)
        (それ程の相手であった)

        (小越奴兵隊も一人、また一人と斃されていく。手傷を与えても再生する兵士達によって……だが、彼らもただで斃される訳ではない)
        (命を絶たれる寸前に、胴に巻き付けた火薬を起爆する。レムザから持ち出した内の最後の物資であった)
        (爆発音と哄笑が響く。誰も彼もが、死ぬ事を……否、死する事が出来る程の戦いを、楽しんでいる)

        ……そうだな
        (楽しむ事は止めない。それが、戦場で生きると決めた時からの自らの歪みであり、強さでもあった)
        (楽しみ、そして勝つ事が出来ればそれ程の享楽はあるまいと)

        (立ち上がる。最早脚の感覚が無いが、だからどうしたとばかりに立ち、仁王立ちに構える)

        来いよ

        (自然体に放たれた言葉。大樹を背に、羅刹は笑う)

        来い、色男。

        (挑発する。こちらへと、飛び込んで来るように──)

        無様に踊れよ、カルロ・ブレンゴーラ

        (最後の勝機へと、誘う為に──)

        手前ぇーのチンケな神様が見てる前でよぉ!

        (大樹を背に、羅刹は笑う) -- 阮焔 2012-09-11 (火) 06:01:52
      • (最早、声を声とすら認識していないその怪物)
        (それでも、阮焔の気配を……その濃厚な『生』の、『闘志』の気配を察すれば)
        げぇえええびひひひひひひひ!!
        (同じく哄笑をあげて、狂笑をあげて……それは飛び込んでくる!)
        (視界の端で自爆特攻され、死んでいる部下を気にも留めず)
        (炎に巻かれるその森の有様も気にも留めず)
        (ただ、一心不乱に飛び込んでくる!!)
        (目前の敵を、濃厚な生の気配を放つその戦士を喰らうため、バカ正直に真っ直ぐに!)
        (ゼナンの陽動作戦を彷彿とさせるその突撃)
        (餌を欲する餓鬼が如く) -- カルロ 2012-09-11 (火) 06:40:45
      • (誘蛾燈に惹きつけられる虫のように、自身に向かってくる巨体。肉鞭を、突き出た骨を揺らして突進してくる姿をとらえ、しかし仁王立ちのまま)
        (打撃は通じない。恐らく生半可な武器も通るまい)
        (だが、戦場に存在する物の総てが)
        は……!
        (西句の兵にとってはそう、総てが武器と成りうるのだ)

        (最早眼前。時間が引き伸ばされたかのような錯覚を覚えつつ、視界いっぱいに広がる醜悪な肉の突進に対し身を沈める。その様は、大地に溶けるように)
        (元より視覚に頼ってはおるまい。懐に飛び込み、初撃を避けたのみではあるが……カルロだったものは、突進の勢いのままに阮焔が背にしていた大樹へと突っ込む形となる)

        (二度、人智を超えた打撃の威力を受け止めた大樹である。三度目はその上、膨れ上がったカルロという質量までもが在った)
        (みしりと、音が鳴る。次いで響くは生木が裂ける重々しい悲鳴──)
        (巨体の足元にて仮面の男は笑う)
        (刹那の一瞬で放たれる拳は、亀裂の入った幹へと突き込まれ──)

        (一瞬の交錯の後、折れた大樹とその真上で運動エネルギーを失おうとする怪物が、阮焔の目に映った) -- 阮焔 2012-09-12 (水) 01:49:28
      • あぐ……が!?
        (最早、何もみえてはいなかった。何も感じてはいなかった)
        (ただ本能の赴くまま、敵にくらいつき、敵に引き寄せられた怪物)
        グ邊、ぎひ、ぎひ、ぎひひひひひひいひひひひ!
        (それは笑っていた。亀裂だけとなった口だけで笑っていた)
        (大樹の裂傷。ささくれた木の幹はスパイクとほぼ変わらず、頭上に落とされる大木は巨人の鉄槌と変わらず)
        (許容量を遙かに越える質量を叩き込まれ、肉の怪物は再生の間すら与えられずに絶命する)
        (みれば、神殿騎士達の多くも続々と倒されていく)
        (いくら肉を強化しようと。戦に最適化するために精神を鎧おうと)
        (人らしさが消えれば、それは獣でしかなく)
        (獣は、人に淘汰される運命にある)
        (食物連鎖の理に従い、獣たちは倒されていく)
        (最早、後方の六稜本隊を追撃するだけの力は、彼らには残されていなかった) -- カルロ 2012-09-12 (水) 20:02:16

最新の1件を表示しています。 コメントページを参照





  • 《 帝 国 残 党 掃 討 戦 掘 -- 2012-09-11 (火) 00:09:42
    • 黄金暦227年 8月 統一連合軍カタクァ殲滅部隊 北東方面軍 -- 2012-09-11 (火) 00:33:33
      • (六稜軍は静かに、そして慎重に進軍を続けた)
        (敵の正規装備を奪い取った六稜軍は統一連合軍の一部隊に扮してカタクァへと詰寄り、あと一息というところまで進軍することに成功していた)
        (これから、いよいよ本陣を横切り、連合軍主力に紛れてカタクァ本営へと踏み込もうとしていたそのとき……)
        ……後方から、連合軍の増援? 我々の方に向かって……
        まさか……!? -- 宗爛 2012-09-11 (火) 00:42:23
      • …気付かれたか
        (まるで予測出来ていたかのように呟き、後方に振り向く)
        (魔剣を手に、くるりと後方に向き直るのは、多少の時間でも足止めするなら自分が出る、という意思表示か) -- 暁翼 2012-09-11 (火) 00:48:16
      • ……しゃらくせぇなおい
        (兵服の上に着込んだ鎧は重く。だが、そんな事を感じさせぬ挙動で、暁翼の横に並び振り向く)
        (砂埃の向こうに見える兵団へと目を凝らしながら、臨戦態勢を整えていき) -- 阮焔 2012-09-11 (火) 00:52:41
      • (現れた統一連合軍の増援部隊は、その予測を肯定するかのように六稜軍扮する偽連合軍を包囲し、長槍を番えて威圧する)
        いかにもご察しの通りだ……いやぁ、久しぶりだなぁ? 蛮族共ォ
        (そして囲いの中から現れた司令官は……三目の神殿騎士)
        しかし、太陽王の言うとおりだったなァ。鼠が紛れ込んでいると聞いてすこし突いてみれば、いきなり大当たりだ
        投降する必要はないぞ蛮族共。どちらにしろお前達は皆殺しだからな
        (終始ニコニコと笑ったまま、神殿騎士は嬉しそうに言葉を紡ぐ) -- カルロ 2012-09-11 (火) 01:01:22
      • 気取られていたということか……(冷や汗をたらしながら、状況を鑑みる)
        (ここで闘えば突破は可能だ。しかし、それではカタクァ殲滅の為の余力が残らなくなってしまう)
        (それでは何の意味もない。ここは本来なら、本隊だけでも無傷で切り抜けなければいけない場面なのだ)
        (くそ……どうする……!) -- 宗爛 2012-09-11 (火) 01:03:29
      • …ヴァイドか。あいつなら見抜けておかしくないな…
        (見える神殿騎士は脅威に値すると見なさなかったが、背後にヴァイドがいるなら手を抜けない)
        ───行けよ大将
        (魔剣を軽く構えたまま、一歩を踏み出す) -- 暁翼 2012-09-11 (火) 01:11:13
      • !? 暁翼……お前……!?
        (短い発言からも、意図を汲み取る事はできる)
        (コイツが何をしたいのか、何をしようとしているのか……状況から発言を鑑みれば火を見るよりも明らかである)
        (無論、その手は考えていた。しかし……それを今実行していいものか?)
        (今それをして、カタクァの殲滅をなすことが出来るのか?)
        (戸惑いと躊躇いが胸中に渦巻く) -- 宗爛 2012-09-11 (火) 01:16:27
      • (突如現れた兵。囲まれている上、率いているのは過去やり合った神聖騎士の……)
        なんつー名前だっけあいつ……
        (兎も角、誰か足止めする者が必要な状況である。此処で全軍でぶつかるのは得策では無い)
        (そして、その役目は……)
        (一歩を踏み出した暁翼の肩に、手甲を着けた手を軽く載せ)
        まぁ待てよ切込隊長。あの三つ目の坊ちゃんとは、ちょいとした因縁があってよぉー
        (一歩を。)
        それに皆殺しっつーなら、俺の方が向いてる戦いじゃねーの?
        神聖騎士相手じゃ、あんたの戦い方は無理が出ちまうぜ
        (変わらぬ不敵な笑みを暁翼に、そして宗爛に向けて)
        っつー訳でま、後宜しく。
        俺はちょっくらこいつらと遊んでくからよぉ!
        (重い鎧と兵服の上を脱ぎ捨てる。脚甲と手甲だけを残し、銀の蓬髪を靡かせて)
        (最早カルロへと向き直った阮焔の背中にかかる炎の刺青は、仮面の将の心を表しているかのようで)

        皆殺しだぁ? っはは、穴蔵で引きこもってた坊ちゃんが偉そうに言う言う。

        (殺意と闘気が溢れる。最早将ではなく、一人の戦士としての生を楽しむ為に)
        (羅刹は、自然な歩みで囲みへと近づいて行く) -- 阮焔 2012-09-11 (火) 01:27:17
      • 阮焔……!
        (前に踏み出す、男の背。その背は語っていた。その背は笑っていた)
        (決断の時は今であると)
        (そして、その決断を下せる男こそが……勝者に相応しいのだと)

        お前は、いつだってそうだったな……阮焔

        (なんでもないように笑っているようにみえて、誰よりも前を見据え、誰よりも今を見据え)
        (誰よりも……勝利を見つめていたその男)
        (その男の言葉に、)

        阮焔! ここは任せた! 総員散開!

        (応える)

        全部隊、カタクァの深奥を目指せ! 他部隊の支援は必要ない! 一矢でも届けば我々の勝利である!!

        アベルと薄荷は俺に続け!
        阮焔!
        必ず戻って来い、六稜で待っている! -- 宗爛 2012-09-11 (火) 01:54:10
      • ほほう、いつかの……確かゼナンであった蛮族かぁ、あの時は世話になったナァ?
        神殿騎士「隊長。敵は散開するようですが、いかがしますか?」
        適当に追撃しろ。僕はすこしあの蛮族に借りがあるんでなぁ……それを返してから追撃に移る
        神殿騎士「了解」
        (そういって、阮焔の部隊を無視して数人の神殿騎士が追撃に移ろうとするが……) -- カルロ 2012-09-11 (火) 01:58:10
      • 阮焔、お前…
        (肩に手を載せられ、名前で呼んだのは下手をすると初めてか)
        (どうしても、ここでそれでも俺が行くとは言う気にならなかった)
        (ここは、これから阮焔の戦場になるのだ)
        (ならば、水を差す事もあるまい)
        進むといいさ、お前の闘志の行き場に
        (それが、阮焔に向けた手向けの言葉だった)

        ……?
        (そして、あるであろう自分への指示が飛ばない…というよりは意図的に外された感を訝しみつつ)
        (ともかく、その場を走りだした。もたもたしている場ではない) -- 暁翼 2012-09-11 (火) 01:58:37
      • 暁翼……お前には特別任務だ
        (気付いた風である暁翼の顔を見れば、にやりと笑う)
        (同時に、黒咲が暁翼を角で引っつかみ、自分の背に乗せる)
        黒咲と共に右翼を突破し、そのまま直進しろ
        お前が一騎駆けすれば、敵も放置はできまいよ
        (ここまではまだ勝ち目があった。まだ悪くない目が出ていた)
        (だが、これ以上はもうそんなものはない。全滅の目のほうが強い。そんな状況ならば……)
        (こうする他ない)
        (黒咲を軽く叩けば、暁翼の返事を聞く前に走り出す)
        (巨体を誇る黒い大山羊は草食動物であるにも関わらず神殿騎士の肉を鎧ごと噛み切り、その角を振れば長槍をへし折って進んでいく)
        暁翼! 妹を頼んだぞ!!
        六稜で会おう! 暫しの別れだ!

        (強がりをそういって、駒を手放す)
        (軍全体の為にも今はコレでいい)
        (一騎目立てば他の部隊への追撃は和らぐ。その分の負担は暁翼が背負うことになるが……問題あるまい)

        あの強かな妹が選んだ男だ。心配はないだろう

        むしろ、俺が自分の心配をしないとな -- 宗爛 2012-09-11 (火) 02:09:41
      • と、と…おい
        (黒咲の動きは見えていたものの、不思議と邪気のない動きには逆らえず。そのまま乗せられてしまう)
        待てよ、こいつはあんたの大事な…!
        (大事な物を預けてまで、爛煌の為に進めというのか。宗爛は)
        了解…こいつの命は預かった。取り返しに来いよ…六稜に、先に行く!
        (しっかと、黒咲に乗り直し、右翼に突撃する)
        (並の馬等問題にならない巨体の性能と、魔剣を振り回して敵を払う)

        この黒の大山羊と赤の剣を畏れぬなら 追ってこい!!

        (無双の剣捌きと、最高の騎馬を得て、敵の右翼を切り裂いていく。多くの敵をそちらに引きつけ…)
        (戦場から、無事に逃れられたという。己も黒咲も無傷で斬り抜け、去って行く)
        (これが、この戦争での最後の単騎駆けとなった) -- 暁翼 2012-09-11 (火) 02:20:40
      • へへ、俺ぁ小越奴兵隊の阮焔だからよぉ。
        (誰にも聞こえぬ小さな呟き。それは、此処に至るまで仕えた将への感謝の意でもあった)

        ……。
        (追撃を仕掛けようとした兵は尽く宗爛の大山羊に潰された)
        (あちらの神聖騎士は不死身の如くの耐久力を誇る城塞にも等しい戦力)
        (対して、自分の部隊は補給もようやっとであり、その数もゼナンで対峙した時とは比べ物もならぬ目減りをしている)
        (だが、士気はどうか?)
        あー、思い出した。カルロとか言ったっけか
        神国の焦土作戦でくたばったかと思ったんだがよぉ……嬉しいぜぇ、耐久力だけの野郎だが、退屈はしねぇ

        今度ぁ全損にすっけどよぉ、構わねえよなぁ……!!!

        (男の言葉と共に、剣を、槍を、弓を、或いは徒手を……奴兵隊の全員が手に持った武器を構える)
        (その士気に些かの衰えも非ず。むしろ死地に赴く兵達は、地獄を渡る悪鬼羅刹の如く) -- 阮焔 2012-09-11 (火) 02:31:17
      • (阮焔の部隊がひきつけているうちに、他の部隊は続々と脱出していく)
        (神殿騎士といえど、士気の高い少数精鋭を前にしては思うように前に進む事ができない。なにより、追撃先が無数にあるのだ)
        (部隊を小分けにすれば、逆に今立ち止まっている阮焔に討ち取られてしまうのである)
        ……迎えには来ないぞ、お前達……だからこそ、生き延びろ! 自分の力で! 自分の意地で!
        全軍……任務達成後……帰討先は六稜だ!
        幸運を祈る!
        (自らも適当な蟲に跨り、そのまま突破を図る) -- 宗爛 2012-09-11 (火) 02:45:29
      • 神殿騎士「隊長。ダメです。連中、バラバラに散開しました。追撃よりは各個撃破のほうがよろしいかと」
        そうか。あまり時間を食いたくなかったのだが、まぁ仕方ないだろう
        おい、グエンとかいったか蛮族。あくまで侮り、あくまで抵抗するならそれも構わんが……お前、死ぬぞ? 絶対にな?
        お前達があんまりにも生意気で鬱陶しくて神の恐れをしらんものだから……我々も少しばかり工夫をしてなぁ?
        (そういって、一歩前に出る神殿騎士達)
        (一斉に、ざっと前に出る)
        (当然槍に、弓に、そして剣に切り裂かれるが……とまりはしない)
        (明らかな重傷、深手を負っている騎士すら止る様子はない。無視して進み、甲冑を切り裂かれ、顔を覆ったフードがとれれば)
        すこしばかり……強くしてもらったンだよぉ
        (そこにあったのは……幾重にも縫合され、何度も火箸で焼かれたような、痛ましい異形の顔)
        ぎひぃひひひひひひ!! ぎははははははははは!
        (見れば、カルロのその額にも……横一文字の縫合痕があった) -- カルロ 2012-09-11 (火) 02:51:10
      • っは、素直に言えよカルロくんよ……
        (神殿騎士が強壮無比の生命力を持っているのは、この西爛戦争で彼らも思い知っている……だが、さらなる異形と化したその姿)
        (それは勝利の為と言う狂気がなさしめたものか……或いは何より勝利に渇望する阮焔も、同じ狂気を抱く者なのか)
        (その姿を見て尚も、羅刹は笑う。嘲笑う。)
        神サマとやらに縋って、手前ぇーの弱ぇ心を鎧ったつもりかも知んねえが……俺はンな甘っちょろい野郎に殺られねぇよ……ッ!

        (震脚が遅れて聞こえる程の速度で踏み込む。大爛には無い金属製の脚甲は力強く地を踏み締め、狂気の表情のカルロへと弾丸の如く接近し)
        ............Da......ッ!!
        (手甲に覆われた拳を一発、二発、三発……)
        (顔と言わず胴と言わず、鎧の有無など関係無しに。砲弾のような打撃の連射を見舞う)
        (まるで何十の火砲を放ったかのような衝撃音が、戦場に響く)


        (……だが。) -- 阮焔 2012-09-11 (火) 03:00:24
      • (阮焔の踏み込みに鈍重な神殿騎士が着いていけるはずもなく、その連撃はカルロの鎧へと易々と至り、その鎧をすぐさま鉄クズへと変質させてしまう)
        (盛大に血が噴出し、一見致命傷を与えたかの用に見える)
        ひひひぃ、神に縋るぅ? 違うなぁ、違うぞ蛮族ぅ……
        (だが……血が止ることはない。明らかにその質量を逸脱した量の流血を続ける)

        (その血によって足場が弱くなり、夥しい血飛沫によって視界は遮られ、そして嗅覚を遮る)

        既に僕は……僕たちは……

        偉大なる神の一部となったのだよ! ひぃははあははははははははははは!!

        (「片手で」強引にハルバードの石突を阮焔へと突き出し、迎撃する)
        (尋常ではないスピードで) -- カルロ 2012-09-11 (火) 03:14:49
      • (何度も相手をした神聖騎士と言う相手。これ程の打撃を与えればさしもの彼らも絶命した筈である)
        (だが、しかし)

        っち、強くしてもらったってのはマジらしいな……
        (血煙の中哄笑するカルロに舌打ちを一つ。もう一撃を放とうとした所で、それは来た)
        (動物的な勘か、或いは長らく戦場に身を置いた者特有の感覚か)
        (風切り音を残して突き出される石突は予想外の反撃だったにも関わらず、危うい所で身を捻り回避する)

        ……速度が尋常じゃねぇーな!
        (だが無傷と言う訳には行かない。鎖骨付近を通り抜けた突きは、掠っただけで右腕に痺れを残す。いなした姿勢の運動エネルギーを殺すこと無くさらに身を捻り)
        Shiiiiiiiiiiiiッ!
        (人間の叶える速度を凌駕するならばそれを上回る手数で破壊するのみとばかりに、一本立ちでハイキックを放つ)
        (頭部を狙い、風巻く血煙を振り払い、幾度と無く) -- 阮焔 2012-09-11 (火) 03:31:11
      • さぁ、蛮族! お前も救済してやる! 救済されて我等が一部となれぇええ!!
        (ハイキックを避けもせずに前進すれば、丁度ハイキックがカウンターになる形でカルロの即頭部を強打。カルロの左目が飛び出し、同時に右耳から血と脳漿のような液体が漏れる)
        (しかし、それでも、神殿騎士が止ることはなく)
        神罰覿面んんうぅうううう!!!
        (短く握ったハルバード……その矛先によるチャージを敢行する)
        (踏み込みによって大地は抉れ、そのあまりの豪速と剛力により空気そのものが震える!) -- カルロ 2012-09-11 (火) 03:38:27
      • 救済だぁ、ふざけたこと抜かしやがって……この……
        (ぐしゃりと、脚甲越しに頭部が陥没する手応えを得る。見るも無残となった美丈夫の顔にはしかし、未だ貼り付く狂気の笑み)

        (そうして、悟る。この間合は不味い)
        (音だ。大地を踏み砕く音が──)

        がァッ!?

        (如何なる身体操作か。心臓を矛先に突かれる事のみは避けたが)
        (しかし、その刃は阮焔を捉えた。腹に刺さった矛先。そして砲弾と化したカルロの肉体そのものが仮面の将へとダメージを与える)
        (めきめきと肋骨の軋む音が体内で響き、カルロのものでない血が口からぶち撒けられて)

        (そうして、数メートルの距離を吹っ飛ばされた阮焔はやっとの思いで膝を突いて堪え、距離の離れた敵を見る)
        (神の一部となったと嘯く狂信者の、その顔を) -- 阮焔 2012-09-11 (火) 03:49:10
      • ほほう、あの間合いで避けたかァ、大したものだなぁ、蛮族ぅ
        ……しかし、少しばかり処理効率が此方もおちてしまったな。左目も使い物にならん
        (言いながら片手で耳から垂れる脳漿をすくい、そのまま左目を引きちぎると……そのまま口に運び、くちゃくちゃと不快な咀嚼音を響かせる)
        まぁ、いい。本国に戻って「また」つけなおせばそれで済む
        (そして小さく呪文を詠唱すれば、カルロの肉が爆ぜて傷口をふさいでしまう)
        (皮膚腫瘍でも患ったかのような醜い外見になるが、気に留める様子は微塵もない)
        そうだ、丁度いい。次はお前の目と筋肉を使ってやろう
        ぐひはははあははは、きっといいものになるに違いないぞ!
        そうときまれば斬首で殺してやろう! なるべく部品を傷つけないようになぁ!!
        (そういって間合いの外からハルバードを振り回せば)
        (腕がめきめきと裂傷と骨粉砕を伴ってゴムのようにのびて、遙か後方の阮焔の首を刈り取ろうとする!) -- カルロ 2012-09-11 (火) 03:59:20
      • (見るもおぞましい光景であった。砕かれた自らの身体など意に介する事もない振る舞い)
        (しかしそれも当然であろうか、どれほどの傷を受けたとしても恐れる事は無いのだ)
        (何しろ、呪文一つで治ってしまうのだ。確かに奇跡を奉じるのならばそれは素晴らしい事にも映るのかも知れぬ)
        (だがそれは、狂気に他ならない……)

        (遥か離れた間合いの外、異音と共に振るわれる長く伸びた腕と、ハルバード)
        (この男もまた恐れぬ者である。脇腹の傷口から飛沫く鮮血も、口の端を伝う血反吐も意に介さず、尚も笑う)
        (笑って、踏み出す。いつかの戦場の再現のように、地に伏せる程の低い姿勢で疾く、疾く!)
        (鬣の如く広がった銀髪が千切れ飛ぶ。だが、その一撃は離れている故に回避出来た)
        (何度回復されようが構わない)

        Ohhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhh!!!!!!!!

        (限界まで沈めた姿勢を倒す。両手を地面に着け、倒立)
        (そこから放たれるは上下の別無く全身を使う拳法故の踵落とし。異形の面と化したカルロへと、鋼の踵が飛ぶ)

        (回復すると言うのならばしてみるが良い)
        (それだけ戦える時間は延びるのだ)

        (今、男の顔に浮かぶ笑みは。この何物にも代え難い戦闘の時間が続く事への、喜悦の笑みであった) -- 阮焔 2012-09-11 (火) 04:13:04
      • (必殺の一撃を易々とかわされ続けるが、焦った様子もなく、ニヤニヤと笑い続けるカルロ)
        (既に痛みもないのだ。そんな余計ものはとっくの昔にオミットされている)
        (目前の戦士と似て異なる笑み浮かべ続け、振るう、振るう、振るう!)

        (しかし、それによって生まれた土埃によって阮焔の姿を捉える事は尚更困難になり)
        メゴリッ
        (顔面に、その踵が強く捻じ込まれる)
        (顔面全てを粉砕され、頭蓋骨は陥没し、両目も三目も飛び出して、歯も折れて飛び出す)
        (しかし)
        ぎひがはふはははははほほほああ!
        (止る事はない。顔面に捻じ込まれた足をそのまま引っつかみ、そのまま片手で振り回す)
        (そして、十二分に遠心力をつけてから勢いよく大木へと投げつける)
        ふはあは、やってぐべるまぁ、ばんぼごぐぅうううう!!!
        (即座に回復魔術を施し、つぶれた顔を元に戻す)
        (既に人の顔とは呼べないような顔にまで変異していた)
        しかし、これで流石に動けないだろう
        蛮族にしてはよくやったほうだと褒めてやる。しかし、僕も暇じゃないんでね。お前達の総大将とやらを殺してやらないとならない
        祈る間くらいは与えてやる。さぁ、祈れそして……
        (そういってハルバードを投擲するべく振りかぶりったその刹那)
        死……ねねねねぇねねぇ?!
        (カルロの身体から、血と肉が溢れ出す)
        ば、ばばば、どどd、どういうことここことととだ? かかk、身体のせいぎょgyがああがが、いい、いたいたいたいたいたいィイイ!! な、ナンデ!? ナンデェ!?! 痛覚、なんてとっくに、にににに!? ああがはあほああがあああああああああああ!!!
        (肉が膨らみ、喰らいあい、カルロの頭まで肉の暴走が飲み込んだとき)

        げぇえべべべべべべべべべっべべべべ!!

        (既にそこにいたのは……人ではなかった)
        (血と膿を吐き出しながら、骨肉を振り回す醜い怪物がそこにはいた)
        (神聖魔術……否、邪悪な黒魔術の乱用によるリバウンドが、ついにその身を侵したのである) -- カルロ 2012-09-11 (火) 04:53:55
      • (入ったと思った瞬間、足首を捉える感覚。次いで、重力が消失する)
        (次に味わったのは、背中にかかった巨大な衝撃。ミシミシと軋むのは大樹なのか自身の骨なのか判別がつかない)
        (過剰に分泌されたアドレナリンが痛みを意識させないのは幸運であった。拳を地に突き、再び立ち上がる姿はまさに満身創痍)
        がっは、……っはははは、楽しい、楽しいなぁカルロよ……ぉ?
        (異変に気づいた。与えたダメージが功を奏したのかと思ったのは一瞬の事)
        (血が飛沫き肉が潰れ骨が砕け、再構成される音が響く)
        (男は神聖騎士の変貌を油断無く見ながらも、口を開く)

        そいつが『神の一部』とやらになったご加護かよ。全く……
        まぁ、下らねぇーとは思うが……退屈させねぇって所だけは褒めてやるぜ……!!
        (正真正銘、異形の怪物と化した男に獰猛な笑みを向け、傷だらけの身体を叱咤して)
        (三度の接近。見る影も無いソレを間近で見ながら)
        (泡立つ肉から突き出た骨へと、正確無比に拳を打ち込む)

        ッ、く……ッ!
        (一発を放てば電流のように全身が痛み、苦悶の声を思わず吐く。だが、まだだ)
        (まだ楽しめる)
        (そして楽しめるのならば)
        Daaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaッ!!!!
        (楽しめるのならば、まだ己の身体は動く筈だ……!)

        (嵐のような打撃と蹴撃が、カルロだったものを襲う) -- 阮焔 2012-09-11 (火) 05:08:32
      • ああががぺぺぺぺぺぺっぺぺp!
        (奇声を発し、唯の肉塊となったその身体は奇妙な弾性と剛性を兼ね備えており、乱打の衝撃を悉く吸収してしまう)
        (ダメージをおった様子は一切感じられない。それが触手のような肉鞭を伸ばして阮焔を強かに打ち据えれば、三度その身体を弾き飛ばす)
        (周囲の神殿騎士達もその様子を不思議には思っていない。これこそが神殿騎士の姿であるといわんがばかりに共に行軍し、阮焔の部隊を圧倒する)
        (ときおり、カルロの触手と肉塊の接触によって神殿騎士が食われて同化するが……動揺するものは1人もいない)
        (ロボトミー手術を受けた上、薬剤の副作用によって自我らしい自我を失っている彼らには、そんな余計な機能は最早ついていないのである) -- カルロ 2012-09-11 (火) 05:34:57
      • (奇妙な手応え。打撃は通らない。それが解る)
        (ならばどうする、と考える間も無く、どぅと音をさせて吹き飛ばされた)
        (如何なる偶然か、叩き付けられた先は先程の大樹。みしりと言う音を確かに聞いた)
        が……
        (血塊を吐く。内蔵がスープのようになっているのではないかと疑う程に、自身の身体の状態が把握出来ない)
        (それ程の相手であった)

        (小越奴兵隊も一人、また一人と斃されていく。手傷を与えても再生する兵士達によって……だが、彼らもただで斃される訳ではない)
        (命を絶たれる寸前に、胴に巻き付けた火薬を起爆する。レムザから持ち出した内の最後の物資であった)
        (爆発音と哄笑が響く。誰も彼もが、死ぬ事を……否、死する事が出来る程の戦いを、楽しんでいる)

        ……そうだな
        (楽しむ事は止めない。それが、戦場で生きると決めた時からの自らの歪みであり、強さでもあった)
        (楽しみ、そして勝つ事が出来ればそれ程の享楽はあるまいと)

        (立ち上がる。最早脚の感覚が無いが、だからどうしたとばかりに立ち、仁王立ちに構える)

        来いよ

        (自然体に放たれた言葉。大樹を背に、羅刹は笑う)

        来い、色男。

        (挑発する。こちらへと、飛び込んで来るように──)

        無様に踊れよ、カルロ・ブレンゴーラ

        (最後の勝機へと、誘う為に──)

        手前ぇーのチンケな神様が見てる前でよぉ!

        (大樹を背に、羅刹は笑う) -- 阮焔 2012-09-11 (火) 06:01:52
      • (最早、声を声とすら認識していないその怪物)
        (それでも、阮焔の気配を……その濃厚な『生』の、『闘志』の気配を察すれば)
        げぇえええびひひひひひひひ!!
        (同じく哄笑をあげて、狂笑をあげて……それは飛び込んでくる!)
        (視界の端で自爆特攻され、死んでいる部下を気にも留めず)
        (炎に巻かれるその森の有様も気にも留めず)
        (ただ、一心不乱に飛び込んでくる!!)
        (目前の敵を、濃厚な生の気配を放つその戦士を喰らうため、バカ正直に真っ直ぐに!)
        (ゼナンの陽動作戦を彷彿とさせるその突撃)
        (餌を欲する餓鬼が如く) -- カルロ 2012-09-11 (火) 06:40:45
      • (誘蛾燈に惹きつけられる虫のように、自身に向かってくる巨体。肉鞭を、突き出た骨を揺らして突進してくる姿をとらえ、しかし仁王立ちのまま)
        (打撃は通じない。恐らく生半可な武器も通るまい)
        (だが、戦場に存在する物の総てが)
        は……!
        (西句の兵にとってはそう、総てが武器と成りうるのだ)

        (最早眼前。時間が引き伸ばされたかのような錯覚を覚えつつ、視界いっぱいに広がる醜悪な肉の突進に対し身を沈める。その様は、大地に溶けるように)
        (元より視覚に頼ってはおるまい。懐に飛び込み、初撃を避けたのみではあるが……カルロだったものは、突進の勢いのままに阮焔が背にしていた大樹へと突っ込む形となる)

        (二度、人智を超えた打撃の威力を受け止めた大樹である。三度目はその上、膨れ上がったカルロという質量までもが在った)
        (みしりと、音が鳴る。次いで響くは生木が裂ける重々しい悲鳴──)
        (巨体の足元にて仮面の男は笑う)
        (刹那の一瞬で放たれる拳は、亀裂の入った幹へと突き込まれ──)

        (一瞬の交錯の後、折れた大樹とその真上で運動エネルギーを失おうとする怪物が、阮焔の目に映った) -- 阮焔 2012-09-12 (水) 01:49:28
      • あぐ……が!?
        (最早、何もみえてはいなかった。何も感じてはいなかった)
        (ただ本能の赴くまま、敵にくらいつき、敵に引き寄せられた怪物)
        グ邊、ぎひ、ぎひ、ぎひひひひひひいひひひひ!
        (それは笑っていた。亀裂だけとなった口だけで笑っていた)
        (大樹の裂傷。ささくれた木の幹はスパイクとほぼ変わらず、頭上に落とされる大木は巨人の鉄槌と変わらず)
        (許容量を遙かに越える質量を叩き込まれ、肉の怪物は再生の間すら与えられずに絶命する)
        (みれば、神殿騎士達の多くも続々と倒されていく)
        (いくら肉を強化しようと。戦に最適化するために精神を鎧おうと)
        (人らしさが消えれば、それは獣でしかなく)
        (獣は、人に淘汰される運命にある)
        (食物連鎖の理に従い、獣たちは倒されていく)
        (最早、後方の六稜本隊を追撃するだけの力は、彼らには残されていなかった) -- カルロ 2012-09-12 (水) 20:02:16
  • 《 帝 国 残 党 掃 討 戦 供 -- 2012-09-08 (土) 22:57:50
    • 【227年8月 旧東ローディア南部、新たなるカタクァの地】

       (今までの戦いが大陸中に点在する都市や拠点を奪い合うものであったように、)
      (この戦いもまたそうであった。)
       (旧東ローディア南部では都市はより顕著に地図上で点として存在し、その間の)
      (面を占拠することを砂漠と荒野が困難としていた。)
       (その点と点を足がかりに文字通り間を飛び越えて行き来できる機動戦力には)
      (圧倒的に有利な地形であった。)
       (しかし戦いは一方的な展開にはならず、押し寄せる統一連合軍と新カタァクの戦い)
      (は日に日にその苛烈さを増していく。)
      -- 2012-09-08 (土) 23:34:28
    • 【統一連合軍本陣】 -- 2012-09-08 (土) 23:50:50
      • (よくやっている)
        (航空戦力と呼べる怪獣を持つ賊軍のことであるが。半ば火事場泥棒の如く建国したあの急ぎの如き体制でこれである)
        (場所が場所であるなら、そのままに繁栄を出来たものの…どうやら政には疎いように思える)
        (いずれにしても滅びる一時の炎、後に続く阿呆が現われぬように徹底的に潰さねばならん)
         
        (西方が始めてあの怪獣に出会い混乱したときより遥かに時間が経っていた)
        (無論片手で数えられる年数ではあるが…戦争という流れの中ではとかく速く、充分な時間である)
        (トラバ、ゼナン、アルメナより出でた連合軍は徹底的に交戦した。しかし炎のような激情ではなく…それを内に秘めた氷のような冷徹さを徹底的に叩き込んだ)
        (曰く、必ずくびり殺す故に真綿で絞め殺すかの如く構えよ、と)
        (積極性の欠いた執拗さで虎視眈々と機会を伺い、歩み、退き、押す)
        (大爛殲滅ではなくカタクァ軍殲滅のために戦術は徹底的に練られた) -- カイル 2012-09-08 (土) 23:58:37
      • 『カタクァ軍の要は巨鳥である』
        (大爛の一部隊であった頃ではなく現在独立した勢力と化したかの者らにとってはまさに主戦力であり切り札、軸である)
        (地上部隊が盾、巨鳥らが矛…兵科による分担は正しく効率的であり、時期が時期なら一方的に狩れただろう)
        (今我々に空を飛ぶ力がないのであるから…先の先を行く戦いといってもいい)
         
        『慣性と弾性の力で物体が高速で飛ぶ音が雨のように響く』
        (しかしそれは戦時真っ只中の話であればこそ…ことこの時期、いやここに集まった連合軍は彼らカタクァを殲滅するために編成されたのだ)
        (ただ連合軍を数だけ寄せ集めたわけではない…対策のためいくつもの実験的な試みが大量運び込まれた)
        (それらのどれもは巨大なトレビュシェット…投擲式の攻城兵器を用いたものであった)
        (ことこの南方候率いる軍団はそれらを人に向けて巧妙に使うことも得意としていたのもある)
        (それによりいくつもの投擲用の兵器が持ち込まれた)
         
        (1つは毒物、主に催涙性や麻痺毒である。巨大な獣であるならば呼吸器官や感覚器官に刺激を与えることは致死的な効果を与える)
        (毒への体制、防毒装備などが整っている場合もあるため最初期の段階でこれらを投擲した)
         
        (次に煙幕である。白、黄色、赤など…これらは主にトレビュシェットや長弓の照準用として用いられた)
        (背景を青空ではなく染めることで浮きだ足せ照準の容易さを向上させる目的で行われる)
        (それに加えて彼らの攻撃は自由落下の投擲等目視のもの、一時的に目を奪うだけでも大きく違う)
         
        (次に網である。漁業用のものを改良したものであるが重しをつけ巨鳥を絡み取り落とすために遣われた)
        (中には油をしみこませ着火したものまで投げ込まれた)
         
        (最後に礫である。岩、石、砂岩など握りこぶし大のものを集め詰めては上空に向かって放り投げた)
        (めくらましなどではない。砲撃である。飛翔する怪獣に向けて高速で岩を雨のようにぶつけてやるのだ。鳥どろこか上に乗るものまでどこかあたれば重傷だろう)
         
         
        (これらをより巨大に建造し、組み上げたトレビュシェットにより打ち出した。)
        (城にむけてアーチ状になげるのではなくアーチの高さがより高くなるように調節しその最頂点で巨鳥らの軍勢に当てて叩き落す戦術)
        (抜けることも覚悟のうえ、長弓兵を配置した間に5列等間隔にトレビュシェットをあるだけ並べた)
        (最前列にいる柱の王や騎士らは守りを固め、迎撃のため構えては歩み、構えては退きを繰り返す)
        (トレビュシェットが鳥を打ち抜き、その先の地上軍にまで被害を出すことを想定しての配置)
        (その砲火を潜り抜けたものを徹底的に柱の騎士や王、重装騎士と狂戦士らで潰す…)
        (今は五分と五分でもいい。だが数は違う。今日は五分でも明日は果たしてどうであるか)
        (すり減らすように、すりつぶすように連合軍は戦う) -- カイル 2012-09-09 (日) 00:19:39
      • 統率がよく取れているな、あの高度で
        「そうね…大爛の技術ではないと思うけど魔術かしら」
        (華麗に巧みに大空を飛ぶ巨鳥は美しくさえ思う。あれらが戦に出ることなどなければ、とも)
        (確実にトレビュシェットを破壊していく様は戦争の兵器と成り下がった獣に対する皮肉か)
        (戦という枠組みの中で死ぬ、人という枠組みの社会システムで死ぬ姿…無様であるか)

        だが数機潰した程度では、どうもなるまいよ
        トラバ方面、ゼナン方面と南西軍と三方に伝えよ。トラバよりの水がある。
        恐れず今の陣形と進軍速度を維持せよ、と
        地上軍に向けての攻撃も継続。第二波状を仕掛ける…後続の展開が終え次第かかれ
        (この戦い、カタクァの飛行部隊には大きなストレスを強いた)
        (いわば空中からのバラまき…広範囲による制圧ではなく、彼らの脅威となるものを多数用意することで)
        (彼らの戦い方を精密な降下からの攻撃に切り替えさせた。つまり、彼らは正確に狙うためにある程度まで降りてこざる負えない)
        (その攻撃の長弓、さらにいえば中程度のトレビュシェットで迎えてばよいと)
        (中には魔術師によるオリハルコンソードの浮遊操作による迎撃もあった)
        (迎撃は五分と五分で行えた…だがそれで充分すぎる)
        (あの巨鳥はネズミや虫ではないのだ、数に限りはある。すりつぶして行けばよい)
        (この制圧軍にあるは執拗さと心的余裕。この勢力は徹底抗戦派と決戦主義者をも巻き込んでいる)
        (最も彼らを引き出すには充分な札である大爛の皇女がこの戦いにおいて存在したのだから容易であった)
        (1を燃やせど少しすれば1が戻り、そんなことが何度も繰り返された)
        (今の時期の制圧戦争を3つに別けるとすれば人員を割かずにすむ北部、そして東部と南部なのだ)
        (いわば連合の半分か…いや駐留させる軍を差し引けばそのさらに半分、4分の1程度戦力が集まっているのだ)
        (一気に出し雪崩れ込めばそれこそ飛行部隊の餌。それらを小出しにしつつ補給も受けさせ一定数を保ちながら押し込む執拗さ)
        (電撃的ではない、ある程度広範囲に時期を見据えた制圧戦とは…と問われれば応えられる最適な回答とも言えるのではないか)


        (地上部隊にも同様のことが言えた)
        (この戦いにおいて有能な将、武将が数多くいる。彼らに率いられた軍勢とはつまり)
        (それだけで大きく戦術を、その戦域をひっくり返す可能性も…穴を開ける可能性がある)
        (故に。ある程度戦況が膠着し、そのようなものが打開するために現われるのが定石)
        (であるからしてそれらが出たのであれば、控えさせているあれらを出させよ…と申しつけておいた)
        (時期は現場の指揮官に任せる、好きなようにと)

        (そして解き放たれたのが1つ、2つ。1つは重度の神聖魔術…キメラ魔術により怪物と化した神聖騎士)
        (彼らはもう後戻りが出来ない。体を弄くられすぎてアルメナの社会生活に戻れないのだ)
        (故に、限界以上に強化し戦場に送り出させる。ここが君らの死に場所だと)
        (最後の華を持たせるために、突出した部隊に叩き込ませる。狂化も施されたそれらは自爆同然に)
        (かつてのゼナン焦土化のときのように雄たけびを上げて駆ける)
        (戦争は、この戦いが末期。既に終わった物に近い…であるため、その数は……察するべし)

        (2つ目。ローディア南方領軍が持ちアルメナまで広めた柱の女王と近衛である)
        (彼女らは、母子である。女王が近衛を守るように近衛もまた女王をエンチャントにより守る…)
        (近衛は騎士ではなく騎兵といってもいい。蠢く足により駆け、叩き潰し、敵兵を喰らう)
        (喰らい、力をつけて貪り続ける。恐怖、絶望を徹底的に与え挫く)

        (初戦であるからこそ、叩く。これまでもなく叩き…自らの力を示す)
        (それはひいてはカタクァの軍、カタクァに組する周辺都市に自らが今どういう立ち位置にいるのか知らしめるためである)
        (ここで押し、引かせれば周辺都市の士気は下がり旗色もドミノ効果により変わる風向きとなろう)
        (故に…まずはこの戦いを制することが鍵なのである) -- カイル 2012-09-09 (日) 08:02:51
      • 陣形は維持、狙うは拠点のみ。突出してきた部隊は通させろ。
        攻城部隊の方向転換などせずともよい。
        (敵の拠点と敵の兵、どちらを先に落とすべきか。定石であるならば後者である。)
        (しかし、ことカタクァの軍においては違う。彼らの主力は空のものら。)
        (その攻撃方法は火薬、であるからして必ず補給が必要となる。)
        (故に…拠点で補給できぬ航空兵などただの人を乗せた鳥である)

        (よって拠点を、砦を潰すことが最優先とされた)
        (城壁から降り注ぐ火攻めが行われようと…である。なにせ先陣を切っているのは柱の騎士らである)
        (そんなものを落とされてひるむようなものではなく、むしろさらに激しくなったといえる)
        (怒り狂い燃え尽きるまで城壁を、敵地上部隊を叩く)
        (燃え盛りながら暴れるその姿はまさに炎の魔人か…無論他の兵はただではすまない)
        (…最も精鋭らはオリハルコンの鎧にて火災による死亡を逃れたが)

        (中央を突破していく部隊を眺める)
        (軍団には兆候が見え次第通し、積極的に出るなと伝えている)
        (本陣のものらもそぞろに道を開け、彼らの突破を許す)
        (いわば大胆な撤退であるが…こちらにとっては何分都合がよい)
        (これでカタクァの軍は撤退したという事実が手に入ったのだ)

        では巨鳥らの死骸を集めよ、些か興味が沸いた
        (燃え盛る砦を眺めながら伝令に伝える)
        (カタクァ殲滅戦はまだ始まったばかりである)
        (まだまだ楽しまなければ損であろうと、到着したアルメナ枢機卿を笑顔で迎えた) -- カイル 2012-09-10 (月) 23:06:17
    • 【新カタクァ飛行部隊最前線】 -- 2012-09-09 (日) 00:31:22
      •  (小鳥の群れが白く煙に濁った空の上を飛んでいく。その群れを吹き飛ばすように)
        (突風をひきつれて巨大な影が横切る。)
        <<全騎散開!>>
         (煙幕の向こう側、地上では長い腕を振りかぶるような動きで連ねられた投擲器が)
        (稼動していた。)
         (飛行帽に仕込まれた石から聞こえる声を合図に、敵の目前でシャツァルの5羽編隊)
        (は6枚の翼をそれぞれ器用に用いて中で急旋回を打つ。彼らの風切羽のすぐそばを)
        (礫の散弾が掠めていった。)

         (その直後だ、連ねられた投石器の真上からまっさかさまに別のシャツァルが降り落)
        (ちていく。そして10発、火線を引いて鳥の胴鎧から放たれた火槍がロケット弾のごとく)
        (投擲器の一つに突き刺さり爆発を巻き起こした。)
         (爆炎よりも早く、空から落ちて来た蒼い翼は高く空の上へ昇っていた。)
        <<1基つぶした、他の状況は?>>
        (垂直落下のような急降下爆撃を見せたシャンタクァとココロアが再び敵の手の届かない)
        (上空で仲間達と編隊を組みなおす。)
        <<こちらは2基、ただヤワルが落とされました>>
        -- 2012-09-09 (日) 01:01:42
      • (状況は厳しい、と思う)
        (対飛行部隊用の戦術を練られている。規模、技術、兵力、どれも相当のものだ。飛行部隊としての性能を存分に見せ付け、情報をばら撒いてきたツケが回ってきたとも言える)
        (毒霧をかわし、網を切り裂き、岩を撃ち落す。矢が鎧を貫き、それでも切り抜けた後に広がる大軍隊。少しどころじゃなくきつい)
        (飛爛は……いや、シャンタクァはとりあえず投石器を潰していくようだ。それも正しいと思えたし、飛爛に従う事が今の自分の使命。矢の雨の中、礫の霧に血を流しても破壊活動にいそしむ)
        (上空まで上れば攻撃が届かない、と言う事はかなり助けになる。安心して情報交換や会話も出来るからだ)
        <<同じく、二つ>>
        (単騎で出た割にはそれなりの戦果だと思う。が、今は褒めてくれと言っている場合ではない)
        (いっその事一人で弾薬を抱えて生きている限り絨毯爆撃でもした方が効率が良くないか。彼我の損失を考えれば十分リターンがあると思える)
        (兵器だった頃の自分ならもっと早く提案できたのに。もはや戦場での死を恐れてしまっている自分が腹立たしい。)
        <<任せてくれれば、残りは私がやる>>
        (全部壊せるかどうかは怪しい、どれだけ壊せるかすら分からない。それでもこの戦況を覆すくらいにはやって見せる、と言う決意を込めた特攻志願。) -- フェロミア 2012-09-09 (日) 01:36:29
      • <<だめ!忘れないで、今は敵を倒せばいいんじゃない。一つでも多く街を守らないといけないの>>
         (そのために1回1回の戦いで消耗戦をしていては立ち行かないのだ。)
        (そしてそのどれか1つでも手を抜ける戦いなどは無かった。)
        <<一度巣へ戻る、全騎焼夷弾を装備、呪術師に敵を風下に立たせるように連絡して。>>
         (そう告げると、再び編隊を拠点へと向けさせた。その途上、2番機として従うフェロミアに)
        <<フェロミア、どんな時が来ても一人で行くなんていっちゃだめ、あなたはこの戦いが終わった
         後に、必ず私と一緒に帰らなきゃだめなんだから>>

         (煙幕と硝煙の下を重鎧と狂気を纏った連合軍の部隊が進んでくる。)
        (巨鳥の群れはもう何往復したか分からない空の上と再び自分達の巣へと急いだ。) -- シャンタクァ 2012-09-09 (日) 02:12:43
      • (じりじりと戦線を押し上げてくる連合軍に対し、那岐李率いる歩兵部隊は大した反撃に出ることが出来ないでいた)
        (基本的にカタクァ軍の戦略はシャツァルの爆撃の後に残存する部隊を歩兵部隊で殲滅するというものだったために)
        (シャツァル部隊が幾つかの投擲機を破壊したところで、残る大部隊を相手にするのはかなりの負担であった)
        ……状況は芳しくない、か(先陣を切った歩兵部隊の報告、シャツァル部隊の一時撤退。次々と舞い込んでくる報告にギリ、と歯噛みする)
        (だがしかし、此処で撤退の命を下すわけには行かない。シャツァル部隊が後方に下がった今、戦線を維持出来るのは歩兵だけだ)
        ……カタクァの兵達よ!今汝らの未来は、シャンタクァ様が描く未来は、我らの剣に託された!
        その誇りを賭けて剣を振るえ!我らの剣の一振りが、恐怖に打ち勝ち振るわれるその一振りが新しい世界を切り開くと心得よ!
        奮起せよ!世界を変えるのは汝らだ!我らには誇りがある!見据える未来がある!
        ただ略奪し、命を奪うことしか考えない連合など我らの道に転がる路端の石でしかないのだ!
        我らが掲げる旗印を支えるは先王とクル・クワンカ老の誇りの槍ぞ!彼らと共に戦場にあって、何を恐れることがあるか!
        誇り高き一振りで、シャンタクァ様の理想を守りぬけ!出陣ッッ!!!

        (兵士達を鼓舞し、先陣を切って敵の大部隊へと進撃を開始する)
        (降り注ぐ礫と矢の嵐を潜り抜け、待ち受ける柱の騎士や狂戦士達の進撃を阻止すべく刀を、槍を振るう)
        (被害は決して少なくない。シャツァルの援護無しにこの大群とやりあうのは正直に言って無謀であった)
        (なれど、カタクァ軍の戦線はその形を維持し続ける)
        (兵士の誰一人として死を恐れるものはない。しかし誰一人として命を投げ出すものもない)
        (皆一様にこの戦いの先を見据えているからであろうか。心無き柱の騎士や狂戦士達に対して微塵も臆することなく、最大の戦力を発揮し続けていた)
        (那岐李もその例に漏れず、その身に宿した異形の力を存分に古い、敵の進行を食い止めることに心血を注ぐ)
        (敵兵の隙間を縫うようにして走る漆黒の蛇の牙が、次々と的確に敵兵の心臓を穿って行く)
        (傍らではためくカタクァの旗印と、それを支えるクル・クワンカの槍が兵士達の心の支えとなる限り、自分もまた負けるわけには行かなかった)
        (この旗印と槍を真に誇るために。犯した過ちを乗り越えるために、那岐李は老人から譲り受けた槍と兵士達の心が折れぬよう最前線にて敵兵を切り続けた) -- 那岐李 2012-09-09 (日) 03:07:18
      • (一人で戦って、それで飛爛が勝てるならそれでよかった。元々自分はシャンタクァではなく飛爛のために戦っている、国の事なんか知らない)
        (それでも国が出来て飛爛がトップに立つのなら、きっと彼女は安全だ。権力争いなんて知らず、家族のような集落だけを見てきたフェロミアはそう思う)
        (だから一人で行こうと、この戦を自分が終わらせて褒めてもらおうと思ったのに。)
        (でもそう言えば飛爛はそんな人じゃなかった。戦火よりもまず生きている事を褒めてくれるような人だった。ピンチ過ぎて、焦りすぎていて忘れていた。)
        <<……了解>>
        (絶対に生き残って、二人で帰る。至上命題の上書き。戦果よりも……自分の存在意義よりも重要な任務を得て、これまで以上に飛爛に近く寄り添うように飛んだ。)
        (近くにいることで新しい存在意義を与えてくれる、そんな気がしているから) -- フェロミア 2012-09-09 (日) 22:19:41
      •  (ついに統一連合の軍はその荒野の街の壁際まで迫っていた。那岐李達に率いられた)
        (歩兵と駱駝騎馬兵達が城砦からの援護射撃を受けながら激しく敵と切り結びあう。)
         (投槍と銃弾がチェインメイルに面貌を隠した歪な巨体に何度も突き刺さる、そうして立)
        (立ちすくんだ敵に黒い刃が一閃してやっと完全に息の根を止めた。)
         (死を恐れず、あるいは死を喰らい来る軍団、その姿の異様と倒しても倒しても波のよう)
        (に押し寄せる執拗さに地上部隊はジワジワと押し込められていく。)
        (神殿騎士、柱の王、そして狂戦士、居並ぶ重装騎士団。焦土と化すゼナンで、あるいは)
        (地獄と化したバルトリアで、そいつらの凄まじい戦いっぷりを目の当たりにしていた兵士)
        (も少なくなかった。恐怖するなという方が酷であったろう、そして恐怖した者から死に、)
        (死んだものは食われて奴らの血肉となった。)
         (城砦の壁に燃え盛る炎弾が突き刺さる、敵はもう門を打ち破らんと迫り来ていた。)
        -- 2012-09-10 (月) 00:45:31
      •  (地上部隊の上を再び爆装を終えたシャツァルの編隊が風となって飛び越えた。)
        (横ではなく縦列に並び、包囲を狭める連合軍の部隊めがけて一直線に!そしてその胴)
        (備え付けられた火槍が点火された瞬間、戦場を一直線に切り裂く連鎖的な爆発の帯が)
        (現れた。)
        怯むなッ!!!
         (そして爆薬の白煙が晴れるのを待たず、地上部隊の鼻先に飛び込んで来たのは、)
        (シャンタクァ本人だった。その足に黄金色に輝く刃を履き、頭上を飛びすぎるココロアの)
        (背中から飛び降り様、目の前に居た神殿騎士の首を甲冑ごと蹴りで斬り飛ばし、地上)
        部隊に発破をかけるように叫んだ。)
         (急降下したシャンタクァとココロアに続き、上空の味方が放った火槍に並んで次々に)
        (シャツァル兵達も急降下を敢行し、鉤爪を敵へ向けて突き立てる。)
        このまま一気に敵の背後まで走り抜ける!空の守りはここにあるっ!翼の下へ続け!!
         (言うが早いか、急降下をしてきたココロアの鉤爪に掴まると再び高く上昇し、次の敵へ)
        (めがけて再び雷光もかくやという勢いで蹴りつけていた。)
         (騎鳥のココロアも空中で何度も前転や後転をくりかえして、次々の敵の頭を鉤爪で潰し)
        (蹴り付けた敵の身体を駆け上がって、手を伸ばす主人を掴んで再び空を引き上げる。)
         (その後をフェロミアが魚のヒレのような機械鎧の翼を広げ、時に敵を切り伏せ、あるいは)
        (火槍で穿ちながらシャンタクァの後ろを守りながら敵の奥深くへと切り込んでいく。)

         (シャツァルによる白兵戦、熟練のシャツァル兵でも出来るものはそうは居ない、そして今)
        (完全に敵が自分達を落とせる敵と認識している今、降下して戦うのは危険な事だった。)
         (だが、このまま無力に押し込められてしまうわけには行かなかった。決して負けられない)
        (のはこちら同じ…。だからこそ、たとえこの拠点が使い物にならなくなったとしても、決して)
        (むざむざと蹂躙されるわけにはいかなかった。)

         (敵攻城兵器を飛行兵よりも容易い破壊できる地上部隊を城壁から引き剥がす、そして)
        (城壁が打ち破られるまえに、後続の飛行部隊と城壁からの焼夷弾投下による火攻め。)
         (この時彼女はある意味賭けにでたのだ。もしも何かの不運で、地上に近づいた自分が)
        (撃ち落されればそれまでだろう。だが決してそうは成らない、直感めいた確信があった。)
        -- シャンタクァ 2012-09-10 (月) 00:46:33
      • (物量にジリジリと押し込まれ、戦線を下げざるを得なくなっていく)
        (背後には城壁が迫り、このままでは戦線の崩壊も近い。この砦を守り抜けなくとも、どうにかして敵の包囲を突き崩し、出来るだけ多くの味方を撤退させなければならない)
        (戦闘に勝利することから、効率的な撤退へと意識がシフトし始めた自分。そんな自分の弱気を見越したかのようにシャンタクァ率いるシャツァル部隊が次々と敵軍へ向けて突撃を敢行する)
        (敵の攻撃が届かない場所からの一方的な爆撃、というアドバンテージを捨ててまで行う攻撃に、那岐李含む歩兵部隊は皆目の覚めるような思いだった)
        (そうだ。逃げることだけを考えては勝てる筈も無い。撤退するにしても、ただ一方的に撤退するだなんてことはあってはならない)
        ……っ!!奮戦せよ!我らが高貴なる姫がその身を持って敵陣に穴を開けようとしてくれているのだぞ!
        此処で我らが後に続かずして何とする!その刀はまだ折れてはいまい!その槍はまだ砕けてはいまい!
        ならば出来ることは!しなければならないことはたった一つだ!
        各自!シャツァルの援護を無駄にするな!
        (声をあげ、再び振るう刀に力を込める)
        (シャンタクァがあそこまでやっているのだ。我々歩兵部隊だけが恐怖に怯えているわけにはいくまい―) -- 那岐李 2012-09-10 (月) 02:10:07
      •  (押しつぶす敵の呪縛から解き放たれた新カタクァの地上部隊はその頭上を舞うシャツァル)
        (翼にも劣らない速さで地上を駆けた。)
         (炎と城壁が連合の軍勢を取り押さえる中、城砦の中に居た民も兵士達もその裏口から)
        (そして秘密の地下道から次々と脱出していった。)
         (拠点を失うこと、それは空を飛ぶための足がかりを失うことだ。本当なら精鋭だけを逃がし)
        (最後の1人まで戦って死ぬことを強いた方が戦略的には正しかったのかもしれない。)
         (その言葉に喜んで従う者もきっと多くいただろう。だがシャンタクァにはそれはできなかった)
        (希望に殉じるのではない、希望を作るために戦うのだという言葉に一片の偽りもなかったのだ。)
        -- 2012-09-11 (火) 00:07:04
      • (その希望の種は、他でもない明日をよりよく生きようと決意した人間にほかならなった) -- 2012-09-11 (火) 00:09:13
  • 《 帝 国 残 党 掃 討 戦 》
    • (北門。最前線)
      ちぃいいぃい!(急造バリケードの影に隠れつつ、いつかのようにへたり込んで歯噛みする)
      (既に兵糧尽き、六稜軍の全数も2500余にまで落ち込んだ、黄金暦227年。5月初頭)
      (遙か東で伸びる狼煙……続き狼煙である。中継地点にいる部隊が東から順番に狼煙をあげることで遠方にも簡易連絡をするための手段)
      (帝国では最早時代遅れの手法。つまり、天教術による魔術連絡すら既に覚束無い有様であるという証ではあるが……)

      (それでも、今はどのような福音よりも高く、朗らかな嬌声であった)

      全軍!! 時間は稼いだ!! これよりゾドより脱出する!
      総員点呼!! -- 宗爛 2012-09-05 (水) 22:55:51
      • (再編成した部隊に小越の名はついていない。唯率いる者の名がつくのみである)
        阮焔隊、置き土産の準備は出来てんぜぇ! 動けねえ奴らの「覚悟」も聞いた
        っとァ!!
        (飛んできた矢を手近な槍で打ち払い、そのままの勢いで投擲。狙わずとも獲物は無数に居る) -- 阮焔 2012-09-05 (水) 23:01:15
      • (連戦に次ぐ連戦、疲労や傷を受けずとも、いい加減神経が参る頃だ)
        (それでも、敵を少しでも威圧する為に戦い続け、赤い魔剣を振るって大いに敵を恐れさせた)
        (今も、前に出てで鬼神のように魔剣を振るい続けていた。その耳に、宗爛の言葉が届く)

        ようやくか……暁翼、ここに居るぞ!
        (返り血で赤く染まった翼が、高々と吼える) -- 暁翼 2012-09-05 (水) 23:08:26
      • よし……アベル、薄荷からも連絡があった
        これより六稜軍はレムザにまで後退する。既にレムザには将義率いる戌徒隊が先行している
        レムザの勢力圏まで逃げ切れば一先ずは安全だ
        また、ゾド内部で未だ立てこもっている第4師団は『恐らく』情報の不手際で最後まで篭城を続けるだろう
        『まこと遺憾ながら』我々にはその情報の齟齬を正している時間がない
        このまま第四師団の援護を受けつつ強攻突破を敢行する
        既に複雑な命令を末端にまで伝えられるだけの余力は我が軍にはない
        やることは至極単純だ -- 宗爛 2012-09-05 (水) 23:20:19
      • っはは! 予定通りの死地だなァおい!
        (小越の兵は死に場所を求めている。先の王都決戦で、否応なくそれを自覚させられた。ならば、行くべきか)
        暁翼の切り込み隊と連動して、要塞に目が行って防備の薄い場所を食い破る!
        遅れんなよティウ・ベトども! 退屈とは無縁の享楽をぉ堪能させてやる……!
        (既に極少数の戦力となった西句の民は、狂喜の声をあげる。敵兵の死体から奪ったガントレットを手に、宗爛に振り向いて)
        行こうぜぇ、大将ォ! -- 阮焔 2012-09-05 (水) 23:29:47
      • レムザか…懐かしい名前だ
        (宗爛の指示を、剣を振るいながら聞いて行く)
        なるほど。情報ってのは本当に恐ろしいな…
        (裏に隠された意味は言わずとも分かる。この状況できっちり建前を並べておくのは頼もしいというかなんというか)
        ようやく脱出に入れるわけか…
        (声が聞こえたのか、こちらも指示を簡単に出しておく)阮焔の部隊に合わせて突破するぞ。なに、宗爛の指示と、俺の突撃について来れるなら生き残る目はある
        (そういうと、敵の薄い目を見つけ。動きだした) -- 暁翼 2012-09-05 (水) 23:35:17
      • 無論だ。既に準備は済んでいる
        (頼もしい阮焔の雄叫びを聞けば、自分もまた狗骨槍を構え、黒咲に跨って声を張り上げる)
        各砲員!! 一斉射!! 打ち切って構わん、前線に穴を開けろ!!
        (後方より轟音が鳴り響き、弩砲、火砲、魔術砲が火を噴く)
        (同時に敵前線が吹き飛ばされるが……未だ穴が開くには至らない)
        (相手も相当数を動員しているのだ。一筋縄ではいくはずもない)
        ま、当然か……(しかし、宗爛はそれも織り込み済みであるといった様子で溜息をつく)
        総員! 突撃はまだだ! そのまま止まって応戦しろ!!
        案ずるな、既に手は打ってある! -- 宗爛 2012-09-05 (水) 23:55:09
      • (矢張り最前線で、しかもそろそろ左腕が完治し得意の拳法を十全に活かせるとなれば、仮面の将の血も滾る。奪った鉄の手甲は破壊された獣骨のものと比べ重く、二本の牙も無いが)
        Da,,,,,,,ッ!!
        (重量を活かして拳を叩きこめば、直突の一撃でスリュヘイムの不死兵を行動不能にすることも容易い。これはこれで悪くは無かった)
        (顎から下を頚椎ごと吹き飛ばした姿勢で宗爛の指示に首を傾げる。が、その口元には常の笑み)
        (将への信頼故に、その場に足を止め押し寄せる統一連合の兵へと拳を、脚を叩きつけ一騎当千の勢いで敵兵を屠る) -- 阮焔 2012-09-06 (木) 00:02:05
      • (火砲、魔術砲の雨の中。その軌跡を、爆風の範囲に至るまで知悉しているかのような動きで真っ先に前に出る。突撃はまだと分かれば、突破するのでなく、踏み止まった)
        死にたくない奴も死にたい奴も平等にかかってこい
        (着弾地点より僅かに後ろで、踊るように魔剣を振る。足を斬り、腕を飛ばし、殺す事無く敵の負傷者を増やして、そして蹴り飛ばす)
        (暁翼の周囲だけ、空白が生まれる。銃を先見で避け、囲みを捌き、突出してきた物を例外なく斬り飛ばす斬撃の竜巻と化している) -- 暁翼 2012-09-06 (木) 00:23:01
      • (側近達の活躍もあり、それほど兵数を減らさずに踏ん張ることができたが……それでも多勢に無勢。じりじりと包囲網が縮まり、前線が押し返されていく)
        (砲を打ち切ってしまったせいでこちらには支援がないのだ。その差が生まれ始めているのである)
        (いよいよ、北門を直ぐ背後にまで背負い、バリケードから身を乗り出す兵士の数も少なくなる)
        (全滅……そんな言葉が皆の脳裏を過ぎった次の瞬間)

        (北門が、開門する)

        (今まで閉じられていた北門が突如開門し、敵は歓喜し、味方は落胆の表情を浮かべる。いよいよ落城かと、誰もが思った)
        (宗爛とその側近たち以外の誰もが)
        何とか、間に合ったか
        (味方の絶望を裏切り、敵の希望を駆逐し、それらは戦場を蹂躙する)
        (瘴気を纏った巨大な……腐臭を纏った巨体のシルエット)
        (それは何かの群体だった)
        (そう、それは、騎獣の、魔獣の、蟲の……それらの死体の群体)
        (姿形は違えど、この西爛戦争を経験したものなら誰もが理解する。同時に誰もが恐怖する)

        (柱の騎士。否……それは……)

        全軍突撃!!


        柱の獣に続け!!

        一気に突破するぞ! -- 宗爛 2012-09-06 (木) 00:49:24
      • (じりじりと後退しながらも、暁翼とは対象的に縦横無尽に飛び回り、一撃の元に敵兵を屠る。遠間の敵には奪った武器を投擲し、拳法の殺傷領域に入った者は首を、心臓を破る打撃を加えて)
        (しかし矢張り、戦争とは数が物を言う。一騎当千の英傑のみでは、戦線に穴を開ける事は叶わない)
        (それが叶うとするならば)
        (それは)


        おい、ありゃあ……
        (思わず、開門する要塞を振り仰ぐ。何という威容、何という──)
        (怯む敵兵の隙を飽くまでも冷静に突き、一瞬の戦局の緩みを脱出の勝機とするべくより一層羅刹の如く猛りながらも)
        (仮面の奥の視線は、六目の仮面を捉える)

        麒麟児と例えたがよぉ……
        (そう。聖獣などではあるまい。かつて大爛の軍を苦しめたソレを、そっくりそのまま再現してぶつけるその手管)
        (形容するには、七孔無くして帝とも呼ばれ名の通りの概念を司るこの獣の名が相応しい)

        渾沌……! -- 阮焔 2012-09-06 (木) 01:08:15
      • ハ、ハハハハハ!
        (笑うしかない。敵の技術を奪い、それにより相手を蹂躙していく様は筆舌に尽くし難い)
        …しかし。虫や獣だからかね。怖ましさは向こうの騎士ほどじゃあないな
        (なにはともあれ、あれの突破力があれば。その勢いでこの場はなんとかなるだろう)

        (渾沌、と阮焔が名付けた通りに、あれが通る後は混乱し、気が乱れていく)
        ちょっと手を加えてやらんと、人間にゃ通れんな…!
        (後始末をするように、獣の後を俊敏に走ると、自身の力で突破口を僅かに広げていく) -- 暁翼 2012-09-06 (木) 01:12:23
      • ならば、目口をあけてやらねばなるまいよ。無論、我等ではなく……この戦場そのものにな!!
        (黒咲を駆り、狗骨槍を振り回して突貫)
        (先頭の連合兵の首を吹き飛ばし、黒咲が更に前の騎馬を噛み殺す)
        振り返るな! 立ち止まるな!! 進め、進め、進め!!
        命を散せ、命を燃やせ! 今を生きるために!
        只今こそを生き延びるために!!

        (黄金暦227年 5月2日)
        (六稜軍死者350余名。不明者150余名。重傷者200余命。負傷者1800余名。ゾド要塞より脱出)
        (瘴気と腐臭を撒き散らし、侵攻を阻んだ敵のこと如くを喰らい潰した彼らの功績は……以後の歴史でも、誰に語られることもなかったという)
        (それでも、彼らは生き延びた。あの地獄を)
        (そして、これから続く地獄へとまた、足を踏み入れる)

        (生きるために) -- 宗爛 2012-09-06 (木) 01:43:01
    •  
       
      道を開けよ
      (雪崩の如く沸いて出た異形の獣らと六稜の軍に目を見開いていた兵らへ南方侯は下す)
      (北門を包囲していた連合軍の一部が巻き込まれ、それでも一部はなんとか側面にずれこみ難を逃れた)
      (あれは一体なんだったのか…?去来する驚愕の存在、しかしその思い悩む間もなく王は告げる)
      門は開いた。今こそ落城の時である。逃げた獣は追うな、今はただゾドを落とすのだ。
      (穏やかにして厳しい声が軍に広がり、立て直された。続く言葉は一つ)
      大爛の兵も、抵抗するものも皆殺しにしろ。捕虜は取るなかれ
      以後、大爛に組みすることがいかに卑劣であるか知らしめよ
      (そう…それは元商人ギルドの長らであってもだ。 ここに国はない)
      (国引きを待つ荒地なのである。そして、この東方を収める拠点となるべくの中つ都)
      (雪崩れ込むように統一連合の軍はゾドの北門へ…) -- ヴァイド 2012-09-06 (木) 01:39:46
      • 「よいのですか太陽王。あの獣らを追わずとも」
        今はゾドを落とせばよい。ここが沈めば実質東方の平定も終わるようなものだ。
        (それにあの異形…成る程、あの声、あの六眼の面…宗爛か、本爛の知識を使ったのだろう)
        (しかしこの局面で使うということは…)

        末期であるな
        「は?」
        いやなんでもない
        (この西爛戦争で武功、才を認められ将軍となった若い将校に呟き)

        制圧戦は柱の女王、近衛らを筆頭に騎士、王を…新しく定めた交戦規定により動かせ
        数は充分ある、そうであろう
        「仰せのままに」

        (そうして始まる制圧戦は統一連合の戦術を都市内部戦闘において切り替えた戦術である)
        (柱の騎士を筆頭に、マスケット兵、バーサーカー、そして…であるが1つ違うことがある)
        (それは大爛の兵士らに機動力が全くないという点である)
        (故に、暴力と壁を備えた彼らを前線に出し押しつぶすという制圧戦は…西爛戦争始まって以来)
        (攻勢に出た場合であるところの圧倒的な力を見せ付けていた) -- ヴァイド 2012-09-06 (木) 01:51:19
      • そしてそれより一週間ほど制圧戦は続く

        「王!西南区画にて市民が篭城し抵抗をしています!」
        区画に油を撒き火を焚け。1人たりとも逃すな

        「太陽王、王宮にて大爛軍第四師団と名乗る兵らが投降しました!」
        マスケット兵にてその場で処刑しろ。死体は街中に吊るせ

        「カイル様、北東の教会にて教会の司祭らが孤児と共に立て篭もっています!」
        連中は悪魔に唆された異端者である。打ちこわし火にくべてその血一滴も大地に流すことは許さん

        「南方候殿、中央にて元商人ギルドの豪商らが戦後について話したいと」
        この東方市場経済はこれより統一連合が引き継ぐ。風向きにより尾を振る古き強欲の悪徳は処断せよ

        「王、南方山岳水流門にて商人ギルドとその傭兵が篭城を」
        攻城兵器にて施設ごと破壊しろ。この地にての足掻きも交渉も無駄と知らしめよ -- ヴァイド 2012-09-06 (木) 02:08:43
  • 《 帝 国 残 党 掃 討 戦 》
    • (ゾド要塞の一角。六稜軍の守る北門の物見台でへたり込んでいる)
      (何度目かの強攻をしのぎきった直後だ。一度は1万を越える大軍であった六稜軍も、今では既に3000あまり)
      (正確に数えればもっと少ないかもしれない) -- 宗爛 2012-09-05 (水) 00:44:28
      • (未だ散発的に降り注ぎ続ける矢を骨槍で叩き落しながら、バリスタに背を預けて声をはりあげる)
        各部隊……生きているものから状況を報告しろ -- 宗爛 2012-09-05 (水) 00:48:08
      • (小越奴兵隊……否、「元」と言うべきであろう。その将は現在治療中の左腕を押して前線で立ち働いている。銀髪の副官が代わりに、宗爛へと告げる)
        小越奴兵隊は現在二十余名が前線で遅滞戦術を試みて居ります
        動けぬ者は十五名。残りは先のローディア連合王国王都の戦いで総て
        (副官の声は硬い。主が命じるのならばその生命を戦場に散らすことも厭わぬ女であるが、しかし)
        ……。
        (これでは先が知れる、と。口にこそ出来ぬが、そう思わせる態度は取っていた) -- 2012-09-05 (水) 00:55:48
      • ……そうか。御苦労。お前がここにいるということは少なくとも阮焔は未だ健在ということだな……後で少ないが、前線にも増援を寄越す。頃合を見計らってここまで退かせてくれ
        しかし、戦死者達には悪いが、遺体は回収してやれん。帝国式の弔い方ですまないが、戦葬とさせてもらう
        (ようするに何もしないということである。葬と名がついているだけで、実質上の自然淘汰だ)
        動けない連中にも、薬よりも先に毒を渡す事になってしまいそうだ。すまんな -- 宗爛 2012-09-05 (水) 01:01:44
      • (そこに新たな足音。宗爛に深く礼をした蓮が首を巡らせれば)
        (返り血で半裸の上半身を染め上げた仮面の将。肩を竦めて、宗爛へと言葉を投げる)
        連中も納得ずくだ。ンなトコまで付き合った連中はなぁ
        (首をゴキゴキと鳴らし、ため息を一つ)
        っつー訳で北西の掃除の序にありったけ地雷と罠仕込んで来たけどよ、長くは保たねぇーな
        (副官に手振りで指示して下がらせ、一息)
        で、どぉーすんだ大将。撤退の道筋としちゃ、後はタイミングだと思うんだけどよぉ -- 阮焔 2012-09-05 (水) 01:14:04
      • (ただ一人、不気味な程に超然と…というよりは、無傷で疲労を感じていない顔をした暁翼が顔を出した)
        (戦えば無双、という言葉が冠につくほど。味方からも畏れられかねない勢いではあった。最も単騎故に戦況を変える力は全く無かったが)
        (爛煌が消えて以来、戦う時以外は黙考している事が多いため、不気味ながらも頼られている)
        暁翼、戻りました
        ここまでよく持った方だと思うが、斬り込み隊で戦えるのはは3分の1くらいになった
        …あまり生かしてやれなくて申し訳ない
        (爛煌の居なくなった後も、帝国兵を出来る限り活かすと言う方針は尊重して戦っていたらしい) -- 暁翼 2012-09-05 (水) 01:14:19
      • (共に戻った阮焔と暁翼にそれぞれに首肯して、無言で労う)
        (以前は口煩かった部隊長の殆どは戦死し、既に六稜軍の柱と言えるべき存在はアベル、阮焔 、暁翼、薄荷、将義という有様になっていた)
        (アベルは今も前線で戦い続けており、将義も前線を抜けてさらに深く踏み込んでいる。薄荷は薬の調合と手当て……そして安楽死の世話で大忙しだ)
        (実質、戦力として部隊を率いる人間の約半分が此処に集っていた)
        (阮焔とは以前よりも幾らか話すようになり、暁翼とは会話こそ減ったが、思うところは重なる事が多くなった)
        (煌爛についてはあまり尋ねず、そして語らない。語らずとも暁翼の傍らにいることは知っているのだから、その必要もないのだ)
        (どちらでも同じことだ)

        暫くは……最低でも、もう一ヶ月はここで篭城だ
        まだ本隊がガルガの門を越えていない。彼らが帝国本土にまで戻るまではここで踏ん張り続けるぞ
        仕事も果たさず帰っても、処刑台送りになるだけだしな
        恐らく、5月の頭頃が最終便だ。そこにあわせて脱出する
        大声ではいえんが、友軍は切り捨てる。そこまでの余裕はない -- 宗爛 2012-09-05 (水) 01:26:55
      • (まだ、爛煌が消えた事は言えていない。余裕がなかったのと、整理がつかなかったのと)
        (いずれ、宗爛には話すつもりではあるが、この状況下で切り出す機会を見つけられなかったのだ)
        5月頭か……長く感じるだろうな
        (状況は以前として厳しいし、敵の攻撃の手は緩まないだろう)
        脱出後に、逃げきる算段はついてるのかい? -- 暁翼 2012-09-05 (水) 01:41:34
      • (泰然自若、暫く見ぬ内に様相の変わった暁翼をちらりと見やる。言葉を交わした事はあまり無いが、彼もまたこの修羅場を生き残った戦士であるならば、別れる事が在るにせよ一度位は杯を交わしたいものだと思う)
        (が、今はそんな余裕など六稜軍に在りはしない。故に宗爛の言葉に耳を傾け、頷くのみで)
        一目散って具合だぁーな本隊も。追撃が執拗な分、俺らが足止めを果たさねば、か
        (果たして一ヶ月持ち堪える事が可能なのか。持ち堪えたとして、生きて戻る事が出来るのか。前線で戦う兵らは其処に何よりも不安を感じるであろうが)
        まぁー士気については問題なかろーな。うちの大将は麒麟児だ
        将がその意を汲んで十全に働きゃー、兵もまだついて来るだろーさねぇ

        (尤も、それは今まで以上に死線を越えると言う事でもあるのだが) -- 阮焔 2012-09-05 (水) 01:42:20
      • 勿論。そんなものはない(驚くほどにはっきりと、包み隠さずそう伝える)
        未だ、本爛兄様の雷名を利用して物資を上から取り上げられているが、上の連中は皆、我々より早く本土に引き上げる
        最終的には孤立無援だ。そうなったとき、ガルガの門についていれば我々の勝ち。そうでなければあの世行きだ

        ひとまず、ゾドから脱出した後はレムザを目指す
        本当はガルガの門まで強攻したいところだが、最早六稜軍にそれだけの体力は残されていない
        ゲリラ戦を展開しつつ、文字通り敗走を続ける
        敵対都市への略奪も道すがら行うぞ
        物があるかぎりは士気は維持できる

        (そして、阮焔の言葉をきけばくすりと微笑み)
        麒麟児とやらになった覚えはないが、民と兵がそれを求めるならそれのフリくらいはして見せるさ
        猫被りには自信がある -- 宗爛 2012-09-05 (水) 02:05:19
      • (阮焔の視線に気付いたか、軽く目礼する。話す機会こそ余りなかったが、戦場で連携を取った経験は何度かあった)
        成程(全くもって単刀直入な回答に笑った)
        さて、何人生きて帰れるか…敗走を続けて略奪して、か。追いつかれない様に補給もするとなると大変だな…
        (大変だな、と言いつつ苦にもしてない顔なのは、まぁいつもの事である)
        麒麟児ね、フリにせよ何にせよ。あの城であいつと会って、まだ生きてるなら十分すぎる力の証明な気はするな
        (あの、本欄という大物がどうなったか、明確には知らない。気にもしなかったが、宗爛を見てふと、思い出したくらいだ)
        やらなきゃならん事があるうちは死ねないしな。こっちの事は存分に使って、生き伸びる手を立ててくれ -- 暁翼 2012-09-05 (水) 02:16:52
      • ま、そういう戦い方は得意だしな。
        (兵が減っている事など歯牙にも掛けぬ、と言った風情で事も無げに言う。あくまで気楽を演じるのが自分の将としての役目だと任じているのかも知れない)
        っはは、大将が猫っ被りならぁ、他の皇子様連中は鼠だ鼠。
        (奴兵には過ぎた言葉であるが、どうせ今の六稜軍に咎める者など居るまい)
        ま、くたばった連中の分はやることやんねぇーとだしなぁー。俺も生き延びる一助に使えんなら、いくらでも。 -- 阮焔 2012-09-05 (水) 02:30:15
      • 少なくとも、ここにいる3人は生き残る。生き残らせる
        (外套を翻し、踵を返して階段を下りていく)
        猫は猫らしく。鼠の尻尾を追い回すとしよう

        暁翼、お前はすこし休んだらまた出撃しろ。お前が前線に出るだけで威嚇になる
        阮焔、お前は夜襲の準備をしろ、それが済んだら休んでくれ。羊をさばく許可を与える。英気を養っておけ

        2人とも、無理はするなよ
        お前たちは既にあらゆる計画の頭数に入っているんだ
        お前たちに死なれたらここで詰みだ
        それを強く自覚してくれ……では、またな -- 宗爛 2012-09-05 (水) 04:13:35
    • 【カタクァ独立】

       そこはゾドのずっと南、東ローディア南部、砂漠の中にある都市国家の一つだった
      その街のすぐ側にある統一王朝以前の宮殿遺跡の広場に人々は集まっていた。
      武器を手にしたカタクァ歩兵、駱駝騎馬兵達はカタクァに同調した南部部族の者たちが
      広場に居並ぶ。だが、その場に居たのは兵士達だけでは無かった。故郷を追われ戦列に
      加わった兵士達の家族や、老いた者や子を連れた母も居た、親を失った子供達、怪我をして
      戦えなくなった男達も居た。
       これからついに西にも東にも居場所の無かった彼らが大規模な攻勢に出ようというときに
      なぜこれほど多くの戦えぬ者たちがこの場に呼ばれたのだろうか、誰もが疑問に思っていた。

       やがて砂塵を払っただけの遺跡の広場に集った人々の前、崩れかけた宮殿の柱の奥から
      飛爛、今はカタクァの王シャンタクァと名乗る彼女が姿をあらわす。
       彼女にとって軍人、非軍人を問わず戦いへ駆り立てる言葉を投げるのはこれで2度目、最初
      はカタクァ本国でおきた反帝国蜂起の時。その時は圧倒的な怒りと熱気に押され、ただ望まれる
      ままに帝国を討てと命じることしかできなかった。
       だから今この時、どうしても伝えなければならないと堅く決意して………。
      「戦いに出る前に聞いて欲しいことがあるんだ」
      特別な衣装ではない、かつて彼女が飛爛であった時と同じ、短い白のワンピースとズボンという
      本当にいつもどおりの格好で彼女は静かに語りかけるようにはじめる。その広場に小さな声で
      も総ての人々に聞こえるように仕掛けがしてなかったら届かないような声だ。

      「私達は奪われたものを取り返しに行くんだけど、それは街や家や財宝を奪い返すためじゃ
       ないんだ」
      「本当に取り返さなきゃいけないものは誰もがこの地に生まれ落ちたときから、王も貴族も
       富める人も貧しい人も虐げられ、迫害される人々にも与えられているはずの自由」
      およそ、これから出陣しようという時にする演説の型とは違っていた。広場の集った人々は
      静かに語りかけるシャンタクァの声を黙して聞いている。

      「たとえ姿が異なっていても、信じるものが違っていても。どんな人の上にも太陽がのぼり
       月と星の輝く空があるように、自由は誰もが与えられた大切なものだから」
      「だけど、今のこの地上はそんな当たり前の喜びすら得られない、悲しさで満ちているんだ」
      「誰もが争わずに、その手に人を殺す武器じゃなく、生を繋ぐための道具を持って生きる」
       喜びを知っているのに、分かり合えない辛さも仲間を得ることのうれしさも知っているのに
       誰もが生きるために、欲望を満たすために奪い合いをして、とうとうそれはこの大陸全部に
       まで広がってしまったの」

      「でもそれでいいのかな、北の山脈はこの戦いで誰も住めない地になった。多くの人達が
       戦場で死に。ただ平和な暮らしを守りたかった人達が、喜ぶことも歌うこともできない憎しみ
       の塊になって屍となってなお戦うような大地の上が私達が生きるべき場所なの?」

      沈黙の中に一息、間をおいて彼女は言葉を続ける。
      「それは、違うよ。この戦争の事だけじゃない、私達はみんな知らないうちに、欲しければ誰か
       から奪えばいい、それが当然の競争なんだって思い込まされてる」
      「奪われた者はいずれ必ず奪い返しにやってくる、憎しみは消えない。私は誰かから奪いとった
       糧で子供達を育てる事が本当の幸せだとは思えない。」

      「誰かと殺し会うために私もあなた達も生まれて来たんじゃない。本当の平和を地上の上に育て
       るために生まれて、自由を手に幸せになるために生きてるんだ」

       宮殿遺跡の暗がりの中から、ゆっくりとココロアがシャンタクァの元へと歩み寄った。彼女が語る
      壇上は集った人々に程近い場所にあり、いっそうその巨大さを蒼さを印象付ける。
      「だから、私は奪わない。渇いた大地には水と耕せる土をつくる術を、今飢えて苦しむものには食を
       正しき怒りには翼と爪を。」
      「私は支配を与えない、私はカタクァの王だけど、ここをカタクァの地とする気はないの。」
      「流れる血も貧富の差も、強きも弱きも、誰もがただ空の下に己の信じる国と民族の誇りを持ち
       命育むことを許される、地に境を引かない新しい国を与える」

      「私の名前はシャンタクァ、カタクァの神話で世界の終わりに舞い降りる鳥の名前の王様。」
      「だから、私はこの憎しみと奪い合いに満ちた世界を終わりにする。だからみんなで、新しい
       新しい命と自由に満ちた世界を作って欲しい。」
      「それが、終末の名を冠した私がみんなに一番あげたいものだから」

       ココロアが大きく翼を広げた、その背に飛び乗ったシャンタクァを乗せて、ついに下された出陣
      の合図に鬨の声をあげる兵団の上を一陣の風となって舞い上がった。
       この日ついにカタクァは独立を宣言し、終の地となる戦場へと進軍していことになった。 -- 2012-09-05 (水) 01:13:00
      •  ローディア、大爛の山脈を隔てた二つの地で大規模な反乱が始まった。 彼らは「新たなるカタクァ」の名の下に帝国、そして大陸に支配を置いていた総ての
        勢力に対して解放の戦火を広げたのである。 -- 2012-09-05 (水) 01:29:00
      • (シャンタクァの演説が民衆を沸かせるその最中。那岐李はその熱狂の中には身を置くことは出来なかった)
        (この演説が、この決断が彼女の言っていた「未来のための戦い」なのだろう。それは、分かる)
        (彼女が己の理想の為に行動を起こしたその勇気も、その崇高さも十分に理解できる。それだけのカリスマが彼女にはあったし、それを理解するだけの時間、自分は彼女達と共に過ごしてきた)
        (だがしかし。やはり心の奥底を縛る茨がギシリ、と音を立てて胸を締め付ける想いだった)
        (彼女が語る未来は理想論とも思えるが、それでも彼女なら成し遂げてしまうのではないかと思わせる何かがあった)
        (だがしかし―)
        ……私には貴方のおっしゃる世界が見えない。私は…怨嗟の想いのみで此処までたどり着いたのだ
        その私が…綺麗事を並べて刀を振るうなど、出来る筈も無い。……そんな私に、貴方の作る国に居る資格などない
        …ならば、私はあくまで怨嗟のために刀を振るおう。それが結果的に貴方の道を切り開くのならばそれで良い…
        どのみち眼前の敵は全て切り払わねば理想は叶うことはないのだ…それで、いい……
        (シャンタクァの演説に同調し、鬨の声をあげ進軍する歩兵の先頭にあって、この男は尚も己を縛る鎖からは抜け出せないで居た)
        (彼女が語る理想は空を舞う翼があるからこそ得た答えだ)
        (地を這う愚かな蛇如きには理解の及ばぬものだと。そんなことさえ考える)
        (やはりカタクァとカガチは決定的に別の民族だったというのか。己を支えてきた芯が揺らぐのを押し殺しながら、次の戦場へと向かうのだった) -- 那岐李 2012-09-05 (水) 02:07:32
  • 《 皇 帝 崩 御 》 -- 2012-09-01 (土) 23:30:37
    • いける……勝てるぞ!我が軍は…!! 戌徒隊、そのまま前進!!
      (崩壊する王都の城壁を見れば、その男らしからぬ高揚した声を上げる。だがそれも仕方ないだろう
       今こうして前線に立っている帝国軍人は皆例外なく目前の勝利に興奮し、士気は最高潮なのだから
       一方、相対する連合側の兵士の中には戦意喪失した顔も散見する状況。あとは消化試合と言ってもいい) -- マサヨシ 2012-09-01 (土) 23:41:17
      • おおおおおおおぉぉぉ!!(刀を振り上げ)聞いたかてめぇら! 前進、前進だ!!
        勝てるぞ……戦いに、勝てる! これほど聞こえの良い言葉があるか!? ないだろうが!
        (玄骸も興奮した様子で進軍する。前へ、前へ。王都に迫りながら) -- 玄骸 2012-09-01 (土) 23:56:24
      • (思えばこの西爛戦争で一度として誉ある勝利を飾ったことは無かった。ゾルドヴァ遺跡群での戦いではひたすら囮として使われ
         一帯を占領した後は残党や逃げ惑う異国の民に矢を射掛け続けた。ゾドでは東ローディアの老兵を退けるも、その不屈の想いに圧倒された
         汚職に染まった貴族を捕らえ東ローディアの民に感謝されもしたが、それ自体が帝国軍の打算的な目論見の一部…
         第一次バルトリア会戦では本隊を逃がす殿として柱の騎士に挑むも、結局は力及ばず最低限の役割しか果たせていない
         その後は南方戦線に異動するも、帝国軍の卑劣な策を悟らせないための陽動。都市ゼナンの人々を皆殺しする片棒担ぎだ
         狂乱する神聖騎士との相対は、その騎士が半死半生だから生き延びただけ。遅参のお陰で助かった命だ…
         その後はかえって開き直る事が出来、宗爛将軍という己には勿体無い名君の下につけたものの…まだ恩は返せていない)
        嗚呼、ようやくだ……ようやく、己は――

        (その時、第二皇子凰爛率いる帝国軍本隊が何故か動き始めた。後方へ。そんな作戦は誰も聞いていないし、そもそも意図が分からない)
        押せー! このまま残る連合の兵を蹴散らし、突入せよーーーー!!
        (だが、今の将義は前しか見ていない。希望しか見えておらず、状況の変化を確認できなかった) -- マサヨシ 2012-09-02 (日) 00:21:18
      • 栄光への回廊(ロードオブグローリー)は目の前だッ!! 全員進みやがれッ 押し切るんだよ!!
        (玄骸もまた、冷静な判断を失っていた。普段から熱くなるタイプではあったが、目前にした勝利に酔っていたのだ) -- 玄骸 2012-09-02 (日) 00:29:08
      • (しかし、熱に浮かされアドレナリンの奴隷となった前線の帝国兵達にもやがて状況の変化は伝播してしまう…
         凰爛率いる帝国軍本隊だけではなく、他の有力皇族達もこぞって撤退を始めた。前線の後方に陣取っていた帝国軍隊は蛻の殻
         後方の砲撃部隊がいなければ、連合側の砲も牽制ではなく前線へ雨を降らせる暇が出来るのだ
         まだ勝利を諦めていなかった連合側の指揮官にとっては、まさに勝利の女神が微笑んだ瞬間であった…)

        (前線各地から断末魔の叫びが聞こえる。きっと連合の兵だろう…だが情けはかけない。今は何より勝利が欲しい!
         ……しかし、何故だろうか。今相対している連合の兵達は妙に手強い…まるで、逆転の絶好機を得て士気が上がっているかのような――)
        !?
        (自分の眉間目掛けて飛んできた銃弾を刀で弾く。そして左右を確認すれば、断末魔をあげているのは帝国の兵達だ
         城壁の上からの矢、銃撃を受けて次々と倒れている…たった一瞬だ。たった一瞬で立場が逆転している)
        どういう、ことだ……? -- マサヨシ 2012-09-02 (日) 00:45:04
      • なん……だと…おいてめぇら、何してやがる! おかしいな……勝ってるのに士気で負けるわけがねぇ…
        (向かってくる矢を切り払い)おい将義! ここは一旦退くぞ!! 将義、聞いてんのか!? -- 玄骸 2012-09-02 (日) 00:51:48
      • (玄骸の呼び掛けはまるで耳に入っていない。何故なら、左右の次は後方を確認したからだ)
        お、い……どうして、本隊が撤退している? もう少しでローランシアを落とせるのだぞ…?
        (前線に残された他の部隊も後方部隊の撤退を察して少しずつ撤退していく…気付いていない部隊は今も戦ってるというのに)
        何故だァ……! 何故帝国軍は撤退しているんだッ……ぁぁぁぁァァァァアアアア!!!?
        (冷静さを欠いた将義が吼えた。……いや、咆哮というよりも慟哭に近かったかもしれない) -- マサヨシ 2012-09-02 (日) 01:01:10
      • おい、将義! 将義ッ!!(将義の肩を揺さぶり)しっかりしやがれ!!
        いいか、流れが変わったんだ! 何かが起こった、それを認めろ!!
        お前は……戌徒の隊長だろうがよ!! こんなところで情けなく呆けてんじゃねぇぞ!! -- 玄骸 2012-09-02 (日) 01:15:23
      • 五月蝿いッ!!(玄骸を押し除ける。ふと周りを見れば、戌徒部隊の奴兵達も次々と討ち死にしていた…)
        何故だっぁ、嗚呼ァ…! 漸く、漸く!勝利なき進軍から解放され誉れある勝利を飾れると思った!
        将軍にも義理を果たせると思ったッ!なのに何故ッ…何故なんだぁァァァぁっああああ!!!!
        -- マサヨシ 2012-09-02 (日) 01:27:58
      • (水のような男である将義が見せた激しい動揺と混乱―――その姿を見るや冷静に判断し)
        わかんねぇよ! だが、今は撤退が先だろうが!!(ばっと手を後方へ向け)
        戌徒部隊は撤退、撤退だ!! 将義隊長を連れて下がれ!!(舌打ちを一ツ)あんまり手間かけさせんなよ、将義ィ!! -- 玄骸 2012-09-02 (日) 01:44:02
      • (それは感情の爆発としか言いようが無かった。長い間苦渋を飲み続け、ようやく欲しかったものが念願叶って目の前に出された
         だと言うのに、上の人間のワケの分からない都合で男のたった一つの願いが潰えたのだ
         号泣した。戦場の砂埃でボロボロになった喉に血が滲むほど遠ざかっていく帝国本隊へ叫んだ。戻って来い、戦えと…)
        戦え…戦えよ……! あと少し…! ほんの、少しだというのに…!! どうして退っ――がっ、ゴホッ!ゲホッ……!
        (文字通り血反吐を吐きながら、大の男が外聞も無く子供のように泣きながら隊員達に運ばれている…)
        ……なぁ玄骸、どうして我々は撤退しているんだ…? 勝利は目の前だった…何故、こんなことに……く、ぅあああぁぁあ…!
        (帝国軍本隊の撤退は皇帝崩御の報せを聞いてのことだった。彼等は国の勝利ではなく自分達の権力闘争のために戦場を我先にと去った
         皇族達の個人主義の前に、武士の小さな願いは容易く蹴散らされた。ただ、それだけの話……) -- マサヨシ 2012-09-02 (日) 01:50:05
  • 【城門前】 -- 2012-09-02 (日) 00:14:33
    • (流星は不死の兵団と統一王朝の騎士を齎し、やがて舞う風が砂埃を払う。やがて詳らかになるのは、城門を背に油断無くマスケットを構える兵と、六刀を手にした阿修羅と、重甲冑に身を包んだ騎士)
      (そうして、身体の至るところから血を吹き出しながらも、悠然と立つ仮面の将)

      仕切り直しだぜ、野郎ぉー共。
      (圧倒的不利。だがそんなものは、戦いを止める理由になどならぬ。片手を上げて、部下達に準備の指示を送り──)
      火砲用意!ブッ散らばれやぁ、西の兵ども!!

      (──進軍に追いついた火砲部隊が、火薬の詰まった砲弾と龍勢を、雨霰と城門の敵へ浴びせ始めた)

      っははははぁ!! いーぃ花火じゃねぇーかよぉ! あぁ!? -- 阮焔 2012-09-02 (日) 00:21:21
    • …急に賑やかになっちまったな、まさか戦場で知った顔がこうもいっぺんに出てくるたあ
      …!ここへ来て、まだそんだけ持ってんのかよ!!(駆け出しざま、城へ向け龍勢を放つ兵の一人を斬り倒す)
      っづ!だぁくそ、近づけねえ…!(雨の様に放たれる火砲と龍勢の炎の余波は、それだけで人を寄せ付けぬ熱気の壁となる)
      (着弾の度に人がゴミの様に吹き飛び、地面に叩きつけられた玩具の如く、バラバラになる)
      これじゃ近づく前にお陀仏だぞ…おい何とかならねえのか騎士様よ!?(怒声に近い叫び声で、レーヴェンフックに問いかける) -- 胡久美 2012-09-02 (日) 00:33:48
    • 見誤っては居らぬか?修羅よ
      (火の粉を浴びながら、最前線に立つ。決して「個体数」は多くない戦列歩兵―重装甲の、歩くことがやっとの不死兵らを引き連れて)
      横隊行進、公国の盾が硬さを思い知らせい!
      (横一列に並び、砲撃を受けながらも…確実に進み、マスケットを撃ちかける)
      (装甲は強固、なれど鈍重 防衛戦闘に最適とも言える公国の兵は、王城を前に本領を発揮した)
      (「吹き飛ばない」のである。行進は止まらない―じりじりと、距離を詰める 城壁が崩れるのが先か、横隊が砲兵の喉元に迫るのが先か ギリギリの勝負である) -- レーヴェンフック 2012-09-02 (日) 00:48:29
    • (鈍重な重装歩兵。しかし見よ、その城塞のごとくの盤石さを。彼らにとっては爆風も、砲弾も、戦場の恐怖ですら何ほどのものでもない)
      (横に広がった戦列は徐々に、帝国兵に接近する。この放火の中では、接近してその排除など望むべくも無い)
      (このような時頼りとなる空からの爆撃が可能なカタクァの兵は既に蜂起し、敵対勢力となって久しい)

      参ったねどぉーも……梃子でも動かんってかァ
      (顎髭を撫で付けつつ、思案する。そんな阮焔の傍ら、帝国兵としての装いの女副官が、何事かを耳打ちした)
      ……致し方ねえな。どぉーにも。

      (爆音の最中、その呟きはこの男にしては珍しく、苦渋を孕み……)
      (首肯の仕草をするなり、後方から破城槌──それもただの攻城兵器ではない。動物の内蔵に油を充填し、多量の火薬を満載した代物である──を複数構えた隊が、雄叫びを上げながら駆け抜ける)
      (お先に、と言う彼らの言葉に鷹揚に頷く指揮官。特攻兵達は鈍重故に隊列を変えづらいと判断し、重装不死兵へと一心不乱に突き進む)
      (マスケットから撃ち出される弾丸が少なくない数の兵を地に臥せるが、その速度は止まる事はない)
      (死を代価とした自爆特攻を目にして、仮面の将は唯、無言。) -- 阮焔 2012-09-02 (日) 01:11:32
    • (決死の思いで敵兵目がけ駆け抜ける兵士達、その心境たるや如何なるものか)
      (壁となる不死兵達が吹き飛ばされるなか、駆け抜ける兵士が一人、不意に倒れる…その体を、真っ二つに斬られ)
      キキキ!遊ぼうぜえお面野郎がよ!!(阿修羅が迫る、死を賭した想いを無惨に、無慈悲に踏みにじり、切り刻みながら)
      (手に携えるは6本の死神の鎌、それらは自在に振るわれ、爆破させる間もなく特攻兵の命をかりとり)
      ぉぉおおおお!!(青年は仮面の兵に迫るや、その六本の腕全てを振り抜き、阮焔を斬って捨てんとする!) -- 胡久美 2012-09-02 (日) 01:43:30
    • …む、あれは いかん、な
      (数本の大丸太、死出の装飾が施されたそれの足取りには迷いがない。効果のないモノに命を賭ける兵は中々居ないものだ)
      (騎馬は横隊の最前列を飛び越える。横目に、不死兵に辿り着けずに…阿修羅に斬られ、半ばに散った兵らの暴発した破城槌を見れば)
      (確信に変わる。目前に、残りの杭らが迫る!)
      統一王朝が騎士!エルネスト・フォン・レーヴェンフック!(先頭を、「掴む」 決死の突撃に、踵から火花を上げつつも止まり)
      鍛冶師アルメタル・アンヴィルが遺志の宿る、龍鉄の鎧を纏い!(「持ち上げる」 梃子でも手を離さぬと、荒縄にて身体を括り付けた兵ごと、地を軋ませながら)
      王朝が末子、その城を守るため…ただいま参上!(「投げ飛ばす」波状に押し寄せる、玉砕覚悟の直線軌道を描いた敵兵に)
      東夷の兵よ!我が力恐れぬならば、かかって来い!
      (全く長い、これまででも特に長い名乗りを言い切り。軍勢を引き連れた騎士が咆えた) -- レーヴェンフック 2012-09-02 (日) 01:57:56
    • ったく戦って奴ぁ本当によぉ……!!
      (これだけ部下を切り捨てて尚、笑う。戦闘という状況に魅入られ、最早抜け出す事など考えにも及ばぬのは羅刹そのものか)
      (両腕の牙が閃く。剣閃に合わせ振るわれる腕は最早神速。鋼鉄と獣牙がかち合い、啼くような響きが轟音渦巻く戦場に木霊する)
      (一合、二合、三合、四合、五合。)
      (致命傷は髪一重で避ける。致命傷でなくなった斬撃は五体を切り裂き血煙を吹き上げるが、しかし)

      (六合)

      (首の皮一枚を切り裂いて、一撃が逸れた)
      (同時に両腕に着けた手甲が、度重なる連戦によっての──そして胡久美の魔技を受けた事による負荷で、砕け散る。そして六合目を逸らした左腕は……深々と刃を縫い止めた)
      (迸る鮮血と、破片が舞う。その一瞬こそが勝機)
      ........aaaaaaaaaaaaaaaaaa!!!!!!!!!!!
      (右肘が畳まれ、右手の五指が揃えられる。風鳴りすら残して、形作られた貫手が槍となり)
      (咆哮とともに、攻撃後の胡久美の喉元へと突き出された)



      (一方)
      (爆音。最悪の形での同士討ちを経験した死を賭した兵達は、しかし)

      「見事なり、統一王朝が騎士エルネスト・フォン・レーヴェンフック!!」
      「だが然し刮目せよ!! 我ら大爛の兵にして六稜軍宗爛閣下麾下小越奴兵隊、されど我らが王は天壌帝に非ず!!」
      「我ら大爛に在りて滅びし西句(タイカゥ)を想う者なり!! 然り、我ら既に死し者なり!!」
      「汝らが不死の兵であるのなら、我ら死して尚猛る獅子なり!!」

      「……我ら、河南(ハナム)王が子、最後の西句の主阮嗣暎(グエン・ジーブ・アイン)に仕えし死兵、小越(ティウ・ベト)なり!!!」
      「活目せよ統一王朝の騎士!! 我らが在り方、滅びし西句(タイカゥ)の兵の在り方を!!!!」


      (叫ぶ。そして突撃する)
      (最早目標は一人。残った三の破城槌は、統一王朝最後の騎士を最大の障壁と判断する)
      (横列に広がった重装兵の隊列よりも、誇り高き騎士こそが最大の障壁だと判断し)
      (故に、そうした。血を流し、最早笑い、主の敵を砕くため)
      (重装のレーヴェンフックへと、突撃する) -- 阮焔 2012-09-02 (日) 02:41:46
    • ひゃははは!!あんたやっぱいいわ!!くっそ、毒何かでへばってたのが勿体ねえ!!
      (羅刹に相対するは阿修羅、六本の腕は文字通り人外の速度と手数を以て、阮焔を仕留めるべく必殺の太刀を振るう)
      (だがしかし、その一撃は悉くいなされ、防がれ、あろうことか逆にこちらへ向かい必殺の一撃を放ち、仕留めんとすらしてくる)
      (これには愉悦を感じるなというのが、青年にとっては無理な話だ)
      (合間を狙い突き立てられんとする獣の牙を、己が武器で軌道を逸らし、弾く。回避不可能のものは少しでも戦闘に支障をきたさない場所で会えて受け、耐える。)
      (正直、手数がもう後に本足りなければ逆に押し込まれていたかもしれない、そう思わせる程の気迫が、技術が、力が…何より執念が、目の前の敵からは感じられた)
      …!(そして訪れたその時、受ける場所も限られてきた体は、甲冑は血で赤く染まり…だがそれでもなお、決定的な勝機を生み出す)

      (だが、その勝機を感じ剣を振るわんとした攻めっ気も、その後の一瞬で致命的な油断となる)
      …!!?(迫る、阮焔という男の、全てをかけた必死の一撃が、乾坤一擲というならばまさにこのような一撃を言うのだろう)
      (紙一重で避けた筈のその喉は、素手の一撃にも関わらず、まるで刃で切られたかのような深い切り傷を負わされる)
      ごほっ!…っは、はっ…(首元を左腕の一本で抑えながら、溜まらず距離をとる)
      (流れる血は止まらない、意識が急に揺らいできたのは、下手をすれば軌道も傷つけられたか)
      (よくよく、自分は獣と縁があるものだと、不意にそんな呑気な事が頭に浮かんだ) -- 胡久美 2012-09-02 (日) 03:03:19
    • (一騎打ちが始まっている。兵と兵が、砲と砲が潰し合うこの戦場の中心は、皮肉にも人と人の格闘戦なのだ)
      (その中で、攻城兵器と―騎士が。釣り合わぬはずの戦力が、激突している光景は奇妙ですらあったが)
      (両者に共通するのは、誇りと、意地である)

      西句の兵よ!亡国の死兵らよ!敵の走狗となりて果てる身の不幸痛み入る!
      (破城槌、2本は同時に騎士の懐へ至り しかし、その両腋に抱え込まれる)
      (一体何十人分の推進力を、受け止めているのか…その膂力は計り知れない)
      貴君らの誇り、統一王朝の騎士が…この儂が!伝説と共に伝えよう
      (そして最後の一本は…白い、淡く虹色に輝く胸甲に突き刺さる 瞬時に発火し、爆裂する破城槌)

      儂が、貴様らが、人々が…死してもなお、物語は残るのだ 供養にはなろう
      (「熱」は騎士の力を増幅する重要なファクターである。爆破に寄る衝撃を殺すことさえ可能であれば…龍を鋳込んだ、当代最強の装甲であれば)
      (煤けた重鎧は、サーコートだけが焼け爛れて。僅かに残る杭の残骸を地に突き立てる)
      グエン・ジーブ・アイン!西句の王よ!
      貴様の兵ら、このエルネスト・フォン・レーヴェンフックが前に敗れ去ったり!

      (どこまでも届くように、彼等の死に様を伝える。動揺を誘うためか、伝説に色を添えるためか?)
      (否、これは戦場に彼等の死を記録するためである―とは、本人にしか分からぬことなのではあるが) -- レーヴェンフック 2012-09-02 (日) 03:25:11
    • (仮面の羅刹は、阿修羅に一矢を叩き込んだ姿勢のままで視線を上げる。最早満身創痍と言っても過言ではない)
      (流れ落ちる血は、砲撃でめくれ上がった城門前の石畳を染め上げ、肉を持って刃を縫い止めた左腕はだらりと下げられている)
      (騎士の高らかな言葉に、引き結ばれた唇が僅かに動く。なんと呟いたのかは、推移を見ていた副官にすら分からなかった)

      (だが、此処が分水嶺であった。勝利をもぎ取る為には、奴兵は此処で止まる訳には行かなかった)
      (睥睨する。最早弄せる策は無い。だがしかし、打倒するために、己の敵を睥睨する)

      (獣のような唸りが喉から発せられた。全身の筋肉を再び緊張させ、未だ倒れぬ敵を倒す為……)

      (だが。男はふと、空を見た)

      (爆煙で煙る、戦場の空だ。そこに、駆ける者は) -- 阮焔 2012-09-03 (月) 01:10:43
    •  (大海原に聳える島のようなローレンシアの城を飛び越えて巨鳥の編隊が乱戦の真上に飛来した。)
      (地上を舐める黒煙を羽ばたきがふきとばし、優に10mを超える翼の群れが頭上の光を遮った。)
       (崩れた城壁を掠めるように、数十羽が急降下をはじめた。城門前で乱戦を繰り広げる兵士達が)
      (吹き抜けた突風に振り返る前に、蒼穹が染みこんだような蒼い翼の鳥を先頭にした編隊は遥か)
      (上空に高度を取っていた。)
       (爆薬が水滴のように落ちていき空中で一度目の破裂音。爆薬が小片に弾け飛び、それは落ちた)
      (水滴が王冠型の小雫を周囲に撒く姿にも似ていた。)
       (そして宙に小片がばら撒かれたのを見た者たちの視界を炎が覆いつくす。)
      (城門前で接戦を繰り広げる阮焔達の背後を一瞬巨大な炎の壁が遮り、爆風と共に戦場を焼いた。) -- シャンタクァ 2012-09-03 (月) 01:43:49
    • かは、ひ、ひひ…!!まだだぁ、まだまだ、遊び足りねえよなあ…なあ羅刹よぉ!!
      (裂かれた喉を押さえ、口から血を吐きながらも血走った目で阮焔を睨みつける、ぶつかり合う視線は、次が恐らく最後の一合である事を、互いに感じさせる…)

      (だが、直後にまたも戦場は大きく様相を変える)

      (空から雨の如く降り注ぐ爆弾破、瞬く間に戦場を焦熱地獄へと変えていく)
      ん、だぁこりゃあ…!(見上げた先には、あの帝国の巨鳥を駆りし者達の姿)
      くっそ、いいとこで邪魔しやがってぇ…!(勝負を邪魔され、殺意の満ちた目で遥か上をゆく巨鳥と、その兵達をする)
      おらぁ、出てこいや羅刹、逃がしやしねえぞ…(構わず炎に突っ込もうとする胡久美を、寸での所で傭兵達が引きとめる)
      …がぁああ!くそ、今日のとこはお流れだ…次こそは勝負決めっからな(血を流し、吐きながら何とも締まらない捨て台詞を残し、なだめられながら去っていく) -- 胡久美 2012-09-03 (月) 02:03:19
    • (一般的に、不死兵は炎に弱い。よって、隊列の行進は止まる…それよりも、威力のある爆撃に晒されれば追撃の必要もあるまいが)
      (レーヴェンフックは違う。熱は、このミクロの騎士―バクテリア―を駆動させる重要なファクターだ)
      (進む、炎に照らされた地獄を)
      シャンタクァ!彼の者らに祈りを!
      (この被害ではひとたまりもなかろう、と 勝利の凱歌をあげた) -- レーヴェンフック 2012-09-03 (月) 02:32:01
    • (これまでの爆発を遥かに凌駕する紅蓮の炎。降り注ぐのは滅びの火焔か、大爛の傲慢すらも焼き尽くす天意か)
      (今の少越奴兵隊に、その爆撃はひとたまりもなかった。悲鳴と怒声は阮焔の後ろより多重に響き、すぐに小さくなる)
      ……阿修羅に、騎士さまよぉ、どぉーにも此処は、俺らの負けらしい
      (紅蓮の炎をバックに、肩を竦めて。)
      (決死の思いで馬を飛ばした伝令兵から副官に伝えられた言葉は……)
      (天壌帝の崩御。大爛という怪物を地に縫い止めていた楔が抜けた事を示す報告)

      (失った部下は、そしてこの戦いの趨勢は……巡らせた思いに頭を振る。引きずられていく胡久美を見やりながら、振り返り部下に指示を出そうとして)
      ……っはは、参ったな。
      (生きて、なんとか爆撃を逃れた部下は全体の二割程である事に、苦笑いを浮かべる)

      ……後退だ。六稜軍の残存部隊との合流を最優先に。
      宗爛大将連れて、ゾドまで撤退だ手前ら!

      (流石に、声には苦い響きが混ざる。撃ち掛けられるマスケットの射線から逃れつつ、黒煙たなびく空をバックにした王城を見上げて)

      これだから戦ってのはよぉ……

      (そう呟いて、撤退を開始した部隊の殿を務めるべく脚を動かす)



      (後の歴史書には、城門前にて傭兵隊とスリュヘイムの精鋭が大爛の奴兵隊と交戦、これを撃退という一行にしか残らぬ戦いであったが)
      (しかし生き残った者が居るならば、両軍の雄の立ち働きを記憶する者が居るならば)
      (語り継がれる事があるのかも知れない) -- 阮焔 2012-09-03 (月) 02:31:38
  • 《 王 都 決 戦 》
    • 王都決戦 城門前 -- 2012-08-30 (木) 02:29:28
      • 遂に王都にての決戦が始まる。幾重にも張られた包囲網を突破した東の者達が見たのは
        黒山羊傭兵団を中心とした傭兵達と、異形の技により戦線復帰した歴戦の古兵に
        強固に護られた城門、名だたる実力者たちを守護者として置かれた城門は
        未だ3人の例外を置いて、一人として門の向こうへ生きて通したことはない
        -- 2012-08-30 (木) 02:39:44
      • (六稜軍の内でも、小越奴兵隊は戦闘工兵としての兵科を任される事も多い。この王都決戦においても城門を砕き、兵達を導き入れるべく奮闘を続け、将とその側近たる精鋭を王城へと送り込むに至った)
        槍兵ェ! 前に出ろ!! 後衛は矢と爆薬切らすなァ! マスケット兵に撃たせんなよ!!
        (仮面の将はその先頭を往きながら、並み居る兵を切り倒す。荒れ狂う修羅の如く血飛沫を撒き散らし)

        (そして、門を守護する兵を見て、深く。深く濃い、歯を剥いた笑みを浮かべる)
        (因縁というやつは、なかなか面白い。もちろん容赦もするつもりはない)
        かかれェい!!

        (精兵達は雄叫びをあげながら、その男へと槍を、剣を、鈍器を殺到させる) -- 阮焔 2012-08-31 (金) 00:18:10
      • (鯉口を抜いた音が聞こえた時には、全ては終わっていた)
        よぉ、懐かしい顔じゃねえか -- 胡久美 2012-08-31 (金) 00:23:04
      • (血の雨が降る。城門の叩き付けられた精兵達だったものは、新たな赤い彩りを添えるのみで)
        (いっそ涼やかと言っても良い程に軽やかに声をかける青年に、なんとも言えぬ苦笑いを向けて。仮面の奴兵は肩を竦める)
        オイオイ、一閃かよ。
        久しぶりじゃねぇの、アスラの。やっぱ生きてやがったかぁーよ -- 阮焔 2012-08-31 (金) 00:31:36
      • 俺が水銀如きで死ぬとか本気で思ってたのかよ?
        (にやついた笑いを浮かべながら、刀を抜き構える。何れ劣らぬ邪気を放つ刀、特に右手の薄紅色の刀身のそれは、傍目に見ても危険な代物である事が伺える)
        あの時は毒だのアルメナ野郎だのの横やりで本気で戦えなかったからな
        今度は…手加減なしだぜ(放たれる暴風の如き殺気、その殺気に 阮焔の兵達が怯んだ瞬間)
        っしゃあ!!(青年は既に駆け出し、敵兵のただなか、 阮焔へ向け六本腕で切りかかる!) -- 胡久美 2012-08-31 (金) 00:40:43
      • 方々の戦場で見たっつぅー話は聞いたけどなぁー。腕が増えるとはまた面妖ぉーな。
        (気色ばむ部下達に阮焔の、そして胡久美の動きは果たして把握出来たのであろうか?)
        (阿修羅の六刀を、以前の再現如く避けるは羅刹の如くか。だが、しかし)
        (水銀毒と言う戒めから解き放たれた胡久美の魔技は、阮焔の予想を上回った。背面へと飛ぼうとした阮焔は肩口を、脇腹を、大腿を斬り裂かれ血の帯を空中に残す)
        D,,,,,,,,,,,,,,,,,,,aaaaaAAAaaahhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhh!!!!!!!!!!
        (だが、止まらぬ。頭上にて身を回し、阿修羅の首を取るべく両腕を折り畳み、射出する)
        (獣骨が風を切り、致命の直突きが胡久美の首元へと迫って……)

        構わぬ!! 俺ごとやれィ!!

        (そして、回避の暇を潰すが如く。一瞬の攻防を見切った銀髪の副官は、阮焔の言葉と共に二人共々へと無数の矢を射掛けた) -- 阮焔 2012-08-31 (金) 01:21:31
      • 獣如きが…阿修羅を止められるかよ!(放たれる獣骨の一撃を、やはりあの時と同じく、拳の間に刀の刃割り込ませ、起用に弾きあげる事で避ける)
        なっ、正気かテメエ…甲冑もつけてないお前がそんな事したら…く!
        (だが、続く部下達への式には流石に仰天したのか、弾きあげ反撃に映るつもりであったその六本の腕を、矢を切り落とし、防ぐための防御へ回す)
        (兜を被り、更に全身を甲冑で覆った姿は、やはりあれだけの経験をする羽目にあった水銀への恐怖故であろうか…矢という単語に多少過剰な反応を見せたのを、阮焔ならば或いは感じ取れたかもしれない) -- 胡久美 2012-08-31 (金) 01:30:06
      • ―そして流星は、地に堕ちる
        (交錯、組み付き、打撃―必殺の間合いであったはずだ、雨のように進路を塞ぐ矢は)
        (阮焔の覚悟、決死の瞬間は思わぬ形で…全く別の要因で外された)
        (一人と一騎、納めて限界の砲弾が。次々と、弧を描く矢の軌道上に、暴威とともに突き刺さる)
        (着地寸前、外殻を爆破とともに除装。一人と一騎、そして多数の不死歩兵が戦場へと現れる)
        (西側最高の機動力―砲弾による迅速な部隊の投入、展開。狂気の沙汰としか言いようのない戦術を、公国はこの土壇場で「試験」していた…!) -- レーヴェンフック 2012-08-31 (金) 01:34:58
      • (その一合一瞬の内に、事態は胡久美にも、阮焔にも、増して小越奴兵隊の誰にも予想の出来ぬ方向へと動いていた)
        (スローモーションのように流れる視界。手甲の牙を弾かれ傾ぐ姿勢で、水銀矢が弾き切られるのを見る。意識がさらなる追撃を叫ぶ)

        (そうして、男は見た。流星を、流星がこの場に落ちるのを)

        (砂埃は一瞬で総てを覆い隠す。轟、と。凄まじいまでの風圧が、一瞬の風景を上書きして行く)
        (何事かを叫ぶべく、口を開いた。総ては、一瞬。) -- 阮焔 2012-08-31 (金) 02:04:51
      • (すわ帝国からの投石かと警戒すれば、そこには見覚えのある…否)
        (記憶の中のそれと似ているようで違う、神々しさ、神聖さを感じさせる…およそあの国のイメージとはかけ離れた装甲を纏うその人物こそは)
        …何でお前がここにいるんだよ、あぁ、騎士様よ?
        (訝しげな表情で屍重騎士を見る男の姿は、確かに水銀毒からは回復していた…より異形へと近づいた、6本の腕と、背にある不気味な二つの目玉を新たに生やして) -- 胡久美 2012-08-31 (金) 02:08:57
      • 連合が王城の落ちる様を座して見て居るわけには行かぬでな!
        (明朗快活。騎士の行動原理はいつであろうと単純である)
        貴様が偶然其処に居た幸運を天に感謝せよ
        (誠心誠意の謝意を見せておらぬゆえな、と付け加える騎士の鎧は―また、変わっていた)
        そして、無駄口を叩く暇はないぞ、修羅よ!
        (視界は一挙に悪化した。この隙に修羅は命拾いをし、騎士は無駄口を叩き、不死兵は部隊の配置を済ませ―)
        (では、仮面の将は?) -- レーヴェンフック 2012-08-31 (金) 02:25:15
    • 王都決戦 城門前 -- 2012-08-30 (木) 22:51:17
      • (最後の防衛網にまでかれら・・・六稜の兵が到達する前のことである)
        (自身の傭兵団・・・無論頼み雇った胡久美も含め彼らに、さらにいえば歴戦の古兵らや南方領の兵士に訓示を与え)
        (最後の防衛網を構築し終えたところだ。運び込まれた柱の女王、近衛、そして…)
        さぁ起きよ我が伴侶にして末世を切り裂く聖たる母よ
        (最後に届いた積荷の魔術封印された梱包を己の術で解き…開放した) -- ヴァイド 2012-08-30 (木) 22:56:57

      •  http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp022275.png
        -- 2012-08-30 (木) 23:40:45
      • アルメナの神聖魔術が込められた鎖が解け、スリュヘイムの魔術院によって施された封印術が脈のように明滅するモノリスが剥がれる
        隙間から現れるは鎖と、脈打つ肉色の何か。身を折っていたらしいソレが、徐々にその威容を明らかにしていく -- 2012-08-30 (木) 23:53:21
      • 歓声が上がる…南方領、いや統一連合の者ら前線の兵が。その異様さと神聖さを兼ねた美術のごとくの容貌を讃え… -- 2012-08-30 (木) 23:59:48

      • exp022288.png

        のたうつ腐肉の触手と鎖は、見るものが見ればおぞましく、穢れた技術の集大成と見るであろう……だが。

        その異様の頭上に輝く光輪は。

        その背より伸び、燐光を放つ翼は。

        そして、ソレが浮かべる穏やかなる微笑は。

        今まさに天下分け目の戦に望む西側の兵にとって、神聖で侵しがたい何物か。
        慈愛に満ちた聖母のものとして、映る。 -- 2012-08-31 (金) 00:56:13
      • ではフロッセ、私は行って来るよ。留守の間を頼む。子らの世話…些か手が掛かるであろうがよく頼む。
        (では仔細終わり次第戻る、と荷を抱え王城…玉座の間へ向かうのであった)
        (その後を、他の柱の女王や近衛が見送り…そして…) -- ヴァイド 2012-08-31 (金) 01:29:29

      • 聖母は笑う。兵らの純真な祈りと、そして誰よりも愛する伴侶の言葉に。
        今やその身を起こし、世界を抱くように脈打つ肉と鎖の腕を広げて、微笑む。

        「────ええ いってらっしゃいまし ヴァイドさま

            ────いとしいこたちは わたしが めんどうをみますから────」


        exp022290.png

        鎖が、触手が、翼が蠢く。膨れ上がった腹に、罅割れが走る。

        ずるりと。
        その虚から産まれ出るはおぞましくも美しき軍勢。
        影を塗り固めたように、真っ黒な、そこに在る虚の現出たる鎧騎士。

        彼らは喰らう。大爛の兵を。西方の兵の死体を。
        食らって、砕かれ、裂かれてそうして地に融けて。
        母の胎内へと戻っていくのだ。

        この場に居る者、総てが。

        この”堕界の聖母”にとって、総ての者が。

        「──── いとしい いとしい いとしい いとしい わがこ たち ─────」

        -- ”堕界の聖母” 2012-08-31 (金) 01:54:46
    •  王都決戦の最中、南から王都ローレンシアへと向かう一団がある。
      焼け落ちた城砦を飛び越え、屋根が落ち灯の消えた村の上を羽ばたきが吹き抜けていく。大平原を西へ
      沈み行く夕日をめがけて巨大な翼の群れが飛翔している。カギの字に編隊が茜色の空に鱗のような線を
      その巨大な影で描いていた。
       千羽にも達するかという一糸乱れぬ空の隊列は巨鳥シャツァルに乗ったカタクァ飛行兵達、青く染めた
      旗に翼と太陽を描いた新たなるカタクァの旗を掲げて。爛の名を捨てカタクァ王シャンタクァとなった少女
      を先頭に一直線にローレンシアへと羽ばたいた。 -- 2012-08-30 (木) 23:57:15
      • そして彼らは夜を越え、夜明けの中に翼を広げた。眼下を埋め尽くす帝国軍の包囲をさらに大きく
        取り囲み、千の翼と、南方の駱駝騎馬隊の蹄が空と大地の両方を震わせて、戦場へと突き進んだ。
      • 轟音。果たして戦場にて巨鳥の群れを出迎えるのは、火砲の類であったか?
        いや、違う。遠く、遠く戦線の端から放たれた砲弾は、先に音だけを届け―
        次に、豪放な声を届けた
        「ガハハハハハ!おう、ヘラ殿ではないかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
        邂逅はほんの一瞬。王城前へ続けて撃ち込まれる砲弾…というには余りにも大きなシェルたちを、引き連れて
        何処かで見たことのある騎士らしき鉄塊が、文字通り空を飛んで前線へ急行する現場に、居合わせた -- 有人徹甲弾 2012-08-31 (金) 00:11:56
      •  突然飛び込んできた砲弾に編隊の一部が水を撒いたようにさっと飛び散る。
        「その声・・・」
        あれは敵ではない、と味方へ通信石を通して指示を飛ばすと。周りのシャツァルよりも二周り大きな
        蒼い翼が空をカッ飛んでいく砲弾を軌道を合わせた。
         他の編隊の巨鳥達はその速度についていけずみるみるうちに後方へ離れていく。
        「エルネスト!あっはは!久しぶりね!」
         カタクァ飛行兵で最速を誇る飛爛とココロアでもさすがにその砲弾の速度についていけずに、並走
        したのも一瞬、距離はどんどん離れていく。
        「飛爛はもう止めたよー!私の名前は・・・シャンタクァ!あなたにも空を行く者の守りがあらんことを!」
         強風の吹きつける上空にも関わらずシャンタクァは飛行帽を取ると、大きく頭上で振った。 -- シャンタクァ 2012-08-31 (金) 00:34:51
      • 束の間の顔合わせに、超高速の空で親指を立て 了解の合図だ
        「シャンタクァ!君の翼に良き風が吹かんことを!」

        声だけが、小さく残り。狂気の砲弾は地面への衝突を―
        否、その一瞬前に外殻を爆破、衝撃を殺し転がるように着地
        質量をそのまま乗せた鋼板は必殺の威力を持って弾着付近を踏み荒らし、次々と不死歩兵を乗せた後続弾が続く
        グスタフ空挺作戦―後に、公国の電撃戦術として確立されるモノの端緒が、この王都決戦にあったことはあまり知られていない
        そして、その場に「カタクァ」の反乱王女が居たこと―冗談のような、本当の話 -- レーヴェンフック 2012-08-31 (金) 00:47:17

      •  砲弾の軌跡の上にに再び鳥達編隊を組む。飛行帽を被りなおしたシャンタクァは強く手綱を握った。
        <<第二第三編隊左右展開!第一は私に続き直進!>>
         広大な草原が途切れ、眼下に人馬の群れが海原のごとく広がる。ついに翼の群れは戦場の際を
        風切羽の下に捕らえた。
         南部で反乱を起こし、攻め上ってきたカタクァ軍にとって、初めて遭遇する帝国の大部隊との交戦が
        今まさに始まろうとしていた。
         だが、シャンタクァとなった飛爛の心の中は不思議なほど落ち着いている。思わぬ訪問者の影響も
        あっただろうか。ただ、彼女は率る総ての空と地上の兵士達が抱いた怒りも渇望も、蹂躙された地に
        残された爪も翼も持たない人々の恐れも、そして飽くなき生きることへの激情をその翼に乗せて、今
        この空を飛んでいる気持ちになった。
         幾たびも己を内から引き裂こうとしてきた、暴風のような感情の奔流がまさにこの瞬間凪いだのを
        感じたのだ。それは、初めて彼女が空を舞う巨鳥の背の上で、叩きつける大気の圧力が消え去り、
        あまねく生命の生きる地上を包む空の中に浮かんでいるのを感じたときと同じ気持ちだった。
         だから今ためらいなく号令を下す、渇き、奪いあう戦いに終止符を打つ決意とともに。
        <<解放の戦火を放て!散開!!>> -- シャンタクァ 2012-08-31 (金) 01:19:25
      • 同胞よ!幾多の犠牲を踏み越え、我らはついにこの時を迎える!
        愚かにも地を這いずる帝国兵の死を持って、我らの誇りを天地に示せ!
        我らには翼がある!奴等には無い絶対的な利があるのだ!負けよう筈もない!
        胸に抱いた誇りを剣に乗せ、行く手を遮る物すべてを切り伏せよ!突撃ィィィィッ!!!
        (開戦の狼煙となるシャツァルからの爆撃を確認するや否や、後方から歩兵部隊が戦場へと雪崩れ込む)
        (勇ましき雄たけびを上げながら帝国兵へと突撃するその姿は西方諸国にどのように映ったのだろうか)
        (それを確かめる術はないが、今はただようやく訪れた報復の時を、帝国兵の鮮血をもって彩るのみだ) -- 那岐李 2012-08-31 (金) 01:58:08
      •  (平原の彼方に山のように聳えるローレンシアの影を仰ぎ見る帝国軍の頭上をシャツァルの翼が起こした) 
        (風が吹きぬけたとき。彼らは真の意味で空を翔る者が持つ圧倒的な戦術的優位を思い知ることになった。)
        (戦いの趨勢をきめるのは地上を行く騎馬であると頑なに信じたツケを払うことになったのである。)
         (空を埋め尽くすシャツァルの鉤爪が落とした爆薬は帝国兵の頭上で爆発した。一拍の間が空いて、)
        (地上を包み込むように無数の爆発が巻き起こる!)
        (投下された爆薬はもはやただの火薬の塊ではなかった、敵の頭上で無数の小型爆薬となって四散し)
        (降り注ぐクラスター爆弾とも呼べるものにまで進化していたのだ。)
         (それは爆撃を避けて駆け出した騎馬の脚よりも早く、空から飛来する敵を待ち受けていた陣後方の)
        (弓兵達にまで容赦なく鉄と火薬の散弾を浴びせた。)
         (200羽近いシャツァルから放たれた弾薬が数kmに渡って爆破の帯を地上へ叩きつけた後、
        (無数の騎馬が全身を血まみれにしながら倒れのたうち、鎧を突き抜けた鉄片の全身に食い込んだ兵士)
        (は激痛のあまりに地に倒れ臥した。)
         (翼の下に従った那岐李達、地上部隊の進撃を阻めるだけの冷静さを保っていたものは皆無であった。) -- 2012-08-31 (金) 02:26:20
      • (爆撃の後に残った僅かな残存兵力を、圧倒的な戦力でなぎ倒す。最早これは戦闘ではなく一方的な蹂躙でもあった)
        (空からの一方的な爆撃というアドバンテージがある、という安心感によりカタクァの兵達もまた強気に攻めこむことが出来た)
        (多少の傷など気にも留めず、勇猛果敢に突き進むその姿は正しく遥か昔から伝えられる誇り高き部族そのものであった)
        (その中にあって那岐李もまた、己の、部族の誇りを取り戻さんと刀を振るう)
        ハハハハハハハッ!!!これが、このような矮小な雑魚が我らを長年苦しめ続けた帝国か!?
        最早帝国など取るに足らん!やはりカタクァは、カガチは貴様ら如きに支配されるような民族ではなかったのだ!
        我が名は那岐李!貴様らにかつて虐げられたカガチ人の末裔なり!これが貴様らが虐げてきた民族の持つ本当の力だ!
        思い知れ…!血を持ってその罪を贖え!恐怖と絶望の中で己が行いを悔やみ、地獄の底で己が行いに相応しき罰を受け続けろ!!
        (叫びながら振るわれる刀が怯える帝国兵達を次々と切り刻んでいく)
        (その身に宿した蛇神の力が、己の存在を誇示するかのように周囲を蹂躙する)
        (鮮血と嘆きに満ちた戦場に於いて、那岐李はただ笑いながら命を奪い続けた) -- 那岐李 2012-08-31 (金) 02:55:57

      •  吼えるな!薄汚い裏切り者に非人共が!!
         (空からではない、地上で砲哮が上がった。)
        (無力化された先陣蹂躙する、駱駝騎兵と、空より降ろされたカタクァ歩兵達の行く手に砲撃により)
        (舞い上げられた黒土の雨が降る。)
         (壊滅した先陣の後方に控えていた部隊の中から、後詰の兵を率いた帝国武将が水銀の矛を)
        (振りかざし、砲撃の中を数十騎引き連れて突撃してくる。) -- 2012-08-31 (金) 03:23:05
      • この圧倒的な力の差を前にして尚気勢を削がぬのは評価しよう…だが(突撃してくる部隊に目をやり、歪に口元を吊り上げる)
        最早この戦場で貴様らが我らに勝る場所など何処にもないのだ。天は我らがシャツァルの翼が…
        そして地は、この蛇神の力によって支配されている。ただの人間に過ぎぬ貴様らには到底贖えぬ力の差を知るがいい!
        (迫りくる矛の群れに相対して尚その顔は笑みを浮かべたまま。手にした刀を地に突き刺すと、中空に印を結ぶ)
        太古の昔より恐れられてきた竜の力の片鱗…蛇神の力を受け継ぎし我らカガチの真の力、見せてくれようぞ!!
        (瞬間、大地に突き刺さった刀から騎馬隊に向けて亀裂が走った。まるで生きているかのように、大地の裂け目は幾重にも枝分かれし、的確に騎馬へと突き進む)
        (敵兵の足元に網目状に走った亀裂から黒い霧が牙を成してその足元へと食らいついた)
        (噴出した黒い蛇は騎馬の足を骨ごと食いちぎり、落馬した兵もまた別の蛇の牙の餌食となっていく) -- 那岐李 2012-08-31 (金) 21:25:34
      •  (黒い小波となって大地を覆い尽くした蛇が敵部隊を飲み込む、流された血一滴、その黒い畝の中から)
        (出る事は適わず、末期の悲鳴すら覆い隠されていった。)
         (幸運にも爆撃を生き延びた帝国兵の前に畳み掛けるように、再び恐怖が繰り広げられ、突き進む)
        (カタクァの軍はいよいよ勇んで槍を弓を放ち追い立てる。)
         (そして左右から再び轟く爆轟が地を揺らす。完全な連携で分離と融合を繰り返す一つの生き物の)
        (ようになって空を行くシャツァルの編隊が時間差でもって、敵の左右の陣を焼き払ったのだ。)
        (大地を埋め尽くす帝国軍の陣の一部がほんの僅かの間を持って完全にひき潰されていた。) -- 2012-08-31 (金) 23:04:51
      • ックククク……ハハハハハハ!!!(天と地、双方からの攻撃で肉塊と化していく帝国軍を見てさも楽しそうに声を上げる)
        さぁ誇り高きカタクァの戦士たちよ!我らには天を舞う翼がある!地を絡め取る牙がある!何を恐れることがあろうか!
        進め!今こそ愚かな帝国兵達に我々が如何に優れているかをその身をもって知らしめる時ぞ!
        先王も、かのクル・クワンカ老もこの槍と共に戦場にある!汝らの行く道を切り開き、その身を守ってくれようぞ!
        (天高く掲げた槍はカタクァを案じた老人の遺品。それにこめられた意思を捻じ曲げ、扇動の道具として振るう)
        (あぁしかし、高揚した兵達は那岐李が発する言葉を疑わない。先王と老兵が守ってきた誇りを捻じ曲げて兵達は突き進む)
        (そして先王と老兵の思いを捻じ曲げた張本人は、ようやく訪れた悲願の成就に狂喜して敵兵を切り刻み続けるのだった) -- 那岐李 2012-08-31 (金) 23:27:04
  • 《 王 都 決 戦 》 -- 2012-08-28 (火) 21:52:54
    • 決戦前夜 夜襲
      10万の援軍を得た帝国軍は破竹の勢いで西ローディアの拠点を落としていった
      しかし、王都ローランシア決戦を臨むに当たって露払いすべき案件が残っていた…魔導砲、ゲヴァルト・リヒトの存在である
      10万の物量があったとしても、その砲撃を受けては元も子もない
      よって帝国は進軍前夜にどうしても魔導砲の状況を確かめる必要があった……
      -- 2012-08-28 (火) 23:40:15
      • よし、戌徒中隊各員はここにて散開! 夜襲を装い、帝国軍諜報部の潜入に助力する
        死なない程度に暴れて来い (その命令と共に奴兵達は少数に別れて散っていく…) -- マサヨシ 2012-08-28 (火) 23:42:32
      • 陽動か……ま、好きにやらせてもらうとするさ。(幅広の刀を抜き)
        この作戦がバシッと決まれば後は正面からの決戦あるのみだ。せいぜい楽しませてもらうぜェ…… -- 玄骸 2012-08-28 (火) 23:45:58
      • (帝国兵の夜襲に備え、テントの外で哨戒をしていた時。何かが視界を横切った)
        まさか、来たのか……(三叉槍を持ちながら人影を追う。残念だが馬に乗る時間はない) -- レイラ 2012-08-28 (火) 23:53:33
      • (左右に触覚を揺らし、振動を感じ取る。足音だ、数は……中隊規模)
        誰だか知らねえが、こんなとこまで潜入するとはいい度胸じゃねえか……(盾と剣を構えつつ、音のする方へ) -- ヨノ 2012-08-29 (水) 00:00:40
      • さて、諜報部の間者が潜りこみ易いように大暴れ…といきたいところだが、生憎己は玄骸のような気性ではない
        お前が頼りだぞ……む、敵か? (闇夜の中に人影を確認して歩を止める) -- マサヨシ 2012-08-29 (水) 00:08:19
      • いいだろう。任せておきな将義ィ………(夜目の利く男は舌なめずりをしてレイラとヨノの方向へ)
        うおらぁ!!(わざと大きな声を出しながらレイラに袈裟掛けに斬りかかる) -- 玄骸 2012-08-29 (水) 00:11:56
      • つくづく姑息な連中だ……何!?(いきなり接近され切りかかられて大声を出すのも忘れる)
        ちいっ!(ミスリルの槍で刃を受け止め、同時に槍の柄から氷柱を伸ばす!尖ったその先が狙うは玄骸の心臓!) -- レイラ 2012-08-29 (水) 00:16:22
      • はっ! 漸く現れたみたいだねネズミどもが!
        レイラ! そっちは任せたぞ! あたいはもう一人を殺る!
        (言うや早く、剣に炎を灯し、空を切る。扇状の炎が真空波となり、マサヨシを襲う) -- ヨノ 2012-08-29 (水) 00:19:10
      • 馬鹿が…! 自ら居場所を知らせる雄叫びなぞ……いや、陽動だからあれが正しいのか。むぅ…
        (玄骸が仕掛けると同時。王都周辺にて戌徒や他の陽動部隊が接敵し始めたであろう声が耳に届いてきた)
        ならば、心置きなく……! ぜああああああッ!!
        (太刀を抜き放ち、雄叫びを上げながら炎扇に一刀両断! 自らも真空の斬撃を放ちヨノの初撃を割断せしめた)
        蝶…いや、妖蛾の類か。しかも炎……己が飛んで火に入る羽目になるとはな -- マサヨシ 2012-08-29 (水) 00:27:30
      • おっと!?(レイラの槍の柄から出た氷柱を寸前のところでサイドステップ、回避して)
        防御と反撃が同タイミングで来るたぁな! 気に入ったぜ女ァ……名乗りなッ!
        俺の名前は李 玄骸……(じりじりと距離を詰めて)てめぇを膾切りにする奴の名前だ、覚えとけ!! -- 玄骸 2012-08-29 (水) 00:35:19
      • (今更夜襲を呼びかけたところで無意味だ。今は目の前の男を倒すことに集中しよう)
        ほう、名乗りを上げさせるとは中々見所がある。我はレーデンツ!レイラ・V・レーデンツだ!
        李 玄骸よ、貴様の墓は立たない。惨たらしく屍を晒せ!(腰だめに槍を構え、突進すると同時に穂先から氷柱を伸ばす。射程距離を一気に伸ばす攻撃) -- レイラ 2012-08-29 (水) 00:40:46
      • ! へっ、その技を使う奴が他にも居るとはねぇ!
        (すかさず飛翔し、回避! 炎を纏いふわりと飛ぶその姿は、まるで炎の妖精のようで)
        ここいらはあたいら「聖少女騎士団」の管轄だ。あたいらを敵に回すということは……焼け焦げ、凍りつき、塵芥も残らぬことを覚悟してるんだろうなぁ!?
        (そのまま中空から高速の刺突! 炎を纏っているためうかつに守りに入れば火傷は必至) -- ヨノ 2012-08-29 (水) 00:47:48
      • 玄骸、お前は女子供相手に… (汚い言葉を使うな、と言うつもりだったが直後にレイラも見事に汚い買い言葉を放ったので無視することにする)
        技という程のものでもない。鍛錬の賜物に過ぎん…お主こそ、その小さな身体で見事也
        (「聖少女騎士団」…? 確か、武具結晶なる魔道具の類を操る兵と聞く。その適性を持つ者の多くは少女だとか…成る程、この者達がそうか)
        受けて立つ。心頭滅却すれば、火もまた涼し…!
        (身体は最小限しか逸らさず、刀で刺突を受け流す。まるで熱さを知らないかのように、甲冑を照らす炎に怯むことなくヨノへ体当たり!) -- マサヨシ 2012-08-29 (水) 01:00:47
      • なんだよ将義ィ。楽しむべき時は……楽しまなきゃなァ!!(男の眼は戦場の狂気に染まって)
        ヘヘヘ、悪くねぇ……全く悪くねぇなァ、レイラちゃあん?(刀の腹を数度叩いて構えなおし)
        ふん。(突進しながらの氷柱攻撃は玄骸の中心を貫く! が―――貫かれた玄骸は虚ろになって消える。残像だ)
        氷だの炎だのは生憎と使えねぇがな、踏んできた場数なら負けてねェんだよ!!
        (突如闇夜から姿を現し、レイラの左手側から横一文字に斬りつけ) -- 玄骸 2012-08-29 (水) 01:13:23
      • 余所事を喋っている暇があるのか?(あくまでも冷静に、しかし殺意を持った瞳で)
        気安く名を呼ぶな下衆が。地獄でせいぜい喚いているがいい
        (手応えがない。残像と分かればすぐに槍を引き、穂先の氷を外す)
        ほう、歴戦の勇士を蹂躙するのが趣味でな、付き合ってもらうぞ!
        (結晶魔法で五感を強化、刀を槍の中心で受けつつ、玄骸の頭上に氷柱を数本出現させ落とす) -- レイラ 2012-08-29 (水) 01:23:02
      • 小さいと思って甘く見てると、こんがり焼け焦げちまうぜ? 生憎、あたいはあんたらみたいに人を食う趣味はないがね
        (会話の感じで分かる。この男は、出来る。見た目こそ今まで戦ってきた男たちのような派手さはないが、恐らくどの相手よりも基礎が出来ている)
        ――っ!!
        (よもや燃え滾る炎の中体当たりをしてくるとは思わず、大きく仰け反る)
        くそっ、ナメんなよ!!
        (瞬間、ヨノの背後で小規模な爆発! 爆風の推進力を翅で受け、袈裟斬り!) -- ヨノ 2012-08-29 (水) 01:33:30
      • 楽しむのも結構だがな…この少女達は武具結晶という魔導具を使う。遊びと洒落込んで足を掬われるな…よっ!
        (ヨノを押し退けながらも副官に忠告はしておく。炎との接触を披露してみせたものの、そう何度も言霊で誤魔化せる温度ではないだろう
         だが、鍔迫り合い程度なら難なくこなせる。その点は大きいと踏む)
        …む、その目は――!
        (咄嗟に直進攻撃を察するも、先手を打つには間に合わない。正面から袈裟斬りを受ける形になるが、勢いは止められない)
        くっ…! 真っ直ぐで、迷いの無い良い太刀筋だ…!
        (激しい剣戟を響かせながら、消耗を避けるため素直にヨノの進路の外へ弾かれておく) -- マサヨシ 2012-08-29 (水) 01:46:00
      • 武具結晶ねぇ……道理で詠唱もなしにバカスカ氷を放ってくるわけだぜ。
        ハッハァ! 俺は戦場において何事も楽しむ主義でな……地獄に行くのは手前ぇだッ!!
        (多くの人間にとって弱手側になる左からの斬撃、しかしあっさりと受け止められ)
        なッ!?(防御と同時に上方から迫る氷柱! 死角を突かれ左肩を抉られ)くぅぅ! てめぇてめぇてめぇてめぇ!!
        レイプして殺して、その死体をもっぺん犯してやらぁぁぁぁぁ!!!(肩に怪我をしてもその膂力、衰えることなく)
        (槍に受け止められたまま相手に向かって強く刀を押し込む。レイラの姿勢を崩すのが目的だ) -- 玄骸 2012-08-29 (水) 01:49:57
      • 戦いが楽しいだと!?ならば敗北の味を存分に舐めていけ……
        (結晶魔法で身体能力は重装騎士のそれを大きく上回っている。体重だけはどうにもできないが)
        はっ、できるものならやってみるがいい。口でだけなら何とでも言える!女の強さを知ってみるのだな!
        (左から押し込まれる刀、その流れに逆らわず、軽業師のごとく跳んで槍を半回転させる。
        空中で逆さになった姿勢。同時に相手の頭部に蹴りを叩き込む) -- レイラ 2012-08-29 (水) 02:02:23
      • しゅぅぅ……あんた、やるな。今のを受けるかよ
        (武人。自分が今相対しているのは蛮族などという類ではない。どちらかと言えば此方の騎士然とした口調、攻撃。この男には、真っ向から勝負したくなった)
        ……聖少女騎士団副隊長、ヨノ・アルテミス。これより「騎士」として、お相手仕る。貴殿の名は?
        (盾を構えながら、問う。いつの間にやら身体を包んでいた炎は消えて) -- ヨノ 2012-08-29 (水) 02:23:19
      • (無論、ヨノの突撃を馬鹿正直に受ければただでは済まなかっただろう…ゆえに、肉薄を諦めて流した
         元来将義の剣は玄骸の剣と違い、攻めではなく守りに適している。ここに至るまで守備に徹しているのもこの男らしい行動)
        ……私は大爛帝国六稜軍所属、独立中隊「戌徒隊」が隊長…平目将義に御座る。此度の戦には倭洲より助太刀に参った次第
        (暗に爛国人ではないので人肉も食さないという身の上を語りつつ…目の前の少女が副隊長という事実に少し驚く)
        なるほど。その見事な剣技、合点がいった…では、あちらで名乗りを上げたレイラ殿は隊長か? -- マサヨシ 2012-08-29 (水) 02:44:26
      • レイラレイラレイラさんよぉぉぉぉ!! 俺の傷が疼くんだよ……てめぇの血を見たがって呻くんだよぉぉぉ!!!
        (刀を押し込もうとするも相手は中空へ跳び)チッ!(アクロバティックに放たれる蹴りを後ろも見ずに刀の腹で受け止め)
        邪ッ!!!(次の瞬間、刀を水平に構えて回転斬り)
        (男の剣技と尋常ならざるバランス感覚から放たれるそれは刃の大暴風雨ッ!) -- 玄骸 2012-08-29 (水) 21:26:30
      • 野蛮な……貴様のために流す血など一滴もない!その煩い喉を刺し貫いてくれる!
        (絶妙のタイミングで放たれた蹴りはあっさり受け止められ、バランスが崩れる)
        くっ……伊達に吠えてはいないということか……(空中でさらに半回転し槍を縦に構え直す。刃のミキサーの中へそのまま落下していき)
        ふんっ!(槍を全力で握り刀を受け止める……というより弾かれ、数歩分吹き飛ばされて着地する) -- レイラ 2012-08-29 (水) 21:41:52
      • マサヨシ、ね。覚えたぜその名前。……まあ、そんなようなもんだな、実質。
        あんたは今まで戦ってきた奴の中で一番話せる奴だ。……だからといって、見逃す訳にはいかない。生まれる場所が同じなら、いい仲間になってたかもね。
        (一瞬微笑をこぼしてから、再び表情を険しくさせ)
        来な。守ってるだけじゃ、つまんねえだろ?
        (赤い複眼が爛々と輝いた) -- ヨノ 2012-08-29 (水) 22:38:16
      • 左様か… (なるほど玄骸が押されているのも仕方ない。荷が重いようならば何か策を練るべきか…)
        無論だ。ヨノと言ったか? ここで斬るには忍びないが…此方とて、情に流され容赦をするつもりはない
        (ヨノの挑発に易々と乗る将義ではないが、相手の攻撃の隙を狙えないならば自分から隙を作るしかない
         八相の構えを取り、極東の武士特有の歩法摺り足にて少しずつ間合いを詰める…歩き近付いているにも関わらず、身体がまるで上下しない
         隙の無い構えを維持したまま、ヨノをあと一歩で刀の圏内に捉えられる位置まで来た)
        …………はァッ!!
        (沈黙を破り、刀を横に寝かせて鋭い突きを放つ! 太刀筋自体は小細工なしの正々堂々としたもの!) -- マサヨシ 2012-08-29 (水) 22:56:24
      • やれるもんならやってみなァ!!(しかし今のタイミングで放った回転斬りを完全に防ぐ手腕は大したもの――)
        (しかし攻め手を弱める気は毛頭ない。相手が強力で、強大で、精強だからこそ攻め、あるのみなのだから)
        おおおおおおぉぉ……!!(刃を大上段に構える。全身の筋肉を撓ませ、肩の傷から血が噴出す)
        真…空斬ッ!!!(刀によって作り出された真空の断層を、風の刃として浴びせるシンプルにして強力な遠距離攻撃) -- 玄骸 2012-08-29 (水) 23:09:50
      • (ヨノたちのほうがずいぶん静かだな、などと思いながら構えなおす)
        あくまで攻め続けるつもりか……どちらの体力が先に尽きるか(結晶魔法は体力を削る。長期戦には向かない)
        っ、これは……(シンプルだからこそ躱すには難しく、防ぐには労力を使う)
        氷よ!(叫ぶと同時に氷の壁が目の前にせり上がり、同時に砕ける。その氷の欠片の間を縫って突撃)
        (トライデントを突き出すと同時、相手の足元に氷を張る。刺されるか滑って隙を晒すか) -- レイラ 2012-08-29 (水) 23:20:46
      • (体制を崩さず、じりじりと詰め寄って来る将義の技工に思わずつばを飲み込む。今までの相手は気を抜くと目の前に居るようなスピードタイプだったが、将義のそれは全く違う。威圧感のようなものすら感じられた)
        (このあたいが、気圧されてる……? 得体の知れない圧力が、ヨノの額に脂汗をかかせた)
        (しかし)
        甘いッ!!
        (氷のような冷たさすら感じる貫きを、赤い複眼のその全てで見ていた。刃が胸元を突き刺す寸前、左手の盾で以って弾き返す! 将義が守りの型であるならば、ヨノは流しの型。十八番、パリィである)
        貰った!!(パリィによって態勢を崩したところを、細身の剣が心臓目掛けて襲い掛かる!) -- ヨノ 2012-08-29 (水) 23:22:45
      • 見事…! しかし悪いな。生憎と添い遂げる義理も無い……阿ッ!!
        (突きを弾かれた瞬間、予定通り摺り足をやめ、弾かれた力に乗るように一足飛びでヨノの間合いから跳び去っていた!
         ヨノの軽装と盾を見れば、それを活かす戦い方をするのは予見できる。ヨノの技量次第の博打ではあったが、上手く噛み合った
         この作戦を見抜かれないよう正々堂々を装うのは少々心が痛んだが…戦争にあってそんな甘い考えは既に捨てた) -- マサヨシ 2012-08-29 (水) 23:40:22
      • (氷の壁に真空斬を阻まれ、舌打ちを一ツ)チィッ、このアマぁ!!
        足元に搦め手――――(足元を完全に氷が侵食する前に跳躍し)それも読んでんだよォ!!
        吽ッ!!(レイラの突撃をかわしながら大きく跳び)じゃあな、レイラちゃんよォ! そして……
        クッソこんにちは、ヨノちゃんンンンンンン!?(跳躍した先にいるのは―――ヨノ)斬ッ!!(勢いのままヨノに斬りかかり) -- 玄骸 2012-08-29 (水) 23:46:45
      • (反転し、玄骸と入れ替わるようにレイラへ向かう。当のレイラは氷煙の中から玄骸を狙って突きを放ち終えたまさにその瞬間…)
        横槍失礼仕るッ!!
        (トライデントの側面から、その穂先を弾く奇襲! 正面にいない将義には当然足元の氷も不発と終わる) -- マサヨシ 2012-08-29 (水) 23:47:19
      • スイッチ!?(突然のことに一瞬思考が混乱する。側面から来るはマサヨシ、攻撃の手立ては)
        随分とコンビネーションを鍛えているようだ……しかし!
        (完全無防備な状態から防御と攻撃を同時に行う)
        (すなわち)
        (鎧からマサヨシに向けて、放射状に氷柱が何本も伸びる!急所に当たれば致命傷だ) -- レイラ 2012-08-29 (水) 23:53:57
      • なっ――!!
        (躱されるのは読んでいた。あの男があれしきの攻撃で死ぬはずはないと思ったからだ)
        (だが、予想外なのはそのまま相手が変わったことで)
        オメェはうっせぇなあ、玄骸! ちっとは将義を見習いやがれ!!
        (荒々しい攻撃。口調やスピードは、寧ろ将義のそれより慣れた手合い(・・・・・・)のものだ)
        レッツパァァァァァァァリィィィィィィィィッッッ!!!
        (2度めのパリィ! ただしそのスピードのため追撃は不可、相手を吹き飛ばす勢いで弾き返す!) -- ヨノ 2012-08-29 (水) 23:54:26
      • 火が水を見習う必要があるのかよォ!!(パリィで後方に強く弾かれ、しかし体勢は崩さず地面を削るように滑る)
        ヒヒヒ、良い剣技だぜ! もっとだ、もっと滾らせろォォォォォォォォ!!!(ようやく足でかけていたブレーキが制動を終えると姿勢も低くヨノへ駆け出し)
        (そのままの勢いで相手の足元にスライディング)おおおおおおおぉぉぉ!!!(ヨノの足首を狙った斬撃)
        (玄骸は叫びながら戦い続ける。それは確実に周囲の兵士たちの注意を集めているようで) -- 玄骸 2012-08-30 (木) 00:05:06
      • そちらは譲ってやろうぞ玄骸! (と、口では言っておくが…玄骸にレイラの相手は手に余ると判断してのスイッチ)
        その体勢から放つか…流石、面妖だな武具結晶とはっ!
        (伸びる氷柱が迫る! レイラの隙を突くチャンスではあったが、もとより今回は時間稼ぎが作戦…
         左足を上げ、脛当てで氷柱を受けて下がる。今の奇襲で槍ではなく彼女自身の間合いへ斬り込んでいたら避けられなかっただろう…
         少々脚の側面を氷で切ってしまったが、背に腹は変えられない。落ち着いて青眼に構え直す)
        ……先ほどから己の部下が無礼な言葉を投げかけていたが、奴に代わって謝罪しておこうレイラ殿 -- マサヨシ 2012-08-30 (木) 00:08:47
      • 仕留めきれなかった!?(こちらを狙ったのではなかったのか。何故?)
        ……相方にしては随分と礼儀正しいな。いや、帝国兵にしては、というべきか。
        戦いに礼儀を持ち出すとは全く珍しい……私はレーデンツ。ヨノのように結晶に頼らず戦うことはできないが、せめて正々堂々戦おう。
        私の能力は氷と水。どこにでも出現させることができる、こんなふうにな
        (槍の穂先に長い氷の板、否、刃を出現させ)いざ勝負!(振り下ろす!) -- レイラ 2012-08-30 (木) 00:19:44
      • 当たり前だろ。水のように澄んだ火は、何にも勝る業火だよ
        (赤い複眼が揺らめく。この相手に炎を封じる意味は無い。轟、と体中を灼熱が覆って)
        その魂の赫灼、ここで尽きちまいなぁっ!!
        (玄骸の動きを「見」、瞬時に飛翔! そこから炎纏う剣を大きく横に一線! 炎の刃が真空波となって玄骸へ飛ぶ!) -- ヨノ 2012-08-30 (木) 00:20:50
      • レイラちゃんの世話は任せたぜ、将義ィ!(獣性を隠そうともしない男はコンビネーションの後も気炎を吐く)
        チッ、剣技も達者なくせに飛べるタイプの亜人か……厄介なもんだぜ!(刀を振りかぶる)
        真ッ 空ッ 斬ッ!!!(相手の炎の刃に合わせて真空の刃を飛ばす)
        (双方、相殺されて消滅するが大量の火の粉が玄骸に浴びせられ)うおっとっと。あちぃあちぃ。(火の粉を払うために数度刀を無駄振りして) -- 玄骸 2012-08-30 (木) 00:30:05
      • (常に自分の身を案じて突出を抑えれば、先のような場面でも命拾いする。将義は玄骸のように危険を感じ取る野生の「臭覚」を持たないが
         その分保身を心掛けており、未知の相手に対しても安定した戦いをすることを得意としていた
         …今更レイラに作戦を見抜かれようとも、時既に遅しということもある。このまま守勢を貫くのもいいのだが)
        ……いや、玄骸を倣って少しは楽しもうか。礼儀正しい詰まらぬ男と断じられるのも癪である…!
        我が剣は疾風の如し。その切っ先を掴むこと能わず…我は韋駄天となりける…!
        (振り下ろされる氷刃の槍の間合いへ斜めに踏み込み、下ろされる槍の柄に刀を滑らせレイラの手元を狙いつつその懐へ飛び込む!) -- マサヨシ 2012-08-30 (木) 00:37:15
      • ヨノ、その男は奇策で押せ!(仲間に忠告を送りつつ)
        疾っ……(剣閃の速さに迷わず武器を手放す)
        (将義の刀を支点に回転しそうになる槍を左足で抑え、地面に石突きを固定)
        どこにでも出せると言ったろう!氷よ!(氷柱が出現したのは――将義の刀の峰!持ち主を襲うように伸びる) -- レイラ 2012-08-30 (木) 00:46:46
      • 大丈夫だ、こういう手合いは慣れてる! ソイツは手強いぞレイラ、気をつけな!!
        ……お前もかよ
        (将義と同じ真空の刃を見て思わず吹き出してしまう。同じような術を使う人間が二人も同時に現れるとは、と)
        そんなことしてる暇、あるのかいっ
        (無意味に刀を振り回している隙に後ろへ回りこみ、突く! 少しでも貫ければ剣から炎が身体を侵し、焼き尽くしてしまう秘剣) -- ヨノ 2012-08-30 (木) 00:47:55
      • 遅ぇ!!(背後からの突きを上半身だけ捻って切り払い)
        ふんッ!!(振り返りながらヨノに向かって左手を無造作に突き出す。掴んで投げ飛ばすつもりだ) -- 玄骸 2012-08-30 (木) 00:55:59
      • 余所事を喋る暇を与えた覚えは無い…
        (レイラがさっき言った言葉をそのまま返しつつ、レイラの目の前から消える…いや、急に速くなった将義の足がそう見せかけただけ
         懐に飛び込む勢いそのままに、一瞬でレイラの背後まで駆けていた――が、その時にはレイラの策も発動している
         刀の峰から己の眼前に迫る氷柱には舌を巻く…されども、ここで引く気概ならそもそも背後へ駆けていない)
        その技は既に一度見たッ
        (危うく氷柱と接吻を交わしそうになりながらも、すんでのところで擦れ違い頬を裂かれるに留まる
         そのまま刀を大上段へ持ち上げ、レイラの背へ振り下ろす!!
         だが、刀に生えた氷柱のせいで太刀筋が乱れた強引な奇襲…吉と出るか凶と出るか?) -- マサヨシ 2012-08-30 (木) 01:00:51
      • (この男、強い。単純にその言葉が当てはまる。特別何が秀でているわけではない、強いのだ)
        (故に自分では勝てないかもしれない。自分の強さには理由があるから)
        (だから、故に。短期決戦で仕留めなければならない)
        後ろに回り込まれるとは思わなかったが……
        (槍を手に取り直し、思い切り仰け反る!視認し、トライデントの三叉、その間に将義の刀を挟む)
        (結晶魔法で強化された筋力で槍を捻る。生半可な武器ならば一瞬で折れ、そうでなくても動きを奪う策)
        (のけぞった姿勢は不利だが、これしか手がない) -- レイラ 2012-08-30 (木) 01:11:21
      • ちぃっ……!
        (切り払われた剣は明後日の方向へと向いて、無防備な体を晒してしまう。――この男に掴まれたら不味い!)
        (その瞬間、玄骸とヨノの間に小規模な爆発が起こる!爆風の勢いで後ろへ後退する算段だ、勿論自分も相手もダメージを受けてしまう諸刃の剣だが) -- ヨノ 2012-08-30 (木) 01:14:06
      • がぁぁ!?(一瞬、何が起こったのか理解するのに時間がかかった)
        (突如起きた爆発が自分の身を灼いたのだ。特に相手に向けて伸ばしていた左手はダメージが大きい)
        くっ……自分もダメージがでけぇだろうに何て無茶をしやがる…!(焦げた左手の指を開閉しながら一歩下がり)
        そして手前らを切り刻めないのは残念だが……この戦い、俺たちの目的は達成した。
        (声を張り上げるのをやめて刀を肩に担ぎ)俺たちの戦いは陽動だったんだよ。事実、聖少女騎士団をここに釘付けにできたしなァ……?
        将義、お前からも何か言ってやれ。(焼けた服の袖を破り捨てて) -- 玄骸 2012-08-30 (木) 01:24:23
      • 柔軟ッ?!
        (女体の有利を活かしてくるのは流石の将義でも想定外だった。そもそも女子と斬り結んだ経験も見た目通り少ない
         ならばこちらは男を活かし、その筋力で以って押し通すのが賢い切り返しなのだが…言霊で速度を補正した分、腕力は下がっていた
         結果として無理な体勢のレイラと力比べは五分。幸いだったのは倭刀の丈夫な作り…折られるには至らず、構えを崩されながらも火花を散らせて刀を引き抜く)
        仕切り直しかっ……!
        (悔しい表情を見せながら一旦間合いを取る。彼女の胆力、意地…それは譲れぬ想いを持つ者の強さか。彼女もまたその若さにして武人だと察する
         内心ではレイラに感謝の念を抱いていた…そして短い逢瀬の時間は終わりを告げる)
        ……左様、玄骸の言う通りに御座る。誠に勝手ではあるが、そなた達の時間を使わせて頂いた

        (そのネタ晴らしと同時に、王都の空に花火が上がる…帝国軍諜報部が撤退の目印として上げたものだった) -- マサヨシ 2012-08-30 (木) 01:35:38
      • (仰け反った姿勢から飛び上がり、半回転して着地した時の事だった)
        ……陽動、というわけか……(槍を地面に着いて花火を見上げる)
        (してやられた……しかし倒すつもりで戦った相手を倒しきれなかったのだから、何を言えようか)
        この借りは戦場で返す……李 玄骸に平目将義よ。
        しかし……貴様らの仲間がどうなっているか想像がつかないわけでもあるまい。この聖少女騎士団と戦ったのだぞ?
        (せめて一太刀。事実、ヨノはともかくレイラは一切傷を負っていないのだ)
        早く逃げ帰ることだ。追わせてもらうがな……!
        (槍を両手で持ち構え直す) -- レイラ 2012-08-30 (木) 01:48:32
      • へっ、炎が爆熱を嫌ってどうするよ、ええ?
        (苦し紛れに笑顔を見せる。しかし額からは脂汗。全面から爆風をまともに受けてしまったのだ、流石に体力の消耗が激しい)
        ……なんだと、それじゃ!
        (罠! なぜそれに気づけなかったのか、考えてみればこの二人……特に玄骸あわざと派手に動いていた節がある。そこを見抜けなかったとは、苦虫を噛み潰す)
        ちっ……逃がすかよ!!(大きなダメージは受けてしまったが、まだ戦える範疇だ。身体に再び炎を纏わせて、構える) -- ヨノ 2012-08-30 (木) 01:52:49
      • ヘッ、言ってろ。(ヨノに向けて口元を歪めた笑みを浮かべる)
        これは作戦行動だ……当然だが。(風上から突如濃い煙が立ち込めてくる)逃げる算段もとっくにつけてある。
        じゃあな、レイラちゃんにヨノちゃんよォ? 決戦前夜にしちゃ楽しめたぜ……ハハハ。(すっと煙幕の中に消えていく)
        (こんなに強い女たちがいるんだ。この戦場も捨てたものではない―――玄骸は高らかに笑う)
        (姿が煙幕に紛れ、遠ざかっていく笑い声が月下に響いていた) -- 玄骸 2012-08-30 (木) 02:01:43
      • さて、それはどうかなレイラ殿…我が戌徒の部下達も、柱の騎士を始めとした連合の精鋭と戦い死線を潜り抜けて参った
        もしそなた達の部隊と当たっていても、死んではおるまい…我等は、ここまで死に損なってきた亡霊の部隊ゆえにな…
        (不敵な笑顔を見せれば背を向けて歩き出す。堂々とし過ぎた隙だらけの背中はしかし直後には煙に隠れ、声だけが響く…)
        余計な助言をさせて頂こう…明日には我ら帝国軍が全戦力をこの王都に差し向けることだろう。この陽動の意味を今一度考えてみると良い
        死に損ないを追うよりも、今は一時でも多く睡眠を取り明日以降の手柄を見据えて備えるべきではないかな聖少女騎士団よ
        …では、これにて御免ッ! その命、決して無駄に散らすでないぞ!ヨノ・アルテミス、そしてレイラ・V・レーデンツ!!
        (玄骸と共に煙幕の中を逃走していく… 最後の言葉は、感謝の念から思わず漏れたもの
         己の刀を少女の血で穢すことを許さなかった高潔な武人への礼だった) -- マサヨシ 2012-08-30 (木) 02:10:57
      • さて、種明かしのない手品は嫌いでな。お前たちの目的がわかるまでは追わせてもらう
        (相手の忠告を無視し、槍を振るう。小さな水滴が無数に出現し、小規模な雨を降らせ煙をいくらか晴らしていく)
        追うぞヨノ、知られてはまずい情報を握られたはずだ……!
        (残る体力を総動員して追撃に当たる。)
        (後日、ゲヴァルト・リヒトに関する情報を奪われていたことが判明するが、直接警備にあたっていたわけではない者に咎はなく、ただしてやられた悔しさが残った――) -- レイラ 2012-08-30 (木) 02:19:20
  • ─────────────────────────── -- 2012-08-28 (火) 21:51:55

Last-modified: 2012-09-12 Wed 20:02:16 JST (2766d)