自分の不遇を呪ったことがないといえば、嘘になる

自分の不幸を嘆いたことがないといえば、嘘になる

しかし、泣き叫ぶことだけは、赦されない

例え蟲毒の渦中にあろうと、例え父から死を望まれようと

声をあげたその瞬間に、この命は縊り取られる

帝の血に弱さは要らない。帝の血にそんなものは赦されない

ならばいいさ、それでいいさ

だったら、俺は



もう、一生、泣かずに生きてやる


《 叙 事 詩 》
─── Epic poetry ───
─大爛帝国─
ID:484455
名前:
出身家:
年齢:20
性別:
edit/refer
その他:ステータス/戦歴/名簿Edit



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毒蟲が喰らい合う壷の底で、俺は生まれた Edit

大爛帝国第72皇子
名はソウランと読む。親しい相手には宗の字だけ読まれて「シュウ」と呼ばれる
所謂、妾の子であり、数多に存在する落胤の一つに過ぎない
皇帝の血族に名を連ねてはいるが、その位階は非常に低い

帝国が、皇帝が、父が彼に求める役割はたった一つ
皇子という名の旗頭となり、前線にて戦い続けること
生きる限りは戦奴の頭領、死ねば後詰を鼓舞するために死を利用され、祀り上げて喰らわれる

皇子という名の記号として生かされ、そして殺される

それが、帝国の皇族に生まれるということ

外見 Edit

  • 黒髪の長髪を三つ編にしている
    • 母譲りの綺麗な黒髪で、大事にしている
  • 身長175cm、体重60kg
    • 戦士としては些か以上に頼りない体格、後述する食事に関するトラウマに起因する
  • 鋭く、光のない、濁った紅い瞳が特徴的

性格 Edit

  • 冷徹な合理主義者。100の兵を生かすためなら50の兵を切り捨てる
  • 兵の前では堂々とした厳格で冷静な指揮官
    • 1人になると無限欝スパイラル
  • 幼少期は泣き虫で引っ込み思案な性格だった
    • しかし、友人が自分の毒見にされて憤死したり
      信頼していた乳母が既成事実を作るために襲い掛かってきて目前で衛兵に殺されたり
      他にも諸々色々あったので徐々に心が冷えて今のようになっていった

企画/叙事詩 Edit

お名前:
  • 黄金暦228年 3月 大爛帝国中央府直轄領 地方衛星都市 六稜 執務室 -- 2012-09-25 (火) 09:13:37
    • (書類の山に目を通しながら、新総督は溜息を吐いていた)
      (片付けても片付けても終わらない。前総督が山ほど仕事を残して死んだせいである)
      (5年近く西へ遠征していたのだから当然といえるが、それにしてももう少しどうにかしてから死んで欲しかったものだ)
      (宗爛の名で片付けてもらったほうが楽な書類が出るたびに溜息は殊更深くなる) -- 2012-09-25 (火) 09:16:21
      • 侭為らない物だな。どこの施政も面倒なものだ
        (黒瞳を揺らしながら、窓から覗く六稜を眺めてぼやく)
        (特筆する必要もない名を持つ、何番目の位階かもあやふやな皇子。それが今の六稜総督であった)
        (中央に言われるがまま仕事をしている彼の名を覚えるものはおらず、また、中央もただそこにあるだけで意味のある六稜に必要以上の口出しはしない)
        (虎の威を借り、動乱の中にあっても安寧を享受する地方都市、それが今の六稜の姿だった) -- 2012-09-25 (火) 09:21:31
      • (自称中央府は爛京を中心とした中央勢力圏にて、有力皇族同士で一先ずの大同盟を組むことで一大勢力となった)
        (轟爛や凰爛のような個人で広漠な領土を持っている上、有能なカリスマがトップにいる陣営ならともかく、中央府のような有象無象の集まりにはそれらをまとめるリーダーたる逸材が存在しないのである)
        (そして、覇権主義を唱えられるほどの力を持つ者がそこにいないのなら、ひとまずは同盟で決着する他ない) -- 2012-09-25 (火) 09:25:37
      • (現在の中央府はかつて多くの帝国王朝がそうしたように、新たな太祖廟をでっちあげ、そこから出土されたと「いわれている」死体を象徴として祀り上げることで結束している)
        (死をも利用する帝国社会では太祖の死体はそれだけでも意味があり、権力的な旗頭となるものだ)
        (故に今までもそこら中で山ほど太祖廟が発見されては祀り上げられてきたわけだが、今回はどうにも本物のようであるという学説が実しやかに各所で囁かれている) -- 2012-09-25 (火) 09:32:13
      • (残念ながら天壌帝の死体は別の派閥が抑えてしまっているため、中央府は太祖をでっちあげる他なかったわけだが、それでも今回の死体は本物として扱っても差し支えないほどの力を秘めたものなのだそうだ)
        (綺麗に剃髪されたその屈強な美丈夫のミイラは本来西の固有技術であったはずの柱の騎士の術法をその身に蓄えている他、技術革新となりえる数々の技法を秘めており、地教術師や死霊術師たちはこぞって寝食も忘れてその死体にかじりついているという)
        (果ては、死してなお圧倒的な力を持っているその死体を、本物の現皇帝として祀り上げようとする派閥まで現れる始末だという) -- 2012-09-25 (火) 09:41:42
      • (いずれにせよ、その太祖として扱われる死体のお陰で我々も楽を出来ていることは確かだ)
        (象徴を得た中央府は勢いを増し、その影響下にある六稜もまた栄えている)
        (総督が傀儡となったことで施政は自由交易を中心とした民主主義に近い形へと切り替わりはじめ、民達は導かれるままの民ではなく、自らの足で踏み出す民として今も六稜の産業を支えてくれている)
        (人間、頼れるものがあると頼り続けてしまう。自分でどうにかしないければと思える危機感が大事なのだ。今、六稜ではその危機感が良い形で息衝いている) -- 2012-09-25 (火) 09:58:55
      • まぁ、一先ずこれでいいのだろう
        民の事は民が決めるのが一番だ
        専制政治には限界がある
        1人で全部背負い込む支配者に明日はない
        自分で出来ない事は他人に任せればいい。任せることが出来る強さがあればいいのだ

        前の領主にはそれが無かった。宗爛にはそれがなかった
        それだけのことだ -- 2012-09-25 (火) 10:03:42
      • 思えば部下も……そんな奴等ばかりだった気がするな
        (ふと、手元の資料に目を落としながら、目元を擦る)
        (どうにもまだつけなれない。太祖と呼ばれる死体がつけていた、黒い薄浄玻璃)
        (西の言葉ではカラーコンタクトだかと呼ばれるそれを目からとって、小さく微笑む) -- 2012-09-25 (火) 10:06:00
      • そんなバカ共だ
        どうせ、どこにいっても自分で全部背負い込んで、そのうち疲れて足もとめるだろう

        まぁいいさ
        案ずるな、阿呆共

        帰る場所くらいはとっておいてやるさ

        (窓際にたてかけた、狗の仮面をなでながら、『紅い瞳』の皇子は穏やかにそう笑った) -- 2012-09-25 (火) 10:08:21
      • のちの語る歴史に、六稜総督の名が出ることはなかった
        ただ、自由市場を主体とした交易によって緩やかに栄えた六稜は長く人々に愛され、活気溢れる文化都市として成長していった

        それに至るまでの統治者達の働きは、今日、どこにも記されてはいない -- 2012-09-25 (火) 10:11:23
  • 黄金暦228年 1月 大爛帝国中央府直轄領 地方衛星都市 六稜 -- 2012-09-25 (火) 07:24:57
    • 西爛戦争の一応の決着が見られた後、帝国はまさに落日のときを迎えていた
      皇帝を失ったことで中央集権の維持が難しくなった帝国は急速に地方分権の豪族社会へと返り咲く形となり、事実上の解体が緩やかにはじまっていたのである -- 2012-09-25 (火) 07:32:57
      • 領地と富を持つ有力皇族はみなこぞって帝権後継者を僭称し、そうではない皇族に臣従を迫った
        無論、六稜の宗爛とて例外ではない
        戦略拠点として有用な都市は既に戦時中から轟爛や凰爛に目をつけられており、宗爛にもその矛先は向いたのである
        即ち、どちらのつくのか? そして六稜をどちらに渡すのか? -- 2012-09-25 (火) 07:36:52
      • 政治は民が想像しているよりもずっとシンプルだ
        いくらお題目を並べたところで結局の所、持つか持たざるかだけで話は進む
        そして持たざる者に一切の権利は存在しない
        持つ者の強弁だけが正統であり、正答なのだ -- 2012-09-25 (火) 07:40:44
      • では、「持たざる者」が「持つ者」に意見するためには如何にするべきか?
        答えは1つだ
        自分と同じ考えをする「持つ者」に擦り寄ればいい
        そうして、六稜は、旧首都爛京周辺に影響力を持つ組織、自称「中央府」へと擦り寄った -- 2012-09-25 (火) 07:45:16
      • 爛京から離れた位置にある六稜が中央府の直轄になることは彼らにとっても利のあることである
        飛地は他勢力への牽制として有用なのだ。属領扱いならとられたところで痛手にはならない
        むしろ、侵略を理由に報復戦争を仕掛ける事ができるようになる。六稜は餌となることで生き延びる道を選んだのだ -- 2012-09-25 (火) 08:23:28
      • 対して、中央が要求した事は六稜総督の座を中央の用意した傀儡に譲る事と……
        現総督の処刑であった
        他勢力への示しをつけるためだろう。あくまでこちらに反旗を翻したからという建前が、向こうも欲しいのだ -- 2012-09-25 (火) 08:27:08
      • この要求に対し、六稜側もあっさりとその条件を受け入れ、現総督・第72皇子宗爛の処刑が決定された -- 2012-09-25 (火) 08:48:58
      • 処刑は粉雪降りしきる1月の末、広場にて行われた
        総督の死を惜しむ声はなかった。事前に中央と宗爛によって為されたプロパガンダにより、宗爛は卑劣な収賄によって施政を乱した佞臣ということになっていた為である
        後の歴史では、この公開処刑についてはこう語られている -- 2012-09-25 (火) 09:04:06
      • 罵声と投石の飛び交う中、断頭台に上る宗爛の顔には終始生気がなかった
        彼は何を語るでもなく、何を詫びるでもなく、まるで夢中を彷徨う白痴が如く、処刑人に誘われる侭であった
        処刑は粛々と進み、宗爛が抵抗する事もまたなかった
        皇族の処刑であるからこそ、この紙面にその名を残すが、仮にこれが皇族の処刑でなければこの紙面に残る事すらなかったろう
        それほどに、特筆にかける幕切れであったのだ -- 2012-09-25 (火) 09:12:16
  • 黄金暦227年 12月 統一連合勢力圏内 撤退戦中 -- 2012-09-15 (土) 06:59:55
    • (一歩踏みしめるたび、膝下まで埋まる深い雪の中……)
      (こそこそと地べたを這いずりまわる蟲のように、我々は形振り構わず逃げ続けていた)
      (雪中行軍を続ける都合中、足跡を完全に消す事はできない)
      (まさに踏みしめるたびに足跡は、雪上に残ってしまうのである)
      (相手の行軍も遅れる以上、すぐにおいつかれることはないが、それでも逃げている方向は気取られ続けてしまう)
      (ここからはもう、ただただ距離を稼ぐほか手がない) -- 宗爛 2012-09-15 (土) 07:05:44
      • (短い小休止を数回と、日に2回の大休止のみで、もう何日も行軍を続けている)
        (何人落伍したかはわからない。もう数えてもいない。数える余裕も無い)
        (疲労から無言になり、無言から無心へと至る)
        (既に六稜軍は人の形をした走狗でしかなく、ただただ濁流から逃げ続ける蟲でしかなかった) -- 宗爛 2012-09-15 (土) 07:08:27
      • (足を止めるたびに訪れる浅い眠りの中、寒気に身体を震わせながら何度も幻を見た)
        (その殆どは幼少の頃の記憶で、見える幻は離宮で出会った多くの人々の面影だった)
        (はっきりいって、良い思い出は少ない)
        (ただ、その幻を見ている間だけは……不思議と心が安らいだ) -- 宗爛 2012-09-15 (土) 07:17:20
      • (最初に見えたのは、母さんだった)
        (もう名前も覚えていない。とりあえず、酷い阿婆擦れだった事だけはよく覚えている)
        (フォン兄様といつも一緒にいて、フォン兄様にだけいつも笑っていた)
        (それでも、自分にとって彼女は母であり、愛すべき肉親でもあった)
        (身内から見ても彼女は確かに狂人であり、確かに売女であり、確かに野心家ではあったが)
        (確かに、母親でもあったのだ) -- 宗爛 2012-09-15 (土) 07:22:20
      • (次に見えてきたのは、離宮にいたころのフォン兄様と飛姉だった)
        (フォン兄様は優しそうに笑っているだけで、飛姉も嬉しそうに笑っているだけだった)
        (他にも色々あった気がするけれど、思い出せない。多分、思い出したくないのだろう)
        (優しい記憶以外は自然と思い出せないようになっているのかもしれない)
        (だとしたら、彼らがまるで静止画のように動かないのも納得できることだった) -- 宗爛 2012-09-15 (土) 07:28:21
      • (最後に見えてきたのは、自分だった。幼い頃の自分。ただ必死に自分の価値を証明したがっていた自分)
        (フォン兄様がいなくなって、飛姉も都を離れ、母さんも死んだ後の、自分)
        (この頃のことは、何故か殆ど思い出せない)
        (ただ、毎日必死に嘘をついて、毎日必死に何かの真似をしていたことは、ぼんやりと覚えている)
        (死にたくないとただただ叫んで、負けたくないとただただ喘いだ)
        (色々なものを諦めて、色々なものを捨てて、ただもがいていた)
        (そうするしかなかったと、自分に言い聞かせながら)
        (ただ毎日毒を喰らって生きた) -- 宗爛 2012-09-15 (土) 07:41:33
      • (思えばもうあの頃から、こうなることは決まっていたのかもしれない)
        (他の手を打てるほど当時の自分は賢くもなく、そしてそこまで非情でもなかった)
        (結局、僕はその都度その都度、その時に取れる手を出来る限り打っていただけで)
        (半ば誘導されるように、ここに辿り着いた) -- 宗爛 2012-09-15 (土) 08:01:53
      • (幼い自分にできることは限られていた)
        (限られた中で、必死にもがいていた)
        (居場所がほしくて、息苦しさと寂しさから抜け出したくて、汚泥に塗れた沼の底からもがき出たくて)
        (蒼穹を求めて、ただただ、泥中でもがいた)
        (同じ沼に沈んだ人たちを押し退けて、掻き分けて)
        (必死に、必死に天を求めて)
        (そうして気付いたら、六稜の総督になっていた) -- 宗爛 2012-09-15 (土) 09:35:16
      • (そのとき、すこし、自分は安堵したのだ)
        (ああ、やっと休める)
        (やっと居場所が出来る)
        (やっと、自分がいても良い場所ができる)
        (そう、ぼんやりと思った)
        (しかし、それは大きな勘違いだった) -- 宗爛 2012-09-15 (土) 09:47:55
      • (六稜総督になってから与えられたのは居場所ではなく、部品としての役割であり、それ以上でもそれ以下でもなかった)
        (ただ、『御利口』に中央のいう事を聞いて、『そつなく』いわれたことをこなした)
        (結局居場所は、獣舎の奥だけで、友人は黒咲だけだった)
        (その黒咲も、今はいない) -- 宗爛 2012-09-15 (土) 10:35:04
      • (気付けば、目の前にその男は立っていた)
        (六つ目の蟲面をつけた、紅瞳の異形)
        (仮面越しでも分かる。そいつは嗤っていた)
        (退屈そうに、何を求めるでもなく。ただ静かに嗤っていた)

        (『もういい加減、疲れただろう?』)

        (雪に溶けるような声で、その男は呟く)
        (誰に聞こえることもない小さな声で呟いて、俺を見下す)

        (『もう辞めたっていいだ』)
        (『お前はそうやって擦り切れていって最後に消えてなくなるんだ』)
        (『そうなるくらいなら、もう頑張らなくてもいいんだ』)

        (柔らかい声が耳朶を撫でて、そっと手が差し出される)
        (血に塗れた、真っ赤な手が)

        (『さぁ、諦めろ』)
        (『似合いの結末ならいくらでも用意してやる』) -- 宗爛 2012-09-25 (火) 07:07:09
      • (茫洋とした意識の中、男の声に従うように、手を伸ばして、真っ赤な手を握り返す)
        (流れる力感じられるその体温酷く心地好くて、つい涙が零れそうになる)
        (全部錯覚なのもわかっている。全部幻影なのもわかっている)
        (それでも構わない。構わなかった。錯覚でも幻でもそれは確かに目の前にある愛おしいもので)

        (ただ、俺が欲した全てで)

        (手を引いて、抱き締める)
        (仮面の奥からみえた紅は、同じ紅でも、全く違う紅だった)

        (『本当にそれでいいのか?』)
        (『宗旨変えしてもいいんだぞ?』)

        いい、別にこれでいい

        人は必ずいつか死ぬし、なんだって始まれば必ず終わる

        だからって、今すぐ俺が諦める理由にはならない

        そんなのは、手詰まりになってからでも出来る事だ

        (前に、進む)
        (嘲りとも充足とも受け取れる笑声を漏らして、幻影は消える)
        (そうして前に進めば、もう雪の森は途切れていて)
        (気付けば吹雪も止んでいて)
        (俺達は関所の防壁の前で、行き倒れていた) -- 宗爛 2012-09-25 (火) 07:20:55
  • 黄金暦227年 12月 統一連合勢力圏内 撤退戦中 -- 2012-09-13 (木) 00:29:12
    • (カタクァを滅ぼした後……結果的に敵陣のど真ん中に取り残される事になった六稜軍は、部隊をバラバラに分ける事でこれらに対処した)
      (かたまって移動すれば発見されやすくなる上に、敵に捕捉されて包囲でもされたら全滅は必至である)
      (しかし、このように部隊を分散させてバラバラに逃げてしまえば簡単には見つからない。みつかったところで全滅するのは無数に分かれた部隊のごく一部だけだ)
      (捕捉・追撃された部隊は全滅するが、他の部隊が逃げるための時間はそれだけ稼げる。結果的に1部隊あたりが生き残る確率が増すのである)
      (とはいえ、はっきりいって、苦肉の策だ)
      (別にこの苦局が打開されるわけではない) -- 宗爛 2012-09-13 (木) 00:40:13
      • (既に手勢は500以下。それだって大所帯だ。本来ならもっと小分けにしたかったところだが、如何せん指揮官が足りない)
        (統率の取れていない部隊をばら撒けば落伍兵が増える。そして、落伍兵が相手の捕虜にでもなってしまえば……みすみす情報を相手に渡すことになる)
        (なるべくそうならないためにも、ギリギリ、帰属意識の保てる集団を維持し続ける必要があった) -- 宗爛 2012-09-14 (金) 07:51:34
      • 斥候はどれだけ戻った
        (大木に背を預け、干し葡萄を齧りながら報告を聞く)
        (良い報告は無論期待しない) -- 宗爛 2012-09-14 (金) 07:53:06
      • 定時になっても、北東にいった連中だけ戻ってきません
        恐らく……敵部隊と遭遇したのではないかと -- 六稜兵 2012-09-14 (金) 07:54:02
      • そうか……なら、すぐに支度しろ
        そのまま北東から抜けるぞ -- 宗爛 2012-09-14 (金) 07:55:40
      • 北東へ? 敵軍がいるとわかっているのに何故…… -- 六稜兵 2012-09-14 (金) 07:56:05
      • 斥候が戻らない大部隊がとる行動は決まっている
        迂回の一手だ。それくらいは連合の連中も読むだろう
        斥候が出て行ったのは2時間前。敵に捕まったのがそれから一時間後くらいとなれば、連中だって別の進路を抑えにくるはずだ
        故に、裏をかいて真正面から抜ける
        南東と東から斥候が戻ってきている以上、幸いにも相手は大部隊ではない
        全ての脱出路を押さえることはできないはずだ -- 宗爛 2012-09-14 (金) 07:59:28
      • ……了解しました -- 六稜兵 2012-09-14 (金) 08:12:06
      • (勿論完全な手ではない。半ば博打だ)
        (しかし、圧倒的物量差がある以上、例え博打でも通さなければならない)
        (それも何度もだ)
        柱の獣は小型だけ残しているな? それはもう全部放していけ
        そろそろ魔術師の数がたりない。維持できなくなる前に森に放して敵の進軍を阻害する
        (大半の柱の獣はカタクァ殲滅の際に使い果たしてしまい、今残っているのは騎獣サイズのものだけだ)
        (それですら、東の魔術では完全な維持は不可能である。本爛がどれだけ規格外な存在であったのかがよくわかる) -- 宗爛 2012-09-14 (金) 08:15:33
      • (北東に抜けて行軍をして数時間後)
        (恐らく斥候が行方不明になったであろう地点に差しかかった時……それを見つけた)
        (連合軍の追撃部隊……そして、大木に吊るされた、斥候達の死体)

        (規模をみるに、本隊は別進路を抑えにいったようだな)
        (ここにいる連中は鳴子代わりといったところか……) -- 宗爛 2012-09-14 (金) 08:25:53
      • ……奇襲すれば数分でカタがつく数です。一気にやりますか? -- 六稜兵 2012-09-14 (金) 08:33:05
      • いや、ここであいつらを消すと他の部隊に我々の足跡を知られる事になる……それは避けたい
        ここはやり過ごす。迂回するぞ
        このまま見つからずにすすめれば、連中は更に包囲網を広げることになる
        そうなれば次に打てる手も増えるはずだ -- 宗爛 2012-09-14 (金) 08:40:07
      • ハッ……しかし、行軍速度は更に落ちますが……よろしいのですか? -- 六稜兵 2012-09-14 (金) 08:42:52
      • 構わん。まだ距離を稼ぐ段階にまで踏み入っていない
        今は距離よりも情報を大事にしたい
        さ、いくぞ -- 宗爛 2012-09-14 (金) 08:44:52
      • ハッ……それではそのように -- 六稜兵 2012-09-14 (金) 08:46:13
      • (さて……長い一ヶ月になりそうだな)
        (果たして、六稜に戻ったとき、何人残っているか……)

        (いや、まずは自分が帰れるかどうか、か……) -- 宗爛 2012-09-14 (金) 08:47:51

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装備 Edit

  • 戦闘時は大蠍の甲冑や大百足の具足など、蟲の甲殻を用いた装備を好んで使う
    • 皇帝から下賜された領邦、「六稜(りくりょう)」が主に養蟲の産地であるため
      • 大元は帝国に滅ぼされ、併合された都市国家のひとつであり、宗爛はそこの総督兼将軍である
  • 武装は一般的な合成弓、骨剣、水銀槍などを扱う
    • 膂力はそれほどないが、騎獣を用いた機動戦闘ではそれなりの実力を誇る
      また、弓は風読みなども利用して扱うため、身体の見た目以上に遠くまで射ることが出来る
      • しかし、基本的に指揮官なので前線で大立ち回りをすることは少ない
        それでも、鼓舞の為に兵と共に前線に出て突撃したりとかはする
        兵士から信用と畏怖を勝ち取るためでもある
  • 戦闘時の格好。蟲の複眼を模した仮面兜を常に着用する。冷たく、無機質な印象を兵や敵に持たせることで畏怖の材料としている
    その特徴的な装備と、手段を選ばぬ人の体温を感じさせない戦い方から、「六道鬼(りくどうき)」などと呼ばれることもある
    • http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp021445.png 
      戦場での戦装束

技能 Edit

  • 常に前線に出張りっぱなしなので前線指揮能力に長ける
    • 大軍の指揮も問題なくできるが、小勢を任せられることのほうが圧倒的に多い。それくらい位階の低い皇子であるという意味でもある
  • 動物感応や植物感応の魔術に生まれながら長けている
    • 帝国の感応魔術は基本的に送信のみなのだが、宗爛は長け過ぎていて、一般にはできないはずの受信も可能である
      • しかし、小さいときにそれが出来るといって気味悪がられたりしたので、今はそんなことは人前ではいわない。むしろ、自分の勝手な思いこみの一種だと本人は思っている。実際のところどうなのかは不明
      • そのせいで未だに動物の屠殺現場などを見るのは苦手であり、肉料理が苦手である。積極的には食さず、穀物や野菜をよく食べている
      • 植物はあまり断末魔の悲鳴をあげないからという完全なエゴ。自覚して、自己嫌悪している
      • かつては人間の死体を見ただけでも卒倒してしまうほどだったが、そっちにはもう完全に慣れきってしまっている。前線に出すぎて若干感性が麻痺してしまったため

その他 Edit

  • 幼い頃から飼っている、「黒咲(ヘイシャオ)」という名の黒い大山羊を可愛がっており、戦場に出る際もよく乗っている
    • 小さい頃は抱き上げられるくらいに小さかったが、今は全長3mを越える立派な大山羊である
  • 動物感応能力のおかげで他の動物にもよく懐かれる。こっちも動物好きなので人間相手よりもよっぽど親しくする
    • なので、獣舎で休んでいることもよくある
  • 酒場の依頼には出ていない。ただ、諸国に兵や草を奔らせているので、そのうちの1人が酒場の依頼に出ていることはあるかもしれない。ないかもしれない
  • 7歳の時に母親は死んでる
    • 死因は重度の梅毒による発狂死。汚らわしい病気で死んだため、食葬してもらえず、帝国では屈辱的な火葬に処された
      • 故に、帝国の理屈で言えば、彼の中にもう母親はいない。母親の魂や生き様を受け継ぐことを許されなかったと捉えられるためである
      • 母親の死後、近縁の豪族に引き取られ、紆余曲折の果てにその豪族の持っていた権力を掌握。それを足掛けに力をつけ、今に至る

血縁との関係 Edit

  • 第63皇女飛爛
    • 幼少の頃からの知り合い。数少ない心許せる存在
      • 執政者になってからはお互いにあっていない。もう、最後にあったのは何年前だろうか
  • 第72皇女喬爛
    • 皇帝の血筋には珍しい、正道の気を持つ気高い妹
      • 目を掛けており、親しいといえる間柄ではあるが、少なくとも宗爛は政を意識しており、深入りした感情などは未だない
  • 爛煌
    • 魔剣に身を窶し、今は部下の手にある妹
      • 何も心配せずにいればいい。お前はそのままでいい。どうにでもなる
  • 第10皇子轟爛
    • 畏怖の象徴にして最も恐るべき兄の1人
      • 互いに政の上では親密にしている。交易の利が大きく、また、戦で取る手段が似か寄るが故に

領地 Edit

exp021525.png

          ▼  南方辺境都市 六稜  ▼          
第72皇子・宗爛が治める南方の辺境
高温多湿な環境にあり、南方に森林、東方に湿原地帯を擁する環境から、大規模な蟲産業で栄えている
大百足、大蠍、大蜘蛛は勿論のこと、その他多数の蟲を養殖しており、蟲肉、蟲毒、蟲兵器を多く産出している
また、森林が付近にある関係から林業にも力を入れており、豊富に取れる木材を燃料にして炉を焚き、玻璃の生産なども行っている
土の柔らかい六稜の地では馬よりも山羊や蟲のほうが機動性を確保できるため、大山羊にのった山岳騎兵や、蟲にのった呪術師などが多く見られる
特に六稜の地教術師は蟲に対する動物感応に長けており、飼育や騎乗の難しい大蠍をいとも容易く操ることで知られている




nolink

          ▼  商業都市レムザ  ▼          
東ローディアの商業都市
元々東西の交易中継点として栄えていた街だったが、長年続いた杜撰な土地管理と強欲な貴族による行政の私物化により、衰退
一時は総人口が1000人を切ることすらあったという
しかし、223年の帝国侵攻により征服されてからは帝国式農法と交易路の整備によってかつての栄華を取り戻し、一大交易拠点として復活を果たした
それ故、以後この街は親帝国都市として生まれ変わり、西爛戦争後の粛清までそれが変わることはなかった
これといった特産品はないが、帝国本土の品と西方由来の品々が交わり、尚且つ帝国軍の拠点としても機能している
帝国統治時代の総督は第72皇子・宗爛が勤め、長らくかの皇子の前線拠点として知られていた




nolink

          ▼  ゴーント  ▼          
元々は異族の都市部への侵入を防ぐために作られた城塞都市
223年の帝国侵攻の際、守備隊全滅の後に全面降伏し、帝国領となった
特に生産面ではこれといった特徴の無い街だが、堅牢な城塞都市であるこの町は防衛拠点としては優秀であり、長らく帝国軍の宿駅として利用された
帝国軍の交易路整備により街自体も豊かになり、224年には完全和解
他都市と同様、親帝国都市として粛清されるまで栄えた






配下 Edit

六稜兵 Edit

http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp021527.png
宗爛配下の帝国兵。画像は重装騎兵
蟲の甲殻を利用した武具を身に纏い、両刃の水銀槍、骨剣、合成弓、そして大蜘蛛の糸と爆薬を標準装備している
騎獣には馬、大山羊、大蠍を主に用いる
また、大蜘蛛の糸を編んでつくった強化服と覆面は大蜘蛛の麻痺毒への耐性を持っており、味方の毒霧攻撃の影響を受け難いという特性を持っている

幹部 Edit

狗面 Edit

宗欄とは中の人が別です

ID:484527
名前:狗面
出身家:不明
年齢:22程度
性別:
edit/refer
その他:ステータス/戦歴/名簿Edit

首輪が着いているから飼い犬だとでも思ったか? Edit

いつからか宗が傍に置きだした近衛兵
名前は愚か来歴に至るまで余り口を開こうとはしないが
かなり腕利きの武人であり、主に害を成す逆賊は一突きの下に沈めてきた

外見 Edit

  • 常時犬の剥製面を顔に被っている上、体を覆う甲冑を着ているため肌の露出も一切なく、
    公の場での口数も少ないことから年齢性別国籍に至るまで謎に包まれている。
    • 今のところ素顔を知っているのは宗のみである
  • 身長175cm強程度、男にしては細めに見える。
    • 身長と同じ程度の長さの短槍を二本使う独特の戦い方をするため、
      戦場ではその身体に反して威圧的に大きく見える

性格 Edit

  • 普段は寡黙
  • 宗に対して対外的には主君と臣下という関係を演じているが、
    一言で言い表せないような一筋縄ではいかない関係にある
    • 宗に対してはかなりの皮肉家で厭世家
  • 思考として愚直なまでに誇りを重んじる側面もある
    その点で宗の合理主義とかち合ったことも一回や二回ではない

装備 Edit

  • 戦闘時は狗面と甲冑で単身戦う歩兵タイプ
    • 戦場に置いては群を引き連れることも多いが
      武人のような性格をしているために一騎打ちや一騎駆けを好む
      基本的に動く場合は全て宗の指示の下動く
      特に群として軍隊を指揮する場合は確実に宗の指示の下で動く
  • 武装は象骨製の短槍一対二本を状況に応じて使い分ける
    素材はともかく形状は軍用に用いられている物そのままの量産品である
    (戦争において使い捨てが可能である)
    • 一対の槍は尻同士の接合が効き、強度は脆いが長槍として使うこともできる。
    • 戦闘において「周囲から見て素性が分からない者を側近に置く」という行為に値するほどの一騎当千力を発揮するが
      軍を率いた戦争においては集団心理の先を見通す力に欠けるために一般将にも劣る
      • 逐一戦略を指示されずに動く場合
        全滅こそしないが集団として半分以上が瓦解しかねない程度には他人の気持ちが理解できない

能力 Edit

  • 出血を代償に、右目に超常の動体視力を得る。
    • 一騎打ちなどで攻撃を紙一重でかわす際に使用。

備考 Edit

  • 冒険に出ているが、この登録とは別名義で出ている

ミシェ・モイラ 484722 Edit

ID:484722
名前:ミシェ・モイラ
出身家:マキャフリー
年齢:16
性別:
edit/refer
前職:
edit/refer

殿下、天体が破壊を示す配置に入りました しかしそれは、再生の為の新しいスタートでもあるのです Edit

殿下以外の人の前ではあまり姿を見せない占い師
行うのは星詠みとビブリオマンシー(書物占い)とタロット(*マルセイユ、ウェイト基準ではない)
陛下の傍で時折予言を告げている
時折、予知夢や視覚したり感じたりするらしい。儚げな印象

戦闘時 Edit

後方で全身を覆ったローブを被った姿で馬にまたがっている
その場や時の星の配置等を殿下に伝えたり、攻めるのに有効な時を告げる等が主

叙事詩なう Edit

お名前:
  • おそうじ -- 2012-09-15 (土) 22:39:49

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  • 【募集欄】 -- 2012-09-15 (土) 22:40:26
お名前:

密約 Edit

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  • そんなわけで徹底した某所のパクりスタイル
    バルバランドの人あんまりいなかったから俺が今からバルバランドのこと一杯騙るわ(誤字にあらず) -- リーア 2012-10-18 (木) 09:58:01
お名前:

http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst080607.jpg



http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst080699.jpg



http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst080702.jpg

 


Last-modified: 2012-09-05 Wed 04:27:08 JST (4245d)