黄 金 暦主 な 出 来 事西 暦 換 算
黄金暦 223年 1月 ~ 2月

  《  第 十 三 次 ロ ー デ ィ ア 大 戦  》

    戦争特需による経済活性化を目的に東西ローディアが激突。
    戦後の捕虜交換と利権取引が目的の緩い戦争だが、
    戦争特需のお零れに預かるべく西側のあらゆる国家が参戦した。
    西ローディアには協定連盟と公領がつき、東ローディアには神国と連邦が加担。
    しかし、結局大規模な竜害により双方全軍撤退。戦は有耶無耶なまま終わる。
    一方、帝国では不作の影響で国内各地で都市国家が中央に反発。
    皇帝勅命により大規模な粛清が行われ、多くの血が流れた。

 
7/15 ( ) ~ 7/16 ( 月 )
同年 3月

  《  北 方 震 災  》

    竜害の影響で大陸北部中央山脈付近にて大規模地震が発生。
    バルバランドと連邦を直撃。
    連邦は雪崩の影響でいくつかの都市が消え、バルバランドから難民が流出。
    一部の部族が西ローディアに侵攻したが、連合王国軍によって鎮圧される。
    最終的には協定連盟の大長が講和を申し入れ、王国と協定連盟の間で同盟が結ばれた。
    以後、各地の戦場で王国兵としてバルバランドのバーサーカーが散見されるようになる。
    一方、帝国では震災の影響により、
    帝国地下の岩盤が影響を受け、各地で水銀が地表へ噴出。
    中央平原の穀倉地帯が汚染され、相当数の農地が使いものにならなくなった。

 
7/17 ( 火 )
同年 4月

  《  第 四 次 教 化 救 済  》 

    地震による津波の影響で打撃を蒙った神国は " 第四次教化救済 " を発令。
    聖戦と称し、南及び東のまつろわざる都市国家群に対し、東ローディアと轡を並べて侵略を開始する。
    同じく津波と汚染地区の拡大による打撃を受けたスリュヘイムでは食料が高騰し、
    最下層で餓死者が続出。アンデッドの数が急増。
    人的資源確保の為、労働者の入国審査基準を引き下げる。これにより、異国人の人口が急増した。
    また、権力が内地の平野部に集中する王国と共和国は
    震災の影響を殆ど受けずにすんだため、西の富がそちらに集中していった。

 
7/18 ( 水 )
同年 5月

  《  西 侵 大 号 令  》 

    帝国では水銀汚染が深刻化。
    帝国の巨体を維持する為には農地や放牧地及び可住地が圧倒的に不足していることが明白となる。
    天壌帝は、農耕地及び放牧地確保を目的に西への大規模侵攻を決意。
    西侵大号令を発する。西侵のため、大陸中央部の盆地……
    険しい山脈の間にぽっかりと存在している大渓谷 " ガルガの門 " に大兵力が集結していく。

 
7/19 ( 木 )
同年 6月

  《  宣 戦 布 告  》 

    大陸中央東部、帝国との国境付近にて。
    第四次教化救済に従事していた神国・共和国の救済部隊が中立の都市国家の教化中に、
    帝国軍の偵察部隊と接触。交戦するが、敗走。
    神国の支配より解き放たれた各都市国家は帝国の侵攻を解放と受け取り、帝国軍を歓迎。
    帝国軍の補給線が確保されるが、同時に神国部隊の敗走により帝国の侵攻が西側諸国に知れることとなる。
    しかし、西の列強諸国はこれを軽視。日和見する。
    その後、帝国が神聖ローディア共和国に対して宣戦を布告。
    共和国政府は東侵の口実に都合がいいと歓喜してコレを受け入れ、徹底抗戦を選択。
    神国、連邦を中心に徒党を組み、さらには各国家の義勇軍も相当数が異郷の侵略を善しとせず参戦。
    総勢3万の大軍となり、帝国軍を迎え撃つ。

 
7/20 ( 金 )
同年 7月 ~ 9月

  《  ゾ ル ド ヴ ァ の 戦 い  》

    諸国連合軍3万 対 大爛帝国軍先発遠征師団1万5千、ゾルドヴァ古代遺跡群にて開戦。
    下馬評では地の利と物量で勝る連合軍の圧勝かと思われたが、
    東ローディアの商人連合の裏切りにより全軍が混乱。
    そのうえ、名乗り上げをするような中世的な戦争が主流であった西側の軍隊では、
    殲滅戦に特化し、近代的な集団戦術を駆使する帝国軍相手に手も足も出せず、惨敗。
    多くの貴族が名乗りあげの最中に帝国軍の矢を受け、無様を晒したまま荒野に散った。
    また、帝国軍の生物兵器や化学兵器に対して、化学に対する知識のない連合軍ではほぼ対処ができず、
    馬も西側主流の重種の馬では帝国で主流の軽種を振り切る事ができなかったため、
    敗走すらままならなかったという。

 
7/21 ( ) ~ 7/23 ( 月 )
同年 10月 ~ 12月

  《  東 ロ ー デ ィ ア 滅 亡  》 

    ゾルドヴァの戦いを制した帝国軍はそのまま西進。
    神聖ローディア共和国首都、 " ゾド " にまで迫る。
    対し、最後まで抵抗を続けていた東ローディア首脳陣は帝国軍のゾド攻略に至って全面降伏を選択。
    帝国軍の水銀兵器により毒が多くの一般兵士を無力化していたため、無血開城。
    多くの兵士が奴兵として帝国に徴発され、首脳陣は蠍闘刑に処された。
    かくして東ローディアこと神聖ローディア共和国は事実上解体され、滅亡。
    東ローディアの広大な領土は、地図上では大爛帝国と表記されることとなった。

 
7/24 ( 火 ) ~ 7/26 ( 木 )


黄 金 暦主 な 出 来 事西 暦 換 算
黄金暦 224年 1月

  《  ロ ー ラ ン シ ア 首 脳 会 談  》

    東ローディア滅亡の報を受け、
    急遽、西側諸国はローディア連合王国王都 " ローランシア " にて国際会談の場を設ける。
    かくして西側諸国は未知の侵略者たる大爛帝国対抗するべく急速に結束。
     " 統一連合 " と名乗る巨大勢力となった。
    対して帝国もまたその公布を受け、統一連合に対して宣戦を布告。全面戦争の様相を呈することとなる。
    後の歴史で文字通り叙事詩として語られる一大戦役、 " 西爛戦争 " の幕開けである。

 
7/27 ( 金 )
同年 2月 ~ 4月

  《  第 一 次 バ ル ト リ ア 会 戦  》

    帝国は短期決戦を選択。連合盟主国である西ローディアに対して電撃的な中央突破作戦を仕掛ける。
    統一連合軍5万対大爛帝国軍先発遠征師団3万……
    西ローディア国境、 " バルトリア平原 " にて初の東西決戦。
    工作員や東ローディアの奴兵から連合の情報を引き出していた帝国は、
    西の足並みが揃っていないことを見抜いており、数の不利も厭わず強襲。
    未だ指揮系統の統一もままならない連合軍は帝国の猛攻を前にして手も足も出ず、じりじりと後退。
    連合は窮地に追い込まれるが、謎の第三勢力が突如帝国軍前線と本隊の間に出現し、
    帝国軍前線を連合軍と共に挟撃。これを撤退せしめた。
    この謎の第三勢力こそが後に " 柱の騎士 " と呼ばれる巨大なアンデッドのゴーレムたちである。
    こうして、帝国軍の電撃的な中央突破は失敗に終わり、連合は首の皮一枚を残して崩壊を免れることとなった。
    しかし、帝国軍を追撃できるほどの力は連合には最早なく、
    また、帝国軍も強行の連続で補給が途絶えており、双方退却。
    互いに軍備を整えるための時間が必要になったため、束の間の冷戦が訪れた。

 
7/28 ( ) ~ 7/30 ( 月 )
同年 5月 ~ 6月

  《  戦 時 に お け る 日 常  》

    連合、帝国問わず、各地で戦闘特需による経済の混乱やそれに伴う暴動などがおき始める。
    小競り合いや小規模な戦でも西側の連敗が続き、西側各国、特に異人種の多い公領で人種差別が深刻化。
    一部の集落では東方の血を引く人間の虐殺事件などが起きる。
    帝国でも特に最前線の都市や兵士達の間で同じような嫌西感情が育ち、
    無意味な虐殺や略奪が目立つようになる。
    当然どちらの国も国家そのものはこれらの行いに対して厳正に対応したが、
    劇的な効果が生まれることはなかった。

 
7/31 ( 火 ) ~ 8/1 ( 水 )
同年 7月 ~ 8月

  《  ゼ ナ ン 要 塞 攻 略 戦  》

    帝国本土より増援到着。帝国軍が北方戦線と南方戦線を突破。
    北方戦線は竜害の影響で双方進軍が滞ったが、南方の神国では本土決戦の様相を呈することとなる。
    かくして黄金暦224年7月29日……
    神国軍1万3千対大爛帝国南方々面軍3万……
    神国軍前線最終防衛線、 " 城塞都市・ゼナン " 城壁前にて開戦。
    守勢の神国軍が緒戦を制していたが、
    城壁前に神国軍主力をひきつけている間に帝国軍が風上より毒攻めを敢行。
    城壁の内側に住んでいた一般市民や貴族達ごと兵士達を悶死させ、城塞都市を陥落せしめた。

 
8/2 ( 木 ) ~ 8/3 ( 金 )
同年 9月 ~ 10月

  《  ゼ ナ ン 焦 土 作 戦  》

    最終防衛線であるゼナン陥落の報を受け、神国軍はついに虎の子の神聖騎士団を投入。
    約5000人の神殿騎士が出撃し、神国中枢にまで続く補給線と侵攻路を断つべく焦土作戦を敢行。
    自陣から陥落したゼナンまでの間に存在する全ての村落、橋、街道を無差別に破壊しつつゼナンへと侵攻。
    自爆特攻さながらの強撃を行い全滅するも、帝国軍とゼナンに多大な打撃をあたえ、
    その命を賭して南部前線の拡大を防いだ。

 
8/4 ( ) ~ 8/5 ( )
同年 11月 ~ 12月

    《  柱 の 王  》

南部戦線は神国の焦土作戦が功を相し、遅滞。
    北部戦線は竜害により相当共に停滞。
    中央戦線は人工的に生み出された柱の騎士及び、それらを統制する柱の王の開発、
    投入によって持ち直し、泥沼の混戦の様相を呈していた。
    各所で散発的な戦闘はあったが、大規模なものはなく、終わりの見えぬ小競り合いが続いた。

 
8/6 ( 月 ) ~ 8/7 ( 火 )


黄 金 暦主 な 出 来 事西 暦 換 算
黄金暦 225年 1月 ~ 2月

    《  戦 争 が 齎 し た も の  》

戦乱が長引いた結果、西側各地で帝国軍の水銀兵器による汚染が深刻化。
    各地で水銀中毒による死者が増加し、水銀に対する知識のない人々による自主的な浄化焼却が相次ぐ。
    それに伴い、公領では防毒マスクの売り上げが増加し、神国では免罪符の売り上げと治療による布施が増加。
    神国では先のゼナンで大量に失った神殿騎士を補充するため、各地で志願者を募集。
    多くの善良な人々が神聖魔術の餌食となった。
    また、時間がなかったため、無理な肉体改造が強行されるようになり、
    個々の神殿騎士の戦闘力は向上したが、彼らの精神は著しく穢れたモノとなった。
    王国と協定連盟では柱の王になる為に相当数の有能な指導者や貴族が自国を守るため、人柱に志願。
    その影響で内政整備が滞り、経済力が低下。
    王国金貨の価値が暴落し、各地で経済混乱が起きた。

 
8/8 ( 水 ) ~ 8/9 ( 木 )
同年 3月 ~ 6月

  《  第 二 次 バ ル ト リ ア 会 戦  》

    深刻な竜害の影響から帝国軍北方々面軍はウラスエダール連邦攻略を一時断念。全軍転進。
    連邦は竜害の影響で追撃部隊を出す事が叶わず、そのまま見送る。
    かくして、黄金暦225年3月20日。
    帝国軍は西ローディア北東、東の2方向より進軍を開始。
    内政整備に追われ、前線の補給が滞っていた連合側は万事休す状況となった。
    それでも未だ健在の王国軍と、後方にいるが故にあまり疲弊してなかった協定連盟軍は結束して集結。
    しかし、公領と神国は依然進軍を続ける帝国軍南方々面軍の相手に手一杯であり、
    僅かな手勢しか送る事は叶わなかった。
    かくして、統一連合軍3万対大爛帝国軍5万、未だ戦禍の爪痕残るバルトリア平原にて再び相見える。
    王国軍の重装騎兵を中心に連合軍も善戦したが、帝国軍の物量の前に苦戦を強いられる。
    ついに中央戦線が帝国軍に突破され、
    連合側の不利が決定的なものとなれば、戦場にその状況が伝播。連合軍から脱走兵が続出。
    これにより統制を失った連合軍の約半数が落伍。状況は絶望的となる。
    ついにはローディア国王 " アランドロス四世 " 自ら剣を取り、陣頭指揮を執る事態にまでなるが、
    状況は好転せず、ついにアランドロス四世は自身と志願者に竜印を使用
    ほぼ全ての志願者が悶死したが、アランドロス四世はその強靭な精神力により巨大な白竜に変化。
    獅子奮迅の活躍で帝国軍を圧倒したが、3度目のドラゴンブレスで内側から焼け落ち、自滅。
    帝国軍の進軍を止めることは叶わなかったが、時間が稼げた事で公領と神国の増援が到着。
    さらに、密かに公領が開発を進めていた秘密兵器、
    超重魔導砲 " ゲヴァルト・リヒト " がはるか遠方公領本土より発射され、帝国軍前線を砲撃。
    規格外の長射程を誇る魔導砲の砲撃には流石の帝国軍も手も足も出ず、撤退。
    大損害を出しつつも、連合軍は勝利を収めた。

 
8/10 ( 金 ) ~ 8/13 ( 月 )
同年 7月 ~ 9月

    《  魔 性 の 研 究  》

    魔導砲は実は数度の稼動が限界であり、既に発射は不可能になっていたのだが、
    帝国軍にその情報が知れるわけもなく、帝国軍は魔導砲の長射程を恐れて中央突破を断念。
    南方と北方に再び力を入れるが、それにより中央の守備が滞り、連合軍の攻勢が暫し続くこととなった。
    帝国軍も魔導砲を恐れてそれほど侵攻してこなかったため、連合には有利な戦いが散発的に続いた。
    しかし、このままではいつ打開されるか知れたものではないと、
    主に王国と神国が竜印とドラゴンの戦術利用研究を再開する。
    同時に、柱の騎士達の有用性も再確認されたため、
    主に神国の神官とスリュヘイムの技術者達を中心に量産を開始。
    一部の領主や貴族達はこのおぞましい所業に嫌悪感を露にしたが、
    状況が倫理観よりも実用性を求めたため、次第に黙殺されるようになった。
    また、戦乱が長く続いたことで負傷者の数も増え、それに伴いアルメナ教に治療を施された兵士の数も急増。
    前線では全身甲冑やローブ、もしくはガスマスクで素顔を隠す事が自然と推奨されるようになっていった。

 
8/14 ( 火 ) ~ 8/16 ( 木 )
同年 10月 ~ 12月

    《  ウ ラ ス エ ダ ー ル 連 邦 滅 亡  》

    中央戦線が膠着を続ける中、ついに竜害の隙間を縫い、
    帝国軍北方々面軍と帝国本土より派遣された山岳騎兵師団が南、東の二方向より連邦を挟撃。
    4万を越える大軍が連邦を包囲し、降伏勧告を行う。対し連邦はそれを受け入れ、全面降伏を選択。
    連邦は正式に帝国麗下となり、正式な調印式が連邦首都にて行われる運びとなった。
    しかし、西方列強諸国がそれを許すはずもなく、王国兵と神国兵が主な連合軍決死隊が調印式を強襲。
    同時にドラゴンの巣への強行調査で手に入れた貴重な資料にして爆弾、
    ドラゴンの卵を投石器にて連邦首都に投下。
    程なくして西の空より現れた巨大な赤竜は激怒し、暴走。
    七日七晩に渡ってフレイムブレスを吐き続け、連邦の地を焼き尽くした。
    総勢死者10万を優に越えるこの大竜害により、ウラスエダール連邦は滅亡。
    ガラスの荒野と化した連邦の大地に補給線を引くことは難しく、
    帝国、連合共にこの地を支配下におくことを断念。北方戦線は完全に停滞した。

 
8/17 ( 金 ) ~ 8/19 ( )


黄 金 暦主 な 出 来 事西 暦 換 算
黄金暦 226年 1月 ~ 4月

    《  バ ル バ ラ の 誇 り  》

    北方々面軍を丸々全て失った帝国軍は
    今までの広大な戦線が維持できなくなったため、あえなく南方侵攻を断念。
    長らく南方の拠点として聳えていたゼナン要塞を破棄。南方方々軍を撤退させ、解体。
    主力と共にゾド要塞に集結させ、再編。総勢15万を越える大軍団となる。
    戦線を収縮した代わりに補給と連携の密度が強まった帝国軍は遅々ながら再び侵攻を開始。
    しかし、最大の武器である機動性を失った帝国軍では今までのような強撃を行うことは叶わず、
    さらに連合軍もここまでに蓄積してきた帝国軍への対応策を生かして各地で善戦。
    連合側も情報戦の重要さを理解しはじめ、此処にきて初めてお互いの戦術レベルが拮抗したのである。
    それでも、相変わらず経験差で帝国軍が僅かに有利であり、連合にとって未だ状況は芳しくないといえた。
    しかし、北方の元連邦領にバルバランドの軍隊が
    今は亡き連邦の竜鱗装備を携えて突如出現したことで状況は一変。
    バルバランドのバーサーカーたちは負傷も凍傷も気にせず奇襲、
    強行を繰り返し、守りが手薄だった帝国軍の北方守備隊は壊滅した。
    彼らは 『 友の墓標を立てるために 』 という動機のみで極寒とガラスの地獄を切り開き、
    かつての連邦領に足を踏み入れていたのである。
    無数の墓標と共に生まれたそのいくつかの集落には村としての機能などは一切備わっていなかったが、
    彼らの切り開いた新たな山道によって王国から北方への迂回路が出現したことになり、
    さらには集落が存在する事によって、非常にお粗末ではあるが、補給路が確保された状態となったのである
    これにより、北をバルバランド、西をローディア、南を神国とスリュヘイムによって帝国軍は包囲された形となった。
    熾烈な二正面作戦を展開せざるを得なくなった帝国軍は戦力が分散され、連携が崩れたことで徐々に後退。
    ついに本隊がゾド要塞にまで下がらざるを得ない状況に追い込まれることとなった。

 
8/20 ( 月 ) ~ 8/23 ( 木 )
同年 5月 ~ 8月

    《  ゾ ド 要 塞 包 囲 戦  》

    包囲網の完成による戦力の分散により、物量差を覆した連合軍は各地で快勝を重ね、進軍。
    各国の特色ある兵科が見事に連携し、柔軟に帝国軍を撃破していった。
    アンデッドや柱の騎士達を盾にしつつ距離をつめ、
    至近距離に入ってからは公領軍のマスケットの一斉射で敵の突撃を阻害、
    最後に重装騎兵がバーサーカーと神殿騎士の援護を受けつつ圧殺するという定石は、
    物量差を覆された帝国軍には劇的に作用し、
    さながら第一次会戦の状況を真反対にしたような一方的な展開が続いた。
    最終的に戦線はついに帝国軍前線の最重要拠点、元神聖ローディア共和国首都ゾドにまで迫る事となった。
    かくして、統一連合軍12万対大爛帝国軍8万……ゾド要塞前にて会戦。ゾド要塞攻略戦である。
    帝国軍は篭城を敢行し、守備を固めたが、
    石城が主な西側諸国の方が攻城戦の技術に優れている事は以前より明白であり、状況は危機的となった。
    ついに兵糧尽き、ゾド要塞内の帝国兵達は重傷者に止めをさして食すまでの極限状況にまで陥ったが、
    そのとき東の地平線を埋め尽くし、友軍が到着。
    長期出兵に業を煮やした天壌帝がついに本国主力の一部を増援として投入したのである。その数、実に10万。
    圧倒的物量と帝国本土の主力による高度な連携戦術により連合軍は圧倒され、撤退。
    いつかの連合軍のそれと同じように、首の皮一枚で帝国軍は全滅を免れた。

 
8/24 ( 金 ) ~ 8/27 ( 月 )
同年 9月 ~ 12月

  《  王 都 決 戦  》

    帝国軍の圧倒的物量により、連合の前線は加速度的に崩壊していった。
    連合軍は帝国軍の包囲を行うために全軍を各方面に分散していたため、それが仇となったのである。
    そして、ついに帝国軍の諜報部隊により魔導砲が既に発射不能になっているという情報が帝国軍に齎され、
    これを期に再び中央突破を敢行。
    未だ各地に部隊が散ったままの連合軍ではこれを留める事は叶わず、
    全軍なんとか集結したころには、ついに王都決戦にまで持ち込まれていた。
    かくして、黄金暦226年9月15日。
    統一連合軍10万対大爛帝国軍15万……。
    西ローディア王都 " ローランシア " 前にて開戦。
    統一連合はこの戦で負ければ中央水源が奪われることになり、
    それは重農主義を掲げるローディア連合王国の国家体制崩壊を意味する。
    まさに、西爛戦争の趨勢をきめる天下分け目の一戦であった。
    緒戦は帝国軍が物量により圧倒したが、
    城砦・要塞前にて公領のマスケットが火を吹き、帝国軍の突撃を阻害。
    それでも突出してきた兵士は神殿騎士とバーサーカーが撃退し、
    隙を見せれば連合王国の重装騎兵による突撃により悉く帝国軍を殲滅した。
    しかし、帝国軍は圧倒的物量と化学兵器、そして蟲や毒による生物兵器のほか、
    徹底的に距離を取った弓騎兵による引き撃ち、火計、夜襲などで冷静にこれらに対処した。
    戦の後半では水銀毒なども連合軍内で蔓延し、前線復帰する兵の数もかなり少なくなっていた。
    数の有利から以前帝国軍が僅かな優勢を保ってはいたが、
    それでも、最早そのような優勢などいつ吹き飛ぶとも知れない切迫した戦いが各所で展開されており、
    お互い既に一歩も引かず、前線では完全に戦局は拮抗していた。
    この時点では、未だ勝負の行方は誰にも分からなかった。

 
8/28 ( 火 ) ~ 8/31 ( 金 )


黄 金 暦主 な 出 来 事西 暦 換 算
黄金暦 227年 1月 ~ 2月

  《  皇 帝 崩 御  》

    帝国本国よりさらに5万の増援が届き、帝国軍が完全に前線を掌握。
    ついに王都の城壁が崩れ、陥落間近となったが……本国でついに天壌帝が崩御。
    後詰めの帝国軍本隊は混乱し、撤退。
    中央の権力闘争に遅れをとるまいと、有力皇族は悉く本土にまで退却してしまう。
    突出した前線部隊だけ取り残される形となり、
    残された帝国軍残党は完全に連合軍に包囲される形となってしまう。
    前線部隊は必死の交戦で包囲網からの脱出を図ったが、半数以上はあえなく戦死。
    こうして王都決戦は統一連合軍の完全勝利で幕を閉じた。

 
9/1 ( ) ~ 9/2 ( )
同年 3月 ~ 5月

  《  帝 国 残 党 掃 討 戦  》

    前線に取り残された帝国軍残党はゾドにまで後退。
    即脱出を試みるが、連合軍の追撃部隊を振り切る事は叶わず、
    殿が本隊の撤退支援の為、ゾド要塞にて連合軍を迎え撃つこととなった。
    かくして黄金暦227年3月5日。
    統一連合軍追撃隊5万対帝国軍残党1万5千……ゾド要塞前にて開戦。
    最後まで最前線に残された帝国兵は皆歴戦の勇士であり、熟練の古強者たちであった。
    帝国軍の統治は現地民には好評を得ていたため、
    彼らは現地の人間の協力も受けて最後までゾド要塞にて篭城を続け、
    善戦したが、終始連合の有利は微塵も動かず、敗北。
    最終的に元東ローディア商人連合に裏切られ、
    地下の補給ルートを連合軍に押さえられたことで帝国軍は完全に沈黙。降伏した。
    しかし、連合側は降伏を拒否。
    要塞内の帝国兵は1人として捕虜にされず、無惨に虐殺、拷問、リンチされ、
    ひどいものは神国の邪悪な魔術の生贄に捧げられた。

 
9/3 ( 月 ) ~ 9/5 ( 水 )
同年 6月 ~ 9月

  《  統 一 連 合 勝 利 宣 言  》

    ゾド要塞を奪取し、元東ローディアの地をとりかえした統一連合は西爛戦争の終結と共に自らの勝利を宣言。
    未だ各地に潜伏する帝国軍残党を狩り出すべく、各地に大軍を派遣。
    今まで帝国軍に散々煮え湯を飲まされてきた連合兵の士気は非常に高く、
    驚異的な執念と嗅覚で各地に潜伏する帝国軍残党を発見し、各個撃破していった。
    多くの帝国兵の血が流され、また、帝国兵に協力する村々や都市国家なども悉く粛清された。
    各地で快勝を重ねた連合は対帝国戦のノウハウを身につけ、一部の過激派と決戦主義者が増長。
    帝国に戦争借款の賠償を求めるべく、大規模東侵の必要性を訴え、強行する。
    半ば強引に総勢5万の先発隊の出兵が決定された。

 
9/6 ( 木 ) ~ 9/9 ( )
同年 10月 ~ 12月

  《   帝 国 国 境 攻 防 戦  》

    統一連合軍は帝国が通った街道をそのまま通り、東侵したが、
    東側の各都市国家はここ数年に渡る帝国軍の統治によって親帝国に傾いていたため、連合への協力を拒否。
    それらの都市国家を悉く併呑しつつ行軍したため、行軍が遅れ、
    帝国国境にたどり着くころには既に季節は冬になっていた。
    ここに来て西と東の微妙な気候の違いと冬将軍の猛攻によって
    連合兵士は体力を奪われ、軍内で奇病が流行り始める。
    それは所謂風土病というものであり、それ自体は実際はたいしたものではなかったのだが、
    薬学の知識に乏しい西側各国ではこれらに有効に対処する事ができず、
    また、帝国の呪術師による攻撃であるという噂話が流布され、著しく士気が低下。
    帝国国境沿いの国境要塞にたどり着く頃にはすでに全体の3割前後が落伍しており、
    その後は戦闘らしい戦闘にもならず、帝国軍の反撃によって撤退した。
    帝国も帝国で皇位争いによる内乱の真っ最中であったため、
    追撃はせず、この戦闘の結果は有耶無耶となった。
    なお、この帝国国境攻防戦という名称も、連合軍の武将の1人が勝手につけただけの名称であり、
    東側ではそもそも戦闘の記録として残されていない。

 
9/10 ( 月 ) ~ 9/12 ( 水 )



《   Epilogue  》


かくして西爛戦争に纏わる戦役についての記録はここで途切れる。

この後、帝国は皇位を争い、有力皇族があいくらい合う地獄の内紛の時代へと突入し、

連合側は取り戻したことで宙ぶらりんになった元東ローディアの領土分配問題で王国と神国が揉め出す有様となる。

動乱の時代は終わりをつげたが、次の戦乱の熱は未だ燻り続けていた。


 




Last-modified: 2012-07-07 Sat 06:26:38 JST (2930d)