•  (そいつはまたも、いきなりやって来た。突風を引き連れて師団となった六稜軍の拠点の上空に)
    (飛来したのは巨大な鳥だ。その巨鳥、シャツァルを駆る華桌の軍勢は山脈沿いに遥か)
    (遥か南方へ下っているというのに。)
    大至急宗をお願いします!大事なことなのでッ!
     (その総大将たる飛爛が単身、あきれ返るほどの身軽さでもってとんできたのだった。) -- 飛爛 2012-08-09 (木) 02:03:30
    • (執務室に篭り、書類の整理をしていた宗爛だったが、飛欄が来たと伝えられれば仮面もつけずに部屋を飛び出し、空に一番近い場所……飛爛のおりたった城の屋上にまでやってくる)
      ……姉上。お久しぶりです
      その様子ですと、文は確かに届いたようですな -- 宗爛 2012-08-09 (木) 02:25:51
      • 一昨日ついたよ、そっから飛び出して2日でここだから、最速記録かもしんない。
         (飛爛を降ろすとココロアは屋上の縁で翼を広げて、近くの水辺に向かって飛んでいく。)
        (そうとう喉が渇いていたらしい。)
        手紙の返事を直接持ってきたよ・・・と、そのまえに伝えとかないとね。
         (人払いをさせるよう宗爛に頼んだあと。屋上にとどまって、話はじめる。)
        あのね、私本兄に会ったよ -- 飛爛 2012-08-09 (木) 02:37:19
      • ……でしょうな(驚きもせずに、冷めた口調でそういう)
        俺も、先日会いました。恐らく、飛姉より先に
        そして今……フリストフォンという名で西ローディアで爵位を持っていることも知りました
        俺の前に姿を現したということは、飛姉の前にも出てくるだろうなと思っていましたよ
        アレのことだから俺が生きているとしれば、飛姉を利用しようと接近してくるだろうと思っていました
        だから、ただアレを殺すとだけ手紙にも書いたのです
        (冬の湖のような口調で、雪山の吹雪よりも冷たい瞳で)
        (そう、淡々と語った) -- 宗爛 2012-08-09 (木) 02:43:30
      • 本兄は私たちと戦いたくないって、傷つけあうのを見るには嫌だって言ってたよ
         (自分に本爛から手紙が来て、たった一人で本爛が会いに来たときの話をした。)
        (本爛が国を出て西に渡ることになった理由や、あくまでも戦いを続けようとするなら)
        (もっと辛いことになると、悲しそうに語っていた事。)
        (直接伝えることは出来なかったから、飛爛から宗へつたえて欲しいと頼まれた事、そして・・・)
        私がきめて、やろうとしてることを、本兄は応援してくれるとも言ってた・・・
        ・・・あ、別に前に宗にバレちゃったような事は本兄にはいってないからね! -- 飛爛 2012-08-09 (木) 03:06:26
      • なるほど……そうですか(背を向ければ空を仰いで小さく笑う)
        あの男らしい言葉ですな。一緒にいたころも……三人でいたあの頃も同じようなことをいっていた
        それが嬉しかったし、暖かかったし……俺は……僕は、兄様の威厳ある言葉と、姉さんの優しい言葉さえあればそれでよかった……
        (懐かしむように、やわらかく、暖かく、そう呟いたあと)

        しかし、あの男は俺の前から消えた。俺と母さんを置いていなくなった。その事実には何の違いも、変わりもない

        (蒼穹すら曇るほどの憎悪と、冷気すら吹き飛ぶほどの憤怒によって……言葉が吐き出される)
        飛姉。アナタのいう事を確かにアレは応援するでしょう。言葉通りにこなして、恐らく、下手をすればそれを成してしまうでしょう。昔と同じように。何も変わりなく。何の感動もなく。何の感慨もなく

        だが、それだけだ。アレがくれるのは結果だけだ
        実の伴わないカラッポの結果だけ
        アナタに与える結果も、きっとそういう類のものですよ -- 宗爛 2012-08-09 (木) 03:27:44
      • ごめん・・・宗の元を離れたのは私も一緒だよね・・・
         (いつもの無尽蔵な笑顔もなりを潜めて、飛爛は俯いていた。仮面をつけない素顔の弟が怒りを)
        (あらわにするのを見て、今更お互いの知らない10年余りの時間を理解したのだ。)
        私はカタクァに戻った後、結構幸せだったから・・・みんな、きっと同じだろうって勝手に思ってた。
        でも違うんだよね・・・ごめん、私全然気付いてなかったんだ。こっちで再開したときも
        昔のまんまの宗だと思ってた。
         (現実は違っていた、ほんとうに何もかも・・・・・・・・・)

        あはぁっごめんね、私本当に頭あんまりよくないんだ。今だって、宗と本兄と私と、また昔
        みたいに仲良くできたらいいなって思って、そう言おうと思って・・・飛んできたのに・・・・・・・・・
        もう、なんて言えばいいのかわかんないや・・・。
        ううん、それだけじゃない・・・私が帝国なんて無くなったほうがきっとみんな幸せなれるって
        言ったとき、宗は本当に困っちゃったんだよね。だって・・・今の宗にはきっと、変わりたくても
        どうしようもない理由がいっぱいありすぎるんだから。 -- 飛爛 2012-08-09 (木) 03:51:23
      • ……姉上。いや、飛姉。いいんですよ
        (振り返る。そこにあったものは笑顔。昔と全く違わない、宗爛らしい幼いはにかみ笑顔)
        だって、飛姉は戻ってきてくれたじゃないですか
        (そういって、つかつかと歩みよれば)
        (ためらいなく抱き締める。周りに人目などない。見ているのはココロアと、広い蒼穹だけ)

        飛姉はアイツとは違う
        飛姉は戻ってきてくれた
        飛姉は今も此処にいてくれる
        それが嬉しい。だから其れ以上なんて望まない
        僕だって本当はみんな一緒がいい。みんな一緒に楽しくやれればそれでいい
        でも、フォン兄様はきっとそう思ってない
        あの男はだって……昔と何も変わってなかった
        昔と同じ、僕が憧れたころと同じ、冷徹な王であり続けてくれた
        なら、彼の台詞の意味だって何もかわらない。昔と同じなら、今の彼の言葉だって王の言葉さ
        そして、敵として、敵の「王」がそう語ったのならば……

        あの男の言葉はもう信用できない

        僕には兄なんていない。姉が一人、飛姉だけいればいい
        だから……どこにもいかないで、飛姉……お願いだよ……

        (柔らかい微笑みのまま、顔を合わせる。そこにあった顔は……)

        飛姉まで僕の前から去ってしまうと言うのなら……きっと殺してしまうから

        (昔と全く同じ笑顔のまま、昔と全く違う狂気を孕んでいた)

        (その皇子は何もかわっていなかった)
        (昔と同じ、泣き虫の皇子だった)
        (そんな泣き虫が今までこの狐の巣で、蟲毒の壷の底でどうやって生きてきたのか)
        (その地獄の片鱗が……宗爛の紅い瞳の向こうから垣間見える) -- 宗爛 2012-08-09 (木) 04:05:22
      • あ・・・ッ
         (抵抗する間もなく、武人にしては細身なその腕の中に飛爛は抱え込まれてしまっていた。)
        (水のみ場から音も無く舞い戻っていたココロアは二人を見下ろすばかりで何もしない。)
        (飛爛が嫌がれば、その巨大な嘴が鉤爪が即座に凶器と化すのだろうが、彼女の半身とも)
        (言うべき蒼い巨鳥は羽ばたき一つしなかった。)
         (飛爛は自分の体が弟である宗よりもずっと華奢で小さなものになっていたのをまた今更実感し、)
        (彼女の空色とは正反対の紅い瞳に写った不自然なまでにやさしい微笑に暗い狂気を感じた。)
         (だけどふしぎと恐れる気は起きなかった。抱きしめられたまま、飛爛はその腕の中で顔を伏せ、)
        (そして右腕をぐっと上にかかげるようにして相手の頭を撫でていた。)
        そんな、悲しそうな顔で笑うなバカ・・・
         (なぜならその笑顔は、爛京の高く壮麗な牢獄のような宮殿の壁に囲われた庭の中で、)
        (本当は今にも泣き出しそうなのに、無理に笑っていた少年の顔に被ってみえてしまったから。) -- 飛爛 2012-08-09 (木) 04:38:35
  • (北方戦線より封書を携えた使節がやってきた。)
    (封書の内容は依頼された調査の内容だ。)
    (ウラスエダール連邦の情勢について、竜害と先の北方震災により逼迫している事。)
    (竜の情報について、可能な限りの情報をまとめたが、その生態や動向を完全に捕捉するのは難しいという事。)
    (上記の理由から、このまま侵攻はままならぬなら北方侵攻を断念する可能性も示唆してあった。)
    (そして最後に、送られた物資によってまともな新年祝いをあげられたという旨の謝礼の言葉で締められていた) -- ウルメィ 2012-08-08 (水) 18:38:55
    • (夜長。執務室の大きな椅子に腰掛けながら、月明かりを眺める)
      (先日、轟爛から届いた文と同じように、機密保持の為に手紙を燃やす)
      (機は満ちた) -- 宗爛 2012-08-08 (水) 22:54:40
      • 神国の行った焦土作戦により、平民の国に対する信用は地に堕ちた
        領土を守らない領主を、民は信頼しない。そればかりか、前線維持の為に戦線に近い村落から物資を挑発するような軍では特にな……
        (西ローディアの軍服を来せた部下達に少々無茶もさせたが、別にそんな自作自演ばかりではない)
        (連合の前線の兵士たちにはそういうことを本当に行う連中もいる……東の血を引く民の村などには特に)
        第一次会戦で、国王を引きずり出すことには成功した
        だが、それだけでは足りない。次の会戦では更に多くの領主を……有能な指揮官を引きずり出す必要がある
        ……その者の領邦の安寧は関係ない。前線の状況を鑑みて、国が、領主が、前線に出ざるをえないと判断すればそれでいい

        なぁ、そうだろう。本爛

        (真っ赤な瞳で夜空に浮かぶ月を見上げて、薄く笑った) -- 宗爛 2012-08-08 (水) 22:59:25
      • 領主を殺すのはいつだって敵じゃない
        それを讃える民と国だ -- 宗爛 2012-08-08 (水) 23:02:35
  • 宗爛将軍! (無礼にも廊下で声をかけて駆け寄ってくるのは、客員である倭洲の武士。戌徒中隊隊長の将義だった)
    此度は補給物資を我が部隊に流してくださり、感謝の言葉もありません。件の任務も喜んで遂行いたす所存でございます
    (膝を突き、拱手しながらの礼。その上でこの男は厚かましいことに宗爛へまだ要求したいことがあった)
    ついては、後日の任を無事終えた暁でありますが将軍に嘆願したき事が御座います -- マサヨシ 2012-08-07 (火) 23:07:50
    • (回廊を行く宗爛。当然、近衛が将義を咎めるが、六つ目の鬼はそれを制して向き直る)
      構わん。申してみよ将義 -- 宗爛 2012-08-08 (水) 00:00:21
      • ハッ!恐れながら申し上げます。南方戦線アルメナにおきましては先日、神国側のゼナン強襲にて敵国主力の壊滅がありました
        残る神国拠点も大した益はなく、まるで残飯のような手柄を将軍のご兄弟方は取り合っている状態
        今後、此方では大した戦場は生まれないと思われます……そこで――(珍しく雄弁に、そして大胆に暴言を並べ立てた後)
        我ら戌徒部隊を、中央戦線の戦いに参入できるよう将軍に取り計らって頂きたいのです。なにぶん、私は戦う事以外何もできませぬゆえ…
        六稜師団の傘下でなくとも構いません。任務も敵と戦うものならば何でもする所存で御座います
        (「何でも」というのは当然、相手が柱の騎士でも喜んで受けるという宣言だ。自殺志願者でももう少し楽な場所を選ぶというのに) -- マサヨシ 2012-08-08 (水) 00:17:55
      • (無論、将義の暴言と大言に近衛達は怒号をあげたが、再び宗爛はそれを片手で制し、仮面の奥で紅い瞳を細める)
        自ら進んで、地獄に行きたがるか……良かろう
        (そして、腰の骨刀を抜けば即座に振り下ろす。皇族自ら手打ちにするかと戦慄が奔った次の瞬間)
        平目将義。貴殿の命、この大爛帝国第72皇子 宗爛が預かった
        (骨刀が……将義の目前に突き立てられる)
        本日付けで戌徒部隊を六稜軍預かりの独立中隊として扱う
        六稜の旗を見たらその骨刀をかざせ。それで補給を受けられる
        (そのまま踵を返す)
        将義。俺は捨て駒を使うことを躊躇わない
        大言を吐いた以上、六道を越えて生還して見せろ
        楽しみにしているぞ
        (それだけつげて、回廊の彼方へと消えて行った) -- 宗爛 2012-08-08 (水) 06:19:56
      • (以前の将義ならばこんな嘆願をすることはなかっただろう。性格的にも、考え方としても……
         今やただの忠犬ではなく、首が飛ぶならそれも良し、と考えられる程度に吹っ切れる何かがあった。突き立てられた骨刀を見て)
        ははーっ この身には勿体無き処遇、まこと有り難く…将軍の思し召しに感謝いたします
        (剣を受け取りそのまま宗爛の姿が見えなくなるまで頭を下げていたが、かけられた声にはこう応える)
        無論。この身は既に死出の山を経て尚も強壮…死ねるつもりで刀は持たぬゆえ、落胆はさせませぬ
        (下を向いたまま不敵に口角が上がった) さて、次に越ゆるは三途の川か… -- マサヨシ 2012-08-08 (水) 23:27:31
  • 黄金暦224年 11月 大爛帝国南西領 ゼナン要塞 -- 宗爛 2012-08-07 (火) 09:31:57
    • (宛がわれた部屋をとりあえずの執務室として使うことにし、資料の山に埋もれながらガリガリと頭を掻いている)
      (先のゼナン戦で失った兵は多く、再編成を余儀なくされた六稜軍は同時にいくつかの問題を抱える事となった)
      (再編による混乱を収めるための説明。補給順の振り分け。装備の再分配。そしてそれらを上に打診するための報告書作成、etc.etc……と、やることは山積みである) -- 宗爛 2012-08-07 (火) 09:38:32
      • (特に面倒なのが新しく編入してきた部隊の把握だ。独立部隊もいくつか参入してきている。それらの部隊のクセを抑えなければ結局実戦では十二分に扱う事ができない。このあたりを把握できなければ指揮官失格である)
        (……そして、来る者がいれば去る者も当然いる……つまり、失った人員も書類上は整理しなければならない。はっきりいって気が進まない作業だ)
        (そのタダでさえ気の進まない作業を更に滞らせているのが、目の前にある2枚の書類) -- 宗爛 2012-08-07 (火) 09:42:05
      • 結局、戻らなかったか……
        (ゼナン戦は最終的に混戦となり、戦況の混乱を理由に報告をはぐらかし続けていたが……最早、これだけ戻らないとなると、受け止めなければならない)
        (暁翼と、爛煌の未帰還を) -- 宗爛 2012-08-07 (火) 09:45:58
      • (捜索隊を編成したが、姿は愚か死体すら見つからなかった)
        (敵の捕虜として捕まっているのならまだいい。皇女とその側近なら使い道はいくらでもある。頭のキレる神国貴族達なら、殺すということはまずない。殺す前に外交のカードとしてきってくるはずだ)
        (しかし、いくら待っても敵方からそのような音沙汰もない)
        (……ともなれば、最早最悪の結果を想定する他なかった) -- 宗爛 2012-08-07 (火) 09:48:20
      • 逐電しただけなら……それでも構わんのだがな
        (仮に帝国に……否、自分に愛想を尽かして2人で何処かに消えたというのなら、それでもいい)
        (広い世界を見るために飛び立ったというなら、蒼い鳥を追いかけるのも無粋というものだ)
        ……いっそ、殺してやったほうが2人のためか
        (戦死の判を、2人の書類に押そうとする)
        (仮に生きていたとすれば、この方が恐らく2人のためになる。戦死扱いなら脱走兵にはならない)
        (爛の字から逃れることがそれで出来るのなら、そうしてやるべきだろう) -- 宗爛 2012-08-07 (火) 09:52:29
      • (最早迷わず、書類に「戦死」の判を押す)
        (たった、それだけの作業が酷く重労働に感じた)
        (押した判を手元に戻すだけでも疲労困憊し、書類を机にしまうとなれば大仕事であった)
        これでいい……これでよかったはずだ
        (言い聞かせるように、額に手をあててそう呟く)

        (自分でも驚いたことに、声は微かに震えていた) -- 宗爛 2012-08-07 (火) 09:56:51
  • 黄金暦224年 11月 大爛帝国南西領 ゼナン要塞近隣 -- 2012-08-07 (火) 08:20:05
    • (ゼナン要塞の再建は急ピッチで進んでいたが、それでも神殿騎士達によって完膚なきまでに破壊された城壁の修理は十全ではない)
      (焦土作戦のおかげで相手方からの大規模侵攻は確実にないが、それでも修繕作業中の要塞を散発的に襲われてはたまったものではない)
      (防御を固めて対処することは容易だが、それでは相手にもゼナン周辺の補給路修繕の機を与えてしまう事になる)
      (流石にそれでは折角南方の主導権を握った意味がない。我々六稜軍は、ゼナン周辺の支配権を確実なものとするため、周辺の村落や、未だ抵抗を続ける小拠点の制圧を繰り返していた)
      (終わりの見えない、地道な作業である) -- 宗爛 2012-08-07 (火) 08:34:01
      • (いくらか配下の数は増えたとはいえ、やらねばならない仕事の量が多すぎる)
        (まともな人員を割いていてはいつまでたっても終わるわけもない。落ち延びた神国兵などの粘り強いゲリラ作戦などもあり、輜重隊にもある程度守備兵を割かねばならない以上、前線部隊の絶対数はどうしても減ってしまうのだ)
        (幸いにも六稜軍は軍蟲や軍獣を利用する事である程度兵力の水増しはできるが、それでも誤魔化しきれるものではない) -- 宗爛 2012-08-07 (火) 08:39:58
      • (今も強固な砦を前にして、少数部隊を率いて立ち往生している有様である)
        (こちらの数はせいぜい500。相手は300前後だが、篭城を決め込まれてしまっては500程度の数ではどうにもならない)
        (真正面からやっても時間と兵の無駄だ) -- 宗爛 2012-08-07 (火) 08:43:30
      • 「殿下。包囲網は完成しましたが……連中出てくる気配が微塵もありません。草の報告によれば、あの砦の食料は丸2ヶ月分ほどは蓄えがあるようです。このままでは埒があきません。ゼナンに増援を要請しますか?」 -- 六稜兵 2012-08-07 (火) 08:47:43
      • それが確実な手ではあるな。あと300も増えるか、薬士隊が到着すれば容易く落とせるだろう……しかし、そのために時を浪費するのは如何にも面白くないな
        ……敵兵の装備はとってあるか? -- 宗爛 2012-08-07 (火) 08:51:56
      • 「はい、いわれた通り、一個小隊分ほどは今も用意してありますが……何に使うのですか?」 -- 六稜兵 2012-08-07 (火) 08:52:57
      • 奴兵に着せて神国兵のフリをさせろ
        そしたら、偽の伝令として向かわせてこう伝えろ
        「本営から撤退命令がでた」とな -- 宗爛 2012-08-07 (火) 08:55:19
      • 「偽情報による撹乱戦術ですか……しかし、相手方からみれば既に此処は敵の勢力圏内。そのような伝令が現れても、真正面から鵜呑みにするとは俄かに思えないのですが……」 -- 六稜兵 2012-08-07 (火) 08:56:42
      • まぁそうだな。こんな状況下で現れる、得体の知れない少数の友軍なんてのは十中八九敵だ
        誰も本物の伝令などとは思わないだろうな -- 宗爛 2012-08-07 (火) 08:58:44
      • 「でしたら、何故わざわざそのような真似を。みすみす奴兵を殺すようなものです」 -- 六稜兵 2012-08-07 (火) 09:00:27
      • 簡単な話だ
        (振り向き、仮面越しに紅瞳が淀みを孕む)
        前線に取り残された兵達にとって……この状況下に於いては命令の真偽など、何の意味もないことだからだ
        日が沈んだら実行しろ。篝火をありったけ焚いてな。大軍勢に見えるようにしろ -- 宗爛 2012-08-07 (火) 09:04:27
      • 「は、はっ! ……了解いたしました。そのように」

        (そして、兵を送り出して数刻後)
        (砦に残されていた神国兵達は裏の通用口より脱出)
        (砦は無血開城され、100人ほどはそのまま帝国軍の捕虜となり、奴兵、もしくは後方支援の輜重隊員となった)
        (明らかな偽の命令。露骨なまでの敵の策略。にも拘らず、彼らはそれに従ったのだ) -- 六稜兵 2012-08-07 (火) 09:21:17
      • 連中は言い訳が欲しかっただけなのだ
        戦いもせずに敵に砦を明け渡したとあっては、国に戻ろうが処刑台行きは確実。騎士としての誇りとやらも守れんだろう
        ……しかし、『不幸にも巧妙な敵の策略にはまったが、それでも地平線を埋め尽くす大軍勢より脱出を果たした』……という筋書きがあれば大手を振って撤退ができる
        その手助けをしてやっただけだ。戦争は対話だよ
        先の焦土作戦で、神国は現場との対話を諦めた。最下層を明確に切り捨てたのだ。その結果がこれというだけのことだ
        ……しかし、この分なら……思ったよりも早く、次の手を打てるようになりそうだな

        (以後も、神国軍残党は『卑劣な帝国軍の情報撹乱』により幾つモノ拠点を手放し、散り散りに撤退、もしくは投降を繰り返した)
        (手放しにその偽の伝令を信じた神国兵の多くは……先の焦土作戦で、帰る場所を失った者達であったという) -- 宗爛 2012-08-07 (火) 09:28:30
  • 黄金暦224年 10月 神国アルメナ ゼナン要塞 -- 2012-08-06 (月) 06:28:01
    • (守り通した要塞は、それでも無事ではすまなかった)
      (未だに上がる火によって空は紅く照らされ、上がる煙は途切れる事を知らない)
      (神殿騎士5000人による自爆特攻は確かにゼナンと帝国軍に絶大な被害を与えたのだ) -- 宗爛 2012-08-06 (月) 06:36:07
      • (崩れた城壁に背を預けながら、ふと空を見上げる)
        (異国の空でも見える景色は六稜のそれと同じで、都のそれとも同じだった)
        (夜だっていうのに紅く染まっていて、黒煙が月を覆い隠しているところまで、まるで同じだ)
        ……西も、東も……何1つ違いなどないのだな
        (冷たい石畳にもう一度深く座りなおして呟く) -- 宗爛 2012-08-06 (月) 06:57:45
      • (今回のゼナンでの働きで、ついに六稜軍は独立師団としての活動が認められ、一個師団扱いの軍勢として遇されることとなった)
        (長い道のりだった。ここまできて、やっと捨石から正規軍の一個師団として……まともな帝国の軍勢として扱われるようになるのである)
        (といっても、いい事ばかりでもない。独立一個師団となった以上、物資と補給は優先されるようになったとはいえ、かわりに中央からの勅命には絶対服従だ)
        (今までのように玄爛の傘をきて、面倒な命令だけを他の部隊におしつけたりすることはできない。今度からくる命令は直接こちらに名指しでくるのだ。はぐらかすことはできない) -- 宗爛 2012-08-06 (月) 07:19:10
      • (南方の頭は一先ず抑えることはできたが……焦土作戦のおかげでこちらもそれ以上のことはできない。南方から回り込んでくる敵を押さえ込めるようになっただけだ)
        (となれば、次に白刃の矢が立つのは矢張り中央か北方)
        (北方戦線は殆ど相手を構えさせるために一応兵士を出しているだけの状態だ。そこに兵がいるとわかれば防衛部隊を待機させないわけにはいかない。そういう兵の使い方なのだ。おそらく、端から突破するつもりなどないのだろう)
        (そうなれば、最早打つ手は1つしかない。再び中央突破を仕掛けるのみだ) -- 宗爛 2012-08-06 (月) 07:23:38
      • (しかし、それは恐らく西も承知のことだろう。むしろ、この解に導くためにあれだけの犠牲を払って南方戦線を停滞させたのだ。当然の帰結といえる)
        (全軍規模で言えば未だに帝国に劣る統一連合にとって、帝国の辿る侵攻路を狭めることには大きな意味がある)
        (これはその為の策なのだ) -- 宗爛 2012-08-06 (月) 07:31:30
      • (そして、中央突破を再び仕掛けるとなれば……当然ながら兵がたりない)
        (北からは勿論のこと、この南方戦線からもいくつかの部隊が駆りだされる)
        (そうなれば……最初にお呼びがかかるのは死んでも手痛くない軍勢。即ち、間違いなく我々だ) -- 宗爛 2012-08-06 (月) 07:45:08
      • 貧乏くじを引かされることにかわりはない、か……
        (溜息をついて、いつのまにか傍らに現れていた黒咲を撫でる)
        しかし……今回の焦土作戦は相手にとっても相当な痛手だ
        この一手は高くつく……高みにいる連中ではなく、現場により近い連中に対してな
        (次に打つ手は、すでにきまった) -- 宗爛 2012-08-06 (月) 09:07:43
  • 黄金暦224年 10月 神国アルメナ ゼナン要塞 -- 2012-08-06 (月) 01:12:22
    • (予想外の事態は常に起こり得る。故に、常に意識して然るべきだ)
      (少しでも違和感を感じたのなら無理はしない。欲張る必要のある場であるか否かを見極める。それが出来ないものから此処では死ぬ)
      (今回、俺はここは欲張るべきだと感じた。ゼナンは南進の要所。抑えれば敵の攻勢を抑制すると同時に攻め入るための布石にもなる) -- 宗爛 2012-08-06 (月) 01:15:53
      • (戦略的にみて、それが間違った判断とは思っていない)
        (だが……兵の士気と損耗を考えるのなら……ここは決して欲張ってはいけない場面だった)
        侵略予想路上にある村々全てを焼き払い、その上での自爆特攻……焦土作戦か。西らしからぬ手腕だ -- 宗爛 2012-08-06 (月) 01:20:03
    • (ゼナン要塞においては、自国の国土を構わず踏み潰し、帝国の侵攻を無理矢理押し留めるべく進軍を続ける神聖騎士団をなんとかして抑えるためにひっきりなしに帝国軍が出入りしている)
      (その中に、六稜軍の麾下に入った仮面の男の部隊が補給の為戻り、宗爛へと報告しに来たのだが)
      駄ぁー目だ大将。連中此処に来て攻めっ気を変えて来やがった。殺っても殺っても気にしねぇでさんざ踏み潰して来やがる
      信仰だかなんだかでマトモな目ぇーしてやがらねぇわ。勝つも負けるもねぇー戦いってよぉ、やる意味は分かんだけど、得はしなくねぇ?
      (周りの将兵の視線も意に介さず開口一番そんな台詞を吐く。ガリガリと蓬髪を掻いて) -- 阮焔 2012-08-06 (月) 03:21:46
      • ……阮焔(側近の一人がその場に現れれば、仮面の下の赤瞳を巡らせる)
        信仰という名の毒は度し難いようだな。我等の撒いた毒すら奴等には通用していない
        撤退したいのは山々だが、今我々が撤退すれば折角おとしたこのゼナン要塞が再び敵の手に落ちてしまうことになる
        ここで撤退すれば、結局のところ向かう先は処刑台か石牢の片隅だ
        張った以上は踏みとどまらねばならん。ここで食い止めるぞ
        案ずるな……無論、無策でやるつもりなど毛頭ない
        (そういって、要塞の見取り図を取り出す。敵の死体から巻き上げたものだ)
        幸いにも、玄爛様の遣わせた第七大隊の精鋭達が今前線で持ちこたえてくれている。これから、俺も手勢をつれて増援にむかう。そうなれば、あと三時間は持つだろう
        そして、その間に予測される敵の通行路はここ。西門だ。連中、馬鹿の1つ覚えのように突破しかしてこない。となれば、打つべき手は既にきまったようなものだ
        (ずっと、駒をおきつつ、阮焔に目配せする)
        罠をしかける。そしてそれを指揮するのは……お前だ。阮焔
        やれるな? -- 宗爛 2012-08-06 (月) 03:39:49
      • ……ま、此処で押し留めねぇーと連中ゾドまで来やがるだろぉーからな。
        (頭を使う戦は得意ではない、と公言して憚らぬ戦闘狂であるが、其實戦勘定は然りと行なっている)
        (先の言葉はここで持ち堪える意味を理解しての言葉であったが)
        やるさぁ、罠を仕掛けての戦となりゃあ、得意分野だからなぁ
        (地図の上、置かれた駒と情勢を検討しながらそう答え、しかし懸念材料を幾つか思い浮かべて)
        ……だがよぉ、連中馬鹿のつく頑丈さだからな。罠の効きが悪ぃ
        神聖ナンタラ言う身体強化の術か? それに加えて自前で自爆しやがるからなぁー。連中を罠の種にしてぇぐれぇーだが
        (つと仮面の奥の視線を上げ、六つ目の将を見上げる。まぁ恐らく予想の範疇ではあろうが、一応聞いておかねば)
        押し留めるとなるとよぉ、あの頑っ丈ぉーな門扉が使い物んならなくなるぐれぇーじゃねぇとやべぇーわ。
        (取りも直さず、要塞としての防衛機能とトレードオフにせねばならぬ敵だとそう言って)

        で、中央の方はどぉーなってんだい大将。そっちの埒を開かせる為の策もあんだろ? -- 阮焔 2012-08-06 (月) 03:56:47
      • 構わん。焦土作戦を敢行した以上、相手の補給線も途切れている
        すぐに増援を出す事ができるはずもない。門はまた作り直せばいいのだ
        ……それこそ、以前より遙かに強力に、頑丈にな
        (不敵な微笑で答える。既に使える捕虜はとらえている。当然、技師もだ。なら、やることはきまっている)

        無論だ。敵は少数。そしてこちらは多数
        ならば取るべき手は既にきまっている
        (そういって、敵部隊の駒の周囲に、小さな駒をトントンとおいていく)

        包囲する。『偶然にも』先に出撃してくれている、本隊の第七大隊を陽動につかってな……
        そのまま、『恐らく』突破されるであろう第七大隊を支援しつつ、敵を門前に誘導する
        ……悪くない見立てだろう? -- 宗爛 2012-08-06 (月) 04:27:28
      • 依然盤面の上でこちらの有利が覆る事はねぇー、と。北行きじゃなくて良かったぜぇー。寒い上に竜害ってぇーのがひでぇらしいなぁ
        (漏れ聞く北方戦線の戦況は、敵よりも竜の脅威の方が恐ろしい、という有様であるらしい。自然の暴威と人工の脅威、どちらが恐ろしいだろうか、とふと思い)
        ……まぁ、殺しゃあ死ぬだけ狂信者のがマシだぁな

        (そうして伝えられる策。全くこの男は使えるものならなんでも使うつもりらしい)
        (恐らく第七大隊が目減りする事で、今後の戦況において六稜軍が如何なる任に就くかも予測済みなのだろう)
        (面白い将だ。盤上の駒で在ることすら最大限利用し、勝ちに行く。本当に──)

        ──あぁ、悪かぁねぇ。面白ぇぜ。

        さって。となると視野狭窄な気狂いどもを殺しきれるよぉ、俺も発奮しねぇとだな。
        物資は好きに使わせてもらうぜ、大将ぉー

        (あいも変わらずの緊張感の無い声で言って、ひらひらと手を振りながら部下達の元へと戻る。神殿騎士達が神の御下へと昇る事を望む狂った殉教者であるならば、この時正しく阮焔とその部下は、そして宗爛は……)

        (彼らをより深い地獄へと落とす、焔の彩りの獄卒であったのかも知れない) -- 阮焔 2012-08-06 (月) 04:44:18
      • (頼りになる部下のその呟きをきけば、此方も仮面の奥で口角を吊り上げ、地図を畳む。余計な相手に漏れ聞こえぬように)

        決まりだな

        ああ……あるモノはなんでも使え。それこそ要塞をいくらか切り崩してしまっても構わん
        代わりなんて、此処を守りきれば幾らでも上に掛け合えるからな
        俺は狗面とアベルを率いて前線に出る
        お前は薄荷と共に直ぐに作業にかかれ。1個中隊やるが、それ以上人手が必要なら周囲からかき集めろ。俺の名前を使って構わん。必要なら金をばら撒け
        では、頼んだぞ

        (そういって、宗爛は黒咲に跨り、再び前線へと出て行った)

        (この後、第七大隊は敵の神殿騎士の猛攻をうけて過半数が失われたが、すぐさま後ろから支援した六領軍の働きにより全滅を免れた)
        (六稜軍は要塞の損傷をいとわず火責めを多用し、特に神殿騎士の上半身を狙って油火矢を射かけ、窒息させることで行動不能にしたという)

        (それでも多くの神殿騎士がそのまま、門前にまでたどり着いたが……最終的には阮焔謹製の罠により、一網打尽にされた)
        (殲滅力を重視したその罠に掛かった神殿騎士達は、誰一人として五体満足ではなかったという) -- 宗爛 2012-08-06 (月) 05:12:14
  • 黄金暦224年 8月 神国アルメナ ゼナン要塞 帝国陣後方 -- 2012-08-04 (土) 23:40:19
    • (正しく風下直撃、兵を配置することすら危うい最危険地域を正面から踏破して)
      貴様は…ッ!(丘を越えたところに、敵は居た) -- レーヴェンフック 2012-08-04 (土) 02:18:00
      • (自陣の異変は想像した通り、風上からの毒散布による一手であった。しかし・・・仕掛けるタイミングや風を読む目、毒の持続時間を考えた調合・・・やはりこれは、相当な手練の仕業と見える)
        (だがそれはすなわち十分に効果を継続させるには相応の準備・散布時間と、それを確認できる人材が持ち場に残っているという事でもあった)
        (まさか毒の嵐を掻い潜って散布地に逆襲してくる者が居ようとは夢にも思っていなかったのであろう、驚愕する間もなく防疫兵達は骸と化していた)
        やはり・・・このような場所に戦力を割く事は有り得ない、か。
        (そう呟いた彼女に、手で合図をする鎧騎士が目に入る・・・・・・そして、傍に駆け寄ると)

        ・・・・・・・・・・・・あれ、は? -- エルサ 2012-08-04 (土) 03:19:37
      • (小高い丘陵の彼方。そこからエルサとレーヴェンフックを見下ろしていたのは……防毒面をつけた黒山羊に騎乗した、異形面の人物)
        (レーヴェンフックは一度見えた帝国将軍。エルサも、戦場に流れるその噂なら耳にしたことがあるかもしれない)
        (蟲を駆り、毒を撒き、魔獣を率いて騎士道を蹂躙する六つ目の鬼)
        (六道鬼 大爛帝国第72皇子 宗爛)
        ……まさか生きていたとはな。レーヴェンフック。しかも、薬士隊の調合した猛毒の中で平然としているとは……スリュヘイムの防毒面とやらは大したものらしいな
        しかし、お前はともかくそこにいる女は何故この毒霧の中で平然としていられる?
        興味深いな。出来れば捕虜にしたいところだ
        (宗爛がそうつぶやけば、気付けば、既に周囲は防毒布を被った帝国兵達に囲まれている。もとから毒に耐性のある大蠍や大百足をつれた蟲使いたちと、毒に慣らした特殊な大山羊や馬にのった重装騎兵達が毒霧のむこうからぬっと現れる)
        (待ち伏せだ)
        降伏しろ。たった2人で何ができるわけでもあるまい -- 宗爛 2012-08-04 (土) 23:34:58
      • 公国の防疫機構を安く見たか、リクドー・スラン!(この皇子は常に軍を率い、隊の長である。戦に勝つための手段をまともに心得ている…であれば、備えに事欠くことはない 毒を抜けてくる敵を押し潰す備えに)
        貴様は大きな考え違いをしておる(傍らの女騎士は背を守り、統一王朝の騎士もまた囲む軍勢に対し槍を構え)
        騎士たる二人で…何が成せるものかを!統一王朝の騎士エルネスト・フォン・レーヴェンフック、推して参る!(将の首以上に、退けぬ理由があった) -- レーヴェンフック 2012-08-05 (日) 00:01:24
      • (帝国軍の将・・・・・・それも高位の者、か。この備えの周到さを見れば、どれほどのものかは察しがつく)
        ・・・何が出来るか、は・・・これよりその眼でしかと見れば良かろう。(明らかに、人の’’それ’’とは違う・・・異様な気魄を纏い、長剣とメイスを構える)
        騎士、エルサ・グレヴィリウス・・・・・・参る。 -- エルサ 2012-08-05 (日) 00:18:30
      • (エルサの放つ禍々しい……神殿騎士特有の気を受け、一瞬眩暈がする。あまりに生物として冒涜的なその気の流れは動物感応能力を持つ宗爛にとって、あまり精神衛生上いいものではない)
        (軽く頭を振ってから、溜息を尽く)
        ……あくまで抵抗するか……いいだろう
        やれ
        (号令を出すなり、周囲の囲いの兵士達は動かず、後方より奇妙な弾が放り投げられる)
        (投石器によって放られた、大蜘蛛の糸をまるめてつくった弾頭である)
        (散弾のように空中で爆散し、2人に襲い掛かるそれらは強力なワイヤーとしての役目を担っている)
        (最初から真正面から闘う気などないのだ。たとえ相手が少数だろうと、確実な手をとる) -- 宗爛 2012-08-05 (日) 00:35:47
      • (自然、体積の大きな騎馬と騎士に絡みつく蜘蛛糸。その影となるエルサに被害は少ない)
        囲いを抜け、敵薬士隊の装備を持ち帰る!毒に抗する一手となるはずだ、頼むぞ!(地面に半ば縫い付けられつつも、エルサの突撃を援護する) -- レーヴェンフック 2012-08-05 (日) 01:01:50
      • ・・・・承知。(騎馬と地面の隙間から飛び出し、すかさず騎士に絡んだ糸を剣閃で斬り放す。・・・完全に解き放ったとは言い難いが、多少はマシになる筈だ)
        (そして踵を返し、重装鎧を着込んだ人間とは思えぬ疾風の如き鋭さで駆け出した!) -- エルサ 2012-08-05 (日) 01:34:58
      • 逃がすな。確実にとらえろ。だが、近付くな
        あの鎧騎士の膂力は脅威だ。白兵戦にもちこまれればこちらの不利となる。あの女にも気をつけろ。毒を受けている様子がまるでない。尋常の兵ではないぞ
        (大蠍と大百足が同時に追随し、騎兵達が転身しておいかけてくる)
        (悪路走破性を重視した宗爛配下の兵達は足場の悪い丘陵地帯でもなんなく追跡してくる)
        (そして、背後から放たれるのは薬瓶がくくりつけられた薬矢。薬瓶の中身は強酸だ) -- 宗爛 2012-08-05 (日) 01:47:27
      • ぜぇい!(力づくで糸を引き摺り、エルサの後に続く 寄せては来ない敵兵に、違和感を覚えつつも)
        (囲みの突破は容易である、しかしその意味するところは…勿論、次の一手への布石)
        これは?!(エルサから一歩遅れて。騎士が飛来する矢の数本を空中で切り払えば、薬瓶の中身は飛散し、絡みついた糸…そして鎧に振りかかる)
        腐食の毒、か!(そのいずれからも煙を発し、穴を穿ち始める…西方にはその原理が広く知られず、彫金の世界の一部に「腐食の毒」として伝えられる強酸の効果だ)
        薬士めら…戦場にて、何たる無粋!(次々飛来する矢に対する盾となり、奮戦を続ける統一王朝の騎士。真鍮色の鎧は変色が始まっている) -- レーヴェンフック 2012-08-05 (日) 02:06:09
      • (まともには組み合っては来ぬ、か。賢明な判断だが─────)
        (その刹那、鎧騎士に向けて矢が放たれる。そして振り払った彼の身体から白煙が上がった。・・・ただの矢ではない、か!)
        ・・・ッ!!(一瞬だけ体を返し、振り向きざまに石礫を2発飛ばした・・・・・・弓兵の頭は、柘榴の様に弾け飛ぶ!)
        (いかに卿と言えど、絡め手で来られてはその堅牢さも生かしきれぬ。どうする、か・・・・・・) -- エルサ 2012-08-05 (日) 02:33:35
      • (エルサの投石で帝国兵の頭が吹き飛び、動揺が奔る)
        「なんだ今のは!? 魔術か!?」
        「ち、違う! 石だ! あの女、石を軽くなげつけただけであんな……!」
        「バケモノ……!」 -- 帝国兵 2012-08-05 (日) 02:55:05
      • 此処は儂に任せて先に行けい!(射手が数名、減れば隙は出来る。絡みついた蜘蛛糸を振り回し矢を絡めとると)
        (マスケット銃が火を噴く。連発は効かない、であればその狙いは…後方に控えた毒の、散布隊!) -- レーヴェンフック 2012-08-05 (日) 03:00:48
      • やはり人ならぬ身か……落ち着け。幾らバケモノだろうが単騎だ。人の姿をした魔物と思えば、平時の魔獣討伐と何ら変わりはない
        薬瓶を撃ち続けろ。効果は確認できて……む?
        (その時だった、遙か遠方……ゼナン要塞の彼方の平原より、何かが迫っている)
        ……バカな。敵の増援だと? 今更落とした砦になぜあのような少数で……
        (ぞくりと、嫌な予感がした)
        (無策のはずもない。アレを捨て置けば、きっと取り返しのつかない事になる)
        ……全軍反転。いずれにせよ、たかが捕虜2人のために敵の編隊と真正面からやりあう必要はない
        下がるぞ
        (2人の確保をあきらめ、帝国軍は後退していった) -- 宗爛 2012-08-05 (日) 03:01:22
      • 後退、してゆく…?(白煙に鎧を焦がし、幾つかの死体を作り出しながらも 帝国軍の優位は動かなかったはずだ)
        (では、いったい何故…?その答えを知るのは暫く後であった。) -- レーヴェンフック 2012-08-05 (日) 03:24:21
      • ・・・・・・大丈夫ですか、レーヴェンフック卿?(突然包囲を解いて去ってゆく敵の気配が消えたのを確認し、駆け寄る)
        (恐れをなして逃げた?・・・いや、それはどうか。あの気位の高そうな将校が、圧倒的な数的優位のある包囲を解いて無意味に撤退するとは思えない)
        (本国で急変でもあったか、それとも思わぬ伏兵にでも出会ったか・・・・・・何にせよ、消耗が避けられたのは僥倖と言える、か) -- エルサ 2012-08-05 (日) 03:41:39
      • 問題なし!とはいえ整備が必要ではあるな…乗って行きたまえ、帰り道に戦闘機動は必要ない
        (薬士の身包みを剥いでいくことを指示し、こちらも後方へと退いていくのであった) -- レーヴェンフック 2012-08-05 (日) 03:49:49
  • 黄金暦224年 7月 神国アルメナ ゼナン要塞 帝国陣後方 -- 2012-08-03 (金) 07:35:32
    • (本国寄り届いた増援による物量と、情報を得た事で対処が可能になった柱の騎士への恐怖の克服により、帝国軍は再び快進撃を続けていた)
      (中央突破を恐れた連合は西ローディアの守備を固めたが、その影響で延びきった前線は穴だらけになってしまい、結局中央以外は容易く突破されて今に至っている)
      ……何れにせよ包囲網が完成してしまえば、中央突破が成せずともそれで終わりだろうに。愚かしいことだ
      (草の情報によれば未だに連合は一枚岩ではなく、各国貴族達は相も変わらず果てのない権力闘争に明け暮れているという)
      (まぁ、もっとも、中央に戻れば似たり寄ったりな帝国も、敵のことはいえないのだが) -- 宗爛 2012-08-03 (金) 07:42:38
      • (しかし、南方戦線に立っている今、連合が中央以外の守備をおろそかにした理由を身をもって知る事となっている)
        (その理由こそが、いまこの眼前に聳えているゼナン要塞。神国の最前線拠点である)
        (幾重にも重ねられた堅牢な城壁。無数に設えられた重弩と火砲)
        (おまけに平原が少なく、街道も狭いこの土地で使っている兵隊は重装の長槍兵ときたものだ)
        (正しく、普通にやっていたら近寄る事すらできない絶対防御の布陣である)
        情報以上の守備力だな……神国アルメナ。流石は西の一大宗教を統べる国といったところか。金に飽かした戦い方は得意と見える -- 宗爛 2012-08-03 (金) 07:52:14
      • (北は北で竜が暴れているお陰で東西共に戦闘すら儘ならない状況であり、そうなると最も突破されやすく、事実一度は突破されている中央に力をいれることは自明の理であった)
        (たしかにこれだけの防御力を誇る要塞が無数に南方にあるというのなら、ひとまず直ぐに落ちるという事はない。時を稼ぎたい連合としは今の布陣が恐らく最良であるのだろう)

        (しかし、完全ではない)

        典型的な勝気のない、負けないだけの布陣。時を稼ぐことだけが目的の戦
        持ちこたえたという事実さえあれば士気も国力も回復するが……この局面において後手にまわるほどの価値があるとは思えんな……全く、西らしい悠長な考えの甘い戦略だ
        ……いいだろう、なら、その盤面ごとひっくり返してやる
        (黒咲に跨り、陣幕の奥へと消えていく)
        (仮面の下で、意味深に微笑んで) -- 宗爛 2012-08-03 (金) 07:59:06
    • 台風の目、しばしの停戦期

      宗爛の命により、六稜軍が鹵獲した『柱の騎士』を解析した薬士中隊は
      その成り立ちから構造まで、完全とはいかないまでも多くの部分が明らかにした
      顔のない西の紡ぎ手たちが、怨念なる糸をもって、偶然という機織り機で織り上げられた産物
      だが、本当に偶然といえるのか? 疑問の余地はある
      しかし重要なのは、彼らにいかに対処するか、であり、諸々の学問的欲求の充足は戦時における薬士の任務ではない

      六稜だけでなく、帝国各地から集まった化学者・呪術者という側面もある薬士たちはやがて、
      「高い火力」や「地教術」の他にも『柱の騎士』たちに有効打を与える術(すべ)をいくつか編み出した

      その中でも、特筆すべきなのは
      筋組織をオガクズのように変質させ、魔力・呪力回路をかく乱してエンチャント効果を阻害、
      結果として行動能力を著しく低下、やがて肉体崩壊に至らしめる……という呪毒の開発であろう
      『トウテツ』と名付けられたそれを、矢じりに塗り、あるいは槍の穂先に塗布して『柱の騎士』の体内に撃ち込めば
      しばらく後には物言わぬ肉塊があたりに転がることになるのだ

      もっとも、困ったことに精製と保存に少々コストがかさむ
      魔と財を貪り食う怪物 の名が与えられたのは、そんな性質に因るところが大きかった

      それゆえ、火砲の威力を(気持ち)上げる火薬や、地教術の効果を高める空間を生み出す煙幕
      柱の騎士の気配を察知する羅針盤めいた器具など
      『トウテツ』ほどコストのかからない他の方策 も同時並行して開発に着手し、完成させていたのだ -- 薄荷 2012-08-03 (金) 20:51:39
      • 薬士隊の活躍により、前線で柱の騎士に蹂躙されるということはなくなった
        目下、トウテツの運用コストが悩みの種ではあったが、金は中央にかけあいさえすれば戦時中はどうにかできる&brそれでも、未だ柱の騎士が難敵であるという事実にかわりはなかったが……少なくとも兵士たちの抱いていた過剰な恐怖心を和らげる事はできるようになった
        しかし、まだ打たねばならない手は山積みだ
        ゆっくりと眠れる日はまだきそうにない -- 宗爛 2012-08-04 (土) 23:12:41
  • 黄金暦200年 大爛帝国首都 爛京 -- 2012-08-02 (木) 00:11:59
    • (あのときはまだ、何1つ知らなかった。何1つ知る必要もなかった)
      (帝国は今ほどの領土でなかったかわりに栄えていて、父様がくれた黒咲がいて、母様も笑ってくれていて、それよりなにより)
      兄様! フォン兄様!
      (何より、兄様がいた) -- 宗爛 2012-08-02 (木) 00:14:15
      • (振り返る。年の離れた弟。宗爛と名付けられた少年が、駆け寄ってくる)
        ……そんなに走っては危ないよ、シュウ。母様も言っているだろう。
        いつ何時ども爛の字に恥じぬ振る舞いたれ、と。これは……互いに、耳が痛い話ではあるがな。
        (寄ってきた宗に微笑み、その頭を手のひらで撫ぜた) -- 本爛 2012-08-02 (木) 00:19:44
      • 大丈夫です、シュウは皇帝にはなりませんから!
        フォン兄様がなるのですから、何も問題はありません!
        (本爛に撫でられながら、元気よくそう笑って答える)
        (大きな、本爛と同じ紅瞳をキラキラと輝かせて)
        それよりも兄様、シュウはききました、なんでも玄兄様と碁を指して勝ったとか!
        一回り以上も歳が離れている上に碁聖とも呼ばれている玄兄様に勝つだなんて……
        辛勝だったと聞き及んでいますが、流石はフォン兄様です!
        (今思えば、あれはフォン兄様が「手を抜いた」のだろうと思う)
        (その気になれば圧勝もできたろうが、顔を立てるために辛勝を演出したのだ)
        (……普通に勝つよりもよっぽど難しかったろうに) -- 宗爛 2012-08-02 (木) 00:38:53
      • 滅多なことは言うまいよ。離宮とは言え誰が聞いているかも分からないのだからね。
        (言葉では咎めるが、それを頭から否定することはない)
        (宗を相手にそれをすることの意味が感じられないというたった一つの理由で)
        玄師にも、もう何度も対局を要望してしまっていたが、これで面目躍如であるかなとは思うよ。
        負けたというのに、とても嬉しそうな顔をしていてね。
        だが、いずれシュウも玄師や、あるいは私などとも「盤を囲む」日が来るかもしれないだろう。
        丁度私が碁を覚えたのはシュウくらいの歳の時であったし、覚えてみるかい……?
        玄師の私に負けた時のあの笑顔の理由を、この私も知りたいところではあるしな。(ふふ、と歳の離れた弟に笑いかけた) -- 本爛 2012-08-02 (木) 00:53:35
      • そ、そうでした。申し訳ありませんフォン兄様、気をつけます
        (最近、轟とかいう残虐な兄が中央で幅を利かせているときいているし、口には確かに気をつけなければならない)
        (皇室は狐の巣であり、毒蛇の坩堝なのだ。失言1つで首が飛んでも可笑しくはない)
        で、でしたら! フォン兄様! シュウにも碁をおしえてくださいな! 将棋も覚えたいです!
        シュウも、シュウもフォン兄様みたいになりたいのです!
        (他の兄弟とは一線を画した才。他の兄弟にはない気品)
        (本爛は、あらゆる意味で、自分の理想の皇子であり、理想の英雄であった) -- 宗爛 2012-08-02 (木) 01:02:35
      • 私のように、か……それは光栄な話だ……。
        でもね、シュウ、私が私であるように、シュウもいつか己がシュウであることを必ず知る日が来る。
        今はまだ分からないかもしれないが、己が己として生まれてきた意味というのは、必ずあるんだよ。
        (視線を合わせるように座り、真紅の瞳で弟を見る)
        だからね。
        もし碁や将棋で、私と盤を囲みたいとシュウが本当に思っているのなら。
        その時は一人の男として……宗爛として向かってきて欲しい。
        多分暫くは、盤上とは言え痛い目を見ることもあるだろう。何度も投げ出したくなるだろう。
        でもその先、シュウがシュウらしさを以って挑んできた時に、私も、一人の男の本爛として迎え撃つことを約束しよう。
        ……まだ、シュウには難しい話かもしれないか。(小さく嗤い、離宮から駆けてくる使者に目を向ける。本宮からの使者は一枚の書簡を手渡す)
        私に……? やれやれ……せっかくの休暇であるというのに。
        (その文に目を通すと、少しだけ、表情が変わり)……済まない、シュウ、急ぎの用であるらしい。
        対局は、楽しみにまた次の機会にとっておこう。約束だ。
        (それは、した方は全く覚えていない類の口約束であったが、静かにそれは幼い弟へと投げられた) -- 本爛 2012-08-02 (木) 01:19:40
      • (目前で、整ったその顔でそう兄が囁いてくれる)
        (それだけでも最早夢見心地だというのに、この兄ははっきりと言ってくれたのだ)
        (いつか、この自分の挑戦を、しかも1人の男として、誰でもない憧れの兄として受けてくれると)
        (急用で離れるという兄の声をきいて泣きそうになったが、そう約束してもらえればすぐに満面の笑みで答える)
        はい! わかりました! シュウも約束します!
        必ず、必ずフォン兄様に相応しい皇子になります! フォン兄様を退屈させないくらいに、立派で強い皇子になります!
        そのときは、フォン兄様の片腕にしてください! 約束です!
        (一生忘れない。一生その後自分を縛る事になる約束)
        (フォン兄様は覚えているだろうか。覚えていないのかもしれない。それでも構わない)
        (俺は端役でよかったのだ。兄様の傍にいられるのなら) -- 宗爛 2012-08-02 (木) 01:37:11

      • (その約束が、ついぞ果たされることはなかった)
        (その日を境に、本爛という男は離宮は愚か、宗爛の目の前に姿を表すことも稀となった)
        (すれ違う際も多数の文官を引き連れ、爛の名を持つ皇帝の血筋を否応なしに思い知らされるような表情は固く結ばれ、話すことは敵わなかった)
        (彼の母親の下には度々訪れていたようではあったが、それも公務の内であったのか、宗と表立って目通ることは指を折って数えることすらできるほどの僅かな時間だけであった)
        (宗爛にとって、それは自分の兄が彼の言の通り、皇帝となるべく準備が進んでいるように見えたかもしれない)
        (幼い宗爛が如何にしてその事実に納得したかは知る由もないが)
        (一日、一週間、一ヶ月と、その約束を胸にいだいたまま、時間だけが過ぎていった)

        (そして、ある日、その男は完全に姿を消した)
        (宗爛の母親以外……誰一人として、本爛という者の存在を、口にすることはなくなったのだ)
        (不自然なまでに敷かれた戒厳令は、何処から出たものかすら秘匿の中にあり)
        (帝国から――本爛という男の足跡は……完全に消失した)

        (再び。宗爛の前に姿を現す……その時まで) -- 2012-08-02 (木) 01:53:10
  • (柱の騎士との戦いからしばらく後、宗爛に報告があると本陣に出向けば、近衛兵に宗爛は休んでいると知らされる)
    (まあ、狙い通りであったので、柱の騎士を倒して以来こちらへの対応があからさまに変わった兵士達をやり過ごしつつ宗爛を探す)
    (そこで来たのが獣舎だった)
    ちょいと邪魔するぜ大将
    (入る前にわざわざそう声をかけてから獣舎に入る) -- 暁翼 2012-08-01 (水) 21:14:53
    • (暫くして、獣舎の奥からくすりと笑い声が聞こえてくる)
      ……よく俺の居場所がわかったな。暁翼
      (獣舎の奥、黒咲の獣舎から声は聞こえてくる)
      すまんが、立ち上がるのも億劫だ。話があるならこっちまできてくれ -- 宗爛 2012-08-01 (水) 22:30:03
      • (ほどなくして返答は来た)
        本気で休む時はここに来るだろ。いい加減長い付き合いだし分かったよ
        (確かに召し抱えられて随分経つが長い付き合いかどうかは別である、まあ、軽口の類だろう)
        了解、休み中に押し掛けたんだ、それくらいはな
        (黒咲の獣舎に入れば、そこに居た黒咲にも邪魔するぜ、と声をかけ)
        もしかして大将、自分でここの掃除してたりしないか?
        (本題に入る前になんとなくそんな事を聞いていた) -- 暁翼 2012-08-01 (水) 22:42:10
      • ここで休んでいる俺を見つけられるのなら、確かにもう長い付き合いといっても差し支えないようだな
        (暁翼が進めば、干草の上に座り込んでいる黒咲に、宗爛がぐったりと寄りかかって休んでいた)
        (珍しく髪は降ろしており、服も普段の礼服や軍服ではなく、ゆるい着流しだ)
        (顔つきも雰囲気も全く似ていないはずなのに、そうして脱力している様をみると、どこぞの皇族と似ている部分があるように見える。恐らく錯覚だろうが)
        掃除ならしたりしなかったりだ。こいつらにせがまれればする。その程度だな
        (そういって、黒咲の背を撫でる)
        (みれば、獣舎の動物全てが宗爛に寄り添うように、宗爛と黒咲の邪魔をしない範囲でそばまできているように見える)
        (人間に囲まれているときの宗爛は周囲に傅かれていたが、此処にいる宗爛は周囲に慕われているようにみえた) -- 宗爛 2012-08-01 (水) 22:51:30
      • 『…皆よく懐いておるな。強制による使役ではなく、感応による共感か』
        『…なればあの柱の騎士との邂逅は地獄であったあろうに』
        (フクロウもなにがしかの共感を得たのか、暁翼の上から飛び立つと、宗爛と黒咲からすぐ近くの柵に止まる。周りの動物の輪の最前列に加わったようなものだ)
        むしろ、俺より長い兵士どもが気付いてないのが不思議だね…
        (やはり、片親が同じなら似るのだな…と感じるその姿。相談に来たのもあながち間違いではなかったかと思う)
        せがんだら…ね。そりゃあ親切なこった…いや違うか。やりたいからやってるんだな、だろ
        (厩舎中の動物が、彼に懐いているのを見ればわかる。嫌々だったり、己のためだけにしているのではこうはいかないだろう)
        じゃ、やりたくない事を押しつけて済まんが…ちょいと部下の相談に乗ってくれんかね -- 暁翼 2012-08-01 (水) 23:03:35
      • 兵は生かし、出世させてくれる指揮官についてくる。利を求めてな
        利にならぬことはしないだけのことだ。民は爛の字を畏れる。詮無いことよ
        (フクロウにも周囲の馬や羊たちが近寄ってきて、鼻を摺り寄せて挨拶してくる。戦場で走り回る様からは想像もできないほどに大人しい)
        まぁな。こやつ等は人と違って労えば労っただけ働いてくれる。そうとわかれば、労いにも身が入るというものだ
        (それとなくまた黒咲の頬を撫でてやる。黒咲は気持ちよさ気に目を細めて、小さくメェと鳴いた)
        ……? 相談? ふむ、意外だな。お前は悩みなど抱かない類の人間だと思っていたのだがな
        いや、逆にいえばそれほどまでに悩むほど困っているという事か。ならいいだろう。話してみろ
        俺に出来る事ならなるべく善処してやる -- 宗爛 2012-08-01 (水) 23:10:42
      • 功利に群がるのはまあ、人間ならではか。大将は賞罰きっちりしてるから尚更集まるわけね
        『…人の多くはは現に引かれすぎて我は見えぬが、やはりお主らは違うな…心配は分かる、加護はやれぬが』
        (僅かに翼を振ると、現実の現象として宗爛と黒咲の方に涼風が吹いた。梟なりの、周囲の動物への挨拶返しなのだろうか)
        …珍しいなお前がそんなことすんの(フクロウに向けた言葉だ)

        抱かないわけじゃあないさ、大抵自力で解決できるし、してきたってだけだよ
        (臆面もなくそう大言する。嘘ではない、が)(だからこそ、他人にそれを話すという事は自分だけでの解決は匙を投げたに等しい。宗爛の言葉は的を得ていた)
        皇族の話だからな。大将にしか話せなかったわけだ……爛煌の奴の話
        反りが合わないのは最初から自覚してたんだが、ここに来て完全に手詰まりだ。何を考えてるのかわからん…いや違うな
        どうしてやりゃいいのか分からん。剣としてどう使っていいかも分からなくなった。単に世をすねた子供だと思ってたんだが…割と過去が壮絶だったみたいでな
        …皇族ってのは、皆そんなもんか? -- 暁翼 2012-08-01 (水) 23:27:57
      • なるほど……そういうことか
        (一度深く溜息をついてから立ち上がり、虚空を見つめる。何かを思い出すように)
        ……欄の字を持つモノは皆、生まれながらに地獄を見る定めにある
        血が、国が、民が……それを求めるからだ
        帝の血に弱さは要らない。帝の血を引くならば強くあって当たり前。それを皆信じ、それを皆求めている
        これは幻想でもなんでもない。確固とした現実であり、当然の帰結だ
        国を導く立場にある以上、弱さは糾弾されて然るべきであり、苦難は乗り越えて当然なのだ
        それができないものは……皇族にはいない
        『いないということにされている』
        故に皇族は常に試され、挑まれ、そして競い合うのだ
        それが原因で尊厳、命が奪われることも頻繁にある
        皇室とは蟲毒なのだ。我々はさながら薄暗い壷の底で相喰らいあう毒蟲。生き残る方法はたった一つ。他の全ての蟲を喰らい尽くし、闇の底から這い出すことのみだ
        俺も爛煌もそういう地獄で生まれて、そういう地獄から這い出して今ここにいる
        (そこまでいってから皮肉そうに口の端を歪め、闇の中で紅目を細める)

        まぁ、そういうことだ

        だが、そんなものは皇族に限った話ではない
        こんな時勢だ。どんな立場であろうと、どんな身分であろうと、人は生きるうえで少なからず辛苦を負っている
        お前だって、1つや2つ、他人に話すことも憚られるような過去を持っているのではないか? -- 宗爛 2012-08-01 (水) 23:43:04
      • (宙空を見据える、宗爛の視線の先を目で追う。当然、そんな事をしても宗爛が何を見ているかは分からない)
        ……なるほど。強くなければ生きていけない。って話だけなら頷けるし大いに賛成だわ
        (問題がそこではないのはさすがに、分かる。その為にどんな地獄を見ていたかだ)
        (自分が垣間見た爛煌の過去も、その皇族に求められるものの結果だったというわけだと、ようやく理解した)
        『まさしく蟲毒だな…彼らは蟲毒の皇子であり、皇女なのだよ』(宗爛の言葉と重なるように梟が呟いた)
        (そういう事だ。そういってのける言葉に重みを感じて黙っていた)

        まあ、そうさな。俺にもあるさ、どこにでもあるようなくそったれな話だからいちいち言わんがね…
        …だったら、どうすればいい。お前達皇族の苦しみは分かる、なんて言った所で嘘っぱちな上薄っぺらすぎるだろう?
        (だが、ここの動物達と宗爛の関係と同じで。どこかに共感が無ければ近くに居ても冷えたままだ、宗爛達と兵士のように)
        どこかに俺と爛煌が…この際大将でもいいさ。多少なりとも理解できるような接し方があると思うかい? -- 暁翼 2012-08-02 (木) 00:00:20
      • はぁ……そこまでわかっていてまだわからんか……全く、馬鹿者が
        (呆れるようにそう呟いてから、真摯な顔で暁翼を真正面から見る)
        (キッと睨みつけてくる紅瞳は、この男には珍しくどこか感情的で、普段よりも幾らか輝いて見えた)

        どうする必要もない。ただ真正面から、ただ飾らず、ただ普通に接すればいいだけだ
        皇族も、平民も、心根に違いなどはない。どちらも違う苦労と違う生き方をしているが故に気付けないだけだ
        辛苦とは、生きとし生けるもの全てが等しく背負うものだ
        形が違おうと、中身が違おうと、辛苦であることに、苦しみであることに違いはない
        (一気に捲し立てていってから、一度大きく溜息をつき、今度は優しく微笑んで……兵の前では決して見せないような優しい笑顔で呟く)
        アレは剣である以前に、世界を知らぬ小娘だ
        知る前に目を潰され、耳を覆われ、口を塞がれてしまった憐れな娘だ
        それ以外はお前と何も違いなどない

        普通の、ただの、どこにでもいる少女だ

        人として、友として、娘として接してやれ
        そうしていれば、少し普通に喋っていれば、自然と蟠りもきえるはずだ

        それでもどうにもならなかったらもう一度、今度は二人揃って説教してやるからここまでつれて来い
        お前たちは二人揃って妙なところで間合いを取りすぎだ。もう少し距離をつめて話してみろ
        他人の心など理解できなくてあたりまえだ。他人のことなど一生理解はできん
        だが、歩み寄り、慮ってやることは誰にでもできる。それを為せ

        ……全く、俺らしくもないことをいってしまったな……まぁいい、これは命令だ、復唱しろ
        (最後にそういって、腕組みしながら指を立てる。兵の前で毅然としている宗爛とは、全く違う顔をしていた) -- 宗爛 2012-08-02 (木) 00:30:59
      • ぬっ…!?
        (誰かに対して怯む、という事自体人生で数えるほどしかなかった暁翼が確かに怯んだ)
        (仮面を被り、冷徹な指示を出していた宗爛に対しては一度も畏れを為した事はなかったというのに)
        真正面から飾らず普通に…?
        (当たり前の事を言われているはずなのに逆に理解ができない、いや分かるのだが分かった気がしないというか)
        (なおかつ、演技だとも思えない優しげな笑みに押され…相手の言葉が鵜呑みでそのまま入る)
        …目を潰され耳を覆われ口を塞がれる…ね
        (なるほど、夢に見たああいう環境に置かれればそうもなるか、と腑に落ちてしまう)
        それが難しいんだがなー…(友と呼べる存在など居た覚えがない。己の人生において他人は、利害が一致しているか、敵か。そんな関係がほとんど)
        自然に、自然にか…(悩んでいる。というのがまず第一歩である。かつてなら俺はいつも自然体だが。というだけだったはずだ)
        (最後まで聞いて、ようやく笑い)

        普通に喋って相手を慮り歩み寄る。為してくるさ

        ありがとう、助かったぜ大将…(そのまま立ち去ろうとしたが、ふと立ち止まって宗爛に振りむき)
        俺はな、帝国にも皇族にも民にも、どいつのためにも戦ってやる理由なんてない。全部に裏切られた覚えがある
        正直飽きてきたしそろそろとんずらこいてもいいかなと思ってたくらいだ。だが
        だがまぁ、今回のはでかい借りだ。感謝してるぜ、ちゃんと返すまで…もうしばらく、大将の剣で居るさ。存分に使ってくれよ。荒っぽく使っても目減りする予定はないからな

        (ニヤリと笑い、踵を返して颯爽と去っていく)
        (それはおそらく、利害以外で初めて暁翼が宗爛に示した信頼だ) -- 暁翼 2012-08-02 (木) 01:03:45
      • うむ。よろしい。いってこい
        (満足気に頷き、ぽんっと背中を叩いて見送る)
        何、気に止めるな。持ちつ持たれつだ
        暁翼。俺もお前には感謝しているのだからな

        どんな形であれ……1人の不幸な妹の人生を、不幸なままで終わらせないで済ませてくれた
        素直に感謝している。1人の兄としてな
        ……ああ、アレには言うなよ。気恥ずかしい上に調子に乗りかねんからな……もう行け
        (そういってしっしっと手を払い、背中を向けてしまう)

        (そして、完全に暁翼が見えなくなってから、1人呟く)
        ……珍しく素直だって? 馬鹿をいうな黒咲
        結局、アレも妹も戦の為に使っていることにかわりなどない

        ……ただの偽善者だよ。俺は

        (闇の中に、その呟きも溶けて消えた) -- 宗爛 2012-08-02 (木) 01:17:08
  • ……宗爛、様……
    お時間、宜しいでしょうか?……よろしければ、私と将棋をしていただけないでしょうか?
    ……とはいえ、私自身は 将棋に詳しくないですし、退屈させてしまうかもしれませんけれど -- メルセフォーネ 2012-08-01 (水) 03:02:40
    • (一息ついて、執務室で書類を整理していると、そうメルセフォーネが控えめに声をかけてくる)
      (一度だけ溜息をつけば、無言で立ち上がり、棚をがさごそとあさる)
      (暫くそうして無視して棚の整理をしていたが……メルセフォーネが諦めて立ち去ろうとしたときに声がかかる)
      ……どうした? 将棋を指すんじゃないのか?
      早く対面につけ
      (振り向けば、駒の配置も終わらせていた宗爛から声がかかった) -- 宗爛 2012-08-01 (水) 22:32:43
  • (宗爛が戻り一週間ほどの後であった 瀕死の淵を彷徨っていた奴兵隊長が中央陣営に出頭した)
    (服装は改めた無地着物 肩に掛けるは革の鞭である 其れは、刑人の服装であった ざわめく隊長格達の前を歩み、宗爛の前に膝をついて手と拳を合わせて叩頭)
    紅原奴兵大隊が長、アベレンティーナ・カサンドラ・レッドフィールド、先ずは無沙汰をお詫びいたします、宗爛将軍
    皆様の盾となるべき我等であるのに、『柱の騎士』の出現の際、守りきれず前線を退き、暁翼隊の助けを借りて一柱を落すに留まってしまいました
    (顔をあげ、六つ目の将を見つめあげる)刑を受ける事すら出来ぬほどに身を痛めておりましたが故、遅参いたしました(そしてもう一度叩頭である) -- アベル 2012-08-01 (水) 01:22:46
    • (臨戦態勢を維持しなければならないため、その相貌は此処暫く常に六つ目の仮面によって覆われ、表情を伺い知る事はできない)
      (しかし、朱椅子から立ち上がり、一歩踏み出せば、周囲の将兵達もビクりと怯える)
      (宗爛は賞罰に厳しい。全軍に対して示しをつけるためだ)
      (蟲を扱う六稜軍は最前線でも蠍闘刑を行う事ができる。皆、その意味を痛いほどに理解していた)
      ……アベル。面をあげろ
      (そして、アベルが顔をあげた途端、そっと頬に触れて微笑む)
      柱の巨人を倒したという報告は受けている。後日それについての賞与は行う予定だったのだが……態々催促にくるということは今欲しかったのか?
      (などと、周囲の思惑とはまるで検討違いなことをいいだす) -- 宗爛 2012-08-01 (水) 01:29:56
      • (改めて見れば、その蜘蛛目の仮面は雲の様に表情を隠す 叩頭のままに、ごくりと唾を飲み込んだ)
        (足音が近づいてくる 周りの将兵が息を飲むのが判る 自分も、汗を滲ませていた)……(この服装には色々な意味があった)
        (奴兵としての役目を果たせなかった謝罪も勿論ある、しかし…)
        (一つに自分から殊勝な様子を見せる事で少しでも刑を逸らそう)
        (一つに、反目している隊長達からの信を得よう そんな、策略めいた服装であった)
        (それが、今は全て見透かされた気がした 逆効果だったかもしれないという、怯えに似た後悔を奥歯で噛み潰す)
        ……は(短く声を返す 薄荷の薬のお蔭で身体は万全だ 蠍か、勝てるかどうか そんな事を考えた その頬に、宗爛の手 思わず目を瞬かせた)
        賞与……?え、あ?(ついで、訝しげな声を漏らしてしまった 自分の口を押さえてから、咳払い 周囲の将兵達はそれ以上に驚いている事だろう)
        (中には、生意気な新入り異国人の小娘が立てる手柄の数が気に入らず、此処でやっと溜飲が下がると内心ほくそ笑んでいた将兵も居た 特に、その将兵は驚いた様子だった)
        ……与えられるのならば、暁翼でありましょう 私は彼に連れて帰ってもらいました(その言葉は本心だった 自分の技は、柱の騎士に効かなかったのは確かだったのだ) -- アベル 2012-08-01 (水) 01:46:42
      • 暁翼に賞与をやるのは当然のことだ。だが、奴1人でなしえたことでもなかっただろう。お前がいなければ出来なかった事だ
        下々の兵から報告は受けている。隠す必要はない
        (朗らかかつ、暖かい口調でそう続ける)
        お前たちの活躍で前線の指揮はあがり……何よりアレが倒せるものであるということがわかったのだ
        これを労うのは当然のことであろう?
        (そう、見せびらかすように、壇上にあがったかのように大きく応える)
        ……第一、あの戦では一件は俺の責任だろう。お前も暁翼も、狗面ですら近衛としてつれてはいなかったのだからな
        お前は己の管轄外のことを勝手に不手際と認識していただけだ
        罰するとすればその思い上がりと勘違いだな。そういうところは少しでしゃばりすぎだ。西戎らしい小賢しい考えとでもいうかな……そこは失笑に値する部分だ。ほら、お前たちも笑ってやれ
        (そういって笑いものにして見せれば、多少は周囲の溜飲も下がる)

        (暗に、宗爛はアベルを使って二つのことをした)
        (1つは、柱の騎士を倒せば多少の無茶は大目に見る。敵の新兵器に臆する必要はないという激励)
        (そしてもう1つは……最前線で点数稼ぎの為に俺を守っても評価はしない。そんなことをしている暇があれば後退しろという命令)
        (自分の命よりも、軍の継戦能力を優先した芝居) -- 宗爛 2012-08-01 (水) 02:02:21
      • は、卑遜な事を申し上げました 兵がそう言い、将軍がそう仰るならば、そうなのでしょう(評価を受ければ、其れを払う事はない 払う不敬を許される場面ではない)
        私共の剣がお役に立てたのならば嬉しく思います ……其れでしたら、お褒めの言葉を有難く拝します(叩頭の後に立ち上がる)
        近衛でもないのに…?(その言葉にいささかなズレを感じて、将兵に聞かれない程度の呟きを漏らす 促されて周囲が自分を笑い者にする中、女は、将軍の面の奥の目を見つめていた)
        (成る程、と思う 之は激励と牽制だ)……(この男を、改めて恐ろしいと思う この男は、大爛と言う国の前で全てを平等に扱うのだ 自分を例外とせずに
        (実際的であり、そして、同時に……『宝物を持たない将軍だ』と内心で呟く 大事な物は無いのだ 自身の命すら、軍を運営する道具の一つとしているのだろうと感じた)
        (なので、気付けば、女は)あんたの為に働こう(笑い声に潰されて、宗爛にだけ聞こえる声 死に向かう際の化粧をした顔、紅を引いた口元に僅かな笑み)
        (帝国式の敬礼 踵を返す 嗤われながら、しかし背筋を伸ばしたその女の姿には、卑屈は欠片も感じられなかった) -- アベル 2012-08-01 (水) 02:20:16
      • (ふと、アベルの呟きをきけば、仮面の奥で小さく笑う)
        (その笑みが誰かに知れることはない。知れる必要もない)
        (ただ、アベルがやはり自分の意図を察し、その上で本音を漏らしたことが今は喜ばしかった)

        (お前はそれで良い。打算の打ち方は俺が教えてやる。政の廻し方も好きに盗めば良い)

        (かわりに、俺はお前に闘うことを求める)

        ……やっと、仲間になってくれたな
        アベル

        (誰にもきこえないように、そう呟いた) -- 宗爛 2012-08-01 (水) 22:37:05
  • (先のバルトリア会戦終盤の潰走から凡そ一月。ゾド要塞まで後退し軍の再編を進める六稜軍司令の前に訪れた……と言うか、絵面としては引き立てられたのは仮面の男)
    (普通の奴兵がされるよりも厳重に拘束された半裸の男は、しかしそんな状況も楽しんでいるかのように不敵な笑みを宗爛へと向けている)
    (周りの将兵も恐ろしげなものを見るように、拘束された男を見ている)
    「宗爛様……こやつが率いる小越奴兵隊、今は所属していた大隊も壊滅し、六稜軍の麾下にと……」
    (将兵がそう説明すると、仮面の男が勝手に喋り始めた。どうやらこの拘束も周りの将兵との立場の違いも、意に介すつもりは無いらしい)
    キッツい前線で戦をするにはよぉー、宗爛閣下、アンタの下につくのが良さそうじゃねぇーって思った訳よ、俺は。 -- 阮焔 2012-08-01 (水) 00:32:15
    • (戦場より戻ってまだそれほど時間がたっていない頃。故に、常に敵の強襲にそなえて臨戦態勢を整えていた宗爛も男と同じように仮面をつけていた)
      (6つ目の異形面。蟲を思わせる無機質な面の奥で、紅濁が細まる)
      西句の残滓……阮焔か。お前の活躍は俺の耳にも届いている。お前のような手練が配下に加わってくれるのなら、俺としても嬉しい限りだ
      おい、拘束を解いてやれ
      「し、しかし殿下! こやつは……」
      奴兵であろうと戦士は戦士だ。アベルもああ扱っている以上、俺はこの男にも同じ扱いをする。それだけのことだ
      さっさとしろ
      「は……はい……」
      (恐る恐る兵達が阮焔の縛めを解く)
      ……さて、これで少しは喋りやすくなったな -- 宗爛 2012-08-01 (水) 00:45:35
      • おぉ? 六道鬼に覚えられているとは、光栄だねぇー
        (嬉しげに口元を緩め、拘束を解かれた身体の調子を確かめるかのように首と肩を回す。浅黒い肌の上の刺青が、筋肉の動きに合わせまるで本当の炎のように蠢き、周りの将兵を威嚇しているようで)
        んじゃま、俺を含めた小越(ティウ・ベト)奴兵隊、今より宗爛閣下麾下に馳せ参じます、っと。っはは、宜しくお願いしゃーっす
        (緊張感無く言ってのける。と、首をかしげ)アベルってなぁ、西側出身の傭兵って奴かい、大将。
        切込隊長と協働して、件の柱の騎士をノしたとか何とかよぉー。噂になってっからさぁ -- 阮焔 2012-08-01 (水) 00:55:03
      • それだけの働きをお前がしているということだ。謙遜することはない。戦場の理は力に対して真摯だ

        (適当な挨拶に対してこちらは深く朱椅子に座りなおして返す)
        了承しよう。大爛帝国第72皇子 宗爛の名に於いてな

        ……ほう、外でも噂になっているのか。アベルと暁翼は
        如何にもそうだ。死なせるには惜しい素材だったのでな
        前線で働くお前の耳にも奴等のことがはいっているのなら、俺の見込みもあながち間違ってはいなかったようだ -- 宗爛 2012-08-01 (水) 01:11:48
      • ははっ、頼りになる上司を持てるのはありがてぇー事だな
        俺が聞く限りではよぉー、先の撤退戦での連中の働きのお陰で、辛うじて士気が持ってるって連中も多いんじゃねぇーの?
        (蓬髪をガリガリと掻いて首を回し)で、我らが大将としてはアレに対抗なさる策とかはあんの?
        火矢使っても全ッ然効果ねぇーんだけど。屍体の癖に
        (会戦以降、数度の小競り合いにおいても柱の騎士は出現した。幸いにして未だ統一連合軍との効果的な連携などは確認されていないが、さらなる西への侵攻が困難になっている要因の一つではあった) -- 阮焔 2012-08-01 (水) 01:28:44
      • ふむ……心配か。ならいいだろう
        お前も最前線に立つモノだ。ついてくるといい
        「殿下……まさか、あそこに連れて行く気ですか?」
        「たかが奴兵に教える必要はないのでは……」
        かまわん。遅かれ早かれ全軍に伝える事だ
        ……そういうわけだ。いくぞ阮焔
        (そういって、数名の側近と阮焔をつれて要塞の深奥……外からは見えない、巨大な城壁のさらに内側にまでつれていく)
        (そして、狭い門を何度もくぐりぬけたその先……山あいの谷底にできた天然の広間にそれはあった)
        (異臭を漂わせ、幾重にも切り刻まれ、潰され、破壊されつくした)

        (柱の騎士の遺骸が)

        ……ここまで持ち込むには少し苦労した -- 宗爛 2012-08-01 (水) 01:49:08
      • 拳も刃も通じねぇーんじゃ、どーしていいかわっかんねぇーからなぁ……っと、おぅ?
        (周りの声などまるで聞こえていないかのように自然な所作で宗爛に続く)
        (なるほど、一介の奴兵には秘しておいた方が良い情報らしいとその道程に納得し)

        (そうして見せられた代物には、楽しげに口笛を一つ)

        ……ヒュウ♪
        図体デカいから大変だぁーったろうな。此処まで、敵に知られずに運んでくるのはさぁー
        (言って、動かない異様の傷を遠目から検分し始める)

        なるほどなるほどぉー……不死の怪物って訳じゃぁーねぇ、と…… -- 阮焔 2012-08-01 (水) 01:54:40
      • 知られたさ。知った奴等は皆殺しにしただけでな
        これは弩砲の連射で倒した個体だ。倒れた後に爆薬で表面を焼き、最後に大蜘蛛糸の縄で縛り付けた
        (見れば、未だに防毒布を被った学者や兵士たちが順番にあらゆる薬剤、武器、兵器を用いて柱の騎士の身体を切り刻み、調べを進めている)
        形あるもの必ず壊れる。質量を維持できないほどの大質量で攻撃を加えれば、問題なく撃破が可能だ
        特に重弩砲、投石器、火薬、地教術などが有効であることが既にわかった
        次ぎに遭遇したら兵共に携行させた手投げ弾をつかわせればいい -- 宗爛 2012-08-01 (水) 02:09:54
      • (常の薄笑いを浮かべ、宗爛の説明を聞きながら、阮焔は思う。これだ、と)
        (自分たち西句を敗北させた大爛帝国の強さは、これだ。多種多様な兵器と兵科。それを組み合わせ、新たな脅威に対し即座に対応する)
        (そうしてそれを十全に取り計らい、駒として使いこなす将)
        (これが、勝者だ。これが、力だ。ぶるり、と。我知らず興奮に震えた)

        承知したぜぇ。対処法が分かっちまえばぁ、タネが分からなくても恐ろしい事なんてねぇもんなぁ
        (……そうして、その「帝国の」強さを体現するのがこの宗欄と言う男だ。全く楽しい。こんな勝者に使われると言うのならば、負けるのも悪くないものだ)

        ふ、ははっ、いやぁ……本当に、アンタを将として仕えてぇーと思った俺自身を褒めてやりてぇーな。こりゃあ退屈しなさそうだ…… -- 阮焔 2012-08-01 (水) 02:18:06
      • そういって貰えるなら嬉しい限りだ……お前にこれを見せた甲斐もあるというものだ

        (この有様をみて……退屈しないというか)
        (戦を楽しむ気質。打倒を楽しむ気質)
        (どうやら、俺は部下にだけは恵まれる星回りにあるらしい)

        さぁ、阮焔
        準備は整いつつある。ともに戦場を彩ろうじゃないか

        勝利という名の地獄の色彩でな -- 宗爛 2012-08-01 (水) 02:53:09
  • 黄金暦224年 4月 大爛帝国西方領 ゾド要塞 -- 2012-07-31 (火) 03:01:26
    • 帝国軍の再編には実に丸数ヶ月近い時間がかかり、それは六稜軍も例外ではなかった
      多くの指揮官が散発的にゾドへと帰還し、最終的に全ての面子がそろったのは4月も末から5月の頭頃にかけてのこと
      それは総司令官である宗爛も例外ではなかったが、それでも六稜軍が乱れることはなかったという
      指揮官不在時、如何様に行動するべきかという訓練を常日頃から積まれていたがためである -- 2012-07-31 (火) 03:38:30
      • 六稜軍の司令官たちは戻るなり宗爛に各々今まであったことを報告し、宗爛もそれを受けて数度だけ深く頷けば、あとはいつも通りであった
        帝国軍最大の強みは、画一化された指揮系統による迅速な機動であり、六稜軍でもそのノウハウは十全に生かされていたのである -- 2012-07-31 (火) 03:44:13
  • (最前線から兵の増員、部隊の交代の為に戻って来た女は、奴兵大隊長としての報告を行った)
    (戦果は上々であった 女は、必ず宗爛が望む物に何かを付け加えて結果を出している 今回は、新しい補給路になりえる街道の確保、村々の説得であった)
    (人によっては余計な事、と考えるかもしれない 今すぐに必要な物ではないからであるし、奴兵の分際で出すぎた事を、と考えるかもしれない)
    (しかし、長期戦となれば、このような細かい下地が重要となる ……之ほど優勢で、このまま真っ直ぐに統一連合の本拠地を攻め落とさんばかりのこの状況だが)
    この戦は長引くと思うのでね(圧倒的な優勢を見せる帝国の将軍に向かって、臆面も無くそう告げて、報告を終えた) -- アベル 2012-07-29 (日) 20:52:47
    • (基礎地盤を固めるアベルの働きを評価しつつも、そう言われれば苦笑する)
      占い師と同じ事をいうのだな、お前は
      (前線の陣幕。その最奥に控える宗爛は、相棒である大黒山羊の黒咲を撫でながらそう答える)
      なぜ、長引くと思う? 戦況は圧倒的に我が軍の有利だ。敵の前線部隊は潰走し、ランス国境要塞も玄爛様及び轟爛様らの手によっておとされた
      戦の定石さえ守れればこのまま王都まで攻め上って終わりだ -- 宗爛 2012-07-29 (日) 21:15:45
      • (明け透けな物言いをする奴隷兵の長に、正規の帝国兵は顔を顰める しかし、其れを気にした様子も無く、宗爛だけに目を向けて)
        へえ、宗爛将軍 あんたも笑う事あるんだな(苦笑いが混じる声に軽く笑い返して)別に俺は占いも占星術も扱えないけどね
        しいて言うなら、前回までは、今の帝国よりも絶対有利だったはずの東ローディアに所属していたから……かな?俺の胸には、いつだって臆病風が吹いているのさ
        (嘲笑の声を漏らす、同席した帝国兵 其れに視線を向けて)そこらのご立派でご勇敢な帝国のタイチョーサン方と違ってね(ニヤリと笑ってみせる 笑った相手は、自分よりも戦果を挙げていない)
        (侮辱を受けたその相手が、わずかに顔色を変えて何かを言おうとするのに被せ、改めて出した声は引き締まった戦士の物)まず、戦線が延びすぎている
        正直、帝国は圧倒的な力を持っている 爛の名を持つ将軍方は、そろって見事な戦果を挙げている しかし、そのせいで進攻が早い いや、早すぎる
        俺達みたいに、寝返った奴兵の量も増えている ……宗爛将軍の策が功を奏しているのだ、けど(腕組みをする)そのせいで、補給兵站が予定よりも多くかかっているとも聞くしね
        例えば、何かがあって、延びた戦線が分断されたら?なんでも良い、前にあった竜害や、大災害、天災 それで、補給が途切れたら? -- アベル 2012-07-29 (日) 21:37:42
      • (アベルの物言いを聞き、周囲に控えている帝国の指揮官たちが口を挟もうとすれば、そのたびに宗爛が視線で制す)
        (そして、一通りその意見を聞けば一度だけ大きく溜息をつき、)
        なるほど。確かにその通りだろうな
        (そう肯定する)
        だが、そんなものはすべて予測の出来ない事象だ。その上、それらの大災害に見舞われれば連合軍とて無傷では済むまい
        ……むしろ、指揮系統の統一すらなされていない連合軍のほうが今度こそ全滅するだろうよ
        まぁしかし……都合よく連合軍を攻撃せず、都合よく我が帝国軍のみを目の敵のように撃退する災害とやらに見舞われれば、話は別だがな -- 宗爛 2012-07-29 (日) 21:52:50
      • その通り あくまで、必要とも思えないような心配さ 帝国が進攻した後に敵は居ない 居ても小さな取るに足らない反乱だ
        (あっさり頷いて肩を竦めて見せた 宗爛が挙げた例に、冗談交じりに両手を垂らして子供を脅かすような仕草)東ローディア兵の無念が形を持ったら、そう言う事もありえるだろうけどね?
        (流石にざわつく兵を見れば、ちょっとやりすぎたか、と両手を挙げて)ま、もう一つ理由を挙げるとしたらー……
        女の勘、ってやつかな?ひひひ(他愛の無い冗談でまぜっかえしてから、姿勢を正し、宗爛に帝国式の礼)
        確保した補給路の地図は戦略部に預けてあるんで、気が向いたらお目通しを、宗爛将軍閣下(大袈裟に頭を下げて見せて、踵を返した その背に、侮辱された帝国将が睨みを刺す) -- アベル 2012-07-29 (日) 22:07:07
      • アベル
        (去り行く背中に一声かければ、今まで文句を口々に漏らしていた帝国の正規兵達も黙りこくる)
        なら、その勘を大事にしろ。もし、そんな災害や予測不可能な事態に直面したとき……すぐに動けるようにな
        兵はつまるところ自分を生かしてくれる将についてくる。兵を生かすために最善を尽くせ
        ……お前は期待通りに働いている。今後もそれを成せ。以上だ
        (暗に正規兵達にもきっちり働けといいながら見送る) -- 宗爛 2012-07-29 (日) 22:21:11
      • (アドバイスの言葉にも、それ以上に、最後の言葉に片眉を挙げて少し驚き)
        (それから、ギザっ歯を見せてにやりと笑った)将軍閣下が其れを成している限り、多分、俺はあんたを喜ばせるように頑張るさ ひひひ
        (気まずそうに口を閉じた将の歴々を一瞥すれば、ひひ、ともう一度笑ってその場を辞したのであった) -- アベル 2012-07-29 (日) 22:38:19
    • (去っていくアベルの背中を見ながら、宗爛の後ろにて、感慨もなく事実として述べる)
      気に入らんな。……毒の匂いが鼻につきすぎる。差し出された杯の上に乗って出てきたと有らば、尚更だ。
      私はあれを信用ならん。……一度寝返った者がもう一度寝返らないなどという楽観視も、金銭のみで繋がる関係にも、理解が及ばんからな。 -- 狗面 2012-07-29 (日) 23:35:28
      • 俺はむしろ信用している。アレは自分の立場をよく理解しているよ
        自分があくまで奴兵という立場であることを。幾ら武功をあげようと、俺が正規兵に取り立てようとしない意味を
        ……以前、レムザで見せた貴族の所作は本物だった。アレは雑種の皮を被った純血種だよ
        お前が狂犬なら、あれは猟犬だ
        猟犬は群れと主の匂いに敏感だ。我々が群れとして、主として十全に機能している限り……あれはついてくる
        ……何、どうにでもできる。あの猟犬には既に首輪がついている。部下と仲間という名の首輪がな
        アレはそれを断ち切れるほどの非情さは持ち合わせていない

        もしあの猟犬が不穏な動きをするようなら、お前が喰らってしまえ
        噛み応えだけは保証してやる -- 宗爛 2012-07-30 (月) 00:53:21
      • 左様か。……久方振りの血の匂いを嗅ぎ過ぎて鼻が鈍ったのやもしれんな。(ため息のような息を吐き)
        私にはあれがハイエナに見える。故に群狼とは相容れぬ存在であると思ったまでだ。
        私に言わせれば、首輪の着いた狂犬よりも御しがたい、自己の利を基準として動く厄介な者であるように思えるだけだ。
        ……昔、私がそうであったようにな。
        だが、主がそう言うのならばそうだろう。私は生来人を見る眼はないらしいからな(仕えている主に皮肉げに哂った)

        主のその観測が正しいのならば、この不快感は正しく同族嫌悪なのだろうな。
        似過ぎている。血や誇り、家名や仲間意識のような、あらゆる物に縛られる束縛を是としていた昔の己を見るようだ。 -- 狗面 2012-07-30 (月) 01:02:33
      • なら、俺の目を信用しておけ。お前という獣を見出した俺だ。同じ獣なら、同じように手元に於いて見せるさ
        しかし……なるほど、つまり、お前からみればアレは歪んだ鏡面にでも見えるということか
        確かにそれは鼻持ちならんかもしれんなbr;(狗面から断片的に聞く過去。それを吟味しながら、目を瞑る)
        案ずるな。ならば尚更にアレは狼の群れを脱する事は叶わない
        首輪と束縛の価値を知っている者であるという証拠だ
        自由が存外にいいものではないと知っているのならば、少なくともこの戦の間は問題ないさ

        それにしても、ハイエナ……か。言い得て妙だな
        アレは姿形は似ていようと、ああ見えて犬とも狼ともほぼ無縁な動物……
        アレを評すにはうってつけの言葉だ。狗面、お前には中々詩人の才能もあるようだな? -- 宗爛 2012-07-30 (月) 02:02:19
      • 心得た。元よりその決定に異を唱えたつもりもなかったがな。相容れぬことと轡を並べられぬことは同義ではない。
        それに同族嫌悪だとしても、あれもいずれ昔の私の様に己が限界を識ると思えば、幾らか溜飲も下がる。
        或いは、私が見つけられなかったその道の先の答えに辿り着くのであれば、それもまた一興ではあるからな。
        精々励めと、暁翼に上からの目線で告げて嫌がられたであろう言葉を、先達の嫌らしさで思っておく事にしよう。

        戯言を(鼻で笑い肩を竦める)主、お前には冗談の才能はないらしいな?
        どうせならば同じ口であの猟犬を飼い慣らす言葉で、笑わせてもらいたい物だな。
        (武人の眼で面の下より目配せをし、来るべき会戦に向けて準備をしに行った) -- 狗面 2012-07-30 (月) 02:18:41
      • それはよかった。こう見えて俺は腹心の機微には気を遣うほうなんでな
        (少しふざけるようにそう笑って呟き、仮面の奥の目を細める)

        いいだろう。傍らで見ているが良い。腹芸は苦手だが、口先ならそれなりに達者な心算だ
        お前は何時ものように戦果で応えてくれればいい
        (六つ目の仮面の奥底でこちらも笑い、見送る)

        狗面。女が2人、今回の戦場は一筋縄ではいかないと予言した
        気をつけろ。どうも「蟲」の知らせも届いている
        今回の会戦、一筋縄ではいかんぞ -- 宗爛 2012-07-30 (月) 03:49:57
  • 黄金暦224年 2月 大爛帝国西方領 バルトリア平原最東端 帝国軍前線本営 -- 2012-07-29 (日) 05:42:25
    • (戦が始まり、既に少なくない時間がたっていた)
      (結論からいえば、帝国軍は未だに快勝を続けていた)
      (それもそのはず。統一連合などと息巻こうが、相手は急ごしらえの即席同盟。指揮系統の統一すらされていない軍隊では、5万集ろうが10万集ろうが脅威ではない)
      (帝国軍は各地で戦の定石に従い、各個撃破を繰り返すだけで連戦連勝の結果をおさめていた) -- 宗爛 2012-07-29 (日) 05:52:57
      • (我等が六稜軍もその例外に漏れず、損耗らしい損耗もないまま国境の突破・制圧に成功していた)
        (戦と呼ぶには難しい一方的な蹂躙)
        (まるで東であったことの焼き増しである) -- 宗爛 2012-07-29 (日) 06:16:32
      • (地図をぼさっと眺めながら、漠然と、本当に漠然と思う)
        (恐らく、フォン兄様はバルトリアには今いないのだろうと)
        (もしフォン兄様がここにいたら、これほどまでに容易に征服が進んでいるはずもない)
        (先日陥落せしめた都市で手に入れた、チェスとかいうボードゲームの駒を眺めながら、そう確信する) -- 宗爛 2012-07-29 (日) 06:22:10
      • (真っ黒なキングの駒を地図上に転がしながら、次の手を考えようかとおもったが……やめることにする)
        (優勢なうちは、奇はてらわない方がいい)
        (奇策、秘策は定石でどうにもならないときに使うものだ)
        (定石で事が足りるうちは、用いる必要は無い。ただ警戒していればいい)
        (本隊の側面……アルメナ側の国境線沿いを眺めて、溜息を吐く)
        (小さく深く)

        (黒咲に背を預けて、目を閉じる)
        (何も無ければ、このまま数ヵ月後には西ローディアは陥落。統一連合は崩壊だ)
        (何もなければ……だが……)

        (今は情報不足だ。草の報告を待つとしよう……) -- 宗爛 2012-07-29 (日) 06:42:27
  • 黄金暦224年 2月 大爛帝国西方領 ゾド要塞 東広場 -- 2012-07-28 (土) 20:19:01
    • (かつて、東ローディアと呼ばれていた街の首都)
      (既に揺れる旗は「爛」に変わり、かつて人々の憩いの場であった広場には無数の帝国兵が整列している)
      (西方統一連合の樹立宣言と、それに対する帝国の宣戦布告により、束の間の緊張は破られる事となった)
      (南西侵略をまかされた六稜軍及び元東ローディア奴兵大隊。そのいくつかが今、ここで宗爛の部下として任せられている)
      (その数。実に総勢5000)
      (西方侵略全軍の6分の1が今、配下としてそこにいた) -- 宗爛 2012-07-28 (土) 20:24:20
      • 二度……二度だ。親愛なる帝国臣民諸君
        我等が皇帝陛下は慈悲深くも二度、ローディア諸国に対して降伏勧告をなさった
        共に手をとり、爛の旗の下、手を取り合う道を示された -- 宗爛 2012-07-28 (土) 20:39:56
      • だが!! だがしかし!
        愚かにも西戎共は皇帝陛下の御慈悲を無碍にし! 二度に渡り友愛の手を払いのけた!
        一度目は使節の血でもって彼らは応えた!! そして二度目は、愚かにも西方全土を巻き込んでの徹底抗戦を唱えた!
        そこに暮らす民と、民の生ける土地を省みもせず、無為に血を流すことを彼らは選んだのだ! -- 宗爛 2012-07-28 (土) 20:44:07
      • 彼らは欠片も学んでいないのだ。先のゾルドヴァより続いた東ローディアの『解放』から、彼らは未だ何も学んでいない
        嘆かわしい事に、彼らは愚かにも我々と戦争ができたと思っている
        彼らには未だ見えていないのだ。民の身体より流れる血が
        彼らには未だ聞こえていないのだ。民の苦しみから搾り出された悲鳴が -- 宗爛 2012-07-28 (土) 20:50:39
      • 戦場で出会った西のとある騎士は私にこういった
        戦には貴賎があるなどという寝言をほざいた!
        諸君! 戦とはなんだ!? 誇りか!? 飾りか!? 栄誉か!?
        否!! 断じて否!! -- 宗爛 2012-07-28 (土) 20:59:33
      • 戦とは、殺し合いだ!!! 血で血を洗う地獄の凱歌だ!!
        彼らはそんな子供にも分かる本質すら捻じ曲げる! 容易に捻じ曲げ、真実から目を逸らす!
        暴力という単純な言葉すら虚飾で覆い隠す卑劣漢共がかつてしたことは何だ!? 奴兵諸君も覚えているだろう!
        そう、征服と弾圧だ。今、我々が彼らにしようとしていることだ!!! -- 宗爛 2012-07-28 (土) 21:08:57
      • 因果応報という言葉がある。今、我々が行っていることはそれなのだ
        東ローディアの民たちよ! 我等帝国は汝等の願いを! 憎悪を! 鬱屈を! 存分に尊重しよう!

        歓喜するがいい!! 復讐の夜明けは来た! -- 宗爛 2012-07-28 (土) 21:14:14
      • さぁ、弓をとれ! さぁ、軍馬に跨れ!
        かつて西戎共は数と地力の暴力でこの地を席捲し、意のままとした!
        我々はそれと同じ事をしてやるだけだ!
        簒奪者達が力で奪った大地を、更なる力でもって召し上げるのだ! -- 宗爛 2012-07-28 (土) 21:25:30
      • 此度のローディア征服にあたり、私は諸君等の生還など微塵も期待していない

        只管の戦果と、それ以上の戦火のみを期待する

        奪い尽くせ。かつて彼らがしたように! -- 宗爛 2012-07-28 (土) 21:41:24
      • (雄叫びと歓声が上がる中、壇上を降りる)
        (時に黄金暦224年。2月1日。このときは、まだ誰もが帝国の勝利を疑っていなかった)
        (……そう、この時までは) -- 宗爛 2012-07-28 (土) 21:43:01
  • 黄金暦224年 1月 大爛帝国西方領 ゾド要塞 執務室 -- 2012-07-28 (土) 00:39:50
    • (執務室。来月からの動向について思考を巡らせている宗爛の後ろ、いつものように物言わぬ狗面が侍っている)
      (聞こえるように息を吐き)……不満か? 無血開城という結果が転がり込んで来たことが。
      (先日より、態度がおかしいことは暁翼と話した通り、察していた。自分がいなかったゾルドヴァ攻略の後期、何かがあったと聞く)
      それとも、その焦燥に別の理由があるのならば、早急に解決すべきだな。……何があった。 -- 狗面 2012-07-28 (土) 00:44:43
      • ……不満? まさか。結構なことだ。無血開城のお陰で要塞も見ての通り無傷で奪取できた。兵の損耗も無く、これこそ万々歳だ
        (いつもの調子で答える。様子や態度がおかしいと気付くのは側近たちだけ。むしろ、宗爛はあの一件より後、多くの武功をあげていた)
        (いくらか、過剰なほどに)
        別に何も無い……もし、俺が焦燥しているように見えるのなら、それは疲れのせいだろう。これだけの長丁場は久しぶりだからな
        お前をつれて、塩州方面にまで遠征にいって以来の遠出だからな -- 宗爛 2012-07-28 (土) 00:52:32
      • ……ならいいがな。(追求せずにそれだけを短く呟き、目を伏せた)
        (この男が悩みを抱えている時分、実力以上の力を発揮することは今回に限った話ではない。この男の本質は鬱屈にある)
        (つまりはそれは逃避なのだ。真に考えなければならぬことから目を背けるために、打ち込み、戦果を挙げる。ギシギシと音を立て軋みながらだ)
        私は……槍を取る理由をお前に求めない。その権利は名と共に捨てたと思っている。
        だが、それは、主に傅く全ての臣下と同じように、主が無言にでも往く先に私の望む物があると……そう思ったからだ。
        下らない意地によって、その道が曇りつつあるというのならば、私はいつでもこの戦を降りるぞ。 -- 狗面 2012-07-28 (土) 01:07:02
      • (くつくつと、肩を震わせて心底おかしいといった様子で)
        ……そこまでお前を心配させてしまったか。傍目から見れば俺は相当に参っているようだな
        (それでも、目も向けず、書類に相変わらずガリガリとモノを書きながら言葉を続ける)
        案ずるな。この道が、俺の往く道は曇る事も無ければ翳る事も、途切れる事もない
        ……ただ、少しばかり。その先に退かさねばならない『障害物』が増えただけだ
        それを退かすために意地になっていることは認めよう。厄介極まる相手なんでな
        (書類を書き終え、一息つく。その後、一拍おいてから……吐き出すように答えた)
        相手は……俺が唯一、王として認める男だ -- 宗爛 2012-07-28 (土) 01:22:23
      • (その声色と言い方は、その敵が難敵であることを言外にでも伝える結果となった)
        (嘆息して槍を片手に腕を組む)……ならば良い。その言葉にも嘘はないと信じよう。
        厄介だな。暁翼に、私と、立て続けに違う相手に敗北を喫した上……王か。(宗爛の後ろで狗面を外す)
        ……私は、名も、性別も、故郷も……種族の誇りすら捨てた身だ。かつてそれが全てであったが故に、何一つ闘争の中に己の理由を見いだせなかった。
        故に迷い、流れ着いた先でお前に会ったというのなら、そう悪い迂遠路でもなかっただろうがな。
        (右頬に触れる。過去の敗北でついた醜い傷跡がそこにある)……昔話とは。私も他人に心を配れる程、敗北の後に余裕はないようだな。 -- 狗面 2012-07-28 (土) 01:33:08
      • 当然だ。お前は俺に会うべくして出会った(確固とした口調で、そう断言する)
        俺は獣を求めた。お前は主を求めた。俺達は出会うべくして出会ったのだ
        ……昔話ついでにいっておけば、俺はお前とした約束を破るつもりはない
        (机の端に転がしていた、将棋に駒……香車の駒を手に取り、指先にはさめば)
        約束通り、死ぬまで殺し続けてやる。戦場という名の凶器で、狂喜の中で死なせてやる
        (大駒の転がる盤面に叩きつける)
        余裕など俺達には必要ない
        余裕が生まれる暇があるなら奔れ。それが俺で……そしてお前だ
        (もう1つ取り出した駒。玉将)
        (躊躇無く、香車の隣に並べる)
        もとより、座して待てるほどの力はないのだからな -- 宗爛 2012-07-28 (土) 01:50:24
      • (狗面を被る。物言わぬ狗の剥製が今は自分の貌の代わりである)十全を以って臨めば万全軈て来る、か。
        下らぬ問答であったな。槍が気紛れに喋るものではない。
        雄弁は銀だが沈黙は金と聞く。槍は迷わず進んだ先でしか成ることが出来ないものだったな、此の国では。
        (槍を走らせ、香車を進ませ、敵陣で捲る)……その約束、努々忘れるな。
        お前が心臓を穿てと言うのなら、私は誰の心臓ですら刺し貫く一双の槍と化す。
        これも、下らぬ箴言だがな。……邪魔をしたな、皇よ(一礼をし、部屋を後にした) -- 狗面 2012-07-28 (土) 01:59:59
      • 構わん。下酒には下酒の楽しみ方がある。お前は戯言を俺に言い続ければいい。獣は戯れに吠えるもの
        駈けずり回る庭だけは、いつでも準備してやる。存分に吠え続けろ
        (そう、あてつけのように雄弁に語って見送ったのち、姿が消えてから小さく呟く)
        ……お前と俺は一蓮托生だ。そのまま同じ道を歩み続ければいい。もし、歩む道が違えるようならそのときは……

        俺が直々に殺してやる。その牙が誰の手にも渡らぬように

        -- 宗爛 2012-07-28 (土) 02:18:07
  • 黄金暦224年 1月 大爛帝国西方領 ゾド要塞 -- 2012-07-27 (金) 22:07:26
    • (戦いは東ローディアの全面降伏で一旦の区切りとなった。帝国に所属する己は一層奮起するべき状況なのだが…
       毎度の事ながら、己はどうも素直に歓喜できない星の下に生きているらしい
       東ローディア首脳陣が降伏を宣言した後も、その愛国心から反乱の旗を掲げ抵抗した者達がいた
       そんな男気を持つ敵軍人に心当たりは――あった。イエローシールド大隊隊長、ヨゼフ・イブラヒム
       いつの間にやら帝国軍内では彼の噂に尾ヒレ背ビレがつき、現状最大の敵として暇潰しに語られているようだが
       そのヨゼフを帝国の下っ端、戌徒部隊の隊長である己が一騎討ちで退けた事実がどこからか漏れた
       己の立場、帝国軍の風潮を考えれば極力目立つのは避けたかったと言うのに…)
      そもそも…己が退けたのは中隊の時の彼等なのだがな……
      (長い廊下を案内されながら、思わず愚痴っぽい言葉が漏れる。ようやく着いた大きな扉の前
       己を今日こうして呼び出した者がこの向こうにいる。ヨゼフと最後に斬り結んだという男――)
      六稜に蠢く皇蟲…大爛帝国第七十二皇子、宗爛 -- マサヨシ 2012-07-27 (金) 22:07:09
      • ……来たか。入れ
        (扉の向こうから、声が響く)
        (若い声。歳でいえば二十台前半)
        (しかし、威圧感あるその声色は、歳以上の老獪さを感じさせる) -- 宗爛 2012-07-27 (金) 22:11:00
      • ハッ。失礼仕る…
        (招く声によって扉が開き、その面貌が目に入る。落胤とは言えこの若さで領地を任されているのはやはり皇子だからか
         先の戦で占領した商業都市レムザの総督も彼に決まったと聞くし、有能な人物でもあるのだろうか
         そんな宗爛の前まで恙無く歩き、膝を折って頭を下げる。疲労の残った身体ゆえに、緊張する余地も無かった)
        戌徒部隊隊長、平目将義で御座る。参上仕り申した -- マサヨシ 2012-07-27 (金) 22:22:59
      • うむ……最前線より呼び戻して悪かったな。楽にしてくれ
        (執務室の朱椅子に腰掛けたまま、そう柔らかく声をかける)
        さて。平目といったか。お前の武功は聞き及んでいる。今回はその武功を見込み、折り入って頼みがあってな
        ……何、たいした仕事ではない。今までの激務と比べれば休暇のようなものだ
        (そういって、書状を取り出し、渡す)
        この書状を持って、本土の我が領邦、六稜にまで脚を運んでもらいたい
        そして、物資を本土よりこちらまで運搬してもらいたいのだ
        前線では蟲に纏わる武具の供給が滞りがちなのでな…… -- 宗爛 2012-07-27 (金) 22:57:40
      • 気遣い感謝いたします。しかし、これが私の自然体で御座いますゆえ
        (そう、上の人間に仕えるのが武士の常…とは言え、今まで虫けら同然の扱いだった己にこうも丁寧に接してこられれば
         内心はホッとするやら、この後何を頼まれるか逆に不安になるやら…複雑な心境で聞いていれば、命じられたのは意外な仕事で)
        書状に物資輸送…で御座いますか。確かに前線の仕事に比べれば休暇のようなものですが…
        (戦うことしか脳の無い自分にそんな任務が来るなど…彼は武士の力を信用していないのか? 信頼してるからこそなのか?
         ……考えても分からない。ただ、今の状況を考えれば一時的に前線を離れてほとぼりが冷めるのを待てるのは都合がいいとも言える)
        ……御意。この将義、その任務しかと承りました
        (もとより命じられれば命じられるまま職務をこなすのが自分の、武士の生き方だった) -- マサヨシ 2012-07-27 (金) 23:14:51
      • そうか。快諾してもらえて助かる。出発は3日後だ。それまでに準備をすませておいてくれ
        (蟲のような、能面のような無表情。言葉だけが柔らかく響く)
        さて。俺からの話は以上だ
        何か質問などはあるか? -- 宗爛 2012-07-27 (金) 23:30:55
      • 大爛帝国にあっては、上官には絶対服従。拙者のいた倭洲においても程度は違えど規律はございます
        上官の命令を拒否するなど、考えられません……それだけです
        (宗爛と同じような濁った瞳を床に向けたまま淡々と述べる。相手が蟲ならば将義はよく躾けられた犬のようなものだった。しかし…)
        質問……恥ずかしながら申し上げますが、六稜とは…何処でしょうか? (できるだけ詳しい地図が必要なようです) -- マサヨシ 2012-07-27 (金) 23:39:35
      • (その言葉にしばし、場の空気が固まる……)
        ふっ……
        (が、しばしの後)
        はははは!
        (能面が割れ、歳相応の青年らしい笑声が漏れてくる)
        すまなかった。確かに、倭州出身のお前が辺境の六稜を知るはずがなかったな
        地図のほうも用意させよう。なるべく安全かつ早く行軍できる街道も選別した上でな -- 宗爛 2012-07-27 (金) 23:48:04
      • (笑われた……)
        あ…有難く。それでは、三日後の出立に向け準備をして参ります。失礼

        (何故笑われたのか分からない程度に生真面目な将義であったが、任務に供えるため背を向け部屋を出て行った) -- マサヨシ 2012-07-27 (金) 23:54:24
  • ……宗爛様……その……(お話しが、と畏まった様子でおずおずと尋ねに来る)
    (何か言いたい事があるのは態度で分かるものの、どうにも言い出し辛そうに顔色をちらりと一瞬だけ伺うと、若干下に目線を落として視線を外した) -- メルセフォーネ 2012-07-26 (木) 02:40:47
    • ……? なんだ、占い師。言いたいことがあるのならはっきり言え -- 宗爛 2012-07-26 (木) 05:37:21
      • ……その……あの……………
        (ボソボソと囁くように、声にならない声で喋るのを数度繰り返した後、やっと聞こえる程度の大きさで)
         
        私も……お外、に……
        (要約すると、外出許可を得に来たらしい)
        (幾度も部屋の窓から外を眺めては溜息をついてはいたのを目撃することも皇子にはあっただろう)
        (外出するときも常に薄荷と共にしている、要するに一人で外に出ても良いか というお話) -- メルセフォーネ 2012-07-27 (金) 22:06:19
      • (なんとかその言葉から意を汲み取れば、溜息をついて一言だけ返す)
        ……好きにしろ。ただし、遠くにはいくな。遠出をしたいなら薄荷をつれていけ。いいな? -- 宗爛 2012-07-27 (金) 23:32:47
      • ………………
        (その表情は、あっさりと許可が出たことに対して自身が驚いていることと嬉しさを覚えながら)
        (同時に何処か酷く落胆しているかのような、相反した感情がごちゃごちゃになった顔をしていた)
        ……ありがとうございます
        (頭を下げると静かに離れて真っ直ぐに自室に篭りに行った) -- メルセフォーネ 2012-07-27 (金) 23:53:08
      • ……?(外出するのではなかったのか……?)
        (まぁ、好きにすればいいが……どうにも様子がおかしいな。長距離行軍で疲れでもたまっているのか?)
        ……少し様子をみたようがいいかもな -- 宗爛 2012-07-28 (土) 00:32:20
  • ……宗爛様、あれは何です?
    (彼女の視線の方へと振り返れば、壷に毒虫を一匹づつ入れて行く様子)
    (要するに蟲毒だ。興味があるらしい) -- メルセフォーネ 2012-07-25 (水) 23:16:52
    • (仮面をつけたまま、黒山羊の上からそれを見て答える)
      蟲毒だ。蟲を使った薬物呪術の一種だ
      俺よりも薄荷の方が詳しいはずだぞ。仔細はアレに聞くといい -- 宗爛 2012-07-25 (水) 23:58:05
      • 蟲毒……ですか……ありがとうございます(宗爛の後を追いながらも視線は蟲毒から眼を逸らさない)
        (戻るとすぐに薄荷のところへと向かった) -- メルセフォーネ 2012-07-26 (木) 02:06:33
      • (見送りながらも、眉を顰める)
        ……占い師なりに興味があるということか
        まぁ、仕事が捗るのならかまわんが…… -- 宗爛 2012-07-26 (木) 02:09:58
  • 黄金暦223年 9月 神聖ローディア共和国 首都圏 郊外 -- 2012-07-24 (火) 21:16:22
    • (神聖ローディア共和国首都。ゾド近郊にまで帝国軍本隊は迫っていた)
      (既に共和国軍は各地で敗走を続けており、敗戦色濃厚。戦いもせずに降伏する部隊も多くいるときいている)
      (……まぁ、無理もない。士気の高い連中は最初の交戦で負った水銀武器の傷で今頃は半死半生だ)
      (まともに戦える戦士が残っていようはずもない) -- 宗爛 2012-07-24 (火) 23:33:11
      • (黒咲に乗り、砂丘の上から戦場を見つめる)
        (背後に揺れる旗は爛の字)
        (共和国兵士の血で塗り上げた真っ赤な「爛」)
        (砂塵を受けてなお、その赤が色褪せる事はない) -- 宗爛 2012-07-24 (火) 23:46:57
      • 「殿下、例の者達をつれてきました……いかがしますか?」 -- 六稜兵 2012-07-24 (火) 23:53:52
      • そうか。なら、ここで話をするとしよう。彼等も長旅でつかれているだろうからな……
        (黒咲に乗ったまま振り返り、そう命令すれば、数人のボロを着た男たちがつれてこられる) -- 宗爛 2012-07-24 (火) 23:54:56
      • (そして、兵士たちにつれてこられ、宗爛の前に突き出されたのは……)
        (捕虜となり、手に直接穴を開けられて連れられている貴族達)
        (皆一様に目に生気はなく、唇は乾ききり、何かうわ言のようなことを呟いている) -- 共和国貴族 2012-07-24 (火) 23:55:44
      • さて、共和国貴族の御歴々
        また少しアナタ方の国についてお話を聞きたいのですが……よろしいですかな? -- 宗爛 2012-07-25 (水) 03:46:10
      • (押し黙り、何をしゃべる事も無い。ただ虚ろながらも確りと憎悪の映っている瞳で宗爛をみつめている) -- 共和国貴族 2012-07-25 (水) 03:49:07
      • (溜息をついて、水の入った皮袋を荷から取り出せば、無造作にそれを彼らの前に放り投げる)
        最初にとった方からお話を聞きたいと思います
        どうぞ、早い者勝ちですよ -- 宗爛 2012-07-25 (水) 03:50:16
      • (それが放り投げられると同時に、縄の通った腕の傷が広がるのも気にせず、貴族達が我先にと水を奪い合う)
        (終いには互いに殴り合い、罵倒しあい、最後にいくらかまだ体力の残っている貴族が水にありついて豚のように嚥下する)
        (しかし、飲みきる前に宗爛に腹を蹴り飛ばされ、口から貴重な水分を吐き出しながら悶える) -- 共和国貴族 2012-07-25 (水) 05:02:07
      • 最初にとった方からお話を聞くと、言ったはずですよ貴族様
        ご安心ください。全部正直に喋ってくれればその水は差し上げます。内容によっては解放してもいいですよ
        …ではいくつかお話を聞かせてもらっていいですか?(あくまで穏やかな声色でそう語る) -- 宗爛 2012-07-25 (水) 05:04:16
      • (子一時間の後)
        (話を一通りきいたところで、鷹揚に頷き約束通り水を与えて、その上戒めをといてやる)
        貴重なお話ありがとうございました。約束通り、解放してさしあげましょう。その水も差し上げます

        ……さ、次に私にお話を聞かせてくださるのはどなたですかな? -- 宗爛 2012-07-25 (水) 05:07:03
      • (極限にまで擦り切れた精神。そこに与えられた飴)
        (偽りではないという明確な例示が目前で示されれば、我先にと彼らは口を割り始める)
        (それで助かるのならばと。誇りも未来も切り捨てて。只管に今を求める)
        (日が沈む頃には彼らは皆、宗爛に機密まで洗いざらい話、1人残らず解放されていた) -- 共和国貴族 2012-07-25 (水) 05:23:37
      • (砂漠の彼方に消えていく貴族達を見ながら、笑う)
        ……それでいい。たかが水の皮袋1つで帰れるのならば。帰って見せろ
        生きて帰れたならば、お前たちのその有様がそのまま帝国の与える恐怖となって伝播する。せいぜい帝国の為に働いてくれ -- 宗爛 2012-07-25 (水) 05:26:21
  • 黄金暦223年 8月 神聖ローディア共和国 最前線 -- 2012-07-24 (火) 05:56:09
    • (先日……兄との思わぬ邂逅の後)
      (東ローディアの前線部隊は完全に撤退し、ゾルドヴァ古代遺跡群の悉くと、そこに寄り添う多くの都市は帝国のものとなった)
      (敗走部隊の追撃の一場面、そこに宗爛の姿はあった) -- 2012-07-24 (火) 05:58:54
      • (あの後、あれほど動揺していたのが嘘のように宗爛は平静を保っていた)
        (あの邂逅の夜の翌朝には既に落ち着きを取り戻しており、その姿を見た近衛達も必要以上の言及はしなかったという) -- 2012-07-24 (火) 06:07:57
      • (前線にて辣腕を振るう六道鬼の切れ味は全く鈍っていなかった)
        (……むしろ、以前より切れ味を増していた)

        捕虜はこれで全員か? -- 宗爛 2012-07-24 (火) 06:16:09
      • 「はっ……生きて捕らえられた者達はこれで全てです……いかがしますか?」 -- 六稜兵 2012-07-24 (火) 06:17:42
      • 御苦労。ではそうだな……
        (六つ目の仮面の奥から、捕虜を睥睨し、隊長格の者達の顔を順番に見ていく)
        (一通り見たあと、紅濁の瞳を細めれば、即座に指示を出す)
        ……あいつと、あいつと……ああ、あと、そこの右端の奴だ
        そいつらは拷問にかけろ。何か知っているようだ
        (高い感応能力は、悪意の中でさらに開花して) -- 宗爛 2012-07-24 (火) 06:21:18
      • それと……(ぐいっと西ローディア出身の貴族の手をとり、)
        コイツとは個人的に話がある。俺がもらっていくぞ
        (そのまま黒い大山羊にのせてつれていってしまう)

        (翌日、自白剤によって白痴と化した貴族達が処刑される)
        (その貴族達はきまって西ローディアの貴族達であり、何かしら西について知っている貴族であったという)
        (特に、フリストフォン・ラヴェル・フォンランの名を知る貴族達は、1人とすら生きて王国に帰ることは叶わなかった) -- 宗爛 2012-07-24 (火) 06:27:14
    • 少々、効き目が強すぎましたかね。いいえどの道、生かして返すわけにもいかないのなら、問題は……
      (自白剤のことである。部下と共に張り切って精製作業を行い、量を作り過ぎただけでなく)
      (効能もかなり強力となってしまった。洗練されてはいないが、目的を充分に果たせる代物である)
      それに、何も解らなくなってしまえば、死の恐怖なども軽く吹き飛んでしまうもの。却って良い死に方ができたのかもしれませんな
      あの人たちも
      (隊長、残りはどうしますか?と配下に問われて、水銀と共に厳重に保管せよと命じ、陣幕の向こうへと姿を消した) -- 薄荷 2012-07-25 (水) 00:12:47
      • (後日、薬士隊には多額の給金と褒美が支払われたという)
        (その多くは、無論薬の開発と生産の為)
        (……暗に、これからこれらを用いた戦いと尋問が増えていくことを暗示していた) -- 宗爛 2012-07-25 (水) 00:30:50
  • 223年ゾルドヴァの戦いに揺れる東ローディア
    (3ヶ月に及ぶことになるこの戦いも大規模であるが故に、その総ての日と夜が戦いだけに費やされたわけではない。)
    (日々塗り換わっていく互いの勢力範囲を固め、相手の手を探りあい、そしてすでに数ヶ月以上行軍を続けている)
    (兵士達を食わせ続けなければならない。およそ大部分の時間がそのために費やされた。)

    (そんな緊張感の解けない、凪の中に居るようなある日のことだ。)
    (六稜軍の陣の上をにわかに強い風が吹き抜けて、陣幕を揺らした。) -- 2012-07-22 (日) 02:59:50
    • (最前線。ひとまず前線拠点として制圧したレムザに、一陣の強い風が吹く)
      (すわ、砂嵐か、それとも西の魔術かと身構える)
      ……何事だ? -- 宗爛 2012-07-22 (日) 03:43:00
      •  (目の前に現れたものは見上げるほどに巨大なのに、あまりに素早く急降下してきたため。)
        (ほとんどだれも気付けなかった。地面スレスレで広がった翼が突風を巻き起こす。)
        (蒼く輝くその身体はまるで晴れ渡った空が雫を落したようだった。)
         (六稜の兵が突然現れたシャツァルを見上げるなか、それが飛爛の翼であるココロアだと)
        (気付けるのは、幼き日にその背に乗ったことのある宗爛だけだろう。記憶の中にある姿より)
        (かなり大きくはなっているが。)
        宗いるー?
        (そして鳥の大きな背中から、ひょっこりと顔を出した黒髪の少女は、昔の姿からあまり変わって)
        (居なかった。) -- 飛爛 2012-07-22 (日) 04:03:30
      • (兵士たちが怯えるなか、一歩前にでる)
        (忘れようはずもない。ココロアに「久しいな」と小さく声をかけながら一歩前に出て、膝を突いて迎える)
        ……お久しゅうございます。姉上。ご健勝なようで何よりです
        (6つ目の仮面をつけたまま、自分よりも位階が上の姉に恭しく挨拶をする) -- 宗爛 2012-07-22 (日) 20:44:31
      •  (軽い足音、巨鳥の背の上から重さを感じさせない跳躍で地面に降り立つ飛爛。相変わらず高所恐怖症とは無縁なようだ。)
        ええ、あなたも無事でなによりです。
        (型どおりの礼をする宗爛に、部下の目もあるためか、簡略ながら礼を返す。)
        (その横を太い首を伸ばしてココロアが頬を宗爛に寄せてくっくっと喉を鳴らした、そこで限界だった。)
        あはぁっひっさしぶりぃー!すっかり声がわりしちゃってもー!
        (ココロアの反対側からおもいっきり抱きついていた。) -- 飛爛 2012-07-22 (日) 21:39:35
      • ありがとうございます……それもこれも姉上の前線での働……ごふっ!?
        (突然抱き締められ、もがく。仮面をつけているせいで息が上手くできない)
        もごご!? あが……(がくり)
        (相変わらずの虚弱体質) -- 宗爛 2012-07-22 (日) 22:50:54
      • ・・・おおぅ
         (飛爛の細腕にホールドを決め込まれ、ダウンした彼の名誉のために一言そえるならば、)
        (簡単な命綱と取っ手だけを頼りに巨鳥の背に乗り、激しく3次元機動するシャツァル兵は、)
        (たとえ小柄でも腕力は相当なものになり、それはこの王女にしても同じことであった。)
        (それでもいささか、あっさりフォールされすぎではあるが。)
        ご、ごめっ大丈夫!?そのお面外したほうがいいよ、息苦しそうだよ?
        (あわてて腕を離す飛爛、すぐよこで、ココロアが笑うようにクァッと嘴を開いた。人の頭が豆粒みたいに)
        (咥えられそうなでかさだった。) -- 飛爛 2012-07-23 (月) 02:54:55
      • (あっさりと仮面を外され、なんとか息を吹き返す宗爛)
        ……ぜぇ、ぜぇ……ふぇ、飛姉……兵もみています……ひとまず、こちらへ……
        (なんとかそう平静を装い、陣幕の内側を指差す)
        (部下たちに軽く人払いをさせたところで、何とか落ち着いた)
        ……はぁ、『本当に』お変わりないようでなによりです。姉上
        今日はどんな御用向きで?
        (外れた仮面の下の顔は、幼い頃の面影を残してはいるが、大分男らしいそれにかわっていた) -- 宗爛 2012-07-23 (月) 03:06:32
      • へっへっへ、シャツァル乗りは小柄な方がいいんだよ、下手に大柄だと振り回されて落っこちちゃうからね!
        (宗爛を見て、大分男らしくなってるけど・・・線が細いのはあいかわらずだねぇ。などと笑う飛爛自身、もっと肉食え)
        (胸が育たんぞと言われそうなほどの少女体系でよく言うものである。)
        まぁ用ってほどのことはないんだ、最近はうちらの実力も認められたのはいいけど
        偵察してこいとか伝令やれとか、いろいろ鳥使い荒くて、今は総司令部様のお使いの帰り。 -- 飛爛 2012-07-23 (月) 03:28:49
      • ふふ、つまりは不肖の弟の様子を見に来てくれたというわけですか……ありがたい限りです
        (在りし日と同じ笑顔を姉に向けるが、総司令の話がでれば少し顔が曇る)
        第五皇子……玄爛様、ですか
        余りに高位のお方ゆえ、あまりは話はききませんが……姉上と私の武功両方が届いているのならありがたいことですね
        今は苦労しても、いつかは中央で安寧に暮らせる日が来ます
        (姉の胸中を知ってか知らずか、そう呟く) -- 宗爛 2012-07-23 (月) 03:47:53
      • 私も直接あってるわけじゃないけどね
         (苦笑い。いかに飛爛のシャツァル部隊が驚異的な戦力をもたらしていようと、宗爛が武功を立て、)
        (東ローディアの街を帝国の統治下に加えようと。しょせん、どちらも外様の王族でしかない。)
        (その行き着く先はおのずと見えていた。)
        ・・・私、たぶんもうあの場所には戻らないと思う。
         (あの場所、とは帝都爛京のことだろうか。それなら、今は彼女は遥か南の辺境地、華桌を預かる身である)
        (それも当然かもしれない。)
        宗は・・・爛国が好き? -- 飛爛 2012-07-23 (月) 04:08:39
      • (一瞬、姉の問いに対する返答に窮するが……この姉に嘘をついても仕方が無いことは分かっている)
        (しかし、どこで兵を聞き耳を立てているか分からない、手前その言葉を口にすることはできない……故に)
        ……姉上の御想像通りかと
        (どうとでも取れるが、飛爛には意味の伝わる言葉で答える)
        (互いに見詰め合えば、もうそれで分かる)
        (互いの言いたい事が、それで概ね) -- 宗爛 2012-07-23 (月) 04:27:28
      • そっか
         (飛爛は笑った、そう彼女はよく笑う、笑顔だけで喜怒哀楽全部表現できるのではというくらい。)
        (この時彼女が見せたのは、なんだか泣き出しそうな笑顔だった。)
        うん、宗はすっごくがんばってると思う。空からね、街の様子とか見てたんだ。
         (宗爛が大爛帝国の範図に加えたレムザの街は、征服から2ヶ月余りにも関わらず、実によく栄えている)
        (同時にその周りに広がる、死か、恐怖を捧げた恭順の2択を迫る帝国式の戦いの跡も見下ろした。)
         (飛爛が今日ここに降りたのは、昔を思い出したかったからかもしれない。)
        (彼女自身、姿こそ昔のままと大差なかったが、もう幾度も戦場でココロアの爪に命を握り潰させてきた。)
        (さらに、この時すでに彼女の心にはもう帝国への忠誠は無く・・・。)
         (それでも、まだどこか決意とやさしい記憶の中で揺れていた彼女は。自分の心を確かめるように)
        (ここへ来たのかもしれない。) -- 飛爛 2012-07-23 (月) 04:48:27
      • (飛爛のその笑顔を見た瞬間……抱き締めたい衝動に駆られる)
        (なんて、なんて哀しい笑い方をするようになってしまったのかと)
        (その笑顔を今強いてしまった自分に苛立ちを覚えつつも……同時に彼女のハラも理解していまう)
        (彼女は……本気だ)
        (昔から変わっていない。変わっているのは覚悟と、笑顔だけ)
        (いつのまにか傍らに近寄っていた黒咲が、飛爛に寄り添う)
        ……なぁ『飛姉』……
        他に生き方は……なかったのか? -- 宗爛 2012-07-23 (月) 05:37:01
      •  (黒咲のあごひげに額をあて、その頬をやさしく撫でる飛爛。彼女達が顔を合わせたのはまだ黒咲が)
        (ほんの子山羊の頃であっただろうが、ココロアが宗爛にそうしたように、黒咲もまた彼女に優しかった。)
        ・・・・・・・・・あったと思う、たくさん。
        (互いに、動物感応能力が特別高い者同士でしか成立しない会話だった。)
        (宗は幼い時より、生まれつきに。飛は、彼の持つ特別な力の事を知って後に。)
         (言葉にせずとも、偽ろうとさえしなければ、なんとなく思っていることは分かるのだ。)
        でも、これはあなたが悪いんじゃないのよ
        (大きく息を吸って、彼女は笑った。)
        宗、私はね今よりも、もっともっと・・・幸せに生きられる人達を増やしたいの。
        (すっと胸に自分の手を当て、ながら彼女は続けた)
        人は足元じゃなくて、ここに故郷の土を持てば、ずっと自由になれる。
        大地に引いた線の右と左で、憎みあったり奪い合ったりしなくていい世界は・・・作れるよ
        隣人の死を笑わずに泣き、豊穣のときも飢える日も、そしてその命を空へ返す日まで。
        供に笑いながら、生きる術を私は・・・ううん、私達カタクァは知ってるから。
        (今度は、明るく笑っていた。その言葉の真意を知るものが聞けば明らかに反乱の意図を)
        (知れるだろう、だが、その時彼女は何のためらいもなくその心を見せた。) -- 飛爛 2012-07-23 (月) 06:05:04
      • (胸が、熱くなる。目頭が、熱くなる)
        (姉は、之ほどまでに気高い我が胎違いの姉は……)
        (その身が血に塗れても、その名誉が泥に塗れても)
        (何も変わっていなかった。自分の知る優しく、そして気高い姉のままだった)
        (しかし、だからこそ……それゆえに)
        違う……

        そんなものは幻想だ

        (そんな絵空事には、賛同できない)
        飛姉……貴女は強く、美しい。見栄えだの体躯だのではない
        その魂が、その心が、その生き様が……美しい
        (紅い瞳が揺れる。毒を孕み、濁りきった瞳)
        故に、理解していない。地を這う者共の現実を。その醜さを
        (そこに光はない。あるのは闇。影。世界が彼に見せ続けた、景色の写し身)
        世界の幸せの総量は決まっている。故に、人は限られたそれを奪いあって生きる他ない
        あなたのような翼のある鳥には、地を這う事しか出来ない毒蟲を理解することはできない……遠見の幸せを手にすることはできない
        ……俺はそれを何度も「父」に教えられた。一言も語らず、一目と見ることの叶わない父に。何度も……何度も!
        (仮面を、付け直す。6つ目の仮面を。六道の辻より出ずる、異形の鬼を模した面を)
        ……夢を語るのも、夢を見るのも結構だ
        だが、貴女は皇女だ
        忘れるな。支配者の夢は、貴女の夢は民に伝播する
        伝播したその夢は……民を殺す。甘美なその悪夢に人々は群がり、理想という名の毒に侵されて死ぬ

        砂漠で必要なものは確かに地図だろう。だが、今目の前で餓えている民に必要なものは水だ

        ……ご自重なされよ飛爛。我等の生きる内に、貴女の見る夢が熟す事は無い -- 宗爛 2012-07-24 (火) 03:18:49
      • ・・・・・・・・・うん、わかってる
         (弟である宗爛の言うことは何も間違ってなどいなかった、そうだこの世界は一握りの希望と、)
        (望んだが故に生まれる大多数の絶望と諦めの上に成り立っている。)
        (総ての人間が幸せになれば、人は自分が幸福であることを自覚できなくなるだろう。)
         (だけど、彼女はそれを受け入れる気にはならなかった。そもそも、昔を懐かしんで仲の良い)
        (姉と弟として、会いたかったのなら、こんな話はしなければよかったのだ。宗爛のことを仲間に)
        (できるという確証があったわけじゃない、それどころか、彼が帝国民として務めを果たせば。)
        (命取りになりかねない。それなのに、飛爛にはそんな打算を差し挟む気すらおきなかった。)

         (飛爛は宗の辛そうな顔を見過ごすことはできなかった。)
        (そうだ、あの日も彼女はただ・・・高い壁に囲われておびえている彼を見て・・・)
        私はね誰もが願いながらも言葉にできなかった、最初から諦めてた夢を、
        多くの人が私に託してくれなければきっと、夢を見る事すらできなかった。
         (幼い子供が声を上げて泣くことすら許さないあの冷たい壁を作った世界を許せないと思ったのだ。)
        理想に命をかけられる人が少ないのと同じように、非情なままで生きていける人間だって多くは無いはずだよ
         (大儀や野心なんて関係なかった、あの日の幼子と同じように、涙すら仮面で隠さないといけない)
        (のがこの世界なのだとしたら・・・間違っているのは、世界の方だと、飛爛はそう確信した。)
        私は自分が皇女だからとか、あるいは王様だから、なんとかしようって思ったんじゃないんだ。
        みんなが願っていることがあるのに、誰もそれを叶えようとしないのを納得できなかっただけ。
        生きてる間に総てを叶えられなくても・・・困ったときに、助け合うよりも奪い合いを当たり前の
        ように選ばせる世界はおかしいって、気付かせることはできるかもしれない。

         (長い言葉だった、一息で吐き出してしまってから、ふっと飛爛は笑った。)
        それにね・・・私に翼は生えてない、ココロアが居なければ空を飛べない。
        私は特別な何かなんかじゃない、あなたと同じように、この地上を悩みながら、苦しみながらそれでも
        懸命に生きている人間だよ。 -- 飛爛 2012-07-24 (火) 04:36:21
      • だからといって、そんな理想の人柱に、貴女がなる必要はないと俺はいっているんだよ!
        (声を荒げ、叫ぶ)
        (心の底から、懇願するように)
        ……今の話は、聞かなかったことにしておきましょう
        姉上……個人の力で世界は変わりなんてしない。国も変わりなんてしない。変わるとしたら……それはゆっくりと、多くの人々の痛みと嘆きによって変わるものだ……
        (踵を返し、陣幕を出ていく)
        ……お帰りください、姉上。そして、もう一度よく考えて下さい
        ……全てを忘れて生きる道もあれば、1人の女として生きる道も貴女にはあるのです
        ですが、そのままその道を進むのなら……いつかはこの宗爛と刃を交える事となるでしょう
        ……不肖の弟は、その日が来ないことを切に願っております -- 宗爛 2012-07-24 (火) 05:53:43
      •  ありがと、宗は・・・やっぱり優しい子だね。
         (出入り口の覆いを押しのけて、真夏の強い日に影を落す背中に飛爛は静かに声をかけた。)
        (人柱ということ、なるほど、誰か他の人間が理想を掲げるのにちょうど良い旗印が自分だったから、)
        (担ぎ上げられたかもしれないという事を飛爛は今まで考えすらしなかった。)
         (彼女が弟のことを想うように、彼もまた自分を想ってくれたのだと分かると、思わず、ありがとうと言っていた。)


         (黒咲を最後に一撫でして別れを告げると、彼女もまた陣幕の中を後にした。)
        (僅かな間に色々と考えが頭をめぐった。一番笑顔にしてあげたかった相手に、そんな事をしても)
        (絶対に不幸になるだけだと、泣きそうな顔で怒られてしまった。)
         (だけどもう止められはしなかった。この時すでに、爛国内で相次いだ反乱の折、難民となったもの達を)
        (カタクァは多く抱え込み、棄民をも手厚く救済してくれるとの噂は方々に飛び。予想を遥かに超えた数の)
        (民がその地へ流れ込んでいた。)
         (帝国へ対する怨嗟と新天地への渇望は極限にまで高まってしまっていたのだ。もうその圧力を止める)
        (術を誰も持ち合わせていなかった。)


         (飛爛をその背にのせるため、身体を低く伏せたココロアの鞍に足をかけながら、彼女は仮面をつけた)
        (宗爛をじっと見つめた。何があっても、彼だけは決して傷つけたくないと思った時、ふと突拍子もない)
        (言葉が浮かんできた。でもそれは、飛び切り素敵なようなことにも思えて、思わず・・・。)
        ねぇ宗、私をお嫁さんにしない?
        (その場にいる誰の頭上よりも高いところにあるココロアの翼が広がった、鮮やかな蒼い羽が)
        (真夏の陽光を受けてよりいっそう強烈に輝く。その背で飛爛はとびっきりの笑顔で笑っていた。) -- 飛爛 2012-07-24 (火) 06:31:17
      • (優しいといわれて、静かに首を振る)
        (優しくなんて、ない。自分はただ……自分の手が届く場所にある幸せを、手放したくないだけだ)
        (例え、多くの民が不幸になろうと)
        (自分の民と、自分の愛する者達が幸せなら、自分はそれでいい)
        (その為に世界のその他全てが不幸になるというのなら、喜んで彼らを不幸にしよう)
        (世界の幸せの総量は決まっている。だったら、自分の為に全ての幸せを奪えばいい)
        (かつて、世界の全てが自分にそうしてきたように)

        (彼女を取り巻く環境も、きっと俺と同じなんだ)
        (きっと、俺のように幸せを奪いたい誰かが彼女の傍にいて)
        (きっと、彼女を……飛爛を不幸にすることで、幸福になろうとしている)
        (もう、その歯車は回り始めている。だからこそ、彼女は俺にまで謀反の話を持ちかけた)
        (……そうせざるを得ないところにまで、愛する姉は追い詰められた)

        (なら、いいだろう)

        (お前たちが、俺から姉を奪おうというのなら)
        (お前たちが、俺から母を奪ったように)

        互いに生きて帰れたならば、その時にこそ喜んで

        俺は、お前たちから幸福を奪ってやろう
        (誰の笑顔が曇っても良い。だが、俺から、俺がが笑顔でいて欲しいと思う者の笑顔を奪うというのなら)

        (俺は一辺の容赦もしない) -- 宗爛 2012-07-24 (火) 07:00:50
      • あっはっは、冗談よ!
         (とびっきりの笑顔のままで彼女は言った。)
        (何を考えているのかまでは分からなかったが、とても強い決意で彼がそう言ったのは分かったから。)
        (あわてて、びっくりするかなという予想がはずれて、それがうれしくもあり、同時に寂しくもあったけど)
        (それ以上に張り裂けそうな程に張り詰めたその心の気配が心配で。)
        でも生きて戻ったらなんて、死亡フラグみたいな口説き文句はダメだと思うの
        お嫁さんっていうのは、幸せで幸せで、幸せの絶頂にいるときになるものだって、誰かが言ってたわ。
         (ばさりっとココロアが羽ばたいた、風が吹き抜けていく。)
        困ったことがあったら、いつでも頼っていいからね、私とココロアがいつだって飛んでいってあげるんだから!
         (羽ばたきが強く繰り返される、吹き荒れる風が目を開けているのも辛いほどになった瞬間。)
        (地面を強く蹴ったココロアの蒼い体は宙に浮いていた。)
        (普通は滑走するか断崖から飛び降りなければ飛び立てないシャツァルの巨大な体が、重力の束縛を)
        (断ち切ったように浮かんで、飛んでいった。あとには、砂塵を吹き飛ばした風だけが残っていた。) -- 飛爛 2012-07-24 (火) 07:32:16
      • でしょうな
        (悲しみを秘めた姉の顔を見て、そう仮面の下で笑い返す)
        (半ば本気で言った言葉に対して、わざと茶化して返してくれる)
        (心配してくれたようだ。でもそれでいい)

        なら、宗にとっては姉上が生きていてくれることが幸せです
        何も違いはありませんよ&br
        姉上も、お困りの際は弟を頼ってください
        くれぐれも……お1人で無理はなさいませんように

        (そう、暗に釘をさして見送る)
        (大空を舞う、ココロアが見えなくなるまでずっと)

        ……空を舞いながらも、鎖は既にその首についている
        ……理想という名の鎖が……

        飛姉、どうかご無事で -- 宗爛 2012-07-24 (火) 07:44:13
  • 黄金暦223年 8月 神聖ローディア共和国中東部 とある農村にて -- 2012-07-22 (日) 21:53:13
    • (共和国軍一個大隊が駐屯していた街。しかし、既に制圧は済んだも同然だった)
      ……指揮官か。思ったよりも早く降伏してくれて助かったぞ -- 宗爛 2012-07-22 (日) 21:59:14
      • (縄をかけられ、ギリっと歯を食いしばる共和国貴族。6つ目の仮面をつけた宗爛を睨みつけ、唸る)
        「卑怯者め! よりにもよって私の息子を人質に取るなど……! 約束通り全面降伏したのだ、息子を解放しろ!」 -- 大隊指揮官 2012-07-22 (日) 22:01:28
      • (溜息をついて、軽く合図すれば、丸々と太った顔面汁塗れの貴族が突き出される。当に二十歳は越えているはずのその男は人目も憚らずに泣き喚き、父親に身を寄せていた)
        ……しかし、息子1人に1000人以上の兵と村人を見捨てるか
        大した親子愛だな -- 宗爛 2012-07-22 (日) 22:04:21
      • 「ふん、笑いたいなら笑え……誰になんといわれようが、子は宝だ。それに、お前たちもこれだけの捕虜をとらえたのなら満足だろう! 莫大な賠償を我が国に求めることが……」 -- 大隊指揮官 2012-07-22 (日) 22:09:37
      • (その発言に、つい笑みが漏れる)
        子は宝、か……俺の父上もお前のような男だったら、もう少し帝国は違っていたのだろうにな
        (いくらか穏やかな声色でそう語る) -- 宗爛 2012-07-22 (日) 22:23:54
      • 「……詳しくは知らんが……皇子殿下も苦労なされたようだな。ならば、尚のこと、我等と共に……」 -- 大隊指揮官 2012-07-22 (日) 22:25:31
      • (しかし、その言葉に対して鷹揚に首を左右に振り)
        勘違いなさるな。大隊指揮官殿。俺は国を嘆いたわけでもなければ、卿に同調したわけでもない……俺は安心したのだ
        俺の国がたかだか子1人のために民を切り捨てる国でなかったことにな
        (片手をあげれば、)
        (指揮官の、父親の目前で息子の首がおとされ、未だ村人も軍人も残る街には火がかけられる) -- 宗爛 2012-07-22 (日) 22:28:08
      • 「なっ……!? き、貴様! 話が!!」 -- 大隊指揮官 2012-07-22 (日) 22:29:25
      • お前の独断で降伏したのだ。兵士たちが納得しているわけがないだろう。謀反の畏れのある奴兵を敵地で抱えるわけにはいかんのでな。何より……貴族に対して人質をとり、その上騙し討ちをして戦に勝ったなどという話が広がっては困るのだよ
        ……東ローディアの我が『領民達』にはまだ良い顔をしておきたいのでな -- 宗爛 2012-07-22 (日) 22:31:23
      • 「りょ、領民!? 領民だと!! 貴様、我が領地を、我が民を奪っておきながらいけしゃあしゃあと!」 -- 大隊指揮官 2012-07-22 (日) 22:32:47
      • 奪う? ははは。面白いことをいうな指揮官殿。我々は卿らと同じことをしただけだ。即ち
        (6つ目の異形が貴族の顔を覗き込む。虚空の奥で紅濁が見開かれる)
        来て、見て、征服してやっただけだ。かつて卿等の祖先がした事を繰り返してやっただけだ
        卿等は負けた。ならばそれは勝った我等が『領く』。それこそが道理というものだ -- 宗爛 2012-07-22 (日) 22:35:59
      • (指揮官の首が切り落とされ、街が燃え上がる)
        (完全に、灰となり、消えていく)
        (……そこに人がいたという記憶ごと、消し去っていく) -- 宗爛 2012-07-22 (日) 22:37:35
      • 数刻の後
        ……一先ず。終わったか。最前線の掃除は完了した。一度補給にレムザに戻るぞ -- 宗爛 2012-07-22 (日) 22:38:24
      • (息を潜め、一団は鬱蒼とした茂みにその身を潜ませていた。前線ともなれば珍しくもない光景だが、見つかって事になるのも面倒だと……)
        (そう、炎に炙られ、高らかに声を上げる敵将を見るまでは、その男も思っていた)
        ……ヴァイド。
        契約の内容は、私の身を守る、とただそれだけの文言であったな。
        (その瞳に、愉悦とも嘲りとも取れない複雑な感情が浮かび、静かに銀剣を取る)
        ……確りと、果たせ、その責務。
        ――私は、出るぞ。(炎が消え、灰を零す村を、姿勢を低くして、疾駆する)
        (完全なる奇襲、討ち滅ぼし終わったその瞬間を狙うかのように、その男の銀剣は趨り、宗爛の六つ目の面に向かって吸い込まれる――) -- フリストフォン 2012-07-22 (日) 22:50:23
      • くは
        (ついぞ漏れた。予期していたこととはいえ、ここで言うとはと)
        (この男がただ前線を見るだけに留まることはないだろうと思っていた)
        (ゆえに予想はできたが…)

        行くぞ

        (周囲は正気かといわんばかりの目であった)
        (まるで戦争という炎に焼かれた虫か、新兵か裸の女をみた童貞かと)
        (しかしなるほど、理解する。この男が出るということは…そして漂うこの香り)
        (死と炎の香り。成る程、であるならただの愚策とも狂気ではなく)
        (馬に跨りフリストフォンに並ぶ赤髪の長に続き騎士らは駆け、少年兵は散開した)
        (フリストフォンに並ぶ男は、鎧も纏わぬ姿で剣を持ち、馬を走らせた)
        (その馬の速さは徒歩のフリストフォンと並ぶほどであったが…)
        (奇襲者に気付き殺到する兵士を自在剣で貫き、斬り削ぐ盾であり剣となっていた) -- ヴァイド 2012-07-22 (日) 23:03:46
      • なっ……!?
        (その攻撃に、誰もが対応できなかった)
        (理由はいくつかある)
        (1つ。既に趨勢は決している。誰がこの場で出てきても犬死である)
        (1つ。宗爛は指揮官である。後方に控えたそれに刃が届く前に凶賊は死に絶える)
        (1つ……その疾走は尋常の速さではない)
        (そして……最後の1つ)

        exp021809.png

        (その凶賊の顔を目にした瞬間、誰よりも早く)

        黒咲!!

        (六つ目の仮面を脱ぎ捨て)
        宗爛自ら囲いの外に飛び出し、その凶賊に躍りかかってしまった故に

        貴様が……!!

        (骨剣が煌き、銀剣とぶつかり合う。本来なら体格差で押し切られるであろうその一撃も、大山羊を駆る乗術との連携で往なしきり、鍔迫り合いに持ち込む)
        貴様が何故ここにいる!?
        (かつて無いほどに興奮した宗爛の様子に部下たちにも動揺が広がる) -- 宗爛 2012-07-22 (日) 23:14:17
      • (嗤う)
        (ただ、それだけの動作で以って、回答と成す)
        (軋むような音を立てる鍔迫り合いは、ジリジリと互いの刀身を傷つけあう)

        ほう。

        (それは、簡単とも関心とも観察とも取れる一言)
        (片手で鍔迫を押しながら小さく嗤い)
        ……貴様とは、挨拶ではないか。
        この、誰でもない私を相手に。
        ……なあ、『シュウ』

        (――静かに)
        (左手で、光を反射しない瞳に指を添え)
        (その、偽りの仮面を取る)

        exp021810.png

        (そこには、宗爛と同じ、真紅の瞳があった)

        何をしている。
        ここは戦場だぞ……? こんな危ない場所に出てきたらダメじゃないか。
        早く、家に帰るといい。(それは。怖気が走るほど、当たり前のように告げられた)
        (彼の兄としての、純粋で残酷な助言のように) -- 本爛(フォンラン) 2012-07-22 (日) 23:32:08
      • 敵襲…!?
        (「なんだこのタイミング。こいつらどこから来やがった…?」)
        (彼の右肩に留まる梟は答える)
        (『むう…良き気配は感じんな。不吉な風を感じる』)
        (「何にせよ、あの辺に居んのは近衛兵だからそうそう突破され…」)
        っておい大将!?
        (普段、軍の誰よりも冷徹な宗爛が激昂して飛びだして行った、さすがに目を剥く所業だ)

        ボサっとしてんな! 総大将を護れよ!!

        (狗面も居ない。動揺している近衛兵を叱咤するのは自分しかいなかった。それだけをこなし)
        (宗爛と襲撃者達が争う真っ只中に馬を跳躍させた) -- 暁翼 2012-07-22 (日) 23:41:43
      • ほざくな!!!
        誰のせいで!!! 誰のせいで俺がこんなところにいると思っている?!
        誰のせいで俺が此処に立っていると思っている?!
        (苛立つ、焦る、そして強張る。分かっている。もう分かっている)
        殺してやる!!! 殺してやるぞ本爛!!
        (分かっているから吠えなければいけない。わかっているから罵らなければならない)

        (走馬灯のように、記憶が駆け巡る)
        (ああ、そうなんだ、こんな有様だってのに俺は今も)

        (兄との再会を 喜んで )

        気安くその名で呼ぶなぁあああああああああ!!!

        (大好きだった。憧れていた。追いかけていた)
        (いつだってその後ろ姿を。いつだってその笑顔を)
        (今と何も変わらない、この不敵で堂々とした王の笑みを)
        (だからこそ、気付いている。わかっている)
        (届かない)
        (全力で、黒咲と一緒に張り合っても、片手もちのコイツにすら俺は満足に)

        お前が!! お前が……いなかったから!! 母さんはぁ!!! -- 宗爛 2012-07-22 (日) 23:54:51
      • ハハハハハ!
        なんだそういうことか!
        成る程、フリスト。それは高鳴るな胸が!仕方ないな!

        (また面白いなぁお前はと喜ぶ中に現れる怒号、その先にいる少年)
        (その方に見える梟は…面白い。大爛にはそういうものがまだいたかと)
        (跳躍する馬に割り込むようにこの男は体当たりの如く、馬を走らせた)

        いかんなぁ、少年。折角の一時を邪魔しては!

        (そうはさせんよ、と割り込んだ男は笑い…自在剣をたゆたわせる)
        (叱責され正気を取り戻した兵士もまた、賊を大将から引き剥がそうと構えるが)

        ククク…この逢瀬、この時間は何者であろうと邪魔をしてはいかんよ
        壇上に上がる資格などなし、そこでみていろ。俺も君らの相手をしてやる

        (流暢な大爛の言葉を使う赤髪の男は兵と遊びつつもその能を、知を、力を)
        (この村のマナの基盤、龍脈、流れに電撃の如く走らせた。先は土地ではない、その表面)
        (使命を果たせず、村を守れず、己が誇りすらも焼かれたものらの屍に呼びかけた)

        さぁ!来い!冥府の底にも辿り付けず留まる魂よ!その恨み!妬み!口惜しさ!憎悪を持ちて蘇れ!

        (最後に何か名前を呼ぶが、その声は誰も聞き取れなかった。かつては存在した、忌みを持つ名前であるがゆえに)
        (焼かれた屍、村人、処分したはずのその遺骸から墨汁のような泥が染み出し溢れ、間欠泉のように音を立てて噴出した)
        クォォォォオオオオ! ギイィィイキィイイィイイイイイ!
        http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst080597.png 
        (それらは白い骨で出来た歪な仮面をつけ、滴る泥を流しつつ怨嗟の声を挙げて産声とし)
        (方々でおのれらを焼いた大爛の兵士に滑り踊りかかった) -- ヴァイド 2012-07-22 (日) 23:59:13
      • (片手でその斬撃をいなしながら、その怒りを苦鳴を、全身で受けて嗤う)
        (自らが持たない烈火の如き感情に身を浸すことを至上の愉悦と感じているように、昏い笑みを張り付かせたまま、大山羊の上からの攻撃を捌き続ける)

        随分と勇猛な言葉を口にするようになったのだな。
        その成長を、側で見れなかったことは非常に残念だが、
        ……今こうして結果を見ることができたことは、とても喜ばしいことではある。

        いずれ敵対するであろう敵国の戦い方が、『俺』の知る頃の帝国と何も変わっていないか、
        それを確かめるための遠征であったが、よもや宗、お前までもが駆り出されているとはな。
        成る程、どうやら末端までをも駆使して本気で西侵を行うようだな、帝国は。

        ……いい加減、怒りと剣を収めたらどうだ、宗。
        ここで何も果たせずに死ぬことが、お前の本懐なのか?
        いや……あるいは、腕の一本や二本、落として戦場というものを教えてやることが、本当の愛情なのかもしれぬが……。
        なあ、宗。……『俺』を前にして、その手の剣は、本当に『俺』の命を取る覚悟が、あるのか? -- 本爛 2012-07-23 (月) 00:14:28
      • 『暁翼!!』
        ……ッ!? シィッ!!!

        (梟の言葉が届いて居なければ蛇腹剣に斬られ無様に落馬していただろう)
        (だが、それに切り裂かれもんどりうって倒れたのは暁翼の馬のみ)
        (咄嗟に魔剣と槍を引っ掴み、跳躍したのだ。宙でとんぼをきって大地に立つ)

        確かに余人じゃあ割って入れそうにねえな。野暮はよくねえや
        (激昂している宗爛の声は、暁翼にも入っている。余人に入りこめない事情であるのもそうだが)
        (故に軽口を叩いてそう答えたが…それ以前に、眼前の男を無視して進む事は、即座の死を意味すると直感していた)
        『…死霊を扱うというのか、この男……西方の魔術にそういうものがあったはずだが』
        (普段なら、言葉で返している時間を惜しんで暁翼はヴァイドを睨みつけている)
        (自分にもかかってきた、骨仮面を纏う死人を魔剣で袈裟に斬り落としてから、静かに言葉を告げた)

        …爛煌 頼む(・・) 力を貸してくれ。出し惜しみは無しだ

        (この中の何人が知ろうか、常に不羈奔放。傲慢ともいえるほどに自信に満ちている暁翼が素直に助力を乞うのは初の事だ)
        (声音にふざけているいる響きは微塵もない) -- 暁翼 2012-07-23 (月) 00:18:33
      • 応。
        (紅い剣は短く応えて、少女が姿を現す)
        あの男臭いな、好かん
        死者に鞭打って二度無様に殺すような真似しよって実に好かん
        (大将首同士のやり取りも気になるが、それよりも目の前のこの男の笑い顔がどうにもいけ好かない)
        (足で地面を強く叩く、二度そうして両手を広げれば少女の姿は骨仮面を被った不気味なそれに変わり)
        (刀身に力強い紅いラインが走った)
        獣が、頭が高いぞ 
        http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst080598.jpg 

        http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst080599.jpg -- 爛煌
      • どの口がいう!? 俺の前から居なくなったおまえが! 俺達を置いて消えたお前が!
        (見透かされたような台詞。見透かすような瞳)
        お前がいなかったから、俺はこうなった! お前がいなかったから、俺は『こうするしかなかった!』
        (ああ、そうだよ、お前の言うとおりだ)
        (俺はこんなにもお前が憎くて、こんなにもお前を殺したくいのに)
        なぜ帝国を捨てた!? 何故家を捨てた!? 何故俺を捨てた!?
        何故今更になって現れた! 何故手遅れになってからそんなことをいう!?

        (気持ちのどこかで、結局期待している)

        答えろ!!! 本爛!!

        (甘ったれてるって、自分でもわかっている。つまるところコイツの言う通りなんだ)
        (俺は殺意を装っている。気付けないように装って、今も待っている)

        (フォン兄様から、「今まで、よく頑張った」と褒めてもらえることを) -- 宗爛 2012-07-23 (月) 00:31:42
      • (ふと、その言葉に表情を変える)
        (それは、些細なことに思い当たったような、そんな表情)
        ……捨てた、か。嗚呼、そうか。
        そういうことになっているのか。……成る程な。
        本当に、ここまでは恐らく誰かの描いた脚本のままであるのだろうな。
        『俺』も、誰もが、未だ自身の配役に気づかないまま、それを全うさせられていると……。

        (一人、納得したように嘆息する)
        宗。その全てを、今のお前が知る必要はないと、『俺』は思っている。
        お前はそんなことを知らなくていいのだよ。
        ただ、安穏と暮らしていて欲しいというのが、偽らざる『俺』の気持ちだ。
        ……お前は。『俺』にとっては。

        (それは、冷酷で、冷徹で、それでいて灼熱の意味と悪意を持つ、最上の地獄が口から漏れでたような言葉だった)
        (口の端を歪め、綺麗に笑顔を作り、呪いの言葉として、弟の全身を縛る呪文を放つ)
        ――未だシュウなのだから。

        ヴァイド。(宗爛の剣を弾きながら、自らの剣を鞘に収める)
        適当なところで引け、興は載ったが意外にも優秀な駒を周囲に侍らせているらしい。
        お前の愉悦を満たしたところで、剣を引け。こんなところで死んでは、つまらんからな。
        (言うが早いか、そのまま襲いかかった時と同じ速度で、軍の最中を縫うように逃げに走った) -- 本爛 2012-07-23 (月) 00:50:38
      • 惜しいが違うな梟よ。名を知らぬからそう呼ばせてもらう。失礼があれば侘びよう 我が力は世の力。あまり外道と呼んでくれるなよ…
        (そう暁翼の肩の梟に語りかける瞳はまるで同じ世界に生きるものを見るような瞳で)

        クッハハハハ…!(梟も、携える剣も 嬉しく 輝き見える)
        少年、そういう星の下か、才かは知らぬが面白い。(裕福、いや束ねるものか)
        多芸なのはいいぞ…!(この少年は 見てて楽しい 戦って楽しいだろう)
        (金属がジャラジャラと連鎖しなる自在剣を一本の長剣に収め、馬から降りる)
        (その瞳は碧から髪と同じく灼熱の赤へ…おぞましくも闇の炎へと移り燃える)

        フフ、ハハハハ…ククッいかんな、すまん楽しくてな
        わかったフリスト。少しじゃれてから帰るとしよう。クク…お前といると退屈どころか愉悦で溺れそうだ。
        (フリストフォンの言葉を聞いてか頷き笑う。)
        (近くにいた傭兵を下がらせ兵を遊ばせる。無論、今この時間にも他に手立ては打っていたが)
        (それすらも惜しい、今の時間は何よりも輝いていた…もっとも退く時を見誤るほど愚かではないが)
        女…いかんな、そのようなことを言っては。殺したのは お前らだろう
        その朧の姿で死ねば敵も味方もないなどと絵空事を言うなよ
        殺されたものはな、憎悪と怒りを残す…!
        (土を踏み暁翼に歩み寄る。砂埃が舞う中心の舞台の袖で…死の舞踏が始まる)
        輩よ…なぁそうだろう。ククク…聞こえるぞ、戦えずに死んだ怨嗟の声が!
        燃やされた無念が!復讐を邪念が!

        俺は願いを叶えるものだ!

        (そして、自在剣は開放された。つながれつつも解き放たれた蛇腹剣は弧を描くように飛ぶ) -- ヴァイド 2012-07-23 (月) 00:59:04
      • (息が、つまる)
        (答えてくれた。何も教えてくれなかったけれど、答えてくれた)
        (嗚呼、だから、不覚にも)
        (今の俺にはそれが、嬉しくて)

        (剣戟を弾かれ、黒咲の上から転がり落ちる)
        (無様に地面に転がり、顔を泥塗れにしながら起き上がったとき。既に兄の姿は無く。そして、それを見送る顔は)

        どうして、どうしてなんですか……フォン兄様
        (かつて、兵の誰もが見たことなかったような、幼い泣き顔)
        ……どうして、あの時と同じ顔をしたまま、そんな言葉を僕にいうことができるのですか……
        どうして、何も教えてくれないくせに……欲しい言葉だけくれて放っておくのですか……フォン兄様がいなかったから、フォン兄様が置いていったから……
        僕は、ただそれを追いかけていただけなのに!

        (兄には、今でも自分に見えないものが見えているようだった)
        (今も、昔も。そしてこれからも……)
        (情けない事に、その兄の見た先に自分がまだいるという事実が今は嬉しくて、でもそれ以上に哀しくて)
        (はたして、兄の思惑なのか。悪意であるなら悪意であってほしい)
        (悪意であってくれなければ、自分はこの思いをどう始末すればいいのかわからない)

        (戦場、その只中にありながら……1人の少年はただ膝をついて泣き崩れていた) -- 宗爛 2012-07-23 (月) 01:21:45
      • 助かった。借りは必ず返すぜ(脈打つ魔剣に言葉だけの礼を投げる。信に答えたくれた感謝と共に)

        『私は梟、そのままでよい。また道に内外なし。全ては世界の裡に起こるもの故に』
        『暁翼よ、気を抜くな…あ奴はお前より、視野が広い。食らい付き高みに昇るのだ』

        (暁翼は、馬から降りたヴァイドとの間合いを計る。どこで仕掛けて来る?)
        (あの剣は何で出来ている? 疑問は尽きない。それがまた楽しく)
        …芸じゃあなくて技っつて貰いたいもんだ。俺の力なんだからよ

        死人の願いを叶える…? バカ言え、死人になんざ構ってられるか!
        (解き放たれた蛇腹剣に向かい、暁翼が奔る。無尽に走る蛇腹剣に槍を傾けて受ければ…)
        (豆腐の様に水銀槍が斬れる。竹を斜めに割るような断面で水銀槍が切り裂かれていく)
        (槍では止められぬ蛇腹の剣を、魔剣が時に弾き火花を散らす。それでも受け切れぬ、地力の差が暁翼に傷をつけていく)
        (断絶と火花と血煙を纏いながら、それでも暁翼が食らいつく様にヴァイドに向けて進み、進み…)
        化物見てえな切れ味しやがってよ…!
        (手元から槍がついに消えた。尖った木片となって落ちて行くそれを…)
        (蹴り上げた。ヴァイドの顔面に向かうそれを追って…魔剣を構えた暁翼が一気に間合いを詰めんと直走る) -- 暁翼 2012-07-23 (月) 01:22:24
      • (退いたフリストフォンを尻目に意志喪失した宗爛を見れば)
        (胸が躍る。あの男はこのために来た。いい、いいぞ…お前という人間を俺は好きだと)
        (あわ立つ感情は凍るような寒き笑顔を作る)

        それは失礼だったな、多様な技と才を持つ少年。
        いや暁翼。俺は願いを叶える者…そして、奪うもの(ヴァイド)だ
        (無理もない。獣骨と鋼鉄の精錬技術が発達した西方…特にスリュヘイムのオリハルコン)
        (何よりヴァイドの死屍操霊術を持って精神感応に近い力を持つこの自在剣は如何様にも切り裂くことができた)
        (それはどこでも、どこへでも、どの部分でも切り裂ける槍とも鞭とも剣ともなりえるもの)
        (まだまだ一対一で鋼鉄のものらと戦うことになれていないのか。その槍を持つことは無駄であったなと)
        (ヴァイドはすぐさま感じた。未熟、一言でいえばだが。だがそれゆえに…)
        (恵まれたこの少年は、伸びる。遥か、今よりも)

        ハハハハ、朧の女。お前と相方は中々にちぐはぐだな。
        葬祭を司っていたか知らぬが、大爛には死を弔う儀があろうというのに…ククッ…若いな。
        あれは確か祖先の霊を祭るものだったかな…西方諸国にはないものだ。身内を敬うよい風習ではないかね
        だがね。だがいかんよ、若さに感けて心の豊かさを。感じることを放棄しては…何せあれだ
        それらはすぐ近くにいるのだからな

        (飛びすさぶ水銀槍の穂先は、手元に引き寄せるように伸縮させた自在剣に弾かれた)
        (それは暁翼の描いたとおり。暁翼が間合いを詰めるに充分すぎる、隙)
        (魔剣を持った暁翼が切りかかるには充分すぎる距離が縮まった)
        (しかし、その周囲では。兵士が吐き出したように口や目から墨汁のようなものを噴出し新たな忌み霊ノーウを生んでいた) -- ヴァイド 2012-07-23 (月) 01:43:35
      • ……っ(紅い魔人。そう呼ばれてもよい程度には出血してしまっている)
        (魔剣からの気の供給があるとはいえ、傷が癒える訳ではない以上、戦いが長引けばこちらが不利)
        奪う者(ヴァイド)…!
        (凍える温度の笑みとその名は恐らく一生忘れまい。それほどまでに深く暁翼の胸に刻まれた)

        (「ようやく分かった。あの剣、恐ろしく硬い上に…意のままに動いてやがるのか…!」)
        (それでも。顔は庇うだろう。その、ほんの刹那のに全てを賭ける)
        (相手に読まれている事は承知の上。それでも予想の上を行く速度さえ出せれば斬れると。その一念で両手で魔剣を執る)
        (己の生において、ここまで必死になった事がどれだけあったか。大蠍を前にしてすら、無かった事だ…心が燃える)
        (ノーウの増殖は大事だ。しかし、それにかまけている余裕など微塵もなかった。魔剣からの気を、足腰に集中)

        がぁあああああああああああああ!!

        (紅影と化して地を走る、地面を凹ませる踏み込み、赤の麒麟児の渾身にして会心の一閃が吸いこまれて行く。恐らくは、それすら奪う者に向けて) -- 暁翼 2012-07-23 (月) 01:57:11
      • (魔剣の一閃。それは赤く、紅い魔人が放つ一撃は)
        (バルバラが打った鎧であっても胴が泣き分かれすると誰しも思うだろう)
        (しかもかの少年の目の前には鎧も纏わぬ男一人、それだけみれば誰しもが血だまりができたと)
        (思うだろう。しかし)
        (途端放たれただろう梟と魔剣の声を、暁翼が聞くとき…)
        (君は既に地に顔を叩き付けていた)

        年長者と君の輩の言葉は、聞くものだぞ…暁翼?

        (暁翼が振り返ればそこには、地面を凹ませるほどの踏み込みを行った足に纏わりつく)
        (忌み霊が、ノーウが。確かにいて 足を引っ張っていた)
        (まるで泥たまりに足を引き込まれるような感覚を覚えるだろう)
        (無論それは、魔剣の力を持ってすれば用意に切り裂けるものだが)

        さて、そろそろ失礼するとしよう。
        この時間はすばらしい時間だった…また会うときを楽しみにしているぞ
        (酔いも覚めたとばかりの言葉を熱く燃える少年に浴びせかける)
        それとだな。君も将となるのならば、大将と兵を気にかけなければならん
        あのような惨めな大将と、増える死霊に感ける兵を見捨てては
        いけないぞ

        (そして手を挙げ「放て!」と叫べば方々から村に、村の路地に転がりこむのは車輪、炎の車輪)
        (ファイアフープと呼ばれるもので城砦の防衛のために転がすものだが街中で使えば…それは障害となる)
        (油を撒き散らし転がる車輪は、革と布を纏う兵士の天敵でもある)
        (己が名前を叫ぶ少年を背に馬へ乗り、悠々と村を引き上げる)

        また会おう 暁翼

        (物理的な実害としてもたいしたことはないだろうノーウは、しばらくすれば殲滅され消滅し村は静けさを取り戻すだろう…) -- ヴァイド 2012-07-23 (月) 02:16:54
      • ……く!?
        (最高の一撃を放ったはずの視界が黒い。その事実を自覚した所で…跳ね起きる)
        『暁翼! 目の前の物に囚われすぎたな…起きろ!』
        (奇しくも、梟が言った通りの事が起きた。若さ故の視野の狭さ。それは暁翼自身が自覚し、広げようとしていたものだったが)
        (だが、その程度では足りぬし届かぬ。目の前の障害のみを斬り払う、それに専心した故の当然に訪れた敗北)

        ッ!! ヴァイド……ヴァイドォーーーーーーーーーー!!!!

        (怒りが生んだ一閃は、一刀にて己の束縛を斬り払い。しかしその頃には追撃などままならぬ距離)
        『…今はここを収めるのだ暁翼。宗爛の周囲からまずノーウを駆逐し、生き残りの兵も救うのだ』
        …ッ(被った、人生初の完敗に憤り、当てつける事すら状況は許さず)
        くそぉおおおおおおおおおおおおお!
        (梟の的確な指示に従い、場を治めるために奔走する事になった) -- 暁翼 2012-07-23 (月) 02:32:42
  • 此処が、商業都市レムザ……(思った以上にあっさりと入れた街の中を眺める)……あれ、なんか平和……?
    (その日、剣士は剣士ではなかった 髪に櫛を通し、飾りをつけ、整える 着ている物は、竜玉を売って冒険者の町から取り寄せた上品な服 異国の令嬢といった出で立ちである)
    (馬車の中には大柄な騎士が一人、馬を繰るのは品の良い老紳士 旅の令嬢とその護衛、と言った様子だった)……支配じゃなくて統治している、ってのは本当だったのか…… -- アベル 2012-07-22 (日) 21:37:00
    • (既に帝国に支配され、一ヶ月あまりのときが過ぎたレムザの街)
      (最前線から離れて久しいこの土地は既に平穏を取り戻していた)
      (むしろ、帝国の豊かな経済力に庇護される形で新たな交易路をひかれ、帝国式の農業を学び、そして特産品を求めて帝国本土より行商人が訪れる)
      (毎朝が市が立ち、昼は女子供が広場で忙しなく走り回り、夜になれば労働者達で酒場はごった返す)
      (爛の旗が揺れるその街は、明らかに以前よりも発展していた) -- 2012-07-22 (日) 21:40:33
      • 「最初は東の野蛮人とか思ったけど、降伏してからは驚くくらいに優しかったよ。むしろ、壊した町を新しく作りなおして、家畜までつれてきてくれた。それに、麦まで分けて、もう使えないと思ってた土地も変な、骨を被った呪い師みたいな連中が魔法みたいなのを使ったら忽ち元に戻ったんだ」 -- 街の人 2012-07-22 (日) 21:43:10
      • 「あいつ等はなんか、キだのチミャクが乱れていただけだから直ぐに戻るとかよくわからないこといってたんだよな。デタラメいいやがってって最初は思ったんだけど本当だったんだ!」 -- 街の人 2012-07-22 (日) 21:44:04
      • 「あと、最初は虫くわされるのかよとか思ってうげーっておもったけどさぁ、食いなれると別になんでもないのな。むしろ、前は食えなかった蠍とかムカデとか、トカゲとか捕まえて食えるようになったから食い物にも困らなくなったよ」 -- 街の人 2012-07-22 (日) 21:45:05
      • 「帝国の字も軍人が教えてくれてさ! ほら、見ろよ、ややこしいけど少しかけるようになってきたんだぜ! しっかり書ける様になったら俺も行商人につれられて、本土で商売ができるようになるんだ! そしたらもっと楽な生活ができるようになる!」 -- 街の人 2012-07-22 (日) 21:46:15
      • 「いやー、本当最初はどうなるかと思ったけど今はむしろ帝国に『解放』されてよかったと思ってるよ。ソーラン総督閣下様様だぜ、ははははは!」 -- 街の人 2012-07-22 (日) 21:47:17
      • ……ナニコレ……(目を瞬かせて馬車に戻ってくる 手に持っているのは飲み物だが、其れは、帝国原産の東洋茶であった)
        (馬車にいる騎士に其れを一杯渡し、御者席の老紳士の隣に腰を下ろす そこから見る景色は、戦中に陥落した街とも思えず 過ぎ行く人々の顔は皆明るい)
        むしろ、冒険者の町の方が近い気がする……あ、じいや、止めて(声を掛ければ、馬車から降りる 行商露店に近づけば、少しの間それ等を眺める それも、異国の物 流通も良い証拠)
        ねえじいや、之が欲しいわ(年頃の娘らしい声をしてねだってみせる それから、商人に声を掛けた)ねえ、商人さん 戦争をしてたって聞いたけど、この街は平和なのね 旅をしてるのだけど、良いお宿はあるかしら? -- アベル 2012-07-22 (日) 21:53:45
      • へい毎度! おうよ、むしろ帝国軍がきてからは戦争前よりよっぽど好景気で忙しいったらありゃしねぇよ(嬉しそうにそう語る商人。笑顔に嘘偽りは無い)
        宿なら大通りの高いところならどこでも数部屋はあいてるぜ。逆に安宿はだめだ! いっつも満室だからな! -- 街の人 2012-07-22 (日) 22:45:03
      • 安い宿が満員……つまり、流動する民が多い(口元を手で隠し、少し考える それから、たおやかな笑みで礼を言う)
        じいや、その首飾りを(老紳士に命じれば、支払いを始める 支払いを任せながら、商人に笑みを向け)素晴らしい統治ですわね 帝国と言うと、恐ろしい噂が多かったのだけれど
        こちらを治めてらっしゃる方はどんな方かしら?帝国は皆さん、その様に治めてらっしゃるのかしら -- アベル 2012-07-22 (日) 22:48:19
      • 「へへへ、そりゃあ俺も同じだよ。帝国の連中なんて血も涙もない蛮族とばかり思ってたんだが……実際に喋ってみれば神様信じろとかいいもしないし、土地に残ってる祭や風習も面白そうだとか、金になるだとかいって残してくれる。おかげで年寄り共まで張り切っちまって……え? 治めてる人? ああ、それは……おお、噂をすりゃあ影だ! ほら、今あそこにいる! あのデカい山羊にのったお方だよ!」
        (そういって、大通りをみれば、前線より凱旋して戻ってくる帝国軍の姿。先頭を往くは六つ目の異形面をつけた男……戦場においては六道鬼と噂される帝国将軍の1人)
        「ソーラン様! ソーラン様が戻られたぞ!」
        「ソーラン様おかえりなさいませ! ソーラン様おかえりなさいませ!」
        「本日も快勝の様子だな! ははは、西の貴族共ざまぁみろってんだ! 帝国万歳!」
        「おお、隣町の連中もいる! あいつ等も『解放』されたのか?」
        「はっはっは! お前ら安心しろよ! この先悪いことはねぇぞ! 一緒に楽しくやろうぜ!」
        「帝国万歳! 帝国万歳!」 -- 街の人 2012-07-22 (日) 23:01:02
      • (歓声に対し、馬上もとい、山羊上から鷹揚に手を振れば、そのたびに民から歓声があがる)
        (すくなくとも、東ローディア時代の支配者に対してはみられなかった光景だろう) -- 宗爛 2012-07-22 (日) 23:02:23
      • そうですの……侵略者と言われているのに、内情は随分と……(目を瞬かせる 受け取った首飾りを早速つけて、似合うかしら、と人懐こい笑みを浮かべる 愛想を振りまき、商人の気を良くする)
        今、あそこに?(振り返ると同時に喝采が湧いた その快哉の大きさに思わず首を竦めた 異様な仮面と威風を漂わせる、異国の将軍がそこに居た 遠目でも判る)あれが、ソーラン将軍?
        (興奮するような商人の説明と、周囲からの歓声 それは、どれほどの良い統治をしていても、得られがたい物 つまり……)
        それほど、東ローディアは腐っていたと……(圧制の反動だ 之が、この街の真実だ)
        じいや、私はもう少し近くで見たいわ 商人さん、ありがとう 御機嫌ようね(わがままなお嬢様のようにそう言ってから、笑みを向けて人ごみに入っていく)
        (おされへされ、ゆっくりと凱旋の行列に近づく 大きな山羊、異国の兵士達 それ等を拍手と笑顔で迎える人々 数日前までのイメージが一瞬で覆され、目を回しそうになる) -- アベル 2012-07-22 (日) 23:11:35
      • (凱旋し、自らの領民となった東ローディア国民達に手を振りつつも、煌びやかな姿をしたアベルをみれば六つ目がそちらを向く)
        ……その雅な井出達、やんごとなき身分のお方ですかな?
        (余所者が混じれば、一目で見つける。その統治者は街と民を理解していた) -- 宗爛 2012-07-22 (日) 23:22:46
      • (民の声に答え手を挙げて返す様子も、統治者としての落ち着きを持っていた 知らぬ者が見れば、其れは生まれての王であると思うほどに)
        (近くで街娘が、黄色い声を挙げてよろめいた 不気味な仮面を被った将軍は、)畏敬、崇拝だ……(気を失う女を横目、息を吐くところに、声が掛けられる 一瞬わからなかった)
        え?(周囲の視線が集まる 赤い髪の令嬢は緑の目を瞬かせ、顔をあげる 面を隔てているが、目があった気がした 少しの間の後、見事なお辞儀……己の亡国の様式で……を送る)
        お初にお目にかかります、ソーラン様 私、南の国から参りました……見ての通りの旅の者、やんごとなきなど、帝国の将軍様に比べたらお恥かしい
        (発音は貴族とも取れるほど落ち着いて、表情はたおやかに 其れは、剣士としてではなく、王女として身についたものであった 宗爛には、それが感じるか) -- アベル 2012-07-22 (日) 23:30:34
      • (見事な、洗礼されたその所作をみれば、嘘偽りはないようだと判断。むしろこちらが頭を下げる)
        帝国も他国も生まれに貴賎などはありません。後から周囲がそれらに価値をつけるだけです。楽になさってください
        ここで会ったのも何かの縁。よろしければ、ゆっくりとしていってください。レムザは良い街です
        (巨大な黒い大山羊……西側ではレッサーバフォメットと呼ばれるそれにのったまま、柔らかい口調でそう続ける)
        (これは一種のプロパガンダなのだ。異郷の貴族に対して一歩も怯まず、かといってそれを蔑ろにもしない執政者)
        (そういう触れ込みの見世物なのだ) -- 宗爛 2012-07-22 (日) 23:40:24
      • (将軍の声は、予想よりもずっと優しいものだった いや、優しく聞こえるように訓練された物の声だった それは何処か、自分の今の声にも似ていた)
        (もう一度の返礼を返してから、一歩凱旋の列に進む 失敬な、という声も飛ぶが、其れを収める宗爛の兵 見事、と思う 行き届いているのだ、何もかもが 其れは、まるで舞台を見ているかのように)
        (ならば、としたたかな自分が呟く その舞台に立って見ようと)アベレンティーナ・カサンドラ・レッドフィールドと申します 宗爛将軍閣下、不躾な事をお伺いしても宜しいかしら
        この街に来るまでは、私は、貴方方帝国の噂は、良からぬ事ばかりを聞いておりましたの(隠さぬ物言いにどよめく街の人々 しかし、その中で微笑みを消さず、真っ直ぐ宗欄を見る女)
        でも、どうやら違うようだと判りましたわ 貴方様は、行商の商人にまで敬愛されているのですもの!
        (その声は、純粋なお嬢様が感動するように その声に呼応して、響く民衆の声 万歳、万歳 宗爛様万歳!!
        ……その上でお聞きしたい事がご在ますわ 宗爛将軍 貴方様は、この戦に何をお求めに この戦の果てに、何を目指して剣を握られるのかしら? -- アベル 2012-07-22 (日) 23:48:18
      • (予想以上の大立ち回りをするアベルを見て、仮面の奥で笑う)
        (とんだ食わせ者だ)
        (今まであった共和国の貴族達と明らかに違う)
        (この女は恐らく気付いていない。良くも悪くも自分が聡明すぎるという事に)
        (故にそれだけの茶番に興じるか……ならいいだろう)
        無論……民と、帝国の繁栄の為に
        (堂々と、そしてはっきりと舞台科白を紡いで見せる)
        人は別れ過ぎた。故に哀しい争いが起こり続けている
        戦でそれが解決するなどという傲慢をいうつもりはない。だが、戦をしなければ交渉の席につくことも出来ない輩がいるのならば
        私は躊躇わない。帝国と民の為に!
        (良く出来た演目には、良く出来た科白であわせてやる) -- 宗爛 2012-07-23 (月) 00:17:02
      • (民と、と言った まず其処で、この台詞を聞く者達を言葉で抱きしめる 嗚呼、成る程 『馬鹿な生み親より、聡明な育て親』だ)
        (沸きあがる喝采の声の中、冷静な目で宗爛を見つめる令嬢 それは、純粋で世間知らずな令嬢にしては強く、意思を持った瞳であった 其れを微笑ませ、淑女の最敬礼をして見せた)
        耳よりも目を信じろと言う言葉もご在ます こうしてお目にかかれた事を光栄に存じます 宗爛将軍閣下に、弥栄の御武運をお祈りいたします
        (万歳の声の中、辞する女 人混みに飲まれる前に一度振り返り、もう一度だけ、宗爛を見た そして、人々に溶ける)
        そう、御武運を……(馬車に戻る 震えがあった それは、恐れか、武者震いか、それとも不安か 判らなかったけれど)
        じいや、行きましょう 私達は、のんびりしていられなくなってしまった(あの男が、敵なのだ あの男を、敵にしなくてはならないのだから!) -- アベル 2012-07-23 (月) 00:25:25
      • (去っていくアベルの後姿を見ながら、背後に控える影に一言呟く)
        ……あの女を追え。だが、無理はするな。聡い女だ。深追いすれば手痛い火傷を蒙る事になる
        (命令を受ければ、背後の影は溶けて消える。いつものように)

        ……存外に、西には見るものが多いな -- 宗爛 2012-07-23 (月) 01:43:45
  • 黄金暦223年 7月 神聖ローディア共和国 極東 商業都市レムザ -- 2012-07-21 (土) 22:26:52
    • (宣戦布告より、数日)
      (辺境都市レムザにもまた帝国軍の足音は迫っていた)
      (帝国より使わされた軍使は1人。レッサーバフォメットに跨った異形の騎兵)
      (異国の文字の書かれた旗を掲げ、奴はこういってきた)
      「降伏しろ。さもなくば滅する。唯の1人も残さずに。塵の1つも残さずに」
      「無条件降伏するのならば悪くは扱わない。我々は総督府の設置と帝国への忠誠、そして納税の義務のみを課す。悪い取引ではないはずだ」
      (偉そうに、堂々と、奴は獣骨の下でそう囁いた) -- 2012-07-21 (土) 22:30:30
      • (実際、悪い話じゃなかったんだ。どっちにしたって辺境の俺達は諸王国から冷や飯食わされてる)
        (別に御輿が代わろうと大差なんてない。だから俺達は尻尾を振る先を変えておしまい。それで終わりのはずだったんだ。終わりのはずだったのに、ああ畜生)
        (今背負ってる御輿が悪かった。ボルジアのクソに唆されて、使節を殺しちまった)
        (無論、交渉は決裂。徹底抗戦を選んだ「ことにされた」我等レムザ防衛軍は迫り来る帝国軍に備えて今こうして城壁にはりついている) -- 2012-07-21 (土) 22:34:51
      • 「……東の物見から知らせは?」
        「ない。連絡が途絶えて丸3日だ……恐らく、もう……」
        「嘘だろ、国境沿いの要塞はどうなってんだよ!?」
        「逃げてきた連中の話だと、呪いだかなんかで要塞が瘴気で巻かれて陥落したらしい……あいつら、病まで操るってのかよ」
        「それよりも連中の弓だ、なんなんだあの冗談みたいな威力……鉄兜がまるで帽子だ」
        「怯むな、うろたえるな。どっちにしたって数じゃあこっちが勝ってるんだ。冷静に各個撃破していけば……」 -- 2012-07-21 (土) 22:52:59
      • 「敵襲ーーー! 東から大軍! 例の旗を掲げてる! 間違いねぇ、帝国軍だ!」 -- 2012-07-21 (土) 22:56:45
      • 「き、着やがった!」
        「数は!? 数はどれくらいだ!? 少勢ときいているぞ!」 -- 2012-07-21 (土) 22:59:42
      • 「しょ、少勢? 冗談いえ、あ、あれが少勢で溜まるかよ! 数は……クソ、数は……!!」 -- 2012-07-21 (土) 23:00:20
      • 「わからねぇ! わからねぇよ!! 今見えてるのは地面が4割! 敵が6割だ!」
        「蟲だ! 蟲と魔獣で水増ししてやがる! ああ、畜生! 畜生!! 人にすら殺してもらえねぇってのかよ!! クソクソオオ!」 -- 2012-07-21 (土) 23:01:46
      • 商業都市レムザ 第72王子宗爛率いる帝国軍先発分隊、六稜軍5000の強襲により、夜が明ける前に陥落
        六稜軍は制圧に際し、大蠍と大百足を多用。蟲の突進と装甲により、嫌悪感から戦意を失ったレムザ防衛隊は抵抗も侭ならないまま、血祭りに上げられたという -- 2012-07-21 (土) 23:05:12
  • 黄金暦223年 6月 大爛帝国 西端『ガルガの門』 -- 2012-07-20 (金) 22:16:09
    • (概ね予想通り、6月の頭には帝都から暗に「出兵しなければ粛清の対象とする」と書かれた文が届き、それに対応する体を示しつつ、ガルガの門へと六稜軍2000は集結した) -- 2012-07-20 (金) 22:21:05
      • まぁ……あれで恭順の体と、前線で無理が出来るほどの力はないということは中央に示す事ができたろう
        ……どちらにしろ最前線に違いはないがな -- 宗爛 2012-07-20 (金) 22:23:35
      • 殿下。本隊より伝令です。斥候を勤めて欲しいと -- 六稜兵 2012-07-20 (金) 22:47:09
      • ふん。撒き石になれということか……まぁいいだろう
        全軍通達。半刻後に出立する
        本隊にも同じように伝えろ -- 宗爛 2012-07-20 (金) 22:48:31
      • ……気にいらん状況ではあるが、まぁいい
        これは好機でもある。全てを成す為の。爛の柵より脱するための……
        強いるのならば強いればいい。代わりに俺はその全てを利してやる
        (仮面の紅濁を揺らして、大山羊を駆る) -- 宗爛 2012-07-20 (金) 22:56:46
  • 黄金暦223年 5月末 大爛帝国 南方辺境都市 六稜 執務室  -- 2012-07-20 (金) 21:04:19
    • (初夏。徐々に気温も上がり始め、同時に気化した水銀により汚染が拡大し……いよいよ国政が傾き始めたころ……それは来た)
      (一様に異形の獣骨装具を纏った急使達……帝都進駐軍の兵士より渡された、「穣」の朱印が捺された伝令書)
      (誰もが知り、誰もが畏れ、誰もが固唾を呑んで受け取る極秘文書)
      (皇帝勅命状である) -- 宗爛 2012-07-20 (金) 21:08:06
      • ……ついに来てしまったか(一通り内容を読み、額に皺を寄せて大きく溜息を吐く)
        (皇帝自ら記したその書状には、はっきりと、どう読んでも曲解できないようにしっかりとその旨が)
        (大西侵の旨が書かれていた) -- 宗爛 2012-07-20 (金) 21:13:42
      • ……浮かぬ顔だな。
        勅命が余程本意ではなかったと見える(部屋の端で顎を上げて狗面の者が指摘する) -- 狗面 2012-07-20 (金) 21:20:35
      • 俺は振り子が此方にふれている乱数が嫌いでな
        ……特に7割方勝てる勝負というものを一番信用していない
        これが正にそれだ。そしてその乱数の振り子をこちらに振れさせるために使われるものは何か?
        ……俺の兵の命だ
        面白いわけがない(そう捲し立て、すっかり温くなった茶を一気飲みする)
        ……狗面。準備は出来ているか? -- 宗爛 2012-07-20 (金) 21:26:34
      • (面の下で嗤い)愚問が過ぎるな。闘争の中にあってこその生だ。
        (双槍を両手に取り振る)今は理由は問わんでおこう、天秤がこちらに傾いているのであれば錆びゆく身を研ぐには丁度いい。
        此度の戦、義はないが興は起こせそうだ。
        臣民や兵の犠牲を少なくしたいと願うのであれば、せいぜい適解を命じるのだな我が主よ。 -- 狗面 2012-07-20 (金) 21:39:47
      • ふん。お前が聞かずとも答えてやる。簡単なことだ
        俺は「まだ」損も、賭けもしたくないというだけのことだ
        そして、命令については安心しろ。お前も知ってのとおりのことだが俺は……
        (6つ目の仮面を被り、外套を羽織る)
        やる以上は勝つ
        積み込むぞ狗面。兵にも準備をさせろ
        ……6月には出立する。恐らく、その頃には中央から今度は「脅し」がくるだろうからな -- 宗爛 2012-07-20 (金) 21:49:31
      • ……心得た。
        此度は又、或いは長らくの平穏の中にあったがゆえに槍の用途も忘れているやもしれぬ我が主にその使い途を思い出させるためにも。
        (槍を背中に背負い)この身、再び物言わぬ弌つの槍となろう。
        有用に、そして無用に遣え、主よ。
        ……好ましいほどに剣呑な話だ。兵にも伝えておこう。 -- 狗面 2012-07-20 (金) 22:05:51
  • 黄金暦223年 4月 大爛帝国 南方辺境都市 六稜 とある建物の冷たく広い回廊

    (宗爛の耳に入る「薬士中隊長が新任の挨拶に参りました」との取り次ぎの声)
    (薬士とは衛生兵と工兵を兼ねる、特殊な兵科である。つい先日、水銀中毒で死んだ前任の隊長に替わり、後任の男が六稜の長・ 宗爛皇子に挨拶にやって来た……)
    (……といっても謁見の間で改まって、という形式ではなく、軽く面通しのようなもの)
    (しかしその顔……体格には見覚えがあるかもしれない。色の白い女の処で雑用係のようなことをしている姿か、あるいは戦地や粛清地に於いて鉱毒を正確に敵陣に流している姿を)
    蔡 薄荷(ツァイ ハッカ)と申します。以後お見知りおきを
    また水銀害については充分なご配慮をお願いしたい。我が隊も1割の隊員が従軍不能になりました故
    (片方の拳を包むようにもう片方の手を添え、恭しく首を垂れる巨体) -- 薄荷 2012-07-20 (金) 01:20:43
    • (回廊の先。謁見の間。すっかり彩りの失せた庭園を臨みながら、豪奢な朱椅子に腰掛けた皇子が溜息をつく)
      ……どこも大変なようだな。わかった。防毒布と鵬を支給する
      非番の際は除染に勤めてくれ。出来る限りの支援はさせてもらう
      ……我が六稜でも水銀汚染の影響は大きい。汝等、薬士の活躍の場は益々もって広くなるだろう
      今後の働きに期待させてもらうぞ
      (そういえば、どこかで見た顔をおもったら……占い師の知己か)
      (なら、何かと都合がいいな。裏を探る必要がないのはありがたい話だ) -- 宗爛 2012-07-20 (金) 01:35:32
  • (獣舎に来れば、草を片手にあどけない笑顔で名前を呼ぶ)黒咲……こっちいらっしゃい -- メルセフォーネ 2012-07-17 (火) 23:32:47
    • (黒い大山羊はその巨体を揺らして、ゆっくりと草を食む)
      (巨体の割りに食事はゆっくりとして落ち着いている。それだけ馴れているのだ) -- 2012-07-17 (火) 23:46:23
      • (食事をするところを見ながら、非常に楽しそうに そして何処か満ち足りたような幸福感の含まれた笑顔でそっと頭を撫でる)
        黒咲は可愛いわ……ふふ、良い子ね 大人しくてこちらの言葉が分かるような賢い子だし…… ね。黒咲 -- メルセフォーネ 2012-07-17 (火) 23:52:22
      • ここに居たのか
        (背後から現れるのは、珍しく装具を外している宗欄の姿。獣舎にはラフな格好でくることが多い)
        暫く姿を見なかったが、ここに居座っていたとはな
        まぁいい。蹴られないように気をつけろ
        (そういいながら、黒咲の背をやさしく撫でる) -- 宗爛 2012-07-18 (水) 00:09:54
      • 殿下……
        (声をかけられれば黒咲を愛でる手を止めて一歩下がると頭を垂れる)
        (珍しくラフな格好である事と、黒咲と遊んでいる事にお咎めが無かった事から、小さく「はい」とだけ返事を返すと黒咲へとまた一歩歩みよりそっと撫でた)
        (……けれど、その手は先程よりぎこちない。宗爛が傍に居る緊張もあるのかもしれないのだけれど) -- メルセフォーネ 2012-07-18 (水) 00:18:06
      • (その様をみれば、呆れたように溜息を吐き)
        俺のことは気にするな。仕事をこなしている以上、非番のお前が何をしようが俺は何をいうつもりもない
        (そのままどさっと干草の上に寝転がり、目を閉じる)
        寝る。その間、黒咲の相手をしていろ。疲れたら帰れ。命令だ
        (それだけ言い放って横になる。ようするに山羊と戯れて飽きたら帰れといっているだけなのだが) -- 宗爛 2012-07-18 (水) 00:23:19
      • (飽きれたような溜息。何処か咎められたように感じてか、小さくまた「はい」とだけしか返事を返せなかった)
        (顔が見られないのか、下を俯く……が、宗爛が命令という名の「遊んでていい」の一言に振り向くが、目に入ったのは横になっている殿下)
        ……ありがとう、ございます
        (ぎこちないお礼を、少し口元に微笑みの見える表情で返して、黒咲に草の餌を与えたり撫でたりを堪能して、日が落ち始めた頃に帰っていった) -- メルセフォーネ 2012-07-18 (水) 00:34:07
      • (眠ったフリをしながら、配下が帰った頃に起き上がり、黒咲を撫でる)
        ……そうか、嬉しかったか。珍しいな
        アレも苦労している女のようだ。お前は優しくしてやってくれ
        (親友にそう告げて、共に眠った) -- 宗爛 2012-07-18 (水) 00:56:45
  • 黄金暦223年 3月 大爛帝国 南方辺境都市 六稜 軍事会議室 -- 2012-07-17 (火) 21:16:22
    • (六稜、軍事会議室。幾人かの役人・軍人が鼻を突き合わせている)
      (会議の議題は今をしてもまだ命ぜられていない遥か彼の国への西侵についてである)
      (過激派の旗印とされている攻撃的思想を持つ議員が口角唾を飛ばしながら宗へと言葉を叩きつける)
      では、この後に及んで未だ身中の蟲を潰しておけと言うのか、中央は!
      西国が戦の混乱の中にあるのならば、迷わずそれを叩くが定石であろうが!!(憤懣遣る方無い怒声が狭い会議室に響く) -- 2012-07-17 (火) 21:41:44
      • 静まれ
        (静かに、それでも会議室全体に響く厳かな声色)
        (皇帝の血を引くが故になせる業といわれているが……実際は動物感応の応用である)
        西の豊かな地を得るためには、まずはガルガの門より広がる荒野を越えなければならない
        それを成す為には我々だけでは力不足だ。中央の力がいる
        そして……中央はその判断を未だ下していない
        (といっても、遅かれ早かれ西侵に舵をきるであろうことは皆心中で理解している。無論、宗欄とてそれに違いは無い)
        ……今我々が出来る事をしろ
        『次』……直ぐ行動に移れるようにだ。いいな? -- 宗爛 2012-07-17 (火) 21:47:38
      • ………ッ!! くっ……!!
        (冷淡にして反論を許さぬ言葉、加えて感情ではなく理論で弁も封じられ、まるで空気の吸い方を忘れたように顔を赤くする)
        (押さえつけられた怒りは矛先を僅かに変えた)
        所詮中央が傀儡か……! 機の読み方も知らぬ若造がッ……!(歯の間で噛み潰すように呟く)
        私は認めておらぬぞ皇よ、ふらりと姿を晦ましたと思えば余所者を侍らせおって。
        常に面を被り我らが素性も分からぬ者を側に置くなど我ら臣民を何だと思うておるのか……!
        (怒りに顔を赤くしたまま震える指先を背後に立つ狗面の者に突き付ける)
        そもそもが神聖な会議に獣の皮を被ったまま同席していること自体、我々に対する不敬ではないか!! 横暴が過ぎるであろう皇よ!! -- 2012-07-17 (火) 22:04:57
      • ………。
        (指摘されたが、特に命もないため、聞こえていないかのように宗欄の背後に立ったまま微動だにしない) -- 狗面 2012-07-17 (火) 22:05:34
      • 今その話は議題と何の関係も無い話だ。論点を摩り替えて無駄に会議を長引かせる事が目的というのなら……お前にはもう席を外してもらうことになるが?
        (有無を言わせぬ強い口調でそう告げる。つまらないやっかみなど聞く耳持たないと)
        帝国軍への登用に必要なものは実力と忠誠心の二つのみ
        少なくとも、之はその両方を持ち合わせている。忠誠が俺やお前にではなく、戦に向いているというだけの話でな…… -- 宗爛 2012-07-17 (火) 22:17:36
      • ……不敬をついでに、主の言に付け加えるのであるなら。
        (溜息と共に狗面の顎を開き、顔の一部を露出させる。暗い空間のその先を、議員各員に見えるように)
        (幾つかの呻くような悲鳴が上がり、狗面の下に隠した表情だけで嗤う)
        この爛れた顔を衆目に晒せと仰る崇高なる露悪主義をお持ちで、それが敬に繋がるのであればいくらでも晒しましょうが。 -- 狗面 2012-07-17 (火) 22:28:37
      • ぐ……くっ……ッ!!
        (その暗闇の先にどんな地獄を見たのか、議員の顔色が徐に曇る。反論された苦渋を更に煮詰めたような表情をして悔しげに呻いた)
        (吐き気すら催す醜に当てられたのか、顔を青くしたまま元いた席に座る)
        (気勢を削がれた各議員の中、唯一人その狗面の下を最初から知っていた宗爛のペースで、議題は続いていく) -- 2012-07-17 (火) 22:28:56

      • (会議後)
        (会議室の外の回廊で、宗爛の後ろから狗面が声をかける)
        ……他人(わたし)を、政の道具にしてくれるな。
        (くだらない茶番に付き合ったとばかりに嘆息し、歩き出した宗爛の後ろに侍る) -- 狗面 2012-07-17 (火) 22:29:38
  • 使えるものは全て使う
    俺とお前の数少ない共通認識がそれだろう
    (振り返りもせず、いくらか彩りの衰えた庭園を見ながら呟く)
    ……狗面。実際、お前は西侵についてどう思っている?
    勝算はあると思うか? -- 宗爛 2012-07-17 (火) 22:39:31
  • (鼻で哂い)気勢を殺ぐ先陣を切ったと思い、無聊の慰みとする身にもなれ、主よ。
    さあな、私はこの辺りの地理や情勢にそれ程詳しいわけではないが……。
    西侵を是とする議員の言い分も理解は出来るし、六稜にもその気運が全くないなどと寝言を言うつもりもない。
    ただ今の「騒乱の最中」というローディアの状況は帝国にしてみれば余りに芳しい匂いを放ち過ぎている。
    東ローディアの施政者が自らの丸出しにした尻に噛み付く狗の存在も気付けぬ糞戯けであるという前提があるなら喜んで噛み付こうが、
    それが無い以上、芳しいのは匂いだけで味は悪かろう、今西侵の号令を中央より賜れれば個人としては二の足は踏むだろうな。
    ……後ろから逼迫した状況に押し出される形で戦場に出るのは気に食わん(つまらなそうに言う) -- 狗面 2012-07-17 (火) 22:56:05
  • フッ。狗にしておくには勿体無い洞察眼だな(世辞でもなんでもなく、素直にそう云う)
    だが、好む好まざるに関わらず状況は動き続ける
    見ろ。狗面。俺の治める地の有様を(そういって、回廊から眼下に広がる領邦の有様を見せる)
    (未だ安寧の中にあるとはいえ、明らかに以前よりも上がる煙は減り、町から人は減っている)
    (門戸を閉じた店も町外れに散見されるようになってしまった)
    戦はいつでも強いられて行うものだ
    今、我々はそれを強いられようとしている
    ……帝国という器から民の血が溢れて久しい
    もし、西侵の際に二の足を踏まねばならない状況に我が軍があるのなら……そうならないようにしておけ
    少なくともお前の配下には徹底させろ。いいな? -- 宗爛 2012-07-17 (火) 23:07:08
  • 狗だからこそ鼻が効くのであろうな。
    (自分で言った冗談が面白くなかったので不機嫌に哂い)
    ……不自由な自由だ。せめて戦場には華があることを願うばかりだ。
    (小さく一度だけ嘆息し、それを最後に姿勢を正す)
    ……了解した、我が主。
    (言葉に次ぐ二の言葉はなく、また自身の主も鬱屈の中にあることを察し、一礼を以って見送った) -- 狗面 2012-07-17 (火) 23:24:42
  • いつも、すまんな……
    (普段は心中でだけ告げる礼を珍しく言葉に出して短く告げる)
    (それだけ、状況は切迫しているということなのだろう)
    (黄金暦223年 初春 蕾を閉じたまま立ち枯れる桜を見ながら宗欄は予見していた)
    (そう遠くない未来……この日々すら平穏であると惜しむ日がくると) -- 宗爛 2012-07-17 (火) 23:44:13
  • 黄金暦223年 3月 大爛帝国 南方辺境都市 六稜 -- 2012-07-17 (火) 21:16:22
    • (執務室。額を左手で抑え、目の下にクマを作りながら右手でずっと書類を整理している)
      (先の震災の影響は六稜にも及び、特に東の穀倉地帯が水銀にやられてしまったのだ)
      (農民の保護は無論のこと、除染、食料確保、流通回復、同時に反乱した都市の粛清と、やることは山積みだ)
      ……狗面、占い師、どちらも出払っているようだな
      ったく、面倒事おしつけよってからに…… -- 宗爛 2012-07-17 (火) 21:20:06
      • (最初は中央の穀倉地帯を治めている轟欄を頼る事も考えたが……貸しを作りたくないし、何より既に中央では夥しい数の農民が粛清されたと聞いている。文を送る気にすらなれない)
        (喬爛の虎塞は決して食料豊富といえるところではないし、戦争屋のバトゥアなどは論外だ)
        (他にも知己は何人が思い当たるが、どこも自領の内政整備に手一杯で、むしろ向こうから此方に救援を乞うところも多い)
        (林業と蟲業が主産の六稜は確かに余所に比べれば幾らかまだ豊かではあるが……だからといって八方手を差し伸べていられるほどの余裕があるわけでは決して無いのだ) -- 宗爛 2012-07-17 (火) 21:25:18
      • こんなときに飛姉さんや、フォウ兄様がいてくれればな……(そう、つい弱音を吐いてから、頭を振る)
        (ありえない。特に後者はありえない)
        ……我ながら疲れがたまっているようだな -- 宗爛 2012-07-17 (火) 21:28:03
  • 黄金暦223年 1月 大爛帝国 南方辺境都市 六稜 -- 2012-07-16 (月) 12:43:41
    • (軍団の編成をしながらも、宗爛ははっきり言えば乗り気ではなかった)
      (粛清の為の申枯侵攻。別にそれ自体は構わない。問題は相手の規模だ)
      (如何に弱小とはいえ、相手は腐っても皇族。普段相手する豪族氏族の土地を奪うときとはワケが違う)
      (以前にとある皇子の土地の粛清の為、遠征したこともあったが……酷い戦だった。本人には間違ってもいわないが、狗面の一騎当千の働きが無ければ敗走していたのは間違いなくこちらだったろう)
      ……今回も、多くの兵の血が流れるのか -- 宗爛 2012-07-16 (月) 12:50:20
      • (兵士たちにもいくらか不安の色が見え隠れしている。当然だ。今回は皇族1人が相手ではない。なんと2人だ)
        (1人は総督である亥爛。もう1人は……)
        宮廷を追われた稀代の大呪術師……程観華とその娘……爛煌
        (得体のしれない呪術が相手ともなれば、兵達がおびえるのも無理のないことである。そして、それを抑えるためには……自分が鼓舞してやるしかない)
        (やれやれ、これも指揮官の……いや、扇動者の仕事か) -- 宗爛 2012-07-16 (月) 12:59:50
      • (6つ目の仮面をつけて、総督府の見晴らし台へとあがり、眼下で出立の準備を続ける兵達に向けて、吠える)
        精強にして屈強なる我が六稜の兵たちよ! いよいよ申枯粛清の日取りも近くなった!
        出立の準備も各々進めてくれていることだと思う!
        かの申枯の地を治めているのは諸君等もしっての通り、我が胎違いの兄! 第54皇子ツァサン・ショールガ・亥爛である! 奴は愚かにも皇帝陛下より下賜された地を穢し、枯渇させ、あまつさえ中央への反乱を目論んでいる!
        (反乱の咎についての真偽は定かではないが、この際そんなことは問題ではない。粛清することが決定したことには何の違いもないのだ)
        諸君等の遠征を支援するため、かの天壌帝はもとより、第10皇子轟欄様も激励の文と共に物資を送ってくださっている! 兵糧は勿論のこと、馬も、蟲も、薬も、全て揃っている! 今たりないのは何か、わかるか?

        諸君等の覇気だけだ!

        遠征より戻ったさいの褒美は今まで以上の破格が約束されている! 無論、諸君等の為にだ!

        それが欲しいのなら闘え! 名誉の為ではない、国の為でもない、まして私の為にでもない!

        己が欲望を満たすために闘え!!
        その為の全ては準備した!!

        (程なくして、歓声があがり、鬨声があがり、帝国と宗爛を讃える声が沸きあがる)
        (我ながら……自分は酷い道化だと思う)
        (いくら前線にでようと、いくら兵士を慮ったフリをしようと)
        (結局死ぬのは自分ではない。今鼓舞した兵士たちだ)
        ……割り切っているつもりなんだがな
        (小さく呟いて、また執政室ではなく獣舎へと消えていく。唯一心休まる、友の元へと) -- 宗爛 2012-07-16 (月) 13:49:44
  • 黄金暦222年 12月 大爛帝国 首都 爛京 とある回廊にて -- 2012-07-15 (日) 00:35:11
    • (初冬。それでも、今年は特に冷える。外套なしでは出歩けない厳冬だ)
      (雪を掻き分けるのにも苦労するこんな時期、わざわざ強行して京にまで上がったのには当然わけがある)
      (皇子皇女、そして豪族が今この爛京には無数に集っている。こんな時期にわざわざ自分の統括地をほうっておいて此処に来る理由なんて、当然一つしかない)
      (そう、天壌帝……皇帝陛下直々のお呼び出しに応える為だ) -- 宗爛 2012-07-15 (日) 00:40:12
      • (自分から呼び出しておいて、皇帝陛下自ら顔をだすわけもない。側近と近衛がわざわざ読める人間の限定される、旧書体の字で書かれた告知文を激励と共に渡してくる)
        (内容は至って単純にして明快)
        (そう、いつも通りの粛清の命令だ。しかし、今回はワケが違う)
        (今回の粛清地は、以前に既に一度粛清を受けている土地……つまり……)
        ……忠臣を置いても御しきれない土地だったというわけ、か…… -- 宗爛 2012-07-15 (日) 00:47:08
      • (一度目の反乱なら、仕方がない。領民が領主に唆されただけなのかもしれないし、領民の自主決起だったとしても、帝国式の粛清後なら領民ごといれかわるのだから何の問題もない)
        (しかし、2度目の反乱はワケが違う。一度粛清した後についた総督、もしくはそこの領民が決起したということは……つまり、それくらいにどうしようもない土地か、そうでもなければ、領主がどうしようもなく野心の強い人物で、尚且つ中央の世情をある程度しっている人物であることを示している)
        (今回の粛清地はつまり……どこもかしこも再粛清地というわけか。だから早馬を走らせたくなかったんだな) -- 宗爛 2012-07-15 (日) 00:52:34
      • (粛清の頻度が上がっていることに危機感を覚えないモノはいない。ゆえに、内々に処理したいがためにこの面子を集めたのだろう)
        (みればどいつもこいつも下位揃い。粛清のことを吹聴したところで信憑性を生むことが出来ない立場であり、同時に粛清後の土地を中央から下賜されて尚、弱小という他ない勢力)
        (ゆえにこの命令を断る事もできない。わざわざそういう奴らだけを集めたというわけだ)
        (さながら、ゴミ掃除屋……支配階級とは名ばかりの、使い捨ての外様の集まりだ)
        (まぁ、いい。馴れている)
        (考えても仕方がない政の機微。それを一先ず頭から追い出して、指令書に目を落とす)
        (次に俺が担当する粛清地……その名は……)
        第54皇子ツァサン・ショールガ・亥爛 直轄地方都市 申枯 ……か -- 宗爛 2012-07-15 (日) 00:57:54
  • 『ああ!うっさい!!あんた何度、弱音吐けば気が済むの!?』
    狭い抜け穴とも言えないような、ミミズの掘った穴みたいな土中の穴の中で。
    幼き日の宗爛の手引いて。泥だらけで、もう二度と使い物にならないだろうという程に、伸びきった腕を引っ張って。
     黒髪に青い瞳、およそ帝国中のどの民族にも見ない姿の少女は笑った。
    『もう少しだから、がんばって。あなたに本当の世界を見せてあげる』

    大爛帝国首都、皇帝の住まう内城の壁の地下を掘り進み、夜陰に乗じ、首都郊外の原野へと、
    出でようとするこの小さな闖入者は。大爛帝国第72皇子「宗爛」と大爛帝国第63皇女「飛爛」その幼き日の姿であった。 -- 2012-07-05 (木) 11:14:40
    • 『ひぐっ……えぐっ……』
      ただ後ろをついていくだけだというのに、それでも闇と泥に塗れた細い抜け道を往く事は、まだ幼い少年にとっては不安そのものでしかなかった
      帝都に無数にある、非常時に皇族が逃げるために使われる脱出用の秘密通路。ここはその一つ
      ……といっても、すくなくとも自分たちが生まれてから使われたことはおろか、点検されたことすらないであろう帝都のそれだ。何時崩れてもおかしくはない
      ロクに返事もできず、ただ怖い、帰りたいと呟きながら、黒い子山羊を大事そうに抱いて飛爛についていく -- 宗爛 2012-07-05 (木) 11:25:06
      • 『ぷはぁ!』
        せまい穴倉の空気をさも鬱陶しそうに吐き出した飛爛の声が、宗爛にも聞こえる。
        二つ三つばかり年上で、成長期の男女の体格差の習いの通り。
        飛爛が、半ば無理やり宗爛の腕を引っ張って連れ出したのは、大爛首都、城壁の外側。
         満月の照らす荒野だ。 -- 飛爛 2012-07-05 (木) 11:34:27
      • 『……ひっ!』
        突然開けた視界に、つい悲鳴を上げる。薄暗い穴倉から外に出れば、そこは例え夜でもひどく明るく感じた
        月明かりに照らされて、地平線の向こうまで荒野が広がっている
        『……広い』 -- 宗爛 2012-07-05 (木) 11:42:43
      • 『広い?』
        皇族のみに与えられる高価な絹で編まれた子供服の膝と尻についた土を
        ぱむぱむ、と叩き落としながら飛爛は、今だに目をぱちくりさせている宗爛に向き直る。
        『本当に広いのはここなんかじゃない』
        そういう、飛爛の背後に巨大な黒い影が立っていたのはいつの間だろうか。

         「羽音も立てず、巨体を獲物の元へ滑らせる」その例えの通り、飛爛の背後大きな影を落として
        たたずんでいたのは、カタクァの民のみが乗り、翔るという巨鳥シャツァルの姿。
        『その羊ちゃんは置いてきなさい、空の上で落っことしたくないでしょう?』
        勝気に笑う飛爛の背後で満月の光を浴びて羽を広げた巨鳥の姿は、青空の蒼よりも
        まばゆく光をその羽の端に光らせた。 -- 飛爛 2012-07-05 (木) 11:53:28
      • 『……おおきい』
        宵闇に怯え、広漠さを怯え、そして目前の少女にすら怯えた少年……しかし、目前の巨鳥に怯えることはなかった
        闇を切り裂くように夜空から舞い降りたシャツァルの姿をみて、目を輝かせる
        『や、やだ、黒咲もつれてく……大丈夫、黒咲は暴れないから平気。ね? 黒咲』
        小さく語りかければ、一声か細い声でメェと鳴く子山羊。本当に会話しているかのようにすら見える
        蒼瞳に紅瞳を交差させて、あとは誘われるままについていく -- 宗爛 2012-07-05 (木) 12:03:13
      • 『・・・』
        思いがけない宗爛の言葉に、飛爛は一瞬黙った。
        『いいわ、じゃあこのアニド、あなたとその羊ちゃんに巻いてあげなさい、骨盤の当たりに巻くのよ?』
        そういって、巨鳥のまたがるというか、正座するような形で飛び乗った飛爛は
        巨鳥の背に乗せられた馬のものよりはるかに頼りない蔵と、その蔵についた
        皮の帯を宗爛に指し示す。
        装着に難しいことは無いだろうが。
        『いい?どんなに地上が離れても決して羽や背中の毛をつかんじゃだめよ?』
        用意の済んだ宗爛に、そんな言葉をかける飛爛は、これからこの月夜の草原の斜面を駆け下り、この巨鳥、シャツァルを飛ばして見せようと言うのだ -- 飛爛 2012-07-05 (木) 12:12:14
      • 『う、うん、わかった、ありがとう』
        そう答えながらも、未だ不安そうな顔でついていく
        黒山羊を手放したくない理由は、やはり未だその胸中に恐れが渦巻いているせいなのだろう
        しかし、鳥で空を飛ぶということには幼いながらも興味があるようで、おっかなびっくり飛爛につれられてついていく -- 宗爛 2012-07-05 (木) 12:17:03
      • 飛爛は巨鳥の背の上、鞍も命綱もつけずにまたがった飛爛の背後で
        宗欄が黒い子羊と一緒に、おっかなびっくり、巨鳥の鞍の上に乗っているのを見た。
        『それじゃあ・・・いくわよー!』
        掛け声と供に、飛爛と宗爛と羊を乗せた巨鳥は丘を下って加速した。
        遥か地平の果てまで続くと、ローディアの詩に謡われた城壁が、満月を受けて
        煌々と照っている。蒼く静かな月夜と満天の夜空は美しく・・・。
        『・・・・・・・・・飛ばないわね』
        十数度目の離陸に失敗して、丘のふもとにたたずむ、皇女と皇子と羊を乗せた巨鳥の姿があった。 -- 飛爛 2012-07-05 (木) 12:33:41
      • 数度目の離陸失敗。暫く身をこわばらせ、緊張した面持ちでその様子をみていた宗爛だったが
        『……くっ』
        『ふふ、あはは、はははははは!』
        しまいに、笑い出す
        『ははは! おねーちゃん、飛ぶはずないよ。だってこの子ずっと痛がってるもの』
        『右脚が痛いっていってる、見てあげて』 -- 宗爛 2012-07-05 (木) 12:44:50
      • 意気込んで連れ出した手前、格好がつかず飛爛はぐぬぬ・・・という顔をしていた。
        『え、ほんと!?やだ、怪我しちゃったの!?』
        あわてた飛爛は巨鳥の背から飛び降りた。まだ風切羽も生え変わったばかりの子供の鳥とはいえ
        その背丈はすでに馬よりも高いが、まったく高さを恐れる様子はなかった。
        『こっそり連れ出した上に怪我させたら縛りあげられるわ!?』
        巨鳥の腹の下から慌てた飛爛の声がする。
        『真っ暗で何も見えないー!』 -- 飛爛 2012-07-06 (金) 04:23:57
      • 『大丈夫、右足の、爪の間に小石が挟まってるだけだよ。それでちょっと不機嫌なだけみたいだから、とればきっと飛んでくれるよ』
        まるで我がことのように暗闇の中で語り、飛爛を促す
        そこに既に怯えはなく、声色は喜色を帯びていた -- 宗爛 2012-07-07 (土) 00:22:26
      • 言われた通りに、腹の下を手で探ってみれば果たして巨大な鍵爪のついた指の間に、ざらざらしたやすりのような巨鳥の
        肢の感触とは異なる物があった。
        後肢にも羽をもつシャツァルの足指は前方に2本と後方へ1本伸びたY字型をしている。
        他の鳥が体重を支えるのに使う指の1本が羽の骨格になっているのだ。
        巨体を支えるため残った指は太く肉質なごわごわしたバットで。その指の間に
        握りこぶしほどの石ががっちりと挟みこまれていた。
        『・・・あった!これね、しゃがんでココロア』
        巨鳥の指は空中で獲物をしっかり掴むために、足を持ち上げた状態でぎゅっと丸くなる。
        わずかに手綱を引いて飛爛が声をかけると、巨鳥は前傾姿勢をとった、地面に押さえつけられるように
        足の指が広がり、挟まっていた石を取り外す事ができた。
        『整地してないところでは気をつけないとだめね、宗はすごいね、シャツァルを見たのは初めてでしょ?よく言葉わかったね』
        ぽーんと放られた石が、暗い草原のどこかに落ちてボテッと音を立てる。 -- 飛爛 2012-07-07 (土) 04:11:36
      • ふとほめられて、嬉しそうに、はにかむように顔を赤らめる
        この特技のことで褒められたことなんて、今まで殆どなかった。親ですら褒めてくれなかった
        だから、とってもこそばゆくて……だから、咄嗟に……
        『うん、彼らは……人と違って、騙らないから』
        思い出さなくてもいいことを、思い出して
        消え入るような声で、そう答える
        『真っ直ぐで、素直だから……人よりよっぽど良く分かる。分かってくれる』
        宮殿で、はっきりいってこの皇子と皇女は浮いていた
        かたや、羊にしか心を開かない、妾の子
        かたや、辺境部族の血を受けた異端児
        どちらも、普段語り合う相手は人ではなく……獣であった -- 宗爛 2012-07-07 (土) 04:39:26
      • 『ふむぅ、人の心も見えたりするのかしら…うん、じゃあ私宗の事かわいそうな子とか思うのはやめるわ』
        ふたたび巨鳥の背へ飛び乗って、飛爛は笑った。宗爛へ向き直るその笑顔の横で
        ふわりと広がった長い髪が月光を受けて銀糸のように煌いた。
        『同情されたり恩着せがましくされるの、嫌でしょ、だから全部はっきり言うわー』
        『今日連れ出したのはね、なんかいっつも、隅っこの方でうじうじってしてるの見たらこう・・・イラッと来てね』
        どことなく、似た境遇を持ち、歳も近いことから興味が沸くのも当然として。
        この皇女にしてはお転婆にすぎる小娘は、そんなことを考えていたようだ。 -- 飛爛 2012-07-07 (土) 05:12:42
      • 『そこまで細かいことはわからないよ。怒ってるかなとか、哀しいのかなとか、その程度のことが少しよく分かるだけ』
        歯に衣着せない、胎違いの姉の言葉はその当時の俺にとってはとても新鮮で、とても気持ちがいいもので
        気付けば、よく後ろをついていっていた気がする
        あの日も、真白い月の下で輝く彼女の髪は絹よりも細やかに見えて
        キラキラ輝く月明かりをその身に受けて振り返るその姿は……まだ小さな俺には、その矮躯もとても頼もしく見えた
        手を差し出されれば、もう躊躇う気持ちなんてあるわけもなくて
        ただ、導かれるままに、仔山羊と一緒に巨鳥の背にのっていた -- 宗爛 2012-07-11 (水) 09:19:27

      • つまる所、飛爛の予想はてんで外れて、早とちりで的外れなことを言ったわけだが。
        そんな事はまったく気にしないようで。
        『よかった、少しは元気出たようね』
        高くて暗い壁の向こう側で、うじうじとしていた宗爛がはっきりと言葉を交わしてくれる事を
        ただよろこんでいた。
        『あの壁の向こうは、嫌な奴ばっかだけど、全員が悪い奴じゃないしさ、ほら私みたいのもいるし』
        『・・・でもやっぱり、おかあさん居なくなっちゃったの寂しいのかな』
        ココロアと呼ばれた巨鳥が再び小高い丘の上で足を止めた。
        暗い雲が風に吹かれて足早に月の前をかけぬけている。 -- 飛爛 2012-07-13 (金) 00:24:04
      • 母の話ともなれば、その顔が曇るのも当然だった
        凡そ幸せとはいえない死に方をした母。思い出せば自然と目尻には涙が浮かぶ
        それでも、少年はなんとか顔をあげて答えた
        「大丈夫……死んだ人は、もう二度と帰ってこないから……もう、大丈夫。それに、まだ黒咲もいてくれるもの」
        大事に抱き上げたままの仔山羊をみてそういえば、笑顔を見せる
        無理やり作り上げた笑顔。本当は今だって泣き出したい。でも、それをできない。できるわけがない
        目の前の、胎違いの姉だって同じような思いをしているのだ
        自分だけ、泣き出すなんて出来るわけがない
        強がりでもなんでも、そのときはそう思ったんだ -- 宗爛 2012-07-13 (金) 15:58:45
      • 『泣きたいときは泣いたっていいのよ』
        最初に泣くなといいながら引っ張りだしておきながら泣いてもいいぞと言い出す胎違いの姉
        おかしな奴だった。健気にも幼子が気丈に振舞っているというのに。
        『ぬー、こういうの何て言うんだろう、そうやってむりやり気持ちを押し込めてる
        みたいなの見てるとなんかこう・・・』
        宗爛の肩をつかむ手に力がこもる。彼女は本気で憤っているようだった。
        『でも別にあなたが悪いわけじゃないんだからね!』
        彼女は自分の事以上に、小さな子供ですら心のままに生きることを許さない世界に
        腹を立てていたのかもしれない。

        雲が切れて、再び蒼白く光る荒野が地平の向こうまで広がる。その瞬間、羽を大きく
        広げたココロアが身を低くして斜面を駆け下り始めた。
        ぐんぐん加速していく、今までの滑走よりも段違いに速い。最速の騎馬の横を通り
        すぎていくよりも速く景色が後ろへと追いやられていく。
        耳元を過ぎ去る風の唸りが一瞬途絶えた後、二人の足元から地面が遠ざかり始める。
        二人と1匹を乗せたココロアの6枚の翼が大きく風をはらんで高く高く舞い上がっていく。 -- 飛爛 2012-07-14 (土) 01:16:56
      • 素直で、真っ直ぐな言葉
        初めて飛ぶ空。夜空から眺める帝都の光は、まるで空に浮かぶ星々のそれのようにも見えた
        そんな大地の夜空を仰ぎながら、そう語る姉の姿は、真っ直ぐで、嘘偽りなくて
        打算も、思惑もなく思ったことをそのまま言葉にするその清々しさは、今眼前に写るどんな絶景よりも眩しくてbr;ただ、その蒼穹のような許容の言葉を前にして
        ただ、そのときはそう伝える事しかできなかった
        震える言葉で、熱くなる胸を押さえながらただ一言
        『……うん、ありがとう……お姉ちゃん』
        そう、搾り出すように伝えた
        今度は、もう、溢れる涙を我慢したりはしなかった

        そんな、大昔の記憶 -- 宗爛 2012-07-14 (土) 20:16:00
  • (ある日の事。宗爛が治める六稜に怪しげな一団がやって来た)
    (六稜での調査活動の許可を得たいというが―)
    …お初にお目にかかります。殿下におかれましてはこの度も増々ご機嫌麗しく大慶至極に存じます
    私は古代文明調査機関―間史廼把の長を務めております、那岐李と申します
    (男は頭を垂れ、膝をついたままの姿勢で恭しい挨拶の言葉を述べる)
    この度は、殿下が治めておられますこの六稜での史跡調査の許可を頂きたく参じた次第でございます
    (変わらず頭は垂れたまま。極めて丁寧な。言ってしまえば仰々しい言葉をスラスラと述べてみせる) -- ナギリ 2012-07-05 (木) 03:51:22
    • (六稜総督府。その謁見室。豪奢な朱椅子に腰掛けた若き支配者は一瞥で一先ず那岐李に答えた後、大きく溜息をついてから口を開く)
      要件は分かった。書類の方も不備は無いようだ。良かろう、許可する
      ただし、分かっているとは思うが……我が六稜の領民、及び、財産に傷をつけることは断じて許さん
      (合理主義のこの皇子のいう財産とは即ち産業に関わることではあるが……恐らく汲み取られるだろう)
      蟲を5匹下賜する。好きに使え(騎乗、作業用の大蠍のことだ) -- 宗爛 2012-07-05 (木) 04:05:12
      • 心得ておりますとも。そも、我等は単なる調査機関。善良な民衆や貴重な財産に害を成そうなどという考えを持ってはおりませんよ
        (顔をあげぬままの返答。その表情はうかがい知れないが、少なくとも語調から「誠実さ」であるとか、そういった類のものは感じ取れないだろう)
        …しかし殿下。一つだけ、お聞きしたいことが御座います(前置きし、ようやく顔を上げる。朱色の椅子に腰かけた宗爛を、爬虫類の如き鋭い瞳が捉える)
        …殿下からお許し頂き。大爛帝国の発展の為でもある史跡調査を妨害する不届き者への対処は…如何いたしましょう?
        (その薄気味悪さすら覚える瞳が言外に問う。多少の荒事は多目にみてはくれまいかと―) -- 那岐李 2012-07-06 (金) 00:13:42
      • (毒蛇のような鋭い目……一切信用なら無い、狡猾な輝きを宿すその瞳を見返せば、既に意図は捉えている)
        公に貴殿らの活動が認められた以上、それを妨害するものは帝権に仇成す逆賊だ
        手形を見せて尚、抵抗を続ける不埒者は斬って捨てて構わん
        皇帝陛下の御名の下、忠を成せ -- 宗爛 2012-07-06 (金) 03:07:13
      • (宗爛の言葉に口元が歪に歪む。そうこなくてはとでも言いたげな表情である)
        御意に。皇帝陛下の御名の下、必ずや成果をあげてみせましょう…(もはや浮かべた笑みを取り繕おうともせず、取ってつけたかのように頭を下げる)
        何かしら出土品があれば逐一献上させていただきましょう。きっと、殿下にもお気に召していただけることと思いますよ
        (クスクスと漏れる笑いを隠すこともせず、最後にもう一度深々と頭を垂れてその場を後にする)

        (数日後、未調査のままであった遺跡からの出土品―色が落ちてはいるが、冠や装飾品など貴重な品々が宗爛の元へと届けられた)
        (それと同時に、「遺跡の守り人であった少数民族が調査の妨害を行ったため、陛下の御名の元に皆切り捨てた」と)
        (極めて簡潔で事務的な書が宗爛の元に届くのだった) -- 那岐李 2012-07-06 (金) 09:27:33
      • (貴重な文化財……そういって差し支えない数々の献上品と共に送られてきた、献上品とはまるでつりあわない物騒な文面の簡素な報告書に眼を通せば、微苦笑を浮かべてそれを机の上に放り投げる)
        虐げられし者の鬱積か……それとも……まぁいい。何れにせよ、喰えん男だ
        ……那岐李。覚えておくとしよう -- 宗爛 2012-07-07 (土) 00:40:28
  • 大丈夫だよ、シュウ。叔父さんはいい人じゃないか。怖がることはないよ -- 2012-07-02 (月) 10:42:08
    • ははは、ほら、ご馳走を準備してくれるってさ……でも、そっか、お前肉食えないんだよな。しょうがないな、ほら、服交換しよう。俺が代わりにお前に出される御馳走食ってやるから -- 2012-07-02 (月) 10:44:20
      • 俺みたいなのに出される料理は蟲とか野菜ばっかりだからお前でも食えるだろ? ちゃんと夕食終わったら元に戻れよな、俺堅苦しいの苦手なんだから -- 2012-07-02 (月) 10:45:33
      • これでよし、そんじゃいこうぜ、へへ、いいんだよ。俺も一回くらい皇族に出される『特別な料理』っての食ってみたかったんだよな -- 2012-07-02 (月) 10:52:11
      •  ------------------------------------------------------
      • 皇子は?
        無事だ、替え玉を用意していたらしい
        忌々しいガキだ、今度こそ殺せるはずだったのに……
        しかし……あの歳でもう友人を利用するとは……皇族の血は恐ろしい
        毒を仕掛けた相手は?
        暗殺が失敗した以上、もう用済みだ。今つれていかれるところだ。ほらみろ -- 2012-07-02 (月) 10:57:33
      • ------------------------------------------------------ -- 2012-07-02 (月) 10:59:23
      • クソガキめ! クソガキめ! あんなに懐いているようにみえたのに、あんなアマちゃんに見えたのに、全部、全部演技だったってのか! クソ、クソが! こんなガキに騙されるなんて! 疑いもしなかったぞ、クソガキ! あんなに親しく見えた友人ですら躊躇いもなく毒見につかいやがって! 流石は「あの男」の子というわけだ!! -- 2012-07-02 (月) 11:04:35
      • かわいそうなクソガキだ! お前はあのまま眠るように死んでいればよかったんだ! それが一番幸せだったんだ! あと十年もすれば絶対に後悔するぞ、俺に殺されなかったことを!俺を殺した事を!! ひは、ははは、はははははははは!!
        ひひひはははははははは!!! 先に地獄で待っててやるよクソガキ! 思う存分、生き地獄を楽しんでから来い! お前のオフクロと一緒にあの世から見ててやる!! はは、ははははははは!! -- 2012-07-02 (月) 11:08:53
      • ------------------------------------------------------ -- 2012-07-02 (月) 11:10:38
      • ……はぁっ! ……はぁっ……!
        (荒い息を吐きながら、目を覚ます)
        (時刻は丑三つ時。玉の様な汗が額から零れ落ち、布団に染みを作る)
        (手を見れば、震えていた)
        (……バカらしい。何年前の話だ。とっくに割り切った事だろう)
        (もしかしたらなんて考えるな。どうせ、この手は遅かれ早かれ血に汚れたのだ。お前の血がそれを求める、求められる)
        (諦めろ、受け入れろ、認めろ!)
        (落ち着け……いい加減にしろ!)
        (肩を抱いて、言い聞かせて、唇を噛み締めても、身体はいう事を聞かない)
        (寒気のせいだ、そう言い聞かせて、毛布を被れば……傍らに黒い巨体が座り込む)
        (暖かい、数少ない旧友が、そうやって慰めてくれる)
        ……ありがとう、大丈夫だ、黒咲。俺は平気だ
        (そっと、ずっとついていてくれた友人の頭を撫でて、背を預ける)
        (もう、身体は震えなかった) -- 宗爛 2012-07-02 (月) 11:25:14
  •   -- 2012-06-28 (木) 01:33:14
    • (いつの間にか陣幕の隅に現れる影 闇に溶け込む赤褐色のローブを頭から被り、まるで亡霊のようだ) -- 2012-07-01 (日) 00:10:27
      • (小高い丘の上に張られた陣……そこの本営にて、丘の上から未だ戦塵舞う戦場跡を見つめている)
        (今しがた粛清により反抗勢力からもぎ取った、新たな領土。それを6つ目の仮面越しに見下ろしながら、振り返りもせずに皇子は口を開く)
        ……首尾は? -- 宗爛 2012-07-01 (日) 03:28:29
      • 詳細は書面にて・・・(その場に膝を付き、いくつもの巻物状の書類を入れた木箱を足元に置いて、半歩下がる)
        東西ローディア、そしてウラスエダールの大まかな地図、拠点、おおよその人口、得られた情報はすべて記載しております
        西の者の中には感づいた者もいるようですが・・・ やはり一枚岩ではないようですな 今からではもう間に合います・・・
        おっと、、口が過ぎました -- レイ 2012-07-01 (日) 11:43:32
      • 御苦労……構わん。お前の口は過ぎるくらいで丁度良い
        (鷹揚に労い、そう呟く。呟く程度でいい。この亜人は聞き逃したりはしない)
        ハッ……一枚岩ではないか。そんなことは我等が帝国も同じことだ。見ろ、この焼け野原を
        (顎で示した眼下の焦土。そこに広がっているのは、地平線の向こうまで広がっている、戦の残り香のみ)
        先刻まで、俺の胎違いの弟が治めていた領土だ。それが今やこの有様……別段、帝国で珍しい景観でもない
        西が結束するのが先か、我等帝国が崩壊するのが先か……不毛な戦いになりそうだな -- 宗爛 2012-07-02 (月) 00:52:37
      • ・・・・・良い光景でございますな この臭い、故郷を思い出します(巻きつけるように顔を覆う布の向こう おそらくは、笑顔でいるのだろう)
        閣下、この地面よりも不毛な場所のありますまい 天壌帝の御心は、あの地平の向こう・・ 
        この足の向ける全ての地・・・ お忘れではありませぬな? -- レイ 2012-07-02 (月) 01:01:28
      • (故郷と同じ有様をみて笑う、か……底の知れん男だ)
        分かっている。我々は皇帝陛下の御心の儘、悉くを焼き尽くすのみだ
        いつものようにな
        天壌帝の御意向に逆らう心算はない -- 宗爛 2012-07-02 (月) 01:08:25
      • 宗爛閣下のご健勝のほど、お祈りいたします (男はさらに半歩 闇の中にその身を溶けさせる)
        それでは、また 次なる成果を持ってご報告いたします(言葉の終わらぬうちに その気配はすでに消えていた) -- レイ 2012-07-02 (月) 01:13:38
      • 期待している(性根の見えぬ言葉に、こちらもまた同じ言葉を返して見送れば、既にそのとき、陰の姿はなかった)
        西との戦争か……果たして、互いにそんな余裕があるのか
        まぁ……俺が気を揉んだところで始まる訳でもないな -- 宗爛 2012-07-02 (月) 01:19:46
  •  
  • もしもし、そこの衛士さん、あー…お慈悲等は余ってませんでしょうかね…
    (口元が引きつった様な笑みを浮かべては、相手が世界列強の国の皇子とも知らず、擦り手もそこそこに話しかける男、成りは神父の、救世軍のそれであるが、顔はどうにもその辺りのドサンピンがめかし込みましたと言わんばかりの出で立ちで)
    人を殺すお仕事も疲れたでしょう、たまには飢えた子供の一人や二人、救ってみてはいかがですかね…
    (差し出したのは四角い鍋、これに金を入れてもらうのが僧侶の仕事だが、持ち主を少し見れば、その金は飢えた子供ではなく近くの酒場で費やされるだろう事を予知できるかは、話しかけられた人間の器量次第だろう) -- ラッシュ 2012-07-01 (日) 07:01:39
    • (帝国国境沿い。東ローディアとの国境沿いにいくつかある、中立の都市での出来事)
      (この辺りの都市は所謂、親帝国の都市であり、貴族よりも商人の力が強い地である)
      (故に自分も行軍のついでにこのように軽く街にでることもあるわけだが……)
      (なるほど、ただの軍人か、下士官にでも見られたか)
      あいにくと、他人に分け与えられるほどの慈悲を与えられずに育ったものでな
      場末の酒場に与えるほどの慈しみも俺には無い -- 宗爛 2012-07-01 (日) 07:13:22
      • (ニコニコと屈託無い作り笑いを浮かべて鍋の中の金は幾らになるかとアタリを付けていた物の鍋の中一向に重くなる気配無く)
        (貰える物といえば現実は厳しく自分の親は更に厳しいと教えられる言葉のみで)
        そんな!ね?そこを何とか!100ゴールド、100ゴールドで良いんですよ、僧侶に優しくしていれば、幾つか良いことあるに違いがありませんよう!ひいては貴方の為を思ってですね
        (切羽詰った調子で食い下がり、次第に地面に頭を擦る勢いのこの男、器用にも土下座しながら後ろを気にしては)
        (視線の先には血走った目で誰ぞを探す賭博師(ギャンブラー)の数人のみ、彼等の思い人が捕まったらどうなるのか、まず服は総て質草にされる事だけは確実といった様相に喉を鳴らす神父にとって、相手の受けた教育など慮る余裕も無く) -- ラッシュ 2012-07-01 (日) 07:23:53
      • 一神教は肌に合わん
        (ばっさりと否定の文言を紡ぎ、踵を返して角を曲がろうとするが……)
        (そうしたところで丁度、目が血走った屈強な男……ギャンブラーの1人の厚い胸板にぶつかってしまう)
        ……すまなかった、余所見をしていてな
        (背後の神父のことなど最早視野にも入れず、気のない謝罪を目前の男にする) -- 宗爛 2012-07-01 (日) 07:31:33
      • ひぃッ、ああクソッ!この国は宿の布団から人の心まで冷てぇなあ!
        (物見小屋で芸をする事で餌を貰うアイダホ犬に負けじと跳ねて回って慈悲を請うも効果は芳しくないどころか嵐がすぐ傍まで迫っているとあっては、黒いカズラを翻し)
        アンタ、今日のご馳走のハードタックに注意した方がいい、きっと蛆が沸いてるからなあ!神のご加護を!
        (振り返り様の捨て台詞でも、身分高い兵士に直接の暴言を吐く事が出来ないのは小心者故か、寺子屋の年少が考えるような呪いをかけて走り去っていく牧師がその後、裸で街に吊るされていたとかいないとか) -- ラッシュ 2012-07-01 (日) 07:42:18
      • (嘆息し、改めて短く目前の大男に謝罪してからその場を後にする)
        (いずれにせよ、活気のある街だ。流通の状況も悪くない……)
        (拠点としては上々だな)
        (あとで狗面か占い師あたりにも、下調べをさせるとするか) -- 宗爛 2012-07-01 (日) 07:56:30
  • 黄金暦221年 8月 大爛帝国 辺境 -- 2012-06-27 (水) 23:21:51
    • (人が治められる土地の広さには限度がある)
      (大爛帝国のその巨大な外郭も、数百年に渡る統治の結果、綻びを見せ始めた)
      (ここ数年の不作と天災により、中央への納税が滞ったいくつかの辺境都市が離反をはじめたのである)
      (それぞれが結託し、一つの巨大な勢力となるまえに刈り取る……それが中央の意向だ)
      (しかし、反中央を掲げる以上、彼ら辺境の各都市とて無力なまま立ち上がっているわけでもない)
      (それぞれがそれなりの戦力を保持している。故に疲弊させるためにはある程度の物量が必要であり……そして、疲弊させるための矢尻として使われるのが我々のような位階の低い主と、その民草だ)
      (目には目を。歯には歯を。害虫には害虫を)
      (つまりはまぁ……そういうことだ)

      ……此方は3000……相手は5000前後といったところか……まぁ、いつも通りだな -- 宗爛 2012-06-27 (水) 23:48:31
      • ……此方は充分な戦力ではあるな。「地方を治める領主が何らかの弾みと不運によって命を落とすのに不自然にならない」という意味でだがな。
        どちらに転んでも得をするよう捨て駒で遊ぶには丁度いい盤面を、よくもまあ次から次へと寄越すものだ。
        (宗の隣に立ち、腕を組んだ状態で彼方の群れを眺める)
        訓練された徴兵ではないとはいえ、「数は武器」だが。
        その不利を如何な武器でどう覆す、我が主よ。
        (疑問は意見を尋ねただけであるという簡素な響きで口から洩れて風に乗った) -- 狗面 2012-06-28 (木) 00:01:14
      • お前の大嫌いなものでさ
        (そういうと、風向きが変わる)
        (見れば、小高い丘の上には祈祷師達が集っておりなにやら狼煙を……いや、毒を撒いている)
        (大蜘蛛から抽出された麻痺毒を風上から敵陣へと)
        占い師は仕事をしたようだな……さて、俺達の出番だ
        (そういって、狗面になげつけた覆面は大蜘蛛の糸で出来た耐毒性のもの)
        親愛なる六稜の戦士達よ! 敵は愚かにも我等が皇帝陛下の御慈悲を無碍にし、使節の血でもって我等が問いに答えた! ならば我らの応えは如何であるべきか!?

        吠えろ!!!

        (無論、こちらは使節など送っていない。帝国では禁忌とされている、宣戦布告なしの奇襲)

        (しかし、兵士たちはそんなことは知らない。知る必要もない。故に憤り、故に……中にはその欺瞞を理解しつつも猛る)

        (返答は大合唱となって響く) -- 宗爛 2012-06-28 (木) 00:30:21
      • 報復!! 報復!! 報復!! -- 2012-06-28 (木) 00:31:01
      • その意気や佳し! 
         皇帝陛下の威光を、誅罰でもって逆賊共に知らしめよ! 
        (そして、大合唱と、軽い演説の間に毒は敵陣にまで至り……)
         全軍突撃!! 一兵たりとて生かして帰すな! 
         
        (大群が、毒を追うかの如く、津波の如く迫っていく)

        ……とまぁ、そういうことだ
        狗面。敵将の首はくれてやる。中央を突破しろ。お前の麾下500騎は使い潰して構わん。喰らい尽くして来い
        俺は蟲使い共を連れて左翼から援護する。遅れを取るな -- 宗爛 2012-06-28 (木) 00:36:26
      • (報復の大合唱を横目にして、槍を地面に刺す)
        ……成程な、確かに見るに堪えん。
        (唾棄するように言い捨て、仮面を外して耐毒の覆面を被る)
        (こちらも成程で、恐らくこの覆面は装備も疎らな戦場で敵味方を識別するのにも一役買っている)
        (加えて、戦場の意義を報復に導いたのであれば、共通の武装によってその報復への意欲の一体感も増す)
        (覆面を用いて個を失わせることで同じ帝国の臣民を誅戮する罪悪感をも殺いでみせたのかもしれない)
        (ただ、そのどれを目的としていても、この戦場に自分が望む華は存在しないことに憤懣遣る方ない素顔を隠して、狗面は兵の一つと化した)
        貧相な食卓だ。華の一つもない。愛でうる華がないなら、私は狗と化すぞ、主よ。
        精々その耳目で華を興じろ雇い主……!(恨みがましく叫ぶと、それを合図に腕を上げて私兵隊の注意を引く)
        (示すが早いか群れを率いる獣と化し、戦場を双槍を構えたまま疾駆し、中央へと切り込んでいく) -- 狗面 2012-06-28 (木) 00:41:37
      • ……そうだ、お前は狗だ。狗で良い(呪詛を吐いて駆けていく狗面を見送り、仮面の下で笑う)
        (そして、いい加減はなれて声も届かなくなったところで)
        ……人ではない狗だからこそ、獣だからこそ……俺はお前を重用しているのだ……なぁ、お前にならそれが分かるだろう? 黒咲(ヘイシャオ)
        (微かに呟き、自らの駆る黒い大山羊に囁けば……大蠍部隊を率いて前線へと自分も駆けて行く)
        往くぞ、蟲使い共。狗に遅れを取るな

        (号令を発すれば、背後より大蠍が追随し、それに乗る魔術師たちもまた首肯する)
        (だが……背後から小さく声が聞こえてくる。魔術師共の囁きが)

        (「殿下の号令の前には蟲も暴れぬ」)
        (「蟲に限らぬ、獣はみな鬼を畏れて従順になる」)
        (「六道鬼……六道の辻すら睥睨する……我等が殿下は恐ろしい」)

        (構わない、それで構わない)
        (お前たちがそういうのなら、お前たちが王にそれを望むなら)

        (俺はそれで、構わない) -- 宗爛 2012-06-28 (木) 01:06:58
      • 黄金暦221年 8月末
        大爛帝国辺境にて都市群の一つが反旗を翻し、挙兵
        これに対し、中央は近領、六稜より第72皇子「宗爛」率いる六稜軍三個大隊を派遣
        これを鎮圧 -- 2012-06-28 (木) 01:16:20
      • 「た、助けてくれ! 降伏、降伏する! 全面降伏だ!」
        「中衛都市の情報も全て伝える! だから、だから命ばかりは!」 -- 2012-06-28 (木) 01:18:18
      • 裏切りは結構だ。降伏も重畳。我々はそれを歓迎する
        しかし……
        (号令を放てば、覆面をつけた背後の騎兵が一斉に弓を放つ)
        悪いが、お前達には最後まで抵抗して貰わないと……辻褄があわなくなるんだよ -- 宗爛 2012-06-28 (木) 01:21:32
      • 逆賊は六稜軍の再三に渡る降伏勧告を跳ね除け、和平ではなく徹底抗戦を選択
        已む無く風上より毒攻めを敢行
        六稜軍は疲弊し、衰弱した逆賊を悉く討ち果たした
        この戦果を労うべく、中央は支配者と兵を失った各都市群を宗爛へと与えた
        本音でいえば中央も位階の低い宗爛にこれほどの褒美は下賜したくなかったのだが、徹底抗戦を選択したがために支配者も兵も失った各都市には管理者と常備軍が必要であり、適当な任官が近隣にいなかったので宗爛に任せざるを得なかったのである
        こうして、これらの地は六稜総督府管轄の衛星都市として管理されることとなった -- 2012-06-28 (木) 01:24:20
  • 黄金暦221年 8月 大爛帝国 辺境都市「六稜」 -- 2012-06-27 (水) 21:34:39
    • (南方辺境。六稜。蟲を多く扱うこの地は蟲が成育しやすい環境が整っている。即ち、高温多湿である)
      (南国のそれほどではないとはいえ、酷暑続きで民草も参っているようだ)
      (とはいえ、やれることなどそう多くはない。せいぜい給水を滞らせないように水路を整備し、風向きを魔術師共に多少読ませて、時にはなんとか操作させる程度のみ)
      (一度命令を下してしまえば頭のやることなど何もない。あとは手足にやらせるだけだ)
      (息苦しい執務室から抜け出して、獣舎で干草の上に身を投げ出す)
      (乾いた草の香と、土埃の匂いが巻き上がる。心地好い) -- 宗爛 2012-06-27 (水) 21:56:05
      • (寄ってきた黒咲の頭を撫でながら、遠目に走り回っている官僚達を見る)
        (さっきから執務室の周りを走り回っているところをみれば、俺に用があることは明白だが……まぁ、用件は概ね予測できている。待たせておけばいい)
        (どうせ占い師か狗面あたりに話はいく。あいつ等から聞けばそれで済む事だ) -- 宗爛 2012-06-27 (水) 22:14:33
      • (皮肉にも想像の中に出たのと同じタイミングで、干草の一つに獣骨から削り出した短槍が多少当てつけのように纏めて二つ刺さった)
        (干草は宗が寝ている物とは別の物であるが、干草に槍が刺さるとしか表現できない音がした)
        (執務の放棄に対して武装の放棄という意味を込めた当て擦りと共に、狗の剥製を顔に被る近衛将は小さく肩を竦めた)
        ……一領一城の主が、随分と気楽な物だな。 -- 狗面 2012-06-27 (水) 22:21:18
      • (最早、馴れきっているといった様子で脳裏のそれと同じ狗面を一瞥すれば、嘆息して、尚も鷹揚に黒咲の頭をなで続ける)
        領主なんてものは、有事以外はいないくらいが丁度いいものだ
        (そういって、総督府内を駈けずり回る執政官たちの姿を嗤った後、)
        ……だが、まぁ、その有事が舞い込んで来たのなら腰を上げざる得まいな

        (丁度、そのタイミングで今度は背後から息を切らせて1人の兵士が現れ、宗と狗面の姿をみてあわててひれ伏す)
        構わん。面をあげよ……ああ、要件はわかっている。帝都だな?
        (そう要件をあてて見せれば兵士は驚いた様子で首を縦に振って、仔細を伝える)
        (大仰な言葉と過剰な粉飾が施されたものではあったが、要約すればこうだ)
        (近郊の都市が中央に対して不穏な動きを見せている。平定してこい)
        (たったそれだけだ)
        (こちらもまた過剰に尊大な言葉回しで兵士を返らせ、狗面に嗤う)
        ようするに捨て駒になれだそうだ。お父上は狗の使い方だけは心得ているように見える -- 宗爛 2012-06-27 (水) 22:34:08
      • (肩を震わせて同じように嗤う)好いじゃないか。この国の武器は鋼を用いていないが、領土の主が干草に包まれているという状況では錆びる物はある。
        少なくとも私は盤上であるなら時や風でなく、戦場の血で錆びれるというのならば武人としては本望だ。
        (愉悦を隠さずに言葉に乗せて、自らの主である宗を見る)
        一つ進言をするなら、そういう皮肉を発するのであれば、ようやく何かから解放されたような愉悦は隠すか、私のように面を被るべきだな。
        最も、今でさえ風当たりの強い「側近の面被り」が主と共にとなれば、
        下らん成りあがり目当ての俗物が何かの政(マツリゴト)の足掛かりにしようとはしてくるだろうがな。
        (槍を二本とも干草から抜き、背負う)
        まあ、それが主の言う「有事」とやらの引き金にでもなろうものなら、懐刀としては歓迎するところだが、
        この緊張した各国の情勢の中では自国でそうもいかぬか、政の遣い手よ。
        (戦を前にしてなお、退屈そうに狗面が告げる) -- 狗面 2012-06-27 (水) 22:50:56
      • 忠告痛み入る……だが問題ない。足を掛けようとする以上、足をかけてくる相手は片足立なのだ。両脚使える此方が迎え撃つには容易いことよ
        ……それに、面なら被るさ。政では素面以上の仮面はないが、戦場ではそうもいかん
        (片手を空に差し出せば、どこからともなく飛んできた烏がその手にとまる。嘴に加えているのは……6つ目を模した意匠が施された、白骨の仮面)
        張り詰めているからこそ、少し突いただけで血が噴出す。それを啜ればいいだけだ。いくぞ、刃の遣い手
        不利な戦だ、勝てばそれだけで益となる
        だからこそ勝ってやろうじゃないか
        いつものようにな
        (蟲眼のような仮面を被り、狗面の横を擦違う)
        (そして、号令を発すれば)

        すぐに出陣する。兵に準備を急がせろ
        (既にそこにいたのは……六目の異形だった) -- 宗爛 2012-06-27 (水) 23:07:32
      • 心得た。我が主よ。
        (既に臨戦態勢の気構えで歩く主に、傅かず、俯かず、短くそう答えて、懐刀は兵舎へと向かった) -- 狗面 2012-06-27 (水) 23:13:33
  • なんかこれつけるの流行ってるみたいだからつけないといけない気がしてきた -- 宗爛 2012-07-16 (月) 00:18:08
    • でも実際、コメ裏だと俺気付かない事が多いからこれでいいのかもしれない -- 宗爛 2012-07-16 (月) 00:18:55
      • ところで六稜で一番おすすめな蟲料理ってどんなのがあるの? -- 2012-07-16 (月) 00:25:53
      • ムカデの串焼きとサソリの煮込み。あと、色々な芋虫料理が酒のつまみとして大人気な感じです
        蚕の蛹の素揚げとかは子供のおやつにもなります -- 宗爛 2012-07-16 (月) 00:28:28
      • おおう高たんぱく!旅の疲れもこれで吹っ飛びそうです…(メモる) -- 2012-07-16 (月) 00:29:23
      • 虫は貴重なタンパク源! あとは南の方で高温多湿なんで、六稜近辺だと稲作やってますから米もとれます
        虫の卵のふりかけとかでたべてね -- 宗爛 2012-07-16 (月) 00:39:56
      • ご当地グルメおいしかったです -- 2012-07-16 (月) 12:49:31
      • お外向けのお土産に蜂蜜とかもあるからよかったら買っていってね -- 宗爛 2012-07-16 (月) 14:00:47
  • 眠いと思ったら一時前だったときの皇子の表情 -- 宗爛 2012-07-18 (水) 00:52:46
    • (関税の原則撤廃、交易路の共同整備、駅馬の設置などなど盛りだくさんな覚書を取り交わして力尽きる妹) -- 喬爛 2012-07-18 (水) 02:35:42
      • 主よ、面倒な頼みごとがある。
        爛の姓を持つ者が私の想像より多く見られる上、恐らく主の話の中核になるのではないかと思っている。
        暇な時でいいので各「爛」の関係を軽く纏めることはできないだろうか。
        各員一言でいいんだがな、宗の視点からの関係を。実兄だの義弟だのそんな感じで。 -- 狗面 2012-07-18 (水) 22:51:10
      • 帰宅
        妹ありがとよー! しっかり使わせてもらうからな……
        狗面、わかった。なぁに、楽しい作業は面倒にははいらん。ささっとやるさ -- 宗爛 2012-07-19 (木) 00:04:32
      • 例えば来客リストが如く仔細でなくてもいいのだ。
        「程爛・大腸を引きずり出して縫いあわせて膨らませてハンドバッグにしたい」
        これくらいの長さで構わないのだが。
        あくまで私用だが、恐らく纏めることで主の交流にも役立つのではないかと思う。 -- 狗面 2012-07-19 (木) 00:09:00
      • 妹にそんなことしたいと思っている我が部下にドン引き
        そしてさっとつくったわ -- 宗爛 2012-07-19 (木) 00:22:05
      • なんか、兄も妹も姉もみんないいキャラだわ……凄くわくわくするわ -- 宗爛 2012-07-19 (木) 00:29:30
      • いや、私は女の内臓には興味ないが……。
        ふむ、大まか理解できた。
        思った以上に周辺が皇族サーガになりつつあるな、この辺りFFTを思い出す。 -- 狗面 2012-07-19 (木) 00:29:58
      • まるで男の内臓なら興味があるみたいな言い方じゃねーか狗面!!
        ああ、確かにラムザとか思い出すな。おかげさまで楽しめそうだ
        ここ最近毎日他人のコメ欄みるだけでもかなり満足している -- 宗爛 2012-07-19 (木) 00:41:34
      • 安心しろ、嗜む程度だ。
        やはり戦争が始まってからだろうな、真価は。
        開戦と同時にすぐにでも西侵するのか? -- 狗面 2012-07-19 (木) 01:05:33
      • リアル次第だが、ほぼ直ぐに西侵だな。ゾルドヴァの戦いの前の前哨戦からもう出るぞっつーか、出ざるをえないぞ
        はっきりいって我々は帝国の中じゃ外様だしな……蟲使いの妾の子と正体不明の狂戦士
        使い捨てるに相応しい駒だ
        しかも、別に俺は中央から見れば戦で死ぬなら何時死んでもいいしな
        死んだら死んだでそれを士気高揚の出汁につかわれるだけだ -- 宗爛 2012-07-19 (木) 01:08:59
      • 左様か。心得た。
        恐らく中央の兵よりは末端の誅戮であっても戦場に常に身を置いていた者の方が武功は優れていようしな。
        先遣隊として侵略戦の初陣を飾ろう。
        何が不安だったかといえば、六稜の位置が随分と南東にあるので侵略戦の初戦から西侵が許されるものかとヒヤヒヤしていた。 -- 狗面 2012-07-19 (木) 01:15:04
      • なぁに、うちに限らず辺境はどこも呼び出されるものだと勝手に思っている
        むしろ、我々の場合は六稜そのものを中央の人質に取られる形で出兵を強いられると思うぞ -- 宗爛 2012-07-19 (木) 01:20:25
      • ああ、そうだ狗面。例の妹魔剣エピソードだが
        まざりたくなったら勝手に混ざっていいからなー
        無論、俺のいるシーンでだが -- 宗爛 2012-07-19 (木) 01:30:40
      • 混ざるにしても主に危害が及びそうになったとき主が微動だにしないまま私が攻撃を受け止めるとか、
        そういうのしか思いつかぬな。
        あまり他人の事情に深く踏み込んで解決できるキャラの立ち位置ではないからな。
        私自身のストーリーならまだしも。 -- 狗面 2012-07-19 (木) 01:42:01
      • まぁ、我々は赤肩しに押しかけにいくだけだからどっちにしろ深く踏み込みはしないさ
        ここで出たら美味しいとおもったら来る程度の心持でいい。とりあえずいっといただけだ -- 宗爛 2012-07-19 (木) 01:45:06
      • 心にはしておこう。
        まあ見る限りはもう少し面白い生かし方は考えているので安心するといい。
        寝よう。おやすみ。 -- 狗面 2012-07-19 (木) 01:48:36
      • 友好なイベントよりは、
        むしろ敵でも味方でもない何なんだ貴様?というスタンスで糾弾されたくはあるな、個人としては。
        中々難しいだろうがな……(寝た) -- 狗面 2012-07-19 (木) 01:49:57
      • 寝ろ
        友好的なイベントにするつもりは俺もあまりない
        互いに「爛」の字に縛られる者としての側面をそれぞれ描ければいいとは思っているよ -- 宗爛 2012-07-19 (木) 01:52:43
  • 帰宅ついでにおそうじ -- 宗爛 2012-07-19 (木) 22:05:32
    • 狗面。どっかで戦争するぞ
      いつでも寝おちられるように戦場的なところでフリーツリーをたてて好き勝手したいと思うが、どうか?
      重要な部分や個別に描写したい部分は自宅でやる -- 宗爛 2012-07-20 (金) 22:18:51
      • 了解した。
        初戦は主の采配(一人遊び)を見たいという気もある。初戦からがちりとやると常に私が参戦していなければ戦場たりえないようになる気がしてな。 -- 狗面 2012-07-20 (金) 22:36:39
      • そうか。なら勝手にやらせてもらう
        今日は俺も疲れていて普段ほどがっつりは出来ないのでいくらかさっくりやるよ -- 宗爛 2012-07-20 (金) 22:44:42
      • めっちゃ電話で拘束されてた -- 宗爛 2012-07-21 (土) 01:15:21
      • (今日はそろそろ平民行間で動くモードになるので都合のいいように動かして欲しいポーズ) -- 暁翼 2012-07-21 (土) 02:54:46
      • おまえは おれの こまだ(ででーん)
        了解したので好き勝手に動かす、でも上司も実はかなり眠気に侵略されているのでたぶんねる -- 宗爛 2012-07-21 (土) 03:00:04
  • 半ば諦めていたが西から見たゾルドヴァの撤退戦の辺りで初目通り敵いそうなので行きたいが、
    明日の夜は暇しているかな、宗君。 -- フリストフォン 2012-07-22 (日) 01:17:27
    • 楽しみにしていたよ退屈王
      問題ない。明日見えるとしよう
      幸いにも休みだ -- 宗爛 2012-07-22 (日) 01:18:27
      • 東ローディアのヴァイドに東進の手引きをしてもらう。
        初顔合わせといこう、多少こちらのスッカスカの設定を詳らかにするためにも無茶ぶりもするだろう……ごめんな。
        その上で、或いは私達が交戦するのを互いの兵が仲裁に入る形で両者撤退とか考えているのだが、
        こちらのヴァイドとそちらの誰かが因縁か何かつけるのに役立てればと思うのだがどうだろう? -- フリストフォン 2012-07-22 (日) 01:37:15
      • 戦闘するか否かは任せるが。
        まあ互いの身兵は有効に使うなら乱入して欲しいなと思ってる次第だ。 -- フリストフォン 2012-07-22 (日) 01:38:23
      • 俺もめっちゃ無茶振りする気だからいいんだわ
        個人的にはこちらの暁翼とヴァイドをあわせたいところだな
        まぁ当日の本人たち次第としたいところだ
        退屈王と違って大分青臭い俺なので、その辺も思う様だしていきたいし、そのためにも部下に諌められるシーンとかも欲しいしな -- 宗爛 2012-07-22 (日) 01:40:48
      • 本格的にローランシアで連合が発足してしまえば多少拘束がかかるので、
        今のうちに単独で指揮できる軍というものを手元に置いておきたいがために前例を作りたいという思惑があっての遠征だからな。
        まあ、どこで誰がどうやって決着をつけるにしてもフラグは乱立して問題あるまいと思うしな……。 -- フリストフォン 2012-07-22 (日) 01:47:26
      • 最初から事実上腕を縛られた状態からスタートしてる退屈王の邪智には頭が下がるな
        フラグたてまくてたてまくて消化できるものだけ消化していいと思ってる
        なぁに、消化されないフラグも歴史が洗い流してくれる -- 宗爛 2012-07-22 (日) 01:53:17
      • アソビニ キタヨ -- ヴァイド 2012-07-22 (日) 21:13:52
      • ぎゃー! キチガイ傭兵団だー!!
        待ってたよ、殺しあおう -- 宗爛 2012-07-22 (日) 21:16:38
      • はははこれはこれは宗爛殿。今宵の主賓は我が雇い主であります故…まだ黒山羊は犬のように大人しくしてますよ…gff -- ヴァイド 2012-07-22 (日) 21:23:34
      • ふん、轟兄様のお膝元であんなことするお前たちのいうことなんかわかったもんか! 一歩間違えてたら死んでも玩具にされてたというに!
        ふふふ、いずれにしろ楽しみにしているよ。うちの部下もな…… -- 宗爛 2012-07-22 (日) 21:25:31
      • まあ好きにやってくれて構わぬがな……。
        ひと通り平定した東ローディアの村から、駐屯地に戻る際に宗爛氏に向けて私が単騎で突撃でもかけようかとは思っていた。
        テンションが上った感じでな。 -- フリストフォン 2012-07-22 (日) 21:26:06
      • 轟ちゃんともいつか遊びたいな…でも今は宗ちゃんかな…
        >単騎で突撃 テンション上がった
        予想を上回る上司のキチガイっぷりにこれには労働者も笑顔 -- ヴァイド 2012-07-22 (日) 21:36:06
      • そんなことされたら多分、俺も顔真っ赤にしてクソコテと化す
        楽しみだな…… -- 宗爛 2012-07-22 (日) 21:37:30
      • 守れ、としか命を下していないのでな……元よりそれも含めた形での報酬は渡してある…ふふ……。
        一つ頼みがあるが、東ローディアの村か街を平定し、そこから帰還をはじめる描写を先にお願いしていいだろうか。
        黒山羊騎士団の格好でヴァイドには「あくまで隠密行動」という言を告げておきながら、
        宗爛を見てある理由でクソコテと化して「守れ」とだけ告げて飛び出したいです。 -- フリストフォン 2012-07-22 (日) 21:41:59
      • (こちらはオッケーですぜボスゥといういかにもチンピラみたいな声真似) -- ヴァイド 2012-07-22 (日) 21:44:15
      • キチガイとかクソコテとか西は地獄だな…平民怖いですー -- 暁翼 2012-07-22 (日) 21:53:13
      • 労働者は大変だねシャオくん。労働者同志おじさんと遊ぼうか、フクロウでも女もいれば四人だし大抵のゲームはできるぞ -- ヴァイド 2012-07-22 (日) 21:57:14
      • 平和な東側住人代表飛ちゃんです -- 飛爛 2012-07-22 (日) 21:58:55
      • 暁君が近くにいるのならば、恐らく主君の危機には敏感であろうから、少なくとも宗爛君と会話が出来るくらいの時間は稼いでもらいたいな……。 -- フリストフォン 2012-07-22 (日) 21:59:08
      • 丁度いいから軽く1人遊びするわ -- 宗爛 2012-07-22 (日) 21:59:36
      • 飛さんも、考えている通りの展開を展開できれば、あるいは少し驚くやもしれませんね(ニコリ) -- フリストフォン 2012-07-22 (日) 21:59:59
      • 上司ーおじさん雑兵は雑兵を当てるしシャオくんとデスゲーム始めるから宗ちゃんと遊べる時間ができるんじゃないかな… -- ヴァイド 2012-07-22 (日) 22:01:06
      • お、俺チェスとかできねーからな!! 遊べないからな!! あ、人間の盾は大丈夫ですぶち抜きます
        会話時間中に黒山羊団長と戦闘って重労働すぎる…でもやっちゃう! -- 暁翼 2012-07-22 (日) 22:02:05
      • その辺はヴァイドと暁君にお任せしよう。別ツリーでもツリー内でも並行して小競り合いでも起こせば、今後の因縁の一つにもなろうしな。 -- フリストフォン 2012-07-22 (日) 22:02:51
      • そろそろ東ローの人ともパイプを太くしておかないとね(にこり)
        あ、宗ちゃんいそがしくなりそうなら、こっちの会話文通モードでだいじょうぶよ -- 飛爛 2012-07-22 (日) 22:04:31
      • 仕方ない、球技にしておくかな…革袋があればどこでもできるし…ていうか宗ちゃん人気者ね、20の若さかしら、若いっていいわ、おばさん嫉妬しちゃう -- ヴァイド 2012-07-22 (日) 22:06:56
      • (なにこのキチガイのバーゲンセール) -- 爛煌 2012-07-22 (日) 22:08:04
      • ヴァイドさんめっちゃオリハルコン固めなんだけどうちのフラット魔剣で斬れるかな…事前に制圧してる土地での接触なら土地をこっちの魔術向けに改造してある事にしても大丈夫かなぁ -- 暁翼 2012-07-22 (日) 22:08:05
      • ああ、どの道私か宗爛君の命令にてどちらかが撤退するので、
        万全なパワーバランスでなくてもいいとは思うよ。 -- フリストフォン 2012-07-22 (日) 22:09:24
      • そうそう遊びだし、本気で戦うわけないじゃないですかーそもそも鎧を纏うかも怪しいし(なんかいるモブ死霊) -- ヴァイド 2012-07-22 (日) 22:10:38
      • やってやれんことはないぞ 魔剣ないすばでーなので はねかえすので
        斬れば斬るほど力が湧いてくるたいぷなので -- 爛煌 2012-07-22 (日) 22:11:25
      • まあ、手違いで殺してしまったというなら、仕方がないやもしれぬが……不幸な事故だったと、私も涙を流そう。
        宴へようこそ煌姫 -- フリストフォン 2012-07-22 (日) 22:11:50
      • 俺本気で戦わないと死ぬ気しかしねぇのにこのキチガイどもはー!! まぁいいや、その場のノリでいけるいける -- 暁翼 2012-07-22 (日) 22:12:01
      • キチガイを集めて合成するとパワーアップ出来る系のソーシャルゲーム…?
        アッパー系キチガイ、ダウナー系キチガイ、魔剣キチガイ…あと一人欲しいな… -- 爛煌 2012-07-22 (日) 22:14:44
      • ぶっちゃけパワーがどうとか強さがどうとかクソどうでもいいのでおじちゃん遊びたいなぁ!ひゃぁ楽しいぞ楽しいぞ楽しくなるぞ!大人しく座ってよう。相談ページを長々としても仕方あるまい -- ヴァイド 2012-07-22 (日) 22:15:01
      • ちなみに私は
        (あ、これ負け確定戦闘じゃね…?)って思うくらい強い癖に、ストーリーが進むには数ターン持ちこたえないとイベント進まないので、死ぬとゲームオーバーだわ、回復アイテムを無駄に使わせるわというタイプのキャラだ。 -- フリストフォン 2012-07-22 (日) 22:15:18
      • マイ上司に山羊ックスキチガイとして立って貰わざるを得ないな…
        攻略サイトでマジウザい奴とか攻略関係ない私見の文が入ってても文句言われない系キャラ来たる。じゃあ俺も開始待ち -- 暁翼 2012-07-22 (日) 22:20:13
      • なおセーブはこの戦闘終了後になるためここで死ぬと心が折れます、頑張ってくださいとか書かれる系キャラだな…
        まち(ごろん) -- 爛煌 2012-07-22 (日) 22:24:36
      • はい、長らくまたせてごめんな! もうOKだぜ! -- 宗爛 2012-07-22 (日) 22:38:47
      • ヴァイドは即座に理解して飛び出して戦闘始めてもいいし、
        一拍遅れた状態で私に殺到するであろう敵兵を相手してもいい
        さあ、ここからは混乱の始まりだ -- フリストフォン 2012-07-22 (日) 22:54:21
      • ということで馬で併走しつつ戯れなう さぁ楽しい楽しい時間だ -- ヴァイド 2012-07-22 (日) 23:04:31
      • 兄上殿こんなに会話枝いっぱいあって大丈夫かな死なないかな
        と不安になりながらも魔剣は持ち手が出るまで事を見守るぞ -- 爛煌 2012-07-22 (日) 23:05:24
      • 俺はどの辺ででようかね まあ上司のレスを待つかな -- 暁翼 2012-07-22 (日) 23:07:02
      • 千客万来中なのでこちら最後尾のプラカードをもちつつ正座で戦争を眺める飛ちゃん -- 飛爛 2012-07-22 (日) 23:11:13
      • 両陣営頭数は足りているようではあるので今回は暁翼に任せよう。
        恐らくは各地に散った残党の首を狩り散らしていてまだ帰って来ていないとかその辺りだろうな。 -- 狗面 2012-07-22 (日) 23:11:14
      • めっちゃ興奮してきりかかる -- 宗爛 2012-07-22 (日) 23:14:50
      • 狗面先輩の出番貰った感じで申し訳ない… -- 暁翼 2012-07-22 (日) 23:14:57
      • せっかくなので絵挟ませてもらった……。 -- フリストフォン 2012-07-22 (日) 23:19:38
      • もう出るか、上司がピンチな所でずばーっと出るか迷う -- 暁翼 2012-07-22 (日) 23:20:54
      • えっ そういう戦いだったのか?!ちょっとまてSAI起動するから…!
        この名簿来客となうと相談覧のせいでくっそ長いな… スクロールバーいじめだな… -- 爛煌 2012-07-22 (日) 23:21:19
      • 構わんぞ、今後も早い者勝ちと行こうじゃないか。私は私で美味しい場面は改めて相談するから限りなく自由に振る舞って欲しいぞ、暁翼。
        それに今少し別のことで忙しいからな。好都合だ。 -- 狗面 2012-07-22 (日) 23:21:41
      • oi
        misu
        おい、SASIEはさまってんぞ!? これ俺!? 俺だよね!? 俺だよな!? 俺だよ!!!!!!
        ひゃっはぁああ! ちょ、ちょ、おい、狗面! 暁翼! 妹!! 退屈王様にお茶をお出ししろ!!!! 一番いいのだつってんだろさっさとしろおい!!!!!!!! -- 宗爛 2012-07-22 (日) 23:24:14
      • 本当マジ、その、ありがとうございますありがとうございます!!! 羊50匹くらい袖にしたに渡せばいいですか?!
        おい!!!! 妹!!!! 早く踊れ!! 退屈王様の領地に金を湧かせろ!! -- 宗爛 2012-07-22 (日) 23:25:29
  • そちゃ(そちゃ) -- 暁翼 2012-07-22 (日) 23:25:38
    • 確信犯的に掃除した平民です。 -- 暁翼 2012-07-22 (日) 23:26:03
      • よくやったぞ平民!!!!
        ほら、ボーナスだ、今皇子めっちゃ気分いいから大判ぶるまいするぞ(札束で頬ひっぱたく) -- 宗爛 2012-07-22 (日) 23:30:03
      • お絵かきバトルかーおじちゃん筆早くないから無理だわーノーウの絵しかかけないワー -- ヴァイド 2012-07-22 (日) 23:30:40
      • フリストフォンのフォンの部分を見てたらどうにも発言がシモ方面に寄りそうになったので今日はまじめに絵を描くぞ
        よーした(よーした) -- 爛煌 2012-07-22 (日) 23:30:46
      • 狗面先輩から有難い言葉を貰ったので今回はハッスルしますよー。出番タイミングだけ迷ってます。うわ上司テンションたけぇー!!(はたかれながら) -- 暁翼 2012-07-22 (日) 23:31:19
      • とりあえずーだけどそーらん、フリストの次でシャオくん、おじさんでいいんじゃないかな…今みると俺が年長なんやな… -- ヴァイド 2012-07-22 (日) 23:31:46
      • よし。 -- フリストフォン 2012-07-22 (日) 23:32:48
      • えっなにこのしょうげきのてんかい -- 暁翼 2012-07-22 (日) 23:35:08
      • フリストフォンランも兄君殿だったわけだが ブラザープリンスだな…乙女ゲー状態だな…
        へーみん 私が発言して良いときはゴーサインだしてくれろ -- 爛煌 2012-07-22 (日) 23:35:21
      • 思わず全部ひらがなになったぞ・・順番了解です 次いきまーす -- 暁翼 2012-07-22 (日) 23:35:37
      • また、宗受けなんだね… -- ヴァイド 2012-07-22 (日) 23:35:57
      • こうなった経緯は後で設定で纏めます。 -- フリストフォン 2012-07-22 (日) 23:37:57
      • 今各爛に目通してたが轟爛君は23か……私より若ぇが。 -- フリストフォン 2012-07-22 (日) 23:39:36
      • >23
        将来有望ですね -- ヴァイド 2012-07-22 (日) 23:40:30
      • 逆だとおもってた…32ぐらいだと思ってた… -- 爛煌 2012-07-22 (日) 23:40:54
      • おじちゃんもう30だからマジで同い年くらいかと思ってたんだけどな轟ちゃん… -- ヴァイド 2012-07-22 (日) 23:41:53
      • ぴょーん。魔剣は恐らくヴァイドさんと立ち会いになった後の俺のレスの後にレスして貰うと思います -- 暁翼 2012-07-22 (日) 23:42:30
      • 轟兄様ほんとすげーわかいんだよな……そしてフリストフォンことフォン兄様の出現にすげぇ喜びながらキレる俺 -- 宗爛 2012-07-22 (日) 23:57:04
      • ヴァイド並行して暁足止めしていいですよ。思ったより宗ブチキレたので撤退の命令は私が出すことにしますし。
        そちらのやりたいことが終わる辺りで引く命令を出します。自分から飛び出しておいて撤退て。愉悦部か私は。 -- フリストフォン 2012-07-22 (日) 23:59:49
      • 仲間をよんだよ!やったね宗ちゃん死体が増える! いちゃついてる時間を邪魔しちゃいけないよな… -- ヴァイド 2012-07-23 (月) 00:00:13
      • 言うまでもなく優秀だったわ、うちの傭兵 -- フリストフォン 2012-07-23 (月) 00:00:33
      • できる傭兵はいわれずとも戯れますわー! -- ヴァイド 2012-07-23 (月) 00:00:58
      • 憧憬と友愛が裏返ればこうもなる
        それに、フォン兄様が撤退指示だしたほうがいかにも大物感でていいと思うよ、つかアンタ最初から完全な愉悦部だろうが! -- 宗爛 2012-07-23 (月) 00:03:16
      • このキチガイできる……つかおまえもかっけーな!!! にくいわ!!! -- 宗爛 2012-07-23 (月) 00:05:05
      • 今大事なのはイチャラブチュッチュを見守るだけやからな…その中で最大限やるだけでございますよホッホッホ
        愉悦部ていうかそのためだけに来たんだろう?なら納得だわー間違えるなよ退屈王、己らはそんなやり方で生きている!やりたいことのためならなんだってやるさぁ… -- ヴァイド 2012-07-23 (月) 00:08:11
      • キチガイ大戦 うちの持ち手はこの先生きのこれるのか -- 爛煌 2012-07-23 (月) 00:10:45
      • (……? 知った顔がいたので戦場って危ないよっていう助言をしただけのはずが……何故……?) -- フリストフォン 2012-07-23 (月) 00:15:50
      • はーい 魔剣出番よー 次にお願いしますよー。しおらしい平民の可愛さは異常 -- 暁翼 2012-07-23 (月) 00:19:16
      • 親の心子知らずっていうが、兄の心弟知らずってヤツかな。やんちゃな弟持つと大変そうだな〜でもそれが可愛いんだろう? -- ヴァイド 2012-07-23 (月) 00:21:23
      • 国内ですら兄妹喧嘩祭りなのにとことん兄妹喧嘩だな… -- 暁翼 2012-07-23 (月) 00:22:50
      • この後は宗本でイチャリーしてもらって暁くんと僕がバシバシすればいいから枝別けるなりで殴り合ってもいいかもしれない 別に一緒でもいいけど -- ヴァイド 2012-07-23 (月) 00:30:53
      • うってからおもったけど、まるで一方的に別れを告げられたメンヘラ女の前に突然元彼が出てきたみたいな有様になった -- 宗爛 2012-07-23 (月) 00:32:29
      • この世の憎と愛を味わうために生きる黒山羊としては的確すぎる例えに何も言えませぬ -- ヴァイド 2012-07-23 (月) 00:35:00
      • そうね。王らしく先に撤退命令だけだしてお暇するほうがやりやすいかもしれないし。
        ちょっとメンヘラに返事しながら、適当なところで切り上げろ、的な命令出すわね。 -- フリストフォン 2012-07-23 (月) 00:35:29
      • メンヘラ、キチガイ、クソコテが集う戦場で生き残れる気がしない。AGE濃度でも上げるか… -- 暁翼 2012-07-23 (月) 00:36:54
      • 魔剣もたもたしてたら流れにのりおくれたから秘技編集ねじ込みつかうぞ つかったぞ -- 爛煌 2012-07-23 (月) 00:38:50
      • すごいアレだけど、これ僕はあれかな。魔剣の声待ちでいいのかな。いや、急かすとかじゃなくてこう、わかるやろ… -- ヴァイド 2012-07-23 (月) 00:39:21
      • 魔剣超偉い。ってかかっこいいなヴァイドさん!!  -- 暁翼 2012-07-23 (月) 00:40:07
      • なんだ 土下座か 土下座すればいいのか!!!してやろうじゃないか!!!!
        ヴァイドだかヴァイスだかこやすだかのとだかわからない名前しやがって遅くなってすいませんでした!!!! -- 爛煌 2012-07-23 (月) 00:41:04
      • ゲゲェー!文章打ってたら絵を差し込まれてさらに割り込み編集だとーっ! この魔剣強すぎる、まずいでシャオくんここは危険や! -- ヴァイド 2012-07-23 (月) 00:41:29
      • 絵は順番待ち中に終わっても文章が全然うかぶうかばないうかばんくてな もうしわけない -- 爛煌 2012-07-23 (月) 00:44:19
      • 先程から周りのレベルが高すぎて危険ですが!! うちの魔剣恐ろしく強いからな…スリーサイズが貧相な事以外弱点ないからしゃーなしだな…ツリー分けした方がいいのかな? -- 暁翼 2012-07-23 (月) 00:45:07
      • ちょおおおお妹お前、おまえぇええええ!? え、え、え、え? なにこれ、え? 俺も絵とかかないといけない? そういうことしないとダメな感じ!?
        ちょちょ、ちょすいません、今Saiたちあげますすいません!!! -- 宗爛 2012-07-23 (月) 00:49:02
      • モノクロ→一部カラーときたから次はフルカラーで -- 爛煌 2012-07-23 (月) 00:50:09
      • 何かあるけど教えないよ? という最高に性格の悪い回答をあげます。 -- フリストフォン 2012-07-23 (月) 00:52:26
      • (ヴァイドを私事で全力で振り回す) -- フリストフォン 2012-07-23 (月) 00:53:21
      • 兄弟揃ってヤンデレだな… ダウナー系ヤンデレとアッパー系ヤンデレだな…
        能動的に襲いに行く分フォン様のほうがタチ悪いな… -- 爛煌 2012-07-23 (月) 00:54:17
      • ちなみにキャラとして引けという命令は下したが、別に命令聞く必要も一つもないので(愉悦顔) -- フリストフォン 2012-07-23 (月) 00:54:23
      • うちの国の皇族は濃いなぁ… -- 暁翼 2012-07-23 (月) 00:55:30
      • うちの傭兵団は私がどう動いて欲しいと思ってるか完璧に読んでるなこれ……。 -- フリストフォン 2012-07-23 (月) 01:01:26
      • くそっこれでパイオツデーカエーだったら死んでたわ…強い…あぁフリスト、ちゃんと退くためのは用意してるので安心してほしい
        でもこいつら面白いからもうちょっと遊んでもいいかな…いいよね! -- ヴァイド 2012-07-23 (月) 01:01:27
      • いや、やりたいようにやってるだけだからそんな優秀じゃありませんよ -- ヴァイド 2012-07-23 (月) 01:03:03
      • あと、ですが日付もあるので2時過ぎるぐらいには撤収しますわとメタ的なことも…はい -- ヴァイド 2012-07-23 (月) 01:16:00
      • ちょっと、絵とか無理だったわ……ごめんな…… -- 宗爛 2012-07-23 (月) 01:22:20
      • あ、俺もうこのままずっとおにいちゃん恋しさにダウンしてるんでほっといてすすめてくれてOKです -- 宗爛 2012-07-23 (月) 01:22:56
      • 2時撤収なら、とちょっとヴァイドさんの攻撃を乱舞気味に捏造しちゃった。大丈夫かしら。魔剣ちゃんはヴァイドさんと対話するといいと思うけど判断はお任せします -- 暁翼 2012-07-23 (月) 01:23:27
      • うむ!今は対話やめておくので二人で2時までの戦闘をお楽しみください
        兄君殿のブラコンっぷりが凄いな…本宗きてるな… -- 爛煌 2012-07-23 (月) 01:25:23
      • 中身の基本的な気質がヤンデレゆえこうもなる -- 宗爛 2012-07-23 (月) 01:28:36
      • マイ上司は黒咲ルートと本爛ルートの二択しかねえな… -- 暁翼 2012-07-23 (月) 01:28:55
      • ホモで近親で敵同士とか酷い三重苦… -- 爛煌 2012-07-23 (月) 01:30:08
      • ホモじゃねぇよ!! ただちょっとお兄ちゃん子なだけだろうが!!
        そして妹のバケモノっぷりに戦慄……え、何もう一枚? すいません、靴なめればいいんですかこれ……? -- 宗爛 2012-07-23 (月) 01:32:31
      • あ、魔剣でないのね了解。じゃあギリギリまでヴァイドさんに遊んで貰おう! -- 暁翼 2012-07-23 (月) 01:32:49
      • やだ……頭おかしい…… -- フリストフォン 2012-07-23 (月) 01:34:31
      • (自分と爛煌の絵まで追加されてコーヒー吹いた)ちくしょうなんだこの大判振る舞い!! -- 暁翼 2012-07-23 (月) 01:35:06
      • やおい(やおい)
        化物っていうならそこのフォン様のほうがひどいチートばけものっぷりだからな 兄君殿お前の兄ちゃんおかしいからな -- 爛煌 2012-07-23 (月) 01:35:50
      • 恐怖と畏怖と戦慄しかないのですが、投稿してき、気付きましたわ… たぶんあと一合で撤収かなー -- ヴァイド 2012-07-23 (月) 01:44:54
      • 美しい兄弟愛が何故このような仕打ちを……?
        いやいやいや、どっちも大差ねぇくらいすげぇからな!?
        天上人ばっかりだわ……怖いわ…… -- 宗爛 2012-07-23 (月) 01:47:51
      • なりふり構わず最後の一閃。言葉かわす余裕が消えてて申し訳ない… -- 暁翼 2012-07-23 (月) 01:58:34
      • (うちの兄弟怖いひとばっかやわー・・・と怖がる飛ちゃん) -- 飛爛 2012-07-23 (月) 02:16:53
      • おじちゃん一回り下の子と遊べて楽しかったわーということでこんな手で引きます。 -- ヴァイド 2012-07-23 (月) 02:17:46
      • 姉とか妹は可愛い奴等ばっかりなのにな…… -- 宗爛 2012-07-23 (月) 02:19:39
      • 精々次に遊びに来るまで首を洗って待っているんだな(フェード) -- フリストフォン 2012-07-23 (月) 02:20:12
      • 見せてもらおうか、魔剣の力とやらを!(フェード) -- ヴァイド 2012-07-23 (月) 02:21:06
      • やっべここまで綺麗に完敗させてくれるとは…素敵! 俺のレスで上司引っ張り起こして撤退した事にしちゃうべきなのか。上司、状況描写のレスとか最後に入れたりしますかい -- 暁翼 2012-07-23 (月) 02:21:53
      • (キチガイとホモばっかりだな…と思う魔剣 でもこのロリ姉君殿のも大概だと思う魔剣)
        お疲れ様でしたとありがとうございました(ふかぶか) -- 爛煌 2012-07-23 (月) 02:24:43
      • いや、上司このまま泣いてるからそのままでいいよ
        上司ちょっと次の一手しばらく考えるわ
        くそ、姉も妹もかわいいことしやがって!! -- 宗爛 2012-07-23 (月) 02:27:50
      • ああ、次の一手ってのはやられっぱなしは性にあわないからどうやってあいつらぎゃふんといわせてやろうかってことなので、レスはしないです。まかせるぞ平民! -- 宗爛 2012-07-23 (月) 02:30:51
      • 了解いたしたのでレス。一応ラストなのかなこれで。思わぬ所でラスボスにあってびっくりだが…!! 皆ありがとうございましたー 何この姉妹可愛い 女性陣は可愛いんやな… -- 暁翼 2012-07-23 (月) 02:34:51
      • 魔剣は今日ネット断絶拳くらいすぎて集中力ががたがったすぎるので今日はもう寝る魔剣…おのれおのれ…
        兄君殿もへーみんもお疲れ様でした魔剣 おやすみなさい魔剣(ぐぅ) -- 爛煌 2012-07-23 (月) 02:38:46
      • 飛ちゃん反乱決めたあとも増えてく犠牲に隠れてこっそりべそべそ泣いてるような子だしセーフ
        ヒリに乗ってる間はぶっちゃけバーサーカーでもセーフ(魔剣妹と一緒にあわわ・・・しながら)
        いちだんらくついたようなので、あまり長引き過ぎないように、いちおうこっちもレスつけておくね -- 飛爛 2012-07-23 (月) 02:43:33
      • おうみんなおつかれー! 妹もゆっくりねろな!
        飛姉さんレスしまくってよかったんに! でも、その気遣いがありがたいので喜ぶ(よろこぶ) -- 宗爛 2012-07-23 (月) 03:07:30
      • こっちはまったりイベントだったので、あとおもしろそうだったのでちょうけんがく、まさか退屈王まで兄上だったとはおもわなんだ・・・轟にーさまとの対決がちょうたのしみ -- 飛爛 2012-07-23 (月) 03:10:20
      • めっちゃ楽しみよな……毎日満足の連続だわ
        そして可愛い飛姉に返信した -- 宗爛 2012-07-23 (月) 03:48:49
      • あいよー -- 飛爛 2012-07-23 (月) 03:50:34
      • セルフ曇り文章うってたらびっくりするぐらいながくなったので割愛した。
        時間も時間なので、きつくなったらいつでもいってね! -- 飛爛 2012-07-23 (月) 04:09:25
  • 植林しつつツリー整理だオラ!! 大丈夫だよ、飛姉と喋るの好きだし -- 宗爛 2012-07-23 (月) 04:29:32
    • おっしゃー! -- 飛爛 2012-07-23 (月) 04:30:24
      • この、微妙な距離感 -- 飛爛 2012-07-23 (月) 04:48:49
      • でもこんなに懐いている俺 -- 宗爛 2012-07-23 (月) 05:41:04
      • 急激に核心にせまる姉 -- 飛爛 2012-07-23 (月) 06:16:25
      • おそくなってごめん、いまかえった -- 宗爛 2012-07-24 (火) 03:20:55
      • 俺の姉がこんなに可愛いわけがない状態なんだが……? -- 宗爛 2012-07-24 (火) 07:03:12
  • 人斬りたいでござる、君んちのワンちゃんと遊びたいでござる
    あ、でも中の人違うのか…というかそもそも既に東ローディア滅亡DAYで勝負決まってるのに、前線にいる筈ないかな… -- 胡久美 2012-07-24 (火) 22:29:28
    • まさかのご指名だが。私で良ければ喜んでお相手しよう。
      どうだろうな、勝手に我が軍は西侵は続いているものと思っていたが。 -- 狗面 2012-07-24 (火) 23:15:24
      • ちなみに私は主を守る立場にいながら、軽く挑発されたり一騎打ちに誘われただけで直線で殺しに行くほど沸点が低い。
        暁翼が味方にいるなら尚更。 -- 狗面 2012-07-24 (火) 23:22:14
  • 俺としては強い奴と戦いたい!斬りたい!という目的があるので是非一度斬り合いたい
    ゾ度攻略戦!とかあればシチュ的にはちょうどいいけど、残念ながら東ローディアは自分から白旗振っちゃったので
    後はそうなる少し前とかかな…ちなみに、狗面ちゃん自身は単独でも動く方? -- 胡久美 2012-07-24 (火) 23:21:20
    • 私は植林しました… -- 胡久美 2012-07-24 (火) 23:24:45
      • 多分私が修正したせいだ、すまない……。
        ゾド自体は無血開城なので、恐らく本国の本隊が攻めに掛かる形で、
        辺境国である私たちは直接ゾドを包囲したりはしないのではなかろうか。なんとなく露払いしかさせてもらえぬ気がするからな。
        何なら先々月辺りから宗爛の部隊から離れて(というかはぐれて)別隊と行動を共にしていたことにして、
        どこかで小競り合いを起こしてもいいかもな。単独で動くぞ、今月単独で動こうとした矢先の打診だった。 -- 狗面 2012-07-24 (火) 23:27:56
      • 帰宅
        ゾドそのものは無血開城したとしても、その周辺で抵抗がないとかありえないし、そういうところで戦っていたことにすればよろしい!!
        それに俺、1人遊びで兵士とか虐殺する気満々だったし -- 宗爛 2012-07-24 (火) 23:31:04
      • 成る程、ゾド攻略戦には参加するのか。ではその周辺のどこかでいいかもしれんな。
        戦闘でテンション上がりすぎて逃げる兵を追いすぎてどこか行ったまま帰れなくなったとかいうのも面白いかと思ったが。 -- 狗面 2012-07-24 (火) 23:32:12
      • 多分半ばエゴで剣を振ってる今の宗は帰ったら一回糾弾しようと思っていたしな。
        今月はそれで暁翼のところに事情を聞きに行こうかとも思っていたが思わぬメインディッシュが舞い込んできた。 -- 狗面 2012-07-24 (火) 23:35:58
      • 兄上出てきてクソコテになってからは、見た目冷静で前よりキレる指揮官になってても、中身はズタズタだからな俺
        おう。楽しんで来い。俺は俺で勝手にやる -- 宗爛 2012-07-24 (火) 23:41:02
      • その辺は付き合いが他人より長い分分かるやもしれんしな、そろそろ何故従属しているのかも捏造したい。
        そうか……勢い余って主をめった打ちにして内臓を引きずり出してハンドバッグにして殺してしまうかもしれん。すまない……。
        良ければ胡久美氏の相談スペースに直接私が行くべきかもしれんな。 -- 狗面 2012-07-24 (火) 23:44:35
      • おい、勢い余る気満々の発言やめろ! すまないとか欠片も思ってないくせにあやまるのやめてくれますー?
        そうだな。相談してくるならちょっといってこい
        俺は俺で戦線を拡大しておく -- 宗爛 2012-07-24 (火) 23:48:49
      • パソコンさんが暑いって臍曲げまたせいで遅れた、ごめん
        >戦闘でテンション上がりすぎて逃げる兵を追いすぎてどこか行ったまま帰れなくなった
        この犬躾なって無さ過ぎじゃないですかね飼い主さん…おかげで楽しい事になりそうだけど! -- 胡久美 2012-07-25 (水) 00:01:52
      • こいつ、忠犬とか番犬じゃなくて狂犬なんで…… -- 宗爛 2012-07-25 (水) 00:03:23
      • では私が躾て見せましょう、なあに痛いのは最初だけだ(刀抜いて)
        というわけで狗面ちゃんをお借りします、一旦失礼 -- 胡久美 2012-07-25 (水) 00:09:19
      • やだ、このペットシッター凄く便利……
        おうよ、いってらっしゃーい -- 宗爛 2012-07-25 (水) 00:11:55
      • 他人の隊に紛れていながらガチ説教とかするだろうな、迷子になったら。 -- 狗面 2012-07-25 (水) 00:17:36
      • 行軍がなっていないぞ、兵卒の責務も果たせず軍人を名乗るとは片腹痛い!己に課せられた仕事を全うしろ!(迷子) -- 狗面 2012-07-25 (水) 00:22:52
      • お前はさっさと犬小屋にもどれや!!!!!!! -- 宗爛 2012-07-25 (水) 00:31:59
  • 顎を骨ごと斬られたんだが。 -- 狗面 2012-07-25 (水) 02:15:40
    • 痛い。 -- 狗面 2012-07-25 (水) 02:17:03
      • めっちゃしつけされたな…… -- 宗爛 2012-07-25 (水) 02:21:29
  • 東ローディア滅亡後(1月)に、超個人的なシナリオで蟲と運命の出会いをするため六稜にパシりに行きます
    どうぞお暇でしたら皇子様が直々にお使いを頼んだり下っ端いびりして下さって構いません。如何でしょう? -- ヒラメ 2012-07-25 (水) 22:20:25
    • おーいえす、それくらいお安い御用よ
      それじゃあ書状と物資運搬の為にちょっくらパシってもらいましょうか!! -- 宗爛 2012-07-25 (水) 23:56:11
      • うへぇ!ありがたやー! シチュエーションとか皇子様の仰せのままに〜…(ジャパニーズ・土下座) -- ヒラメ 2012-07-26 (木) 00:46:11
      • じゃあ、そっちにいきますかねぇー
        ああ、それじゃあ最前線のどこかか、後方に補給に戻るかのどっちかしてくれてると命令しやすいんでそのへんの描写おねがいします -- 宗爛 2012-07-26 (木) 01:09:40
      • はいな 一旦後方の雑用に使われる感じにしますね、っと -- ヒラメ 2012-07-26 (木) 01:13:33
      • それじゃあそっちのレスからおねがいしますわー -- 宗爛 2012-07-26 (木) 01:30:05
      • 合点承知。それでは金曜日に〜 また細かい確認事項あれば来ますor来て下され -- ヒラメ 2012-07-26 (木) 01:58:39
      • あい、了解ー。そんじゃあまたー
        (今日今からと勘違いしていた皇子。ちゃんとレス読もうな俺!!) -- 宗爛 2012-07-26 (木) 02:00:13
  • 本日はよろしくお願いしますソーラン節皇子様〜。騒乱皇子に呼び出されるというシチュでこちらにコメントして良いかな? -- ヒラメ 2012-07-27 (金) 20:56:14
    • ただいま戻りました。あ、はい、コメ欄のほうはどっちでもいいですよー -- 宗爛 2012-07-27 (金) 21:58:50
      • というワケでホイっ 前置きを無駄に凝ったが特に意味はないアルよ…! -- ヒラメ 2012-07-27 (金) 22:10:00
      • めっちゃ持ち上げられてて喜びつつ返信! -- 宗爛 2012-07-27 (金) 22:11:56
      • 「あ、あれが六稜に蠢く皇蟲…宗爛皇子!」
        「いや、俺が聞いたのは六稜の黒鋼って二つ名だが?」
        「違う違う。それを言うなら六稜の空を埋め尽くす黒羽だって!」
        広がる噂。プライスレス -- ヒラメ 2012-07-27 (金) 22:35:12
      • 情報が今ほど伝播しないから噂もどんどん大きくなるんやな……そしておくれてごめん、おへんじしました -- 宗爛 2012-07-27 (金) 22:59:09
      • 初めてのお使い(※例の主題歌) -- ヒラメ 2012-07-27 (金) 23:40:19
      • さぁ、マサヨシ君は上手におつかいしてこれるかなー? -- 宗爛 2012-07-27 (金) 23:48:34
      • ……まぁ行きは迷うでしょうね (※物資はちゃんと運んでくるので無害です) -- ヒラメ 2012-07-27 (金) 23:56:02
  • 主、眠気は。 -- 狗面 2012-07-28 (土) 00:15:55
    • ない。いけるぞ -- 宗爛 2012-07-28 (土) 00:33:06
      • なら糾弾にでも行こう。過去の因縁をその場で捏造するので合わせて欲しい。
        正直何も考えてないのでそちらでも捏造してくれればだいぶ助かる。 -- 狗面 2012-07-28 (土) 00:36:47
      • 後先考えない捏造とか得意技だからちょお頑張るわ -- 宗爛 2012-07-28 (土) 00:38:35
      • 槍突きつけてやろうと思ったが無理だった、またの機会に。 -- 狗面 2012-07-28 (土) 02:00:25
      • もっと酷い事されると思ってた
        おう、またな。楽しみにしているぞ -- 宗爛 2012-07-28 (土) 02:19:11
      • 特に何をしたわけでもないからな……。
        いつもより頑張ってるならお母さんそれでいいわ。 -- 狗面 2012-07-28 (土) 02:31:04
      • お兄ちゃん会いたさに頑張っているんだよ
        そしてあったら殺す -- 宗爛 2012-07-28 (土) 02:45:06
  • やっとおっちつけたと思ったら……あれ、そと、あかるい……? -- 宗爛 2012-07-29 (日) 05:21:29
  • やっとこ帰宅
    さぁーて撤退だぁー! -- 宗爛 2012-07-30 (月) 23:13:24
    • おかえりなさい上司! 柱の騎士と戦ってます(報告) -- 暁翼 2012-07-30 (月) 23:16:39
      • うむ、確認している。アレに乱入は混乱を生みそうなので俺は勝手にやっているぞ! -- 宗爛 2012-07-30 (月) 23:28:56
      • 終わったら冷戦中に報告に行くので…では頑張ってきます。上司も頑張ってー -- 暁翼 2012-07-30 (月) 23:46:21
      • おう、お互い頑張ろうな! -- 宗爛 2012-07-31 (火) 00:01:46
      • 一応撤退指示だけはだしとこう -- 宗爛 2012-07-31 (火) 00:05:11
  • 何を決めてないって同じ母親から生まれたのかすら決めてないのだよなそういえば。
    どっちかがブッパすると思っていたので。 -- 本爛 2012-08-02 (木) 00:37:21
    • 勝手に母親は違うけど本爛にうちの母親が惚れてて三十路近いくせに手を出していたとか妄想してるわ -- 宗爛 2012-08-02 (木) 00:42:24
      • 成る程、美味しいな。
        半忌み子みたいな扱いであちこちで他人を不幸にしてきたろうしな……。 -- 本爛 2012-08-02 (木) 00:45:56
      • 優良過ぎるということは立派な害悪だからな……
        宗爛も母親と本爛が関係を持っている事実は薄々気付いていたけど、割かし病んでる弟なのでフォン兄様が兄な上に父になってくれるならそれでいいやとか思って口外しない
        そして本爛がいなくなったからうちの母親心の支えがなくなって発狂して色々したんだろうなとか妄想している -- 宗爛 2012-08-02 (木) 00:48:55
      • それで誰彼かまわず私の面影を探して男をくわえ込んだせいで性病死か……酷いことを考える……。
        この上なく自然なのでそれでいこう。 -- 本爛 2012-08-02 (木) 00:56:01
      • やったー、フォン兄様はなしがわかるー
        それで逆恨みして未だにフォン兄様をおいかけている弟もやはりあの母親の子なのである -- 宗爛 2012-08-02 (木) 01:04:57
      • >した方は全く覚えていないたぐいの口約束
        お前が俺の憧れの兄で本当によかった -- 宗爛 2012-08-02 (木) 01:22:06
      • 何を考えているか分かるまい……最後の最後でようやく明らかにはなると思うが。
        次のレスの次に私が、その書簡の内容をレスして〆としよう。
        大体どういう関係か今お互いに理解したという。なんだこの適当な。 -- 本爛 2012-08-02 (木) 01:25:37
      • 宗に対しては前回の生殺しも含めていかようにも残酷な仕打ちを繰り返していくことであろう…… -- 本爛 2012-08-02 (木) 01:27:35
      • 分からないところも含めて楽しいので良い
        適当にやりながら色々できれば一番と思っているので満足
        やだ、これから俺の笑顔いっぱい曇らされちゃうんだ……(ドキドキ) -- 宗爛 2012-08-02 (木) 01:38:51
  • 騎士戦場でうろうろしてたら同郷のエルサさんと一緒に毒流したソランの陣突き止めて殴りにいくことになったのであとで乱入しにきます かしこ(おやすみ) -- 騎士瓦斯 2012-08-04 (土) 03:43:55
    • ひえー、つかえた、帰宅&了解!!
      じゃあそっちの戦場の方にも顔出しときます -- 宗爛 2012-08-04 (土) 23:08:53
      • ああっ少し待つといい!
        こちらを見たら丁度一番上で毒を流そうとしておったのでこれ幸いとな?
        戦場の方下の方でわかりにくいゆえな? 
        状況としては毒散布地帯からそれに紛れて正面突破してきた、という感じであるので こちらでツリーを建てたい所存。 -- 騎士瓦斯 2012-08-04 (土) 23:27:21
      • あとお疲れ様であると差し入れも忘れない騎士(ピルクル) -- 騎士瓦斯 2012-08-04 (土) 23:31:06
      • ごめんもう返事してしまった。それじゃあツリーをたてたらおしえておくれ、そっちに移植する! -- 宗爛 2012-08-04 (土) 23:36:18
      • 騎士がまとめて移植しておいた(すれちがい宇宙)
        この後はエルサ殿が来次第騎士→エルサ殿→バグズライフの順で回すパターンであろうか、あまり長引かないように気をつけたい -- 騎士瓦斯 2012-08-04 (土) 23:44:47
      • おい、虫の生活をリアルに描こうとおもって生態を詳しく調べてみたらアニメを製作するに当たり9割を忘れた事にして作られたアニメ -- 宗爛 2012-08-04 (土) 23:58:59
      • 真面目にやるとサバイビーになりよる…なお今回の騎士はボッコボコにされたところで帰る手段が何通りかあるので安心。 -- 騎士瓦斯 2012-08-05 (日) 00:05:55
      • いい時間だったので〆るムーブしといたぞ!!
        彼方から迫る連中は神聖騎士団ですな -- 宗爛 2012-08-05 (日) 03:02:07
      • あっ騎士先走った!でも言いたくて…ここはまかせろ
        エリートが助けに来たのであるな(だいぶ違う)あとはエルサ殿にこう、ころころした防毒装備をはぎ取ってもらって帰ればミッション完了である あっ結局鎧が溶けたぐらいであんまりぐえーしておらぬ さり際に大砲とか打ち込んでもよい -- 騎士瓦斯 2012-08-05 (日) 03:08:14
      • なぁに、統一王朝の騎士なんだから大丈夫!
        次あったときにぼこる
        そして俺は眠気がたかまったので今日は寝ます……おやすみぃ -- 宗爛 2012-08-05 (日) 03:19:25
      • おやすみなさいである、エルサ殿もお疲れ様ムーブであるぞー -- 騎士瓦斯 2012-08-05 (日) 03:21:44
  • 兄君殿へ
    なにがどうしてこうなった?フォン様に一足さきに会うかも知れません
    次の戦までにはもどります おみやげは期待しないでください -- 爛煌 2012-08-06 (月) 01:42:50
    • まじでー、あったらフォン兄様の何かもってきてー
      片腕とかでもいいからー -- 宗爛 2012-08-06 (月) 01:53:31
      • わかった パンツであるな
        がんばってくるゆえな(こくこく)兄君殿も戦頑張るのであるぞ いってきまーす(のたのた) -- 爛煌 2012-08-06 (月) 02:04:17
      • まずパンツを盗んでくるために何をするのかが気になる……!
        頑張るわー。つっても当分一人遊びモードな感じではあるけどなー -- 宗爛 2012-08-06 (月) 02:05:31
      • パンツください!おねがいしますぱんつください!!ダメならウエストのゴムだけでも良いんです!って土下座してくるだけある
        兄君殿の為に妹女としてのプライドとか捨てるからな…期待してて良いからな…
        なるたけはやくパワーアップして戻ってくる予定である -- 爛煌 2012-08-06 (月) 02:08:15
      • 時系列的に8月、毒散布の時期にお2人連れて行きましたと補足しておきますね… -- ヴァイド 2012-08-06 (月) 02:14:17
      • 出来る妹をもって俺幸せ……なのだろうかこれ!?
        おう。ゆっくりなー。それじゃあ一時期いなくなるようだから、お前たちいなくなった際のRPでもしておくよ
        黒山羊さん、妹らをたのんだよ -- 宗爛 2012-08-06 (月) 02:37:12
    • おはようございます 枝が一個だったので割り込みの形で失礼しまーす
      えーと RP方面じゃなく設定上だけの話なんですが
      帝国側ここに集まってるっぽいので ゼナン焦土戦あたりで兵減って再編 宗爛の下にとかダメでしょうか?

      一騎当十くらいの働きはするのでー(行間で) 頑張るんでー(行間で) -- 亜人小隊 2012-08-06 (月) 02:28:13
      • なぁに、むしろ大歓迎よ!!!  気軽にうちに遊びきてくれてもいいからねー
        一緒に楽しもうぜー。なんなら、再編の際に挨拶にきてRPしたりしてくれてもいいねんで。こっちからいってもいいし -- 宗爛 2012-08-06 (月) 02:30:15
      • おーありがとうございまーす 
        何かきっかけがあれば断然混ざりに来ますねー 
        まぁでもあくまで小隊程度の扱いが理想なので上の上の方には関わらず駒扱いでもしといてください -- 亜人小隊 2012-08-06 (月) 02:36:30
      • りょうかいー。それじゃあ書類で拝見した程度にどっかでちらべておきますわー。よろしう -- 宗爛 2012-08-06 (月) 02:44:11
  • や -- 宗爛 2012-08-07 (火) 08:09:41
    • っとこ暇が少しできたわ……今日の夜からまた動こう
      さぁて一人遊びすっかー -- 宗爛 2012-08-07 (火) 08:10:18
      • 暁翼と妹が戻るのは3月か……しゃーない、少しその辺の事についても言及しておくか -- 宗爛 2012-08-07 (火) 08:49:10
      • とりあえずこれで一手すすめられたか……さぁてメシくおう -- 宗爛 2012-08-07 (火) 10:31:11
      • 飛姉はとりあえずあとで直接あいにいけばいーかー -- 宗爛 2012-08-07 (火) 10:31:48
      • 飛ちゃんはゼナンからバルトリア2回戦目までの合間に山脈づたいにめっちゃ南下しておるよ。
        上からの命令ははあの辺のもとから言うこと聞かない奴らに睨みを利かせるため、飛ちゃんの狙いは
        ついに自分達の西側拠点に入城するため。あと宗ちゃんちには昇進祝いでもいこうかなとかおもってたとこだけどどうだろう -- 飛爛 2012-08-08 (水) 01:16:10
    • 争乱皇子は今後中央戦線に移行するのかな。もう南は特に目ぼしいイベントないし(チラチラ) -- ヒラメ 2012-08-07 (火) 21:11:22
      • 南方に拠点をおきつつ中央に派遣されていく感じです
        最終的には中央に召し上げられる -- 宗爛 2012-08-07 (火) 22:41:42
      • ではそんな将軍におねだりしてみよう -- ヒラメ 2012-08-07 (火) 23:19:24
      • おねだりされるー -- 宗爛 2012-08-08 (水) 00:00:33
      • 意訳:弱いモブ皇子がこそこそやってる戦場にいたら刀腐るから中央連れてけ! -- ヒラメ 2012-08-08 (水) 00:25:54
      • めっちゃおそくなってごめんな!!!!!
        お詫びといっちゃなんだけどめっちゃ優遇したから勘弁な!!! 補給受け放題だかんな!!! -- 宗爛 2012-08-08 (水) 06:21:05
  • 第二次バルトリア会戦で、戦闘RPならぬ戦争RPでもできればと思います。NPCの軍隊動かす形で。
    前回のように相乗りできそうな方が両陣営いても、それは別ツリーでやってもらう柱の騎士戦方式で何かしらツリーでも立てられればなと。 -- フリストフォン 2012-08-08 (水) 21:55:41
    • 了解した
      こっちからもそろそろ打診しようと思っていたところだ、都合がいい
      楽しみにしているよ -- 宗爛 2012-08-08 (水) 22:29:40
      • こいつ、ラスボスすぎる……(フォン兄様んちみながら)
        なるほど、しかし見れば見るほど面白い兄だ
        完璧であるが故に、出来すぎるが故に全てが無価値に見える
        そりゃあ親父殿もビビって手放すはずだ。こんなバケモノ傍においていたら気が狂うわ
        会戦でこれとやりあうのか……楽しみだな、ふふふ -- 宗爛 2012-08-08 (水) 23:48:48
      • From : 飛姉
        To : 宗
        Sub : Re:
        手紙の返事難航中だわ、メールで連絡だわ!こりゃやっぱり一度どっかで遭遇して本兄に会ったこととか、近況の話とか
        いろいろしてみたりして、揺れ動いてみたりしたほうが飛ちゃんはおいしいでしょうか -- 飛爛 2012-08-09 (木) 00:17:46
      • あ、飛姉から電子メールだ(ぴこぴこ)
        基本的に任せます。会おう!! というなら会う準備はある!!
        ただ、そっちも忙しいだろうから会わなくても済むように一応手紙という形で落とし込んでおいた -- 宗爛 2012-08-09 (木) 00:23:57
      • 意外といそがしいようでそうでもなかったりする、なぁにイベントの規模を広げすぎるのはいつものことよ!
        本兄も色々フラグさしておいてくれてるので、勢いで色々考えつつ宗ちゃんちにはバルトリア2回戦前には直接のりこみたいとおもいます!
        スケジュールとかはそっちどんなかんじじゃろ -- 飛爛 2012-08-09 (木) 00:33:00
      • サウスマウンドトップの戦いするのは金土のどちらかがいいな。私は。
        少なくとも実行日の翌日を予備日として設けたい。
        なるべく一日で終わらせたいが。 -- フリストフォン 2012-08-09 (木) 00:37:31
      • 夜22時以降ならだいたい毎日いると思ってくれてええよ飛姉。楽しみにしてるからな!
        今きてもいいし

        じゃあ金土としようかフォン兄
        二日あればおわるだろう。22時に戻る -- 宗爛 2012-08-09 (木) 00:59:53
      • わかったじゃあちょっとしたら今からいくよ! -- 飛爛 2012-08-09 (木) 01:00:47
    • 忙しそうであるな!スケジュール分刻みであるな!
      ところで放蕩皇女がそろそろ戻りたいのであるが本爛殿のペットの黒山羊殿が兄君殿にお目通りしたいそうなのであるが
      来月とか大丈夫そうであろうか -- 爛煌 2012-08-09 (木) 01:43:43
      • 此度はお目通り叶い(以下省略) おう宗ちゃん 遊ぼうや…なぁえぇやろ… -- ヴァイド 2012-08-09 (木) 01:45:46
      • ちょっとっていったらかるく1時間たってた、うける -- 飛爛 2012-08-09 (木) 01:54:04
      • ちょっとどころかいまでもいいぞ!!!!!!!!!!! -- 宗爛 2012-08-09 (木) 02:15:31
      • やばい羊のひととかぶってた、ごめんごめん -- 飛爛 2012-08-09 (木) 02:21:02
      • めっちゃ返事したかんな!!!!! -- 宗爛 2012-08-09 (木) 02:26:04
      • 混乱の元になるから先にいっておくが今日はねておくね… フォンから宗ちゃんについて聞いたりしたいし… -- ヴァイド 2012-08-09 (木) 02:26:17
      • りょうかいー、わかったぜー
        楽しみにしてるぜー -- 宗爛 2012-08-09 (木) 02:28:21
      • 「急にわけわかんないこと言い出した?」「急や」 という場合の裏解説。
        頭までヒリに同じな飛ちゃんは勢い任せでおらっ戦じゃー!ってやってきたけど
        人殺しにだんだんためらいがなくなってきて、逆に軍を動かして戦う理由を適当に相手から見つけようとしてる自分に
        あれ・・・これ、なんかちがくね・・・?となって、メンタル不安定になってるので。
        きりもみする精神状態を必死になってバランスとろうとしてる、周りは迷惑をこうむる、状態。
        とりあえず、半分くらい反乱とかもうどうでもいいや、それよりみんな仲良くしたい
        みたいな感じに転がりつつある今の飛ちゃん -- 飛爛 2012-08-09 (木) 03:59:03
      • あと、最近自分が頭悪くて駆け引きとか壊滅的にできないことにやっと気付いたので
        もういいや!直球勝負で!めんどうなことはクラト(NPC側近)にでもまかせちゃえ!状態な飛ちゃん -- 飛爛 2012-08-09 (木) 04:03:11
      • そして直球勝負でヤンデレる弟
        弟は小難しいこといってるけどようするに行動原理はこれ
        「俺の大事なものが俺のものにならないなら壊せばいい」 -- 宗爛 2012-08-09 (木) 04:07:43
      • 飛姉愛してるよ……(ハイライトの消えた瞳) -- 宗爛 2012-08-09 (木) 04:08:38
      • (ヤベェ・・・!) -- 飛爛 2012-08-09 (木) 04:10:55
      • やっぱりおねーちゃんしっかりせんとあかんな、とか思った飛ちゃん -- 飛爛 2012-08-09 (木) 04:39:23
      • 時間も時間なので一時撤退する飛ちゃん! -- 飛爛 2012-08-09 (木) 05:19:04
      • ごめん、めっちゃねおちてたごめん(めっちゃどげざ)
        もし飛姉がよけりゃあこれで〆ておきたいとおもうがどうだろう
        飛姉のレスでなんかちゃんとしまってるきがした -- 宗爛 2012-08-09 (木) 06:59:07
      • オッケー (ログチェックしてたら結局ねれなかった)
        つまりあれだね、飛ちゃんは宗ちゃんはこいつすげぇ無理してんなーと思い
        本兄は、何考えてるかわっかんねぇけど、ぜったい悪い人じゃないんだから!
        って思いつつぶっ飛んでいってもいいってことだね! -- 飛爛 2012-08-09 (木) 07:01:53
      • 最初はみんなで幸せになれる国づくりができるようにしよう!じゃあ今の支配体制は壊さなきゃね!
        だったのが、後半以降は、宗ちゃんと本兄が仲直りできるように、西も東もちょっと壊しちゃうか、うんそうしよう、それがいい
        に行動方針が変わってくっていう飛ちゃん -- 飛爛 2012-08-09 (木) 07:04:28
      • 名簿見るときに手が滑るのか、起きると所在地が変わっている王がおはようの挨拶をします。
        正直この飛ちゃんとの会話を見て病みと闇が相手に値するくらい深淵に到達してると想ったので、多分この側面を見せれば現在の舐めプ状態は解消される気はします。
        ヤンデレを武器として振り回すって聞いたことないけど。 -- フリストフォン 2012-08-09 (木) 07:13:42
      • 飛ちゃんが「どちらも壊しちゃうか」の方向に進むと、どちらかの手駒という感じでなく、
        戦場に存在する不確定要素(ジョーカー)みたいな存在になって面白そうですねとは思います。
        一番どの方向にもサイコロ振れるいい位置にいるきがするなあ。 -- フリストフォン 2012-08-09 (木) 07:15:58
      • 東西皇族イベントでめっちゃメインにいる二人にちやほやされるおかげで、偉く重要人物ぽくなってきた飛ちゃんです。
        順当に終わるはずの戦場を順当に終わらせない担当が目標なので、不確定要素上等だとおもいます!
        そして飛ちゃんはPC前からてっしゅうしたいとおもいます!宗ちゃんも本兄も毎度毎度長時間ありがとなー! -- 飛爛 2012-08-09 (木) 07:32:16
  • 来たわよ。 -- フリストフォン 2012-08-10 (金) 22:33:01
    • ここが あの男の ハウスね。 -- フリストフォン 2012-08-10 (金) 22:33:19
      • 帰宅
        そんじゃあ早速やろうか
        シチュは何か希望とかは? -- 宗爛 2012-08-10 (金) 22:59:03
      • いや、特には。
        強いて言うなら布陣中にそちらが侵攻してきたのに反応して、陣形整えるくらいか。 -- フリストフォン 2012-08-10 (金) 23:11:38
      • 了解。そういうことなら最初のつかみはそっちにまかせよう
        コメント欄どこにするかも任せる。頼んだ -- 宗爛 2012-08-10 (金) 23:18:03
      • それを飛ちゃんが横から邪魔するか…いや、上から二人のドキドキ病みプレイを眺めてるのでもいいんだけど -- 飛爛 2012-08-10 (金) 23:18:41
      • あー、複数人いるなら戦場にしようかな。
        ちょっと初レス打ってきます。 -- フリストフォン 2012-08-10 (金) 23:32:04
      • つっても俺はマクロを用いてフォン兄と戦争RPするつもりなので前に話した通り、マクロ的にツリー全てを使いながらフォン兄と戦うけどな
        他の人らには好き勝手動いてもらう -- 宗爛 2012-08-10 (金) 23:34:36
      • いやほら、前に宗ちゃんに手紙で飛姉ちょっと本兄コロコロするから手伝ってよ言われたので、
        それがらみで出てたほうがいいかなおもて -- 飛爛 2012-08-10 (金) 23:35:11
      • あ、他の戦場で陽動とか任せようとおもったらそこまでがっつり手伝いにきてくれるつもりだったなんて……(土下座もんの気遣いに思わず土下座)
        やっぱ俺飛姉と結婚するわ…… -- 宗爛 2012-08-10 (金) 23:38:36
      • だってたのしそうじゃないですか戦争、キャラ的な動機でいうと、あの二人真正面からあわせたら絶対ほんとに殺し合いするから止めないとやべぇな!?だとおもう -- 飛爛 2012-08-10 (金) 23:39:55
      • 実際楽しく戦争するので楽しみにしてほしい -- 宗爛 2012-08-10 (金) 23:43:42
      • レス分けた。
        どういう方法で来るか分からなかったのでそれは委ねます。 -- フリストフォン 2012-08-10 (金) 23:49:51
      • もし混じっていいなら、飛ちゃん普通に二人の戦いに混じるのと、それとも別行動ツリーで六稜軍のサポートしてるのとどっちが都合いいじゃろか -- 飛爛 2012-08-10 (金) 23:59:28
      • 一応今飛ちゃん宗陣営なので宗に判断は委ぬ。 -- フリストフォン 2012-08-11 (土) 00:04:07
      • それじゃあ飛姉はうちのサポートってことでよろしく
        サポートとして働いてもらうためにうえから圧力かけたって描写そのうちするわ -- 宗爛 2012-08-11 (土) 00:20:24
      • おし、じゃあ拾った騎士といっしょにおしかける -- 飛爛 2012-08-11 (土) 00:22:15
      • これ自陣側のツリーに返信すればいいのかな。
        フェイ&シュウの会話終わって実際に戦闘始まったらまた中ツリー立てるようにしようか -- フリストフォン 2012-08-11 (土) 00:27:08
      • そっちに返事でおねげぇします
        ツリーたてたりなんだりは任せる -- 宗爛 2012-08-11 (土) 00:28:09
      • 時系列前後するしこのツリーで戦争でいい気がしてきた。 -- [[フリストフォン>名簿/484877 ]] 2012-08-11 (土) 00:44:11
      • フェっちゃんこっち誘導できたかな -- 飛爛 2012-08-11 (土) 00:48:14
      • あ、すみません、今更ですが勝手ながら参戦しています飛ちゃんのペットです -- フェロミア 2012-08-11 (土) 01:20:04
      • 次のターンで飛びます、宗ちゃんは上の枝に戦いにいったから、下の枝はそのまま飛ちゃんのACECOMBAT THE SEIRANG WARの舞台にしちゃっていいかしら -- 飛爛 2012-08-11 (土) 01:21:12
      • NPCじゃない仲間2号です、飛べる仲間がいるっていい -- 飛爛 2012-08-11 (土) 01:21:59
      • この退路絶ちはフェイを私から遠ざけるという意図もあったのかなと思う。
        二重三重の意味で。 -- フリストフォン 2012-08-11 (土) 01:23:58
      • そして味方だよ発言は、意味深なので、君の笑顔のために戦えるなどという
        後の文章をちょんぎったものです、シアワセニナレヨー -- 飛爛 2012-08-11 (土) 01:25:34
      • 狭い事務所で仲の悪い管理職と上長の間を取り持つ姉御的ポジションだな…… -- フリストフォン 2012-08-11 (土) 01:28:42
      • そしてブラコンだな -- 飛爛 2012-08-11 (土) 01:31:59
      • あとフェっちゃんが嫉妬しててかわいいので次のターンとかでなんかフォローしとこ -- 飛爛 2012-08-11 (土) 01:33:10
      • 宗ちゃん噛んだ、なにこれあざとい、よし、じゃあ下枝使って空から攻める、 -- 飛爛 2012-08-11 (土) 02:07:44
      • あ、そうか下枝もつかうんだった、したらば新しいの生やそう -- 飛爛 2012-08-11 (土) 02:13:29
      • 一応報告しとくとフェっちゃんが寝なさったので、飛ちゃんのターンは明日つけくわえることにしてめっちゃ観戦中です -- 飛爛 2012-08-11 (土) 02:42:06
      • 我ながら気持ち悪い事いってるなと思った
        でも、宗爛の甘えたエゴを噛み砕くとこういう逆恨みの形になるのでこうする
        結局、宗爛はこんな生き方なんてしたくなかったしこんな苦労もしたくなかった
        本爛がいれば全部本爛におしつけて、自分はその影で大きな背中をおいかけて、その背中に甘えて、無垢にその背中だけを愛していればよかったのにっていう
        なんというか、本爛と本質よりもガワを愛しているからガワがあればそれでいいっていうあんまりにもあんまりな愛を暴露する
        でも、そのガワのことを本気で愛しているのでこういうエゴ丸出しになる -- 宗爛 2012-08-11 (土) 03:43:50
      • あしたの仕込みしてたら弟がほんとにヤンデレホモに -- 飛爛 2012-08-11 (土) 03:51:36
      • 似たり寄ったりな感情を飛姉にも抱いているので覚悟して欲しい -- 宗爛 2012-08-11 (土) 03:53:52
      • おねーちゃんそんな宗ちゃんが幸せになれる世界をがんばってつくるわ -- 飛爛 2012-08-11 (土) 03:57:40
      • これいま助太刀するフリして飛ちゃんが本兄助けにいっちゃだめかな、ころしかねないわこの弟!
        このときにはフェロミアは理由つけてどっかとんでるとおもう -- 飛爛 2012-08-11 (土) 04:02:48
      • そのへんはフォン兄に任せたいところだ
        フォン兄がもしヘルプだしてくるようなら任せる -- 宗爛 2012-08-11 (土) 04:05:22
      • 展開はメインふたりにおまかせるよ!飛ちゃんは飛ちゃんでイベントはたてておいたので -- 飛爛 2012-08-11 (土) 04:08:22
      • 布石は色々巻いておいたけど上手く処理できてるかしら。
        結果として愛には応えない形で完璧で空虚である本爛を呼び覚ました形にはなってるという皮肉な構図。
        宗のこの気持ちは在る意味で「自分に興味を払わない相手が好きである」という矛盾を孕んだ感情なので、どう動くかね……。 -- 本爛 2012-08-11 (土) 04:17:53
      • 「自分を好きじゃない、興味なんてない相手が好きである」っていう感情は、猫の地球儀っていう小説でヒロインがヒーローに向けた気持ちでもあるので、よく分かるよ……。
        スゴイ理解しやすいし、ある意味で物凄い乙女チックで真っ直ぐな気持ちだと思う。
        誰も幸せになれないという問題を除外するなら、だけど。 -- 本爛 2012-08-11 (土) 04:20:12
      • 偶像崇拝みたいなものなんだろうなあと予測。 -- 本爛 2012-08-11 (土) 04:21:05
      • そんな二人の真っ当じゃない愛情を引き立たせる、わりとまっとうな思考してる飛ちゃんです -- 飛爛 2012-08-11 (土) 04:23:50
      • 柱の騎士大地に立つ -- 飛爛 2012-08-11 (土) 04:40:03
      • そしていい時間なので撤収したのだった -- 宗爛 2012-08-11 (土) 05:07:41
      • この弟滅茶苦茶嬉しそうすぎる……。 -- 本爛 2012-08-11 (土) 05:09:15
      • 文字通りの偶像崇拝だね
        宗爛は本爛ではなく、本爛という偶像を愛している。今もそうだし、これからもそう
        本爛の言葉はイチイチグサグサとしっかりささっているけれど、それ以上に好きだしそれ以上に凄いって感情が先立つので利用したい
        指向性のない力はもったいないので俺の使われるべきだ。もしくは死ぬべきだ。っていう暴君理論 -- 宗爛 2012-08-11 (土) 05:10:20
      • ある意味でやっぱり爛の皇帝の血には何らかの頭がおかしい成分が入っているんだろうな。
        王足る資質的な何かが。それは暴君であったり暗君であったりするわけだけど。 -- 本爛 2012-08-11 (土) 05:13:12
      • 初再会でここまで精神的にボコボコにされたらもっと笑顔くもったけど
        時間あいちゃったせいで気持ちの整理が逆についてひらきなおったのだった
        好きなものは好き!!! でも自分のものにならないのならいつか間借り間違って他人のものになってしまうかもしれないから死んで欲しいみたいなそんなん
        爛の血族ってみんな頭おっかしいのな!!

        それはそうと、柱の王1人で作り捲る演出はチート演出としても策としても見事だったのでマジ嫉妬する
        キャラ的にも場面的にも完璧だった -- 宗爛 2012-08-11 (土) 05:19:55
      • 皇帝の血ヤバイ理論でいくと、祖父と父が皇帝の飛ちゃんはそうとうヤバイヒトなのですが・・・
        おにーちゃんMSみたいに柱シリーズけしかけてくるよ、こぇぇ、弟はヤンデレすぎてとりかえしがつかないよやべぇ -- 飛爛 2012-08-11 (土) 05:25:28
      • 代替宗爛のキャラが今になって掴めてきた。いけるいける。色々この後の展開も思い浮かぶ。
        複雑に歪な直線と、ベクトルを持たない∞って対比はおもしろく描けそうかな……。

        正直中央突破してくるかと思ったら非の打ち所ない戦法で追い詰められてどうしてくれようかと頭捻った結果ですよ……。
        上手く宗爛側から心情突き合わせるサポートがあったから思いついただけで。ありがとう、楽しかった。 -- 本爛 2012-08-11 (土) 05:27:51
      • 突き詰めれば動物しか友達がいない弱虫凡人をあんな環境に放りっぱなしにしといたんだからこうもなる
        宗爛は名前も名前だし、何より母が本爛と関係もってたからそのせいでよけいに色々期待されたり強制されたりして、それでも上手にできなくてを繰り返しているうちにこうなって今に至っている
        スイッチきれてブチぬけるのは多分フォン兄様相手だけなので問題なし
        飛姉には母性もとめる方面でヤンデレる -- 宗爛 2012-08-11 (土) 05:29:32
      • 飛ちゃんもそろそろ頭おかしくなっていいですよ!! ううん、そういうのわかっちゃう!!
        飛ちゃんはこの頭のおかしい二人に囲まれて頭おかしくならずにシナリオ全うできるかが最大の障害ですよね。 -- 本爛 2012-08-11 (土) 05:29:39
      • 例えばカオスダークとかロウダークだと、それぞれカオス側とロウ側から見たら正義なんじゃないかなと思って、
        じゃあ一番の最悪ってどういうのかなと考えて出来たキャラですからね。
        子供の頃の泣ける、こうなってしまったエピソードとかないので、めっちゃ無残に殺しに来いよな。 -- 本爛 2012-08-11 (土) 05:33:09
      • ほっといたらとってもおかしな頭おかしい兄弟喧嘩になりそうなので、飛ちゃんは最後まであきらめずにみんななかようせんとあかんよ、とか言いながら帝国に喧嘩売る -- 飛爛 2012-08-11 (土) 05:34:36
      • フェイちゃんのデッドエンドなところは、どっちについても、背後から刺される可能性が常に付きまとうところですね……。 -- 本爛 2012-08-11 (土) 05:38:01
      • そういや本兄がどんどんすごいことになっていくのをみながらふとおもったんだが
        なんでこの3人は仲良くできたんだろうな!?もしかして本兄に飛ちゃんと宗ちゃんが遊ばれていた可能性が!? -- 飛爛 2012-08-11 (土) 05:38:24
      • 子供の頃は私が最適な反応を返す空っぽの人形だったから仲良く見えただけ説。 -- 本爛 2012-08-11 (土) 05:40:31
      • 俺も概ねフォン兄のことは理解したわ。こっちこそ楽しかったわぁ
        なんか、ほんとお前って嫌な奴だな!!(褒め言葉)
        俺も色々楽しみになったのでこれから色々したいとおもう -- 宗爛 2012-08-11 (土) 05:42:38
      • 多分、嫌な奴だな、というセリフは、
        次に打診に来るのが私の中で決まってる、王都決戦に取って置いたほうがいいと思う。
        まだ、あるんだ、こっちの考えてる銃弾の残弾。楽しみにしててね。 -- 本爛 2012-08-11 (土) 05:44:43
      • だよね、仲良しにみえてただけだよね。全て周囲の勘違いだよね
        宗爛とかその勘違いこじらせてこうなってるし -- 宗爛 2012-08-11 (土) 05:45:26
      • こっちは概ね黒い部分は出し切ってしまったので楽しみだ
        あとはずっと明るい普通の可愛い弟です
        愛してあげてね -- 宗爛 2012-08-11 (土) 05:48:02
      • 飛ちゃん途中からめっちゃ急成長してなんかもう、愛とかふらせるわ、みためは合法ロリのままだけど -- 飛爛 2012-08-11 (土) 06:00:42
      • とりあえず、洗濯機がオシャカになったので、ねておこう -- 飛爛 2012-08-11 (土) 06:01:08
      • ゲロか。ゲロやな。(沈痛な顔)
        私はこのまま稼働し続ける運命……。 -- 本爛 2012-08-11 (土) 06:19:18

Last-modified: 2012-08-13 Mon 00:10:14 JST (4271d)