IK/施設/斥候部隊屯所
- 仕事先
- あー、そうだ、それはこっち。そっちのは……おい、気を付けろ! その魔石は貴重なものなんだからな!
(露天掘りの鉱床で、ああだこうだと支持を出す) (鉱脈から、多少魔石が出土したらしい) -- アジャンクール
- ほらほら、そんなに怒声ばかり張り上げてたら、またしかめっ面になっちゃいますよ
(そう言いながら後ろから来た彼女はアジャンクールの足元にしゃがみこむ、砕かれた石の欠片を摘むと、光に空かした) なるほど? さっぱり何なのか、私には分かりはしませんね? -- アレックス
- 生憎と生まれつきでな……
(仏頂面でまた眼鏡をかけ直し、適当に部下に指示を出してから、折り畳み式の椅子に座る) 素人にもあっさり違いが判るなら、我々魔石学者は揃って商売あがったりだ ちなみに、今君が持っている奴はただの石灰岩だ -- アジャンクール
- そうですか? たまに自分の席で口の端だけを釣り上げて、こんな顔してる時も見ますけど
(そう言うと彼女は石を放り出し、両手の人差し指で唇を半月のような形にする) まあ、でもどちらかと言うと仏頂面の方が、まだ受けは良さそうですね (そう言うとまた、足元の小石を拾う) それで、今回は何が見つかったんですか? 屯所の食事が基本、蒸した芋と謎の酸っぱい野菜の漬けた奴から私たちを救ってくれますか? -- アレックス
- 人の笑顔をそんな飲みのネタのように……!
ふんっ! 人受けの良い顔などしったことか! 顔芸も腹芸も苦手なお陰で此処にいるのだからな! (膝で頬杖を突きながら、忌々しそうに舌打ちをする) ……今回見つかったのは、石英が多く含まれた花崗岩だ。君らにもわかるようにいえば、水晶の原石のまた原石みたいなものだ 生憎と、大した量ではない。屯所の台所事情に変わりはないだろうな まぁ、運が良ければ、干し肉の一欠もつくようになるかもしれんがな -- アジャンクール
- 冗談ですよ。でもそれ、人に笑顔を向けながら、心の底では何考えてるか分からない。っていうのは、結構見ましたからね
それに比べれば、私としては親近感は持ちやすいですが (いや失礼を、すいませんと笑顔で謝る彼女) 要は、クォーツになり切れなかったただの石ですよね? そんなでも魔石、なんて言うんですか? (再び手元の石を投げる、多少白濁した石の欠片をつかむと、再び光に晒した) 多少ピンクが見えなくもないけど、濁りすぎですね。宝飾品としての価値は限りなくゼロです -- アレックス
- 褒め言葉として受け取っておこう。で、石についてだが、まさにその通り。ようするにこいつはクォーツの成りそこないで、宝石としての価値は無いも同然だ。
だが、屑石の原石でも石英は石英だ 使いようではどうとでもなる (そういって、適当にその辺に転がっている石を手に取って、何やら文字を書き込む) (すると、途端に石がさらさらと砂になり、そのまま地面に落ちると……液状に広がり、小さな水たまりとなった後……そのまま蒸発して消えた) (水溜りがあった場所は、不思議と地面の色が鮮やかで綺麗になっている) 見ての通り、きちんと魔術式を書きこめば、聖水の代わり程度にはなる -- アジャンクール
- お? おおー……おお?
(その一連の作業を注視し終えると、色が変わった辺りを摩る。アジャンクールに視線を戻すと) 凄いですね! じゃあ、これをある程度市街地なんかに施せば、魔物避けにはなる、と? そして余った分をどこかしらに輸出すれば…、って、大した量じゃないんでしたっけ。じゃあ、干し肉は夢のまた夢ですね… -- アレックス
- 私のように熟練した魔石学者や、魔石術に長けた魔術師がいればの話だがな
いずれにせよ、きちんと加工すれば魔物避けや、アンデッド退治程度には使える もっとも、こんなに純度の低い屑石では、余程数を集めなければ不可能だがな 少ない量では、せいぜい、見ての通り漂白剤に少し使える程度だ これだって、地面が元々汚れていないから出来たのだ 先程程度の量では、ぬかるんだ泥などに使ったらほとんど意味がない まぁ、そんなわけで、干し肉についてはアレックス君の予想通りと言う事だ むしろ、肉をくいたいなら、自前で喰えそうな害獣でも退治したほうが早いだろうな -- アジャンクール
- 魔石、という単語は聞いたことはあっても、それを扱えるって人は、教授を見るまでは知りませんでしたよ
なるほど、安易に商売になりそうなものではありませんね。仕方ない… いえ、肉でなくてもいいんです。とにかく、あのパサパサと酸味だけの生活には飽きた、というか。教授は大丈夫なんですか。あんな食事で -- アレックス
- ……まぁ、魔石や宝石を扱う魔術は金ばかり掛かる上に、最近では少しばかり時代遅れだからな
(そういって、自嘲気味に笑う) 私も家柄の問題で修めただけだ。まるで興味がなかったわけではない事は、幸いだったといえるがね (組み立て式の椅子に深く腰を落ち着けて、溜息を吐く) 無論、食生活には大いに不満があるとも だが、改善策があるわけでもないのでな あと、炊事係の連中に下手に文句を言ってにらまれたら、ただでさえ碌でもない食事事情がさらに碌でもないものになる -- アジャンクール
- 私が、覚える気は無くとも実家の仕事を分かっているのと同じ、という事ですか
最も、商売自体に興味は無かったですが…、貴石や宝飾品を見る分には、楽しかったですけどね (摘んだ石を遠くに放り投げると立ち上がり、お尻を払う) でしょう!? なら、文句じゃなく私が勝手に差し入れすればいいわけですもんね 先ほどの話じゃないですけど、何か捕まえてみせますよ。それなら炊事場の人も納得するでしょうし! -- アレックス
- そんなところだ
見ている分には面白かったものを改めて学ぶというのは、そう悪いものでもないからな (立ちあがるアレックスにあわせて立ち上がり、腰を軽くたたく) そういう事なら、ぼちぼち仕事も切り上げだ 私も同行しよう 折角肉が届いても、取り分が少なくては肩透かしも良い所だからな -- アジャンクール
- 大丈夫ですか? この間、教授のよく組む小隊の人から、運動場を3周するくらいで、顔を真っ青をしていた、と聞きましたけど…
二人居るなら、追い込み猟がやれますね。教授が吠える、犬の係になりますが…… -- アレックス
- 誰が運動要員でついていくといった! 獣相手なら遠距離観測やら足跡の調査やら色々あるだろうが! 猟犬ならむしろ、隊に丁度いいやつがいるだろが! そっちに頼め!
もっとも、単独行動が許されたアレが、今いるか知らんがな それはそうと、善は急げだ。いくぞアレックス君 夕飯までには戻らねばならんからな (いうが早いか、アジャンクールは外套を翻して、さっさと現場を後にした) (これから行う狩猟の成否については、今は語るまい) -- アジャンクール
- 仕事先 --
- 森の魔法使い --
- とある開拓村で、病が流行った。
流行病は時に国一つを食いつぶす。 速やかな調査が必要ということで、斥候部隊が先遣調査隊として派遣される事になった。 露悪的に言えば人身御供の一種でもあるが、真っ当に必要な処置と言える。 その調査員達の中には、学者であるアジャンクールもいた。 辺境での流行病は、調べてみたら病ではなく、鉱毒などの中毒症状が原因である事も多々あるためだ。 -- アジャンクール
結論から言えば、流行病の出所は分からなかった。
一先ず、全員風邪のような症状はあるが、鉱毒でもなければ、食中毒などの類でもない。 また、問題の病気も、対症療法がまるで効かないわけではなく、体力のあるものなら、即座に致命に至る様な代物ではなかった。 それにしたって、疫病を放置して良いわけではない。 自分達も罹患する事を怖れながらも、一行は弛まず調査を続けた。 -- アジャンクール
そして、すっかり調査が行き詰まった頃、村の年長者達からこんな話がでた。
「もしかしたら……これは、森の魔法使いの呪いなのかもしれない」、と。
なんでも、開拓村が出来る前から、森の奥に一人で住んでいる魔法使いがいるそうで、その魔法使いの呪いであるかもしれないと、彼等は言うのだ。 アジャンクールからすれば、ハッキリいって、ただの言いがかりとしか思えない話だった。 -- アジャンクール
しかし、この開拓村の年長者達は、開拓村が出来るにあたり、成し崩し的に国民になった森の民も多い。 元々樵や猟師などをやっていた連中もわりといるのだ。 彼等曰く、夜な夜な獣の生き血を求め、妻すらも引き裂いた恐ろしい魔法使いだそうだが、どうにも噂に尾びれ背びれがついていて、実態が判然としない。 だが、そんな現地民が揃いも揃って畏れる魔法使いというのなら、知恵者には違いないだろう。 土着の学者の話を聞いてみるのは良いかもしれないと判断した一行は、そのまま森に入る事にした。 -- アジャンクール
時にはそれなりに害獣や魔物もいたが、さして障害と言える程のものではなかった。 時に屠り、時に迂回し、一行は森を進んだ。 未開の森といえど、元々、樵も猟師も入っている森だ、屯田兵も多いイムルトン王国斥候小隊からすれば、いつも通りの森でしかない。 しかし、行けども行けども、森に人の気配は感じられず、件の魔法使いの庵らしきものは、いつまでたっても見つからなかった。 -- アジャンクール
そうこうしているうちに日も傾き始め、仕方なく、一行は野営をする事に決めた。 これ以上の行軍は、行くも戻るも危険が伴う。 となれば、最早選択肢はそれしかない。 まだ日があるうちに、一行は早々に設営を始め、完全に日が落ちる頃には、見張りのローテーションに従って、皆順々に休み始めていた。 -- アジャンクール
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翌朝。 アジャンクールが目を覚ました時。
「……?!」
彼は、一人だった。 朝靄の掛かる森で、ただ一人、寝袋の中で寝扱けていた。 他の隊員の姿は見当たらない。 野営をやったあとはある。焚火をした地面もまだ温かい。 だが、他のテントや、他の隊員たちの姿は、まるで見当たらなかった。 -- アジャンクール
「なんだ、お前も魔術師の類か」
そう声を掛けられ、アジャンクールは瞠目して振り返った。 ズレた眼鏡を掛け直した先にいたのは、フードつきのローブを身に纏った、得体の知れぬ人物だった。 相貌は、目深に被ったフードに隠れ、判然としない。声色からは、恐らく壮年の男かと思われた。
「お前が、森の魔法使いか……!」
アジャンクールの問いに、フードの人物は「確かに魔術は嗜んでいる」とだけ答えた。
「話があるなら、家できこう」
そういって、男はさっさと森の奥へと進んでしまった。 -- アジャンクール
フードの男はスミスとだけ名乗った。 西方領域ではありふれた名前であり、偽名の可能性もあったが、この際そんな事は重要ではなかったので、アジャンクールはそれ以上は問わなかった。 他の隊員がどうなったのかは、ごく簡単に言ってしまえば、スミスの仕掛けた幻術によって、既に森を出ているらしい。 アジャンクールは多少なり、魔石学を修める上で魔術を嗜む関係で、その魔力でどうも抵抗が出来たようだ。 アジャンクールは警戒心を強めたが、直後に、庭先に兵を率いて押し入ったのはこちらではないかと思い直し、スミスを詰りはしなかった。 -- アジャンクール
簡単な自己紹介をお互いに終え、まずはアジャンクールが自分の要件を口に出した。 殺すこともできたろうに、追い返すに留めた上、自分をこうして家に招いているのだ。話は通じる人物であると、アジャンクールは判断した。 故に、流行病について何か身に覚えはないかと単刀直入に尋ねると、スミスは一度だけ笑ってから「まるで身に覚えはないが、村の連中にいわれたのか?」と逆に尋ねてきた。 アジャンクールは「そうだ。そっちには、身に覚えがあるのか?」と、またしても尋ね返した。 「ああ、それなりにな」と、スミスは返した。 -- アジャンクール
アジャンクールはスミスに纏わる噂について、事細かにスミスに尋ねた。 曰く、夜な夜な獣の生き血を求める怪物。 曰く、妻すらも引き裂き悪魔に売り渡した恐ろしい魔法使い。 その全てを、スミスは渇いた笑いで肯定した。
種を明かしてしまえば、なんのことはない。 彼は医者だった。 魔石学を修める上で魔術を嗜んだアジャンクールと同じように、医術を修める上で魔術を嗜んだ医者でしかなかった。 -- アジャンクール
「動物を捕まえるのは動物実験の為だ。妻を腑分けしたのは……妻の遺言だ。彼女は持病持ちでな。死後はより多くの人々を助ける為に、自分を調べて病気の事を調べて欲しいと、私にいって事切れた」
それは、確かに地域によっては邪教の儀式といっても差し支えがない所業であった。 アジャンクールは出身の都合、そういった事には多少なり理解はある。 とはいえ、それにしたって伴侶の死体を腑分けするなどと言う事が出来るかといえば……それを持たぬアジャンクールとはいえ、想像するだに、眉間に皺が寄る話としか言えない。 スミスが森の魔法使いと、未開地の住民から詰られる理由は、良く分かる話といえた。 だが、そこで、アジャンクールは一つの疑問を抱いた。
「事情は分かったが……なぜ、奥さんの遺言に従い、その知識を人々の為に広めようとしない?」
-- アジャンクール
スミスは、それを鼻で笑った。
「その必要がなかったからだ」
スミスは……名前から想像できたことではあるが、元々は都会にいた男であったらしい。 だが、妻の療養の為に、稀少な薬草と淀みのない魔力を求めて、この辺境にまで居を移したそうだ。 治療の甲斐もあって、奥さんは都会に居た頃よりマシになっていたらしいが……それでも、完治は叶わず、そして最終的にはスミスの手によって解剖され、貴重な病気の資料を残して逝った。 というのがここまでの顛末であるが……まだ、続きがあったらしい。
「妻の遺言に従って、私は都に戻ったが……何の意味もなかった」
自嘲気味に、スミスは渇いた笑いを漏らした。
「既に、都では……妻の病気は、とっくに治る病気になっていたんだ」
-- アジャンクール
思えばそれは、当然と言えば当然の話だった。 都の方が単純に人口が多い。なら、医者も、そして患者も辺境と比べればそれこそ、山ほどいる。 数がいるなら、どちらの方が研究が速く進むかなどというのは……まぁ、それこそ、当然の話でしかない。
「私が都にいた当時は、辺境に出ることが最適解だった。そうして私は妻と何年もここにいた。結果として、妻は多少病状が改善されはしたが……完治はついに叶わず逝った……私が無理に外に連れ出さず、不自由で苦しくても都で暫く我慢させれば……もしかしたら、完治していたかもしれないのに」
画して、スミスの手元に残ったのは……一人では広すぎる森の庵と、今や何の意味もない、ありふれた病気の資料だけだった。
「結果的に……私は、妻を長く苦しめただけだったのかもしれない。そういう意味では、私は立派な悪の魔法使いだ。森の化物と蔑まれても、全くその通りだ」
力無く、スミスは嘆息した。 -- アジャンクール
一部始終を聞き終え、アジャンクールは唸った。 正しく彼には……返す言葉がなかった。 他人のアジャンクールが、何か口を出せる話ではない。 スミスの現状は分かった。言わんとする事もわかった。 最早、帰るべき場所も、そして目標らしい目標もない事もわかった。 だからこそ、彼は隠者であり……森の魔法使いであるのだ。 そんなことは、アジャンクールにも分かる。
「アナタの事情は全く承知した」
そう、前置きしてから、アジャンクールは語った。 -- アジャンクール
「アナタが、流行病と何の関係もない人である事はわかった。アナタが、森の民から疎まれている理由もわかった……そして、アナタが、人の世を忍んで此処にいる理由もわかった」
ハンカチで額の汗をぬぐって、アジャンクールは続ける。
「それでも、全く身勝手な話だが、アナタがこの辺境で貴重な医者であり、識者であり、そして何より、この現状を打破する可能性と知識を持った人物であることに違いはない」
スミス氏の妻の遺言を引き合いに出すことも考えた。 だが、それを詰るように語るのは……見え透いた御為ごかしと何も変わらない。
「苦しむ民の為に、などと善人振るつもりはない。私の仕事を円滑に進める為に、どうか知恵を御貸し頂けないだろうか。十分な謝礼を出せるよう、上にも掛け合ってみる。生きる以上、物も金子も、あるに越した事はないだろう」
そこまで捲くし立てて、アジャンクールはスミスから出された茶を飲み干した。
「どうか、考えてみては頂けないだろうか」
-- アジャンクール
捲くし立てるアジャンクールの懇願を聞いて。
「そうまで仰るのなら……わかりました、お考えしましょう」
スミスは、笑った。
「確かに生きる以上は、色々と入用ですからね」
その言葉を聞いて、アジャンクールもまた、ヘタクソな笑みを返す。
「かたじけない」
スミスはそれにも、曖昧に笑みを返した。
「一先ず、今日は休みましょう」
そう、スミスに促されて外を見れば、もう日が沈み始めていた。 長話をして気付かなかったが、随分と時間が経っていたらしい。 スミスの勧めのまま、アジャンクールは床についた。 -- アジャンクール
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「……教授、教授!」
激しく、肩を揺らされて、アジャンクールは目を覚ました。 寝惚け眼をこすり、眼鏡を掛け直すと……そこは、先日、小隊が休んだ野営地だった。
「……!?」
事態を飲み込んだアジャンクールは、左右を見回し、自分を起こした隊員に「昨晩はどうしたのか」と尋ねた。 隊員は、怪訝そうな顔をして、「どうしたって……皆で森で休んだではないですか」と、答えるだけだった。 -- アジャンクール
その後。 すぐに、隊は朽ち果てた庵を発見した。 中には人の気配はなく、長らく人が入った形跡はなかった。 テーブルの上には木で出来たカップが出しっぱなしになっていたが、それにも、堆く埃が積もっていた。
「ここが、魔法使いとやらの庵なんですかね?」
そう、怪訝そうに中を見回す隊員が呟く。 アジャンクールは、小さく笑った。
「さぁ、どうだろうな」
-- アジャンクール
一行が庵を漁ると、中からはいくつか、共通語で書かれた医学書や、薬の調合法が書かれたメモなどが出てきた。 どうやら、医学に明るい人物が、かつては此処に住んでいたようだ。 どれもこれも、それなりに貴重な品であるはずなのだが、不思議と、納められていた棚や箱には鍵が掛かっておらず、あっさりと手に取る事ができた。 地方特有の風土病等に関する記述もあり、持ち帰って読み解けば、村の病の正体を突き止めることが出来るかもしれない。
「……生きる以上は、色々と入用だからな」
「? 何か言いましたか? 教授?」
「いや、少し……考え事をしていただけだ」 -- アジャンクール
危険度――0。特筆すべき項目なし。リオネール・ヴィーヴス・ド・アジャンクール。 -- アジャンクール
『私記』 装備品の魔石を紛失。高価なものであるため、出来れば経費で補充させて頂けると全く助かる。 -- アジャンクール
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