そいつぁクリスマスにはよく焼けそうだぜぃ


  •  
  • 今週はちーっとばっかし実入りが少なかったからなぁ…たまには道化として他人様の娯楽になろうかねっと
    (リングの端に荷物を立て掛け、模擬戦用のゴム弾とコルク弾を取り出す) -- レクトール 2016-05-13 (金) 20:56:02
    • (そしてリングの上に) よっこいしょういちっと……しっかし大丈夫かねぇ、こういう形式で剣士とかと戦うのはそんなに経験ないんだけども
      え?大丈夫? 本当かいレフェリーの旦那ぁ?(マス○さんっぽく) -- レクトール 2016-05-13 (金) 21:04:12
      • よっと(観客席から飛び降りてくる) レクトールさん、次の冒険に備えて一戦、どうかな?(腰には刀、両手にはグローブだ) -- アニー 2016-05-13 (金) 21:05:30
      • (レフェリーと話し込みながら)…なぁんか観客席でサザンカ少年が聞き捨てならないことを言ってる気がする……
        っと、君は確か…アニーお嬢ちゃんかい(意外な対戦相手にヒューと口笛を吹く) 勇ましいこって。確かに冒険前にお互いを知っとくのは悪かぁねぇな?
        さて、俺の得物は見ての通り銃だが……今日はゴム弾を使うってことでいいかい? -- レクトール 2016-05-13 (金) 21:10:48
      • ふふふ、サザンカ君……闘技場に入り浸ってる時点で戦闘狂じゃないわけないでしょう?(にやりと)
        手の内を知ってるほうが連携もやりやすいでしょ? うん、私の刀も刃引きしてあるから 演習用にね(抜いて見せれば刃が丸い)
        レクトールさん相手となると……追いつくことを考えないとなぁ(手を組んで指を鳴らし、全身の関節のウォーミングアップ 機動力が肝になると見て) -- アニー 2016-05-13 (金) 21:15:02
      • (アニーの言う事はもっともである。特に援護が主になる射手レクトールにとって、味方の情報は多いに越したことはない)
        なかなか分かってるようで結構結構コケコッコーってな。さぁて、ショウタイムと行こうか?
        (ホルスターから「山の声」を抜く。それは使い込まれた黒くツヤのないボディの回転式拳銃
        それをアニーにはまだ向けず、今は少女を真っ直ぐに観察しているだけだ)
        -- レクトール 2016-05-13 (金) 21:23:39
      • 一分一秒でも鍛錬を積んでおけば、それがいつか自分の身を助けてくれるかも知れないからね(準備が整うに連れて、普段のほんわかとした態度から気が張り詰めていく)
        では、いざ尋常に、勝負(ギシリと拳を握りこむと、アニーの全身から電流が迸る 魔導拳術の身体強化術の兆候)
        (銃を持ち遠距離からの射撃が可能な相手に対し直線上に進むなど愚の骨頂 ならばどうするか)
        (地を蹴る足から蒼い雷が爆ぜる その足取りは)ふっ、はっ(狙いを定めさせないジグザグ状 雷魔術の強化はアニーに脅威の俊足を与え、レクトールとの距離を詰めにかかる)
        -- アニー 2016-05-13 (金) 21:31:58
      • ほぅ…… (レクトールの「眼」はアニーの術の前兆を捉えていた。「色」からすると雷系か、と。やがて迸る電流、己の身体に作用するものと理解する)
        元気のいいお嬢さんだ〜ぁ……こりゃあ油断できないねぇっと!
        (ジグザグに疾駆する少女はその髪の色もあってか黄雷の妖精かと見紛う。落ち着き払っていたレクトールもここでようやく動いた
        急加速、急停止からの方向転換、急加速。その急加速に変わるタイミングに合わせてアニーの足を狙い、一発撃つ!)
        パンッ!!
        -- レクトール 2016-05-13 (金) 21:41:52
      • (相手が人間の射手であれば、アニーの策は十二分に機能したであろう しかし相手は猛禽に連なるであろう狩人の血)
        (僅かに甘い加減速の隙を付かれ、足目掛け放たれた銃弾は)っ!(左ふくらはぎを掠める その衝撃は非殺傷と侮るわけにはいかない物 立て続けに受ければ充分にノックダウンさせられる)
        (策の変更が必要……考える時間はほとんど用意されていない 遠回りに近づくことを許してくれる相手ではない ならば)
        (カードを一枚切る)電光石火!(身体強化に加え電磁加速により射出されるが如き勢いの速度 雷影の残像を残しながらレクトールに向け肘打ちでもって迫る)
        -- アニー 2016-05-13 (金) 21:56:04
      • 反応はしきれず、か――
        (素早く動く、速さを自慢とした相手の足を狙うのはレクトールの中では常識。足を負傷すればその後に響くという萎縮が生まれる者もいれば
         アニーのように足を失う前に、と手を急ぐ者もいるだろう。レクトールは心理戦で既に一歩先を行ったとも言える)
        俺っちがフェミニスト? ハッ、ただ底意地が悪ぃだけさ……
        (そう鼻で笑いながらアニーの動きを追う。何やら早速1つ策を打ってきたようで、その動きは完全に捉えきれない。諦めたかのように銃を下ろし身体を横に向ける)
        だぁらァァァァァァッ!!
        (しかし肘撃に対し繰り出されたのは強固なレガースブーツに包まれた右脚! 足刀蹴りと呼ばれる地面と水平に脚を出すものだ
         身体をしっかり支える左脚もさることながら、その蹴りの脚力はかなりのもの。足裏で肘打ちに拮抗した!)
        -- レクトール 2016-05-13 (金) 22:13:31
      • (肘打ちで機を先する策は)!!(失敗に終わる 反応速度で勝負をするには不利といえる 肘に響くダメージも大きい)
        (鍔迫り合いの如くギリギリとせめぎ合う肘と足刀 しかし悲しいかな、腕と足の差 人と獣翼人の差は身体強化魔術でも埋められない)
        (ならばどうするか 答えはシンプル 押してダメなら)っ!(引くのみ 迫り合いを身を翻し拒否 その廻る身体でもってレクトールの間合いの更に内側へ)
        (そして振りあげるのは)ふっ、はぁっ!!(右と左の脚 交互に振り上げるその技は連環腿 魔導拳術の足技使いが得意とした、東の大国からの技 レクトールの顔面へ向け二段蹴りとなり迫る)
        -- アニー 2016-05-13 (金) 22:32:17
      • フッ……くゥ〜〜〜〜!痺れた〜〜〜〜!
        (ニヒルに決めたと思われたが、速度を乗せた肘打ちを受ければ当然こちらもダメージはある。左脚でケンケンするように仰け反る
         しかしそこはむしろアニーからすれば狙いどころ。顔の下から鋭い二連の蹴りが迫る!)
        ぐほっ!?
        (気の抜けるような声が思わず漏れたのは一撃目。それで完全に仰け反った為に、二発目は掠めるだけに留まる)
        剣を使ったってぇ、構わねーんだぜっと!
        (何を思ったか、仰け反りついでに191cmの長身はそのままリングへ倒れる。しかし寝そべりながらアニーの着地を狙い足払いを試みた)
        -- レクトール 2016-05-13 (金) 22:46:45
      • (蹴りの手応え、ならぬ脚応えは充分 二発目は掠めはしたがいいダメージになる)
        (しかして相手もさるもの、レクトールは倒れこみその長い足を足払いに使ってくる 着地際となれば避けるのは至難の業であり)
        くっ!?(景色がぐるりと廻る 強靭な足払いはアニーの足元を掬い身体が一回転 無理に回転に逆らわず受け身を取り、ゴロゴロと転がって距離を取る)
        (レクトールの挑発に応えるように刀に手を掛ける)……一発二発は、覚悟の上(抜き放った刀には雷の刃 刀同様切れ味を潰してあるが、打撃力は測り知れない)
        -- アニー 2016-05-13 (金) 23:06:07
      • えぇ〜? 今の減点なのかいサザンカ少年〜?(やはり○スオさんの物真似風で実況席に言う)
        しっかしまぁ…なんつーキレのいい蹴りだよ。痛ててて…顎が外れるかと思ったぃ。その分観客からすりゃいい画が見れたかねっと…
        (相手が引いたので頭をぽりぽりと掻きながら少しの休憩。息が整ったところで手を支えに勢いをつけ、逆立ちの要領で起き上がる
         ただし地面に着く前、両翼を大きく広げてバサァッ!と力強い羽音を立てて一回だけ羽ばたく。見ていた者ならば分かる、その身体は確かに浮いた
         そして右脚を庇うように着地し、刀を構えた金雷の髪の少女を見据えた。左手をクイクイとジェスチャーし)
        魅せてみなお嬢ちゃん。肘の具合も考えりゃ全力たぁいかないだろうが……華麗に頼むぜぃ?
        -- レクトール 2016-05-13 (金) 23:19:13
      • (飄々とした態度のレクトールに対し、アニーは波ひとつない水面の如く静かな構え)
        (翼を広げ空に浮かび出すレクトールの姿に、思考を巡らせる 浮かぶ映像ははどれも刃が届かぬ姿)
        (飛べば届くだろうか?否、翼の有無は機動の有無 直線的に届かせることは出来ても、レクトールにとって回避は容易)
        (ならば見誤らせるしかない 刀が届かぬと)……いざ!(掠めた左太腿、掬い上げられた脚、響く肘 それらを以ってしては紫電・雲耀薙は打てない 走って距離を詰める 被弾は覚悟の上)
        (そして刀の間合いにはもう二歩というところまで来て)電光、石火ッ!!(再びの加速 捉えきれはしないだろう ……人間が相手ならば)
        (レクトールにこのまま斬りかかったところで通用はしまい だからもう一つ、手を打った 電光石火で加速した脚が、地面につく)
        (その勢いを膝に、腰に、背中に、肩に、肘に、手首にと乗せ、すべての関節の力を以って加速する それはサザンカがよく知っているであろう、遠当ての流れ)
        (だが人の技を一朝一夕で盗めるほどの才はない 加速が足りない だから関節を増やしたのだ 刀という関節を)
        (拳の突きを指先で握る刀の突きに変え、鋭い遠当てが稲妻の波動と共に打ち出される 全力を載せた一撃、落とせなければ……)
        -- アニー 2016-05-13 (金) 23:46:38
      • (さって、ここまでは何とか凌いだが……アニーちゃんってば追い詰めてやればやるほど集中が冴えやがる。参っちゃうねぇ全く
         いっそリング端まで逃げて「フリューゲル」でのスナイプ? いや、それは盛り下がるから禁じ手ってヤツだなぁ……しゃーねぇ)

        狙い撃つぜぃ!
        (パンパンパンッ!と山の声のトリガーを引いたまま、ハンマーを都度起こしてゴム弾三連射。アニーの刀の鍔、次はまた踏み込んでくる足元を狙って……
         最後は横っ飛びしながら、出してくるであろう電光石火状態のアニーを想定して狙ったもの――)

        疾ッ?!
        (だが、その速さは先程「視た」ものを遙かに超えていた。相手に自分が「飛ぶ」のを見せて「高低」を意識させ、実際は左の脚力での横っ飛び
         そこまで考えていたが、少女の若さは想定を超えてその成長を魅せつけた。可憐な剣闘士が繰り出すは激しい雷撃!迸ったスパークはレクトールの右脚へ)
        バチッ!!
        (金属製のレガースブーツを通して痺れの抜けない右脚をさらに痺れさせる。そのダメージは戦闘終了としては十分なものと言えよう!)

        ふぅ……
        お見事だ、アニーちゃん。ギブアップ!! -- レクトール 2016-05-14 (土) 00:08:43
      • (ゴム弾の衝撃は刀を、出足を打ち据える しかしそれでも止まらない 止まれない)
        (最後の一発が遠当てを振り切った胴に突き刺さり、)ぐっ……(膝をつく しかしまだ持ちこたえる 遠当てがレクトールに届き、ギブアップを聞き遂げたところでようやく納刀)
        『勝者!アニィィィィーッ・ゲットォォォォーバァァァァードッ!!』(レフェリーの声が上がり、勝ちを確信)
        今回は私の勝ち。でも次やるとしたら、相当備えないと厳しそうだね(ゆっくりと立ち上がり、レクトールへと歩み寄って) -- アニー 2016-05-14 (土) 00:21:55
      • (自分が元居た、雷刃が走り黒く焦げたリングの床と痺れた自分の右脚を交互に眺める
         己の中の戦術で偶然横っ飛びしていたが、アニーの最後の一撃を見てから回避していたらと思うと肝が冷える
         そんなことを考えていると、戦いの疲れが見える少女が歩み寄ってきた)
        あー……あんまり備えなくていいんじゃない? 年寄りはもう少し労ってもバチは当たらないと思うのよね。ははは
        (などと言いながら左脚と手を支えになんとか立ち上がる) い〜い太刀筋だった。俺と「山の声」が援護するに値する…誇っていいぜぃ? -- レクトール 2016-05-14 (土) 00:30:01
      • もー、レクトールさんそんなに年でもないでしょー?(またまたー、と冗談めかして 実際の年を知るわけではないが)
        うん、冒険の際は援護よろしくね。この分なら本当に頼りになるし(鍔、足先、その他撃たれたところを追ってみれば正確無比 受けたがゆえに生まれる信頼)
        さて、サザンカ君が興奮しっぱなしなのも問題だし、そろそろ戻って熱を沈めないとねー(解説席で熱っぽく語っていたサザンカに手を上げ、お先、とレクトールにサムズアップしてリングを降りていった) -- アニー 2016-05-14 (土) 00:38:15
      • そりゃどーも、俺っちが過労死しない程度ならどんどん頼っちゃって! ……しっかしお互い今後が怖いね
        (アニーを見送りながら観客席のサザンカを見やる。次にアレと戦う時、自分もアニーも大変だろうなと心の底から思った…)

        さーて、レフェリーさん!こんだけ盛り上げたんだからおひねり相当入っただろぅ? 約束通り分け前くれくれーぃ!
        (戦闘前にそんな取り引きをしていたレクトールは財布を潤した後、無事酒場で飲んだくれたという) -- レクトール 2016-05-14 (土) 00:43:54 
  •  
  • (2月。夜。三日月が頼りなく闇を照らす)

    (いつものように酒場で酒を嗜み、文字通り千鳥足を踏みながら自宅へと帰ろうとしているレクトールの姿があった)
    (場所は路地裏………家に行くまでの近道だ。人通りが少ないそこを、レクトールは通る)

    (それを、紫色の瞳で静かに見つめる女がいる。気配はない。…音は―――そもそもこの女の世界には存在しない) -- アルテア 2016-05-16 (月) 19:39:39
    • (ここ暫くはずっとこの道を通っていた。酒場街から宿屋までの帰り道、近道的にこの路地裏を通る。まるでそれが既定ルートだったかのように
       実際、もう今月はそういう習慣になっていたと言って差し支えない。人通りの特に少ないこの路地裏を選び、隙を作った
       ――それはそれとして、この獣翼人は酔っ払えば隙が増える。そこに「騙し」は存在しない……謀りながら酒を飲むなどもってのほか。酒は美味しく飲みたいものだ)

      うぃ〜……今日は少〜し飲み過ぎた、かね……っと

      (酒を飲んでいる間は忘れているが、この路地裏に来ると思い出してくる。元々はどういう意味でこの道を選んだのかを
       だが未だに刺客は現れない……今夜も来ないのか? いや、それならそれでいい……何も起こらないことが一番いいのだから――)
      -- レクトール 2016-05-16 (月) 20:00:28
      • (習慣的にそこを通る鳥人を、暗殺者は把握していた そしてこの時間、このあたりに人が一人もいなくなることを)
        (そして酒を愛飲することも知っていた なぜなら、何度か教会でも酒をふるまったから―――彼が、酒を愛する者であることを、よく知っていたから)

        ――――――――――――っ(胸が、痛む)

        (見知っていた。知り合いだった。弟のような存在の少年がお世話になっていた。神父様の古き友人だった)
        (その者を殺さなければならないことに―――――ひどく、胸がいたんだ。)

        (なぜ、貴方は知ってしまったの?)
        (なぜ、貴方はわたくしのことを気にかけてしまったの?)
        (…なぜ?)
        (……なぜなの?)
        (………なぜなのよ……!!)

        (レクトールが路地裏を歩く…道の突き当り、T字路になっているそこ。交差点の正面、目に見える位置に、普段は無い張り紙が張ってあった。壁に、ナイフで縫い付けてある)
        (そこにはこう書かれていた)

        『罪状:我が教会の裏を知り、ひいては全世界の平和を脅かす存在であること』
        『弁論の余地:無』
        『反論の有無:無』

        『ドミネ・クオ・ヴァディス?(どちらへ、いかれるのですか?)』

        『判決:絞首刑』

        (それをレクトールが目にした瞬間。女は動く―――――レクトールの周囲。狭い道の頭上と左右から、音もなく投げナイフが飛んだ) -- アルテア 2016-05-16 (月) 20:06:53
      • ……そういや、アルテアちゃんにお酌してもらった酒。美味かったなぁ
        (唐突に思い出す日常。普段は安酒を一人で呷っているのだから、そう思うのを誰も責めはしないだろう……
         思い出の中、お酌するアルテアの顔に…別の誰かの顔が重なる。その少女は誰だったか、その笑顔は自分にとってどれだけ失ってはならないものだったか――)

        ん……?
        (おぼろげな思い出の中を夢遊しているかのような歩みだったが、気付けばT字路。現実に引き戻されるかのように「張り紙」に手をつき身体を支える
                                 ――張り紙……?)
        まずっ――!!

        (咄嗟に手=翼で壁を押し、反動で後ろへ下がる。上からのナイフが右手を掠め、左右からのナイフは貫通し羽を散らせた)
        ぬおおおおおおおッ!?
        (思い出したくもない美しい過去が男を死神のように縛っていた。いや、男自身が一時だけ己から過去に絡まれに落ちていたのかもしれない
         何にせよ、自分がここに「敵」を誘っておきながら先手は完全に「敵」に奪われた。そして間髪入れず追撃は来る――確信ッ!!)
        -- レクトール 2016-05-16 (月) 20:25:00
      • (音もなく飛んだナイフへの見事な対応。しかし、やはりレクトールの予想していた通り、追撃は来た)
        (下がることを予期していたかのように、レクトールの位置めがけてさらに大ぶりな投げナイフが4本。今度はさらに速く、命を奪わんと)
        (敵襲撃者の姿は見えない…複数か、そう思わせる程度には多方向、かつ高速な襲撃であった。さらに投げナイフが別な方より投げられてきた)

        (――――――そして、それらをレクトールが必死に捌いていると)
        (いつの間にか、すぐ後ろにいたアルテアが―――裁きを下すために)
        (レクトールの首を捻じり折るため、そっと、彼女の両手がレクトールの頭に添えられた)
        (そして――――――――――――)

        …………………………Amen

        (初めて、レクトールは彼女の「声」を聴いた それはとても幼い、童女のような声だった) -- アルテア 2016-05-16 (月) 20:31:53
      • (暗視ゴーグルをかける暇は当然無い。この獣翼人、他人には鳥目だと言い放っているがその実暗闇でも人間程度には視力がある
         ただ昼間は非常に眼がいいため、夜になって視界が並になるのを戦闘時は恐れていた。そう、まさに今夜のように)

        クソがっ――
        (続いて飛来するは4本の凶刃。多角的なこの連続攻撃…複数人なのか? いや、そう見せかけて単独…? だとすれば恐ろしいが、覚えがある)
        ビリー……!!

        (旧友。身体に刺さるナイフの痛みでその技を思い出す…同一人物ではない、癖が違う。だが結局はその「関係」の技だろう…)

        そこかァッッッッ!!!?
        (こうなってはカウンターに徹するしかなかった。声が聞こえるか聞こえないか、その瞬間に踵からの逆サマーソルトキックをデタラメに繰り出す
         今の声は誰か?などと一瞬でも今考えれば「持っていかれる」のは本能で理解できたから、今はただ野生で反応するしかない)
        -- レクトール 2016-05-16 (月) 20:44:10
      • (ぬるり、とレクトールの背後から手を伸ばし………『祝詞』を告げた瞬間。まさしく獣の反射神経で、自分に反撃が来た。来るとは思わなかった)
        (見事。そう感嘆するほかはない。間違いなく気配は消し、音もなく忍び―超高速の立体軌道による投げナイフで目をくらませて、完璧なタイミングで頸骨を折に行ったのに。捌かれた)
        (そう、捌かれた。だが)
        (裁くのは、わたくしだ)

        ……(ドッ、とレクトールのサマーソルトに突き刺さる。……刺さったのは、アルテアが右手に持ったナイフ。この修道女は、カウンターにカウンターを返した 尋常なる反射神経ではない)
        (それはビリー神父から教わった、暗殺の体術。人の反射神経を軽く凌駕することから初歩が始まる、暗殺教団の教え)
        (さらに言えば―――酒に酔っていたレクトールが、その分技の冴えもかすんでいたことが敗因だろう)

        (レクトールは見た。鳥目で、しかし見た。)
        (反転し、蹴りを放ち、その蹴り足に痛みによる熱を感じる瞬間に。自分を狙う、暗殺者の姿を)

        (その者の顔は三日月を背後に背負い、真っ黒で見えなかった)
        (その者の服は、黒一色で見えなかった)
        (その者の耳には―――――――十字架の、イヤリングがあった)

        (その者の眼は。確かに、涙を零していた)


        (レクトールの喉への、鮮烈なるトゥーキックが見舞われる。レクトールの視界に移った女の姿は、放たれた蹴りの足裏に隠された。そして、すさまじい貫通力がレクトールの喉を襲う)
        (――鳥は、首を切断しても数分は走り回るという。ならば、どのように殺すか?簡単である。縊り殺すのだ 首をへし折ることで、『絞首刑』は為されるのだ) -- アルテア 2016-05-16 (月) 20:54:16
      • (助かった――本心からそう思った。それだけ鬼気迫る攻防を凌いだと、戦いにおいては老獪なこのレクトールが本心から
         だが次は無い。それも続けて理解できてしまう……蹴りを繰り出し宙を浮いてるこの刹那が何秒にも、何分にも思える。そしてそれだけ引き伸ばされても打開策は無い、と
         せめてレガースブーツを装備していれば、敵からのカウンター返しを防げたか? せめて酔っていなければ初手を取られずに済んだか?
         ……後の祭りなのだ。こうなっては「死にながら」情報を得る以外に手に出来るモノはない。敵を――「視」ろ!)

        なっ――
        (泣いている。美しい十字架のイヤリングと、その涙のコントラスト……顔が見えなくとも、黒一色だろうと、「敵」は美しかった
         闇に染められた美しくも悲しい聖女だ。喉に激痛が走りながらもそのイメージが鮮烈に眼へ刻まれた)

        グッ――!?
        (意識が遠のく、これが「絞首刑」ということなのか……頭の中で鈍い音が、骨の折れる音が響いた気がした――)
        -- レクトール 2016-05-16 (月) 21:47:38


      •                        (ご   き   り

        (殺した。)
        (殺した。)
        (―――殺した。)

        (周辺に散らばる投げナイフを拾い上げ、血を拭い落とす。壁にかけていたメモ用紙も取り外し、血痕と死骸以外の痕跡は一切残さない)
        (今回の暗殺も成功した。顔は―――見られていても、関係ない。なぜなら、この鳥人は今死んだのだ。頸骨を砕き、殺したのだ。わたくしが、殺したのだ)

        …………ぁ

        (周辺には人の気配は一切ない。目撃者もいない。いずれ死骸が発見され、記事にはなるだろうが……自分の名前は上がらない)

        …………………ぁぁぁ

        (無事に仕事を終えた『安堵感』を背に、その場を後にするために踵を返すアルテア)

        ……………………ぁぁぁぁぁぁ
        …………………………………ぁぁぁぁあぁぁあああああああああ!!!!!

        (彼女の耳には、自分が上げている――幼子が、赤ん坊が泣き叫ぶような声――そして、涙には。気づかなかった)

        (闇に、全ては溶けていく)
        (レクトールの生も、アルテアの姿も、その叫び声も、すべてをかき消し―――――――その場には、誰もいなくなった) -- アルテア 2016-05-16 (月) 22:01:35
      • (……何時間経っただろうか。赤子の鳴き声のようなものが響いた路地裏はいつものように真っ暗で、変わりない
         ただ一つ違いがあるとすれば、暗闇の中でもさらに暗い地べたに191cmほどの死体が転がっている程度のものだ)

        うぅぅ寒ぃ……今夜は寝床も見つからねぇし、最悪だぁ……
        (その路地裏へ現れたのはヒゲモジャの浮浪者だった。もう深夜の4時あたり、夜風で寝付けない男は風通しの悪いここへ迷い込んだ)
        この辺りで日が出るまで粘るぜ。まったくよ……っとお!?
        (浮浪者は何かに躓いた。暗闇でハッキリとは見えないが…大きさ的に同じ境遇の者かと思った)
        ったく、オイ!てめぇ何こんなところで寝てやがっ……ん、だ……?
        (闇に目が慣れてくると見える。その者の首が不自然に曲がっていること、目が開いたままで、口から泡を吹いていることが……)
        うっ、うわああああああああああああああ!? し、死んでるううううううううううううううう!!!!!?
        -- 浮浪者 2016-05-16 (月) 22:15:00
      • ……
        (長身の鳥男は動かない。本当に「さっき」死んだのだ……それは誰が見ても間違いないし、浮浪者が驚くのも当然のこと――だが)
            パチッ!           パチパチッ!!
        (何か音がする。火を点ける時のような……どこから音がするのか、それは……死体の傷口からだ
         浮浪者がヒッ!とたじろぐ。死体はそれも構わず、ナイフを刺された傷口から自然発火を始めた!
         傷口からの発火に続き次は折れた首周りから激しい炎があがる。それらの炎はやがて死体全体に広がった……まるで「不死鳥」
         しかしその炎、彼自身の衣服や所持品を燃やすことはない。周囲は明るく、ほんのりと暖かいが浮浪者が暖を取れるほどの熱量ではないのだ)
        -- レクトール 2016-05-16 (月) 22:33:02
      • (そして浮浪者はその炎に包まれた死体が、炎に包まれて起き上がる瞬間を腰抜かしながら見ているしかできなかった)
        あ あっ、ああああああアンタ! し、死んでたんじゃ……ごぱぁ!?
        (響く銃声。浮浪者は口から鉛玉を飲み込むと、それは首の後ろまで貫通し絶命した……)
        -- 浮浪者 2016-05-16 (月) 22:45:16
      • 悪ぃなおっさん。「今の」を見られると不味ぃんだわ……俺もこう見えて咎人なんでな
        (不機嫌そうな表情で冷たく言い捨てる。銃口から立ち上る煙をフッと息で掻き消すと空を仰ぎながら深い溜息を漏らした)

        ……泣くぐれーなら、殺すなよ。ったく

        (それは自分を殺した者への言葉か、それとも過去の自分への言葉だったのか…両方、なのかもしれない)
        あ〜あ。今日は気だるいモーニングコーヒーと洒落込むしかねぇかなー……
        -- レクトール 2016-05-16 (月) 22:50:20
  •  
  • (スタッと闘技場に降りる) ここの不満点は石畳の上ってぇことだなぁ…(今後はステージ変更も考えたい鳥) -- レクトール 2016-05-20 (金) 21:46:04
    • あ、先に言っておこうかな…ゴム弾なんて無粋な事はしないでください
      銃対剣ならそっちのが面白そうなので(コートから日本刀を取り出す)
      確か昔の闘技場では場所も決められたはずですけど、どういうのがよかったんで? -- グレイ 2016-05-20 (金) 21:47:41
      • え゛……こ、コルク弾(ゴム弾より痛い)も駄目ってーことかい? まったく…無茶言いやがる。見ろよレフェリーさんの顔を
        ま、しかしそう言われちゃあ断れねーな。ちなみに好きなステージとかは長くなるんで今は言及しないでおこう…
        それより小説家のあんちゃん、実弾にする代わりに俺も一つ要望がある。リングアウトなしルールにしねーかい? -- レクトール 2016-05-20 (金) 21:52:39
      • 勿論実弾で…あ、飛びたい訳ですかね?良いですよ〜なんでもOK -- グレイ 2016-05-20 (金) 21:54:16
      • ……グレイのあんちゃん、そういうのは分かっても口に出さないのがさぁ…(テンション↓) -- レクトール 2016-05-20 (金) 21:57:36
      • あっはっは!すみません。ちょっと久しぶりの戦いでテンション上がってて
        さ、始めましょうか?観客も待ってますから(言うやご丁寧に自分から距離を放し)
        (手招きする) -- グレイ 2016-05-20 (金) 22:00:16
      • (笑いながら謝る小説家。なるほど、確かに普段よりテンションが高い気がする……ジャンキーなのか?←失礼)
        ふむ。んじゃやるとするかぃ……ああそうそう、(観客には聞こえない声で)もし俺に勝ったら例の取材、もう少し協力的にしてやんよ?
        (と言ったかと思えば) うおおおおおおおおおッ!!
        (レクトールはいきなりグレイに背を向けて自分サイドのリング端へ向かって全力疾走した!
         逃亡なのか?恐らく会場のほぼ全員が呆気に取られる行動だろう…)
        -- レクトール 2016-05-20 (金) 22:04:49
      • (取材の協力。本来なら魅力的な言葉に眉根ひとつ動かしはしない)
        (それより彼が気にしているのは敗走とも見える鳥人の動き、その動きに何があるのか気にはしつつも)
        (歩いて前進、まずは距離を詰める事に専念する)
        -- グレイ 2016-05-20 (金) 22:11:02
      • へへっ、歩いてる程度じゃあ手遅れだぜぃ?!
        (そして難なくリング端まで辿り着く…そこにあるのは、リングに立て掛けてあるレクトールの荷物だ。中から取り出すのは――)
        フリューゲルっ こいつはぁそう簡単には防御できねーぜっと!
        (レクトールの愛用する狙撃銃だ! 弾は既に装填済み。取り出すと同時にほぼノータイムでグレイへ向かって伏せ、狙撃姿勢。その手際は狙撃のプロと言っていい
         拳銃と違いこの狙撃銃の攻撃は弾速が速く、さらに弾の威力は現在の遠距離でも低下しない。回避も防御も難しいだろう)
        ファイアッ!!
        (ッパーン!!という銃声を響かせまずはグレイの胴体狙いで狙撃。着弾も確認せずさらに二射目も準備する徹底ぶり)
        -- レクトール 2016-05-20 (金) 22:19:21
      • (狙撃銃を遠目で確認し、レクトールの手動装填の動作と同時に自身の刀の柄に手をかけ)
        (引き金を引くと同時に刀を抜き放つ、剣閃一筋光を引く。音より早い超音速で迫る弾丸相手に刀で立ち向かう無謀者)
        (遅れて会場中に響いた銃声より先に、ロングコート姿の男が倒れる。倒れると思われたが、踏み止まり前傾姿勢のままで疾走を開始する)
        (撃たれたのか?当たったのか?その答えを知っているのは地面に穿たれた二つの穴と、撃った本人レクトールだけだ)
        (二発目を手動装填で準備する間にロングコートの剣士と鳥人狙撃手との距離は詰まっていく)
        -- グレイ 2016-05-20 (金) 22:37:34
      • 「視え」てるよッ……!
        (以前グレイの試合は見ていた。だが彼の本気がこれほどとは…両断された弾痕を見れば流石のスナイパーも舌を巻く
         とはいえ、ここで退くならこんな「賭博」には手を出してない。そう簡単に「斬る」と言うのなら遠慮なく二射目をぶち込ませてもらおう
         博打打ちの狙撃手はすぐさま二射目を発射。今度はグレイの顔狙いのヘッドショット! しかしこの弾、ただの弾丸ではない
         着弾すると同時に煙が広がる煙幕弾だ。それはこの会場にいるレクトールしか知らない…)
        ッパァーン!!
        -- レクトール 2016-05-20 (金) 22:45:54
      • …届かないッ(二発目装填までの猶予が短い。レクトールの手慣れた動作、修練というよりは馴染み切った動きなのだろう)
        (二発目装填までに近づく予定が未だ距離は遠く…引き金が引かれる)
        (二回目の銃火。しかしこちらは抜刀したままであり今度は斬る事は叶わないと思われた)
        (鞘を立てる、眼前に。レクトールの目線と狙いの正確性を信頼した行動だが、グレイは彼の性格を理解しきれていなかった)
        (鞘に受けた衝撃と成功の喜びを裏切るように煙幕弾が爆発する)
        チッ!(強く舌打ちしながら煙るその場を、逃げるように駆け抜け更に前へ)
        -- グレイ 2016-05-20 (金) 22:58:32
      • (そう、ほんの少しの差だ。試合開始時にグレイが自分から距離を離した分、だがその少しの差もレクトールの二射目に関与していた
         そして「生真面目」と自称していたグレイに対し、「底意地の悪い」レクトールの二射目はまさに罠。まだこの段階において苦し紛れの攻防は魅せない
         初弾は狙いを正確につける余裕が無く胴狙い。二射目はその次に安易な頭狙い……だが、その二箇所はガンナーからすれば「最も防御されやすい攻撃目標」なのだ
         グレイが気付いているかは知らないが、狙撃手としてはむしろ「防御させた」のだ。だが流石にフリューゲルの出番もここまで…)
        ガチャッ…… バサァッ!!
        (二つの音が聞こえただろう。1つは捨てられた狙撃銃がリングの下へ落ちた音…大事なものなのか若干優しく落とされた模様
         そしてもう一つ……羽音、レクトールが力強く羽ばたく音だ。煙から抜け出たグレイが見たのはリング端を踏み台にしてリング外へ飛び出た姿
         その脚力は凄く、さらに観客席の縁へ辿り着きもう一段ジャンプ! 剣の間合いの遙か先を行った)
        -- レクトール 2016-05-20 (金) 23:13:01
      • (ようやくたどり着いた先に鳥人レクトールの姿は無く狙撃銃が残されたのみだ
        確認するまでもない。上に飛んだと判断するや刀を納刀しロングコートに手を差し込む
        戻されたその手に手のひら大の布袋、上空にレクトールの姿を確認するとそれを彼へと投げつける)
        さて…上手くいくかな(呟き、足下に落ちた黄金色の薬莢を踏みつける。それがグレイの眼前へと跳ね上がり、布袋の代わりに彼の掌へと収まった)
        -- グレイ 2016-05-20 (金) 23:23:04
      • (高い高い跳躍。その間もグレイを観察している)
        ……現実は小説よりも奇なり。しかし小説家のあんちゃんはどうだろねぃっと
        (羽ばたき、ホバリングしながら相手を見据える……布袋を投げられたが、届くのだろうか? ここは敢えて、受ける姿勢)
        -- レクトール 2016-05-20 (金) 23:30:50
      • …じゃ、行くよ(楽しげな笑顔を作るや、握った薬莢を指で弾く
        武芸の達人が使う指弾の如く、風を切り裂き飛んだ薬莢が上空、レクトールが存在する位置まで届いた布袋を綺麗に打ち抜く
        そして、それに包まれた内容物が姿を現す。それは…
        羽だ。無数の白い産毛。風に舞い、光を受けて輝くそれは、雪のように辺りを幻想的に彩る)
        -- グレイ 2016-05-20 (金) 23:38:46
      • 指弾…? ほう、こりゃあ……
        (広がる幻想的な仕掛け。もし布袋を自分で撃っていたとしても同じ結果になったのだろうか……
         何にせよ、グレイは何らかの意図をもってこの仕掛けを出したのは分かった。無駄なことをする性格とは思えない)
        よーぉ、グレイのあんちゃん! そんな手品で何を始めようってんだぃ?!
        (大声で、煽る様に訊ねる。だがそれは戦いを盛り上げるためのもの…グレイが楽しそうに笑うというなら
         こちらも戦いをエンターティメントとして盛り上げる役者になってやろうじゃないか、と。そういう合意の上でのやり取りだ)
        -- レクトール 2016-05-20 (金) 23:45:19
      • (応えはせず大きく息を吸い吐き出し)ふー…(地を蹴った
        跳躍。到底届くはずないであろう、誰しもそう思う行動
        しかし、ロングコートの男はそのまま階段を登るかのようにレクトールの元へと疾走する。上空に──上空にだ
        空を走っている?そうではない。鷹の目を持つレクトールが目を凝らせば気づくだろう、彼は踏んでいるのだ、宙に浮かぶ鳥の羽を
        その羽を足場にして跳躍してきているのだ。これは人の業ではない、人の理から外れた者がなせる業
        相手をするのが亜人ならば立ち向かう相手も人ではない、ただそれだけの事だ
        しかしそれが見ているものに理解ができるかどうか
        目を奪われ、気を取られ、仰天しろ、その瞬間。すでに鳥人の眼前へと駆け登った男が刀の柄へと手をかける
        抜き放たれた銀光は日の光を照らし、レクトールの右肩口を狙い走った)
        -- グレイ 2016-05-20 (金) 23:56:31
      • ハッ! ばけもんが〜ぁ此処にいやがったぜ〜ぃ!?
        (観客に同意を求めるかのように大声で言う。その光景は確かに「現実は小説よりも奇なり」だ
         レクトールも長い旅路の中で、水の上に敷いた御座を走る拳法家や水の上に浮かぶ花びらに乗る忍を見ていなければ驚愕に心奪われていたかもしれない
         グレイもきっと、戦いの中で空を飛ぶ相手の対策としてこういう技を編み出したのか。何はともあれ見事だ……)
        けどなァ!
        (同じ高さまで辿り着いた狩人に対し、レガースブーツに覆われた右脚を上げて受ける!
         ガキィン!! グレイの刀とぶつかり、金属音が響く……いや、グレイの太刀筋だ。受けたレクトールの脚にもダメージが響く)
        -- レクトール 2016-05-21 (土) 00:08:37
      • (深く、深く笑う。今の一撃に対応できた相手に対し、そして口にした)
        参った(と、そしてそのまま頭から地面へと降下していく)
        (よほどの精神集中が必要な技なのだろう。微動だにすらしない)
        -- グレイ 2016-05-21 (土) 00:15:30
      • ……は?
        (「参った」と呟くグレイに対し、さっきの空中跳躍よりも呆気に取られたかもしれない。だがまさに落ちようとするグレイに対し――)
        チッ しゃーねぇ……あんちゃん、カッコよく負けさせてやんよ! 一応刀で受けるくらいはぁ気張れよぃ?!
        (言うとレクトールは一際大きく翼を広げて羽ばたく! 巻き起こる突風はさっきまで浮いていた羽毛を吹き飛ばし吹雪の竜巻を起こす
         そしてレクトールはグレイへ脚を向け、蹴りの構えから高速落下!!)

        ありふれたグライダースパイクッッッッ!!
        (グレイの自由落下を助けるような落下攻撃! 凄まじい風圧と白い羽吹雪の中、2人はリングへ落ちた……)
        -- レクトール 2016-05-21 (土) 00:27:50
      • 無茶言うよ…まったく(濛々と煙を上げた落下地点で地面に叩きつけながらも、刀と鞘を交差して蹴りを受けたロングコートの男が愚痴るように呟く)
        …悪いね。今回は俺の勝ちだ(試合には負けているが、そうやって返してやったのが彼なりのせめてもの反撃)
        ははは…駄目だ、てんで体が動かないや。強い奴はまだいるもんだ(と言って楽しそうに笑った) -- グレイ 2016-05-21 (土) 00:36:48
      • 容赦をしねぇのが、相手への礼儀ってな? ……いや、実は若干容赦はした…俺の負けかもしれんね。ははっ
        (言いながら倒れているグレイに対し、手を伸ばして抱き起こしながら肩を貸し)
        ――次は、空中で2回斬り込んで来い。ってぇ約束はどうだい? -- レクトール 2016-05-21 (土) 00:45:12
      • そうするよ…以前に一回使ったっきり、使う機会がなかったからな…
        次回は満足させるさ(笑って担がれたまま会場を後にする) -- グレイ 2016-05-21 (土) 00:49:05
      • まぁそもそもさっきの高さまで跳んでくるのがすげーんだけどねグレイのあんちゃんは…高いと言っても死なない程度の高さだが
        何にせよ、あの技自体は満足のいくもんだったよぃ。あんちゃんの事も「知れた」しな……
        (そして銃を回収しつつリングを降りていく……余談だが、落下直前に2人を受け止めるような「風」が吹いた事に気付いた者は少ないだろう…) -- レクトール 2016-05-21 (土) 00:59:34
  •  
  • (外套は今日は着たまま、重装備モードだ)…レクトールさんはいつも通り模擬弾かな?
    つまり俺はどうやって間合いを詰めるかが勝利の鍵になるわけだ…!(うーん、こらせー、と背を伸ばす) -- サザンカ 2016-05-24 (火) 20:02:01
    • (ゆっくり到着する鳥) 今日は桜華祭はいいのかぃ? ま、俺が気にするこっちゃねーか…
      模擬弾はゴムとコルクがあるが、どっちが好みだぃ?(単純に痛さが違うだけの違いだが) -- レクトール 2016-05-24 (火) 20:06:17
      • 桜華祭も落ち着いてきたし、俺がいなくてもみんなが自由に集まって飲み食いしてくれればいい祭りだからね。大丈夫大丈夫。
        できる限り威力が高いほうで。銃弾なら放たれてから目で見て避けることはできないだろうしね(暗に、放たれる前なら避けられると揶揄しつつ)
        (10mほどの間合いまで歩いて、振り返りレクトールを視界に収める)やっぱりこれくらいの距離からじゃないと面白くないよね!それじゃ、やろう。(開始の合図を告げた) -- サザンカ 2016-05-24 (火) 20:09:50
      • 痛い方が好き? そりゃあ…マゾいこって。とは言え君は防具着込んでるしなぁ…ゴムじゃあ歯が立たないのもあるか?(言いつつコルク弾のシリンダーに変える)
        にしても、この闘技場はそういう正々堂々なのが多いよなぁ…まぁ好きにするといいさ〜(そして「山の声」をサザンカへ向ける)
        まずぁ一発! (バーンッ!とコルク弾特有の音が轟き、発射された弾はサザンカの出足目掛けて飛ぶ)
        -- レクトール 2016-05-24 (火) 20:19:23
      • 来ると思ったぁ!!(初手のレクトールの射撃。絶対に速射してくると読んでおり、常にレクトールの目線と手の動きには集中していた)
        (前に出る、と見せたサザンカのその動き…実際には右へ。肢曲の応用、前に走っている風に見せて横に動いていた …弾は足元をかすめていった)っと、これでもその精度か…!
        (上半身は狙わないはずだ…この服を着ていた、ビリー神父を彼は知っているのだから。だから、狙われるなら足元。レクトールの目線を常に観察し続け、今度こそレクトールに向けて走り出す)
        -- サザンカ 2016-05-24 (火) 20:22:18
      • へへっ……
        (悪戯っぽく笑いながらバックステップ。しかし銃は相手へ向けたまま、サザンカが自分から見て左へ動くというのなら己は右後方へ
         お互いが時計回りのような動きで間合いを維持する
         狙いを読まれてたとは言え、重りを装備していながらあの動きである。予想通りというか期待通りの動きというか…つい笑いが漏れた)
        いやぁ、ビリーの野郎と殺しあったのを思い出すぜぃ!
        (言いながら狙うのは――サザンカの額! 二発目のコルク弾が発射された!)
        -- レクトール 2016-05-24 (火) 20:29:48
      • …殺しあった結果が、俺への指導だってんならツメが甘いな、おっさん!!(と軽口は叩くが)……(内心では少し、じれる)
        (直線的に動けば間合いは閉じるだろう。だが、それこそが相手の狙いである。途中で向きを変えるのも――)…………うおっ、と!!(レクトールの目がこちらの…目を、見据えたのを見た)
        (咄嗟。何も考えず、咄嗟だった。思わず…)……カンッ(腕を振り上げ、額をカバーした 結果、金属音が木霊す)
        (サザンカの着ている外套、全体に金糸が編み込まれた特別製だ。真の銃弾すら角度によっては弾くそれの上腕部で、コルク弾をガード)…っぶね!こりゃ悠長なことしてられねーな…!
        (そして、サザンカがとったとっさの判断。外套の利を生かして銃弾をガードする…過去に、ビリー神父が得意としていた技でもあった)……二度目はねぇ!(前にアイドルに習った決め台詞(笑)を放ち、レクトールへ向けて一直線に駆け出す!その速度、以前までよりも脚に力がついたか、重い外套を纏っていても相当に早い)
        -- サザンカ 2016-05-24 (火) 20:35:07
      • いやいや、爪切りは毎月欠かさないよぉ〜俺っちは? ――やるねェ
        (殆ど反射だったが、頭部を防衛するのは生物的本能であり防御されるのは妥当。それよりも外套の使い方だ
         かつて鎬を削りあったビリーの技術が彼にも受け継がれていた事が、旧友としては純粋に嬉しい
         だが悠長にしていられないのはこちらも同じこと。相手が軌道を直線に変えてきたということは、距離が縮まってしまう)
        そうは行かねーぜ、シロガ○ーゼっ!!
        (都合により伏字の駄洒落を言いながら、腰だめに銃を構える。この構えは命中を度外視にして、前方に速射しやすいもの…攻撃重視だ
         バックステップしながらその腰だめで――バンバンバンバンッ! 狙いは近付いてくるサザンカの胴体へ雑に四連射!)
        -- レクトール 2016-05-24 (火) 20:46:48
      • (レクトールが腰だめに構えた。ヒップシュートによる…狙いは連射、腹か!)……だぁっ!(サザンカは、回避を選択しなかった)
        (外套の裾を片手で引き込み、自分の前面腹部にガード…直後、ギギギギィン!!と金属音がサザンカの腹部で爆ぜた)
        ……げほっ(威力は外套の上からでも十二分。4発の重いボディブローが腹部に突き刺さった感覚――だが、)……かっ、は(腹部にヒーリングをかけることで、痛みだけは無理やり和らげて)
        ……まだまだだぜ…!!(さらに追う。相手に飛翔を許す助走はさせまいと、限りなく速度を保ってさらに接敵。距離は3mまで詰まった)……はぁー、(一呼吸。そして――)
        …食らえよっ!!(遠当て。相手の背中に通る様に、一番距離を乗せたそれを放つ――距離を延ばすために威力は犠牲にした。成功すれば、背中から思い切り押される様にレクトールがこちらに来るはず)
        (そうしたら詰将棋だ。今、一つ戦法を思いついた。それならば―――きっと、この鷹の目を持つ男に勝てる、と。)
        -- サザンカ 2016-05-24 (火) 20:52:48
      • くぅ〜! これで止まらねーかッ
        (この相手、多少の痛みはヒーリングでゴリ押ししてくる傾向がある。殴りプリじみたその突進力は実際ガンナーとしては苦手だ
         そして気付けば3メートルの距離。そこで、サザンカの構えは……「遠当て」か、と。このまま当たるのは不味い
         銃をホルスターに仕舞い、翼を広げて待ち構える――が、その衝撃は前方からではなく背後から!)
        があっ……?!
        (予測外の打撃だが、不思議と威力は低めだったのだろうか。しかし衝撃で前方へよろける……)
        -- レクトール 2016-05-24 (火) 21:02:59
      • (遠当ては線ではなく点を穿つ技。相手の体を通り抜け、背後で衝撃を起こすことも可能。狙い通りの手ごたえに、よし、と思う…が、油断は一切禁物だ)
        (なにせ自分の師匠のビリー神父と互角だったという男だ、自分の出せる全力の戦略で迎え撃たなければ)……行くぜおっさん!!(お互いの距離は一気につまり、1m。ここからだ)
        (まず――――いきなり、大技の気配)……おぉ(両手を大きく後ろに引き――)らぁっ!(裂帛の気合と共に、大げさなダブルパンチをレクトールの腹へ繰り出す!)
        (だがその拳、動き、余りにも大げさすぎる。これでは接近しているにも関わらず、余りにも稚拙な攻撃ではないか 回避も反撃も、レクトールならば容易いだろう)
        -- サザンカ 2016-05-24 (火) 21:07:30
      • グフっ……抜かったかッ…?
        (打撃が「後方」から来るなんて事態は普通ありえない。ただ、相手は「普通」ではないのだ…神父服を纏った才気溢れる若獅子
         正直に言えば防具を装備していない身体で受けたさっきの遠当てだけで相当痛い。明日は背痛にでもなっていそうだ
         だが、少年は自分を強敵だと期待して挑んでくれているのだ……「策」よりも「意地」で保たせねば)
        くっ……ッツェリャア!
        (よろけた体勢から以前アニーから受けた「連環腿」…をしたかったが膝。膝の二連蹴り! 二発のパンチをなんとか膝で弾き上げる
        -- レクトール 2016-05-24 (火) 21:21:34
      • (攻撃の方向を選ばぬ攻撃手段。それはサザンカの武に息づいているものであり―――彼女も、彼も。得意としている戦術 レクトールが受けるのはこれで3度目か)
        (さてサザンカの放った両拳。勢いはよかったものの――手に法力は纏わせていなかった。なぜか?これは攻撃を目的としたものではないからだ レクトールの両膝に受けられ)……っっ!(両手の甲、骨にひびが入った)
        (だが、弾き上げる勢い…そのままに、いやそれ以上にサザンカの手が、腕が動く。両手を一気にはなったそれは、しかし大げさな勢いを乗せて放ち…相手の膝が刺さった瞬間。一気に引いた
        (大げさな振りはそのため。握った拳もそのため。一気に両手を、全身を引くことで、ぶわっ、とサザンカの外套がレクトールの前で大きく広がる
        (当然、サザンカの両手は引き抜かれ。外套を間に挟み、レクトールの目を隠した。もちろんサザンカからも見えていないのだが……銃弾以上に、信じられる技がサザンカにはあった)
        (そして、次の瞬間、)
        ――――――――ッ!!!(拳気が、外套の向こうから放たれた)

        (外套の向こう、サザンカは……拳を放っていない。というより、放てない。それでも放つは、拳気。「殴る」という意思を如実に乗せたそれを、外套の向こうのレクトールに放った)
        (しかしそれは囮。相手の気を、外套の向こうにいる自分に少しでも引くための囮。直後、サザンカは…今の今まで足に練っていた法力で、すさまじい踏み込みと共に跳躍、4mほどの高さまで跳ね上がった)
        (まず外套で目くらまし。次に拳気で相手を動揺させ、反応させないように跳躍してからの―――)…はぁ!!(足による、遠当てを。レクトールの頭部へ向けて放つ!)

        (咄嗟に考えたにしては、よい作戦であった)
        (ただし。過去に一度。これとまったく同じ戦法を、暗器を使ったビリー神父がレクトールに放っていなければ、だが)
        -- サザンカ 2016-05-24 (火) 21:33:22
      • (苦し紛れの防衛だった。追撃が来たらどうするべきか――と、考えていたが予想外に相手が引く。というより冷静になって考えてみれば
         今のダブルニーに響いた破格の手応え…違和感しかない。これは視覚情報ではなく「直感」だ
         一流の剣士は相手との間合いを眩ますために長い布を身に纏う。それはマフラーでもいいし、マントでもいい。東洋では袖なども用いる
         サザンカ少年は剣士ではないが…いや、ビリー神父は剣士ではないが「闇に生きる」男。そういう心得も無論持っていた
         何度も思うが、要するに相手は「獅子の子供」なのだ……その時ばかりは痛みは忘れ、身体に動かされるように、脳から命令されるように)
        フェイントかァ!?
        (上を「視る」 サザンカの法力の「色」が見えた……その足に! 回避は間に合わない、膝蹴りに「使わされた」脚力も逃がさない為の伏線
         ならば――今広げているこの翼で受ける! 身を包むように翼を閉じ、その豪蹴を喰らう……)

        (凄まじい衝撃が響き、白煙が立ちのぼる……その中心で、遠当てを受けて仰向けに倒れる翼人がだんだんと見えてくる)
        ごっほ……ビリーめ……死んでもなお、俺を痛めつけるたぁ……なんて野郎だ……
        (血反吐を吐いてはいるが、まだ意識はあった)
        -- レクトール 2016-05-24 (火) 21:50:30
      • (ビリー神父に直接習ったわけではない。今、咄嗟に思いついた戦法だが……功は為した。足を偶然潰せたのも強かった)
        (しかしてサザンカの放った足による遠当ては、可動域の少なさから点を穿てず、しかし―狙いへ、線を引く様に。まるで暗器を投げつけたかのように、衝撃をレクトールに見舞った)
        (脚による遠当ての威力は、腕によるそれと同等…いや、外套を脱いだ状態で放ったにもかかわらず、重く鋭く放たれていた)
        っし!(ここまで、完璧に狙い通り。……だったのだが、煙が晴れ)……!?(そこにまだ立っているレクトールを見て、意識が凍り付く)
        (まずい。両手は既に使えない。後は足だけなのだが…)……(自分は、まだ着地していない。あと数瞬、落下するまでの間が自分にある。遠当ての反動で滞空時間が伸びた結果だ)
        (その間、外套もなしに狙い放題―――サザンカは、己の絶対的な不利を悟った それを生んだのが、レクトールの即座の判断であったことも悟った)……なんで、フェイントばれたんだろ(最後にそう、つぶやいた)
        (落下が始まる)
        -- サザンカ 2016-05-24 (火) 22:00:19
      • (全身が軋む。石畳のリングに背中を預けていると、その寝心地にミイラにでもなったのかと錯覚してしまう
         傷ついた翼では、この後の戦いで飛行は不可能。広がる視界にはカッコよく?落下中のサザンカが見える…立場逆転とはこのことか)
        ったく……若者ってーのはすぐ成長しやがる。なんてこったパンナコッタ…ってな〜……ごぶっ!
        (血を吐きながら、服の内ポケットへ手を突っ込むと……中から「煙草」のような物を取り出す
         レクトールは煙草は控える身のハズだ……しかし震える腕でそれを口まで運び、咥えた。仰向け状態で吸うようだ)
        いやぁ、ビリーとの戦いを思い出すわ……ああ少年、すまんが一服だけ……一服だけ、待っててくんな〜…ははは
        (今にも消え入りそうな声でそんな事を言う。むしろ隙だらけなのはこの鳥男だった)
        -- レクトール 2016-05-24 (火) 22:11:36
      • (重力に体が引かれていく…脳内で何度も何度も敗北の味を噛み締めた。腕を十字にクロスして顔だけは守るが…間違いなく、連射で終わる)
        (レクトールが懐に手を入れた時――)…っ(来る、と思った。しかし目は開いたままで、最後の攻撃を目の当たりにせんと――)
        ……………はぁ??(煙草を吸いだす姿に、思わず声が漏れた。俺は負けたはず。銃弾の嵐が体に突き刺さるはずだったのに)
        (全身から気が抜けてしまった……すとん、と着地する。まだタバコを吸っていた)…………おっさん…(不思議と怒りは湧いてこなかった)
        (誰がどう見ても。ツメの甘かった俺の負けなのだ そしてこのレクトールという男は。止めにこだわらない男なのだ、と理解した)………煙草。(指さして指摘し)神父様に見つかったら、怒られるぜ?
        (誰が何と言おうと、俺の負けだ。ふ、と微笑み―――だが)…だから、俺が神父様の代わりに罰を与えるってことで…(すぅ、と。その場でサザンカは、まるでサッカーボールを蹴るかのように足を上げて)
        ―――――フッ(一息と共に、寝転がるレクトールに向けて脚、つま先による遠当てを放つ。絶対的な衝撃力、押し出す力をレクトールの体の横へ、場外に吐き捨てるように打ち出した)
        -- サザンカ 2016-05-24 (火) 22:20:01
      • (サザンカ少年の理解は早合点に終わるだろう。何故ならこの「煙草」は一服どころかレクトールにとっての「禁じ手」なのだから――
         その煙草は火を点けずとも勝手に点火された。そして会場に広がる匂い…いや、香り。それは煙草ではなくむしろ「御香」に近いもの
         そして立ちのぼる煙の色はほんの僅かに赤い。魔術に詳しい者ならば分かるだろう、それは場にマナを充満させるための「インセンス」だ)
        確かに、これを使うのは〜ぁ…ビリーとの殺し合い以来かもなぁ……? あー、ジンジン来たぁ〜〜〜〜!
        (パチッ……パチッ……と、音がする。よく見ればレクトールの身体…特にダメージの大きい翼などから発火し始めている!)
        バシィッ!!
        (そして響く轟音。それはサザンカの遠当てを「それ以上の力」で打ち消した音だ……そしてレクトールは立ち上がる
         燃え盛る脚で。先程の遠当ては寝たまま放った蹴りで打ち消したのだ!)
        ……少年、待たせたな? お前はまだ「勝って」ねぇよ
        -- レクトール 2016-05-24 (火) 22:32:24
      • ………………は?(遠当てをレクトールにぶつけ、場外に押し出して俺の勝ち。ただし、気分的には俺の負け、のはずだった)
        (遠当てが打ち消される。脚での遠当てならではの、線を描く軌道だからこそ生じる現象。しかしだ。寝たままの姿勢であの勢いを消せるものなのか…!?)……おっさん、てめぇ…
        (先ほど、両の拳で潰したはずの脚が…完全に蘇っている。燃え盛るレクトールの脚を見て、笑みがこぼれる…好戦的な笑みだ)…鳥の癖に、狸寝入りかよ!!でもって焼き鳥とは洒落が聞いてるんじゃねーの!?(突撃。ここで接近しないで何が闘争か。ここからは二回戦だ)
        (さっきは負けた。二度も負けてたまるか。外套を脱ぎ捨て身軽になったサザンカは、一瞬でお互いの距離を詰め、軽い跳躍からの胴回し回転蹴りをレクトールの頭に放つ)…ま、っだまだぁ!(そこからさらに足技の連打――既に少年の拳は死んでいる。足で攻めるしかないのだ)
        -- サザンカ 2016-05-24 (火) 22:39:02
      • (これは、ビリーへの手向けだ。ヤツとの戦いを最後に使用を控えるようになった煙草…
         しかし、相手がそのビリーの忘れ形見に相当する少年ならば……出し惜しみはしない。若者の役目が「先人を越える」ことならば
         大人の役目は「若者が超えるべき壁であり続けること」……今日のレクトールは一味違う。「策」ではなく、「意地」で立つ!)
        今宵の焼き鳥はぁ、ピリリとスパイスが効いてんぜ〜ぃ? うぉらァァァァァァッ!!
        (翼を閉じ、まるで不良が手をポケットに突っ込んだような構えでサザンカを待ち受ける。上段から迫ってくるその蹴りに対し、こちらも蹴り
         そう、ヤクザキック! 回し蹴りを当然のようにガシィッと受け止め、連打にはさらに連打で返す!)
        フェニックス・ピッキオ・スカリカ! だァァァァララララララララぁッ!!
        (それは普段の老人然としたレクトールの声の張りでも動きのキレでもない。若々しさすら覚える鋭い蹴りの連打!
         ファイターとして優れているサザンカを相手にして尚、蹴りを蹴りで捌き切る姿はまさに「キックの鬼」
         空中から奇襲してきたサザンカをそのまま浮かせるように力強く蹴り続ける…若獅子が蹴りを止めれば直接喰らうことになるだろう)
        -- レクトール 2016-05-24 (火) 22:51:00
      • ………ッ!?(この男が只者ではないと知っていた。この炎が只事ではないと知っていた。それでもなお、自分の蹴りの連打は…かなりの技巧と威力を以て放たれた、はずだった)
        (それを、軽々と受け止め、貫きかねぬほどのレクトールの蹴りに―――血が騒いだ)負けるかァァァァァッ!!!(今、自分にできる最高の連撃で。受けて立つ。)
        (右回し蹴りを左足刀で受け左爪先蹴りを右背面蹴りで受け右胴薙ぎ蹴りを左かかと落しで落とされ右後ろ回し蹴りにはこちらも右後ろ回し蹴りで対抗し左直蹴りに右膝蹴りで抑えて右褶曲回転蹴りに移行したところを左指立て突き蹴りにて防ぐ――――――続く、続く、互いの連撃。互いの脚の回転)
        (もはや常人には二人の腰から下が見えないほどの足技の乱舞。いつの間にかサザンカも地に足をつき、そしてレクトールの回転に負けじと、足技を放っていた。無我夢中で放つ中で――相手の技、いくつもいくつも吸収しながら)
        (だが。負けじと堪えている時点で。いくつも相手の技を吸収している時点で。サザンカの劣勢なのだ)…………くっ、そ…!!(35秒。よく、サザンカは堪えただろう…決着は、訪れた)

        ………がっ、は!!!(思い切り腹部に突き刺さる、レクトールの前蹴り。軽い体重のサザンカは、その勢いのままに軽々と宙を舞い………場外へ、落ちた)

        サザンカ選手、リングアウトにより……勝者ッ!!レクトール!!!!(アナウンスが、闘技場に響いた)

        負けた…一日に、二度も負けた……同じ相手に、二度も…(場外でぶっ倒れたまま。サザンカは呟いていた…腹部にはぽわりと光るヒーリング。痛みを和らげている) -- サザンカ 2016-05-24 (火) 23:01:09
      • こっちこそ負けるかアアアアアアアッ!!
        (「いつもとは違う一面」とはまさにこれである。「策」を上等としているこの男が今まさに「ゴリ押し」を敢行していた
         それはサザンカ達、若者の流儀…年寄りの分際でありながら、同じ「ゴリ押し」でもって相手の「壁」になり、蹴りを放っていた
         その回転数は上がる。最初はサザンカの蹴りに反応する形で蹴りを捌いていたが、攻防が20秒続いた辺りでほぼ同速に
         25秒以降はむしろレクトールの蹴りの方が速かったのが見えるものには見えたかもしれない。炎が大きくなるように、蹴りは加速し続け――)

        「リングアウトッ!!」
        (レフェリーの声が劈く。レクトールの脚は……しゅ〜、と煙を出しながら静止していた。そして翼と脚を中心とした発火現象も)
        ハァッ……ハァッ……ぐっ、ごふぁっ……!?
        (目を見開き、今度はうつ伏せにリングへ沈む……勝利の瞬間までは意識を保ったが、限界だった……) -- レクトール 2016-05-24 (火) 23:10:25
      • (しばらく横になっていると………タンカを持って係員がやってくるのがみえた)…おいおい、俺はまだ歩けるぞ…?(無理やり体を起こすが、そこには)
        ……あれ。おっさん、倒れてるじゃねーか…(もしかして、もう少し捌けていれば勝てたのか?と思ったが、あそこまで捌けたのが奇跡だとも思った。いい勉強をさせてもらった)
        ……あーくっそ、もっと強くなりてーなー…!(タンカで運ばれているレクトールを横目に。痛む足を引きずって闘技場を後にした) -- サザンカ 2016-05-24 (火) 23:15:33
      • うおー……酒ー……酒ぇぇ……! (入院生活中、禁酒の刑を受けたレクトールであった……という後日談) -- レクトール 2016-05-24 (火) 23:20:11
  •  
  • (レクトールがドロッセルを連れてきたのは野外の寂れたコロッセオだった。黄金歴時代の遺跡なのか)
    ええと……ここをこう、かね (ステージセレクトなにやら備え付けの魔導具を弄っている) -- レクトール 2016-06-20 (月) 22:38:21
    • (連れてこられて周囲をキョロキョロと見回している)
      …何だ此処は…師は何を始めるつもりなのか…? -- ドロッセル 2016-06-20 (月) 22:44:38
      • (ニコニコしながら) よぉし、場所はこれでいいな……少年、いっぺん「死」を実践してみせろ
        (その言葉が火蓋の切って落とされる音だった。そして同時に、ドロッセルの腹部へ強烈なヤクザキックが放たれていた
         気付けば木の幹まで吹き飛ばされ、背中を強かに打っている状況だろう……
         しかしこの鳥男、まるで殺気を放たず予兆すら見せずに全力の蹴りをいきなり叩き込んできた)
        覚えとけぃ少年、人は殺気を出さずとも殺せる。感情の勢い任せも嫌いじゃあないがね?
        (銃を抜かないどころか、手=翼はポケットに入れたまま…「お前なんぞ蹴りだけで十分」とでも言わんばかりに悠然と歩いて近付いてくる)
        -- レクトール 2016-06-20 (月) 22:54:13
      • (「死を実感する」その言葉が何を意味するのか、それを問い質すよりも先に)
        (その一撃は唐突に、そしてあまりにも強烈に打ち込まれた)
        ………がっ…!?
        (「基礎を極限まで鍛え上げた」レクトールの蹴り、その一撃はあまりにも強く―ミシミシと音を立てたのが木か、それとも己の骨であるかすら認識できなかった)
        ゴホッゴホッ…!……な…に……を…(本気だ、レクトールは本気で殺す程の…体勢を得ている!そう感じさせるのに十分であった)
        (気辺りしたのか、思わず木剣を引き抜こうと、背に手を伸ばす)
        -- ドロッセル 2016-06-20 (月) 23:05:42
      • ここは少年がこの前戦った闘技場じゃあない。リングアウトも無ければギブアップも出来ない。殺されそうになっても止められない
        ついでに言やぁ全自動ヒール装置(サザンカ)も無ぇ……分かるか少年? お前は甘えながら戦ってんだよ。オラァ!!
        (今度は打って変わって殺気を隠さず、木剣へと手を伸ばすドロッセルの手を骨折させる威力の蹴りを放つ!
         間髪いれずにまた腹部、次は顔面、胸部、肩、横腹、額、さっき蹴ったのとは逆の腕、また腹部――目にも留まらぬ連打は本当に殺す気で放たれている)
        オラオラオラオラオラオラオラオラァッ!! なんぼのもんじゃア!このクソガキがァ!!
        戦場はこんなもんじゃあ無ぇぞオラァ!!
        (最後の蹴りはアッパーカットのようにドロッセルの顎を振り抜く。だがギリギリ殺しはしない…半殺し、それは死に限りなく近く、それでいて死よりも激痛だ
         それにしても普段は温厚なレクトールが、これほどまでの激情を発露するとは、発露できたとは…普段の様子からは想像もつかないだろう)
        ……バニーちゃん、刺されたら一番痛い剣くれる?
        -- レクトール 2016-06-20 (月) 23:17:49
      • …んだとぉ!?サザンカの力を頼って(あっウルトラひっでえルビ!)戦った試しなど無えッッ!(思わずカチン、と音を立てて身を上げる、しかし)
        ぐあああああっ!(腕に走る激痛、そして間髪をいれずに打ち込まれる連撃、連撃。戦闘に熟知し、全てを破壊せしめんとするまさに実戦たる連撃が容赦なく打ち込まれる)
        (「戦場は…こんな物ではない…?」(最早再起すら叶わぬか、瞬く間に身を砕かれながら思い返すは―父の姿)「その足元にすら及んでいない…そう…なのか…」)
        (止めのアッパーカットで軽々と、それこそ数m近く浮き、そして地に叩きつけられる。血と土の味―まだ生きているのか―それすらおぼつかなかった)
        …(だが、刮目せねばなるまい)……ぁ…(これが戦場というのならば。まるで幽鬼のごとく、ドロッセルはその場にゆっくりと立ち上がる)
        -- ドロッセル 2016-06-20 (月) 23:29:29
      • どうもっ (いつの間にか虫も殺さぬ笑顔に戻っている。バニーの投げる剣が地面に刺さると、それを抜き取る…この剣はフランベルクか)
        少年、俺ぁ言ったぜ? 「死」を実践してみせろってな……まぁ、嘘なんだけども
        (笑顔のまま剣を構えると、ゆっくりとそれを自分の心臓へ向け――刺した!!)
        実践すんのは俺だアアアアアアアアア!!
        (気の触れたアウトローが深々と波打った剣を己の心臓に突き刺す! その刃は傷口を広げ、痛みを与えることを至上としたものだ……)
        おぶっ……ごっほォ…!
        (レクトールは大量に吐血する。吐血しながらも笑いながら、先ほどの人畜無害な笑顔ではなく、哄笑とも言うべき表情で剣を胸に突き立てる
         しかもただ刺すだけではない。グリグリとえぐりながら、どこまで痛く出来るか挑戦しているかのような……見る側が痛ましく思う姿を「実践」している)
        ハァっ……ハァっ……俺ぁこれでもまだ死なねぇ。少年もこないだの事件で見た通り、俺ぁ不死鳥の血を持ってるからなァ!!
        だからよォ……何度自殺を図っても死ぬこたぁ出来なかった……
        (これが初めてではない、と。道理で手馴れている…恐ろしいほどに)
        -- レクトール 2016-06-20 (月) 23:40:17
      • (そうか、その痛みが…きっとその痛みが…我が最後に体感できる、最後の戦場なのだろう…)
        (既に己の中にかつてサザンカと、そしてアニーと手合わせをした時に感じていた声を聞いていた)
        何と強いものなのだろう、なんと恐ろしいものなのだろう。さあ、殺せ。己を高めんがために――
        (しかし、師が、レクトールが…示した「死の実践」とは―)
        (「声」が消し飛んだ。思わず獣性を湛えていた眼が見開かれる)
        あ…ああ…!あああああああああああっ!!(森に響き渡る絶叫が天地を揺らし、その眼からは大粒の涙がボロボロとこぼれ落ちた)
        レグ…トール゛ど…の……レク…トール殿ッッ!!
        何故…何故です…何故そんな…そんな…ッ!(死を超越している…?これが?この苦しみを示す姿が?)
        (片足を引きずりながら、手を伸ばしながらレクトールへ向かおうと―)駄目…で…す、そんな…そんなの…!
        -- ドロッセル 2016-06-20 (月) 23:51:15
      • バカがっ……男が簡単に、泣くんじゃあねぇぜッ…?! グっ――!!
        (最後の仕上げとばかりに深々と、剣の柄まで通れとばかりに心臓を貫く。それがトドメとなったのか…ふらふらとたたらを踏んで後方へ仰け反る
         レクトールの意識は深々と刺さった剣を抜き取るまで保たれていた。その精神力たるや…「死に慣れて」いたとしても尋常ではない
         だが身体が限界を超えたのか、剣は手から滑り落ちて仰向けに倒れた……)

        ――っ――――っ――――――――――
        (呼吸は止まり、本当に「死んだ」そして次は再生が始まる……傷口から炎が上がり、その炎はやがて全身に…
         実際の炎ではない。低温の、魔力による炎……されど激痛の中死んだ者を再び現世に引き戻す、贖罪の炎だ)
        ……っ ……ごっほ!がふっ……えほっ……!! ぜぇ……っハァ……!!
        (「不死鳥の血」と言っても劇的な万能薬ではない。その不死は激痛を伴う忌むべき力だ。だがそれを実践してでも若人に見せたいものが、この男にはあった――)
        ……分かっただろう。己が死ぬ痛みが…そして、思い出しただろう。誰かが死ぬ痛み
        ドロッセル、てめーは己の血と戦わなきゃ強くなれん……暴君の血に任せて、振り回されれば――親父さんと同じ運命を辿る
        (それは予言めいた確信だった。少年もまたただの凡夫ではない……何らかの「呪縛」を持つ者だと) -- レクトール 2016-06-21 (火) 00:07:10
      • 師がっ…師がその身を挺して…いるのに…!泣かずに…居られるかッ!!(躓きながら燃え上がるレクトールへとたどり着くと、強く、有らんが限り強く抱き締めた)
        この身に…父の苦しみを知った…!そして…母の痛みを思い出した…ッ!
        戦う…この継いだ血と、全力を持って。…だって…貴方が示してくれたのだから…!
        その教え、その教えを…っ二度と忘れませんっっ!!(更に強く抱きしめると、しゃくりあげながらその肩を震わせた)
        ですから…ですから、もう……そんなことはなさらないで……!(総ては弟子に示すがために、故に己を恥じ、そして―感謝を) -- ドロッセル 2016-06-21 (火) 00:19:56
      • い、いだい……(抱き締められながら左胸に響く痛みを感じる鳥男)
        あ…安心しな? 頼まれたってもうやらねぇよ……だってすんげぇ痛ぇもん…! (そう茶化しながらもしかし辛うじて左手でドロッセルの頭を撫でる)
        まぁなんだ……分かってくれて良かったよぃ。(本気でぶつかってやった甲斐は、あったかねぇ…)
        あ、それとな? そこに落ちてる剣についてる俺の血、ちょっと舐めたら傷治るぞ(※台無しである) -- レクトール 2016-06-21 (火) 00:25:40
      • (頭を撫でられながらこくこくと頷く。それ以上の意思表示は出来無かった)
        ………レクトール殿、お主馬鹿か!?(素っ頓狂な声を上げる。あ、マジで怒ってる)この傷はなー!師の教えなのになー!!(その師をポカポカ殴る弟子であった) -- ドロッセル 2016-06-21 (火) 00:35:57
      • ええーっ?! 中途半端な怪我じゃあ再生しないから寸止めしたのに舐めないのか〜ぃ!?
        って、痛い。ホントに痛いんだけどー…ちょっとー、弟子ーちょっとー?! (めでたしめでたし) -- レクトール 2016-06-21 (火) 00:38:47
  • コロシアム -- 2016-06-24 (金) 20:37:10
    • ルール:ギブアップあり リングアウトなし 戦場:応相談
      こんな感じでいいかねぇ……闘技場が埋まってる今、試す! -- レクトール 2016-06-24 (金) 20:38:54
      • 武器:こちら模擬弾(ゴムorコルク) そちら刀剣類の場合は刃引きor木剣を希望
        ついでにこんな方針で -- レクトール 2016-06-24 (金) 20:41:04
      • こことか程よく遮蔽物あって良さそうだぁねぃ… -- レクトール 2016-06-24 (金) 20:56:43
      • あ、ちなみにこれ対戦相手募集状態だからことごとく飛び込んでくだされーっ!(日蓮) -- レクトール 2016-06-24 (金) 21:00:57
      • シスターの武器の刃を潰した……?(その時、レクトールに電流走る) 完全にニンジャをボコる準備じゃあねぇか…!! -- レクトール 2016-06-24 (金) 21:10:58
      • あとサザンカ少年は刃物使いじゃないから今回のレギュだと普通に可だよぃ -- レクトール 2016-06-24 (金) 21:12:30
      • それじゃレクトールさんお願いしていいかな ガンブレードは刃引きしてるけど、他の刃引き出来ない刀剣は直接当てない方針で行こう
        剣を使うことになるかどうかはまた別問題ではある……!(銃撃と魔術が飛び交う戦いになると予想) -- アニー 2016-06-24 (金) 21:58:05
      • へへっ、そうでなくっちゃあなぁ? とは言え、先も言った通りカースゴーレム戦前だ…ほどほどにしとくぜぃ?
        (山の声をホルスターから抜き、戦闘姿勢を取る。弾はゴム弾にしている) まずは……そぉらッ!
        (何を思ったか、開幕からいきなり右手に持つ銃を天井へ向けて構えパンパンパンッ!と三連射した。当然、弾は天井に突き刺さるだけ…
         そして空薬莢を抜き、シリンダーを外して新しいシリンダーと共に弾丸を補充する。一見するとただの無駄弾だ)
        -- レクトール 2016-06-24 (金) 22:03:55
      • よろしくお願いします(そうつぶやきヒップホルスターから二丁拳銃を抜いてレクトールへ狙いを定める)
        (天井に打った三連射が気にかかるが、相手にしすぎるわけにもいかない とにかく撃たれた箇所の真下には立たないよう位置を変え)
        まずはここから(レクトールへむけて一気に連射 それはマガジンの弾を全て撃ち尽くす勢いの連射だ 一発二発で当たるとは思っていないが、狙いは全て定め)
        -- アニー 2016-06-24 (金) 22:13:18
      • さぁ、客席を沸かせていこうかァ〜? ハッ!
        (バックステップでアニーの連射から逃れようとする。レクトールが開幕に撃ったのは巽・風塵弾という火薬にエメラルド粉末を混ぜた特殊な弾丸
         既にこの柱の間は風魔術に適した空間となっていた……その証拠に、レクトールの跳躍は異常だった
         彼のレガースブーツに纏われた足、その上にさらにつむじ風が巻いている! 風を纏った足が空を蹴り、さらに高みへ…柱を蹴ってその上までも跳ぶ!)
        相変わらずばら撒き系女子だぁね……ほれほれッ!
        (空中からアニーの銃を持つ手元目掛けてパンパンと山の声を二連射!)
        -- レクトール 2016-06-24 (金) 22:19:02
      • (銃弾はレクトールの跳躍について行けず空を切る 舌打ち一つ やはり手があったか、と)
        (山の声の射撃は腕を上げてガード)っ!(堪えないわけではないが、ドリムによるレアメタルクラブ製の手甲は堅牢 この程度なら凌げる)
        (さて、先ほどの連射はマガジンの弾を喰い尽くしている 換えのマガジンを持っているようにも見えないが)
        万象の虹(デュプリケーター)・フルリィローデッド!(マガジンを抜き去ったアニーの目の前に新しいマガジンが形成される)
        (そう、これがアニーの背中に掛けられ、僅かに刀身を覗かせる藍微塵の力の一端 レイチェルの複製魔術を利用し換えのマガジンを生成したのだ もちろん装填済み)
        (即座に装填、走りながらも空のレクトールを打ち続ける とは言え打開策は別に用意する必要がある ザックからバニラビーンズを取り出し機を伺う)
        -- アニー 2016-06-24 (金) 22:29:04
      • (思えば、この技を隠していたからサザンカの空歩を見た時のリアクションが薄かったのかもしれない……
         実は並の魔術師以上に魔力量を持つレクトール。空歩のようにスタミナではなく、魔力を消費して機動性を高めていた)
        チィ……防具があったか。とは言え手を痺れさせりゃあ(チャカ)は防いだも同然ッ!だが気に入ったぜ嬢ちゃん。魔術と銃の融合――発想はグレィトだ!
        (それはアニーが自分と同じ観点に立っているということ。柱の上を跳びながら、最初の立ち位置と逆方面へ行き床に着地する)
        さぁどうする? 間合いを詰めるか、まだ撃ち合い(オーケストラ)を続けるか……へへっ!
        -- レクトール 2016-06-24 (金) 22:35:20
      • (レクトールほど老獪な戦士であれば、手は常に隠しているものと見て差し支えない)
        (ならば次を切られてしまう前に、一つを潰し相手の優位を奪わなければ、制圧されて負けである)
        (その為に用いるのがバニラビーンズ エメラルドが舞う中空に放り)冠するは無垢の渾名 中庸たる証 ニュートライズ!(銃で撃ち抜けば、甘い香りが立ち込める)
        (それは魔術などの効果を奪い、物事をあるべき姿にする凡庸化の術 これでレクトールの浮遊を打ち消そうと言うのだ)
        (そのまま立て続けに)電光石火っ!(お得意の電磁加速術 だが、いつもより出力が異様に高い)
        (背中の藍微塵を通しての発動は魔術を極大強化させる 天井に衝突しかねないほどの勢いで飛び上がり)っ!(今度はレクトールの上をとって連射を試みる)
        -- アニー 2016-06-24 (金) 22:45:30
      • (無論、手札(カード)などいくらでも隠し持っている。だが考えるのは――どの手札(カード)がもっとも見世物として盛り上がるか…)
        来たか!そいつを待ってた!! 試させてもらうッ…!
        (香辛料魔術。それは香りを漂わせることで効果を発揮させるもの……しかし誰か気付く者はいるだろうか? その「風」との相性の悪さに…
         レクトールもアニーも、火薬の発破にてそれぞれの力を散布する。だがレクトールはそれに加え、風による空気の操作も可能なのだ)
        とは言え……ここは閉所、プランBだな。来たれ風よ…باء! さらにفاء!
        (散布されたエメラルドの粉末がニュートライズの影響を受ける前に自分の周囲に集めて「風で閉じ込める」
         そしてアニーの初弾が顔を掠める中、風の力が最速になるよう足の竜巻を強め…サイドステップ!柱の影に逃れた。銃弾が柱に刺さる音を聞きながら)
        おー危ない危ない…間一髪、ってか? (柱から顔を出し、空中のアニーその手元目掛けてもう二連射!徹底した手首狙いだ)
        -- レクトール 2016-06-24 (金) 22:59:04
      • ……っ!(ニュートライズによる無効化は失敗と言っていいだろう そこにも対応策があるとは思っていなかった)
        (さて、現在はかなりの高空 このまま墜落すれば足の骨折では済まない レクトールの射撃も迫る だから次の術だ カースゴーレム戦に向けて必須の術)
        (藍微塵を更にもう少し抜いて、その術の名を唱える)マガツククリヒメッ!!(それは重力と斥力を操る魔術 これもレイチェルの術式が宿った藍微塵からの物)
        (そのまま正面へ手をかざせば、斥力フィールドが形成される ゴム弾の衝撃を包み込み、身体から大きく離れた位置で静止)
        -- アニー 2016-06-24 (金) 23:07:17
      • (風の操作は香辛料魔術全体への対策と言って過言ではない。もっともレクトールは元々風魔術を使えたため、本人は対策したつもりは無かったりするが…
         そして地味ながら今のサイドステップも風を利用した為とても早い。アニーの電光石火が直線加速ならば、こちらは滑らかな曲線加速
         頬を掠めたゴム弾の痛みを感じつつも柱の裏から床を滑るように躍り出て移動を再開する)
        むっ!?そいつぁこないだやってたぴょんぴょん軌道の応用かぃ?
        (アニーを「視」れば、魔力の色が重力を操るそれだと判別できる)
        いいねぇ……トリッキーな技は大好物だぜぃ? さぁ来いよッ!!
        -- レクトール 2016-06-24 (金) 23:15:59
      • (初お披露目の術を見せびらかしたくなるのは若者の悪い癖ではある とは言え、何度も見せて見抜かせるほどおろかでもない)
        (重力を操り空を掛ける それも短時間のことではあるが レクトールに迫り、ガンブレードに手を掛け抜刀術を浴びせに掛かる……)
        (と言うのはフリ 本命は重力魔法)せえいっ!(左腕を横へ降れば、レクトール目掛け横殴りの重力が襲いかかる)
        (と、そこで重力魔法は時間切れ、くるくると受け身をとって地面へ降りる)
        -- アニー 2016-06-24 (金) 23:28:31
      • (止められたゴム弾がこちらに向けて飛ばされるかと思ったが、相手の次の行動はガンブレードに手を掛けての接近…
         おかしい。単純過ぎる……アニーの性格を考えればその突貫はシンプル過ぎる。そしてこの戦いはカースゴーレム戦を見据えたものだ)
        ……兌、巽、艮、巽、乾――!
        (銃を持つ手とは逆。レクトールは唐突に左手で八卦の方角に見立てた印を切った
         すると……最初に天井を撃った際に使われ、地に落ちた3つの空薬莢が動き出した。薬莢に刻まれた「巽」の字が風の力を呼び起こす!
         横殴りの重力波が迫る中、3つの空薬莢を「魔法陣」として発生した大竜巻!それが守るように吹き抜けて、レクトールを攻撃から逃す!
         しかし暴風もまたアニーの重力と同じく一時的なもの。見事回避は出来たが追撃は出来ずに着地する)
        ……面白い攻撃だ。さて、今日はこの辺にしておくかい?
        -- レクトール 2016-06-24 (金) 23:42:07
      • (重力による叩きつけはさらなる風魔術でかわされる 見事と言う他無い手際)
        (立ち上がって両拳を握り開きして)
        そうだね、ここでおしまいにしようか(藍微塵を鞘にしまって)
        これ以上は消耗が激しすぎるしね(ポンポンと埃を払う 駆けずり回っただけにあちこちついて) -- アニー 2016-06-25 (土) 00:04:44
      • (アニーが承諾すると自分も銃を手の中で回し、ホルスターに戻す)
        しっかし……空薬莢魔術、本当は攻撃の布石として置いてたんだが…まーた新しい手札(カード)を手に入れたようだな? まったく恐ろしい嬢ちゃんだ!
        はっはっは、なかなかどうして愉快な戦いが出来て楽しかったぜぃ! -- レクトール 2016-06-25 (土) 00:09:00
      • 本当はあんまり人に向けるものじゃないんだけどね(藍微塵の柄をポンポンと叩けば)
        こっちとしても、カースゴーレム戦前にうまく扱えるようにしておきたかったから助かったよ
        それにしても空薬莢から魔術って……本当油断ならないよね -- アニー 2016-06-25 (土) 00:16:39
      • 確かに最後の一撃は当たったら相当痛そうだった! 俺「視」えたもん、風…いや、空気が飲み込まれていく横薙ぎが…
        (「重力」それ自体は見えないが、それに付随する空気を追えるため技がどれほどの脅威か内心ビビってた鳥)
        へへっ……俺が相手に油断を許す男に見えて? (不敵な顔で笑った) -- レクトール 2016-06-25 (土) 00:22:05
  •  
  • (獣翼人の男は冥王アタゲイレブの間の前まで来ていた。実はここ1ヶ月ほどのあいだ、アタゲイレブの間を直接何度も確認しに通っていた
     空間の広さ、障害物の有無や数、そしてなにより相手の様子など……「視力」を生かし、念入りな下見をしてきた。臆病と言うよりは仕事人のような用意周到さ
     元兵卒という身分がそうさせるのか、それとも長い間「血」を狙われ続けた経験が彼を用心深くさせたのか……だが、今日は遂に決行日となる
     狙撃及び遠距離用の猟銃は持っていない。取り回しも勿論だが、空間の広さから考えてリボルバー拳銃で端から端まで有効射程と考えてのこと)
    さて、アタレブちゃんの今日のご機嫌はどうかね〜っと……?
    -- レクトール 2016-07-12 (火) 22:12:43
    • (初めて来た時、そして偵察に訪れていた頃と同じくアタゲイレブが広間より動く事は無い)
      (そもそも初めて来た時からアタゲイレブが玉座より動いた様子が無いのだ、それはまるで既に死んでいるかのように)
      (それとも死の願望機足る光を奪われまいとその場に在り続けているのかも知れない)
      (だがその有り余る悪意、狂気は間を超えて溢れだしている、そして伽藍堂の頭蓋骨からは確かにレクトールへと視線が向けられていた…)
      (腐敗をも通り越した汚泥と多種多様な生物の骨によって形作られた冥王は確かにそこに存在している) -- 2016-07-12 (火) 22:28:45
      • ……訓練された引き篭もり――いや、貫禄まである引き篭もりってーレベルだぁね。ずっと座っててケツが痛くならんのか…?
        機嫌は相変わらず悪そうだけども……(相手の視線には気付いている。無関心のようでいて、決して近付いた自分から目を離すことはない)
        そいじゃあまぁ……駄弁ってても仕方ねぇし、外から撃つのもどうせ無駄だろうし、お邪魔させてもらわぁ――?
        (言って、その広間に足を踏み入れる。よく見れば今日はレガースブーツを履いていない……格闘戦は不要と踏んでいるのだろうか
         何にせよ、縄張りに侵入されたアタゲイレブがどういうアクションをしてくるかは未知数。その一歩が戦端を開くだろう!)
        -- レクトール 2016-07-12 (火) 22:38:52
      • (レクトールが広間へと入った瞬間…背後の入り口が無数の格子状に組まれた骨の壁によって閉ざされた)
        (ただの骨で組まれたそれは冒険者にとっては強度という点ではさしたる物ではないだろう、だがその死を連ねた物は只管におぞましさを放つ)
        (玉座に座していた死骸の眼孔に虚ろな光が灯る、そこから注がれる視線の圧は今まで広間の外に居た時とは比べ物にならない狂気を秘めていた)
        (ゴボッという泡立つ音の後嗄れた声が響いた)余は…アタゲイレブ…死ノ信奉者…肉を削ぎ落とす者…超越せし我ガ王に静寂なる世を捧げんとする一ノ臣下なり…
        死を…求むル者よ…汝…その肉を削ぎ落とし…静寂ノ一部となるか… -- 冥王アタゲイレブ 2016-07-12 (火) 22:50:57
      • おやおや、退路遮断ってーやつかぃ? (想定の範囲内とでも言うかのようにヘラヘラと笑う。アルコールは飲んでいないが既に酔っ払いじみた振る舞いだ)
        死の信奉者、ね……俺も一時期「死」には恋焦がれたもんだよ。けどまぁ…一つアンタと相容れない点があるすりゃあ
        俺は馬鹿騒ぎが好きなのよん。誰かが騒いでるのをツマミにして飲む酒が美味いのさ? だから返事は――
        (ドォウッ!と広間に鳴り響く轟音。それはアタゲイレブの頭蓋骨、その眉間に向けられた銃弾で)
        「鉛玉」を召し上がってくんな? ハッハァー!
        (鳥男は動き出す、サイドステップで右に跳びながらそのまま銃から鉛玉を連射する。効いているかはあまり考えずに)
        -- レクトール 2016-07-12 (火) 23:00:32
      • (前哨戦の一発、それが眉間へと届く刹那その弾丸は骨で編まれた指に摘まれていた)
        (まるで土塊を潰すかのように鉛玉は指先で粉々に潰されて)静寂を掻き乱スとは…不敬でアル…
        (冥王はそれ以降に放たれた鉛弾には全て何の対処もせず受け止める、汚泥に当たれば水没音と共にその行方は知れず…骨に当たれば多少欠けさせる程度だ)
        これハ…慈悲であル、我らが王が創りし…世界に…永劫在リ続けられル…慈悲、でアル
        (冥王が右手を前に出す…すると周囲に存在する骨という骨が浮かび上がり空気を破砕する音を発しながらレクトール目掛け斉射される)
        肉ヲ…削ぎ、在り…続けよ…忌々しき不死鳥の血ヲ…全て削ぎ落とスのダ… -- 冥王アタゲイレブ 2016-07-12 (火) 23:11:21
      • 悪ぃね、「敬意」なんてのは母親の腹の中に置き忘れてきちまったよ……っと!
        (レクトールが開幕に撃つ弾はダメージ目的ではない。巽・風塵弾と離・炎塵弾…発射された際に空間に散る煙と床に落ちる空薬莢にこそ効果がある
         広がる煙は彼の不死鳥の炎と風の加護を増幅するだろう。敵に到達する鉛の弾丸はオマケであり試金石…冥王に銃弾がどれほど効果があるのかを試すもの)
        チィッ! 全方位からか――!?
        (入り口からすぐ、壁際を駆けていたが予想以上に相手は器用だ……と言うよりも、ホームグラウンドとしての利があると言うべきか…対応を迫られる)
        ちと早ぇが……باء…集え風よ…我が身を護れ、エヘカトル!
        (骨に切り裂かれた空気はその恨みを晴らさんとするかのように風へと変化し、レクトールの周囲を球状に渦巻いて壁を作る。多くの骨矢はその風に阻まれるが…
         それでも風の防御壁を破ってレクトールに到達する骨が何本か身体を掠める。歯噛みしながらも痛みを無視し、懐から今度は煙草型インセンスを2本取り出す
         これもまた自身の炎と風の属性を増幅し、尚且つ肺に魔力を送る補助の魔道具。相手のテリトリーで戦う以上、自分もまた強化を万全にする必要がある
         しかし風の防護壁の中でゆっくり準備できるのもここまでだろう。冥王の次の動きをつぶさに観察する…弱点を看破する余裕はまだ無い)
        -- レクトール 2016-07-12 (火) 23:34:43
      • 無駄…デ…ある…風…は…留まり腐リ行き…炎は…我ラを浮き彫りとすルだけのもの…
        (右手で全方位からの人骨のガトリングを放ちながらも左手を掲げれば数本の大きな骨が浮かび上がる、オーガかキメラか何か大型の生物の物だろう)
        (それがその場で回転していく、その速度はどんどんと増していき純粋な円にしか見えぬ程にまで達せば冥王はその指先をレクトールへと向けた)
        (その瞬間に合間にある骨の柱などを軽々と両断しながら回転する骨がレクトール目掛けて突き進んでいく)
        (冥王はやはりその場から動かない、死の光の最もすぐ側に在り続けている)
        (観察し続ければレクトールが穿った傷跡が徐々に消えていっているのが分かるだろう、それは光に近い部位から行われている) -- 冥王アタゲイレブ 2016-07-12 (火) 23:48:19
      • 風はどこまでも吹き続けるさ…形なき風を腐らせるなんざ、屏風の中のトラを出そうとするようなもんだ!……まぁ炎は正直最期は消えるべきもんだと思うけどねぃ?
        (己の不死鳥の力を良く思っていないのかそんな同調もする。取り出した煙草型インセンスを咥え、その先に銃口を当てて発砲
         火を点けた後はシリンダーを交換し、より相手に効果的そうな銃弾に換装する)
        今のが最後の離・炎塵弾。これで俺の力はほぼ全開で発揮できるが…さて、今度はなかなかデカイな?
        (軽口を叩きながらも注視する。1本なら撃ち落すところだろうが……数が多い。そう考えてる内に冥王が指先を自分に向けた…来る!)
        ったく、骨のビックリ箱かよテメェは! جيمجيم! 悪戯小僧共、遊んでやれぃ!シルフ!
        (バリアを解き、走りつつ「山の声」から浄化効果のある白銀弾を連射する。最初は正確な狙いで飛来する巨骨の1つを弾丸が撃ち抜いていくが
         その後、レクトールに追い縋ってくる別の骨へと向かって銃弾の軌跡が曲がる。悪戯な風を纏った銃弾は不規則且つ自由に、踊るように巨骨を穿っていく…
         だがそれはレクトールのように正確な狙いではない。自由すぎる…適当に減衰させるといった具合だ。その内何本かの骨はレクトールまで到達する!)
        オラァ!
        (気合一発。またも風を纏わせた攻撃…今度は脚だ。蹴りで巨骨を蹴り砕き、次に飛来した巨骨は風を纏ったリボルバーで受け止めて後ろへ流す
         苦しい防戦をしながらも、冥王の様子が少し確認できた。あの場を動かないのは光から離れたくないのか……?)
        -- レクトール 2016-07-13 (水) 00:11:30
      • 否…否…否…真に在り続けルは我らガ王のみ…死すらも超越せり御方のミ…
        (レクトールが防戦を続けている最中も骨と汚泥は光の中でその綻びを消し去っていく…)
        (レクトールの特異な瞳にはむしろその光がアタゲイレブからドス黒い何かを吸い取っているように見えるかもしれない)
        (そして完全に傷が癒えればレクトールの考えを裏切るかのように死者の王は立ち上がり動き出した)
        (その手には床を構成する骨より生み出した巨大な鎌だ、その姿は誰しもがその存在を思い浮かべる事だろう)
        故にこソ…ならばこソ…我らの役目は滅びぬモノさえモ滅ぼス事…我ら神の敵也
        滅びヌ血よ…これハ、名誉で、アル…(鎌にどす黒い何かが纏わり付く、それは死の光から離れれば離れる程明確にドス黒く鎌に纏わり付いていた)
        (冥王は筋肉すら無い筈の体から想像出来ぬ程の膂力を以ってレクトール目掛け横一文字に鎌を振るう)
        (それに触れれば単なる物はあっという間に朽ち不死でさえも著しくそれを阻害されるだろう) -- 冥王アタゲイレブ 2016-07-13 (水) 00:25:47
      • (あの光……何を吸い取ってやがる? 吸い取られた方の傷が治るってのも妙な話だ…いや、アンデッドと考えればそれが正常なのか)
        って動くのかよ?! まさしく死神様……ってか! ぶっちゃけアンタにその滅びぬ奴等の国を滅ぼして欲しいくらいだが…
        そうは問屋が卸してくれそうにねぇか。クッ……!?
        (少しずつ冥王に近付こうとしていたが、鎌の間合いに入ったのは失策だったか。横に振るわれるそのデスサイスの範囲は脅威だ!
         横から迫る刃を風を纏った山の声で受け止める。ソロヴェイという鍔迫り合いにも耐えられる風魔術で保護しているが…相手の膂力には勝てない
         弾かれ、低い姿勢で吹っ飛ばされながら鎌の軌跡の下に倒れる。僅かに翼を裂かれた……!)
        いかん、抜かった…?!
        (鎌に纏わりついていたドス黒い力の正体を身をもって知ることになるのか)
        -- レクトール 2016-07-13 (水) 00:50:48
      • 時…至レば…地上のありとあらユる者に静寂ヲ…されド今は王ハ動かザり
        (羽に付いた傷は実に僅かなものだ、しかしそれが事実なのかとレクトールは疑う事となるだろう)
        (切られた直後に羽に走るは尋常ではない寒気、それは死を許さない不死鳥の熱が傷口に集まれども明確に阻害している)
        (数多冒険を重ねてきたレクトールならば今まで幾度も感じた事がある感覚でもある)
        (その寒気は「死」の予感だ、それが数々の道具で活性化したレクトールの不死の血とさえも拮抗…更に侵食しようとしているのだ)
        我が手ニ掛かル喜びに…打ち震エよ…(冥王はそのままにレクトールを両断しようと横一文字から縦に持ち替えて振り下ろそうとする) -- 冥王アタゲイレブ 2016-07-13 (水) 01:09:46
      • ぐっ…?! がああああああああああああああああッ!!!?!?
        (掠り傷が致命傷たりうる攻撃、世界にはそういうものがある。冥王の鎌が纏うドス黒い霧はまさにそれだ
         「死の気配」が凝縮されたかのような黒霧は、不死鳥の血が流れる身体を蝕み激痛を齎す! これほど「死」に近いモノはなかなか出遭えない
         3ヶ月前、コリンという狼憑きの少年の問題を解決する際に出遭った死を司る銀狼の咆哮が最も色濃く思い起こされる……
         そうだ。 こ の 痛 み は 本 物 だ …本物の死が、今目の前に在る……そう思い至った時にこの男が覚える感情は――)

        ……はっ、ハハハハハハ!!
        (恐怖ではない、後悔ではない、歓喜であり、高揚である。狂ったように哄笑しながら冥王も鎌も見ずに、アタゲイレブが鎌を振り上げたその頂点のタイミングで銃をぶっ放つ!
         狙ってもいない銃弾はしかし、ガンッ!という音を立てて鎌の重心をズラす。鎌の使い手はバランスを崩すか、逸れた狙いのまま鎌を振り下ろすことになるだろう
         これがこの射手の本領か? いや、それにしても正確過ぎる……何らかの存在からの関与が疑われるほどに)
        アタちゃんよぉ…俺ぁ嬉しいぜ〜? アンタの持つ「死」は今まで視てきた中でも最上だッ!! 俺が欲しいのはそれだ、「死」だ!!
        さぁ殺せるもんなら殺してくれぇ…? 俺がガチに死にそうになればなるほど、それは俺が喉から手が出るほど欲しかった力なんだァ〜ハッハッハァ!?
        (笑いながら、銃を冥王に向けながら、煙草から煙を立ち上らせながら男の身体は発火する。不死鳥の血が活性化し、死を望む彼の不死性がより顕著になっている
         そして銃口を向けられた者には…冥王にだけは見えるだろう。彼の持つ銃のように黒い髪を持つ女だ…女が冥王を射殺すように見つめている)
        「……このひとを殺させはしないわ……私がアナタを殺すもの」
        (黒い銃が齎す幸運……それは、レクトールを生存させるという執着に近い念がこの銃に宿っているからなのだろう)
        -- レクトール 2016-07-13 (水) 21:06:07
      • (僅かに方向を逸らされた黒い死線はレクトールの横を素通りし地面を大きく切り裂いた)
        (それは如何なる技量かそれとも魔術か、はたまた更なる高位の力によるものか…)
        (不可避であった筈の死を回避したレクトールにしかし冥王は感情の揺らぎを見せる事は無い、淡々と対象を屠る為に体勢を立て直す)
        …語ルに及ばズ…死を望ムのならば死を、滅びヌ者には滅ビを…
        されド汝は己が死ヲ受け入レぬ、全く以て矛盾也…されど汝ハ死を望マれぬ、愚かノ一言
        想念ヨ…知レ、我が、身に滅ボせぬ存在なド…唯一ツのミ、真なル人、真ナル王、大魔王アキベドル様タダ御一人ノミ…
        (ゴボゴボという不快な泡立つ音が増える程に冥王の言葉は聞き取り難くなっていく、同時に周囲の空気が異様なまでに冷え込み始めた)
        (この地の王を名乗る者に共通している事がある、それは誰もが強く、邪悪な本質を持ち…容赦が存在しない事だ)
        (冥王の頭蓋骨から黒い霧が漏れ始める…それは鎌に掛けられている術の比ではない圧を放っていた)
        (その時レクトールはかの老王の言葉を思い出すかもしれない、この魔は致命的な切り札を一つ持っていると)
        (…前面にあるもの全てを廃滅せんと王の顎は開かれた) -- 冥王アタゲイレブ 2016-07-13 (水) 22:57:45
      • へっへっへ…もう何を言っているかもよく分かんねーが、本気(マジ)で殺しに来てくれるのは有り難ぇぜ? それでも生き残れたら賭けは俺の勝ちだ…!
        (この男には「視えて」いない。銃を持つ右腕に寄り添っている女の姿が…敵に対しては死神であり、男にとっては不可視の守護意思
         頼もしい味方に気付かぬまま、男は空いている左手で「印」を切り始める……「ブレス」が来るのは事前に聞いていた。用意していた術を使う時だ)
        ……باء…再び集い護れ、エヘカトル……坤・坎・艮・巽・乾・巽ッ!
        (巽・風塵弾の空薬莢がその術に反応する。つむじ風が吹き、薬莢達が踊る…その軌跡は魔法陣となって大魔術…いや、神話級魔術が発動する!)
        世界を分かつ風―― 風皇の拒絶ッ!!(シルフィード・クリフ)
        (閉所にあるまじき強風、暴風、豪風! 迫るブレスとレクトールの間に立ちはだかるのは床から天井まで隙間無く吹き荒れる風の巨壁!
         一体どこから流れ込んでくるのか。そして何故銃使いの彼がこんな魔術師も顔負けの神話級魔術を扱えるのか…?
         恐らく、魔王アキベドルだけは気付いていただろう。彼の中には不死鳥の血が流れているが、それよりも奥深く眠る因子…
         レクトールの中には旧支配者、或いは旧神とも呼ばれる古き神。世界を巡り続けていた風神の因子があるのだ
         恐らくは彼の先祖が風神を受肉したのだろうか? 風魔術…いや、風を知り風を操ることに関してレクトールは破格の才を持っていた
         風の旧神、そして銃に宿る死神、不死鳥の力を持つ獣翼人……一体、アタゲイレブは今誰と対峙しているというのか?
         風の巨壁は死のブレスを止めるどころか、冥王側へと押し戻していく!)
        -- レクトール 2016-07-13 (水) 23:30:12
      • (それはアタゲイレブにとって完全な想定外だった)
        (この不死王が放つブレスはありとあらゆるモノ、それは神と呼ばれる高位の存在や概念などといった無形のモノにすら効果を及ぼす埒外の死だ)
        (故にどの様な方法でも阻む事は出来ぬ正しく必殺の攻撃…が、押し返されている)
        (それは致命的なまでの相性の悪さが原因だ、次から次に湧き出て押し込んでくる風を殺しきる程の出力をアタゲイレブ自身が持っていない)
        (そう…アキべドルがレクトールへと語ったように死の絶対性に陶酔するあまり自らの力そのものを鍛える事をこの王は怠っていた)
        あリ…えぬ…このヨうな…おぞまシき光景は…ありエぬ…
        (ブレスを押し込まれその黒霧を自身が浴びれば骨という骨にヒビが入る…が、死の王を名乗るだけありそれで滅びるという事は無い)
        (迫り来る風の壁に対してその鎌を幾度か向ける…その膂力から放たれた斬撃は確かに風を切り裂くがそれさえも押し込み続けていく)
        (だがそれはただの時間稼ぎだ、そちらが切り札を用いるのならばこちらもと言わんばかりに冥王は死の光へと向かおうとする) -- 冥王アタゲイレブ 2016-07-14 (木) 00:01:30
      • おっと、逃がさねぇぜ?巽・艮・震・離ッ! 燃え上がれ、バーベキューだ!(今度は離・炎塵弾の空薬莢が反応して動き出す。冥王を中心に魔法陣を展開し、足元を火柱で囲う!)
        風と炎は相性がいいんだ…東洋の五行で言う、「木生火」って言ったっけな? しかしこれじゃあ王を焼くにはまだ足りねぇ……仕上げにもう一撃――ぐっ?!
        クソが。狙いがブレる……眼も、霞んできたか……ッ (不死鳥の力を全活性しても尚、冥王の「死の黒霧」を受けた身体は蝕まれ続けている…立っているのもやっとだ。だが――)
        「大丈夫、決して外しはしないわ……あなたは私が守る。そしてアイツを殺すわ……」 
        (黒髪の死神がレクトールの震える右腕を支え、狙いをつけさせる……妄念がこの銃を絶対たる武器として確立させていた)
        ええいままよ……燃え続ける苦しみのお裾分けだ! 不死鳥の弾丸ッ(フェニックス・ブレット)…!
        (ドォウッ!と轟音と共に放たれた弾丸がアタゲイレブへと飛ぶ。その弾丸が齎すのは、対象を焼き尽くすまで消えない不死鳥の焔だ)
        -- レクトール 2016-07-14 (木) 00:06:36
      • (風と炎によるプラズマ化した熱ですら王の足取りは止まらない、確かに骨を覆う汚泥は蒸発していき確かなダメージを与えてはいる)
        (だが仮にも冥王を名乗る存在…魔の頂点の一人を名乗る者を魔の術では滅ぼしきれないのは道理だ)
        (冥王が勝利を確信するままに歩を進めると突然その火の性質が変化した)
        (不死鳥の火、それはつまり尽きる事の無い生命の炎。相反する属性に身を焼かれればダメージは急速に加速していく)
        オオ…オオオ…馬鹿…ナ…妄念と…鳥一匹…数多不死を滅シたこの余ガ…滅ぼサレる…なド…
        あっテ…ハ…(巨体を誇っていた冥王の体から汚泥が祓われれば無数の異なる生物の骨が組み合わされたおぞましき真の姿が顕になった)
        (それでも尚骨さえも燃やされながら這いずり進めば徐々に骨は脱落していき…最後に残ったのは然程大きくはない爬虫類の様な骨だ)
        (その骨が燃えながらも最後の断末魔を上げる)よ…ヨ…わき…我の…ふ…不忠ヲ…お許しヲ…
        (ソレが爬虫類の形を保つ事叶わず燃え尽きた時辺り一帯の濃密な闇の気配が消え去った) -- 冥王アタゲイレブ 2016-07-14 (木) 00:26:34
      • (レクトールが銃口から立ち上る煙をフッと吐息で消せば、掻き消える煙と共に誇らしげな顔の女死神は姿を消した…)
        相変わらずいい仕事してくれる…愛してるぜぇ「山の声」? しっかし…相当疲れた。ハァ……ハァ……!
        (肩で息をするレクトール。その身を燃やす炎は既に弱く、冥王の齎す「死」との体内での戦いによる消耗で既に虫の息だった…)
        冥王アタゲイレブ、もし俺がくたばったら…成仏する前に酒を飲みに会いに来てやんよ? そんなワケで戦利品は頂いていくぜ…
        (煙草型インセンスから灰が落ちる。この火が最後の力を支えていると言っても過言ではない……ゆっくりと、疲労で重い身体を引き摺るように死の光へ向かっていく
         なんとか煙草が燃え尽きる前に辿り着き、その光の前に立つ。手を伸ばそうとするが――)
        ……そういやぁ、これってそのまま持ち帰って周りは大丈夫なのか…?
        -- レクトール 2016-07-14 (木) 00:38:30
      • (死の光を持ちだした場合を考えたレクトールが部屋を見渡せばそのおぞましい光景以外にも幾つか思い当たる事があるだろう)
        (此処に至るまでの通路や広間と違いこの部屋は間違いなくマトモな物理法則に従っている訳ではない事)
        (冥王が滅びた事でその物理法則が弱まっているのか天井から骨がパラパラと落ちてきてるが何かが維持している事などだ)
        (そんな事を考えているレクトールだがふと急に羽が軽くなったように感じるだろう)
        (それは羽に僅かに留まっていた「死」が光に吸い込まれた事を示していた)
        (その吸収は意志ある何かによるものかと言えば…むしろ自動的な、実に機械的な物に感じたかもしれない) -- 2016-07-14 (木) 00:49:06
      • こりゃあ…野郎に受けた黒霧の影響が抜けていってる…? (疲労はそのままだが、身体を蝕む毒が抜けて少し楽になる)
        コレ自体を持つのは安全ってワケね……なんとか銃弾の中にでも詰め込めたらいいんだが、どうせ使う時はそうなるしな
        (そう言いながら掴む。そして適当な弾丸を近づけて直感的に試す鳥)
        -- レクトール 2016-07-14 (木) 01:03:41
      • (レクトールがその光を掴めばなんとも形容のし難い柔らかさと冷たさ、そしてまともな精神をしていれば絶対に取り扱いを誤ってはならないという感覚を覚える事だろう)
        (触れた指先から伝わる負の気配は膨大などという生易しい代物ではない、何をどれだけ殺してもこの光は悠然と在り続ける…そんな確信を得られる程だ)
        (そんな物が弾丸を近づけられれば意図を汲み取ったかのように吸い込まれ漆黒の弾丸へと変わっていた)
        (レクトールがその弾丸を手に入れると…天井から落ちてくる骨の数が増えてきた)
        (部屋を彩る巨大な骨達も徐々に傾いていたりとこの部屋のこれからを暗に示している) -- 2016-07-14 (木) 01:15:27
      • ……〜っ!? ブルッときた……冷や汗なんてそうそうかかないんだがなぁ俺ってば
        (だが、それほどのモノなのだ。自分が追い求めていた「不死鳥を滅ぼせる力」というのは……恐れと寒気を振り切るように頭を振る)
        んで、銃弾になってもまだヤバさを感じるっていうね。さて……目当てのブツも手に入れたしさっさとずらかろう。っと…!?
        (煙草の火が燃え尽きた。瞬間、眩暈に襲われる……早く脱出しなければ、骨の下敷きだ!)
        ヤベェな……ちょっち気ぃ抜けちまったか…? くっそ……(懸命に歩き、出口へ向かった)
        -- レクトール 2016-07-14 (木) 01:24:26
      • (レクトールが出口へ向かおうとするとそれを察したかのように天井が、壁が、調度品が崩れ骨を撒き散らしていく)
        (幸い入り口を閉ざしていた骨の壁は既に崩れ去りそのまま出て行く事は出来るだろう)
        (外を徘徊しているアンデッド達もいない、正確には主を失い本来の眠りに付いているだけだが)
        (以前と同じく広間の入り口近くには遺跡の入り口と同じ石扉が鎮座していた)
        (レクトールも何度か使っているが出口としても使える転移の扉だ)-- 2016-07-14 (木) 01:30:38
      • ちっ……くしょうがッ…! (頭上と背中に落ちてくる骨に痛みを覚えながら足を引き摺る。前のめりになって出口へ飛び込んだ)
        ハァ……ハァ……いかん、もう限界か――
        (広間は出たがそこで力尽きる。もしアンデッド達が眠っていなければ恰好の餌食となっていたことだろう…鳥だけにカッコウの
         転移の扉の前でうつぶせに倒れ、レクトールは気を失った…不死鳥の回復力でいずれ目を醒ますか、誰かが助けに来るか――
         それまで冷たい床にキスしながら眠ることだろう…… To be continued…)
        -- レクトール 2016-07-14 (木) 01:40:02
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Last-modified: 2016-06-12 Sun 23:00:35 JST (2874d)