Dezember,248
12月。 今までは家で両親や兄弟と、工房では先輩の職人や近所の人達と。
一緒に暮れを過ごしていたけれど。
初めて一人で過ごしてる。
いや、昔も一人で過ごしていたような気もする。
家のみんなは、工房の人たちは今頃何をしてるんだろう…。
November,248
来月はシェリーさんとシストさんと一緒だ!
こうやって知り合いが増えると、なんか安心。 まだこっちに来て半年ちょっとだし。
二人にあいさつしに行くために、学園都市まで足を運んでみた。 なんかすごい進んである街だなー、というバクゼンとした感想。
また次に行くときはじっくり見てみたいね。
Oktober,248
ティアさんと一緒に行った依頼はまた厳しいものだった。 またしても大怪我。
そうしたらこっちに帰って来た時にティアさんが薬をくれた。
あと、アタシの言葉遣いが気になった様子。 これは…多分物心ついた時、
否、覚えている一番古い、小さい頃からこんなんだったと思う。
もうひとつ、アタシの髪の毛のことも気になったみたい。 おしゃれとかとは程遠い暮らしだったしなぁ。
September,248
今月もどうにか依頼を乗り越えた。 アタシ、剣より金槌の方を使いたい…
来月の依頼書をみると、ティアフウルさんという人の名が。
ふと酒場の中を見回すと、その人がいたので挨拶に。
話を聞くと彼女は故郷では黒曜石の加工を仕事にしていたらしい。
アタシが鍛冶屋だということを知ると、黒曜石の珠の土台となる装飾品を作ってほしいとの事。
もちろんアタシはそれを引き受けることにした。 この前サニーから承ったものもじき完了するし、
何だろ、少し幸先がいいかも?
August,248
ミカエラさんとエメロッタさん、
二人と依頼を通して知り合った。 こんなこともあるもんなのね。
ヴェルが来月ユユとまた一緒になるので挨拶に訪ねてきた。
その際、アタシの部屋を飾っていたちっちゃい装飾品が気に入ったようで、
いくつか欲しいというのであげた。
これももしかして売り物とか、商売になるのではー… とふと思った。
Juli,248
突然アルフレッドというカラスがやってきた。
しかも広場に置いた書き置きを見てきたらしい。
このアルフレッド、よくしゃべるし、しかもちゃんと人と会話もできるというおりこうさん。
なんでも直してほしい本の装飾と、砥ぎなおしてほしいナイフがあるんだとか。
後日、サニー?という子がアルフレッドと一緒にやってきた。
修理を頼まれた本も、そして恐らく儀式用とかの探検も、ものすごい価値がありそう。
これは気合いれて取り掛からないと。
Juni,248
依頼は成功したけど…行きは6人、帰りは5人だった。
あぁいう場面に出くわしたのは…久しぶりだった。
部屋にいても特にすることがなかったので広場に出かけてみた。
が、誰もおらず…広場なのに。 なので「刃物の砥ぎ直しなどします」
という書き置きだけしておいた。 あれで誰かくる…かな?
Mai,248
アタシがあの工房を出てから3週間、
とりあえず仕事らしい仕事? につくことになった。
正直言って今までの鍛冶屋と違って危険な仕事だけど…もうどこにもアタシの行く道なんてないし…
この街についてすぐの時にレベッカがアタシのところを訪ねてきた。
同じ名前だから気になったらしい。
なんでも洋上学園都市からきたんだとか。
アタシもこの街に来る途中に見かけたけど、あんな海の上にある街…一体どんなとこなんだろう。
記念すべき?最初の冒険でユユと一緒になった。
正確には一緒になっていたということを翌月兄のヴェルが教えに来てくれた。
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