とある内陸の小国、国境沿いにある街に生まれた少女。
家族は両親と2つ下の弟の4人で、家は靴屋を営んでいた。
おとなしい弟の面倒を見る気の強いお姉ちゃんと言った風にすくすく育つ。
12歳。戦争が勃発して国境沿いの街はすぐに戦場に。混乱の最中に巻き添えで両親と弟を亡くし、自分も左腕切断の重傷を負う。
身寄りも無く、難民として首都まで流れ着いたはいいものの、同じように孤児となった子供達で孤児院は満杯。
子供で隻腕では仕事も無く、同じ境遇の子供達と共に路上生活を送る。
13歳。軍が新型戦闘機の規格に合わせたパイロットとして孤児や子供の志願者を集める中で声がかかり、パイロット訓練生となる。
失った左腕を魔導技術を用いた生体義肢で補ってもらい、他にも様々な強化処理を受けながら訓練をつむ。
この頃から刹那的と取れる生活をするようになり、訓練生たちの「つまみ食い」をするようになる。
飛行隊を任せられる程度の実力は備えていたものの、素行と性格の悪さで評点にはマイナスがついていた。
リコと知り合ったのもこの頃。もちろん「つまみ食い」した。
14歳。訓練が2年目に入る頃、戦況は悪化して資源の不足から新型機の開発も遅滞。
出撃できぬままに訓練ばかりを繰り返す日々をすごす。
15歳。ついに実戦投入されないままに祖国の敗戦と言う形で終戦を迎える。
敵国の管理の元で訓練部隊は解散されて散り散りになり、ユディットは孤児院に預けられる。
最終階級は訓練生としての最上位階級である曹長だった。
孤児院でも「つまみ食い」しながらすごしていたところ、戦後視察に訪れた敵国の中将(ウィンフィールド伯)に見初められて養女とされ、連れ帰られる。
やだ…奴隷化犯しまくりプレイ…?と思いきや真っ当に娘扱いされて拍子抜けしつつも貴族の娘として過ごす毎日。
伯爵が探険家だったことも手伝って、オートジャイロの購入などには意欲的だったが、何度誘惑しても伯爵がベッドを共にすることは無かった。
他の使用人もそういう相手としては見てくれず、悶々としながらも合間合間に侍女にイタズラしたりして過ごす。
しかしある日、伯爵も流行病で妻と娘を亡くした、家族を失った者同士だったということを知り、少しだけ素直になる。
18歳。3年余りを貴族令嬢として過ごしていたが、相変わらずオートジャイロを飛ばしたりと空への憧れは消えなかった。
そんなある日、エリュシオン寄港の噂を聞きつけて入学を切望。伯爵も娘のためと入学許可を出した。
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