http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst080426.jpg Edit

エストナ式魔術階梯 Edit

23階梯 Edit

22階梯 Edit

21階梯 Edit

存在の上限(以上の階梯には認定者なし) Edit

20階梯 Edit

19階梯 Edit

マギカ・エリザベート・マージョリース Edit

  • 【魔術師認定】
    • ユニークネーム【真祖(アーキタイプ)
    • 根源属性「不明」
      • 認定分野「特殊型」
  • 【魔術師としての側面】
    • 初にして根源の魔術師。
      その後脈々と続くマージョリースの系譜の始まり。
      • 全身全霊を魔導に供しており、エストナの長い歴史に於いて人間ではけして到達しえなかった領域に最初に踏み込んだ人間である。
        生涯のうちに31体の神獣を封印し、マージョリース学派を含めた四つの信仰を生み出し、
        『思念魔法』(シンク)の始祖とされている伝説的な魔女である。
      • マージョリースが手を出さなかった魔導なしと言われるほど、多種多様な魔術に手を出していた。
        自ら生み出した『思念魔法』の概念以外にも、今日の『音声魔法』(ワード)、『文字魔法』(ルーン)にも多大な影響を与えた一人である。
    • 歴史に刻んだ名に反して仔細な文献が残っておらず、正確には男だったのか女だったのかも分かっていない。
      没年についても、黄金歴以前に死去は確認されているが正確には分かっておらず、
      死因についても未だ様々な憶測が飛び交っている。
      • 当時のエストナ法王1世が頑なにマージョリース死亡の真相を明らかにしなかったというのが
        死亡死因が不明瞭になっている最大の理由である。
    • 余談だがマージョリースの停滞保存された脳は、死後七つに分割されて『108アーティファクト』(別名:アルテルプレシコの宝物庫)の一つとして認識されている。
      そこに詰まった知識を解読する技術こそまだ生まれていないが、
      解読する術さえできれば、その七つの脳の所有者が世界を牛耳ることも可能だと実しやかに噂される。
      当時のエストナ王とマージョリース門下生に供与され、うち二つが国に寄贈され、一つを巡って戦争が起き、
      その戦乱の中で賊に奪われて公式の記録から消滅しており、現在国が確認できるマージョリースの脳片は六つである。

18階梯 Edit

歴史の上限 Edit

17階梯 Edit

16階梯 Edit

ニュニス・エリクシル・アルケミスス Edit

  • 【魔術師認定】
    • ユニークネーム【純粋性欲(アスモデウス)
    • 根源属性『性欲』
      • 認定分野「錬金術」
  • 【魔術師としての側面】
    • 200年以上を生きる、正しき意味での「魔女」である。
      元々の種族は人間であったと噂されるが、今は種族としての魔女で間違いはない。
      • 長期間生きている者として、他者の顔を覚えることが極端に下手で、
        中期記憶が抜け落ちることが多く、長期記憶も大体10年以上前のことは全てと言っていいほど抜け落ちる。
      • 独特の価値観を持ち合わせているのは、他の魔女と同様である。
    • ニュニスは性欲を源として魔法を使用する。
      • そのため、性欲が性欲として表に表出することがない。
      • 普段から自らの性感を高める魔術を恒常使用しているため、常態での魔力容量は一般の魔術師よりも高いが、
        一回で出力できる量が決まっているため、大型の魔法は使えないのではないかと噂されている。
    • 魔力の外部蓄積装置として体液を使用している。
      血液・粘液・黄胆汁・黒胆汁の四体液を一とした身体を巡る全ての液体を軽度のエーテル体として置換している。
      唾液や愛液など一舐めしたら最後、無理やり回路が開かれてしまい、全く素養がない人間であればある程度の確率で死に至るほどである。
    • 研究分野の最終目的は代償を必要としない自律ホムンクルスを独力で創造することである。
      男性の精子を触媒としない形での達成を目標としているが、未だ目途はついていない。
    • 典型的内向思考を持っており、必要がない限り滅多にアトリエから出ることはない。
      アトリエで十全な設備を利用できて初めて自身を『魔女』として定義できるからという理由がある。

晶真・伽藍洞 Edit

  • 【魔術師認定】
    • ユニークネーム【衆愚(オブザーヴァ)
      • 根源属性『観察』
    • 認定分野「根源到達」
  • 【魔術師としての側面】
    • 元人間の魔術師である。
      • 根源に覚醒した際に『観測者』としての役割しか担えなくなったために、他人に観測されることができなくなり、
        万物に認識されることがなくなった。別名存在不在の魔術師。
      • 名鑑には載ってはいるものの、その存在を確かめる術はなく、
        エストナにおけるシュレディンガーの猫なのではないかと学会で噂されている。
    • 以下は推察の域を出ない学会での彼に関する資料である。
      • 彼は現実の世界に影響を及ぼすことが出来ない。
      • 万が一出来たとしてもそれを観測することが不可能であるため、
        それは広義に言われている「影響」という物と同義ではないとされる。
      • 同様に彼に対して影響を与えうるかという点についても、
        同じような流れで不可能と帰結する。
      • 存在不存在の定義については、月の裏側の議論を参照にされたし。

エイリァス移動図書館 Edit

  • 【魔術師認定】
    • ユニークネーム【常態図書館(フォレスト・オブ・ワード)
    • 根源属性『読む』
      • 認定分野「根源到達・自然災害」
  • 【魔術師としての側面】
    • 『図書館である』と言う状態を引き連れる災害。
      エストナでは女性の姿をした自然現象だと言われている。
      • 彼女が移動し、留まった場所には机や椅子が生え、その場に記憶されている事柄や物語がすべて本になって表出する。
        自発的にそれを行っているのか自然発生なのかは定かではないが、彼女が一所に留まろうとすると、
        根源属性の『読む』という属性に従って必ず起こる現象である。
      • そのはた迷惑さから一時期『47人の人類の敵』にも名を連ねていた。
    • ある程度その土地の記憶や本を読み終えた後、再び移動を開始する。
      彼女が去った後にも図書館はそのまま残ることになり、住宅街等への被害が深刻なものとなっていた。
      現在大陸の東の海を徒歩で北上中。恐らく315年後に大陸北部へ上陸するものと見られている。
      • コミュニケーションは一切不能であり、会話が成立したことは公式の記録等にも一切残っていない。

心子・小都 Edit

  • 【魔術師認定】
    • ユニークネーム【食中毒(クレプトマニアクス)
    • 根源属性『剽窃』
      • 認定分野「特殊能力」
  • 【魔術師としての側面】
    • 対殺物者機関【十二使徒】の席次『壱』にして『赤の殺物者』。
      【十二使徒】の中ではかなり古参のエージェント。
      【十二使徒】の中での異名は『剽窃者』。
      • かなり露出の高い派手な衣装に身を包む、『剽窃する』という根源に到達した魔術師であり、
        物質、精神関わりなく、概念すら盗んでみせる筋金入りの根源魔術師。
        彼女の手と『(そぞろ)』という彼女の能力に掛かれば、他人の自我を盗むことすらできる。
      • 盗まれた他人の自我は自我を保ったまま彼女の精神の中で同居することになり、
        正確な数字は分からないが、彼女に敵対した者や味方した者を含め、600人余りの自我を保有していると見られている。
        魔術師協会からはその自我のひしめき合いの中で形成される統合人格を『小都心子』と形容すると定められており、
        現在その身体を動かしている人格が、本当に本来の小都心子の物であるかは本人にしか分からない。
      • 通常複数の自我を持ってしまうと、互いの精神を食い合うことになり、自我の崩壊を呼び起こすのだが、
        根源属性が剽窃という属性であるせいか、盗んだ人格を統合する形で自身の自我を保っているのではないかという説がある。
    • 豪放磊落でいて瀟洒な性格をしており、物腰は優雅で典雅である。
      自重で赤子の指が落ちる、とまで言われているダマスカス鋼の短剣を獲物として任務を遂行することが多い。
    • 殺物者機関の人間ではあるが、あまり組織の縦関係や横関係には興味はないらしい。
      ただ、同類が集まる【十二使徒】という場所にそれなりに思い入れはある様子である。
      • 魔術師になり、機関に入るまでの記憶が全て欠落していると本人が述べている。
        このため、彼女の実年齢は不明。
      • 兄が一人いるらしいが、ここまで破綻した人格を持つ魔術師の弁であるため、
        憶測の域を出ない。」

イミディアティ・アルトレイヌ・ユミフィ・シルガ・グレナデン・レヴィ・キャスレイク Edit

  • 【魔術師認定】
    • ユニークネーム【境界線(インヴェイション)
      • 根源属性『生死』
      • 認定分野「黒魔術」
  • 【魔術師としての側面】
    • 国営立魔道大学舎(後の第一魔導大学【200年時点】)の招致教師にして筆頭魔術師。
      国際的な地位もある由緒正しき黒魔術師である。
      • 黒魔術の根本理念である『身体からの解脱』という真理に単独探究で到達した黒魔術師。
        産まれてから100年も経過していないという点を鑑みても『英雄』『シロマルエフェクト』に並び、大学内で最強の講師の一人であるといえる。
      • 妹が特殊能力15階梯、シロマル・ルーデンス・グレナデンの伴侶であるため、
        シロマルにとって義姉に当たる。
      • ユニークネームとは別に「嗜虐の魔女」という異名を名乗っている。

侍童・柊 Edit

  • 【魔術師認定】
    • ユニークネーム【鈍ら刀(バルグレイヴ)
    • 根源属性『適合』
      • 認定分野「根源到達・戦争功績」
  • 【魔術師としての側面】
    • 万物に適合し得る属性を有する元人間の魔術師。
      自らの属性を他者や物体のそれに即した形に変化させることによってあらゆる魔術を可能にする天才。
      • 意思のあるモノ、十五階梯以上の魔力で魔術的な防壁が張られているモノ以外は無条件で従属、懐柔する事ができる。
        その懐柔は自動的に行われ、故に低階梯時から生涯敵なしと噂されていた。
      • とある魔剣を従属させたがために、歪んだ願いを叶えられてしまい、老化が止まる。
        現在は『女子高生最強』を名乗って全国を旅している。

ルイーナ・エヴァネッセント Edit

  • 【魔術師認定】
    • ユニークネーム【霊魂概念(プシュケイ)
    • 根源属性『魂魄』
      • 認定分野「根源到達」
  • 【魔術師としての側面】
    • 無機物、有機物問わず万物の根幹である魂魄の概念を魔術により明確化させた魔術師
      • 種族は人間であるとも魔女であったとも諸説言われている
    • 肉体と霊魂の剥離、霊魂との対話などシャーマン的な魔術を得意としていた。
      • 万物に魂魄が宿っている事を発見し根源到達以後は自らの肉体、魔力、技術、知識、心全てが魂魄という概念と化してしまった
    • 概念化以降は浮遊霊体として彷徨い、死の近い者の魂を肉体から解放し導いて回ったり
      文化の有る都市に付喪神と呼ばれる超自然霊魂を大量発生させるなどの霊的災害なども引き起こしている
      • 魂魄には時間の概念は存在せず云えに成仏していない魂は時間軸を超えて現代にも出没するという
      • このことから魂魄魔術の副作用として時間軸に異常を来す可能性が有ると発表する研究者もいるが
        結局確実な理論は立証できず認められていない
    • 極めて観測の難しい魔術師だが霊魂から偶に発せられる魔術反応をトレースすることで監視する事が出来ていた
      • 黄金歴220年台に起こり、大規模な死者を出した西方諸国による戦争の際に
        その大量の魂に引き摺られるように海を渡り戦地に到達し、反応は消失。以後の観測は不可能と判断、報告されていない。

タミー・ケアフル Edit

  • 【魔術師認定】
    • ユニークネーム【全盲答(ビー・クワイエット)
    • 根源属性『解析』
      • 認定分野「魔法力学」
  • 【魔術師としての側面】
    • 物理学者としての側面も持ち、専門は力学である。そちらでも世界的権威として名を知られた魔術師。
      国営立魔道大学舎(第一魔導大学)の招聘教師の一人でもある。
      • 所謂魔眼を持って生まれた魔術師であり、産まれたその瞬間から世にある「力」の流れを視認する事が出来たという
      • 一説によれば彼の魔眼はこの世界とは違う次元からこの世界を視ていると同一であると云われ
        一部の研究者からは多次元構造論を紐解く鍵となるのでは、とされている
      • 魔眼の力と、卓越した知性を持って既知とされてきた魔法力学、物理学の常識を覆し、新理論を次々と発表。
        実証されたものだけでもその理論の数は両手では数えきれない
    • 掛け値無しの天才であるが、それ故か精神は一般的な破綻者のそれそのものであり言質行動共に奇人変人の類
      彼との会話が成立する者はこの世に存在しないとまで言われている。但しそれは一般的には秘匿されている
      • しかしその虚言・狂言も実際は周囲をからかい、おちょくる為のもので実際は理性を持っているのではないかとも言われる
        事実、極稀にであるが他人に助言を与えたり、整然とした発言を行う事もある
    • 彼の論文は考証が一切書かれず、実証も行われずに結論のみで纏められたものや、余人では理解し難い論調で書かれたものが多い
      それ故にまだ認められていないものも数多く存在するが、その理論が間違っていた事は一度足りとも無い
      それらの理論を実証する為に研究室が作られる程であり、彼の理論の解明は学者にとって相当の名誉である
    • また知識だけでなく魔術師としての能力も高く、魔眼による解析を受ければ相手の魔術回路そのものが丸裸にされ
      魔力量から技術、次に行う行動までもが読み取られ唯ちに無効化。
      解析に時間のかかる16階梯クラス以上、或いは特殊能力持ちの魔術師でなければ魔術を放つ事すら儘ならない

冷笑するモノ Edit

  • 【魔術師認定】
    • ユニークネーム【夢想者(ナイトメア)
    • 根源属性『窃視』
      • 認定分野「根源到達」
  • 【魔術師としての側面】
    • 冷笑するモノを自称する魔術師。夢の中にだけ現れる。
      故に彼(便宜的に彼と呼ぶが厳密には不明)に会うためには眠らねばならない。
      無論、眠れば必ず出会えるというわけではない。眠ることが彼と会うための最低条件というだけである。
      • 肉体という概念を最初から持っていない精神生命体であるといわれているが、真相は定かではない。
        たびたび人々の夢に現れてはあることないこと吹聴していく。
        そして厄介なことに、そのあることないことの中には人が到達し得ない真理の欠片も含まれている。
        そのため、意志をもったアカシックレコードの断片か何かではないかとも考えられており、暫定的に根源到達存在として定義されている。
    • あらゆる事象を覗き見することができる。
      彼の前では如何なる隠し事も通じない。
      本人の自覚の有無に関わらず、記憶の全て、根源の全て、組成の全てを覗かれる。
      時には前世や来世すら覗かれてしまう。
      望むことも望まないことも、知っていることも知らないことも根こそぎ覗かれてしまうため、心の弱い人間なら彼と接触しただけで概ね悶死する。
      しかし、一方で彼を覗き返し、彼の語る真理の欠片に触れることで覚醒する人間も少なからず存在している。
      • 夢に現れる際の姿は様々だが、ワンピースにカーディガンを羽織った金髪の少女の姿で現れることが多い。
        それでも女性らしさどころか凡そ人間らしさを感じさせないその所作と気配から、概ね『彼』とだけ呼ばれる。
    • 彼曰く、「五感に直接ハッキングして存在を知覚させている」とのこと。
      夢にだけ現れるのは寝ている人間の意識に入り込むほうが楽だからであり、其れ以上の理由も其れ以下の理由もないらしい。
    • 『47人の人類の敵』の1人。

人間の上限 Edit

15階梯 Edit

キール・マルクヴァイン Edit

  • 【魔術師認定】
    • 根源属性『肉』
      • 認定分野「医療」
  • 【魔術師としての側面】
    • 人としての不老不死の証明を続けている魔術師。
      • 不老不死とはこの世界の終わりまで証明し続けなければそれが真であると証明することができない。
        少なくとも、人間が知覚できる世界が消え去るまでは証明し続けなければならないと彼は考えている。
        そのため、彼はこの世界が終わり、自分以外の知的生命体が死滅するまで人間として生き続けるつもりである。
        彼は日夜その為のあらゆる手段を講じている。
    • 魔術と外科手術により、全身の骨をチタンに、そして肉体を通常機能を維持させた異常に活性化したガン細胞に置換している。
      そのため、彼の身体は老化することも劣化する事もなく、傷を負っても魔術によって一瞬で再生する。
      致命的な病気になっても病気になった箇所を丸ごと付け替えることで対処する。
      もしくは熱処理を施し、その後に肉体を活性化させて強制的に置換することで対処する。
      • ただし、その組成の都合上、日常生活からして全身に異常なほどの激痛を伴う。
        無論、普通の人間ならそれだけでも発狂死するレベル。
        しかし、彼は薬物投与によって肉体的にも精神的にもその問題を克服している。
        具体的には強度の麻酔と鎮静剤を常用している。
      • 彼は普通の人間でもその気になれば到達できる不老不死こそが人としての不老不死であると定義している。
        そのため、普通の人間でもその気になればある程度故意に発生させることができるガン細胞を利用している。
        賛同者はそれほど多くない。
      • 非常に醜い姿をしているらしいが、ゆったりとしたローブを何枚も重ね着した上に仮面をつけているため素顔は不明。
    • 不老不死の研究の片手間に得た知識と技術により、他人の肉体を無理矢理変性させることができる。
      • 魔術的な抵抗をされなければ触れるどころか視認しただけで対象の肉体を異形化させることが可能。
        しかし、研究職の人間であるため、これらの技能が攻撃的な手段として用いられることは殆ど無い。

14階梯 Edit

才能の上限 Edit

13階梯 Edit

ガウィンド・リジェネレス Edit

  • 【魔術師認定】
    • 根源属性『光』
      • 認定分野「錬金化術」
  • 【魔術師としての側面】
    • ゼグルーンにて妊娠した代理母体を定期的にエーテル浸すことによって生み出された人工的な錬金術師の血族。
      生まれながらにして軽度のエーテル中毒症状を有し、かつそれに微弱ではあるが抵抗を示す。
      • この為、エーテル金属やエーテル媒体に対する感応能力が並はずれており、
        通常分子や原子の置き換えに膨大な魔術演算式を必要とする錬金術をプロセスを省略して使用することができる。
      • 魔術工具を必要とせず、第二種以上の移動工房程度の施設さえあれば金属感応によって錬金術を使うことが出来る。
    • 根源属性が光であるためか、光性流体金属という不溶性エーテルを過剰に含む金属に対しての感応力が高い。
      代表作である【絢爛武装】と呼ばれる魔道具もこれを主な素材として作られている。
      • 重度のエーテル中毒者にありがちなサヴァン症候群を軽度ではあるが発露している魔術師であり、
        一度見た物や覚えた感情は忘れることがない。
        学習能力に反映されていないのは、その記憶の蓄積を外側に発揮することが極めて下手であるという彼自身の問題に起因とする。

カジルバニル・ヒュデウ Edit

  • 【魔術師認定】
    • 根源属性『炎』
      • 認定分野「概念召喚術」
  • 【魔術師としての側面】
    • 国営立魔道大学舎・初代第八教室の生徒の一人。
      卒業後は在野に下り、他の教室生と同じように行方を晦ませている。
      昔から放浪癖自体はあったらしく、ゼンアードやその他の教室生も彼女に関しては楽観視しているらしい。
  • 第一周域に対して爆発の概念を付与することができる。
    厳密に言えば分類学上は思考・概念術士に分類されるのであろうが、
    ゼンアードが教室を立ち上げる際にどうしても欲しかった人材であったため、
    彼女の魔術を『概念召喚術』として登録したことに起因して、召喚術士となる。
    • この後、レネス・ファイルカスタムやホイム・ヒューイットといった、
      対象に概念を召喚する術士が第八教室に集まってくる原因の一人である。
  • 魔術師として優れた能力と功績を齎していながら、
    その破天荒で掴みどころのない性格と素行の悪さで13階梯止まりになった不世出の秀才。
    • 本人は階梯どころか、魔術を習うこと自体にも大学生活の中では、
      余り興味がなかった様子なので無理からぬ話でもある。

12階梯 Edit

バイスリー・エリザベート・マージョリース Edit

  • 【魔術師認定】
    • 根源属性『氷』
      • 認定分野「五属性魔法」
  • 【魔術師としての側面】
    • マージョリース学派第一葉・エリザベート宗派の魔術師。
      • 「氷」を使役する属性魔術を得意とする。
        代表的なエンチャントは「煌羽鳥の吐息」
      • 第一葉の使徒である二代目エリザベートと同じように、「子宮」を魔術の代償に捧げている。
        その後強姦により娘を出産した際、代償としてその魔力の全てを失うことになる。
    • 典型的なマージョリース学派の信徒であり、それなりに信仰の厚いアーキタイプなマージョリース。
      出産後に魔術師としての階梯を剥奪されて以降も敬虔な信徒としてその生涯をマージョリースの信仰に捧げている。
    • 年少博士号取得・一月での強姦未遂被害件数という二つの分野においてマグギネス記録を持つ。
      前者は8歳時、歴代21人目の快挙。後者は22回、正式な届出でいえば歴代3位である。

サティルカ・サラシリス Edit

  • 【魔術師認定】
    • 根源属性『重力』
      • 認定分野「概念召喚術」
  • 【魔術師としての側面】
    • 国営立魔道大学舎・初代第八教室の生徒の一人。
      卒業後は魔法医を開業。
      医者の不養生と笑われながらも丁寧な対応と確かな知識で、
      概ね経営状態良好な程度には繁盛している。
  • 召喚した対象に重力を付加することが出来る。
    また、触れた対象に対して重力の概念を付与することも出来るため、
    空中に物体を浮遊させることや、質量以上の重量を持たせる事もできる。
    • この後、レネス・ファイルカスタムやホイム・ヒューイットといった、
      対象に概念を召喚する術士が第八教室に集まってくる原因の一人である。
  • 魔術師として、初代第八教室で最も多くの論文を残した生徒であり、
    二つの博士号特許を持つ第八教室では比較的優秀な方の魔術師でもある。
    ただ、病欠が多く、故に一度の留年を経験しており、それに触れると逆鱗に触れたかの如く落ち込む。
    • 根源魔術師でありながら根源魔術にはさして興味がなく、
      専門分野として魔術医学に取り組んで大学院まで進んだ。
      第八教室に来た理由は勝手にカジルバニルが申請したからという理由である。

11階梯 Edit

せつな・本城 Edit

  • 【魔術師認定】
    • 根源属性『繋ぐ』
      • 認定分野「特殊能力」
  • 【魔術師としての側面】
    • 第十四教室卒業生。
      • セータ・シークエンスによって才能を発掘された魔術師。
        才能上限に至るまで自身の分野を開拓し、本人が冒険者引退と共に魔術師を辞するまで四点ほど上級論文を残している。
      • 本人にそれほどの魔術の才能はなかったが、根源属性と研究分野が非常に適合した形で表出したために、
        実力以上の物を運と努力で勝ち取ったタイプの魔術師である。
    • 自らの中の属性を他の属性の性質と結び付けることに長けており、マージョリースの基本5属性であれば性質と属性をちぐはぐに入れ替えることができる。
      特に雷光の速度で延焼する火炎によって描かれる魔法陣が得手で、彼女が晩年「刹那の魔術師」と呼ばれていた理由の一つである。
      • また、根源にギリギリまで近づくことに成功した魔術師でもあるため、事象同士を繋げる事も出来る。
        広がりが未知数である非凡の才覚を以て大学内でも期待をされていたが、一身上の都合で魔術師を引退することになった不世出の大魔術師。

シィナ・ヘクセ・マージョリース Edit

  • 【魔術師認定】
    • 根源属性『光』
      • 認定分野「学術分野」
  • 【魔術師としての側面】
    • マージョリース学派第三葉・ヘクセ宗派の魔術師。
    • 「光」を媒介とした『文字魔法』(ルーン)によって他者を召還する術に長けている。
      • 一般的なヘクセ宗派と同じように、魔術履行の代償として『寿命』を捧げており、
        捧げる寿命によっては16階梯以上の魔力をも叩きだすことが出来る。
        一発出力タイプの魔術師。
    • 学術、特に医薬学分野にて功績を残しており、
      自らが医療現場に直接携わることこそなかったが、学術という点で特許を二点取得するほど生涯をその研究に捧げている。
      • 捨虫の法を習得したにも関わらず、それを使用するのを拒んだことで寿命にて33歳という若さで死亡。
        非凡な才能の死は祖国の魔道学会でも大いに悼まれた。
      • 死後は本人の希望により、あまり本人に縁のない土地に墓が作られたらしい。
        詳細は不明。

凡人の上限 Edit

10階梯 Edit

セータ・シークエンス Edit

  • 【魔術師認定】
    • 根源属性『傷』
      • 認定分野「精霊召喚」
  • 【魔術師としての側面】
    • 国営立魔道大学舎(後の第一魔導大学【200年時点】)の評議委員会評議長を務める魔術師。
      • 他種族に対して不寛容であった国の体制を抜本的に改革した立役者の一人とされている。
        平凡な才能を持つ魔術師が何かを成したということは、皮肉にもその後の近代魔術の有り方について一石を投じる結果となった。
    • 魔術師としては記述にもあるように百凡であり、
      最大の功績がその後実用化も一般化もされなかった「他世界構造における契約召喚術」である。(※別名スアルーガの門)
      • 根源に近づけば近づくほど身を破滅させていく『負の根源』の持ち主。
        魔術師として高みに上れば上るほど傷付いていく因果な根源を持つ。
    • 父親は有名なマグノーベル数学者にして科学者・アイプシロン・シークエンスである。
      • また、姉に13階梯の魔術師であるミュー・キスマーク(旧姓シークエンス)がいる。

リリシアーナ・クライメンツ Edit

  • 【魔術師認定】
    • 根源属性『ベクトル』
      • 認定分野「概念召喚術」
  • 【魔術師としての側面】
    • 国営立魔道大学舎・初代第八教室の生徒の一人。
      卒業後は行方を晦ましており、同じようにふらりといなくなった侍童がある程度の人間と連絡を取っているのと違い、
      現在は誰とも連絡を取っていないようである。
  • 両手が触れた物に働くベクトルを奪取・誘導・召喚することが出来る。
    • 銃弾を弾くなど非常識な事は出来ないが、相手の力を利用して相手に返すなど応用範囲は広い。
      • 魔術師としては未完成であることを自覚しているが、根源に至る道にはさほど興味がない。
      • 魔術を自身の持ちうる道具の一つと割り切っているタイプ。
        ある種恵まれた素養と根源の属性を持ちながらも研鑽を怠ったために一流になりそこねたタイプ。

クァロ・橋本 Edit

  • 【魔術師認定】
    • 根源属性『振動』
      • 認定分野「概念召喚術」
  • 【魔術師としての側面】
    • 国営立魔道大学舎・初代第八教室の生徒の一人。
      卒業後は『泥海亭』という名前の魔術工房を開いており、年下の長身女性と共に暮らしている。
      第一種魔道具取り扱い免許までは持っているため、第七階梯までの魔術具の流通を主な商いとしている。
  • 【振動】を根源属性に持つ魔術師であるが、根源属性の研鑽に関しては10階梯に到達した時点で放棄しており、
    以降は自身の役に立ちそうな魔術を掻い摘んで履修している器用貧乏型魔術師である。
    • ただ、腐っても10階梯魔術師として、第一魔術周域に存在する魔術障壁を持たない対象に対して振動を付与することが出来、
      手を触れずに水を沸騰させたり、固形物を半壊状態にさせることが可能。
      • 第八教室では主にサティルカ・サラシリスが万年悩まされていた肩こりの解消の為に使用されていた。
      • それほど熱心な魔術師ではなかったものの、論文等では非凡な才能を見せる才覚の片鱗だけを見せ、片鱗しか見せないまま在野へと下った魔術師である。

9階梯 Edit

秋司・クロスライン Edit

  • 【魔術師認定】
    • 根源属性『成長』
      • 認定分野「根源魔法・術式演算」
  • 【魔術師としての側面】
    • 脳内で構築した術式を即座に外界に出力、多数展開できる演算能力
      可能性の属性として評価され今後の研究を大きく期待された『成長』
      この2つを持ち合わせた才と、努力によって培われた学識を兼ね備えた逸材。
      • 魔術法則、魔力、自身の能力の一時的な成長、強化することが出来るのだが、その能力は未だ成長途中であり、計り知れない伸び代を持っている。
        特筆すべきは、その指向性。場合によってはシロマル・エフェクトの再来となり得る能力だけに
        制御可能かつ細かい調整も出来る点が大きく評価されている。
    • 生まれついて脳の構造が魔術に大きく適しており、一度解いた術式は記号として脳に保管され、再出力、再展開の速度も頭ひとつ抜きん出て速い。
      • 詠唱と同時に視線、手指を以って陣を描き多数の陣を同時展開することも可能である。
    • 魔術を専攻している訳でもない一般の中学からの出自でこれほどの評価を受けるのは異例であり
      大学進学も約束されていることからも今後残してくれるだろう学術的にも技術的にも期待されている魔術師の一人である。

8階梯 Edit

7階梯 Edit

センカ・シークエンス Edit

  • 【魔術師認定】
    • 根源属性『酒精』
      • 認定分野「根源魔法」
  • 【魔術師としての側面】
    • 自身を二世魔術師と嘯く謎の少女。
      才能は中の下だが魔術は努力と反復によって成長しうる、をモットーに、
      たゆまぬ努力を続けている隠れた努力家
      • 性格上割り切った部分が大きく、自己の研鑽に裏打ちされた自信によって判断に迷いがない。
        あらゆる状況を想定して立ちまわる頭の回転の速さも持ち合わせているので、対人相手・初戦という条件ではかなりの強さを誇る。
      • 反面対策を取られてしまうと応用が利かないことも手伝って、かなりの不利を得る。
        このことより、本気で敵対する意思を持つ相手には容赦がなく、一撃でことを収めようとする。
    • 酒精を操る能力を持ち、アルコールによって酩酊することすらコントロールすることが出来る。
      • アルコールの種類は問わず、酒精の割合によって感応の度合いが変化し、度数の高い酒精に対して強い感応を示す。
        また、大気中の分子よりアルコールを錬成することも可能であり、
        15歳時でも99.9998%までの濃度の酒精を大気より抽出できる。
    • 基本的戦法は『目を狙う』ことである。
      相手の粘膜に向けて酒精を放つことで優位に立つ戦法を取る。
      また、その直接的な攻撃が効かない場合、逃げに徹し、大気中に含ませた酒精によって相手を酩酊させる戦法を取る。
      • 何らかの理由によって酒精に対する完全な耐性を持つ人間や、他の生き物には滅法弱い。
    • また、アルコールとは広義に炭化水素の水素原子をヒドロキシ基−OHで置換した形の化合物を指すが、
      それに基づいた形でブタノール、ペンタノールといった官能基の異なる物質や、
      構造異性体についても操作が可能。
      エタノールと性質の違うこれらを使い分けることで、多種多様な敵や状況に対応できるようになる。
      • 最終的に完全に自分の根源に到達することによって、帰納的にアルコールを構成する原子そのものを単体で使役できるようになる。

6階梯 Edit

5階梯 Edit

才能の下限 Edit

4階梯 Edit

3階梯 Edit

リズム・デューラー Edit

  • 【魔術師認定】
    • 根源属性『氷』
      • 認定分野「数法術」
  • 【魔術師としての側面】
    • 一般的な会計魔術師
      • 数学領域の脳の拡充を行っていること以外特筆することなし。
      • 父親、ウルリヒ・デューラーの探偵事務所の会計所員として活動するために、
        在学中に数法系第3階梯を取得。

2階梯 Edit

魔術障害 Edit

1階梯 Edit

特殊状況 Edit

0階梯 Edit

マルティム・ケール Edit

  • 【魔術師認定】
    • ユニークネーム【近代魔術学の父(アダムス)
      • 根源属性『なし』
      • 認定分野「魔術学」
  • 【魔術師としての側面】
    • 別名『魔術が使えない最初の魔術師』。
      旧態依然として存在していた、神秘としての魔術にメスをいれ、
      方法論としての魔術を説いた近代魔術学の父と呼ばれている。
      別名にあるように、彼自身には魔術の素養がなく、魔術を行使できないにもかかわらず、
      彼の遺した論文は 今も魔術学会において遺産とさえ言われている。
      • 元々彼は古典経済学者であったが、研究の折に魔術に触れたことによってその世界に見入られ、
        その身を魔術の世界に転じることになる。
        自身に魔術の素養がないと知ると、魔術や魔法を分析することに努めだし、
        その細部に至るまで持論で分類と解析を重ねる独特の研究法で理論を構築していった。
      • 著作である『近代魔術学』は増刷を繰り返され、世界各国42の言語に翻訳されており、
        『世界中で最も読まれた本』の193位にランクインしている(黄金暦200年現在)。
    • マージョリースの帰納的分類学に対して、今日の魔術学会でも使用されている演繹的魔術分類学の基礎を形作った彼であるが、
      彼自身はマージョリースの基本五属性に『例外』を加えた六属性主義であった。
      彼が作った基礎を弟子たち門下生が解体し、演繹的魔術分類学として昇華させたとされている。
      • 当時にしては革新的な思想を元に理論が作られていたため、公に認められるまで20年以上の歳月を要し、
        その間国より直接誤った風説の流布と咎められ、七回の裁判を経験して、一度は禁固までされている。
        加えて、この理論はマージョリースの五属性主義を真っ向から否定するものであったため、
        当時『近代魔術学』が出版された際に、熱狂的なマージョリース学派の教徒によって幾度となく命の危機に曝されている。
    • 晩年は自らの名前の入った大学の経営に携わると共に、
      魔術の素養のない人間が魔術に触れやすい環境を作るための互助組織にその身を置き、
      エストナ魔道国の魔術発展に努めた。
      • 76歳にしてこの世を去っている。死因は老衰。

Last-modified: 2013-02-25 Mon 02:40:19 JST (4277d)