名簿/348280
- ラジオに流れ始めるジングル、生前の少年の元気な声が聞こえてくる)
ハイサテラジオ、えー……黄金暦135年2月の放送になるな。バレンタインデーいえー! もう放送時点で2月14日終わりますが…俺、まだチョコもらってないぜ。はっはっはー! 泣いていいっスか! (深夜帯の穴埋め的な枠をこなすその番組は何度か同じ回を流すことがあった) (それはパーソナリティであるピーター・エッジワースの死亡報告が局側に伝わっていなかったこの日も…) -- ピート
- そんな全国津々浦々、チョコをもらえなかった学園男子生徒の味方ハイサテラジオですがー…
なんと! 葉書が来てるんだよなーこれが! レナータさん効果と呼ぼう。 それじゃ一枚目……ラジオネーム「ゾンビ屋レイモンド」さんからのお手紙。 『ハイサテラジオいつも楽しく聞かせてもらってます!』…ありがとうございますッ! 『レナお姉さんにドギマギするピー君とか36秒以内にノッキンオンヘブンズドアされろって感じでとっても鼓動高鳴りました☆』と。 ドギマギ…してたか俺!? ノッキンオンヘブンズドアされてしまう……ッ! -- ピート
- 『そんなウチのオススメ曲はコレ、儚く強く!
聞いているととっても爽やかな風が吹き抜けていくようで…悲壮な気分もどこか行っちゃいますね♪』 ゾンビ屋レイモンドさんは悲壮な気分になったりするのかな? 音楽って良いモンっスよね… 好きな音楽を聴くと辛いことも全部吹っ飛ぶっていうか。癒しとも慰めとも違うカンジです。 『ゲストさんとの楽しいトーク期待してます!』頑張りまーす。だからゲスト募集、絶対ゲスト募集だぜ! 『これからもどうか頑張ってください、でもあんまり仲良くなりすぎないと嬉しいかななんて…テヘヘ』 (葉書を読み終わると感情のない声で最後の一文を真似)てへへ。ゾンビ屋レイモンドさんカーワーイーイー! でもアレです、ゲストに手を出したらパイプカットとプロデューサーに言われてます。マジで。 そんな男に見えるのかなー俺……(少年が死んだ後の世界に響く、少年の明るい声) -- ピート
- それではゾンビ屋レイモンドさんのリクエスト、儚く強くです、どうぞー。
(流れ出す音楽、マイクの音量が引き絞られて) -- ピート
- 歌姫ユンナのヒットナンバー『儚く強く』でした。
ピュアで、可憐で、それでいて芯のある力強い歌声が特徴的な歌だなーこれ。 学園のみんなはここに来た時のことを覚えてるかな? 冒険に出れば怪物としては一番弱い部類の敵に四苦八苦。自分の弱さを知ったことかと思う。俺もそうだった! でも先生から授業受けて実際に冒険に出て、自信がついてくるとな…この曲みたいに自分を誇れる気がしてこないか? 誰かの顔を窺いながら出す力なんて強さじゃないんだ。そんなことを教えてくれる歌でした。 -- ピート
- では次のお葉書。RN「くおん・ほーえんはいむ」さんから。
『たまたま聞いただけだけどいい暇つぶしになりました。』ありがとうございます! このラジオは暇も潰すよ、ぷちぷちと。 『また気が向いたら聞いてみます。気が向いたら。』気よ〜向け〜、くおん・ほーえんはいむさんの気よ向いてくれ〜。 (おどけて拝むような声を出すピートは手紙を出した主の正体を知らないまま読み続け) -- ピート
- 『ゲスト参加は絶対に断ると思いますけど、聴いてる人はちゃんと聞いてるのでめげないで頑張ってください。』
これ学園の人…かな。キビシイ! 非常に厳しいけど聞いてくれる人が一人でもいるなら! 俺はラジオを続け……ああ、今、こっちでプロデューサーさんが怒ってます。そんな一人しか聴かないラジオにするつもりかって! 手ぇぶんぶん振ってるよ怖ぁー。(内輪ネタも交えてラジオを進め) 宣言しておくと俺、ピーター・エッジワースはめげません! 諦めません! 諦めの悪さもやっぱ学生らしく。みっともなさも俺の魅力なんだよ。ホント、本当に。 -- ピート
- 次はRN「じぇら」さんからお葉書いただいてます。
『実は聴いている。がんばれ。』この二行だけ……だな。 でも一番言われて嬉しいことってこの二つなんだよ。聴いてるよ、頑張れよって。 言ってくれる人が学園でも多くて割と充実した学校生活遅れてるんじゃないのかなって自分で思う。 -- ピート
- ハイスクールサティスファイ、このタイトルも「学園を充実させる」って意味合いなんだ。
まずは俺が学園を充実して楽しんでるんだから合格点だよな? これを聴いてる学園生徒教師みんなが。もちろん学園の外でも! 充実した毎日を送れることを願ってます。 -- ピート
- なんか真面目くさいことを言ってしまってこのラジオの主旨的にどうなのか! って感じだ。
さて、お別れの時間がやってきました。今日のエンディングテーマはそのものズバリ青春。 それではおやすみなさーい!(エンディングテーマの音量が大きくなり、マイクの音が小さくなる) (あまりにも普段通りなその声と終わり方が彼の遺した『最後』そのものだった) -- ピート
- ハイサテラジオ、このツリーにて感想、ご意見、リクエスト曲大募集!
ゲストに参加したいという方もこちらへお手紙をください! --
- ハイサテラジオいつも楽しく聞かせてもらってます!レナお姉さんにドギマギするピー君とか36秒以内にノッキンオンヘブンズドアされろって感じでとっても鼓動高鳴りました☆
そんなウチのオススメ曲はコレ、儚く強く!聞いているととっても爽やかな風が吹き抜けていくようで…悲壮な気分もどこか行っちゃいますね♪ ゲストさんとの楽しいトーク期待してます!これからもどうか頑張ってください、でもあんまり仲良くなりすぎないと嬉しいかななんて…テヘヘ (びっくりするほどテンプレなお葉書が届いた) -- RN,ゾンビ屋レイモンド
- たまたま聞いただけだけどいい暇つぶしになりました。また気が向いたら聞いてみます。気が向いたら。
ゲスト参加は絶対に断ると思いますけど、聴いてる人はちゃんと聞いてるのでめげないで頑張ってください。(丁寧な文字で辛らつな文章が書かれた葉書が届く) -- ラジオネーム:くおん・ほーえんはいむ
- 実は聴いている。
がんばれ。(二行。) -- RN:じぇらさん
- (ラジオに流れ始めるジングル、曲は短く区切られ少年の溌剌とした声が聞こえてくる)
はい! というわけでラジオ「ハイスクールサティスファイ」リニューアルで始まったぜ! 今まで上手く都合つけられなくてやれる自信がなかったけどな、ゲスト誘ってなんとか! ここまで漕ぎ着けたぜぇ… リニューアル第一回!(マイクを移動させたのかガサ音が入り)今回のゲストは学園の購買部のお姉さんこと、レナータさんだ! わーぱちぱちぱち。 -- ピート
- はぁーい!立てば芍薬座れば牡丹、歩く姿はお姉さ〜ん☆ 購買部の女神こと、レナータ・カサリーニですっ!
……こんな感じの掴みで良かった? -- レナータ
- いや、お姉さんが歩く姿お姉さんだったらそれ普通だからね! この通りノリのいい女神がゲストだー、ね。
ばっちりです。そもそもこういう場所で緊張しそうにない人を選んでリニューアル第一回のゲストとして呼んでみた。 えーっと……ひょっとして実は緊張して…? -- ピート
- あっはははは〜、何せ今でっち上げたからね〜? ああうん、大丈夫大丈夫。緊張とか全然してないから!
っていうかむしろ第一回目なの!?そこにお姉さんビックリだー -- レナータ
- でっち上げられた…(マイクに向かい)これ、間違えて答案用紙に書いたらレナータさん恨んでくれよー。
緊張してないなら、何より。いやー……一回やったんですけどね? どうにも一人だと面白くなかったと! はい! それではゲストさんから好きな音楽を教えてもらいまーす。レナータさん曲の紹介どうぞ! -- ピート
- はぁっ、私って罪なお姉さん…… あー、1人で?それで失敗したとー。なるほどー
はいはい曲ね?それじゃ、聞いてください。夏待ち -- レナータ
- その罪は女性特有の罪とは違う。絶対に違う。失敗したなー……自分で言うのもなんだけど困ったよ! 発信する側が!
(曲が終わる頃にマイクの音量を戻していき)ARIA The NATURALのエンディングテーマ、『夏待ち』でした。 レナータさんはこの曲に思い入れがあって紹介したんですかね? -- ピート
- 曲自体は私の故郷で知ったんだけど、なんかしっとりした雰囲気でありながらこう、元気になるって感じで好きかな? -- レナータ
- あー……確かにいいよな。待つ時間も大切なひと時、って感じで。
レナータさんと同じく優しい太陽のような一曲でした。冬の間こそ夏の日差しが待ち遠しい。 -- ピート
- そうそう、たまには足を止めるのも悪くない……って優しい太陽!?どこのスケコマ師かと思ったよ!?まったく、オレンジペケ君はまったく! -- レナータ
- なんスかそれ!? 恋愛する気ないのにスケコマ師扱いって……もー。もーレナータさんは!
オレンジペケって言わないでくださいよ! こだわりなんだけどなーこの髪型…… さて。それじゃメインコーナーだ。レナータさん準備と覚悟はいいかー! -- ピート
- 恋愛する気無い子がさらっとハート刺激するフレーズ口にするなってのー!? そのオレンジ髪もどこの死神代行だよー?ったく……
ん、メインコーナー? よーし、いつでも来〜い♪ -- レナータ
- ハート刺激してもそれだけっていう。はい、どっかズレてる俺がハイサテラジオのメインパーソナリティです。
髪は地毛だって主張したら余計死神代行だよな…それでは当ラジオメインコーナー! 『旅じゃなくてもかきすて』かっこ仮です。 このコーナーではゲストから恥ずかしい体験談を語ってもらいます。ただし……際どいと手元のピーボタン押すぞ。 お茶の間に届くかどうかはレナータさん次第! ということでお願いします! -- ピート
- あー、そのタイトルのかっこ仮って絶対取れない系だよね〜。ってピーボタン!?このラジオってそういう路線だったの……? -- レナータ
- 俺もこの手のラジオのコーナーでかっこ仮外れてるの見たことない。
いえいえ、ラジオは一定秒数以上無音だったり、ガサガサ不快な音を立てすぎたり、不適切なトークを局側が止めないと… 罰金です! 今のご時世、放送停止ボタンはどこの局にもあるんじゃないかな。キン、キン、キン! 子供のこーろのゆめーはー。 -- ピート
- あっても使用してる番組は殆ど……ってこれオンエアー深夜だっけ?じゃあしょうがないか……
っていうかいいよ!そういう箱根の皆さーーーーん!って叫びたくなるボケは!! えーと、恥ずかしい体験談だっけ? そうだなぁ……じゃあこんな話はどう? 私がまだ師匠……ああ、師匠って魔女ね? その師匠と一緒に住んでた子供の頃の話なんだけどー -- レナータ
- 深夜帯はねー、チェック厳しい。「虚無」と「僧」をくっつけて発音できない。ははは……これも放送できない?
ハイサテラジオですよーーーーー!! 知ってるんじゃねぇか! はい、それじゃ頼みまっす。 師匠……なんだか知られざる過去の話みたいだ。学園2000人のレナータさんファン必聴。 -- ピート
- 大袈裟だっつの! コホン。それで、私も最初の頃は勿論魔術の腕なんてからっきしだったわけよー。つまり修行中なのね?
で、その日は師匠から「あの大木に雷を落としなさい」って言われてなんつー無茶振りだ!?とか思いつつも、雷雲を召還して頑張って落とそうとするわけよー -- レナータ
- ああ、僧の話だから袈裟……それは結構無茶ですよ!? 自分、M科で魔法の練習してる学生なんだけど
やっぱ火を直線に出すのも電気を一条出すのも練習が要るからなー……それでどうなりました? -- ピート
- いやいやいや!そんな高度なボケしたつもり無いからね!?熟練のパーソナリティーだなぁオレンジペケ君……
えっと、それでね? いい感じに雷雲大きくできたまでは良かった。頭上真っ暗、いつでも雷落ちまーす……みたいな? で、えいやー!と落としたら……なんと木じゃなくてお姉さんの方に落ちちゃってね? いやぁ、あれは恥ずかしかった!! お姉さん自分の魔術食らって生死の境彷徨ったし、師匠からは暫く魔術使うの禁止されるしでもう散々だったよー……あっはははは♪ -- レナータ
- 熟練というほど場数を踏んでいないからとてもとても複雑な気分だー今。
うわぁ…それ……ガチで恥ずかしい話ですね? 若いお姉さんが死に掛けた失敗って… 不味い、リスナーが引いてる。俺も引いてる。(マイクに響く困惑の声音) ごめんなさい私こんな時どんなフォローしていいか分からないの… -- ピート
- えっ?ええっ!? 何、お姉さんしくじった?ああうん、フォローとかいいよ!自分で何とかする!!
ん〜……それじゃあこっちの話はどうかな? これも子供の頃師匠と2人暮らししてた頃の話なんだけどー ほら、オレンジペケ君も無かったかな? 大人の使ってる物に憧れて真似した経験 -- レナータ
- よーしじゃあセルフでフォロー頼みました今日のレナータさん二回目ぇー! あ、次も師匠さんとの話で。
あー……ありましたね。俺も。親父が使ってるライターを弄りたくて…留守の間に書斎から持ち出したんです。 その時にティッシュを燃やしてみたら思ったより大きくなって、ゴミ箱に慌てて放り投げたらゴミ箱がブワァー燃え出して… -- ピート
- うわっ、それも洒落にならない系の恥ずかしい話じゃないかな……お姉さん引いちゃったよ。ゴミ箱さん、成仏してね…… -- レナータ
- すぐにねー、母さんが飛んできてバケツの水を浴びせて事なきを得た。その後、怒られるわ怒られるわ…
洒落にならないと言えばそうですけどすいません! ゲストの話遮りました…どうぞ! -- ピート
- そりゃ怒られるでしょー? いや、お姉さんもこれから怒られた話をするんだけど。コホン!
私が憧れたのは何を隠そうあれよ!大人の女性の神秘のアイテム、ブラジャー! それを師匠の洋服タンスから盗んで、装備! ……と思ったら当然お子様だったお姉さんの身体をずり落ちてく。な・の・で、頭に装備して近くの森を走り回ったわ! -- レナータ
- 怒られますねー……あ、あーあー。ブリーフはいてる頃に兄弟か親父のブリーフが気になるみたいな。
そっ…それは怒られるでしょ!? だって師事してるんですよ、師匠なんだから! その人! しかもブラジャーかぶってやることが森を走るっていうね…お姉さん子供の時妖精さんと仲良かったんじゃ…… -- ピート
- あっはははは……まぁ師匠っていうか半分お母さん的な存在だったからねー。っていうか実際育ての親か
んー?妖精さんの友達はむしろ今いるし、魔術使う時も昔から精霊さんと交信してるけど……これは別に普通だよね?(※ファンタジー寄りキャラです) あーそうそう。まだ続きがあってね? こっからは私じゃなくて師匠が恥ずかしいんだけどー……普段森で遊んでても人と会うことはまずないの。リスとか兎とは会うけどねー でもその日に限ってさ、定期的に生活用品を持ってきてくれる商人のおじさんに出くわしちゃったわけよ!! お陰で普段着込んでる師匠の貧乳がおじさんにバレてもう師匠ったらすっごい恥ずかしい顔してさー!! あっはははは♪ あー、今思い出しても腹筋捩れるわ……まぁその後メガトン級のゲンコツはしっかり受けたけどっ -- レナータ
- そうですね、妖精さんとか普通にいますよね。学園にも。そっちの妖精さんなら全然セーフ!
あわわわ……それは師匠さんにとってもレナータさんにとっても恥ずかしい事件でしたねー。主に師匠さんのサイズが… セクハラの謗りを覚悟で言うなら、弟子は師匠を越えるものと一言残して……そろそろラジオのほうお別れの時間が近付いてきました。 どうでしたレナータさん、ゲストとしてラジオ! -- ピート
- ん〜……まだまだ話し足りない!って感じかな? オレンジペケ君がお姉さんの尺まで取っちゃうからだよ〜?まったく……でも、もし機会があればまた呼んで欲しいかな?楽しかったし!
あ、ここで宣伝です! ゴルロア学園購買部、営業時間は平日主に夕方と深夜。土日祝日は昼間から夜中もいたりします!是非ご利用下さ〜い♪ -- レナータ
- ホントごめんなさい、目立ちたがりと喋りたがり極まっててなにか拾わないと落ち着かないんス! すいません!
こっちも楽しかったです、では宣伝を踏まえて購買部よろしくお願いしまーす。 それでは本日のハイサテラジオこれにて閉幕! 今日のエンディングテーマはThe Natural Playboyです。土曜の夜、楽しかったかー? それではおやすみなさい!(大きくなるエンディングテーマ、小さくなっていくマイク音量) -- ピート
- ばいば〜い☆(あ、どうせなら従業員募集の件も宣伝すれば良かった……と思いつつラジオの向こうで手を振るお姉さんであった) -- レナータ
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