洋上学園都市に通う一人の女の子が居ました
勉強も運動も5段階評価で3.3くらいの、ちょっと思い込みが激しいけれど普通の女の子でした
生まれた時から酒場のある街に住んでいて、パパはいませんでした
そのことをママに聞いてもごめんねって苦笑いするだけで、よく分かりませんでした
この春めでたく洋上学園都市への入学が決まってこれから始まる私の学園生活!(ガッカツ!)と意気込んでおりました
そんな中届いた一通の手紙 自分はとある貴族の血を継いでおり、お家の後継者候補と相成ったことが記されていました
そう、その貴族のお家とは女の子が住んでいた街にある 小さな頃からひそかに憧れていたお金持ちのお家だったのです
お掃除中の使用人さんに会釈する程度の関係で、それ以上関わることが無いと思っていた平凡な庶民の女の子
そんな女の子はこれから憧れの貴族達と共同生活をすることになりました
ママも一緒に、と誘ったけれどその貴族の世話にだけはならないと言って聞きません
そこで女の子は貴族として素敵な淑女になって別のお金持ちのとこに嫁いだり
自分自身が家督を相続したりすればいいだろうと思いました そうすればママも楽できます!
でも、貴族の家督争いなんて本でしか読んだことがありません
元庶民として、肩身の狭い思いで 家督相続のライバルとして毒殺されたりしないかとビクビクしながら過ごす生活が幕を開けるのでした
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