洋上学園都市/アンダーグラウンド
 

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  • 第 四 階 層 深 部 : 埋 葬 都 市  [ G.L.250 3月某日 ]
    • 音と光に揺さぶられその衝撃から海賊部のメンバーが目を覚ましたとき、周囲は明け色へと染まっていた
      アトイとファブニール改の激突は地下都市の崩壊を呼び、空を包む天蓋にはビルの鉄骨が刺さり地面には亀裂と呼ぶには大きいクレバスが生まれていた
      竜同士の争いはときに災害として扱われることも他国では見られることである
      機体の中にいても臭う据えた灰の匂い。ファブニール改の姿は見えないが、安否を確認し合うのもいいだろう
      -- 2013-06-27 (木) 23:07:31
      • …ん……く……(昏いまどろみの中から浮上する意識、傾いたシートの寝心地の悪さが、今が夢でないことを教えてくれている)
        どう、なったの…?(外部モニターは点いたままで、日の色に染まった惨状を映し出している)
        (混濁した意識の中、手探りで通信のスイッチを入れて)
        <<みんな、どこ…? 誰か答えて、応答して……>> -- ジェリク 2013-06-29 (土) 03:07:12
      • 《…………聞こえてるわ。 なんとか生きてる。》
        (崩落した建造物の残骸を布団のように被りうつ伏せに倒れたDCの中で、小さな声で答えた)
        (先の出来事によって受けたダメージは決して軽いものではなく、立ち上がろうと体を動かして、またもとのうつ伏せに戻るという動作を何度か繰り返し)
        《……ベッキー達とアトイちゃんは!?》 -- ルベライト 2013-06-29 (土) 11:26:50
      • (通信ではなく、装甲を突き抜けて遠雷のごとき咆哮が轟く。
        瓦礫の間から見上げればファブニール改とアトイのドラゴンが再びその巨体同士を激突させていた。
        衝撃ではじきとんだビルの窓ガラスが火の海と化した道路に降り注いだ。
        そこへ、大型トラックが橋から転げ落ちるように巨大な塊が落ちてくる。ガラスの雨に血が混じった。
        ファブニール改は主砲を備えた口腔を血で赤く濡らしながら大量の焦げた蒸気を吐いた。
        ドラゴンの腕に喰らいつきざま、零距離で主砲を放ったのだ。
        それは出力を絞っていても、装甲よりも硬い鱗に覆われたドラゴンの体をもたやすく貫いた。
        ファブニール改は本来竜を屠るために生み出されという伝承をなぞるように、冷静さと力の制御を失くし
        暴走するアトイを相手にしても決して引けをとることなどなかった。
        片腕を失ったドラゴンが再び遠雷のごとき咆哮を上げた) -- アトイ 2013-06-29 (土) 20:47:18
      • 互いに掴み合って喉元に喰らいつかんとし、二匹の竜が闘争を続ける
        遥か北方の地ではこれを竜害と呼び、彼らの息吹によって草木も残らぬ焦土となった
        それが君たちの前で繰り広げられている。崩壊し、焼けたビルの上で鳴り止むことのない金属と血肉の響いては裂ける音
        だが暴走し我を欠いたアトイの動きは機敏だが粗が多く、ゆえに隙が出来てしまった
        身を立て爪を振り下ろそうとした矢先、その巨体の手足を貫く光条を君たちは見たことだろう
        竜の背より生えるように飛び出した迎撃用レーザー。それがアトイの関節部を貫き、彼女の巨体をぐらつかせる
        勝負は一瞬の出来事とは言うが、これを契機としてファブニール改の爪がアトイの喉元を捉えて貫かんとする。だが ──────
        -- 2013-06-30 (日) 02:34:03
      • (眩い輝き。目が眩むほどの眩い閃光が地下世界に舞い降りる)
        (まるで太陽が落ちてきたかのような輝き)
        (それが収まればそこには…残った腕を失ったファブニール改の姿)
        (そして……)

        アトイさんなにやってるの…しっかりして…!

        (アトイの耳に聞こえるは共に歩む事を誓い合った少女の声)
        (そして声の方を見上げればそこには…光の翼と光の粒子を纏い輝くDCの姿)
        そこの機械竜…! 私達との戦いはまだ終わってないわよ…!
        キャプテン…あと一回だけ…アトイさんを虐めた分をアイツに…!
        (飛翔デバイスに残ったパワーを注ぐと機械竜へと解き放った) -- クレハ 2013-06-30 (日) 02:54:37
      • 《 クレハのとっておきで助かったけど! エネルギー残量がもうないからこれで打ち止め、と! 》
        (光幕の向こうから出てきた機体だったがインジケーターの示したエネルギー残量は残り少なく、クレハの希望通りに残りの一回分をその一撃に注ぐ)
        (両片腕を失い攻撃の気勢を削がれたファブニール改だったが、機竜の身は武装の塊といってもいい)
        (仕留めそこなったものとし、再び彼女を消し去らんと背の迎撃用レーザーのレンズが引き絞られる)
        (光条を描いて打ち上げられるレーザーと光をまとって降下するデバイス群。螺旋を描いてデバイスがレーザーと激突して砕けては最後の一機になるまではその攻防が続いた)
        (レーザーの弾幕を切り抜け、翅を模した最後のデバイスが竜の背に刺さる。内側より弾けるエネルギーの放出によって機竜の背に火柱が立った)
        (迎撃レーザーを破壊し、ファブニール改の武装と装甲を削り取っていたが…)
        《 あ、クレハ! まずい! エネルギーが尽きかけて高度が保てない! 》 -- レベッカ 2013-06-30 (日) 03:16:17
      • <<これがアトイさんを虐めた分よ…!>>
        (火を上げる機竜の姿に得心の笑み…しかし直後に聞こえるレベッカの声)
        <<こっちも限界…私の機体をパージするから…!>>
        (クレハの機体をパージすればレベッカの機体の重量は減り姿勢制御スラスターでも十分に着地出来る)
        <<強制パージ…3…2…1…パージ…!>>
        (レベッカの答えを聞くよりも先に緊急パージ用のボタンを叩く)
        (強制合体解除用の爆発ボルトが炸裂しレベッカとクレハのDCの合体が解除された)
        (合体補助様のパーツをばら撒きながら後方へと吹き飛ぶクレハのDC)
        (空中で合体形態から人型形態に戻るも…パワー残量が無い状況…無事な着陸は無理で)
        <<…あー…今度こそ…厳しいかも……>> -- クレハ 2013-06-30 (日) 03:58:02
      • (ファブニール改の猛攻から突然解放されて、舞い戻ってきたクレハとレベッカの機体の光をアトイのドラゴンが見上げる)
        ・・・ああ!
        (今まさに自分を食いやぶる寸前だった敵を打ちのめす光と、通信機を通して
        聞こえる声に、安堵と歓喜の混じった吐息を漏らした)
        ………すみません、今行きます!
        (片腕を失い、片目も潰されて、全身から血を流すドラゴンの頭の上で
        全身を覆う赤い鱗をあちこち突き破られた姿のアトイが叫んだ。その声はいつものアトイの声で、
        満身創痍で、穴だらけの翼を広げたドラゴンも力強く咆哮する。
        後肢で力強く地面を蹴ると尻尾でファブニール改に追い討ちをかけ、そのまま宙へ
        投げ出されたクレハの機体の下へと、ドラゴンが飛ぶ) -- アトイ 2013-06-30 (日) 04:16:01
      • (落下速度が加速する。鋼の機体と言えど地面に叩きつけられればただでは済まない)
        (DCの視界が上下逆転する。頭部から落下しているのだろう)
        はぅ…!? 脱出も無理か……
        (この状態で脱出レバーを引いても地面に叩きつけられるのが早まるだけ)
        ……アトイさんごめん…今度こそ会えないかも…ふぁ…!?
        (落下が止まった。ぶつかったとかではない柔らかに制動がかかった)
        (DCの視界に見える赤い鱗…それは)
        アトイさん…!
        (その名を大きく叫んだ。クレハのDCは巨竜の腕の中に収まっていた) -- クレハ 2013-06-30 (日) 04:29:20
      • よかったです…やっぱりちゃんと無事でした…。
        (引きちぎれそうな残った腕で、しっかりとクレハの機体を抱いたドラゴンが地面を削るようにして着地した。
        ダメージは深く、ドラゴンを操るアトイの息も荒いが先ほどまでのような
        あたりを焼き尽くし、死ぬまで戦いかねない危なげな恐ろしさは無い) -- アトイ 2013-06-30 (日) 04:42:17
      • ん、今そっちに…あれ…? えい…えいっ……!
        よし…アトイさーん…!
        (戦いの衝撃で歪んだDCのハッチを蹴り開ける)
        (そしてそのまま操縦席から飛び出すとアトイに抱きついた)
        …ああ…こんなに怪我して…心配かけてごめんね…無理させてごめんね……
        …気が付いたら…別の階層に居て…戻ってくるまでに少し時間が…… -- クレハ 2013-06-30 (日) 21:58:43
      • はい…無事でよかったのでs、あ痛ァァーーーーーッ!?
        (抱きつかれてぐえー!するアトイさんとその足元のドラゴンの部分)
        ひぃ…ひとまず下ろしますね…。ちょっとこの姿のままも辛いし危ないので…。 -- アトイ 2013-06-30 (日) 23:24:27
      • ひゃ…あ…痛かった…? ごめんなさい……
        (抱きしめる腕を緩めるとクレハからアトイを支える姿勢になって)
        …うん…いったん降りて…応急手当するわね…?
        (アトイと共に一旦ビルの影へと退避) -- クレハ 2013-06-30 (日) 23:28:55
      • (ビルの遮蔽に下がる2人とは対照的にその場に留まる機体の姿がある。クレハの機体を分離させ、地面に着地の跡を引きずるように残したレベッカのものだ)
        (機体は腕をつかって身を起こそうとするが、期待の脚部のシリンダーが歪んだ軋みをあげて自重を支えきれずに膝を付く)
        《 ちょっと勢いを意識しすぎて、機体へのダメージが来すぎてたかもね… 》
        (先ほどの応戦も重ねてファブニール改の武装は削れてはいるが、目標は未だ健在。あと一押しという状況においてのやむを得ない状況)
        《 …でもまだあきらめるには早いわ。コンティニューできるもの 》
        (仲間にも聞こえる通信域で発せられた声、続けて合体指示を求めた相手は ─── -- レベッカ 2013-07-01 (月) 23:41:08
      • 《…へっ、わたし!?》
        突然の指名に、一瞬素っ頓狂な声をあげるが
        《――ふっ、いいわ、力を貸してあげる。上手にサポートして御覧なさい》
        その声に、澄まし顔で乱れた髪をかきあげる様が容易に想像できた事だろう
        本音を言えば死ぬほど怖い、けれど皆がいるから怖くはない、そんな矛盾した感情を抱きながら、瓦礫の中で立ち上がる -- ジェリク 2013-07-02 (火) 00:56:23
      • (地上に下ろしたクレハの機体の側で、ドラゴンを小さな姿に戻すと少し足元がふらついた)
        …ふぅーーー…よしっ!
        (気を落ち着けて、気合を入れなおす。また自らの神性にひきずられてしまっては仲間とともに轡を並べてここまできた意味がないのだ)
        <<こちらアトイです、私は再び補修に回りますね。その間キャプテンとジェリクさん、お願いします!>>
        <<ええ、今日のジェリクさんならきっと大丈夫ですよ。頼りにさせてもらいますので>> -- アトイ 2013-07-02 (火) 01:20:34
      • もう、補修もいいけど…先にアトイさんの方の手当もしないと……
        (ふらつくアトイの身を支えると適当な所に座らせ)
        (そして傷付いたドラゴンを抱き上げDCの操縦席へ)
        (備え付けの治療キットを捜しながらキャプテンとジェリクに通信)
        <<こっちはそんな感じだから…二人ともがんばって…!>>
        <<ジェリク…キャプテンを任せたわよ……>>
        (通信を終えると治療キットを手に早速アトイの元へ戻り応急処置を始める) -- クレハ 2013-07-02 (火) 01:27:17
      • (機体が動けないためにジェリクが接近、手動操作を介しての合体が行われる)
        (先ほどまでのが機動性を高めた空の射手ならば、ジェリクとの合体で仕上がる姿は騎士を模した狙撃手である)
        (機体の装飾をそのまま外套のように羽織るがやはり動作不良から立ち上がることは出来ない)
        《 とっときの切札(ジョーカー)を切るときが来たわよ。ジェリク、機体に力を通すのをイメージして! 》 -- レベッカ 2013-07-02 (火) 01:25:09
      • 《ふふん、任せなさいっ! 力?こうでいいのっ?!》
        自動発動型の異能であるため、自主的に能力を行使するイメージは湧き辛い
        代わりに、集中して魔法を放つ時のように、己が手足の延長のように機体に意識を繋げ、内から湧く力を浸透させていく -- ジェリク 2013-07-02 (火) 01:33:04
      • (機体を介してジェリクの異能が伝わって来るのを感じる。彼女の 《 生命回帰 (コンティニュー) 》は死んでも生き返るという自己再生であった)
        (レベッカは以前、異能は使用者である人間の在り方に起因すると唱えたことがある)
        (ジェリクの死んでもまた生き返る力は彼女の負けず嫌い、いや何かを為そうと願う心が立ち上がる力を与えているのだと言ったこともあった)
        (自分限定の再生能力であっても他人の異能を増幅・拡張させるレベッカの手で、その力の方向性が新たな局地を見せた)
        《 きたきたきたきたぁーーー! インジケーターのゲージが一気に! 》
        (機体が緑色の傾向に包まれると、燃料切れや動作不良を示す表示から機能回復を示す表示へと切り替わり、ジェリクとの合体は機体に常識を超えた再生能力までも与えた)
        (フレームから軋んだ音をあげていた右足は逆再生が行われるかのように再生し、)
        (被弾から煤けていた機体の塗装までもが優雅たらんとする輝きを取り戻す)
        (再生能力の応用はここで留まらず、威光を取り戻した狙撃手が手にしていた長銃を真上へと構えた)
        《 同期正常! 照準補正…えっと、ままよ! 海賊部の切り札、《 生命回帰 (ジェリク) 砲 》。いっけーーー! 》
        (真上に向けて放たれた長銃の弾丸は実体弾ではなく、彼女たちの機体に満ちている同種のエネルギーであった)
        (直上に伸びたエネルギーの波長は傘を開いて拡散し、それらは傷付き負傷していた海賊部のメンバーたちの下へと落ちていく)  -- レベッカ 2013-07-02 (火) 01:49:19
      • 《っ!?》
        自分で一端を担いながら、その効果に自分で驚く。傷ついた機体が立ち直って行くのが、操縦席からも見えて
        《ちょっと! 名前もっとなんとかならないの!?》
        ネーミングセンスに異議を唱えながらも、高空にて分かたれた再起の狼煙は、仲間達の機体を一斉に撃ち抜く -- ジェリク 2013-07-02 (火) 02:19:28

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Last-modified: 2013-07-02 Tue 02:19:28 JST (3954d)