さあ 錠の落ちる音で終わらせて

  • 神の子と贄の子がいた   二人は育まれやがて出逢う
  • ( )となった神の子は贄の子を攫い   ついに無刀で神の手を断ち切った
  • 運命(さだめ)と幸福の御話
  • FINAL PHASE
    • (雨の季節も終わりに近づいたのか、薄雲の合間から雨に代わって日差しが降り注ぐ日)
      (少し郊外の駅に陽月とレトミは降り立ちました。ここで後は大陸鉄道を待ちます)
      (乗ってきたローカル線の列車を見送りながら、パンツルックのボブカット女は大きく伸びをして…)
      さっきねえ、お尻触られた
      -- 2012-05-26 (土) 11:05:46
      • (あの頃満開の桜色を湛えていた木々も、緑の葉を青々とさせている。傍を通りかかると薫風に揺られ、樹雨を落とした)
        (皮膚の表面が薄く汗ばむぐらいには大気が熱くなっていたから、肩に大粒の水滴が掛かって、どうも爽やかだ)
        (孤児院のそんな景色も、街の空気も雲の向うにある。列車に乗って数駅離れただけなのにぽつねんとした気分だ)
        (空を仰ぐ。今迄に感じた事のあるどの気持ちとも違うものを抱えながら、傍に居るレトミを見て────)
        ((チャキ))あ……? -- 陽月 2012-05-26 (土) 11:55:35
      • ははは はははははは (快笑) そんでねぇ、お尻パンパン叩くんだよ? 何事かと。汽車ってボディチェックあったっけってフルメンタルパニック
        コラッしようとしたら後ろ誰も居ないの。ナヌッになったら下にちっちゃいこが居ました。その子すごいびっくりしてるんです
        どうもお母さんと間違えたみたい。私がびっくりだよ! 以上私の初痴漢 (いつものふわっふわしたお話終わり。陽月のガンケースには軽く手が添えられていました)

        (立てた旅行鞄に腰を下ろし) ふぁー…乗り換え待ちだよね?
        (ガラスが嵌め込んであるだけの伊達眼鏡を少し上げてぐにぐにと鼻の付け根を揉みました。使い慣れない眼鏡の鼻のパットの当たる部分が軽く痕になっています)
        (眼鏡をかけ直して見上げると陽月と目が合ったので) なにさ
        -- 2012-05-26 (土) 12:10:26
      • あっははァー。 そうか。(セイフティを掛け直す。笑顔の裏側に秘められた殺意は一応の終熄を見せた)
        (然し、幾ら児戯の人違いと謂えども、俺が迂闊に触れない尻をまさぐったとなれば。「おおっと、大人気無い……」)
        (ここで騒ぎを起こしてもいけない。危険思想は俺の胸中から排除すべきだ。そうして不自然な深呼吸を一つかましてみる)
        そんな歳頃から痴漢だと、将来が危ぶまれるな。母親と早急に合流できれば良いのだけれど。

        (クリングスパッドの当る部分に指を添えるレトミ。釣られて、俺もキャップの鍔を持ち上げる。視界が阻まれてどうも窮屈だ)
        (なんとかこれで勘弁して貰ったが、付け髭まで追加されていたらむず痒くて仕方がなかったろう。溜息を吐いた)
        (「誰も居ないゆうのに見張られてる気分だ。一挙一動がいちいち制限されるようで嫌だ。さっさと二人きりに……」)
        (目が合う)…………。否。眼鏡も案外似合うものだなあと。(目をそらすそらす) -- 陽月 2012-05-26 (土) 14:02:03
      • そう? ちてきびじん。んふ (それっぽく眼鏡に手を添えて自分で言って自分で含み笑い。極楽なお気楽さは知的かどうか分からないところです)
        でもこんなちっちゃい物でも痕になるんだねぇ。いっそガラスも外そうかな… (などと、コンパクトを覗き込む両目2.0)
        (亜麻色のボブカット。未だに慣れない鏡の国の自分が眼鏡のおかげで輪をかけて知らない誰かに見えます)
        (神経を張り詰めさせている陽月とは対照的に、レトミの心はどこかふわふわとたゆたっていました。この地に足の着かなさは故郷に続いて姿も失った反動でしょうか)
        (思えば今レトミは宿命ゆえ有り得なかったはずの未来に生きているのです。未体験の現実に居るために現実感が無いのは仕方ないのかもしれません)
        (ともかく駆け落ちからこちら、かなり安定しているのは意外な一面でした)

        (場所ではなく動き続ける事が目的の旅。気楽な物見遊山とは違います、苦難と緊張と疲労と不安が待っているでしょう)
        (不安とは安らぎがないと書く言葉。旅路の路傍に心を癒す術がないならば、互いが互いの安らぎに成らなければなりません)
        (そんな事をレトミがどこまで想像出来ているのかはわかりませんが。目の前の、雲間から光差す地の果てまで続いてるような線路を前にして今胸に去来するもの)
        (もうなにものも己が前を遮らない、傷ついたって何処までも行けるという気持ち。後から後から湧き上がってくるその感情は気分を青空の様にスカッと冴え渡らせるのです)
        (叫び出したいくらいだけれど、言語化できないからもどかしい。陽月が目を逸らすから夢見心地でじっと線路の先を見つめていました)

        (レトミがコンパクトの角度を変えて鏡越しに陽月の顔を覗きます)
        陽月はハットの方が似合うと思うな〜。大きい街通ったら買ってあげる。ウエスタンなの、かっこいいよきっと
        -- 2012-05-26 (土) 15:48:14
      • (宛ら産れて間もない赤ん坊だ。青空を晴れて望み、厚い雨雲すらも新たな経験、拍ち鳴る雷も新鮮で……)
        (新天地を四肢で迎えるために、伸び伸びとしていて臆病も無く、厭忌もまるで起こさぬままに、生気に満ち溢れている)
        (ほんの一年前に居たキルミは、前を向きながらもその先に聳える壁を見つめ続けて、歩みもそこそこであるように見えた)
        (けれど、今は俺を引き込むぐらいに前向きだ。両手を振って、動歩行。足取りの軽さは頭の軽さから来るのだろうか)
        (天に召します神様が創りし喜びが原(マグ・メル)は線路が導く地平線の彼方に御はしまして、)
        (虹色と水の濫れる滝や、両手に収まり切らない山脈に、世界の十字路が作る万色のバザールなど、)
        (また悪天候で雨に震える寒期であるとか、人気なき丘で満月に見守られながら盗賊の群れに囲まれたり、)
        (一宿を過ごす旅籠の同類と酒を酌み交わしたり、通りすがりの悪意に晒されたりだとか……)
        (我々をそのような経験に導いて呉れるのであり、その全てが宝石色の体験になり得る、まさしく無限の鉱脈であるのだと、)
        (どうも、彼女がそう思い描いているように感じられてならない。表情は陶酔だ。物語の表紙へ手を掛けたかのようだ)
        (その気持が「なにが起こっても大丈夫」だという安心に拠るものなのだとしたら、俺はその源泉になれているのだろうか)

        (そういうふうに見蕩れていたものだから、鏡越しに目があってまたばつが悪くなる。本当にタイミングがよろしくない)
        ……まがりなりにも早撃ちだしナ。あとは開拓地と荒野と馬があれば完成だ。そして保安官に任命とかされたら大爆笑だ。
        (若干意味不明の軽口を飛ばしつつ、思いは行く先へ先駆ける。幸福に付随するのは困難だ。護り通せるのだろうか)
        (もう何度目かの感慨だけれど、傷つけるしか能の無い「刃傷・神祇」が人を衛って未来へ歩くというのだから驚きだ)
        (今迄擁かなかった使命感が胸に湧く。気負う積りは無いけれど、男らしくいい格好をさせて頂きたい)
        (故に、「来ないかなあ、困難……」ちょっと倒錯した気持ちも一緒に芽生えた。指名手配中の身だと曰うのに呑気も呑気だ) -- 陽月 2012-05-26 (土) 19:35:28
      • …ウエスタンてあんまりいいヒロインいなかった。いっそ愛馬になっちゃおうか (目を逸らした鏡の中の陽月に向けてウィンク)
        (物騒な考えも通り過ぎぼーっとした顔をしている陽月の元に駅の化粧室からレトミが戻ってきた時、ガラガラの鉄道がやってきて二人をその腹に収めていきました)
        (さあ、これでいよいよ長いさよならです)
        -- 2012-06-09 (土) 00:28:21

      • (トトントトンと線路の上を行く鉄道の規則的な響き。しばらくそれだけが沈黙の二人の変わりに空気を埋めていました )
        (それから何かを訴える意思を秘めるわけでもなく、自然に対面の陽月を見つめてレトミは口を開きます)
        最初の渡り鳥ってさ (規則的な振動と音の譜面にレトミの言葉を音符の様に乗せていく空間) 最初の渡り鳥って、こんな気持ちだったのかなぁ

        トトントトン トトントトン

        何処で休めるかわからない 何が待ってるのか知らない この進路が正解なのかまだ誰も確かめていない

        トトントトン トトントトン

        なのに飛び出したのが。世界最初の渡り鳥

        (会話の片割れのようでもあるし、独り言のようでもある呟き)
        (鉄道はもう雲を置き去りにして、空いている車内に柔らかな陽光が差し込んできました。照らし出された床のコントラ ストが美しい)
        (振動と、暖かい気温と、空いた車内。駆け去っていく窓の外はのどかな田園になり、あまりにも穏やかです)
        (逃亡中なのにやっぱり緊張感は増しません。陽月の前に座る眼鏡女、手を添えて欠伸なんかしました)

        ま、渡り鳥の渡りは子育てが大きく関係するけどね (落ちを言った気分でにへっと崩れる澄まし顔)

        トトントトン トトントトン

        (間も無くレトミは眼を伏せて静かになってしまいました)
        (無防備な姿を晒すのも陽月が居るから。陽月がそこに居てくれるから、眼鏡を外す意識も保てず自然に眠りに落ちたのでしょう)
        (鉄道がカーブに差し掛かり変わる日の向き。窓からの陽光が二人に差し、暖かく照らされた白い肌に波打つ髪と眼鏡の影が降りました)
        (生々しく輝くエメラルドの瞳と滑らかに鳴る舌が仕舞われ、よく動く表情が消えた顔は、光で洗われて造形だけが取り出されたまるで一枚の絵の様)
        (じわり、そしてぐうっとその姿が強く胸を打ちます。生きているという事。二人で守った、17年と四年をかけて辿り着いた「今」は切ないほど美しいのです)
        (眺めていれば甘い疼きを孕んだまま気持ちが澄んでいく目の前の小さな美しい光景は)
        (まるで世界が、やはりこれで間違っていなかったのだと陽月の肩を叩いているような…)
        -- 2012-06-09 (土) 00:28:46

    •      トトントトン トトントトン

            (鉄道は往く。遥か先。何処までも。人生の様に)



                                                                                     f i n .

  • PHASE 4
    (加護、神の寵愛を失って、真さしく失墜をしつつあるであろうキルミの父君は頗るつきなまでに必死なようだった)
    (キルミに積載していた咎がまるごといっぺんに己の頭上へ降り掛かって来たと言うのだから、その熱意も肯定けるものがある)
    (俺は「精誠苦しめば良いさ」と、血眼に目を光らしているエヴァーグレイスの追手どもを思いながら、嘲笑でも浮かべていられる)
    (キルミの心は解らない。心中穏やかに春麗らとはいくまいし、早急にこの街から離れたいところだが、)
    (前述の通り少々の月日を重ねたぐらいでは手も身も引いてはくれないようで、こちらも手を拱いている状態だ)

    (さて置き、孤児院の生活は緩慢にして順調である。久々の襤褸の孤児院は、どうも枕の坐りが良くて夜寝るのも朝起きるのも不自由しない)
    (近いうちに離れるのだから、と、剥がれつつある白い壁紙すらも目に焼き付けながら過ごしている)
    (あの夜。夜の帳を潜って孤児院へ駆け込んだ時は随分な乱痴気騒ぎが起ったものだ)
    (幼い頃から良く知った顔たちの「目を丸くする」という状態をくまなく拝めて、なかなか得難い光景を見れたというものだが、)
    (同時に“それだけの事をしでかした”のだなぁと俺自身へ苦笑を向けざるをえない。なにしろ、)
    “かけおち”だもんなぁ……。(窓から覗く葉桜には、アンニュイが広がっている。溜息ついて、変な笑みになった)

    (事情を深くも聴かず、どこまでも親身になってくれるあたり、ここが俺のオールドホームで良かったと心から嬉しく思う)
    (出来ればキルミにもこの孤児院を好いて欲しいものだ。譬え、ヒラニャガルバさんに恋愛沙汰についての質問責めに毎日のように遭おうとも、)
    (孤児院家政担当の少女、白服のジュリアからシルクにレース飾りを施した純白のワンピースを着せられようとも、)
    (“あの”内向的が過ぎる少年のコッグスワースが、見慣れぬキルミへ自ら歩み寄り、「あの、何で、仁義?」と勇気ある質問をしようとも、)
    (虹色の割れ眼鏡をかけたアートマン先生に、やれここは紛争がいつ勃発してもおかしくないから避けるべきだとか、)
    (こちら方面は気候が一等穏やかだし余り人に知れていないから御薦めであるとか、“かけおち”のルートに執拗な講釈をたれられても、)
    (好いて欲しい。うんざりしていそうだけれど、好いて欲しくある。頼む)

    (ともあれ、学園を離れてみれば日常が弛緩して、呆けているうちに一日が過ぎる思いだ。だから、自室で窓越しに外を見ていた)
    (孤児院へキルミが匿われているのが知れるのが早いか、父君の手が緩むのが先か、根気の勝負だ。やきもきする) -- 仁義 2012-05-11 (金) 01:10:52
    • (自分達に集まる唖然呆然ハト同然な視線にえへ、えへへへと面映そうな愛想笑いをとりあえず浮かべて、前髪から雨を搾ったキルミ)
      (仁義から紹介されても二度聞きか戸惑った呻きのようなぼやけたリアクションしか取れない彼の家族らに、羞恥が高まり薔薇色の頬で思わず)
      (開口一番「ふ、不束者ですが…」と挨拶したのが、孤児院でのキルミの扱いを決定づけたかも知れません)

      (それからは。キルミにとっては真綿の様に余所余所しくされるよりもぐいぐい来てくれる方がありがたかったようです)
      (実体験を交えた現役乙女の恋愛白書はヒラニャガルバ、この奇妙な名の御仁…人の事は言えませんね。に、新鮮な刺激となったでしょうか)
      (それに腐っても鯛、みそっかすでもお嬢様なキルミですからシルクにレースくらいでは服に着られません。ただ少々グラマラスの度合いが強かったせいで)
      (高原の避暑中お嬢様というよりもノーマ・ジーン風になったお披露目では、男性諸氏の反応に一様に間を生んだ事で赤面を抑えて蹲り、残した名言は「十代に戻りたい」)
      (さてお次に何故この斬り撃ちマシーンリアクション芸人Mark-鈍感と愛を語らう人生を選んだのかと問われれば、照れくさそうな癖にべらべらとよく喋りました)
      (キルミも養成校のカップルの逢引や惚気を見ていて、ずっと自分でも「好き」を発散したかったのでしょう。褒め殺しもかくやと、お前そんな事思ってたのかと)
      (乙女の眼鏡越しで語られた仁義伝:養成校編に主人公の彼が耐え切れなくなってタオルが投げられるまで、長くはなかったといいます)
      (途中幾ヶ所のコッグスワースの、これマジでお前の話?という視線を思い出すと疼く傷が仁義の心に付きました)
      (先生と呼ばれている紳士にはお約束の「メガネ割れてますよ」を大声堂々素の驚き顔でかましまして、久々に使い古されたこのネタで笑ってはいけない孤児院を巻き起こします)

      (人数の多い家には慣れています、とかく大きなお屋敷で使用人も多かったから。ただ、数は勝っても人と人の距離はこんなに近くなかったでしょう)
      (老朽化していてそれほど広大でもないけれど、しかしキルミは此処が気に入りました。佇まいというよりもそこに住まう人たちが、何より仁義の育った地だからかもしれません)
      (無論秘匿生活だという事を忘れたわけではありませんが、仁義が危惧するよりもリラックスして暮らせているようでした)
      (変わった環境に慣れる為の忙しさで気が紛れたのと、特別な関係になった酔いも続いているのでしょう)
      (だから簡単に、部屋の中より外に出たがります)

      じーんぎー♪ 散歩しません? (開いているドアなのにいつもの様に入ってきません)
      (ドアの向こうで何か待ち構えている気配)
      -- 2012-05-11 (金) 02:57:24
      • (色々言いたいことはあるんだけれど、特にジュリアの「これでいつでも挙げられるね♡」へ全てが集約されている気がする。ヴェールを手に持っていたあたりが末恐ろしいというか、行動早すぎというか、)
        (外堀がかの東国Ieyasの所業よりもずっとパない速度で埋まってゆくのを肌の毛穴まで感じていた)

        (突如響いた声だけの訪問者に、下唇を噛んでえも言えない感じになる。この娘は指名手配中の自覚が果たしてあるのか疑問だ)
        (広域探査魔術を中和して透過する対抗魔術術式をこの孤児院の敷地内に敷いて、発見を全力で遅滞させてるらしいが、)
        (もう、果たして凄く気遣ってるのは俺だけでないかと、疑問がしとどに湧き出てくる。そして、幾ら待ってもドアが開かない)
        (椅子から降りて、眼を擦り、前髪を気にしてから歩いてドアの前に立つ。やっぱり開かないので、こっちから開けろって事だろう)
        (開けた)キルミ、お前ね。 -- 仁義 2012-05-11 (金) 03:31:01
      • うん、私だよ
         (いいえ知らない人が立っていました。背中いっぱいにあった羽の重さの黄金はバッサリと顎下辺りで切り揃えられ、色も柔らかな亜麻色に)
         (髪だけでこれほどまでに印象が変わるという事は、あのブロンドがどれほどキルミの姿の象徴であったかが窺い知れます)
         (済ました顔でいようとしたけれど、仁義の反応に耐え切れずついはにかんでしまいました)
        え、へへへ、へへへへ…ど、どうかなっ? ジュリアに切って染めてもらいました
        -- 2012-05-11 (金) 21:28:55
      • !?(コリント台の鉄球よろしく視覚に飛び込んできた光景に弾き出されて、疑問符と感嘆符が一纏めに頭から飛び出たのが見えた事だろう)
        (たまさか通り掛った魔女に妖術で化かされたらこのような顔になろうか、みっともないぐらい驚愕して眼玉が転げ落ちそうだ)
        (何しろ、太陽の色が変わるかのよな、木々の緑が突然全て紫に変じてしまうような、常識の転落を味わったのだからむべなるかな)
        ……!? ……。(成る可く平常を心掛けてキルミを見るのだが、その動揺は瞭然としている。言葉が全くない)

        (子供達の一人、屋敷妖精・白絹服のジュリアは繕い物等の器用ごとが得意で、孤児院の服なんて一律ジュリアのハンドメイドだ)
        (その手管は散髪でも遺憾なく発揮されたと見えて、今しがた鋏を入れたにも関らず、それが無かったような自然さを醸している)
        (亜麻色の染まり具合も、元からその色であったかのよう。神様だってこの変わりようには気づくまい)
        ……。(以前のキルミよりずっと快活に見えるのは、髪型だけが原因ではない。後光の如き豪奢な金髪は、神への供物に相応しかった)
        (そよ風の櫛を通して空に溶け混ざる、軽く神々しいあの髪色が好きだった。美しく思えた)
        (けれど、こうして代わり映えした姿を見てみると、なんだかその、新鮮というか。こっちも良いというか)
        (坊主憎けりゃ袈裟まで憎いの逆パターンであるのか、もう、キルミであれば見境なしなのか)
        えっと、あれだ…………なんていうか……うん、ああ、素敵、だな。(そういう感じだった) -- 仁義 2012-05-11 (金) 22:35:05
      • http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp020414.jpg
        ほんとに〜? ううん、自分では首がスースーする
        (散髪で出た大量のブロンドの束はジュリアの「使う」という一言で何処かに)
        (覆うもののなくなった首筋をさすりながら微笑みます。言葉にしなかったむず痒い嬉しさは白い肌をほのかに染めました)
        (あの青いセーラーを着なくなって大人っぽさがぐっと増したのに続きこの髪です。黙って澄ましていれば仁義より年上に見えそうなくらい)
        これで眼鏡もかけたらかなり変装でしょ? どうですかね? (両目2.0。そして肩で仁義をトンと押して) 裏庭ならいいでしょう? ね、行こうよう

        (口を聞けば大人っぽくはありません。仁義の服の裾をちょんと摘んで引っ張って促して、結局年季の入ったベンチに並んで腰を下ろしました)
        このベンチ見て思い出したんだけどね。ある場所に、たくさんの名前が落書きされてる花まみれのベンチがあるんですよ
        (何でだと思う?問いながら先生に借りた割れ眼鏡を目の前にかざして眺めて。うん、見辛いですね)
        -- 2012-05-12 (土) 00:54:04
      • (俺がこの部屋で春先の陽溜まりを受けて喃々としている間に、キルミは何を思い浮かべて髪を剪られていたのだろうか)
        (床に敷いた古新聞に落ちる金色に悲憐を思っていたのだろうか、軽くなり風が素通りする頭へ寂寥を擁いていたのだろうか、)
        (それとも胸が躍るようだったのだろうか。窺い知れないけれど、こうして微笑む事ができるのならそう悪い事ばかりでは無かったのだ)
        (あの世話焼きお化けのジュリアの事だから、様々なる会話をし随らに断髪を済ませたに違いない。まあ、それはさておき)
        そうだな、かなり様変わりだと思う。
        (半日もしないのに、数年越しにキルミと出逢ったような錯覚がある。格好も様子も年月に洗い流されたかの、爽快感がある)
        あのな、だからって油断はするなよな。どんなに格好が変わっても、キルミはキルミなんだから……。裏庭なら、いいけど。
        (しかし、直ぐ様溜息である。内面は寧ろ幼くなったぐらいで、促され先んじるキルミに二歩遅れてついていった)

        (陽気に炙られきったベンチは、枯れていて猶も堅牢である。桜の建材の余りで作られているから、体重をかけても軋まない)
        (手に持つグラスィズには絶対ツッコミを入れてやるものかと決意を新たにしながら、どうものんびりとした気位を持って会話する)
        えー……? 名前? 花? 繋がりが頒らないな。記念にでも書き記してるのか。終戦記念の石碑替わりだとか、かの偉人が座っただとか。
        おなごが椅子に足引っ掛けて転ぶと婚期を逃すようになるだとかは聴いたことあるけれど、ベンチがどうだかは解らないな。 -- 仁義 2012-05-12 (土) 15:35:33
      • あーいい線ついてる。そのベンチでね、稀代のロックスターが死んだの。ショットガンを咥えて、自分で引き金を引いて
        (割れ眼鏡の女は銃の形にした指を咥えてカチリと激鉄の親指を倒しました)
        天才だった。時代の流行を終わらせてしまい新しい波を作った彼は、でも晩年薬漬けだったの
        世の主流とそれに流されることを嫌っていたはずの自分が、その主流になってしまった…彼はジレンマに苦しんでその果てに絶頂の中ですべてを終わらせてしまいました
        後ろ盾も無くただ両手で持てるものだけで世の中に自分を認めさせるなんて、自分の力で世界に勝ったと言ってもいいのにねぇ…
        Me Against The World (その男の最後の場所であるベンチが先の話の。今も新しく生まれるファンが名前を書き残し、花を置いていくというのです)
        私も昔行ってみたいなって思ったなぁ… (しみじみと、とある時代のとある世界の寵児の懊悩と末路に思いを馳せる割れ眼鏡)
        (たくさんの人の手が置かれて艶々になった手すりを擦ります。木の感触は金属よりも優しくて心地良い)
        仁義。名前書いていい? ここ (だから、書きたくなりました) いつか行った時のために、練習! 練習です!
        -- 2012-05-12 (土) 22:24:07
      • 確かにそれは巡礼したくなる鮮烈なゴシップだナ……。(新緑の陽気に草花の色彩りの中で、血腥い想像をする)
        (世間に形作られた望まない自分が、自分を殺しに来た。まるでドッペルゲンガーだ。今もその虚像は残っている)
        (そして、墓標を花埋めにするほど人を惹きつけてやまない。騒霊によく似ていて、音楽に乗って人を魅入るのだろう)
        (怖いとは思わない。目指したものと行き着いたものをどちらも引っ括めて偉大なのだ。眩しい光と作る影が、陰翳を際立たせる)
        きっとフォロワーなんか星の数程出たんだろう。何度も何度も写し取られて陳腐化して……。
        世界を少なからず動かした功績は彼にとって誇りだったのだろうけれど。常世は魔界だな……。
        ま、いいよ。減るもんじゃなし、増えるなら歓迎だ。一つの条件を呑むのならそれを許してやろう。
        (キルミの額を指して)俺が笑いを堪えるのにどれだけの努力を費やしているか、その苦労を是非に知って貰いたい。 -- 仁義 2012-05-13 (日) 00:36:17
      • この世がすでに地獄だから、死んだらみんな天国行きなんだ、なんてカルトもあったねぇ〜
        (許可を得て、指先に小さく小さく灯るは凝縮した魔法の熱の光。この女、焦がして書く気です)
        (まあ、200を超える魂を埋葬してきた事で、魔法の精妙なコントロールはキルミの得意とするところになりましたが)
        やだやだ、仁義にこれかけられたら手元が狂います! 書き損じる! (割れ眼鏡は外すとキルミの胸元に引っ掛けられました。谷間ではありません、襟です)
        先生の眼鏡で毎日大喜利して仁義のお笑い体質は磨かれたんだね…恐ろしい孤児院。じゃあ名前、書いていい? (はじめの文字は…N
        -- 2012-05-13 (日) 00:56:35
      • (「あ、減る可能性出てきたな……」烙印のそれと同じく、長い事残り続けるだろう。手元を錯らない事を祈る)
        アートマン先生いぢめると、「僕の故郷でも現代魔術師(カバリスト)の極々少数しか身に着けてナイし変なのは自覚してるって、ハハ……」
        って力の無い土気色の微笑みを浮かべるから程々の場所を見極めないといけないんだ。(「置いといて」というジェスチャー)
        いいぞ。(縦線に斜め線。下の斜めから描き始めるのは中々珍しいと感心していたら、その文字の線が逸れてゆく)
        え、え。 -- 仁義 2012-05-13 (日) 01:35:48
      • ??? なんて顔してるの。いいって言ったのにー
        (続く文字はE。微かに木の焦げる匂いが辺りに立ち込めて、キルミの指は迷い無く精妙なコントロールを保ったまま動きます)
        VERNEVER?) いつまでここに居られるかな (声は明るい。少し間隔を開けて、次に焦げ付く文字は、L
        みんないい人だよね。居心地、いいよ? でももっと遠くへ行かないと。そうすると知らない人にたくさん会って、私はこれです、さああなたは?って何度も聞かれると思う
        ETLET
        いつまでも呪いの名前を背負ってるわけにはいかないんです。だからもう、自分で決めちゃった
        MEME
        キルミ・ベイベ(私を殺してよ)は本日を持ちまして終了。おつかれさまでした、ありがとうありがとう
        (自分にお別れには自分で呼びかけて自分で答えます。=を挟んでGOGO。光のペンは消えました)
        NEVER LET ME GO

        …笑わないでね? 結構、ティンときて一生懸命考えたんです。私はネヴァーレトミ・ゴー(私を離さないで)
        (ネヴァーとかレトミとかだと呼びやすいかな?やはり少々照れくさくて頬を掻きます。はにかみは頬の色に乗せて仁義を見やり)
        さよーなら、はーじめまーしてー♡ (歌うように言い新しい名前と短く切った髪で笑う姿が、軽いデジャヴを与えたかもしれません)
        (その幻影がもたらす味は切ないものか苦いものか、それとも既に時間で洗われて綺麗になってしまったでしょうか。それは仁義にしかわからない事)
        (キルミ…いえレトミはただ、どうしたの?と微笑んだまま首を傾げるだけでした)
        -- 2012-05-13 (日) 02:03:47
      • (桜の建材からたち昇る煙は、春風に包まれて明滅する。柔らかく、酩酊感を伴う香りがして、キルミの指先の焦れを見つめた)
        (アルファベットが書き綴られて、名を刻印してゆく。驚いた事に、キルミの意図が文字から読み取れる気がしたのだ)
        うん。(相槌を打つ。予定調和が成ったと言うべきなのか、俺に付き纏う運命は酷く悪戯者のようで、ある光景と重なるのだ)
        ああ。(驚きも無く、朝の挨拶を投げ掛けたように自然でいる俺に、キルミは違和感を覚えるだろうか? でも、仕方が無いのだ)
        (穏やかで、小川の辿り着く先を見つけたような、小さな喜びを感じる。既視感も、髪型や姿を変える事も、全てが記憶で息づいている)
        (それは煉瓦のようではなくて、まるで石垣のように一つとして同じ事の無いもの達で、積み上げられている)
        (一際輝いている、俺が嫌いな俺を好きだと言ってくれた思い出が、隙間へ嵌り込んでいて、そしてまた一つその頂上に)

        (溜息もどこか清々しくて、「なんでもない」と嘯く俺は、どうもきまりが悪い。まあ、他の娘の事考えたら怒られるだろうというやつだ)
        ……憶えているかい。ほら、凄く最近の事だ。学校から抜けだした時の事。「落ち着いたら話したい事がある」って。やつのこと。 -- 仁義 2012-05-13 (日) 10:56:06
      • (思いのほか薄いリアクションに若干滑りを気にしましたが、踏み込むのも何か怖かったので、そうと短くこちらも相槌)
        (呼びやすさを考慮して、レトミ・ネヴァーゴーというアナグラムに落ち着きました。火の気が残らないように焼き字を擦りながら)
        忘れるわけないよ。あの夜のことははっきりと覚えてる。…!? プッ (慌てて口を押さえます。噴出したわけではありません)
        (まさかプロポーズ?と言いそうになったのを飲み込んだのです。急に心が背中がそわそわと落ち着かなくなりました)
        (プロポーズだったらどうしよう指輪出てきたらどうしよう。すごく嬉しいなまいったな。咳払いを一つして脳みその浮かれと表情筋を切り離して真面目な顔で仁義に向かい合いました)
        聞かせてくださいな
        -- 2012-05-14 (月) 08:15:58
      • (他人の思考を動作から解読できる心理術は持ちあわせていない。が、居合術の心得は挙動不審さを瞳で捉える事ができる)
        (ともすると、何か凄い期待を寄せられていそうで、鈍い俺は気が引けて及び腰だ)

        (指先で綾取られた烙印の文字を視線で辿る。綺麗に印字された黒い跡は、向う十数年は残る事だろう)
        (事情を知らぬ者から見れば、それは名前では無く愛の独白に見えようさ。なんとも気恥ずかしい)
        (しかれども、そこから俺が読み取るのは他ならぬ高潔な決意である)
        (嘗て、俺はキルミー=ベイベー・エヴァーグレイスに「その名を棄却できるか」と、自嘲と皮肉を籠めて投げ掛けた)
        (そして彼女は、まさにその名を打ち棄てた。その事が、脳の表面をぐるぐると回り、一つの考えが浮かんでくる)
        (沈黙のうちにそんな思考を頭へ秘めると、深呼吸を一つ。気持ちも心地も春風に洗い流して、キルミと向かいあったのだ)
        うん、じゃあ、話そう。(それから、わざとらしく手を叩いて見せた)…………その前にひとつ、思いつきがある。

        じゃあ、“キルミ”。((ゴツッ)額に当たる、呆気無き感触が銃口から掌へ伝わる)
        (スタームルガー・ブラックホークの四十四口径を躊躇なく彼女の額へ向けていた。抜き撃ちの要領で、刹那のうちに)
        (どころか、憎悪と闘志と殺意も漆黒の重心に乗せている。眼球から放たれた視線が、その身を脚を縫い止める)
        (撃鉄が親指でがちりと起こされると、人差し指の引鉄へ手応えが伝わる)
        死ね。(呪詛だ。か弱い生き物なら、それだけで致死量に達する呪詛が短く言葉になって)
        (銃爪が指に食い込み、引かれた)

        ((ガチンッ)鈍い金属音がして、撃鉄が落ちる。弾薬のこもっていないシリンダを空叩きする)
        (それを機にして、異様な戦気も晴れてゆく。突風の吹き抜けた後のように、そこには何も残らない)
        (緊張を解いて、変な微笑みを向けてやる)キルミー=ベイベー・エヴァーグレイスはたった今、俺が殺して、死にました。
        (「と、言うのがやりたかったのだ」と。慌てた調子になって、構えたままだったブラックホークをホルスタへ直す)
        初めまして、レトミ。これから改めてよろしくな。…………自己紹介、いるか? -- 仁義 2012-05-16 (水) 21:23:40
      • (突然現れた具現化した死の手触りのような冷たい硬さに額の薄肉が押され、仁義の言葉に頭の咀嚼が追いつきません)
        (百戦錬磨で研がれ煉られた殺気に、体の自由を奪われたように瞬きすら出来ずにいました)
        (デコピンのような撃鉄の衝撃が頭蓋に響いてもまだ呆気にとられたまま。無言で額を押さえます) ………今ちょっと 永遠にさよならされるかと思いました
        むしろ永遠にさよならしてやろうかと思いました ぼぐすっ (殴り慣れない拳の頼りない心臓打ちが仁義に炸裂 )
        びっくりするでしょ! 怖い顔しないで! 私もみんなに改めて紹介してくる私のカレは指輪の代わりに鉛玉くれる人だってね! ジュリアー! ジュリアー!
        (拗ねたレトミはおさまったように見えたこの後で本当に報告しました)

        (木の棒をベンチの横の小さな土盛りに挿して。レトミ曰くキルミの墓)
        自己紹介… 人情仁義。男、10月生まれの20歳で右利き、ゴッドハーフ (唇に人差し指を添えながら本人を前に挙げていきます。少し逡巡してから躊躇いを投げ出して)
        …レトミって彼女がいる。あと、とっても強くて優しい。他に人に紹介しておくことってありますか?
        -- 2012-05-16 (水) 22:22:23
      • (ここで一寸、屋敷妖精ジュリア・シルクの出自について論及しておきたい)
        (屋敷妖精の文字の如く、彼女は10年ほど前に湖畔地方の屋敷に棲む妖精であり、そこで家事やらの手伝いをしていた)
        (元々は老夫婦が居住する居心地の良い場所で、その二人はジュリアにも優しく様々な取り計らいをしてくれていたのだが)
        (その夫婦も亡くなって後釜に住んだのが遠縁の富豪だったからさあ大変。性格も悪く踏ん反り返る男にジュリアは激怒)
        (雑巾の絞り汁を白磁のティーカップへ仕込むのを基底とした、有りと総ゆる嫌がらせを講じてその男をとうとう追い出した)
        (その結果ジュリアも一緒に屋敷を追い出され、孤児院に至る。どうしてこう言うのかと言えば、彼女はいい性格をしていて……)
        お、おわー!! やめっ、やめて! ちょっとっ……その!! 俺だって、緊張したんだぞ! 引く時! やーめて!!
        (心臓に割りと響くダメージを負いながら、キルミを必死に留める姿である。終熄したが後で報告されて絞られたのは言うまでもない)

        (これまでの題を休ませて、話を閑散とさせ、空気は入れ替わる)
        (列挙される俺の特徴を聞き流す。大体頒りきった事で、こんなのは予定調和だ。春風吹けば樹がざわめくくらいに当然だ)
        (けれどその後は予測に無い。どうも、先程の仕返しに遣り込められた気すらする)
        (紹介に託けてなんて恥ずかしい事を言ってくれるのか。背中が痒い。お前は見ず知らずの人にも俺をそうやって紹介するのか)
        (後頭部にがりがり掻いて、眼を泳がせる。孤児院の壁に視点を当てると、煤けた塗装がよく見える。塗り替え時だ)
        (すぅー、と深呼吸を一つ。変に焦らしてる感じがするから、もう言ってしまう)
        一番最初。……俺の名前だ。…………な、キルミ。いや、レトミ。レトミ? レトミ。(慣れない)
        名前、な。「にんじょう・じんぎ」って辞書で引いたことあったろ。思わなかったか、「変だ」って。こんな名前。
        「刃傷・神祇」にしても「人情・仁義」にしてもだ。意味合い的には道義だとか定義だとかで、名前じゃないんだ。
        形容詞とかそういうの。あだ名のようだなとか、一度でも思わなかったか? -- 仁義 2012-05-19 (土) 00:09:57
      • (してやったり、復讐のキルミ…いえレトミ。本人もまだ慣れないようで、はいはいレトミレトミ、レトミですよーと口と耳に馴染ませるように唱える相槌)
        変です。一度でもっていうか最初に思った。超ヘン
        まーでもー、悪いものに目を付けられないように、あえて短命を意味する名前を付ける地方とかあるって言うし〜
        (そもそもオリエンタルの名前は私には全部不思議な響きだよと、両手をお手上げ風に広げて首を振りました)
        こっちの感覚で言うと、ジャスティス・ヒューマニティみたいな? あはははは変。今どき子供向けの創作にも出てこなさそう
        (遠慮なく変と大肯定し、笑い、こちらもスイッチを切り替えるように態度を澄まし、それで?と続きを求めます)
        -- 2012-05-19 (土) 00:29:46
      • (俺は酷く鈍感だ。“キルミ”の恋心にすら言われなきゃ気が付かなかったし、それを随分恥じて毛布の中で悔やんだりもした)
        (けれど、レトミだって同類だ。ちらちらと尾っぽを目の前で見せているのに掴んでくれないのだもの。頭を抱える)
        あーうん。そうだナ。お伽話のヒーロゥみたいだな。
        (どうしてそこまで辿り着いておきながら気づかないのだ。牙と尻尾とぴんと立った耳を見て犬と指摘しないようなものだ)
        そうじゃなくて、ああ、もう。つまりはだな、この名は俺の“ありよう”につけられた異名みたいなものでな。
        《神祇之霊》(みたまのふゆ)を持つ者につけられた称号であって、俺そのものの名前ではナイ。
        つまりな。実はな。俺に、人間としての、本当の名前があるんだ。ととさまがつけてくれた名前が……。
        (改まってこんな事言うと、どうしてか気後れする。またも視線を遊泳させて、あーとかうーとか唸る) -- 仁義 2012-05-19 (土) 00:44:30
      • (養成校で時に自由人とも称された、とろいようで飛んでいたりする言語回路を持つ、会話が噛み合わないと骨が折れるのがレトミです)
        (亜麻色の頭を揺らせばぴょろっと跳ねた頭頂部の毛が追従して揺れます。何か考える時、人は頭蓋の天井に考えを集約させるように目は空に引っ張られて)
        ああー! ああー 剣術上級者みたいな? ハイハイなるほど三角納得四角。みたまのふゆのおまけだったんですね、そのキラキラネーム
        (暴投のフォローが入りました。果たしてフォローだったのでしょうか)
        お父さま…お義父さまが (音だけでは判別の付かない言い直し。そして僅かに芽生えるなんとも形容しがたい、一色ではない交じりのある感情)
        (父がつけてくれた本当の名前とやら、レトミにとってそれはキルミでした。「殺されろ」と名付けられた21年前の日。宿命から解き放たれた心で噛み締めれば)
        (怒りより憎しみより、ただ悲しいのでした。この先一生、出生を思い返せばこんな気持ちなのでしょうか)
        (仁義が唸る間、長い睫に憂いの重さが下がったように碧眼は伏せられていました) …
        いい名前なの?
        (歯切れの悪い彼の肩に、レトミがのしっと背中側でしなだれかかります) 教えてくれないと以後ダーリン♡って呼ーびーまーすーよー
        -- 2012-05-19 (土) 01:12:29
      • (160km/s^2の速度で投げ放たれたボールは腹部に突き刺さり、返球もままならない。「そんなふに思われてたんだ……」)
        (さて、言い澱みが募る俺だがそれには理由がある。俺は父親に愛されて産まれてきた。俺が持つ半分の人間性は父から受け継いだものだ)
        (けれど、いつか2月の夜に凍った空気を擘くぐらい怒りを顕わにしたのにも解るように、“キルミ”の父親は大嫌いだ)
        そうだ。(声色は聊か震えて細くなり、憂いの色を帯びている。“キルミ”は何を思うのだろうか)
        (互いに呪われた名を持っていて、これではまるで、俺だけ救われるような心地でどうしても後ろめたいじゃないか)
        (それでも、言いたい。だから“キルミ”を殺す茶番を繰り広げてレトミを歓迎したのだ。あれは予想外に嬉しかった)
        うん。全くいい名前だ。誇りに思えるぐらいには。……ととさま以外呼んで呉れる人は誰一人として居なかったのだけれど。
        (胸に秘めていたこの名を呼んで貰いたい。本当に、勿体無いくらい良い名前なのだ。少なくとも、俺にはそうだ)
        (なぞと逡巡を重ねるうちに、背へ重みを感じる。「あ、じゃあ教えない」という冗談は後々に控えておく事にした)
        (長期間レトミに触れていなかったこの身として、この体勢のままでいると、きつい。表情が平静を取り繕うため奔走している)

        ……そんな慌てんでも、ちゃんと教える。(ガンベルトから、作業用の小刀を取り出して、いそいそとベンチに寄る)
        (Never=Let=Me=Goの名の下に俺の名を刻む。なんだか凄く楽しい。切っ先が浮つく。なんだか得意げになる)
        (「月」の最後の横線を画かずに残して小刀を仕舞い、《神祇之恩》の居合で最後の一画を刻む)
        (「石神 陽月」)
        これが、俺の名だ。(空へ浮かぶ巨大な石の塊は、月。石の神様。月は陰を表す暗きものなれど、十月の月は陽月と言う)
        (陰から陽への変転を表す、夜にある陽を意味する言葉。「ま……辞書もないし、判らんだろうけどな」力が抜けて微笑んだ) -- 仁義 2012-05-19 (土) 23:01:42
      • (はたと思い到り、すうっと胸に清涼感が下りてきます。仁義の誰も知らない名前。恐らく一番呼び交わしあったであろうあの大部屋の三人も知らない部分)
        (それをレトミと分かち合うと言うのです。しかもレトミと違って素晴らしい意味ならば万々歳。義父へ思います、謹んで呼ばせていただきますと)
        (レトミの中で人並みの独占欲と優越感を踏み台に、多幸感が両手を掲げて伸びをしました)

        っプ!? (刻みを目で追っていたら急に太刀で正確無比に小さな一掻きを刻まれて、おかしな声を漏らすレトミ)
        (そして自分の名前と仲良く並んだそれをあらためて端から端まで眺めます)
        イシ…カミ? ………つき。つきちゃん? (読めない字飛ばしました)
        -- 2012-05-20 (日) 00:08:23
      • (眉間を指先でつまんで、寄ったシワを伸ばす。「そうだよなー……わっかんないよなー……」今更になって思い至る。やっぱり俺は鈍い)
        「いしがみ ようげつ」だ。苗字が「いしがみ」で、名前が「ようげつ」。 -- 仁義 2012-05-20 (日) 00:16:55
      • ヤーゲツ=イスガァミ (レトミの最初の発音はこんな感じでした。発音しにくい?)
        (自分でもおかしいのはわかるので、ベンチの焼き付けた名の元に腰を下ろして練習します)
        ヤー、ヤーゲ、ヨー? ヨオ、ゲッツ (仁義…陽月と向かい合ってあー、噛み噛み、口を開き筋肉をほぐし。陽月の口の動きを見てそれをなぞる様に自分の唇の形を変えます)
        (レトミ、んえーっと舌を伸ばして形を確認。目元は感覚を探るようにひそめられ)
        (そしてさくらんぼが一年中その色を貸している唇が、「よ」の形に突き出し、「う」の形でそれが少し閉じて、「げ」の形では白い歯をちびりと覗かせ)
        (「つ」の形で再び軽く突き出されます。唇を一度内巻きにして濡らしてから) 陽月。陽月。陽月?
        (こめかみから耳元へ細く連なる髪のような、レトミの元気だけれど透明感のある細い声が十月の天空の大石を呼びました) いしがみ陽月

        … ようくん、てイヤ?
        (顔が寄り。色気の憂いを乗せた眼差しで陽月を軽く覗き込みながら、言葉の無邪気さとは裏腹に秘め事の様にひそめた声が囁きます)
        -- 2012-05-20 (日) 00:47:31
      • No......No.....(調子を合せてレクチャーの始りだ。最初に発声を聴いて顰め面になった事実は脇へ置いておこう)
        (レトミの故郷は所在を存じ上げていないが、相当西方らしい。金髪も透いているし、訂正、“いたし”、遺伝子も割かしその様だ)
        (そう云えば出逢って間も無い頃は「ジンギー↑」と後方にアクセントが偏っていた。東国風の発音は野暮ったくて苦手なのだろう)
        Noooo....Do as I do LETME.... 「ようげつ。」Repeat....Yes,Yeees....(顔付きあわせて訓練する)

        (「目に毒」唇を歯でもぎ取りたくなる。危険思想だ。普通は一心不乱に発音練習すると不細工になるがそれが無いのがいけない)
        (カップ一杯の水など火にかければたちどころに突沸するし、更にそこへ水を注入すれば当然溢れて零れるばかりだ)
        (我慢強い性質では無い。然し、触れる事は即ち蕁麻疹との両天秤。全く悩ましいが、声だけでも触れ合えれば良い。焦慮はいけない)
        オッケーイ!! 陽月! 俺、漸く陽月になれました!! ほんのちょっと前までヤーゲツでした!!

        (失われていた暖かな名前が黄泉返る。俺が置き忘れてきた家族の温もりの最後の一欠片が心に嵌まった気がした)
        (けれど歓喜も束の間で、思わぬ追討ちが下る。顔? 見ないよ。火薬庫にマッチ持ち込んで摩れって言うの? 無理無理)
        (「判ってるんだろ? なあレトミ判ってるんだろうな? もし暴走したらお前全身蕁麻疹まみれだぜ……?」)
        (という視線を斜め上方向へ投棄しながら、紅潮する頬はこのアングルではどうしても隠しきれず、なんとかつま先立ちで乗り切る)
        厭じゃない。好きにして。厭じゃないから。嬉しいから。だから顔離して……。 -- 陽月 2012-05-20 (日) 20:33:24
      • (母が。陽月の母が。もし彼をその名で呼ぶ事があったのならば。そんな事を考えて子供っぽい呼び方をしたことは黙っていました)
        好きにして、と離してじゃ、どっちなの? ようくん… (そして判ってるのに聞くのは母性ではなく男女の甘え方)
        (細腕なのに状況のせいか、まるで獲物を前にした肉食獣のようです。佇まいは清楚なレトミが何処で学んだのか、それともこれは女には始めから備わっている能力なのか)
        (静かに仁義の服を掴んで、しっとりとした声が大事なものを包むように続きました)
        少し屈んで欲しいな。届かないよ… 大丈夫。大丈夫だから
        (昼日中なのに雰囲気を作る声色は吐息に乗って、まるで言葉の手触りの様に陽月の肌をくすぐります)
        …もー…じゃあ、座ろう? (ていっ、とは言わなかったけれど。爪先立ちの陽月をベンチへ向けて押しました。そして恥ずかしかったら目を瞑っててとは言いました)
        -- 2012-05-21 (月) 00:06:30
      • (ちなみにこの後ヒラニャガルバさんに名前を明かしたら「よーちゃん」という有難い名称を頂いた。それはさながら姉のようである)
        (終始一貫して彼女の立場は姉である。彼女は人造生命であり、母親の記憶は朧気であり、5番の末っ子を見守る姉であった)
        (琴線が震える。俺の母親は狂人の愚図であったけれど、最期のほんのひと時に子への優しさを見せて呉れた)
        (もし、ごくまともに家庭を築く事が出来たのなら、陽当りの良い暖かな人生を歩めたろう。その望みが少し叶った気がする)
        (レトミの意思なぞ知る由も無いし、そも同い年でそんな感傷を擁くのは聊か恥ずかしいので、ただ、気がスルだけだ)

        酷い。それをそう受け取るのは詭弁だ。呼び方を好きにして、顔を離してくれと…………何、今日のレトミ凄い怖い。
        (抵抗不可能である。下手に肩でも強く掴めばどうなるかなぞ見えたものだ。妖しげな色気を帯びたレトミを前に硬直した)
        やだ。やめろ。一歩間違えば病院送りだと解って言ってるのか。それで居場所バレとか正直そんなのやってられな。
        い。(服の裾を掴まれれば関節を極められたも同然である。百戦錬磨でグリードの幹部を誅滅したこの腕も弱いもんである)
        (強い語気もみるみるうちに萎む。舌戦もまた、痺れ毒を食わされて口を開け閉めするしかできなくなって敗北である)
        ((ガタン)「こういうのって普通いいタイミングで誰か通りかからない?」)
        (完璧に空気を一点読みしたテメノス孤児院メンバーによって、あわや哀れに呆気無くベンチに坐る形になりました)
        ……。(残された選択肢は目を瞑る事のみである。余計恥ずかしい。暗闇の中も安寧とは言えず、奇襲に怯えるばかりになる) -- 陽月 2012-05-21 (月) 01:21:24
      • 今日の陽月ちょくちょく怖かったからおあいこってことで
        (既にテメノスの人々の事は頭から吹っ飛んでいたかもしれません。それほど碧眼は陽月にびたりと張り付いていました)

        (肌は日の光の暖かさを拾い、目を閉じても確かな気配と仄かな香りが暗闇の中に存在を浮かび上がらせます。)
        ギィ… (レトミが膝を置くと軋むベンチ。座る陽月に向かい合って跨るようにして…陽月の膝に尻を乗せました 。これは、ちょっとどころではなくかなり大胆な)
        大丈夫 (布で隔てているから)
        大丈夫。でも (髪で隔てているから)
        目は開けないでね… (理屈付けは理性の働きというより、自分と相手へのいいわけでしょうか)
        (陽月の顔いっぱいに布の肌触りが押し当てられます。その薄い一枚の先にある優しい雄大な柔らかさは二度目)
        (あの時のセーラーよりも柔軟なカットソーが、より生々しく伝える溢れそうなほど豊かな肉の感触)
        (息をすれば鼻にも肺にも入っていくのはレトミを通した空気。汗の匂い一つとっても男のそれとは違う、脳の奥から押さえたものを引きずり出しそうな甘い心地良い体臭です)
        (レトミは陽月の背に長袖の腕を回して頭を抱くようにぎゅっと抱きついたのでした。はしたないでしょうか。あられもないと叱られるでしょうか)
        (黒髪に頬を横たえると下にある耳に言葉を降らせます)
        私だって本当は我慢してるんだよ…? 女子だって実は、触りたい、とか、すごく思ったりしてるんです。近づくといつもドキドキしてる
        今してる
        (豊かな胸越しだと鼓動は聞き取りにくいものです。けれど細腕が陽月を乞いきゅうと締められ、貪るように布越しですがさらに密着しました。のしかかる重みは命の存在感)
        陽月 陽月… (言葉は後でかわせばいい。二人だけで触れ合える今はもう言葉少なく、全身に感じる相手の存在感に浸りました)

        (下りる時、彼の黒髪に軽くキスをして。何とか蕁麻疹は回避できたようです)
        -- 2012-05-21 (月) 03:00:05
      • (沸点をご存知だろうか。幾ら熱されても水は100度に達するまで平然とし、そのラインに届くと突然ぼこぼこ泡を吐き出す)
        (ヤカンを用意してください。水を入れて火にかけてください。そのまま強火で三時間放置!そう!)
        (概ねそういう感じです。もし瞼を開ければ蒸気が溢れる。俺はまるで圧力鍋の如く耐えている)
        (石鹸の合成麝香が微かに匂い、柔軟な感触が太腿に触れ、華奢な重量が伝わる。レトミの輪郭まで気配で捉えられる)
        (膝に乗られたぐらいで、数枚の布越しに伝わる体温に震えかけている。躰が全体、歓喜に怯えているのだ)
        (「大丈夫」ならいいが、精神状態が全然大丈夫では無い。頭の背後に手が掛ったら、蟀谷の銃の引鉄に指かけられたも同然だ)
        (この世にある全ての香りを網羅して渾然一体とし、心地良い香りの成分だけを抽出したような甘やかの匂いが鼻腔へ送り込まれる)

        (「ひhぁさえあわあっdsc」)
        (仁義は莫迦じゃねえのと思いました。じゃあ挑発すんなよとも思いました。命が惜しくないのかとさえ思いました)
        (服越しで密着して距離が限り無く近くなる。皮膚の5mmも邪魔なのだから、服程度の邪魔が入ったところで変わりは無い)
        (人体に包まれたとは思えない。水に頭から飛び込んだ瞬間の感覚が持続するとでも言おうか、酷く柔らかい)
        (よしんば、己の暴走を食い止められたとしてもこのままカットソーが紅色に染め替えられてしまう危険性がある)
        (「揉みしだかれたいのか?」そうなんだろう。言葉の端々からそれが滲んでいる。俺が都合良く受け取ったのだとしても知るものか)
        (心臓の鼓動を耳に届けるだけの神経が足りない。全神経が理性の為に総力を結集して当たっている)
        (名前を呼び返せない。「レトミが焚火の底で緋色になるまで熱された石のようだって事は重々理解したよ」)
        (「でも、それを必死で抑えた圧力鍋の中に放り込んだら何が起こるか解るよね? 死力を尽くしているんだよ君のために……」)
        (男の欲求は物理的にも精神的にも一発勝負だ。導火線に灯されたが最期、欲望は連鎖的に発火して大爆発を起こす)
        (俺の中身が花火大会になってるなどとは知るまい。「惚れた弱みってこういう時に遣うんだったっけ……陽月わかんない……」)
        (全身に来る存在感を必死で頭から消し飛ばす。気分は渦潮に巻き込まれた筏で、荷物を棄てて漕がなければ死亡と言ったところだ)

        (思考の裏側で男女の差をかくやと魅せつけて、最後の接吻で正気を取り戻す)…………!!
        (「ぐえー」の声も出せずにベンチに倒れこむ。血の急上昇が脳の血管を痛めつけて、動作の遅延を引き起こしたと見えた) -- 陽月 2012-05-21 (月) 04:41:37
      • うわー仁ッ陽月!?
        (まさか胸の圧迫で呼吸が落ちた?そんな飛んだ焦りで、今しがたまでの蟲惑な雰囲気はすっとんで陽月に取り付きました)
        (どうしよう…どうしようもない。陽月が復活するのを膝枕しながら待ちます)
        (話し相手がいなくなると抱きつくだけで欲情していた事を自覚していき、それはもう頬が熱く。胸元から耳まで熱く。自戒に勤め、ひどく赤面した顔をパタパタと仰ぐ手)
        (そうしていたら先ほど空気を読んでいた反動がきたのか、偶然の駆使された入れ替わり立ち代りなタイミングで)
        (孤児院の面々に「裏庭でキルミに膝枕をさせている仁義」的な逢引らしい逢引の図を見られたのでした)
        (ちっちがう…!というキルミの声は届いているようで届いておらず、皆が優しく生暖かく いいんだ と流してくれたといいます)
        -- 2012-05-22 (火) 00:58:05
  • PHASE 3 -- 2012-04-30 (月) 21:24:48
    • (それから一月の間、キルミは二度保健室に運ばれました。二度目など病院に搬送です。原因は胃穿孔)
      (キルミの秘められた事情を知るごく一部の者には緊張が走りましたが、極度のストレスによる一般的な症例でした)
      (結局潰瘍の治りが悪く三月の半分ほどは学校に出れずじまいで、それでも大まけにおまけで無事卒業は迎えられると聞いた時)
      (顔色は悪いもののキルミはやっと少し笑顔を見せたそうです)
      -- 2012-04-30 (月) 22:14:22

      • (涙に暮れた卒業式が終わり、最後の皆との写真を撮り終えて)
        (別れを惜しみ、連絡先を交換し合い、それぞれが思い思いに名残惜しさに浸っている中、仁義とキルミはそっと姿を消しました)
        (もっとも仁義は最後まで熱烈に同性にモテたので一旦別れ別れです。じきに消え去る校舎の時計の針は進み、人気の薄まるグラウンドや教室)
        (まもなく空から茜色がやってこようかという頃。キルミは人目を避けるように屋上の死角に居ました)
        -- 2012-04-30 (月) 22:14:50
      • (これは夢の終わりではない。四季の移ろいや年月の重なりと同じ事だ)
        (堅香子やイチリンソウが、ほんのひととき緑さしては枯れ落ちて、花染めの露草を野分が吹き倒し、)
        (紅葉の錦が暖色の絨毯を敷き、降り積もった筈の雪が翌朝にはさっぱりと消えている)
        (されどもそれは消えるにあらず、自然の輪廻に組み込まれて環り旋るものたちで、次代を築く崇高なる行為に他ならない)
        (有象無象と、空に浮かぶ雲の集団よりも、どこから来るかもどこへ往くのかも知れない、養成校の生徒たちも)
        (ただ叢雲のように集まっては消えるわけではなく、意味ある時間を過ごして、たった今に離散を迎えるのだ)
        (その心にはそれぞれの思いが根付いて、離れていようとも養成校の気風は血流に乗って息づいている)
        (そしてまた、この学園の最初のように、新たな始まりを迎えようと言うのだ。だから、哀しくなんかない。寂しいけれど、哀しくない)

        (この茜空も燃え尽きて、真っ黒の夜に染まる。そこから朝陽が芽を出して、また一日を始める。だけれど、その前にやる事がある)
        (感傷に浸るのはこれまでだ。デジャヴやシオン、レッドその他大部屋連中等々に、別れの文句を言えば言うほど会話が長くなり、)
        (ようやっと一つマスを空け、段落を変えてこの場面に移れた。もう、待ってなどいられないし、待たせてなどいられない)
        (人工物なのにどこか湿っぽく、まるで呼吸をしているかのようなリノリウムの廊下を歩き、階段を一段とばしで上がっていく)
        (養成校最後の夜を迎えようとする屋上へ、鉄製のドアのけたたましい音がガァンと響いた。その音は空へ吸い込まれてゆく)

        ?(靴を大袈裟に鳴らして歩く。屋上中をざらりと見回しながら)??(また歩く)
        ???(またもう一度屋上を見回す。屋上から見えるグラウンドや大講堂に、街の景色。それを目に焼きつけているのだか、)
        (それともキルミを捜しているのだか、心は全くどっちつかずで安定しない)????(キョロ義爆誕) -- 仁義 2012-05-06 (日) 16:01:20
      •  (壁に打ち付けた頭を抑えて震えています。キルミ、寝てました。立って待っていて、しゃがんで待っていて、体育座りで待つ間に眠りこけていたようです)
         (仁義のドアの乱暴な開閉音でびくりと身体を跳ね上げた時に、しこたま後頭部を)
        うぐぐぐぐぐ……?
         (寝起きと痛みで混乱して不用意にひょこっと顔を覗かせてしまいした。これで屋上に来たのが仁義ではなく家からの迎えの者だったらどうするつもりだったのでしょう)
        あっ
         (首振り人形か母とはぐれた子のようになっているキョロ義を見つけて緊張感の無い声が上がりました。キルミの目には涙が滲んでいます)
         (あくびと頭を打った時の涙ですけれど)
        -- 2012-05-06 (日) 16:26:11
      • (そんな事はちいとも知らず、緋色に燃えて炉の火に染まるかのような校舎たちを見て様々な感傷に耽り始める)
        (ヒラニャガルバさんに訊いたところに拠れば、養成校はこの日を境目にして消え去ってしまうのだそうだ)
        (だからきっと、茜空と一緒にこの校舎も燃え尽きるのだろうと。なんだか勿体無い気がした)
        (ひとしきり現実逃避へと興じてみた後に、いい加減焦れてきて振り返ると、なんとも豪奢な金髪へ赤みが差して揺れていた)
        あっ!(一も二もなく、一目に駆け寄る。駆け寄る。駆け寄りはしたものの、そこから先は考えていない)
        (その過程は間抜けなものだが、結果は潤んだ瞳に夕焼けの赤が添えられたもの。見ると、動脈を指先で突かれた心地になる)
        ああ、うん。…………えっと。卒業式出られて良かったナ。卒業おめでとう。 -- 仁義 2012-05-06 (日) 18:30:54
      • (間抜けな涙も拭う仕草は健気でしょうか。指先で雫を撥ね飛ばすと背筋を正し微笑んで、夕焼けを背にした仁義を迎えます)
        ハイ、ありがとう。きみも卒業おめでとう。へへへ…仁義くん泣いてた (卒業式のボロ泣きはお互い様のはずですが、からかうように笑って言いました)
        (二言三言続くけれどぎこちなく空く会話の間。話すべき事に近寄らなければならないと思いつつも、お互い踏み込もうとしない不毛な足踏み)
        ……… (逆光で判り辛かったものの、仁義の顔をしっかりと見れば、ハンカチを持った手をそっと彼の口の端に当てて) 最後まで喧嘩してきたの?
        -- 2012-05-06 (日) 18:46:47
      • ありがとう。キルミも泣いていた。(含羞みの一つも無く、それを受け容れる。あのシーンで泣くのは当然だと胸を張る)
        (微笑みを浮かべて、然しその唇の隙間を呼吸が上滑りして吹き抜けていく)
        (言葉が不完全燃焼して燻り頭をやきもきさせてくれ、急かそうと息を早める度に鼓動は無闇に早くなり焦る)
        (いっその事このまま何も言わず、二人で校舎と共に屋上へ焼き付けば良いのにと、阿呆な考えすら浮かび始めて)
        (ハンカチが近づいて来るのにも気づかず、柔らかで細やかな繊維の感触を頬に受ける。キョトンとした)
        (また蕁麻疹を出させてしまいやすまいかと、身を引こうなぞと考えもしたが、躰はやっぱり動かぬままに日和見である)
        …………喧嘩じゃナイ。単に……意地と言うか、勝負と言うか、兎も角、友情を確かめあってきただけだ。
        お前はそういうの嫌うだろうが、俺は、これ以外の方法をあんまり知らない。だから、今だって言い倦ねてるんだ。
        (目的地ははっきりしているのに、方向音痴だからたどり着かないわけだ。地図もコンパスもなく、頼りは上天の月と携えた刀だけで、北極星の見つけ方も知らない)
        (要するに鈍い。自覚していながらも直らない。悪徳だなと俺自身で、厭になる) -- 仁義 2012-05-06 (日) 21:30:44
      • ほんとに。なんであんなに楽しそうに友達に武器振り回せるんだか
        (声は嫌悪感ではなく、やれやれしょうがない人達だなぁという感じの諦観や呆れの色。共感はしませんが止める事も出来まいと最近は思うようになりました)
        (無論自分が持ちかけられたら、やだと短く断りますが。僅かに血の着いたハンカチを仕舞うと、夕日に少し目を細めて仁義を見上げます)
        (その金髪は一日の名残りを受けていよいよ燃える様に輝きますが顔は少し痩せたようでした。表情をほぐして小首をかしげ)
        それじゃあ私が教えることになるのかな、他のやり方 (まずは、キルミから一歩)
        -- 2012-05-06 (日) 21:51:17
      • (窶れた理由は運命の重さで、余りの重量に耐えかねて、熨されてしまったと言うところだろう。そこには俺も関与している)
        (居た堪れない。先月からずっと答えは違っていないのだから、さっさと言ってしまえば胃の“もたれ”だって薄れたように思う)
        ……嫌だ。(然し、一歩引く。つまらない意地張りで、踏み出された一歩はにべもなく、帳けしにされる)
        四ツ足歩きで、あんよは上手なんぞやられて納得なんかいくものか。俺は、俺のやり方で、全部伝える。
        銃や剣を介してなら雄弁だが、こうして口だけになると俺は木訥だから、飾り立てた麗句なんて出ようはずもない。
        期待するな。期待するなよ。(言い終えると、往生際悪く、屋上をうろうろして逡巡しはじめる) -- 仁義 2012-05-06 (日) 22:38:46
      • あ、はい。ハイ…
        (笑顔を作ってみたけど眉尻が下がりました。ああ間違えた、やっぱり上手く出来ないんだな自分と、仁義にかかればキルミの心は簡単にぐらぐら揺れます)
        (消沈した気持ちを外に出さないように勤めて頭の中だけで呟く。いつも勝手に期待して勝手に傷ついて、それを見せてごめんね。ごめんなさい。と)
        (沈む夕日に焦がされる心。ただの赤が眺めるだけで、何故こんなに胸が締め付けられるのでしょう)
        (一日というものの死だからなのか、単に家を追われる自分の立ち位置のせいか)
        (そんなことを思いながら待ちますが。長い。時計で測ったわけでは無いけれど、予想したテンポを外れて続く彼のうろうろ)
        (そのうちさっき落ちた気も浮かび上がり、仁義が何かこう別のもの、うろうろしすぎて動物園の動物の様に見えてきます)
        (キルミもそこそこタフになってきたのかもしれません。腰を据えて待とうと、夕日が沈み切るまでの時間でも数える事にしました)
        -- 2012-05-06 (日) 23:16:49
      • (一歩ごとに日没の一度が傾くぐらいに歩く速度は緩慢で、そよ風よりもなお悪く、その歩みに指向性というものが存在しない)
        (海原へ小舟を浮かべて波立つ流れに乗って目的地を目指すような悠長さに溢れている)
        (愚直に切り込むのは慣れている。それが最も有効ならば躇う事も無い)
        (《神祇之霊》は何も答えては呉れず、左眼にある意思も全く黙りこくったままだ。すっかり、弱ってしまう)
        (孤立無援とはこの事で、俺はこのまま裸一貫でキルミと向きあわねばならぬらしい。それはとても勇気のいる事に思える)
        (言葉同士の関わりあいに刀を出すなど言語道断で、いつでも共に在った力は無い。とても心細く感じられた)

        (橙色を湛えていた太陽も、いつしか色は真っ赤に染まる。地平にすれすれで蠢く輝く円形は、南中地点にあるよりずっと大きく見える)
        (殆ど沈んでしまった昼間の光。東の空は藍色に染まり、西の空では赤のスペクトルが広げられている)
        (藍色の空に一際輝く一番星を見つけた。日が落ちきる前に、太陽を背にして、キルミへ向く)
        世界樹の頂上でお前は俺に向かって言ったろう。「星になったら見つけてくれるか」と。そして、俺は否と答えた。
        この屋上に来た時もそうで、俺はキルミを見つけられず、お前が顔を出して漸くそれに気がつく事が出来た。
        きっと、キルミが汽車を乗り継いで数駅先まで行ったなら、黙って行ってしまったなら、俺は見付ける事が出来無い。
        草叢で失くし物をしたかのように、すぐさま見失ってしまうだろう。つまり、それほどに鈍いし聡くもないんだ。
        (言葉は暗澹とした澱を潜ませて、夜の帳にも似て、陰を落としてゆくばかり)離れたらそれで、一生涯離れ離れだ。
        だけど。(数歩寄り、キルミの手の傍まで自分の右掌を近づけて止める)手を繋ぐ事も出来無い。
        でも、そうなったらきっと、酷く悲しいんだ。とても、寂しくなる。寒くて耐えられそうもなくなる。
        触れ合えなくても、傍に居て欲しい。だから手の代りに言葉で繋がせてくれ。(「ああ、恥ずかしい事を言おうとしているな」)
        (頬に熱が騰りすぎて、心は一部分どこか冷めたように自分を見守る。言ってしまえばいいのに、唇が痺れた気分だ)
        あの、要するに。一生、ずっと傍に居て欲しい。片時も離れずに。あの、好きだから。そのために。うん……。
        (口元がぎこちなくなる。格好がつかない。顔をそむけて、表情の作り直しをしたい) -- 仁義 2012-05-07 (月) 00:01:25
      •  (離れたら今生の別れ。改めて噛み締め想像すれば、絶望の握力で心臓を握り締められるような言葉です)
         (そう、あの時も。飛空挺で管を巻いてる仁義を世界樹に誘ったのも、ちょっとしたきっかけから思わぬほどに寂しい想像に触れてしまったから)
         (自分の居ない世界で彼のなんでもない声が、想いが自分に投げかけられたら。生きて積み重なる思い出の隅で、キルミの事などすり潰れ砕けて手に取られなくなってしまったら)
         (誰にも言わなかった想いなど存在しなかったも一緒だと、温度の生まれない辛い想像から逃れるように。心と身体に熱を持たせる彼の所へ行き、姿を映し、声を引き出したのです)
         (脳は追憶と平行して目の前の姿と声を受け止めます。夕焼けが赤だけ置いていったような顔なのは仁義と合わせてキルミも同じなのでしょう)
         (何の力に頼る事もなく、彼自身が一生懸命に心を紡いだ言葉。本当の気持ちだけで綴られたソネット。段々とスマートさに欠けていっても、それを愛さずにはいられません)
         (好きだから。好きだから。好きだから。何度でも聞きたい。彼の低音で、照れた声色で、緊張しすぎて強張ってしまっている顔で。唇で触れ合った唇が好きだからという形に動くのを)
         (もっともっとずっと見ていたい聞いていたい。キルミの狭い頭蓋骨の中でそんな感情の奔流が波音すら立てて巡るようでした)
         (背骨が痺れ、胸に拭えない甘さが広がり立ち眩みを覚えます。はしっと仁義の服を掴んで身体を支えました)
         (目を閉じて噛み締めるように眉をしかめると、搾り出すような声) う
        生まれて初めて男子に好きって言われました…初めて好きな人に好きって言われた…
        初めて私のことを全部知った人に、それでも好きって 初めて言われました… うれしいよう…っ ぅれっ、し、よっ………っィ
         (感情の処理が追いつきません。仁義の肩に額を押し付けて、泣いてるのか喘いでいるのかわからない呼吸でキルミは喋ります)
        おなか痛くなるくらいっ、悩んだけど、家のことっ人のことっ、でも今っ、今ね、いまっは、全部きみだけ、全部仁義のことだけなの
        きみに言われたことが嬉しいって気持ちだけ、わーって全部頭の中…
         (あの夜の様に。力の限り、仁義の服を掴み。頭でも言葉でもありがとうと好きを繰り返して感情の沸騰が収まるのを待つのでした)

        ねえ
         (手など繋いでいません。ただ仁義の背中に着いて行きます。何度か迎えの者と鉢合わせそうになってルートを変え、養成校の敷地内をまず出ようと歩きながら)
         (潜めた声で仁義が振り返るまでキルミはただ、ねえ、とだけ呼びかけました)
        これからは仁義ー、と仁義くんー。どっちがいい? どっちが、好き?
         (こんな状況なのに、表情は満たされた落ち着きを持ち、痩せた頬は感情の分赤みが指していて)
        -- 2012-05-07 (月) 01:12:28
      • (この世の全ては創造神の手遊びに過ぎない。あやとりにも似て、運命は好き勝手に綾取られ、千切れ、悲痛にほどけてゆく)
        (神の掌が性悪なのは、屋上に居る二人共が良く知っていて、良く経験していた)
        (この言葉は冗談でも嘘でも誇張でもない。目を凝らして人生をつぎこんでも、きっと俺はキルミをすぐに見失う)
        (そして二度と逢えなくなる。俺の掌は温もりを得る術を失い、それでなくとも今現在、指先すらも触れられないでいる)
        (運命の檻の鉄格子は頑丈に、俺達を拘束する。思うように動けないまま、互いを見つめ合う事しかできない)
        (けれども声は届くだろう。隙間を抜けて風に乗せて、心まで触れ合える。この憶測は正しいのだと、キルミの反応で知れた)

        (なんだか恐ろしく気恥ずかしいと言うか、気後れをするのだ。服へ縋り付く女の子と言うのはこうまで心を擽るものなのか)
        (運命と因果と宿命に身を締め付けられて育った、こんな俺の「好き」なんて一言が、キルミを“こう”した)
        (「刄る」しか出来ぬと泣き言を、自分の耳に胼胝が出来るほど繰り返し繰り返しほざいていたこの口が、)
        (ただの一言「好き」と呟いただけで、表現をし得ないぐらい“こう”なる。もう、どうして良いのか解らなくなって、)
        (心臓が浮かれて、頬が熱くて、口元が本当にだらしなく緩むから、これはきっと、俺が嬉しいのだろう)
        えっと……。(思考が桜模様の小径を、千鳥足で歩む。どこまでも、今の俺は正常でない。恥ずかしいやら、照れるやらで、)
        (胸元に縋り付いて小鳥のように遮二無二の愛を囀るキルミに対して、どうしてよいのやら全く解らない)
        あのな、俺も、人生の中で格別に嬉しいから……。きっと、この時を思い出して、ずっと、キルミに好きって、言う。
        だから、これからもずっと、今の、全部忘れて嬉しいって気持ちが、キルミの中でずっと続くから、安心しろな。
        (今迄、断えること無く、不安に苛まれ続け、諦観に慣れるほど、絶望に呑まれ続けたのだから)
        (この瞬間ぐらいは意地の悪い神様だって見逃してくれると思う。けれど、抱締めたりはできないから、キルミが収まるまでとてもうずうずした) -- 仁義 2012-05-09 (水) 22:16:21
    • このぶんだと、武道場方面に降りる階段でも待ち伏せを喰らってそうだな。しかし、手勢を多く用意したもんだ。
      (「きっと、“ぐずる”と思ったんだろうな。神様に欺かれた大馬鹿め。俺の目の前で存分にぐずらせて、どころか、かっ攫ってやったわ」)
      (芸は身を助けるとはまさしく文字通りで、他ならぬ“武芸”である居合の勘は、一度有頂天まで浮かれた頭でも冴え渡る)
      (緩やかで確かな敵意を向けられては、その匂いを嗅ぎつけて別の道を探す。時に教室の窓の張り出しを伝って歩くなど、)
      (ホームグラウンドである事を最大限に活かして、あらゆる手管で追手を躱す。気分が良かった)
      ……なんだ!?(察知できずにいた“迎えの者”でも居たのかと、いちどきに顔まで憔悴して振り返る)
      (色を失いながら振り向いた俺とは全く対称的に、キルミの肌には朝焼けの様に爽やかな赤みが差していた)
      (急激に恥ずかしくなる。色々と、思い出せば赤面ものの事を随分言った気がする。にべもなく、視線を戻した)
      仁義。(短く、それでも十分に伝わる声の大きさで言って、早足で歩き出す。今の顔は、だらしないのでちょっと見られたくない)
      あと。落ち着いたら、言いたい事が一つあるから。憶えておいてくれ。(また、前方に敵意のある気配を感じる……)

      (語るに及ばず、裏門も正門も連中に固められている事だろう。あちらも“生”を得るので必死なのだ)
      (ところで、寮の裏手の西側に少し行くと、塀の低い場所が一箇所だけある)
      (要するに、消灯時間を過ぎた後も遊び足りない悪ガキ共の浅知恵も、役に立つ事があると言うわけだ。そこへ辿り着き、息をつく)
      流石に、この学園へのお客様がたもここは知らないよな。あははは。……とりあえず、追ってくるのはまいたみたいだけど。
      キルミはウサン先生の授業覚えてるか?(塀をぺしぺし叩きながら。低いと言っても、割かし高い) -- 仁義 2012-05-09 (水) 22:27:42
      • (恐ろしく目立つ長い金髪は束ねて丸めてパーカーのフードの中に)
        (気を抜くとすっとろいけれど、基礎体力・運動神経はキルミですら四年間で鍛えられて多少無茶な道にもついて行けてます)
        ハイ、仁義♡ (返事はハートが飛んでいました。なんだろうまだ何か嬉しいことがあるのかな、期待する脳内もハート柄)
        (完全にお花畑手前の脳みその小娘のおかげで、仁義の集中力は逆に引き締まったかもしれません。俺が何とかしなきゃと。ご苦労様です)

        知らないんじゃないかな〜、私も手紙に学校のこと書くの途中で止めちゃったし。返事、一回しか来なかったんだもん…
        (どうも使いの者達は数は居てもここの構造や、消滅時間なども把握していないようでした)
        (下見や恫喝など必要無し。御館様とやらは、キルミが帰ってこないはずがないと確信していたのでしょうか。なるほど父親です、娘の事はよく知っているのですね)
        (ただ娘の見聞きしたもの、娘を取り巻くものに関してはとんと興味が無いのが仇となりました。全てを捨てる出会いがあるなどとは想像の外か)
        (彼もまた、運命を操る者ではなく運命に飲まれる人間の一人でしかなかったのかもしれません)
        覚えてますとも! 大成功だったでしょ? (嘘です。一回目は大失敗) 私が飛ぶ?
        -- 2012-05-09 (水) 23:30:30
      • そうか。(「もう少し、“娘”へ目を向けていたらあるいは、勘付いてここへ人を遣れたのかもな」)
        (“生贄”へ目を光らすのには余念が無かった癖をして、“娘”にはお飾りのお人形と埃を被せていた。そのツケが、栄華の陥落だ)
        (逡巡もうしろめたさも感じず、少々いい気味だと思う。報いだ。けれど、少しも口には出さずにおいた)
        (四つ経年して色褪せた塀を望む。学内で喃々と安全を享受していられた平穏にも、この塀の功績が幾分か含まれている)
        (現在に至るまで殆ど意識を向けなかった塀なんぞにも、最期になればこうして感慨深く見守る事が出来る)
        (が、それはそれとして)……なら良し!(思い返し、思い当たり、一々ボケに反応している暇は無いと言わんばかりの快活な笑顔を返す)
        俺が台になる。忘れ物はあるか? あっても、二度と取りには戻れない。この学生生活の終止符が、この塀だ。
        覚悟はいいか。(塀の傍に寄り、構える)あ、上は向かないからナ。 -- 仁義 2012-05-10 (木) 01:01:14
      • 忘れ物…
         (振り返れば二人を見守るように佇んでいる、別れに向けて宵闇のヴェールを纏いだした校舎)
         (聖歌を歌った教会。一人で遊んだ体育館。始まりと終わりと、他にもたくさんの出来事が詰まった講堂。授業でへとへとになったグラウンド)
         (友達と会話を重ねた教室。成長を刻み不調を癒した保健室。レコードに囲まれて時を忘れた部室。皆の第二の家だった寮の部屋々々)
         (人生の中で一番濃密な四年間だったかもしれません。これから生きる先で、これほどたくさんの人達と同じ事で笑い涙するとは思えない若いキルミでした)
         (思い出を数えだしたら夜が明けてしまいそうです。感謝の心が涙は引っ込めてくれたので、フードを下ろして姿勢を正すと深々と校舎に頭を下げるのでした)
        OKない! あっても今は身軽な方がいいの。あ、覚悟はあるある、あります
         (ポキポキッと指を鳴らして…片手しか鳴らない。助走分離れると)
        別に見てもいいですよ? うろたえて潰れたりしなければ!

         (そして駆けました。そんなにかっこ悪い下着は穿いてないしそもそもだいぶ暗くなってきたのだし、気にするもんかと振り払うように力を込めて大地を蹴って)
        はっッ
         (そして跳びました。自分の全てを預けるように、信頼と親愛を靴裏に乗せて躊躇い無く踏み込んで。空に伸ばした手の先にはいつか見た星)
         (一番星を掠めた指先は塀に届きます。養成校の最後の部分がキルミを支えてくれました。夜と影に隠されてしまいそうな下着の色はパステルブルー)

        仁義、ハイ
         (登りきって塀の上から伸ばされた手はちゃっかり手袋をはめています。救いを求めた手が今は逆に仁義に差し伸べられて)
         (その目はもう校舎を見やることなく、涙に暮れることもなく、微笑んで仁義だけを見つめて) さっきの告白忘れませんけど
        手ならこうやって、繋げるからね。繋いでね
        -- 2012-05-10 (木) 01:44:18
      • (校舎から覗く灯りが、まるで最期のまばたきを終えるように消えてゆく。数多の思い出も宵闇に眠り、全ては心の中に息づく)
        (同じ人々と同じ場所で同じ思いを抱えて、二度と邂逅できない。その瞬間に、過ごした思い出はいっそうの輝きを湛える)
        (もう誰にも手に入らない思い出が、瞼の裏側へ焼き付いて、掌の底へ血の熱となって流れている。振り返らない。手を握りしめて開いた)
        来い!!(靴底を踏み台にさせて、背筋に力を籠めて、全身に伝わる確かな質料を噛み締める。跳ね上げて、目を瞑った)
        (手応えだけを頼りにして、意地でも上は見なかった。漸く、声が聞こえて瞼の帳を上げる)…………。
        (差し出された掌には手袋が嵌められていて、きっと、「素肌で触れ合いたい」とか贅沢を言うと台無しになりそうな台詞が来る)
        (いまは分厚い手袋越しぐらいが丁度いいと言う、神様からのやっかみだろう。馬に蹴られて死んでしまえばいい)
        おう。(けれどもとても嬉しい。塀の僅かな取っ掛りに足をかけて、片手はキルミの掌を握る。思い出したのは、世界樹の頂上での事だった)
        (そうして、幾つかの、最期の思い出をこの場所に刻みこむと、二人で塀の向こう側に降り立った)
        (胎盤を切って、一人きりでこの世の空気を肺に入れたその時の思いが胸腔から湧き上がってくる)
        (20年と少しの時を隔てて、生まれ変る心地がして、人生で最初の孤独を憶えて泣き叫んだ時とは対称の、二人の笑顔を感じていた) -- 仁義 2012-05-10 (木) 02:06:10
  • PHASE 2
    最終的に御家に帰って「儀式」で私は成るの。その儀式のための勉強をしていたときにね…
    • コロリ、って感じでこぼれた疑問からたどりついた。ふふ、子供の頃の発想
      なぜ儀式をするのか・なぜあの土地のあの家の立ってる場所なのか?…そうでなければいけないから、ってすごい簡単だよね。原理の解明じゃありません
      じゃあ儀式をしなかったら?そもそもあの場所に二度と戻らなかったら?それに神様と取引を交わしたのは誰?…って考えていったらね…
       (浮かび上がっていくとても単純な運命の切り替え機)…まあ、かなりの部分は憶測だし…おおまけにおまけで五分、ってとこかな…

       (早って言葉を発しようとする仁義を押しとどめるようにはっきりと、しかし優しい声で)
      仁義くん。あなたの優しさって、どこまで届く?あなたの裾野は、何かの区切りがあるのかな…?
       (投げかけが相手の中で実を結ぶのを少し待ち、言いたい事の意味するものやなんぞという仁義の戸惑いの中、キルミの話はまだ続くようです)
      -- 2012-04-13 (金) 01:14:48
      • (「儀式」耳を澄まして聴けば、否応なく心が戦慄して小さくなって仕舞う。その言葉自体が、己にとっては呪いなのだ)
        (「嗚呼、識っている」“体感”したのだから云える。気紛れな神様へ贄を出すには、沢山の手順を踏んで儀式を成立させねばならない)
        (力など殆ど無秩序なのだ。太陽光線だって、全体にばら撒かれているだけで、一点だけに恵みを与えるでもない)
        (儀式はその力を収束させるレンズの役割を果たす。こうして、論理的に考えてもキルミの発言には肯定ける所がある)
        ……じゃあっ。(声で遮られる。そうすると、浮かんできた希望もナリを潜めて、胸の奥で静かに息づく)
        大切な人々全てにまで。温もりを感じられる、大切な人達のために。俺の手の届かない所には、届かない。
        (これだけは確かな事だ。反響した言葉を耳から喫むと、腑にまで楽に染みてゆく。恐らく、この力で成す事は純粋なそれのみ)
        (続いて、耳を傾ける) -- 仁義 2012-04-13 (金) 01:51:05
      • 私はこの神様の恩恵で生きてきました(全て根元から砕いて欲しく。自分を納得させようとする最後の抵抗の様に)
        子供の頃から心地良い暖かさと柔らかさのベッドに寝て、美味しいものを食べて、綺麗で上等な服を着て(人身御供で神の繰り糸を駆使したことが罪だというのなら)
        学費の心配をせずいい学校に通って、やりたいって言えばお稽古事も何でもやらせてもらえました(自分も等しくその罪を啜って育まれたのです、と)
        私と家族を満たす財、加護の土地の恵みで育ち暮らしてきたんです。そして今となってはエヴァーグレイスは拡大し続けて

        …家族の思い出を一つ話しましょうか
         (取引は神の望むものを用意して粗雑手荒に扱う事は許されない。だからキルミの父は、鉄格子や鞭などではなく見えない錠前をかけました)
        御館様…父に、お前が守っているんだよって。誇りを持ちなさいって。工場・社員寮を一望できる社屋の頂上から、優しく言ってもらえたことがあります
         (ピアノのコンクールの五位にはまるで興味を示さなかった父からもらった、肩に置かれる温もりのある手と暖かい言葉。回想の空は夕焼け)
         (政経体育頭脳美術。兄弟達とのせめぎあいでことごとくへし折られた自尊心に最後に残された誇らしい役目。大きな使命)
         (そう育てたのか、神代の力にそうさせたのか。自身に先に起こる事を満足に理解できる頃には、今度は新しく芽生えている慈悲の心。博愛の心)
        仁義くんが怒ってくれるのはわかります。でもね御家はもう何も知らないたくさんの従業員の生活を支えているの
        貧しさから脱してようやく結婚したばかりの人や、病気の親を支えている人、子供が生まれたばかりの家庭…
        うちは誰でも雇います。脛に傷があろうと障害で満足に働けなかろうと。低所得に苦しむ人でも、並のお給金を保証しているから

         (キルミの父からすればはした金です。単なる装置にかかる必要経費という程度の支出でしょう)
         (それでも。キルミは。優しく育ちました)今の無茶苦茶な経営なら、神様が力を貸さなければ急速にエヴァーグレイスは破滅すると思う
        それでは最後のお時間です。優しくありたいと決めた仁義くんは。直接は見えないからというような人たちを手にかけるような真似が果たして出来ますか
        私のために
         (そこには彼女の家族も含まれます。財産も故郷も何もかも。最後と言った苦問は、唐突にランプの明かりが完全に消えて闇と共に投げられました)
        -- 2012-04-13 (金) 01:44:03
      • (両手を広げて大きく振っても誰にも気づかれないぐらい深い闇が窓の外へ広がっている)
        (声帯が裂ける程激しい言葉を投げ掛けても、全部呑み込まれてしまいそうな深い闇が窓の外へ広がっている)
        (洋灯の明かりの薄絹も闇の中へするりと溶け落ちて、瞬きも目線も口元も見えない深い闇が部屋へ満たされている)
        (闇は肺の中にまで流れこんで吐息までを闇に染めて、闇の中で呼吸を見えなくしてしまう)

        (逡巡は限りなく長く続いた。暮れなずむ夕闇が幽かに届く時間から数えて、どれだけ経ったのかもはや知れない)
        (時の流れの砂粒さえも闇に染まって溶け落ちて、見えなくなって仕舞ったのだろう)
        (海の深層にある摂氏三度の水の流れであるかのように、考えのうしおはゆったりゆっくり動いて、心を回遊する)

        (製られた、ガラスケースの陽溜まりの中でキルミは過ごしていたと言う。輝かしい陽光を浴びていたのだと言う)
        (養成校の学び舎で笑顔を浮かべていたキルミは鳥籠から離れた雲雀ではまるでなく、そのガラス越しに皆を見ていた剥製だ)
        (神の負い目を擁いたままに、背重く肩重く荷を抱えて、皆と歩いていたらしい)

        (キルミはまるで白い淡雪。身の回りに起こる事を受け容れて、その色に染まり、冷たくともどこか煖かい)
        (朝陽を望む事は適わず、その光にて溶け落ちる儚きもの。はかなくとも、生きようとしていたもの)
        (下衆のお父上はその雪へ、善意の雫を垂らしたならば、容易にそれを身の裡へ溶け込まして、自分の一部にしてしまうのだと、)
        (全部解っていたらしい。そうして、その雫はキルミの中でどんどん大きくなって、凍り付き、地面へ根付く霜を張る)
        (怨めしい。それは最大限の効果をあげて、キルミが抱えるものは“幾千幾万の人々の幸福”という大きなものになってしまった)

        (一方通行の階段を沢山の人々が登り、頂上から降りられないままに、階段は重みに撓んでしまって、今にも崩れそうなのだ)
        (ただの一言で、俺の指先一つで押せば、それが最後のひと押しとなり、容易く崩れ落ちて瓦礫だけが残る事だろう)
        (人を愛するただそれだけのために、魂裂かれ身を切るような決断を迫られる。抱擁すれば髪の先まで血に塗れうる呪われた運命だ)
        (狂おしい。深い夜半に弦月をじっと見遣ると、それが天へ浮かぶ立体であると知れる。その意味を呑み込むと、)
        (今度はその巨大な石くれがここへ落ちてきやすまいかという、慄然とした恐怖が胸に湧き上がる)
        (初めてその感覚を知った時のように、俺は慄いている。キルミが遙かなる月の向うに居る気すらするのだ)
        (闇は全ての輪郭を嘗め取って、消してしまっている。自分すらも闇に混ざった状態で、俺は深く深く考えへ潜ってゆく)

        (底意地の悪い地神への怨みばかりが募る。悪行をはたらき人を創つける禍津神ならば、それを討てば平穏が戻るだろうよ)
        (けれど、この神が与えるのは豊饒であり、その代償をたった一人の小娘が拒めば、それは硝子の塔の崩壊を意味する)
        (理解してそれをやるのだろう。受入れれば存在は儚く消える、拒んでも大きな傷を残して、逃げる事を許さない)

        (瓦落多の感情が一杯心へ溜まってゆくから、一度引っ繰り返してしまう。音無き呼吸が、闇を動かした)
        (豊饒を享受して幸せな生活を営む人々へ、視点を反転させ向けてみる)
        (その人々の幸せの理由をキルミだけが背負う必要など、どこにあるのだろう。そんなもの、ありはしない)
        (ごきょうだいは大層優秀なそうだ。キルミが劣等感を縫い付けられるくらいには、優秀であるらしい)
        (放蕩した頭脳をお持ちの父親は、自業自得せりだ。やったぶんだけ跳ね返るそれだけの事だ。ならば家族は気にせずとも良い)
        (けれどどうだろう。職員の皆様方は、その豊饒を享けとって、へらへら笑っているなら良いが、障害を抱えた人々はどうか)
        (知ってそうするのなら、こちらもまた自業自得である。放逐されて、また新たな場所を探せと突っ撥ねても良い)
        (“何も知らない”と。それでは、炎天下に放り出された蚯も同じく、訳も解らぬままに干乾びてゆくのみ)
        (功罪の功が、俺の意識を揺るがす。鬩ぎ合う。そんな幸せを奪ってもよいのか)

        (もう、この胸は裂けてしまいそうだ)
        (「好いた者の幸せを願う事がそんなに悪い事なのか」)
        (「そんなにも罪を被せて、地の底で俺にどんな罰を与えようというのか」)
        (「『産まれてきてはいけない存在なのだ』と、暗に伝えようとでもしているのか」)
        (神の歪みと軋みが俺の身に圧し掛かる。誰かを擁くためにある右手には俺の産れが、左手にはキルミの宿命が)
        (もう、このまま圧潰してしまいそうだ)
        (裡側から破裂して、外側から潰されて、この身と心はだんだんと、奥へ、闇へ、呑み込まれる)
        (左眼の奥が痛み、声なく囁きかけてくる。右眼の炉の火が、ここで膝をついてはいけないと、身へ熱を入れてくる)
        (血で塗られた黒鞘が鳴動している。神祇之恩の刀身が、この闇の中で尚も純白を保っている)
        (心の奥に居る支えてくれた人達が、斃れて潰れて泣き叫び、ぐちゃぐちゃになりそうな俺を、未だ支えてくれている)

        はぁー…………はっ、う、あう……。う、ぇえぇ……ぐっ……。(涙がだくだく、瞼の後ろから流れてくる)
        (嗚咽は続く。苦くて熱い、灼け切った鉄を口に含んで、咀嚼しているかのように、辛さが込み上げてくる)
        うっ、ぐっ……ゔぅ……あ、う…………。(ぼろぼろと、止まりはしない。正しさを徹すのだ。俺が選んで、一歩を踏み出すのだ)
        (この学舎で、俺はそれが出来るようになった。だから、きっと、この辛さを乗り越えるために、ここまで俺は歩んだのだ)
        (立ち上がり、胸が一杯になるまで闇を吸い込む。最後の迷いを断ち切るために、唇を強く噛み締めた)
        お前、キル、ミの、キルミが死んで、成り立つ幸せなんて、全部まぼろしだ!!
        そのいつわりの幸せの上に立ってる人達は、みんなかわいそうだ!!

        そんな、悪いまぼろしは全部消えてしまえ!!!
        (何度も何度も躓いて、膝を打ち臑を打ち、この狭い部屋で沢山の傷を作りながら、足を踏みしめてキルミの傍に寄って)
        (無遠慮にその肌へ触れ、頬を見つけて強く手を添えて、肩を強く掴み、口付けをした)
        (互いの睫毛が触れ合っても、何も見えない深い深い闇の中で、この唇に確かな熱を感じた) -- 仁義 2012-04-13 (金) 19:53:49
      • -- 2012-04-17 (火) 03:10:11
      • (闇の中に獣が居る。姿の消えた嗚咽と息遣いがキルミにはそう聞こえました。獣は苦しんでいるのでしょうか)
        (でも獣は涙を流さないはず。ウミガメの涙は体内の塩分調整に過ぎないと知った時、キルミはウミガメが神聖な行為の化身からただの獣になるのを自分の中に感じました)
        (心の震えを身体の外に零してしまう、他者に魂の色を晒してしまう行為が、どうやら人と獣を分かつのだと、いつごろ悟ったのかは思い出せません)
        (獣は涙を流さない。なれば、迫るそれは獣ではないのでしょうか。けれども本人が語った、神ではあるのでしょうか)
        (例えばその二つで残酷なのはどちらなのでしょう。関係の無い考えは闇を相手に紡がれて、わからないそれが無骨な音を立てて近づいてきてもただ待っていられます)
        -- 2012-04-17 (火) 03:10:44

      • (触れ合う肌と唇から生まれる、幾本もの細い針で刺されるような蕁麻疹の前兆。なんだかそれは、自分が投げ出そうとしている人々の嘆きと苦しみが突き刺さっているようだなと思いました)
        (視覚が遮断された世界で究極の緊張と集中力が四感をアンテナの様に尖らせます。普段なら拾えないほど微かな、傷ついた肌からの分泌物の匂い。微かな血液臭)
        (それで知る、触れ合っても一方的に痛みを受けない自身の身体を叱責したかのような仁義)
        (唇で相手を探りながら、キルミも仁義の口に歯を立てました。破れたそこから二人の粘膜の間に広がる、鉄と塩で出来た同じ味。神でも獣でも、人でも変わらなかった。血の味)
        (キルミが怪物以外をこうして自分の身体で傷つけるのは初めてです。仁義がキルミの為に血を吐く思いで縁無き無辜の人々を断とうとした「傷つける痛み」に重ねたのかもしれません)
        (あるいは。いつも言葉では傷つけ合っていた自覚はありましたが、肉体が触れれば一方的に自分が傷ついていた事を後ろめたく感じていたか)
        (唇を噛んだけれど、その身体を抱き返し、指先はありったけの力で彼の服を握ります。苦しみを散らす為に痛みの慰めを与える。こんな行為しか今仁義に返せないなんて)
        (それは罅割れをハンカチで拭うが如く空しい、あまりにも小さな絆創膏。ただ、0ではないというだけです)
        (あるべき力は持たされず、知らない力ばかり持たされている。思うように生きようとするだけの、なんと生き難い事でしょう)
        -- 2012-04-17 (火) 03:11:38
    • ……………。
        (今まで生きてきた道のり。定めの役目。背負ったもの。全てを幻だと言い放たれても、怒りや劣等感は湧き上がりませんでした)
        (それどころか、今まで自分を形作っていたものがさらりと溶けて流れていく感覚は何なのでしょう)
        (ありえないほど奇跡的に高く詰み上がった砂の城を突き崩すような、力強く自分を引き寄せた仁義の手と泣き言葉。それを受けてキルミの血染めの唇からは、吐息と言葉)

      生きたい 私生きたいよ
      全てを知ってそれでも生きていいと言ってくれるなら
        (ついに開封されるキルミの奥の底。何故あの時、望みは生きたいではなく愛されたいだったのか。何故激情を迸らせるほど同情は拒絶したのか)
        (それがこの、人の手には余るほど集まり育ってしまった因果の、愛ほど想われなければ立ち上がれない重さだったのです)
        (同情の人が無辜を含むこの重さに負けないでしょうか。例え重さに折れずとも、憐憫で無辜を踏みにじって与えられた命に、キルミはどんな味を感じて生きていけたでしょうか)
        (生きていい理由が見出せない。全てを投げ打つエゴが持てない。心からの声を上げる勇気が持てない。心と身体はおろか魂すらも脆弱に感じてしまうほどの、未来に対する無力感・無気力)
        (自分にも相手にも、かわいそうだから、では踏み込むのを許せない深い沼のその淵で、闇で満たされた湖面を見つめながら夢想した日々)
        (自分がまだ知らないもの。愛ならば? 楽園から追い出された後も人類が食すことを許された果実。世界でたった一人、自分を欲しいと言ってくれるなら)
        (家族でも弱き人々でもない、キルミの運命が流す血の養に依っていないのに、得るものは痛みなのに、それでも手を伸ばしてくれる。世界でひとり君だけがと)
      あなたが私と一緒に汚れてくれるなら…
        (因果の罪と血に四つの手が浸されていきます。例え幻想の恵みと言われても、一度与えたものを奪う事に心が痛みます。本当にのっぴきならぬ状況に追い込まれる者も出るでしょう)
        (しかし目の前の男は知らない花を闇雲に蹴散らそうとはしませんでした。割れたガラスの散らばった花の野を靴を脱いで分け入って、棘のある花を素手で摘み取る。そんな人)
        (自分と一緒に苦しみに浸ってくれるのに、それでもと、それを踏み越えて言ってくれる。似ているかと思えば相反していて、似てない部分はキルミよりもっと強くて…ああ)
        (月並みだけれどしょうがない、有史から変えようの無い事実は気恥ずかしくても繰り返すしかありません)
        (愛が勇気をくれます。失う勇気、斬る勇気、台無しにする勇気、晒す勇気、求める勇気。叫ぶ勇気。違う自分になる勇気) 仁義……………

      私生きたい、生きたいっ、生きたィいっ!!!
      まだ生きたいの…生きたいのぉっ……
        (肌が離れて停滞し始めた蕁麻疹の顔が仁義の肩に伏せられました。染み込んでいく涙)
        (諦める幕引きの様にしめやかなものではなく、魂の欠片の様にぼたぼたと止まらない涙)
      助けて…助けて…っ…助けてください仁義っ……助けて仁義っ………私、家に、ィ、帰りたくないよっ………………
        (連れ去って 彼方へ どこか 遠く 亜其処でも此処でも無い場所へ)
      -- 2012-04-17 (火) 03:13:03
      • (硝子じみた空気は無機質に冷たい。気体のまま凍りづけになってしまったかのように、自分等を動かず包み込んでいる)
        (微かな身動ぎもなく、血の雫が流れてゆく痛みを感じた。損われた水滴が流れてゆく。血の、甘き死の薫りが鼻を擽る)
        (キルミの下顎の犬歯が唇へ刺さり、傷つける側に伴う返り血の痛みへ、手当をするように慰めを与えてくれたらしい)
        (二人きりの空間に通う赤い熱が、味蕾から伝わる。傷を舐めあうではなく、傷をつけあう。なんだか痛くて煖かい)
        (生命の振動が、音叉のように共鳴して響きあい、暖かさを伝え合い、指先にぬくもりを与える)
        (鼓動が血の流れによって伝わってゆくようで、俺の存在の根源が流れこむようで、こうしているとなぜだか安心を覚え、)
        (この、痛みを伴う愛に悲愴を感じはしない。こんなに煖かいなら存外悪くない。頬を伝った涙はもう乾いて、薄らかな跡だけを残していた)
        (キルミの頬に浮かぶ蕁麻疹の様相だって、俺が彼女に触れられた証なのだから、愛おしくもある)

        (奉げ物になる義務を、キルミは課せられた。植わり芽を出した種は、花咲くあたりで根本から苅られて、神饌として供えられるのだと)
        (恵みを享ける権利が、キルミの父へ与えられた。寄生木の根の如く、その恵みは広くその蔦を巡らせて、多くを抱き込んだ)
        (さて、神様が定めた義務と権利は、この文面通りなのだろうか?)
        (着眼すべき点は、焦点がずれて実像と虚像を同時に結んでいるところ。義務を課せられる人と、権利を与えられる人が違う)
        (娘は父親の所有物ではない。父親には権利のほかに、「娘を神様へ御供する義務」が課せられているのだ)
        (その反対に、キルミにも権利がある。「父から課せられた義務を突っ撥ねてもよい」という権利がある)
        (父親から子に転嫁された義務なんて、その程度のものでしかない。神様が哭こうが喚こうが、やっかみをかけてこようがそれまでだ)

        (そんな単純な一本線は容易く拗れる。幻想の恵みを享ける無辜の人々が、父親と一蓮托生の身にあるからだ)
        (紅葉苺を啄ばむ雲雀が居たとして、そこに差し込む陽光にはなんら疑問を懐きもするまい)
        (そのように、豊饒の享受を無意識にしている人々に罪もその意識もない。誰が彼らを責められよう。キルミにだってその権利はない)
        (けれど、キルミが義務を放棄して彼らが割を食ったとして、誰がキルミを責められようか。誰にその権利があろうか)

        (“生きたい”なんて純粋な願いに、彼らの生活の瓦解が付随してきただけだ。勝手に、くっついてきただけだ)
        (“生きたい”なんて純粋な願いに、キルミの死が勝手に付随してきたのと同じ話でしかない)
        (両天秤にそれぞれを置いても、どちらの皿が下がるかなど、決められよう筈もない。どちらも同じなのだから)
        (けれど、命の温もりを孕んだ尊い涙が肩口に落ちてきて、こんな熱を感じたらキルミを軽んじる事など出来はしない)
        (引き替えだ。“キルミの死”を払えば“万人の安寧”が保たれるなんて契約書は俺がこの手で引き破ろう)
        (引き替えだ。“万人の安寧”を代価にして“キルミの命”を買い受ける。そんな傲慢があるかと声高に騒ぐのならば責めればいい)
        (この世に産れたばかりのキルミに突然降って湧いた生贄としての義務が、神様から与えられた不運だとするのなら)
        (突然に今迄あった生活を剥奪される災難も、神様から与えられた不運なのだから。それでも八つ当たりがしたいなら好きにすればいい)
        (それぐらいツケにしても、潤んだ声や柔らかい肌や暖かい魂を、この手に留め置けるのなら、受ける覚悟はある)

        (肩に臥せられた頭。金色の楽浪と称しても差支えのないぐらいに、柔らかで優雅な髪の毛を手櫛でくしずいてやる)
        (まさか髪の毛に蕁麻疹は出ないだろう。撫でれば、頭皮に出るかもしれないが、これぐらいは許されても良いはずだ)
        (胸が透いた。こうする事で、ずっとキルミを苦しめていた神様とやらを出し抜いてやれた気がする。ガキ臭い児戯だが、それで十分だ)
        ずっと、それが聴きたかった。安心しろ、キルミ。お前は死ぬまでずっと、生きられる。俺がそうする。何があっても守ってやるから。
        (「歯の浮く台詞じゃないか」恐れずに、これぐらい向こう見ずが言える。孤独な身の上では絶対に口に出せない、見栄っ張りな言葉だ)
        (誰かと一緒に居る覚悟をする事が、こんなに爽やかな心地である事を知らなかった。水面へ浮かび上がったかのようだ)
        (抱締めず、さりとて、遠からず。触れ合いにかすったようなこの距離で、水平線に延う薄雲を朝陽が照らして赤くするのを窓から見ていた) -- 仁義 2012-04-28 (土) 09:03:06

    •  (すれ違う野良犬が持っていた骨のような運命に付き合わせ、散々我がままと愚痴に塗れさせて苦しめてしまいました)
       (だからキルミも、ようやっとだけど自分の骨肉で出来た鎖を血を流しながら断ち切ろうと。幸せを得る為に他者とぶつかり、欠けたり傷が付いたりする世界に眼を向けます)
       (ガラスケースで綺麗なもので綺麗に育てられたホムンクルスが、そんな外の当たり前の残酷な世界へ踏み出そうとする今)
      …ねえ、もう言ってもいいのかな。いいんだよね。いいよね
       (そういえば抗えぬ激情の川の中で一抹の冷静な部分が想った事がありました)
      あのね…
       (悪いではなく、かわいそうだと言った彼が…  す  き  で  す )
                                   好きです
      -- 2012-04-17 (火) 03:13:52
      • (人生の道が山あり谷ありなのは、世界の誰でも同じ事だけれど、標高や海抜に涸れ川の様子や深度なんて、それこそ人に拠るものだろう)
        (素手で岩肌を掴んで、拠り所もなく爪を割り肌を裂き血を流して、肩が外れそうになりながら、漸くそこから這い上がれたわけだ)
        (キルミの人生の出発地点にあった、神の創りし深淵の谷底は、俺が手を差し伸べた事で崩落を誘発した)
        (元々無かった谷は瓦礫に埋まり、谷をかよっていた川は塞がれて、その水へ縋っていた人々は乾く)
        (これは決めた事だ。人々は、運が良くて水にありつけていて、それが無くなったのだと諦めて貰うより他はない)
        (埋まった谷の先には、元々有ったキルミの人生が広がっている。あるのは、地平線と晴天の青空だろう。そこを歩むのだ)

        (この心情を噛み締めていると、嘆きとも悲しみとも色を違えた、押し殺したような、秘めたるような、蕾の声を耳にする)
        ? いいんじゃないか?(相槌を打つも、その正体が何か知れぬままだ。夜も明けて顕わになった、思いとは)
        (心臓が数秒間動きを止めた。引き締まった筋肉のボクサーが、ストレートを胸に強く強く打ち込んだイメージが頭に描かれる)
        (止まっていた心臓が動き始めて、躰が活動を再開した矢先に、俺の後方に位置していたソファへ飛び込んだ)
        (首が厭な音を立てた。精神が狂騒を始めていて、考えの方向が定まらない)
        ……あ、あのっ。それ、す、それって…………今、答え、欲しい、の、か?(目の周りが熱い。目が瞑れないのに、視点がどこかへ行こうとする) -- 仁義 2012-04-28 (土) 09:25:15
      • キ、キスだってしたのに、ィい今さらだねその反応っ…。うー、もっと綺麗な顔のときに言いたかった…
         (闇にひっそりと忍んでいた行為を朝日に赤裸々に晒すと気恥ずかしい。血と涙と蕁麻疹の顔を隠すようにハンカチを当てるけれど)
         (ソファの仁義を見下ろすキルミの目元も、朝焼けよりも情熱的に染まっています。髪の中に隠れた耳もきっと真っ赤でしょう)
         (自身の恋愛感情に疎かったのだからいつから?などと聞かれても困ります。自覚できた事は、一人の時も誰と居る時も自然に仁義を想っていたくらいでしょうか)
         (彼の低音で並べられる言葉がいつも自分の鼓動を特別なものにさせると気づいた時も、驚きや照れより、ふわふわした静かに不思議な気持ちでした)
         (それからは視界に居れば一挙一動を目で追い、居なければ想像し。誰にも言わない空想の中では色んな事を言わせてみたり…これは、恥ずかしいですね)
        いっいーよ別に!? 今そんな、今すぐとかなくてもっ…も、盛り上がってポロッと言っちゃったけど、うー、ううぅ〜 (怪人ハンカチ女、後ろを向く)
        ………まだ、一ヶ月あるから、ゆっくり考えて…? 今はまだ、言わないで (一ヶ月とは学生の時間、すなわち子供の時間の終わり。卒業の時期)
         (人生に影響を与える重い決断です。冷静になってしまったりひょんな事で心は変わる時がある、決意は水物であると、キルミは自身を通して痛感していました)
         (今は再びユキヤに全てを吐露した後の心境に似ています。いいのです。例えやはりそうなったとしても、今度こそ誰を恨む事も無く先へ進める)
         (土壇場で二つの結実、どちらが降ってきてもきっと受け止められるでしょう)
        -- 2012-04-28 (土) 13:37:49
      • (鋭い目付きの朝陽が俺たちを見遣る。こんな静かな朝に狂騒した二人だから、よく目に入った事だろう)
        (片や生瘡を作って百面相をしているし、片や蕁麻疹を浮かべているのに頬に赤みをさしている)
        (とても人に見せられた代物じゃない。今すぐ窓際まで駆け出して、カーテンを閉めてしまいたかった)
        (窓越しの太陽は無遠慮なままに容赦なく部屋を照らす。突然に、甘美な悪夢から現実へ跳ね起きたようで、実感が掌から湧いてきた)
        (不躾に触れた手指の先から、絹の様に繊細で柔らかな肌の感触が立ち戻ってくる。唇の震えには、もはや意識を向ける事さえ躊躇する有様だ)

        (ファルがいつか「自分の片割れを見つけた気がする」とフラウの事を称していた。有触れた表現をするとパズルの破片とでも言おうか)
        (俺はずっと“ぶれ”ていて、自分の形も定まらなかったからピンと来なかったけれど、こうしていると何故だか)
        (絶対に手放してはいけない俺の片割れなのだと、キルミを心で渇望していて、ようやっと理解できてしまう)
        (さりとて、それで円く収まる筈も無い。歪曲した複雑なかたちのピースは、嵌め込むのにも一苦労と言うわけだ)
        (互いが互いを歪まして、一つに収まる。キルミの棘を取り除くまで、俺等は完成する事も無い)

        (そも、誰かを好く等が俺に許されるとは思っていなかった。因果の神は目敏くそれを見つけて、糾弾するに決まっている)
        (そんな自嘲的な浮いた考えは裏付けされて仕舞った。誰かへ自然に好意を擁いて、それを鶺鴒に気付かされるような、綺麗なものではなかった)
        (この愛は痛みを伴う。それどころか血に濡れて肉に彩られ魂の怨嗟を耳にして、まぼろしの苦悶に怯える日々が続くだろう)
        (あの接吻は心のままに、正直になってみたまでだ。眼の前にある障害物へ厭気が差して、蹴散らして純粋になってやったのだ)
        (だけれどあの瞬間とこれから先の人生全体では、愛の相場が違う。何も無ければ今すぐにだって抱き締めてずっとそうしていたろうに)
        (もやもやする。俺の人生はまるで、悪い運命にいつでも先回りをされているようだと、拗ねてみたくなる)

        (罪も過去も涙に濯われて、心は真っ白に、躰は真っ更になれるとゆうのなら、俺は今すぐ枯れるまで大泣きをする)
        (現実がそうもいかないのが腹立たしい。ソファから腰を上げて軽く伸びをして、洋袴の膝あたりを握りしめた)
        わかった。(果実はもう熟している。「もっといい人が見つかるのでは」なぞていのいい逃げ口上は存在しない)
        (手の届かない高い場所から、嘲りつつ俺等を見下ろすあの果実は屹度甘い筈だ)
        (玄関口まで背を向けて歩く。どうも、眼だけまだ夢を見ていて、空気の色が普段と違って見える)
        (ドアノブに手を掛け、未だ夜も明け切らない西空へ歩み出した)……あ。(ドアを半開きにして立ち止まる)
        あのな、キルミ。その顔も綺麗だから、安心していい。(後ろ手にドアを締め、言い逃げをして走って帰った) -- 仁義 2012-04-30 (月) 20:23:42
      • (離れていく背中すら切なくなります。煙を上げるだけだった心は完全に火が点いてしまったのですね。なのに)
        (…喧嘩した後に仲直りで渋々謝って、去り際に叩く憎まれ口。そんなまるで悪ガキの照れ隠しのような仁義の言い逃げにキルミの口は動くけれど頭がついていきません)
        …! っ…! ……ッ!!
        バカ、バカッ、ばーーーーーーか! 綺麗とかかわいいとか言ってりゃ女子が喜ぶと思うなぁ! 浅はか! 安直ーく!
        (あんまり知的さを感じさせない怒りの叫びは仁義ではなくドアが代わりに聞いてくれました。叫べば息は荒くなり、けれど心臓の急行はそれとは関係無しのもの)
        (濡らしたハンカチで蕁麻疹を冷やします。熱い熱い顔に二月の水分はうってつけでたまりません)
        (やはり好きな人の前では綺麗でいたかった女心など、仁義が慮れるはずも無く。けれどキルミは喜びも感じていました)
        (それはどんな姿でも美しいなどと歯の浮くような台詞がではなく、臆することなく流すことなくそう言った仁義の心遣いにです)
        (まだキルミの全て包むには淡く青いものの、包容力。彼が示した気遣い、思い遣りがまるで人肌の温もりのようでした)
        (着替えもせずにベッドに横たわると、指でなぞるように一夜で起きた行為を反芻します。悶えたり歓喜に震えたり胸に広がる甘さにため息をついたり)
        (そして最後にとっておいた先に進む為に踏みつけ置いていかなければならないものを想い、腹の底まで重さを感じる苦味と向き合うのでした)
        -- 2012-04-30 (月) 21:10:25
  • PHASE 1
    ……。((KnockKnock)ノックの音で誰か解る音の粗雑さって考えものだと想いませんか) -- 仁義 2012-04-11 (水) 23:13:34
    • 巻き藁じゃないんだからそんな音(開けてにっこり。今日は少し大人っぽい黒のスラックスに白いセーター。何とはいわないけど相変わらずでかい)
      かけて(見慣れた制服やセーラーを脱げば、お茶を入れる後ろ姿もさすがにもう少女ではありません)
      -- 2012-04-11 (水) 23:29:40
      • (仕合に臨むのよりも幾分か余計に気が張っていたのだ。中指の付け根で敲くと、これが存外大きく響いて自分でも驚いた)
        (ちょうど一年を於いてこの部屋を訪ねる事になるとはなんの因果か。デジャヴを救うため東奔西走していたのも昔の話だ)
        (模様替えが少し成されたか。あと一月だけの付き合いであるためか、内装がさっぱりして視界が滑らかに通るように思える)
        (詰る処それは気を逸らす箇所が少ないという事であり、この部屋は限りなく二人きりであるという事。腰掛けた)
        ん。(唖の様だと思わないか。どうも憮然とばかりしたまま、この部屋へ踏み込み発した音はそれ一つのみである) -- 仁義 2012-04-11 (水) 23:56:08
      • 春前のきびしい時期です。部屋寒くないよね?
        (年齢にばらけはありますが、この学び舎で過ごすうちに少年少女の時を終えて、迫った卒業が多様な意味でのものとなる生徒も多いでしょう)
        (二人の忌み名や宿命や未熟さ以外の共通点は年齢。他愛ないものです。世界樹の葉の茶を出すと向かい合った席につきました)
        さて仁義くん。あなたは神様に縁が?
        -- 2012-04-12 (木) 00:11:05
      • (寒暖が織り交ぜられる季節だ。白へ紅を一滴落とせばそれが引き立ち、スイカに塩の論理と同じく、それは寒さを飾り立てる)
        (木枯らしも凍りつくこの季節は、春めく気配を地の底へ感じる明るいものでもある。この心の底にあるこもごもはまたそれと同じ)
        (さておき、暖められた大気は十分にこの身を包む。空気をよく含んだ綿を太陽に当てて、それへ顔を埋めた心地良さだ)
        問題ない。(湯気がブラウン運動をして踊りながら空気へ混ざる。そこへ懐かしい薫りを感じて、まず喫った)
        (世界樹のあの、瑞々しくて爽やかで生命の濫れる、大樹を顕現させた薫りがそのままに伝わってきた。心も落ち着く)
        いかにもその通り。己は半人神だ。……さてキルミ。お前も神様に縁が?
        (決して愉快でない、足元に這いずる黒い蛇の様な、過去の運命を、冗談めかして語り投げ合う) -- 仁義 2012-04-12 (木) 02:08:01
      • (話の腰を折らずにただじっと、時折短く相槌を打ちながら聞きました)
        (誕生前と幼少期の血塗られた仁義の人生など、運命を背負ったとはいえ平穏に過ごしてきたキルミの完全の想像の外の話)
        (息を呑んで聞き入り、冗談めかされても重く、どんな顔をすればいいのかわかりませんでした)
        (けれどもその宿命の骨子を知ることで、何か取り付かれたように戦いへ飛び込んでいく仁義の姿に覚える不安が薄れた気がします)
        (未知ではなくなったから、というものでしょうか。暗くともそこに何があるかわかっていれば、おっかなびっくり踏み出していけるから)
        ………ええ。縁というか、今もたぶん見られてるんです。さる、土地神様に…(暗くなっていた部屋にランプを一つだけ灯して。少し潤んだ目を擦ると語り始めました)
        -- 2012-04-12 (木) 04:15:31

      • (店も持てぬ冴えない旅商人だった父が、忘れ去られた荒野で神を掘り出した事。人と神に取引が交わされて神は再び地上に奉られました)
        (その神は父に店どころか、昇り竜が如き成功を与えなされた。父の主導で開拓が始まった荒野に乗り込んできた商売敵は、謎の不幸に見舞われ失脚が相次いだそうです)
        (中等教育もまともに受けていないキルミの父は、神の土地に腰をすえてありえない事象を恐れることなく次々と吸収、自分のものとして利用していき)
        (ついには国家の御用聞きとなるほどの…戦争は最高の売り手市場だと父は娘には投げかけたこともない喜色めいた声で笑ったといいます)
        少し不思議なんだよね…私はその神様の姿、実は見たこと無いの。見たこと無いんだけど、ありえないんです。そんなものがいない、なんて方が
        それほどエヴァーグレイスの内情は理解不能な状態なんだ。ライバル社とか、うちの真似したら潰れると思う。それくらい無茶苦茶。なのに、成功は終わらない
        取引したから律儀に守る。もともと商売の神様だったりしたのかなぁ?
        -- 2012-04-12 (木) 04:15:47

      • 前置きが長くてごめんね。その取引っていうのはね………(家の秘密を全て語ってきたのに、今さら明らかなる躊躇い)
        私、卒業したら……(言えばただでは済まないのは自分ではなく仁義です)
        家に帰ってですね…(口封じとかそういう類ではなく。彼に悪戯に苦悩を与え、ひょっとしてこれからの人生を変えてしまうかもしれない)
        全部神様のものになるんだ(濁した表現。駄目です、さあ)
        外へは出られないし誰か来てくれても会えない。たぶん何かを考えることも出来なくなる。もしかしたら残らないかも。何も

        あは、言っちゃうと一息だね(何故笑ったのか。自分が重い空気に耐えられなかったから)…耐えられませんでしたね、私
        黙って卒業すれば誰も知らないで、綺麗に綺麗な思い出になれたのにね。だめだねほんと。本当、だめだめ…
        (卒業して、仁義と離ればなれになって。元気でななどと最後に言葉を交わして)
        (それから時が過ぎて、いつか仁義がどこかでふと自分の事を思い出すかもしれない。もう存在しない自分に、生きてると疑わない体で心で何か声をかけてくれるかもしれない)
        (打ち明けてしまった、ひいてはあの日世界樹へ仁義を誘ってしまったのは、想像したそんな光景がとても寂しくてならなかったから)
        -- 2012-04-12 (木) 04:17:31
      • (話の焦点を二つに絞る。《神祇之霊》の事と、己が半神人だと曰う事だ。それが伝わり、後は孤児院に流れ着いたと云えばいい)
        (多くは語らず、輪郭(エッジ)を摘み上げて言葉で彩ってゆく。本当に外郭だけ伝われば良いのだから、楽だった)
        (この学校でそれを克服したから、冗談も交えられる。話もそこそこに切り上げた。また、然る可き時に深く話せば良い)
        (己も己で、海溝の深淵を覗くように、抜け出せぬ運命を背負いながら産れ、藻掻いて息苦しくて苦しんできたのだ)
        (光も届かない場所から、空さえ越えて駆け上がる。それが出来たのだからと、覚悟を決めて話を聞き出す)

        (窓の外へ茜色の薄闇が落ちて、ランプがちりちりと灯りになるのを見届ける。夕陽を小瓶へ掬い取ったような輝きだ)
        (言葉はいつでも透明に壁へ大気へと染みこんでゆく。しかし今宵の言葉ときたら、光へ翳を差してゆく)
        (神々は俺らを嘲け笑うために存在しているのではないだろうか。気紛れに力を振るい、歯車を逆回しだ)
        (“見えざる手”も神には不及、好き放題にされたと聞けば、底意地の悪さもよく解るというもの)
        (相槌に嫌悪感が混じる。慍り・瞋り・怒りの燃料が、心のどこかへ溜まってゆくのを感じる。遠慮なぞ、するものか)

        嫌だ。(曰く、瞠られている。結構な事だから、声を大にして、キルミの瞳を見ながら云う。その双眸へ乱れはない)
        (さあ、この「嫌だ」はこの学び舎で何度経験したか頒らぬ“覆水盆に返らず”だ。今回は、布で拭う事だってしてやるものか)
        (未だに迷いはしている。産れた頃から“名前”という形で縫い付けられた運命への慍りだと言うのだろうか、)
        (娘を簡単に神なんてよく解らないものへ差し出してしまう、軽率な父親への深い軽蔑と瞋りだと言うのだろうか、)
        (未だに手に残るこの“熱”を根刮ぎに奪おうとする神への大きな、烈火とした純然たる怒りなのだろうか) -- 仁義 2012-04-12 (木) 05:18:36
      • (ギリギリまで。ギリギリまで、想いに動けなかったのは全てこの為)
        (明かさずに付き合えば体を許さない別れるのが前提の女であり、明かせば相手は逃げていくか強い心労と重い未来を背負わせる事になる)
        (その想像がずっとキルミの恋心へ強烈なブレーキをかけてきました。兆しは幾度かあっても、今まで蕾はそのままで散っていたのです)
        強引だったり、はしたなかったりしてごめん、ごめんなさい。時間がね…時間が……なかったの…(目の潤みが増してきました)
        (恋愛を知らなすぎる心。憧れはあるのに自分からは決して動かない。世界樹へ誘った唐突な積極性。愛を執拗に知ろうと、教えようとした態度)
        (暗闇でパズルをするが如き不可解さを含む突飛なキルミの態度や行動は、根源という明かりがつけばピースがパチリパチリとはまっていきます)
        ユキヤとか…みんなに心を強くしてもらったのに耐え切れなかった…本当に私って弱いよ…つくづく、嫌になります

        (二人分には頼りない灯りは影を多く残して顔を浮かび上がらせます。コントラストの強い幻想的な部屋でキルミの目元で輝く、ランプの茜色に染められた雫)
        (泣き笑いのまま毀れるそれを拭う気力もなく、テーブルにパタパタと音が撒かれていきました)
        仁義くんはそういうこと言う…好きとか、そういうの抜きにしても…知ったら絶対そんな風に言う人だって私わかってた………
        だから言えなかったの
        -- 2012-04-12 (木) 05:49:45
      • 猫に追い詰められた鼠が、そのまま黙って潔く喰われてやるのが強さか?(響きが深い。覚悟ある声が耳へ滴る)
        冬に渡河する馬が、その水の冷たさに一切を放棄して流されて凍死してしまうのは、流れに添うた結果だと言うか?
        生きるためにひと咬みを、懸命なる藻掻きを。それのどこが弱い。生きて愛するのは、遍く生物の努めではないのか。
        強くなったから、生きようとしたのだ。「愛される」事をたったひとつ願ったのだ。……貴様の強さは、俺が保証する。
        (陰翳が強い。目元なぞ、殆ど翳に隠れて見えない。涙に潤むのも苦痛に歪むのも見えない。だけれど、熱を確かに感じる)
        …………じゃあ、“俺”が、どうして嫌なのか……整理つけて、言ってやろうか? 聴いてみろ。
        (煙る想いに思考を馳せて、纏め上げてゆく。これに似た経験がひとつ、最近に思い当る。すると、喉に閊えていたものが降りた)
        ……。(一しきり黙ると、またキルミの瞳を見る) -- 仁義 2012-04-12 (木) 08:34:34
      • (碧眼に灯る熱は今は…憎悪。強い言葉に鞭打たれて、キルミの中の冷たい懐刀がきらめきます)
        仁義くん本当に変わったんだね…生まれ変わって、一人だけすっきりしちゃってさ…
        人は運命の糸を手繰って生きてるって言ったじゃない。花は咲くために産まれるって言ったじゃない
        それって役目があるってことでしょ?私もみんなに必要とされてるんだよ?御館様に、家族に、執事メイドエヴァーグレイスの従業員商売相手!
        神様に砂かけられた同しで、私の役目とあなたの力と何が違うっていうの?言ってること、違うじゃないのよぉ…同じ声でさぁ…
        (ヒステリーにも力は無く、言葉尻は悲嘆にくれて消えていき。仁義に更なる覚悟を、純然たる奥底を求めてかつて貰った言葉を突きつけたのでした)
        …保証も何も。忘れてるんだろうけどこれはあなたがくれた強さなんだからね

        私。だから。生きて愛そうとしたわよ。今日まで生きて。それで、一時でも愛されればそれを抱いて立派に咲けたのにさ
        (まだもうひとつキルミの奥の奥。愛されたいという願いの本質は、あと一枚奥)私は最近の自分の変化、誘惑に負けたとしか思えません
        (悲嘆はなりを潜め、影の奥から硬い声が仁義を招きます)どうぞ言えばいいよ。嫌に到ったそれと、嫌ならどうするのか
        聞かせてみてよ人情仁義くん
        -- 2012-04-12 (木) 09:02:50
      • アーモンドのそれよろしく、炒られて喰らわれるために種は存在してるんじゃナイ。砂上の楼閣の根っこになって支えてやる必要がどこにある?
        死に花を咲かせてどうする? それは確かに咲くという役割を立派に果たしていようよ。だけれど、散って仕舞えなんて誰が言った?
        種には、花を咲かすだけじゃなくて、結実という役割がある。花を散らし、花弁を大地に腐して土となり、他者の礎となるのは間違っても実になるものじゃない。
        “明日を、日々をどう生きるか”を種花に擬えた喩え話の中で、明日が無いなんて哀し過ぎる。死は迎えるものであって、押し付けられるものじゃない……!
        (暖色を作り光で部屋を温めるランプの輝きも、キルミの瞳に反射すると、憎悪の金環色となって、容赦をかけず俺の肺腑へ鋭い光りを突き刺してくる)
        (燦々とした太陽も、月を経由すれば狂気すら呼ぶ魔性のものと変わってしまうのと同じく、真っ直ぐな言葉もそうして撥ね返って来る)
        (言葉遊びの戯れ合いで片付くのなら、こんなにも身に沁みる闇を抱えてはいない。深呼吸をすると、湿った光が鼻から胸へ溜まっていった)

        (闇は部屋の隅へ蹲る。すると、部屋の距離感も曖昧になるようで、壁や天井が取り払われたかのような心地が、俄かに頭へ広がってゆく)
        (音も声しか聴こえない孤独な世界。二人きりなのに、目の前に硝子布が一枚敷かれて、キルミとの距離が仕切られている気がするのだ)
        (硬質の声の塊が、その向こう側から響いてくる。こつ、こつと音を鳴らして、呼んでいるような気がするのは矢張り俺の己惚れかもしれない)
        下らない冗談の話。「レッドと付き合う事になりました〜」と。あの、非常に下らない、阿呆な話が切っ掛けだ。情けない事に。
        相手がレッドだから身近過ぎて逆にピンと来なかった。有耶無耶で全くなんにもかんにもよく解らなかった。(テーブルへ掌を置く)
        だけど、そんなどの馬の骨とも知れない、好き勝手やる痴れ者の神にお前が手折られる等と聞いた時、目の奥から火が出そうな位に嫌だった。
        ……もし、そうなったらと思うと、言い知れない位、苛立って、歯の髄の奥から苦味が涌くくらい、憎い。(右眼の奥底から焔の輝きが漏れ出している)
        (戦火の炉へ熱が入り、沸々とその底へ熱が広がり、闇暗の部屋の中で、ぼんやりと、憎々しげに輝いている。目が据わり、人懐こさの消えた殺意すら底へ揺蕩う)お前を渡したくない。
        その神を打ち殺してでも奪ってやりたい。それがもし適わないなら、この手でお前の咽喉を断ち切りたいぐらい、それぐらい、嫌だ……。 -- 仁義 2012-04-12 (木) 12:42:07
      • (無理やりキルミを表せば、先に実を結んだから花だけが散る…言葉の上でしか成り立たない、見立てとしては用を成していない死んでいる例えにしかなりません)
        (切実さが仁義の声ににじみ、よく喋る彼を見ていると、その眼の明かりが温もりを持って自分を照らしてくれているような気がします)
        (半分闇に浸ったそこから微笑む気配。明るいところで見ればそれは諦観と穏やかさを含んで見えたでしょう。雫はまだパタパタとテーブルに滴って)
        私だって奪われるなら仁義くんがよかった…
        ずっと傷つく事を避けてきた身体だけど、今なら…あなたになら、心臓を突き刺されても笑っていられる気がします…
        (一体何がキルミの救いを求める心を押しつぶそうとしているのか。魔術のような呪縛でもかけられているのでしょうか)
        (それの開示の予感が、チリチリと漠然とした感触で闇伝って手を伸ばしてきたように仁義の肌を泡立てていきます)

        二、三聞きたいと思ってました。仁義くんはこれから力をどう使っていくのかな。これから、人に対してどう生きていこうと思ってるのかな?
        (闇の奥からころころと転がってくる何か。テーブルにぱたりと倒れたそれは、あの時虚像の月を切り裂いたものではないけれど金貨)
        私を救いたい、とは最後の最後まで言わないで欲しい
        聞きたいですか
        (神をかわす方法を。答えれば最後の苦問をあげます、解くかどうか…心してよく悩んでね。そんな、思わぬ事をキルミは囁きました)
        -- 2012-04-12 (木) 19:03:45
      • (禍津神の視線を感じる。草叢の中から覗く、牙からだらだら毒液を垂らした蛇に、睨まれたような恐怖がある)
        (部屋の大気が流れて肌を撫でるだけで、闇を塗り込まれる思いだ。身震いをする。熱をこそげ取られるようだ)
        ……優しくありたい。力を遣うにも、人に対するにも、優しくな。(闇の底へ沈む俺を、すくい上げてくれた人達のように)
        (だけれど、先程キルミに投げ掛けた言葉は優しいものでありはしない。それは、未熟のせいなのだろうか)
        (意識して優しくあろうとは思わない。ただ、自然にしていれば、それで良いとも思うのだ。呼吸をして、落ち着ける)
        (金貨もまた洋灯の光にちりちり照らされている。それを差し出した主人は果たして何者であろうか)
        聞きたい。どうしても。……他の誰かではなく、俺だけが聞きたい……。(胸の奥が疼く。卓子へ乗せた手へ力が籠もる) -- 仁義 2012-04-13 (金) 00:47:37
  • 卒業おめでとう。そして、今までありがとう。俺からの最後のホワイトデーは、花見団子
    この4年間で俺の人生はきっと大きく変わった。みんなのおかげ
    ありがとう。本当に、本当にありがとう。……達者でな -- 2012-04-12 (木) 21:48:00
    • サツキくんだよね?ハイ、卒業おめでとー、ありがとうございまっす!いただきます(もぐちもぐち)
      私だって信じられないくらい変わったよ…夢みたいな四年間でした。…こちらこそお世話になりました 元気でね…!
      -- 2012-04-13 (金) 00:48:02
  •  Love me tender
    • //赤でいいじゃないですかかっこよかったのに!あと長くなったんで次で植え替えます@きるみ -- 2012-04-13 (金) 00:58:13
      • //いぇーすなのにゃ! そいえば、キルミは青なんだよね。ここでも全く噛みあってない。ここまでくると運命だナ……。 -- 2012-04-13 (金) 01:08:47
  •      Love me sweet
    • (画像は意識が戻った私の表情) -- 2012-04-12 (木) 03:29:51
      • //今夜はもう寝かせないぜ……あとはいごめんなさい寝てました。 -- 2012-04-12 (木) 03:56:39
      • //三時間くらいグーグーしてたから余裕!ぶちまいたけど最後の方だけ反応してくれればいいんですよ@きるみ -- 2012-04-12 (木) 04:26:03
      • //それで寝てちゃせわありませんよね(土下座) -- 2012-04-12 (木) 08:36:25
      • //いいんだ。それよりもうちのこはめんどくさいぞォー仁義ー!あと君の使う漢字ほんと読めないぞ仁義ィー!@きるみ -- 2012-04-12 (木) 09:05:28
      • //大丈夫、大丈夫やで。今から出先で書くさかいな。常用漢字しか使われへんようなるからな。(遠い目) -- 2012-04-12 (木) 11:46:16
      • //せっついたようですまない…。いざとなったらうさくん直伝忍法ここは別時間軸ー!ができなくもな…卒業式らへんでの態度・言動と卒業後の身の振りに関わるか…
        誰ですか卒業後即お迎え来るとか書いたあんぽんたんはさぁ!ごめん。でもこちらは延長戦スイッチONにしとくんでどうかゆっくりお昼お食べください@きるみ
        -- 2012-04-12 (木) 12:11:40
      • //気合があれば初期状態のIMEでだって難しい漢字を遣えるんだ! あ、この後返信できるタイミングはかなり遅れ! -- 2012-04-12 (木) 12:44:23
  •          Never let me go
  • (魔導リズムマシンをONにしてレコードをスクラッチ) -- 2012-04-07 (土) 16:20:04
    • (ノリノリで揺れるブロンド) -- 2012-04-07 (土) 16:20:42
      • LOOK INTO MY EVIL EYEZ SEE SOMETHIN' INSIDE 時代をも抱いて お前を殺めんばかりのMY MIND
        (見よ、この邪悪な眼を 何が見える 時代をも抱いて、お前を殺めんばかりの俺の欲望)

        凍るようなMY SPINE 囚われたまま災いからYOU WANNA RUN AWAY OR WANNA DIE?!
        (凍るような我が背筋 囚われたまま災いから お前は逃げるのか、死にたいのか?)

        今SADISTIC な愛に支配されて OH, THIS WORLD'S SO DAMN FINE
        (今、サディスティックな愛に支配されて ハッ、この世界は実に愉快だ)
        -- 2012-04-07 (土) 16:20:57
    • (鑑賞中) -- ポーリー 2012-04-07 (土) 16:35:02
      • (ぴたっと止まるMCのマネと踊り)………いつから見てた? -- 2012-04-07 (土) 16:38:11
      • INTO…のあたりかな…来月同行なのでやってきたわけだが -- ポーリー 2012-04-07 (土) 16:40:42
      • 最初じゃないですか…最初じゃないですか!ぎゃあああああああ
        はい、キルミ弱みを握られたので来月同行します…
        -- 2012-04-07 (土) 16:41:45
      • えっ、あれ弱みだったのか!めっちゃノリノリなんやな…と関西風に思いながら見ていたんだがなあ -- ポーリー 2012-04-07 (土) 16:42:28
      • 音楽はノった方が楽しいけど今のはだいぶ陶酔気味だったから…(あぎゃーと手で顔を覆っても耳が赤い) -- 2012-04-07 (土) 16:44:32
      • そういうものか、あんまり音楽は得意じゃなくってなあ…くっく、キルミーも可愛い所があるじゃないか -- ポーリー 2012-04-07 (土) 16:46:00
      • まー!?四年目!四年目!四年目でやっとかわいいところを発見したみたいに言った!おのろけ改めそこぬけポーリーくんになりなさい!(ムキー)
        情熱回復に討伐にしてたら養成校のみんなと全然組まなかったよ。みんな探検家護衛に流れてるのかな?
        -- 2012-04-07 (土) 16:50:46
      • キルミーには着替えを見られたり、ひどいマンドラゴラを作っているなあ…と言うイメージくらいしかなかったから…
        こうして見ればちゃんと可愛いものだと、な?
        探検が多いと思うが、討伐の時はほとんど組まなかった…探検にしたら毎日のように一人くらいは組むようになってなー、今月は死にかけたが -- ポーリー 2012-04-07 (土) 16:53:48
      • (曇る)ええ、ええ、友達はみんなカレシできましたよ…教室で机の上で踊るの見られたらモテたかな
        私も5/6が養成校、みたいなのが三ヶ月くらい続いたなぁ探検。怪我とか大丈夫ポーリーくん?
        -- 2012-04-07 (土) 17:00:35
      • 机の上はちょっと分からないな…そんなに曇らなくてもキルミーだっていい女じゃないか…誰かをこう、好きになってアプローチをして…であればその曇りも納得できるが
        それはすごいな…流石にそこまではなかったよ、ああ…ちょっとオーガに足をつかまれて、ヌンチャクのように振り回されたが軽傷で済んだよ -- ポーリー 2012-04-07 (土) 17:06:05
      • 誰しもがみんな人を自由に好きになれるわけじゃないんだよ(この話はおしまい、と曇りは微笑みました)
        人間タオル…それで軽傷なあたりさすがポーリーくんもエルフというか。あれエルフってなんだっけ…
        -- 2012-04-07 (土) 17:11:45
      • (ダーさんをキルミーに感じながら)
        エルフって言うのは…そういう分類の種族だろう、一口にエルフといっても水棲だったりするのも居るだろうし…「哺乳類」程度のくくりの認識でいいと思う -- ポーリー 2012-04-07 (土) 17:13:27
      • (猫耳の幻覚)じゃあポーリーくんはゴリラエルフ? -- 2012-04-07 (土) 17:16:10
      • (猫尻尾を進呈しつつ)いや、正義超エルフだ、通常の強度は80万パワー -- ポーリー 2012-04-07 (土) 17:17:31
      • いやらしい(ぺしん)エルフなのに牛丼一筋なんてそんな…あれポーリーくんていくつ? -- 2012-04-07 (土) 17:22:05
      • なぜ!?
        牛丼は食えんぞ、肉だからな…ええと、200と…少しだったと思うが、それがどうかしたか? -- ポーリー 2012-04-07 (土) 17:22:56
      • (耳は幻覚だから)いやぁ…カジュとジェネレーションギャップとか感じない?そういえばカジュも天使だから長生きするのかな
        人間なのでその辺少し気になったりします。養成校の四年間なんて、瞬きするような時間じゃないの?この先覚えててくれるのかなーって(両手で頬杖突ながら別に皮肉でもなくただの疑問)
        -- 2012-04-07 (土) 17:26:46
      • 世代はまあそこまでは…教えて貰う側って所かな、まだまだだ
        天使は長生きするそうだが御両親より俺の方が年上だと言う事で、ちょっと頭を抱えた
        それは覚えているさ…覚えているだろうからこそ臆病にもなる
        例えばキルミーも…そうだな、文化祭の事は覚えているかな?きっと覚えているだろう、たった数日でも濃密ならそれだけ記憶に残るのだから…
        4年もあればそれは十分なものだと思う、そりゃあまあ…うっかり講堂で先生の質問にあいずちを撃ったら教卓の上だったとかどうでもいい事は忘れてしまうかも知れんが -- ポーリー 2012-04-07 (土) 17:31:39
      • 娘の彼が自分より年上とかお父さんきっついだろうね〜。会話すごいギクシャクしそう、見られないのが残念です
        うんうん失敗ってみんなの反応も多いから鮮烈に焼きついてたりする…あああマンドラゴラ思い出した。飛びたい…(机にだれます)
        ラヴとかもさ、超越してる子じゃん。でもあの子、この四年間をすっごく覚えててくれそうな気がしない?だって変わったもんね、始めとは
        -- 2012-04-07 (土) 17:37:32
      • 異世界に居るっていうから出向く時はよっぽどだな…娘さんを下さいって…な
        あのマンドラゴラがキルミーの本性のようだとしたら…スケベが高いと言う事だろうか…?
        ラヴは俺よりもはるかに年上らしい、どれくらいかはわからんが…そうだなあ…いまや特別帰宅部のいい部長さ
        こう言っては悪いが生徒会長ほどの器はないかもしれない、みんなを束ねる王と言うより…アイドル?に近いのかもしれないな
        もしあるとすれば卒業後に最後の花見をするかもしれないくらいか・・・まあ、わからんがそうなったりょろしくな、さて修学旅行に備えて準備に入ってくるとするよ、またな -- ポーリー 2012-04-07 (土) 17:45:05
      • ス、スケベとか女子に言わないでくれる!?信じらんない…カジュにもそういうこと言うんですか!(ああなった理由はわかっているけど男子には絶対に説明できません)
        アイドルいいじゃないですか、へたな政治家よりみんなにお話聞かせられるんだよ。魔王…だっけ?ラヴ。魔界は、案外寂しいところだったのかもね
        お花見行きたいな〜〜〜、二回ともちゃんと行けなかったからな〜〜〜。ハーイ、またあとでねー。私も支度しなきゃだ、よし(しゃっきり)
        -- 2012-04-07 (土) 17:53:53
  • (手紙が届いた。クウィエースからのようだ)
    『キルミーへ
    とても素敵な曲をありがとう まるで水のように流れるような、そんな曲だったと感じました。
    私の涙、キレイかな でも泣いた時は涙で顔がくしゃくしゃになります… 落書きにすらならないから見ちゃダメ

    モウバ君とは上手く行ってるよ 最近見ない? 彼も相変わらず忙しいみたいだから、
    でも修学旅行には行くんだって その時にでもお話してあげてね』
    (メッセージの他に何か、ヘンな落書きが入っていた) -- 2012-04-07 (土) 12:31:28
    • (拝読中)うむうむ、うまくいってるなら何よリータ。修学旅行楽しみですね〜。わっ、すごい、貰っちゃっていいのかな!
      …クウィエースの泣き顔が見れるのはモウバくんだけなのねんふっふふふふ♡ はー、いいなぁ…
      -- 2012-04-07 (土) 13:32:27
  • 卒業後どうするかの進路調査の紙が配られた、街を出る、出ないの欄が一番上にあるのでそれを選べばいいらしい
    もちろん何をするかも()で記入できるようになっているが、特にない・面倒なら書かなくてもいいらしい -- 2012-04-07 (土) 10:00:23
    • …(悲しい顔でカリカリと記入しました)
      ・街を出る ○
      「実家に帰ります。そこで一生を過ごします。」
      -- 2012-04-07 (土) 10:06:36
  • 用事が無かったら人の家に遊びに来ちゃいけないのだろうか?いや、いけなくない (倒置して現れる)
    持て成してもらおうか、あ これ食べてみたかったお菓子だ たーべよ。 (勝手にあける) -- ユレイ 2012-04-06 (金) 21:57:44
    • 百姓の独り言は長いなあ!(百姓の独り言は長いなあ!)そんなドア開けっ放しの田舎の距離感で迫られてもたじたじですが…
      (口だけ言って即お茶を入れるツンデレの術)この間号泣して花瓶飛んでたけど平気だった?
      -- 2012-04-06 (金) 22:00:28
      • (お茶を噴出す)
        おめーどこで見てたんだよ!見透かされてるのは頭とか心じゃなくて壁かと錯覚するぜ!? -- ユレイ 2012-04-06 (金) 22:09:18
      • いや外まで聞こえてたから…結構な勢いで。なにかと思ったらなんか割れてたし
        とっさに乗り込もうかと思ったらもうショーくんの赤マントが見えたから私そのままムーンウォークで帰ったんだよね…うん
        -- 2012-04-06 (金) 22:12:41
      • (その場でうずくまる、小さいながらもそこまで騒ぎになるとは思ってなかった)
        あーもー 恥しくて死にそう… あいつの感覚がずれてて そのせいでちょっとひでーこと言われて 私がキレたっていうだけだよ
        (やり取りの中 その内容を詳しく聞いたなら、答えただろう。) -- ユレイ 2012-04-06 (金) 22:18:11
      • カップルならケンカくらいするんじゃない…?するの?したか(夫婦喧嘩も見たことないので知らない女子)
        (好奇心を隠しつつ大体聞きました)それはひどい。ほんとにひどい(試しに自分で想像してみたら死にたくなりました)
        う〜ん、男子って、好きなのに、あんまりどこがかわいいとか言わないみたいだね。イサもげんじゅうに具体的に言われたこと無いって言ってました
        -- 2012-04-06 (金) 22:27:06
      • 別に可愛いって口に出して言われなくたって良かったんだけど、可愛くなくても好きつー言葉が 私っていったい何なんだろうなーって。一番きたかな。
        はぁ…… ちげーんだ、何か告げ口してまわってるみたいで 格好悪くて いやだな。たぶん色々 かみ合ってなかったり
        私の言葉は、私が思ったことばっかりだろうから これだけ聞いて、あいつのこと幻滅したりは しないでくれな。 -- ユレイ 2012-04-06 (金) 22:33:32
      • あんまり酷い悪口にならなければ、私そういう話好きですよ。一人じゃ出来ないことだから
        幻滅というか呆れだけど、まあ、ハイ。でもな〜〜〜、そんなに難しいかな〜〜〜?ユレイのかわいいところなんて10行くらい普通に出そうだけどな〜
        (カップに口をつけながら考えて)きっとガウィンドくん、ユレイのこと見れないんだよ
        好きで好きだから恥ずかしくって直視できない、だから誰に向けて言ってるんだかわかんないこと言っちゃったんだね。照れ隠しがデッドボールになっちゃった
        泣きながら一塁に歩くユレイ。これノアならバットで殴りかかってたかもしれない
        -- 2012-04-06 (金) 22:40:01
      • (ノアの比喩に口に含んでたお茶をまた噴出しそうになりながらも何とか耐えて)
        あはは、十行は大げさだけどありがとな。私の友達は優しいやつばっかだなあ
        ほんと、あのデッドボールは痛かったけど 照れ隠しなら そんなの照れてんじゃねーバカ!って背中ひっぱたいたら 解決しそうで
        何で悩んでたんだろバカみてーって なりそうで いいな。 (少しだけ元気を取り戻した顔で、お茶を啜る) -- ユレイ 2012-04-06 (金) 22:52:26
      • でもいいと思うよぉ?彼の言葉で泣いたり笑ったりしたこと、素直に本人に伝えるのは。本当に自分を知ってもらいたいならさ
        見栄や照れ隠しでうやむやにして、同じこと繰り返すのも空しいでしょ?勇気を持つんなら、そういうときに持ちたいですね。喧嘩だけじゃなくて
        とおねえさん思いました(ふふん顔。そしてユレイがお茶を口に含むタイミングで)で、10行褒めていい?
        -- 2012-04-06 (金) 23:06:52
      • (むせる)
        な、なんでそうなる!10行ってあれだろ!



        見たいな感じだろ!ううん私そういうのわかっちゃう! -- ユレイ 2012-04-06 (金) 23:12:23










      • なら先月スイにやりました。ほらほらレアなTシャツ短パンのスイ(白い太腿全開。海での写真を見せます)
        -- 2012-04-06 (金) 23:41:52
      • (突然部屋の中だというのに強風を感じる、これが言霊なのか。)
        わー 日差しから守りたくなる白さだなあ。海綺麗ーってなんでだよ!明後日の方向に話が飛んでったなっ
        まーいいや元気でたしお菓子食べよっと (思い出したかのように、あけたお菓子を食べた。さんざ食べた そしてころあいを見て帰宅した) -- ユレイ 2012-04-06 (金) 23:54:01
      • えっ長い行見たいのかと思って…。スイの太腿で元気出すなんて現金ですね、報告します。でもすごくかわいいよね〜
        (元気が出たのならば何より。備蓄お菓子半分ほど食べられるまではそう思っていました。そんなに食べたってもう伸びないし育たないよって言ってあげようかと思いました)
        (まる)
        -- 2012-04-06 (金) 23:59:59
  • (n‘∀‘)η.。.:*・゜゚・*―二三☆ -- 2012-04-06 (金) 08:03:47
  • (n‘∀‘)η.。.:*・゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*―二三三☆ -- 2012-04-06 (金) 08:03:41
  • (n‘∀‘)η.*・゜゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*―二三三三☆ -- 2012-04-06 (金) 08:03:33
  • この前は何となく尻切れトンボみたいになってしまったので、改めて来たよーキルミー -- 鳳釵 2012-04-05 (木) 22:45:33
    • そして今度は足断ちバッタだ!はいさいホウサ。もうチューした? -- 2012-04-05 (木) 22:50:01
      • 何その視覚的に嫌なことになっちゃったバッタ!
        そしてなんでいきなりそういう質問なのー! -- 鳳釵 2012-04-05 (木) 22:50:48
      • 喧嘩は気合と先制パンチ…ふっふっふ(しゅっしゅっと下手なボクシングの真似) -- 2012-04-05 (木) 22:57:31
      • ううっ 先制されちゃあどうにもならない(掌で受け止めながら)
        え…えーっと…し、した、よ?(少し顔を赤らめて何故か疑問形) -- 鳳釵 2012-04-05 (木) 23:02:30
      • そ う で す か(隅っこで体育座り)東の人は貞淑って聞いてたのにアニマルだ… -- 2012-04-05 (木) 23:23:17
      • なんでいつの間にそんな隅っこにいってるの!? アニマルってどういうことー!
        いいじゃないいいじゃない したっていいじゃない(体育座りするキルミーの前に座って、床をぺちぺち) -- 鳳釵 2012-04-05 (木) 23:31:46
      • ご覧の通りホウサは結構迫られると拒めないゆるゆるなところあるからいいとしてですね(どこかへのカメラ目線で。無いけど)
        意外なのはランゾーくんかな〜って。硬派、ぶってるってわけでもないんだろうケド無骨というか、ちょっとこう、あんまり思い浮かばない姿かなって…
        …(想像中)!(想像中)…!(想像中。わああ…)
        -- 2012-04-05 (木) 23:36:25
      • そ、そんなことないもん! 拒否る時は拒否るもん!(ムキになってまた床をぺちぺち)
        う、うーん…普段のらんぞー君見てたらそういうもんかなぁ ってどこまで想像してるのキルミーは!? 現実以上のこと考えてるでしょっ -- 鳳釵 2012-04-05 (木) 23:46:18
      • うそだ絶対ホウサゆるゆるだよ…最初の相手が軽薄な男子だったら危うかったと思います。ランゾーくんえらい!
        (アーアーキコエナーイしながら)して、現実的なこととは?
        -- 2012-04-05 (木) 23:49:40
      • 私はそんな軟派な人は最初からお断りだもん! お姉ちゃんだったら斬り捨ててるもん!
        や、別に…それ以外のことは別に、無いよ? -- 鳳釵 2012-04-05 (木) 23:51:17
      • やだお姉ちゃんもこわい。怖いで思い出した、この間ね、ランゾーくん殴られたらしいじゃないですか。どうしたのか聞いても平気? -- 2012-04-05 (木) 23:54:46
      • へ? らんぞー君殴られたって…(いつも大体どこかで戦っているので、該当者が特定できず)えっと…誰に? -- 鳳釵 2012-04-06 (金) 00:03:27
      • えっ。会話の流れでてっきりホウサのドメスティックかと思ったんだけど。あれ? -- 2012-04-06 (金) 00:08:19
      • あ、私のことか! ああ…あれはその、私の勘違いというか何というか 別に家庭内暴力とかじゃなくてね
        簡単に言えば、らんぞー君が他の女性と仲睦まじくしていたように見えて思わず殴っちゃったんだけど、女性だと思っていたのは実はリーノ君だったりしてね -- 鳳釵 2012-04-06 (金) 00:10:42
      • なにその面白い話。そういえばノブくんがミニスカエロゲ顔大名になってたことがあったな〜、その辺か
        リーノくんだってわかったらランゾーくん死にたくなったんじゃないの
        しかし愛におぼれたり嫉妬したり、ホウサの女は中々に激しい…これが…女子力…!(無い女子慄く膝をつく)
        -- 2012-04-06 (金) 00:23:52
      • 何そのそっちも面白い話 ノブさんはどこまで色物になってしまうん?
        いや何か笑っていたよー あとリーノ君が色々とダメージ受けていたような そういえば何であんな恰好してたんだろ…(4月馬鹿という行事は当然知らず)
        これが…私の女子力! え、女子力ってそんなんだったっけ あとキルミー質問してすぐに落ち込むのは止めて! -- 鳳釵 2012-04-06 (金) 00:31:30
      • リーノくんもたまにわけのわかんないことするな…なんか一時期すごい凹んでたし
        自分では遊んでるつもりなんだけど最近情緒不安定なのかもしれません(起こされながら)
        -- 2012-04-06 (金) 00:37:06
      • それがリーノ君の売りなのかもしれないね(起こしながら)
        じょーちょふあんてーかー そういう時は何も考えられないくらい運動したり、ぐっすり眠れば少しは治るじゃないかな(治れ治れとキルミーの頭なでなで) -- 鳳釵 2012-04-06 (金) 00:39:51
      • (なでられる15cm差。ちょっと屈んで頭向けました)運動〜…苦手だしぃ。そんなに眠れないし。要は疲れればいいんです?
        そうだなぁ………魔法撃ちまくろうかな(ボソリ)
        -- 2012-04-06 (金) 00:52:11
      • (改めてキルミーでっかい! と思いながら、この大きさで体育座りかぁ…と先ほどの光景を思い出し)
        うん 疲れてクタクタになればぐっすり眠れるよーってうわわっ 待って待って それは私が帰った後にしてー!(逃げるように帰って行った) -- 鳳釵 2012-04-06 (金) 00:56:08
      • (ホウサが格闘系女子なのに小さいんですぅー!いいじゃないですかでかいのが隅っこで小さくなって。かわいい)
        でも魔法は体より頭が疲れるんだよね…何故だか体はいくら使っても疲れませんよ(ばいばーいと速い逃げ足を見送りました)
        -- 2012-04-06 (金) 01:20:59
  • 〜♪(ひまつぶしピアノ遊び) -- 2012-04-03 (火) 09:34:26
    • わー。(ピアノ遊び聞いてぱちぱち手を叩く) -- カイ 2012-04-05 (木) 00:36:53
      • (さらにその後ろでそっと拍手する) -- ミカエラ 2012-04-05 (木) 01:48:02
      • ぎゃあ!(私は夏フェスにかぶりついていました土下座。いやーほんとみんなすごいです)
        今カジュとシオンくんは選曲終えたので…カイくんのを取り掛かり中につき…もうしばしお待ちいただければありがたく…フェス超たのしい
        -- 2012-04-05 (木) 01:57:50
      • 催促とかじゃないから安心して欲しい。楽しいねフェス、いつも聞くのとは全然違う雰囲気の曲が多いから超楽しい! -- カイ 2012-04-05 (木) 02:07:23
      • かたじけない。ほんと、ラドナフィのand FOREVER...とかスイのザバダックとか中の人まで涙ぐむという珍事態を引き起こしてくれましたよ
        いやーみんな力入ってたなあ!すごいよ、私予想の三倍は楽しんだもの。バンシーがオチもつけてくれたしね。最高だったね!
        -- 2012-04-05 (木) 02:47:40
      • ラッドナフィはほんとよかったなぁ……叩き棒使うのも忘れちまったわ。あとスイな……あれは曲もすごい合ってて良かった。
        レッドの最後の歌とかもこう……卒業に向かっていく歌としていいというか、皆選曲が良くてよかった……。バンシーさんと仁義のコンビは鉄板だと思う。 -- カイ 2012-04-05 (木) 02:50:15
      • レッドくんの選曲は夏休み明けに卒業した気分になって間違って登校しない人が出るんじゃないかと思った。…うん、そうだね -- 2012-04-05 (木) 03:32:44
  • Starry Night -- 2012-04-03 (火) 09:14:25
    • -- 2012-04-03 (火) 09:15:04
      • (恨み辛み妬み嫉み歪み。自分だから、なおさら顔を背けたくなる異臭を放つ醜い恥じ入る部分)
        (見つめようとするとむかつきを覚える、ひどく擦り切れて脆弱になってしまった矮小な自我)
        (隠すように何枚も貼り重ねていた笑顔、態度、見せ掛けだけの綺麗)
        (それらの裏にはトゲが突き出ていて、キルミの柔らかい良心に突き刺して支えていました)
        (心の割れヒビは本音と建前。本音を溜めるのは未来への恐怖)
        (吐き出そうとしても、今まで作り上げた自分も惜しくて、それを守ろうと思うと誰にも黒い本音が言えません)
        (そうしてキルミは養成校へ来るまで、気の置けない友を作る事も、互いを映すことになる恋もしてきませんでした)
        (いつしか暗い部分は忘れ去り、一時期は自分でも善人であると思い込みは深刻に深まっていって)
        (そして齟齬の負担は心が全て受け止めてきました。光の差さない底の底、歪み潰れながら)
        -- 2012-04-03 (火) 09:17:53
    • -- 2012-04-03 (火) 09:15:29
      • (20年。生まれて初めて人に心を開け放ちました。抑えていたドアごと吹き飛ぶような爆発的な心の吐露)
        (膿は流れて、剥き出しの心を乗せた身体は今、爽やかな風が吹き抜ける窓。羽があれば飛べそうな気分です)
        (新しく空いた隙間には勇気を乗せたい。もう一度応援する気持ちや尊敬する気持ちを、汚れを拭いてから乗せたい)
        (窓を開けると星の降りそうな五月の夜)
        -- 2012-04-03 (火) 09:18:17
    • -- 2012-04-03 (火) 09:15:56
      •  ラディウスは掲示しました
          『運命は、志あるものを導き、志なきものをひきずってゆく。』
        ―無力で無能で引き摺られる犬のように生きてきた自分から変わりたいです。あなたの様に格好良くなりたいです。

         ユレイは言いました
          逃げたり諦めたりすんのは、誰だって一瞬ありゃできるんだから
        ―だから楽なんだね、一瞬のことだから。ユレイって学が無いって言うけど、頭の回転速いし素朴に聡いんだぁ。

         仁義は語りました
          花は咲き誇るために産れて種を落とす。人やものは運命の糸を頭の頂辺につけられて、それを手繰って生きているのだよ。
          お前はその名を捨てて生きてゆけるのか? ……何もかも棄てて真っ更なままに。

        ―私はまだ蕾、か。咲いて散るために生まれたのが私なら、私は私を辞めない。家業とか貴族とか、生まれた時から使命が決まってる人なんて、実は結構いるよね。

         雪弥は明かしました
          逃げたのは自分だ。いつだって追いかけて来るのも自分だ。そして傍に必ず居るのも自分だけなんだ
        ―あなたは私と似ていると言ってくれた。だから私もやり遂げるよ、自分で、一人で。人間のままでどれだけの事を受け止められるか、あなたに見せたかったな。
        -- 2012-04-03 (火) 09:20:05
    • -- 2012-04-03 (火) 09:16:54
      • (あと十月の自分。最後の時には悲鳴を上げずにいきたい。無力な自分が、思うだけで耐える力がこんなに強くなれると 示したい)
        (言葉をくれた皆に。すべてあなた達のおかげだと、見上げた星空に感謝を思いました)
        -- 2012-04-03 (火) 09:20:56
  • キルミちゃんも恋したいお年頃なのかい -- ノブナガ 2012-04-02 (月) 09:34:25
    • あ、ノブk誰。趣味とはいえすごい気合の入った女装だね…女子としてはしゃぐを通り越して遠巻きに見たくなります -- 2012-04-02 (月) 09:37:54
      • そんなドンびかれても困るし!?いやこれ性転換薬の効果でなー試して見たら何この美少女状態 -- ノブナガ? 2012-04-02 (月) 09:39:03
      • 商家の娘としては流通次第で猛烈なお金の匂いがするクスリだね。ナチュラル女子の立つ瀬が無いから私は阻止する側に立つけど
        恋愛、は………うん。私だって、一度くらい男の子を好きになってみたかったです。ただこればっかりは、しょうがないこともあるからしょうがないんだよ
        最近はその境地になれましたよ
        -- 2012-04-02 (月) 09:47:31
      • でもこれたまにばら撒かれたりするらしいな。この界隈マジで不思議
        むぅ、キルミちゃんはちょっと攻勢に出ればイケるとおもうんじゃがのう?肉食的になろうぜ!
        レッド君も似たようなこと言ってたけど、あきらめるにはまだ早い -- ノブナガ? 2012-04-02 (月) 09:51:47
      • そういえば昔撒かれたやつ使ってなかった。消費期限とか作用対象とか…気になるかも
        (少し困ったように笑って)あは、ありがとう。奥手、ってやつですかね!まあほら、家庭の事情とかもあるしね…許婚的な?みたいな?
        レッドくんか〜。なんていうかなぁ、そんなだから駄目なんだって言われるかもだけど
        自分を変えてまで、じゃなくてあるがままの自分を好きになってもらえたらその方が嬉しい、そういうプライドみたいなのもあると思うんです
        それに誰でもいいから!みたいに好きなんて言っても相手に失礼だと感じるんじゃないかな〜、レッドくんもグラムロックな見た目の割に誠実さはお飾りじゃあないし
        あとは…単に片思い中、とかさ。ノブくんにはあえて触れるかどうか迷う話題なのにえらいつっこんできたね
        -- 2012-04-02 (月) 10:02:31
      • 薬である以上まぁ期限がるんだろうなー。あんま気にせんかったが
        許婚?家庭の事情?わしからすればしったことかー!って感じかな!
        ああでもそれはわかるなー、あるがままの自分。キルミちゃんなら大丈夫だと思うけどなー。
        誰でもいいわけではないだろうけど、惚れたんなら当たって砕けるのもまた青春よ?片思いでも
        うん?なんで触れちゃまずいの? -- ノブナガ? 2012-04-02 (月) 10:09:42
      • いちゃいちゃしてるカップルが羨ましそうだから。杞憂みたいだからそれはもういいですね、はい
        えっとちょっと自分で言ったことなんだけど読み返したらなんか、イマイチな言葉だったんでもう一度言わせてください!
        あるがままの自分の件。例えばね、好きな人がいて、でも相手の好みと自分は違うみたいで、それならって息巻いて一生懸命努力してさ
        好きな人が好きになる人になれたとしまして。見事作り上げた自分て、それって一体誰なの?元と変わりすぎてしまったら
        これなら自分じゃなくても、誰でもよかったんじゃないの?自分「が」好かれてるって言えるの? って、空しくなくなっちゃいそうだなって思いました
        やだ長いわ…
        あーでね、実はちょっと前までしったことかー!しようとしてた!してたけど、色々考えて、役目を果たすのも大切なことだよねって
        思い付きじゃなくて、私なりに考えてそうなりました。それなのに寂しそうにしてたら見苦しかったかもしれない、ごめんなさい
        -- 2012-04-02 (月) 10:25:02
      • 羨ましいに決まってるじゃん!わしだっていちゃラブしたいっとそれは置いといて
        ふむ、なるほどのう。だけどその「変わる」事は悪いことなのか?
        好きな人に振り向いて欲しいと思う心もまたあるがままじゃないのか?そうして変わることもな。人は生きていく間に変わっていくものだし、それは決して悪いことじゃない。
        よく言うじゃろ、恋すると人は変わるって。実際学校の面子もそう言うやついたしのー。だけどみんな良い方向に転換してると思う。わしもやたら長くなった
        自分の役目、か・・・考えた上で自分で決めた役目ならば、それをどうこうとは言えないが。最初にわし言ったけど羨ましく思ったりするのは見苦しくはないと思う。だって人間だもの -- ノブナガ 2012-04-02 (月) 10:32:25
      • まじめなノブくんは野望顔で再生してるのでミニスカエロゲ顔でイイ話してても私は気にしないです。ノブナガは戦国乙女の御館様が好きです
        そうなんだよねぇ…(春風に吹かれて気持ち良さそうに目を細めます)私も見てたけど女の子は可愛くなるし、男の子はかっこよくなるんだもん。すごいね、恋
        恋愛未満女子の思考実験は現実の前にはかくも空しい。言葉遊びの延長ですね
        ノブくんが人間だもの、言うと色々含蓄があるよ。ひと言に集約されすぎてていいのか悪いのかも分からない密度に…
        ああなんか、実になるような話をした充足は感じる。ありがとねノブくん、結構気楽に話せました。私はそろそろこれで
        -- 2012-04-02 (月) 10:48:29
      • 個人的に恋して変わったなって思うのはイサだなーすっかり女らしくなっだ。
        考えるな、感じろ。誰の台詞かは忘れたが、直感で行動するのも悪くない。
        泣き笑い、それがあるからこそ人生。つらいことがあっても、前にしか進めんからの。うむ、じゃあわしもこれにて、そんじゃのー -- ノブナガ 2012-04-02 (月) 10:59:39
  • 一年目の予言 -- 2012-04-02 (月) 03:53:23
    • 『不気味で素朴な閉じられた世界で』
      『あなたは風になるだろう』
      『水のように流れるのはやめたほうがいい』
      『一人で考えられることには限界があるのだから』
      -- 2012-04-02 (月) 03:54:59
  • 二年目の予言 -- 2012-04-02 (月) 03:53:09
    • 『幸福 自我 知識』
      『彼女は去って行った人を思い出すだろう』
      『全部忘れてしまうのもいいだろう』
      『誰も答えなど知らないのだから』
      -- 2012-04-02 (月) 03:54:45
  • 三年目の予言 -- 2012-04-02 (月) 03:52:59
    • 『あなたは実りを手に入れる』
      『言葉もない 的中もない』
      『衝動を疑いなさい』
      『「存在があなたを導く――」』
      -- 2012-04-02 (月) 03:54:33
  • 四年目の予言 -- 2012-04-02 (月) 03:52:18
    • 『新しい約束をするのは難しいだろう』
      『歩き出せば道は開けるのだから』
      『完璧な人間は存在しないのだ』
      『「集団から代表が選出される」』
      -- 2012-04-02 (月) 03:53:37
  • ふむ…キルミー殿。おるかの?(片手に羊羹、あられ、桜餅などの和菓子の袋を持ってやってきて) -- 乱蔵 2012-04-02 (月) 01:13:01
    • は、ここに。やあ恋サムライ。あっお菓子だ -- 2012-04-02 (月) 01:30:49
      • キルミー…そこにおったか…(どこからか現れた的に渋く答えたが)こ、恋サムライはやめてくれんかのっ!(慌てた)
        ま、討入り防止の献上品じゃ。年貢を収めるでもう勘弁してくれの?(などと以前やってきた時のことを思い出しつつ) -- 乱蔵 2012-04-02 (月) 01:39:30
      • (満足げ)よしなに
        LOVE浪人はちょっとセンスがあれかなと思って気を使ったのになぁ。和菓子ってヘルシーだよね
        (色とりどりの菓子におーっと歓声を上げながら)
        -- 2012-04-02 (月) 01:44:49
      • すまん…それならまだ恋サムライで頼む…(苦渋の決断をしたという表情)ああ、こちらの菓子に比べればあまり油を使っておらんからな。
        砂糖はもちろんたんまり入っておるし食べ過ぎないに越したことはないが。…食べるかの?(などと袋を空けつつ)// -- 乱蔵 2012-04-02 (月) 01:53:18
      • クリームはね〜、私も一時期太るの気になって代わりにイタリアンメレンゲ使ったりしてね、そいでね(話しながら食べる!と元気よく)
        ポリポリポリポリ 甘いおコメっておもしろーい♪ ポリポリポリポリ…(あられ独占中)
        -- 2012-04-02 (月) 02:10:05
      • いたりあんめれんげ?それは油とは違うのか?(などときょとんとした顔の赤毛男)ああ、いくらでも食うてええぞー。
        他にも持ってきたでな。しかし…まるでその姿はリスのようじゃな(苦笑しつつ、他の菓子を開いていく) -- 乱蔵 2012-04-02 (月) 02:22:37
      • リスならいいですかわいいし。やだもうランゾーくんたらホウサがいるのに上手いんだからっ♡(どすっ)ポリポリポリ
        生クリームは乳分をたくさん使うでしょ〜?だから美味しいけどカロリーすごいの。イタリアンメレンゲはお乳じゃなくて卵白を泡立てるから断然ヘルシーなんですよー
        (ちゃんと口の中を見せないように隠しながら喋る食べる喋る食べる。桜餅の葉をどうするべきか悩みます)
        -- 2012-04-02 (月) 02:33:21
      • ぐふっ!?(予期せぬ所に来た一撃にくの字に折れる赤毛男)う、上手いのかのっ!?むしろ怒られるかと思うたが…(まあ本人が満足ならいいか、と納得して)
        ああ、なるほどの、確かに卵の白身を使うだけなら腹にももたれんしいい発想じゃのう。なかなかにキルミー殿詳しいんじゃな?(それとも女の子は皆そうなのだろうか、と頭を捻り)
        礼儀が正しいのか正しくないのか分からんぞそれは…喉に詰まらせんようにな(桜餅の葉は丸ごとだろう?とばかりに自分で餅をそのままぱくり) -- 乱蔵 2012-04-02 (月) 02:41:16
      • 女子は食べたいけど太りたくない…そしたらどうすればいいのか調べるでしょ?あるじゃないですか世の中便利なレシピが。ふっふっふっ
        (葉っぱ食べていいのか…エイプリルフールじゃないよね?と、乱蔵が飲み込むまで見てから自分も同じように。もっともっち。食べながら)
        それとあのねぇランゾーくん。怒られると思うようなことをわざわざ言わないの。小学生ですか男子は
        そういうことばっかり言ってるとね、ホウサは表で笑って流すけど裏であとあと思い返してこっそり傷ついちゃうんだからね(もっともらしいけど適当です)
        -- 2012-04-02 (月) 02:52:38
      • ん………?ならそのような労力を使わず最初から食べなければいいのでは?(ぽかんと軽く言い放つ赤毛男)
        (もりもり食べる赤毛男。実の所葉っぱを食べるか食べないかには派閥があるが、塩味の効いた葉っぱは美味いと考えていたりして)
        じゃがのう、先程は実際そのように見えたのじゃから言うてもええかと……はいすいませんもう言いません
        (幅広な肩をすくめて謝る。自分に女心が分からないのは重々承知している。ここはキルミーの言うことを素直に聞くべきだと) -- 乱蔵 2012-04-02 (月) 03:01:33
      • ランゾーくんは剣ばっか振り回してないでデリカシーも学ぶべき。ていうか、男子みんな
        (また肩をペシンと叩きながら。もっちもっち。和にも塩味ブームの波が来ているんだなぁとか思ってます)
        まあ、リスとかならかわいいからいいけども。ホウサはどう?カレシカノジョ、やれてる?
        -- 2012-04-02 (月) 03:07:41
      • む…でりかしー…のう?難しい…授業以外でもそのようなものも必要なのか…(と今度は見えてたので普通に肩で受け止めつつ)
        (続けて一口大に分けられている羊羹をぱくりと。寒天とマッチしたあんこが程良く溶けたが、その言葉にぐふっと少し吹いて)
        ……う、うむ。上手くやれておるかは分からんが、まあ、仲は悪くないと思う、ぞ。まあこの前に殴られたりもしたが、誤解であったしの…(などと言って)
        …っと、ちと長居してしもうたな。そろそろ帰るが、残りの菓子は一気に食べるでないぞ?身体に悪い。ではまた学校での! -- 乱蔵 2012-04-02 (月) 03:21:31
      • (キルミはようかん好きです。このねっとりした食感と上品な甘さ、素敵なビーンズとの出会いでした)
        喧嘩は仲直りできる喧嘩しかしちゃ駄目よ〜?言いにくい事があったら私が間に立ってもいいからさ
        ばかにしないでくれる!わかってるわよそれくらい!(ぶてーみたいに返しながら見送りました、ばいばいまたね、ごちそうさま)
        -- 2012-04-02 (月) 03:34:59
  • さてキルミー。また3月が、ホワイトデーがやってきた。今年は草餅を作ってきたぞ -- サツキ 2012-04-01 (日) 02:46:23
    • 草もち…草で作ったおもち…山羊や牛も食べるかな?(もっちもっちもぐもぐ) -- 2012-04-01 (日) 03:29:04
  • キルミーさん、こんにちは。この前はありがとう……嬉しかったな -- ユキヤ? 2012-04-01 (日) 00:41:02
    • ユーキーヤーあー(わーっと抱きついてくる10cmくらいでかいの)寮出て行っちゃって街ふらふらしてるって…ぐれたのかと私は!
      (肩に手を置いたまま身を離して)どこも大丈夫?毎日お風呂入ってる?
      -- 2012-04-01 (日) 00:45:59
      • わわ(驚いて)……ふふ、大丈夫さ。別にぐれてはいないよ
        怪我もすぐに治る、水浴みくらいどこでもできるからね。気にしなくて良いよ
        // -- ユキヤ? 2012-04-01 (日) 01:00:16
      • ユキヤみたいな子が外で水浴びなんかしちゃ駄目でしょ女子!冒険中じゃないんだから!じょーしー!(がーっと珍しく激しいキルミ)
        大丈夫って聞いたのはそこじゃないです、ちゃんと前の覚えてるし(向き合ったまま手の平を自分の胸に当てて)心の方
        まあ今実際すっごいいつものユキヤで拍子抜けだけど…
        -- 2012-04-01 (日) 01:16:07
      • だ、駄目なのかな? 人目につかない所にしたはずだけどごめん……(ぺこり)
        うん……心配してくれてありがとう。もう大丈夫さ
        本当にごめん、まだまだボクは弱くて、覚悟が足りなかったみたいだ -- ユキヤ? 2012-04-01 (日) 01:20:00
      • (駄目です。よろしい。ぺこりを受け取る本当に珍しい毅然とした態度でした)
        ユキヤならなんでも出来ちゃうから大丈夫だって思ってました。私なんて心配するだけだしそんなしか、何も出来ないから…
        (少し前とは違う、魔人の自虐が移ったような物言い。風に舞うブロンドを押さえて)覚悟、か…
        なんか最近よく聞いた単語だなぁ
        -- 2012-04-01 (日) 01:32:51
      • その言葉が嬉しいんだ。ボクを心配してくれる、ボクは悪い事をしてしまったかもしれないけれど……その気持ちは嬉しい(穏やかに微笑んで)
        ……それは、他の人から聞いたという事かな? -- ユキヤ? 2012-04-01 (日) 01:43:17
      • (微笑みと言葉。魔人の紫眼は魅了(チャーム)も備えているのだろうか、なんてことを思わされる胸の奥が甘くなる感じ)
        (気持ちと頭を整えるために深呼吸を一つ)そうだね
        …ああいや、直接覚悟と言う言葉じゃないか。私が強くそう感じました。覚悟
        理由があって生まれて、役目のために生きてきて、なのにそれを不服とするんなら
        自分を辞めることになるって。逃げることになるって…その人は自分は逃げないって言ってました
        ………それを聞いて少し落ち込んだ。放り出したくなってた自分が恥ずかしくなったし、悲しくなったよ
        私もユキヤと同じ。覚悟が足りなかったんだ
        -- 2012-04-01 (日) 01:58:31
      • ……この意見はボクの物だから、話半分に聞いて欲しい
        生まれた時から役割を与えられてそれに不満を感じずに生きて行くのは幼い証拠だ
        その役割は確かに与えられたモノだけれど、自分で選んだモノじゃないかもしれない
        受け入れるのは簡単だ。考えるのをやめるだけで良いんだ。だけどキミ達は人だ、人である限り考えるのをやめちゃいけない
        その人がどんな人か分からないけれど、その逃げないという言葉は、役割と向き合って、それでもいいと思えたから……だと思う
        ボクも……その事で逃げていたんだ。皆の優しさから、そしてそれは結果的にキミ達を傷つけてしまった

        ボクには考える時間が欲しかった。人と魔の間で揺れ動く"自分"……人の為に命を使う事、その"役割"に……
        だけどボクは改めて、見直して、考えて、そうして見つけた。ボクは魔であり、人である。そう……漢字は一緒だけれどボクは魔人なんだ
        キミ達と似ているけれどやっぱり違う。魔のココロ、人のココロもどちらもボクを構成する大事な要素
        そのどちらも受け入れれば、答えは簡単だった。今まで通りで良いんだ、ってね
        そして覚悟も出来た。前みたいに不安に沢山の言い訳を重ねた覚悟じゃない。本当の覚悟をね

        それがもし反対の答えが出たとしても、それも覚悟だ。覚悟とは貫き通す事を諦めないモノ。決して折れないココロの柱なんだ
        キミもきっと掴めるはずだ。キミと……ボクは似ている -- ユキヤ? 2012-04-01 (日) 02:11:06
      • そんなのもう
        (覚悟が揺れるというのは心が割れているから。割れる二つのもの、相反しているなら意思と拒否で、ずれているなら理性と本能か)
        (セーラータイプの服の心臓の辺りをぎゅっと、皺が出来るほどに握ります。まるでそこから痛みが滲んでいるように、眉は苦悶の形で眼は伏せられて) あったけど折れちゃったよ…
        ねえ、ねえ、私も私のことを喋るね
        楽しいはずの時間が憂いの源になってしまった。今が輝けば輝くほど永遠に失われるのが怖い
        何も出来ない自分に任された重要なことをちゃんと成し遂げたい。けどそれをしたら私は二度と(あれを、何と言えばいいのか分かりません)…元には戻れない…
        (似ているとつい今しがた聞きました。なるほど言葉にすればそれはまさに魔人となったユキヤの様で、でも違います)
        (でも言えません。茨の道を行くユキヤを前にして、あなたほど自由になれないだなんてことは)

        三年前は出来てたことが出来なくなった…私を殺すには私は大きくなりすぎたよ…あったかいもの、甘いもの、綺麗なもので大きくなりすぎて
        今は上手く操縦できなくなっちゃって
        幸せそうな男女二人を妬ましく思う…未来をのんきに語る友達に苛立ちを覚える…私に少し近づいてきてくれた男に、強さを見せつけられて屈辱を感じた…
        今まで通りの自分って…
        (宿命があっても毎日微笑むことが出来る魂。殺生の中に有り続けても慣れで感情を捨てて苦しみから楽になろうとせず、慈悲と慰霊を忘れない心)
        そんなの(人の喜びを自分の事として喜び、愛の成就は他人事でも至上と感じていた、キルミ)
        そんなのに戻るにはもう最低なことしか思いつかないよ…
        (出会わなければ苦しまなかったと、出会いを呪う言葉。友達でなければ何も感じなかったと、喜びをくれたものを否定する言葉。愛など見なければ自分も渇望しなかったなどと勝手な言葉)
        (誰にも明かさないままで蝕まれていたキルミの心は、心の流れ、正負の正常な関係が逆転してしまう悪魔の奈落に落ちかけているようでした)

        アマンハが(唐突なかつての級友の名前。ユキヤの反応も我関せず、言葉は続きます)昔魔法をかけてくれました
        体がひとりでに動くの。あれ、はは(泣くと言う動作が壊れてしまったような、ただの水漏れのような涙が今、キルミの頬を滑っていきます)
        あれみたいに。心を操られたいな…終わりまでずっと安らかでいられたら楽だな……
        人でなんて なくなって いいかも………
        -- 2012-04-01 (日) 03:25:04
      • キミの悩みは人であるが故の事。決してキミが悪い訳じゃない
        そう……初めて見たキミはとても綺麗で、澄んでいて、汚れる事を知らない……綺麗なモノだった
        それが人との出会い、思い出によって更に磨かれた。それは周りの者が眩く感じるほど、そう……ボクがそう感じた様に、綺麗だった
        だけど輝きが増せば増すほど影も生まれる。気付かなくてもそれは必ずある。無ければいけないものなんだ
        その影がキミの疎ましいと思っている感情。消し去りたいと思っているキモチ。いっそそれなら……出会わなければ良かった、とね

        そこがボクと似ているんだ。人を傷つけてしまったボク、合わせる顔が無くて、どうしようも無くてただ逃げていた
        逃げたのは自分だ。いつだって追いかけて来るのも自分だ。そして傍に必ず居るのも自分だけなんだ

        キミはボクと違う。ちゃんとした人間だ。人のココロを持った尊い存在だ
        決して前に戻らなくて良い。キミは新しい存在になるんだ。ボクみたいに過去に捕らわれちゃいけない
        きっと見つかるべき答えがある。例えそのゴールが決まって居たとしても、道は違うはずだ
        キミにはどうせなら笑顔になれる道を歩んで欲しい。その為の手伝いならボクが何でもしよう

        (ふと出た彼女の名前、歌で、音で心を操る術の使い手)
        ……鳴魔は人の精神に作用する。それは一種の催眠術みたいなものだ
        だけど必ずしも人を完全に支配する事は出来ない。強い意志の力に鳴魔は勝てない
        ……そんな悲しい事を言わないで欲しい。キミのココロが穏やかになれる方法は、きっと他にもあるはずだよ
        (そう言って軽く抱擁して涙を拭いてあげた) -- ユキヤ? 2012-04-01 (日) 03:56:53
      • (現在に打ちのめされ、自分の判断の過去を呪う。そこに正当性は無く、自分が弱かっただけなのです)
        (ただ、苦痛のあまりそんな事も忘れてしまう人間の脆弱さは、キルミ一人の弱さではなかったようで。憧れるほどの存在が自分も同じだと言ってくれた事)
        (ガタガタの精神状態で聞いたけれど、キルミはこの先きっとこれを忘れないでしょう。同じくくれた、強い言葉も)
        (魔人はこの苦しみがあることを尊いと言います。泣いたり笑ったり出来ることは神様がくれた事。ユキヤは魂を魔に浸したのに、信仰と同じ事を言います)
        (悲壮な涙声が抱き合ったまま漏れました。ユキヤを抱き返す力がぎゅっと強く)なんでもするっていった…うっ、ぅえうっ、……
        穏やか、私っ、じゃあ、ユキヤっ。ギュってしてて。強くギュッてっ、今だけっ、私聞いてっ欲しいっ。ただ、聞いてて欲しいっ……これっきりだかっらッ

        辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い
        怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い
        寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい
        悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい
        恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い
        嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ
        羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい
        酷い酷い酷い酷い酷い酷い酷い酷い酷い酷い酷い酷い酷い酷い酷い酷い酷い酷い酷い酷い酷い酷い酷い酷い酷い酷い酷い酷い酷い酷い酷い酷い酷い酷い酷い酷い酷い酷い酷い酷い酷い酷い酷い酷い酷い酷い酷い酷い酷い酷い酷い
        何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で私が何で
        助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて
        誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か
        一人はイヤ一人はイヤ一人はイヤ一人はイヤ一人はイヤ一人はイヤ一人はイヤ一人はイヤ一人はイヤ一人はイヤ一人はイヤ一人はイヤ一人はイヤ一人はイヤ一人はイヤ一人はイヤ一人はイヤ一人はイヤ一人はイヤ一人はイヤ
        帰りたくない帰りたくない帰りたくない帰りたくない帰りたくない帰りたくない帰りたくない帰りたくない帰りたくない帰りたくない帰りたくない帰りたくない帰りたくない帰りたくない帰りたくない帰りたくない帰りたくない帰りたくない帰りたくない


        ぅぅうあああうぅああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛う゛う゛う゛ぅぅぅ!!!!!!!!!!
        ―――ぁー…ぅぅーぅ、あーぁぁーぁー…はぁーぁぅー…ぅ゛ぇぇぇぇぇぇぇ………………………………………


        (これが幼子の様に何もかもかなぐり捨てて、相手を思いやる事も無く甘えて全て吐き出した心。自分の慟哭の尾を何処か遠くに聞きながら)
        (キルミは頭の内の小さな部分で思いました。新しい存在。生まれ変わるという事。それは魔術的な意味ではなく、ただの心の持ちよう)
        (人間が人間のまま出来る、強くなり方)
        (友とか、恋人とか、賞賛とか、無理に得ようと求める無限の渇望と戦おう。今腕の中で自分の汚濁を黙って受け止めてくれている赤の他人)
        (そんなたった一人のたった一時が、何よりもキルミの心を握り締めて支えてくれたようでした)

        ありがとう (泣き腫らして赤く濁ったそんな目で紫禍の瞳と向き合います。とても久しぶりな気がする微笑み)
        (別れる前。キルミはユキヤに。やっぱりあなたは憧れですと言いました)
        -- 2012-04-01 (日) 05:56:57
  • キルミー、この前のレコードすっごく気に入ったよー! さすが「勝手にイメージでレコードをえら部」だね!
    そのお礼も兼ねて親睦を深めに来たよ。(質のいい紅茶の缶を取り出して)これ、どうぞ。 -- ノア 2012-03-31 (土) 23:31:38
    • いやーそう言ってもらえると嬉しいなぁ、えへへへ。あれは結構スラッと浮かんだんだ〜
      わおいただきます(どうでもいいけどなんか見たことあると思ったら御家で扱ったことがあった品でした。なんて)お茶していくでしょ?淹れよっか
      -- 2012-03-31 (土) 23:48:33
      • 私、あれから何度も何度も聴いたから曲覚えちゃったなー。darling! darling! 恋をして ココでして 早く!
        あれ聴いてからますます「惚れさせてやるー」って気持ちが強くなったもん。うん、お願いしちゃおうかな! 同じ寮住まいの割に来るの初めてー。 -- ノア 2012-03-31 (土) 23:55:10
      • 学校自体広くて寮も結構謎構造だもんねぇ。はー、ほんとエネルギッシュだなぁノア。血の気も多いはずだよ
        (水を入れたポットを握ると中でボコンッと音が鳴ります。一瞬の沸騰)ん?
        中に魔法で熱源を作ったの。魔沸かし紅茶?(沸騰したてで淹れられた紅茶は薫り高く。ただ魔法でお湯を沸かしたからといって味は変わりません)
        どうぞー。カイくんとはうまくいってる?
        -- 2012-04-01 (日) 00:30:34
      • 魔術的建築がなされてるとか何とか……ふふ、恋も戦いも先手必勝!だよ。
        へー! 魔法ってそんなこともできるんだ……雷の魔導器持ってるけど私も何かに使えないかなー。
        ありがとう。(笑顔で紅茶を受け取り)うん、上手くいってる。といいな! まだ手も繋いでないんだけどね。 -- ノア 2012-04-01 (日) 00:33:02
      • まぶしい…イケイケなノアがまぶしいわ…。雷なら、うーん、一部金属の治金に有用だったかも。作動させられればね
        健全なお付き合い、いいと思います。ネーアは早いよ…16歳で肉体関係は早い…
        -- 2012-04-01 (日) 00:41:46
      • へー、冶金に使えるんだ……一度も作動させたことないから帰ったらやってみる!(ある種の死亡フラグ)
        えっ ネーアってそうなの!?(赤くなる。脳裏に浮かぶデジャヴとネーアの顔、顔、顔)ヤック・デ・カルチャー…早い人は早いんだね… -- ノア 2012-04-01 (日) 00:57:07
      • (アフロフラグ立ったな…と思う吉宗キルミでした)
        な、なんっかね、お互いの裸を知ってるみたいな、そんなこと言ってた…うぐぅ(同じように赤面するこの女は今年二十歳です)
        なんですか裸くらい偉いですか!えろいの間違いでしょ!私だって海で男子の裸くらい見たもん、今どきの子です
        -- 2012-04-01 (日) 01:04:27
      • (実際帰ってから大部屋で一騒ぎを起こしたノア・マドリガルであった)
        あわわわわ。(いよいよもって赤くなった)一緒にお風呂に入ったりしたのかなあの二人ぃ…!
        そりゃ海水浴に行ったらそれくらい見るよ! 落ち着こう、今の私たちには落ち着くことが必要だ…!(慌てて紅茶を飲んで)あちっ! -- ノア 2012-04-01 (日) 01:13:04
      • 落ち着いて落ち着いて!(そうして差し出したのは同じく熱い紅茶。もう一回ノアに熱っと言わせただけでした)
        落ち着いたー…(何もしてません)一緒にお風呂とか…なんかそんな、子供じゃないんだし…ぐぐぐブツブツ
        でもさ、手も繋いでないんだ?付き合う前でも手くらい繋がなかった?
        -- 2012-04-01 (日) 01:19:58
      • ありがとうキルミあちッ!?(同じリアクションをもう一度取った)
        ふぅ……ようやく落ち着いたね…(ヤケドで赤くなった舌を出しながら)ということはま、まさか……キャーキャー!
        うーん、握手くらいしたことあったようななかったような。でも付き合い始めてからじゃないからノーカウント!
        恋をしたら何もかもが特別になるからね。 -- ノア 2012-04-01 (日) 01:41:00
      • なんですか特別ってなにがですか恋のプレミア感ですか。肉食系の割に甘いこと言うよね!
        ハイタッチならカイくんとしたことあるもんね!背中ポンポンと慰められたりしたもんね!
        むなしいわ
        -- 2012-04-01 (日) 02:03:54
      • に、肉食系かなぁ私……それは恋する乙女ですから。甘い台詞の一つや二つ言いますぜー。
        なにおう! カイには耳を触ってもらってるし! すっごく優しくて幸せな気分になるんだからね!
        ……私も私で何を張り合ってるんだか… -- ノア 2012-04-01 (日) 02:22:04
      • 手より耳なんだ…恋愛未満女子の限界を今痛烈に感じました…知らない世界がすぐ身近にあったぁ…
        そ、前喧嘩の仲裁してくれたからさ。だからカイくんは気配り屋だねって(解脱の表情で飲みごろ紅茶を啜ります)
        -- 2012-04-01 (日) 03:34:47
      • い、いや……相手も冗談っぽく触ってくれるからなんとなく許しがちで……
        喧嘩の仲裁なんてしたんだ、カイ……(頬に手を当てて)惚れ直すなー。
        (それからしばらく紅茶と歓談を楽しみ)っと、長居しちゃったね。それじゃ私はこれで。またね、キルミー! -- ノア 2012-04-01 (日) 21:44:57
      • トロけ燃料を与えてしまった…べたぼれだねそれにしても。ハイハイごちそうさま
        うん、またね〜。カレシとのいい話でも不満でも聞かせに来てね〜
        -- 2012-04-02 (月) 01:32:43
  • ……キルミー キルミーキルミー  … ……食べてバターロールをキルミーの口に持っていって) -- クウィエース 2012-03-31 (土) 19:45:08
    • ???(素直にぱくり。もぐもぐもぐ)おいしい -- 2012-03-31 (土) 22:35:26
      • …あっ、そのまま食べると味気ないからスープとかと一緒に食べるといい …って言おうとしました -- クウィエース 2012-03-31 (土) 23:09:44
      • ふ、ふむぅ…(もぐもぐ)…そうですか。ごちそうさま…。なんでバターロールを私に?そんなひもじそうな顔してました? -- 2012-03-31 (土) 23:22:46
      • ………えっと、 …べ、 ……別にあなたの為に作った訳じゃないんだからね?(今流行り?のツンデレというのをやってみる) -- クウィエース 2012-03-31 (土) 23:24:09
      • !?う、うん…そうだよね…モウバくんの為の実験だよね…大丈夫わきまえてます…(落ち込むふり) -- 2012-03-31 (土) 23:45:39
      • ………! …ご、ごめんなさい ……そういうつもりで言ったんじゃなくて …あの、今ツンデレ?っていうのを試しましたごめんなさい …パン自体は皆に配ってるものだから、気にしないで -- クウィエース 2012-03-31 (土) 23:55:08
      • おかしい私に彼女はいないはずだが。ジョーダン!ジョーダンです!♯23!わかってるよー、んもー。恋する乙女は研究熱心です、効くといいなぁ
        …パンの配給に就職を予定?
        -- 2012-04-01 (日) 00:19:07
      • …うぅ、冗談のつもりだから …研究とかじゃないから
        ……私はもう現猟師なのでパン屋さんはちょっと… それにパンって作るのに結構時間かかるんだよ??
        -- クウィエース 2012-04-01 (日) 00:25:02
      • は、はい。次は心して丁寧に食べます。猟…え、今もやってるの?その辺で? -- 2012-04-01 (日) 00:32:29
      • …うん、その辺でやってる ……農園部の方に出たイノシシとか狩った事あるよ?
        …とと、ごめんなさい そろそろ行かないと…また今度ね(ひらひら手を振りつつ去っていく) -- クウィエース 2012-04-01 (日) 00:36:57
      • わおハンター(やっぱり最初の印象より全然強い子だなぁと思うのです)
        あ、うん。パンありがとう、美味しくできてたよ〜、またー
        -- 2012-04-01 (日) 00:48:41
  • (「よくよく考えてみたら、訪ねた事なかったっけーな」等、今更な感傷を抱きつつKnock Knock) -- 仁義 2012-03-31 (土) 00:43:43
    • ハーイ!(まったくの無用心にすぐドアを開けて、そこに仁義が立っていたキルミは少し驚いた顔をしました)どうしたの? -- 2012-03-31 (土) 00:45:31
      • (間髪も於かず相手も確かめない。女子寮とはいえ警戒心の足らない事だ。だから、己にも驚くのである)
        よう、キルミ。チョコを強請りに来た。(全くの真面目顔でそう言うが、目は全く笑っておらず、そのセリフも随分気の籠らないものである)
        あと、ついでに、ちょっと話、な。 -- 仁義 2012-03-31 (土) 01:04:21
      • (多分珍しいでしょう、キルミのこういう表情は。起こっても笑ってもいない、ただただ目も口もポカーンと丸く空いて)
        …はぅ、え?え、あ、はい。はい。仁義くん?どうしたのかな…な、なんか怒ってます?どうぞ…
        (気圧されたようにあっさりと雲行きの怪しい男子を部屋に入れてしまいました)
        (整理整頓の行き届いた清潔な部屋。かわいらしい小物の他に、学生身分には不釣合いなほど立派なピアノが目に付きます)
        チョコ、だよ。あーんとかする?してあげよっか?(お菓子入れの丸籠に盛られた何の変哲も無い市販のチョコ。差し出して自分も椅子につきました)ハハハ…
        ………な、なんでしょうか
        -- 2012-03-31 (土) 01:19:16
      • (体裁だけでも取り繕った笑顔でも向ければ良かったろうか、今となれば後の祭りだがその顔を見ると忍びない)
        怒ってない。(怒ってる。但しキルミへではないが。降り積もる感情の底を流れる冷たい慍りである)
        (文字通りお邪魔させて貰うと、排斥されても文句を言えない女の子らしい部屋である。ピアノの黒がぴかりと光る)
        ……あれかい、己はそんなに「あーん欲」に飢えてる感じするかい……ははは。(少々気を緩めて笑うが、)
        (チョコレートには一旦眼も呉れずに、キルミと向き合う。瞑目して、剣呑な真剣さを付きあわせて)
        自分と向き合うってどうしたらいいと思う。(話の取っ掛かりは、随分突拍子もないものであった) -- 仁義 2012-03-31 (土) 01:45:38
      • そんな、ただ喜ぶかなって…(緩んだ気に少し付き合って、たははと頬を緩めましたが、気持ちは額面通りでした)
        (殺す事。壊す事。排斥する事。そういう行為を自分の意思で、全力で行える面構えをキルミは見ました。刻まれた傷跡といい冒険者の顔はこれが正しいのでしょう)
        (唾を飲み込みながら仁義の言葉を聞きました。低い声。こんな声も出せるんだなと、知らない一面にキルミの意識を差し置いて好奇心は喜んだようです)

        自分と向き合う。それは。うーんと、ね…
        そもそも向き合わなきゃいけないの?というところから考えましょうか?どうして向き合わなければいけないのか
        (なにかの講師の様に、胸の前で合わせた両手を斜めにして、いつもの笑顔を作ります)絡まった紐は端からじゃないと解けませんから
        向き合う。自分と向き合うって不可能ですよね。私は私、この魂宇宙に一つ。じゃあ鏡を使いましょうか。はい私が居ました。コンニチワ
        これ、鏡は日常の中でもよく見るでしょう?それはなぜ?(自分のセーラーの襟と髪をなおす仕草)おかしいところを正すためです
        なるほど一つわかりましたよ、自分と向き合うのっておかしいところを正すためなんですね〜
        (ほんのちょっと前のどぎまぎした態度から打って変わって、べらべらとよく喋ります)
        全体構造の3+X=6までわかれば、Xがなんなのか導き出せる手筈は整いましたよ

        (また、両手を合わせて)仁義くんが今自分に正しいと思っていないところ、それを正そうとすることが
        自分と向き合うってことにならないかな?……えっと、正しいと思ってないところがわからない、とか?
        -- 2012-03-31 (土) 02:09:27
      • (くるくると言葉が手際よく料理されてゆく。噛み砕けない素材の皮を剥き、切り、角もしっかり落としてゆく)
        (煮詰められたかのように、答えが湯気を燻らせて差し出された。正直、ちょっと感心して唸った)
        たまに凄いな、キルミは。己数学わかんないからX=3^3って答えが出たけど、それは扠置いて。
        (尖らしていた神経が丸くなり、息を吸う。重かった肩や背が軽くなり、瞼の裏側まで明るむようだ)
        ……否、判ってるんだ。実は。ほら……この前、「刃傷・神祇」の話をしたろう?
        (全く同じ音とアクセントながら、ニュアンスの色は全く違えて、その名の意味が声に伝わる)
        己は、その由来が解らんのだよ。子供の頃の記憶が本当に朧げにしか残っていなくてな。そこに光を照らそうと思ったわけ。 -- 仁義 2012-03-31 (土) 02:29:59
      • たまに…(水を差されたけど反論できないので、少し唇を尖らせただけ)
        あ、うん
        (あの後オリエント語の辞書で一字一句を調べれば、確かに忌まわしき名でした。異国のせいかキルミ自身のものよりぞっとした感じを覚えています)
        由来がわからない、とは。ええと…?名付け親が教えてくれなかった、あるいは名付け親を知らない?ことになるの、か、な
        (記憶がほぼ無い、本人にそう言われたら赤の他人のキルミなど打つ手無しなのですが)
        うーん…刃傷・神祇…ファミリーネームが刃傷で神祇があなただよね。この「刃傷」だけでもね、色々考えられると思うの
        刃傷が受け継がれてきた名なのか、その時つけるために新しくできた名なのか。受け継がれてきた刃傷なら、他の刃傷さんを探せないか
        新しい名だとちょっと不思議な気がします(ここでキルミが自分の顔を指でなぞりました。仁義の傷と同じ位置を)まるで傷がつくのがわかってたみたいな名
        (刃傷・神祇と書いた紙から視線だけ上げて、上目使いに仁義の顔を伺って)それとも。「つけて」から「つけた」?
        仁義くん。その傷は覚えてるの?
        -- 2012-03-31 (土) 02:51:50
      • (相槌を打ちながら話題の熱を高めようとするも、暗中模索で炉の炎もとろ火なら、熱は高まる事も無しだ)
        (“刃傷”などと言う奇妙な苗字はたとい探そうと見た事も無い。そも、そのような不縁起な名付けをするのだろうか)
        (新たな名だとするのならば、疑問も的を得て狙いも定まるような気がする。こちらの指先も傷口へ指をさしむけた)
        ……5歳頃。5歳頃、気がついたらついてた。……その前後の記憶が全く曖昧なのだ。0〜10歳頃までかな。
        ただな、ただ……この左眼はな。己の産まれた時には無かったものであったような気がするのだよ。
        (左眼の瞼へ指を添えて、閉じさせる)ここの眼窩にぽっかりと穴があき、抜けていた記憶があるのだ。
        そして、この創がついた境目に、この左眼が己の目に嵌っていた、ような、気がする。 -- 仁義 2012-03-31 (土) 03:08:26
      • (何言ってんだこの人。そんな顔をしてたかもしれませんが、キルミは立ち上がると仁義の傍らまで来て屈みこみます)
        (顔に顔が寄って、鼻先が触れ合いそうな距離まで来て。碧眼が黒の目を覗き込むとキルミ自身が写っていました)
        …義眼?最近はよく出来たものもあるけど、五歳頃だとしたら(大きさが成長していく義眼というのはさすがに聞いたことがありません)
        (眉間に皺が寄り、何か見つからないかな、這うような視線が仁義の顔に向けられます)…ねえ
        目、つむって…?
        -- 2012-03-31 (土) 03:20:47
      • (視界がキルミの瞳の色で一杯になる。森の深淵を見るようで、海のエメラルドを望むようで、それよりもっと純粋な緑だった)
        (左眼の奥底に燻る意志ある何かが、見咎められて身動ぎしたかのような、黒目にそういうぶれが生じた)
        (さて、当の己は暢気なもので、息もかかりそな顔の近さに、呼吸をする事すら少々照れてしまっていた)
        ……(瞑る)瞑りましたが。 -- 仁義 2012-03-31 (土) 03:41:05
      • わかりますが。顔が近くて見られすぎて恥ずかしかった
        (瞳のぶれに一抹の引っ掛かりを感じたものの、疑念は確信には育たず)
        (暗闇の中で柔らかなものが仁義の顔に触れました。少しひんやりとしているけど瑞々しい、仁義の身体のどことも違う感触)
        (その感触は左頬に降り立ち、傷跡のうねを見つけると段々とそれに沿い登っていきました)
        (野の花のような自然な香水の香りは今も側にあり、かすかな呼吸の流れも仁義の肌を撫でるのです)
        傷跡 まだ痛むことってある…?
        (誰も聞き耳など立てていないのに、密やかに潜められた声でした)
        -- 2012-03-31 (土) 03:49:31
      • (瞑目すれば闇が訪れるかと問えばそれは否であり、瞼の裏側が瞳のすぐ至近まで近づくということである)
        (己の瞼しか見えないというのは、月のない夜の闇よりも尚悪く、微かな光の動揺しか見える事はない)
        (果してそのために感覚は酷く鋭敏となる。頬に当たるものは何か知らで、花弁の先でも触れたのかと思えた)
        (花逍遥の際に泳ぐ空気のような香りは澄んでいて、呼吸は微風を作るよう。深く、己を冥想してみる)
        創跡は痛まないけれど、時折左眼の底へ、金の針先を埋めたような痛みが奔る時がある。
        (さて、己自身を省みているとそこはさながら海である。微かな声は、水面から残響をするかのようだ)
        “悪い熱”を催した時や、過去を振り返ろうとした時に、特に痛むのは判っているが、それが何なのか解らない。 -- 仁義 2012-03-31 (土) 03:59:40
      • …悪い熱って…?目を開けないでっ
        …そのままで答えて(柔らかさは肌から飛び去ってしまいました。だが気配は、存在の圧力と空気越しの温もりはまだ近くにあります)
        -- 2012-03-31 (土) 04:07:11
      • (瞑目は続けられる。ただ、はたと瞼を上げそうにもなったが、制止されてそれを留めておいた)
        (瞼の裏側から見える景色がある。人の温もりだ。己の渇望してやまず、されども上手く掴めず摺り抜けてゆくものだ)
        「刄」ろうとする意志そのもの。……己の意志に関らず、何かを傷つけようとする衝動のようなものだ。
        気がつけば、《みたまのふゆ》とその衝動は結ばれて己の傍にあった。だけれど、最近は少し制しつつある。
        (己は集中するとそれしか頭の中に残らない。故に、言葉はすっかりそのまま吐き出され、思考している) -- 仁義 2012-03-31 (土) 04:14:40
      • 意思の関係ない殺気なんて…あなたおかしいよどこか…(なにか、諦観の漂い始めた声でした)
        そんな刀捨てちゃえばいい。折って、二度と戻せなくしてあげようか?
        そうすれば悪い熱なんてなくなっちゃうんじゃないの?刀が無ければもう戦わなくてよくなるんじゃないの?
        刀を折ってさ、大きな病院行こう…?頭の中、左目の奥、調べてもらおうよ……仁義くん…
        (仁義の肩を揺すり、悲壮な声で妥協を迫りました)
        -- 2012-03-31 (土) 04:29:17
      • (久しく忘れていた。この“悪い熱”は人にとって狂いし御魂なのだと。ともすれば化物に捉えられかねないもなのだと)
        (されど嘆願されようと、人生20年にも届きかねぬ生き方を変えるつもりにはならじ)
        (元々幾度と無く手段は打ってきた。己の手すら傷付けて、叩き折ろうとしたのは日常茶飯事にも数えられた)
        (雨が降りしきろうとけろりとしている巨巌のように、《みたまのふゆ》は揺がなかった)
        花は咲き誇るために産れて種を落とす。人やものは運命の糸を頭の頂辺につけられて、それを手繰って生きているのだよ。
        この刀は己の産まれた意味であり、この力は今に必要とされている。……向き合いたいのだ、この力をもってして。
        それでも己の運命の糸を憂い、そのほつれを正そうと想ってくれるのなら意地悪な質問を投げかけようか。
        Kill-Me=Baby・Evergrase。お前はその名を捨てて生きてゆけるのか? ……何もかも棄てて真っ更なままに。
        (ここで初めて瞑目していた瞳を開けば、そこに迷いは生じていない。砥がれた思いが視線に乗って伝わってくるのだ)
        ……すまんな。通り魔のようだ。境遇を朧げに知り、そんな相手なら、この運命も理解してはくれないかと、相談を投げたのだ。
        己はこの名と真向から向きあう。……今まで生きてきた己を、ちゃんと己にするために。明日にもっと笑うために。
        「にんじょう・じんぎ」として生きるために。邪魔、したな。(そのまま去っていった。己の迷いは幾分晴れてゆく道も定まったけれど、キルミへ後ろめたい気分を抱えて) -- 仁義 2012-03-31 (土) 05:38:40
      • (揺らぎも見せない仁義の言葉は、彼の持つ銃の弾の様に深くキルミの身にめり込むショックとなりました)
        (役目。運命。意味。必要。それらの弾は身に残りグルグルとさらに暴れて、芽生え始めていたものをガリガリと削り落としていきます)
        (すっかり距離を置きたくなっていた決意が再び顔を覗かせました。結局は、始めからわかっていたことがキルミの運命だったのでしょうか)
        ぁ…………なんで(仁義に謝られて、やってきたのは絶望的な劣等感)なんで私に相談したの…
        (失望された。頭の悪い役に立たない女。キルミの心を猛烈な後悔が侵食していき、勝手に言葉を作って頭の中で再生して行きます)
        なんで私なんか…頼りにならないの知ってるでしょ?私ねえ、なんにもできないんだから!
        頼られたって頑張ったって、私に出来るすごいことなんか無いのよ!そんなオバケみたいな刀も!本人も分からないような事も!
        どうすればいいのかなんて、思いつかないわよ!
        (なにかいい話かな。違ったけど頼られた、頑張ろう。そして精一杯頭を回してみたけど、やはり自分は無力で無能で、しょせん人柱くらいしかなれるものがない)
        (塞き止めようとしてもそんな自虐的な考えが止まらず。悔しさと悲しさの入り混じった苦悶の顔は、仁義の背に向けられるけど足は動きません)
        あなたは明日があっていいわよね!私にはもう無いわよ!無いんだから!勝手に自分と、同じだなんて思わないでよっ、バカッ!!!

        …………………………あなたが向き合える先は夜明け前で、私が向き合わなきゃならないのは日の終わりよ……………!
        (床に膝を付いて椅子に突っ伏して泣くはキルミ。テーブルの上のさっき慌てて開けたチョコレートは、結局手は付けられませんでした)
        -- 2012-03-31 (土) 18:51:34
  • (お食事中) -- 2012-03-30 (金) 19:21:23
    • トゥットゥルー♪ -- 2012-03-30 (金) 21:02:06
  • (n‘∀‘)η.*・゜゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*―二三三三☆ -- 2012-03-30 (金) 03:23:25
  • (n‘∀‘)η.。.:*・゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*―二三三☆ -- 2012-03-30 (金) 03:23:19
  • (n‘∀‘)η.。.:*・゜゚・*―二三☆ -- 2012-03-30 (金) 03:23:13
  • 『演劇イベントによる、生徒会通信が届いた』
    演目内容は既存から選択でも、やりたいものを持ち込んでも構いません!原型がないほど話を崩すのも有りだ!個人でもいい、グループで挑んでも構わない!
    詳細は養成校/生徒総会?をご覧ください。締め切りは29日21時!悩んで立ち止まるより、動いてしまえばいいさ! -- 生徒会伝達? 2012-03-29 (木) 05:30:59
    • (画像は変なコラ作ってたら時間過ぎてた時の私の表情) -- 2012-03-29 (木) 21:20:35
      • キルミー何やってるのキルミー…こんな時どんな顔すればいいの? 私 -- 鳳釵 2012-03-29 (木) 21:27:11
      • 笑えばいいと思うよ。クリスマスにとんそくかじりながらキューティーとサミラと一大レコードフリスビー大会して遊んでいた私を -- 2012-03-29 (木) 21:30:36
      • それはそれですっごく盛り上がったと予想しちゃうんだけども 夢のパーティだね ドリームキャストだね -- 鳳釵 2012-03-29 (木) 21:32:39
      • \OH Yeh! I'm only Dreamin'/ 誰がゲーム機のタイタニック号ですか
        うん普通に楽しかったよ。じゃあ今からランゾーくんのところ行ってくるから(YATSUHAKAスタイルのまま出て行きました)
        -- 2012-03-29 (木) 21:42:00
      • 早まらないでええええええぇぇぇぇぇぇぇっ! -- 鳳釵 2012-03-29 (木) 21:45:10
  • シングルベール!シングルベール!むーなしっいっなー!今日はーさびっしっいークリスマスー!へーい!(ピアノめちゃくちゃ弾き) -- 2012-03-28 (水) 22:36:53
    • いっしょにとんそくたべよ? -- キューティー 2012-03-28 (水) 23:05:01
      • ザクリ!グサリ!ドチャリ…町は一瞬にして血に染まりったの…?(少ししょっぱくしながらとんそくを食べながら) -- 2012-03-28 (水) 23:07:06
  • お届けに上がりましたー -- ??? 2012-03-28 (水) 00:18:27
    • 部活でまいど息を切らせている私にこのスッ絵が文字通りスーッと効いて…これは…ありがたい -- 2012-03-28 (水) 02:13:40
  • 性格反転薬が撒かれた! -- 2012-03-27 (火) 19:58:22
    • (違う自分になれる!という薬ビンを眺めながら)どうしようかな… -- 2012-03-27 (火) 20:52:11
  • (n‘∀‘)η.。.:*・゜゚・*―二三☆
    • キルミベイベー!(OPの口調でドアを叩く)なんか凄く怖い仮装が多くて僕の心が心配だ
      トリックオアトリート?お菓子をくれないといたずらするぞっ -- 姫美ロッテ 2012-03-27 (火) 07:51:43
      • 見てないって言ってるでしょーがー(エレファントマン現る。がおー)あ、姫美か…またすごい格好してるねあなた
        かわいらしいけどもうちょっと布面積上げた方がいいとおねえさんは思います。農園のおいもで作ったスウィートポテトをあげましょう
        (屈んで三個包んだ紙袋を渡しました)
        -- キルミー@ジョン・メリック 2012-03-27 (火) 09:22:32
      • なんていうかあれ、挨拶みたいなものだと思ってくれればいいんだー、わーいありがとうございますっ
        そんなことないよー、ちゃんと隠れてるところは隠れてるしさ?(かごに入れてもらったスイートポテトの香りに思わず微笑んで)ありがとうねキルミ! -- 姫美ロッテ 2012-03-27 (火) 09:36:00
      • うんー、隠れてるんだけどなんかこう、デザインが扇情的というか…私がいやらしいわけじゃないよ。断じて
        ハーイ、その笑顔が何よりの私へのお礼ですよ姫美(紙袋引き上げてキルミもにっこり笑顔で応えました)
        -- 2012-03-27 (火) 09:40:48
  • (n‘∀‘)η.。.:*・゜゚・*―二三三三☆
  • (n‘∀‘)η.。.:*・゜゚・*―二三三三三三☆
  • セックスオアトリート! -- カイ@触手 2012-03-27 (火) 02:14:55
    • ……………やってみれば?(紙袋で表情は見えないけど冷たい声でお菓子の入ったかごを高く掲げて遠ざけながら) -- キルミー@ジョン・メリック 2012-03-27 (火) 02:20:20
      • ちょっと待って! ちょっと待って! 掃除しなおしたからセックスとくっつけただけですよ! そんな恐ろしい声同級生にむけんなや!
        (びょいーんと伸ばすが届かない触手) -- カイ@触手 2012-03-27 (火) 02:21:56
      • 男子って本当に次から次へと最低の言葉を作ると思いました。そもそも…な、なにそのコスプレ
        ひっ(触手がちょっと迫っただけでだいぶ逃げました)お菓子ならあげますからどうか命だけは…!
        -- 2012-03-27 (火) 02:27:25
      • 触手ですけどー。(触手をかき分け顔を出す)いやほら、他の皆結構吸血鬼とか狼男とかやってるからさ。
        誰が命とるか! こちとら本気で遊んでんだぞ! -- カイ@触手 2012-03-27 (火) 02:30:24
      • カイくんには悪いけど私そういうちょっとぐちょぐちょしたのは…ニガテ
        被るまいとしたのはわかりますけどでも(逡巡してから)気持ち悪いよぅ…
        -- 2012-03-27 (火) 02:32:12
      • ひでぇ! いいんだ、気持ち悪いのは分かってるからいいんだ……。お菓子下さい。
        (代わりとばかりにかぼちゃタルトを置きながら) -- カイ@触手 2012-03-27 (火) 02:34:39
      • 触手を近づけないで!持って行くから!あ、タルトだ、ありがとう
        顔出しててよー?(見辛いので自分の紙袋はうっちゃると、スウィートポテトを一つ摘みます。それをカイの口元まで運んでいき)
        あーん
        -- 2012-03-27 (火) 02:39:28
      • いえいえ、多分美味しく出来たと思います。(なるべく近づけないように限界まで乗り出してあーん、もぐり)
        美味い!(テーレッテレー) これキルミ作? -- カイ@触手 2012-03-27 (火) 02:42:18
      • おいもの掘り出しからお皿へ盛り付けまで私です(ちょっとだけ得意げに笑いました)
        久しぶりに作ったけど成功成功(カイのタルトをひとかじり)これもカイくんが作ったの?
        -- 2012-03-27 (火) 02:47:22
      • そいつはなかなか手が込んでおる……流石に美味しいなぁ、あーんだから美味しさも倍々だわ。
        そうそう、それは俺が作ったー。こないだフェルからフライパンで作るタルトのレシピ教えてもらったからそれ利用した! -- カイ@触手 2012-03-27 (火) 02:50:49
      • 気持ち悪いって言っちゃったから、サービス♡(照れ隠しにえへっ)
        フェルって、フェリッくんだよね?もー冒険者じゃなくてクチニエーレになればいいのになぁ(おいしいなこれ…ともぐもぐふむふむ)
        かぼちゃはスープ派だったけどちょっと揺らいだかも。ちょっとね!
        -- 2012-03-27 (火) 03:12:19
      • ありがたいサービスだ……。
        そうそう、フェリックス、マジで料理人になればいいのにって思うくらい料理上手だよな。
        うむ、こういうのもいいだろ! じゃあまた学校でなー。(深淵穴から帰っていくのであった) -- カイ@触手 2012-03-27 (火) 03:23:06
      • 触手じゃなければもっとよかったよ…はーいまた学校〜♪(そして普通に帰ってくださいと内心でぼやくのでした) -- 2012-03-27 (火) 03:35:05
  • ほひっふあんほほひーほ (もぐもぐ既にお菓子を食べながら現れて、トリック&トリート) -- ユレイ(狼女) 2012-03-27 (火) 00:54:11
    • (紙袋の下でくふっと噴出すジョン・メリック)似合うね…とっても似合うねワンちゃん。HACHI? -- キルミー@ジョン・メリック 2012-03-27 (火) 00:56:08
      • 犬じゃなくて狼だよ!笑うな!つーか私の格好には触れるな!おらッ 早くお菓子ださないとイタズラするぞ! -- ユレイ狼女 2012-03-27 (火) 00:58:44
      • またスパッツだからってお尻丸出しで〜、もー
        これに触れないなんてそんな残酷なボケ殺し私できない…か〜わ〜い〜い〜♪これからも全員に言われるからね、覚悟おし
        まったくユレわんこにどんな悪戯が出来るんだか(農園で掘った芋で作ったスイートポテト皿に並べてる後ろ姿)
        -- 2012-03-27 (火) 01:17:46
      • ぐわーっ!相変わらずふわふわしやがってー!可愛いとかいうなぁっ!こっちはほんと恥しいんだからさ!
        えっ 今日やったイタズラは仁義のキズを左右対称にして野球ボールにしてやった、とかかな…
        (後ろから皿の中身を覗きこむ) -- ユレイ(狼女) 2012-03-27 (火) 01:29:32
      • ひ、ひどい…血も涙もない…(といいつつも袋の中で笑いを噛み殺していましたが)
        あげるよ!あげるから!そんなおやつの時間に必ず帰って来る子供みたいに待ってないで!
        はい、トリート♡(小皿にきちんと盛られたスウィートポテト)畑のおいも、おいしゅうございました。私四個も引っこ抜いた!
        -- 2012-03-27 (火) 01:37:54
      • む、そっか 農園部の芋かー 芋は掘り返す時楽しいよなー どんなのが生ってるのか埋まっててみえねーから。 (彩りという物を意識された皿から、遠慮なくポテトをさらう)
        うん、美味いー 美味くて仕方ないのでこれはイタズラは無しだな。わはは (何処か偉そうにパクつく) -- ユレイ狼女 2012-03-27 (火) 02:03:27
      • ニベンス先生の罠で掘り返すのすごい大変でさ…腰も手も痛くなっちゃったよ
        わお危なかった。ていうかまずかったらしたんだ、おのれユレわんこ(自分も一つ摘みながら)
        ねーユレイー、今から私の部活にちょっと付き合ってみない?
        -- 2012-03-27 (火) 02:12:07
      • わんこ言うな。んー部活って?暇してるからいいけどー (ポテトを食べながら二つ返事で了承する) -- ユレイ狼女 2012-03-27 (火) 02:26:20
      • わんわん。「勝手にイメージでレコードをえら部」、通称エラ部です漁協関係ないよ?
        (指を舐めとるんじゃありませんと布巾を渡して)それじゃ↓の部室まで〜
        -- 2012-03-27 (火) 02:33:57
  • セックス! -- 2012-03-27 (火) 00:31:38
    • 出ましたね!下品!(応用して使われるラッドたたき棒。びしばし) -- 2012-03-27 (火) 00:32:40

Last-modified: 2012-06-09 Sat 00:37:04 JST (4340d)