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古びたお屋敷 Edit


  • 「夜が明ける頃には願いは叶う……そして、代償も支払わせる」
    「契約ではない……血の通った約束だ」





    (………………そう言って、彼は出て行ったのに)

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    (消えてしまった)
    (矛盾の魔王に、その身を喰らわれて)







    (……気がつけば、視界に入るのは見慣れた天井)

    …うそ……嘘よ

    (呟きながら起き上がる。その場でじっとしていられなくて、まだ上手く動かない足を床につけて)
    (必死に自分に言い聞かせるように、「嘘」だと呟き続ける)

    あれは、夢…夢なのよ。
    一緒に帰ってきて、魔力が足りないから、取りに行ったの。
    だから、もう、帰ってくるはず…あの子は、強いもの。
    スーのセイバーは一番強いサーヴァント……模造を重ねたって肉塊がある…負けたりなんて。

    (そうよ)
    (何を不安に思うことがあるの)

    (でも、どうしてかな)
    (スーとセイバーは魔力で繋がっているはずなのに)
    (見つけられないの)

    そうだ、いつかみたいに…どこかに隠れて不安にさせて笑ってるんでしょう?
    また意地悪してるんでしょう?
    もうその手には引っかからないのよ。
    ねえ、セイバー……セイバー…!!出てきて…!!!


    (声は冷えた部屋に響いて、闇の気配も、誰の気配も無く)
    (夢が夢でない事に、残酷な現実に気づく)

    ……嫌だ
    嫌だ嫌だ、やだぁ…!!!!!
    スーをひとりにしないで……!!!!!
    ずっと一緒だと、約束したじゃない…!!!!

    (もう泣き叫んでも、抱きしめてくれない)

    (もう意地悪な笑顔で、キスをくれることもない)
    (もうくだらない事で喜ぶ自分を、あきれるように見てくれない)
    (もう優しい声で、名前を呼んでくれない)

    (もう)

    「……愛しているぞ、スィーニ……」


    (愛してるって、囁いてくれない)

    (どこにもいないんだ)





    (声にならない叫びが、夜明けの前の月に響く)

    -- スー 2011-10-21 (金) 01:20:03

    • (…どれくらい泣いたのだろう。朝陽が窓からこぼれて目が眩む)
      (薄いカーテンが風に舞い上がって、優しく光を遮ってくれる)

      (光から逃れるように、部屋の隅でぼんやり外を見つめていた)
      (……瞳には何も映ってはいないけれど)

      …そう、だ…サイドテーブルに、ナイフが…。
      (瞳に、少しだけ光)




      (ずっと一緒だと、約束した)
      (だから追いかけていけばいいんだわ)

      (もうスーには、生きてる理由なんてないんだから)




      (体を引きずるように、ベッドの側の引き出しを開けようと…)
      (…古ぼけた手帳が落ちた)
      …何かな……?
      (ナイフを片手に、なんとなくページをめくる)
      (兄のもののようだった)
      (人体再生の魔法のメモが書かれていて、誰にも見せるつもりは無かったのか、感情的な走り書きが時々あった)

      (……一番多い言葉は
        「ごめんなさい」  謝罪と、後悔の言葉)

      (つい最近書かれたものの所まで来た。自分の体の状況が細かく書いてある)

      『核の破損』
      『闇の魔力』
      『肉塊』

      (そして……………………………………………………)






      (陽の当たらない影に立ち、ナイフを両手で握り…高く掲げる)
      (切っ先は胸の核を向き)

      …セイバー…いま、いくね。

      (囁いて、刃を抱くように………)



      (けれど、いつまでたってもナイフは彼女の胸に突き刺さる事は無かった)

      (できなかった)

      (兄の手帳の、最後の記述)



      ……できないよ、セイバー…


      …………………貴方との赤ちゃん、殺したりなんて…出来ない……


      (手帳にはこう書かれていた)

      『肉塊は魔王が抑えてくれた。けれど、それだけでは体が核を失ってすぐ崩れるはずなのに。どうしてだろうと思ってよく調べた』

      『核の代わりをしていた存在がいたんだ。魔王の力でも、肉塊でもなく』
      『まだ人の形はしていないというのに…まったく魔王の血というのは、恐ろしいものだな』
      『冷たい水に沈んだ死体の中でも、死なない胎児』



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      (……ナイフが床に落ちる)

      (陽が高く上り、窓から伸びる光が…彼女の足元に届いた)

      • (もうずっと、陽の光を意識していなかった気がする)
        (足元の光が暖かくて、一歩)
        (窓の方へ踏み出してみる)

        (もう一歩)


        (そして)

        (青い花が咲き乱れる庭へ出た)
        (暖かい空気を含んだ風が、花びらを舞い散らせる)
        (長い青銀の髪が散らばって、陽を反射させて光っている)
        (白いネグリジェが翻るから、片手で押さえて)
        (眩しげに太陽を見上げた)


        ……あったかい…そっか、もう春だもんね……。
        やっぱり、あの夜が最後の雪だったんだ。


        (子犬が自分を見つけて、嬉しそうに走ってくる)
        (まるで彼と一緒にいるときみたいに足元をぐるぐるまわって)
        (目を細めて、ふわふわの毛並みを優しく撫でた)

        そういえば…春になったら、しらすをつれて海を見るって約束したね。

        (果たされない約束だと)
        (二人ともわかっていた)

        (……海のように青い空を見上げると)
        (……涙が、こぼれた)
        (……ただ胸が苦しくて)




        ……ずっと一緒よ…来世だけじゃなくて、永遠に。
        (子供の居るおなかにそっと手を当てた)

        約束は叶わなかったけれど…でもね、契約と約束は違うのよ、セイバー。
        約束を果たそうとしてくれた「想い」に
        スーはちゃんとお返ししなくちゃ………。

        (少し形は違うけれど。彼の命の欠片はここにある)

        ……………………代価を。



        ……スーの心を、命を、貴方の遺した…この子のために。


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        (それは)

        (契約ではなく)



        (血の通った約束)

        -- スー 2011-10-21 (金) 02:35:50
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矛盾の迷宮(スー視点) Edit


  • (夢の続きをみるために、意識は闇を追う
    (幸せな結末をただ、信じて)

    -- スー 2011-10-20 (木) 07:54:46
    • (魔王と魔王が対峙している)
      (物語の終わり)

      (少年は鎌を持ち、魔王を倒すのだ)
      (御伽噺ではきっとそう終わるはず)
      (そして帰りを待つ少女の所に帰ってきてくれて)

      (二人は幸せに暮らすのよ、ずっと)


      (なのに)


      (やめて)
      (スーの姿でそんな事を言わないで)

      (スーも彼も、必死だっただけ)
      (ただ胸の想いをどうしていいかわからなくて)
      (できる事は何でもしただけ)

      (だからその子を責めないで)



      (スーからその子を奪わないで………!!!!!!!)

      -- スー 2011-10-20 (木) 09:25:50

      • (消えてしまうのは誰だって怖いわ)
        (誰だって自分の死を見つめて強く居られるわけじゃない)
        (それはきっと魔王でも同じなのよ)

        (スーは怖かった。でも彼が闇で隠してくれたから、耐えられた)

        (スーは、彼の闇にはなれなかったの…)

        (ただ求める事しか出来なくて)
        (抱きしめてあげる事なんていつでも出来たのに)


        (お願いよ…彼を連れて行かないで)
        (まだスーは彼のために何も出来ていないのよ)

        -- スー 2011-10-20 (木) 09:35:43

      • (彼が、消えていく)

        (二人をつないでいた魔力が魔王に飲み込まれていく)

        (何が足りなかったのか)
        (二人はただ必死だったのに)

        (急ぎすぎたのか)

        (でも、待ってなんて居られなかった)
        (幸せを)


        (セイバー…スーはここにいるよ)
        (側にいたの、ずっと)

        (だから泣かないで)
        (ずっといっしょよ)

        (約束だから)
        (愛してるわ、セイバー…)
        -- スー 2011-10-20 (木) 09:56:36

      • (泣かないで)
        (ここにいるから)
        (セイバー…そんな顔、しないで……)



        (暗闇で手を伸ばし、彼の名前を何度も呼んだ)
        (つながりが消えて)

        (何も見えなくなって……)

        (……意識が消える、その瞬間まで)
        -- スー 2011-10-20 (木) 10:12:12
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矛盾の魔宮 Edit

  • (月明かりも届かない、森の深奥。人の寄り付かない魔の領域)
    (その深淵に、一人の少年が降り立つ。闇を伝い、闇を引き連れ、闇を纏い、暗がり因り顕現する)
    ……心地好い闇だ……初見にも拘らず全て覚えている……永久にして刹那。一瞬にして永劫……力が漲る
    (大きく深呼吸して恍惚とした表情を浮かべ、目を閉じる) -- 黒髪の少年 2011-10-20 (木) 07:41:17
    • 控えよ……王の御前であるぞ……
      (そこら中の物陰から次々と鎌を持った無数の化身が現れ、一斉に対となって列を成す。列の先にはひとつの闇……)
      佳くぞ戻った……そして佳くぞ辿りついた……余にして汝よ……しかし、其の様子を見ると……久闊を叙しに来たわけで無ければ、初の邂逅を歓びに来たわけでも無さそうだな……くくく……
      (胎動する。闇が、深淵が、瘴気が……内側から響いてくる) -- 渦巻く闇 2011-10-20 (木) 07:45:29
      • 然り……最早、多く理を語る必要もあるまい
        (目を瞑ったまま答える。其れでも闇は目前にある。ならば其の闇こそが魔王だ。瞼を開く必要は無い)
        汝にして余よ。父にして子よ。起源にして成果よ……そして、魔王にして魔王在らざるモノよ
        (直ぐ傍に控える化身の頭蓋を鷲摑みにし、振るう。さすれば、既に手中に在るは巨大な処刑鎌)
        余は汝に願いを求めて……いいや、願いを奪いにやってきた……矛盾の魔王は一人で佳い
        数百余年の務め、御苦労であった……汝の辛苦を労い、今此処で安寧を与えよう。闇は何物も拒まない……そして、闇こそが我らが安らぎだ……汝も佳く知っている事であろう?
        (処刑鎌を振り回し、構えて切っ先を向ける……濃紺と菫の瞳をキッと見開いて)
        世代交代だ。汝の闇も、力も、矛盾も……悉く余が貰い受ける -- 黒髪の少年 2011-10-20 (木) 07:56:47
      • 世代交代……? 力を貰い受ける……? ほう……何かと思えばそのような用向きか……成程然り……
        (少年が闇に切った啖呵。其れを受け、深淵は静まり返り……)
        (僅かな沈黙の後)
        ……くくく……ふふふ……ふふ、ふははははは……はーっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは!!!
        (大いに哄笑する。嘲弄混じりに。侮蔑混じりに)
        無駄だ……汝に其れを成し得る事は叶わない……不滅を得る為に矛盾の力を願うというなら、見当違いも甚だしい……汝に余を倒すことは叶わない。憐れな聖杯の道化よ……汝は未だ答えを得ていない -- 渦巻く闇 2011-10-20 (木) 08:01:09
      • (同じ魔王。同じ闇。同じ深淵。故に分かる。その嗤いの意味も。その心の流れも)
        ほざいていろ……答えなら既にこの手に転がり落ちている。余の言葉で余が迷う事など在り得ない
        (侮っている。其れで佳い。其れでこそ魔王。其れでこそ魔性)
        ……余は知っている……其のように嘲り、其のように侮ったからこそ……魔王は敗れる。宛ら最前線で流れ矢に倒れる賢帝のように、宛ら自ら毒酒を呷る暗君のように……無遠慮に手をつけて滅される……
        (全て予測の範疇。全て思惑の範疇)
        (少年が翔ける、闇へと向けて。鎌を振るう、魔へと向けて)
        (記憶の其処にある嘗ての『人間達』がそうしたように。聖杯に導かれし闇が光で持って魔を打ち滅ぼした其れを再現するように)
        矛盾の魔王よ! 余は余で在りながら既に汝を超越した、余は既に人と成った! 故に汝は余に打ち倒されるのだ、嘗て余が打ち倒されたように、嘗て汝が打ち倒されたように……過去を繰り返すのだ。役者を変えて永久にな……!
        (皮肉気に口元を歪めてその身を黒と赤……そして其れ等が混じった金色の闘気へと変えて鎌を振りきり、抜ける)
        (聖杯に導かれた勇者達の軌跡を辿るように、そして其れを踏破するように堂々と) -- 黒髪の少年 2011-10-20 (木) 08:12:27
      • (闇を抱く矛盾の極光が魔宮の闇を蹂躙し、黒髪の少年の切り裂いた闇を包み込む)
        (其れは無数の金色に切り裂かれる。闇は散り散りになって消え去り、魔は粉々に打ち砕かれ、深淵は消え去った)
        (魔宮の奥底に一人少年は立つ) -- 渦巻く闇 2011-10-20 (木) 08:27:08
      • ……人としての心を得た余に汝が敵う道理はない……人によって滅されよ。そして永久に余の力となるが佳い。魔王の責務は魔王にして人たる余が果たそう……
        (そう呟き、玉座に手を伸ばしたその時) -- 黒髪の少年 2011-10-20 (木) 08:28:51
      • 闇が其の手を掴み返す

        ……其の答えでは不足だな……

        (掴み返した手の先で闇が嗤う)

        愉悦に足る座興であった……之もまた戯れだ……今暫く、余自ら相手をしてやろう……人にも魔王にも在らざる者よ

        (確かな輪郭を伴い、闇の濃淡を歪めて嗤う)
        いつか雪振る屋敷で見た愛しい女の顔で、穢らわしく嗤う) -- 矛盾の魔王 2011-10-20 (木) 08:36:40
      • 何……?
        (先ず掴み返された手に驚愕する。有り得ない)
        ……戯けた事を……余は人だ、人足りえるだけの資格は既に得た……!
        (次に其の言葉に驚愕する。在り得ない)
        ……?!
        (何かを見透かされた気がする。在り得ない)
         ……貴様……!
        (そして最後に憤る。在り得ない)
        ……貴様ァアアアアアアアアアアアアアアアア!
        (ひひ人たるあああああああ証の相貌でああああ嘲る闇にににににににに。在り得ない。在り得ない。在り得ない。在り得ない)

        たかが事象の分際で余を愚弄するかァ!! -- 黒髪の少年 2011-10-20 (木) 08:47:21
      • 「なら、どうしてスーを置いて行ったの? どうしてスーを放っておいて魔王の処になんて来てしまったの?」 -- 矛盾の魔王 2011-10-20 (木) 08:50:18
      • 幻影で謀ろうとしても無駄だ、余はスィーニの願いを永久のモノとする為に……! -- 黒髪の少年 2011-10-20 (木) 08:51:27
      • 「違うわ。嘘を吐いてもダメよ。私はアナタなんだから嘘を吐いても無駄。アナタは力が欲しかっただけ。消え去りたくなかっただけ。愛すら其れと勘違いしただけ。少なくとも今はそう」 -- 矛盾の魔王 2011-10-20 (木) 08:52:36
      • 出鱈目を抜かすな! 模造品と侮ろうと無駄な事だ、余は既に答えを得て……! -- 黒髪の少年 2011-10-20 (木) 08:54:44
      • 「じゃあなんで手を取って一緒に逃げてくれなかったの? 暗くて寒い屋敷にスーを置いて行ったの? スーはアナタと一瞬だって離れたくなかったのに。魔王の力なんて無くたってきっとアナタを愛したはずなのに。本当に一緒に居たかっただけならこんなところ来る必要無いってアナタだって分かってたクセに」 -- 矛盾の魔王 2011-10-20 (木) 08:58:20
      • 黙れ! -- 黒髪の少年 2011-10-20 (木) 08:59:28
      • 「アナタは不安だっただけなのよ。サーヴァントでも魔王でもなくなってしまった今が不安なだけ。本当にスーに愛して貰えるって自信がなくて不安に押しつぶされそうなだけ。だから魔王になりたいんでしょう? 存在理由が欲しいんでしょう? サーヴァントでも魔王でもない、『肉塊』に乗っ取られる不安と恐怖に怯える憐れな稚児でいるなんて耐えられないんでしょう? 仕方ないわよね……だって今のアナタにはセイバーっていう名前すらないんだもの」 -- 矛盾の魔王 2011-10-20 (木) 08:59:30
      • 黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れぇえええええええええええ!!! -- 黒髪の少年 2011-10-20 (木) 08:59:40
      • その否定こそが明確な肯定だ……模造品……いいや、模造品にすらなれない『模倣品』よ
        (少女の顔が歪み、腐り落ちる……中から現れたその相貌は……)

        汝も漆黒の人間に語ったではないか……選択肢は無数に転がっていた筈だと……其れは汝にとっても同じ事だった筈だ

        真っ白な髑髏の其れ

        ……にも拘らず汝は選び間違えた。最後の一歩すら踏み違えた。汝は未だ此処に来るべきではなかった……

        (闇が少年の手を引き、)

        汝は確かに人に成り掛けたが……所詮其れは人を模倣したに過ぎない……其の上、この期に及んで魔王の力を得ようなどという愚行を選んだ……其の所業は魔性の所業だ……故に之もまた因果なのだ。運命に因って定められた結末だ

        (白骨の手刀が少年を貫く)

        魔性を欲するモノが魔王を倒す終焉など……人々は望まない……余に挑んだ其の瞬間から全てが間違っていたのだ……憐れな聖杯の道化よ -- 矛盾の魔王 2011-10-20 (木) 09:14:46
      • (闇が身体に風穴を開ける。心ごと身体を穿つ)
        ち、違……
        (言葉が、闇が、突き刺さる)
        (否定しようとした心の闇を暴かれて、必死に愛で隠そうとした薄汚い魔王の本能を曝されて)
        余は……スィーニと……一緒に、いる……為に……余の願いと……スィーニの願いを……叶える、為に……
        (迷いなんて無かったはずだった。戸惑いもすべて消えた筈だった)
        余は……魔王で無ければ、ダメなのだ……魔王でなければ……魔王の力がなければ……
        (贋作も真作も関係ない。見分けのつかない本物の感情のはずだった)
        スィーニを……守れない……
        (でも、こんな簡単に揺らされる。突き崩される)
        (其の事実で闇が胸を塗り潰していく。真っ黒に脳裏が魔王に染められていく)
        余は魔王でなくなったら……何者でも、なくなって……しまう……魔王でなければ……何もかもが……何もかもが、贋物に……本物に、ならなければ……余は……本当の、スィーニに…… -- 黒髪の少年 2011-10-20 (木) 09:25:04
      • くくく……安心するが佳い……其の願いも、不安も、そして愛とやらも本物だ……しかし、それだけでは不十分だ。どれも余を倒しえる力とはなりえない……何故なら

        そんな瑣末なものは全て……特に愛などという幻想は……元々簡単に遷ろうモノだからだ

        ……模倣品には相応しい慰めだが……愛は魔王が持つべきものではない……汝は魔王であることを捨てるべきだったのだ……
        魔王であるという矜持が、魔王であるという柵が……汝の存在理由を縛りあげた……少女の望みと魔王の定めの狭間で右往左往する走狗……人にも魔にもなれない半端者が汝だ
        嘗て余を倒した者達は人であった。魔であっても人であった……だが汝は違った。汝は魔でありながら人であり、人でありながら魔であり……そして、汝で在りながら余であった。汝は『矛盾の魔王』だ。魔王の資格を失った憐れな『矛盾の魔王』……多くある物語の一片に過ぎない、取るに足らない座興の始末

        ……箱庭を世界の全てと妄信する憐れな王……数多ある余の一部に過ぎない木っ端……其れが汝だ……心せよ、
        (魔王は嗤う。少年の絶望の表情を見て)
        (魔王は嘲る。少年の憎悪の表情を見て)

        矛盾の魔王とは現象だ。其れあれかしと望まれ、顕現した絶対悪にして万物の敵……其れこそが矛盾の魔王だ……理解しようとしたその瞬間から汝は間違っていた……

        (そして……握りつぶす。心臓を。心を。其れが在ったであろう場所を)

        ……汝は信じるべきだったのだ……余の力ではなく……汝の力ではなく……心こそを……素直に愛という儚い幻想に溺れていれば佳かったのだ……魔王であることなど忘れてな -- 矛盾の魔王 2011-10-20 (木) 09:40:57
      • (身体が、潰える。心が、消える。『肉塊』が、崩れる)
        (闇に咀嚼されて、何もかもが蝕まれて逝く)

        ……スィーニ

        (身体を維持する力を欲した。そして欲した故に朽ち果てた)

        (手を伸ばす、深淵の向こうに。しかし、其の手すら直ぐ闇に融けて消えて逝く)

        ……スィーニ

        (涙が零れる、魔宮の底に。しかし、その涙すら瞳ごと闇に喰らわれる)

        (魔王である証の為に力を欲した。そして欲した故に心砕かれた)

        (闇の向こうで声が聞こえた気がした。スィーニの声が)
        (耳を澄ます……最期に……宵闇の幻想でも佳い……嘘でも幻でも佳い、最期に……彼女の声を……) -- 黒髪の少年 2011-10-20 (木) 09:53:14
      • 闇に身を窶して尚、甘えた戯言を抜かすな……汝は其の儘、闇に沈むだけだ
        (少年の願いを踏み躙るように)
        其の身に余る力を欲した末路……宛ら、大海を侮った蛙の末路……汝はそういう下らない存在だ……聖杯の水淵の底で満足していれば佳かったのだ……井の中の蛙らしくな

        まぁ良い……戯れの手慰み程度にはなった、其の点のみは褒めて遣わそう……苦笑を誘う舞台も悪くは無いものだな……くくく……はははは……はーっはっはっはっはっは!!
        (魔王の嘲笑が残響する)
        (暗い意識の闇を塗り潰すように) -- 矛盾の魔王 2011-10-20 (木) 10:00:48
      • (果たしてそれが少年の意識が捉えた最期の事象であった)

        (悔恨と狼狽と苦悩と絶望と恐怖の渦の中で……名も無い黒髪の少年は闇に意識を落としていく)

        (もしも、選び間違えなかったら……もしも、全てを手にすることができたなら……)

        (そして、其れを妄想して端と彼は気付く)

        (ああ、そうか……だから自分は半端者なのかと)

        (つまり、これは敗北者に相応しい末路……自嘲気味に泣き笑いを浮かべて、惨めな思いを抱いて没する)

        (凡そ王とはかけ離れた、少年らしい挫折感を胸に抱いて……魔王にも人にも成れなかった少年は、深淵へと沈んだ) -- 黒髪の少年 2011-10-20 (木) 10:05:06
      • (深淵の底に消え、既に自らの力の一部となった少年の悲哀を、絶望を、恐怖を、苦悩を、懐疑を……そして、愛を知って……嗤う。嘲笑う)
        (其処には慈悲も、憐憫も、友愛も、懇意も、共感も無い)
        (しかし、魔王は呟いた、闇を覗いて呟いた)

        本当に愛とやらがあったのなら……本当にそんな幻想を信じることが出来たのなら……二人で歩めば佳かったのだ
        独りであることが魔王の務め……しかし、人は独りで歩む事は叶わない……人でありながら王であろうとした時点で、汝は全てを誤ったのだ……

        愛する女を護るだけでなく、護られれば佳かったのだ……魔王の力を支配する完全者ではなく、魔と共に歩む人であろうとしていれば……或いは……

        くくく……全く、惜しい寸劇であったな……

        (闇の中でゴブレットを傾ける。真っ黒な宵闇の詰まったそれは髑髏の口に嚥下され、消えていく。不思議と其れが骨の身体から零れることは無い)
        (物言わぬ無貌の臣下に囲まれ、深淵の底の宮殿で玉座に佇む……そうであることを望まれ、それあれかしと願われた魔王は、ただ不愉快気に嗤った) -- 矛盾の魔王 2011-10-21 (金) 05:02:55

古びたお屋敷(決戦後) Edit

  • 決戦数日後・夜
    • こういう事はもうこれっきりだからね
      (不機嫌そう、というか不機嫌丸出しで口にする)
      こういうことはカミラの仕事だったのに。なんか僕の仕事年々増えてってる気がする。
      (水にぬれた黒装束を脱ぎ散らかして、大き目のシャツを胸の下で結び、ふんわりとしたシルエットのズボンに着替え)
      (しばらく無言で暖炉にあたる)

      ねえ
      ……好きな人と一緒に死んだんだから、もういいじゃない。
      あの子の存在で数十年はあの国は穏やかでいられた。
      だから…もういいじゃない。
      (振り返った顔は思いつめたように真剣だ)
      (薄紅色の髪が揺れて、花の香り)
      -- リラ
      • (少しはなれたところで暖炉を見つめながら、妹に答える)
        ……駄目だよ。高純度の魔石を体に埋め込んで平気なのはこの子だけなんだ。
        ミハイロフ家には「誰よりも強い魔術師」が必要なんだ。
        新しく適応するミハイロフの血を引く子なんて、この先何年待てば生まれてくるのかわからない。
        (年端も行かない少年に見えるのに、言葉はとても冷たい)

        (部屋の中央には人一人丸ごと浸かるバスタブ)
        (薔薇色の水銀で満たされて、その中には)
        (……穏やかな表情をして瞳を閉じているスィーニ

        (使い古された手帳を広げて、そのまわりにチョークで魔法陣を描いていく)
        驚いたの。死体はてっきり「肉塊」になってると思ってたから。
        核が破壊されて肉塊がスーを人と認識できなくなったとかかな?
        それに僕らの力、鬼の魔力以外の何かが中にあって…ね、リラはどう思うまう?
        -- ラズ
      • 知らない(楽しそうにすら聞こえるその言葉を、遮る様に呟く)
        僕はそういうのは専門じゃないもの。小難しい事は男の仕事でしょ。
        (吐き捨てるように言って扉に手をかけた)
        -- リラ
      • 何だよ。妹の蘇生につきそいもしないの?(チョークを動かす手を止めて、呼び止める) -- ラズ
      • ……冗談言わないで。自分も同じ事されているの知ってるのに…見たくない。
        (けして酷いことをされているわけではない。兄が自分の体を傷つけるだけの儀式)
        (それでもあまりいい気分はしなかった。人を人でないように扱っているようで)
        -- リラ
      • まう。まだ引き戻されるのを受け入れられないの?(妹の様子に首をかしげる)
        痛いのは僕だけなんだし、死なないですむんだしいいじゃない。
        リラだって死にたくはないんでしょ?まだ。好きな人とずっと一緒にいたいっていつも言ってるじゃない。
        -- ラズ
      • そうれはそうだけど…上手く言えない。戻ってくるたびに何か失っている気がする。それがなんか…怖い。
        …きっと兄ちゃんにはわからないよ。僕ら死ぬ生き物の気持ちなんてにゃ。
        じゃ、いくね(もう話すことは無いと言わんばかりにすぐ扉を開けて廊下に出る)
        -- リラ
      • ああ、うん。また連絡するにょー(のんびりとした声を妹の背中に)
        …………でも、忘れないで。
        (けれど、彼女のその特徴的な色の髪が見えなくなる瞬間)
        もう半世紀以上生きているのに、まだわからないのかリラは…
        ミハイロフ家の者が自分の意思で死ねると思うな。 -- ラズ
      • ………っ(低く呪いの様な声が響く。ドアを閉めてしまったから、どんな顔で言ったのかはわからない)
        (声変わり前の少年のあどけない声のはずなのに、恐ろしかった)

        (まるで)
        (「死」に嫉妬しているようだ)

        (急にひとりが不安になって、逃げるように屋敷から走っていった)
        -- リラ



      • (……そして、蘇生の儀式が始まる)
    • 蘇生後・1日目夜
      • (月明かりの下、ベッドで眠る妹を見つめてぼんやりと頬杖をつく)
        (白雪姫を見守る小人みたいに。目を覚ますとどんな風に話すのだろうかって)
        (僕を酷いと罵るだろうか。やっぱり、泣くのかな)
        彼女が一番恐れていた事(記憶消去)はまだしていない)
        (同時にやるには必要だった核が壊れているし。新しいものとまず交換しなくてはいけなかったから)

        (それに)

        (この子…………)


        …どうしてスーの「意思」も「核」()すらないのに、肉塊になってないのか、わかった…。
        魔王の力が彼女の想いが、新しい”核”を創り押さえ込んでたんだ。
        (髪をかきあげくしゃりと握る)

        (新しい核)

        (……それは、人工的に作られた宝石ではなく)


        …まあいい。全部なかった事にすればいい。理由づけは後でいくらでも出来るし。
        ……はは、なんか悪役みたい。僕の言ってる事。ねえ、スー。
        (彼女の柔らかい髪に触れて、語りかける。子供が人形にするかのように)
        悲しい事は全部忘れさせてあげるからね。だから…また、僕に笑って。
        あにさまって呼んで、無邪気に。

        (そして、躊躇いが生まれる前に、彼女の額に手をかざし)
        (記憶を)
        -- ラズ 2011-10-19 (水) 02:24:01
      • 余の供物に触れるな……下郎が

        (闇に声が響くと同時に……ラズールカの細い手首を、ずぶ濡れの青白い少年の手が掴む)
        (スィーニの口から飛び出してきた少年の手が)

        既にこの娘の悉くは貰い受けている……王の赦しなく供物を掠奪せんとする其の所業……

        万死に値する
        (ラズールカの手首を握り潰す) -- 2011-10-19 (水) 04:50:01
      • ……っ?!
        くっ…意識があるのか?!まだ人の形もしていないというのに…!!!
        (違う)
        (闇の声に気づく。自らを王と言うこれは……)

        ……これは消えたはずの魔王そのものか!!
        何だ、肉塊のせいか…?!
        (幼い顔に驚愕と未知のものに対する恐怖が浮かぶ)

        (……闇の王にはこんな見た目は通用しないのはわかっている。どうする?)
        (自分はあくまで知識と技術があるだけ。力はすべて見た目どおりの子供のものだ)
        (こんな存在に対抗なんて出来るわけ……)

        うぁああああああああああああっ!!!!!

        (考える暇もなく魔王は容赦なく腕をつぶした。痛みに悲鳴が屋敷中に響き渡る)
        (鮮血が妹の顔に散らばって)
        (腕を引き抜くと手首がボトリと重い音を立ててベッドに落ちた)

        …う…ぐぁ…くそっ…
        (壁まで下がり、激痛に歯を食いしばる。痛い。痛い。痛い)
        その子がいなければまた国は乱れる…だから生かすしかないんだ…
        死ねないなら…どうしても生きていかなきゃならないなら…悲しい思い出なんてないほうがいいじゃないか!!!
        ミハイロフを、北の雪国を守らないといけない。でも僕じゃその子のかわりになれないんだ…。
        だから、せめて……苦しませたくない。

        (人を人と思わないような言葉に聞こえるだろう。でも長い間考え抜いた一番苦しみの少ない方法だった)
        (自分も、彼女も)
        (言いながらも、もう手出しできない事はわかっていた。ただの非力な子供はこんなものには勝てない)
        (だから)
        (この子は奪われる)
        -- ラズ 2011-10-19 (水) 05:30:19
      • 消えた筈……其の認識は正しくない。余は確かに消えた。聖杯に導かれた模造品は消え失せた。完全に。完璧に。完結した。輪廻を巡り、聖杯の闇へと消え果てた……故に余は汝の知る魔王でもなければこの娘の知る魔王でもない

        (ずるりと、質量保存の法則も遠近法も熱力学第二法則も何もかもを無視して……ソレが少女の口から這い出してくる)
        云った筈だ……来世まで付き合ってもらうと。故に余は今こそ転生を果たした……この『肉塊』とやらを矛盾の力で御し、意識を刷り込むには、少々時間が掛かったがな……くくく……
        (黒髪のセイバーは死んだ。聖杯に供物として捧げられた。その事実は覆らない。全くもって覆らない。どうしようもないほど覆らない)
        (しかし、今此処に居る彼は模造品。聖杯で作られた模造品のさらに模造品。ダビングにダビングを重ねた別物)
        (最早、聖杯の枷など関係ない)
        (……ぬらぬらと体液と水淵の雫に塗れて、濃紺と菫の両目をギラギラと輝かせた黒髪の闇が……不敵に嗤う)

        (口元を凶嗤に歪めて……顕現する。鬼の手をバリバリと租借し、血の雫を垂らしながら……顕現する)

        知ったことか……其の程度で滅びるような脆弱な国など滅べば佳い……余から供物を奪い取る理由にはならない……
        鬼よ。汝は人ではない……汝では余を打ち倒すことは叶わない……疾かく退け……さもなくば……この腹に納めることになるが?

        (黒髪の少年は鬼の子をそう恫喝する。魔王の威厳でもって、堂々と、畏怖を振り撒いて) -- 黒髪の少年 2011-10-19 (水) 06:47:18
      • 合成獣よりも酷いな……忘れてたよ。スーが何を呼び出したのか。
        僕のホムンクルス技術もたいしたものになってきたみたいだね。
        …こんなもの呼び出せる子を作れたんだから。
        (強気な口調で語る。けれど勝てないのはもうわかってる)
        (見事なまでの化け物だ…御伽噺の本の中の。戦いとは縁のない自分がこんなものを目にする日が来るとは思わなかった)
        (感動。多分そんな感情を今持ってる)
        (自分の手を喰らわれて、目の前で笑っているのに…………)

        (そして)
        (懐かしい妹の顔を目にした。表情は別物だけれど)
        (中身も別物だとわかっていても、それでも妹だと一瞬思ってしまった)

        …そうまでして妹を守りたいか、化け物め。

        (その言葉は魔王に向けたものなのか、同じ顔の妹に向けたものなのか)

        (目を閉じて…息を吐く。そのまま背を向けて)
        滅びてもいい。そう簡単に言えるほど歳をとってしまっていたらよかったんだけど。
        (そう思えたらどんなに良かったか。楽だったか)

        (人ではない、という言葉が重い)
        (そんなになっても、故郷は愛しいものなんだ)
        (そんなになっても、家族は恋しいものなんだ)
        (…ちがうのかな、人でありたいから、そう思うふりをしてるのかも)

        (体を引きずるように窓の方へ)
        また僕がいなくなった頃の国からやり直しになるのか…
        (窓に手をかける)

        …でも、いいや。ほんとはちょっとほっとしてる…邪魔されて。
        せいぜいあの国の奴等から守ってあげてよ。えへへ。
        (妹と同じ、無邪気な笑顔を作って)
        (窓の外へ消えた)

        (安らかな寝息を立てている妹を残して)
        -- ラズ 2011-10-19 (水) 08:04:25
      • ……当然だ……支配する事は護る事と知れ

        (去っていく背中にそう呟き、嘆息する)

        とは云え……まだ侵攻中といった所だがな……

        (あらゆる液体で塗れた前髪が鬱陶しい。額を抑えるように撫で付けて、振り返る)
        (幸福そうな顔で眠るスィーニ。自らの花嫁の相貌を見て微笑む)

        ……また、其の顔を思う様、苦悶に歪める事が出来ると思うと胸躍るな……

        (スィーニの額を血に塗れた手でそっと撫でて、笑う。言葉とは裏腹に優しい響き)
        (何を云っても、もうこの娘はきっと笑ってしまう。そう思うと腹立たしくもあり、喜ばしくもあった)
        (しかし、其の笑顔は今のままでは見ることは叶わない……左手に目をやり、舌打ちする)
        (既に『肉塊』が暴走を始めている。当然だ、もう自分はサーヴァントではない。魔王のコピーであるサーヴァントのそのまたコピー……コレだけ転写を繰り返せば魔力も力も既に殆ど底を突いている。一時的とはいえ、『肉塊』を御し、再び顕現できただけでも僥倖と云うものだ)

        スィーニと同じだな……どうやら余にも其れ程、時間は残されていないらしい……
        だが……余は魔王だ、無いと云うなら奪うまでの事よ

        (スィーニにそっと口付けをして、愛おし気に頬を撫でてから……離れる)
        (永久の約束を果たす為に……今は離れる)

        其処で眠っていろスィーニ……夜が明ける頃には願いは叶う……そして、代償も支払わせる
        契約ではない……血の通った約束だ

        ……愛しているぞ、スィーニ……

        (確かな決意を胸に秘めて、少年は宵闇へと消えた) -- 黒髪の少年 2011-10-19 (水) 09:26:13
      • (暗闇の中、幸せな夢を見る)

        (二人とも水の底から生きて帰れて)
        (また貴方と会う事が出来た夢)
        (でもまぶたが重くて、口もきけなくて…ただ貴方を見ているだけ)

            (そんな魔王みたいな事、もう思ってない癖にって笑いたいのに)
            (貴方もそんな風に笑ってくれるようになったのねとからかって怒られたいのに)
            (声が優しくなったってを教えてあげたいのに)
            (自分からキスしたいのに)     (頬に触れる手に自分の手を重ねたいのに)
            (思い出を守ってくれてありがとうと伝えたいのに)


            (夢の中って上手く動けないものね。もどかしいわ)
            (抱きしめたいのに、動けない)

            (もう夢は終わりなのかしら。貴方が行ってしまう)

        (契約ではなく約束だと彼は言って、去っていく)
        「ずっとそばにいて」
        (その願いを、叶えるために)

        (最後の一言は、耳を疑うほど、幸せな言葉)

            (…嬉しい。スーは約束がよかったから。契約じゃなくて、貴方の気持ちで約束してほしかったから)
            (その上意地っ張りな貴方がこんな事言ってくれるなんて、やっぱりこれは夢ね)
            (ああ……お願い、唇よ、動いて。一言でいいの、彼にに伝えたい事があるのよ)
        (唇を震わせて)
            (夢なんでしょう?少しはスーの思い通りになったっていいじゃない)
            (涙は溢れるのに、どうして声は出ないの?)

            (セイバー、待って)

        (言葉を)

            (待って)
            (スーも、スーもね)
            (貴方の事)

        …あいし…て…る……… ………………

        (風の音にかき消されてしまうくらい小さな声)
        (彼に届くだろうか)

            (信じているから。待っているから。スーだけの王様)
            (貴方がキスしてくれなきゃ起きないから……どうか、早く帰ってきて)

        (そして)



        (夢の続きをみるために、意識は闇を追う)
        (幸せな結末をただ、信じて)
        -- スー 2011-10-19 (水) 10:22:25
  • スーは、死んだらどこへ行くのかな。
    天国も地獄も、魂がある存在のものでしょう?
    スーはそれを持たずに生まれてきたのだって、兄様が言ってた。
    ギルデに会いに行きたかったけど、無理だなぁ、きっと。
    スーは特に悪い子だし。同じ所なんてきっと無理。
    それにセイバーが………嫉妬するし。

    魂のない子が行くところは寂しそう。
    そもそも数がそんなにいっぱいいないよね。
    その上こんなに悪い子なんて…一人もいなかったらどうしよう。

    ああ、でもセイバーも模造品だから、スーと同じ扱いかな?
    悪い子なのも一緒だし。きっと同じところへいけるよね。
    じゃあ寂しくないや。
    だってセイバーと一緒なんだもの。


    貴方と二人なら、どこだっていい。
    -- スー 2011-10-17 (月) 10:36:18
  • http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst074933.gif
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  • (化粧台の前、紅い口紅を引く)
    (チークを載せた頬を指でなぞり、鏡越しに彼を見て)
    …駄目ね。結構頑張ったんだけど顔色の悪さはなかなか隠せないわ。
    (そして、黒いベールをそっと被ると立ち上がった)
    (ベールと同じ色のドレスを広げて、臣下のものが王にするように恭しく礼をする)
    (黒い花嫁が目の前に立つ)
    (整った顔立ちが青ざめているせいで、人形のよう)
    (微笑むとようやくそれが人だとわかるほどに、彼女にはもう命の気配がなかった)

    さあ、参りましょう闇の王。私達の戦争を続けるために。
    …ふふ、エスコートしてくださる?(昨日と同じように、右手を差し出す)
    -- スー 2011-10-16 (日) 21:31:18
    • (日が昇るよりも早い朝……二人が日の光の元、出かけることはもうない。暖かい宵闇に包まれて、闇の中で微笑みあう。すっかり其れにも慣れた)
      ……汝の注文の多さには毎度の事ながら辟易とするな……
      (不敵に微笑み……差し出された右手を掴んで、抱き上げる)

      当然だ、往くぞ闇の姫。我らの願いを成就する為に。

      (闇から現れる矛盾の眷属……そして、目前に現れる青白い馬に跨って、駆け出す)
      (闇の中へ)
      (朝焼けすら翳らせる深淵の向こうへ……賽を振る為、彼らは往く)

      (最初から出目の決まっている賽を振る為に) -- 黒髪のセイバー 2011-10-16 (日) 21:42:44
  • 「あねさまの魂」、「魔王の力」に「肉塊」に…スーはまるでつぎはぎの合成獣(キメラ)のようね?
    (眠っている子犬を撫でながら、指折り数えてそんな事を言った。絨毯にクッションを置いて、暖炉のそば)
    (今日はとても静か。窓の外で雪が降っているせいだろうか)
    (薪の燃える音が不思議と響く)

    (あれから動けるようにはなったものの、相変わらず魔力供給は不安定で、時々倒れることもあった)
    (それでも彼と一緒にいることはできるから幸せだった)
    (ただひどい「飢餓感」に襲われる時があって、何を食べても何かが足りない)
    (「肉塊」が体に入ったせいなのか)
    (魔物を殺して魔力を奪ってみたりもしたけれど、それで満たされる事はなかった)
    (……人を食べてみても、駄目だった)

    (救いなのはそれがしょっちゅうというわけでもなく、しばらくすると落ち着く事)

    明日は、あの先生とカインって人との戦いか…。
    (チョコレートを一つつまんで口に放り込み、ワインを飲む)
    (クッションに犬を寝かせると不意に立ち上がって)

    ねえ、セイバー。貴方、ダンスは得意?

    (ドレスを翻して、彼の方を向く)
    (今日は新調した黒いドレスに髪をまとめて結い上げて、大人っぽく飾っていた)
    http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp011826.jpg
    (少女のようないつもとは違う、大人の妖艶な笑みを浮かべてみせる)
    -- スー 2011-10-16 (日) 00:35:03
    • ……器の形など問題ではない……花瓶に入ろうと、樽に入ろうと、水は水であるように……汝は汝だ……
      (スィーニの自嘲を諌める様に、そして安心させるように……窓際のカーテンの陰で椅子に座り、笑う)
      (右手に持ったゴブレットを揺らして、陰の中でより一層黒いそのシルエットの口元だけがにやける)

      (あれから、少年はあまり動かなくなった)
      (魔力消費を少しでも抑えるため、活動は深夜の極限られた時間にのみ限定し、日中はなるべく物陰でじっとして少女を見守るようになった)
      (……最も、本人は監視しているつもりだが……本人ですらもう其れが思い込みだと自覚している)
      (実体化を解いていたほうが魔力消費自体は抑えられるのだが……近くに実体化していないと少女が泣き出してしまうので、起きている間、実体化を解くこと事だけは無かった。必ず側にいた)

      (何より、放っておくわけにはいかなかった。あれからスィーニは本当に佳く『喰べる』ようになった)
      (食事を、魔物を、人を……放っておけば有機物ならなんでも……今抱いている仔犬だけは頑なに喰らわなかったが、他は何にでも手をつけた)
      (夜中に遺跡の魔物を喰らおうと、喰らわせようと……彼女の飢餓を納めるには量と時間が必要だった……『肉塊』による補填はやはり魔王の其れを同じ……常にそれは莫大な代償をスィーニへと強いていた)

      (脳裏の魔王は理解していた。例え勝ち残ってもこの娘は長くないと。これ以上は割に合わない投資だと)
      (それでも脳裏の少年は毅然と云った。契約が果たされるまで魔族は決して裏切りはしないと。これも誇りと矜持であると)

      そうだな……くくく……新たな余の贄共だ……踏み躙り、喰らい尽くし、悉く滅して願いへとコマを進める……何も問題はない
      (ゴブレットを傾け、すっかり飲みなれたワインを嚥下する)
      (不意に立ち上がった主とオッドアイで見つめる。いつからだろうか。こうする事が増えた。きっと面倒が多い契約者だからだろう)
      (そんな彼女の誘いを聞いて、笑う。以前ならきっと嘲笑してからかっていたろうが……今は何故かそんな気にはなれなかった)
      (立ち上がり、手をとって、腰に手を当てる)

      ……くくく……足元の覚束無い小鳥のような今の汝が……果たしてついてこれるかな?

      (いつかの記憶とは最早関係なく)
      (今の記憶のまま、そうする) -- 黒髪のセイバー 2011-10-16 (日) 03:54:58
      • あら、ダンスはレディに合わせてするものよ?いたわりつつリードして頂戴。
        (腕の中、ゆっくりとしたステップで踊る。ピアノもバイオリンもないけれど)
        (暖炉の暖かい明かりに照らされて)

        …アルヌールにも、セレイアにも、似てないわね。
        ああ、ギルデはこういうのできなさそうだから除外。ふふっ。
        (彼の左右色違いの瞳を見つめて笑う。大切なものを見つけたように)
        貴方はもう、貴方ね。聖杯とスーの想いが作り出した魔王ではなく。貴方。
        スーだけの、闇の王。
        (囁く唇。雪のように白く血の気のない顔に引かれた紅が赤く目立つ)
        (また少し、眩暈がした)

        この頃、人間みたいに笑うようになった。怒るようになった。
        スーのそばにいてくれるようになった…優しくなった。
        (踊りながら歌うように)

        目が覚めて、貴方がいると幸せなの。
        ご飯を食べる時、貴方とお話するのが幸せなの。
        もう何にもいらないって思ってしまうくらいに。

        スーは今、今までで一番幸せな日々を過ごせてる。
        あの頃…ううん、あの頃より幸せだと思う。
        …ありがとうセイバー。
        (まるで別れの言葉のような、自分の死期がわかるような、そんな言葉)
        (…残されている時間が少ない事は、自分でもわかっていた)
        (少しずつ、何かが崩れて狂って行くのがわかる)

        (彼の肩越しに、雪が見えた)
        (…春までは生きられるだろうか)
        今日はすごい雪。北の雪国を思い出すわ…こちらの方は暦の上だともうすぐ春だから…この雪で終わりかしらね。
        春になったらどこか二人でお出かけしましょう?しらすに海を見せてあげるのがいいかしら。
        スーは海好きなんだ。あの波の音が好き。
        -- スー 2011-10-16 (日) 04:44:21
      • ……ふん、食事の世話から遊興まで、いちいち注文の多い女だ……
        (呆れ顔で微笑を漏らしながらも、少し乱暴に、それでいて雄々しく、たおやかな少女の足取りを導く)
        (写し身の記憶ではない。自らの手腕で)

        当然だ……余は余だ。記憶の影絵ではない……汝がそう望んだからこそこうなった
        (黒髪の長髪が靡く。互いの歩みの軌跡を残すように)
        (少年の細腕が少女を支える。強引に、眩暈でよろめくその仕草も、舞踏の一遍へと昇華させる)

        (踊りながら幸福を謳う少女)
        (其の言葉を黙って聞く。そしてまた呆れ顔で笑う)

        全く……魔王の前で幸せを語るとは……スィーニは酷い女だな……最高で最低の賛辞だ
        礼など不要だ……余は自らの供物を手の平で弄んでいるだけだ……其れを勝手に幸福と汝が感じているだけのこと……瑣末な事だ
        (突き放すような言葉とは裏腹に、その笑みは深い)
        (余裕の中に垣間見える、年相応の少年のような、はにかんだ笑み)

        (魔王への恐怖を少女はいつしか抱かなくなった。其れが非常に忌々しい)
        (魔王への懐疑を少女はいつしか抱かなくなった。其れが非常に忌々しい)

        (しかし不思議と……悪い気はしない)

        佳いだろう……海辺には余の逸話も多くある筈……互いの力の為にもなるしな……
        (いつものように尊大に。いつものように不遜に。快諾する。当たり前のように)
        ……承諾しよう……海を見るという願いの契約……
        (互いに分かっている。だからこそ快諾する)

        ……代価は確かに……受け取った……

        (虚言。虚実。虚構……妄想することも、現実から逃れる空想も……魔王の力の領分。闇の力の一部)
        (果たされないことが決まった約束)
        (今を慰める為に未来を切り離し、二人は笑った) -- 黒髪のセイバー 2011-10-16 (日) 05:50:47
      • http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp011840.jpg 
        ふふ、供物だと言うわりには大事にしてくれるのね?
        (少し意地悪に返してみる。冷たく言われても平気)
        (だって、その笑顔が本当の答えだから)

        ……ああ、幸せだって、色んな人に言いたい。貴方の素敵な所を誰かに話したいな。
        こんな気持ちになるの初めてよ。

        (本当に、彼が体を治してくれてから夢みたいな日々が続いた)
        (求めてやまなかった平凡な日々)

        沢山話したい。貴方の事を。
        …貴方を愛しく思う気持ちを。

        (眠っている時の彼の顔はね、ちょっと不機嫌そうな顔なの)
        (多分スーがくっついて離れないから、寝苦しいのよ)

        (お料理も上手なの。でもキッチンに立っている姿を見ようとすると怒るのよ)
        (エプロン姿似合っているのに)

        (名前をつけてくれた子犬をね、すごくかわいいと思っているのに、なかなか撫でようとしないの)
        (意地っ張りよね。スーの見てないところではいっぱい撫でていたりするのかな)



        (二人は踊る。二人の思い出を想いながら)
        (それはまるで走馬灯のように)
        (よろける体を彼が支えて踊りにしてくれる。平気なふりをできるように)
        (…それはこの体がどうなっているのか、どうなるのか知っているから)

        もう、「契約」じゃなくて「約束」よ?
        デートなんだから。
        (明るい笑顔で二人は踊る。迫り来る死の影を見ないふりをして)


        …あ……っ
        (けれどとうとう足も動かなくなってきて、彼にもたれかかってしまう)
        …ごめんなさい。ふふ、ちょっと疲れちゃったみたい。
        ダンス、上手ね?戦いから帰ってきたらまた踊りましょう。
        (青ざめた顔が暖炉の明かりに照らされる。無理に作った笑顔は彼にはわかってしまうだろうけれど)
        -- スー 2011-10-16 (日) 06:33:02
      • ……ああ……また、気が向いたらな……
        (作り物の笑顔に合わせる。願いの通りに)
        (闇らしい優しさを与える。光の強さなんて必要ない)
        (光に歩むものは強さを求める。強さを肯定する……強さを強いる……)
        (光は弱者を許容しない。何故なら現実だから。弱肉強食の現実を容赦なく突きつけてくるのが現実だからだ)
        (光の先には必ず道がある。道を歩む限り人は進歩し続ける)
        (進化、成長、求道こそが是であると云うのなら、光の道を外れる事を外道と誹ることもまた間違いではないだろう)

        (故に闇は罪なのだ。生きる責務を放棄し、進化の道程に背くからこそ……悪であり、魔なのだ)

        (……弱さを覆い隠し、辛い現実から目を背ける逃避の力こそが……闇なのだ……)

        今日はもう休め……明日になって使い物にならないようでは話にならないからな……供物としての勤めを果たせ

        (最早、小麦袋よりも軽くなった少女を抱き上げて、そっと寝室へ運ぶ)
        (ベッドに寝かせて、頬を撫でる。望まれた通りに)

        ……眠るまで傍に居てやる……光栄に思うが佳い……魔王自ら寝所の世話をしてやるのだからな……

        (光を見せないように、闇の底だけを、夢幻のまやかしだけを見せ続ける)
        (深淵を深淵と認識できなくなってしまえば……人は何もしなくても幸せになれる)
        (狂気を装飾し、未来を担保に一時見せる、贋物の幸福だけが……魔王が人に与えられる唯一無二の幸福だ)

        (光は刹那の幸福を否定する。未来の無い幸福は破滅への序曲でしかないからだ)

        (……だが、そんな理屈は未来があると分りきっている『幸福な愚者』だから言い切れる独善だ……)

        (今の……刹那の幸福の為に未来を切り捨てる所業……破滅と死の足音を聞きながらも、耳を塞ぎ、目を背ける事で容易く得られる幸福……)
        (闇とは本来、今しかない弱者の為の力……未来が見えない絶望を和らげるための狂気……其れこそが闇の本質……)
        (光に見捨てられた弱者が縋る……終端の庵……行止りで諦めることを赦す、最期の安らぎ……それこそが闇)
        (弱者の為の幸福ならば……他の全てを賭して護ろう……例え、その者を取り巻く、他の全てが消えてなくなろうとも……)

        (どうせ魔王には、そんな護り方しか出来ないのだから) -- 黒髪のセイバー 2011-10-16 (日) 07:15:43
      • (優しく抱き上げられて、夢心地)
        (腕の中から見る暖炉の明かりは、炎が揺れてとても綺麗)
        (その側で、無垢な顔をして子犬が眠る)

        (…思えばいつもこの子は優しかった)
        (泣いている時甘やかして、キスをくれて…闇に引きずり込んで、痛みを無くす)
        (今は死の恐怖から目を塞いでくれて、幻の約束であるはずのない未来を、幸せを見せてくれた)

        (闇というものは、なんて心地よく慈悲深いものなんだろう)
        (そして、なんて寂しい存在なの)
        (死に行く者を優しく抱きしめるだけなんて)
        (寂しすぎる)

        (雪は降り積もり、暖炉の近くだと言うのに酷く寒い)
        (髪を解いて横たわり、彼を見る)
        (頬に触れる手はとても暖かかった)
        …スーは…
        貴方()のことが…ようやく少しわかった気がするわ…。


        (…それは何よりも優しく、何よりも恐ろしいもの。矛盾した存在)


        (頬の手をとり、手のひらに口付けをする。愛情の証のキス)
        (愛しくて、どうしていいかわからなかったから)
        (抱きしめたいのに、上手く体が動かなかったから)

        …セイバー…もっと、そばにきて。
        いつもみたいに、抱きしめて。
        スーを、愛してるって、言って……。
        いっぱい…優しくして…。

        (だから、いつも通りに甘えてみせる)
        (堕ちたその日と同じように)
        (あどけない笑顔で、ただ温もりを求める子供のように)

        (両手を広げて)
        (愛しい闇を、誘う)
        -- スー 2011-10-16 (日) 08:04:29
      • ……全く、相変わらず魔王に求めるには程遠いモノと求めるな、汝は……
        (いつも通りを求めるから、いつも通りを与える)

        ……どうしようもなく愚昧なところが好きだ、スィーニ……

        (闇に誘ったあの日と同じように)

        ……そうやってあっさり闇の陥穽に落ちる脆さが好きだ、スィーニ……

        (そっと優しく抱き締めて、唇を重ねる)

        ……何時までも過去の男と余を重ねる背信が好きだ、スィーニ……

        (もう、嘘か本当かすら分からない。どうでも佳い)

        ……自らを棚に上げて余に近寄る全てに嫉妬する薄汚さが好きだ、スィーニ…… 

        (幸福ならそれで良い。嘘も真も関係ない。今は真実に価値など無い)

        ……孤独に怯え、泣き叫ぶ様が好きだ、スィーニ……

        (主観で其れが幸福だと云えるのなら)

        ……自らの半端なあり方に苦悩する様が好きだ、スィーニ……

        (例え其れが客観から見て不幸でしかなくても)

        ……闇歩む覚悟故に他者よりも自らに恐怖する様が好きだ、スィーニ……

        (闇は其の幸せを祝福する)

        ……逃避することを厭わない汝が好きだ、スィーニ……

        (利己を求める少女に覆い被さり、欲望の求めるままに与えてやる)

        ……偽善を偽善と理解して振りかざす狡猾さが好きだ、スィーニ……

        (破滅以外に道が無いのなら、破滅へと誘おう……この手で)

        ……その癖、満足に自らも騙せない拙悪に戸惑う様も好きだ、スィーニ……

        (其れもまた魔王の役目。そして魔王の矜持)

        (目を被ってやろう。柔らかな宵闇で)
        (耳を塞いでやろう。深淵の静寂で)

        ……そこまで負に塗れても……そこまで罪に穢れても……己の欲望を手放さない汝が好きだ、スィーニ……

        (重篤の患者に麻薬を打ち込むように……ただ、幸福を抱いて囁く)
        (常闇の中……ただ抱いた)

        (恐らく之が最期だろう……そう直感しながら……甘い時間を与えた)

        (彼女が諦めた最後の騙りを……そっと肌を重ねて、耳元で囁いた)

        ……真っ黒に汚れた、どうしようもない咎人のスィーニを……愛しているさ……何時までも気に入らないモノを手元に置けるほど、魔王は寛大ではないぞ……? -- 黒髪のセイバー 2011-10-16 (日) 09:11:22
      • (甘い囁きの闇の中。幸せな時間)
        (求めるままに少年は優しく抱いてくれた。泣いてる子供を慰めるように)
        (冷えた体が彼の体温と同じになっていく……)

        (これで望むものは全部与えてくれた)

        (それは契約、闇の王と魔女の)
        (代価は魔力。命と心)

        (……意識が途切れて、気がつけば彼の腕の中。暖炉の火も消えていた)
        (肌が触れ合っていて暖かい…彼の鼓動が聞こえる)
        (命の音に、耳を澄ました)

        http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp011845.jpg 

        (ああ、この音が好き)
        (偽物だと、彼は笑うけれど)
        (スーにとっては、彼にとっては、本物なのよ)
        -- スー 2011-10-16 (日) 11:38:26
  • (スィーニが昏睡して数日後。闇が脈動し、物陰の暗がりから少年が現れる)
    (今度は焦燥を隠さずに、駆け寄る……敵マスターから奪い取った魔力の源泉……異形の『肉塊』を右手に持って)
    スィーニ……何時まで眠っている。何時まで休んでいる
    余は云った筈だ……余の赦しなく死す事も、潰える事も、滅する事も……悉く、断じて看過などしないと……!

    (その源泉を。異形を……スィーニの胸の中心に叩き込む)

    忌々しい力だが……今は頼らざるを得ない……雷よ
    (叩き込んだ右腕に紫電が迸り、スィーニの身体に流れ込む。電気ショックによる強制蘇生……同時に、『肉塊』に餌を与える事でスィーニの身体に固着させる)
    ……チッ……ぐっ……!
    (本来、少年が扱っているのは完全なる闇に属する魔王の力。対して、今使っているのは光に属する雷……即ち、神の力……相反する力の反動は少年の身体を蝕む)
    (しかし、其れでも少年は止めない。目前の少女が目を覚ますまで続ける)
    ……問題ない、必要な事だ……さっさと戻って来い、まだ願いは叶っていない……まだ契約は履行されていない……!
    ……我々の戦争を続けるぞ……スィーニ……!
    (不敵な笑みを浮かべて、一層強く魔力を注ぎ込んだ) -- 黒髪のセイバー 2011-10-15 (土) 21:00:49
    • (彼は、自分の気持ちを知らない。彼女は、自分が想われている事を知らない)
      (知っていたら、どんなに幸せな気持ちになれただろう)
      (想うだけで気持ちが伝わったらよかったのに)

      (………………闇の中で、誰かの呼ぶ声がするの)
      (ごめんなさい。暗くて良く見えないから、そっちへいけないのよ)

      (……ああ、でもスーは闇の王の力があるんだったわ。またあの子に呆れられてしまう)

      (……見えるようになった。もう大丈夫、今そばにいくわ)
      (ドレスの裾を持って、闇の中を走り出す)
      (でもいつまでたっても暗闇は変わらなくて、声のする方向がわからなくなってしまった)
      (不安で、彼が恋しくて、泣き出しそうになる。どうしたらいいの。ひとりは嫌なの)
      (……あの子が呼ぶ声が聞こえるのに、どっちへ行ったらいいのかわからない)

      (その時、誰かに手を引かれた気がした)


      (「こっちだよ、スーちゃん」)

      (聞きなれた、その声は)

      ……ギル…… ……



      …っ!!!!!
      (急に視界が開けて、吸い込んだ息にむせて酷く咳き込んだ)
      ごほっ…ごほっ…ぅ…っ けほっ…(横になって、体を丸めて必死に息をする)
      (「何か」が体に足りないものを急速に補ってくれているようだった)

      あ……(気がつけばそこは、彼の顔。いつもの強気な笑みがそこにある)

      …聞こえて、いたよ。貴方の、声…(まだ、上手くしゃべれなくて、途切れ途切れ)
      (でも、伝えたい)
      (胸には薄くやけどの跡。手を伸ばし、彼の右腕に触れる)
      ありがとう…痛い…?また魔力をあげるから、すぐ治るよ。
      (自分の頬に当てて、魔力を流す)
      (少しだけ、脱力感。けれど前のような眩暈はない)
      ……もう、大丈夫。
      ごめんね…ちょっと迷って遅くなっちゃった。
      …あ。寂しかった?ふふっ…。
      (頬を赤く染めて冗談を。そして花のように笑う)
      (彼が何日かぶりに目にする彼女の笑顔。無邪気で、あどけない)

      …セイバー……契約よ。力を貸して…また一緒に戦いましょう。
      ……ずっと、一緒に。

      (目を細めたまま、愛しげにそう囁いた)
      -- スー 2011-10-15 (土) 21:54:38
      • (眉間に皺を寄せ、苦悶の表情を浮かべて電撃を流し続ける)
        (この肉塊は力の源泉。奪う代わりに力を与える闇の顕現……魔王の領邦が一部)
        (しかし、其れに力を与える為に行使する力は魔王を蝕む雷……光の力)
        (闇とは奪う力。光とは与える力)
        (奪うものに与え、与える力が自らを食い破ろうと暴れまわる)
        (焦燥が募る。闇が奪えと囁いてくる。自らの内にある本能が囁く)
        (何もかも奪ってしまえと。そんな供物はもう諦めろと)
        (どうせ代わりは幾らでも利く)
        (頭では理解している。腹でも理解している)
        (だが……それでも……)

        ……契約は絶対……魔王の矜持も……魔族の誇りも……余は捨てるつもりはない……!

        (腰の刀が、軽く揺れる。そんな気がした……その時……)

        !?

        (少女は……)

        ……スィーニ……!
        (息を吹き返した)

        (激しく咳き込み、酸素を求める少女を目の当たりにして……『笑う』……いつものように不敵な笑みで。傲岸不遜な王の笑みで……)
        ククク……莫迦を抜かすな……余は汝の勝手を赦さないだけだ……まだまだ苦しんで貰わなくては困る……死は救いだ……故に魔王は其れを赦さない
        (右腕に触れるスィーニの手を握り返し、濃紺と菫の瞳で其の顔を見る。顔の笑みは不敵であって、頼もしく……)
        ……覚えておけ、スィーニ・ツビェット……汝は既に余に囚われた……
        (……堂々としていて、傲慢で、尊大で……)

        望め……望め……汝が余にそれを願い続ける限り、余もまたお前を愛し続けてやろう……

        (儚かった) -- 黒髪のセイバー 2011-10-15 (土) 23:08:22
      • (つないだ手は温かい。スーより少し大きな手)
        (いつかの、いつもの言葉。自分を暗闇に引きずりこんで、愛する人を殺させた言葉)
        (恐怖と絶望と後悔を与える言葉だったのに)
        (でも、どうしてだろう)
        (今、とても優しい言葉に聞こえるの)

        (ずっとそばにいる)
        (ずっと愛してくれる)

        (そんな言葉に聞こえるのよ)

        …ねえ、セイバー…
        (握ったままの手を揺らし、キスでもねだろうかと思ったその瞬間)

        わふっ!!!
        (尻尾を振り振り飛びついてくる子犬がいた)
        わっ しらす!やだそんな舐めちゃ、くすぐったいのよ。
        あはは…!もう、いいムードが台無し…ねえ?
        (苦笑して子犬を撫でる。でも声はとても嬉しそうに)

        (優しく聞こえたなんて言ったら、貴方はまたあきれた顔を見せてくれるかな?)
        (それとも)
        (…赤くなったりしてくれるかな?)

        (…ねえ、ギルデ。どう思う?)
        (彼の腰にある刀を見つめて心で問う)
        (…答えなんて帰ってくるわけがないのだけれど)



        (騒がしい子犬と笑う自分とそれを見る彼)
        (…もうひとりの誰かが、側で笑ったような気がした)
        -- スー 2011-10-15 (土) 23:57:57
  • セイバー…しっかりして…死なない…で…
    どうして、こんなことで王は死んだりしないはずでしょう?

    (令呪を使って屋敷へ戻り、気がつけば自室へ戻っていた)
    (あの仮面をつけた黒い死神も、アルムもいない。二人だけ)
    (でも)
    (腕の中のセイバーは目を覚まさない)
    (血が流れて、動かなくて)(擬似的なものだと言っていた息もしていない)
    (そんなものに使う魔力も、もうないのだ)

    …助けて、誰か…!!!

    (呼んでも、誰もいない)

    セイバー…!目を開けて……!!

    (叫んでも、届かない)

    (…どうすればいい?)
    (治癒の魔法なんて覚えられなかった)
    (自分の声だけが、屋敷に響く)

    (…そうだ)
    (この間彼がしてくれたみたいに…)
    魔力を、流し込めば

    ………っ あ……
    (不意に、強烈な眩暈がした)
    (自分が今どういう状態なのか忘れていた…どうして、優しい人を襲ったのか)
    (この体はもう)
    (傷を治すための膨大な魔力の放出なんて)

    (できるはずが)
       …いいえ、やるわ。
    (死んでしまうかもしれないのよ?)
       …この子が死んでも、同じ事だわ。

    …セイバー…
    (腕の中の彼の頬を撫でる)
    (血で張り付いた黒髪をよけてあげて)
    (涙に濡れた頬を擦り寄せて)

    http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp011810.jpg 
    …スーは、赦しなく死ぬ事も、潰える事も、滅する事も、駄目なのでしょう?
    だから死なないよ。大丈夫だよ。
    だからセイバーも、スーに赦しをくれるまで、死なないで。

    ……愛しているわ。

    (囁いて、唇を重ね……… …… …)
    -- スー 2011-10-15 (土) 16:21:47
    • (目を閉じ、微かな呼吸すらせず、昏睡する少年)
      (植物状態とすら云えない、完全な危篤状態。サーヴァントにとってはそれすら普段は問題にならない)
      (生きてさえ居れば、マスターさえ居ればサーヴァントは不滅)
      (たとえ首だけになろうが、たとえ心臓だけになろうが、魔力さえあればサーヴァントは何度でも立ち上がる)

      (少年とて例外ではない)

      (微かに流し込まれ始めた魔力を感知して、浅い呼吸が戻ってくる。流れ出す紅い血が止まり、傷が塞がる)

      ……め、ろ……

      (小さな声で、呟く。懇願するように)

      ……y……め……て……くれ……

      (少年もまた知っていた。だからこそ奪いに云った)
      (少年もまた感じていた。だからこそ奪いに云った)
      (少年もまた……知っていた……自らのパートナーの確かな衰弱を)

      止めてくれ……スィーニ……余は問題ない、それ以上……余計な真似を……するな

      (唇から避けるように、力なく首を振って呟く)

      ……汝の魔力が、枯渇すれば……同じこと、だ……もう、よせ……

      (少年は……懇願する) -- 黒髪のセイバー 2011-10-15 (土) 19:21:00
      • (体から力が抜けていく)
        (命が、抜けていく様な、そんな感覚)
        (この感覚を自分は知っている)
        (冒険者の頃、魔物に半身を吹き飛ばされて)
        (姉の腕の中で感じた)
        (……死の気配がする)

        (でも彼女は魔力を注ぐのをやめなかった)

        (気がつくと、彼の声)
        …ぁ…セイバー…よかった…。
        (間近の彼の頬に、自分の涙がぽたぽたと涙が落ちる)

        (声は小さいけれど、彼が自分の名前を呼んだ)
        (無性にその声が聞きたかったから、嬉しくて)
        (自分を見てくれるのが、嬉しくて)
        (切ない彼の声も、幸せで)

        やっと…取り戻せた…。
        …セイバー…お願いよ…。
        (意識が闇へと引っ張られていく)
        (触れた手から、全身から彼へと魔力を渡して………)

        ……もう他の人を見て、消えようとしないで…。
        スーだけを……。

        (……彼を抱いたまま、その場に倒れこんだ)
        -- スー 2011-10-15 (土) 19:57:30
      • (スィーニの衰弱と反比例するように、少年の身体に力が戻る)

        やめ、てくれ……やめ、ろ……やめろ……スィーニ……!

        (嘗て、自分の発した言葉を思い出す)

        ……王命だ……勅命だ……厳命だ……!
        ……今すぐ……今すぐに止めろ!

        (この世にある者は全て有限)

        汝は余の供物だ、玩具だ……奴隷だ、下僕だ……!

        (誰かが幸せになる代わりに。必ず……)

        命令を復唱しろ、命令を実行しろ、命令を遂行しろ……スィーニ……!

        (誰かが不幸になる)

        (既に、抱き返した少女の身体は冷たく、微かな笑みだけを浮かべて眠っている)
        (昏睡状態……無理もない、瀕死のサーヴァントを無理矢理呼び戻したのだ、こんな小さな身体でその魔力の全てがどうして補えようか)
        (ただでさえ莫大な魔力を必要とする魔王の力を繰る少年……本来、鬼札。摂理の外に居る異法のサーヴァント……其れを繋ぎとめるだけでも……今迄相当な無理を強いてきた筈)

        (ちくりと、胸の奥が痛む。何故かは分からない。何故かは理解できない。今迄こんな事を思ったことは無かった)
        (これは主ではない。仲間でもない。臣下ですらない)
        (闇の甘言に惑わされ、力の糧に利用されるだけの信奉者。それだけだ。それ以上でもそれ以下でもない)
        (道具であり、供物でしかないのだ)
        (なのに何故……余は……)

        ……

        ……
        ……いいや、其れでも契約者だ……

        (そうだ、契約者だ)

        魔王の契約は絶対……違える事は赦されない……これはその契約を履行する為に行う行為……必要な事だ

        (脳裏では違和感が残る。だが、言葉にすることで自分に言い聞かせる)

        神は契約を違える……神は裏切る……神は時に願いすら奪い取る……だが……
        魔王は違えない。一度交わした契約は絶対……其処に代価と供物が在る限り……決して契約を裏切りはしない

        (供物も、願いも、代価も……全てが其処に在る。ならば、することは一つだ)

        眠っていろスィーニ、今しばらく待っていろ……汝の願いが此処で潰える事を……余は決して赦しはしない

        (言い聞かせるように、そしてそう暗示するように……『心』に今は目を背けて、少年は少女をベッドに寝かせて……闇へと消えていった) -- 黒髪のセイバー 2011-10-15 (土) 20:42:00
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Edit


  • (愛しい人を殺して)
    (純粋な人を騙して)
    (優しい人を裏切って)

    (これはその罰なのだろうか)

    (だってしょうがないじゃない)
    (手段なんて選んでいられなかった)

    (あの人と生きたいの)
    (何を犠牲にしても)
    (誰を殺しても)

    -- スー 2011-10-15 (土) 07:53:51
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  • http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst074933.gif -- 2011-10-15 (土) 07:51:04
  • (資料室から戻ると、ベッドへ体を投げ出す)
    (セイバーに力をもらってからというもの、倒れる事はなくなったけれど)
    (体の違和感は続いている)
    (…ううん。続いてるんじゃない…何か、酷くなってる)

    (彼女の体は今は魔王の魔力で動いている)
    (当主の座に置くために無理に作った彼女の体が、そんな力に耐えられるはずもなかった)
    (その事には薄々気づいている)
    (でも、治せる人には、会いにいけない)

    あにさま…
    (彼は快く治してくれるだろう)
    (同時に今までの記憶をすべて消して)

    …嫌だ。
    もう誰のことも忘れたくない……。

    (また当主としてあの国へと戻されるのだ。愛した人も思い出も、何もかも忘れて)

    (そして)
    (魔王の力を…奪われるのだ)
    (セイバーは…消えるの?)

    …っ!!!!
    嫌だ…嫌だ…っ!!!!それだけは絶対に嫌…!!!!


    (…会えない。あにさまには)
    (でも、会わなくてもいずれは体が持たなくなる)

    (どちらにせよ、彼とは)

    嫌だ…どうしたらいいの…どうして、神様は邪魔ばかりするの…
    何もしてくれないのなら、邪魔をしないでよ……


    (涙が流れると飼い犬が頬を舐めた。…正確には犬のような動物だけど)
    (少し気持ちが楽になって、頭を撫でてやる)
    (ふわふわの毛並み)

    (庭で抱きしめた誰かを思い出す)

    (彼女の事を思い出すと、胸が酷く痛むけれど、同時に温かい気持ちにもなれた)

    (あの子は今どうしているだろう)
    (まだ泣いているのだろうか)
    (自分のように)

    (窓から見える月を眺めながら、想う)
    -- スー 2011-10-14 (金) 03:21:04
  • わんころめでにきた -- アトリア 2011-10-13 (木) 01:24:24
    • (わんわん!と犬っぽく鳴きつつしっぽふりふり庭を走ってくるしらす)
      …あ。アトリア。いらっしゃい。しらすのこときいてきたの?ふふ、気がついたら庭にいたのよ。
      (酷くゆっくり彼女の方へ歩いていく。時折少しふらついて)
      -- スー 2011-10-13 (木) 01:31:21
      • かぜのうわさでねー。ツノついてるじゃん、まものかなあ(抱き上げておーよしよしと)
        ……?スーちゃんだいじょうぶ、しんどい?チ、たりてないんじゃない?(心配そうに駆け寄って) -- アトリア 2011-10-13 (木) 01:40:21
      • どうなのかな。セイバーの事怖がらなくてびっくしりたけど…真っ白でかわいいし、きっといいものだよ。
        (抱き上げられたしらすがアトリアのほっぺをなめる。それをにこにこしながら見つめて)
        うん…大丈夫。ちょっと風邪かも…(彼女が近くによると、座り込む)…なんか、この頃体がおかしくて。
        (自分中の魔力が食い合い暴れて、消えていくような感覚。竜の彼女なら見ればわかる。急激な魔力の減少)
        -- スー 2011-10-13 (木) 01:48:02
      • そだね、こんなにかわいいし。(なんとなく角をこしこししてみる)
        ひゃっ、んもーいたずらっこさんね!(ぐいぐいー)
        ……カゼ?アトのしっているカゼは、そんなにまりょくをしょうひしたりはしないはずですが。……なにがあったの。(しらすを下ろして) -- アトリア 2011-10-13 (木) 01:51:52
      • (角をごしごしされると突如興奮して暴れだすしらす。下ろしてもらうと二人の周りをぐるぐるまわる)
        ふふ、しらすはアトリアのことも気に入ったみたいだね?肝の座ってる子だな…(しゃがみこんだままそんな軽口)
        …わからないの。戦って帰ってきた日から…セイバーに取られている魔力が上手く戻ってくれなくて…。
        スー、パパに作ってもらった子(ホムンクルスみたいなもの)だから、どこか壊れちゃったのかも…。
        アトリアは、魔力流すの、上手…?(怖いのか、彼女のコートの裾をぎゅっと掴む。肌が紙のように白くて、今にも倒れそうだった)
        -- スー 2011-10-13 (木) 02:04:41
      • (やっぱりツノはせいかんたいなんだわ……)
        あら、アトはこわないよ?こんなにかわいいし!(てへぺろ)
        ふむ。まりょくが……まおうがまりょくをうばったままにしてるか、それともなんらかのげんいんでかいふくそくどがおそまってるか……
        ミハイロフきんせいのコが、そうやすやすとこわれたりはしないはずですけど……いっかいラズリアンあたりにみてもらったほうがいいかもね?
        ん、だいじょうぶだいじょうぶ。(マフラーハンドが頭に伸びて、撫でる)ついでにまりょくのながれとかも、みちゃおうか。(すっと腹部に手を当てて、瞼を閉じる)まりょくはじゅんかん、ようするにチのようなものです。どこかがたいりゅうしていると、じゅんかんがはたらかなくなる……(どうやらそういう滞りが無いかどうか見ているようだ) -- アトリア 2011-10-13 (木) 02:11:47
      • あら、竜がそんな事言って。たしかに見た目はかわいいけれどね?(弱々しいけれどほっとしたような笑顔)
        …あにさまは、駄目なの。今は会いたくなくて…(マフラーの手が髪に触れると、目を閉じる)
        (体の中の魔力を彼女が見ると、膨大な力の流れの中に真っ黒な…矛盾の魔王の一部があることに気づく)
        (おなかの位置にあるその黒い魔力が他の魔力を喰い、流れを乱している)
        (喰って融合しようとしているのに、相容れることができないようだった)
        (黒い魔力を縮めるように彼女が操作すれば、少し流れが治るかもしれない)
        セイバーにも…知られたくなくて…だって…壊れかけはいらないって…いわれたらどうしようって…
        (途切れ途切れに話す。彼女が来て張り詰めていた糸が切れてしまったように、弱気な言葉)

        (そばのしらすが心配そうに二人を見上げている)
        -- スー 2011-10-13 (木) 02:23:48
      • アトはせいぎのドラゴンですから!(正義とも、性技とも取れる)んふふ、スーちゃんもかわいいよ。
        ……あいたく、ない。どうしてかきいても?
        (みずからのマスターにこのしうち。やはりまおう、きをぬけない。一瞬だが眼の色が黄金色に変わると、ドス黒い淀んだ魔力に龍の魔力を被せ、圧縮する)
        (契約関係にある以上、全く無関係のアトリアでは完全に除去することはできないが、いくらか抑えた上にその黒い魔力にスーの魔力道が通らないよう補正して)
        ……それはないでしょう。サーヴァントはマスターなしにはそのカタチをとどめていられない……しかも、ライダーでなくセイバーでしょう?じゆうにうごくこともせいぎょされてるはずです。(そう、普通ならば)……すこし、ラクになったかな?(不安げな顔で見つめるしらすを抱っこして撫でつつ) -- アトリア 2011-10-13 (木) 02:31:27
      • ふふ、ありがとう(瞳を開けて微笑む)
        (彼女の懐かしいと感じるような力が体をめぐる。同時に食い破られるような、力が抜けていくような感覚がどんどん小さくなっていった)
        (作りもののように白かった顔に赤みが差し、弱かった呼吸が整っていく…)
        …あ……ありがとう…やっぱり黒竜様の力に似ているのね…。すごく楽になった…。
        (深くため息をついて、座り込む。辛いのではなく、ほっとして)
        これでしばらくは大丈夫かも…よかった…。セイバーは別にどうしても叶えたい願いがあって側にいるわけじゃないから…
        スーの魔力がなくなって、動き回れなくなったらきっと「つまらない」って自分で消えてしまう…
        それが怖いの…(膝を抱えて、ぽつりぽつりと話していく)
        (彼女の抱いたしらすを撫でて、寂しげに笑い)
        ……あにさまは、ミハイロフの人だもの。スーの体のこと知ってるけど…治して欲しいって言ったら…
        それに乗じて、昔みたいに記憶を消されてしまうかもしれないの。
        だから…駄目なの。内緒にしてね、アトリア、誰にも言わないでね…?(縋るような顔をして小さく囁く)
        -- スー 2011-10-13 (木) 02:48:40
      • よかった。もしまたこのようなことがあれば、えんりょなくいってね?なんならアトんちにおしかけてもらってもかまわない。それぐらい、ひどかった。(深刻そうに頷いて)
        まおうさまはたわむれがすぎるようですね……(言うべきか言わないべきか。言ったら恐らく、この子は深く傷つくだろう。だが、言わなければ防衛手段が取れない)
        ……そのセイバーさん。すきなの?そんなに。たましいをゆだねてもいいとおもえるほどに。
        ラズリアンはそんなこと……きっと、なにかりゆうがあったはずです。う……(この目で言われたら、何も言えない)わ、わかった、わかりました……いわないでおきましょう。
        ……そうだ。きぶんてんかんに……そら、とんでみません? -- アトリア 2011-10-13 (木) 02:56:23
      • うん…ありがとう。素直に頼らせてもらう…スー、酷い子だから頼れる人セイバーくらいしかいなくなっちゃってて…。
        (心底嬉しそうな笑顔。眠れないほどにずっと不安だったから)
        …すき、なのかな…わからないの。昨日他の子にも聞かれたけれど…スーがすきなのはギルデ。
        (俯いて)でも…あの子がいなくなったらスーは生きていけないと思う…一緒にいないと嫌なの…。
        (それは「好き」と同じ言葉。でも、気づけない)
        意地悪だけど、優しいところもあるの。たまに少年みたいに笑って…あ、このごろ呆れたりもするの。人みたいでおかしいのよ。
        (彼のことを話す声は明るく、幸せそうだった)
        …ごめんね、アトリア。兄様と仲がいいのに……うん?空?飛べるの??
        (きょとんとした顔で繰り返し)…わ、う、うん!!飛んでみたい…!!!(血の気の戻った顔でこくこく頷く)
        どうやって飛ぶの?竜になるのかな?(きらきらした瞳で顔を見た。さっきまでの倒れそうな様子はすっかり治っている)
        -- スー 2011-10-13 (木) 03:19:44
      • うん……(果たしてそのセイバーは頼っていいのか。この少女は、相手が魔王だということを理解しているのか。時々それが疑問となって沸々と湧き、言いたくなる衝動に駆られる)
        (そしてやはり、スーはセイバーを、あの(・・)矛盾の魔王を好いている。丸わかりだ。だから、言わない、言えない。言えるはずがない。)そう……なら、いいの。(上辺だけでも、笑ってみせる)
        いいのよ、きっとラズリアンもわかってくれます。んふふ、そのとおり。というわけでおそといこっか(スーの手を引いて屋敷の外、開けた場所に)
        そいじゃ、はなれててね?いっくよー……へんっ、しんっ!!(どこぞの覆面ライダーのようなポーズを取ってジャンプ!すると、幼い体が爆ぜ、一瞬の内に真っ黒い巨体が姿を表す)
        (その翼は天を覆った。その角は月を貫いた。その巨躯は大地を震え上がらせた。見紛うことはない。正真正銘、龍) -- アトリア 2011-10-13 (木) 03:28:57
      • (彼女の笑顔の裏の想いには気づかない。自分の話に笑ってくれたと思い込んで)
        (憂いの晴れた顔で笑い彼女に手を引かれる)
        (どきどき、子供のように期待に胸を膨らませて)

        (そして)
        (ついてきたしらすを抱っこして見守ると…)
        (…目の前に故郷で神と崇める存在と同じ色の龍が現れた)
        (闇よりも深く鮮やかとも思える黒。暫く呆けていたけれど、近寄ってそっと触れる)
        ……あ…わ…わぁあ…貴方、ホントに竜なのね…すごいわ。スーはこんなに近くで竜に会うのははじめて…!!
        本物ね…綺麗だわ。神様といわれるのも良くわかる…絵本の挿絵よりずっと素敵。
        (闇よりも深く鮮やかとも思える黒。近寄ってそっと触れる)
        (流石のしらすも目を丸くしたままぼんやりしている)
        大きい翼…すごいわ。これなら北の険しい山も軽々飛び越えられそう。
        (興奮気味に見上げて話す)
        -- スー 2011-10-13 (木) 03:46:06
      • そうですか?ふふ、流石に龍を神様として崇めていただけのことはあって、怖がりはしないのですね。(口調はまるっきりアトリアのそれだが、声が低かった。まるで地の底から響いてくるような重低音。心の臓を直接震わせるような、そんな深い声)
        アトに行けない場所なんてありません。さあさ、背中に。(ふわ、とスーとしらすの身体を浮遊感が包みこみ、アトリアの背まで運ばれる。その背中は蛇のようになめらかで、岩のようにごつごつと、そして途方もなく雄大だった)
        さて、それでは飛びますよ。しっかり掴まっていてくださいね?(とはいえ落ちそうになれば先ほどの浮遊感がまた包んでくれる、と付け足しつつ広い翼で空を裂き、地をその足で蹴り上げ、飛び立つ!)
        (見る見るうちに屋敷が小さく、地面が小さく、そして星が近くなって。普通なら風で吹き飛ばされるところだが、不思議とその様子もなかった。夜の大地は、黒い絨毯。空は、海) -- アトリア 2011-10-13 (木) 04:03:52
      • だって、スー達は竜に守られて生きているんですもの、怖い事なんてなんにもないわ。
        小さい頃から繰り返し、黒い竜のお話を聞いて皆育つのがあの雪の国なの!
        (両手を広げて声を張る。多分聞こえてはいるだろうけれど)
        ふふっ、声、違うけどアトリアはアトリアね?
        (しらすはようやく馴れて、尻尾をふって座っている)
        わ…っ(ふわりと浮かんであっという間に竜の背へ。広くて高くて、おずおずと鱗に捕まる)
        こ、これでおちないかな?って きゃー?!(そんな事を言っているうちに竜は空へと舞った。真夜中の街に悲鳴が響き渡る)
        (落ちそうで落ちない。竜の一部になっているようだった)
        (星は数を増して光る海のよう。雲はもう一つの陸のように見えた。神様の住む宮殿)
        (そう、これが神様の見ている世界)
        (ああ、ギルデも今この世界にいるのかな)
        …綺麗ね…なんて世界は綺麗なんでしょう。街の明かりも星に見えるわ…神様の世界とスー達の世界の合間にいるみたい!
        素敵ね、きっと一番初めに神様の存在を意識した人はこうやって竜の背中へ乗せてもらったんだわ…。
        (小さな子供のようにおおはしゃぎ。しらすとはというと気持ちよさそうに小さな羽根をパタパタさせて景色を見ている)
        -- スー 2011-10-13 (木) 04:22:59
      • ふふ、怖がられなくなったら龍も型なしだ(くくっと低く笑って)雪の国は寒そうですねえ、アト、寒いのはちょい苦手かも
        すいませんね、こんな低い声で。本当なら口調も頑張って変えるんですけど、友達となら別に、いいよね?

        神様、ですか。あの人達に会うにはもうちょっと上に行って、天門を潜らないと。でも、潜るには霊体にならないといけません。霊体であることが向こうへのパスポートみたいなものですね
        それじゃ、ちょっと海の方に行ってみましょうか!!(そうして、一人と二匹は夜空の海をしばらく泳いでいたという……)
        //時間的にもアレなんでここで……! -- アトリア 2011-10-13 (木) 04:32:36
      • あら、深く尊敬されるのよ。食べられる事すら幸せな事だって(一緒になってくすくす笑って)
        雪国は寒いから、大きいコートを作らないと駄目ね。竜用の。でもきっとあの国の人間なら寝る間も惜しんで作ってくれるわ。
        (あの国から逃げてきたはずなのに、温かい気持ちで思い出す。故郷とは不思議なものだ)
        (口調を普段は作っていると聞くとポンと手を打って)
        …もしかして黒竜様も無理して話してて普段はアトリアみたいな子なのかも。ふふ、竜も色々大変ね?
        まあ、そうやって天国へいけるのね。ギルデに会えるかな…ふふ、きっとびっくりしてひっくり返ってしまうわね。
        (そして皆で広い海へ。空も海も同じに見えてもしかしたら同じものなのかもと、星の海の上の世界に思いをはせたり)

        (その時間だけは人殺しも悲しいことも何もかも忘れて、ただの少女として笑っていた)

        //あい!しりあすもーどにもつきあってもらってすまない…ありがとー!!
        -- スー 2011-10-13 (木) 04:45:17
  • (いつものように月の夜、青い花の咲く見慣れた庭)
    (いつもと一つ違うのは、その青い花の中で目が覚めたこと)
    (ゆっくりと体を起し、周りを見る)
    …あれ…?スーどうしてたんだっけ…
    (あたりには散乱した花)
    ああ…そっか、花を摘んで…

    (急に)
    (眩暈がして)
    (倒れた)

    疲れてるのかな…なんかずっと胃がむかむかするし…
    体から力が抜けていくみたいな感じも続いてるし…

    (何故だろう。ギルデ達と戦って帰った後から上手く魔力が回復しない)
    (セイバーに大量に吸われていても、今までは平気だったのに)

    (花の中に座り込み、月を仰ぐ)
    (不安な気持ちすら、眩暈で曖昧になってしまう)

    やだ…セイバー…怖いよ…。どこに………あ。
    (呼びかけて、口をつぐんだ)

    (急に怖くなって)

    (こんなガタガタの自分は)
    (いらないって)
    (言われたら……)

    …だめだ。かくさなきゃ…独りは嫌だ…。
    (震える体で立ち上がって、庭を後にする)

    (彼女の変化。それは月と花だけしかまだ知らない)
    -- スー 2011-10-12 (水) 21:10:41
  • http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst074933.gif -- 2011-10-12 (水) 21:10:28
  • http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst074933.gif -- 2011-10-12 (水) 21:10:24
  • http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst074933.gif -- 2011-10-12 (水) 21:10:21
  • (月夜の晩、青い花が咲き乱れる庭。中央で両の手を広げる黒いドレスの少女がいた)
    (青銀の髪は月に照らされて光る。蒼い世界の中で瞳だけが赤い)
    (名前の無い青い花をあつめて、彼の墓に行くのだ)

    (彼を思って泣き出すことはなくなった)
    (胸の奥はまだ焼け焦げるように苦しいけれど)
    (でも)
    …スーは悪くないもの。
    ギルデをは…勝てない戦いに勝てると思ってきたのが悪いんだ。

    (握り締めた青い花が風に揺れる。花びらが散って舞い上がり、故郷の雪の嵐の様だ)
    (無表情に花びらを目で追い、月を見る)
    …スーは悪くないもの。
    (もう一度、繰り返して)

    …そう。
    ギルデに「魔王に勝てる」と思わせた。
    魔王の名前を教えた人がいるんだ。

    …あの鼠さん達。殺しておくべきだったんだわ。

    ふふ、でももうギルデは死んでしまったの。
    …だから償ってもらおう。

    どうやって殺そうかしら?
    ああ、魔物の巣に放り込んでおもちゃになってもらうのも素敵ね。
    スーの影に死ぬまで閉じ込めるのも素敵。
    (指折り数えながら、踊るように花畑を見回す)

    (酷い逆恨み。けれど彼女にはもうそんな事どうでもいいのだ)
    (憎しみを誰かに押し付け続ければ、壊れなくてすむ)

    (…もう壊れているのも、わかっているけれど)


    (花束をもう一度作ると、少女は歩く)
    (遠い昔の恋の歌を、歌いながら)
    -- スー 2011-10-11 (火) 21:15:33
  • スィーニ様、一回戦の勝ち抜きおめでとうございます。……あまりお顔が優れないようですが、大丈夫でしょうか -- シスター・シモーネ 2011-10-10 (月) 17:14:21
    • …貴方が直接ここへ来るとは驚きなのよ。(庭で出迎えて目を見開く。手には青い花束。残暑だというのに黒いドレスで汗一つかかず平然としている) -- スー 2011-10-10 (月) 17:53:43
  • http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst074933.gif -- 2011-10-08 (土) 14:45:34
  • http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst074933.gif -- 2011-10-08 (土) 14:45:30
  • http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst074933.gif -- 2011-10-08 (土) 14:45:26
  • さて、と、この屋敷のはずだが……(と依頼書を片手に門の前に立つ、名前を見ればその顔はすぐに思い浮かぶ)
    (よく礼拝堂で祈りをささげていた少女だ、もっとも最近その姿を見なくなっているのだが)
    スィーニだったか、いるだろうか(カツンカツンとノックをする) -- シャレット 2011-10-07 (金) 20:58:57
    • (彼女がノックすると、扉の向こうに大量の魔物の気配が沸き起こる)
      (コツコツと廊下を歩く音は一人なのに)
      (程なくして扉が開いた)
      …はい。なにか御用かな?
      (にこやかな笑顔で顔をのぞかせる。魔物の気配はもうなかった)
      -- スー 2011-10-07 (金) 23:02:35
      • (その気配を感じ途端に表情が険しくなる、スィーニの姿に多少は和らぐもぎこちなさは隠しようも無く)あ、ああ、用というほどの物でもない、ただの同行の挨拶だ
        自己紹介は特に必要なかろう?聖杯を奪い合う間柄とは言え、それと無関係な場所で命を落としてはたまらんのでな(と細い指が依頼書を弾く)
        それだけだ、他に特に用事はない、無いが……(じ、と顔を見る、何も変わらない端正な顔立ちなはずなのに受ける印象がこうも違うのは)いや、何でもない、理由無く見つめて悪かったな
        (それだけを言い放ち背を向ける、丁度スィーニから死角になる剣には常に手が添えられていた) -- シャレット 2011-10-07 (金) 23:26:29
      • そう、わざわざありがとう。よろしくね?頑張って依頼を成功させましょう(上品に笑って、口元に手を添える)
        …うん?何かしら…スーのお顔に何かついてる?(不思議そうに首をかしげて)…うん。
        (なんでもないという答えにまだきょとんとした様子)
        (おっとりした振る舞い、けれど彼女が背を向けた瞬間、くすくす笑い声と…ドアを開ける前に感じた、魔物の気配)

        …聖杯を奪い合う子の中には、ルールなんて気にしない子もきっといるでしょうね。
        気をつけたほうがいいわ。殺さなくても大怪我をしたら対戦の時に有利になると思う子もいるだろうから。

        ………今襲うのもありだけれど、切られたらいたそうだからやめておくわ。またね?
        (不意に魔物の気配が消える。振り向いたら先ほどとかわらない笑顔が見えるだろう)
        -- スー 2011-10-07 (金) 23:47:32
  • ここか…(夜半過ぎ、町からも音が消えたころ、件の屋敷へと赴く 廃屋とはいえ昼間に行けばよいのだろうが、幽霊とは夜るに出るものなのだ)
    (ごくん と飲むつばの音も耳に響き、一瞬立ち止まるが、塀に鉤つきロープをかけてそこからよじ登る)
    (とすっと軽い音とともに芝の上に降り立ち、母屋へ向かう)
    (どうせ幽霊屋敷なのだ、こそこそする必要はない 正面玄関へと向かう中、違和感がよぎる)
    廃屋にしてはずいぶんと手入れが…誰か住んでるのだろうか? -- ヴィー 2011-10-07 (金) 02:56:55
    • (屋敷で一人ぼんやりしていると、影の魔物たちがざわつく)
      …?誰か来たの?(ベッドで読んでいた魔道書を置いて立ち上がる)
      (猫のような形の影が先導して、侵入者の居る方向へ)
      誰かな…ふふ、迷子かな?敵かな?
      …ちょっと脅かして遊ぼうか(楽しげにそういうと、足元の影がざわざわと動いた)

      (彼女が歩く玄関への道、風もないのに木々がざわめく。ゆらゆらと庭木が揺れて葉が落ちる)
      (精霊魔法で動かしているのだけど、幽霊の仕業だと思われるかもしれない)
      (こっそりテラスのテーブルの下で、杖をふるう)
      -- スー 2011-10-07 (金) 03:27:12
      • いる…のかな?でも(何か変だな?違和感を感じる 幽霊とは違う気配)
        (こちらの世界の幽霊はこんな気配なのだろうか?幽霊よりももっと根源的な… などと考えていると、目の前に木製の扉が立ちふさがる)
        (鍵はかかっているんだろうな… 胸元のポーチから針金を取り出し、耳を当てこつこつと軽く扉を叩く 反響音で扉自体に何か仕掛けが無いか伺う) -- ヴィー 2011-10-07 (金) 03:36:02
      • …あんまり怖がってる様子ないなぁ(テーブルの下でぶつぶつ膝を抱えて)
        あ…(遠めに見える玄関前の少女の姿に気づく。鍵をかけ忘れていたのだ)
        た、大変…ほら、脅かして帰らせるのよ(影を足でつつくと黒い霧で出来た猫がで出来た。影の魔物の一部だ)
        (彼女が扉に張り付いている後ろに、猫が立ってひと声鳴く。魔物の気配を漂わせながら)
        -- スー 2011-10-07 (金) 04:10:32
      • ん…?(扉から響いてくる音に、あれ…?と小さくつぶやく)開いてる?(慎重にノブをまわし…)
        カチャリ
        (小さな金属音とともに、背後に鳴き声 とっさに振り向く)
        人…じゃない、イゾリヒ?(何故こんなところに居るんだろう…しかし、目の前に見える生物はイゾリヒと呼ばれる生物に似ているが)
        変な気配だ…(挙動をじっと見つめつつ、口を開く)
        君が…君が、アリアンロッド・ルーン? -- ヴィー 2011-10-07 (金) 04:28:09
      • いぞ…なんだろう。ネコの外国語かな?(机の下で首をかしげる)
        (魔物は彼女が語りかけると闇に解けて消えてしまう。脅かすためだ)
        (その時の言葉を聴いて目を見開いた。「アリアンロッド」)
        (このお屋敷の、前の持ち主…緑の瞳の王子様)

        …ま、待って!入ったら駄目よ!!(思わずテラスで大声を出して玄関へ走り出す)
        侵入者用に、入ると魔物が…襲ってくるようにしてあるの…っ!!
        (黒いドレスを翻して、息を切らしながら彼女の前へ)
        アリアン…ここの前の持ち主の人を知っているの…?
        記録が何も残っていなくて……小さい時から見ていた肖像だけあるんだけど…
        あ、あれ…?貴方、聖杯戦争参加者の…
        ……スーを襲いに来たの?でも今アリアンって…あれ…??
        -- スー 2011-10-07 (金) 04:48:31
      • まって!(猫が消えたことが幸運だった 消えた方向に向かって踏み出したおかげで、母屋に入らずにすんだのだから だが)
        !?(人の声 やや腰を落とし、警戒しつつ声の主を探す 件の記録によればこの屋敷に出る幽霊は)
        マスター:アリアンロッド・ルーン
        猫の姿を持ったキャスター
        踊り子の姿を持ったバーサーカー
        青い髪を持った女性のバーサーカー
        和風の少女の姿を持つバーサーカー
        (バーサーカー多いな!)
        そして…伝統的芸能スタイルをもつ裏切りの将…カブキマン(アヴェンジャー)
        噂が本当ならばこの声は和風の少女だろうか?(踊り子は少年と記録が残っているし、青い髪のバーサーカーは(記述は簡単だが)凶化の影響で人語を話すタイプではなかったらしい)
        (しかし、目に入ったものはそれ以上の驚きをもって迎えた)
        おまえ…(矛盾の魔王のマスター といいかけて口をつぐむ)
        おまえこそ、なんでこの屋敷にいるんだ…(とっさにそれだけ、聞き返す) -- ヴィー 2011-10-07 (金) 05:10:54
      • (二人は鏡のように同じ表情。驚いて、上手く状況が理解できない)
        (勝手に足元から襲い掛かろうと影の中の闇がざわめく)
        こ、こら、駄目よ!邪魔したら光で焼いてしまうわよ!!(ダン!と強く影を踏みつけて魔物を黙らせ)

        …ええと、知らないでここへ来たの?
        ここは、スーの生まれ育ったお屋敷なの。ヴィリディス…だったわね。
        貴方は、何故ここへ…?
        (ゆっくり落ち着くように喋る。襲いに来たわけではないので、とりあえずは襲わない)
        -- スー 2011-10-07 (金) 05:21:43
      • おま…こほん…君は、スィーニ・ツビェットだったね
        (しかしなんという悪趣味なのだろう!自身が葬った相手が眠り、その霊が出るという屋敷に堂々と棲む さすが魔王と言うべきだろうか どうせ見ているに違いない矛盾の魔王に向かい、眉をひそめてみせる)
        僕は…アリアンロッドの幽霊が出るという話を聞いて、ここに来たんだ 彼が住んでいたのは、ずいぶん前のようだね
        彼のことは記録で(ざっと)調べたんだ 直接知っているわけじゃあ、ない(真意を話すわけにはいかない ぼかしつつ、目的を告げる) -- ヴィー 2011-10-07 (金) 05:31:23
      • そうよ。ここはあの王子様の家でもあるの。良く知ってるわね?
        あにさまが可能な限り彼の記録を消しているはずなのに…ああ、でも教会が持っている資料には手が出せないか。
        (不思議そうに彼女見て、悩む)
        …残念ながらあの子の幽霊はスーも見た事がないの。ここに10年くらい住んでいたけど。
        じゃあ貴方は幽霊の噂を確かめに来た野次馬さん?ふふっ。
        資料がなくてスーは今までここにいた子のこと全然知ることが出来なかったの。生まれたときから肖像画を見て育ったのに。
        肖像画がまだ残っているから見せてあげようか?…そのかわり、王子様の事聞かせて?
        -- スー 2011-10-07 (金) 18:34:14
      • 過去の聖杯戦争に関してのデータは充実しているようだよ さすがに、今回の戦争についてはデータはのっていないけれど(あとは郷土の話とか…)
        お兄ちゃんが居るんだ?一緒にくらしてるの?(少し警戒を強める 本当の肉親なのか、それとも矛盾の魔王のことをそう呼んでいるのか?礼拝堂では違ったようだけど…)
        そんなところかな(ここははぐらかす 矛盾の魔王について聞きに来たなどとはいえない)
        本当に?資料にある小さな写真でしか見られなかったからちょっと見てみたい…かも…(ごくり 何せあんなわかりづらい写真でもIKEMENだったのだ!見たい!これはなんとしてでも見たい!マスターの情報を得るためだ、うんと心の中でつぶやき、ついていく) -- ヴィー 2011-10-07 (金) 23:13:58
      • そうなんだ…スーはあそこ絵本しか読んだ事ないわ(子供のような事を言って、感心した様子で)
        あにさまの事は秘密。一緒に暮らした事はないの。長生きだから第一回聖杯戦争の頃からここを知っているよ。
        (口元に人差し指を当てて、内緒話のように)
        …じゃあどうぞ。セイバーはまだ帰ってこないだろうから今のうちよ。ついてきて。
        (そう言うと扉を開けて屋敷の奥へと進んでいく。明かりは一切ついておらず窓からの月明かりだけが頼りだ)
        (古めかしい異国風の屋敷の中、暗い中躓く様子もなくどんどん歩いていく…そして、二階の奥の扉で止まった)

        (扉を開けると魔術書が所狭しと積んである。ベッドの半分にすら)
        ここがその部屋。王子様が使っていたんだと思うけど…勉強家だったみたいね。
        …ほら、あれがそうよ。
        (奥の壁を指差す。そこには金髪に緑の瞳の少年の鮮やかな肖像画がかけてあった)
        「王であらぬ故に臣下を信じ、王であらぬ故に臣下を見限らず、王であらぬ故に臣下ではなく、自らを犠牲とした」
        そう言っていた人がいたわ。あにさまはこの子が聖杯戦争で呼び出されないように、眠りを守るために資料をすべて焼いたの。
        スーにも話してくれなくて…貴方は、何か知ってる?
        -- スー 2011-10-07 (金) 23:34:10
      • 絵本…?そういえばそんな棚もあったっけ 絵本か(思わぬ収穫だった 剣馬は矛盾の魔王のことをおとぎ話だといっていた)
        (だったら)
        (きっと絵本もあるはずだ!)
        (もとはサキュバスであるが故に夜には慣れている やや不確かながら、薄暗いろうかを歩く)
        (スーは矛盾の魔王はいないと言っていたけれど、どこまで本当かはわからない 薄暗がりに気を配りながら、緊張の面持ちでついてゆく 昼間でなくてよかった 昼間だったら見られているというのは矛盾した思いであった)

        これが…(ため息が出た 褐色の頬が月明かりにもわかるほど紅潮する 色男じゃねーか! 床によだれ)
        君のお兄さんは、君が聖杯戦争に出ていることを知っているの?(アリアンロッドの個人的な知り合いならば当然その戦闘についても知っているだろう 不思議だった)
        そうだね 記録にあったことくらいだけれど…
        当時の聖杯戦争は僕の知っているものと似たような戦争だったようで、裏切りや引き抜きもも横行する、なんでもありの戦争だったらしい
        クラスも僕のよく知るものが多かったようだ
        アリアンロッドは最初セイバーと二人のバーサーカー、一人のカブキマンという3人のサーヴァントを連れていた きっと強力な魔力の持ち主だったんだろうなぁ(今の僕だったらあっという間に干物だろうと身震い)
        二人のバーサーカーのうち一人は殆ど戦闘らしい戦闘記録もなかったみたいだけれど…(ラーメン屋で暴れたとかそんな新聞の三面記事のような記録ばかりだった)
        途中、さらにキャスターともう一人のバーサーカーを拾ったが、セイバーが彼を裏切った
        彼はそのセイバーに惨殺されてしまったようだよ 酷い話だけど、これが戦争なんだよね

        もしその時が来たら君は… 彼と同じ轍を踏むのかな?臣下を守るために自分を犠牲にする? -- ヴィー 2011-10-08 (土) 00:04:43
      • 優しそうで、孤独な人に見える…なんとなくだけど(自分も肖像画を眺め、呟く)
        亡くなる少し前に描かれたそうよ。よく見ると左腕がないのよね…聖杯戦争で失ったものなのかしら。
        (ほこりを払ってベッドの狭いスペースに座る。月明かりに肖像画照らし出されて、絵の具がきらめいて綺麗だ)
        (そのままで話を聞く。自分のサーヴァントから聞いた話より少し詳しい)
        …あの頃は、サーヴァントを奪ったり、何人も一緒にいたり出来たのね。
        今回もそうだったらよかったのに…あの人を殺すのは嫌だわ。

        そんなに強い者たちを従えて、勝てなかったのは…セイバーのせいなのね。
        本当に裏切ったのかしら…(彼らの事を話した時の魔王の表情を思い出す、満足げで、悼みも嘲りもしなかった)
        …もしかしたら…ちがうかもしれないよ。ふふ、これはスーの願望かもしれないけど。
        (月を振り返って、少しの沈黙)
        王子様ののサーヴァントにもセイバーがいたのね。不思議な縁…いいえ、だからスーのセイバーはセイバーなんでしょうね。
        そうね、スーは王様じゃないけど…自分を犠牲になんてしないわ。だってスーには叶えたい願いがあるんだもの。
        何を犠牲にしても、何を奪っても……誰を殺してでも(そして赤い瞳を、彼女へ向け、じっとみつめる)
        -- スー 2011-10-08 (土) 00:31:54
      • これだけのサーヴァントに囲まれても、まだ孤独だったのかな?(少し寂しげに、肖像画をみる 自分は…マスターがいれば孤独は感じなかった)
        あの人って言うのはギルデのことかな?彼は君の父親か何かかな?

        (自分のは記録から見た冷淡な感想だった この少女は…兄から聞いたのだろうか?記録に残らない個人的なことまで知っているのだろうか?)
        だよね?(振り向く 緑色の瞳を細める)
        どうしても叶えたい願いがあるから…僕たちはここに居るんだ 君は聖杯に何を願うの? -- ヴィー 2011-10-08 (土) 00:44:01
      • これは「死ぬ少し前」に描かれたものらしいから…その沢山いたサーヴァントは消えていって…辛かったんじゃないかしら。
        温かかった場所に独り取り残されるのは、酷く寂しい事よ。

        ギルデ(少し声色がかわる。特別そうに、ゆっくりと)
        …いいえちがう。昔の仲間なの。スーはこう見えてももう40歳よ。ふふっ。
        父親なんていったらギルデが落ち込んでしまうわ。若いつもりでいるみたいだから…ああ、でも喜んでもくれるかもしれないね。
        (くすくす笑いながら楽しげに語る。けれど彼女と瞳をあわせると、また落ち着いた表情になって)
        スーの願い?
        「幸せな時間を取り戻す事」よ。そして…ギルデを……………んー…これは、秘密。
        貴方は?
        -- スー 2011-10-08 (土) 01:10:22
      • ……(自分のマスターもそんな気持ちなのだろうか…?無意識におなかをなでる)

        見た目どおりの年じゃないって言うのはよく聞くけど…微妙にリアルな年齢だね ということは、お兄さんはそれ以上か
        (あいまいな答えにちょっとがっかりする 内容次第ではもしかしたら何か取り入ることも出来たかもしれなかったが…)僕の願い?僕は…お金が…(言いかけて考える)
        僕は、やり直したいんだ 間違って叶えられた願いをやり直したい
        幸せな時間…(40年という人生なのだから、伴侶がいてもおかしくはないだろう だったら…)あのサーヴァントは、君の夫なのかい? -- ヴィー 2011-10-08 (土) 01:21:20
      • スーが生まれたのは最近なの。正確には「造られた」だけど。あにさまはええと…来年で130だって言ってたわ。
        (指折り数えて答える。そして彼女の答えに、月を見る)
        少し似ているわね、スーの願いと。スーもやり直したい…戻りたい。
        そんな願いを叶えられるのは…あんなものしかないもの。似た願いの人がいるのも当然かな。
        …あれ(叶えられた願いをやり直したい。ということは…)
        えっ あっ セイバーが夫?!違うよ!!だってあの子はあねさまでもあるの。好きな人でもあるけれど…友人でもあるけれど。
        あの子の姿はスーの願いを形で表したものだから…。ふふ、夫か…あとで言ってみよう。どんな顔するかしら。
        ねえ、それより…叶えられた願いをということは…過去の聖杯戦争の優勝者なの?聖杯は…本当に願いを叶えてくれるの?
        ある竜が言ったわ。あれは不完全なものだと。だから、不安で……。
        -- スー 2011-10-08 (土) 01:35:21
      • (ホムンクルスかなにかに魂を定着させて蘇らせた…とかだろうか?だったら、元サーヴァントである自分とずいぶん似ている 思わず笑顔がこぼれるが、スーにはその真意はまだわからないかもしれない)
        こほん…(口を滑らせたかなと少し後悔する)
        このせか…今回の聖杯は僕の知ってる聖杯とは違うから、確かなことは何もいえない 僕の知っている聖杯は作った神様がドSだったみたいで…
        もし、今回の聖杯が偽物だったり、不完全なものだったとしても…
        その時はまたやり直せばいい 何度でも 僕は…そうする

        (しかし、ずいぶんと過積載なサーヴァントなんだな…この子の願望を全部取り込んでいるのか…あのバフン以外 もし、あのセイバーを引き剥がすならあのおっさんがキーになるかもしれない…) -- ヴィー 2011-10-08 (土) 01:47:14
      • んむ?(何かおかしい事でも言ったかしら。彼女の笑みに首をかしげる)
        (…でも嫌な笑いではないことはわかったので、それ以上は何も言わなかった)
        (それよりも、聖杯の話)
        …そう、毎回違うもので出来ている可能性もあるのか…。
        スーには時間がないのよ。今回手に入らなければ…多分次の時には今日のことも忘れさせられているわ。
        貴方も長寿なのかしら?そのわりには年齢に驚かれたけど…。
        (何度でもやり直す、という事はこれから先の聖杯戦争にも参加するのだろう。そう思って)
        …まあいいわ。お礼が遅れたわね。ありがとう。王子様の事話してくれて…。
        ずっと知りたかったの。この人の事を(絵を見て、彼女に視線を戻し、笑う)
        -- スー 2011-10-08 (土) 01:57:25
      • (人工物なのだろう(内心多いな!とおもいつつ)同情はするけど、譲るつもりは…ないよ
        きちんと願いをかなえてくれるかもしれないしそう悲観したものでもないさ 僕の知っている戦争と違うということは、まともであるかもしれないってことなんだから!
        僕は長寿…なのかな?身体は13歳なんだけど…(その当たりは少し複雑だ 享年は13歳だったが、サーヴァントになるまでは長い年月があったし、元居た世界とは年月の進み方が違うし何より今の僕は”それ”そのものでもあるのだ)
        どういたしまして 無味乾燥な記録だけどね(資料をみることは薦めない アリアンロッドの最後の対戦相手を見てここに来たのがわかれば、きっとその目的もわかってしまう)
        (視線に釣られて肖像を見上げる彼が居たとしたら…今、何を思うのだろうか?君だったら、矛盾の魔王からこの子を救うかい、アリアンロッド?だが、ヴィーには記録以上のことはわからなかった) -- ヴィー 2011-10-08 (土) 02:08:20
      • いいのよ。同情もなしで。そういうの持っていたら戦えないわ、ここでは。
        ちゃんと願いを叶えてくれるのならばなんでもいいのだけど…あら。13歳?
        あにさまと同じね。幼い歳で止まってしまうと不便そう…。
        …王子様の事、ちゃんと調べてみようかな(ぽつりと言葉を漏らす)
        でも、なんだろう、昔の人の事調べるのってその人に悪い気がして…。
        (殺す事もためらわない、そう言っていたのに、そんな小さな事を気にして俯く)
        -- スー 2011-10-08 (土) 02:25:32
      • 同情してくれる分には、いくらでも利用できるんだけどね
        不便なこともあるけど便利なこともあるよ 狭いところを通り抜けたり
        ま、不便なこともあるけど…(ちらりと少女を見て捥げろと小さく一言)
        気後れしていたら敗北するよ 僕は願いを叶えるためならなんでもする それは誰だって同じだと…思ってる(似た境遇に何かを感じたのか、思わずそんなことを) -- ヴィー 2011-10-08 (土) 02:36:49
      • ふふっ、そうね。スーも殺そうとして見逃してしまった子がいるわ。
        (物騒な事を言って立ち上がる。豊かな胸がはずんで)…うん?なんか言った?
        …まあ。貴方も甘いのね?忠告なんて。
        大丈夫よ。スーのセイバー負けるわけなんてないわ。強いもの。
        (少年の絵の前に立ち、振り返って言い切った。絵の彼が昔言った言葉)
        さ、そろそろ帰った方がいいわ。夜の闇が深くなる頃、セイバーが帰ってくる。
        …貴方も今日は見逃してあげる。王子様に免じて、ね。
        (絵と彼女を見比べて、にっこり笑った)
        -- スー 2011-10-08 (土) 02:55:16
      • 聖杯関係者は、まだ殺しちゃだめだよ 「決闘で」それが今回の聖杯の法のようだから(別に…と言って引きつった笑いで目をそらす)
        強い…確かに強いね それは名前しかしらない僕でもよくわかる
        (魔王の気配にぞくりと身を震わせ)目的の人には会えなかったけど、それ以外には収穫はあったかな(笑顔を返す 彼の兄と絵の人物の間に何があったのか 知ることは出来なかったが、今夜はここまでのようだ月もだいぶ傾き、窓から差し込む光がぼんやりとした影を伸ばす)
        (玄関から出ると鉢合わせしそうな気がして、裏口から帰った) -- ヴィー 2011-10-08 (土) 03:08:29
      • …スーはお話が聞けて楽しかったわ。
        そうだ、忠告のお礼にスーもひとついいことを教えてあげる。
        (彼女の背に話しかける。楽しげに)
        殺さなくても、戦えない状態にしてしまったら、楽よね?王子様みたいに…どこか千切れちゃうとか。
        …気をつけたほうがいいのよ。ふふっ。
        (そう言うとそのまま見送り、しばらくずっと王子の絵を眺めているのだった)
        -- スー 2011-10-08 (土) 03:57:24
  • (寝室のテラスの窓が、知らない内に開いていた。5月の香りが夜風とともに入ってきて、そのことをスーに知らせる)
    (何か得体の知れない存在が居る、ということも。或いは分かってしまうかも知れない) -- ???? 2011-10-06 (木) 00:40:04
    • (初夏の温かい陽気にうとうとして、窓からの風で目が冷める)
      …ん…?セイバー…?(人ではないもの気配、寝ぼけながら呟いて)
      (…すぐに違うものだと気づく)…?
      ………まあ、いけない子ね?この館の噂を知らないの?
      この館には黒いお化けがいて…迷い込んできた子を食べてしまうのよ。
      (影が夜の闇より濃くなって、中から魔物の気配を漂わせる)

      …なんて、勝てそうにも無い相手を脅してもしょうがないね。ふふっ。
      サーヴァントでもない…この土地の神様かな?兄様のお友達??
      -- スー 2011-10-06 (木) 00:47:21
      • それはそれは。ならば、おはらいしないといけませんね。こどもは、ざいさんですから。
        (そう言いつつ、まるで影から現れたかのようにすぅっと、小さな赤いコートを着た女の子が歩み出る)
        いえ、いちぼーけんしゃですよ。でも、こーはんはせーかい。ハロー、スーちゃん。 -- アトリア 2011-10-06 (木) 00:51:17
      • あれ、アトリアだ。久しぶり…昔、あねさまがいた頃少しだけ会った事あるよね?
        こんばんは。兄様から聞いてきたの?
        …びっくりしちゃった。今ちょっと襲われる事とか考えないといけなくて、ふふ。
        (座っているベッドの横をぽふぽふと叩く。おいで、という意味らしい)
        うちのセイバーがいなくてよかったわ。でも貴方相手じゃ戦わないと思うけど…。
        (//ちょっとレスおそくなるかも!ごめんぬ!!)
        -- スー 2011-10-06 (木) 00:59:54
      • うん、それもある。それから、フェデリカさんからもきいてる。とってもいいコって。でも、んー……ホントかなあ?
        そそ。ラズリアンにパンツはいできてもいい?ってきいたらいいよっていわれたからきてみた(※言ってません)
        しってる。せいはいでしょ?れいじゅでてるもんね。なつかしいなあ……アトもむかし、ちょろっとかかわったっけ。(とてちてとてちてベッドの上に座って)
        セイバーがあたったんですね、どんなコです?
        (//OK!) -- アトリア 2011-10-06 (木) 01:06:10
      • ふふ、どうかな。昔はいい子だったかもしれない。
        貴方達竜にはちょっとうたたねくらいの時間だろうけど、あれから30年くらいたってるのよ。
        人は変わるわ(変わらない笑顔で、そんな事を口にする)
        もう、神様が嘘は駄目よ?兄様なら言いかねないけど…。
        そうそう、この土地では4回目らしいね。一回目から兄様もアトリアもいるのでしょう?
        (隣に座ったアトリアの頭をなでる)…スーのセイバーはね…魔王なの。ずっと昔からこの土地にいる…。
        きっとアトリアも知ってる存在よ。
        -- スー 2011-10-06 (木) 01:26:54
      • ああ、じだいはかわるものですね……まあ、アトはワルいコもすきですけど?どをこしてなければ。
        かみさまじゃないもん。あくまでドラゴンだもん。というわけで た の む(サイコ土下座)
        うん、いるよー。そんでそのときのサーヴァントもまだアトんとこにいる。きになるならおはなししてみるといいかもね?(くすりと)
        (んーっと甘えつつ、考える仕草。もみあげを人差し指でくるくると巻く)……あ。もしかしてまたむじゅんのまおうがせいはいにでてきたの? -- アトリア 2011-10-06 (木) 01:33:57
      • (度を越していなければ、その台詞に瞳を翳らせる。一瞬だけ)
        スーはもう大人になったのです。結構ずるいのよ。
        ほら、うちの国の神様はドラゴンだから。貴方も同じようなものよ。
        宮殿の神官がその言葉を聞いたら卒倒してしまうわね、きっと。
        (土下座を撫で撫でしつつ)…駄目よ。
        まあ。サーヴァントは消えてないの?…昔は今と違っていたのかしら…それとも、聖杯を手に入れたの?
        …やっぱり貴方達ならすぐわかるわよね。内緒よ?スーが負けてしまうかもしれないから、ね?
        昔も呼び出されていたみたいね…今とは多分違う姿だと思うけど。
        -- スー 2011-10-06 (木) 03:54:06
      • あはは、だいじょうぶだいじょうぶ。あんまりめにあまるようならアトがとめるし。しようとしても、できないよ。
        ドラゴンがかみさまなんてたいへんなおくにね。だって、ドラゴンはだてんしのなれのはてですのよ?
        そこをなんとか、たのむっ!!おにーさんもたのんだらくれたよ?いやマジで!ほらこれ!(コートの袖から出てくるかぼぱん)
        ううん、ちょっととくしゅなの。まけちゃってきえかけのサーヴァントを、アトがサルベージして、だれかべつのひととさいけいやくのときまであずかっておく、ってしてたらいつのまにかいまにいたる、みたいな?
        ええ、ぞんじておりますとも。でも、あのヒトゆーめーだしワリとバレやすいんじゃないかなあ……うん、まあ、いろいろ、ね。 -- アトリア 2011-10-06 (木) 16:12:24
      • …うん。でもアトリアとは戦いたくないわ。勝てないにしても兄様がきっとつらいから。
        そうね、貴方に怒られない程度にしましょう(笑いながらなでなで)
        堕天使…スーは初めて聞いたわ。そう、じゃあスーが黒竜様を好きなのは自然な事なのね。
        スーは神様は嫌い。でも竜の神様は好きよ?ふふ。
        北の雪国は元々神様に見放された土地と言われているの。精霊が異常に少ない。
        神様すら見放した土地を堕天使が守ってくださっていたのね…。
        …あら、昔のサーヴァントは聖杯への生贄ではなかったのね。別マスターのものになれるんだ…いいなぁ。
        ふふ、大丈夫よ。スーのあねさまの姿だもの。でも喋り方が偉そうすぎて、むう…微妙なところね(ため息ついてなでる)
        -- スー 2011-10-06 (木) 20:22:38
      • うむ、それがいい。アトもスーちゃんとはたたかいたくないもん。かわいいし。
        あんがい、だてんしであるそのこくりゅーとやらにみそめられたからかみにみすてられたのかもよ?
        まあしょきもしょきでしたし、いろいろとこんめいしていた、というのもあります。
        いまはおんなのひとのすがたなんだ……ちょっと、あってみたいかも(くすり)
        それで、あの、ぱんつのけんは……? -- アトリア 2011-10-06 (木) 23:07:14
      • ふふっ、黒竜様のせいか。それでもいいわ。好きだもの。厳しい土地だけどどうしてもキライにはなれないのよね。
        不思議ね、故郷って(と窓の外を見て、すぐに彼女へ視線を戻す)
        このお屋敷も初めの聖杯戦争の時のものなのよね…なんだか不思議な縁を感じるわ。
        スーが聖杯を求めるのは生まれたときから決まっていた事なのかもしれないわね。
        セイバーはあねさまの顔だけど今男の子なのよ。どうしてかそういう姿で召喚されて…本当の姿を持たないのでしょうね。
        ……うん、ぱんつのことお話を忘れていたわ(素)しょうがないわね…じゃあ洗ったきれいなものなら一枚あげる。
        長生きすると変な趣味を持つものなの?
        -- スー 2011-10-06 (木) 23:15:22
      • そりゃ、ね。ふるさとはじぶんのはっしょうしたとち。そうそうキラいになるわけがありません。れいがいは、ありますが……
        あら、そうなんです?というより……なぜ、せいはいを?あれは、えらくふかんぜんなものですよ?
        あれをもとめるなら、ボールを7つさがしだしておねがいしたほうがよりかくじつせいもましますし。
        おんなのカオでおとこ、か。なんかひどいことされてそうですね、スーちゃん……
        ノー……ソウイウノデナク……(残念そうに顔を横に振って)アトは、いまスーちゃんがはいてるのがほしいの……
        だいたいあってる。ふつうじゃもうみたされないかんじ? -- アトリア 2011-10-06 (木) 23:34:48
      • スーはあの国が嫌いになりそうだったから逃げてきたのかも(ぽつりと呟いたあと、唇に手を当て)
        実は許可取ってないのよ。だから北の雪国の人が探しにきたらよそへいったって言ってね?
        …不完全。やっぱりそうなのかな。でも…もう、スーにはそれしかないの。
        今までのとは違うものみたいだし、もしかしたら…って。スーの願いは他に方法があったかもしれないけれど。
        国や家族の力は借りたくなかった…結局、サーヴァントの力は借りているけど。
        ふふ、酷い子なのよあの子。でも、優しい所もあって…スーを抱きしめてくれるのよ。
        ぱんつ…むう…うー…お風呂さっき入ったし、いいかなぁ…。
        (しばらく悩んで。うなり続けてたけどあきらめた様子で、スカートをたくし上げる)
        んしょ…(するする、白いレースの高そうな下着をゆっくり下ろして)
        ……はい。なんかもじもじするのよ。人に入ったら駄目な趣味なのよ(赤くなりながら差し出されるおぱんつ)
        -- スー 2011-10-07 (金) 01:20:26
      • ありゃあ、キラいになっちゃいそうだったの?そりゃまたどーして……って、きくのはヤボかな?
        んふふ、アトのとこにききにくるヒトはいないでしょう。まあ、もしいればごまかしておきますけど。
        ええ、ありゃヒドいもんですよ。すくなくともかこにあったのはぜんぶ、ね。こんかいはきくところによるとけいろがちがうらしいですが……
        そのおねがいがなにかはしりませんが、よっぽどかなえたく、かつじぶんではなんともならないのね……アトにできることならよかったんだけれども。
        ……しんらいするのはいい。ただ、こころをかんぜんにゆるしてはいけませんよ。アレは、そういうところをついてくる。なによりもかんびで、そして、きひすべきそんざいですから。
        おふろはいっちゃったのかぁ……(ちぇー)まあいいや!
        お、おぉ……(するりと下着を下ろす様を食い入るように見つめる)わぁい!!ありがとー!!(脱ぎたてホカホカの下着を受け取るやいなや、「物に現状を記憶させる魔法」をかけ)
        むっふー!!!(何とスーの目の前でその下着を被り始める!クロッチが鼻の部分に当たるようにして、フゴフゴ臭いを嗅いでいる様はもはやクリーチャーそのもの) -- アトリア 2011-10-07 (金) 01:30:37
      • スーがお勤めしてたのは宮廷なの。王様の居る所…つまり一番黒い所に。
        頑張ろうと思って行ったんだけど、一人では何にもできなくて…一人って本当に無力ね。
        ありがとうアトリア(なでなで)…確かに、殺しあいだもの、酷いわよね。
        でも神様が決めた事を曲げるのには神様の力が必要なのよ。それが不完全なものでも。
        …ふふ、そうね、あの子は弱みに付け込んでからめとってしまう甘い猛毒。
        でもスーにはそれがとても心地よくて…闇は好きよ。いやなもの何も見えなくなるも…
        (いいかけて、パンツかぶってるアトリアを見て、固まる)
        あとりあ、あとりあ、あなたおんなのこでしょう、レディでしょう。しっかりして!!
        もう…っふふふふ。場所によっては神様なのに、おかしな子!
        でも久しぶりに笑ったわ…いつぶりかしら、こんなの、ぷっ…(おなかを押さえて肩を震わせ笑いをこらえる)
        -- スー 2011-10-07 (金) 03:17:04
      • なーるほど……そりゃ、いやけさすね。たいへんだったでしょうに……(頭を撫でて)
        ひとはたすけあうしゅぞくですからねえ。だからこそ、まぞくはにんげんによわいのですが。
        はたしてせいはいが、かみのつくったものなのか……アトはどこぞのまじゅつしがつくったんじゃないかとふんでますがね。
        うへへへ、スーちゃんのパンツおいしい!!(そのままべろべろじゅるじゅる)んふふ、おもしろかった?ならなにより!
        まあ、パンツじゃなくてほんもののほーもこうできたら、ホントはうれしいしきもちよくてなにもかもわすれられるんですがね?
        ま、さすがにそこまできょうはもとめません。というわけでかえる!またね!!(しゅばっとパンツを頭に被ったまま窓から飛び降りた) -- アトリア 2011-10-07 (金) 03:29:50
      • …ふふ、アトリアの手、ちいさい(撫でられながらちょっと和む。目の前の子供は自分よりずっと年上なはずだけれど)
        アトリアは、ほうり投げてきた事、怒らないんだね。ありがとう…。
        聖杯は…神様のものではない…(なんとなく、自分もそう思っていた。遺跡は比較的新しく、聖杯を守る魔物はとても神を守るものには見えない)
        …スーも少し調べてみるの。ありがとうアトリア。ちょっと引っかかる事があったのよ、今日。
        ああもう、アトリア、女の子がそんなことしちゃ駄目だって…(パンツを取り上げようかなと手を伸ばす)
        (けれどすぐに窓辺に逃げられて)…ほんもの?そのパンツは本物なのよ?
        (あれ?と思っている間に竜は颯爽と帰っていき)
        ……竜は変わっている生き物ね(殺伐とした日々に少しだけ温かい気持ちをもらったような気がして、微笑むのだった)
        (…まあパンツを奪われたんだけど、いいお話にしておこうと、思う)
        -- スー 2011-10-07 (金) 04:30:13
  • (静かな屋敷を供の1人も連れずに訪れる青年がいた)
    (限りなく黒に近い深緑の長い髪、宵闇色の瞳は憂いに沈んで長身痩躯を貴族が着るものにしてはやや地味な衣服で包んでいる)
    (端的に言って、40年近く前のあの青年と瓜二つの姿がそこにあった)
    //最初に言っておく!合間合間でめっちゃ文通なのでそちらもごゆっくり! -- セイヴィーア 2011-10-04 (火) 08:04:56
    • (門は開け放たれていて、人の気配はない。綺麗に手入れされているのに使用人が一人もいない、奇妙な雰囲気)
      (中に入ると、まだ肌寒いけれど庭には北の雪国特有の青い花が咲き乱れている)
      (その中にふかふかのコート姿でねっころがっている少女がいた)
      (花の香りに包まれながら少女は青年に気づくと、ゆっくりと体を起す)
      …セレイア?
      (赤い瞳にその姿を映して、驚くというよりは迷子が親を見つけた時のような表情。誰かの名前を呼んだ)
      夢の…続きかな…?それともセイバーが悪戯しているの…?
      //あい!わーいわーい!!
      -- スー 2011-10-04 (火) 09:21:06
      • ……違う、それは僕の伯父の名前だ。(悲しそうな顔のまま、首を左右に振る)
        お初にお目にかかります、スィーニ・ツビェット・ミハイロフ卿。北方王国子爵セオーファ・セルフェールが嫡男、セイヴィーア・セルフェールでございます(胸に手を当て頭を下げる、貴族式の礼)
        やはり伯父のことをご存知でしたか。あなたに敵対するつもりはない。少々お時間をいただきたく思います。 -- セイヴィーア 2011-10-04 (火) 12:44:40
      • (違う)
        (そうだ、あの人は死んだんだ…。彼がいなくなる前の雪の日を思い出した)
        (消えてしまいそうに感じた、あの時。思い出して声に詰まる。甘く切ない、少女の想いを)
        ……そう。よく似ているわ…貴方の伯父様に。名前は聞いていたけれど、こんなに似ているとは思わなかった。
        出迎えもなくてごめんなさい、驚くかもしれないけど使用人をまだ雇っていなくて…。いっしょに住んでる者はいるけれど。
        ふふ、ご挨拶ありがとう。でも今私はミハイロフ当主としてここにいるわけじゃないから、敬語なんて使わなくていいのよ。
        スーって、呼んで頂戴。セイヴィーアとスーも呼ばせてもらうから、ね…?
        (彼は年下だし身分も違う。ましてやセルフェールの人間だ。こういうことを言うと逆に迷惑なのもわかっている)
        (けれど、彼の声でまた名前を聞きたかった)
        ここは風が通るから、テラスでお話ししようか。温かいお茶を入れるね?
        (花の中で立ち上がるとテラスのテーブルへ案内する。彼が庭を見ているうちに紅茶を持って戻ってきた)
        …どうぞ。それで…お話は何かしら?(向かいに座って、微笑む)
        -- スー 2011-10-04 (火) 16:46:38
      • では、遠慮なく。ミハ……スー(慣れない、と微妙に眉を下げて困った顔)
        僕もそれは子供の時分に使用人から良く聞いたよ。伯父にそっくりだ、と。でも家の記録をどれだけ調べても、伯父のことはほとんどない。この街で客死した、としか。まるで、何か知られてはまずいことでもしていたみたいに
        最近一度国許に戻った際に出国記録を調べてみると、伯父の出国とほぼ同時期にあなt……スーも国を出ていたことに気がついた(淡々とそこまで言ったあと、何かに気づいたかのように片眉を上げる)
        ああ……勘違いはしないでほしい。スーを疑ってはいない。家で散々聞かされてきた鬼の一族の所業からすれば、わざわざ記録に残るような真似をするわけがないから
        ただ、スーなら何か知っているかもしれないと思ったんだ。僕は伯父と同じように、この街で冒険者として力を蓄えるように命を受けてここにいる。……打倒ミハイロフのために、ね(鬼の一族の所業、とか。打倒ミハイロフ、とか。そういう言葉を発するたび、彼の表情は奇妙に歪む。何かを哀れむような、嘲うような、悲しむような、しかしあまりに内向きな感情の顔)
        スー。あなたは伯父のことをセルフェールの者よりも良く知っているようだ。だから差し支えなければ教えて欲しい。彼がこの街でどう生きたのか。何をしたのか -- セイヴィーア 2011-10-04 (火) 17:15:28
      • あ…ありがとう。セイヴィーア…(彼がスーの名前を呼ぶとぱっと明るい表情になって。幸せそうにお礼を口にした)
        (泣きたくなる位懐かしい声、表情も彼のもの。ああでもやっぱり少し違うかな…)
        (そんなことを考えながら、彼の死について問われると目を伏せる。打倒ミハイロフ。それも懐かしい、響き)
        (けれどそれを口にする目の前の青年は何か思う所があるのだろう。自分に敵意を向けていないのは良くわかった)
        …いいわ。少し思い出話につきあって。ああでも、何から話したらいいのか…そうね、出会いからかな。初めから話しましょう。
        (カップを傾けて、ゆっくりと呟く)
        出会いは本当に偶然で……この街の貴族の晩餐会で出会ったの。
        ふふ、初めはねセレイアは敵意丸出しだったのよ。あの頃はスーもパパの事を悪く言われるとすぐかっとなってしまったし。
        …でも、ただお互いの事を良く知らないのに憎みあうのもおかしいって二人とも思って、知る努力をしてみようってなったの。
        それでここのお屋敷にセレイアを招いて、沢山お話をしたわ。あの人が住んでいる宿を探して道に迷ったりしたこともあったっけ…。
        あ、ごめんなさい。他愛のない思い出話も混じってしまう。
        (口元を押さえてくすくす笑う。まるで彼と、セレイアと思い出話に花を咲かせているような気分になってしまって)
        …彼はとても優しい人だった。お互い若かったし、すぐに仲良くなれたのよ、家の事を忘れたわけではなかったけど。
        共通の友人も結構いたの。皆でスーのお誕生日を祝ってくれて…素敵なプレゼントもくれて。ああ、ピアノも弾いてくれたわ。
        幸せな時間がずっと続くのだとスーは思っていたの。でも…冒険者は死ぬもの。貴方にも、わかるよね?
        彼の死に方は、冒険者のそれとは少し違っていたけれど…(ずっと思い出を話していたかったけれど、ついに確信に触れる)
        -- スー 2011-10-04 (火) 19:59:45
      • 仲良くなった、か。……彼は先へ進んでいたわけだ(ふ、とここに来て始めて口の端を緩める)
        ……ああ、話したくないなら無理にとは言わないよ、スー。死に様よりも、何をしたかの方が重要だから。……とりあえず、記録が残っていない謎は解けた。それは、セルフェールの家の者がミハイロフ家の、それも当主と仲が良かったとは記録に残すわけにはいかないだろうね -- セイヴィーア 2011-10-04 (火) 20:18:32
      • 先…(少しだけ、笑顔。この青年も彼が考えるようになった事と同じ事を思っているのだろうか)
        二人で、セルフェールとミハイロフの架け橋になろうと約束したのよ、昔。
        わだかまりを解いて、一緒にお互いの家を変えていこうと……それなのに彼は死んでしまった。
        ごめんね…彼の死は、彼の名を汚すような不名誉なものではないのは確か、とだけは言っておくね。
        (自分は知っているのが、仲良くしていた貴族の青年の策略で殺されたこと。それ以上は怖くて調べられなかった)
        当主になる前は公式では私生児のような扱いだったし。セルフェールの家の人は見逃していてくれたのかもしれないけれど、
        当主になってしまったらそれは消しておきたい過去になってしまうかもね…。
        あれからスーは北へ行ってずっと道を探してきたけど…王宮は頑固な人が多いね、本当に。まだ何もできていないわ、スーは。
        (自嘲気味に笑って冷めた紅茶に口をつける)…ねえ、スーも聞いていい?…貴方の事、お名前しか知らないのよ。
        -- スー 2011-10-04 (火) 21:10:13
      • セイヴィーア・セルフェール。ちなみにこれでも32だよ?
        僕もこの街に来てすぐの頃はその頑固な王宮の人たちと同じことを思っていたよ。何しろ子供の頃からそればかり吹き込まれてきていたからね
        ところで、この街には数年前まで冒険者を養成する学校が、今ある学園とは別に存在していたのは知っている? 僕はまず、手始めにそこに入学した。目的は、異界の存在の力を借りる召喚の秘術を身につけること
        ……ああ、色々なクラスメイトがいたよ。翼人がいた。悪魔がいた。僕の魔術を吸収して跳ね返してしまう魔剣使いもいれば巨人も怪獣もいた。スライムのような宇宙生命体さえいた。……誰一人としていがみ合っていなかったよ
        その中で日々を過ごすうちに思ったんだよ。さて、僕は。というよりも僕の一族は、数百年果てしなく馬鹿馬鹿しいことをしてきたんじゃないかって
        だってそうだろう。セルフェールにしろミハイロフにしろ、あの王国の魔術師はすべからく国を守るのが責務のはずだ。だのにセルフェールは国を荒らすモノたちではなく、同じ国を成すミハイロフを敵としてきた
        それにね。……疲れるんだよ。何かを憎むのは。何かを憎み続けるのはもっと疲れるんだよ(わざとけだるげにため息をついてみせる) -- セイヴィーア 2011-10-04 (火) 21:42:37
      • あら、もうそんなに大きくなっていたのね(書類で名前を見たのは彼が幼い頃。目を細めて相槌)
        養成校のお話は兄から聞いたわ。存在くらいしか知らないけれど…(そして話を聞く。聞くほどにきょとんとした顔になって)
        …ずいぶん「個性的」な学生時代をすごしたみたいね…?ふふ、スーも冒険者を少しやったからどんな光景だったのか判る気がする。
        スー達の家は、ううん、あの国は時間が止まっているのよ。雪と山に閉じ込められて…いつまでも新しい人々が入ってこない。
        一度憎みはじめたら、ずっとかわらず憎み続ける…でも、憎しみでしか自分を支えられない人もいるのもわかるの。
        だからあの国の頑固な人たちにスーは強く言えなくて。何も変えられなかった。ふふ、「疲れる」か、本当にそうね。
        (今の自分は憎しみや悲しみにとらわれている。彼の言うとおり、体も心も重く疲れていた)
        …貴方は、セレイアみたいにスーと仲良くしてくれるの…?
        -- スー 2011-10-04 (火) 23:47:19
      • んー。疲れるのもそうだけれど……激情は、視野を狭くする。愛情にしろ、憎悪にしろね
        僕らは魔術師、異界の代物と接することもままあるから、そういうときに激情で冷静な判断を失っていると、よくないものに付け込まれることも、よくある。時間が止まった国にも新しい命があり、守るべき民草がいる。彼らのために、僕らは常にニュートラルでいることが求められるのさ。違うかい?
        肩の力を抜いて、周りを見渡してみるといいと思うよ。自分が楽しいと思えることは何なのか。両家の魔術師達に己の責務を思い出させる一方、スーがそれを見つけるための助力や交流なら、僕は惜しまないよ。馬鹿馬鹿しい憎しみ合いはそろそろ終わりにしないと(男女の仲にならない程度にね、と肩をすくめ) -- セイヴィーア 2011-10-06 (木) 00:02:09
      • 貴方は兄様みたいなことを言うのね。男の人だからかな。スーはどうしても視野が狭いわ。
        あの国にいると息がつまって……優しくしてくれる人も、いるのだけど。
        時々…大災害が今すぐ来て、滅んでしまえばいいのにと思ってしまう(カップに視線を落として、呟く)
        …でも、駄目よね。セレイアとの約束を守らなくっちゃ。
        今スーのやっている事が終われば、また国に帰って頑張ろうと思ってるの。
        とても利己的な理由で職を放棄しているから、許されないかもしれないけれど…
        (顔を上げて、懐かしい人に良く似た青年を見た)
        (似ているけど、違う人)
        (時の流れを実感して、悲しいのと、嬉しいのと、あいまいで複雑な気持ち)
        (唯一つ、確かな事は…あの人の血は、続いているのだ。彼の中で、そしてこれからも彼の子供に続いていく)
        (とても愛おしい事だと思った)
        …当主のままでいられたら、力を貸しね。今度こそ約束を守るために。

        それと、もうひとつ…聞きたい事があるのよ。
        (息を吸って、瞳を閉じて…もう一度彼を見る)
        ……貴方は今、幸せ?
        -- スー 2011-10-06 (木) 00:41:01
      • 期待しているよ、スー。そのためにもあなたには隠居か逝去かするまでの残り数十年ないし数百年、知識と意識、良識、魔力、意志力、そういった諸々の均衡を保ってもらわないと困るから

        そうだね、幸せだよ。あの国にいたままでは得られなかった観点や、力や、考えた……それに、伴侶もこの街で見つかったから -- セイヴィーア 2011-10-06 (木) 01:29:28
      • ふふ、気が遠くなるくらい長い時間だわ。でも、これが終わったらきっと…スーは寂しくなくなるから。頑張れるよきっと。
        (そして幸せだと、その後の言葉も聞いて、瞳を輝かせる)
        まあ!お嫁さんもいるのね?お子さんは…あ、ご、ごめんね。デリケートな話かも。
        …でも嬉しい。これからもセレイアの血は続いていくのね…。
        スーもいつか、そんな日が来たらいいな。ふふ、でもあなたの伯父さんよりも素敵な人がなかなかいなくて…。
        (軽く冗談。でも、半分以上は本気)
        …純血の鬼は1000年のうちには絶え、その血も人に混じりいつか溶けて消えてなくなるわ。
        ミハイロフはいつか必ず絶えるでしょう。
        だから貴方達はずっと続いてもらわないと、ね。
        -- スー 2011-10-06 (木) 03:46:06
      • ……これ?(首を傾げて)
        血統を根拠にしている限りは当たり前のことだよ、それは。セルフェールだって百年千年、幾星霜の時の流れには耐えること能わない
        だから僕らはその志を次代に託し、力を知識として受け継ぐことを選んだ。……それだけの話だよ
        それと、ひとつ訂正。まだ結婚してないから嫁じゃない。恋人だよ。……子供は多分、時間の問題。(苦笑しながら肩をすくめ)
        気がつかないうちにずいぶん滞在が伸びてしまった。こちらからも質問…というか頼みごとをして帰りたいのだけれど、いいかな -- セイヴィーア 2011-10-07 (金) 03:15:52
      • あ…これっていうのは、今ちょっと一人でやっている事…特に話すことでもないのよ(少しいい澱み、そのまま話を続ける)
        スー達ミハイロフ家は、その強い魔力の宿る血があるからこその地位なのよ。血がなければあっというまに潰れてしまうと思うわ。
        そうね、何かを次に託す事が出来たら…家名が続く事にそこまでこだわる事ではないかもしれない。
        でもやぱりセレイアのおうちの名前は残って欲しい。長く生きて、皆歳をとって死んでしまっても名前が残っていたら少し救われた気分になれるはず。
        …結婚はまだなのね。伴侶というから結婚しているのかと…ふふ、子供早くできるといいね。あ、でも結婚してからのがいいのかな…。
        (うーんと悩む声。そして頼みごと、と聞いて)
        …うん?なぁに。スーのできる事なら何でもするよ。
        -- スー 2011-10-07 (金) 03:59:53
      • そう(曖昧な表情で頷いて)
        簡単な話さ。さっき、「共通の友人」と言ったね。スーの知る伯父の友人のうち、まだ話が出来る者がいるなら教えて欲しい。会って話を聞いてみたい。 -- セイヴィーア 2011-10-07 (金) 04:06:22
      • (表情が固くなる。友人…ギルデなら、今この町の宿舎にいるはずだ)
        (でも、彼に合わせたら、自分のやっている事が…彼にばれてしまう)
        (人を殺す事もためらわず、利己的な願いのために戦う自分が)

        …いないわ。スーとセレイアの友人はもういない。
        ごめんなさい。力になれなくて。あれからずいぶん時間がたっているから…当時居た冒険者がどこに居るか知らないの。
        (こわばった表情が嘘だと言うことを伝えている。けれど、どんなに聞かれても言うつもりはなかった)
        -- スー 2011-10-07 (金) 05:08:43
      • ……そう(愁いに沈んだ瞳のまま、頷く。いつもいつも不景気な表情は、場合によっては仮面ともなりえた)
        なら、スーから話を聞くしかないか。また来るよ。どのみち仲良くなるにも対話を重ねるよりほかない
        今度は土産のひとつも持ってこよう。それではまたね、スー。 -- セイヴィーア 2011-10-07 (金) 05:24:22
      • //そうそう、うちの名簿の魔術についてを見出しにしてリンクできるようにしておいたので、下のほうの技能はそっちに移したほうがいいんじゃないかな!
        それから数日にわたって超文通にお付き合いいただいて、ありがとうございました -- セイヴィーア 2011-10-07 (金) 05:25:27
      • (嘘は苦手だ。しかもあの人にそっくりな子に)
        (もう来ない方がいい。ここは危険だから、戦いに巻き込まれるかもしれないから)
        (…でも、そんなことは言えなかった)
        (会いたくないなんて言えない。だって会えてこんなに嬉しかったんだもの)

        …ええ、また…
        (そして言葉少なに見送る。自分が酷く薄汚れた人間に思えて泣き出しそうになった)
        -- スー 2011-10-07 (金) 18:12:37
      • (//こちらこそありがとうなのよー長文ですまない…!!うちの名簿は長くてもだいじょうぶだ!!) -- スーのなかのひと 2011-10-07 (金) 18:14:55
  • (オッサンが黙り込んでるし 絶対に何かあったんだとは思う)
    (あの黙りこくり様、きっと…否、絶対にこの女絡みに違いない)
    (そう確信を持って屋敷の前まで歩いてきた 一人で)
    ……ラヴィニアも大概の大馬鹿なのです 来たって、別にラヴィニアには関係ないのです………
    (自分で言って自分で傷付く)
    不毛なのです………………………(気に入らないのだからいっそ捨ててしまおうか 捨ててしまえば、楽になるだろうか)
    そもそもあの女も気に入らないのです あんなにも大事にされてまだその先を、 、 、
    (何もない自分の「願い」と「捨てられるもの」 彼女の「願い」と「捨てられるもの」 それは余りにも対比的で、想像することさえも、叶わない)
    (不自然に立ち尽くしたまま、古い屋敷をぼぅっと見上げ続ける) -- ラヴィニア 2011-10-04 (火) 20:59:08
    • (屋敷を見上げる少女が視線を目の前に移すと、白く長いネグリジェ姿のスーが門の向こう側に立っていることに気づくだろう)
      (長い髪は前のようにまとめておらず風に髪が散らばる。それも気にせずに無表情で門に手をかけた)
      (向こう側から赤い瞳が彼女を見つめる)……このお屋敷の噂、知らないの?
      ここには幽霊が出て、真っ黒なお化けが人を食べてしまうのよ。こんなところにいたら危ないよ。
      …ひとりで、来たの…?……………ギルデ………は……?(一瞬、彼女のサーヴァントの名前を呼ぶのを躊躇う)
      -- スー 2011-10-04 (火) 23:27:17
      • (羨むように、上ばかり見ていた)
        (だから声をかけられてやっとスーの存在に気付いた)
        (自分とは色味が違う赤い瞳がこちらを見ていた)
        知らないのです……… (スーを睨み、吐き捨てるように)それに、おまえのお望みのオッサンも居ないのです -- ラヴィニア 2011-10-04 (火) 23:59:09
      • …そう(短く返事。けれどその呟きには少し寂しそうな、ほっとした様な複雑な想いがこもっていた)
        今日は私のセイバーもいないのよ。起きたら誰もいなくて、寂しかったの。
        (同じ赤。けれど違う色味の赤い瞳がお互いを映して。ぽつりぽつりと呟く)
        (ギイイとさびた音を立てて門が開いた。門の向こうには一面の青い花)
        …噂、確かめてみる?怖いのなら…帰ってもいいよ。
        (微笑んで、道を開け…優しい声で誘う。少しだけ、挑発的に)
        -- スー 2011-10-05 (水) 00:17:06
      • (微妙な心の機微に気付いてしまう 気付きたくなんかないのに)
        (普段それほどに人の心の動きを気にすることがないし、鋭いわけでもない 何故こんなにも感じ取れるのか、その理由が分からなかった)
        セイバーが居ないのなら、何も怖くなんてないのです ラヴィニアはおまえに負けるほど柔ではありません
        (この娘が見た目どおり普通の娘であれば、長く接触すればするほど魅了効果で自分に有利になる、はず そうした驕りが、いくらか挑発を増幅させて)
        招いたことを後悔しても知らないのです
        (迷ったのは極僅か 思い切って門の中へと踏み入れた) -- ラヴィニア 2011-10-05 (水) 00:29:36
      • ふふっ、気が強いのね。こっちよ(無防備に背中を見せて庭の良く見えるテラスのほうへ歩いていく)
        丁度お茶を入れていたの。お菓子もあるから一緒に食べてお話しましょう?
        (テラスのテーブルにはカップが5つ並んでいた。屋敷には他に誰もいないように見えるのに)
        貴方はギルデのマスターだから、ギルデの席に座っていいよ(自分の席の隣を引いて、手招きする)
        (すぐ隣の席に腰を下ろして紅茶を注ぎ)さあどうぞ。毒は入れる時間がなかったから大丈夫だよ。
        …スーに何か聞きたいことでもあるんでしょう?(彼女のチャームが効いているのかいないのか、好意的な表情と雰囲気)
        -- スー 2011-10-05 (水) 00:41:45
      • (招かれたままに庭を歩く 手入れされ、整えられた美しさ。)
        (庭がよく見えるテラス。 お茶の準備。 用意されたお菓子。)
        (こんなにも夢のような自分にとって縁のなかった空間なのに、違和感を感じる)
        (カップが五つ。 スーと、サーヴァントと、あと3人 欠けた三人が誰なのか 想像が付くはずもなかった)
        (ただ漠然とこの娘が人に囲まれ、美しい空間で、優しく育ったのではないかと、勝手に妄想した)
        オッサンの席なんて、ごめんです(意地でもギルデと呼ばない …教えてもらったわけではないから)
        (あえてスーの隣の席を一つ開けて座った その席が、誰の席なのか考えもせず)
        毒やら大丈夫やら言われて飲むと思っているのですか!? 聞きたいことなど、(何も 口に出せなかった 本当は聞きたい事が山のようにある)
        (幸いにもチャームが効いているように見えるし、聞いてしまおうか バフーンに直接聞くよりは、まだ、少しマシのような気がする)
        おまえは………その………………… -- ラヴィニア 2011-10-05 (水) 00:53:43
      • (意地っ張りな子。ギルデの事が気になって来たのだろうに。気にしているのが良くわかるのに)

        (きっと、好きなのに)

        …そこの席でいいの?その席の人はギロチンで首をはねられて死んでしまったの。
        その隣は、友人に裏切られて死んだのよ。
        (くすくす、冗談のように笑いながら言う。でもその瞳を見れば冗談ではないことがよくわかるはず)
        まあ、いいわ好きな席で…飲まないの?アールグレイのいいお茶なのに(彼女の席のカップを取ると自分で飲んで見せて)
        綺麗な女の子を苦悶の顔にゆがめて殺す趣味はないから、大丈夫なのに。ふふ。お菓子もどうぞ。スコーンおいしいよ。
        (友達同士で話すように気軽な話し方、楽しげな笑顔)…なぁに?女の子同士、遠慮する必要はないよ?
        -- スー 2011-10-05 (水) 01:05:01
      • …っ?!(脅しではない 目が笑っていない 思わず身体が強張った)
        (立ち上がりそうになるのを無理やり抑えて強がった)なるほど、お化けが出てもおかしくなさそうな屋敷なのです
        おまえは見た目に似合わず随分と物騒なことばかり言うのです
        (ただ、女の子と楽しく会話を交わすこと自体が憧れの一つでもある)
        (笑顔さえ浮かべていれば、柔らかな夢に飲まれてしまいそう)
        (手持ち無沙汰なのでスコーンをひとつ手に取り)その…だから…………おまえは何者なのです?(何があって 何を願い ………バフーンとどういう関係なのか)
        (素直に聞くことは出来ないので遠回りに、尋ねると同時にスコーンを頬張った)
        (毒かもしれないと思っている物を口にしなければ言えない位勇気が必要だった) -- ラヴィニア 2011-10-05 (水) 01:20:41
      • だって、ギルデのマスターの貴方が羨ましいから、つい意地悪をしたくなってしまうんだもの。
        でも嘘は言ってないよ。ふふ(悪戯っぽい仕草で笑ってスコーンを手に取る)
        (イチゴのジャムと生クリームを乗っけて、ぱくり)こうやって食べるとすごくおいしいの。
        (彼女がスコーンを手に取ると、嬉しそうに話す。仲のよい友人に教えるみたいに)
        (そして問いかけにまた笑顔になって)そうね…スーにも良くわからないわ。似たような子はいるのだけど、また違うの。
        北の雪国の貴族の娘で、魔法使い。ただ…娘なのは本当だけど、世の理を曲げて創られた鬼。
        うーん…これじゃわかりにくいか…ああ、ホムンクルス。マスターにもいたよね。あの子と同じようなものよ。
        ある目的の為に創られた魔力の強い人工生命体。でもスーは誰かに言われてここに来てるわけじゃないわ。
        スーはそんな感じの子(紅茶を飲んで少し間を置く)
        …ふふ、本当に聞きたい事はそれじゃないでしょう?ううん、本当はスーが何者かなんてどうでもいいはず。
        「ギルデとどういう関係だったのか」
        それが聞きたくて一人で来たんでしょう?殺されるかもしれないのに…ラヴィニアは性格まで可愛いのね。
        (上品な笑顔。少しの悪意。同じ赤い瞳を覗き込む。でも彼女のものとは違う。鮮血を思わせる赤い色)
        -- スー 2011-10-05 (水) 01:35:03
      • 羨ましい? おまえが、ラヴィニアのことが?(心底信じられないという顔で聞き返す)
        ラヴィニアの持っていないもの、欲しいもの、持っているのに??
        (本当はスコーンの食べ方なんて知らなかったし、教えられたところでこれ以上食べるつもりもなかった)
        (でも余りにも、自然に、友達のように 優しい笑顔を向けられてしまったから 勧められるとおりにイチゴジャムを乗せ、生クリームを上手く乗せられずに手に付けながら頬張った)
        ……美味しいのです(自分自身で気付いていなかったが、小さく笑いながら)
        (今度はもっと沢山ジャムとクリームを付けて頬張る)
        (食べながら、話に耳を傾ける)
        (途中理解できていなかったがホムンクルスと言われますます驚く)
        アルムと同じには全く見えないのです(それこそ自分なんかよりもよっぽど表情豊かだ)信じられません

        ガタンッ(立ち上がった 直球で、ずばり言い当てられて、顔から火が出そうだ)
        んなっ、なん、なんで………わか、って そんなことないのです!
        あのオッサンなんて、おまえにくれて………(最後まで言えない 血の色のような瞳の、目の前の女の子に向って口に出してしまえば、本当に、僅かな繋がりさえ取られてしまうような気がして) -- ラヴィニア 2011-10-05 (水) 01:48:37
      • ふふふ(彼女が真っ赤になって立ち上がると、楽しげにまた紅茶を一口)
        (そして彼女の席のカップに紅茶を注ぐ)はい、毒なんて入ってなかったでしょう?
        クリーム食べると喉渇くものね。ちょっと濃い目に入れてあるからさっぱりするよ。
        (まだ答えを言わずに、紅茶を勧める)
        アルムは…まだ自分の心に気がついていないだけ。心のない生き物なんていないのよラヴィニア。
        スーは自分の心の存在を姉さまに教えてもらったわ。沢山の感情をこの席に座る人たちに教わったわ。
        …ラヴィニアの持っていないもの、スーは持っているのかもしれない。
        でも、スーが一番欲しいものを貴方は持っているのよ。
        ギルデ…(胸に手を当てて、愛しげに呟く)
        くれるなら、欲しいわ。スーの持ってるものなんでも…全部あげてもいい。
        …ギルデは、スーの一番幸せだった時間に一緒にいた人。冒険者仲間で…ああ、はじめはスーのボディガードだったのよ。
        兄様がつれてきてくれて、あわせてくれたの。それから仲良くなって…お誕生日のプレゼントにお人形もらったり。ふふ。懐かしい…。
        ………恋人というわけじゃなかったから、安心していいよ。ラヴィニア。
        -- スー 2011-10-05 (水) 02:08:53
      • (//すみません、ここで文通でお願いします………) -- ラヴィニア 2011-10-05 (水) 02:17:55
      • (//了解!長引いてすまんぬ…!!!) -- スー 2011-10-05 (水) 02:19:25
      • こんな時にお茶なんていらないのです!
        (指先まで赤くして紅茶を断る 焦らされているとしか思えない)
        ラヴィニアには綺麗な庭も紅茶とお茶菓子もなかった!
        お茶の楽しみ方を教えてくれる優しい人もいなかった!
        護ってくれる人もいなかった!
        誕生日を祝ってくれる人もいなかった!
        家族すら、いなかった!
        喜びも悲しみも怒りも楽しみも全部教えてくれる人なんかいなかった!!!!!
        (それでも人工生命よりは自分は優れていると思うことで自身を慰めていた)
        (今となってはアルムに哀れまれ、スーに諭される さぞかし自分は惨めに映ることだろう)
        (声を荒げてテーブルに手を置いた その振動で注がれたばかりの紅茶が零れた)
        (飴色の染みが広がっても気にしないまま、ただひたすらに感情をぶつける)
        (誰も何もなかったことは事実だ だからこそ失うという恐怖に気付かない 取り残される悲しみを知らない)
        (愚かなほど純粋に 痛いほど切実に 憧れているのだ)

        (恋人とか、恋人じゃないとか ひどく揺さぶられるがもう気づかれたくない)
        そこまで言うのなら、おまえの願いはあの男を取り戻すことなのですか? -- ラヴィニア 2011-10-05 (水) 11:27:51
  • (テーブルがゆれて、クロスと彼女の服に紅茶の染みが広がる)
    (今の自分の、醜い気持ちみたい)
    (この子は気づいていないのだ。あのホムンクルスの少女のように、自分の事に)
    かわいそうな子…そして本当にどこまでもかわいらしいのね。
    そんな貴方をギルデは心から護りたいと思ってるんだろうな…羨ましい。
    (紅茶の色よりももっと濃い、黒い染みが心に広がっていく)
    …ええ。聖杯にそれもお願いするつもり。ギルデを殺して、ギルデを手に入れるの…ふふ、変な話ね。
    (あくまで穏やかな口調で、とても楽しみな事の様に話す)

    ねえ、ラヴィニア、それは全部今貴方のそばに居てくれる人が教えてくれるじゃない。
    きっと貴方が本当に欲しいものはもう手に入っているのに、気づかないの?
    ここで自分の命を失ってしまうかもしれないのに、それでも来たのは…大事だからでしょう?

    …失う前に、気づかないと駄目よ。大事な事は、伝えないと駄目よ。信じないと、駄目よ。
    (真剣な表情で、訴える。もっと意地悪を言えば二人の絆を戻らないほど壊せるかもしれないのに)
    (どうしてだろう、自分が歳をとったせいだろうか…もし、普通に生きていたら、これくらいの子供が居てもおかしくない)
    ああでも貴方は意地っ張りさんみたいだから、口では無理かもしれないね。
    上手く言えなかったら…。
    (不意に立ち上がって、彼女の方へ)
    (そして、優しく抱きしめる)
    (母親のように、姉のように、泣いている子供をあやすように額にキスをした)
    …こうやって、抱きついちゃうといいのよ。
    キスはまだ早いから、おでこね。ふふっ。照れる前に一気にしてしまうのよ?
    -- スー 2011-10-05 (水) 17:12:29
  • http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp011567.png 
    (スィーニの言葉が恐ろしいのに)
     
    (広がる紅茶のように染み渡っていくのが分かる)
    http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp011569.png 
    (ずっと認められなかった)
    http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp011570.png 
    (認めたくなかった)
    http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp011571.png 
    それなのに

    http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp011574.png 

    http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp011573.png 
    (始めての優しい抱擁)
    (始めての優しいキス)
    (額に触れたのはほんの僅かな時間でしかないのに、こんなにも満たされる)
    (溢れた感情が涙となってぼろぼろと零れる
    (感情の大きさを表すように、大粒の涙をとめどなく)
    (悲しいのか嬉しいのか怒っているのか嬉しいのか)
    (全てなんだと思う)
    (意地も驕りも見栄もなく、壊れ淀んでいた心が動き出した、その証)

    (恐る恐るスィーニの背に手をまわしてみる)
    (暖かくて、柔らかくて、自分と何も変わらなかった)
    (否、自分よりも大きくて暖かい、心優しいイキモノ)

    (口を開いてもでるのはしゃくりだけ)
    (目を開けていても涙で滲んでろくに見えない)
    (母に、友にするように身を預けて瞳を閉じた) -- ラヴィニア 2011-10-05 (水) 22:35:25
  • (//ぎゃあああ! 想像通り場所とりすぎました! 次レス時にしまいます! ごめんなさい! ごめんなさい!) -- ラヴィニア 2011-10-05 (水) 22:36:11
  • あらあら、しょうがない子ね…(彼女の涙が服に落ちて、温かい)
    (姉が自分を抱きしめる時は、こんな気分だったのだろうか)
    (子供とはなんて弱く、素直で…愛しくなるものなんだろう)
    (背中に回された手がとてもぎこちなくて、彼女がずっと独りだった事がよくわかる)
    (頭をなでる。何度も)
    敵の胸で泣くなんて、駄目よ?スーが戦いにくくなってしまうじゃないの。
    スーも貴方みたいだったら、純粋なままだったら、ギルデがそばに来てくれたのかな。
    大人になるって、嫌だね…。
    (泣き止むまで、ぽつりぽつりと想いを口にする)

    ふふ、本当は…帰さないで魔物に食べさせてしまおうと思っていたけれど。
    …今日だけは、貴方のかわいさに免じて帰してあげる。
    駄目ね、スーも。
    (腕の中の彼女に微笑む。彼女は多分気づかない。身に着けているアミュレットのせいで)

    (…背中に魔法の刻印、黒い花にも見える小さな痣ができた事を)

    さあ、帰りなさい。スーのセイバーが戻ってくる前に。
    あの子はスーでも令呪を使わないと止められないの…もう、止めるつもりも無いけれど。
    (//そのままでいいのよ!いいのよ!!きゃーありがとう!!!ゆりゆり!!ゆるゆり!!!)
    -- スー 2011-10-05 (水) 23:04:09
  • (抱きしめてくれる彼女が呟く言葉は、どれも本当のことなのだろう)
    (どこか遠くでそう思いながらも涙が止まるまで暫しの間だけ)

    (次第に心は落ち着いて 涙も治まった)
    (乱暴に目元を拭い、小さく頷く)

    …………ラヴィニアは、おまえとは、スィーニとは、別の形で知り合いたかったと、そう、思うのです(多くを語れば声が震える 必要最低限、飾らないまま 伝える)

    (さよならもまたねもどっちも辛い 別れの挨拶は言わずに屋敷から走り出た)
    (背に増えた小さな刻印に気付かないまま) -- ラヴィニア 2011-10-05 (水) 23:26:09
  • (//綺麗に片付けられましたー 本当はもっとスーちゃんをかわいく描いてあげたかったけど、あのときのラヴィニアには女性として映ったのであんなかんじに、ゆりゆりじゃないよ、たぶん! 長々とありがとうございましたー) -- ラヴィニア 2011-10-05 (水) 23:28:25
  • (走り去る姿を錆びた門から見送る。風で庭の青い花が散って舞い上がった)
    (ふわふわ巻いた髪が遠くに揺れて見えて、そういえば昔の自分もあんな髪形をしていたと、思い出す)
    (懐かしい。姉がいつも結い上げてくれた髪型。当主に相応しくないと思っていつの間にかやめてしまったけれど…)

    そうね…きっと良いお友達になれた。あの頃に貴方が居たら、もう一人分あそこに席が増えていたかもしれない。
    (彼女の精一杯の素直な気持ちの言葉に返すように、呟く)

    でもね、スー達が出会ったのは、この時代。この形。

    (足元の影が濃くなり、魔物の手が這い出ようと突き出される)
    …ごめんね、食べさせてあげられなくて。後でセイバーにお願いして誰か持ってきてもらおうか。ふふ。
    (魔物をなだめながら、目を細める。赤い狂気に満ちた瞳)

    (そして彼女に言った言葉をもう一度繰り返す)
    本当は…帰さないで魔物に食べさせてしまおうと思っていたけれど。
    …今日だけは、貴方のかわいさに免じて帰してあげる。

    でも…少し、悔しいから
    貴方に小さな呪いをかけた。

    …次はいつ会えるかしら、楽しみね…(そして青い花が咲き乱れる庭へと戻っていった)
    -- スー 2011-10-05 (水) 23:42:54
  • (//そのままでよかったのに!こちらこそ長引かせてごめん…あと話していた事とはいえ確定で呪ってごめん…呪いの作用は後で説明に行くね!!ありがとうー!!ラヴィちゃんはほんとうにかわいいな…!!) -- スー 2011-10-05 (水) 23:44:57
  • ちょっと待った!(集会場の近くで呼びとめる)あんたに用があるんだ スィーニ・ツビェットで間違いないよな? -- ガンスリンガー 2011-10-03 (月) 23:21:16
    • (呼び止められて、きょとんと振り向く)…うん?そうよ。スーがスィーニ。
      (黒いベールの下の瞳は涙に揺れていて、今にもこぼれそう)
      (さっきまで普通に周りの人間と話していたのに)
      …貴方は?(そっと指で涙を拭うと、問いかける)
      -- スー 2011-10-03 (月) 23:38:31
      • おっと…ああいや、用っても大したアレじゃあないんだが 嬢ちゃんには来月世話になるらしい 挨拶がてら顔を拝んどこうかと思ってね
        俺は…(言っちまっても大丈夫かね、と自問して)ジョン・ドゥだ!…なんてな あんたんとこにも下っ働きがいるだろ? そのご同業さ -- ガンスリンガー 2011-10-03 (月) 23:46:45
      • ああ…そうなんだ。まだ依頼書を見てなかったのよ。よろしくなの。
        (にっこり笑顔で答えて)ふふ、うちのセイバーと同じということは…サーヴァント。
        適当にごまかしてしまえばいいのに、正直ね。よろしくね?ジョン。
        -- スー 2011-10-03 (月) 23:52:34
      • はっはっは、嘘は吐けないわけじゃないが顔に出ちまう性分でね 俺はあんたの味方じゃないが今んとこ敵でもない
        だからこそ協力の余地がある せいぜいガッポリ稼いでやろうじゃないか ライバルに差を付けろ、だ よろしく頼むぞ、スー
        ところで参考までに聞いときたいんだが 嬢ちゃんにとってサーヴァントって何だ? 教科書どおりでも構わんが、どうせなら面白い答えが聞きたいね -- ガンスリンガー 2011-10-04 (火) 00:02:54
      • 敵よ。ふふっ(笑顔のまま、すぐにそう言い切る)
        そう思っていた方がいいかもしれないのよ。スーの今月の依頼では死者が出たの。
        明らかに正気を失った魔物が、想定外の力で襲ってきたの。何かに操られてるみたいに
        …でも、依頼は成功させたいと思ってるから頑張ろうね?スーは嘘のつけない人好きよ。
        ん…サーヴァントのこと…?(聞かれて少し考えるしぐさ。長い髪を指でくるくる)
        そうね…「家族」、かな。そして「罪の証」…こんな答えでいい?
        ふふ、スーも一つ聞いていい?貴方にとってマスターって何だろう?気になるわ。
        -- スー 2011-10-04 (火) 00:24:17
      • そうかい(フェドーラ帽を目深に押さえて笑う)そりゃおっかないな! ゴシックホラーは苦手でね あんたも気を付けろよ
        意味深だな ああ上等だとも 少なくとも期待以上だ 俺にとってのマスターは…「クライアント」だな お得意さんって奴さ
        じゃ、また今度な 嬢ちゃんの付き人にもよろしく言っといてくれ!(麦わらをくわえて立ち去っていった) -- ガンスリンガー 2011-10-04 (火) 00:43:29
      • スーは大丈夫よ。魔女だもの。人を襲う側(くすくすと楽しそうに笑い)
        …そう、意外とビジネスライクであっさりした答えなのね。でも、その方が幸せかもしれないね。
        貴方達はコピーで、負ければ消えてしまうのだから…(少し寂しそうに呟いて、去っていく背中を見る)
        うん、またね。セイバーにもよく言っておくわ。
        -- スー 2011-10-04 (火) 00:56:24
  • こっちも古いお屋敷ですねぇ……また追い出されたりして
    (門にある呼び出しのための取っ手をコンコン)こんにちはー -- アルス 2011-10-03 (月) 17:55:14
    • (門からみる屋敷は静まり返っていて人の気配はない)
      (けれどあきらめて帰ろうかと思うくらいの時間の後…ばたばたと派手な足音)
      …ふあーい…!!(長い青銀の髪を揺らしながら門のほうへ走るネグリジェ姿の少女)
      ごめんね、スーちょっと休んでて…ふえっくしゅ!!(当然そんな姿で外へ出れば寒くてクシャミ)
      …ぅう…(門を開けつつ身震いして)…なにかな?スーに御用なの?
      -- スー 2011-10-03 (月) 19:16:50
      • 誰も……いませんかねぇ……
        うわっ、だ、大丈夫です? えっと、覚えてます? マスターのアルスといいます
        もし……よかったら上着……(自分の着ている皮のジャケットをおずおず差し出して) -- アルス 2011-10-03 (月) 19:26:32
      • あうあう…大丈夫なのよ。でもありがたく借りるのよ(ジャケットを受け取って羽織るとにっこり)
        おー…あったかいの。マスターなのはスー知ってるよ。礼拝堂であったことある…?
        (んむ?と頭の上にはてなを浮かべながら首をかしげる)
        -- スー 2011-10-03 (月) 19:44:55
      • ええ、対戦相手じゃないとわかって、ふつーに挨拶に来ました マスターのアルスといいます
        お休み中にごめんなさいね、それにまだ寒いでしょうし…… 今日はこれくらいでおいとましますよ
        それじゃあ(上着を貸したまま帰って行った) -- アルス 2011-10-03 (月) 21:01:35
      • そっか。ふふ、でもサーヴァントもつれないで敵のおうちは危ないのよ。
        …ここはお化け屋敷って噂されている場所。真っ黒なお化けに見つかったら食べられてしまうわ。
        そして魂を魔法の材料にされてしまうの…スーみたいな悪い魔女に。
        (悪戯っぽい笑顔でそこまで言って、借りた上着のかかった肩をすくめ)
        えへへ、こんな姿じゃ怖くないね。またね?
        …あ、上着。かりっぱなしなの。今度返しに行かなきゃ。
        (背中を見送ってから、自分の着ているものを思い出すのだった)
        -- スー 2011-10-03 (月) 22:37:49
  • (暗闇を潜り、物陰を渡り、遺跡から屋敷へと戻る)
    (日が傾き始め、夕日に焼かれたスィーニの自室に……気付けば魔王とスィーニは戻っていた)
    ほぅら……もう大丈夫でありますよスー殿……何も不安になることはありません……
    (背後から抱きしめたまま、わざとらしく嗤って呟く) -- 黒髪のセイバー 2011-10-03 (月) 02:03:40
    • う…っ ひっく…(抱きしめられて俯いたまま泣きじゃくる。ずっと我慢していたのだ)
      (魔王のささやきに涙でぐしゃぐしゃの顔で振り返り、抱きつく)…あね、さま…
      スーは…会いたかったのに、会えて嬉しかったのに…こうやって、抱きついて…喜びたかったのに…
      ギルデは知らないって、スーの事…怒って……っ(しがみついて、ただ胸に募る想いを口にした)
      あんな…可愛い子と、一緒で…スーは…スーは…うわぁあああああああん!!!
      (ついに言葉も出なくなって、子供みたいに泣き叫ぶ)
      -- スー 2011-10-03 (月) 02:20:50
      • 可哀想な、スー殿……でも、気に病むことはないのですよ………それに……
        (優しく、柔らかく、それでいて禍々しく、汚らしく、魔王は耳元で甘言を漏らす)
        ……それに……スー殿は最初に云ったじゃあないですか……
        (そして、泣きじゃくるスィーニの頬を優しく両手で撫でてから……鷲摑みにして顔を上げさせ、無理矢理目を合わせる)
        何を犠牲にしても、何を踏みにじっても……何が現れても……叶えたい願いだとなぁ……くくくく……!
        (其処にあった相貌は……禍々しく、凄絶な……満面の凶笑)
        絶望しろ……汝は何も選べない……既に賽は振られたのだ。汝は勝ち残るしかない。奴を踏み躙って進む他に道などない
        失望しろ……奴は汝など知らないといった……汝との時間を選ばなかった……汝は選ばれなかったのだ。己の愛する騎士にすら
        憎悪しろ……運命を、聖杯を、そして奴自身を
        嫉妬しろ……奴の選んだ今の女を……こうしている間も、奴はアノオンナと夜長を楽しんでいるのだ……汝の事など省みもせずになぁ
        くくくくく……フフフ……ふはははははは……!
        (犬歯が剥き出しになるほど口元を吊り上げ、稚児のように嬉しげに瞳を細めて、紅いスィーニの瞳を覗き込む) -- 黒髪のセイバー 2011-10-03 (月) 03:10:54
      • ひっく…う… …っ?!(胸の上で泣いて温かく甘い言葉に耳を傾けていたのに、急に目線を合わさせられ)
        (濃紺の瞳と菫色の瞳に自分が映る。…そして闇が見えた。自分の心の中の闇が)
        (目を逸らして来た事をまざまざと突きつけてくる)
        スーは…ただ、ただ悲しいだけなの、理不尽な死が憎らしいだけなの…!
        一番愛してくれた人を、一番信じた人を、一番そばにいてくれた人を、一番守ろうとしてくれた人を無慈悲に奪われて
        どうして、どうやって納得しろというの?!失ったものを求めて何が悪いの?!
        誰も彼も不条理に死んでいくなら…スーの願いのために誰が犠牲になったっていいじゃない
        生きているなら、幸せを望んだっていいじゃない……誰だって……人でなくても…不自然に作られた生き物でも…。
        (あふれる言葉、誰にも言えなかった気持ちを鏡のような闇にぶつけた。縋るように少年の服をつかむ)
        …どうして……
        どうして…?どうしてギルデのマスターがスーじゃないの…スーを守るって、約束してたのに…。
        (闇が言う、見ないようにした事を。純粋に振舞う自分のなかの醜い想いを)
        (綺麗で可愛い、お人形さんみたいな女の子が脳裏に浮かぶ。気持ちに素直で純粋で、自分が失ったものを全部持っているのだろう)
        (二人が寄り添う姿が浮かびかけて、首をふろうともがく)
        …嫌だ、嫌だよ…言わないで…!!!考えたくない…嫌だ………!!(悲鳴のような声。服をつかむ指が白くなるくらいきつく握った)
        -- スー 2011-10-03 (月) 03:47:54
      • くくく……佳い顔だ……絶望と失望……憎悪と嫉妬……悲哀と恐慌……あらゆる負の感情が綯い交ぜになったその顔は、実に甘美で美味であるぞ
        (そう、依然、スィーニは知る由もないことではあるが……普段、魔王の相貌は白骨のそれ。表情とは無縁……)
        さぁ、もっと苦しめ……もっと憎め……もっと妬め……! 汝が抱くその昏い負の感情こそが……汝の中に潜む闇こそが余の力……ひいては汝の願いの力となる……
        (しかし、今は肉を得た事でその相貌が……その邪悪な嘲笑がありありと分かる)
        思い出せ。余の言葉を……そして見ろ、余のこの姿を……この姿は汝の欲望。この姿は汝の願い……全てを余に求めるがいい……力を。願いを。憎しみを。情を。そして真理を……求めるがいい。余はその全てに応えてやろう……その甘美な供物が在る限り、汝は余の虜囚であり、余は汝の虜囚なのだ……
        (満足気だった……そう、スィーニに昔話をしたときのように満足気で……そしてそれ以上の愉悦と歪みに満ちた、最高で最悪の笑顔が其処にはあった)
        聖杯の準備した写し身は全て模倣品……欺瞞と虚飾に塗れたタダの贋物だ……気に入らない玩具が紛れているのがそんなに気に入らないのか? 気に入らないのなら壊してしまえば良い……汝のものにならないのなら、叩き壊して作り直してしまえばいいのだ……その為の聖杯、その為の余であろう? ……何も憂う必要などない、何も悩む必要などない……汝はただ憎み、悲しみ、そして望めば(諦めれば)佳いだけだ……
        (清らに穢れた、最愛の笑顔をゆっくりと近付け)
        ……さぁ、闇に全てを委ねるが佳い……くくく……
        (憐れむように、嘲るように、愛す(騙す)るように……唇を奪った) -- 黒髪のセイバー 2011-10-03 (月) 04:32:23
      • 嫌だ…スーはそんな醜い心はいらないの…!!!(顔を歪める魔王。恐ろしくなるほどに邪悪な笑顔)
        (自分の心もきっとこんな風に恐ろしいものに変わってしまっているのだ)
        (これが願いの代償。もう戻れない。あんな純粋な子には戻れない)
        (スーが自分で選んだ事。何を犠牲にしても叶えたいと願った時に失われてしまった)
        ……憎むわ、スーの運命を。妬むわ、あの綺麗な子を。そこから目を離さず苦しみ続けることが貴方の力になるのなら
        (心にふつふつと今までにない感情が沸き起こる。躊躇いのない、闇色の気持ち)
        (愛しげに、目の前の魔王の頬に触れる)
        顔はあねさま、濃紺の瞳と髪はセレイア、菫の瞳と長い髪はアルヌール…スーの愛した人達。
        …でも、一人足りないの。
        …そうよ。コピーだものね?じゃあスーのことだけ大好きなように作り直せばいいよね…?
        聖杯は何でも願いを叶えてくれるんだもの。全部手に入れるわ…何もかも欲しいものを…この手につかんでみせる…
        (暗い瞳のまま薄く笑った。その闇が囁くままに気持ちを口にすると心が軽くなる気がして)
        恐ろしい闇。貴方と契約したのは間違いだった…でも、引き寄せたのは、貴方を望んだのは…スー自身。
        (左右色違いの瞳が近づく。瞳を閉じて、闇を見る)
        …んっ…っ…?!(唇が触れた。一瞬身を固くして、ずっと握っていた服から手が離れた)
        (今日、自分に背を向けた人の顔が一瞬だけ見えて…でも唇の感触に解けて消えていく)
        (…拒絶はしなかった。できなかった。腕を背中に回して自分からも求めるようにキスをする)
        (今はこの闇の偽者の体の温かさだけが救いだった)
        (唇を離すと、胸に体を預けて、甘えるように頬を摺り寄せ)
        何も考えたくない。今は…今日は…どこにもいかないで。スーが眠るまでずっとだっこしてて…離れないで…。
        -- スー 2011-10-03 (月) 05:51:43
      • (闇に迷う、一人の稚児の頭をそっと撫でる)
        ふふふ、少しは諧謔の意味を理解したようだな……そうだ、それでいい。今はただ己の願いという名の欲望に……その顕現たる余に縋れ……現を忘れて夢へと逃れろ……それこそが望み(諦め)の始りだ
        (悪意に満ちた善意が顔を覗かせる)
        (愛する姉の顔が、声が……スィーニの心の闇を愛撫する)
        案ずるな……闇に身を委ねる限り、汝は余の主人であり、供物なのだ……今はただ夜の慈悲に甘えるが佳い……神が、世界が、あの男が……目に付く全てがお前を裏切ろうと……汝が己の闇に真摯である限り、その闇たる余は汝を裏切りはしない。くくく……
        (気付けば、スィーニはいつか昔話をしたときのソファーに座っていた)
        (魔王はそのすぐ隣で、スィーニの肩を抱いて子守唄を歌い始める。それは昔よく姉が歌ってくれた、姉の故郷の歌。多くを姉が語らなかった、姉が嘗て居たという村の歌……)
        (刺し込む月明かりが二人の姿を照らす。だが、部屋に写る影はスィーニの影だけ。二人きりで独りきりのソファの上で、魔王はただ願い通り、歌を紡いだ……スィーニが意識をその『闇』の中に手放すまで……歌を紡いだ)
        (そう……まるで、釣った魚に餌をやるように……)-- 黒髪のセイバー 2011-10-03 (月) 07:08:58
  • …貴方は、私と同じホムンクルスかと思いましたが…(礼拝堂を後にしようとして、ふと足を止め)
    ……気のせいであったようですね、貴方が何の願いを持って聖杯を望むのかは知りません
    けれど、これは戦争です 命を落すこともあるし命を奪うこともある(その覚悟があるのですか、と言いたげに少女を見降ろし)
    ……辞退するのなら、今のうちにしておきなさい それでは(そのまま少女の脇をすり抜けて宿舎の方へ消えていった) -- アルム 2011-10-03 (月) 00:17:18
    • ふふ、半分はまだそんな感じ。というか今の自分をどう呼んでいいかわからないのでそれでもいいよ。
      (脱いだヴェールを指で遊び、見上げる顔は笑顔で)
      大丈夫、子供に見えるけど、子供じゃないのもわかるでしょう?
      スーは一番強いカードを手に入れたの。だからきっと貴方の方が辞退した方がいいのよ。
      …壊れたらもったいないほどかわいいもの。
      (子供のような笑顔のまま言って彼女を見送る)

      …初めて会った同じ存在が、敵だなんて、スーは本当に神様に嫌われているのね。
      (ぬいぐるみを抱きしめて、誰にも聞こえないようにぽつりと呟くのだった)
      -- スー 2011-10-03 (月) 01:18:29
  • おふろあがりなうなのよ(ほかほかしつつ長い髪をタオルでふきふき)
    …昔はあねさまが拭いて乾かしてくれてたのにな…あう。セイバーもお出かけしてるみたいだし、つまらないのよ。メイドさんでも雇えばよかった…。
    (濡れた髪のままソファーに突っ伏してごろごろ。うつぶせのまま窓の外の庭を眺める)
    このお屋敷、スー一人には広すぎるの…
    -- スー 2011-10-02 (日) 23:58:01

ここ Edit

  • 漆黒の盆に藍と紫を流し込んだような空。
    星光がさんざめく夜の世界を行く白馬の上で、スィーニは目覚めた。
    スィーニの前には、長い銀髪が流れる少年の背中があった。
    ゆっくりと白い顔がスィーニを振り向く。長い銀髪に隠れ、表情は読めないが、女性的な唇が微笑を模り、ゆっくりと動いた。
    「      」 -- 2011-10-02 (日) 17:45:34
    • あれ…スー寝ちゃってたのかな…?(目をごしごし擦ると顔を上げる)
      (背中が見える、綺麗な銀髪。父に良く似た銀色の―…)
      ごめんなさい。スーうとうとしてて…貴方と一緒にいるのに…
      (笑顔で話そうとして、記憶がよぎる。姉の持つ記憶…断頭台)
      ……えっ……アルヌール……? あ………
      (目を見開いたまま、凍りつく)
      -- スー 2011-10-02 (日) 18:04:21
      • 男には似つかわしくない紅い唇が笑い、濡れた白い歯が覗く。
        凍りつくスィーニの顔に、瞳が隠れたままの顔がゆっくりと近づき、鼻先が触れ合いそうなところで止まった。
        その瞬間、世界は照明が落とされたかのように暗黒に包まれる。耳に響くのは滑車が回る乾いた音。縄が擦れる擦過音。そして、重々しいギロチンの刃の音。
        ずるり。
        スィーニを見つめていた少年の首が音も無く滑り落ちた。
        スィーニの膝に落ちた頭は鞠のように弾み、馬上から地面へと転げ落ちる。
        銀髪を引きずりながら地面にのたうった首は、馬上を向いて止まった。
        髪の隙間から、紫の瞳がスィーニの双眸を見つめている。
        赤い唇が笑って、悩ましげに動いた。
        「スィーニ」 -- 2011-10-02 (日) 19:15:37
      • (記憶が混乱する、もしかして彼が死んだのは夢で…そう思った瞬間、暗闇)
        (姉があの時聞いた音、彼の記憶をなくした自分の代わりに断頭台のある広場で…)
        (最後まで目を逸らさなかった彼女の記憶がスーの脳裏に鮮やかに浮かぶ)
        あ…あ…っ!!(着ていたドレスの上に彼の首が落ちる。処刑されたあの時と同じように)
        (膝から地面に首が落ち、銀色の髪が散らばった)
        い…いやぁっ…!!!!!アルヌール!!死んじゃ嫌…嫌ぁ…!!!!!
        (発狂したように叫びながら馬から下りようと体を起すと、菫色の瞳が光る)
        (スーを見て)
        (聞きなれた、懐かしい声が名前を呼んだ)
        (足がすくんで、動けない)
        (菫色の瞳に魅入られて)
        アル…アルヌール…やめて…こんな、夢…やだ、スーは知りたくなかったの…!!
        思い出したくない…やめて、嫌だ…やめてぇえええええええええっ!!!!!!!!
        (小さな子供のように喚いて、両手で瞳を覆った)
        -- スー 2011-10-02 (日) 19:41:00
      • 狂気と悲鳴の怨嗟が辺りを多いつくし、逃れるように闇より暗い瞼の奥を覗いた。
        様々な記憶が断片となって脳裏をよぎり、奈落の底へと堕ちていく感覚が体中を支配した。
        次の瞬間、ベッドの上でスィーニは目を覚ました。
        窓からは冬の夜の光がぼんやりと差込み、テーブルの上の猫のオルゴールを仄かに照らしている。
        アルヌールが贈った小さな猫は、スィーニを哀れむように、ガラスの瞳でじっと見つめていた。 -- 2011-10-02 (日) 19:57:00
      • …っ!!!!!(自分の悲鳴で目が覚めて、はじかれたように身を起した)
        …あ…ぁ……(薄暗い部屋。見慣れた空間がそこにあった)
        (ああ、夢だったんだ…ほっと胸をなでおろす)
        こんな夢、見たことなかったのに…夢のアルヌールはいつも優しくて…あんな姿…。
        …アルヌールのいた場所と近いせいなのかな…
        (気がつけば汗びっしょりだった、立ち上がり着替えをクローゼットから取り出す)
        (ふと、窓の隙間からの明かりが丁度思い出のオルゴールを照らしていることに気づいた)
        貴方が、見せたの?ひどい子ね…(指でつついて、くすりと笑う)
        …ううん、止めてくれようと、したのかな。 …わかっているのよ、彼は死んだって、何をしたかも…それでも、好きよ。貴方が。
        あの頃の時間が偽りの優しい時間だった事も知っていても…大好きよ。
        スーはもう子供じゃない…ずるい大人になってしまったの。だから、罪を見ないふりをして生きるわ。
        そう、皆死んでも…スーだけ、生きてるわ…
        (呟いて自分を抱きしめる。こぼれる涙は誰も見ていない。ただ一人きりの屋敷で涙を流すのだった)
        -- スー 2011-10-02 (日) 20:23:17
  • (古い木と緑の香り。この土地には少し会わない異国風の館。庭の見えるテラスでテーブルにつく)
    あにさまにお掃除をお願いしていたから綺麗だけど…古くなっちゃったな、このお屋敷も…。
    あねさ…セイバー、スーはねここで前にあねさまと暮らしていたのよ(頬杖をついて、姉に良く似た少年を見る)
    …懐かしいな…ここで魔法の勉強をしていたの。
    あまり外に出してもらえなかったけど、屋敷の前の持ち主がたくさん魔法の本を残してくれたから退屈はしなかったんだ。
    本を読んでるとあねさまが紅茶を入れてきてくれてね。お菓子の無い時は甘くしてくれて…えへへ。
    ご、ごめんね。魔王には興味ないよね、こんな話(話しているうちになんだか恥ずかしくなってきて、照れ笑い)
    -- スー 2011-10-01 (土) 21:00:51
    • (尊大にソファーに寝転がり、肘掛に頬杖をつきながら黙って聞いていた少年は、スーの照れ笑いにあわせてクスクスと嗤う)
      全く無関心でもあるが、興味に満ちてもいる
      何故なら、素材となった者達の記憶を余は共有しているからだ……余にとって、この屋敷での出来事は他人事であると同時に内に秘められた記憶でもある
      余は確かに退屈していたが、確かに回想に浸って寛いでもいた。気に止めることは無い。汝の為すが儘にするがいい。余にとっては全てが瑣末事だ
      (全く同じ声色で、諭すでもなく、かといって慰めるでもなく、嗤う)
      まぁ、それに……此処はそれを差し置いても。色々と思い深い場所でもある……
      (かつて、災厄騎士を率いて戦った、とある王との一戦を想起する)
      (あの時は敗戦の夜だった。全てが終わり、全てが決着した後の盤外戦だった)
      終焉の先の末路の地が……今度は欲望の始まりの僻地となるとは……全く、因果の巡りというのは誠、愉快なものだ……くくくく -- 黒髪のセイバー 2011-10-01 (土) 21:40:42
      • 貴方、意地悪ね。でも正直な人スーは好きよ(むくれつつもそう言って、ふいっと庭の方を見る。懐かしい緑の匂い)
        (それでもここの思い出を共有できるのは嬉しかった。少年の言葉に耳を傾ける)
        …えっ、貴方自身にも?…そっか、スーよりずっと昔からこの土地にいるのだものね。
        サーヴァントは縁のあるものが呼び出されることがあるって聞いたけど、この屋敷のおかげなのかもね?
        スーは兄様にこのお屋敷をもらったから詳しくは無いのだけど…前の持ち主の子の肖像画がまだ残っているのよ。
        色々あったらしいけど…兄様はすべての記録を燃やしてしまって。誰もあの子のことを知らないのここであったことも…。
        「誰も彼の眠りを妨げないように」、そう言っていた。
        (屋敷の屋根裏部屋にしまってある古い肖像画を思い出す。金色の髪の綺麗な少年だった)
        スーと同じくらいの歳の子。幸せだったのかな…?貴方はここの子の事良く知ってるの?
        (その時、ひんやりした風で草が揺れた。薄着ではテラスは寒い)
        ん…(窓を閉めて少年がふんぞり返ってるソファーに行き…)
        (…隣にちょこんと座る。顔を覗き込むようにして、答えを待つ)
        -- スー 2011-10-01 (土) 22:04:32
      • くくく……それで汝が興味を持ってしまっては、眠りを妨げるのを嫌って汝にそういった兄とやらの立場が無いな。死者の相貌を墓から引き抜き、踏みにじるのが好みか? 全く醜悪な趣味をしている……実に人間らしい下世話で素晴らしい感情だ。褒美を与えてやろう
        (いつの間にか片手に持っていたゴブレットを傾け、中身を呷る。真っ赤なワインのような液体がゆっくりと嚥下される)
        (そして、魔王はやおら語り始める)
        ……王になろうとした者がいた。その者はそのために自らの全てを投げ打った……だが、奴は愚かしい事に最後まで王にはなれなかった
        王であらぬ故に臣下を信じ、王であらぬ故に臣下を見限らず、王であらぬ故に臣下ではなく、自らを犠牲とした
        王になるということは人を辞めるということだ。奴はそれをしなかった。故に自らの臣下と共に奈落に堕ちた……ちょうどそのあたりでな
        (気だるげに少年が指差した先は、丁度テラスの向こう……屋敷の広い庭の真中あたり。もっとも日当たりの良い、心地良い光に満たされた場所)
        幸、不幸は当人が決める事だ。余には測りかねる……だが、あくまで余が魔王として奴らの運命を断ずるとしたら……
        ……少なくとも、見ていて愉悦にたる茶番ではあったとはいえる
        (スィーニはしらないことだが、肉が付属したことによって、普段は表情とは無縁な骨の相貌を持ったこの魔王の表情を伺う事ができた)
        (邪悪に歪んだその笑顔は、決して彼らを悼んではおらず、決して彼らを慰めようともしていなかったが……)
        (それでも、ただ只管に満足気ではあった)
        (彼らの行く末を見て、少なくともこの魔王が満足したということだけは……間違いないようだった) -- 黒髪のセイバー 2011-10-02 (日) 03:28:49
      • むう、また意地悪言う。あねさまのお顔と声で(ぺしっと魔王をはたく小娘)
        ……むむ…(叩いたところを撫で撫で。姉の顔なので申し訳なくなったらしい)
        違うのよ、スーはここで育ったから、魔法もその子の本を見て覚えたから…知りたかっただけ。
        どんな人だったのかなって。あにさまはその子の事になるとあまり話してくれないし。
        サーヴァントとしてその子が来るかもって…ちょっとだけ期待したりはしたけど…うぬぬ…。
        (見目麗しい王子様。女の子なら誰もが一度はあこがれる存在。スーも例外ではなかったようで)
        (そのまま魔王の話を聞く。テラスの向こうの温かい光を見ながら)
        (少年の語る話は少し抽象的だったけれど…館の前の持ち主はどうやらイメージ通りの人だったようだ)
        優しい人だったのね…絵本の王子様みたいに。だから、死んだのだろうけど…ただ全部を大事にしようとした人だったのね。
        ああ、だからあにさまは二度と起さないように、聖杯という争いに巻き込まれないように彼の記録を消したのね。
        やっとわかったの…ありがとう。スーもちゃんと秘密にするわ!
        (茶番だと言う言葉を聞きつつも素直な好意を向ける。子供がはしゃぐように)
        (そして少しの沈黙。横顔を見る。姉にそっくりな横顔…でもそこには魔王自身の表情が見えた気がした)
        …ふふ、茶番と言う割りには…なんだか良い顔してるの(それが何故か嬉しくて、小さく笑う)
        ねえ、セイバー。あねさまみたいに膝枕して。髪をなでて…(断られるかな。そう思いながらも甘えてみる)
        -- スー 2011-10-02 (日) 03:56:14
      • フッ……全く度し難い女だな汝は
        (ソファーの肘掛に頬杖を突いたまま、小馬鹿にしたように、そして侮蔑するように嗤ってスィーニの肩を乱暴に引っ掴み、自分の膝の上にスィーニの頭を乗せて寝かせる)
        魔性を用いて死者の秘め事を暴いた次は……姉に模した欲望を使って自らを慰めるか。クククク……
        (そして、そっと、髪を撫でる)
        (初めて撫でながら、嘗ての記憶の通りに撫でる。スィーニの覚えている其れと同じように)
        そのまま身を委ねてしまえ……闇に抱かれて眠るが佳い。汝の姉など此処にはいない。それでも姉を求めて眠れ……気に病むな、以前にも云ったはずだ。人は代替品で満足できる生物だ。恥じる必要は無い
        (優しい声色で、甘く囁く。魔王が一言呟くたびに、一滴ずつ……言葉が心に染み込んで行く)
        身の破滅を知りながらも、人はそこに快楽が在れば、禁忌にすらも手を伸ばす……汝も同じだ、スィーニ・ツビェット……
        (冒涜的に慰めながら、魔王は髪を撫でる……少しずつ、自らの闇を染み込ませるように) -- 黒髪のセイバー 2011-10-02 (日) 16:32:47
      • きゃっ…!!乱暴ね、もう…
        (乱暴な扱いに少し怯えた悲鳴。でも自分の頭がひざの上だとわかると大人しくなった)
        (少年の手が髪に触れる。膝は姉のようにやわらかくはないけれど、昔に戻ったように錯覚するほど望んだとおりの温かさ)
        それに、意地悪な言い方ばっかりなのよ。あねさまは…もっと… ……(言いかけて黙ってしまう)
        (涙がこみ上げてきてしまった。自分の育った屋敷、座りなれたソファ、眠るまで撫でてくれた優しい姉の手)
        (どうしょうもなく懐かしくて、苦しくて。魔王の言葉が心に黒い染みを作っていく)
        あねさまは、いるわ、ここに。セレイアも、アルヌールも……でも、スーは…まだ寂しいの…。
        (意識がまどろんで、姉に話す時の様に甘えた声になる。偽者だと、心のどこかではっきりとわかっているのに)
        (髪を撫でられるたびに、偽りが本当の事の様に。でも何故だろう、勝手に涙がこぼれた)
        (流れる涙も、自分ではわからない。膝に頬擦りして、ぽつりぽつりと話す)
        ……どうして、ギルデには似てないのかな…スーの黒竜の騎士なのよ…会いたいな…
        また…あの、お誕生日の時みたいに…皆で…幸せな……時間を………。
        (…そして、意識は暗闇の手の中に包まれた)

        (目を覚ますと魔王の姿はなく、冷えた室内)
        (冷たい空気と人のいない家。ひどく孤独を感じて、また少し涙)
        (立ち上がり、教会へ行くための黒いベールを出すと礼拝堂へ足を運ぶ)
        (失われた命、これから失われる命に祈るために…)
        -- スー 2011-10-02 (日) 17:11:07
  • http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst074933.gif -- 2011-10-01 (土) 20:24:40
  • http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst074933.gif -- 2011-10-01 (土) 20:24:33
  • 願い持つ闇の魔術師よ……欲望を捧げろ……深淵の奥に手を伸ばせ…… -- 渦巻く闇 2011-09-30 (金) 00:38:19
    • スーの騎士に闇の王様がなるの?面白いね、ふふ。
      他の人のお話も聞いてからお返事に行くね。ありがとう、魔王さん。
      -- スー 2011-09-30 (金) 00:45:45
  • また改めてサーヴァント募集中なのよ。 -- スー 2011-09-30 (金) 00:36:20
    • スーちゃん大人気だねぇ(上り込んでお茶を飲むマダオ) -- マダオ? 2011-09-30 (金) 00:49:10
      • 正直レスしづらい状況だと思っていたので思いのほか温かくてありがたいの…(お茶菓子におせんべを出しながら自分も一息) -- スー 2011-09-30 (金) 00:59:57
      • それだけスーちゃんが魅力的だってことさねー。良いサーヴァントが見つかるといいねぇ
        取り敢えず参戦取り消しみたいにはならなくてオッサン一安心だよ。スーちゃん居なくちゃオッサンの楽しみ半減だしねー(ダラケきった体勢でせんべいバリバリ食べるオッサン) -- マダオ? 2011-09-30 (金) 01:08:25
      • そ、そうかな…えへへ、ありがとう。参戦辞めるつもりだったんだけどそれじゃ余計相手の負担になっちゃうしね。
        スーもギルデと会うの楽しみだし…はじまる前のこういう会話はなかったことにしといたほうがよさそうかな?
        召喚はまだしないほうがいいって聞いたし…久しぶりの出会いからだからまた楽しみなの(ぽりぽり)
        -- スー 2011-09-30 (金) 01:28:20
      • ん、スーちゃんは気遣いの出来る良い子だね…(よしよし)
        そだねー。此処は開始前限定の挨拶だもんなぁ。再開もちゃんとやった方が楽しいだろうしね!
        オッサン悩むんだろうなー。倒さなきゃいけないんだけど倒したくないし…あぁ楽しみだ(そわそわ)
        ってことでオッサンは帰るね。スーちゃんのことを守ってくれるサーヴァントに出会えますように!おやすみー(溶ける) -- マダオ? 2011-09-30 (金) 01:56:28
      • えへへ…(撫でられて嬉しそうにおせんべぽりぽり)
        お互いにパートナーが出来た状態で会うのが自然だろうし、やり直しだね
        スーは覚悟完了して挑むけど、やっぱり取り乱すかもしれないの。またギルデに会えるとは思ってなかったし
        本人じゃなくてコピーというのがまた葛藤を生むよね…ふふふ。
        うん!心配してきてくれてありがとう。決めたから挨拶してくるのよ。おやすみなさい!
        -- スー 2011-09-30 (金) 02:13:48
    • 挨拶もできないかと思っていたが、少し時間が出来たようだな(険のある表情。しかし声に敵意は無い)
      面影がある。長老の縁者か。…あるいは、長老の結婚式に居たか?
      長老には縁も、義理もある。望むなら呼び出せ(ふっと険しかった目元を緩め、踵を返す) -- 聖杯/断罪人 2011-09-30 (金) 00:51:06
      • 長老…あにさまのことね?昔ここにいたことがあるからあったことあるのかも…
        うちに来る使い魔の子がよくお話しする人に似てるの。…ありがとう。後でお返事に行くね?
        -- スー 2011-09-30 (金) 01:04:22
  • あうあう -- スー 2011-09-30 (金) 00:36:15
  • スーちゃん大きくなったね……(ホロリ) -- マダオ? 2011-09-27 (火) 00:46:40
    • ギルデだ、ギルデだ(むぎゅむぎゅ)スーはあれから成長してないよ?ふふ、でも大人っぽくはなれたかな?久しぶり! -- スー 2011-09-27 (火) 01:00:44
      • やー、何と言うか雰囲気が変わったね。落ち着いたというか何というか…髪型のせいかね
        でもこっちのスーちゃんもやっぱり可愛いのは変わんないね!ん、久しぶり! -- マダオ? 2011-09-27 (火) 01:33:48
      • もう20年以上たったもの。少しは大人になったのよ。故郷のお城では偉い人なんだから。ふふ。
        ありがと!ギルデはあいかわらずだね?ギルデも聖杯、出るのかぁ…せっかくあえたのにライバルになってしまうのね。うー…
        ; -- スー 2011-09-27 (火) 01:40:14
      • おや、それじゃホントにお姫様になっちゃったわけか。こりゃ増々身分が離れちゃったかな?
        そりゃーもう。オッサンが真面目になってたってスーちゃん面白くないでしょ?オッサンはいつだってこんな感じなのよ
        そーそ、サーヴァントとしてちょっくら動いてみようかと思ってね。ま、今回は出遅れちゃったし騎士の役目は他の人に譲るとするさ
        あ、でもオッサンもスーちゃんの騎士だかんね?呼ばれれば飛んでくるレベルだしそこんとこは変わってないから大丈夫さー -- ギルデ 2011-09-27 (火) 01:45:01
      • そうよ、正式に当主になったの。でもギルデは普通に話してもいいよ。家族みたいなものだもの。
        まじめなギルデもスーは好きよ?楽しいギルデも安心するけど。
        …ん、もちょっと早くわかったらギルデのとこ行ってたんだけど、名簿作るのでいっぱいいっぱいで気づかなかったの…
        えへへ、でもこういうのも楽しいかな。ライバルなのもまた運命。
        マスターが決まってもスーの事も守ってね?ふふ、意地悪なお願いかも。
        -- スー 2011-09-27 (火) 01:53:37
      • 家族かー…オッサンにも家族が…スーちゃんは良い子だなぁ!(ほろり)
        お、マジで?うへへー、オッサンもやっぱまだまだイケるね!スーちゃんに言われると自信持てるわー
        ま、今回はしょうがないわなー。オッサンも気づいた時にはペア決定してたもんね
        そりゃ勿論さ。オッサン、こう見えても騎士なのはマジだかんね。一度守ると決めた相手を傷つけやしないさ!
        ってなわけでまたねスーちゃん。本編で出会うことがあればよろしゅーにー(地面に沈んでいく半透明) -- ギルデ 2011-09-27 (火) 01:58:03
      • 兄様みたいな。でもちょっと歳が離れすぎかなぁ?パパほどではないし悩むとこなの…(よしよし)
        かっこいいギルデが戦いで見れるかな?ふふっ、ありがとう。当たらないといいけど…でも、スーの知らないところでギルデ負けたら嫌だし、
        …スーの知らないところで消えたら嫌よ?戦いたくはないけど、でも、でもでも…と乙女心なのよ。
        うん、またね。ギルデもいい人見つかるといいね!お互い頑張ろうねー!
        -- スー 2011-09-27 (火) 02:05:33

Last-modified: 2011-10-21 Fri 05:22:15 JST (4571d)