聖杯戦争/最終/再世の塔 NEXT→聖杯戦争/決戦/再世の塔2F
- 再世の塔 ・ 崩落1階層 - |
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- 昇降機の重たい扉が閉まる。先へ進む者と残る者を隔てる別れの門は閉ざされた。
バーサーカーが踏みとどまったそこは瓦礫の底、誰も省みられることなく戦場に散っていった
鋼の魂達が怨嗟の軋みをあげるこの世でもっとも最低の場所。
再生の塔により送り込まれた。再生のための捨石供・・・。
無数の軋む装甲が、唸る機関が、血と硝煙と爆炎が共鳴し、平穏な世界を遠く彼方へと押しやる。
サーヴァントの能力である固有結界の模造現象。
名も無き機兵達が作り上げた地獄の釜の底を抜けた領域。流す涙すら燃やし尽くされる鋼の地獄。
重金属の飛沫がたちこめる、銃火が咆哮を歌う。赤く炎があがる度、命が浪費されてゆく。
ただの暴力として使い捨てられた機械達が行進する狂気、鋼鉄の戦場 --
- ――!(迫るパイルバンカーを両剣で迎撃。軌道こそ逸れるも剣も砕かれる。残る兵装、己が五体のみ)
…(思いを馳せる。かつて自分が造られた頃、このような戦場も無数にあったと。そして自分も本来ならばそこに送られるために造られ――しかしそれを拒み、凍結された)
そう、戦場で勝敗をつけたって世界は平和になんかならない…心こそをどうにかと、そう思ったんでしたね。
しかし――今は別です。この戦場を守りきらねば世界に未来は無い。ならば――!
(光が奔る。限界まで高められた魔力放出による超高駆動・超強打撃が、迫る鉄騎兵たちを打ち砕く――!) -- バーサーカー
- (パイルバンカーの攻撃を逸らされた鉄騎兵がローラーで駆動して向き直る前に叩き伏せられ爆発、火花を散らして鋼鉄の床を滑って瓦礫に突っ込んだ。)
(バーサーカーの拳が鉄騎兵の腹を穿つ。前のめりになったその機体にノイズが走った。)
(左右に居た別の鉄騎兵が銃口をバーサーカーに向ける。マズルフラッシュが明滅した、そこにバーサーカーは居ない。)
(銃弾はバーサーカーを挟撃にしようとした2体と、装甲を穿たれた鉄騎兵を貫いた。3つの爆炎があがる。)
(鉄騎兵達が散開する、その足元で火花が散った、滑走しながら。バーサーカーを四方八方から狙い撃つ) --
- (銃弾の嵐を掻い潜り、一機また一機と鉄騎兵を砕き、滅し、地獄から無へと送り返していく)
(その最中にもエレベーターを守ることは忘れていない。少なくともアレが最上階に着くまでは、守りきらねばならないのだ)
(今のままのペースならば困難ではあるが、不可能ではない。しかし――)早々上手くは行かないでしょうが、ねっ! -- バーサーカー
- (容赦なくたたきつけられる弾丸の集中豪雨、バーサーカーがその中をかいくぐり、弾き返し。)
(一機が吹っ飛ばされた、別の一機とぶつかり地面に転がった。倒れた僚機を蹴り飛ばして、新たな鉄騎兵が滑り込み、銃弾を撃つ)
(爆炎があがる、銃声が吼える、また一つ爆炎があがる、そのたびに空っぽの躯が大地に倒れ、爆発の断末魔を上げた。)
(バーサーカーが瓦礫の底を駆け抜ける度に、穿たれ断たれ破砕されていく鉄騎兵達。)
(いつしか、暗闇の中に沈んでいた瓦礫の戦場は、倒れた鋼鉄の躯が流すオイルが燃え盛り、赤く燃えていた。)
(鉄騎兵達が後退、集結していく、撤退だろうか。いや、彼らに逃げ帰る場所はない。生きて戦い続けるか、死して無へと帰るしかない。)
(かがり火に焼かれる大空洞の奥にできた暗がりの中空に、ブン・・・ッと赤い光点が灯った。)
(一つ、二つ三つ・・・どんどん数を増していく、鉄騎兵が現れたときのように・・・。暗がりに閃光が弾ける。)
(バーサーカーの間近の瓦礫が水風船のように弾け飛ぶ。集結して隊列を組みなおした鉄騎兵の頭上から、重たい砲撃音が連発される。)
(ずぐん、と大地が胎動したような振動が響く、真下に燃える炎に照らされて浮かび上がったそのシルエットは。巨体を誇るバーサーカーが)
(普通の人間のように見えてしまうほど巨大な機兵の姿であった。)
(威圧するように巨大な装甲版の付いた脚部が振り上げられ、ふたたび、大地が揺れる。足下に鉄騎兵を従えて、進軍が開始された。 --
- (敵の後退を見て、その僅かな隙に瓦礫・残骸をエレベータードアの前に掻き集める。即席のバリケードだ)
(とはいえあまりにも頼りない。さらには――)
次のタイプか…!(新たな敵影。見上げるほどの巨体に対し、拳一つでいかほど効くものか。)
(しかしそれでも、後が無いのはこちらとて同じ。ならば)
――やるしか、無いッ!(魔力放出の閃光を散らし、新たな敵軍へ駆け込む)
(銃撃を、鉄騎兵をすり抜け機兵の脚部を狙う。が、流石に分厚い装甲板へは数撃を加えねば破壊に至らない…!) -- バーサーカー
- (稲妻を纏ったバーサーカーに体当たりされ鉄騎兵の一体が吹っ飛ぶ、その頭上を巨大な機兵の足が覆い隠し。金属の破断する音が響き渡った。)
(装甲版がバーサーカーの怪力でゆがみを生じ始める。巨大な機兵の上半身が動いた、その手には斧。)
(振り上げられた巨大な刃がギロチンのように、足にまとわり付くバーサーカー目掛けて振り下ろされる!) --
- くっ…!(巨大でありながらも、いや巨大であるからこそ高速で落ちてくる一撃から全力で遠ざかる)
(状況は次第に劣勢になってきている。何しろ敵の攻撃に当たれば如何にバーサーカーといえど耐えられはしない。全てを避けつつの攻防は、機兵の登場で更に天秤を傾けつつあった) -- バーサーカー
- (瓦礫を踏み砕き、いかにも機械然とした足取りで機兵が動く。飛びのいたバーサーカーの頭上で)
(ゴゴンッ・・・と機械が重たく駆動する音が響いた。巨大機兵の持つ砲に弾丸が装填される音だ。)
(地面を焦がす炎の煙、重金属の飛沫を含んだ霧が、砲撃の圧力に押し流される。)
(巻き上げるモーターの駆動音、雄牛の絶叫のごとく唸る砲声。バーサーカーを追いかける、爆裂と弾痕)
(たった一人の敵を情け容赦なく隊列を組んだ機兵の掃射が襲う。)
(その隙を縫うように、鉄騎兵達が駈ける。バーサーカーが築いたバリケードを撃ち壊し)
(引き剥がして、上へと向かった仲間を追撃すべく、エレベーターシャフトの前に群がる) --
- (銃撃、砲撃で釘付けにされているうちに、後方へと鉄騎兵が進んでいく。バリケードが撤去されるに至って――バーサーカーは、己の生還を捨てた)
(次の瞬間、白光が走った。エレベーターシャフトに群がっていた鉄騎兵数体が爆散する)
(その残骸の上げる炎に照らされて立つのは――)
敵戦力に対抗するため、全兵装・全能力を完全展開。――更に、強度を度外視して出力上昇。暴走状態へ移行します
(崩壊と引き換えの圧倒的出力。駆け抜ける光は鉄騎兵を薙ぎ倒し、機兵を打ち据える――!) -- バーサーカー
- (鉄騎兵が同時に十数体爆発した。炎の竜巻があがる。)
(閃光と供に銃口の前から姿を消したバーサーカーを探して巨大機兵の赤いレンズが左右に動いた。)
(しかしそのレンズが再び彼を補足することはなく、体を二つに叩き折られた機兵が爆発した。)
(爆音に反応した隣の機兵が仰向けに倒れ、紫電を散らして動かなくなった。)
(砲口が火を噴く、だがバーサーカーの残す光速の軌跡を捉えられず、砲身が捻じ曲げられる)
(破裂した銃もろとも、機兵の腕が落ちる。首を殴り飛ばされた機兵が動きを止め炎の中へ倒れこむ)
(巨体が倒れるのに巻き込まれ、鉄騎兵達も次々鉄くずへと変えられていく。)
(総てを解放したバーサーカーの力の前には、数など無意味であった。)
(戦場が決着のときを迎えようとしている。残骸となった機械達が炎の中で焼かれていく。) --
- (爆炎の中を光が駆け、次の爆炎を生み出していく)
(大勢は決し、エレベーターもじきにその頂点へと達するだろう)
(だがバーサーカーは戦闘状態を維持している――感じている。最後の一波、これまでの敵を更に圧して巨大な影の接近を) -- バーサーカー
- (総ての機兵が沈黙した束の間、緑色の光が炎に焼かれる闇の中に湧き上がった。)
(大空洞の上から、輝く粒子を羽のように広げ、白と青に彩られた清浄な姿の機兵が降りてくる。)
(それは今まで居た、機械の兵士達とはあきらかに異なる。)
(それは決して戦場に埋もれ消えていった、名も無き魂の一つではなかったはずだ。)
(それは怨嗟を汲んで未来へと解放した聖なるものだったはずだ。)
(戦うことだけでは何も救えないと知る、バーサーカーの魂に近いものだったはずだ。)
(だが今、目の前に下りてきたそれは。意思も正義も失くし、ただ機能だけがある。)
(神を名乗り、記憶をもてあそぶ者の傲慢を体言する道具と成り下がっていた。)
(白い機体が赤く染まる。鋼鉄の怨嗟はいまだやまず。囚われた哀れな機械の魂が)
(光の刃を抜き放ち、バーサーカー目掛けて疾駆する。) --
- ガンダム・タイプ…(感慨よりも先に戦力計算が来る。彼我のサイズ差、出力差…殆ど絶望的といっても良い)
(だが不思議と諦めは無い。守るべき時間は残り数秒。そう、自分なら出来る)
――おおおおおおおおおおおおおおおッ!(降り下る赤の光に、昇り行く白の光が真っ向からぶつかり合う…!) -- バーサーカー
- (総てを投げ捨てる覚悟でかかる、バーサーカーにとって圧倒的なサイズの差すらも)
(問題とならなかった。薙ぎ払われる光刃がバーサーカーの白い光と拮抗し弾き飛ばされる。)
(今までの機兵とは比べ物にならない速度で、細身の剣を抜き放ち真っ向からきりつける。)
(バーサーカーの拳が赤く輝く粒子を纏った刃を弾き飛ばす!)
(腰から二本のナイフが引き抜かれ、バーサーカー目掛けて突き出された。)
(その二本の隙間、ぎりぎりの死線を潜り抜け、バーサーカーが拳を打ちはなつ。)
(機械の腕に受け止められる拳、赤く染まった清冽なる機兵が新たに剣を抜き放つ!)
(誰の目にも見えない引き伸ばされた一瞬の中で、斬り付け、払いのけ、殴りつけ、防がれる)
(六度繰り返したその攻防の最後、ついに・・・バーサーカーの体を白き機兵の切っ先が捕らえ・・・。)
(勝敗の差はほんの紙一重であったろう、二体の下で燃え盛る鋼鉄の躯も決して)
(無力な存在ではなかったのだ。一切の動きが静止した。重金属の壁にバーサーカーの体が)
(機兵の剣によって縫い止められる。) --
- が…ッ!(ほぼ両断されたに等しい状態で、しかしバーサーカーの聴覚が一つの音を捉える)
(遥か遠く頭上から、足音を。――それは即ち、仲間達が次の階層へ到着した音)
(ならば捨てた存在も無駄ではなかったということか――安堵と、そして最後の意地が燃え上がる)
さて…お前も道連れだ、無の果てまでな…!
(最後に残された手段――即ち自爆。解き放たれた心臓部の魔力は、迸る爆光となって機兵を、全てを飲み込んだ) -- バーサーカー
- (バーサーカーを突き刺したまま白き機兵の姿がさらなる白に塗りつぶされていく。)
(鋼鉄の上げる軋み、機関がはなつ唸り、赤い炎、赤い粒子、黒い飛沫、重油のような煙)
(総てが白く飲み込まれていく。日の落ちた空に青さが戻り、轟音と供に塔が揺れた。)
(塔の外に展開していたあまたの機体が怪物が光に飲まれ消え去る。)
(突風が吹き荒れて、夜が再び訪れた。)
(大空洞を満たしていた総ての瓦礫が、爆心から放射状広がる)
(軋みあげる怨嗟はない、立ち上る煤煙もない。白い月明かりの下、黒い霧が静かに落ちていった。)
(ただ1人の高潔な鋼の魂が消し去った戦場の跡へと・・・静かに落ちていった。) --
- - 再世の塔 ・ 崩落1階層 -
- 告知
- 1シーン目:入り口で集合。時間軸的にはこのシーンのラストに敗北組の活躍により塔が崩落。それぞれRPしつつ突入。23時まで
2シーン目:崩落後の一階層に移動。時間軸的には聖杯の暴走が開始する時間。サーヴァントが苦しんだりする。それぞれRP。BSKの人は回線が24時に切れてしまうらしいのでここは巻きたい。23時55分まで。ここでBSK脱落
3シーン目:二階層へ移動。暴走した塔からの攻撃が激しくなってくる。それぞれRP。BOSSが立ちはだかるけどもう時間がねぇって描写しつつ犬セイバーが脱落。25時まで
4シーン目:三階層へ移動。いよいよ自壊を始め、遺跡から暴走した聖杯のような何かへと変質し始めたアーネンエルベからマッポー的なアレでまぁはい、そういうの。実際ヤバイ。再びBOSS登場でアルム&アサシン組が相手をしつつ脱落。26時まで
と、これで全ペア個別イベントに移動できる予定です。 尚、時間は目安となっております --
- 状況を太字でなげますが、もうこっちでRPしててくれても構いません。適時臨機応変にどうぞ -- 運営代行
- 全員こっちに移動した描写を確認したら状況を投げます -- 運営代行
- 無双描写とかいれてもいいので宜しくお願いします。こっちからレスポンスは基本しないので -- 運営代行
- それでは、バーサーカーさん以外は二階層へ移動してください -- 運営代行
- (塔の外、戦いの爪痕が残る一階層を入り口から眺め。所々崩落はしているが、上へ向かうには問題はなさそうに見える)
くっ、……まずはアイツら待たねえと、か……。一人急いでも何も事態は進展しねえ……。 -- 剣馬
- (瓦礫を弾き、砕きつつ進む。その足取りには心なしか焦りが見える――焦り?感情を封印されたこのサーヴァントに?) -- バーサーカー
- (あの何があっても動じなかったサーヴァントが急いでいる、周りの様子を見てもどうやら彼らに何かが起こっている……)
バーサーカー、大丈夫……?(言葉をかけながら、いつもより早足で着いて行く) -- ベル
- …酷いですね、これは(崩落した内部を見てそんな感想を漏らし)
アサシン、調子はどうです?…私には貴方に魔力を送ることしか出来ません、不足と感じたのなら存分に奪いなさい
しかし……足場が悪いですね… -- アルム
- (主の手から伝わる魔力の波動…奪われる魔力をそれで補いつつ、利き腕に持った剣で瓦礫を打ち払う。すべて)
マスターは前だけ見て、進んでくれ。破片のひとつたりと、近づけはしない(先行していた剣馬たちに合流し、さらなる崩落に備え天井を睨む) -- 赤髪のセイバー
- 大丈夫です(言いつつ周囲をスキャンする。散発的な攻撃や崩落は防いではいるが、周囲には多くの複製の気配)
――マスター、皆さん。後で…落ち着いた場所についてからで構いません。話したいことがあります -- バーサーカー
- (崩落した構造物を踏み越え、主と並び立ちながら行く。出来ればベストコンディションで臨みたいが)……聖杯が、それを許してくれないのなら。なんとかするしか無いわよね
(言って、後ろを振り向く。他の連中は無事に到着出来ただろうか、と) -- セイバー(双)
- 不足はないさ。燃費の良さだけは自慢なんだ。(軽い口調で言いながら、足取りは確かに迷宮を進む。)
…それにしても、酷い。(かつて潜った折の堅牢な迷宮のイメージ。それが崩壊しているという現状。)
そっちこそ大丈夫か?(足場を気にする様子のマスターへと、手を差し出して。) -- 黒衣
- ええ……。でも、セイバー、さん……?(繋いだ手を見遣る。『……魔力の流出量が少し増えている?』)
……今、何が起きて……ぁた(こつん、と小さな小石がぶつかって、言葉を遮り) -- 季來
- 塔の内部とは思えない巨大な空洞の底に、崩壊した回廊や巨木のような柱が林立していた。
総て、一目では人造だと、にわかに信じがたい規模をもって残骸の大渓谷を成している。
ガラクタ渓谷の上方から遠雷のような爆音が響いた。同時に外で見た光が、暗い頭上から
木々の間を透かすように、重金属の廃墟から落ちてくる。
ヒュウッ・・・と崩落した瓦礫の山の暗がりに、赤い点が灯った。瞬く間に赤い光が数を増していく。
黒々とした重金属飛まつの霧の中から、重厚な鋼が軋みを上げる音がする、振動が響く。
壁に寄りかかっていた。巨大な柱の一つが倒れて轟音を上げる。
金属の脚が壊れた人形を踏み砕く、ドーム上の頭部で3つのスコープが回転しながら光った。
姿を現す、バーサーカーの2倍以上も高さのある、戦車のような装甲に鎧われた鉄の兵士の群れ。
その場にいる誰もを圧倒する巨体の群れが、目の前の暗がりから、そして別の暗がりから
鋼鉄の唸り声だけを響かせながら、押し迫る。
物言わぬ鉄騎兵の群れにノイズが走った。彼らもまた世界の記憶。断末魔を聞かれることなく
戦場に消えていった無数の魂、魂を収めた鋼の棺桶。そして再び戦場へと送り込まれる亡霊であった。 --
- 何があったらここまで…っと…(瓦礫に足を取られそうになりながらも何とか進んでいき)
…申し訳ありません(差し出された手を取るのと、同時に、再度の耳をつんざくような音)
っ!?(突然の出来事に体は咄嗟に反応せず、肩をすくめたまま身を固くする)あ、アサシン…何が…? -- アルム
- 見た通りだ……だが……多少崩れちゃいるが、上へは行ける!(といった所、バーサーカーの言葉に)
なんだよ、話ってのは……ッ!?(途端に違和感。不穏な気配。重金属のような足音。さらにローラーダッシュの走行音!)
以前出てきたヤローのお友達ってとこか!?これまた大勢だな……ッ!どうする、セイバー……(先のアクシデント、何らかのダメージを負っているセイバーを見やる) -- 剣馬
- まぁなんていうか、資源の無駄っていうか……頭数ばっかり揃えて。(呆れた口調で眼前の光景に対する評価を下す。とは言え、アレが自分たちサーヴァントと同質の存在だと言うならばその戦力評価は決して軽く見られるものではなく)
真面目に相手せずに、先に進む事を優先した方が良いと思うのだけれど?(マスターを含め、背後へとそう問いかけた) -- セイバー(双)
- (動き出した鉄騎兵を見る。戦力計算の上では勝てない相手ではない…が、ここで時間を使っている場合ではない)
そうですね、先に進みましょう。――マスター、失礼します(以前のように抱え上げて走ろうとする) -- バーサーカー
- (マスターの手を掴んだと同時、周囲に響いた轟音。咄嗟に相手の身体を己へと寄せ、周囲に視線を走らせる。)
…どうやら、お出迎えのようだ。数が多い。VIP待遇か?
(影から次々と湧き出るように現れた敵影。数も質も、随分と上等なその群れへと、どう対処するべきか思案して。)…駆け抜けるか? -- 黒衣
- バーサーカーより、大きい……(今までの戦闘の経験から大きい方が強いという半ば確信めいた思想を持ってしまった少女にとってこの巨体は恐怖だった)
で、でも、大きいなら……入ってこれない、かも(塔の中へ行くのが先決と判断して)バーサーカー、行こう!今は……先に! -- ベル
- (万全を期してきたというのにこの状况、ダメージ。)……あぁ、そうだな。無駄な体力は使ってられねえ。
(崩落しかけた階段、……と奥の部屋にはエレベーターらしきものも見える)この場合、エレベーターのが確実か……ともかくあそこに駆け込むぞ!!(後方へ声をかける) -- 剣馬
- ぇと、数もサイズもあって……これが、おおよそ3、4階層です?
……ただ、消耗するだけです。……セイバーさん!(急いて、急いて、進もうと、言葉と足で、示してみせて) -- 季來
- 決まりだな。追撃は極力防ぐ(促す仕草に頷けば主を先に立たせ、剣を手に、自らはやや遅れ気味にエレベーターへ向かう) -- 赤髪のセイバー
- …き…機械兵士、のようなものでしょうか…(流石にこれだけの数が揃えば恐怖心が煽られたか、弱々しく首を傾げて)
(剣馬の声につられて顔を向け、その目にエレベーターらしきものを確認すれば)はい…
ここで、あまり 体力を消費するわけには行きません、走りましょう(声に応えると、アサシンを見上げる)
ごめんなさいアサシン、お願いします …走るのは、苦手です -- アルム
- ……了解、気が合うわね、マスター?
(笑みを浮かべて、両に握った剣鉈のワイヤーのストッパーを外す。終端を両手に持てば遠間への攻撃も十分に可能なギロチンを構え、駆け出し、進路上の妨害になりそうな鉄の兵士へと投じ、踊り舞うようにステップを踏んで)
────行くわよ……! -- セイバー(双)
- …仰せのままに、マスター。(周囲、機影は徐々にこちらへの距離を詰めてくるように見えて。)
(それに邪魔される前に。常のように、アルムの身を抱きかかえ、駆けだした。) -- 黒衣
- 彼らは亡霊であり、そして猟犬。逃げるものをそのままにしておくはずもなく。
銃声が響いた、隊列の先頭にいた鉄騎兵が手にした銃を向け、撃ち放つ
サーヴァントとマスターたちを取り囲むように、マズルフラッシュが明滅する。
立ち込める硝煙、穿たれた重金属の破片が間近に弾ける。
金属の地面をローラーが焼く臭いと、疾走する鋼鉄の巨体が迫る --
- (かすめ飛ぶような銃撃を気配を頼りに躱し)っとッ……こないだのより小回りが効くぞアイツら!!
(スペックがどうこう、なんて話より。其れよりも何よりも、不味いのは。圧倒的に相手の数が多いこと── 以前との致命的な違い。)
クソッ……(立ち止まる時間はない。エレベーターまでは何とか辿りつけるだろう……、が、このまま逃げ切れる算段は未だについていない。足の速さ、銃の数、防戦一方ではいずれ、落とされるのは──) -- 剣馬
- (鉄騎兵に追われながらもエレベーターに辿り着く。マスターを先に行かせ――自分は乗り込むことなく、他のメンバーが乗っていくのを見送りつつ)
…マスター、先ほどの話の続きを、今ここで(銃撃を弾きつつ、静かに語り始める) -- バーサーカー
- 腕、首に回せ。(指示すると同時。アルムの身体を抱えたまま、アサシンの身体が宙へと舞った。最速のサーヴァントが射線の合間を潜り、宙を飛ぶ。)
(左腕だけでアルムを支え、開いた右腕は黒衣の内側、腰元から厚刃のナイフを引き抜いて。)
(向けられた銃口の一つへと、投擲。突き刺さったナイフが銃口の先端を塞ぎ、吐き出された弾丸が破裂。銃口が爆ぜ割れ、射線が一つ途絶えた。)
(そうして出来た空間を、すり抜けるように通過して。エレベーターへ向けて駆ける。けれど、ただ。数が多い。目標へと辿り着く前の短い距離も、引き伸ばされ、幾倍にも思える程に。) -- 黒衣
- バーサーカー……話なんて、上に行きながらで、いいよ……(行こう、と己のサーヴァントに手を差し出す) -- ベル
- は、はい…っ(慌てて指示に従い、サーヴァントの腕の中、銃声と体が空を浮く感覚に身を竦める)
(とても目を開けていられず目を固く瞑って)アサシン…大丈夫ですか?厳しいようでしたら…
(サーヴァントにとって完全に荷物であろう自分に対して、苛立つ。このままでは共倒れか、と)
(自分が居なくても、暫くの間ならアサシンはここに留まれるだろう。それならいっそ…そんな考えが頭をよぎり始め)
………いえ、何でもありません -- アルム
- (身分かれした刀身が幾多の弾丸を「同時に」防ぎ、突出してきた一体の胴を薙ぐ。小山をも崩す、近接型サーヴァントの膂力で)
数が多い… 急いでくれ! 俺でも、防ぎきれない(さらなる魔力を消費し、もう一体を宙に舞わせ) -- 赤髪のセイバー
- いえ、ここで。(反抗した。このバーサーカーが。マスターに)
――かつて私が製造された理由、それは…「この世界に平和をもたらすため」でした。それはサーヴァントとなった今も変わりません
今までは聖杯獲得を最優先としていましたが、どうやら先ほどから異常が起きているようです――聖杯への欲求、サーヴァントとしての束縛。それが緩慢になってきている
…聖杯に異変が生きている可能性は高いです。それを止めるためには、誰かが聖杯に辿り着かねばならない
ゆえに、ここで全員が消耗している時ではない――誰かが残らねばならない
だから、ここは私が引き受けます。マスター達は、先へ。 -- バーサーカー
- (ちくり、と身体の何処かが痛む感覚が走る。過るのは、焦りではなく……この攻勢の中で、その程度で済むことへの、感謝)
(それでも――早く。速く。疾く。遅れを取れば、それだけ消耗は増すばかりだ) ……はいです! (目指すは――機械の函) -- 季來
- (フックを引っ掛けるように鉄の兵士に乗り移り、視界の端に往生する剣馬を捉え)
……ッ!!(左手の剣鉈を、自らの主人を狙う銃身へと投じそのまま剣馬の足元へと突き刺し、)掴んで!
(応えを待たず、そのまま力任せに引っ張る。飛び交う銃弾を切り払い、じりじりと、エレベーターの扉へと) -- セイバー(双)
- (サーヴァントの援護により、なんとかエレベーター内部へと乗り込む)
……ッ(が、目前には撃ち漏らした機兵の迫る姿、巨大なドアを閉じ、上へ向かう前に銃の掃射でゲームオーバー。そんな未来が見える)
(そんな中、エレベーター入り口へ立ち塞がる一体のサーヴァント)……アンタ……まさか。 -- 剣馬
- 闇の中で一瞬光ったナイフが鉄騎兵の1体が持つ銃口に突き刺さる。
噴出す血のような赤い爆炎があがる。
腕ごと胴体を上下に両断されたからっぽの鋼鉄が紫電とノイズを散らし、二つの炎となって燃え上がった。
だが代わりは幾らでもいる。1体倒れれば2体が新たに銃を構える、2体倒れれば4体が --
- えっ……やだ、そんなのやだよ……バーサーカーは、私の近くに、いてくれるんじゃ、なかったの……(ぼろぼろと涙をこぼしながら駄々っ子のように首を振る)
分かってる、わがままだって……でも……もう一度だけ、お願い……私と、一緒に来て、バーサーカー……!(令呪はまだ丸々残っている、それはいつも自分に忠実であった証でもある ここでこれを使って従わせるのはたやすいが、サーヴァントを対等の相手としてみてしまっている少女には、それは双方の信頼を崩す行為だと思えて……ただ願い、言葉で訴える 自分に課せられたどんな使命も捨てて自分の側にあれと) -- ベル
- マスター…(至近に迫った一体を切り倒し、振り向く)
(視線が交錯する――哀願に答えるのは、しかし強い決意)
(最後の最後に垣間見せた、バーサーカーとなる以前、本来の感情)
…世界を、頼みます(そして背を向ける。このエレベーター、死守するために) -- バーサーカー
- (世界なんて知らない、自分はただバーサーカーと一緒にいたいだけ……と言いたかったが、その言葉は飲み込んでおく)
バーサーカー、私……やるよ……だから、待っててね(世界を頼まれるという意味ではなく、聖杯を手に入れて願いをかなえるという意味の「やるよ」という言葉 自分が聖杯さえ手に入れればバーサーカーも両親も近くにいてくれる自分の世界を作れるのだから) -- ベル
容赦なく、弾丸は降り注ぐ。硝煙たなびく暗がりに火線を引いて飛んだ追撃が爆発を起こす。
砲火の中を一体の鉄騎兵がローラー音を響かせて飛び出した。
壁として身を投げ出したバーサーカー目掛けて腕に備えた巨大な杭を構え打ち出す。 --
- アルム。余計なこと言ったら、それこそぶっ叩くぞ。(倍加し続ける射線は、次第に面となって空間を塞ぎ始める。)
(周囲を取り巻かれれば、全てが終わる。その前に、なんとしてもエレベーターの内側へと辿り着かねばならない。)
(その時。反響する重音の中、耳に届いたバーサーカーの言葉に意識を向けた。)
(彼の内側にある想いとそれの示した行動が、一同に活路を開く。それを受け、アルムを抱えたまま、エレベーターへと駆ける。先程までと比べ、遙かに縮められたその距離を。) -- 黒衣
- (それまでバーサーカーと並び、敵の前線を押しとどめていた剣士。目を伏せ無言で、剣を鞘に)
…済まない (言葉を残し、その場を離れる。先を行く主の後を追って) -- 赤髪のセイバー
- (爆音、爆炎、硝煙の臭いが感覚を麻痺させて、ただただ『函』へと進む中、歩調を合わせ、露を払うセイバーの気配だけを感じる)
はぁっ、はぁっ……っ、はぁっ……!(息を切らしたわけでもなく。ただ、この状況が、胸を詰まらせるようで……)
……っ!!(やがて、床と空気の質が、少し変わる。……目指していた、『函』……エレベータの中。剣馬たちの顔も見えて……)
(急に立ち止まった勢いに合わせ、後ろを、振り返る) ……セイバー、さんっ!他の、皆は……?! -- 季來
- バーサーカー……無事で、待ってて……いや、全部、やっちゃえ!バーサーカー!(覚悟は決めた、周りのマスターを利用してでも一つは願いを叶えるのが今の目的である それが失敗したときの為に……サーヴァントに心残りが無い様に戦えと叫びかける) -- ベル
- ………(俯いて、口を噤む)
(サーヴァントの腕の中、エレベーターへ乗り込む。目は、バーサーカーとベルの姿を映して)
あ…(二人の間にどんな言葉があったのかは、わからない。けれどきっと彼女のサーヴァントは)
……(選択としては限りなく正しい、場合によってはライバルが一人減ったと喜ぶべき事態かもしれない。だというのに)
(ひどく胸が締め付けられるようで、苦しかった) -- アルム
- (バーサーカーを残し、無常にも動き出すエレベーター。残るものへ掛ける言葉はなく、だが、その背中に漢を見た、狂戦士ではない、真の戦士の姿を──) -- 剣馬
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