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  • 【黄金暦223年 11月 首都ゾド近郊】
    • (ゾド近郊、既に敗戦を繰り返しヨゼフ率いるイエローシールド中隊は一個小隊程度の数まで減らしていた)
      ……本国から送られてきた増員は学徒だけか。ハッ、舐められたもんだな…俺も、お前たちも。 -- ヨゼフ 2012-07-25 (水) 23:14:13
      • 「しょうがないですよ、中隊長。その学徒たちを逃がしたのは隊長でしょ」
        「ま、この敗戦ムードの上にガキにばたばた死なれたらこっちの士気に関わるってもんです」
        「……それで、どうするんですかヨゼフ隊長?」 -- 黄盾隊員 2012-07-25 (水) 23:15:39
      • 決まってるだろ。お前らみたいな覚悟の決まった奴らだけでな―――――

        (前方からは敵の一隊が向かってきている)
        (武器や装備の充実度、疲労、数、どの点でとっても勝てる要素のない戦いだ)

        本隊到着まであの帝国軍の群れを足止めしなきゃいけないってわけだ……
        (それ以上に、触れればまさに鎧袖一触で蹴散らされるような士気と勢いの差は如何ともし難い)
        (まさに敵の集団は破竹の勢いでヨゼフたちに迫っていた) -- ヨゼフ 2012-07-25 (水) 23:20:58
      • (その土煙は、大隊規模の物であるとヨゼフに判る 部下達には、連隊が迫ってくるようにも感じられただろう)
        (相手は圧倒的な物量で、しかし、大きな被害が出る前にさっと引いてしまう まるで波の様な攻撃は、着実に黄色い盾を削り取っていた)
        (伝令が告げる 警戒距離に入りました 其れを聞き、部下達が武器を構えはじめる 覚悟はあれど、その動きは遅い いくら気合を入れても、絶望が体を錆びさせる)
        (しかし、今回の伝令は、続けて告げる 帝国大隊の左方に土煙あり 大隊規模と見られる戦力です 方角は東から おそらく……敵の増援かと……) -- 2012-07-25 (水) 23:44:38
      • くっ……楽に討ち死にはできそうにねぇなぁ!!(敵の一人を切り裂くもキリがない)
        (波状攻撃を前に次々と戦力が削られていく。それは真綿で首を絞めるようにじわじわと、しかし確実に)
        おい、武器を構えるのが遅いぞ! 死にたいのか!! -- ヨゼフ 2012-07-25 (水) 23:52:38
      • 「もう嫌だ! 俺は死にたくねぇ……! ゾドに女房と子供がいるんだ!」 -- 黄盾隊員 2012-07-25 (水) 23:53:53
      • ヘッ……もう逃げ場なんてねぇよ…向こうさんは俘虜は全員奴兵扱いだ。
        降参しても早かれ遅かれ死ぬ。だったら戦って死ね! 家族を守って死ね!
        (本当は、誰一人死なせたくなかった。あいつも、あいつも、今嘆いているこいつだって)
        (自分は駄目な隊長だ。だが―――それでも最後まで将校らしくしなくてはいけない)
        (東から大隊規模の一群がやってくる。とうとう終わりか――) -- ヨゼフ 2012-07-25 (水) 23:57:10
      • (叱咤された部下の一人が、その声に応えて敵を一人切り倒す しかし、次の瞬間には飛来した矢に頭と兜を縫い付けられ くぐもった声を漏らして崩れ落ちた)
        (其れを嘆く暇もなく、尖兵の波の後に、大隊本体が黄色い盾に襲いかかろうとした 士気は高く、掛け声を揃え 槍を揃えて真っ直ぐに!)
        (しかし、そこで物見が叫ぶ 増援じゃない!増援じゃないぞ!! ヨゼフがその声に気を取られ、東から迫る土煙に顔をやった瞬間であった)
        (喇叭の音であった それは、ヨゼフには耳によく馴染んだ音色 黄盾隊の突貫の合図 それと同時に土煙は勢いを増し、真っ直ぐに帝国大隊の横からぶつかっていった!)
        (突然の襲撃に、黄盾隊と鎬を削っていた尖兵隊の動きに乱れが出る ヨゼフの剣が、槍兵の喉を貫いた)
        (その隊の旗は、各種あった しかし、そのどれもが、あちこちで散ったはずの東ローディアの部隊旗)
        (まるで、死者の部隊のように、此処に在り、此処に在り、と存在を主張する その中央には、もう一つ、見覚えのある旗 それは、あの、生意気な傭兵の……)
        第三・第四歩兵隊!盾を構え前へ!黄盾隊を援護せよ!!(声が、聞こえた) -- 2012-07-26 (木) 00:08:25
      • はぁ……はぁ……っ(総員に檄を飛ばそうにも、枯れた喉からは苦しい吐息が漏れるばかり)
        (一人、また一人と倒れていく仲間たち。死を覚悟したその瞬間――――)
        これは…イエローシールド中隊の喇叭の音……!?(『どの軍隊がこれを?』そのシンプルな疑問は、すぐに答えを目の当たりにする)
        おお……おおおお……!(次、また次と倒れていった東ローディアの部隊の旗が見える)
        (それは死して英霊たちが黄泉の国から蘇ったかのようだ)
        (それ以上にヨゼフを驚かせたのは、指揮を取るその声)
        アベル……あああ…! アベルゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!(枯れかけていた喉に声が、体に鋭気が戻った)
        おおおおおおおぉぉ!! イエローシールド中隊、総員奮起せよ!! あのアベルが戻ってきやがった!!
        繰り返す、あのアベルが戻ってきてくれたぞ!! 総員、全てを賭けて戦えぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!
        (イエローシールド中隊の隊員たちも同様に、士気高く再起した。ここに、戦場の奇跡は成ったのだ) -- ヨゼフ 2012-07-26 (木) 00:26:08
      • (帝国の大隊は既に勝ちを握っていた それ故、消耗の少ない陣の動きで少しずつ敵を削っていた)
        (しかし、其れはつまり、覚悟と危機感が薄れてしまう結果となった 突然の襲撃に、目に見えて人が崩れ始める)
        第二騎兵隊!敗走兵に追って矢を射掛けろ!!恐怖を思い出させろ!!さあ、声をあげろぉっ!!!神聖ローディア共和国っばんざああああああああいっ!!!
        (響く声の後に、突貫の喇叭の音 それは、開戦直後のように力に満ちていた 黄盾隊も呼応する 息を吹き返す)
        (ヨゼフから、姿が見えた 長い赤毛を揺らし、不思議な色の剣を掲げて兵を鼓舞する剣士 その声に呼応して、モザイク模様の大隊が地響きのような怒号を挙げ、敵を追い散らしていく)
        (万歳!万歳!神聖ローディア共和国万歳!その声の中、馬を繰って真っ直ぐに駆け寄ってくる女剣士の姿 汚れて、傷を負って しかし、それでも)
        よぉ、チュータイチョー殿 元気ぃ?(にぃ、と笑ったギザっ歯の笑顔は、出会った時のままだった) -- アベル 2012-07-26 (木) 00:36:53
      • はははははははっ!! みんな、笑え笑え! 勝利の際にはな、笑うもんだ!!
        残った矢をかき集めろ! 総員、西側に向かって矢を斉射! 二発でいい!! こちら側に矢があることを相手側に印象付けろ!!
        そして残った者は突撃だ!! アベルのヤツに負けるなよ! さぁ……追撃だぁぁぁ!!
        万歳! 万歳! 神聖ローディア共和国万歳!(ははははは、と高らかに笑うとそのまま口をあんぐりを開けた)
        おま……お前………女だったのか!?(アベルの姿を前に三度目の吃驚、隊員たちからも『ええええええぇ!?』という唱和)
        はははははは!! お前は……お前という奴は、本当に驚かせてくれる。
        ありがとう、我が誇り星明りの剣(ナイル・アル・セイフ)―――アベルよ。
        (ボロボロでも。ヘトヘトでも。満身創痍でも。出会ったあの頃のように、白い歯を見せて笑った) -- ヨゼフ 2012-07-26 (木) 00:47:48
      • (ヨゼフや隊員達の表情を見れば、まるで悪戯が成功した子供のように笑って見せた 馬から飛び降りれば、照れたように笑い)誇りだなんて、大袈裟だよ中隊長殿?
        (そう言ってから、見事な敬礼をしてみせる そして、微笑んだ)助けに来たよ、役には立てた?(その手で自分の髪を払えば、黄盾隊の一同を見回す)
        なんだぁ皆!きったねえツラしちまってさ!女にモテないぜ!……でもさ、良い顔だよ、誇りが満ち溢れてる
        この国の兵士達は凄いね、中隊長殿 負けてるのに、俺が誘ったら皆力を貸してくれた 見てくれ、気付いたら大隊だ
        (滅び逝く戦の中、その場所だけまるで全軍が揃ったかのように 色取り取りの旗は、堂々とそこに突き立てられた 此処にあり、此処にあり 我等の誇りは此処にあり)
        ……逃げ、ないんだよな 皆 こんなギリギリまで踏ん張ってさ、まったく(ヨゼフに笑い、それから、皆を見回し、頷く)なら、もう一勝負しようじゃないか!
        (そして、見上げた 歳の差も、身長も、大人と子供 それでも、真っ直ぐにヨゼフを見て)
        ヨゼフ・イブラヒム黄盾隊中隊長殿!レッドフィールド傭兵団を貴下に加えて頂く!(凛と響く声で、初めて名前を呼んだ) -- アベル 2012-07-26 (木) 01:05:06
      • 何が大袈裟なもんか。(真顔で敬礼をし)実際大したもんだ、お前のおかげで命を拾ったな。
        この借りはいつか返さなきゃならんところだ……(安堵した様子で煙草に火を点けて)
        バカモン、女にモテないとは何事だ。(ククク、と喉を鳴らして笑って)ああ、そうだな。東ローディア万歳だ。
        ああ……ああ…(煙草を銜えたまま、気力充実)アベル・レッドフィールド、貴君に感謝の意を表明する。
        (両手を広げ、声を上げた)これより我らをイエローシールド大隊と称する!!
        たった一つ、誇れるものを胸に掲げよ!! それこそがイエローシールド大隊の隊員証なり!!
        心に刻め、闘志を!! 決して忘れるな、踏み躙られようとする祖国を!!
        今こそ我らは、帝国包囲網への総反攻を奏上する!!
        (帯剣を掲げ、アベルに向けて笑った)
        我らイエローシールド大隊の心は一つ!! 祖国を守る、ただそれだけだああああああああああああぁ!!!
        (隊員たちが、声を重ねた。神聖ローディア共和国万歳、と――――) -- ヨゼフ 2012-07-26 (木) 01:22:21
      • イエローシールド大隊の猛反撃により、ゾド南西の脱出路が確保され、多くの難民と負傷者が西ローディアへと落ち延びた
        殿としての役目を真っ当し、羨望の眼差しを集める彼ら。奇跡は起きた。しかし……

        「伝令ー! 伝令ー!」
        「ゾド陥落!! ゾド陥落!! 無血開城だ! 上の連中、俺達を見限りやがった!!!」

        奇跡は二度は続かない
        首都近郊より敗走を続ける各部隊。それを後ろからおうように……
        地平線を埋め尽くして、それらは現れる

        実に見える光景の7割が敵。僅かに見える東ローディアの大地は視界のたった3割
        欄の旗を揺らし、それらが押し寄せてくる -- 2012-07-26 (木) 01:37:03
      • 上の奴ら、前線に出てる俺らが総反攻を実行してるってのに先に無血開城ときたもんだ。
        ああ、しょうがねぇ。(血に汚れた鎧を着込む)しょうがねぇなぁ………
        見える限り敵は七、我が国土は三……こんな絶望的な戦況は見たことはねぇ。だが……だがな…
        アベル。上の奴らは皆殺しにされるだろうが、俺たちはこの身を投げ出してでも戦いを続ける。
        一人でも多くの負傷兵と難民を逃がすために、だ。時間稼ぎだなんて最悪の戦場に巻き込んじまったな……
        だが、戦うぞ。(駱駝に乗り、帯剣を抜く)退路なき道を進もうとも!!
        我が誇りに賭けてここから一歩も進ませはしない!! これより起こるは歴史に残らぬ大戦なり!!
        東ローディア万歳!!
        (帯剣を、掲げた) -- ヨゼフ 2012-07-26 (木) 01:47:19
      • 「「「「東ローディア万歳! 万歳! 万歳!!」」」」
        (全ての兵士たちの心が一つになった。例え負けようと、格好悪かろうと、死のうと)
        (東ローディアの国民のために一兵残らず戦い抜こう。そう決めたのだ) -- 黄盾隊員 2012-07-26 (木) 01:49:12
      • ホント、しょうがないよなぁ そんな奴等が治めてた国だってのに、国を、民を、見捨てられない中隊長殿がさ(頬から流れる血を腕で拭う 血で紅が引かれた口元に、笑み)
        負ける為に戦うんじゃないさ 中隊長殿、俺が此処に来た理由は達成できてるから、ある意味俺には勝ち戦だぜ?……逃げないと言ったあんたに、誇りを届ける為に戦ってきた
        その上で、俺は死なないよ 俺には、やるべき事がまだあるから ひひひ、ヨゼフ隊長が死んだら適当な所で落ち延びるさ 死に水くらいはとってあげるからさ
        (憎まれ口とともにヨゼフを見上げ、クスンと笑った そして、自分の馬を下りる その馬を、付き従っていた老騎士に渡す)
        じいや、貴方は衛兵長とともに行きなさい(その声は優しく、まるで貴婦人のような丁寧な声口調)ヨノちゃんとヘルガちゃんに、よろしく伝えて 必ず、また逢おうと
        (そして、一声かけてから、ヨゼフの駱駝の後ろに乗る 文句は言わせない 老騎士が、女剣士を姫と呼んだ)
        (行きなさい、と厳しい声で言えば、老騎士と大柄な騎士、そして数人の供が陣を辞した その背を見送れば、ポン、とヨゼフの肩を後ろから叩く)
        途中まで、相乗りさせてね?ひひひ、美人を後ろに乗せるなんて、最初で最後だろ? -- アベル 2012-07-26 (木) 02:00:01
      • 俺が愛した国だ。俺が愛した家族だ……守るのは当然のことだろう?
        誇りか……確かに、どこかの戦場で野垂れ死にしててもおかしくない俺にお前は誇りを知らしめてくれた。
        バカモン。(クククと笑うと)その上で呪いをかけてやる。将校として生きてきた、ヨゼフ・イブラヒム一世一代の呪いだ。
        (アベルに向けて)お前は死ぬな。生きろ、何があっても生き抜くんだ。これは命令で、呪いだ。(ははは、と高笑いをした)
        なんだ、バカモン。自分で自分を美人と呼ぶ奴があるか……!(軽く叱り付けてから、声を静めた)
        おい、アベル。本当の名前はなんだ? あるんだろ、アベル・レッドフィールドじゃない……本当の名前が。
        (帯剣の切っ先を前方へ向けた)
        乱戦になる、最初にありったけの矢を浴びせかけろ! 相手が合成弓を使って応戦し始めたら駱駝騎兵で突撃!!
        乱戦になったら槍兵横隊が応戦しろ!! 東ローディアの誇りが帝国にも通じるということを知らしめてやれ!!

        (指揮を執るその姿は、誇り高く気高い)
        イエローシールド大隊、交戦!! 矢の雨を浴びせろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!
        (最早狙いをつける必要すらない。敵軍に向け、矢が放たれた) -- ヨゼフ 2012-07-26 (木) 02:09:58
      • 弓が放たれると同時……否、僅かに先に、応射の弓が彼方より放たれる
        射程に優れる合成弓。しかもむこうは常に補給を受けている帝国軍。装備の性能差すら歴然であった
        兜すら易々貫く水銀矢が空を覆い尽くす
        イエローシールド中隊の放った矢は中空で矢の嵐に叩き落され、あるいは呪術師の風操りにより明後日の方向に流される
        弓が着弾すると同時に……遠方から今度は真水平に無数の太矢が飛ばされる。御丁寧に油と火薬をしこたまつめこんで -- 帝国兵 2012-07-26 (木) 02:18:29
      • ……その気高さ、中隊長にしておくのは勿体無いよ どう、もし死ななかったら、俺の事も手伝ってくれない?(其れは、叶わない未来 それでも、そんな話をしながら)
        はは、誇りを持っても立ち上がれない奴もいる 誇りを腐らせる者もいる あんただから、俺は此処に居る……そんな中隊長殿の命令なら、聞かない訳にはいかないじゃないか
        怖い呪いだよ、まったく(肩に手を置き、地平線を眺める)あんなへなちょこ蟲軍隊なんて、鼻で笑える位に怖い呪いだ……ありがと、ヨゼフ中隊長
        ……(問われる 少しだけ考えてから、声を落とし)アベレンティーナ アベレンティーナ・カサンドラ・レッドフィールド……カサンドラ王家の第一王女です
        (其れは、遠い国の、滅びた国の姫の名前)ヨゼフ・イブラヒム 貴方の誇りを学びました 必ず、生き延びて見せます だから、貴方は…(戦って)
        (そして、駱駝は駆け出した)レッドフィールド傭兵分隊!黄盾本隊に遅れるな!!声を張れ、剣を振るえ!我等イエローシールド隊、此処にあり!!
        (しかし、万歳の声は減っていく 水銀の雨が降る度に、色取り取りの旗は千切れ倒れていく)
        (油矢が地に着けば、火薬が発火して周囲が火の海になる 減っていく 誇りが、物量に磨り潰されて逝く) -- アベル 2012-07-26 (木) 02:27:51
      • ああ……そうだな。(自分の額をぺちんと叩き)もしこの戦いを生き延びたら、お前の戦いに馳せ参じよう。
        このヨゼフ・イブラヒム。魂は常にお前と一緒だ。
        そうだ……誇りだ…東ローディア軍の誇りがある限り、俺たちは倒れない! 死なない! 滅びない!!(そう、嘯いた)
        ふふふ、俺の呪いはな、初めてだがなかなかに効くだろう?(鼻の頭を擦って)
        アベレンティーナか……分かった。(隊長は剣を掲げ、大隊は前へ進む)
        (黄盾大隊は矢に、爆風に、炎に、次々と数を減らしていく。当然だ、数の違いは甚だしい)
        (しかしその戦意は消えることはなく。その士気は高く。その兵隊は、不死の軍隊であるかのようだった)
        駱駝騎兵、突貫!!!(声を上げると、兵士たちは突撃していく)
        (敵兵を次々と倒し、そして仲間が死に――――それでも怯むことなく前進し続けた)
        槍兵、前へ!!(戦場に喇叭が鳴り響く。肩を落とした兵士たちの背中が続く)
        (この戦いは、聖戦だった。誰一人として神は祝福を授けはしないが、それでも聖戦だった)
        (聖戦の名の下に、数の差をそのままひっくり返さんばかりに東ローディアの兵士は進軍を続けたのだ) -- ヨゼフ 2012-07-26 (木) 02:36:58
      • 随分前にかちあった連中か
        (周囲の兵と共に、合成弓を放っていた手を止め前に出る。宗爛の指示が届いた)
        ったく。諦めきった兵だったら楽に通れたのによ。ここまでの兵なら味方にしたかった気もするが…
        (ぶつくさと呟く声は、全力を出すに値する。出さなければ死ぬであろう誇りある敵と戦場への感謝)
        ここで完膚無く叩き潰す。それが最高の返礼だろうな…暁翼、斬り込むぞ!

        (名乗りを上げ、馬を走らせる。味方が死んでも、怯む事無く進軍を続ける東ローディアの兵士達に真っ向から)
        (イエローシールド中隊の士気に怯んだ帝国兵を追い抜いて、紅い魔剣と水銀槍が縦横無尽に踊り、戦場に空白を作る)
        (この場に流れ込めと、誰にでも伝わるように気勢を吐き)
        さぁ、俺の相手はどいつだ!
        (敵兵の血に染まった武器を大きく振り、大きく見栄を切る。過剰な演出だが、鼓舞はこれくらいしてもお釣りが来る) -- 暁翼 2012-07-26 (木) 02:54:56
      • 暁翼が前に出た事を確認すれば、周囲の帝国兵が暁翼の開いた戦端に流れ込み、再び勢いを取り戻す
        水銀槍を携えた重装騎兵の突撃が始まり、同時に大狼や蟲などの魔獣も飛び出してくる
        魔獣は馬ごと東ローディアの騎兵を喰らい、重装騎兵の水銀槍は強かに鉄の装甲すら貫く
        流れが傾いた -- 帝国兵 2012-07-26 (木) 03:01:32
      • なにそれ、プロポーズ?チュータイチョー殿はもしやロリコンだな?ひひひ(後ろで笑って、剣を振るう 帝国兵の首が飛んだ 血に塗れながら、それでも、真っ直ぐ前を見て)
        (前方には、魔獣や大槍を携えた重装兵が見える 他の帝国兵も息を吹き返した ああ、それでも、それでも)貴方に会えて良かった 有難う、ヨゼフ・イブラヒム
        (告げた所に暁翼の声 其れを聞けば、ヨゼフの肩に手を置いて)そのまま突き進め、大将の首まで取っちまえ、中隊長!!(強く強く駱駝を蹴った)
        (跳躍のまま、剣を大きく振りかぶり)黄盾隊レッドフィールド傭兵分隊長!アベル・レッドフィールド!!相手をしてやるぜぇえええっ!!
        (名乗りを挙げながら、その剣を叩き付ける 槍で防ぐ暁翼は、ヨゼフの駱駝を止められない!女は、笑った 駆けて行く男の背を見送り、笑ったのだ)
        (槍と剣を扱うその男と、渡り合う長く赤い髪の女 血道を開き、そして、奮戦する 一騎当千の二人の戦いに、一般兵は手も出せない) -- アベル 2012-07-26 (木) 03:05:34
      • バカモン、お前はな……俺の娘だ。(ニヤリと笑う。アベルに言い返したと、笑って進軍する)
        お、おい!(駱駝を強く蹴るアベルはそのまま暁翼との戦いに赴いた)死ぬなよ!!
        (駱駝を走らせる。戦場は相手の有利、だがまだ負けるわけにはいかない―――)
        お前らの戦意・気力の一片まで! ここで吐き出していってもらうぞ!!
        (前線を突破した駱駝騎兵は、いや―――ヨゼフ・イブラヒムは宗爛に肉薄する)
        死ッ!!(駱駝の上から槍を構え)ねえええええええええええぇぇぇ!!!
        (体裁も何も繕わない、漢の一撃が宗爛へ向けて放たれた) -- ヨゼフ 2012-07-26 (木) 03:13:18
      • (陣頭指揮を執っている宗爛の陣にまで、その男は迫っていた)
        「バカな! 前線部隊は何をして……!」
        「違う! 前線はこらえている……こいつらは決死隊だ!」
        「殿下! お下がりください!」 -- 六稜兵 2012-07-26 (木) 03:19:57
      • 俺が下がれば士気に関わる。寝言をほざくな
        (前線後方。陣を率いて指揮をとるのは……いつかみかけた六つ目の鬼)
        国の為に命を張るか……ならば、その命。悉く刈り取ってくれよう
        (光のない紅濁の瞳を見開き、ヨゼフの駆る駱駝の目を捉えれば)

         跪け 

        (堂々と、厳かに、一喝する)
        (動物感応の重圧だ)
        (無論、ヨゼフにもその言葉の刃は突き刺さる) -- 宗爛 2012-07-26 (木) 03:26:47
      • うおお!?(駆っている駱駝が突如、膝を着き言うことを聞かなくなる)
        おのれ帝国の将校め……!(駱駝を捨てて立ち上がり)だがお前の前に立てたことは幸運中の幸運(アル・サド・アル・スウド)………!
        我が名はヨゼフ・イブラヒム! イエローシールド大隊の隊長なり!! 答えよ、蛮族の将校よ!
        我が武を……
        (斬りかかろうとした敵兵の一人を無造作に首を斬り飛ばし)我が武を見てなお恐れぬならばかかってこい!!
        (既に精神が肉体を凌駕している男は、宗爛を睨みながら吠えた) -- ヨゼフ 2012-07-26 (木) 03:34:37
      • (その武を見ても動揺した様子はみせず……兵の前ゆえ見せられず)
        (むしろ、六道鬼は不敵に笑ってみせる)
        ……蛮族? これはまた面白い事をいうじゃないか。ヨゼフ・イブラヒム
        我等が行っていることは汝等共和国が行った征伐、聖戦と何も変わりのないことだ
        事実、我々の『解放』した都市は悉く我等帝国軍を歓迎したぞ
        共和国貴族の腐政より救われたと諸手を上げてな
        (兵より水銀槍を受け取り、大山羊にのったまま、一振りして前に出る)
        いい加減に諦めろ。もうこの国にお前たちを必要としている民はいない
        我が領邦ゴーント、レムザの民も、既に汝等のことなど気に留めていない
        此処で幾ら武を振るおうが犬死だ……しかし、たかが一個大隊程度でここまで持ちこたえ、我が喉元にまで迫った蛮勇は評価に値する
        下れ。誇りなど捨てて、商人連盟のように国を捨てろ。さすれば命は助けよう
        悪い取引ではないと思うが? -- 宗爛 2012-07-26 (木) 03:49:12
      • 何が悪い取引ではない、だバカモン。(部下を叱るようにそう呟く)
        我が命は既に東ローディアに捧げたわ!! ここで負ければ東ローディアの文化も国も宗教も余さず踏み躙られる……
        お前に奪われたゴーントの地? 外敵が我が国土の何を知る!! 何を語る!!
        ……という建前は対外戦略の一つでな……(背中に刺さった水銀矢がジワリと血を滲ませる)
        もう…お前らとの戦いに正道なんて求めていないのさ……国外に、西ローディアに逃げる難民や負傷兵が一人でも多く逃げれば僥倖……
        お前らはその時間稼ぎにまんまと嵌ったわけだ!!(高らかに笑い)ようやく一つ出し抜いたぞ、蛮族め!!
        (矢を受け、周囲を敵に囲まれようとも高らかに笑い続け)
        さぁ、勝負だ蛮族の将!!(ゴホッと血を吐き)お前には一生残る恐怖を与えてやる……
        生涯、我が魂に怯えて暮らすがいい!!(剣を抜き)六眼鬼ィィィィィィィィィ!!!

        無限剣  (剣術としての整合性を持ったまま奮われる無尽蔵の連続剣)
        (ヨゼフ・イブラヒム最期の剣技が宗爛に向けて放たれた) -- ヨゼフ 2012-07-26 (木) 04:05:28
      • (無限の剣戟。正しく命の輝きが見せる、最後の一閃)
        (それを目前にしても、依然、宗爛はうろたえる事もなく)
        それは確かだな
        (ただ、淡々とそれを見つめる)
        お前の言うとおりだ。我々はお前たち一個大隊程度に見事に遅滞を余儀なくされ、本来討ち取れたはずの首を多く取りこぼした
        (それもそのはず。宗爛の身にその刃は届いていない)
        なるほど、しかし、これなら合点もいくというものだ
        (何故ならその刃は……)

        ……使ってみるとよくわかる。お前の兵はとても優秀だ

        (咄嗟に前に出された、奴兵達の身によって防がれていたのだから)

        (同時に、八方から降り注いだ水銀矢がヨゼフの身体を貫く)
        (最初から、これが狙い)
        (指揮官を前にして注意散漫になってくれればそれでよかったのだ)

        しかし、惜しいな……ヨゼフ・イブラヒム。お前が首を縦にふりさえすれば、この奴兵共が死ぬこともなかったろうにな

        せめて、憎むべきものの名を覚えて死ぬがいい
        (水銀槍の穂先をヨゼフの首元に置き)

        字は(シュウ) 号は六道 名は爛
        我は大爛帝国第72皇子 宗爛

        いずれ、六道の辻で見えよう。殺戮者同士、死後の行先は同じだ
        (そのまま突き刺した) -- 宗爛 2012-07-26 (木) 04:25:55
      • (片剣片槍の戦士の槍を払う 剣が左肩を貫いた 悲鳴はあげぬ、身体の痛みで声はあげない 歯を食いしばって、俺は踏み込み、剣を振るった)
        (槍で受け止められるが、俺は気を練り、力をこめた 目を丸くして吹き飛ばされる相手を見やって、俺は笑おうとした しかし、しかし、)
        ……ッ!中隊長おおおおおおおおおおおおおおおお!!!!(叫びが、他人事のように響いた 身体の痛みは堪えても、心の痛みは、口から漏れた) -- アベル 2012-07-26 (木) 04:31:15
      • な…………!(放った剣技は全て、東ローディアの奴兵の体を斬り裂いていた)
        なん……だと……(その呟きは誰かに届くことはない。水銀矢が体中を貫いていたからだ)

        お前は………宗爛……っ(その名を呟いた瞬間、首を水銀槍にて貫かれた)

        (イエローシールド大隊、大隊長ヨゼフ・イブラヒム)
        (その首を宗爛の槍の穂先に載せ、討ち取られた) -- ヨゼフ 2012-07-26 (木) 04:33:59
      • その後、指揮官を失い、統制を欠きつつも、イエローシールド大隊は最後の一兵まで愛国心を胸に戦ったが……帝国軍の物量の前に悉く討ち取られ、全滅した
        しかし、彼らの活躍により多くの兵や民が西ローディアへと脱出を果たすことができた
        結果からいえばイエローシールド大隊は、味方の脱出支援と敵の侵攻遅滞の二つの大任を見事に果たしていたのである
        今日、彼らの活躍を知るモノは少ない。だが、数少ない彼らを知る者達は涙ながらにこう語る
        彼らこそ、今は亡き神聖ローディア共和国最後の誇りであったと -- 2012-07-26 (木) 04:57:20
  • 【黄金暦223年 9月 ゾルドヴァ古代遺跡群】 -- 2012-07-23 (月) 23:22:46
    • 『開戦より二ヶ月経った。開戦当初の数による勝利の確信はその出鼻を強く挫かれ敗戦につぐ敗戦』 -- 2012-07-23 (月) 23:24:14
      • 『さらに言えば、都市国家の商人も兵士も傭兵も大爛に寝返った。敗戦と裏切り、前線に出ていた兵士は後退に次ぐ後退すらも命がけで行っていた』
        『既に指揮を執るものもなく、士気もなく戦う押し上げられた前線では混沌と混乱が支配していた』
        『この戦場もまた、指揮を出来るほどのものはイエローシールド中隊のヨゼフと中核となるのは彼ら傷つきつつも戦う中隊…』
        『誰しもが思っていた。今日はここで死ぬのではないかと…』 -- 2012-07-23 (月) 23:28:48
      • 「もう嫌だ……隊長殿…俺は死にたくないです…」
        (戦場の中の小休止、ふと隊員の一人が弱気を見せた)
        (既に連日の戦争で人数もかなり減り、武器も糧秣も底を突きかけていた) -- 黄盾隊員 2012-07-23 (月) 23:37:29
      • うるせぇな。(鼻で笑って煙草に火をつけ)俺だって死にたかねぇよ。
        だが国の一大事だ。もうどこにも逃げ場はない……ここで退けば祖国がなくなるんだ。
        もう少しだけ堪えろよ……お前、東ローディアの軍人だろ…?(そう言い聞かせるヨゼフの顔も疲労の色が濃い)
        (ゾルドヴァの戦い中期、既に趨勢は決まっていた。そう、彼らの国は滅びかけている―――) -- ヨゼフ 2012-07-23 (月) 23:40:16
      • 『そしてついにやってきた。死の香り、軍馬と蟲の足音が。砂塵を巻き上げ奇妙な笛の音と共に響く』
        『羽音も響き人の気配めがけて飛んでくる。それらは大軍とはいえない。だが残党を食らいはむには充分過ぎた』
        『少数でも、その士気は明らかに違っていた。悲しいほどに…滅亡の気配を乗せて』 -- 2012-07-23 (月) 23:50:20
      • (軽い恐慌状態に陥る隊員たち。一方ヨゼフは紫煙を燻らせたままシケた面構えをしていたが)
        総員整列ッ!! 40秒でフォーメーションを組みなおせ!!(そう一喝して再び煙草を銜えた)
        (枯れた喉で空気を吸い込む。赤錆びた空気を、胸いっぱいに)
        聞こえなかったか! 総員、隊列を組め!! 俺と、お前らに限りここで負けて死ぬことは許さん!!
        (隊員たちの目に僅かに輝きが戻る) -- ヨゼフ 2012-07-24 (火) 00:09:53
      • 『そして次ぐ轟音、地鳴りのような音が響く。それは軍靴の足音』
        『誰もが思うだろう、挟まれた。挟撃の可能性。あちらは陽動だったかと』
        『だがそれの可能性は否定された。小高い丘から徒党を組んで現れたのは…』
        『スリュヘイムのアンデッド兵とゴーレム、神国アルメナの騎兵ら』
        『そしてその脇を固める目深にフードを被り、鎧をつけた巨躯の兵士達だった』
        『かれらは赤髪の男の号令の下、黄色中隊を追い越すが如く敵陣に向かい駆けて行く』
        待たせたな黄色中隊!ヨゼフ殿!増援と貴殿の仲間を再び戦場に運んできたぞ!
        『実際東ローディアの兵の中で士気のあるものもそうだが、ことさら大爛にとって厄介な義勇兵を連れて来たのが、この男らであった』 -- ヴァイド 2012-07-24 (火) 00:24:56
      • これは挟撃……いや、違う!(現れたヴァイドを先頭にアンデッド兵、ゴーレム、騎兵――そして謎の巨躯の兵士たち)
        援軍だ!!(思わず煙草を取り落としそうになるほど驚き)
        おお……ヴァイド殿! このタイミングで増援とはありがたい!(これで生き残る算段がついた)
        (いや、それだけではない。心強いこの味方の登場でこの戦場を一気に巻き返せるかも知れない)
        (ヨゼフの心は、躍った)
        それでヴァイド殿、イエローシールド中隊の隊員たちはどちらに! -- ヨゼフ 2012-07-24 (火) 00:36:30
      • ん?あぁ…はは、いかんな。どうやら【彼ら】は敵と戦う前に貴殿らに顔を見せたかったようだ
        『目深にローブを被った巨躯の兵士らが、数人。その場に留まっていた。彼らはヨゼフの声を聞くと丘からゆっくりと歩み寄る』
        この窮地に我々が到達できたのは神の奇跡、愛かもしれんな…彼らが再び貴殿らイエローシールド中隊と会えたのはなんたる幸運か
        『まるで背景音楽のように援軍と大爛の兵が戦う戦の音が鳴る。それは、まるで遠い遠い音楽のように消えつつ』
         
        『ヨゼフに向かう数人の兵士らは、まるで袋から空気が漏れるような音をさせて歩いてくる』
         
        いや、実際彼らはもうだめだと聞いていたよ。毒かな、なにか金属を入れられていてね
        『ヨゼフの数歩前で彼らは止まった 足を止めた』 
        だが、それでも神国アルメナの神聖なる術は彼らを救った。見たまえ!
        『そして偶然か、神のイタズラか。強い風が一陣吹き、そのフードが、マントがめくれた』 
         
        君の愛する家族だ
        『そこには神国アルメナのキメラ術によって異形化し顔も身体も歪に歪んだ兵士達が懇願していた』
        『聞こえるかどうかわからない小さな声で、機能しているか怪しい肺から空気を送り』
         
        タイチョ ォ   コ コロ シ  シニ タ  テ ク レ…
         
        『後方搬送された兵士達は神国アルメナの術により継ぎ接ぎと改造を施されキメラ兵として前線に送り出されていた』 -- ヴァイド 2012-07-24 (火) 00:47:34
      • 彼ら………?(こちらにやってくる巨躯の兵士たちに首を傾げる)
        (彼らからは異臭が―――いや、死臭が強く臭ってくる)

        神国アルメナの神聖なる術……? 毒で、助からない…?
        (ヴァイドの言っていることは何一つ頭に入ってこなかった。自身の最悪の想像を頭の中から追い払うのに、必死だった)

        (見るな)
        (見なくてはいけない)
        (だってあれは そうだろう アレハ―――)

        うわああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!

        (自分の口から漏れる絶叫に、数秒ほどだが気がつけなかった)
        (戦場の騒音も何も耳に入ってこない。唇を噛んでも痛くない。ただ、血の味だけが強く感じ取れた)
        ヴァ……ヴァイド貴様ぁぁぁぁ!!!(刀剣を抜くと切っ先をキメラ兵士たちに向けて) -- ヨゼフ 2012-07-24 (火) 01:08:39
      • 『これが聞きたかった。男の顔はまさに愉悦に染まり獣のような笑顔がそこに生まれていた』 
        『この男ならきっとこう言うだろう。こういう顔をするだろう、こうするだろうと 思っていたよりも 強く香る』 
         
         どうした神聖ローディア共和国イエローシールド中隊 隊長ヨゼフ
        それは味方だ
        敵は向こうだぞ?
        『敢えて問う 知ってて問う。小高い丘の上に立つ男は 笑う』
        『嘲り、嘲笑ではない。心からの悦楽をもって笑う』 -- ヴァイド 2012-07-24 (火) 01:15:14
      • うっ……くっ…(剣を振り上げたところで口を噤む)
        すまない…… ハーミド・サラーフ…ターリク・アズィーズ……ワトバーン・ハサン…
        みんなみんな……(涙が流れ、煙草が地面に落ちた)こんな姿になっちまって……
        (命令には逆らえない。つまり、追い詰められている上の命令としても『そのキメラ兵を使ってでも勝て』というところだろう)
        すまない…………死んだら、地獄に謝りに行く…!(食いしばった歯から血を流しながら、キメラ兵たちに謝り)
        ………っ!(剣を振り上げ、指揮に移る)
        イエローシールド中隊、前へ……進軍ッ! 進軍だ!!(その時、彼が出した答えは―――)
        目の前の帝国軍を攻撃せよ!!(ただ、眼前の敵への撃滅指示のみ)

        (時は黄金暦223年九月――――この戦場はひとまずの勝利を収めた)
        (人は悲しみの歴史を繰り返す。そして、今日もまた一つ) -- ヨゼフ 2012-07-24 (火) 01:38:03
      •  
         
        『そこから遠い場所、ウラスエダールへの道で笑う男がいた』
        「騎士の鑑だったなあの隊長さん」「あぁ違いない。あれで生きてりゃなぁ」
        「あれでうちにくりゃよかったんだが」
        いや、それはないな。だからこそあそこにいる。いた。不器用だがそれに殉じる男だ。あぁいう人間が歴史を支える。だがな、美談と詩にしかならぬ生き方はいかんぞ
        おそらくそれらは、この戦いですべて捨て去られるだろう。
        古き良き時代は終わりを告げた…さようならヨゼフ
        「さようならイエロー中隊」「さらば神聖ローディアの盾」
        盾のない国は烈火に晒されるかのごとく燃えるだろうな
        ククク…貴殿らは好きだったよ、さようなら ハハハ…!
        『歴史は1つの区切りを迎えようとしていた…』 -- ヴァイド 2012-07-24 (火) 01:43:43
  • (イエローシールド中隊総勢200名は帝国に奪われた街ゴーントにやってきていた)
    (戦う相手は不明。しかし侵略戦争において奪われた街をそのままにしておくわけにはいかない)
    総員、整列!!(街の入り口で高らかに声を上げると士気高く全員が武器を掲げ)これは聖戦だ!!
    我が国を、我が家族を、我が領土を、我が文化を守るために総員奮起せよ!!
    敵は外敵である帝国、繰り返す……敵は帝国!! ならば!! 断然攻撃あるのみ!!

    (大声は敵を怯ませ、恐怖心を一時的にだが消す効果がある)
    (先頭に立つヨゼフは未知の敵との戦いを前に声を張り上げ、率いる軍隊を奮起させた) -- ヨゼフ 2012-07-21 (土) 23:05:45
    • (ゴーント。小さな交易都市だが、現在は帝国軍に接収され、前線基地として使用されていた)
      (城壁には一面、奇妙な干し果実のようなものがぶら下げられている)
      (……近くまでくれば分かるだろう。それらは皆、イエローシールド中隊の者達なら見慣れた者達)
      (かつて、このゴーントの街を守備していた前線部隊のなれの果てであった) -- 2012-07-21 (土) 23:10:55
      • 「あ、あれは……」「間違いない、ゴーントの守備兵だ…」「生首をあんな風に…ひでぇ」
        「殺してやる」「殺してやるぞ、蛮族ども!!」「これは聖戦なんだ……蛮族を殺して仲間の仇を取る…」
        「聖戦だ」「聖戦だ」「聖戦だ―――」
        「「「「「聖戦だ! 聖戦だ! 聖戦だ!!」」」」」 -- 黄盾隊員 2012-07-21 (土) 23:15:33
      • 総員、駱駝騎兵を前に出せ!(自身も駱駝に乗ったまま指揮を取り)弓兵は牽制の準備をしろ!!
        (聖戦という言葉に逸るイエローシールド中隊の隊員たちを制するように駱駝の上で手を真横に出し)
        総員、決して負けられぬ戦いだ……戦え! 戦え! 戦え!!(隊員たちの声が、ヨゼフの声と重なった) -- ヨゼフ 2012-07-21 (土) 23:18:10
      • 「殿下……来ました。例の妙な獣に乗った部隊です」
        「士気も練度も高い、手練です。うちの斥候も数人やられました」
        「如何しますか?」 -- 六稜兵 2012-07-21 (土) 23:23:38
      • (城壁の上に立ち、鬨声と共に『聖戦』と喚きながら迫ってくる中隊を六つ目の仮面の奥から睥睨する)
        ……仲間の死体をみて憤るか。我が軍にはない気高さだ
        まぁいい。相手がなんであれ、我々がすることは変わらん……構えろ
        (そう静かに命じれば、城壁の上の六稜兵達が一斉に強力な合成弓……水銀弓を構え)
        (十二分にひきつけたところで)
        ……撃て
        (一斉にそれらが放たれる) -- 宗爛 2012-07-21 (土) 23:27:45
      • 「ぐわぁ!?」「バカな、あんな位置から!」「うわぁ!?」「蛮族めぇ…!」
        (ある程度の数が矢を受けて蹲る、そして) -- 黄盾隊員 2012-07-21 (土) 23:33:57
      • 総員、弓に持ち替えろ! 相手の弓がどれだけ強力だろうと200人が放つ矢には敵わん!!
        (イエローシールド中隊の身上は武器の持ち替えによるフレキシブルに戦場に対応するそのスタイル)
        (露払いとばかりに総員が矢を放ち、六稜兵達へと矢の雨を浴びせる)
        総員、突撃ぃー!! 駱駝騎兵の力を見せよ!!(駱駝上で槍を前方に向けると、矢の後続を突くように駱駝騎兵たちが突撃)
        (六稜兵達たちにヨゼフを先頭とした駱駝騎兵たちの突撃が迫る!) -- ヨゼフ 2012-07-21 (土) 23:38:48
      • 「殿下! だめです、連中怯みません!」
        「弓に持ち替えて応射してきます! これでは足止めが……」 -- 六稜兵 2012-07-21 (土) 23:45:02
      • (迫る弓を骨剣で切り払いつつ、呟く)
        うろたえるな。弦の緩んだ西の弓だ。我々の弓ほどの威はない
        しかし……思ったよりもやるようだ。西の連中にしては骨がある……一兵卒には過ぎる相手だな
        (そう判断し、振り向きもせずに側近の名を呼ぶ)
        暁翼、狗面
        敵地での消耗は避けたい。少数部隊を率いて挟撃しろ。殲滅が難しいなら撤退させるだけでいい
        暁翼は百足をつれていけ。連中の弓では蟲の装甲は貫けん。近寄れば終わりだ
        狗面は……お前は好きにしろ。部下には奴兵をくれてやる
        全員使い潰して構わん。思うさま喰らえ
        (奴兵……即ち、この町で徴発した、元東ローディアの兵士たちのことだ) -- 宗爛 2012-07-21 (土) 23:51:38
      • ……心得た(狗面の下で嗤い)
        よく聞け雑兵……己が役割を果たせ。我が槍は矢よりも確実に貴様らの心臓を背後から射抜くぞ。
        貴様らに活路あるとすれば、それは矢と槍を抜けた先、首級を以って功を成した先それのみである!!
        生きたくば駆けろ、彼奴らの首を穂先に番い高らかに嗤ってみせろ!!(それは怒気でも轟気でもなく、殺気といっていい程の濃度で周囲にぶちまけられた)
        (鼓膜を震わせる怒轟に似た一声は、それ自体が質量を持ち、前に押し出させる程の迫力で響き渡る)
        ――奔れェェェェェ!!!
        (恐怖に、迫力に、危機感に後押しされて、死に顔を晒していた徴兵達が怒号とも叫び声とも悲鳴とも分からぬ声を上げながら突進を始めた)
        (暁翼に目配せをすると、それを盾にするように、間をすり抜けて走りだす) -- 狗面 2012-07-22 (日) 00:06:50
      • (「…なんだあのコブのある馬」)
        (『駱駝だ。そのコブのおかげで乾燥や酷暑に強いのだよ』)
        (「相変わらず物知りで結構」)
        …ほぅ。今までの奴とはちげぇな。ようやく精鋭出してきたわけか
        (弓を魔剣で斬り払い、弾き飛ばしてニヤリと笑った)

        (そこで、宗爛の指揮が届く)
        合点。大百足借りてくぜ
        (地教術師から大百足を動かす符を受け取ると、馬に鞭を入れる)
        (後はタイミング。移動して、逆側にいる狗面の仮面がこちらを向く…合図だ、打ち合わせなどしていないが。応えて見せねば舐められる)
        今だ! 行けやぁぁぁぁぁ!!
        (全ての大百足達を突進させ、更にその後ろから自分も走る。そのまま合成弓を強く引き)
        (景気づけとばかりに敵兵の一人の頭を射抜く) -- 暁翼 2012-07-22 (日) 00:19:34
      • 折悪しくも挟撃か……!(共に突撃していた副官が暁翼の放った矢に射抜かれる)
        (しかもそれだけではない、片翼からやってくるのは東ローディアの――)
        おのれ帝国め! 東ローディアの軍人としての魂すら命を盾に辱めるか!!
        イエローヴァンブレイス小隊は右翼へ向かえ!(それは狗面の率いる奴兵部隊への進撃)
        もう奴兵となった奴らの命を惜しむな! ここで負ければ…東ローディアが滅ぶ! 全てが水泡に帰すのだから!!
        イエローメイル隊は我に続け! 『蟲使い』の虫どもを打ち砕くのだ!!
        (駱駝騎兵たちはその流れを偏らせる)遠き夜明けに誓おう! 我が進軍が必ずや東ローディアを守るであろう、と!!
        駱駝騎兵、虫使いへ突撃! 全てを賭けて戦ええええええええええええぇぇぇぇぇぇ!!!
        (まずは狗面の率いる奴兵たちとの戦い。これは優勢だ――当然、士気で負けるはずがない)
        (惜しむらくは倒せども倒せども自国の臣民であるという悲しき事実)
        (暁翼たちが率いる大百足たちには劣勢を強いられる)
        (怪物との戦いは経験がないわけではない――しかし駱駝たちが怯えて突撃にならない実情があった)
        (結果として左右からじわじわと攻め込まれ、不利を晒す憂き目となってしまった)
        まだだ! まだ終わってない!!(大百足の一匹を槍で突き殺し、それを抜いて天上へ向けて掲げる)
        全ての臣民が安らかに眠れる日まで俺は戦う!! 我が名はヨゼフ・イブラヒム!! イエローシールド中隊の隊長なり!!
        (それは東ローディア式の名誉に則った名乗り口上―――イエローシールド全隊が奮い立つ)
        赫奕たる武功を挙げろ!! 槍兵前へ!!(温存していた槍兵を前に出す)
        (それは宗爛へ向けた中央突破策。槍兵たちが雄たけびを上げながら中央を突破しようと迫る) -- ヨゼフ 2012-07-22 (日) 00:34:28
      • 「殿下! 敵の本隊が中央戦線を突破! こちらに突貫してきます!」
        「狙いは……御身の首ようです!」 -- 六稜兵 2012-07-22 (日) 00:51:05
      • (仮面の奥で紅瞳を細め、笑う)
        いい判断だ。殺すには惜しい指揮官のようだな
        だが、優秀であるが故に……合理的であるが故に
        (片手をあげ、それを振り下ろせば)
        その動きは読み易い
        (閉じていた城門が内側からはじけ飛び、突貫してきたヨゼフ達に破片と爆風を浴びせる)
        (事前に仕組んでいた爆薬だ。十分に槍兵ひきつけてから点火されたそれは彼らの守るべき街の城壁と城門を砕き、刃となって降り注ぎ)
        射殺せ。愛する国土と添え遂げさせろ
        (開いた城門の向こう側。そこに控えていたのは……)
        (待ち伏せしていた弩砲……バリスタ部隊)
        (重装騎兵すら一撃で串刺しにし、即死させうる太矢の連射が中央戦線へと降り注ぐ) -- 宗爛 2012-07-22 (日) 00:57:06
      • (前線と交錯し、駱駝騎兵の一人を片腕ですれ違いざまに引きずり下ろす)
        (地面に叩きつけ、その喉元に槍を突きつけて哂う)
        誇りや願いなど、戦場で語るべき物ではなかったな。
        蛮族という謗り、甘んじて受けよう。だが貴様らはその蛮族にすら勝てず、夢はここで潰える。
        聖戦だ何だと、猛々しく吠えるだけで尻尾を巻くのは、犬にあって狗にはない。残念だったな。
        ……せめて、私が咲かす戦場の華と散れ。(脳天に槍を突き立て、一撃で苦悶なく殺してみせ、面の下で嗤いながら次の獲物に飛びかかっていく) -- 狗面 2012-07-22 (日) 01:06:55
      • 当たり。大物…ではねえけどそこそこかな
        (矢はそうそう効かず、なおかつ敵兵に取っては馴染みの薄いであろう大百足は活躍している)
        (『駱駝兵がこちらに突撃をかけて来るぞ。だが、兵はまだしも駱駝の方が怯えていては…』)
        (「宗爛の選択が的確だな、冴えてる大将持つと楽でいかんね」)
        (大百足が優勢なうちに、冷静に矢を射かけて指揮の高い兵から射抜いていたが…隊長格に突っ込んだ大百足が殺された事で表情を緊に変える)
        あのよぜふとかいうの…やるじゃねえか。ああやって見事に殺されちまうと…ほらやる気になった
        (『敵指揮官は中央突破を狙うか…どうする?』
        (「大将が何も策持ってねえわけがない。俺らは俺らの仕事だ。このまま目の前の敵を揉み潰す…俺が出るさ」)
        (士気を取り戻しかけた駱駝騎兵の群れに爆弾を投げつける。敵が怯み、吹き飛び空間が出来た所で…)

        起きろよ爛煌。そろそろお披露目と行こうぜ

        (すっくと紅い魔剣を携えて一人で立っている。敵からすれば格好のチャンスに見えるだろう) -- 暁翼 2012-07-22 (日) 01:12:12
      • 血の匂いはあまり好きではないぞ… 振り回されるのも勿論だがな…
        (戦場に似つかわしいとは言えない、気の抜けたような声が響く。暁翼の背後、陽炎のように景色が歪んで)
        (まるで最初からそこに居た、と言わんばかりに姿を現す奇っ怪な骨仮面を被った少女)
        (仮面に隠れて目元は見えないが、口元は不服そうにひん曲がっている)
        次いでに気脈の流れも不安定でそう氣を流せそうもないぞ
        あまり期待するな
        (言って、空気に溶けるように姿を消す)
        (入れ替わりに、刀身に走る模様に仄赤い光が走った) -- 爛煌 2012-07-22 (日) 01:26:39
      • 武器になったからには慣れろっつっただろ…
        (魔剣の脈に沿って気が流れる。僅かなれどそれは暁翼に力を与え)
        (いい機会だと飛びこんできた駱駝兵の駱駝を斬り飛ばす。長さが足りぬ分を跳躍で、角度で補い)
        ハ、ハハハハ! ハハハハハ!
        (紅い軌跡を纏う魔人がそこに出現した。地に居るだけでは飽き足らず、敵の駱駝を蹴って飛び、すれ違い様に斬り落とした兵の首と共に地に戻る)
        (それを繰り返し、繰り返し、血煙を纏って暁色の翼が周辺を蹂躙していった) -- 暁翼 2012-07-22 (日) 01:40:39
      • 何ぃ!?(破片と爆風を浴びて突貫していた部隊がその動きを止める)
        (続けてバリスタが降り注げば、隊列は壊滅状態に陥る)
        バカな、これほどまでの先読みがぁ……そして。(目を見開く)これほど住民のことを考えぬ攻撃があるかぁ!!
        (既に敵の挟撃は成った。狗面に前線の駱駝騎兵がひき潰されるように倒された様を間近に見ている)
        せめて……敵将を一人でも倒し……!
        (爆弾を投げつけられ、既に恐慌状態になっているものの目の前の暁翼に槍を向けたところで)
        な……!?(相手の背後に骨仮面の少女が現れた。それは幻影か、あるいは――)
        (次の瞬間、駱駝と言わず人と言わず目の前の魔人に―――暁翼に切り伏せられた)
        (血煙を纏う魔人を前に歯噛みをした中隊長は)ええい、退け! 退けぇ!!(全軍に撤退命令を出す)
        (奪われた街であるゴーントに、取り返しに来た母国の領土に背を向けながら)
        (ヨゼフは、そして半壊状態となったイエローシールド中隊は下がることしかできなかった) -- ヨゼフ 2012-07-22 (日) 01:48:14
      • 終わったか……
        全軍停戦。敵の落伍兵を保護しろ。手厚く手当てもしてやれ -- 宗爛 2012-07-22 (日) 01:56:05
      • 「奴兵とするためですか?」 -- 六稜兵 2012-07-22 (日) 01:56:21
      • 違う。奴等は奴兵になるくらいなら死を選ぶだろう
        ……情報を引き出すためだ。最大限好意的に接してやれ。それでも何も喋らないようなら解放しろ
        ……俺の治める街の様子を存分に見せてやってからな。さすれば、自然に奴等の刃も鈍るだろうさ
        (恐怖という情報が通用しないのなら、安寧と寛容という情報をくれれば良い)
        (それが何時しか敬意と結びつけば……)
        (最早刃は向けられまい)

        (思惑を旨に秘め、指示を飛ばして後方に下がる)
        (薄ら笑いを仮面の下に貼り付けたまま) -- 宗爛 2012-07-22 (日) 01:59:37
  • 『時は黄金暦223年6月 大爛帝国によりもたらされた宣戦布告の通告は東ローディアを大きく揺るがした』 -- 2012-07-20 (金) 23:40:32
    • 『神聖ローディア共和国は東侵の口実。神国アルメナは報復のため。ウラスエダールは神聖ローディア共和国の圧力にて…』 -- 2012-07-20 (金) 23:41:30
      • 『大軍にて、大爛を迎え撃つ類稀なる一大戦が行われようとしていた』 -- 2012-07-20 (金) 23:42:16
      • (そしてその中に1つ、漆黒の獣らが混ざる。悪名高きブラックゴート傭兵団)
        (見るものが誰しも疑うだろう。彼らがいるのは神国アルメナの大軍の中)
        (その大軍らの中にいても遜色しない身なりのよい整った装いは誰しも傭兵団であることを忘れるもの)
        (そして彼らの役割は負傷者の後方搬送。アルメナの医術を持って戦で傷ついたものを助ける教会へ運ぶ者)
        (その悪名を聞くものが入ればなぜ前線にでないのか、と耳を疑うだろう)
        (しかし手にした枢機卿直筆の書状、掲げられた神国アルメナの旗がその威を立てていた)
        (前線に出るだろう神聖ローディア共和国の貴族や騎士、ウラスエダールの派遣兵に出会えば皆に礼を持って語りその役目を伝えていた)
        (そしてそれは、前線へ真っ先に駆り出されるだろうイエローシールド中隊に対してもだった)
        (代表であるヴァイドや副官である女性、幾人かの騎士らが随伴しその旨を伝えに来る)
        (傭兵へ支払いに出る書記官の如く、その作業は大作業にも見えた)
         
        神聖ローディア共和国イエローシールド中隊はこちらでよろしいか。こちらは神国アルメナ神官団アメクス枢機卿率いる神聖医師隊に属するブラックゴートである
        (西方ローディアに住む貴族のようなしんと響く声が鳴る。) -- ヴァイド 2012-07-20 (金) 23:54:41
      • ……ああ。俺がイエローシールド中隊の隊長、ヨゼフ・イブラヒムだ。
        ブラックゴートか……(何か嫌な予感こそしたものの、それを表に出すことなく)何か御用ですかな。 -- ヨゼフ 2012-07-21 (土) 00:38:45
      • 右の通りブラックゴートの長を務めているヴァイドと申します。(静かに微笑みを携え挨拶を返すものの、死神の微笑と見えるだろうか)
        此度は大爛との戦は大規模なものとなり多くの者が傷つくだろうと神国アルメナ…我らが猊下はお憂いになっておられる
        これも第四次教化救済にてかの国より受けた野蛮なる撃の報せを受けたがゆえ。
        よって我が神国はコレに対する制裁と共に戦う神聖ローディア共和国の兵のために医師団をいくつか派遣されることを決めた。
        彼らは前線から些か後方のイル派の教会にて留まるとのこと。
        しかし傷ついたものらはそこまで自力で行くのは難しい。神聖騎士団は皆前線に出る。
        共和国のものらもまたこの一大決戦に全力を注ぐため兵が足らぬ。
        然るに我々のような隊規模を組み、足のある傭兵が選ばれることとなった次第。
        無論傭兵ということで貴君ら騎士団にとって疎ましい存在であることは重々承知。
        しかし枢機卿らが書かれたこの書状の通り、我らはその契約を持って負傷者を無事後方に送り届け再び前線へと送り出すことを誓うものとする。
        これを違えるは枢機卿、ひいては猊下。神の意に背くもの。裏切りや背信がないことを改めてここに宣誓しよう。
        此度の戦は統一王朝の分裂以後見られぬだろうものとなるはず。戦時にあっても戦後であっても同盟国である貴君らを失うわけには行かぬとの意である。
        教会が後方にあれど、我らは側にいる。貴君らの力では手に負えぬものは早々に申されよ。
        神国の神聖術において再び前線で共に戦えるようになるだろう…
        (そうして副官の女性が書状を開き見せる。美しい流れるような細い字で上質の羊皮紙に書かれている)
        (これまで述べたこともすべて事実であろう。誰もが納得できる、頷ける内容だった)
        (事実他の貴族に従う騎士団や貴族は最初は疑うものの二つ返事で了解した。中には見得を切りすぐさま戦争を終わらせようと高く笑うものもいた)
        (しかしその向かいでこの男は微笑む。 ヨゼフが感じた嫌な予感もまた、そこから見えたのか。それともその悪名がそうさせるか…) -- ヴァイド 2012-07-21 (土) 01:12:55
      • ヴァイド殿か……(その表情の底知れない冷たさに、どこか引っかかるところを感じていた)
        医師団の派遣……か。我が隊も負傷兵を多く抱えている。
        (実際問題、それらはもう戦闘単位にはなり得ない。足手まといとなるくらいならいっそ治療に専念してもらったほうがよいというものだ)
        ……確かに書状に偽りはない。確認させてもらった。
        ならば……断る理由もなかろう…イエローシールド中隊の隊員は俺の家族も同然。
        その家族を頼むのだ。ヴァイド殿、丁重に頼むぞ。(笑顔は作らず、無表情のままこの男と相対した)
        (嘘はないだろう、しかしそれだけに胸に去来する不安に揺るがされながら―――) -- ヨゼフ 2012-07-21 (土) 01:55:35
      • (すべて書面に書かれたような真っ当すぎる内容。詩作ではなく書記官にでもなればよいとばかり)
        (そこに何一つ偽りはなく、真実のみが羅列されていく。誰もが聞けば納得するような)
        (疑うところなど何も無いだろうとばかりの言葉の列が)
        (主は悪を許さず正しき導きの下で生きる人を見捨てないと)
        既に最前線では小競り合いから戦いに発展していると伺っている。
        今はまだよいがこれから本格的な全軍きっての戦いともなれば時間との勝負となりましょう
        この戦に挑むものらは政(まつりごと)により動いているといっても皆その心中はすべて同じ
        自らが住まう地に生きる家族、同胞を守るため…生かすため…食わすため。
        いわば皆同じ志の下に集ったもの。ヨゼフ殿の言うように皆家族。
        傷つき倒れたならば我ら神意とこの一命を持って任を全うし再び前線に送り出しましょう。
        それではヨゼフ殿。我らはまた他の隊にも伝えねばなりません。これにて後にさせていただく


        (すべて真のこと、偽りなどなく…それが仕事だと、望むものだといわぬばかりに礼をし背を向けて歩いていく…) -- 2012-07-21 (土) 02:14:39
      • 神意、か……頼む、その神意に従って俺の部下を助けてやってほしい。
        (去っていくヴァイドの背中を見て、心がざわめく)
        (『本当にこれでよかったのか』という疑念が渦巻く)
        (しかし戦いは続く。負傷者を預かったまま戦うというわけにも、この火急の事に国に送り返すわけにもいかない――ー)

        (ただただ、言い知れぬ不安を抱えたままヨゼフはその場に立ち尽くしたのだった) -- ヨゼフ 2012-07-21 (土) 02:32:39
      • 『ヨゼフは疑いつつも了承した。真っ当な理由と正当な証書。どこからかでる不安、嫌悪を押し殺し…
        気付かぬようにとしてか。いくら証明するものを並べようと疑い跳ね除けるべきだったのだろう
        正式な書面もその礼文も都合したのはあの男であることを
        ブラックゴートの長がそのような真っ当で綺麗なものを並べていたことを…それ自体を疑うべきだったと
        ゾルドヴァの戦いで思い知ることとなった…』 -- 2012-07-21 (土) 02:39:25
  • (この駐屯地に荷物を載せた駱駝数匹従えた者達が近づいてくる。その者達は皆一様に武器を携えており、装いで冒険者か、または傭兵に見えるかもしれない) -- 2012-07-20 (金) 20:47:27
    • 「んん……? そこの者ー、この駐屯地に何か用かー?」
      (駐屯地入り口にいた新人隊員が近付いてくる者たちに声をかける) -- 黄盾隊員 2012-07-20 (金) 20:53:06
      • (その者達の代表である一人が前に出た。背丈は大きく、巨大な大剣を背負っており、集団の中で一番の威容を誇っていた。フードを目深にはかぶっていたが、ちらりと覗く肌の色からこの地域の者ではないと伺える)
        物資の配達でやってきた。駱駝8頭、それと『ぶぅぇええええええええええええ…… ええええええええええええええ……』(突如、隣に居た駱駝がやかましく嘶いた)

        …… ………それと、駱駝に乗った積荷は槍のようだ…確認してくれ。 -- ヴィクトリア 2012-07-20 (金) 20:59:17
      • 「おお、補給物資か! ありがたい……水を用意する、ここで休んでいってくれ」
        (そこに現れる一人の男、イエローシールド中隊の隊長を務める男だ) -- 黄盾隊員 2012-07-20 (金) 21:05:14
      • (その場に現れると代表の者に近付き、東ローディア式の敬礼をした)
        (それは拳を自分のこめかみに当てるという一種独特なものであり、東ローディアの軍人が示す敬意であった)
        駱駝に槍か。荒地での戦いでは駱駝は騎馬代わりとして十人力だ。…名乗るのが遅れたな。
        俺がイエローシールド中隊の隊長、ヨゼフ・イブラヒムだ。物資の配達を任されてくれたのか、ありがとう。
        (厳つい顔で柔和に笑う男―――その瞳の鋭さは熟練の戦士を感じさせた) -- ヨゼフ 2012-07-20 (金) 21:10:22
      • ………(余りこの地の作法に明るくないようで、軽く礼をして返す)
        あなたがこの部隊の…?私は冒険者として依頼を請けてやってきた者だ。冒険者というと聞こえは悪いが仕事はきっちりやらせてもらう。さあ、ここに受領印を(一枚の羊皮紙を差し出す)

        …しかし駱駝騎兵か……噂には聞いていたが、本当にこれに乗って戦えるのか……(隣に居た駱駝のこぶを撫でて) -- ヴィクトリア 2012-07-20 (金) 21:17:31
      • (相手の礼を見てから敬礼のために挙げた手を下ろし)
        ああ、この部隊を率いている。(遅れてやってきた部下から印を受け取り、羊皮紙に捺す)
        なに、この荒地にあって駱駝の持久力は大したもんだぞ。暑さにも強い。
        確かに騎馬には戦闘力で劣るが、それ以上に扱いやすさという利点があるもんだ。
        それに、駱駝騎兵とはいえバカにできない突進力を秘めているしな。(羊皮紙を返しつつ)名前は? -- ヨゼフ 2012-07-20 (金) 21:40:15
      • ふむ、なるほど……確かに暑さには強そうだ…(この暑さで平然としている駱駝を見て呟いた)
        …む?(羊皮紙を受け取りながら不意に名を聞かれて、少し戸惑う素振り。これきりになりえる関係なのに少し驚いたようで)
        ………私は、ヴィクトリアだ(と、短く名乗り返した。この地方の名前ではない事が伺える) -- ヴィクトリア 2012-07-20 (金) 21:48:22
      • とはいえ、人間はそうはいかんのだがな。(部下が持ってきた水を一行に配らせて)
        ヴィクトリア……異郷の地の冒険者よ、受け取った物資は無駄にはしない。
        お前にとっては仕事の一つかも知れないが、俺たちにとってはこれで助かる命もある。
        ヨゼフ・イブラヒムは、その名を覚えておこう。(ニカッと白い歯を見せて笑って)なんて、堅苦しかったかな。 -- ヨゼフ 2012-07-20 (金) 22:02:07
      • ……(確かに人間はそうはいくまい、受け取った水を一気に飲み干しつつ頷いた)
        ……そうか、それもそうだな。この物資で命を繋いでくれれば私としてもやった甲斐があるというもの
        ……何、堅苦しいのが軍人の務めというものだよヨゼフ殿。だが、あなたは普通の軍人とは違うようだ(こちらも笑いかけて答えた) -- ヴィクトリア 2012-07-20 (金) 22:17:37
      • ははは、国を守るための大事な一戦だからな。武器は何より大事だ。
        そうか?(ハハハと笑うと運び込まれている駱駝に触れて)良い駱駝だ。
        …あんた、この国をどう思う? 東ローディアだ。……実はな、結構良い国なんだ。
        だから戦争が終わったらゆっくり東ローディアを見てまわってくれ。その時にゃ改めて歓迎するさ…… -- ヨゼフ 2012-07-20 (金) 22:32:45
      • ………この国を愛してるのだな。ああ、わかった…いつかその時が来たらヨゼフ殿に案内を頼もうか(駱駝を全て運び入れたのが確認されると、踵を返した)
        …ではな、ヨゼフ殿。………死なぬようにな(軽く手を上げて、補給物資を輸送していた集団に混じった)
        私にはできなかった。国を愛する事など…… -- ヴィクトリア 2012-07-20 (金) 22:44:32
      • もちろんだ。この国を、文化を、歴史を、愛しているのさ。(不器用にウインクをして)
        任せろ、その時には首都をゆっくり案内してやるさ。それではまたな、ヴィクトリア殿。(再度敬礼をして見送り)
        ………最後に何か言っていたような…まぁいいか。 -- ヨゼフ 2012-07-20 (金) 22:53:48
  • (第四次教化救済に揺れる東ローディア 多忙なヨゼフの元に一通の手紙)
    (差出人はあの剣士だ 性格や態度からすると驚くほど綺麗で整った文字で綴られる内容)
    (竜害以降の不在の謝罪 その後ウラスエに流れ着き、二ヶ月を過ごした事、大地震の際に山道事故にあい、商人に救われて現在西ローディアに居る事)
    (そして、続いた内容 帝国の水銀被害や其れに伴って考えられる食糧問題の提起 考えられるその対策は、他国への侵攻だろうと言う予想仮説)
    (東ローディアと神国が小虫を潰して腹を満たしている間に、帝国は戦備を整えているのではないか、等々……東ローディアの貴族達が見たら噴飯嘲笑侮蔑の内容であった)
    (最後に、こう綴られていた)
    もしも貴方がこの件について、少しでも憂慮を胸に秘めていると言うのならば、多忙の日々に時間を頂きたい そちらに伺い、貴方の経験知識と軍議を交わしたく思います
    応えて下さるなら、返送を願う 住所は
    (西ローディアのある宿の住所が記されていた)
    ―――黄色い盾の留め金の一つ アベル・レッドフィールドより -- アベル 2012-07-18 (水) 21:56:37
    • む……これはアベルからの手紙か。(テントの中にあって思わず腰を上げる)
      帝国の水銀被害はともかく、それによって食糧問題が……? ふむ……
      (戦場では常に最悪の事態を考える癖がつく。アベルという若者には先見の明がある。それらを踏まえれば答えは決まっているようなものだ)
      『其方の考え、真に興味深く。会って見識を深めたく思う。』そう手短に書いた手紙を送る。
      帝国との戦争か……(歯を食いしばる)東ローディアの戦争があいつらに通じるとは限らん…
      これは……厄介なことになりそうだな…(苦虫を噛み潰したような表情で手紙に封をし、部下に送らせた) -- ヨゼフ 2012-07-20 (金) 00:57:05
      • (それが返されてから、一週間ほどの後の事であった)
        (ある夜の野営地 砂漠が俄かに騒がしくなる 伝令が飛んできて天幕の入り口を捲った 伝えるのは、小隊程度の規模の武装兵がこちらへ来るとの事)
        (ヨゼフがその対応をしている間に、其れは驚くほどの速さで接近してきた しかし、距離を開けてそれは止まり、一騎だけがその中から駆けて来た)
        中隊長!(明るい声 天幕を捲って現れたのは、相変わらずの様子の剣士であった)元気?死んでない?
        デートの誘いに乗ってもらえたんで、来ちゃった☆ひひひ(キラッとしてからうれしそうに笑った) -- アベル 2012-07-20 (金) 01:06:03
      • お前………(唖然とした様子でアベルを見て)いつから武装兵なんぞ連れ回すようになったんだこの野郎!
        (嬉しそうに笑いながら近付き)おうおうアベル、生きてるのは手紙で知ってたが元気そうなのを見て一安心したぞ!
        こっちも元気だ、部隊のみんなもお前に会いたがってたぞ。(拳を振り上げて)
        何がデートだバカモン。(ニカッと白い歯を見せて笑って)それで……本題だな。西ローディアで何を見てきた? -- ヨゼフ 2012-07-20 (金) 01:14:20
      • へへ、この間から とは言え、小隊50人だけどね(口の端をあげる 胸当てや、背負った剣も、よく見れば変わっている) ま、色々あったんだ
        ひひひ、いやー、竜害からこっち、散々歩き回ってさ 山奥とかに居たから手紙すらもよこせなくてごめんね?
        (拳を振り上げられれば、おどけたようにひゃあ、と肩をすくめて見せ)ああ、俺も会いたかった うちの隊の紹介もしたいしね 今留まってる所に夜営を張っても良いかい?
        ひひひ、可愛い女の子じゃなくて悪かったね(ギザっ歯を見せて笑ってから、表情を引き締めた)東への無関心と、相変わらずの内部のごたごたを
        手紙で知らせた例の帝国の状況を知らない訳じゃないだろうし、上層部も動いてはいるのだろうけど 軍は大きく動いてない
        多分、帝国が東ローディアに攻めてきても、傍観を決め込むんじゃないかな、と思ってる 送っても義理程度の援軍かな
        (いつも広げてある地図を見て、腕組み)東ローディアは?国境で見る帝国の動きも、俺としては知りたい -- アベル 2012-07-20 (金) 01:26:29
      • ふん。俺がお前くらいの年の頃はな、まだ一般兵の槍担ぎだったんだよ。(ニヤリと笑い)大した奴だ。
        むしろあの竜害でよく生き残ったもんだ。こっちはボンボンの世話で大変だったがな……
        おう、おう。近くに野営しろよ、この前ウェイストウルフ義勇軍からもらった酒をお前の隊にも馳走してやる。
        …そうだな、東ローディアは現在の状況を『把握してない』。情けない話だがそれが答えだ。
        お前の手紙が来てから別隊の斥候とも連絡を取ってみたが、確かに帝国は本気のようだ……そのことを上に進言した。
        (腕組みをしたまま片目を開いて)だが答えは「イエローシールド中隊の隊長は戦争好きの盆暗」という実に嫌な評価だ。
        ったく……敵国がのん気に構えている間に俺が帝国なら。(地図上のガルガの門を指差し)ここに兵力を集中させるところだ。 -- ヨゼフ 2012-07-20 (金) 01:51:10
      • そりゃまあ、其れは俺の器量ってやつ?(胸を張って見せたが、すぐに笑って)なんてね、実は、親爺の部下だった人達なんだ 親爺に恩があるから手伝ってくれてる
        ああ、ボンボンってあのボンボン?……また髪が薄くなってない?大丈夫?(あえてヨゼフの頭から目を逸らす俺優しい)
        ウェイストウルフ?名前は聞くけど、どういう人達?(今度紹介してよ、と)敵対してない限り、隊同士のつながりは持っておきたいし
        把握してない!?なんだそれ、『帝国で水銀が出ました?はーそりゃ後愁傷様』で終わり!?(開いた口が塞がらない様子で声を荒げ)
        ……なんと言うか(額を片手で抑え息を吐く)流れぬ川は腐るのみとはよく言ったもんだ 国の動きに『今まで通り』なんてないのに……!(己の傷を抉るような苦い声は小さく、しかしはっきりと)
        ……そうだね、手早い陸路はまず此処だ 基本部隊は此処に配置するかな ……体裁はこうだね 『水銀被害における、国境各地の暴動を治めるため』とか?
        あとはー…… ……『教化』された元中立国の要請を受けて、という名目も立つな どちらにせよ、こんな無防備なら、素直にガルガの門が戦場になりえるな…… -- アベル 2012-07-20 (金) 02:01:41
      • はは……そうか、そういうことか。だが経緯はどうあれ今はお前についてきているんだ……決して無駄死にはさせるなよ。
        ハゲんわバカモン!!(いつになく強い否定が入るも弱々しく頭頂部に触れて)く、くうう……いつまでもあると思うな髪と金…!
        ウェイストウルフ義勇軍は東ローディアじゃ珍しく『犬』を戦闘単位として、そして友として連れている部隊だ。何、今度きっちり紹介してやるさ。
        その通りだ。帝国の事情も対岸の火事程度にしか考えておるまい。相手側はいくらでも戦争の理由をつけられるというのに。
        とはいえガルガの門で戦うには、数で上回るであろう俺たちの軍の利点を生かせない。
        だから基本は少し引いて、開けた場所で帝国軍を迎え撃つ。……今度の戦争は負けられない。
        経済戦争じゃない、侵略戦争だ。負ければ国がなくなる……俺たちの誇りも、家族も、政治も、宗教も、全て踏み躙られる。
        それだけは了承しかねる。(口をへの字に曲げたまま)戦争だ。大事なものを守るための、な。 -- ヨゼフ 2012-07-20 (金) 02:19:44
      • 其れは勿論さ これ以上、無駄に殺させて堪るもんか(しっかりと頷く その横顔は気楽な傭兵とは違う色)
        人間、図星指されたときが一番以下略だよね(チラッと横目を送った表情は、いつも通りのいたずらな剣士だった)
        侵略、侵略 国の民を守るためには、維持していくだけでは勤まらない 何もしない事こそ、国の罪である この戦乱の世だ、正しいとは言わないが、帝国の動きも納得できる
        ガルガの門で戦わせるのは屈強な防護兵達?は、考えの緩いお貴族の次男坊辺りが、箔をつける為に一騎討ちでも申し込んだりしてね(冗談混じりに言いながらヨゼフの説明を聞き)
        開けた場所……確か、此処に遺跡があったね 傭兵活動する前にぶらついて見かけたけど(ゾルドヴァの辺りを指差す)此処なら大兵でのぶつかり合いができそうだね その他だと、少し起伏がありすぎる
        巧い具合に少しずつ分断でここに囲い込めたら、物量はローディアが圧倒的だな(少し楽観が頭をもたげたが)
        ……でも、ちょっとまって中隊長 ……帝国が、其れを予想せずに兵隊を浪費する事があると思う?細い蛇口で火事を消すような真似を本当にするか? -- アベル 2012-07-20 (金) 02:31:22
      • ……うん。(アベルは良い目をしていた。それだけで十二分に語っているというほどに)
        何が図星だっ 全く……このロマンスグレーとは長く付き合っていくからなッ!(半泣きになりながら頭を両手で押さえて)
        ああ……帝国にとってはベストを尽くす場面だろう。俺たちだってそうだ。全てを守るために全てを賭ける。
        そうだな……主戦場はそこになるだろう。後は後退しながらじわじわと削り取ってもよし、数の暴力で一気に押しつぶしてもよし。
        ………せんだろうな。(腕組みをして)つまり、あるんだろう、帝国には。
        1.5倍から2倍近い兵力差をひっくり返す奇策というものがな。そんなものがあるならお目にかかりたいものだが…
        (口元を手で押さえる)…一体それは何だ…? ひとつふたつの策で本当に我々に勝つつもりか……? -- ヨゼフ 2012-07-20 (金) 02:53:45
      • …な、なんだよチュータイチョードノ そんな目で見るなよ(ヨゼフは髄分と優しい眼をしていたようだ 其れに気付けば、少してれた様に鼻の頭を掻く剣士)
        良い男は禿げても良い男だよ、覚悟を決めるんだよ(ひひひ、と笑ってからかうのは之位にして)そう、其れだよ ベストを尽くす 此処で勝たなきゃ、帝国も相当な損害だ
        まず大軍を動かす兵站 もともと其れは水銀害で足りないから、余裕があるわけではないだろうし 武具や装備、維持費……相当な予算が動いているはずだ 其れをひっくり返す、何か……(ヨゼフと考え込む)
        ……なぁ、中隊長殿 気を悪くしないでくれよ?(そう言い置いてから視線を向ける)俺の隊は50人だ でも、正直、東ローディアの貴族の部隊なら、状況を作れば2,3倍人数居ても勝つ自信がある
        (その理由を挙げる 名乗りあう一騎討ちと言う格式ばって錆び付いた戦の方法)指揮官や有能な将が前に出てくれるんだ 狙い打って、総崩れを討つか、さっさと引いて体勢を立て直す
        (もう一つ)東ローディアの騎兵の突進力は、多分大陸随一だ でも、その分小回りが利かない 森や丘陵、出来れば山だな 誘い込めば、小回りが利く歩兵や山馬を使って撹乱出来る …どうだい? -- アベル 2012-07-20 (金) 03:08:12
      • 何でもないわ、バカモン。(はははと笑って)
        今の帝国は兵站が不十分な軍隊とは言え……そうだな。(目頭を押さえて)お前の言うとおりかも知れん。
        前線に出て名乗りを上げるやり方が現在の戦場において古いものになっているのはわかっとる。
        だがそれも東ローディア軍人の誇りだからな……俺は怪我をしないように戦場では鎧を着込むがな。
        そして東ローディアの重量級の馬は確かに突進力はあるが小回りは利かない。
        山に誘いこまれればかなり苦しいかも知れんがな………後は。(腕組みをして)
        帝国には「虫使い」と呼ばれる部隊が存在するらしいな。毒虫などを大量に送り込まれたらちっとは苦労するかも知れんが… -- ヨゼフ 2012-07-20 (金) 03:33:53
      • (馬鹿じゃねえし、と唇を尖らす様子は20に満たない子供らしい表情だった)
        一騎討ちの美学を否定はしない でも、それにしがみ付く者の割合が多いだろうってのが一番怖いな……ほら、あのボンボンだったら嬉々として名乗り挙げそうじゃないか?
        でも、戦争ってのは一人でやる物じゃない(眉を寄せる 子供の顔と戦術家の顔が目まぐるしく入れ替わる不安定な剣士)自分の名誉の為の戦いなのか、民の生活の為の戦いなのか……履き違えたら、それが綻びだと思うんだけど
        毒虫か 其れは知らなかったな でも、そんなのにどう抵抗する?イナゴの群なんて来たら、尻捲くるしか出来ないぞ、俺だったら 虫、虫ねえ……これも情報が足りないな
        (そこで息を吐き、頭を掻いた)情報も、気持ちも、準備も足りない…あーもうっ!物量ばかりで勝てるなら、兵法家や軍師は要らないだろうに!
        ……俺ももうちょっと情報を集めてみるよ 対応策や、出来る事なら、少数部隊でも進められる行動を考えよう
        (今は西ローディア所属だから、東の軍に参戦が出来ないけれど、と眉を寄せる こうして来て居るのも、契約違反ぎりぎりなのだった) -- アベル 2012-07-20 (金) 03:42:29
      • ははは、そうだな。あのボンボンは名誉のためだけに名乗りを上げるだろうさ。
        ああ。経済戦争なら名乗りを上げての一騎討ちもいいだろうさ。(ふぅ、と溜息をつき)
        だが今度起こるであろう戦争は侵略戦争だからな。何が何でも勝つという気概を見せなければならない。
        全く、情報不足なことばかりだ。毒なんぞ大して対抗手段もないっちゅうに……
        何もかも足りていないな。だが、逃げることは許されない。(地図の上に、ヨゼフの名が刻まれているナイフを置く)
        (ナイフの切っ先はガルガの門を指してある)
        ここが正念場ってヤツか……ああ、お互い情報を交換し合おう。今はそれくらいが限界だろうし、な。 -- ヨゼフ 2012-07-20 (金) 03:55:59
      • 逃げる事は許されない、か……そうだよな、国が無くなるとなったら、どれだけ腐ってても、捨てられないよな……
        (ガルガの門に突き立つナイフは、ヨゼフを其処に縫い付ける杭にも見えた 不吉な妄想だ、と慌てて首を振る剣士は、机に尻を乗せて)
        ……なぁ、何で逃げないんだ?怖いだろ?死ぬ訳にもいかないだろうし、隊員達にも家族は居る 家族を国外に逃がしてさ、自分達もおさらばするとか
        ……しないんだろうなぁ、皆の事だからさ(判ってるけど、と俯く うつむいた横顔が、伸びた髪に僅かに隠れる)でも、死んじまったら意味が無いんじゃないか? -- アベル 2012-07-20 (金) 04:00:01
      • そいつはしない。できない。(微笑を浮かべて)俺はこの国が好きだ。
        どれだけ上が腐っていようと、首都の美しさは変わらない。
        どれだけ貴族がバカだろうと、この国の文化は良いものだ。
        自分の命よりも、この国が大事なのさ。(アベルの肩に手を置き)お前にもいつかわかる日が来る。絶対にだ。 -- ヨゼフ 2012-07-20 (金) 04:26:10
      • (ヨゼフの手が肩を包む その大きな手で思い出したのは、父王の手であった)
        (判る気がする 判っていたつもりだ きっと、死した父や母、騎士達や忠臣達は皆、そう言うのだろうという事 それでも、すぐには顔があげられなかった 深呼吸)
        (そして、顔を挙げれば、肩に置かれたヨゼフの手をぽんと叩いて机から降りる)格好付けすぎだぜ、チュータイチョードノ?似合わないよ!ひひひ
        中隊長や隊の皆も、そう簡単に負けやしねえさな 別に心配なんかしてないよ!(笑って見せてテントの出口へ)団の皆に夜営を張るように伝えてくる!
        戻ったら、さっき言ってた酒を頼むよ こっちからは、隊の皆の為に甘い物を持ってきたからさ(そう言って笑って、テントを出て行ったのだった) -- アベル 2012-07-20 (金) 04:36:26
      • なんだと、バカモン。(口の端を持ち上げるように笑いながらそう怒ってみせて)
        ああ。俺たちの負けは東ローディアの負けなんだからな、そう簡単に敗北してたまるか!
        甘いものか、そりゃあいい。それじゃまた後でなアベル。(手を振って別れて)
        ……俺にも子供がいりゃあ、あんな風だったかもな。(ぱちんと額を叩いて)いかんな、老け込んだかな…?
        (時間は刻々と過ぎていく。無情なまでに―――) -- ヨゼフ 2012-07-20 (金) 04:46:41
  • 文字通りの意味で世間を震わせた北方震災より暫く、兵隊というのは過酷なもので、災害を何時までも嘆いている訳にはいかず、仕事をせねばならない
    此処は神聖ローディア共和国北部にある、とある街。ウラエスダール連邦との交易における拠点の一つであり、本来ならば馬車と商人が行き交うそこそこ活気のある街である
    しかしながら震災の影響は深く、その面影を見て取る事は難しい。建物は崩れ、街路樹は折れ、瓦礫と埃に塗れた街を行く人々の顔は皆不安と絶望が貼り付けられている
    そんな街に災害救助、支援の為に派遣されたイエローシールド中隊、その駐屯地に来客が訪れる
    貴方達にとっては、待ち侘びた来客。本部からの補給物資の輸送隊なのだが…些か、様子が変だ
    彼等は輸送物資の他にも随分と多くの馬車を連れている事。そして何よりも目を引くのはその物資を守るようにうろつく大きな<犬>
    輸送部隊というよりは、隊商のように見える彼等はウェイストウルフ義勇軍、最近設立された、志願兵の部隊だという。
    物資の受け渡しは部下達の間で既に済んでいる筈だが、どういうわけか、彼等は隊長のヨゼフに面会を求めているという -- 輸送隊 2012-07-18 (水) 00:58:31
    • (ウェイストウルフ義勇軍たち、その前に姿を現す一人の男)
      俺がイエローシールド中隊の中隊長、ヨゼフ・イブラヒムだ。なにやら用事のようだが……
      (震災の事後処理や救助に追われている疲労を表に出すこともなく、凛とした態度で彼らの前に立つ)…犬? ウルフドッグか。 -- ヨゼフ 2012-07-18 (水) 01:06:42
      • 「これはこれは、ご足労ありがとうございますイブラヒム殿。私はレイバー・コラール。ウェイストウルフ義勇軍の隊長をつとめております。こっちは私の副官です。すみませんね、無愛想な奴で」
        ヨゼフを待っていたのは二人の男だった。随分と特徴的な二人組で、見た目の印象は対照的だ。まだ若く、ヨゼフより一回りは歳下であろう。
        おおよそ軍人とは思えない柔和な笑みを浮かべる隊長を名乗る男と、その横でぶすっとした表情で目をつむり、黙ったままの副官
        「私供が単に<犬>と呼んでます。帝国の大狼が原種で、我々の相棒ですよ。」
        何処か胡散臭さを感じるが、何やら相談と提案があるとの事で
        「聞けば随分と物資が足りていないそうで、今回の輸送で送られて来た品も要求よりも随分と少ないようですね
         そこで、ご相談なのですが…足りない物資を補いたくはありませんか?」
        -- レイバー 2012-07-18 (水) 01:19:54
      • レイバー・コラール殿。(敬礼をし)この度は補給物資を届けていただき、本当にありがたい。
        …ははは、戦場ではそのような人材もまた頼れるというものだよ。
        犬……なるほど、犬を使う義勇軍か…随分と珍しい。(動物好きなのか目を細めて犬たちを見て)
        ああ。恥ずかしいところだが上から冷遇されている立場でな。それにほかの部隊に戦時中、物資を徴発されてから食うにも困る有様だ。
        ……そりゃあ、補いたいが。(ふむ、と顎を撫でて)そちら側の要求は? -- ヨゼフ 2012-07-18 (水) 01:31:52
      • 歳下であるというのは分かりきっているであろうに、節度ある対応をするヨゼフの姿に感心する
        ただでさえ新参であるうえ、商隊上がりという身の上、今までに会話を交わした軍人達は自分達を随分と下に見ていたものだが
        「いえいえ、こちらも任務です。そのような感謝の言葉を頂く理由はありません。イブラヒム殿こそ、こちらで随分と活躍をなされているようで
         他の被災地も幾つか回ってきましたが、此方程町人からの評判が良い部隊はありませんでしたよ」

        世辞か、それとも本音かは微笑んだままの優男からは読み取り辛い
        不意に指笛を鳴らすと、<犬>の内一匹がこちらへと近寄ってきて
        「平時は少々、大きく厳つくはあるものの、可愛いものですよ。これが戦場となれば人よりも勇猛な戦士となります。」
        ふさふさの毛並みを撫で、ヨゼフを見る。如何ですかと、促しているようだ
        「はは、上役とは中々良い関係を築けないものですね、我々も似たようなものですよ」
        要求を、と問われれば優男が口を開く前に、無愛想な男が口を挟む
        「かn」「…人が欲しいな。見たところ、貴殿の部隊は随分と練度が高い。食うにも困るというのならば、口減らしにもなるだろう。どうだ?」
        「…すみませんね、礼節というのが頭から抜けている男なもので。」
        -- レイバー 2012-07-18 (水) 01:45:37
      • ははは、そりゃあな。我が部隊は私掠・略奪一切禁止の誇りある部隊……というところだからな。
        (自分の息子を褒められたかのように嬉しそうに厳つい顔を綻ばせて)
        ふむ。(近付いて犬を撫でる。人懐っこく、それでいて体躯は大きく、しなやかな筋肉が野生を感じさせる)
        可愛いが、敵に回したくはないな。軽装の東ローディア軍人に対しては犬一匹が20人分の働きをしそうだ。
        やれやれだな。上の連中と仲良くできるならこんな苦労はせんのだが……
        はははははは!(副官の提案に一笑)なかなかに正直だな、そちらの副官殿は。
        だがうちは200人の家族だ。物資の代わりに家族を売り払うなんぞまともな親のすることではあるまい?
        金で取引といこう。こういう時のために運ばせている隠し金庫がある。(木の板に炭で数字を書き)
        こんなもんでどうだ? なけなしの金だがあんたらみたいな奴ら相手にケチろうとは思わんよ。 -- ヨゼフ 2012-07-18 (水) 01:59:26
      • 笑ってもなお厳つい、角ばったヨゼフの顔を見て、しかめているような表情を張り付かせたままだった副官も、少しばかり口元が綻んだ
        「成る程。世が世であれば、騎士の鏡とでも言うべきような素晴らしい信念です。貴方のようなまだ、いると知れただけでも今回の遠征も徒労ではなかったと言えます。」
        二人揃って敬礼をしてみせる。ヨゼフの人物像を今まで推し量っていたようで、何処か仮面を外したような素の表情が垣間見える
        撫でられる<犬>も、主人達が彼を認めたという事が分かったようで、唸るような小さな鳴き声を上げてからヨゼフの脚に擦り寄り、元の場所へと戻っていった
        「…そうか、残念だ。…もしも職を失うような事があれば、俺らの元へ来るといい。歓迎する」
        「こーら、ヤード。いい加減にしろ。…本当にすみません、失礼な事ばかり…御理解を頂けて、幸いです。
         ええ、本来はそのつもりでしたので、そのように…少し失礼。」

        示された木板の数字に、自ら取り出した鉛筆で☓を書くと、提示されたよりも少ない数字を書き込む
        その様を見て副官は、やれやれという表情で首を振り、荷馬車の方へと歩いていった
        「これで商談は成立と致しましょう。他にも何かあるようでしたら、ご相談は承ります。イブラヒム殿のような方と…イエローシールド中隊とは、良い関係でありたいと思いますので」 -- レイバー 2012-07-18 (水) 02:17:19
      • ははは。そう褒められても何も出せるものがないのが残念だよ。
        (二人の敬礼を満足げに見ると最後に犬をひと撫でして立ち上がり)
        何、愚直なだけが身上の男さ。正直さならそちらの副官に敵うものもあるまい。
        ……ありがとうレイバー殿。(木の板の数字に笑顔を見せて)私も同じ気持ちだ。
        君たちウェイストウルフ義勇軍が進む先に栄光があらんことを。 -- ヨゼフ 2012-07-18 (水) 02:34:09
      • 「ええ、イエローシールド中隊と、イブラヒム殿も、栄光があらんことを。…うちの副官が言うには、近く、動乱の時代が訪れるとの事
         皆さんも、お気をつけ下さい。あれの勘は、良く当たりますので。それでは私は荷降ろしの指示がありますので、この辺りで
         お忙しいところお時間を頂き、ありがとうございました。また、何れお会いしましょう」

        今一度敬礼を見せ、ヨゼフの前から立ち去っていく優男。てきぱきと指示を出していく何処か優雅さを感じさせる
        それから数時間ほどして、ウェイストウルフ義勇軍は次の輸送先へと旅立っていったが
        駐屯地に残されていった積荷は予定数よりも大分、多く。中には煙草や酒といった嗜好品もあったという -- レイバー 2012-07-18 (水) 02:45:51
  • (中隊基地付近を通る、奴隷商人。戦では別に珍しくもない、ごくありふれた光景)
    (勝者は奪い、敗者は失う、そんな見慣れた光景の中、一つだけヨゼフの目を引き付けるものがあった。)
    (黒い服に、派手な羽織。東洋の刀を使う、凶悪な傭兵の話が、ヨゼフの脳裏を掠めた) -- 胡久美 2012-07-17 (火) 00:44:55
    • ………む。奴隷商人か。 -- ヨゼフ 2012-07-17 (火) 00:49:39
      • 「隊長は奴隷というものは好まないと思っておりましたが」 -- 黄盾隊員 2012-07-17 (火) 00:50:06
      • そうだなザイード輜重兵。だが……見るんじゃない。感じ取れ……死の匂いだ。
        (奴隷商人に近付いていき)通行許可証の提示を求める。(それは口実。黒い服の男に近付くための――) -- ヨゼフ 2012-07-17 (火) 00:52:08
      • (余り愛想のよくない奴隷商人は、舌打ちをしながらその場に止まる)
        は?通行許可証?んなもん聞いた事もねえぞ…(やたら威圧的な商人をまあまあとなだめ、代わりに羽織りの男がにこやかに歩み寄る)
        いやーすまないね旦那、俺等ほら、傭兵だからそんなルールがあったなんて知らなくてさ…
        わりーんだけど、通してくれねえかな?金でも女でも、どっちでもいいぜ?今ならたんまりあるしな
        (視線を後ろにやれば、そこには女子供、男がいないのは恐らく…) -- 胡久美 2012-07-17 (火) 01:04:13
      • 東ローディアでは許可証が要るのだ。(奴隷商の男に一歩も引かず)
        ………傭兵か。(別に心の底から通行証の掲示が欲しかったわけではない)
        (この羽織の男のなんと気の鋭いことか―――それを確認しに前に出たようなものである)
        いや……我がイエローシールド中隊に女は要らん。賄賂もだ。
        ところで一つ聞くが、(全てを知りながらもとぼけた様子で男に訊く)何故、売り物に男がいないんだ? -- ヨゼフ 2012-07-17 (火) 01:27:39
      • (へらへらと調子よく笑う男…だが、迂闊に近づけばその首を一太刀で斬り落とさんばかりの殺気を、この男は纏っている)
        (それだけではない、彼の仲間らしき連邦の蜥蜴男、バルバランドの蛮人、その他人種も国籍も違えど、放つ殺気の危険さと、歴戦の威圧感は全員が並の手練れで無い事を、示している)
        ああ、男連中は…ま、こんな感じでさあ(奴隷の檻に括り付けられた槍、見れば)
        (そこには集落の男の生首が、串で刺した団子の様に連なっていた)
        (檻の後ろには、老若男女関わらず、手にかけた者達の生首を見せびらかすかのように、縛りつけてある)
        ま、こんな感じでさあ。やめときゃいいのに喧嘩なんざ売るから…(やれやれといった調子で、男は肩を竦める) -- 胡久美 2012-07-17 (火) 01:39:01
      • (ヨゼフは息を呑んだ。戦場においてもこれほどの殺気を感じたことはなかなかない)
        (それが目の前の笑う男から発せられているという事実に冷たい汗が流れる)
        そうか。畜生働きの末に女子供を奴隷として浚った、と。
        話だけを聞けば――――反吐が出るな。(腰の剣、その柄頭に手を掛けて)
        だが。(柄から手を離し)戦争においてはそれは正常なんだろうな……(苦虫を噛み潰したような顔)
        (この場において甘いのはヨゼフであり、黒い服の男のやってることは『経済活動』である)
        (しかしどうしてもやるせない気持ちを抑えることができず、先ほどの示威行為に及んだのだった) -- ヨゼフ 2012-07-17 (火) 01:58:05
      • ひゃひゃひゃ!まま、そう怒りなさんなって、俺等はあんたらよりも危ない場所へ行かされる事も多いんだ…こん位の役得、あったっていいだろ?
        ま、程度は違えどあんた等だって似た様な事やってんだし、そう目くじら立てなさんなって、何なら手ぇ貸してくれるなら山分けしたっていいし
        (嫌そうな目を向ける奴隷商人へ、笑い)
        俺は胡久美っつうんだ、よろしくな…それじゃ、今日のとこはこれで失礼するぜ…(そういうと、ヨゼフ達の元を通過する、呼びとめなければそのまま街へと戻っていくだろう) -- 胡久美 2012-07-17 (火) 02:12:57
      • 何が役得だ。人の不幸で飯を食いやがって……!(ギリ、と歯を食いしばるも一介の軍人に彼を止める権利などなく)
        誰がお前らなどに手を貸すか! ほら、行け! どこへなりとも行っちまえ!
        (可能な限り奴隷たちと眼を合わせない、弱さ。ヨゼフはただ彼らを見送ることしかできなかった) -- ヨゼフ 2012-07-17 (火) 02:17:43
  • (夜半までの伝令業務、報告業務 戦以外にも、隊長にはやる事が多い)
    (ヨゼフが羽ペンを置くのは中隊長用の一回り大きいテント ヨゼフの気質からか、物資の不足からか、テントの中でも吐く息は白い)
    (文書を受け取った伝令が下がる それと交換で入ってくる気配 ヨゼフの前に置かれたのは、コーヒーだ)お疲れ、チュータイチョードノ
    お偉いさんへの、一日一通のラブレターは書き終わったのかい?ひひひ -- アベル 2012-07-16 (月) 22:23:34
    • 甘い言葉は『物資をもっとよこせ』ラブコールは駱駝に乗せて。どうだロマンティックなラブレターだろう?
      コーヒーか、ありがとうアベル。(コーヒーに手をつけて)ふぅ……経済戦争というのは面倒なものだな。疲れる。
      いちいち名乗りを上げて戦い、捕虜の捕獲は最優先。怪我をしたら下がっていい。
      こんな戦争だが、実りのある戦いはできているかね若人。(白い息を吐いて) -- ヨゼフ 2012-07-16 (月) 22:35:37
      • 相手が、脂ぎった爺さん方じゃなきゃあ、ちょいと一つからかってやろうと思うくらいには
        (少し伸びた髪を邪魔そうにしながら、肩を竦めて見せる)良いってことさ 隊の物資にゃ手をつけてないから安心して
        こっち来るまで、冒険でちょいと稼いでたんだ(白湯よかマシだろ、と目を細める 自分もコーヒーを啜った)
        まぁ、戦の初心者としてはね、チュートリアル的な?ほら、斥候長のボー・レフナンド爺さんいるじゃん
        あの人に色々教えてもらいながら動いてる(最年長の兵の名を挙げ、頷く)俺の生まれた国とは随分と違うけど -- アベル 2012-07-16 (月) 22:39:38
      • ははははは!(高笑いをして)上の連中を『脂ぎった爺さん方』か、そりゃいい。
        そりゃあな。神殿騎士団の連中に徴発されてロクな物資が残っとらん。コーヒーともなればお前の私物だろうさ。
        (荒野の夜は冷える。風邪なんてつまらんものをひくなよ、とアベルに伝えるとコーヒーで体を温めた)
        ボーの爺さんか、あの人にゃ俺も頭が上がらんからなぁ。(苦笑いを浮かべて)
        そうか……戦場の空気は一種独特なものだ。慣れておくにこしたことはない。 -- ヨゼフ 2012-07-16 (月) 22:53:23
      • 少なくとも、スルターン・タービルのオッサンの方が、ぐっと女にモテそうだとは思うよ(あの人剣はからきしだけど、と)
        なんと言うか、戦おうって仲間から物資を搾り出してどうするんだかね 3+1も2+2も、結局和の中の数字は変わらないってのに(徴発の様子は見ているので、呆れたように)
        いざ之、本気の戦争って事になったら、自分で自分の味方を殺して、自分を危なくする事になるとおもうんだけどなぁ……(ずず……とコーヒーを啜る 目を細め、馬鹿馬鹿しい、と)
        (しかし、迷惑を蒙っている当人であるヨゼフが、不平よりもまずこちらを気遣ってくれた 少しばつが悪そうに眉を下げ、てれたように笑った)隊長は大人だね(ありがと、とはにかんだ)
        ひひひ、時々ボー爺さんにも叱られてるよね お前はもっと上手く生きろって あの爺さんからすれば、隊長もまだまだ子供なのかも?(ニヤニヤ笑いながら机に目をやる)
        (戦線の地図だ 少し眺めてから、)ねえ、俺達がこう動いたじゃん?西へ対抗するために(机に尻を乗せ、トントンと何箇所か指で叩く)
        ガルガの門は兵が厚いし、ウラスエは山が険しいとして、じゃあ、此処と此処……例えば、少数でも山越えされたら、帝国に後ろを取られる? -- アベル 2012-07-16 (月) 23:19:05
      • スルトの奴はモテるだろうさ。モテるだけだろうさ。モテる以外になんかあんのかあいつ……(ぶつぶつと)
        だよなー! だよなー!? 少なくとも仲間内でやってねーで敵から糧秣奪うくらいの覚悟は見せろよなー!
        バァッカバカしい。(フス、と荒い鼻息)あんなのと轡を並べて戦わなきゃならんのだからやっとれんわ。
        ははは、そりゃ大人だからな。(あるいは、鸚鵡返しに含みを持たせて)
        そうだぞ、この前なんかいつまでフラフラしとるんだ! 結婚の一つでもしてワシを安心させんか、ってなぁ……お前は俺の親父かってんだよ。
        (部下から子供扱いというか、息子扱いされていることがやや気恥ずかしい様子で)
        ……お前、面白いことを考えるな。そうだな…戦闘単位を保ったまま山越えなんて器用な真似ができるならな。 -- ヨゼフ 2012-07-17 (火) 00:06:09
      • えー、でも、男にも気を回せるし、仲立ち上手いよあの人 こないだキャラメル貰ったし(餌付けされた)って、なんか、隊長殿のひがみ?ひひひ
        折角捕虜を捕まえに行ってるんだし、ついでに兵糧部隊を……んん?でも、そうすると今後の西ローディアとの国交が悪く?面倒臭いな、大人って(肩をすくめる)
        俺だったらもっとこう、名乗りあってる横から突撃とか、本部隊より糧秣部隊から攻めるけどなぁ……名誉を重んじるって大変だね、隊長殿?
        ひひひ、で、いつ結婚するの?知ってるんだぜー?結構国境の町じゃあ隊長に黄色い声投げてる女の子が居るって(からかいながら目を細め)どんな子が好みなの?ん?
        器用な真似、か……(コーヒーで唇を湿らせてから、ぺろりと唇を舐め、真剣な目をする)俺が帝国で、あとの国交を考えないなら…
        こっちで使ってる、馬力と突進力のある大型馬じゃなくて、小型の小回りが利く、スタミナのある馬を使う 荷物は跳梁待ちじゃなくて現地調達 確か、此処と此処に村があるだろ?(少し考え、)国境近くはもともと国属意識が低い 金を払うか脅すかすれば、食料は多分調達できる
        ……ローディアンの突進力は山じゃ役に立たないから、まず、山越えする意識が無いだろうし 結構穴場なんじゃない、この進路(そこまで言って、答えあわせを待つ生徒のような目でヨゼフを見る) -- アベル 2012-07-17 (火) 00:29:58
      • 誰がモテない独身男の僻みだバカモン!(誰もそこまで言っていないのに、怒ってみせた)
        まぁな……相手の輜重兵を襲えば手っ取り早く戦力を奪えるが、今回は捕虜を分捕りあうというつまらん目的の戦争だ。そうもいかんよ。
        ああ、うん、そりゃあな……(口をへの字に曲げて)…首都の歌姫にコナかけとるが、全く相手にされとらんのだ…
        好みで言えば気立てがよく、夫を立て、歌が上手ければ文句なしだが。(理想は高いヨゼフだった)
        む………(広げた地図の上に視線を走らせる。アベルの言うことを聞き、目を細める)
        つまり山に足場を作れば割と簡単に山越えができると……? ふーむ……一理あるな…
        (口の端を持ち上げて)お前、冒険者でも武芸者でもなくて本当は軍師希望か?
        十分考えられるルートだ。そしてやるだけの価値がある。今後、上に進言しておこう。
        (肩を竦めて苦笑する)お前の言う通りに攻められたら首都までもたん。 -- ヨゼフ 2012-07-17 (火) 00:48:45
      • 声が大きくなるのは、図星の証拠ーってね ひひひ(首を竦めて怯えて見せながら、楽しそうに笑う またアベルとじゃれてる、と見回りの兵が外で肩をすくめた)
        どうせ終わったらまたなぁなぁでやり取りするんだし、大人しく同盟でも組めば良いものを やっぱり、上が下の状況を知らなきゃどうしようもない、か……
        うん、多分それ、誰も文句言わないよね?またボー爺さんに叱られるよ?その歳でえり好みできるか!って ひひひひ
        そう言う事 もちろん、馬鹿ばっかりじゃないだろうし、それなりに手は打ってるだろうけど ……正直、今回の戦を見てると、緩んでる気がするんだよね 俺だって、ろくに証明なしで関所通ったしさ
        ん?(笑みと共にの質問に目を瞬かせて 其れからにやっと笑う、冗談めかして)いーや、一国の長を目指してる なんてね?(ひひひ、といつものように笑った)
        ああ、之で良い対応が出来たら、隊長の手柄にして良いぜ(目を細めて笑ってから、コーヒーを飲み干して)この戦が終わったら、また他の所見てまわるかもしれないしね 俺は
        (机から尻を離し、目を細める)次の戦じゃ、隊長の敵になるかも?ふっふっふ、腕がよくって頭もまわる俺を敵に回したらこわいぞー? -- アベル 2012-07-17 (火) 01:08:00
      • 自分の最も痛いところをこーんなガキに突かれたという事実は認めがたいもんだなぁ!
        上にとっちゃな。下なんて多少削れても痛くないただの数値なんだよ。
        あわわわ、ボーの爺さんに今の話はやめてくれよ!? 流石にこれ以上小言が増えたら白髪が広がっちまう。
        一国の長だぁ? こいつめ、言うよなぁ……全く。(冗談と思ったのかさして気にすることもなく)
        そうだな、冷や飯食ってる俺と中隊にとって有益な情報になるかも知れないしなー。(腕組みをして首肯し)
        バカモン。俺だってまだまだ戦場じゃヒヨッコのお前にゃ負けん。ま……手強くはあるだろうが、な。 -- ヨゼフ 2012-07-17 (火) 01:33:17
      • 小さな針でも、急所を刺されれば痛いものさ(ピーププーと口笛吹きつつ)
        違うよ……少なくとも、俺の知る王は、そんな考えじゃなかった(その声は、いつも明るい剣士にしては酷く弱い 蝋燭の光の加減で、髪に隠れた顔は影になった)
        ん?ふふ、言わない言わない、白髪を通り越して禿げられたら目も当てられないし?(あげた顔はいつもの笑顔 からかう口元にギザっ歯)
        夢は大きく持つべきだろ?ひひひ(冗談めかして返す そして、天幕の出入り口に歩き出した)数ヶ月世話になったんだ、何か置き土産位したいしね よかったら使ってよ、今の考え
        ひひひ、ピヨピヨ鳴いてる嘴だって、急所に当たれば痛いもんだよ?なーんて(振り返る 首を傾げるようにして笑い)お休みなさい、ヨゼフ隊長 無理しないでね
        (笑顔は優しく 労いは心をこめて 出ていく姿 見張りの兵に声を掛ける声 足音も遠ざかって、残ったのはコーヒー1杯) -- アベル 2012-07-17 (火) 01:57:53
      • アベル、お前っちゅう奴は……(はぁ、と溜息をつき)
        ………ああ、『本当の王』ならそんなことは言わないだろうさ。
        (相手の顔を見てやらないように、背を向けた)
        バカモン、誰がハゲるか。このまま白髪と一生付き合っていってやる。
        ……ああ、おやすみアベル。『またな』。
        (去っていく足音。クク、と喉の奥で笑ってこの年でできた友人を見送るのだった) -- ヨゼフ 2012-07-17 (火) 02:23:28
      • (その後数日して、ある戦闘の途中 竜害に見舞われる東ローディア)
        (その際に剣士は行方が知れなくなってしまう 隊員の話によると、亜人の剣士に勝利した後に竜に追われ、散り散りになってそれきり……) -- アベル 2012-07-17 (火) 02:26:28
  • 黄金暦223年 1月
    • (イエローシールド中隊駐屯地に、見慣れない豪奢なフルプレートの集団があらわれる)
      (同盟国である神国の神殿騎士団だ)
      (隊長格とおぼしき若造が、偉そうにやってくる)
      おい、お前たち。隊長はいるか。いるならさっさと出せ -- カルロ 2012-07-15 (日) 22:47:22
      • 「は……お待ちください。ヨゼフ中隊長、神国アルメナの方が……」 -- 黄盾隊員 2012-07-15 (日) 22:54:17
      • (テントの中から現れ、東ローディア軍隊式の敬礼をする)
        俺が……じゃなかった。(咳払いを一つ)私が神聖ローディア共和国軍イエローシールド中隊の隊長、ヨゼフ・イブラヒムであります。
        我々に何か御用でしょうか。(ごく丁寧に、非礼がないよう振る舞い) -- ヨゼフ 2012-07-15 (日) 22:56:54
      • 大儀である。ヨゼフ隊長。簡単に要件を伝える
        我々の部隊は先ほどまで前線で交戦していたのだが、思いのほか激しく敵の部隊の抵抗にあい、後退したところだ
        貴殿の部隊の物資を徴発したい。よろしいか?
        (ようするに敗走して物資が底を尽きたから分けろといっているのだ。厚顔無恥かつ傲岸不遜極まりない物言いである) -- カルロ 2012-07-15 (日) 23:01:31
      • は………(流石にこの物言いと提案には固まるヨゼフだった)
        少々お待ちください。ザイードォ! ザイード・アル・アーゼフ輜重兵!!(大声で輜重兵を呼びつけ)

        (二人でこそこそと内緒話をした)

        (戻ってきて)は、我が中隊にも糧秣や武器の予備が少なく、そちらにお渡しできる分が…
        (こめかみの辺りをガリガリと掻きながら木の板に墨で文字を書き、見せる)
        ……こんなもんでどうでしょうか? 少ないですかね? -- ヨゼフ 2012-07-15 (日) 23:13:08
      • ……(試算書を見せられ、三目を細めて眉を顰めた後、溜息をついてから言葉を続ける)
        ヨゼフ中隊長。我々がどこに所属している部隊なのかわかるっているな?
        (意味深にそう呟く) -- カルロ 2012-07-15 (日) 23:23:24
      • ……は…神国アルメナの神殿騎士団であります………(暑くもないのに汗をだらだらと流して)
        (木の板にガリガリと×印をつけ、かなり無理をした試算を書き込む)
        こ、これでいかがでしょうか……?(ヒクついた顔で木の板を差し出す) -- ヨゼフ 2012-07-15 (日) 23:31:28
      • ……(再びそこに書かれた数字をみて、溜息をつくが、今度は愛想よく笑い)
        わかっているなら良いんだ。それじゃあ準備の方を頼むよヨゼフ隊長
        安心したまえ、君達がたとえ補給が途絶えて敗走しても、我々は祝福されたこの身体でそれ以上に戦うことができる
        どちらが戦場に長くのこったほうが得なのか……誰にでもわかることだ
        それじゃあこの駐屯地も少しつかわせてもらうぞ。宿舎を少しあけてくれたまえ。では、私は準備をすすめる。頼んだぞ
        (そういって踵を返し、自分の部下たちの元へと帰っていく。最後まで無礼極まりない態度で) -- カルロ 2012-07-15 (日) 23:38:18
      • は、はい………(一気に老け込んだ顔)
        ……ザイード輜重兵。今日から飯は軽く飢える程度に少なくなるな……
        武器は残ったものを再分配、場合によっては戦死扱いにして老いた駱駝を食わせちまえ。 -- ヨゼフ 2012-07-15 (日) 23:47:15
      • 「はっ………しかしこれでよかったのでしょうか、中隊長殿…」 -- 黄盾隊員 2012-07-15 (日) 23:47:38
      • (ザイード輜重兵の両肩に手を置き)良いわけねぇだろ………?
        (かなり味のある表情でそう言ったものの、やり返すアテなどあるわけもなく)
        (この十数分でどっと老け込んだヨゼフは宿舎のほうへとふらふらと歩いていったそうな) -- ヨゼフ 2012-07-15 (日) 23:48:49
  • ヨゼフ・イブラヒム中隊長はおられるかな(駐屯地の入り口へ砂の荒地を静かにらくだで入る男がいる
    見張りに話しかけるその馬上の男は外套のフードを外し切りそろえた白い髪と髭を、巌と思わせる顔を向ける) -- ブレストン 2012-07-11 (水) 21:11:34
    • ブレストン将軍。(テントから出てきて恭しく一礼をし)暑い中、大変でしたでしょう。
      今、水を用意させます。それと……随分とお久しぶりです。(ふ、と柔らかく微笑んで) -- ヨゼフ 2012-07-11 (水) 21:21:40
      • イブラヒム隊長、変わりないようだな(らくだから降りて頷き様子を確認すれば)
        以前の東西ローディア国境線沿いの戦い以来か…あの時より白髪が増えたように見える
        (と、いかにも将軍と兵との型通りの挨拶を交わした後…ヨゼフに近寄り両肩へ自身の両手を置いた) 
         
        フ、ハハハハ!まだまだ苦労が耐えぬようだなヨゼフ!ん?そろそろ皺が入ってくる頃合か?
        元気そうだなヨゼフ。椅子で肥える商人に使い潰されていないようで安心したぞ。
        (以前から神聖ローディアの兵の中でも取り分け悪く言えば愚直、よく言えば今でも尚昔の騎士である者ら…ヨゼフ率いる黄色中隊をアイザックは好んでいた
        砂漠の不毛な大地にあってかつ輝きを失わない心、強かな強さを良しとし
        それら古い慣習や血を嫌い、妬み傀儡とする貴族らを疎ましく思う気持ちが彼らへある種の共感を感じていたのかもしれない) -- ブレストン 2012-07-11 (水) 21:36:47
      • ……ふふ。(肩に手を置かれると二人とも笑い出して)はははは! そりゃあ退屈な国境警備ですからな!
        ボルジアの手の者からの嫌がらせなんて日常茶飯事ですよ。ま……ちっとロマンスグレーになってきましたがね。
        (真っ白になった頭をポンと叩いて共に笑う)
        (身長180も半ばに到達するヨゼフが見上げるその巨躯、そして決闘候と呼ばれた男の鋭い眼光)
        (それがヨゼフが尊敬する神聖ローディア共和国軍元鋼虎中隊将軍アイザック・ブレストンという男であった)
        奥方とご子息は元気でしょうか? 長女はちゃんと奥方に似たのでしょうな?
        (軽口を叩いて部下が持ってきた、動物の胃袋をなめした水筒を渡す) -- ヨゼフ 2012-07-11 (水) 21:49:07
      • あいつめ、あの年から娘の頑固さは私譲りと言っておるよ(すまんな、と水を受け取り口を湿らせる)
        (似たようなもの同士が会えばお堅い姿も、貴族と馴れ合う必要最低限の礼儀も不要だった)
        (正しく義しとあるが国からは鼻つまみ者…それが自身とヨゼフ・イブラヒムという武官の男)
         
        その退屈な国境警備も変わるとのことだそうだが…聞いておるかヨゼフ。此度はこの件で来た
        この前ボルジアの手の者が来てな、また東西ローディアの戦争が近いと抜け抜けと言いおったよ
        金と権力には貪欲な首都の連中が考えそうなことだ。まったくそれに乗る連合王国の貴族も貴族とは思わんかね -- ブレストン 2012-07-11 (水) 22:07:28
      • それはそれは。男やもめが長いとそういう話も羨ましく聞こえるもんです。

        ……ええ。また経済戦争ですか……ったく、役人から今度の戦争では先鋒を務めろと無茶を言われましたよ。
        誰も先鋒を務めない弱卒の軍ならともかく、今更我々が一番槍を取ったところで非難囂々が眼に見える。
        上は金のためなら前線に出る兵士の命は多少削れても良い塩梅と考えているのでしょう。
        もっとも、削られるほうはたまったものではない。 -- ヨゼフ 2012-07-11 (水) 22:25:15
      • 貴族の嫡男のお披露目会が実情……そんなものよ。前線の兵が削れてもそれらしいものとしか見ておらん
        我々が戦う間に貴族連中は東西合間見えて仲良く食と酒を囲んでおるわ…
        やつの弁ではそう遠くない内に始まるだろう。ボルジアの子の指南役を頼まれたわ…まったく子守なぞ頼みおってからに
        さてそれでだが黄盾中隊。練度が充分なのは兵の顔を見ればわかる、いつでも戦が起きても戦えるという顔だ。
        だがいかんな、兵士はいつでも戦えるものでありいつでも休めるものでないとな。休めるとき休むなぞ敵兵が隙を作るマヌケでなければできんわ
        (そうだろう?と同意を求めるように白歯を見せて笑うと駐屯地入り口に荷馬車が数台入ってくる)
         
        さぁここの今は文官の身にあるアイザック・ブレストン。近い戦で再び決闘候としてその名を掲げる時となる!その前祝いを黄盾中隊に共にしていただきたい!
        (下ろされたその荷馬車の積荷は全て連合王国産の酒という酒が詰まっており…) -- ブレストン 2012-07-11 (水) 22:53:39
      • やれやれですな。(肩を竦めて)それで死なされるほうは浮かばれん。
        それが本当であれば貴族尊崇の念を新たにしなきゃならんですなぁ。(遠慮なく貴族への嫌味も交えて)
        ボルジアの息子……確かジョン・ボルジアとかいう盆暗ですか。なに、ブレストン将軍の下で気合を入れれば使い物になるでしょう。
        ……まぁ、おいそれと鞭を入れるわけにもいかんのが『貴族の息子』というヤツでしょうが。
        ええ、イエローシールド中隊は今も訓練を続けておりますから。と、言われますと……?

        ひょう!(両手を広げて部下たちに声をかけ)おうお前ら! 決闘候アイザック・ブレストン将軍の戦場復帰祝いだそうだ!!
        連合王国の美味い酒を飲ませてもらえるそうだぞ、集合だ!! -- ヨゼフ 2012-07-11 (水) 23:19:20
      • (その掛け声と共に隊員たちが集まってくる)
        「「「ひゃあ! アイザック・ブレストン将軍ばんざーい!!」」」 -- 黄盾隊員 2012-07-11 (水) 23:20:19
      • ついでだ、決闘侯ブレストン将軍に酒で挑みたい奴はいるか!? -- ヨゼフ 2012-07-11 (水) 23:20:52
      • (その言葉には流石に気圧される隊員たちであった) -- 黄盾隊員 2012-07-11 (水) 23:21:09
      • ハッハッハ!さぁどうだ?ワシと一騎打ちといざ行かんとするものはおらぬか?
        ならば中隊一丸となって掛かってくるが良い!黄盾中隊の相手いざ仕ろうではないか!(酒が行き渡れば杯を掲げ声を上げて音頭をとった。突然の酒宴、それはまた戦にも似ていて…) -- ブレストン 2012-07-11 (水) 23:23:30
  • うぉっほん 訓練には精を出しているのかね? (豪華なコートに身を包んだ男偉そうに話しかけてくる
    男はここ、東ローディアで最も影響力を持つ豪商にして貴族、かのボルジアの手の者だ) -- 役人 2012-07-08 (日) 23:58:10
    • (アベルとの戦闘訓練が終わってから半刻という辺りだろうか)
      (話しかけられると厳つい顔にごくごく真面目な表情を貼り付け)
      はっ! 東西ローディアの国境警備である我がイエローシールド中隊は
      何時如何なる事態にも対応できるよう日々研鑽を続けております!
      (ボルジアの手の者が接触してくることはそう珍しいことではない。何せ、東ローディアで一番の貴族なのだ)
      (その度にヨゼフの白髪が増えている、というタチの悪い冗談も隊の中で横行している) -- ヨゼフ 2012-07-09 (月) 00:03:35
      • うむ、貴官ら優秀なる我が王国の兵士は、常にその腕を磨いていなくてはな なんせこの砦も、その鎧も
        全ては我がボルジアの金で作らているのだからね!(男の顔はニヤケ面が張り付いたかのように 常に相手を見下しているような顔をしていた もちろん、それは見下せる相手の前でだけなのだろう)
        近々西へ出兵する予定もある、それにだ 我が偉大なる閣下は東の様子を気にしておられる・・・ あの東の、野蛮な蛮族共が不穏な動きをしているのだ -- 役人 2012-07-09 (月) 00:09:18
      • はっ! 赫奕たる武功を挙げ、その恩義に報いることこそ神聖ローディア共和国軍の誉れであると考えております!
        (不快感を表に出すことはしない。人の上に立つ人間として、その面構えにも中隊200名の命が掛かっているのだから)
        東のバルバランド協定連盟のことでしょうか? 確かにあそこが西ローディアに加担した場合にはかなり手強いでしょうが…
        しかし我々、神聖ローディア共和国軍兵士一同で国益と人民を守り、
        そして必ずや敵を打ち破ることでしょう!(刀剣の鞘で地面を叩くと、中隊員が足並みを揃えて縦隊を作る) -- ヨゼフ 2012-07-09 (月) 00:21:21
      • 「「「神聖ローディア共和国の誇りにかけて!!」」」
        (それは総勢200名でのおべっかに近い茶番だった。しかし同時に軍人として答えて当然の責務でもある) -- 黄盾隊員 2012-07-09 (月) 00:22:23
      • フンッ(そんなヨゼフの腹の内を理解してか 男は不快そうな顔を向ける)
        知らんのか? 大爛が兵を集めているという噂を? まったく不勉強! そんな事で、国民を守れますか!?
        君たちの中隊には、大爛との戦争との暁には、先鋒の名誉を与えるつもりであったのですが・・・
        これは他に回す方がよさそうですかな?ヨゼフ・イブラヒム中隊長殿?(男はいやらしく笑う なんと恐ろしい これは進むも地獄、退くも地獄の問答なのである!) -- 役人 2012-07-09 (月) 00:30:07
      • (大爛帝国が兵を集めている。それだけで東ローディアにとって一大事とも言える懸案事項ではあるが―)
        はっ! 申し訳ありません! 辺境暮らしが長く、察することができませんでした!!
        ……先鋒の名誉、ですか…(流石にヨゼフの顔色が変わる)
        (これを断れば冷や飯を食わされている立場のイエローシールド中隊はボルジアの胸一つで解散・他隊への併合もあり得る)
        (その結果、外様の隊員たちが辿る結末を考えれば先陣を切る危険と天秤にかけても釣り合う、嫌らしい問いだ)
        (10秒ほど固まっていたが、考えを纏め直し)
        はっ! イエローシールド中隊一同、大爛帝国との戦争が起こった場合、先陣を切らせていただきます!!
        (そう、答えるしかなかった。不名誉の末路と名誉の戦死、揺れる天秤は苦しい答えを強要する)
        (後ろで縦隊を組んでいる部下一人一人の顔が思い浮かぶ。いや、それ以上にヨゼフを苛んだのは)
        (「こんな情けないツラ、アベルには見せられないな」というシンプルな思考だった) -- ヨゼフ 2012-07-09 (月) 00:40:13
      • うぅうん? どうしたのかね、ヨゼフ殿 顔色が・・・ おや
        そうかそうか、流石は神聖ローディアの、その名も高きイエローシールド! 閣下の覚えも良くなることであろうなぁ 貴公らの目付けの私も鼻が高いと言うものっ!
        それはそうと 貴公達にはすぐにかかってもらいたい仕事がある
        ボルジア閣下が来週祝宴を開くのでな 近隣の村々から直ぐに豚を50頭集めて貰いたい 丁度開いているのが貴公らしかいなくてな
        金はもう用意してあるから心配はしなくてもよいぞっ それではっ我らが神聖ローディアの為にっ! -- 役人 2012-07-09 (月) 00:49:31
      • (「分かってて顔色なんぞ聞いてやがるな」とは思ったものの、真摯に応対するしか切り抜ける道はなく)
        (敬礼を返し)はっ! 先鋒の誉れ、ありがたく頂戴いたします!
        (その結果、何人死ぬことになったとしても――拒否することはできない)
        了解しました、それではすぐに任務に当たらせてもらいます!(敬礼のまま役人を見送り)

        (見送り)

        (見送ったんだってば)

        かぁぁぁ!!(突然奇声を上げ)何が豚50頭の買い付けだ、そんなの召使にやらせとけぇ!! -- ヨゼフ 2012-07-09 (月) 00:56:54
      • 「ちゅ、中隊長殿落ち着いてください!」「乱心、ヨゼフ中隊長乱心ーッ」
        「すぐに輜重兵に豚の買い付けに当たらせます、ヨゼフ中隊長はどうか木陰でお休みを……」
        「ま、また白髪が増えるなありゃあ……」「先陣かぁ…娘が生まれたばっかなんだけどなぁ……」 -- 黄盾隊員 2012-07-09 (月) 00:58:35
      • 俺ぇ、頭痛くなってきた……輜重兵ザイード・アル・アーゼフを中心に豚の買い付けを頼む…
        (ふらふらとした足取りで訓練場を後にするヨゼフ。その後姿をあるいは同情で、あるいは諦観と共に見送る中隊員たちだった) -- ヨゼフ 2012-07-09 (月) 01:00:46
  • (時折訓練に顔を出すようになった旅人 見ようによっては無作法とも取れるが、隊員にも評判は悪くないようだ)
    (今日は、対一の剣術訓練 異国の太刀筋を持つ剣士は、なんと、腕自慢の隊員を二人抜きしていた 片手と両手を持ち替えるバスタードソードのトリッキーな動きに、対戦相手は手を焼いているようだ) -- アベル 2012-07-08 (日) 23:06:24
    • それまでだ!(高らかに声を上げて)お前ら相手じゃアベルには勝てんな。
      気迫、技術、そして戦闘にかける姿勢について学ぶところは多いはずだ。皆、見習うように!
      どうだ? アベル。(腰に帯びた剣に手を掛けて)俺と戦ってみるか? -- ヨゼフ 2012-07-08 (日) 23:19:20
      • (ヨゼフの声と同時、切っ先が隊員の眼前にぴたりと止まった 細腕、体格にも恵まれているように見えないが、長年の鍛錬が垣間見える)
        ひひひ、俺もまだまだだけどね 師匠には片手であしらわれてたよ(隊員に手を貸して立ち上がらせてから、ヨゼフの申し出に目を瞬かせ)
        そりゃあいい!(ぎぃっと口の端をあげればギザっ歯が覗く 狼が歯を剥く様な笑み)隊長さんとはいつか宜しくしたかったんだ
        (羽織っていたマントを脱ぐ 首を軽くならしてから剣を肩に乗せる)勝った方が今夜奢りね?(そこは子供のような笑み) -- アベル 2012-07-08 (日) 23:39:12
      • (アベルの年季の入った技に引き換え、名乗りを上げてからの戦いが主流である東ローディアの正規軍――)
        (長年の経済戦争もありその覇気は現役冒険者であるアベルに及ぶべくもないというのが実情だった)
        そうか、俺もお前と一度戦ってみたかったんだ。(同じく白い歯を見せて攻撃的に笑う)よろしく頼む。
        (同じくマントを脱ぐと剣を抜き放ち)そりゃ結構!!(一気にアベルに向けて駆け)
        せっ!(先ずは太腿を狙った一突き。ヨゼフの戦法の最大の特徴がこの鋭い刺突だった) -- ヨゼフ 2012-07-08 (日) 23:53:45
      • 「おお……あのやたら腕っ節の立つアベルと中隊長殿の一対一だ!」
        「しかしさすがのアベルも中隊長殿には敵うまい」
        「いや、現役で冒険者をしているアベルが有利だと俺は見たな」
        (皆それぞれ好き勝手に予想しながら、二人の戦いに歓声を上げる。今日も東ローディアは暑い) -- 黄盾隊員 2012-07-08 (日) 23:55:41
      • こちらこそ!ひひひ、さぁ、行くぜエッ!!(接近行動は同時だった ヨゼフの突きに反応した剣は、肩から跳ね上がってそして、急降下する)
        (幕を落とすように突きを喰らい落とす片手持ちの剣 散る火花の向こう、視線が合う)
        まずは小手調べ?ひひひ、そんなやってると……(最大の特徴ゆえ、よく見られていたようだ 最初の一撃を落した剣士は一歩引き、同時にぐるりと回すバスタードソード)
        飲み込んじまうぜぇっ!(ディフレクトからの反動を使った切りかかり 打ち寄せる波のように滑らかに!)白波斬り!! -- アベル 2012-07-09 (月) 00:13:10
      • (突きを外されるとニヤリと笑う。この若者の太刀筋には遠慮も迷いも躊躇いもない)
        まるでローディアの伝承にある星明りの剣(ナイル・アル・セイフ)だ。(白波斬りを寸前で回避し)
        だが俺の剣とて星だ!!(目の前の若さに飲み込まれまいと抗う、老熟した動き――剣を持つ右手がサッと引かれる)
        粒星剣(りゅうせいけん)!!(高速の連続突きがアベルに襲い掛かる) -- ヨゼフ 2012-07-09 (月) 00:30:44
      • ナイル、アー…?(異国の言葉に目を瞬かせながら、しかし踏み込む足は力強く 獲った、と思った、しかし)
        よけた!俺が波なら、そっちは木の葉?くっ(足運び、体捌き ヨゼフの動きは、厳しい騎士とは思えぬほどに柔らかく)
        (隊員達が歓声を挙げる 喜びだけではなく、誇りをこめて 之が、俺たちが従う隊長だと)まだ、まだぁっ!(しかし、その中で一人、踏み込む剣士の気迫)
        (その瞬間であった 視界に煌く星の海が見えた それが剣閃と気付くよりも先に)綺麗…(思わず見とれてしまった 否、見とれていなくても、交わしきれなかっただろう) -- アベル 2012-07-09 (月) 00:40:23
      • ナイル・アル・セイフ。(剣戟の合間にも問答は続く)共通交易語で「星明りの剣」という意味だよ。
        ははは! 枯れ葉かも知れんがなぁ!(心から愉快そうに笑う。訓練でこの必殺剣を使わせた者は中隊内にはいなかった)
        ここまでだな。(突きの手を止める、所謂寸止め)ありがとうアベル、良い戦いだった。
        白波斬りだったか?(真剣そのものという表情のまま切っ先を下げ)俺の剣の反動を使うとはしなやかで良い剣だ……
        だが。(悪戯に成功した子供のように笑い)お前のおーごりっと! いやはや、今日は美味い酒が飲めそうだ!
        (切っ先で地面を削りながら三歩下がり)まだやるか若いの? -- ヨゼフ 2012-07-09 (月) 00:46:45
      • 星明かりね、そんな可愛らしい光じゃないぜ 俺の剣は昇る朝日のように!…とか、言いたかったんだけどー……
        (気付けば、踏み込んだ姿勢のまま一歩も動けなかった 肩、腿、腰、首元 衣服がほつれ、遅れて、前髪が数筋落ちた 眼前に止まった切っ先に冷や汗)
        隊員さんの仇、取られちまったな(悔しそうに言って、べ、と舌を出した)次は負けないからな、隊長さん!
        俺は力がないからね、ああいう剣が基本でー……って、あーっ!?そう言う事言うー!?ここはほら、『良いものみせてもらったから、奢ってやるよ(キリッ☆』とかだろ、大人なんだからーっ!
        (三歩退く相手に四歩近づいて詰め寄ってから、一歩引いて、腰に手を当てた)だけど負けは認める!……た、高いのは勘弁してね?(財布を気にした!) -- アベル 2012-07-09 (月) 00:59:24
      • おお、おお。またかかってきたまえ若者よ!(ニカッと笑って剣を掲げる)
        (イエローシールド中隊が皆、一様にヨゼフの名を呼ぶ。歓声の渦の中心にいたのはヨゼフとアベル)
        いやー、俺ってば毎日酒飲むからさ。(ひらひらと両手を振って)酒代も馬鹿にならないんだよねー。
        ははは、まぁそれは酒場に着いてからだ!(アベルの背中をぽんぽんと叩いて高笑い)
        仇は取ったぞスルターン・ターリブ! ターヒル・ミゾバーン!(そのまま上機嫌に負けた隊員たちの肩に手を回した) -- ヨゼフ 2012-07-09 (月) 01:13:11
      • くっそー、あの背中蹴り飛ばしてやろうかー……っとと、(胡乱な事を考えてると、他の隊員が肩を組んで来た)
        お前にゃ奢んないからな!奢っても三日後百倍だかんな!(軽口を叩き合ううちに笑顔に戻り)
        (部隊に溶け込んだ剣士はそうして、また黄色い盾の内で明るく夜を過ごしたのだった) -- アベル 2012-07-09 (月) 01:19:04
  • (今日も今日とて日が落ちる前に駐屯地近くの村の酒場で飲んでいる国境警備隊である)
    (しかし、その日はいつもよりも人が多かった 隊外の有志を募っての少し大きな定期警戒が終わった日だったのだ)
    よーぉ、隊長さん!(隊員に囲まれる中、ヨゼフに声を掛ける者が居た 有志の旅人、赤毛にギザっ歯が印象的だ)お疲れさん、一杯酌を受けてもらえるかい! -- アベル 2012-07-06 (金) 00:08:41
    • おお、アベルか。どうだ定期警戒は?(にかっと笑ってコップを差し出して)退屈だったろう?
      最近はきな臭い噂も聞くがな。それでも今のところは平和、正規軍とは言っても気ままも良いところだ。
      それでも俺が若い頃は剣林弾雨を駆け抜けてだなぁ……(顎を撫でながら遠い眼をして) -- ヨゼフ 2012-07-06 (金) 00:16:10
      • 「おいアベル、ヨゼフ中隊長の若い頃の話は話半分で聞き流しとけよ。長いぜぇー」
        (どっと周囲に笑いが起き、ヨゼフは少し怒ったように左手を挙げて見せた) -- 黄盾隊員 2012-07-06 (金) 00:17:31
      • 力が余って仕方ねえよ、隊長さん(からからと笑いながら剣士はヨゼフに酌をする 既に満たされた自分の器を掲げて見せ)
        その平和を守ってる国境の功労者達に乾杯!(元気よく声を張れば、隊員達は唱和を返す そんな感じで、結構隊には溶け込んでる流れ者だ ヨゼフの隣に座る)
        ひひひ、それっ位じゃなきゃ隊長にはなれないよなぁ(まぁまぁと笑って宥めて)でも、実際(声のトーンを落す ヨゼフに)
        どうなんスか、色々不穏な噂は聞くけど 国境は特に敏感でしょ?いつも国境を見てる身としては、何か変化は見えた? -- アベル 2012-07-06 (金) 00:22:31
      • おっとっと。(酌を受けてから相手の器を見て)次は奢らせろよな。
        おう、乾杯!(ヨゼフ自身も唱和に加わり、杯の中を半分ほど飲む)
        おうとも。それをこいつらと来たら年寄りの長話だと言ってくれる。(隣に座るアベルの声のトーンが落ちると)
        ……ああ。恐らくだが近々、戦争が起きるな。(テーブルに肘かけて)ここの所、東西ローディアの経済が焦げ付いてるだろ?
        上の馬鹿野郎どもは経済が行き詰るとすぐに戦争を起こす。東西でどれだけ血が流れるかも知らずに、だ。
        問題は大爛帝国だ。あの大国の胸一つで経済戦争になるも調停も思いのままだ。
        (ふぅ、と溜息をつき)光帯を巻いて生まれてきた皇帝(ヤツ)の考えることなんざ分からんがな。 -- ヨゼフ 2012-07-06 (金) 00:34:36
      • (アベルとヨゼフの会話を聞いてか聞かずか、二人を置き去りにして喧騒は広がっていく) -- 黄盾隊員 2012-07-06 (金) 00:36:16
      • ひひひ、こうしておけば、二杯は付き合ってくれるだろう?隊長さん(歯を覗かせて笑ってみせる 剣の腕は見せる機会がなかったが、酷く人懐こい)
        やっぱり 俺も実は、その噂を聞いてきたんだ 見ての通り、剣で身を立ててるんでね、血の臭いには敏感なのさ
        (ミードを口に含み、呑む 舌で唇を湿らせるまでの沈黙を置いてから)どこの国もそうさ 実際、手っ取り早く金が動く
        因縁吹っかけて来た相手の都合で治められる戦争、となれば、笑っても居られないだろうね、隊長としては
        (目を細める その時は、剣士とはまた違う表情を見せた)この隊も練度は高い でも、隊長には悪いけど……張り詰めた物が無い(試すような視線を送る)
        実際戦争になったらー……どう思う? -- アベル 2012-07-06 (金) 00:43:27
      • お、意外と考えてるな若者。(はははと笑って)俺にもお前みたいな子供がいたら楽しかったろうになぁ。
        (同じくミードを口に含む。戦争の話をしながら飲む酒は、どこか苦味を感じた)
        そうか、アベルは武芸者だったのか。道理で精悍な目つきをしている。(次の言葉を言いたくないのか相手のことを一度褒めて)
        ……で、さっきの質問の答えだが。(コップを置くとヨゼフの眼差しは戦士のそれへと変わっていた)
        あいつらのケツ引っ叩いてマジに戦わせるだけだ。部下を死なせないようにな。(その言葉を告げると、ふ、と柔らかく笑って)
        お前の言う通りだ。我がイエローシールド中隊の個々人の戦闘能力は中庸、張り詰めたものがないってのも本当さ。
        だがそのために俺がいる。士気を上げ、指揮を取り、史記に乗るような大活躍で死期を遠ざける手練の手腕を見せるだけだ。 -- ヨゼフ 2012-07-06 (金) 00:55:04
      • (べろんべろんに酔っ払って)「隊長、何の話ですかぁ〜?」 -- 黄盾隊員 2012-07-06 (金) 00:55:32
      • お前らの腕前がイマイチって話をしとったんだ。バカモン。(酔った隊員の背中を思いっきり引っ叩いて) -- ヨゼフ 2012-07-06 (金) 00:56:21
      • 旅人は、気に入った相手でも一期一会、二度会えるか判らない だから、こうやって少しでも長く話したがるのさ
        (ヨゼフと同じペースで飲む酒 苦労が刻まれた男の横顔を眺め、少し笑う)戦いに生きて戦いに死ぬ、若いけど、隊長さんたちと一緒さ
        ……そっか(現実を見た上で、其れをどうにかする、どうにか出来る そう言い切る男は、確かに、敵地と鎬を削る国境を任されるだけの気概があった 柔らかな笑みに、こちらも笑みを返し)
        (何かを言おうと口を開けたところに、隊員が張り込んでくる 目を瞬かせれば、ヨゼフの突っ込み 思わず吹き出して声を挙げて笑った)
        気の良い兵隊に会ったのは久しぶりだ 隊長さんなら実際、何とか切り抜けられるだろうね
        良かったら、今度演習や訓練に混ぜてよ 暫く、東ローディアに留まるし(酒を飲み干した) -- アベル 2012-07-06 (金) 01:04:22
      • ま、俺はお前のことが気に入ったぞ、長く話すのも吝かではない。(やたら重々しく頷いて)
        そうだな点だが俺たちはただ死ぬんじゃない……俺たちの国を守るために死ぬんだ。そう考えると兵隊稼業も悪かないだろう?
        ああ、切り抜けて見せるとも。東ローディアは良い国だぞ、ここに滞在するならあちこち見て回るといい。
        歓迎するさ。その時にはビシバシしごいてやるから覚悟しろよ。(強引に相手の杯にミードを注ぎ「まぁ飲め」と) -- ヨゼフ 2012-07-06 (金) 01:18:28
      • はっ、其れは恐悦至極であります中隊長殿!(重い肯定に、生真面目な敬礼をしてみせる 我慢できなくて吹き出した)
        そこが俺みたいな流れ者と、兵隊の違いだね 踏み止まって、逃げないで、死んでも戦う 背中に守る物があるから、かぁ……
        まったく、格好良すぎるぜ……(何処か、遠く昔を思い出すような目で呟く 明るい剣士からは想像出来ないような乾いた声 しかし、ヨゼフに視線を戻せば相変わらずの軽い笑み)
        おっと、隊長さんのお勧めの場所があるんだったら先に聞いとこうかな……っと!(溢れるほどに注がれる酒に、思わず両手で受けてから)
        ははっ、そりゃ望むところだ!今回は平和で見せられなかった俺の剣を、隊長殿に評価してもらわないとね(ウィンク一つ送れば、)
        陽気で勇猛なヨゼフ隊長率いる、栄光あるイエローシールド隊に、乾杯っ!(そう言って掲げたのだった) -- アベル 2012-07-06 (金) 01:27:31
      • 乾杯!!(ヨゼフも含む全員が杯を掲げ、酒宴は更けていく)
        (時に黄金暦222年3月、今は平和な東西ローディア国境付近にある村での出来事であった) -- 黄盾隊員 2012-07-06 (金) 01:35:14
  • 黄金暦222年 1月
    • イエローシールド中隊、歩兵は装具点検! 乱れがあった者は腹筋だ! -- ヨゼフ 2012-07-03 (火) 20:51:51
      • (全員で各自に割り当てられた弓、槍、剣の点検を始める)
        (また駱駝の世話係の者は駱駝の数や状態も確認する)
        (それらも東ローディアでは騎馬代わりとして使う重要な戦闘単位だからだ) -- 黄盾隊員 2012-07-03 (火) 20:53:20
      • 各小隊は結果報告、何事もなければ………(ニカッと歯を見せて笑い)今日は飲むぞー!! -- ヨゼフ 2012-07-03 (火) 20:55:02
      • 「「「おおー!!」」」   (歓声が上がった)

        (ここは東西ローディアの国境近くの駐屯地。しかし戦時中であるならともかく、平時のこの隊というのは総じて暇なものだ)
        (たまにある賊軍の退治などを除けば、だが)
        (そして今日も夕方から中隊長であるヨゼフ・イブラヒムの提案で酒盛りが開催されることとなった) -- 黄盾隊員 2012-07-03 (火) 20:58:24
      • それじゃ手短に中隊長から開始の挨拶と行くぞ。
        みんな退屈な国境警備ご苦労! 今日は思う存分飲め!! 以上!
        (わざとらしく時計を見て「な? 手短だったろう」という体を見せてひと笑い取り)
        それじゃ……乾杯!!(果実酒の入ったグラスを掲げた) -- ヨゼフ 2012-07-03 (火) 21:05:19
      • 「乾杯!」「かんぱーい!」「乾杯乾杯っとォー!」「新年祝いの酒だー!」
        (各自それぞれ楽しそうに杯を酌み交わしていく) -- 黄盾隊員 2012-07-03 (火) 21:09:29
      • 誰か歌えよ、上手かったら一杯奢ってやるぞ。 -- ヨゼフ 2012-07-03 (火) 21:31:14
      • 「それでは一番、アルケゥ・オーキッドいきます!
        あーあー、神聖、ローディア共和国ぅ〜♪ 我らが母国ぅー!」

        「おい馬鹿アルク、誰が国歌なんぞ歌えって言ったよ!」「あはははは! しかも音っ外れだぜ!!」
        「いいぞいいぞー!」「おい、こっちツマミもうないぞー」「どうせなら歌姫連れてきてくれよなー」 -- 黄盾隊員 2012-07-03 (火) 21:34:11
      • おい、国歌の何が悪い。っていうか軍人が国歌を笑うんじゃないぞ、オイ。
        ハハハ、いいぞアルク隊員。お前の忠誠心は勲章ものだ!(歌った隊員のグラスに高価な蜂蜜酒を注ぎ)
        おい、裸踊りはやめろよフラモベ。お前の汚いモノなんぞ誰も見たかないからな。 -- ヨゼフ 2012-07-03 (火) 21:39:35
      • 「あーあー。南にある冒険者たちの街じゃ別嬪さんが多いって話なのに、こっちの男臭さったらたまんねぇぜ」
        「僻むなよキッド、愛国心があるならな」「ま〜た小隊長殿の愛国心の話でありますか」「お前……」
        「こっち蜂蜜酒(ミード)もう一杯くれぇ!」「ははは、安月給で見栄張ってるんじゃねぇぜ」「お互い様だろ」

        (皆が皆、それぞれ酒宴を楽しんでいる)
        (非番であれば無礼講―――これがイエローシールド中隊という部隊だった) -- 黄盾隊員 2012-07-03 (火) 21:47:27
  • セックス!! -- 2012-07-03 (火) 02:39:26
    • 娼婦買ってろ!! -- ヨゼフ 2012-07-03 (火) 02:55:16

Last-modified: 2012-07-26 Thu 04:57:20 JST (4264d)