『星詠みの魔女』ステラ

exp036730.png名前ステラ・ノーチェルクス性別
種族人間年齢20歳
学科魔術科1年出身地ミネラ王国ソリオス領
入学目的見聞を広める・学生生活の満喫大目的星に秘められた力の探究
好み日向ぼっこ・読書苦手眠りを邪魔されること
身長・体重158cm・体重非公表現住居学院寮
企画アルミネラ王立学院BGMラブしぃ
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注意事項 Edit

  • ステラの母は人類の魔術師、父親は魔族の吸血種。本来の種族は『半魔』に該当する。
  • 非常に特異な体質であり、平常時は『半魔』ではなく『人類』として知覚される。
  • 特定状況下、あるいは吸血時に魔性の力が高まり、『魔族』として知覚される。
  • http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst070556.png

最近のトピック Edit

  • 自身に吸血衝動があると自覚した。
    • トリガーは性的衝動だと考えられる。
  • ガラテアと相部屋になった。
    • 魔族(半魔)バレしたので凡その出自を明かした。
  • ディノクに自分の出自を殆ど明かした。
  • ファセット先生の異世界理論により、ジアリウスの在り方について新たな知見を得た。
    • 人界・魔界、そして人類未踏の天体も、異なる位相間で形成される大元は一つであり、繋がりを辿れる可能性を見た。


コメント欄 http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst070556.png http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst025184.png Edit

ステラ>ARA/0029  &color(#dc143c){};  &ruby(){};  SIZE(){}  &ref(,100x100);
お名前:
  • (ある日の事、何時も通りの日常、何時も通りの日課、何時も通りの時間を過ごしていた女の視界がぐらりと歪む)
    (目眩か?否、それはもっともっと大きく世界がぐるりと回ったのだ)
    (そうして女が立っていたのは静謐な空気を湛えた半球状の屋根を持つ建物)
    (内部には一際目に付く天に向かう巨大な筒状の構造物、足元には見慣れぬ天球図が数々の動物や人と共に描かれていた)
    (その静かな空間を酷く冷たい声が切り裂く)星見とは最古の神話だという、神が人より離れてまず人が神を見出すのが夜空だからだ
    青き薄膜を取り除けば無限の闇と煌めく星々…そう、そこで初めて人は無限を知るのだよ、そして神の力を無限と勘違いをする
    (ビロードめいた緑色の衣を纏った老人が筒状の巨大な機構に備え付けられた目を添える小さな機構で何かを見ている)
    (筒の伸びる先は天、一方この老人だが何か薄らデカく緑色の衣で身を隠してるが異質なまでに筋肉質だ) -- ??? 2022-06-29 (水) 20:29:31
    • 「追肥の準備良し……と。後はこちらに戻るまで、誰かに鉢植えのお世話をお願いしておこうかしら?」
      成育中の薔薇の鉢植えを手に里帰りの算段を立てる中、盛夏の日差しが陽炎のように揺らめく。その感覚に既視感を覚える。
      世界が裏返る。あるいは自身が世界を踏み外す。魔界と人界に通ずる道を渡る時、地と天が揺らいでは別の空間が拓く時の感覚。
      しかし今感じるのはそれよりも深く大きく。夢の中で底の見えぬ大穴に転落し、どこまでも落ちてゆく最中のような。

      刹那の夢が醒めた時、見知らぬ光景が広がっていた。いや、まだ夢の中に居るとでも言うべきか。
      遊離した心と五感。その耳朶を冷厳な響きが通り過ぎれば、急速に意識が引き戻され、周囲の状況を順繰りに捉えていく。
      「……貴方と私では神の捉え方に隔たりがあるみたい。予定外の空席に偶さか宛がわれただけの代役に、無心で夢を仮託できない」
      まずもって理性が反駁するままに。思考した傍から口が滑りだす。放たれる言葉が余人の耳に届くことは無いと確信的に、ただ眼前の緑衣にだけ向けて。
      「貴方の、というよりは。貴方が想定している、人の神に対する捉え方、と言うべきかしら」
      訥々と言葉を紡ぎながら、今更になって自分が薔薇の鉢植えを抱えたままであることに気が付く。
      天測器を覗き込む老人と、それを横目に鉢植えを抱える女。傍目からはどんな光景に映るのか。
      そんな思いもそこそこに、足元の天球図に視線を落としては、薔薇の鉢植えをそっと置く。
      「無限は心の中に巣食うもの。ただの誤謬、認識の限界、知の諦め、或いは有限を否定する願い。そこに神を見出すものも居れば……」
      しゃがみこみ、天球図に描かれた動物や人を指先でなぞっては、初めて笑みを浮かべる。
      「己が信じる何かに見出すものもいる。汲めども尽きぬ、果てなど想像できぬほど、希求する心の働きに衝き動かされて」
      -- ステラ 2022-06-30 (木) 00:52:18
      • フ、フ、フ…聡い子だ、そうだ故にこそ余の知るヒトにとっての星見も所詮古き神話でしかないのだ
        宇宙を眺めれば眺める程にこれは有限なのだと思い至る、そうして心の中に無限の存在たる者を求めて他の神を求め始める…
        所詮それらも限度のある強大な存在でしかないというのに(老人は天を覗く事をやめれば女を見る)
        (老人には角が生えていた、その瞳は言葉に尽くせぬ程に憎しみに満ちていて金色の輝き…もしくは炎の色を持っていた)
        ふむ、だがその心に関しては否定はすまい。求める心というモノは何時の世もどの様な種族でも発生するからな
        その心が時に驚く程の結果を齎す事がある…(老人の瞳が値踏みをするように女を眺める)
        だがその好奇心が猫を殺す事を知っていたか?時には覗き込んではならぬ闇がある、出してはならぬ名があるのだと
        (にまりと老人が笑う、これだけの転移を行う時点で既に力と傲慢さを見せ付けているのだが) -- ??? 2022-06-30 (木) 01:28:17
      • 「お褒めの言葉ありがとう。ついでのお茶の一杯でもいただけないのかしら?」
        老人の瞳を真正面から見据える。その輝きを目にしてから、彼が何者であるか確信を得るに至る。
        そもこのような状況を作り出せる者の中で、多少なりとも縁(えにし)があるのは一つしか思い当たらなかった。
        「猫は9つの命を持ち、女は9匹の猫の命を持つって言葉を知っている? それでも、貴方からすれば瞬き程の儚い命でしょうけれど」
        相対する金の瞳を受けながら、女は平静と言葉を紡ぐ。
        こと今の状況に至った時点で、己の生殺与奪は眼前の存在に握られているのは明白だった。
        であるならば、徒に恐怖も警戒も抱かず、ただ在るがままの自分で居るだけだ。
        「もしかしてわざわざご忠告のためにご招待頂いたのかしら? 安寧と時を過ごしたところで、あっという間に潰える命を」
        -- ステラ 2022-06-30 (木) 20:47:32
      • (自身を前にしても怯えるどころか凛として己を貫く女に老人は甚く満足がいったのか一つ頷く)
        これは失礼をした、余からすれば怒りを以てクソジジイと呼ぶ烈女となれば相応の時と場を必要とするもの
        だが成る程常に自然体であれば何を相手にしようともその態度が揺るがぬものだ
        少々そなたへの理解が足りなんだわ、許されよ
        (多分にリップサービスも含んだ言葉、だが魔と相対する時に何を最も必要とするかを深く理解する女への混じりけの無い称賛もあった)
        (だからか今まで立っていた風景がまるで立体絵本の様にがらりと塗り替わる)
        (そこは素朴な木造りの家の中でテーブルには切り分けられた林檎のパイと淹れたての紅茶が二人分置かれていた)
        ただ暇を潰しているだけだ、余に敵意を持つ存在などというのは中々お目に掛かれぬモノだからな。出不精故知名度というものが今一つ無いのだ
        (冗談なのかなんなのかそんな事を言いながら老人はテーブルに付く、敵意など無いとでも言うように)
        (だがしかし欺瞞とも言えなくもないだろう、魔の王を名乗る存在がこの状態から襲われる事を想定していないかは難しい話だからだ) -- ??? 2022-06-30 (木) 21:24:45
      • 知も力も大きく上回る存在に相対した時、賢しい計算など簡単に見透かされる。小細工無用であることは、父と母の出会いから得た気付きだ。
        「対面するのは初めてですものね。相互理解の一助として、訂正を2つ」
        瞬きの間に切り替わった風景に視線を巡らせてから、テーブルに備え付けられた椅子に腰かけて人差し指を立てる。
        「一つ。貴方を『クソジジィ』と呼称したのはあくまで便宜的なものであり、私の怒りと結びついたものではないということ」
        呼称自体はディノクに引っ張られたものであるが、それはそれとして怒りはあった、と暗に示して、2つ指を立てる。
        「二つ。私は好きな人を侮辱されるのが一番嫌いなの。敵意とはまた別の話」
        舐めてやがる。そう激した男の姿を思い起こせば、過日に感じた怒りが微かに胸の奥から立ち昇って来る。
        ややムッとしながら、テーブルに置かれた紅茶とパイに視線を落とす。鮮やかな血を想起させる紅茶や林檎の薄紅に、深くため息を一つ吐く。
        アキベドル。その名をたった一度だけ思い口にしたあの夜。怒りと高揚が綯交ぜになって、彼が構成したであろうディノクの血を口にした己の浅慮。
        それをまざまざと見せつけられているようで、一時湧いた怒りが、自制の効かない己の不甲斐なさへとすり替わっていく。
        「……そう。知名度が無いから貴方のこと全然知らないの。伝聞で聞かされたことだけが貴方の全てでは無いでしょう?」
        自然な動作で紅茶の香りを愉しんでから一口含む。鼻を抜ける馥郁たる香気に表情を和らげて、対面の老人の瞳を覗き込む。
        「淹れてくれた紅茶は美味しい。まず知れたこと一つ」
        目尻を和らげてから、再びカップに口を付ける。幾分落ち着きを取り戻した心が、他愛もない疑問を頭に過らせる。
        「……貴方、どの世界の相手にもこんなことしてるの?」
        -- ステラ 2022-07-01 (金) 20:53:10
      • フフフ…では余からも一つ、彼奴めはあの身体を脆弱でかつ創世龍の想いにそぐわぬ形であると怒り狂っているが…
        アレは余が与えられる中でも最上級の肉体だ、そなたにとっては預かり知らぬ神話であろうがその神話に於いて原初の人よりも古き完全なる人の雛形をくれてやっている
        初期の状態では他の生物と比べても遥かに劣るが拡張性という面では何者にも劣らぬモノよ、人という種がそうであるようにな
        (それは嘘ではない事はボロボロになって帰ってきたあの竜を見れば気付けたかも知れない)
        (どれだけズタボロになってもディノクという男の形を保ったまま在り続けた、中身を漏らす事無く)
        (ただやはりそこには嘘は無いが欺瞞はあった、あの男は竜体を取り戻した兄弟と戦ったと言った)
        (竜である事に誇りを持つ男に例えより優れていても人の身体は強い苦しみがあった事だろう、それを飲み込める男でもあっても)
        (そして何よりもステラの怒りと侮辱に関してこの老人は訂正とは一言も言っていない、間違いなく悪意は在ったのだ)
        (対面の老人も紅茶を口に含む、毒は無く味は一流で香りも一流、きっと女の眼前にあるパイも美味なのだろう)
        フ…そなたもゼイムの皇子の様に余の弱みを引き出せるだけ引き出す腹積もりか?
        だがそうさな、数で言えば少なくはあるまい。余が蘇らせたモノや我が配下が口を滑らせる事は稀だが
        汎ゆる世界を飲み込むのだ、なれば暇を潰せるだけの回数ともなるものだろう?(何の事は無いという風に口にすればパイを口にしている) -- ??? 2022-07-01 (金) 21:33:36
      • 「貴方はご承知おきのことでしょうけど」
        前置きと共にティーカップを静かにソーサーへ置く。
        「その器の出来不出来は何ら問題にならないわ。問題は生産者。それと相手の自由意志に委ねる様な姿勢を見せておいて、特定の選択を選ばざるを得ない状況を作り出していること」
        天竜ドゥクが生前に老人に問われたのならば、鼻で笑って一蹴しただろう。
        肉体が滅びた後、魂で揺蕩っている状態でも、今の老人の説明があれば結果は同じだっただろう。
        「よくもまぁ、ぬけぬけと言ってのけること。舐め腐ってると以外、表現のしようがない態度と遣り口」
        その上、全てが自覚的であることは老人の語り口で察せられた。自覚的に悪であり、自覚的に悪を為す。確信的で揺らぎのない悪。
        再びカップに口を付けては思う。きっと私が紅茶を口にするのも老人にとっては織り込み済みだろう。ディノクの血を口にしたことは、この老人も知り得ている筈だ。
        今更何を警戒することがあるのかと、今まさにアップルパイを一口摘まんで咀嚼することまで、計算ずくかと思えば、またぞろ怒りが蘇りそうになる。
        「……このパイも美味しいわ。えぇ、えぇ。それはもう腹が立つほどに」
        林檎の酸味と甘み、パイ生地の歯ざわりと豊かな香り。その調和へは素直に口元を綻ばせ、少しばかりの腹立ちと共に紅茶で胃の腑へ流し込む。
        ゼイムの皇子と耳にすれば、二人の顔がパッと浮かぶ。オリヴェールかバルターか、あるいはその両方か。
        「貴方に弱みなんてあるの?」
        何の気なしに口にした質問の返答に、意外そうに目を瞠る。
        例え聞き出せたとしてその真偽を測る術も無く、その弱みを衝くことなど及びもしないように思われて。
        またふと過った疑問を口にする。
        「それより貴方の好きなものは? 好きな食べ物とか、好きな飲み物とか、好きなコトとか、好きな人とか、好きな猫とか、好きな場所とか、好きな花とか、好きな音楽とか、好きな本とか」
        眼前の老人に抱いた怒りや腹立ちは別として、何の衒いも無く純粋な好奇心のままに口を開く。
        -- ステラ 2022-07-02 (土) 20:55:31
      • これはこれは…中々手厳しい評価だ、余はただ彼の者との語り合いで得た自由裁量の範囲内で行ったに過ぎん
        それを舐めていると言われては余もこう言うしかあるまい…魔とはそういうものである、とな
        ふむだがどうやらうっかりしていたようだ、そなたの世界と余の世界での魔の定義は些か異なるようだからな?フフフ
        (分かりきった笑みで老人は返す、手口としてはまるきり書類の齟齬を利用した詐欺に近い)
        (戯れにこの様な事をあちらこちらでやっているのならば質が悪い事この上ない、眼前の女の様に敵を増やすばかりだ)
        (ただ同時にこの対話に於いて真摯であるのも事実ではある、老人の言う魔とはそうした何か特殊なルールで動くモノなのだろう)
        (ステラが口にした紅茶もパイも口にすると分かった上でそこに込められたモノは一切の妥協が無い、この悪魔を示す鏡の様に)
        無論あるとも、しかしそう問うた以上は答えまい。巨大な構造物であろうとも削り続け壊す覚悟持つ小虫にも語ろうが挑む気の無い者に語った所でな
        さて余の好む所か…かつて勇者にはこの世の全てとは返したが、だからこそ妬み全てを手にしようと決めた…ともな
        だがそうして細かに分けた以上は全て語ろうとも
        (そうして老魔との会話が始まる、林檎が料理をする程好きな事、飲み物はワインを好むが時折神々の飲む酒を醸造し口にする事もあった事を語り)
        (好きな事には悪行とのみ答えながらも好きな人と問われればかつて恋い焦がれた女神が在った事などを語る、猫はといえばあやかしでいつも自分の魂を喰らおうとする黒猫がお気に入りなどと語り)
        (老人特有の一つ一つが長い話ではあるが打てば響く様に等身大の悪の姿がそこには在った、理解が及びそうな程に身近で、だからこそそんな男ですらこんな瞳になってしまう過去があるのだ)
        (もしかしたら何時か自分もこうなってしまうのではと思う程に)さてこんな所か…少し時間を取らせ過ぎたな、そなたの世界にとっては幾許の時間でも無いが
        此度はこれで終いとするとしよう…(女のすぐ近くに石の扉が現れる、直感で分かるだろう…これはきっと元の世界と繋がっていると、あの場所に戻るのだと)
        さて、急に招いておきながら手持ち無沙汰に返すのも沽券に関わるか…女よ、何か求めるモノはあるか? -- ??? 2022-07-02 (土) 22:17:24
      • 「そう? 互いの譲れない線で、妥協せずに素直な見解を口にしただけよ?」
        老人の言動は一貫性があり、ある点ではフェアとも言える。端的に言えば、どのような状況でも甘言に乗る方が迂闊である。
        論理では割り切れるが感情はそうもいかない。老人の意図が那辺にあれど、迷いなく其の者の弱みを衝く遣り口。
        それが全くの他人に及ぶのであれば、素知らぬ顔も出来ようが、知己のこととなれば話は別だ。
        「あら。女心ってコロコロ変わるものよ? いずれ私の子孫が貴方に挑むかもしれない。もし数千年後も私が生きていれば、貴方の前に立塞がるか、それとも貴方の横に立つか……」
        いずれにしても彼の弱みを詳らかに知る必要はあるまい、と緩やかに微笑んでは紅茶に口を付ける。
        ある一点では看過できぬことがあれど、それだけで彼の全てを否定するほど彼のことを知らない。
        未知と無理解が居もしない敵を作り出すことを、女は幼少の頃から身を以て知っていた。
        知った果てに、眼前の老人を敵と思うかどうか。簡単には割り切らず、論理と感情の狭間で女は対話を続けている。
        老魔の好みに話が及べば、女は興味深げに瞳を輝かせ、その答えを噛みしめる様に脳に刻んでいく。
        こと好きな人の話になれば、とみに紅い瞳は煌めきを増して根掘り葉掘りと聞き出そうとしたり。
        その光景だけを切り取れば祖父と孫の無邪気な語らいに見えなくもない。
        時を忘れた穏やかで他愛もない話の結びには、黒猫でも飼おうかと思案していたところ。
        老人に問いを投げかけられて、思わず周囲に視線を巡らせる。目についたのは床に置いていた薔薇の鉢植え。
        「二、三週間ほど留守にする予定なの。その間、薔薇の鉢植えのお世話をお願いできるかしら?」
        もしかしたら1ヵ月以上になるかもと、薔薇の鉢植えを老魔に差し出す女の口振りと表情は、まるで友人に頼み事をするかのような気安さであった。
        -- ステラ 2022-07-02 (土) 23:16:34
      • 若しくは余の事などとうに忘れてある日我が魔軍によって子孫毎全てが滅び去るか…か?
        (まるで敵であれとでも言うような口調で老人は語る、そうでなくば楽しくないと)
        (ただそれはある種の称賛や激励の類なのだろう、この悪魔の横に立つ条件はディノクから聞いているだろうから)
        (愉快げなニヤニヤとした笑顔ではなくただ薄く作った笑みがそう告げていた)
        (そうして長い時間が過ぎて出された願いに珍しく大魔王の表情から表情が消えた)
        (怒りやそういったモノではない、純粋にきょとん…と呼ぶにはあまりにも強面だがそういった種類のモノだ)
        (時が止まった様な時間が少しして)フ、フフフ…フハハハハ…ハァーッハッハッハッハッハ!!!
        (老人が腹の底から大爆笑する、王の声と共に響くそれはきっとどこまでも届くのだろうという程に気持ちの良い笑い声で)
        成る程相手の立場を加味しないというのは中々耳が痛いものだな、ああだがその反省として承ろう
        この地は魔界だが太陽なれば余が生み出したモノもある、肥料やその他の世話も任せるが良い
        育てたモノをわざわざ枯らす余興は昔散々にやって飽いたので安心せよ
        (まるで安心出来ない類の言葉だが少なくともこの悪魔が約束を違える事は無い、と何となくだが感じるかも知れない)
        その時が来たれば余自らが手渡そう、中々楽しき時間であったぞステラ・ノーチェルクスよ -- ??? 2022-07-02 (土) 23:37:30
      • 未来がどうなるか何一つ定かなことは無い。それでも一つだけ確かなことがある。
        天竜ドゥクがこの世界に留まる限り、自分とその子孫は老魔のことを忘れることはないだろう。
        不敵な色を浮かべた笑みで、魔王の言葉と形作る笑いに応える。
        次いで口にした願いに、深い沈黙が訪れれば、薔薇の鉢植えを手に小首を傾げている。
        自分はそんなに可笑しなことを口にしただろうか?
        まるで無自覚な表情で、大笑している老人に目を瞠って驚いている。
        「あら? ずいぶんと気前が良いのね? それじゃお言葉に甘えて諸々お願いするわ。秋には三番花が咲くんだからしっかりね」
        大魔王を名乗る威容と力を備えた悪に、ただ花の世話を頼む。
        その意に気づいているのかいないのか、女は疑うことも無く鉢植えを悪魔に手渡す。
        「アフターサービスまで完璧ね。私も貴方とお話出来て楽しかったわ。美味しいお茶とパイもご馳走様」
        この老人が敵となるかどうか、まだ自分の中で決着は付いていない。それでも、その時が来るまでは。
        「ではまた後日。ごきげんよう、アキベドル」
        たおやかに微笑んで石の扉をくぐっていく。招かれた時と同様、全てが裏返る感覚が身体を包み──。


        気が付けば、慣れ親しんだ部屋に立っている。僅かに霞み掛った意識のまま、窓枠の外にある陽の位置を確かめる。
        「……ホント、大して時間が経ってない」
        呟きを掻き消すように、開け放った窓から盛夏の陽気と虫の鳴き声が入り込んで来る。
        部屋の中を見渡しても、薔薇の鉢植えはどこにも無い。
        それを確かめると、女は満足げに笑顔を浮かべ、いつもの日常に戻っていく。
        「さて、心置きなく里帰りの準備をしましょうか」
        -- ステラ 2022-07-03 (日) 01:17:23
  • (朝陽が昇る夏の早朝。レースのカーテンを揺らす風は爽やかに、暑気を僅かに感じさせ。窓際に置いた薔薇の鉢植えが朝陽に映える)
    (ルームメイトの静かな寝息が聞こえる中、鉢植えにたっぷりと水をやって、窓際から少し離したローテーブルに移しておく)
    (戸棚の奥から珈琲豆を取り出して、ミルでガリガリ挽く傍ら、四季咲き性の二番花が咲き誇る鉢植えに目元を綻ばせる)
    (挽き立ての豆をドリップすれば、落ちた湯の先から香ばしい匂いが漂ってくる。数度に分けて湯を落す内、今日の予定に思考を巡らす)
    (珈琲を淹れ終えれば、朝食の用意。火を使わずサンドイッチでも拵えて、それが終わればガラテアを起こして……)
    (幾らか物音を立てても全く起きる気配の無い同居人に笑みを零す。彼女を起こすのが一仕事なのだが、その苦労も楽しみの内だ)
    (いつのまにか習慣が増えたな、と思う。この学園に来るまで、好んで行ってきたことといえば、星を見ることと本を読むことくらい)
    (この一年、嵐のようにあっという間に過ぎていって、様々な出会いと出来事を経る内に、自然と新たな習慣が形作られていった)
    (習慣はまさしく人を形作るものだと思う。その中心である寝台の上の眠り姫へと視線を向けて、知れず口元が緩んでいく)
    (壁掛けの分野図が風に揺れて微かに音を立てる。そこに描かれる今年の暦と星見表。もう7月も終わろうとしている)
    もうそろそろ四年生の方々もご卒業、か……。
    -- ステラ 2022-06-26 (日) 15:31:25
  •   -- 2022-06-26 (日) 15:31:07

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設定 Edit

パーソナリティ Edit

  • 性格
    • 気性は穏やかで朗らか。好奇心旺盛で、スイッチが入ると一転してアグレッシブになる。
      • 知に饕餮であり、目的の為には手段を選ばない傾向が見て取れる。
    • 幼少の頃から同年代の知己が極めて少なかったため、人付き合いの距離感が上手く計れていない。
      • 友達欲しい。
    • これまで余暇は、読書と魔術研究につぎ込んでいた為、一般的な常識にやや欠ける面がある。
      • やや夢見がちであり、書の中の物語や絵巻物にあった事柄に、心惹かれている。
  • 外見
    • 金髪紅眼。白い肌。長い犬歯。肉感的な身体つき。常に穏やかな表情で微笑を湛えている。
    • 常に日傘を所持。黒い外套は夏場でも身に着けている。


  • デイ・ウォーカー
    • 人間と吸血種の混血であり、吸血鬼としての素養を持つ。が、平常時にその特性は極めて弱く、日の下も活動出来る。
      • 特異体質のため、この状態では『半魔』とも『魔族』とも知覚されず、『人類』として知覚される。
      • 直射日光を浴びてもダメージは無いが、とてもとても眠くなる。良く日光浴中にスヤスヤしている。
    • 日中は力が制限されており、夜が深まるほど内在魔力や身体能力が強化される。満月の時、それはより高まる。
      • //力が高まるにつれ、魔族側と知覚されやすくなりますが、その際はRP上でハッキリと描写します。
  • 吸血について
    • 本人曰く「血はとても不味い。美味しくない。飲みたくない」
      • 吸血を行わずとも人類の一般的な食事で充分に生存可能。
    • が、吸血時には暫くのあいだ飛躍的に能力が向上するため、やむを得ない場合のみ血を吸う。
      • 吸血時は様々なデメリットが顕在する。魔族として知覚される、日の光に弱くなる、聖別された武器や魔術に弱くなる、等々。
      • //上述のデメリットが発生した場合も、RP上でハッキリと描写します。



  • 人界での身分
    • 人類として認識されており、彼女が魔族の吸血種の混血であると知る者は居ない。
      • 母エステルが世間に父親を明らかにしておらず、過去の所業により、その出生は非常に危ぶまれている。
      • 説:実の子ではない、エステルが生み出したホムンクルス、自らのスペアとして生成した傀儡、等々。
    • 母親の実家、ノーチェルクス家は10年前に取り潰された男爵家であり、出身地ソリオス領では没落貴族の扱いを受けている。
    • 母エステルの過去の所業により、十字教の異端狩り『御堂騎士団』(非合法組織)や、天球のバロネールの過激神秘学派(非合法組織)から、母共々付け狙われている。
  • 魔界での身分
    • 幼少の頃は『魔族』として認識されており、魔界の吸血種の界隈では父ゲオルクの跡目を継ぐ子女と目されていた。
    • ステラが成長し、吸血を長期間行わなかったことにより、人類として知覚される特異体質が発覚。
      • それまでごく僅かな者しか知らなかった、母エステルの存在が露見し、ゲオルクの向後を憂いて母子共に魔界を出奔する。
      • 人界に戻った今でも、その存在を危険視する一部の吸血種や眷属から命を付け狙われている。

周辺情報 Edit

+  家名・星詠み・親族

所持品 Edit

+  主に装備品

魔術 Edit

+  広義には標準魔術に該当するもの
+  分類不可

奇蹟(神聖魔術) Edit

+  神への信仰を由来とする術

愛のルメンコについて Edit

ステラが唯一心から信仰している神。
美と愛、芸術と調和の神ルメンコ。
両性具有の中性神。象徴は紅の薔薇。

+  http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp036788.png

知り合った人 Edit

名前呼び方所感
フルラフルラ先輩戦技科4年:旋律魔術の使い手。その音色とマナはとても綺麗で優しかった。透き通った声をしている素敵な人。
アーウェンウェン戦技科1年:確かな志を持った人。話が上手くてつい笑顔になっちゃう。色々分かりやすい素直な人。
シデルシデル魔術科1年:真面目な人。戦技科や医薬科の課題もしていたから勉強熱心で博学なのかしら? 色々とすごい。
にぇニェ法政科1年:不思議な人。ネコチャンみたいな可愛さと、理知的な面を併せ持つミステリアスな人。
エクレールエクレール先輩戦技科3年:人型の竜種。とても篤実で温厚な人。頼み込んで護身術を教えて貰うことになった。
ミヤマミヤマ先輩商学科2年:明朗快活。「星って遠いから綺麗なんだと思う」という彼女の言葉に、私はとても感銘を受けた。
ミコト君魔術科1年:とてもとてもチャーミングな人。もし彼の語る事が真ならば、それはとびきり素敵なこと。
ファセットファセット先生魔術科特別講師:深い見識と確かな経験。それでいて安易な予断を下さない姿勢は、私の理想の一つだ。
ジンジン先輩戦技科4年:遊牧の民。物腰柔らかな韜晦屋さん。掴みどころのない風のような人。
ニコニコちゃん商学科1年:抜け目の無い商人。信用の意を心得た聡い人。紅茶の好みが合う。狐耳と尻尾モフモフしたい。
ディノククォー・サー・ディノク法政科1年:理智の塊。極めてユニークな着想を持つ人。私の知的好奇心を大いに奮わせる存在。
ウィスカウィスカ魔術科1年:白き太陽の名を持つ人。その名の通り明るく眩い人柄と笑顔。彼女の土地に纏わる話は興味深い。
カーラカーラ先輩医薬科2年:真っ直ぐで心根の優しい人。実に興味深い「炎」の力を持つ。私の憧れの一つ。
オリヴェールオリヴェール先輩医薬科4年:物柔らかな怜悧さ。月の光のように穏やかな佇まいと語り口。私が思う才人の理想の一つ。
ガラテアガラテア魔術科1年:同居人。かわいい。偶像としての彼女と実像の乖離。それは哀しくもあり、愛おしくもある。
ル・トウミス・ル・トウ(先輩)医薬科2年:ヤドリギのドライアド。ざっくばらんでいて恥ずかしがり屋さん。育てるお花に人柄が滲み出ている。

備忘録 Edit

+  論拠を添えて

相談・独り言スペース Edit

ステラ>ARA/0029  &color(#dc143c){};  &ruby(){};  SIZE(){}  &ref(,100x100);
お名前:
  • いい感じになった……ヨシ! ガラテアが一度は怨敵と憎しみを向けた種族を受け入れると決断したこと、その直接的な結果はステラとの交際であるとして…
    決断によって世界がどう変わるのか(変わらないのか)、二人だけの間で終わらない舞台への波及効果みたいなところが結末で描かれたらいいなと思っていました
    二人だけで完結する物語も好きですが、物語の結果が世界に刻まれるのも好きなんですよね そういう訳で多大なリソースを費やして頂いて、最後までお付き合いいただきました
    細やかなお気遣いを頂いて、おかげさまで無事に綺麗な決着を見られたことに感謝でいっぱいです 本当にありがとうございました
    とても楽しい時間を過ごさせて頂いて、心残りはもう少しも残っていません 一番嬉しかったのがまたこうして力を合わせて最高の結末にたどり着けたことです
    変な話かもしれませんが、自信を持って下さい 以前も今もお変わりなく大変に素敵な創作でした 絵も文章も唯一無二の魅力に満ちていると思います
    もしお許し頂けるのであれば、これからも一人のファンであり続けます また来年か再来年、もっと先か別の機会かもわかりませんが、いつでもふらっと帰ってきて下さい
    こちらも気まぐれにいたりいなかったりで、適当に遊んでいますが、またいつかご一緒できる日を楽しみにしています -- ガラテア 2024-05-02 (木) 20:56:53
    • 現状維持に近い無難な着地点しか思い浮かばないまま、見切り発車で再開してたので、良い結末に辿り着き感謝の念が堪えません。
      自信、というか何というか、結末だけ見れば「あぁ良かったなぁ」なんですけど、そこに至るまでの過程に非常に問題を感じており、
      100円で買える缶コーヒーを500円で買っているような感じで、なんだこの富士山頂価格は! コーヒー美味しいね♥ 反省しろ!
      と心の中のchin先生が、ポジティブ&ネガティヴ両面を渦巻かせている次第であります(結果:ネガティヴ軍の大勝)
      ファンって許可制なの!? 絶許、三日後百倍、たまってる…ってやつなのかな、しょうがないにゃあ…いいよ。
      真面目に答えると、あらゆることは確約出来ませんが、もしまた機会があればお友達の距離感で接していただければ幸いです。
      重ねてとなりますが、貴重なお時間と温かいお言葉&数々のご厚意を賜り、本当にありがとうございました。
      -- ステラ 2024-05-07 (火) 20:11:09

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Last-modified: 2022-06-13 Mon 23:30:47 JST (927d)