| 身の丈: | 7尺3寸(約222cm) | 目方: | 41貫(約156kg) | 強力: | 700人力(目方1866貫667匁=約7tの物を持ち上げられる) | 早がけ: | 1町=360尺(100m)を約2秒で走る | 飛跳力: | ひと跳び約49.5間(90m) | 打撃力: | 火事場の馬鹿力的最大時8000貫(約30t) | 蹴力: | 火事場の馬鹿力的最大時13333貫(約50t) |
その正体 †
表向きは鉄道会社として活動している『S.N.R.I.』の実態は無国籍救急戦隊、いわゆる『正義の味方』であり世界各地の災害発生地や紛争に介入し人々を救助するのが主な任務。
アレックスの正体は、紅く燃え上がる勇気の顕現『ブイドレッド』となって闘う『S.N.R.I.』所属のヒーローである。
この地へやってきた本当の理由は精霊との関係悪化に伴う自然界のバランス崩壊によってこの世に呼び出される「滅龍」の浄化および、バランス崩壊の原因である精霊取引を根絶するためである。
任務と組織の性質上ブイドレッドがアレックスであることは誰にも知られてはならない、よって変身した状態で現着をするのが定例である
ユエ宅に下宿しているのは以前とある事件でアレックスの正体を知ったルードラッフェ夫妻に他言無用の念押しをするためでもある。
しかし滅龍との戦闘時に負傷し、瀕死状態をユエに助けらられたことで弟子入りをする際に正体を明かした。
見た目と中身のあれこれ †
真紅の装甲、金色の髪、無貌のマスクに浮かび上がる眼光を持つ紅き鬼神、高エネルギィ走査情報集積サーキット『D・ファクター』をシステムの中核とし
スマートフォン型携帯端末『S.N.R.I.フォン』内コアユニットのD・ファクターに10万DJ(ディージュール)以上の精神的熱量を走らせることによりシステムを起動する
起動したシステムは使用者の全身に作用し同化、燃え上がる炎が全身を包むような視覚効果を発生させ即座に肉体の組成を変化。変身完了となる
D・ファクター内のメビウス構造サーキットに走った精神的熱量は使用者の精神が折れない限り無限に走査し熱量を維持し続ける性質がある
反面精神的熱量がゼロ、つまり心が冷め切った状態では変身の維持もシステムの起動も不可能になるためその場のテンションで出力に大幅なブレが出る
さらに変身と精神熱量の維持は精神力や気力を多大に消耗するため、それに耐えられる程度には鍛えていないと変身はできない。(常にトレーニングを行っているのは身体能力の維持と強化のため)
変身中はブイドレッドそのものに変化しているため『中の人などいない』状態である。
余談ではあるがブイドレッドの姿は数十年前の幼年誌に掲載されたというヒーローの姿に酷似している
| 現存する貴重な資料の1ページ |
ブイドレッドの姿と性質はアレックスの潜在能力をD・ファクターによって解放したものであるので先祖に似た姿と性質の何者かがいたのかもしれない
D・ファクター †
数十年前に東方『ツナキの郷』近辺に落下した流星の中から発見された未知の物質、異星文明のテクノロジーの結晶と推測されるが詳細は不明。
メビウス環状基本構造の内部に複雑な結晶構造を有し、集積回路として用いれば人工知能級の高速処理と演算能力をたたき出す
一方で生物の感情エネルギーである『心の炎』、精神的熱量(単位:DJ(ディージュール))を結晶体メビウス環内に走らせることで電熱エネルギーに変換・加速・増加させていく半永久機関としても機能する
流星から発見された五つのオリジナルD・ファクターを『ユニットV』と呼称していたことと、未知の物質を用いた変身をものともしない恐れ知らず(ドレッドノート)
からV・D『ブイドレッド』のコードネームの由来となった
戦闘の傾向 †
- 攻:基本的に無手、東方に伝わる無形拳で闘う。全身より沸き起こる灼熱の炎とその名に恥じない馬力を併せ持ち破壊力は絶大
- 走:直線加速は他の追随を許さないがそのぶん小回りが効かず、ウエイトの関係上垂直方向の跳躍力もあまり高くない
- 守:頭部の獣型シンボル『アニマルスピリット』の尻尾にあたる髪状放熱フィンはその一本一本が触れたものに熱ダメージと斬撃を与える攻防一体の武器になる
- 弱点:変身によってあらゆる状態変化、精神攻撃、異常環境に耐性を持つが、唯一変身前と変わらず水中では活動不能に陥る
能力・技 †
- 双翼乱舞(そうよくらんぶ)
- 敵の増援に対して発動されるカウンター技能、翼のごとく吹き上がる炎によって通常の二倍の速度を得る
- さらに任意で四倍の加速を得ることができるが一瞬であり、敵の出鼻をくじくのが主な使用法
- 双光気弾(そうこうきだん)
- 両掌から放たれる螺旋状の軌道を描く強力な貫通弾、相手の装備や結界、建造物破壊に重宝する
- ただしその効果の強力さゆえに周囲の被害が深刻になるため一回の変身につき一回のみしか使用できない制限がかかっている
- 鬼穿(おうが)
- 師の拳『月穿』にヒントを得た掌打、爆発的な震脚に乗せて気の流れを拳に集中し放つ
- 直撃させれば相手の内部にも気を通し衝撃を与えることができる
- ある程度離れた相手にも届く、飛び道具ではないので有効射程は100m先くらいまで。もちろん気の集まり方で伸び縮みする
- 何かを掴む動きにも掴んだまま何かを叩きつける動きにも即座に派生できる
- 師からは友人に打つ技ではないとお叱りを受け禁じ手とする
装備と音撃 †
魂符 †
見た目はカードゲームに使用されるカードのようだが、式神としてカードに描かれた存在『スピリット』を呼び出し使役することが可能
アレックスが普段連れている『ブレイドラ』も異界から呼び出されたスピリットである
なおブレイドラの魂符は実家の社員食堂勤務ののおばちゃんからもらったもの
音撃棒・安和(アンナ) †
| 龍の頭を模したデザインの撥、叩きつけるたび龍の咆哮のごとき音が轟く。 |
腰背部にマウントされた一対の撥、先端は精錬された赤い結晶『鬼石』製で打撃武器としての使用にも耐えうる頑健さを誇り魔力霊力をよく通す媒体にもなる。
基部は神域に在り樹齢2500年を数える照木淤加美姫(てるこおかみのひめ)の神木を用いている。
戦闘において打撃武器として使用するほか、神木に宿った強力な光の属性に由来する破邪の力で実体のない不浄に『打撃』を通すことができる
音撃鼓と組み合わせることで滅龍を浄化できる『音撃』を発動する、安和の名は不浄を清め『安寧と平和』を祈るために付けられたもの。しかし影法師マイカの策略により破壊される
| 影法師マイカによって破壊された音撃棒 |
音撃棒・安和『極』 †
| 『神をも超える紅き龍』の頭部を模した金色の音撃棒 |
再会した照木姫尊より託された神木を用いて、龍の鍛冶屋で作り上げられた新たなる音撃棒
その威力、重量、神威は以前のものとは桁違いに高まっている
また、気を込めることにより炎の刃を形成することも可能
単体でも『音撃』を発動できるがその真価は『合奏』によって発揮される
| 炎刃形成時 |
音撃鼓 竜哮鼓(りゅうこうづつみ) †
音撃を叩き込む際に使用する太鼓。ふだんは収縮し掌に収まるサイズの円盤状の物体だが
滅龍の体にねじり込む事で巨大に展開する。約30回の連打で大抵の滅龍を浄化できるとされる。
音撃打・竜導哮打(りゅうどうこうだ)の型 †
火炎連打・一気火勢・猛火怒涛の三種類を複合させた型で、古式音撃道において最強とされた『豪火連舞の型』をアレンジしたもの
音撃棒に用いた照木淤加美姫の神木、その『淤加美』…古の言語で『竜』を表すことに着想を得て、一定のリズムに囚われずアドリブで乱れ打つ
その軌道は乱れ舞う竜を導くかのように変幻自在、竜の咆哮の如き轟音を響かせる音撃打である。
滅龍って? †
人心の乱れや自然界の異変が極まった地に、異界の扉を通り現れる破滅を呼ぶ龍の眷属。
出現に際して周囲の精霊の力『コア』を吸収しこの世に実体を為す、その属性と性質は出現地点の精霊の力に大きく左右される。
エリュシオンのように精霊の力に満ちた土地に出現した場合、破壊されるそばから精霊の力による再生が行われるため
物理魔法問わず直接攻撃によって消滅させる事は事実上不可能、自然界のバランスを調律する力を持つ装備か浄めの旋律によってのみ浄化が可能
一般には「虚神」や「虚無の軍勢」などとともにおとぎ話に登場する化物程度に思われている。
サポートメンバー †
| 制式採用一号 アクセル・D・シアン、第十七精鋭部隊所属、アレックス・D・ストレイフ専用機 |
『白兵戦用自走砲』という兵器に分類される救急戦闘ロボットの一体、自我を持つアレックスのパートナー
頭頂高5mほど、重量はオプションによって変化するが概ね5トン前後
本体中央に装備された『ギヤマン魔導砲』が主武装、搭乗者の魔力、気力、闘志、生命力、とにかくそれに類されるモノを 『ニューツナキの郷』産の良質のガラスによって増幅、加速し放射する。この手の兵器のテンプレに漏れず威力は搭乗者のその場のテンションに左右される
連射、狙撃、チャージショット、ツインバレルなど砲身によってさまざまな戦況に対応する
敵か味方か謎の鎧男、ブイドレッドことアレックスのピンチに現れることもあれば敵として立ちはだかることもある
確かなことは
恐ろしく強力で、
恐ろしく非協力的で、
恐ろしくコミュ障で、
アレックスはこの男のことが大嫌いである
ということだけである
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