グエスヒシュテン家出身 リコル 485691 Edit

《 叙 事 詩 》
─── Epic poetry ───
─ローディア連合王国─
exp021739.pngID:485691
名前:リコル
出身家:グエスヒシュテン
年齢:16
性別:
edit/refer
前職:
edit/refer
理由:
edit/refer
状態:
edit/refer
その他:ステータス/戦歴/名簿Edit
大欄帝国との戦争を記録した書物は数多く残されている
この度、西ローディアの王室に残されていた一つの史料が、戦乱より長きの時を経て最近公表された
タイトルも無く、装丁も無く、手書きの史料を乱雑にまとめただけの、とても「本」とは言えない史料の束
これまで発見されていた件の戦の史料と比べて、この史料はまったく異なる性質を持っていた
通常、歴史資料とは各国の思惑が裏にあり、それに則って多くの主観、脚色が含まれているものだが、この史料は驚くほどに客観的な言葉で記されているのだ
「何が起こった」「誰が死んだ」「誰が殺した」
そんな言葉で、延々と長い長い大欄との戦の歴史を事細かに記していた
筆者の名はリコル・グエスヒシュテン
書記官として代々続く家系の中の一人
記録によれば彼女は、戦争の記録を続けるうちに心を病み、膨大な事実をただ記録し続けるだけの機械のような人間だったという
そんな彼女を気味悪がり、戦乱の後、グエスヒシュテン家は彼女を本家の地下室へと幽閉した
彼女は程なく衰弱し、命を落とした
家の者がその遺体を確かめようと幽閉場所へ立ち入った時、床には膨大な数の紙束が散らばっており、壁にはびっしりと文字が刻まれていた
その全てが毎日の記録であり、何も変わらない地下で目に映るもの全てを書き記してあったという
心を病んだ彼女にとって、全てを記録し続けることだけが自身の存在を確かめる術であった
幽閉されて尚それは変わることはなく、彼女はただひたすらに全てを記録しつづけた
紙が無ければ床に刻み、刻む物が無ければ己の爪で、爪が無ければ己の血で記録し続けた

彼女が残した戦争の記録は今、貴重な事実を記した史料として厳重に保管されている
命の全てを記録することだけに費やした少女は今、天の国で何を思うのだろうか?

Last-modified: 2013-03-04 Mon 00:24:28 JST (2652d)