名簿/496900

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  • (あれから少しだけ時間が経った。蝶の卵が孵化して、幼虫、蛹を経て、美しい姿へと進化を遂げるだけの時間)
    (誰も彼もが幸せになればいい。でも、そんな世界はありはしない。いつだって幸せなものがいれば不幸せなものもいる)
    なら、しあわせをわけてもらえばいいじゃない!
    (彼女は、そう言う)

    にゃっほージーニちゃーん! ごきげんうるわしゅー?
    (彼女が現れたのは、実にあの夜、鈴を鳴らしたのが最後であった) -- 名簿/247354 2013-07-08 (月) 00:11:27
    • (兄の娼館の敷地内、賑やかなホールから離れた中庭の隅っこの小さな店で、変わらない様子の少女が出迎える)
      (…ちょっとは変わったかも。少しだけ落ち着いたような、少女から女性に変わる直前のような。そんな雰囲気)
      (つまりはとっても幸せそう)……アトリア、いらっしゃい!久しぶり…!!
      ジーニは見てのとおり元気よー?ごめんね、全然連絡できなくて…仮住まいだけど新しいお店が結構繁盛してて。
      (わたわたカウンターから出てきて、店の外に休憩中の札を下げる)
      -- ジーニ 2013-07-08 (月) 00:27:07
      • はぁーいっ、おひさー!!(ばっと飛び込んで、抱きしめる。子供のような甘え方)
        ううん、アトこそずーっとこれずにごめんね? でも、つぎジーニちゃんとあうときは、しあわせそーなときがいいかなって、ずーっとガマンしてたの。……へえ、リニューアル? したんだ。もともとステキなおみせだったけど、あそこはりっちがあぶなっかしかったしねえ
        どう。あれからなんともない?
        -- 名簿/247354 2013-07-08 (月) 00:45:48
      • (抱きとめて頭を撫で撫で。抱っこしたまま椅子に座る)よいしょっと。
        あの時お店つぶれちゃったからね、兄様がしばらく様子を見たいって言うし、倉庫を借りて改装したの。
        お金たまったらまたあの辺にもどりたいなって思ってるけどねー?危ないけど、住めば都というやつなの。
        (乱れた髪を直してあげつつ、目を細め)
        ……うん。今はすっかり安定して…消えてはいないんだけど、なんていうのかな、ちゃんとジーニの体の一部になったような感じ。
        ジーニがユーリの中にいた時、兄様とアトリアがこっち側で頑張ってくれたって聞いたわ。
        ありがとう…えへへ、こんなに幸せでだいじょぶかなって思うくらい、幸せよ。
        -- ジーニ 2013-07-08 (月) 01:02:44
      • えへー、もうここにすわるのもどれぐらいぶりだろ……(鼻歌を歌いながら胸に頭を預け)
        まあ、なにがおこるかわからないですからねー。ちゃんとじょーかするまでは、しばらくはここにいといたほーがいいでしょう。
        ジーニちゃんならアブないメにあってもかえりうちにできそうだしね! たくましくせーちょーしたのだわ……おねえさんうれしい!(脚をパタパタさせながら気持ちよさそうに)
        ううん、それならいーの。おんなのこのしあわせをまもるのは、ねんぱいのやくわりですからね(にっこりと微笑んで)
        さて、じゃあアトもちょぉーっとそのしあわせ、わけてもらおうかなぁー?(もじもじ)
        -- 名簿/247354 2013-07-08 (月) 01:30:20
      • ずいぶん時間がたっちゃったけど……またこうやってお話したり、お店で働いたり、夢みたいなの。
        ふふ、娼館の皆優しくしてくれるし、しばらくは甘えようと思うのよ。
        (見た目どおりの子供らしい仕草をする龍をもう一度ぎゅっと抱きしめる)
        (優しくしてくれるけど、それは同情とか罪の意識からとかじゃなくて、目の前の少女と同じくただの好意。それがとても嬉しかった)
        自分を殺すために用意された人間の中で暮らすのは不思議な感じだけどね?
        皆がいるし、ジーニだって強くなったし…なにより、ユーリがいるし。何があったってきっともう、大丈夫。
        ……うん?幸せわける…??どうやってわけたらいいかな?(きょとんと瞬きして、首をかしげる)
        ジーニにできることなら何でもするよー?(にこっと無邪気な笑顔)
        -- ジーニ 2013-07-08 (月) 02:42:23
      • どのヒトにもいろんなじじょうがあります。ましてや、このセカイですから。かみしめるのですよ、へいわを。しあわせを。そして、しっかりつかんでいるのです。なくさないように。
        (すっかり小動物か何かのように可愛がられて)なにがおこるかわからないのは、まわりもいっしょ……そういうことです。まあ、ラズリアンにかんしてはアトがちょーーーっとおねがいしたんだけどね?
        そういえば、そのユーリくん? とはけっきょくおはなしできなかったなーざんねん。いったいどんなステキなヒトなのかしら……すがただけはみたんだけど。フフ、ミハイロフのかけいはイケメンによわいですな(ニヨニヨ)
        うん、えっとね?(耳元に口を寄せて)

        いまはいてるぱんつちょうだい。
        -- 名簿/247354 2013-07-08 (月) 03:10:36
      • (ゆっくりと胸に手を当て呟いて、頷く)
        ……兄様にも、同じような事言われたわ。この幸せはとっても尊いものなんだって。奇跡なんだって、言ってた。
        これからも兄様をお願いね?一人でなんでもできるから、何でも一人で抱え込んでしまうんだもの。アトリアがいたら大丈夫かなって思うのよ。
        えっ ユーリ?素敵なとこ知りたいのなら一時間くらいで語れるけどだいじょうぶかな?!
        (ぺかーっと嬉しそうな笑顔。でもすぐにこほんと咳払いして、赤い顔で)…う、うん、冗談なの。優しくて楽しい人よ?
        (顔で選んだわけじゃないけど、一目ぼれというやつなのでやっぱりそうなのかなーともじもじ考えつつ)
        (同じようにもじもじするアトリアに耳を寄せ…)
        http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp026428.jpg 
        …………………………………………………………………………………………………………………えっ。
        あっ
        はい?
        …ぱんつ?ぱんつって、下着ですよね?
        洗ったのもあるし、新品のもあるよ…??えっ えっ?!
        (かわいい下着コレクターなのかな?と思ったけど「今はいてる」という言葉に該当するまともな理由が思いつかなくておろおろ)
        -- ジーニ 2013-07-08 (月) 03:38:14
      • そう。しあわせがいつもじぶんのトナリにあるとかんちがいしちゃだめ。どのしあわせも、ていどのサはあれどもキセキなんですから。
        でも、ラズリアンがなんでもできる、というのはちょっとちがうかな。なんでもできるようにみせようとしてる……が、せいかいかも。いじっぱりだからさ、そんなとこばっかりおとこのコだよね(くすくす、と笑って)
        うん、トモダチとしてずっとつきあってあげるつもり。ざんねんだけど、ジーニちゃんたちみたくにはならないかなー
        あ、いいです(真顔)やさしくてたのしい、か。うん、モテるわそのテのヒトは。かーこれだからなかみまでイケメンってやつはよー! うちのヤドロクとはおおちがいなのだわ……

        はい。そうです。ぱんつ。ジーニちゃんの、ぬぎたてほかほかぱんつ。(この幼女、真顔である)
        (ぱちん、と指を弾けばフワフワと空中から何か布らしきものが二つ)……これがラズリアンのかぼぱんで、こっちがスーちゃんのぱんつ。あったかいよ? ひとはだ!(劣化している様子もまるでない)
        -- 名簿/247354 2013-07-08 (月) 03:50:05
      • ふふ、わかる。男の人って意地っ張りよね?もっと弱いとこ見せてくれたっていいのにね。
        兄様はあの黒い大きな人が大好きみたいだから、あの人との生活、壊したくないから抱え込んじゃうのかな。
        …ちょっと、気持ちわかるので、良い友達としていてあげてね?
        (二人が恋人みたいに仲良く並ぶ姿も想像したけれど、それは口には出さずに笑うだけ)
        ユーリは確かにもてていたのだわ…い、今はジーニだけにもてもて(遠慮しないで聞いていけばいいのにと思いつつ ぽっ)
        (兄と姉のぱんつが宙から現れるのを目を点にして眺め)
        (きっと何かのおまじない、健康祈願とかそういうのなんだろうと無理やり納得する事にする した)
        (それでもしばらくもじもじしていたけど、抱っこしてたアトリアを床に下ろして)
        兄様のぱんつを見る日が来るなんておもわなかったの…姉様にいたってはまだあったことがないのに…ぱんつと先に対面なんて…!!
        ま、まぁ 兄様や姉様も渡してるなら、うん。ちょ、ちょっとまってね?

        (カウンターの向こうへ行って、ごそごそ)
        (長いスカートをたくし上げて、パンツを下ろす。靴を履いたままなのでよろけそうになったけど)
        (真っ白い生地にピンクのストライプのパンツをカウンターごしに差し出して)
        ……こ、これでいいのかな?最近下ろした奴だから、綺麗だと思う…朝お風呂に入ったし、で、でもちょっと汗かいたかもしれないし、あうあう
        (恥ずかしそうに ごにょごにょ)
        -- ジーニ 2013-07-08 (月) 04:24:01
      • まあ、それはいってやるなということです。かっこつけしいなんですよ、おとこのこって。でも、そういうところもイイでしょ?
        ああ、サイロックどの……そだね。ラズリアンホントにサイラスくんのことすきだからね。いまでもさかばにでてのろけるくらいだし。
        あいあい、いわれなくとも! つかずはなれずがモットーですゆえ?
        うわ〜どくせんよく〜。ま、あたりまえか。……で、もうすでにどれくらいいたしているので?(ゲス。ゲスの極み。指で輪っか作って人差し指ずぽずぽしたりしてる)
        ふふ、ラズリアンはおふろはいりたてだからあんまりカレのかおりがついてないんですがね……うんまつまつー!!!!!

        (わくわく)(どきどき)(むらむら)
        (いや、むらむらはいけないだろう)
        (そして差し出されたものはピンクのしまぱん。シンプルながらも可愛らしい下着で、ジーニのイメージにぴったりであった)
        きれいじゃなくてもいいの! こういうのはなるべくそのヒトがしみだしてるほうがいいのよ……(言いながら下着に魔力を込める。……ラズールかとスィーニの下着に施した魔法と同じ、永久保存の魔術)
        (そして)
        http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst084128.jpg 
        ああ……ギャラクシー……(めっちゃふごふごしてる。じゅるじゅるしてる。正直やばい生き物にしか見えない。描いててキツイ)
        -- 名簿/247354 2013-07-08 (月) 04:53:28
      • (指のわっかと人差し指の動きでだいたい何のことか察してさらに真っ赤)
        ……き、きすしかまだしてないから!!!清い関係なのー!!!(ぺっしぺっし)
        (下着がなくなって微妙にすーすー風の通りやすくなったスカートを押さえつつ)
        (ぱんつもらって嬉しそうなアトリアを眺める)
        (きっと、魔力補給の儀式か何かに人の肌に密着しているものが必要なんだろう。うんうんと自分を納得させ…)
        (……納得させようとしていたのだけど……)
        (よくわからないことを呟きながら顔に脱ぎたてのパンツを装着する少女を見ると沈痛な面持ちになって)

        あとりあ。
        あとりあ。
        ステイ。

        ……女の子がしてはいけない行為よ?!アウトよ?!
        か、かぶっちゃだめぇ!!!お風呂にはちゃんとはいってるけど、はいってるけど、だめー!!!
        息しちゃ駄目!!!
        -- ジーニ 2013-07-08 (月) 05:04:59
      • えっマジで!? あんたらほんとにわかもの……? わかものっつったら、こう、そのときのしょうどうにまかせてうおおおおおおお!!! みたいなカンジちゃうのん!? はぁ〜イケメンはちがうっすね……(関心した様子)
        はーっはっはっは!! これはもうアトのもんだしー!! それじゃまたちかいうちにあらためてあそびにいくよ、きょうはにげる! さらばだー!!
        (魔法で消えればいいものを、わざとパンツをかぶったまま外に飛び出していった……2000年も生きると頭もおかしくなるのかもしれなかった)
        -- 名簿/247354 2013-07-08 (月) 05:14:48
      • そ、そういうものなの…??ジーニは、そういうのあんまりわからなくて…ユーリも、疎そうだし。
        (顔真っ赤。好きという気持ちを確認しあうだけでも数年がかりだったのだから、その先なんて考えると…もっと先だろうなとぼんやり)
        えっ あっ うん?!あげたけど、あげたけどね?しまいこんで欲しいかなっていう小さな願いをね?

        ……って ギャー?!ジーニのぱんつかぶったまま外に出ないでぇえええええええええええええええええええ!!!!
        (颯爽と飛び出す幼女。娼館の客や娼婦にその姿はばっちり見られ……)
        (その後しばらくジーニは「しまぱんピンクちゃん」と呼ばれて皆に親しまれたそうな……ひどいはなし)
        -- ジーニ 2013-07-08 (月) 05:27:08
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  • ブーケを狙え! -- ジーニ 2013-06-15 (土) 20:04:07
    • http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp026236.jpg -- ジーニ 2013-06-15 (土) 20:05:16
      • 小さな教会?で20:30ごろからルチアとフォスの結婚式ですって。
        ……狩リノジカンダ…。 -- ジーニ 2013-06-15 (土) 20:08:28
      • http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp026239.jpg (やり遂げた顔) -- ジーニ 2013-06-16 (日) 03:04:31
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  • http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst079485.gif
  • http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst079485.gif 小鳥の生まれた場所
    • ………ユーリに言えなかった事があるの。
      旅行中、何度も話そうと思った、ずっと抱えてきた気持ち。




      「ほんとうはね」
      「こんな国大嫌いだった」

      「壊れてしまえばいいっていつも思ってた」
      「だってそうでしょう?ジーニがこの国を好きになる理由なんて一つもない」


      生まれた時からジーニは国を守るための道具になるって決まっていた
      王宮の地下で国を囲むようにめぐらされた守護魔法陣に魔力を注ぎ続ける。
      死んでもいないのに魔法石と同じになるんだ。

      そうすれば、この国の人達は大きな自然災害に怯える事もなく、外敵に脅かされることもなく。

      そして何不自由ない生活、国を自由にするほどの権力が”二番目の一族”に保障される。

      たった一人の鬼の子の生け贄、それだけで沢山の人が幸せに暮らせる。


      自分達の幸せしか考えないで小さな犠牲から目をそむけるこの国の人間が嫌いなの。
      自分達の幸せしか考えないで子供に鬼を憎ませる貴族の大人たちが嫌いなの。
      真っ白な雪ばかりで冷たくて寒くて人の心まで凍りつかせるようなこの国も嫌いなの。
      そんなところへジーニを閉じ込めようとするパパもママも姉様も兄様も皆大嫌い。

      小さい頃からずっと祈ってた。
      神様、竜の神様。
      今すぐ大災害を引き起こして。
      かつてこの国を滅ぼしかけたもの以上の。
      皆、皆、壊れてしまえばいいんだわ。

      そしたらジーニは自由になれる!!


      だけど
      だけどね
      欠陥品を装って、この学園都市に来てからね、わかったの。

      北の雪国の人間はジーニを怖がるのに、
      お菓子屋さんはジーニがお菓子を買うと皆と同じようにおまけの飴をくれたの。
      北の雪国の人間はジーニを怖がるのに、
      子供と遊ばせてくれないのに、ひとりで遊んでるジーニが転ぶのを見ると助けおこしてくれたの。

      良心の呵責からそうしてたのかもしれない。
      そんな事でみんな罪は消えないって、わかってるんだろうけど。
      見ないふりすればいいのに。そんな事したってジーニがこの国のための生け贄になるのはかわらないのに。

      人は不器用にジーニに優しくしてくれて。
      ジーニはその小さな優しさがとても嬉しかったの。

      どうしても嫌いになりきれない。

      鬼を憎めと教えられて育ったのに、
      貴族のパーティで真っ白なドレスにお菓子の大きな染みをつけて、
      意地悪な人たちに皆に笑われて泣き出しそうになってたジーニに新しいドレスをくれて、
      自分が憎む存在なのだから、もっと堂々としていろと言った名前も知らない貴族の大人。

      理由は歪んだものだったけど、でもジーニを助けてくれた。
      優しくされて泣き出してしまったジーニの頭を撫でてくれた大きな手、
      パパともママとも違うその手のあたたかさがとても嬉しかったの。

      どうしても嫌いになりきれない。

      真っ白で、人を沢山死なせる冷たい雪。
      変だよね、それがどこにもない場所に行くと、恋しくなるなんて。
      氷の森の木々のきらめきが、あんなに懐かしくなるなんて。
      名前のない青い花。見飽きるくらいだったのに、あの花の香りがないとよく眠れないの。

      どうしても嫌いになりきれない。

      ジーニに全てを押し付けるパパやママや姉様や兄様。
      でもね、パパとママはいつもジーニを沢山抱きしめてくれて
      姉様や兄様は、いつもジーニを自由に出来ないか考えていてくれていたのを知っている。

      どうしても嫌いになりきれない。

      ううん、そうじゃない。ジーには

      ジーニはあの国が好きだった。


      離れてみて初めてわかったの。
      故郷って不思議ね、ユーリ。

      できればあなたにもこの国を好きになって欲しい。
      そんな事まで思ってしまって。


      結局ジーニはこの事を話さなかった。





      そしてジーニはまた一つ、この国を嫌いになれなくなってしまった理由が出来たの。

      かつてこの国に苦しめられてたママが、兄様が、どうしてこの国のために動くのか、ずっと不思議だった。
      どうしてって、兄様にきいたことがあったの。
      そしたら、兄様は

      「忘れられない大切な思い出がある故郷だから。嫌いになれなくて」

      そう言って笑ったの。



      今ならジーニ、その気持ちがよくわかるわ。
      故郷って呪いみたいね?憎らしいのに、嫌いになれない。

      ユーリとの思い出。
      忘れられない大切な思い出ができた北の雪国。


      http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp026154.jpg 




      ああ 私、この国が好きよ。


      -- ジーニ 2013-06-09 (日) 11:50:01
  • http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst079485.gif 銀の小鳥と氷の森


    • http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst079871.gif 
      http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst083802.jpg

       --- 氷結樹の森にまつわる、昔々の御伽噺 ---


      ”氷結樹の森に子供が一人で行ってはいけないよ”
      ”寂しがりやの妖精に、さらわれてしまうから”

      ”その妖精は銀の髪の女の子、残酷で気まぐれで、だけどとても人が好き”
      ”けっしてついて行ってはいけないよ”

      月曜日(パニジェーリニク)  火曜日(フトールニク)
      月曜日(パニジェーリニク)  火曜日(フトールニク)

      ”時の止まった歌を歌う妖精たちと、永遠に森の中に閉じ込められてしまうから”



      それは冷たい森に迷い込んで、子供を死なせないために作られた物語。

      http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst079869.gif 


      一人ぼっちの少女にとって、その物語はとても魅力的だった。

      「…だってさらった妖精が、ずっと一緒にいてくれるんでしょう?」

      ミハイロフ家の当主になる子供。
      国を左右するほどの魔法使いの家だからと怖がられて、ただでさえ街の皆に距離をとられるのに。
      当主候補なんてなおさらだ。
      一緒に遊んで少女の身に何かあったら……大人たちは子供を少女に近づけさせない。

      だから少女はいつも一人ぼっちだった。

      「ジーニも友達が欲しいな…ずーっと一人ぼっちの当主なんかになりたくないのに」

      氷の泉にうつった自分の姿に話しかける少女。

      「……大丈夫、私が貴方を助けてあげる」

      鏡のような氷のなかの、もうひとりの自分がにっこり笑った。

      その姿は銀の髪
      氷結樹の森の妖精と、同じ色。


      ……こうして、もうひとりの森の妖精(ジーニ)が生まれた。
  • http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst079485.gif 小鳥たちの棲む森
  • (ジーニの店が移転した、と聞いて少々驚きながらもやってくる。きらびやかな娼館のあちこちに目移りしながらようやく小屋の前に立ち)
    …よし。 ジーニ…居る…?(何やら小箱を抱えながら翠色の扉をノックした) -- ルフィール 2013-06-05 (水) 20:36:42
    • (娼館の中庭、あちこちで愛を囁く男女がいて、そんな中翠の扉だけ質素で、浮いているとも言っていい感じ)
      (ノックが聞こえると「はぁーい!!」と奥から叫ぶような返事があって)
      はいはいごめんなさい今日はお薬はお店のカウンターに……あれ?ルフィール!いらっしゃいなの!
      よ、よくきたね!変な人にあったりしなかった?だいじょうぶ?(多忙期ゆえくたびれた様子で出迎える店主)
      …とにかく、どうぞなのーお店今日は臨時のおやすみなのよ(わたわた。散らかったお店を片付けながらカウンターの前の椅子を空ける)
      -- ジーニ 2013-06-05 (水) 20:46:50
      • うん、途中でちょっと…スカウトはされた。 忙しそうだね…大丈夫…?(多少精彩を欠いた様子を見れば少し心配げに)
        お休みのところ…ごめんね。 ちょっと、渡しておきたいものがあって…(片付いたカウンターの上に、抱えてきた箱を置いた。小さいものと大きいもの、二つある)
        これ…差し入れ。 今日は、これを…渡しておきたかったから。 -- ルフィール 2013-06-05 (水) 20:56:21
      • ううっやっぱり…?学生とわかる子にはそういうの駄目って言ってあるんだけどなぁ…ごめんね。
        ジーニは大丈夫!かせぎどきというやつなの!やっとおわって、今日はおやすみなんだーえへへ…。
        (ちょっと艶のない髪を恥ずかしそうに手ぐしでととのえて、にぱーっと笑顔。気持ちはまだまだ元気そう)
        ……うん?なんだろう…ありがとうなの(箱を受け取って、不思議そうに首をかしげる。誕生日というわけでもないし)
        おっきいのとちいさいのがあるのだわ…なかみはなぁに?(なんだろう、思いつかないので素直に訪ねることにした。どきどき)
        -- ジーニ 2013-06-05 (水) 21:08:48
      • ううん、平気…うちの一族にも、こういうところで働いてた人、何人か居るし…
        ……ふふ、でも、幸せはこれからだって顔…してる。
        (ジーニが元気な意味も少し窺えて、微笑ましい気分になりながら)
        ん、これはね…甘いものと…長いもの。(まず大きい方を開ける。中から出てきたのは温かそうな赤いマフラー。やたら長い。ルフィールの身長より長いかもしれない)
        これは…見ての通り、マフラー。 二人で巻けるサイズとなっております…(献上するように畳んで差し出す)
        こっちは…(小さい方を開ける。ハート型を半割りにした形のザッハトルテが入っている。表面にはホワイトチョコの文字が)

        My best friends

        (右半分しかないハート型にはそれだけが書かれていた) -- ルフィール 2013-06-05 (水) 21:19:14
      • (娼館関係者が身内に!意外な事実にびっくりきょとんとしていたけれど顔はすぐに赤くなって)
        あ、あぅ……うん。今日はほんとは一番忙しい日なんだけどね、お休みにしちゃったの。
        (お店を片付けているのも誰かを待っているからで、もじもじしながら頷く)
        (開けてもらった箱の中を覗き込んで、マフラーを差し出されると恭しく受け取って)
        わー…ありがとう!あったかそうなのよ。ふ、ふたりでかー…こういうの巻いてくれるかな…恥ずかしがるかな。
        (わたわたそわそわ落ち着きのない様子でマフラーを抱える。そして次は小さい箱で……)
        ……まいべすとふれんず(言葉意味はわかるのだけど、ハートが半分。おいしそうではあるんだけど、よくわからなくて)
        …ありがとうなの。不思議なデザインね?(うむー?考えながらお礼を言う)
        -- ジーニ 2013-06-05 (水) 21:40:21
      • うんうん、年に一回しかない日だから…ゆっくりしないとね? ……頑張って。(もじもじするジーニに向かって、にっこりと微笑みかけ)
        強引に巻いちゃっても、いいんだよ…? ぎゅっと捕まえて離さないようにしないと…
        ふふ、そのケーキは…ユーリと二人で食べるといいかも。(首をかしげるジーニに、悪戯を仕掛けた子供のような表情で)
        それじゃ…お邪魔になっちゃ悪いから、私はこの辺で引き上げるね…? ハッピーバレンタイン、ジーニ。(最後にもう一度、心からの笑みを向けると、帽子をかぶり直して小屋を後にした) -- ルフィール 2013-06-05 (水) 21:51:02

      • が、がんばる!!(こくこく力強く頷いて)
        …ちょこ、あげるだけだけどね?えへへ…。
        ジーニは、ユーリがしたいって思ったらして欲しいし…な、なるべく無理にするのはやらないんだ。
        なので自然に、自然に頑張る……もっと、好きになってもらうように(難易度の高い決意でもっかいこくこく)
        ユーリならわかるのかな?このハート…ふむう?(少女の小悪魔っぽい笑顔。さらに謎は深まるばかりで)
        (バレンタインのお祝いの言葉をもらうまで、うなりながら悩んでいた)
        ……あ。
        (彼女の笑顔。それを見て)
        (ずっと言えなかった事を伝えようと、店を出た彼女の背中を追いかける)

        まって!!
        あのっ…わたし………っ!!
        (でも、言葉が上手く出なくて、ただ、その背中に)

        ……ありがとう、ルフィール……。
        (ひとことだけ。そし手彼女を見送るのだった)
        -- ジーニ 2013-06-05 (水) 22:08:18
  • http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst079485.gif 黄金暦249年 2月・夕暮れ。
    • ―――― 落第街の片隅で、その変化は起こった。

      空は色鮮やかな夕焼け。

      突然あたりが暗くなり、嵐のような風が逆巻く。
      それはただの天候の変化でない事は、一目でわかる。
      あたりの影という影から湧き出る黒い瘴気。
      濃密な黒い霧のようなそれは、地面から吸い上げられるようにして空に魔法陣を描いていく……――――
      その中心には白いワンピースを着た翠の髪の少女。

      約束の日が来たのだ。

      娼館のバルコニーから遠くの魔法陣を見つめるのは銀髪の子供。
      黒いスーツを着たその少年の後ろには武装した娼婦達。

      「魔王が、妹を奪いに来る……行こう」

      少年の声と共に黒い霧が闇から噴出した。
      強い風で霧が浚われて行く……そこにはもう誰の姿もなかった。


      妹のいる場所へたどり着くと、そこは何か爆発でも起こったような有様で
      確かにそこには店がひしめき合っていたのに、その残骸すら、瓦礫すらわずかに残っているだけだった。
      まだ壊れていない店の屋根に、少年と娼婦達は立つ。

      「…もう、妹を殺す殺さないの状況ではないな…ん?あの子…」

      魔法陣と妹の真下に、誰かいる。
      ……薄い髪の色をした、少年。
      会った事はない。だけど誰だかはわかる……妹が慕ってやまない子。確か、ユーリと呼ばれていて。
      服はぼろぼろで、血まみれなのに、しっかりとその場所に立っている。
      妹と一緒にいたんだろう。
      ずっと彼が妹のために奔走してくれていたのを知っていた。

      普通の人間だと聞いていたけれど……その姿にどこか違和感。
      それが何かはまだわからなかったけど。


      ――――いつの間にか暗くなっていた空は、元の夕焼け。
      全てが赤く染まる世界。

      少年が、何かつぶやいた。
      強い風の音、逃げ惑う人々の悲鳴。聞こえないはずなのに、少年にははっきりと聞こえた。


      ”バケモノなのに、人間のふりをしていて、ごめんな。”


      少年の姿は溶けて消え、黒い沼になる。
      ジーニの、魔王の力じゃない。他に誰もそうなっていないからだ。
      違和感。

      それは
      ひとではないものがひとのかたちをとっている時の……――――

      気付くと同時に、沼に無数の
      ”目”


      あたりに広がり、空に浮かぶ妹を引きずり込む。
      それはおぞましいと言える光景だった。闇が闇を喰らっているような。
      禍々しい魔法陣は崩れながら吸い込まれていく。


      「なんだ、あれ……」

      昔、王宮で読んだ古い書物。そこに描かれた魔物。
      ……ううん、魔物、とか神、とか「ひとではないなにか」が分けられるまえのもの。
      それを思い出すような……。



      そして、全ての闇を飲み込んで、沼も消えた。
      赤い夕焼け。逃げ惑う人の声が一瞬途切れて……――――


      リン、と小さな鈴の音。
      見ると少女と少年のいた場所に、鈴が落ちていた。 -- 2013-06-05 (水) 01:09:27

      • すぐにまた誰かの悲鳴。
        魔物だ!と男の声がした。

        「……っ!!なんも把握できてない時になに?!」
        「魔法陣も、魔王の気配も消えてるのに……」


        なのに、町中に魔物が、魔王の眷属達が、溢れる。

        「くそっ とりあえず行け!魔物を始末しろ!」
        娼婦達に乱暴な口調で命令を下す。
        四方に散る彼女達には目もくれず、妹と少年がいなくなった場所を見つめる。
        光る鈴。それは。
        -- ラズ 2013-06-05 (水) 01:10:30
      • ――アトのたすけがほしいとき。たすけて!! ってねがいながらふるとなるスズです。このスズがなったとき、アトはすぐにジーニちゃんのところにかけつけるでしょう――

        いくら振っても鳴らない鈴。それ(・・)を望んだ時にだけ鳴るという、マジックアイテム。

        ――りん――

        金色の鈴から、真っ赤な魔法陣が浮かんだ。複雑な線が幾重も引かれ、それはやがて中空、そして天空へと昇る。
        空を覆う巨大な光の環。――中心から、一人の少女が降り立った。

        「ああ。やっぱり、こうなってしまうのですね」

        銀髪の少年がよく知る顔である。黒い髪を二つに括り、身に纏うは真っ赤なコートに翠のマフラー。月色の角は羊のように曲がっており。

        「――アトリア・ベールト。しょうかんにしたがいさんじました」
        それが、龍の一つの姿。 -- アトリア 2013-06-05 (水) 01:40:21
      • (浮かぶのはさっきとはとは違う魔法陣。夕日よりも赤く光るラインが複雑な文様を描いていく……それは神話の時代のものだ)
        (その魔法陣の光に当たると闇から湧き出た魔物は元の黒い霧になって消えていく…)
        (それを見て、誰のものなのか銀髪の少年は理解した)
        (真紅の魔法陣から抜け出た少女の姿を見る前に)


        「アトリア」
        「なるべくしてこうなった……まあ、想定内、だね」
        「ジーニの好きな人が、”よくわからないなにか”なの以外は……だけど」
        「報告ではふっつーの男の子だったのになー…よくわかんないとこで目撃報告がいっぱいあったりしたあたりを突っ込んでみるべきだったかな」

        「……ま、いいや、彼のおかげで魔王が街中へ降り立つっていう最悪のシナリオは回避できたっぽいし」
        「……あの子が、ジーニに危害を加えることはないだろ」

        (独り言交じりに、屋根の上から自分よりも幼く見える少女に話しかける。実際は倍どころの話ではないほど年上なのだけど)

        「でも魔王召喚の影響で、ジーニの…もうひとりのジーニの”異能”矛盾の魔王(Lord of Paradox)が暴走してるみたいだ」
        「町中魔物が溢れてる…まだ死人は出てないみたいなのが奇跡だな」

        「約束、手伝ってくれるかい?」

        (そう笑顔を向ける黒いスーツの少年の後ろに、鎌を持った死神のような魔物が出現する……魔王の眷属だ)
        -- ラズ 2013-06-05 (水) 02:11:48
      • 広がる光景は、悪夢そのもの。既に戦闘の爪痕が色濃く遺されており、闇の化身共が巣食う。
        画としては、少年と少女はその場に余りにも場違いな存在であった。泣き叫び、母の名前でも唱えているのであればまだ勝手も違うが。

        「いつこうなってもおかしくない……そんなじょうたいでしたからね」
        その口調は幼く、あまり喋り慣れていない子供の声。
        「なあに、このセカイ、よくわからないのなんていっぱいいます。かみさまだって、いしをなげればあたります」
        しかしその目は二千もの悠久を見続けてきた緋色。黒竜の瞳。
        「まおうは、そのコにまかせましょう。アトたちは――うらかたまわりですな」

        嗤う。ラズールカの肩越しに見える漆黒の死神。それが、指をパチン弾いただけで破裂する。
        「ラズールカ・ミハイロフよ。ふるきりゅうたるアトとともにたたかえるのを、こうえいにおもうのですね」
        瞬間、翠のマフラーがまるで生き物のように伸び、魔王の化身達を貫いていった。 -- アトリア 2013-06-05 (水) 02:34:52

      • 「ありがと。竜族と一緒に戦えるなんてまた一つ僕に箔がつくね」
        翠のマフラーが死神を貫き、死神は霧散する。一瞬の出来事だった
        少年は振り返りもしない。にこやかな表情のまま
        竜は故郷で神と崇められる存在。この事件は故郷には「ミハイロフの少年が竜と契約し魔王と戦った」と報告されるだろう
        実際は付き合いの長い友人と交わした約束を守ってもらうだけなのに
        竜は親しみやすい少女で悪戯好きで、ミハイロフの少年はただの酒場のウェイトレス
        実態はそんなものなのに、肩書きというのはなかなか滑稽で、でも便利だ

        「”よくわからないなにか”」
        「それを言ったら僕もそうか。あの子よりはもーちょっと単純だけど」
        「んじゃ掃除して回ろうか。僕らはみたいなのはいつも裏方だね」
        「だけど、悪くない」

        「ただ僕は弱いから、サポートが主だからね?」
        150年前から、呪いの様にそれは変わらない。膨大な魔力を全て”存在する事”にまわしてしまっているせいだ。

        夕日の中の赤い世界、悲鳴が飛び交う中のんきな会話。とても場違いだ。
        時間から切り離され、命の輪からも切り離された存在はいつもそういう役回りしか出来ない。
        でもそれでも、人の営みに関わるのが好きなのだ。
        人が、好きだから。
        ……この小さな少女も。きっと。

        「行こう」
        少年は自分の影から同じ色の剣を取り出し一振りし、新しく悲鳴の聞こえた路地裏へと飛び降りる。
        そこには大量の魔物たち。影が深い路地の合間は魔物が湧き出る泉のようになっていた。

        「くすくす」
        その一番奥には長い銀髪の少女。あどけない顔立ちに、大きいリボンが似合っていて……スニェグーラチカ。そう見えた。
        少女はさらに路地の奥へ走っていく……魔物達の合間を縫って、踊るように。
        -- ラズ 2013-06-05 (水) 03:12:14
      • 「フフ、それいじょうハクつけてどうするつもりなんだか……」
        肩を竦めながらもマフラーの先端は次々と生じる化身たちを屠り、空に散らしていく。
        元より暴走の結果生まれた幻影のような存在。龍からすれば塵芥も同然であった。
        もうこの二人が出会ってから200年は経つ。200年間の間何をしてきたかと問われれば……何もしていない、と答えるのが正解だろう。
        ただ、人と触れ合いたくて。なんとなく居座ってしまって。なんだか心地よくて。夢の様な200年を、この二人は何となく過ごしてきた。
        別に、恋人同士とかになったことは一度もないのだけれども。

        「ラズのばあいは、”よくわからないなにか”じゃなくて、”へんなこおに”でしょうに」
        「おたがい、ヒーローヒロインをきどるにはトシをかさねすぎました」
        「ドラゴンがうらかたなんてジミすぎるけど、でも、たしかにわるくない」


        少女は踊る。鎌を振り上げた死神の周りを、戯れるようにくるくると廻る。ダンスの相手を変える頃には、死神は林檎の皮のように螺旋を描いて斬れ、霧散した。
        「かまいませんよ。あなたはいつだって、そうでしょう?」

        それは戦闘と呼ぶには余りにも一方的で、且つ幻想的であった。棚引くマフラーは影より生まれし魔物を瞬く間に滅し、少女は踊る。闇に黒髪が跳ね、月色の角が黒をいっそう艶やかな色へと昇華させる。
        銀髪の少年は、もっと御伽染みている。いるだけでその場が童話世界へと変わる。この上ない恐怖の領域が、二人によって塗り替えられていく。

        「――おやおや。これは、おうつくしいおじょうさんがおいでましたね」
        見覚えのある銀髪。少年のそれと瓜二つだが、それよりも更に別の存在。――矛盾の化身が、あんな姿であった。 -- アトリア 2013-06-05 (水) 03:34:05

      • 二人の目の前に現れた銀の少女。
        妹の偽者か、それとも乗っ取られた本物か。
        元々その身に宿した魔王欠片のせいで禍々しい気配を持っていた少女、一瞬では判断がつかない

           ……確か、スニェグーラチカは今、髪が短いはずだったけど
           戻せたのか、偽者なのか……

        「せっかくの誘いだ、乗ってみようか」

        踊りの合間に少女の手をとってふわりと着地させると、そう話しかけ、また魔物達の前へ送り出す
        少女の二つに結った黒髪と翠のマフラーが同じようにくるくる回る
        バレエの一幕のようなのに、流れるのは軽やかな音楽ではなく魔物の醜い断末魔
        竜の化身とその先の魔王の化身を追いかけながら、少年は漆黒の刃で討ち洩らしを黒い霧に変え、その霧は少年の影に吸い込まれる
        喰らっているのだ、その魔力を

        魔物達の先にいる少女は一定の距離を保ちながら走る。時折振り向いては笑ってみせては二人を闇の奥へと誘う

        ……これは罠かもしれない。そう思った時
        少年と少女の先に白衣の青年が降り立ち、銀の少女を追いかけはじめた
        また随分細いその青年を見て、銀の少女は初めて表情を変える
        笑顔から、戸惑うような、そんな顔に

        どうやら知り合いのようだ。二人は何か会話のやり取りをしている
        魔物達に囲まれて戦っているこちらには何を話しているかはわからない
        妹に似た少女は、泣き出しそうな顔になって、さらに奥へと姿を消す
        青年もそれを追いかけていく……



        「アトリア」
        魔物を倒しきり、その二人のほうへさらに進む竜の化身を、ダンスの時のように抱きとめる。
        幼い姿の二人でも、身長は少年の方が高い。路地裏でなければなかなか様になっていただろう。
        こんな風に近づくことはあっても、二人の道が交わった事はない。
        仲のよさを揶揄されても、二人は笑うだけなのだ。
        恋人になるには、二人は色んなものを拗らせすぎていた。
        そんな一言で片付けられる関係にはなれそうにない。

        それでもたまに、こんな風に近くに寄る。
        腕の中の少女は温かい。その体温もよく知っているもの。
        「…失礼。おじょうさん」
        急に触れたことを芝居がかった様子で謝って、また笑顔
        「あの二人は知り合いのようだ。僕は彼に任せておこうと思う」

        「……見て」
        少女を腕に抱いたまま、夕日が傾き、徐々に藍色になっていく空を見上げる

        「……もうすぐ、夜が来る」
        「このままじゃ、濃い影から湧き出る魔物が…町中から溢れることになる」
        「多分あの銀の子をどうにかしても、本体が別の空間にいるから能力の暴走は止まらないだろう」

        「何か考えなきゃ…魔物を溢れさせない方法を」
        -- ラズ 2013-06-05 (水) 04:35:58
      • 「フフ、ひあそびがおすきなのですね、オニのコは」
        記憶の中の少女は、あんな風に嗤わなかった。彼女は本当にジリョーニに瓜二つで、もっところころ可愛らしく笑っていたはず。
        偽物かどうかは分からないが、少なくとも彼女本来の姿ではない。そう、なんとなく感じた。つまりは、罠。
        「いいでしょう、これもまたたわむれです」
        くす、と言の葉に皮肉を織り交ぜつつ、二人タップを踏む。

        優雅にして華麗、それでいてふんわりと優しげで、可愛らしい。そんな一幕だった。
        一つステップを踏めば仮初の命が爆ぜ、バックミュージックに怨嗟の声。
        「だんせいとおどるには、しょうしょうロマンチックさにかけるおんがくですこと」
        苦笑しながら、群がる化身を次々に殺いで行く。銀髪の少女に導かれるように。罠であるとは承知済み。罠ぐらい、引っかかってやらなければ芸がない。


        しかし、そこで待っていたのはどの予想からも外れた第三者の介入。背丈ばかり高く、碌に肉のついていない青年に獲物は横取りされてしまった。

        ダンスの終わり。少しだけ勿体ない気もした。彼と踊るのはそうそうないことだ。
        「しんしですのね」
        くす、と桃色の唇が歪んだ。別にこのまま唇を奪ってやっても良いのだけど。お互いそんな歳でもない。
        気の合う友人ぐらいが丁度良いのだ。

        「よるのとばりが、おりる……」
        少年の腕に抱かれたまま、陽を覗く。落日は近い。斜陽が闇に溶け込み、夜の匂いを漂わせ始めていた。
        「くらくて、わるいひとがでてくるのであれば」
        少年の腕からそっと離れて、背中越しに言葉を紡ぐ。
        「あかるくしてやればいい」




        その翼は、天を覆った。
        その巨躯は、大地を揺さぶった。
        その尾は、遥かな地平線まで揺蕩った。
        その角は、星を貫いた。
        見紛うことはない。古から現在まで。悠久の時代を呑み込んだ存在。

        龍。

        少々、眩しいかも知れんね
        地の底から響くような重低音で、子鬼に囁く。その鎌首を天に伸ばし――

        控えよ、下賤の民共。龍の御前であるぞ


        眩いばかりに輝く光の祖、太陽を吐き出した。 -- アトリア 2013-06-05 (水) 05:14:10

      • ダンスの終わり。少女が腕の中から離れていく。
        名残惜しい気持ちもあったけれど、そんな事を言っている場合でもなく。
        ……思えばいつも、そんな感じだ。
        人の運命に関わり翻弄されている二人。望んで突っ込む変わり者達。
        ロマンチックな雰囲気はいつも一瞬だけ。

        だけど、悪くない。

        そんな風に思いながら、背中を向けた小さな少女の、揺れるお下げを見る。
        幼い少女は、何か思いついたようだった。
        髪が風とは違う方向に浮かび……――――


        ―――― 次の瞬間、神の姿に変化する。


        人気のなくなった路地裏の建物を砕いて、大きな翼が広がる。
        夕闇。逢魔の時間。星の浮かび始めた紺色の空に。空にオレンジ色はもう、残ってはいなかった。

        「何を……?!あ、そうか……」
        少女…龍のしている事をすぐに察する。
        彼女が舞い降りた時の光で、魔物が消え去った事を思い出した。
        その力は太古の神の力。人の心から生まれた魔王の眷属ならやすやすと封じ込めてしまえるだろう。

        「……あたりを光で浄化するつもりだね?」
        「わかった。一応人に対して結界を張っておこう。いっぱい闇を食べたからそれくらいはできると思う」
        地面に円を描き、真ん中に剣を突き立てる。
        複雑な文様は必要ない。体に組み込まれた魔力回路がその変わりを果たしてくれるからだ。
        ミハイロフの当主候補だったのは、少年もまた同じ。ジーニのように強い魔力と魔法のための回路がある。
        病気で死ぬはずだった命をつなぐために施した禁術が、
        命を永遠のものにするかわりに魔力を全て喰らい続けることになり、少年は当主としての力を失った。
        長年自分の体を研究していくうちに身につけた抜け道、
        それが「他者の魔力を喰らう事によって、一時的に大きな魔法まで使えるようになる事」
        漆黒の剣から光の線が無数に延びて、四散する…街の人間を光から保護するために。

        ()が魔王の口真似をする。
        くすりと笑って少年は跪いた。王の前で、()の前で、するように。


        そして ――――
        ―――― 小さな太陽が、落第街の上空に出現する。


        太陽を吐き出す龍。それは神話のような光景で。
        神と崇められるわけだ。人はこの力の前に平伏すしかない。

        少年が少女に踏みこまない、踏み込めない理由。
        それは、彼女が()だから。
        子供の頃から繰り返し教えられた()への信仰。
        国から遠く離れて200年になろうとしているのに、それでも残る信仰心。

        神を汚そうとする者などいないのだ。信仰のある者ならば。
        -- ラズ 2013-06-05 (水) 08:18:50

      • http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst079876.gif 

             閃光が街を白く埋め尽くす。
             昼よりも明るいその光景は少年の結界がなければ目を潰してしまうほどだった。

             魔物達は悲鳴を上げるまもなく消し飛び、
             そして…………………………………………

              ……静かな夜が訪れた。
             星が無数にきらめき、真っ黒になった空を飾り立てる。
             落第街ではずっと見られなかった空。
             ネオンの光が邪魔をして、ずっと見ることができなかった、満天の星たち。





             銀髪の少年と、少女の姿に戻った竜の化身が、屋根に座る。
             更地になったジーニの店のあとを見下ろして。

             ――……あとは、信じて待つだけだ。

        http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst079861.gif 

        -- 2013-06-05 (水) 08:29:09
      • http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst079485.gif 黄金暦249年 2月・夜明け前
      • 話しつくして無言になってしまうくらい時間が流れて、二人を探すか、という話題が出そうになった頃。
        ―――― 落第街の、その更地に、二人は帰ってきた。

        ユーリ、そうジーニが呼ぶ少年は、目を閉じたままの彼女の手を握って見下ろしている。
        ……ジーニが目を開いた。
        小さな声で何か話してる。
        聞こうと思えば聞けたけど、それはなんだか無粋な気がして。

        まん丸の月の下、銀髪の鬼の少年と黒髪の竜の少女は並んで二人を見守る。

        幸せそうにユーリを抱きしめるジーニ。
        ……その瞳は片方だけ、金色に染まっていた。
        魔王の力を追い出したのか……いや、喰らってしまったのかもしれない。

        いつかの彼女の姉のように。
        愛する人を手に入れるために。


        「……ほんと、あの時とよく似てるね」
        あの時。そう言えば隣の少女には伝わるはずだ。
        ジーニの姉が、当主から逃げ、自分の願いをかなえるためにもとめた聖杯をめぐる戦い。

        「でも、終わりは違う。スーよりジーニは一つ先に進んだ」

        「暗闇よりも、眩しい光を選んだんだ」
        「……光というにはちょっとおっかない存在みたいだけど」
        「ジーニにとっては、あの子が光」


        「……なんか、また当主を逃しそうな予感がするけど、ま、いっかぁ」
        「気長にやるか、僕らには長い長い時間がある」

        くたびれた様子で笑って、大きなため息。
        それでも妹の笑顔を見ていたら、報われた気持ちになる。


        「…そろそろ行こう。ジーニたちは多分僕を訪ねてくるから、部屋を用意しなくっちゃ」
        「あとりあんもおいでよ。良いお酒がはいったんだ。ヴェールのとこで買った、とっときをあけるよ」



        立ち上がって満月を背に、小さな神に手を差し伸べる。
        -- ラズ 2013-06-05 (水) 09:11:08

      • 「なべてよはこともなし、とはよくいったものです」
        くす、と二人の逢瀬を見下ろす。結局、ミハイロフという家系はいつだって愛に始まり愛に終わるのだ。
        聞き耳なんて立てずとも話していることはおおよそ想像がつく。今、あの二人は愛し合っているのだから。

        「おとぎばなしそのものですね。まおうにとらわれたおひめさま。それをおうじさまがたすけにきて、めでたしめでたし」
        「まわりにはドラゴンやオニなんかもおともとしてうごいていて。なかなかいいえんげきだったんじゃないかしら。おうどうですよ」
        くす、と少年の方を見やって笑う。見た目相応の、あどけない笑顔。

        「おもいかえせば、あのときからアトは、こうしていることがきまっていたのかもしれないですね。うんめいっていうのは、やっぱりあります」
        「でも、アトはどちらもまちがってはいないとおもいますよ。スーちゃんはスーちゃんの、ジーニちゃんはジーニちゃんで、それぞれのしんずるところをすすんだのですから」

        少年のぼやきを聞けば、苦笑いをこぼす。わかっているでしょうに、と。
        「あきらめなさいな。ミハイロフがミハイロフでありつづけるかぎり――とうしゅなんてできやしないですよ。あなたがたは、クニのとうちにはむいてないです」
        それには、人を恋しがりすぎている。結局どんな手を使っても、彼らに新たな当主が生まれる日など来ないのかもしれない。

        「ああ、それはうれしいな。ひさびさにシリアスなことやってよっぱらいたいきぶんですから」
        「エスコートおねがいします、おうじさま?」


        少女()少年(信徒)に手を引かれ、そっとその場を後にした。 -- アトリア 2013-06-05 (水) 14:57:39
  • http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst079485.gif
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  • (気づけば、その男は既に店内のソファーで寛いでいた)
    (2mを越える巨躯を誇る筋肉塊。黒髪のウェーブをなびかせ、赤黒い瞳でジーニの顔を舐めるように覗き込む)
    ジリョーニ・ツビェット
    ミハイロフと矛盾の魔王の落とし子か
    読めば読むほど歪だが、読めば読むほど面白い
    アレが執心するのも理解できるというものだな -- 『翻訳鬼』 2013-05-31 (金) 00:48:20
    • (少女が学園から帰ってきて、娼館の中を通って自分の店に行こうと歩く)
      (階段横のソファに人だかり。お姉様方…娼婦達が誰かを囲んでいる。なんだろう?と思ってその前を通ると……)

      …っ?!
      (名前を呼ばれるならまだしも、ミハイロフ、ましてや魔王のことまで。驚いて凍りつく)
      (娼婦達は彼がオーナーの妹目当てだと知ると、空気を読んでか自然な振る舞いでその場から姿を消す)
      ……気を使わないでいてくれればいいのに!!
      (こんな得体の知れない大男と二人。どうしていいかわからない)

      ……貴方、誰。ぶしつけにレディの素性を喋るなんて失礼なのよ。
      ………………………………………なんで知っているの。アレって、誰。
      (ぎゅうっとスカートを握って、警戒心を露に男を睨みつける)
      (けれど手は震えていて、精一杯の強がりなのだ。今にも怯えて泣き出しそうなのを必死に隠している)
      -- ジーニ 2013-05-31 (金) 01:06:59
      • 知っているさ。お前に関する報告書と生徒名簿は粗方既に『読んで』いる
        (去っていく娼婦達に愛想笑いを返しつつ、ワインをラッパ呑みで豪快に呷る)
        (しかし……視線はずっとジーニの指先にだけ注がれてる)
        (微かに震え続けるその指先だけに)
        そう怯えるな。お前が怯えるとお前の中の魔王が大層喜ぶぞ? それでもいいのか?
        まぁ、俺はどちらでもいいがな。お前が怯えれば俺も嬉しいからなぁ、はっはっはっはっは!!
        (大声で嘲笑する。かの魔王とも、ジーニの父とも違うベクトルの邪悪が其処に有る)
        ああ、そうか、すまない。『読めない』お前達では代名詞では分かり辛かったな
        (そういって、金色の糸のようなものをテーブルに投げ出す)
        (良く見ればそれは……)
        少し見ない間に綺麗な髪飾りをつけていたんでな、少し見せてくれと頼んだのだが……アレには珍しく酷く抵抗してなぁ?
        ついつい乱暴に扱ってしまったよ
        まぁそれも『読めて』はいたんだが……それでも、面白くてつい……なぁ?
        (強引に引きちぎられた、金色の髪の毛) -- 『翻訳鬼』 2013-05-31 (金) 01:22:48
      • (怖い)(店の娼婦達は冒険者顔負けの戦いの技術も持っている)
        (怖い)(だけど、この大男には誰も敵わない様な気がして)
        (怖い)(どうして知ってるの?読めるってなぁに?声が出なくて、動けなくて)
        (怖い)(大きな笑い声。身をすくませてしまう。足が勝手に動いて一歩下がった)
        (こんな悪意のぶつけられ方なんて少女は経験がない。怯えはとうとう表情にまで出て)
        (……このまま逃げてユーリのとこへ…!今日は部屋にいるはず。そう思った時だった)

        (お酒の瓶が何本もおいてあるテーブルにさらりと乗ったもの…………初めは金糸の細い束だと思った)
        (でも) (それは)
             (ちがう) (糸じゃない) (これは)
        (別れ際に結んだリボン)(あれを)(あの人は守ろうと)

        副室長(兄様)の……髪、……。
        (震える手で、その細い束を取る。胸に抱えて。体が震える……怖いんじゃない)
        憎いんだ

        あのひとが、なにをした、の……ねえ、何をしたの?!
        こんなことされるような、酷い事、副室長(兄様)はしない!!!

        スニェグーラチカが人殺しするのを止めてくれた。助けようとしてくれた人なのに!!

        ……やっぱり、あの時皆壊してしまえばよかったんだ。
        一つ聞いていいかしら?
        (左右色違いの瞳には憎悪。少女の髪は短い銀髪に変化する)
        (泣き出しそうだった少女はそこにはもういない。薄く笑いすら浮かべて)

        ……兄様にあの痣をつけたのは、貴方?

        (…………………………あたりの闇が、ざわめき、濃くなる)
        -- スニェグーラチカ 2013-05-31 (金) 01:52:16
      • (ざわつく闇を見て尚深く口角を吊り上げ、鋭い牙……吸血鬼特有のそれを見せつけて笑う)
        (生理的嫌悪感を与える、捕食者の笑み)
        別段何もしてはいないが……強いて言うなら、そうだな

        奴は丁度いいんだ。足を置くのにな
        実に丁度いい位置に這い蹲るんだ。お前もやってみたらどうだ?

        (直接的な答えより、さらに明確な婉曲的な答え)
        おいおい、そんなにかっかするなよ
        別にお前のボーイフレンドに手を出したわけじゃあないんだ
        怒りはその時の為にとっておけ
        おっと、それとも……それを期待して今怒っているのか?
        だとしたら気が回らなくてすまなかったなぁ
        いや、俺も気になってはいるんだ、矛盾の魔王を退けたあの男には本当に興味を持っている
        ……だが、一番美味そうな所には最後に手をつける悪癖が俺にはあってな。中々手を出せないでいる
        まぁしかしだ……お前が事を急くというなら、今すぐ手をつけるのも吝かではないが?
        (暗に言っているのだ。話を聞けと) -- 『翻訳鬼』 2013-05-31 (金) 02:22:22
      • (人を人と思わない。鬼)
        (それは私も同じだった)(だけど)(あの人が止めてくれたから)
        (私はこんなものになるところだったんだ)
        (「邪悪」と呼ぶのに相応しい男の笑み。嫌悪感は彼へのものと、自分へのものだ)
        (心がどんどん塗りつぶされていく。真っ黒に。魔王に侵蝕されていた頃とは違う、暴力的な衝動)
        それは明確な殺意
        (頭ががくらくらする。こんなのは初めてだった。こんな醜い想いに支配されるのも)

        (……だから少女にはブレーキなんてなかった)

        殺してやる)(殺してやる)(兄様に手を出した事を後悔させてやる!!
        血も骨も残さず喰らい尽くして、この世から消し去ってやる!!!!!!
        (あたりの影が膨れ上がるようにして闇が湧き出した。男を引きずりこんで磨り潰そうと、黒い霧の髑髏が大きく口を開けて……)

        (……次の瞬間、何もなかったかのように全てが消える

        (銀髪の少女はさっきまでの翠の少女と同じように、うろたえ、泣き出しそうな表情に変わった)
        (少女が愛してやまない少年…ユーリのことまでこの男は知っているのだ
        (それも、多分…深く)
        (そのことはスニェグーラチカを魔王の落とし子からただの小娘に戻してしまうには十分だった)
        …やめて!!ユーリに手は出さないで…っ!!!
        あの人はただの人間なの!!誰かが興味を持つような力なんてなんにもないわ!!
        魔王は、私の力で退けたのよ!!
        (苦し紛れの嘘。「読む」ことができなくたって嘘だってわかるくらいに少女は必死で)

        …卑怯者…!!!なにが、目的なの…!!!
        -- スニェグーラチカ 2013-05-31 (金) 11:41:58
      • (目前にまで迫る闇に対して引くこともなく、慌てることもなく、巨漢はニヤニヤと笑みを返すのみ)
        (無論、それが届かないことが『読めて』いるからだ)
        (鼻先に触れる直前に黒霧は消え去り、少女の悲鳴が木霊する)
        (心底愉快という様子で両手を広げ、肩を竦めて苦笑する)
        卑怯だなんて……そう煽てるな、照れるじゃあないか
        まぁ安心しろ。『まだ』何もするつもりはない
        俺は『お前達』と友人になりたいだけだからな
        もし、友人になってくれるのなら色々と融通するぞ?
        当然お前の大事なお兄様とボーイフレンドからは手を引くし、望むならお前の大事な『嘘だらけの日常』を守る手伝いだってしてやる
        無論……友人としてこちらからも色々と面倒事を頼むかもしれないがな……?
        例えば……お前達の体に宿る様々な力を調べる際には是非とも御助力願いたいところだなぁ
        少しばかり苦痛を伴うかもしれないが、友人の頼みと思えば安いものだろう?
        (既に目前まで迫った巨漢が図々しくそう語る)
        (要するに司法取引だ。お前の身柄と引き換えに他の連中を見逃してやるといっているのである)
        まぁ、急な話だ。すぐに答えを出せとはいわない
        後でまた返事を聞きに来る。是か非かはその時までに決めておいてくれれば構わない
        別に俺は急いでいない
        手元の玩具で遊んでいれば、暇は幾らでも潰せるからな……ははははは!
        (そう嘲弄して哄笑すれば、男の体は赤い霧となって霧散する)
        (残ったのは不愉快な血臭だけだった) -- 『翻訳鬼』 2013-06-01 (土) 01:28:33

      • ……ジーニ達…スニェグーラチカとジーニと…?
        (どうしてそんな、友達だなんて、私はただの……そう返そうとして、思い出す)
        (ただの女の子のふりをしていたから、いつの間にか自覚がなくなっていたのかもしれない)
        (あんまりにも幸せだから、忘れたがっていたんだ、きっと)
        (……北の雪国のミハイロフ家、矛盾の魔王。この二つの力を持つ魔女が、自分だということを)

        (目の前に迫る大男、無意識に下がっていつのまにか壁に追い詰められていた)
        (高い目線で見下ろされて、その姿が明かりを覆い隠して、少女は影の中)
        (薄暗い中で、金色の右目だけが光るよう)
        (けれど輝く金の瞳に浮かぶのは憎しみと悲しみと……胸を締め付ける、切ない気持ち)

        (約束の証のつもりで、ママのくれたリボンを渡した)
        (それが大事なものだとは私は言わなかったけれど、いつもつけていたから、大事な物だってきっと気がついていたんだ)
        (兄様はそういう人だ)

        (殴られもしたのかな、蹴られたりもしたよね。痛いよね、あんなに痣が残るくらいだもの)
        (この男が戻ったら、またあの人を苦しめるんだ)

        (男は返事を急がないと言った。だけどそんなの、返事なんてわかりきってるはずだ)
        (読めるのだから)

             (ユーリを守るためならなんだってする!!
             (兄様を助けたい。もう酷い事しないで!!
             (私はどうなってもいいから……!!!!!

        (……だけど男は”返事を急がない”と言った。それは)

        少女の恐怖が、怯えが読めたから

             (怖い。兄様がされたようなことを、それ以上のことを自分がされるかもしれない)
             (苦しいのは。痛いのは

        (兄と呼ぶ人の体に残った無数の痣の記憶と、胸に抱いたままの金髪が、恐怖を煽る)

        (なんだってする。そう叫びたいのに、声が出ない)
        (怖い)
        (怖いよ)
        (ユーリ)
        (兄様)

        今返事をすれば、兄様が助かる
        今返事をすれば、兄様が助かる

        (何度も頭の中で自分が言うのに)

        ……あ……ぁ。

        (………………男が消えてしまうまで、声が出なかった………………)

        (感じたことのない悪意が、恐怖が、少女を初めて保身に走らせた)
        (血の錆びた匂いが漂う中、へたりこんで)
        (金髪の細い束を抱きしめて…涙を流した)


        ……ひきょうものは、私……………。
        -- スニェグーラチカ 2013-06-01 (土) 15:18:12
  • 「イツノマニカ オミセノ バショ カワッテル ケン(ここんと看板突いて)」 「イママデ イジョーニ ヒトガ キソーニ ナイネ」 「ウルキ ナイデショ?」(辛らつだ) -- レイヴンス 2013-05-31 (金) 09:43:42
    • (店のある中庭、看板のそばの木陰でぼけーっとチョコミントアイスを食べる)
      (もうとっくに、店は空いてる時間。だけど誰も来なくて)
      ……それが、よるはね、だいはんじょうなの…
      媚薬だの精力剤だの体の感覚が一時的に良くなるのとか…ううっなんか大人の汚い部分をいっぱい見てるのだわ!!
      お金にはなるけどいやー!(アイスはしっかり持ったまま めそめそ)
      -- ジーニ 2013-05-31 (金) 10:13:58
      • (看板から顔を横向けたり、木の枝に止まってたり隣にいたりするカラス達)
        「ソノウチ シナゾロエモ ソーユーノデ アフレル」 「イリグチガ ピンクノ 暖簾ニ ナル」 「照明モ ピンクニ ナル」 「ニンゲンハ タイヘンダネ ネンジュウ ハツジョーキデ」
        「イヤナラ ナゼ 移ラナイ」 「アイス 髪ニ ツクヨ(紙ナプキンを差し出して)」 -- レイヴンス 2013-05-31 (金) 10:44:04
      • ぐすっ…あら、ありがと(紙ナプキンをもらって暑さで滴り落ちそうなアイスの棒にそえておく。がぶぅ)
        (おいしい)店の内装外装だけは変えない。絶対なのだわ!!(ぐっ)
        ちょっと色々あって…お店壊れた事で兄様が心配してて、しばらくここにいなさいって言うから、うん。
        あ、ここジーニの兄様の経営してるお店なんだー……それに、
        あと一年ちょっとしたら私も学校卒業して、遠くへ行くかもしれないから…お店また作るのもったいないかなって。
        ……アイス食べる?カラスって冷たいもの平気かな。持ってきてあげようか(食べ終わった棒をくわえてゆらゆら)
        -- ジーニ 2013-05-31 (金) 11:05:21
      • 「カノジョハ ソーイッテ ワタシニ ワライカケタノ ダッター(ナレーションボイスなカラス)」 「シカシ ソノ イッカゲツゴ・・・(首を振るカラス)」
        「更地ニ ナッテタネ(こくこく)」 「(きょろきょろ)・・・オニーサン アブナイ ヒト?」
        「ソレハ タシカニ」 「ジーニ ドコカ イッチャウノ?」 「タビダチ エンド?」 「ジーニノ タタカイハ コレカラダ?」
        「タベル」 「タベル」 「メッチャ タベル」 「カモーンカモーン」(ジーニの正面に回ってずらり、ずいずいずずいと近づくと首を左右に揺らして)「「「「「チョーダイ♪ チョーダイ♪」」」」」 -- レイヴンス 2013-05-31 (金) 11:28:18
      • そこには光の消えた目で、ピンク色に飾られた店で派手な格好してお薬を売る私の姿が?…いやぁあ…ありえそうなのがいやぁ…!!
        ま、まあちょっとした事件があってね…どこかの魔術師の実験が失敗したらしいって聞いたわ(今思いついた嘘をしれっと言い)
        (兄に関してはフォローできなかった。危ない人だ。あらゆるいみで。なのでアルカイックスマイル)
        はいはいちょっと待っててねー?(ぱたぱた店に入ると、すぐにボウルにアイスを入れてもどってくる。自分のは口にくわえて)
        食べ過ぎないようにするのよ?(芝部の上におくと、木に寄りかかってアイスもぐもぐ)
        …ジーニは、お家を継がなきゃいけなくてね。でも、好きな人と一緒にいたいし……まだ悩み中なの(はふーとひんやりしたため息が夏の空に溶ける)
        -- ジーニ 2013-05-31 (金) 12:13:05
      • http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp026044.jpg -- ジーニ 2013-05-31 (金) 12:13:54
      • 「アリエチャウンダ・・・」 「オキャクニ コエ カケラレチャウンダ・・・」 「サイショハ ソレデモ ナントカ コトワルンダ」 「デモ ソノウチ・・・」
        (互いに顔を見合わせるカラス達、上空から見ると更地の中心地が何処なのか丸判りだったりしたが・・・)「ソーナンダ?」 「タイヘン ダッタネ」 「ケガトカ ナカッタ?」(まぁ今こうして無事なのだからどちらでもよいのだろう)
        「ジーニ 二個目? ソレ 二個目?」 「ハラ コワスナヨ」 「イチョーヤク ノンドケヨ」
        (家を継ぐと言った少女をみる・・・・・その評価について思わず妙な笑みを浮かべてしまうような兄が経営しているという、明らかに学園都市の法の目を掻い潜っている娼館・・・・・兄、家族、家を継ぐのワード)
        「ツマリ イマハ 訓練期間ナ ワケダ(同情的な目)」 「(アイスつんつん)・・・タイヘン ダネ」 「ジョーチャンニハ ムカナイト オモウゼ?(つんつん)」 「マフィアノ カゾクモ ラクジャナイネ(何か勘ぐってる)」 -- レイヴンス 2013-05-31 (金) 12:29:50
      • 娼婦の姉さま方がことあるごとにジーニを着せ替えして遊ぶのよ…。ジーニのお値段を聞かれることなんてしょっちゅうなの(げっそり)
        あ、でもでも!ジーニはユーリのだから駄目なの!ってちゃんと断ってるよ?
        そう言うと何故か周りの皆がやさしい笑顔になるのがなんだかいたたまれないけど(アイスをちまちまかじかじ)
        (娼婦にはジーニのまっすぐさが羨ましいのだ。でも、本人はそれが当たり前だから、以後ことが悪くなるだけで気付かなくて)
        ふふ、、ジーニは3本までならだいじょうぶなのよー?(がぶぅ アイスは一気に半分になって、家のことを考える)
        (家を継げば北の遠い国の王宮に一生閉じ込められるのだ。自分は拒否することが出来る。でも、そうしたら次の妹か弟がかわりにされるだけ)
        (……それだけが、自由を選びきれない理由…)ほえ?!マフィア?!
        あ……そっかぁ。確かにそう見えるよね。ジーニのおうちは貴族みたいなものなの。兄様は家を出た人だからこういう仕事してるだけなんだ。
        ふふふっ…マフィアだったらジーニ結構上手くやってけると思うんだけどね?黒いドレス着て、ユーリを隣にいつも置いてえらそうにしてるの。素敵かも。
        -- ジーニ 2013-05-31 (金) 12:56:25
      • 「ヤッパリ」 「ソウ サイショハ チャント コトワレテルンダ・・」 「モーチョットシタラ ビデオレタートカ オクッチャウ(ふるふる)」
        (話しを聞くと少し考えるように顔を見合わせ)「アンマリ セッショク シナイホーガ イーカモネ」 「ムイシキニ キズツケル ソレハ カナシーコト」
        「ホントカー? ホントーニ ダイジョーブカー?」 「フラグニシカ ミエナイ」(ドガガガガガガガガガっと音を立ててなくなっていくアイス)「ウンメ ウンメ」
        「キゾク・・・」 「エライヒト」 「シハイ カイキュー」 「マフィアト ドーチガウ?」 「キゾクハ ゴーホー」 「キホンハ オナジ?」 「タイシテ カワンナイカト」
        「キゾクニ ナッテモ 好キナ人 トナリニオイテ エラソーニ シテレバ イージャナイ」 「イージャナイ」 「イージャナイ」(もう無くなっているアイス) -- レイヴンス 2013-05-31 (金) 13:21:51
      • ……うん。あなた達意外と鋭いこと言うのね…無意識に人を傷つけるの、ジーニはよくあるみたいで。
        (あの優しい人たちにもそうしてしまっているのかなと、落ち込みながらアイスの残りを食べて、棒をくわえる)
        押しにも弱いし…お買い上げされたらしんじゃうし。早く出て行ったほうがいいんだろうな…できればこの街がいいんだけど。
        ……あら、貴族とマフィアは違うのよー?貴族はおっかないんだから。
        ぷらいどばっか高くて、なまじお金も権力も生まれた時からあるから他の人を見下すし……それに、皆残酷だわ。
        (嫌悪感。普段笑ってばかりいる少女がそんなものを浮かべるのは珍しい)
        だからユーリ連れてったら、ユーリいっぱい傷つくだろうから。
        マフィアは似てるところはあるけど、もう少しつながりとか、ひとのこころとか、大事にしてる気がする。
        …んー、「人間」って感じ?夢見すぎかしら……ユーリを連れて行くならきっと、そういうところのほうがあってる。
        辛くても笑っていられる場所がいいな。
        (空になったボウルにアイスの棒を投げ込んで、夏風に髪を揺らす)
        ……幸せに笑ってられる場所だったら、もっといいな。ふふ。
        -- ジーニ 2013-05-31 (金) 13:51:42
      • 「ジブンガ アイテダッタラ〜・・・ ソーカンガエルト イーヨ」 「ダカラ 落第街ハ サケロト・・・」
        (夏風に揺れて遠くを見て)
        「・・・・・・・任侠エーガノ ミスギカト・・・(つっこんだ)」 「マフィアハ オッカナイヨ?」 「オッカナク ナカッタラ 恐怖デマチハ シハイシナイシ」
        「マフィア プライド タカク ナカッタラ 『ファミリーの顔に泥を〜』トカ イワナイ」 「残酷ジャ ナカッタラ ヒトノカラダニ ロープムスンデ 両側カラ ヒッパッタアゲク オオカミノ エサニハ シナイ」
        「ひとのこころ ダイジニスル チョットチガウ」 「利益ノ タメニ ボーリョクノ 大義名分ヲ エルタメニ ひとのこころッテ イッテルダケ」

        「ボクラニ トッチャ 人間ハ 人間」 「ソレ イジョウニモ イカニモ ゼッタイ ナレナイヨ」 「カナラズ ダレカニ イーコト シテル」 「オナジダケ ヒドイコト シテル」
        「ネガウノハ ジユウ」 「デモ ネガウダケデ ナニモシナケリャ」 「タチムカワナキャ」 「カエヨート シナケレバ イツカ」 「・・クワレルヨ?(こんっと空になったアイスの器をつついて)」
        「カエラレナイ カモシレナイ」 「デモ ナニモシナケリャ ゼッタイ カワラナイ」 「ソノサキニ アルノガ 『辛くても笑っていられる場所』ジャ ナイカナ」 「ザレゴト ダケドネ」 「マタ クルネ?」 「ジャーネー」(ばさばさばさっと羽ばたいて去っていった) -- レイヴンス 2013-05-31 (金) 14:28:21
      • ちゃんと、考えてるつもりなんだけどね。ジーニはお話へただから、思ったことそのまま言っちゃってだめみたいなの。はふ。
        (ごろんと芝生にねっころがって、青い空を見る。どこまでも広い、自由の象徴)
        やっぱり、どこでも同じなのかな。
        お薬買ってくれる人の中にはマフィアの人もいてね、怖い人もいるけど…優しくしてくれる人も多いの。
        ジーニ、この街の人たち好きよ?危険な場所だけど、皆自分の気持ちには正直なの。嘘もいっぱいあるけど、気持ちには嘘がない。
        …そんな気がする。貴族にも優しくしてくれる人はいるけどね?

        あれ?……うーん、じゃあやっぱり同じってことかな?(ぷしゅーっと頭から煙を出す勢いで、ごろごろ)
        (近くにいるカラスの背をゆっくり撫でた。大きくて黒い羽根は手触りが良くて。優しく繰り返しながら話す)
        ジーニはね、ずっと自由になりたかった、立ち向かおうって、やっと思えるようになった。
        でも、それで私だけ自由になって当主を誰か他の子に押し付けて、私は幸せに笑っていられるかしら。ユーリをまっすぐ見つめられるかしら。
        …そんな気持ちが、変わることを躊躇わせるの。
        『辛くても笑っていられる場所』、鳥篭の中でも、鳥篭の外でも、きっとそれは同じ。

        ……もう少しだけ、よく考えるのだわ。
        えへへ、ありがと、色々聞いてくれて。またアイスでも食べにきてね?
        (羽ばたくカラス達を見送って…そういえばあの子達の翼も、自由の象徴だったっけと、思い出すのだった)
        -- ジーニ 2013-05-31 (金) 18:45:19
  • http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp025446.jpg 小鳥のお手紙
    • http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst079485.gif 2月某日

      • http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst079876.gif 

        パパとママへ

        お元気ですか?ジーニはなんとか生きています。
        お手紙久しぶりになってしまって、ごめんなさい。

        兄様やリラ姉様から色々聞いていると思います。
        期待にこたえられなかったジーニでも、パパとママは好きでいてくれるでしょうか。
        ジーニもね、兄様から色々聞きました。兄様が知ってること、すべて。
        兄様からひどい事をしたのはママだって聞きました。

        でも、ジーニはやっぱりパパとママが好きです。

        ママのかけた最後の魔法、魔王を体に閉じ込める魔法。
        あれでユーリを助けるきっかけができたから。

        ジーニはママの呪いがなくても魔王に体を奪われてしまう運命にあったって聞きました。
        ママのあの魔法は、ジーニの最後の切り札になるようにくれたんじゃないかって。

        もうひとつ矛盾の魔王召喚の魔法陣発動のトリガーの話も聞きました。
        「ジーニが心から自由を望んだ時」
        自由になるためには魔王を必ず乗り越えなくてはいけない。
        だから、ジーニが自由になりたいと強い心を持ったその時に
        立ち向かわせてくれるための条件付けだったんじゃないかって。

        ママを嫌いになりたくないから、全部ジーニのためのものだったって
        そう思い込みたいだけかもしれないけど。

        でも、でも、ジーニはママに嫌われても、いらないって言われても、ママが好きよ。

        魔王にさらわれたお姫様が、騎士に助けてもらうお話の絵本を何度も読んでくれて
        「お姫様になりたいな」って言ったジーニに
        「なれるよ」って言って抱きしめてくれたママが大好き。

        ジーニは、なれたよ。あのお姫様みたいに。


        家を継ぐかどうかは、もう少し考えさせてください。
        選択権はジーニにある。
        「当主」とは、ミハイロフで一番魔力が強いということ。
        つまり、



        ジーニが本気で嫌がったら、誰も止められないね?



        それに、ジーニを守ってくれる強い騎士もいる。
        私は私の意志で未来を決めます。

        親不孝でごめんなさい。
        でも、ジーニ今一番幸せなの。

        ジーニを造ってくれてありがとう、ママ。


        追伸:素敵なピアスを見つけたので、同封します。ママに似あうよきっと。
            大丈夫、呪いなんてかけてないからね?


        http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst079861.gif 

        -- ジーニ 2013-05-29 (水) 20:37:04

      • 「ふふん」
        「娘からの宣戦布告なんて久しぶりだね」

        薄紅色の髪、黒いスーツ姿の派手な女に手紙を渡されて、
        ゆるいウェーブのかかった銀髪の女はそれに目を通すと嬉しそうに笑った。

        「なんて書いてあったのにゃ?」

        派手な印象な女が、その見た目に似合わない語尾で問いかける。げっそりした様子で。
        銀髪の女はぽいっとその手紙を投げてよこしたので、読む。

        苦虫を噛み潰したような顔が、きょとんとなって

        「………ほんとに、この子の言うとおり…あの魔法を…?」

        「さあ?どうだろうね?」

        飄々と、銀髪の女は薔薇のピアスをつける。
        金細工のチェーン、ピンクプラチナの薔薇が揺れて光を反射して綺麗だ。
        ちょっと女にはかわいすぎるデザインのようだけど。

        http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp026021.jpg 

        「…まあいいや、んじゃ僕帰るにゃー親父は早く死んでにゃ。できるだけむごたらしい感じで」

        「ごめん無理。あ、そうそう」

        「何」

        「ラズにさ、伝言」
        「私が頼んで描いてもらった絵本、ジーニにすごく好評だったって伝えて」

        「……………………………………………………えっ?」



        http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst079876.gif 

            ……本当のところは、この嫌味な感じに笑う女にしか、わからない。
            真実はいつだって、闇の中。

        http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst079861.gif 

        -- 2013-05-29 (水) 21:31:42
  • http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst079485.gif 洋上学園都市・「ハニー&バニー」落第街支店
    • 落第街の一番賑やかな所から少しだけ離れた場所、そこに2年前から新しい娼館が出来ていた。
      主は少年の姿をしているらしいともっぱらの評判。…実際その通りなのだけど。
      古い洋館を模したその店の中、最上階のオーナー室。
      嫌味なほどに落ち着いたデザインで統一されている品のいいその部屋に噂の少年はいた。
      子供らしいデザインの黒いスーツを着込んで、大人に囲まれながら何かの書類にサインしてる。

      「……はいおっけー。お酒はヴェールの所でちゃんと頼んでね。
       あと、大広間の大時計の修理はシーさんに聞いてみたら技師を紹介してもらえるかもしれないから…」
      意外と真面目な仕事振り。
      「ん、今日はこれくらいかな。もう少ししたらサイラスが迎えに来るから、そしたら適当に片付けて帰るよ」
      「しばらくひとりで休憩。店の子になんかあったら知らせて。それ以外はしばらくこないでって皆に言ってね」

      にこやかに人払いをすると、無駄に大きいオーナーデスクの上に座って、窓の外、ネオンの光る街を眺める。
      -- ??? 2013-05-23 (木) 23:30:20
      • (窓の外には、黒い髪にビーズを散りばめたような光景が広がっている。それと、少年自身)
        (娼館「ハニー&バニー」。その歴史は長く、冒険者外では高級娼館として裏の世界では高い地位に君臨していた、ある種伝説的とも言える娼館)
        (その経営者、ラズールカ・ミハイロフ。少年のような姿をしているがその本当の年齢を知るものは殆どおらず、その愛らしい顔に睨まれれば裏の世界では生きていくことが出来ない程)
        (とはいえその性根は優しく、そこが成功の秘訣なのかもしれなかった)

        おつかれですか?
        (不意に、窓に映る少年自身がそう語りかけてきた。声は、彼のものではない) -- ??? 2013-05-23 (木) 23:39:56
      • (机の上に靴のまま膝を立てて、高そうなボトルのワインをグラスに注ぐ)
        (目の前のガラスにうつった自分が語りかけると、少し驚いたような表情をみせた)
        (でもすぐに笑って、グラスを煽る。菫色の瞳を細めたその笑顔は、大人のもの)
        …そうだね。少しだけね。

        そろそろ来ると思ってたよ。ジーニと会ったって報告受けてたからね。
        あとりあんも呑む?赤ワイン。もらいもんだけどなかなかおいしい。
        -- ラズ 2013-05-24 (金) 00:13:04
      • まあ、カンシなさってたの。あいかわらず、しゅーとーなことで
        (くすくすと笑いながら、ガラスの向こうの少年が手を伸ばし……現出する。しかし、その姿は少年のそれではない。黒いツインテール、緑のマフラーに真っ赤なコート。なにより、月色の角が印象的な――童女)

        ラズリアンとのむおさけなんて、なんねんぶりくらいでしょ。いただきますとも?
        (すっと手を差し出せば透明なグラスが、――まるで手品のように――現れて)
        はにばに、どうですか。こっちでもじゅんちょー? いそがしーってことは、はんじょーしてるんでしょーけど。 -- 名簿/247354 2013-05-24 (金) 00:19:17
      • そりゃあね。今回は初めから…詰んでるような感じだから。
        ようこそ、僕の城へ。なんか久しぶりだね、酒場以外で話したりするの。
        (龍の化身の少女を手を広げて迎える)
        お、マイグラスというやつなの?いいねー
        (片手でボトルを持つと、赤い液体を半分くらい注いで、自分のグラスを軽くぶつける)
        はい、乾杯。
        何年ぶりかな……やばい、半世紀とかそれくらい越えてない?
        なんか麻痺してきちゃってやだよねー…(軽い様子で、グラスをゆらゆら)
        おかげさまでこっちもなかなか上手くいってるよ。妹の監視業務の片手間にしては上出来。
        -- ラズ 2013-05-24 (金) 01:46:48
      • つんでるとは、ずいぶんないいようじゃないですか。……いつもおもうけど、ミハイロフはもうちょっとうまくやったほうがいいとおもいますよ。
        おたがい、ながいですから。わざわざあわなくともかんじる、みたいな?
        (ちん、と硝子の擦れる音を皮切りに、小さな酒盛りが始まる。真っ赤な血のようなワインを燻らせながらラズールカを眼に捉えて)
        ジーニちゃん。あのコ、いいコですね。スーちゃんをちょっとおもいだしちゃいました。……「アレ」がからんでる、というイミでも。
        アトがなにをききにきたかは、もうさっしがついてるんでしょう、ふるきともよ。カンシしてるりゆうも、おおかた……ソレがりゆうなんでしょう? -- 名簿/247354 2013-05-24 (金) 02:05:42
      • あはは、僕もそう思う。いやね、今回は上手くいくはずだったんだけど…
        (ぐいっと飲み干して、また追加。ペースが早い)
        (いつもなら目を見て話すのに、彼女の方を見ない)
        長生きするとさ、なんかもう相手が生きてればいいかなって、それで十分だってそうなってくるよね。
        でも半世紀に一度くらいはこういうことをしたいなと思う。
        …出来れば、楽しい話題で。
        (ようやく目を合わせると、いつも通りの子供っぽい笑い方。ジーニによく似た笑い方)
        うん、ほんと、あのクソ親父から生まれたなんて信じられないくらいいい子。
        怖いくらいに、スーに似てる。何もかも。
        ふふっ、僕の事を友達だって言ってくれる子は、もうアトリアとあと数人くらいかな。

        …いいよ、隠していてもしょうがないことだし。
        むしろ、聞いてくれると嬉しい。こんなことサイラスには話せない。
        僕の監視の理由はアトリアが考えている通りだと思う。
        この店にいるのがほぼ全員、解体された暗殺部隊の生き残りなのもそれが理由。
        ジーニは生まれたときから魔王の生け贄になる運命にある。
        ……あー話すと長くなるのだ。ベランダに出ようか?
        (窓を開けて、白いバルコニーに一歩踏み出す。冷たい夜風が吹き込んでくる)
        -- ラズ 2013-05-24 (金) 02:32:20
      • これじゃあ、きたのドラゴンさんはねるにねれませんよ……ふくざつすぎるんです、もうすこしたんじゅんにさせてもいいでしょうに。
        (ちびちびと飲むイメージがあったので、意外だった。もしくは、酔いたくなったのかと。合わせるように飲み干して、おかわりをねだる)
        なにを、いっているのですか。しんでしまっても……てんせいをまてばいい。このセカイがあるかぎり、みんなとはずっといっしょですよ。――そうとでもおもわないと、やっていけません
        (自嘲げに笑い、しかしそれに続く言葉には頷く)
        もとより、アトとラズリアンはこーいうハナシがむいてないのです。みためてきにも、せーしんてきにもね? ラズリアンはイケメンをおいかけ、アトはぱんつをはいでまわる。よくぼうのごんげこそ、ふさわしい。
        かみも、めも、せーかくも、おっぱいのおおきさも、……もろさも。ぜんぶぜんぶそっくりです。ただ、ココロはジーニちゃんのがつよいかな。そんなきがします。
        おいおい、そんなこといわないでくださいよ。まるでちょうめいしゅ(長命種)にはトモダチがすくないかのように。トモダチぐらい、いまからでもつくりゃいいんですよ。カンタンなはなしです。

        ……あのコにまりょくをわけたとき、「矛盾の魔王」につながるゲートがみえました。いけにえどころか、あれは……
        ……いえ、なにかをいうのは、きいてからにしますか。いいでしょう、ききましょう? ぜんぶはいて、ラクになってくださいな。いまのラズ、とってもつらそうだし。
        (1月の夜風がツインテールを棚引かせる。マフラーハンドが伸び、ラズールカの首元に巻かれる)
        こおにといえど、さむいのはさむいでしょ? -- 名簿/247354 2013-05-24 (金) 02:50:57
      • だれにものをいっているのですか? ドラゴンがこのてーどのおさけでよっぱらってたら、セワないですよ
        (自前のグラスに再び赤い帳が下りる。グラスの側面ではネオンを写し、ワインの湖面では月を写していた)
        なれてはいても、あたたかいほうがそりゃいいでしょう? アトごじまんのマジックアイテムです、えんりょなくつつまるとよいですよ。

        かっこつけないでくださいな。そんなわけ、ないんですから。なにもかんがえなければいい――それだけのことが、できないわけでもないでしょう?
        ふあんも、きょうふも、セキニンも、プライドも、ちいも、なにもかも! オトナになろうとしてみにつけたカザリを、ぜんぶいちどおすてなさい。すててもまだのこったそれらが、ラズリアンのほんとうの「オトナ部分」です。
        オトナだからトモダチがつくれないなんて、そんなことない。オトナをいつわっているからできないのですよ。べつに「素」をだせといってるわけじゃありませんけど。
        (他愛もない話に真剣になる。全ては、小さな友人を気遣ってのこと)
        (――自分に言い聞かせる意味合いもあったが)

        (ラズールカは語った。ジーニの宿命、母親の思惑、自らの無力さ、そして、罠の発動条件。口は一切挟まず黙って聞いていたアトリアだが、母親の台詞には憤ったようで奥歯をぎゅっと噛み締めた)
        (禍根は、ジーニの母親。だが、だからといって殺す訳にはいかない。腐れてもジーニの母親であり、また、何の解決にもならないことが目に見えているからだ)

        ……人格を持った魔力というのは、スニェグラーチカというせいれい……ですね? なるほど、まがまがしいとおもえば、むじゅんのまおうのまりょくそのものでしたか。
        (だが、あのジーニに瓜二つの少女を討つわけにも行かない。そんなことで解決できる問題でもなく、そもそも、したくなかった)
        やっぱり、スーちゃんとおはなししたように、きたのクニなんてぶっつぶせばよかったのかもしれません。アトが、しはいすれば……
        (こんなことには、と言いかけて飲み込む)

        (そして、ラズールカの決意を聞けば)

        それだけは、ならん
        (普段の声色と違う、龍の声)
        ……あのコは、ラズリアンをほんとうにしんじています。たとえ、かのじょのためであっても……ラズリアンだけは、それをしちゃだめ。……セカイをほろぼすさいやくになっても、どうか、みかたでいてあげて。
        (きゅ、と手を掴む。赤い瞳は、珍しく潤んでいた) -- 名簿/247354 2013-05-24 (金) 05:51:27
      • (精霊の名前が出ると、笑顔は少し寂しいものになり)
        スニェグーラチカ。綺麗な名前だよね。迷い込んできた猫にもらった名前なんだって。
        僕らの国の昔の言葉で、雪とか、雪娘だったかな、そんな意味があるんだ。
        矛盾の魔王の魔力、ジーニ自身の魔力が混ざった闇の子が、白い雪の名前をもらうなんて不思議だよね。
        …あの子はあの子で、ジーニと同じように精一杯生きてる。
        魔王になったら、どちらも消えてしまうんだろうな。

        (自分の零した、妹を殺す決意のひとことは、そんなに重いとは思ってなかった)
        (だから、アトリアが龍の声を出した時、一瞬何が駄目なのかわからなくて)
        (彼女が手を握ってくれて、諭してくれた時に初めて……その言葉がどんなに悲しいものだったのかを自覚した)

             (ああ、駄目だな。やっぱり麻痺してる
             (大嫌いな親父に似てきてる

        …でも……他の誰が出来るだろうか。あんな健気な女の子を殺す事を。
        大丈夫さ、僕ならしばらく落ち込むくらいできっとすむ。
        失う事には昔から馴れ…て……

        (……自分より背の低い少女の赤い瞳を見つめて、それ以上言えなくなってしまった)
        (赤い瞳。偶然にも、かわいい妹と同じだ。それに、彼女が自分にこんな風に瞳を向けることなんて今まであったか思い出せなかったから)
        (子供の体温の手と、半分こしたマフラーがあたたかい)


            (……僕は何を、言おうとしてたんだっけかな
            (この瞳から、涙がこぼれるような事だった気がするけど

        (彼女が話しの前に言った言葉を思い出す)

        オトナになろうとしてみにつけたカザリを、ぜんぶいちどおすてなさい。すててもまだのこったそれらが、ラズリアンのほんとうの「オトナ部分」

            (……全部捨てたら、何が残るだろうか

        ……そう、だね。ジーニがいなくなったら嫌だなぁ。
        さみしいまう。まだ僕の半分も生きてないのに、かわいそうなの。

        (小さな手を握り返して、にっこり笑う)
        ()がそれを許してくれるのだから、いいよね。

        ……ね、ひとつお願いしていいかなあとりあん。僕の「オトナの責任感」を納得させるために。

        もうジーニは止められないんだ。だから。
        あの子が魔王に飲み込まれて、矛盾の魔王がこの町に現れたら……周りの人を守ってあげて欲しい。
        ジーニは優しい子だから、人を傷つけたらきっと悲しむからさ…。
        被害が最小限ですむのなら、僕も見逃した事をそんなに責められないだろうし。
        ……頼めるかな?そういうこと僕、弱いから出来ないし。なにせ冒険期間1年だからね?

        (冷たい空気。二人つないだ手だけはとても暖かい)
        (その上に雪がふわりと舞い降りる)


        (雪の降り始めのひとひらを受けとけることが出来たら、願いがかなうんだって、昔誰かが言っていた)
        (そんなの迷信。わかってはいるけれど)
        (妹の幸せを願わずにはいられなかった)
        -- ラズ 2013-05-24 (金) 07:33:22
      • (――アトだって、ぼーけんではぜんぜんかつやくできてないんですよ? 古龍は笑って、その頼みを聞き入れた。本当なら、自分が全て何とかしたいけど。魔王は人間にしか討てない)
        (さむいからナカにはいろ? とラズールカを室内に引き入れれば……いつのまにかその姿はもうなかった。まるで、泡沫のようにふっと消えてしまった)


        (遠くの方から、龍の咆哮が疾走る。別れの挨拶とでも、言わんかのように。遠景に黒く大きな鳥が、月に向かって飛び去っていくのが見えた) -- 名簿/247354 2013-05-24 (金) 18:10:07
  • 草木も眠る丑三つ時
    粉雪舞う静謐の夜、其れは暗がりから密かに囁く
    机上灯の明かりだけが微かに照らす店の片隅。其の暗がりから……其れは確かに囁く
    諦めろと -- 2013-05-23 (木) 12:00:19
    • (店を閉めて帳簿をつけて、ため息。気が遠くなるほどの忙しい毎日。シェリーと学校に行くのもままならなくて)
      (好きな人の、ユーリの顔を見に行く事すら、ままならなくて)
      (……ううん、それはただの言い訳だ)
      (この忙しさなら前の自分ならユーリに手伝ってもらうチャンス!って、喜んで会いに行ってたはず)

      (でも、できない)
      (……怖い。一生懸命抑えてる気持ちが溢れてしまうのが怖い)
      (きっと、きっと、拒絶される)

      (その時、声が聞こえた。暗がりから)
      …え?スニェグーラチカ…?何か、言った…?
      (その声は聞き覚えのある声で。どこで聞いたのかわからない。だからもう一人の自分の声を聞いたのだと思って)
      (白いネグリジェに同じ布のショール。真っ白な娘は、真っ暗な暗がりに踏み込む)
      -- ジーニ 2013-05-23 (木) 12:09:54
      • 其の一歩が陰を踏みしめると同時に、背後から闇が少女を柔らかく抱擁する
        いいや、何もいってねぇよ
        其の闇の輪郭は少女が望む願い其の物
        どうした? 何か怖いモンでも見たのか? 今日は忙しかったもんなぁ
        屈託無くそう背後から抱きしめて微笑む。少女が願う笑みを向けて……柔らかく、優しく、嗤う -- 矛盾の魔王 2013-05-23 (木) 12:19:28
      • (後ろから抱きしめられた)
        (聞きなれた声が耳元でして)
        (でも、声なんて聞かなくてもわかる。夏の肝試しのときにずっと触れていたユーリの匂いがしたから)

        ……ユーリ。

        ど、どうして…あ、あれいつの間に?!お店にはいって来たの気付かなかったのかなジーニ、ごめんね?
        (真っ赤になっておろおろと顔を振り返る。ユーリの笑顔、いつものちょっと子供っぽい、でも大好きな笑顔)

        (……なのに、どこかとても違和感があって)

        …えっと、あの……ユーリ。どうしたの…?こ、こんなことするユーリ初めてなの。しかもこんな夜中…何かあったの、かな?
        (抱きしめられて嬉しいのに、戸惑いの方が大きくて、抱きしめられた腕に手をそえ、呟く)
        -- ジーニ 2013-05-23 (木) 12:31:05
      • おいおい、自分で頼んどいて忘れちまったのかよジーニ
        呆れ笑いを浮かべて溜息を吐き、そっと頭を撫でる
        誰かの願いを叶えるように
        今日はお前が忙しいから手伝えー! って俺に泣き付いてきたんじゃねーか
        ったく……目の下にこーんなクマ作って据わった目で押しかけてきやがってさ……無理しすぎだぞ? これで結構俺は怒ってるんだぜ? こんな疲れて幻覚見たり俺の事忘れるまで無茶しやがってよ
        ジーニがそうなるまで気付けなかった俺もわりぃけどさ……
        ……いやそれはもうちょっと先の話だったか? ……まぁ何でもいいじゃねぇか
        気恥ずかしげに頭を掻いて、また屈託無く笑う。さっきと全く同じ綺麗な笑顔。まるで願いの焼き回しの様
        それよりさ……今日はもう仕事、終わりだろ?
        俺だってその、なんだ……言うのも恥ずかしいけど、騙してる(愛してる)相手の体調とかは気にしてるんだぞ?
        もうちょっと頼ってくれよ、どっぷり浸かって他に何も見えなくなるくらいにさ -- 矛盾の魔王 2013-05-23 (木) 12:47:46
      • 頼んだ?そうだったっけ…だって、ジーニ…。
        (貴方に会うのが怖くて、逃げていたはずなの)
        (そんな考えも頭を撫でられると遠くに押し込められてしまって、不思議に思わなくなってしまう)
        そっかぁ、ごめんね、疲れてぼーっとしてたみたい。
        (優しい言葉。自分が望むままの通りの)
        (あまりにも、自分に都合がよすぎるユーリ)
        (いつもだったら違和感に立ち止まれた。好きな人を間違えるわけない)
        (だけど、大好きな笑顔に、あったかい腕の中に……)

        愛してる

        (その言葉に、弱っていた少女の心は、何もかもから目を閉じてしまった)
        (嬉しくて、体が震えて、涙がにじむ)
        (ずっとずっと、求めていた言葉)
        …ほんとう?ユーリ…本当にそう思ってくれるの?
        嬉しい…ジーニ、大丈夫だよ。愛してるって言ってくれるユーリがいれば何だって大丈夫!
        (振り向くとぎゅうっと自分から抱きつく。ぽろぽろと涙がこぼれた)

        (気付かない。思い出せない。去年のクリスマスの約束)
        (不器用な人が、少女のまっすぐな思いに一生懸命こたえようとして、結んだ約束を)
        (ユーリがそれを忘れて、こんな風にいうはずないのに)

        (何よりも大切に抱きしめていたはずの約束を、少女は自分の弱さのせいで忘れてしまう)
        (目の前の言葉にだまされてしまう)
        ジーニも愛しているのよ…ユーリ。嬉しい…。
        ずっと、ずっと、そばにいて。ジーニを怖いものから守って…。
        (こぼれる涙を拭いもせずに、甘えた声)
        -- ジーニ 2013-05-23 (木) 13:06:38
      • 優しく抱き返す、優しく優しく
        本当に決まってんだろ、お前がそう望んだんだからさ
        まるで夜のように抱き返し、胸元で目を覆う
        ああ、これからもずっとずっと側にいてやるよ……お前が望み続ける限り、ずっとずっと騙し(愛し)続けてやる
        耳朶を打つ甘言で耳を覆う
        さぁ、今日はもう疲れただろ? 一緒にベッドに入って休もうぜ
        夜は永い。ゆっくり休めば……嫌な事も不安な事も全部忘れちまうさ
        いいや、違うな
        ……忘れさせてやるさ
        ジーニがそうして欲しいっていうなら……
        そして……願う言葉を嘯く口先で……
        俺はなんだってしてやるよ。お前の全てと引き換えに
        そっと、口元を覆おうとする
        甘く柔らかい言葉と共に唇を…… -- 矛盾の魔王 2013-05-23 (木) 13:19:29
      • (優しい腕の中。肝試しの時とまるっきり同じ。ユーリの匂い)

        (……違うわ!!あの時のユーリはもっといっぱい悩んでから抱いてくれたの!泣きそうなジーニのために、頑張ってくれたの!)
        (心の中で誰かが叫ぶ)

        (だけど、ユーリの声が望む言葉を紡いでいくうちに、その叫びも掻き消えて)

        (だって怖い。忘れたいの)
        (自分が自分でなくなってしまうかもしれないことがわかったんだから)
        (それが、大好きな家族のやったことかもしれなくて)
        (龍さえも助ける事が出来なくて)

        (ユーリ、そばにいて)

        (それを願うには、重すぎる。自分の存在)
        (好きな少年に、ただの片思いの少年に、そんなこと、言えるわけがないんだ)

        (目の前のユーリは、ジーニが求めれば、与えてくれるって言う)
        (何よりも大切な約束も、二人の小さな思い出も、何もかも………)

        (…………何もかも、差し出せば)

        (両手で彼の頬に触れる。こんなに近くで、自分に微笑んでくれるのをどんなに夢見たことだろう)
        (涙に濡れた瞳で、やさしい夜の闇の瞳を見つめる)
        (肌の色も髪の色も色素が薄い印象なのに、瞳だけははっきりとした色で、はじめに目を引いたのはきっとそのせいだった)
        (愛しい想いでいっぱいになって、でもどこか、どうしても寂しい)
        (どうしてなのかは、わかっているのに、逃げられない)

        ユーリ…怖いもの、忘れさせて。
        ジーニの全部、あげる。何だってしてあげるの。
        だからジーニのこと、もっと好きって言って…もっと触って。

        (誘うように囁いて、唇に………)

        (……触れる一瞬前、カウンターの上にある、髪飾りが目にはいった)
        (薄紅色で、パールのような光沢のある薔薇の髪飾り)

        (浮かぶのは、それをくれた人の…穏やかな笑顔。一生忘れないって思った、幸せな思い出)
        『ありがとう。』
        (二人のジーニに向けてくれた、笑顔)





        ………ちがう。
        ちがう、ね。ユーリじゃない……あの人は、そんなこと綺麗に言える人じゃないよ。
        そうだよ、適当にあしらえばいいのに、いっつも真面目に考えて。優しくだますのだってできなくて。

        ジーニのまっすぐな気持ちに、まっすぐに答えようって頑張ってくれる、優しくて不器用な人。

        ジーニの好きな人は、貴方じゃない。

        (………唇が、重なることはなかった)
        (笑顔で、一歩下がる。望んだ夢から離れる)

        ………………………………貴方は、だぁれ?
        -- ジーニ 2013-05-23 (木) 13:59:38
      • 一歩下がれば、追いすがる事は無い
        ニヤニヤと歪に微笑んだまま深く嘆息し、少年は目を細める
        自分でもわかってるだろう? 俺はお前の望んだユーリさ
        知っている声で、知っている目で、知っている口振りで全く知らない言葉を紡ぐ
        俺はお前が……ジーニが願った欲望の投影だよ
        察しの通り俺は本物じゃない
        だけどさ、ジーニ……そんな事どうでもいいと思わねぇか?
        本物の俺が大層モテるのはお前だってよく知ってるだろう、あいつはお前の物になるとは限らない
        何より普通の人間だ。お前と違うただの人間だ
        お前より簡単に死んじまうしお前より簡単に飽きちまう
        俺じゃない俺はお前みたいなバケモノじゃないんだ、同じ物差しで測ったら迷惑だろう?
        そんなこと自分で一番良く分かってるはずじゃねぇか、でもお前は諦められない
        足音もさせずに近寄り、壁際に追い詰めるようにして瞳を覗き込む
        真っ黒な……墨をブチ撒けたようなドス黒い瞳で、ジーニの心を舐めるように覗きこむ
        だったら俺でいいじゃねぇか
        俺はお前を幸せにしてやるぞ? お前の望むままお前だけの俺でいてやるぞ?
        何も不自由なんてさせねぇ、ずっとずっとお前が望むままお前の都合の佳いように騙してやる(愛してやる)
        なぁ、諦めろよ、バケモノ
        どうせお前なんて俺みたいなバケモノじゃなきゃ相手しねぇよ
        本物の俺はきっと迷惑してるにちげぇねぇさ、お前の想像通りになぁ!!
        はははははははははは!!
        哄笑をあげる。本物には似ても似つかない、悪意と慈悲に塗れた哄笑を -- 矛盾の魔王 2013-05-23 (木) 14:21:05
      • (否定しない。だって、だって何度も夢に見たことばかりだもの)
        (愛してると優しく囁いて、ずっとそばにいるって約束してくれる)
        (ためらいなく触れてくれて、全部欲しいって言ってくれるの)

        (別人だとわかっても愛しくて苦しくなるくらい、ジーニの望むとおりのユーリ)
        (その目の前のユーリに似た何かが、目をそむけていた子とを突きつけてくる)

        (そうよ)
             (あの人は、ジーニのものにならない)
        (だって)
             (ジーニは好かれるような事何も出来ていないの)
             (振り回してばかりで、好意を押し付けることしか出来なくて)
             (でもジーニはそれしか「好き」って伝える方法しらないの)

             (嫌かな)(迷惑かな)(お願い、ジーニのこと嫌いにならないで)

             (ユーリのこと、好きなの)

        (溢れる想いで、何も言い返せない)

             (ジーニは国のためのお人形で)
             (長い寿命と強い魔力を誇り、流民が竜の元に手を取り合って作った故郷なのに)
             (その中で尚、「異質」と位置づけられている化け物の一族)
             (さらにその魔力を餌に魔王を召喚する呪いがかかっていて)
             (いつ暴走してもおかしくない)

        (きっとユーリはジーニを知れば知るほど、遠ざかってゆく)

             (そんな化け物が、彼に求めている事)

        (好きになって)(そばにいて)(助けて、ユーリ)

             (それがどれだけ困難な事なのか、少女にはわかっている)
             (でも求めずにはいられない)
             (だから、だから、会う事すら怖くなって)
             (はっきりと伸ばした手が届かない事を知るのが怖くて)

        (目の前の”ユーリ”は動かない。だけど、彼に何か言われるたびに、ジーニは逃げるように一歩下がる)
        (…壁が背に当たって…いつの間にか間の前に”ユーリ”がいた)
        (もう、逃げられない。事実を突きつけられた心は壊れそうで、瞳からは涙が流れ落ちる)
        (でも”ユーリ”から瞳をそらせない。優しい大好きな瞳をこんなに恐ろしく思うなんて)

        (諦めろ)
        (諦めろ)
        (そうしたら、望むままに愛してやるって、望みの姿のユーリが笑う)

        (ここで「うん」って言ったら、自分は楽になれるんだろうか)
        (ねえ、ユーリ)
        (そのほうが、ユーリもしあわせなのかな)

        (浮かぶユーリの顔は、気持ちを伝えた時の……)

        『ジーニ。俺は早く、大人になる。』

        (気持ちを伝えたジーニのために、ユーリはそういってくれた)
        (逃げないで、ちゃんと考えて、答えをくれるって)
        (想像通り迷惑に思ってても、そう答えてくれた優しいユーリ)

        (だから、ジーニは待っていないといけないの)
        (たとえそれが…ジーニを受け入れられないという、言葉でも)
        (あの時のユーリの優しさに、ジーニがこたえるたった一つの方法だから)

        ……やだ…ジーニ、本当のユーリがいい。
        好きも、嫌いも、ちゃんと、全部、ユーリがいい…!!!
        偽者なんていらない!!
        (ぎゅうっと自分の白いスカートを握り締めて力の限り叫ぶ)
        スニェグーラチカ!!!

        (そしてもうひとりの自分を呼んだ。カウンターの上の小さな手鏡から銀髪の少女が現れる)
        (黒いワンピースを翻して、手には漆黒の鎌。それを躊躇いなく”ユーリ”に向かって振り下ろし……………)
        -- ジーニ 2013-05-23 (木) 15:41:52
      • 振り下ろされた漆黒の鎌により、不快な笑みを浮かべる鏡像は両断される
        袈裟に切り裂かれ、鮮血と脳漿を撒き散らし、髄液を滴らせながら骨片と臓物で地面を汚す
        饐えた血と汚物の香りが室内を満たし、銀の少女の手には……確かな人を殺めた感覚が残る。呪いの様にべったりと
        くくく、どうだ? 愛する男を其の手に掛けた心境は?
        そう遠くない未来の為の予行演習と思えば、そう悪い気分でもないだろう
        漏れる声は最早ユーリの声ではない。深淵の奥底から響いてくる……魔王の甘言
        しかし……愚かな娘だ。妥協を知らず、打算を知らず、そして何より現実を知らない
        いつ醒めるとも知れない夢に溺れる愚かな少女
        だが……まぁ佳いだろう。之もまた戯れだ
        贋作に頼るのは真作に絶望してからでも遅くはない
        心底愉快と云った様子で嘯き続ける。笑顔は更に歪み、更に口元は釣り上がる
        精々今は甘い希望に縋るが佳い
        そして絶望しろ、其の時こそ……汝は自ら余の領邦へと足を踏み入れる事だろう
        何案ずるな、幾ら袖にされようと余は汝から遠ざかりはしない
        闇とは即ち堕落の象徴
        諦観の願いは汝が望むまま傍に居続ける
        都合の佳い安寧を求め続ける汝の欲望其の侭に
        くくく……ふふふ、はははははははは! -- 矛盾の魔王 2013-05-24 (金) 02:59:22
      • (手に残るのは魔物とは違う人の肉を切り裂いた感覚)
        (スニェグーラチカの…ジーニの、初めての人殺し)
        (愛しい人の体が、無残なものとなって店の床に散らばる)
        (鮮やかな色の臓物と血の色。現実感がない)
        (……でも、大好きな黒い瞳のあった場所さえひしゃげているけど、)
        それは確かに…”ユーリ”に見えて

        きゃあああああああああああああああっ!!!
        (気が狂いそうなほど叫ぶジーニ)
        (その目を覆い隠すようにスニェグーラチカは抱きしめて)

        「違う」
        「違う、これは幻よ、ジーニ!!ユーリじゃないと貴方が言ったのよ」


        (頭を吹き飛ばされても尚、残った口が誘惑を続ける)
        (触れることを何度も夢見た、唇が、残酷な言葉を吐き続ける)

        「やめて!!!」
        (”それ”がなんなのか、スニェグーラチカにはすぐにわかった)
        (だって、自分と同じもの。自分がいつも触れていた力と同じもの)

        (こうやって影として出てこれるくらいに、ジーニは浸食されているんだ)

        「……もうやめて、パパ」
        「ジーニは、貴方のものにならないわ。たとえ体を奪われる事になっても」
        「ジーニの心は矛盾の魔王のものにはならない」

        「貴方の力で生まれた闇の子の私ですら、光を知った」
        「人の子が、教えてくれたの」
        「暗がりは、優しいわ。でも、冷たいの」
        「……ユーリの腕の中は、背中はとてもあたたかいのよ」

        (銀の髪の闇の娘は、幸せそうにジーニの髪を撫でる)
        「大丈夫、ジーニ、もうひとりの私…貴方は、貴方の願いは私が守るのだと、生まれたときに約束したわ」
        「ジーニも、私も、幸せを諦めないって、決めたの…!!」



        (魔王の哄笑が響く。ジーニを抱えたままスニェグーラチカは自分の力を発動させた)

        矛盾の魔王(Lord of Paradox)

        (闇の眷属を召喚する力。それを逆さまに。暗闇の門を閉じるようにイメージする)
        (あいするの人の模造品を吸い込ませるように自分の影を広げ)
        (ジーニと抱き合い、二人で叫ぶ)

        …闇の王の影よ、あるべき場所へ帰れ!!


        -- ジーニ 2013-05-24 (金) 06:42:58
      • そして………気がつけば夜が明けていて、窓から差し込む光の中、目を覚ます。
        そばには薔薇の花飾りが落ちていて。それを抱きしめてジーニは泣き続けるのだった。

        「ユーリ……ユーリ、たすけて…」 -- ジーニ 2013-05-24 (金) 06:43:25
  • http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst079485.gif
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    • (薬の瓶がたくさん置いてある、いわゆる薬棚をジーニが整理している時。その背後の床に、一筋の光。線を描いていく)
      (ややするとそれは魔法陣を形成し、外円を記し終えると、強烈に発光!)

      ハロージーニちゃん、おげんきでしたか?(光が晴れると、魔法陣の中心にアトリアが立っていた) -- 名簿/247354 2013-05-21 (火) 00:13:30
      • (棚の薬瓶が減ってきたので背伸びをしつつ整理中。背後から差す見慣れない光が見えて)
        …あれ?スニェグーラチカ?何やって…きゃっ?!
        (振り返れば閃光。ぎゅっと目を閉じると…かわいい幼い声がして)
        (おっかなびっくり目を開ければ、こないだ会った竜の化身)
        ……アトリア!いらっしゃい、びっくりしちゃった。派手なご来店ねー?
        ちょっと待ってね、今休憩しようと思ってたとこだから、お店の扉に休憩の札下げてくるわ。
        そしたらお茶にしましょう?アトリアもどうぞなのよ。
        (ぱたぱた、翠の扉に走っていって札を下げつつ、カウンターの近くの椅子を勧める)
        -- ジーニ 2013-05-21 (火) 00:39:51
      • (聞きなれない人名に目を丸くして)だれですかそのシタをかみそうな なまえのヒトは……はい、アトです。
        にしし、フツーのとーじょーなんてつまらないですからね! ……っていうか、おみせやってるんですねえ。ふんいき、いいじゃないですか。
        (くすりやさんだー、と辺りを見回しつつ座る。……アトリアには少し大きいようで、ぶらぶらと両足が所在無さげに揺れた) -- 名簿/247354 2013-05-21 (火) 00:45:19
      • (お茶を入れる用のビーカーを大きなアルコールランプにかけて、こぽこぽとお湯の沸く平和な音が店内に響く)
        (沸いたお湯を紅茶のポットに高く注ぎつ、ちょっと照れ笑い)ありがとう、魔法薬のお店なの。結構繁盛してるのよ?
        傷薬から変身薬までおまかせ!それが当店なのです。
        はい、どうぞー(入れたての紅茶をカップに注いで、カウンターに二つ置いた。店の薬草の香りにアールグレイの香りが混じる)
        (自分も隣の椅子に座って)さっきのね、「スニェグーラチカ」はジーニを守る精霊の名前なの。
        (そう言って手鏡をアトリアに見せる。中でジーニそっくりの銀髪の少女がにこやかに手を振った)
        (それは精霊というには少々禍々しい闇の雰囲気…)
        -- ジーニ 2013-05-21 (火) 01:13:26
      • ……だからといって、ビーカーでこうちゃをつくるのは。しょーしょーかがくじっけんふーみが つよすぎじゃないですか?
        (なんだかくすりのあじがしそうです、と苦笑しながらカップに口をつけ)でも、おあじはいっきゅーひん♡
        いいですねえ、こーいうおみせ。アトのムスメもなにかおみせをひらいてる みたいなんですが……ここまでオシャレじゃなかったなあ
        ……ああ、さっきからダレかいるなあとおもえば。せーれーさんでしたか。それも、やみの。(ハロー、と鏡の中の彼女に手を振る)
        まあ、ミハイロフらしいといえば、らしいです
        (特にその存在の帯びる闇を気にした様子もなく。ミハイロフ家の者が闇を纏いだすというのは、もう慣れていた) -- 名簿/247354 2013-05-21 (火) 01:28:35
      • そうー?サイフォンみたいでいいかなって…えへへ。味は問題ないのよ?
        (楽しげに自分もカップに口をつけ、アールグレイの香りを楽しむ)
        (鏡の向こうの銀髪の少女は「闇の」と言われると困ったように笑って)
        (あわててジーニがフォローする)あ、ちょ、ちょっとね、あんまり良くない力みたいなんだけど、あの子もジーニの一部なので…!
        …うん、兄様が、護身用にって。
        (それでも特に気にしない様子のアトリアにほっと胸をなでおろし)
        あら、アトリアそんなにちっちゃいのに娘がいるの?!いくつ…かな、あれ… ……

        (かしゃん。カップが床に落ちて割れる音)
        あれ……なんだろ、めがまわる…
        (カウンターに手をついて、ふらふらする体を支える)

        「ジーニ!!」
        (鏡の向こうの少女が叫んだ)
        -- ジーニ 2013-05-21 (火) 01:52:02
      • そのようです。まあ、オシャレなふんいきからは-1てんですけど?
        (くすくす。アールグレイを鼻孔で楽しみ、ゆっくりと飲む。穏やかな時間)
        フフ、なにをいっているのですか。ヤミなど、きょーびどのヒトもかかえてるものです。だいじなのは、そのつかいかた……でしょう?
        ラズリアンも、ジーニちゃんならアブないほーにつかわないだろう、とおもってわたしてくれたハズですよ。しんらいのしょーこです。
        (ゆっくりと時計の針は時間を刻む。ただ正確に。それを遅いと取るか早いと取るかは、受け取り手次第。少なくとも、今はゆっくりに感じられた)
        このガッコーにかよっていますよ。アトイちゃんっていう――

        (得意になって娘自慢をしようとした瞬間。破裂音が、時計の針を止めた)

        ジーニちゃん!?
        (鏡の少女とほぼ同時に声を上げ、椅子から降り駆け寄る。そして、悟った)
        ジーニちゃん、あなた……
        (存在が、ひどく不安定なことに) -- 名簿/247354 2013-05-21 (火) 02:11:18
      • (闇など誰の心にでもある。その言葉、とても嬉しかったのに)
        (娘の事をもっと聞きたいのに)
        (目の前が灯りを絞ったように暗くて…返事が出来ない。どうして?)
        (胸の奥で何かがほどけていく)
        (なんだろう、この感覚……)

        (声の出ないジーニのかわりに、鏡の向こうからスニェグーラチカがアトリアに答えた)
        「こないだ、不思議な生き物に髪を切られて魔力をごっそり持っていかれたの。魔法の傷のせいかまだ戻す事が出来なくて…」
        「こんなこと初めてだから調子が悪くなったのかもしれないわ」

        だい、じょぶ…よ?ご、ごめんね、びっくりさせて。
        アトリア、ちょっとだけ、魔力、わけてもらっていいかな…?
        (自分の体の不安定さ、それには少女は気付いていない。ただ魔力がこんなになくなったままなのは初めてだから、そのせいだと思っている)
        (弱弱しい笑顔でアトリアに笑いかけて、安心させようとした。逆効果だろうに)
        -- ジーニ 2013-05-21 (火) 02:45:28
      • フシギな……いきもの?
        (鏡の奥の少女は言う。魔術的な攻撃を受け、ジーニの魔力が失われたと。魔力に負った傷なら、より強い魔力で治してやるしかない)
        わかってます、しゃべらないで、ジーニちゃん。あなた、いまのままだと……
        (魔力の枯渇。ミハイロフ。もう、あれから何十年経っただろう。記憶がフラッシュバックする)
        (――あの子も、この子みたいに白くて、ふわふわで、硝子細工のように脆かった)

        まってください、いま、りゅうのまりょくをながしますから……
        (右手をジーニの左乳房に重ね、直接心の臓に送り込もうとした。その時)
        ――ッ!!
        (得体のしれない闇が、彼女の心臓に巣食っていた。――いや、得体などとうに知れている(・・・・・・・・)

        むじゅんの、まおう……!
        (パラドキシカルな魔の波動。そして、それに重ねがけしてある致死毒のような、もうひとつの魔法。若しくは、呪詛)
        …………。
        (ぎり、と奥歯を噛み締めながら龍の、生命力の高い魔力を矛盾だらけの心臓に送り込む。心の奥底で、またお前なのか。と呟きながら) -- 名簿/247354 2013-05-21 (火) 03:01:02
      • (龍の記憶に蘇るのは青い色の名前を持つ無垢だった少女)
        (同じ親から生まれた妹。年頃も同じ。あの時の脆くすぐに崩れそうな儚さも…同じ)
        (生きようとする力強さはジーニのほうが勝っているかもしれない)
        (アトリアに素直に頷くと、身を任せる。小さな手のひらが左胸に重なって……)
        (……アトリアが彼女の中に矛盾の魔王をみつける)

        (骸骨の仮面をかぶり、表情のない矛盾の魔王が笑ったようなきがするかもしれない)
        (深遠を覗く者は、また深遠から覗かれているのだ)

        (……魔力が満ちれば満ちるほど、「ほどけかけているもの」が元に戻っていく)

        ……魔王の力は、兄様がくれたのよ。精霊に変えて、ジーニはスニェグーラチカの力のひとつにしたの。
        大丈夫、ちゃんとコントロールできるように、本当に欠片だけなの。

        (少女は魔王の力を持っていることについては自覚があった)

        (だけど、アトリアが見たものは、そんな小さな魔王の欠片の力ではなく)
        (丹念に重ねがけして、複雑に組み合わせた何かの召喚魔法だった)
        (その先から魔王が笑った…つまりその召喚魔法は)
        (彼女を媒体にして、魔王そのものを引きずり出す、呪い)
        (発動条件はわからない。でも今その呪いが発動しかかっていた)

        (長く生きて、様々な魔法に触れてきたアトリアにならわかる、禁術)
        (逆に言えば、誰にもわからないように巧妙に隠された、呪詛

        (龍の魔力はミハイロフの体と相性がいい。だんだん少女の意識ははっきりとしてきて)

        …ありがとう。体の違和感が消えたの。魔力がないのってこういう感じになるのね?
        あれ…どうか、した?怖い顔……ジーニ大丈夫だよ?
        (致命的な呪いに気付いていない少女は、不思議そうに)
        -- ジーニ 2013-05-21 (火) 03:26:53
      • (紅玉の瞳が、黄金のそれに変わる。碧い少女の片割れのような。そんな生易しい存在ではない。矛盾の渦、そのもの)
        (――去れ! 貴様は此処に居てはならない存在だ! 不気味な笑みを投げかける王に、龍が吼えた。しかし、それすらも魔王は嘲笑い、混沌の渦へと消えていった)

        ……ちがう、そうじゃない、です。ジーニちゃん。
        (確かに、微弱な矛盾をその身に孕ませてはいる。しかしそれは問題にならない程度。まだ彼女が御しきれる魔力)
        (問題はそこではない。矛盾そのものを呼び出す門。どれだけ巧みに隠されていたとしても、龍の目を偽ることは出来ない)
        (そして、それがまさに開きかけていたことも。後一歩遅ければ、矛盾がこの地に溢れかえっていた。アトリアの魔力は、それを半ば無理やり閉じた形になる)

        ……ジーニちゃん。さっきね。あなたのなかに「矛盾の魔王」をみました。それはラズリアンがくれたという、チカラではありません。「魔王」そのもの。
        あなたのなかには……「魔王」につうじるゲートがある。そして、それがかいほうされれば……あなたは、

        「矛盾の魔王」になる -- 名簿/247354 2013-05-21 (火) 04:01:03
      • (体が軽くなったような気がした。魔王の力がかつてないほど押さえられているせいなのを少女は知らない)
        (今までずっと蝕まれてるのが当たり前だったのだ。それを気にしていなかったのはひとえに強大な魔力のおかげ)

        (そしてすぐにその体が軽くなった理由を知ることになった)
        うん?どうちがうの…?(不思議そうな顔はそのまま、けれどそんなに深刻な事ではないはずだって)

        (思えばミハイロフ当主という存在を自分は軽く見ていたのかもしれない)
        (…………幼く見える龍の口から真実が告げられる)

        …………え。
        だって、魔王の力は…欠片だけ…って。兄様が。
        (真剣な瞳。冗談じゃない。嘘じゃない)
        (表情が、凍りつく。初めて味わう、絶望)
        (鏡の向こうの銀髪の少女も、唖然としている)

        ……ジーニは…いつか、魔王になる、の?
        どうして…どうしてジーニにそんな…ミハイロフの当主じゃなかったの?ジーニは…大事にされてるんじゃなかったの?!
        (アトリアに言っても答えられないのはわかっていた。けれど取り乱して言わずにはいられなかった)

        パパとママと…。
        (ぽたぽた、涙がこぼれる)
        (自分よりも一回り小さい少女に跪いて、しがみつく)
        ……あにさまが、やったのね。きっと。
        -- ジーニ 2013-05-21 (火) 05:08:44
      • ……アトがいま、いえることは……ゲートのかいほうには、なんらかのじょうけんがあること、です。そのじょうけんまでは、ごめんなさい……このアトですら、わかりませんでした。
        (全知。全能。究極。無敵。……なんて思ってはいないけど、それでも肝心なことがわからない自分に苛立った。何がドラゴンだ。何が二千の時を生きるだ。)
        (一人の少女すら、救えやしないじゃないか)

        ……ミハイロフは。カコにも、こうことをやりました。でも、あのときは! ……すくなくとも、ラズリアンだけは、アトのともだち(・・・・)でいつづけてくれた。
        「きっと」でモノをきめつけるのはよくありません。……いまじゅうようなのは、「誰がやったか」ではなく、「どうすればゲートが開くのか」をもさくすることです。
        (自らにしがみつくジーニを、優しく抱きしめ、その頭を撫でる。――きっと、両親という線は正しいのだろう。ミハイロフは何をするかわからない。ならば、せめて今だけでも自分が母親になろうと)
        やくそくします。ジーニちゃんは、アトがまもる。……きっと、アトのほかにも、ジーニちゃんをまもってくれるヒトは、いっぱいいます。……それでもまだかなしいなら、アトでおもいっきりなけばいい。 -- 名簿/247354 2013-05-21 (火) 05:31:02
      • じゃあ、じゃあ必ずなるわけじゃないのかな…?
        (泣きじゃくってぐしゃぐしゃの顔。すがるように赤い瞳が見開かれて)
        (抱きしめられながら、自分より小さな子供にいつか優しく抱いてくれた母を思い出して)
        (そのあたたかさが余計に涙をにじませる)

        過去…姉様が、ひとり、魔王に関わったのは聞いてる…詳しくは教えてもらえなかったけど。
        (銀髪の少年の笑顔が浮かぶ。少し垂れ目のすみれ色の瞳。よく撫でてくれる優しい手)
        (思えば彼がここへ来る手続きをしてくれたのだった。楽しんでくるといいよと、笑って……)
        (その笑顔はきっと、嘘じゃない)
        (そうよ、ユーリだって、秘密があるけど、笑ってくれたことは嘘じゃないって、大好きだって、決めたのに)
        (それなら、家族の事だって。あの、甘ったれた声の優しい兄の事だって)

        ……うん。
        信じるわ。ジーニ、アトリアの言う事、信じるわ。だって、兄様の友達で、龍だもの。神様だもの。
        (ぎゅうと抱きしめてから、涙をぬぐう)
        ここは色んな知識を持ってる人がいるから、調べてみるわ。
        大丈夫、心を決めたから、泣かないわ。

        ありがとうアトリア。守るといってくれて。本当のこと、隠さずに教えてくれて。
        …きっと、いいにくかった、よね?

        ……兄様が貴方と友達なの、よくわかったきがするわ。
        (もう一度ぎゅーっと思いっきり抱きしめて、安心させるように笑顔)

        えへ、ごめんね、紅茶冷めちゃったね?よーし!魔力をもらったお礼もかねて、今日はジーニのとこでご飯食べてって?
        これでも料理には定評があるのよー?何食べたい?好きなもの作るよ!
        (母親のように撫でてくれた少女をひょいと抱き上げて、にしし笑い。誰かの物まね)
        -- ジーニ 2013-05-21 (火) 05:51:52
      • ええ。ぜったいに、ではありません。ただ、なにがキーになるのかわからないので……わかるまでふよういなこーどーはしないほうがいいでしょう
        (自分よりもずっと大きな身体をあやす。この子には今、ぬくもりが必要なのだと)

        そのときも、じつはアトがこうやってまりょくをわけてあげたのです。スィーニちゃん……いまごろはどうしているのでしょうか……ジーニちゃんのようにかわいくて、きれいで、……でも、ちょっとこわれやすかった。
        (昔を懐かしむように遠くを見つめつつ、ジーニの髪の節一つ一つを指通す。思えば、ミハイロフの家系とはもう200年近い付き合いになる)
        (その中でも特に、ラズールカという少年とは未だに交流がある。故に、彼が実妹に対しこのような仕打ちをしたとは考えたくなかったのだ)

        よかった。ジーニちゃん、あなたはつよいコです。ふつう、こんなふうにいわれても……しんじることができるヒトは、そういないでしょう。
        ありがとう。アトを……アトのともだちを、しんじてくれて。ジーニちゃんも、アトのともだちですよ
        (今度は人懐っこく甘えるように頬ずり。母親のようであり、娘のようであり、時に父親のようである。しかしそのどれもがアトリアそのもので、偽りは一つもなかった)

        はふ……アトは、ぜつぼーとかそういうコトバがきらいなだけです。きぼうがもててはじめて、いきものはカチをえるのです。
        (抱きしめられて、夢心地に目を細ませる。開放されれば、ごそごそとコートの袖に手を突っ込んだ)
        これ……アトのたすけがほしいとき。たすけて!! ってねがいながらふるとなるスズです。このスズがなったとき、アトはすぐにジーニちゃんのところにかけつけるでしょう。
        ――べつに、おしゃべりしたいときにつかってくれてもいいですがね?(くす、と笑う)

        わっ、うれしー! アトおなかぺっこぺこなんですよちょーど! そうだなー、じゃあ、じゃあ……

        (時計の針が緩やかに進む。ゆっくりと、しかし確実に一秒一秒時を刻む。そう、せめて、この時だけはと願いを込めて) -- 名簿/247354 2013-05-21 (火) 06:14:10
  • http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst079485.gif
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  • http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp025865.jpg 小鳥のおしゃべり・8

    • ふかふかもさもさうさぎの毛玉。
      魔力で出来た魔法の生き物。

      スニェグーラチカと同じね?

      「名前は何にしようかねー?」
      「名前は何にしようかしら?」

      「…ユーリ?」
      「それきっと怒られるわよ」

      『うーん……』

      つぶらな瞳で二人を見上げる毛玉を囲んで悩む声。 -- 2013-05-20 (月) 19:00:39
  • http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp025845.jpg 小鳥のおしゃべり・7

    • 真夜中のお茶会。
      場所はここではないどこか、不思議の国。
      Mad Tea Partyに似せて、森の中で白いテーブルを置きましょう。
      こんな感じでよかったのだっけ?
      ま、いいわ、気分よ気分。

      「とっておきの紅茶を入れましょうニェグーラチカ」
      「西の国のエルフのローズティーがいいわ」
      「カップは誕生日に兄様からもらった、薔薇の浮き彫りが入った真っ白のがいいな」

      翠色で、青いワンピースに白いエプロンののジーニ。

      「とっておきの食器にしましょうジーニ」
      「ハート型の白いお皿に、ピンクのハートのついた金のフォーク」
      「骨董品屋さんでみつけた掘り出し物よ」

      銀色で、黒いワンピースに白いエプロンのスニェグーラチカ。

      そっくりだけど違う二人。

      真ん中に桜のショートケーキをおいて、ハートの持ち手のナイフで半分こ。

      フォークでひとくち分すくって
      「スニェグーラチカ」
      「ジーニ」

      『はい、あーん』

      同時にぱくり。



      「あら」
      「あらあら」

      甘い生クリームの後味に、ほのかに香る桜の香り。
      ふんわりしたしっとりしたスポンジは、生クリームのために甘さ控えめで。
      それはとてもおいしいという事で、彼女達好みで。

      「すっごくおいしいわ」
      「困ったわね、これじゃからかえないじゃないの」
      「嘘はだめよスニェグーラチカ、全然困ってないじゃない。絶対おいしいって思ってたでしょう?」
      「うふふ、だってユーリは結構器用だものね」
      「そうよそれにジーニのために作ったものがおいしくないはずないのよ」


      くすくす笑いながら、お茶会の続き。
      二人で大好きな人の話をしながら。

      薄いピンクのショートケーキは、甘い甘い、恋の味。 -- 2013-05-20 (月) 17:55:43
  • http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp025817.jpg 小鳥のおしゃべり・6
    • http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst079485.gif 3月14日
      • 小さな小さな、勇気を一つ。
        その一歩を踏み出す事がどんなに勇気のいる事か
        知っているのはきっとジーニ一人だけ。

        14日、ホワイトデー。

        「はろーはろー。ジーニさんいます?」
        ……翠の扉の向こう側から、あの人が来る。

        その瞬間、時を止めて。

        「ジーニ」
        「お願いが、あるの」


        「いいわ、スニェグーラチカ、もう一人の私」
        「願いも答えも、お互いわかっているでしょう?」


        銀色の髪を翠に見えるようにあの人に暗示をかけて
        暗闇の空間を、花の香り漂う店の中へ変える。

        「…いらっしゃい。ユーリ。暇な店主ならここにいるわよー?」

        スニェグーラチカは、ジーニのふり。
        私たちはふたりでひとり。だから記憶も共有してる。
        だけどそれでも「スニェグーラチカ」でユーリに会いたかったの。



        お返しはね、きっとあってもクッキーとか、そういうものかなって思ってたの。
        かえってきたのは
        淡いピンクの薔薇の髪飾りと、桜のショートケーキ。

        嬉しかった。

        ユーリはこういうの疎いと思ってたのに。
        ああでも、皆が集まっているときユーリはいつも皆の事ちゃんと気にしてて
        細かいとこにも気付く人だったな。

        ジーニの好みもなんとなく気づいてくれてたのかもしれない。
        自分で選んで買った様なかわいさで。
        淡いピンクでパールの光沢のある薔薇に、落ち着いた金色の留め金。
        これを大好きなユーリが選んでくれたなんて。
        どんな顔で買ってくれたのかしら。想像するだけで幸せで死んでしまいそうなの。

        嬉しい。
        嬉しい…!

        あんまりにも嬉しくて…私は魔法を解いてしまった。
        私の中で、ジーニがくすくす笑ってる。
        髪飾りは、スニェグーラチカが先につけちゃった。ごめんねジーニ。

        『いいのよ。ジーニはあなた。あなたはジーニ』
        『ジーニの髪にも今、飾られているのよ?』




        ユーリは微笑む。
        「あぁ、初めまして。スニェグーラチカ。けど、きっと、前から居たんだよな?」


        そうよ ずっとずっと、私はここにいたの。 -- 2013-05-20 (月) 17:00:22


      • 「これが、ジーニの秘密」

        そして私は秘密をユーリに打ち明けた。
        でもね、それは私のことを知ってほしかったのもあるけれど
        もう一つ、理由があってね。

        「ジーニにも秘密があるの」
        「…………………ユーリと同じように」

        「…ユーリの秘密。バレンタインの時に言ったユーリを見かけたっていう話、さ」
        「バイトあのへんでしてたって、嘘、だよね?」

        「でもジーニの秘密教えたからユーリも教えてってわけじゃないのよ?」
        「ただ、ジーニにも秘密があるから、ユーリにも秘密があっても、それがどんなことでもだいじょうぶだよって」
        「……そう、伝えたいの。」


        嘘をつかれたことが嫌じゃないの。
        無理に聞きたいわけじゃない。
        ただユーリがどんな秘密を抱えていても、

        貴方が
        天使でも
        悪魔でも
        王子でも
        乞食でも


        「どんな貴方でも、好きよ」


        だから、嘘をつくとき、無理に笑わないでいいの。


        それでもユーリは笑っていたいって、笑った。

        「ありがとう」

        「でもさ。俺、本当にこの島が楽しくて、幸せだからさ」
        「ジーニと、みんなと。話してるだけで、いつだって俺は笑ってれるんだ」

        それは見たことなかった、穏やかな笑顔。
        ジーニとスニェグーラチカに向けてくれた、初めての笑顔。



        きっと一生、忘れない。

        ハッピーホワイトデー、ユーリ。 -- 2013-05-20 (月) 17:19:45
  • http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp025446.jpg 小鳥のおしゃべり・5
    • http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst079485.gif 3月

      • ”これは銀の小鳥だけの記憶。”

        http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp025862.jpg 

        I want happiness(しあわせになりたい)
        I want happiness(しあわせになりたい)

        to cause your happiness(あなたとしあわせになりたい)
        to be your happiness(あなたのしあわせになりたい)

        so take me(だからつれてって)
        someplace far away(遠くまでつれてって)
        to a true Elsewhere(ここじゃないどこかへ)
        please take me there(つれてって私を)




        音の少ない雪の中、教会の鐘の上で歌う恋の歌。
        メロディが気に入って歌っていただけの歌。

        だから
        シュテルが来て歌をやめた時

        「お邪魔だったかな?空の向こうの恋人に、贈っていたのだろう」

        そう言われた時はどきっとした。きっと、その通りだったから。

        「…きっと聞こえていないでしょうから、いいの」
        スニェグーラチカは夢を見ない。
        遠くで歌う恋の歌が届けばいいなんて思わない。
        それはジーニのものだから。

        銀色のリングをかけて戦う事もジーニのため。
        スニェグーラチカを殺してくれるような強い人を探したくて。
        けれど最後の夜までそんな人は見つからなくて。

        どこかほっとしてる私がいる。

        どうしてそんな気持ちになるのかわからなくて
        私はシュテルに戦いを挑んだ。

        「ふふ、いいわ、歌ってあげる。なんだったら貴方の膝の上ででもいいよ?」
        「ただし…私、銀のスニェグーラチカと戦って、勝ったら」

        around

        「ああスニェグーラチカ。幸福のシュテルと、「決闘」していただけませんか?」
        「私でよければ、喜んで」

        戦う事は大好き。
        戦っている間は、忘れられるから。
        戦う以外の、何もかも。

        シュテルの『大勝利(Perfect Order)』とスニェグーラチカの『矛盾の魔王(Lord of Paradox)』が夜の雪の舞台で舞う。 -- 2013-05-20 (月) 10:56:06



      • 音叉の怪人と魔王の眷属の戦いは続く。
        夜の闇は『矛盾の魔王(Lord of Paradox)』を限りなく強くしてくれる。
        暗闇に溢れるこの場所なら、スニェグーラチカの魔力なら
        街を埋め尽くすほどの魔物の軍隊だって呼び出せる。

        勝てると思った。
        この自分勝手でいつも幸福だと口にする男に。

        勝ちたかった。
        何を考えているのかわからないのに
        自分のことしか考えていないのに

        「君の幸せを探したいんだ」

        私の想いを見透かす人に。

        「スニェグーラチカ。僕は君を見ているんだ、「スニェグーラチカ」。」
        「君はそれじゃあ、幸福になれない」

        スニェグーラチカはジーニの願いの名前なの。
        スニェグーラチカはただの仮面で、ただの魔力で
        「スニェグーラチカ」という個人なんて、いないの。

        「スニェグーラチカは、楽しく戦って、楽しく死ぬのが幸せなの」

        ジーニが魔力()を失えば、もう魔窟のような王宮に連れて行かれることもない。
        大好きな人をずっと追いかける事が出来る。

        「それは私にとっての幸せだわ」

        http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp025720.jpg 

        そうよ。
        …………幸福のはずなのに。
        …………………………どうしてスニェグーラチカの胸はこんなに苦しいの……?



        スニェグーラチカを失っても、誰も悲しんだりしない。
        そう叫ぶ私にシュテルは「僕が悲しむじゃあないか」と言った。

        力を使い果たすほど呼び出した魔物の軍勢は、たった一人の怪人に敗れる。
        魔はいつだって人の強い意思に倒されるもの。
        ……かないっこなかったんだ。初めから。こんな自分勝手な「人間」に。


        「ねえ、シュテル」
        「スニェグーラチカも、ジーニと一緒に幸せになりたいって」
        「願っても、いいのかな。」


        ユーリの隣で笑うジーニの中で、一緒に笑いたいって、願ってもいいのかな。
        消えてしまわなくても、いいのかな。



        「スニェグーラチカ」は、生きていても、いいの?




        「君の幸福は願うがままに。誰にも否定させはしない。」

        温かい腕の中。優しくて、自分勝手な言葉が聞こえる。 -- 2013-05-20 (月) 11:31:11



      • 「何故諦めた?諦めは幸福とは違う、それは妥協に近い。妥協は幸福の敵だ」

        諦め…そう、諦めたんだ、恋のために。だってそれで十分だって思った
        憧れた恋が出来たから、その先なんて考えてなかった。考えるのが怖かったんだ。
        想いを受け入れられなくても、受け入れてもらえても、ジーニはきっと苦しむことになる。
        嫌なこと全部あの子に押し付けようとしていたのかもしれない。

        魔力が消えれば彼女の幸せが守れる。その考えに逃げていたんだ。
        「私も一緒に幸せになりたいの」
        その気持ちから。


        自分勝手な人間は、自分勝手でいいんだと誘惑する。
        これじゃどっちが魔物なのかわからないのだわ。
        人の心の闇から生まれた矛盾の魔王、その欠片を身に宿して生まれた私。誘惑は私の方が得意のはずなのに。

        私が負けたら私が歌うはずだったのに、シュテルは勝手に歌ってる。それはすべて命のための歌。

        夜を切り裂く眩しい朝日が昇る。
        世界はなんて綺麗なんだろう。
        人はなんて優しいんだろう。

        幸せだな。そう思った。
        急にユーリに会いたくなった。

        幸せだと思ったことを、綺麗だと思ったことを全部全部教えてあげたい
        ユーリの幸せってなんだろう。
        私にできることがあったらいいのに。


        もうすぐ、雪解けの春。雪はとけて消える運命。
        でも
        生きていていいんだって、消えてしまわなくてもいいんだって、雪は言ってもらえた。 -- 2013-05-20 (月) 11:47:31
  • http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp025852.jpg 
    (肝試しが終わって、もうそろそろ真夜中も通り過ぎて、外が薄く明るくなってきた頃)
    (眠らない町、落第街は朝方だけは結構静か。ジーニをおんぶしたユーリの歩く音が響く)
    ……ごめんね、結局こっちの方まで運んでもらって。ジーニ結構重いの、だ、ダイエットしとけばよかったの。
    (帰りがけははしゃいでいたけど、だんだん迷惑かけてることに気付いて、今はめっちゃしおらしく、おとなしい)
    -- ジーニ 2013-05-19 (日) 15:00:01
    • (街角、捨てられたゴミを漁る鴉と、それを追い払ってゴミを収集する業者。)
      (普段の喧騒を知るものが見れば、不思議に思うであろう朝の落第街。)
      気にしなくていいって。それに別に重くはないし。これでも一応冒険出てるからな…?
      (ひょろいけどな!と少し大きく言えば、近くの鴉が驚いたように飛び立った。)
      最近の女子はダイエットしすぎなんだよな…もうちょっと食べるべき食べるべき。
      (うむうむ、と頷きながら、よっこいせ、とジーニを背負い直す。)今日はありがとな。久しぶりに楽しかったよ。 -- ユーリ 2013-05-19 (日) 15:07:45
      • ユーリ、ちゃんとご飯食べてないんじゃないかしら。だからそんなにほそいんじゃないかしら。ジーニより軽くなったら泣いちゃうわ。
        …ユーリが、ほっそりした子が好きならダイエットがんばるけどね。えへへ、食べるべきーなた、いまのままでもいっかあ。
        (自分よりほそっこいのに、おんぶする腕とか、背中とか、ちゃんと筋肉はあって)
        (やっぱり男の子なんだなあと今更意識してしまったりして、ドキドキ。くっついてるから胸がドキドキしてる事わかっちゃうだろうか)
        (背負いなおしてもらって揺れて、はっとなる)
        じ、ジーニこそっ!一緒に行ってくれてありがとうなのよ…!ユーリがちゃんと楽しかったなら嬉しいの。
        いっつもふりまわしてるだけなのかなって、よく思っちゃうから…えへへ。
        あ、もう降りるよ。ありがとう、ユーリ。ほらもうすぐだもの、お店!
        (ぎゅーっと一回だきついてから、ゆっくり背中から降りる、少し足が痛むけど、店までは余裕。すぐそばに看板が見えた)

        ……今日はね、すっごくすっごく一緒にいたかったから、付き合ってくれてすーっごく嬉しい!あ、あらためてありがとうね!
        あのね、あのね、一年なの。ジーニたちが出会ってから。
        だから、うん、そういう理由…時間たつの、はやいね?(もじもじ、汚れた浴衣の袖をいじりながら、彼を見る)
        -- ジーニ 2013-05-19 (日) 15:26:30
      • 食べてる食べてる。めっちゃ食ってるからな!でも肉つかないのは遺伝か何かだわ。ふふふ。スリムユーリ君と呼んでくれていいぞ…なんか海外の怪しいダイエット器具みたいだな
        俺?俺は別に太い細いどっちでも、っていうか、俺を気にせず痩せすぎはやめたまえ…
        (肉のつかない己と違って、背中の少女は触れれば折れそうな柔らかさで。)
        (ふわりと背の上にあるその身を時折意識するのだけは避けられなかったが、伝わらなかったことを、願っている。)
        あぁ、楽しかったよ。ここのところ、ちょっとばかし忙しくて遊べてなかったからさ。誘ってくれてうれしかった。(はふー、と溜息一つ。)
        ま、振り回されるのと手を引いてもらうのは、差が難しいところだし。俺は手を引いてもらってると思ってるよ。
        ん。大丈夫か?無理するなよ?(よっこいせ、と膝を折って。背の位置を低くして、ジーニが降り易いように。)
        (背中の少女がいなくなれば、夏の朝のひんやりとした空気が背中を撫でる。なんとなく寂しい感覚。目を閉じて一度だけ首を横に振って、払った。)

        あらためてこちらこそ、ありがとな。あー…そっか。一年。うん、早かったなぁ。
        (肝試しの最中、初対面の話はしたものの、言われてみれば一年も前。少しだけ驚いてから。)
        …そっか。それを記念にしてくれてたのか。なぁ、ジーニ。俺さ。(逡巡は僅か。すぐに消えて微笑んだ。)うん、その浴衣さ。
        綺麗だったし、汚れて残念だったけどそれにそのおかげで珍しく、ジーニを引っ張れたから、ある意味良しだったかもな。(ししし、と歯を見せて笑って。)
        そんじゃ、まあ、もう朝なので、しっかり寢ろよな!多分起きたら昼だ!太陽眩しいなー…ってなるといいわ!(どうしようもない予言を残してから。)おやすみ、ジーニ。良い夢を。
        (少年はぱたぱた、と手を振って、朝の街の中へと消えていく。徐々に人の増える街。今日も何時も通りの雑踏が始まる。) -- ユーリ 2013-05-19 (日) 17:52:10
      • (思えば、今日は初デートというやつで、意識があってこんなにユーリにぺったりずーっとくっついていたのは初めてのことで)
        (…泣きそうになったのを、抱いてくれたのも初めてで)
        (嘘みたいに幸せな日。それが、出会って一年目の日なのだ)
        (嬉しいはずなのに、心はとても落ち着いていて、感覚が麻痺しちゃってるのかな)
        (でも、でも、胸がどきどき落ち着かないいつもよりも、ずーっと心が満たされてる気分なの)
        (振り回してるのに、手を引っ張ってもらってるって、いいほうに言って笑ってくれるユーリを見て、)
        (早かったなって笑うユーリを見て、胸に広がるあたたかさをかみしめる)
        初めて出会った日は、ある意味最低の日だったから…(お互い初対面なのに全裸見られるなんて、と心で付け足して)
        今年は最高の日にしたくてがんばったら、ほんとにそうなっちゃった!

        …浴衣、褒めてくれてありがとう。待ち合わせのときばたばたして、お礼言いはぐってた。ごめんねえへへ。
        でもまたほめられちゃったのでお礼が言えたのだわ!(今はすっかり色がところどころくすんでる浴衣の袖を広げて笑う)
        汚れちゃったおかげでぎゅってしてもらえたし…ユーリもそれがきっかけでいいことあったのなら、むしろ汚れてラッキーね。
        (隠していた泥のしみ。それがはっきり見えてしまうけど、もう隠そうとはしない自然なしぐさで笑う。堂々と腰に手を当て)
        (いつもみたいに、しししって笑うユーリと一緒に)
        (いつもみたいに得意げに笑う)
        (でも、今日は特別な日)

        (でもでも、最後はいつも通りにしよう)

        なぁにその予言。ユーリもきっと同じ目に合うわよー?もう!ユーリも歯ーみがけよー?ふろはいれよー?なの!
        おやすみ!ユーリも、よい夢を、ね?

        (手をふりかえして、街に消えていくユーリを見えなくなるまで見送る)
        (とうとう見えなくなっても、まだ店に戻る気にはれなくて)
        ……あ。まだ、浴衣にユーリのあったかさ、残ってるみたい。
        (自分自身を抱きしめてみる。ずーっとおぶってもらっていたせいか、少しだけ、彼の匂い)
        わ、わっ…ユーリのにおいだ。
        (顔が一瞬で真っ赤になる。嬉しいのとなんだか照れくさいのと)
        (幸せだなぁって、今日何度も味わった気持ちに満たされて)
        (何度も思った事を、改めて思う)
        …ユーリ、大好き。

        ユーリも、ジーニの匂い、残ってるかな。
        ユーリは、ジーニとはなれて、寂しいって少しでも思ってくれてるかしら。

        (朝の街にむかって、独り言)
        (そして店に戻って、夢のような日が終わる)


        (でも夢じゃないのだ。何もかも。それがとても幸せだった)
        -- ジーニ 2013-05-19 (日) 18:42:18
  • http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp025446.jpg 小鳥のおしゃべり・4
    • http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst079485.gif 2月。 -- 2013-05-19 (日) 17:01:30
      • 落第街でユーリを見つけたの。
        真夜中に、リングを持つ子をおいかけて兄様に「来てはいけない所」と教えられた場所で。
        そこは人が死んでも誰も気にしない場所で。人が品物になっているような場所で。
        闇の中で誰かがひそひそはなしながらこっちを見てる。場違いな私。早くこの場を離れなければ。
        入り組んだ暗い道の向こう、ユーリが歩いてる。

        顔を見たのは一瞬だけど。
        どうしてこんなところにいるの?何かあったのかな…。

        「ユーリ!!!」
        声の限り叫ぶ。


        彼も私にきっと気付いたはずなのに。私の髪が銀色だったせいかしら。
        振り返ってくれなくて、いつの間にかその姿はなくなっていて。


        きっと夢だと言われたら、そうかもと思ってしまうくらい。
        現実感がない。でも、だけどあれは確かにユーリだった。

        帰っても眠れなくて、次の日彼を探したら、いつも通り学校で誰かと笑っていて。
        私はやっと安心できたのだった。


        あれはなんだったのだろう。
        人違いだよねきっと。


        「もうすぐバレンタイン」
        「ついでに聞いてみたらいいんだわ」
        「きっと何の話?ってきょとんとした顔が見れるから」
        -- 2013-05-19 (日) 17:01:51
      • 「あぁ、あれか。バイトバイト。配送のでさ。ちゃんと安全は確保してるから大丈夫だよ。ありがとな、ジーニ!」

        返ってきた言葉は、予想とは違ってた。

        嘘ついてる。
        なんとなく、そう思った。

        偶然思い当たるようなアルバイトがあったのかもしれない。
        もっと安全だけど、普通よりはちょっと危ない場所だったのかもしれない。

        でも、でも、嘘だと思った。
        向けてくれてる笑顔は嘘じゃないのに。

        チョコレートを受け取ってもらえた嬉しさで幸せでふわふわするのに、ちょっとだけ、地面に引っ張られる気持ち。

        「ジーニには秘密がある」
        「スニェグーラチカ、ジーニの魔力と願いの結晶、あの子の存在は秘密なの」
        「ユーリにはまだ言っていないこと。秘密の事」

        「ジーニに秘密がある」
        「同じように、ユーリにも秘密があるのかしら」


        笑顔の裏の、秘密。
        見えてるものが、すべてじゃない。

        もし、違うものが見えても、それがどんなものだとしても、私の気持ちは変わらないだろうか。

        天使でも
        悪魔でも
        王子でも
        乞食でも

        「…変わらないわ」
        「見えてるものがすべてじゃないけど」
        「ジーニが見た事、感じた事、体験したものすべては真実」
        「ユーリとジーニのすごした時間は、変わらないわ」


        「だからユーリに秘密があっても、それがどんなものであっても」

        「ジーニは、ユーリのことが好き」
        「スニェグーラチカはユーリのことが好き」 -- 2013-05-19 (日) 17:21:04
  • http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst079485.gif
  • (晴天。梅雨の時期ではあるが今日に限っては冴え渡るような太陽が顔をのぞかせ、雲ひとつない空である)
    (あなたは、久々の晴れだということで牧場に赴き、羊達と戯れていた)

    (そのうちの一頭が、何かを見つけたかのように急いで逃げ出す。それを口火に次々に羊達はその場から走り去る。羊達の視線の先――空には、なにか鳥のような、黒い影が一つ) -- 2013-05-17 (金) 01:12:30
    • (めー…のんきに鳴く羊の真ん中でのほほんと羊をふかふかしている。癒しタイム)
      (遠めには翠の髪の毛が草の色にまぎれて迷彩効果がかかっているのだ。嘘だ。)
      (何であんなところに人が?というめでよく見られるけどジーニは気にしなかった)
      ふふふ…ウール100%…
      (そんなうっとりした呟きのせいかそうでないかわからないけど、羊が蜘蛛の子を散らす)
      ……ほぇ?(きょろきょろ)
      (めー と鳴く羊達の視線の先を見ると…)
      …????
      -- ジーニ 2013-05-17 (金) 01:37:39
      • (黒い鳥はどんどんあなたに近づいてくる。その内に、それが鳥でないことに気付くだろう)
        (まず、それは信じられないほど巨きい。その次に、月の色をした角が二本生えている。皮膚は漆塗りの頑丈な鱗。足だけでなく手も生えている。――そう)
        (見紛うはずもない。それは、ドラゴンであった)

        (その巨体が、旋風を巻き起こしながら牧場に舞い降りる。着陸時の衝撃は地震でも起こったのかというほどに揺れ、その重量をありありと感じさせる) -- 2013-05-17 (金) 01:47:07
      • (はじめはただの鳥だと思った。きっと鷹かなにかで皆驚いているんだって)
        (でもそれは鳥よりも大きくなって、羊よりも、自分よりも、大きくなって…視界を埋め尽くすほどになった)
        (それは龍だった。故郷にいた神様と同じ……いや、ちょっと違う。見た目が少し違う。角の位置とか、形とか)
        (それでもその竜はあの国を出る時に会わせて貰った、黒い竜の神様によく似ていた)

        きゃっ!!(着地の振動と風で尻餅をつく。目を真ん丸くして龍を見上げて)
        …き、北の雪国の神様の使いが迎えに来たの…?(思いついたことをポツリと口にしてみた)
        -- ジーニ 2013-05-17 (金) 02:11:04
      • (その翼は天を覆う。その巨躯は大地を揺らす。その角は、天を貫いていた)
        (その鎌首を、尻餅付いたジーニに近づけ……すんすんと臭いを嗅ぐ)
        ……この臭い。ミハイロフの――そういえば、面影がある
        (その声はまるで地中深くより響いてくるような重低音。重い、という表現が適切だろうか)
        北の雪国ということは、矢張りそうなのだな。娘、名を何と言う -- 2013-05-17 (金) 02:19:11
      • …っ(龍が顔を近づけると声にならない悲鳴を上げる。逃げても無駄だと思っているのかそれ以上は動かなかった)
        (強張った表情のまま固まっていたけれど、重く響く龍の声にはっとなって)
        …ジーニをつれにきたんじゃ、ないの?
        そうよ、ジーニはミハイロフのおうちの子……あ!
        (相手は龍だ。北の雪国では神。そんな存在に座ったままで名乗るようには躾けられてはいない)
        (立ち上がって、どきどき、少し震える手でスカートを広げると、貴族のようにお辞儀をして見せて)
        北の雪国からまいりました、ミハイロフ家の末娘、ジリョーニ・ツビェット・ミハイロフです。
        お見知りおきを、異国の龍様(にっこり笑顔)……貴方はこの土地の神様なのです?
        -- ジーニ 2013-05-17 (金) 02:32:21
      • そうではない。ただ、よく知る波長の魔力を感じたでな。来てみればやはりミハイロフに縁がある者であった、というだけだ
        (そしてジーニの、その恭しい態度に目を細め)
        成る程。ジリョーニ・ツビェット・ミハイロフよ。我は神にあらず。しかして二千の時を経た、古なる龍である
        (そういい終わるやいなや、その巨体が光を帯び、体をぐにゃぐにゃ変形させながらどんどん縮んでいく。まるでジーニに大きさを合わせるようにぐんぐん小さくなり……いや、小さすぎる。ジーニの背丈もずっと小さい、女の子に变化した)

        アトはアトリア・ベールト! たぶんきみのおにーさん……ラズールカくんのおともだちです! -- 名簿/247354 2013-05-17 (金) 02:40:04
      • …ほっ そうなんだ…よかったぁ。ミハイロフをご存知ならドラゴンが神様なのも聞いているかしら?
        (大きい龍を見上げる。その姿はどんどん小さくなって言って)……ほえ?
        (そう、今度は自分より、羊よりも小さい…少女になった)
        (龍は人の姿にもなれると聞いていたけど、目の当たりにするのはやっぱり初めてで)
        あ、ああ、兄様のお友達なのね?まあ、随分小さくなってしまって…まだお若い龍だったのかしら。
        (愛らしい姿に思わずなでなで)二千年じゃまだ若い?ふふっ…あっ し、失礼。
        (見た目の通りに扱うべきなのか、龍として扱うべきなのか悩んでぱっと手をはなして謝る)
        -- ジーニ 2013-05-17 (金) 02:54:45
      • ふふん、もちろんききおよんでおりますとも! ですが、ここはきたのゆきぐにではありません。……とゆーか、かみさまもめずらしくないトチなので、かみといわれてもあんましうれしくなかったり?
        (龍の時の口調とはぜんぜん違う、たどたどしく砕けた言葉遣い。ほとんど別人と呼んでも過言ではなく)
        まあ、わかいっちゃーわかいかも? でも、あるてーどいくとね、どっちがトシウエとか……あんまきにしなくなってくんだよねー。むなしいっていうのわかってるから。
        (頭を撫でられるとごきげんに笑う。どこからどう見ても角の生えた児童)きにしなくていーよー! アトおカタいのにがてだからねー。さっきは、ほら……たいめんてきなのを きにして?
        ほんとーはもっとはなしていたいけど……さんぽのかえりとちゅーで、たまたまジーニちゃんをみつけただけなんだよねー。もうそろそろゴハンのじかんなのだ!
        とゆーわけで、きょうはごあいさつだけで? またきっときます、そのときをまっててね(掌を取ってその甲にちゅっと口付けすると、さらばだー!と飛んで行ってしまった) -- 名簿/247354 2013-05-17 (金) 03:08:25
      • (兄から常識の通用しない土地だとは聞いていたけど、神様もめずらしくない?!と内心???をいっぱい浮かべて)
        (目の前の小さな子がさっきの龍だって言うのもまだ心が消化しきってないのに、と目が回る)
        (でも、気持ちよさそうになでられて笑う子供は、その見た目のまま接してもいいのかなと思った)
        では、龍の小さな化身の御心のままに(一度だけかしこまったような喋り方)
        うん、またきてね?兄様にもいろいろきいておこうっと。
        あら(手の甲にキスをされるとくすぐったそうにくすっと笑って、少女が軽やかに飛んでいくのを手を振って見送る)

        ……大人なのか子供なのか、よくわからないわね。でも、兄様もあんな感じだし…長生きするとそうなるものなのかなぁ。
        (少女の印象といった言葉を思い返しながら、不思議そうに呟くのだった)
        -- ジーニ 2013-05-17 (金) 03:27:15
  • キスしたくなっちゃう薬が振りまかれた -- 2013-05-17 (金) 01:19:54
    • すごい突っ込み待ちね?!鱚じゃねーか!!…鯵じゃねーか!!!!
      ちょっと大変!下にシリアスがきてるわ!切り替えるのだわ!おぼえてなさいよあなたー!!
      -- ジーニ 2013-05-17 (金) 01:24:09
      • 美少女が振りまかれた -- 吉岡さん 2013-05-17 (金) 01:24:39
      • 常に見えると腹筋に悪いから二番目にしたわ。
        吉岡さん、なまえ、みえてるー…ま、まあ美少女よね…言動がすさまじいのでなかなかそう認識できないけど…!!
        -- ジーニ 2013-05-17 (金) 01:25:54
      • ……これ違う魚なの?(素) -- ジーニ 2013-05-17 (金) 01:26:48
      • 吉岡さんフィッシュつながりで並んでみたよ、それじゃあ頑張ってね(キスチョコを置いていく) -- 吉岡さん 2013-05-17 (金) 01:26:57
      • ま、まあ確かにお魚の一種よね、人魚……ありがとう、が、がんばるっ(キスチョコを握り締めて、ぐっ)(とけそう) -- ジーニ 2013-05-17 (金) 01:38:55
  • 夜。月はすっかりとやせ細り、人目を憚っている。代わりに星が瞬きはするものの、何分それなりに街明かりのある学園都市。満天の星空には程遠い。
    その星空をすら翳らせるかのように、季節外れのモヤがうっすらと通りを覆っている。
    裏道で生ゴミをあさっていた野良猫が居たが、何かを感じ取ったかのように逃げ去って行った。
    -- 人食い霧 2013-05-15 (水) 22:25:46
    • (リング争奪戦は終わった。死にたがりだった性格も少し落ち着いてきた)
      (まだ、迷ってはいるけれど……自分の事を、自分の幸せを真剣に考える気にはなった)
      (……だからこんな夜に、ひとりで出かけなくてももういいはずなのに)
      (銀のスニェグーラチカは今日もふらふらと散歩する)
      …あ、猫だっ。
      (星すら見えない夜。見上げる空も退屈で、野良猫を見つけるとぱっと顔が明るくなる)
      (動物受けは結構いいほう。近寄ろうとしたら……すごい勢いで逃げていった)
      ……あれぇ?変だな。私殺気だったりしてたかな。
      -- スニェグーラチカ 2013-05-15 (水) 22:49:04
      • 白いモヤが徐々に深まっていく。背後から、視線。白い霧の中に、まるで「不思議の国のアリス」に登場するチェシャ猫のように、猫の顔が浮かぶ。
        違うのは、その表情がニヤニヤ笑いではなく、獲物を狙う肉食獣のそれである事。
        それが、ひときわ濃い霧の中から足音もなく、一歩歩み寄った
        -- 人食い霧 2013-05-15 (水) 23:06:28
      • (それはまるでジーニの店に作った自分の結界の中のようで)
        (白い霧。どこか別の世界に、夢に起きたまま迷い込んだような、そんな感覚)
        (普段その感覚を”与える側”のスニェグーラチカは必要以上に焦った)
        (……猫、猫だ)
        (でも、さっき逃げたかわいい小さな猫じゃない)
        ……だぁれ?

        (脳裏に浮かぶのは噂。都市伝説のようなもの)
        (最近この辺でよく原因不明の失踪者が沢山いるんだって……)
        (……………………真っ白の霧の夜に)
        (クラスの女子の、たあいのない、噂)
        -- スニェグーラチカ 2013-05-15 (水) 23:23:56
      • 「誰」、の問いかけに、歩みを止める。無表情のままに小首をかしげ、じっと獲物を見る。
        その首元から股座までが、ゆっくりと左右に開いていく。まるでその様は、あたかも古代の巨大鮫が顎を開いたかのようだ。

        幾重にも並ぶ白く尖った歯。
        その奥から、突如黒い獣がスニェグーラチカに向け飛び掛って来た!
        -- 「悪食」 2013-05-15 (水) 23:42:10
      • …っ!!
        (「誰」、よりも 「何」、と聞いたほうがよかったな。なんて焦りすぎて逆にのんきな考えが出てくる)
        (体が開いていく様なんて、生き物だとは思えなかったから)
        (思えばこの時点で逃げるなり攻撃するなりした方がよかったんだろう)
        (でも、ふしぎな罠にかけるのが得意な少女は、逆にかけられることは苦手で)
        (黒い獣が飛び出してくるまで、その発想が出なかったのだ)
        (またその姿が、異様なのに、どこか綺麗だと思ってしまったのがよくない)

        矛盾の魔王(Lord of Paradox)』!!!!

        (能力を発動させるタイミングも遅かった、しかも白い霧の中。影はあるけど…薄い)
        (漆黒の暗闇から魔王の眷族を呼び出し力を使う自分にはとても不利な場所)
        (少女の呼びかけと同時に足元から白い骸骨の腕が伸びた)
        (飛び掛る獣から守ろと、ぼろぼろの黒い布を纏ったその腕は、大振りな鎌を少女の前に突き立てる)
        -- スニェグーラチカ 2013-05-15 (水) 23:58:09
      • 獲物へと飛び掛った黒い獣はその勢いを殺そうともせず、拍子抜けするほどあっさりと左右に分断される。
        血飛沫のように飛び散るのは、宝石と見まがうような色とりどりの結晶。しかし、そのどれもが星の輝きとは縁遠い、どす黒い色をしている。
        右と左に泣き別れた獣はスニェグーラチカの脇を通り越し、背後で向きを変えた。

        「猫」は、現れた骨の腕に警戒しているのか、腹を閉じて腰を落とし、様子を伺っている
        -- 「悪食」「嫉妬」 2013-05-16 (木) 00:15:05
      • (緊張で集中していたせいか、獣の体の断片がやけにはっきり見える…様々な色をしてるのに、黒い)
        (矛盾の魔王の力を具現化したときの破片に似ているような気がした)
        (人の心の闇、それが魔王。「これ」も誰かの闇なのかもしれない)

        (スニェグーラチカは焦った。力が思った以上に使えない)
        (いつもだったら騎馬に乗った騎士くらい出して、そのまま反撃している)
        (でも、でも、今は眷属の腕しか召喚できないなんて…!!)
        (不安に気持ちが揺れて、さらに力は弱くなる)
        (それが表情にも出てしまう。余計に焦燥感に駆られて、悪循環)
        (相手に自分が今力をうまく使えないことを気づかれてしまったかもしれない)

        (影から伸びていた骸骨の腕が黒い霧になって……消える。かろうじて鎌が残った)

        (……殺されるの?)
        (死にたいと思ってた。消えてしまえばいいって思ってた)
        ……嫌よ、嫌…!!
        死んだっていい。でも、こんなわけのわからない死に方は嫌!!
        (少女は鎌を手に取り獣に追い討ちをかける。切り刻めば消えてしまうかもしれないから)
        (猫に背を向け素早く黒い獣に鎌を薙ぐ。まるで鎌の重さが無い様に)
        …腰からさらに二つに分けてやるわ!!
        (強気の声。銀色の髪と制服のチェックのスカートをなびかせて少女は叫んだ)
        -- スニェグーラチカ 2013-05-16 (木) 00:57:37
      • 大鎌の一閃が再び黒い獣を分断する。飛び散る、どす黒い結晶体。
        左右に、そして上下に分割されてなお、獣は声も出さずスニェグーラチカに掴みかからんとする。

        飛び散り、宙を舞っていた結晶体が切断面へと集まっていく。
        分かれた身体を繋ぎ合わせて行くかのように、ゆっくりと。しかし、次第に速度を増しながら。

        鎌を振るう少女の背後、白猫が動く。左手を、前へ。
        左前腕に張り付いていたコバンザメに似た何かが切り離され、次第に大きさを増す。

        「強欲」。ヒュンヒュンと口内の回転式ブレードが音を立て、スニェグーラチカへと向かっていく。
        深海を回遊するメガマウスのように、ゆらりゆらり近づく。

        突如、咆哮。いままで唸り声一つ洩らさなかった黒い獣が突如吠えた。
        それは目の前の少女に向けてではなく、その背後の「悪食」と「強欲」へ向けた威嚇の声。

        無言のまま「悪食」が腕を下ろす。
        「強欲」は風になびく銀色の髪を吸い込みかけたが、そのまま霧に溶け込んで消えた。

        「嫉妬」の6本指が再びスニェグーラチカを捉えんと伸ばされる。
        -- 「嫉妬」 2013-05-16 (木) 07:25:07
      • (手ごたえはあったのに、効いてない)
        (再生していく黒い獣を見て呆然とした)
        …悪夢みたいだわ。こんな、心があるのかもわからないような、生き物なのかどうかもわからないような
        そんなのと戦ってるなんて…人の住んでる街中よ?…冗談じゃないのよ。
        これじゃ噂が現実になる魔法のような……私の力みたいじゃない。
        また綺麗だから、性質が悪いわ。
        (怖い。だから悪態をつく。でも声は情けないほど震えていて、鎌を持つ手が定まらない)
        (消えないで…武器が消えたら、もう終わり。必死に願う)

        (後ろで聞きなれない音がした。振り返れない。でも、何かが回る音だと思った)
        (振り返れないので余計に怖い。振り返ったら、目の前の黒い獣が自分を喰らうだろう)
        (でも振り返らなくったってさ、同じ目に合うようなきがするのよ)
        (なんて嫌な2択)

        (………………獣が吼えた)
        (後ろの音が不意に消える)
        (どっちだって同じなら、全部見てやる!喰われる前に、影に取り込んでやる!)
        (……そう思った。間違いだった。獣に背を向けるなんて!)
        ふわふわとした巻き毛が、後ろから六本指に絡めとられる
        (接触した瞬間、影から同じ色の無数の手が伸び獣を引きずり込もうと両足を掴もうとして……消える
        (手に持った鎌も、同じように塵となって)

        (だって、髪飾りがおちてしまったのだ)
        (ユーリからもらった、髪飾り。それを見たら)
        (必死に恐怖に耐えてきた気持ちが……かしゃんとガラスが割れるように壊れてしまった)

        いやあああああああああああああああああああああああっ!!!!
        たすけてっ!!!ユーリ!!!ゆーり…!!!!!
        (髪を引きずられて、何も対抗する手段が亡くなった少女にできる事は、無様に叫ぶ事だけだった)
        -- スニェグーラチカ 2013-05-16 (木) 20:11:24
      • 全てがスローモーションのように、いや 走れども走れども一向に前進出来ない悪夢のようにゆっくりと流れる
        「嫉妬」の手が少女の銀髪をつかみ、無遠慮に、力任せに引き倒した
        あらわになった喉元に獣の無慈悲な牙が迫る
        -- 「嫉妬」 2013-05-16 (木) 20:28:03
      • (地面に引き倒された痛み。背中を打ち付けて息が詰まったから、悲鳴が途切れた)
        かはっ …ぁ あ…や、やぁ……っ!!
        (足をばたつかせたって意味がないのに、泣きながらじたばたもがく。めくれるスカートを気にする余裕なんてない)

        (そんな少女のか弱い抵抗をあざ笑うように、獣が口を開いた)

        (何もかもがゆっくりで、時間の魔法を使っているときのよう)
        (大きな口、おおきな牙が)

        (首 に …)
        …っ!!!

        (もう声なんて出ない。ただ大好きな人の笑顔が一瞬、頭に浮かんだ)
        -- スニェグーラチカ 2013-05-16 (木) 20:46:26
      • ああスニェグーラチカ。今日もまた、僕は幸福だ
        (その声は上から。雨樋の伝う先、すっかり色褪せた「ベル・グランデ奇術用品店」の看板に腰掛けた男より発せられた)
        君の恋人の名前を知ることが出来た
        (にっこりと笑う顔は、この場には一層不釣り合いである。この場に相応しい役目は―)
        http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst033396.png http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst033396.png http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst033396.png 
        (嘲笑う音叉の怪人が、果たしてくれる)
        リィーーーーーーーーーン… リィーーーーーーーーーーーン…(20本の指が、音叉が地面を擦る。敵は「悪食」に「嫉妬」、少なくともヒトガタは二体。)
        (躊躇なく踏み込み、その顎を抑えるべきは黒犬の方だ!槍のような指が迫る)
        -- シュテル 2013-05-16 (木) 20:44:40
      • http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp025890.jpg
      • 「パーフェクトオーダー」の抜き手が槍の如く黒犬に迫る。
        ビス! ビス! ビスビス!!
        「嫉妬」の犬歯がスニェグーラチカの柔らかな喉元に小さく傷をつけた。
        だがしかし、喰らいつく気配が無い。 飛び散る結晶体。 音叉の指が、獣の下顎を砕いたのだ。

        第三者の出現に、「嫉妬」は少女の髪を手放し後方へ跳躍、二人から距離を取る。
        「悪食」は数歩後退し、看板に腰掛けた男に左手を向けた
        -- 「嫉妬」 2013-05-16 (木) 21:04:25
      • (浮かぶのは大好きな人の顔)
        (……でも、その顔に、違う声がアテレコされる)
        (芝居がかったような喋り方。彼よりも低い声)

        (……瞳を開いた)
        (仰向けで見上げるそこには…)
        (名前を呼んだ相手ではないけれど)

        (一人のヒーローがいた)

        (お約束の、高いところ。不敵な笑み)
        (従えるのは………………音叉の怪人)

        ………………シュテル!!!!

        (名前を呼ぶと同時に喉に鋭い痛み。でも、深くない)
        (獣が離れて、シュテルに向かう)
        (身を起こして、獣と怪人の戦いを目で追う)
        -- スニェグーラチカ 2013-05-16 (木) 21:14:11
      • 如何にも僕。幸福なるシュテル・シヴァーだ。
        (ひらり、と手を振り立ち上がる。その彼を追う、白猫の左手には怪異なる暴魚が眠る。そんなことは、勿論知らない)
        (知らないが、その無防備さをもってしても彼は自分の勝利を全く疑っていない。あるいは狂っているだけなのかもしれないが)
        そしてこんばんは、黒と白の魔獣。直接お会いするのは初めてさ…
        (音叉の怪人は少女の前に立つ。黒く濡れた指先を払って、黒犬を見据える…瞳など、あるようには見えないが)
        (リィーン、と一歩を踏み出した瞬間だった)
        -- シュテル 2013-05-16 (木) 21:37:29

      • 左手を、前へ。 「悪食」の左腕から再び「強欲」が解き放たれる。
        巨大な怪魚は奇術用品店の古びた看板に体当たりし、それを飲み込んだ。 金属板のひしゃげる音が響く。

        「嫉妬」は吹き飛ばされた己の下顎の一部をつかみ取り、元々それが修まっていた場所へと強引にねじ込む。
        首を二度程振ると、シュテルの異能 ── 「パーフェクトオーダー」に向けて右手を向けた
        -- 「悪食」「嫉妬」 2013-05-16 (木) 21:53:46
      • (白猫は狙いを誤ったわけではない。「看板を狙ったことになった」のだ。足場を失い、シュテルが翔ぶ。)
        (同時に用品店の窓が割れ、鉄床が悪食に向けて降り注ぐ!看板を撃ちぬいた先の窓際の棚に積まれていたものだ。)
        これは嬉しい。一挙両得だ(彼の精神的勝利のハードルは非常に低い。腹を撃ちぬかれた自分の死も、些細な幸福で上書きされる)
        君にも僕の異能(アート)…見えるだろう?大勝利(Perfect Order)
        (そして地では対峙する怪人たち。隙間の多い肘、膝、首!何かする前に、その指で磔にするべく真正面より音叉が走る。)
        -- シュテル 2013-05-16 (木) 22:07:07
      • (逃げて!そう叫ぼうと思った。切り刻んでも消えない悪夢)
        (足が動かなくて、立ち上がることすら出来ないから、見守る事しか出来ない)
        (シュテルを守れない。彼まで殺されてしまう…!!)

        (でも、何故か不安な気持ちはもうなかった)
        (あの人なら…恐ろしい悪夢を何とかしてくれるんじゃないかって)
        (いきていてもいんだって、教えてくれたあの人なら。私がユーリに会おうと思わせてくれた人なら)
        (この悪夢からも救ってくれるんじゃないかって)
        (落ちていた薔薇の髪飾りを胸に抱いて、戦いを見守る)

        (残酷で綺麗な夢の怪物と、自分勝手で強い人間の戦いを…)
        -- スニェグーラチカ 2013-05-16 (木) 22:12:38
      • 音を立て、窓ガラスと鉄床が振る。 音を立て、音叉の指が迫る。
        右手を、前へ。シュテルとその異能「パーフェクトオーダー」とは対照的に、無音のまま。

        双方がぶつかり合うであろうその瞬間。「悪食」「強欲」「嫉妬」の3体の身体が突如、色とりどりの結晶体となって宙に散らばり、渦を巻いた。
        そのどす黒い輝き達は、降り注ぐガラスを、鉄床を、シュテルとその異能をすり抜けて、スニェグーラチカの背後で一つの姿を形成した。
        それは宝石のような「何か」で構成された、巨大な猫。
        夢つ国の星に住むといわれる、「異星からの猫」は人の可聴範囲を超えた鳴き声を立てると、
        スニェグーラチカの長く豊かな銀色の髪を食いちぎった
        -- 「悪食」「強欲」「嫉妬」 2013-05-16 (木) 22:32:31
      • (それは本当に一瞬の出来事で)
        (やっぱりこれは夢なんじゃないかって、自分の中の矛盾の魔王の欠片が見せる悪夢なんじゃないかって)
        (黒い輝きの宝石たちが、何もかも障害なんてないように集まってきて)
        (…振り返る、という発想すら出なかった)
        (きっとそれは恐ろしくてとても綺麗で、きっとずっと夢に見て、怖い思いをするだろうから)

        (ざくっと髪を切る時と同じような音がして)
        (星と同じ色…銀色の髪が、喰われる)
        (女の髪、そこには魔力が宿るのだと、古い魔法使いは言う)
        (魔力の大半を奪われて、意識が一瞬飛んでしまった)

        (短くなった髪の毛が頬に当たる。その銀のヴェールごしに振り返ると…)
        (想像通り、おそろしくてとても綺麗な大きな猫が、口に銀の髪をくわえていた……)
        -- スニェグーラチカ 2013-05-16 (木) 22:48:27
      • これは…?(すり抜ける。鉄床が煉瓦道に突き立ち、破壊の音を奏でるとともに着地したシュテルに牙は向かず)
        (宇宙的な色彩でもって獣の形を取った「何か」。それが、彼女の命を奪わなかったのは彼の異能によるものか?)
        (彼には分からない。ただ、彼の幸福のライン上に、その結果は乗っていたというだけで。)
        スニェグーラチカ!(今の今。出来るのは、音叉が二十の指を持って、檻のように少女を守ることだけだ!)
        -- シュテル 2013-05-16 (木) 22:59:36
      • その後ろ足が力強く石畳を蹴る。辺り一面を包み込んでいた、白く濃い霧を引き連れて、星からの猫が音も無く屋根まで飛び上がる。
        得る物を得た巨大な獣は、そこから一度二人の姿に目を向けたが、再び後ろ足で力強く屋根を蹴ると姿を消してしまった。

        夢つ国の猫達は夜になると月の裏側へと跳躍するという。
        あるいはあの異星からの猫もまた、月の裏側へと消えたのかもしれない。
        -- 「異星からの猫」 2013-05-16 (木) 23:12:07
      • (奴は望むものを手に入れたのか?それとも、単なる気まぐれか。)
        (ともあれ、路地裏には静寂が戻って―月から、銀の少女へ視線を移すと一言)
        君、ショートも中々似合うじゃないか
        (彼は今夜も幸福だった。)
        -- シュテル 2013-05-16 (木) 23:21:34
      • (シュテルの珍しく切羽詰った声が聞こえてきて)
        (魅入られたようにその巨大な猫を見つめる彼女を音叉の怪人が守る)
        (もう少し遅かったらふた口目で頭をとられてしまっていたかもしれない)
        (それなのに、怪人の作った守りの檻の中で、少女はまだ猫を見つめていた)

        (そして、星を渡る夢の猫は、少女の星を奪って消えていった)
        (最後振り向いた時、何を思ったのだろう。ぼんやり考えていると…)
        (シュテルの台詞)

        (座り込んだまま、つい、と彼を見上げる。軽くなった髪がさらさらと風に巻き上げられた)
        (ああ、髪が短くなったんだ。ずっとずっとのばしていて、手入れもしっかりがんばってたお気に入りの長い髪)
        (そんな思いよりも)
        (死ぬかと思った、怖かった、あれは何者?!どうして私を襲ってきたの?!髪だけって!!)
        (そんな思いよりも)

        ……ありがとう。
        …………………………あなたも、ああやって焦ること、あるのね。
        (ちょっとだけ意外だっただけの事を、真っ先に口にしてしまって)

        …ぷっ あはははは!!やだもう!!変な人ね!
        そこはもう大丈夫だ安心しろとか怖かっただろうって心配するところよ?!
        もう!もう!!怖かったんだから…!!(なんだかそれがおかしくて、大笑い)
        ころされるかと、思って…っ(助けに来てくれたのが嬉しくて、涙が出る)
        ……わたし…っ…ユーリにあえなくなっちゃうかもって……っ
        死にたがってたのに、あんなに、なのに怖くて……っ
        (声はどんどん、小さくなって…)


        うわぁああああああああああああん!!!!
        (そのまま大声で泣き出してしまうのだった)
        (色んな思いがないまぜになって、苦しくて、嬉しくて)
        -- スニェグーラチカ 2013-05-16 (木) 23:39:34
      • 焦るさ。君の美しい御髪が、脅かされたんだから…まあ、結果的には幸福だな。うふふ、良い美容師にあたったね
        (髪で済まなければどうなっていたのか。冗談とも本気ともつかないが、彼女の緊張をほぐす効果はあったようで)
        (感情を爆発させた銀の少女。出会ったばかりの頃は、こんな風に泣く、事もこの先に無いのだろうと感じさせたものだけれど)
        (変わった。確かに変わったのだ、自分の幸福を、感情を抑圧しないように。世界の素晴らしさを感じられるように)
        (通り一遍の宥め文句の合間に、そんな事を考えていた。そして最後に、それにね、と付け加えて)
        君のナイトの役割まで奪っては「嫉妬」されてしまうよ。
        -- シュテル 2013-05-16 (木) 23:57:36
      • (それは産声。雪が命を持った瞬間)
        (いいえきっとずっと前から持っていた。気付いてた)
        (愛しい人に髪飾りをもらった嬉しさで、自分を見せたあの時から)
        (もっと前、幸せになってもいいのだと教えてもらったあの時から)
        (もっともっと前、猫に名前をもらった時から気付いていたの)

        (でも、今初めて少女は自分の命を意識した)
        (だからこれは、スニェグーラチカの産声なのだ)

        (母体はなんだろう。あの白い霧の中の夢のような世界かしら)
        (取り上げたのは、通りすがりの強くて格好よくてわがままな変な人)

        ひっく……ひっく…っ
        そんな理由で…?!ほんっとへんなひとね!あなた!!
        (しゃくりあげながら、笑いもこみ上げてきてしまったので、すごいひどい声)
        (その上「嫉妬」、と聞いて涙が引っ込んだ。びっくりして)
        …へっ?!…そうかしら。
        ユーリは嫉妬、してくれるかしら……(考えた事もなかったことに、頬が熱くなる)
        (そしたらやっと落ち着いてきて、はーっとため息をついて深呼吸)
        (髪留めも付け直し、ぴょんと立ち上がる。肩より上になってしまった短い髪が、元気に揺れて)
        (まだ鼻が赤い顔で、シュテルを見上げてにっこり微笑む。ちょっとはにかんだ笑顔)

        私の騎士(ナイト)は、ユーリだけど。
        今日の貴方は、私の英雄(ヒーロー)だったわ。
        …ありがとう、助けてくれて。

        ……なんか悔しいけど、かっこよかったのだわ!
        (そして照れくさそうに、シュテルの腕をぺちんと叩いて)


        ……ねえ、聞いて頂戴。私、死にたくないって思ったのよ、生まれて初めて。
        それでね… ……   ………
        (堰を切ったように沢山の気持ちを伝え始める)
        (まるでその日にあったことを得意げに親に全部話す子供のように)

        (そんな風にたまにかみあわない会話をしては笑いつつ、夜道を二人で歩いていくのだった)

        (真夏の前の、夜の夢)
        -- スニェグーラチカ 2013-05-17 (金) 00:25:17
  • http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst079485.gif
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  • (三月。落第街にとっては、特に大きなイベントもない。卒業生でも出たならば、この場所も変化が訪れようが、この場所に入り浸る学生に卒業は程遠く。)
    (しいて言うならば、来月。新入生の入るであろう、新たな犠牲者が出るであろう月こそが、この街の待ち侘びている時だろう。)
    (そんな訳で、普段とあまり変わらない町並みの中。ぶらぶらと大通りを歩く。)
    (足を向ける先は、魔法薬の店。少し注意を欠かせば見過ごしそうなその場所。)
    (けれど、特に迷う様子もなく、看板の隣を通り過ぎ、小さなランプに照らされた扉へとたどり着いて。)
    (ドアにかかった札がオープンであることを確認すれば、扉を開けて、店の中を覗き込んだ。)
    はろーはろー。ジーニさんいます? -- ユーリ 2013-05-13 (月) 23:38:19
    • (そわそわそわそわそわそわそわそわそわそわそわそわ)
      (ここ数日の彼女の出す効果音は主にこれだった。3月。雪がとけ季節が変わる花の季節…)
      (平たく言うとホワイトデーが近かったので。別にもらってもらえたんだからお返しなんて、そう思いながらも)
      (やっぱりそわそわしている自分がいて、翠の少女の心は嫌な事全部忘れて浮かれ続けているのだった)
      …はあ、落ち着かなくちゃねー…(独り言。その時扉が開いて……)…あ!いらっしゃ…

      (……一瞬、ユーリには店の中が真っ暗になったような気がするかもしれない)
      (瞬きと思うようなくらいの短さ。すぐにその感覚は消え、店主の少女が微笑んで迎える。薔薇色の頬で)
      …いらっしゃい。ユーリ。暇な店主ならここにいるわよー?
      (少しだけ、少しだけ、いつもより落ち着いた雰囲気の笑顔)
      -- ジーニ 2013-05-13 (月) 23:51:32
      • (扉を開いた向こう。一瞬見えた、見覚えのある翠。よ、ジーニ、と声をかけようとした瞬間。)
        (どこに引っかかったか、右の手に下げた紙袋が、ゆらゆらと揺れる。)
        (っと、とそちらに気をとられた瞬間。何かの違和感を感じた。けれど、理解叶わず首を傾げて。)
        何だ今の…ま、いいや。よ、ジーニ。ホワイトデーのお返しに来た、んだけど。
        (言葉尻が、少しだけ、詰まる。ジーニの姿から感じる違和感。何に対してなのか、自分でも良くわからなくて。)
        (先ほどに続いて調子でも悪いのだろうか、と首をぶるぶると振ってから。)
        暇な店主って、まぁ、クリスマスにあれだけ稼いだんだから、今は暇でも大丈夫なのか。
        (思い返したクリスマス。店番をしていた間のことを思い出して。それから、続いて。)
        (向けられた言葉を思い出せば、そちらに意識が飛びかけたのを、かろうじて引き戻した。)
        っ、店番中みたいだけど、ちょっとだけ大丈夫か?
        (右手の袋を軽く掲げてから、店の中へと足を踏み入れ、扉を閉める。ぱたん、と閉じた扉。内外が遮られる。) -- ユーリ 2013-05-14 (火) 00:07:14
      • …………どうかした?あ、さっきまで薬を作っていたせいかしら?香りが強いのよ。
        (ユーリの様子に心配そうな表情になる。いつもだったらもっと大騒ぎだ。それこそ効きそうな薬を片っ端から口に押し込もうとする勢いのはず)
        (店の中は甘い花の香り。どこか現実感のない見慣れた店の中。扉が閉じるとその違和感も薄れていく)
        わあ、おかえし持ってきてくれたの?ありがとう!(いつもより大人しい少女は彼の言葉を聞くといつもどおりにはしゃぐ。この顔は、同じ)
        クリスマスの大繁盛のおかげでしばらくは暇でもお店はつぶれないくらいになったの。ふふっ。
        ユーリのおかげよ。大丈夫、ゆっくりしていって?好きなだけ。時間はいっぱいいっぱいあるわ。
        (一応それなりに客が来る店。だけど少女は確信を持って言った)
        (カウンターの前の客用の椅子をすすめると、自分は頬杖をついて少年を眺める)…えへへ。何もってきてくれたのー?
        -- ジーニ 2013-05-14 (火) 00:20:21
      • あぁ、それで、か。なんとなく、さ。ちょっとぼんやりして。
        なんだなんだ。材料に何か怪しいものでも…いや名前聞いても怪しいかわからないからな俺…全部怪しく感じるな…実際ED薬とか材料不審過ぎたしな…
        (左の掌底で、側頭部をごんごん、と叩く。扉が閉まったと同時に薄まる違和感。)
        (薬の匂いに慣れたのだろうか、と勝手な勘違いをしたか、違和感へと拘泥するつもりもないらしく。)
        (冒険者にあるまじき無用心さ。ある意味では、このジーニのテリトリーを。ジーニを信用しきっている故なのかもしれない。)
        (室内を埋める花の香り。温室のようなその部屋を、一歩一歩、ジーニに近づく。)あぁ。そりゃ、もらったのに返さないのは、流石に。
        (はしゃぐ相手へと、こちらも笑い返しながら。よっせ、と袋をカウンターの上に置いた。)
        ジーニ基本的にお洒落だから、アクセサリーあげるわけにもいかないし、料理もできるからお菓子も、ってことで悩んだんだけどさ。
        (薦められるままに、カウンター前の椅子に腰掛ける。持ってきた袋の中、覗き込みつつごそごそと手を入れながら。)
        半年分、って言ってたもんなー。でも、ま、客がきたら帰るよ。好きなだけ、って訳にも。
        (少女の確信に、少年は気づかないのか。言い切る瞬間の少女の表情を見ていなかったからだろうか。)
        てことで、結局これ。(袋の中から取り出したのは、二つの箱。)
        (一つをあければ。)こちら、一応手作りだけど、味は…そこそこ?(箱の中には、ショートケーキ。15cmほどの直径だが、その色合いが白から少し違う。桜色。)
        少しシーズンは早いけどさ。暖かいところだと、もう花が出てるらしくて。(桜花のショートケーキのようだ。)
        で、こちら。(二つ目をあければ。中から見えたのは、淡いピンクの髪飾り。花弁の形からすれば、薔薇だろうか。)
        何選んでもセンスなさそうなら、いっそ砕けようと思って。
        ジーニの髪、綺麗な翠だろ?いつも白いのつけてるのも似合ってるし。ふわふわの髪だから、ちょっと大き目のでも、似合うかな、と思って。気に入らなかったら、部屋の隅にでも。
        (そう言って、ジーニの髪を、じっと、見て。) -- ユーリ 2013-05-14 (火) 00:53:07
      • (彼のする仕草をひとつひとつ嬉しそうに眺める瞳は、主人を見守る子猫のようで)
        (そして内心この空間の違和感に気付かない彼にこっそり安心する。だいぶ強引に空間を変えてしまったから)
        (ここは銀色のジーニ、スニェグーラチカのテリトリー。時の止まった、精霊の空間。それをお店とそっくりに偽装した)
        ふふ、そんなこというと、ずーっとお客さんが来れないようにしてしまうわよ。
        (紙袋をがさがさする音にかき消されるように、独り言。彼には聞こえなかったと思う)
        (……きっと、信用してくれてるのだろう。そう思った。友達だからと薬をためらい無く飲んでくれた彼なら)
        (彼のあさる紙袋をカウンターに身を乗り出して覗き込みながら、そう思った)
        (顔が近くて、つい袋の中身より彼の方を見てしまっていたら、置かれたのは二つの箱で)
        わーユーリもこんなのまで作れるんだ…!すごい、おいしそうよ?というかかわいくて食べるのがもったいない…っ。
        器用ね…器用なのはなんとなくわかってたけどこういうセンスもあるなんて意外なの(ほめてる。…んだけどちょっと失礼なのは変わらずで)
        (かわいい桜の花の色のケーキにはしゃいでいると、もう一つの箱が開かれる)
        (どきん)
        (胸が高鳴って、一瞬だけ空間が揺れた)
        (だって、そこにはかわいらしい薔薇の髪飾り。女の子が好むような綺麗な薄いピンク色)
        ………しなばもろとも?毒をくらわば皿まで?
        (バレンタインの時に言った言葉と同じ台詞。だけどそこにはあの時みたいな能天気さは無く)
        (……ただ、優しい囁くような、溢れる感情を押し込めるような、しあわせな声)
        (顔が上げられない。髪飾りにそっと触れて、もう泣き出してしまいそうだった)
        (嬉しい)
        ……すごい、嬉しい。なんてかわいらしいの。
        (自分が選ぶような綺麗な髪飾りを、目の前のこの大好きな人が選んで買ってきてくれたんだ)
        (あんなでっかい いきおいだけの 気持ちの乗ったチョコレートの、おかえしに)
        (嬉しい)

        (いつもの白い髪飾に並べるように、その薔薇を髪につける。きっとセットで買ったみたいに、かわいく並んで飾られてるはずだ)
        ありがとう、ユーリ………この髪にも似合う、かな?
        きっとジーニにはもっとよく似合うわ。
        (ゆっくり、ゆっくり顔を上げる。世界で一番幸せ。そんな顔でユーリの瞳を赤い瞳が……菫色の瞳が見つめた)
        (彼の見つめる髪は、いつの間にか銀色になっていた)
        -- ??? 2013-05-14 (火) 01:32:16
      • いや、センスはあんまりないんじゃないかな…もっと、こう、いいものないかと悩んだんだけどさ。思いつかなくて。
        (その点については、一言多いジーニの言葉を否定せず。)
        桜貝思い出して、安直に桜のケーキ。だめだな、俺。
        (苦味の混ざった笑い。視線を少しずらして後頭部をがりがりと掻いた。)
        髪飾りの方もさ。やっぱり、こういうの普段買わないから、センス足らずで、(さ。と。言おうとした瞬間。再びの違和感。)
        (ん、と眉間に皺が寄る。花の香り。呼吸続ければ慣れ始めたそれ。すん、と鼻を鳴らして匂いを嗅いで。)
        (果たしてそれは、何の匂いか。)
        なぁ、ジーニ。やっぱりさ。この、匂、い……――――(届いた声に、言葉を止めた。)
        (聞こえた声の色。そこに混ざる感情の味。)
        (唾液を一つ嚥下して。確かめる。したくない。だけど。)
        (見えぬそれを、口に含んだ。己の舌の上に載る、他者の強い想い。それは。)
        (違和感。目の前の少女はこんなをしていただろうか。)
        (違和感。目の前の少女はこんなをしていただろうか。)
        (違和感。目の前の少女はこんなをしていただろうか。)
        (舌の上に載る、感情のうねり。あぁ、これは。)
        (歓喜の、)

        (ざわっ、と。肌の表面が毛羽立つ。制服の内側。布に触れる肌の形を意識する。)
        (現実感が反転し、違和感が表出化し、そして何よりも視線の先。)
        (そこにいるのは誰か。)
        ……………っ。(口に出そうとした言葉を飲み込んだ。)
        (ジーニである。それは確かに。ジーニである。まぎれもなく。ジーニではない。)
        (髪に飾られたそれを見て、少年は、口の中の味を、飲み下す。)
        ……あぁ。似合う。けど、うん。ジーニの髪色に合わせて買ってきたからさ。
        その銀だったら、もっと似合うのが、あったかも。俺のセンスだけど。あ、だったら当てにならないか。
        (初めて出会う少女に向けて、少年は、にかっと笑って。)
        でさ。ごめん。名前が呼べないんだ。教えてくれないか?(問いかけた。) -- ユーリ 2013-05-14 (火) 02:03:43

      • qst083517.jpg
        (銀髪のジーニのテリトリーが揺れる。彼女の感情に反応して)
        (ジーニの店が、棚の中身がちぐはぐになっていたりして、
         吊るして乾燥させた花が瑞々しく咲いてしまっていたり)
        (彼の表情を見て、困ったように笑う)
        (もしかしたら自分を怖いって思ったかもしれないのに、
         ジーニと同じように笑って接してくれる彼に)
        十分センスがいいのよ?
        きっと私が店で見かけても即買ってしまっているだろうなって
        思うくらいかわいいもの。
        桜貝のこと、覚えててくれて嬉しい。
        ああ、今日は何もかもが嬉しいわ。

        私はユーリのそういうところが大好きなの。

        (幸せいっぱいの笑顔はジーニそのもの。
         子供のような無邪気な笑顔)

        はじめまして…私はスニェグーラチカ。もうひとりのジーニ。 http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst083518.jpg
        (カウンターごしにスカートを広げて優雅なお辞儀。先ほどまでの子供っぽい仕草はできるだけひっこめて)
        ジーニの双子というわけじゃないのよ?説明するとーうーん…ジーニの魔法の力そのものみたいな。
        魔法が使えないふりをするためにジーニの力を切り離して、人格を与えた。それが私。
        だから記憶も共有してるし、貴方とこうやって話しているのもジーニなの。
        …まージーニのおうちもふくざつなのよー魔法使えない振りしないと、学校はいったりできなかったの。


        …もうちょっとちゃんと教えたかったのに…嬉しすぎて上手くごまかせなくなっちゃった!
        (髪飾りに手を添えて、恥ずかしそうに舌を出して)
        これが、ジーニの秘密。ジーニにも秘密があるの。
        …………………ユーリと同じように。
        …ユーリの秘密。バレンタインの時に言ったユーリを見かけたっていう話、さ
        バイトあのへんでしてたって、嘘、だよね?とてもじゃないけど少年が仕事できるところじゃないもん。
        …あ!で、でもジーニの秘密教えたからユーリも教えてってわけじゃないのよ?
        ただ、ジーニにも秘密があるから、ユーリにも秘密があっても、それがどんなことでもだいじょうぶだよって。
        ……そう、伝えたいの。

        http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst083519.jpg 

        どんな貴方でも、好きよ。
        (銀色のジーニは微笑む)


        だから、いえないことあるときはさ、無理して笑わないで、ごめん言えないって、それでいいよ。
        気持ちにね、うそついて笑わないで。ジーニには。
        (そして…髪は鮮やかな…翠に変わった)
        (微笑む姿は色は違えどまったく同じもので、店に漂う花の香りも、弱いけれど、同じ)
        (精霊の世界は消えて、かちっと時計が針の刻む音が聞こえてきた)
        (彼がこの店にはいってからまだ1分とたっていないことに気づくかもしれない)
        -- ジーニ 2013-05-14 (火) 02:43:34
      • (恐怖でもなく、怒りでもなく、口から出そうになった言葉は単純。)
        (ジーニはどこに行った、と。それを問おうとした口は噤み、笑う。)
        (理由は簡単で、その少女からは、悪意の味がしなかったから。)
        (そこにあるのは、歓喜と、あるいは何らかへの羨望ではなかったか。)
        (周囲の空間が躍る。花は花ゆえに乾いて尚咲き乱れ、棚の中身はくるくると移り変わって。)
        (その中央。迷い込んだアリスのようなその少女こそが、その空間の主。)
        (気づけば確かに。二人店番をしていた時にも時を刻んでいた時計が、静かにこちらを見守っていて。)
        (あるいは時計も、しっかりと目を向ければ、進むべき針を失っているだろうか。)
        (継ぎ接ぎのような空間。アップリケでも当てたようにちぐはぐ。)
        (けれど、確かに。向けられる言葉は。)

        あぁ、初めまして。スニェグーラチカ。けど、きっと、前から居たんだよな?

        (まるでジーニの姉のよう。似通った姿でも、仕草ひとつでこんなに変わる。)
        あぁ、なんとなくわかるよ。もともとジーニの中にあったのなら、形がジーニに似るのもわかる。
        ……てことは、俺の様々な醜態を、スニェグーラチカも見てるってことか。
        (頭を抱えて、おおお、と唸って。)その辺りだけ、記憶を分けて……無理か。ですよねー。
        誤魔化さなくても別にいい話、っていうかそれはあれか?「こんばんは双子の姉です」的ないたずらを仕掛けようとしてたってことか?
        明かされてよかったその秘密……恥かく前に明かされてよかった……、ッ。
        (息を呑んだ。)
        (掲示されたのが、己の秘密に関わることだからではなくて。)
        (それを話す、少女の表情に。)
        「逆に言えば相手の全てを受け入れる覚悟がないなら想いは秘めておくべきだと思うな」
        (友人の言葉を思い出して。)
        (最後に伝えられた言葉に、あぁ、と。思わず喉から漏れ出た声。)
        (この子は俺を好いてくれているんだな、とわかったから。)

        ありがとう。

        (穏やかに笑うのは、少年にすれば珍しい表情かもしれない。)
        (ジーニ、とも。スニェグーラチカ、とも。名を呼ばなかったのは、髪の色が変わったからじゃなくて。)
        (彼女たちのどちらもが、己を好いてくれていることを知ったから。)
        (銀の少女の残した笑顔だけが、雪解けのように色彩を取り戻す部屋の中、心の中に残滓として残って。)
        でもさ。俺、本当にこの島が楽しくて、幸せだからさ。
        ジーニと、みんなと。話してるだけで、いつだって俺は笑ってれるんだ。
        (色を得た世界の中に、緑の少女に向けて。)
        ハッピーホワイトデー。ジーニ。
        (時計の針は進み、一つ時間は歩みを進める。)
        (過ぎる時間は惜しまれるべきなのか。それとも、それは喜びにつながっているのか。)
        とりあえず、痛む前にケーキは冷やしておいてくれな?
        腐ったりしたら、さすがに俺もちょっとへこむ。(へにゃっと眉を下げて、でも口元に浮かぶわずかな笑い。) -- ユーリ 2013-05-14 (火) 21:29:51
      • (ユーリの声で私の名前が呼ばれる)
        (スニェグーラチカ。迷い込んだ猫からもらった雪の名前)
        (どうしてかしら、私はジーニなのに。こんなにこの名前で呼んでもらえるのが嬉しいなんて)
        (秘密をひとつ好きな人に持ってもらうことがこんなに嬉しいなんて)
        (嬉しいのに、むねがいっぱいで、泣き出してしまいそうだった)
        (翠のジーニの影に隠れてしまうくらいに、大人ぶってるスニェグーラチカは心が揺れた)
        (翠のジーニは笑う。スニェグーラチカもジーニの中で一緒に笑ってる)
        (唸ったり、慌てたり、くるくる表情がかわる姿が面白くて)
        (それがやっぱり、やっぱり、大好きで)


        (ありがとうって、気持ちに答えてくれた)
        (その笑顔はいつもより特別で。きっと一生、忘れない)
        (二人のジーニに向けてくれた笑顔)
        (もしこの気持ちが受け入れられなくても、ずーっと宝物なんだろうなって)
        (思わず見とれてしまいながら、赤い顔で思うのだった)


        ユーリが全裸になったときの事も、二日酔いで苦しんでた事も、みーんな知ってるよ?
        スニェグーラチカはジーニだから。双子とはまた違って説明しにくいんだよねぇ。
        ふふ、知られたからって悪戯の種が消えたわけではないのよー?同じだけどちょっと違う!
        なのでひとりで二倍楽しめるお得感?みたいな。
        (嬉しいのでついついおしゃべりになってしまう。もっと言いたいこと他にあるのに)
        (幸せだと笑うユーリ。その笑顔は嘘じゃないって思った)
        (同時にこの笑顔のためならなんだってできるって思った)
        それならいいの……ジーニは、ユーリが幸せなのが幸せよ。
        ユーリの笑顔、大好きだから。それを守りたい。
        ジーニお薬作るくらいしか脳がないから、できることあんまりなさそうだけどねー?
        困ったことがあったら頼るといいのよ?なんでもするわ、ジーニ。
        (彼よりも小さくて非力で幼い少女が、胸をはってそんな事を言う)
        (でもそれは心からの言葉。迷いのない瞳が、まっすぐに気持ちを伝える)

        (時計が進んで行く音が心地いい。かちこちかちこちちょっとずつ、二人一緒にいる時間が増えていくのが嬉しい)
        (こんな小さなことすら特別になるのだ。ユーリといると)
        (乙女心は舞い上がってふわふわ、ホワイトデーのように真っ白になって)
        ……!!!はう!!そ、そうね、せっかくのくりーむがっ!!今食べ…いや、だめ!あとであじわってたべう!!
        (へんにょりと表情を変えるのを見て大慌て、薬保管用の冷蔵庫へ持っていって、そーっとそーっとおいてきた)
        食べたら感想を言うわねー?甘口に評価します(もどって来てそんなくだらないこと言って、いつも通り)
        (でも髪には新しい髪飾りが光っていて、時間は確実に進んでいるのだ)
        …えへへ(そう思うとふにゃんと笑顔になってしまう)
        だめだもう。顔緩むわ。みないで。ひどいかおなのだわきっと。
        -- ジーニ 2013-05-14 (火) 22:31:21
      • ひとりで2倍って聞くと俺一人をジーニとスニェグーラチカ二人で弄って楽しむみたいに聞こえるから勘弁してくれませんか!!!
        (今後訪れる可能性のある恐怖に身を震わせる哀れな少年。そしてそれはきっと当たっている。)
        女の子に守られる、ってのも、なんだか格好つかないところあるから、複雑な気分だなぁ。
        (少しばかり苦く笑って、けれど、相手の瞳を見れば、それが己の非力さ故の言葉ではないことはわかって。)
        (純粋な、少女の好意から。思いから出るものであれば。)
        ……でも、ありがとな。ま、なるだけがんばるけど、ダメそうなら、頼むよ。
        (意地だけで否定することはできなくて、そんな風に言ってから。)
        とりあえず金の問題だけは持ち込まないように頑張るわ…それだけは最後の線引きだわ…
        (ヒモ的なものにだけはならないようにしようと固く誓ったのであった。)

        あいあい。とりあえずは、味が落ちる前には食べてくれよ?これで冷蔵庫の中で忘れられて傷もうものなら、悲しい気分この上ないからな…
        (そして冷蔵庫へと持ち運ばれてゆくケーキを、子を送り出す親の表情で見送って。)
        (わたわたと帰ってきたジーニの姿を見て、また笑った。)
        辛口でもいいぞ!俺の心だけを殺してもいいぞ!いやなんかそういう異能に目覚められてもいやだから、やっぱり甘めにお願いします…
        (威勢の良さが勢いよく萎むダメな人間。)
        (己との掛け合いに、柔らかな表情を見せるジーニを見れば、首を緩く振って。)
        いいじゃん。緩んだ顔で。格好つけた顔とかってさ。きっと後で、その人を思い出すとき、あんまり思い出せないし。
        だから、気を抜いた顔くらいのほうがいいよ。力を入れない顔のほうが、きっと思い出になる。
        (ししし、とジーニの顔を覗き込みながら、悪戯じみた笑い方。)
        (そんなこんなで、もう一人のジーニとの初めての邂逅。)
        (春の翠の少女と、その裏にいる雪の色彩の少女。二人で一人の少女へ向けて、少年は何を思ったか。)
        (それはわからないけれど、少なくとも今、こうして笑って、視線を交わして。)
        (そうしてしばらく他愛もない会話を楽しんでから、少年はぱたぱたと手を振って。来た時と同様、ふらり帰って行った。) -- ユーリ 2013-05-16 (木) 02:26:12
      • それ素敵ね?スニェグーラチカと二人でユーリをはさんでおしゃべりとかとっても面白そうなの。
        (墓穴!!といわんばかりににんまりわらう。哀れな少年の怖がる未来予想図はジーニにとってはとても楽しい事)
        (…そしてとっても幸せな事。二人一緒にお話しってことは、本当の自分とお話してもらうってことだから)
        (どっちかだけじゃ駄目なの。本当のジーニは、二人で一人だから)
        (それを意識的にか、無意識にか、えらんでくれるユーリ。やっぱり、大好き)

        (守りたい。その言葉の意味も、ちゃんとわかってくれる)
        (じんわり、じんわり、あったかい気持ちが胸に広がる)
        私が養ってあげるのもやぶさかではないよ?ジーニのお店手伝ってくれれば助かるしね。
        (あんまりにも嬉しくて、駄目な方向へ甘やかそうとしてしまう。でも、本心だし)
        (ヒモになったらずっと一緒にいてくれるからいいなぁなんて、さらに駄目な方向に考えが及んだり)

        (ケーキ、自信作なんだろうか。この人が手作りって意外ではないけど、作ってる様子を思い浮かべると、笑顔になってしまう)
        (大丈夫、絶対おいしいよっていいたいんだけど、ユーリの困った顔も好きだから)
        んふふ、ケーキを食べてユーリの心を殺すだけの異能にめざめるのもありね?
        (なんて、また困らせるような事を言ってしまった)

        (こんな幸せが続いて、緩みきった顔を覗き込まれれば、へにょんとした笑顔も赤くなってしまって)
        ユーリに思い出してもらう顔は、もうちょっと綺麗なほうがいいわ(と自分のほっぺをひっぱる)
        でも、でも、ユーリに笑顔を思い出してもらえたらジーニ嬉しいな。
        (それはほんとの気持ち。彼が自分を思うとき、いつも笑顔ならいいなって心から願う)
        (悪戯っぽい笑みをするユーリのほっぺをみよーんとのばしたあと、頬を染めながら)
        ジーニは、ユーリの顔全部覚えているよ?特に、笑顔。
        それで幸せな気持ちになれるから…ユーリもそうだったらいいな。

        (そのあとのたあいのない話も楽しくて)
        (お客さんなんてこなければいいのにって願ったせいか、話が終わるまで誰一人とこなくて)
        (もしかしたら無意識に魔法を使ってしまっていたのかも知れない)
        (そんな、魔法のかかった午後)

        (ハッピーホワイトデー、ユーリ)
        -- ジーニ 2013-05-16 (木) 03:50:32
  • お邪魔しますっ(店を訪ねて来る。その手には小さな包み。髪には白い花の…ジーニとお揃いの髪留め)
    クリスマスのお礼に…というほど「いいもの」ではないので、単に友チョコです(カウンターまで来て包みを開く)
    (植木鉢の形に固められたチョコに、砂糖漬けにされたミントの穂先が埋められている。さながらミニチュアのミントの鉢植え)
    形のいい順にいくつか見繕ってきました。…もうひと手間で、マンドラゴラの鉢植えみたいにできそうなんですけどー(力不足で。と苦笑する)
    よければ、召し上がってくださいな -- シェリー 2013-05-13 (月) 00:50:02
    • いらっしゃいなの!わーつけててくれたんだ…ありがと(自分の髪留めをゆびさし、照れ笑い)
      こうやって友達とおそろいって初めてなの…元々お気に入りの髪留めだったけど、つけるのがもっと楽しくなるものなのねー?
      …あ!チョコ?バレンタインは女の子が女の子にあげても良かったのねー…かわいい…ありがとう。
      (チョコに埋まってるミントをつんつんとつっついて)マンドラゴラの形じゃなくてもじゅーぶんかわいい…
      来年はジーニも作るね!はうーかわいくてもったいないけどお茶請けにいただきますなの…(鉢植えチョコもって ぺかー)
      -- ジーニ 2013-05-13 (月) 17:53:56
  • (ふらりと立ち寄った店で陳列された品々を眺めている)
    (小奇麗なグラスひとつひとつを手にとって、時折明かりに透かす)
    (若い店主の姿も見えるが、別段彼女は気にしない。だが特に集中しているという訳ではない)
    (ただぼんやりと、その行為自体に没頭しているのである)

    (少女は長らく所属していた部活を辞め、単調な日々を送っていた)
    (後悔している訳ではないが、手持ち無沙汰な日常であるのは否めない)
    (故にこうしてふらりと一人出かけては、まるで興味の無い店で時間を潰すのだ) -- 鈴蘭 2013-05-15 (水) 04:40:00
    • (時折か細く、深いため息が店内に響き渡る)
      (完成品から素材や精製方法を予想するという"捻くれた遊び"も、ついに飽きがきたらしい)
      (物憂げに買取価格表へと視線を移し欠伸をひとつ。特に何を買うのでもなく、時間だけがただ過ぎてゆく)
      (大した異議も無いままぶらついていたが、彼女はふいに店主へと声を掛ける)

      ねえ、何でお店を持とうと思ったの? 金銭欲? 名誉欲? -- 鈴蘭 2013-05-15 (水) 04:49:41
      • いらっしゃいませー(カウンターで少女を出迎える)
        (珍しげにお店の中を見てまわる人も多いから、そのまま自分は何か言われるまでだいたい薬を作る作業)
        (アルコールランプにかけたビーカーの中でこぽこぽお湯の沸く音、置いたアンティークの時計の時を刻む音、それだけがお店のBGM)
        (……そんな静かな店の中、時折ため息の効果音が混じる)
        (好奇心旺盛な店主は、どうしたのかなってそわそわ。銀色の綺麗な長い髪が揺れる後姿をこっそりちらちら眺めていた)

        (そんなちょっと後ろめたいような気持ちがあったものだから、話しかけられると飛び上がりそうなほど驚いて)
        …は、はいっ?!あう…ええっと……なんでだろう。
        自分でお金を稼ぎたかったから、金銭欲であってるかなぁ……ジーニはこれしかできることがなかったから。
        あ、でも、一番はやっぱりー「好きだから」なの!
        ジーニお薬作るの好きだし、それを使って元気になって役に立った余って言われるのも嬉しいから好きよー?
        (薬を作る手を止めて、素直に答えた。カウンターの上に頬杖をついて、さっきから気になってた事をようやく口にする)
        ……ため息の理由は、進路に悩んでるとかそういう?
        -- ジーニ 2013-05-15 (水) 05:40:16
      • ん、似たようなものかな。
        居場所が一気に無くなっちゃったから、毎日こんな感じ。
        進路は別にいいんだけどね。どうせどうにかなるだろうし、まあどうにかするからね。

        (彼女はそれを可能にする能力があり、事実そうして生きてきた)
        (しかしながら失ったものは存外大きく、彼女の心に大きな虚無感を抱かせている)

        ……私思うんだけど、誰かに必要されるってさ、結構難しいことだと思うのね。
        対象に好印象を抱いてもらうには、自らを変質させるか偽る必要がある訳じゃない?
        その場限りなら愛想良く尽くしておけば簡単だけれど、継続的な関係性を保つためにはそれじゃいけないよね。
        一般的な友好関係って打算と妥協の上で存続していると思っているんだけれど、それって皆疲れないのかな。

        (カウンターに乗り出して、彼女なりの面倒な理論を展開する)
        (こうした流れは幼少期から幾度と無く繰り返してきたが、概ね相手をうんざりさせるだけに終わる)
        (だから彼女はこの学園に入学した時から、このような本質を偽って生きてきた)
        (それも最近、理由あって止めてしまったのだが)

        私はね、自分の本質あるがままを受け入れてくれる相手って凄く貴重なものだと思うんだ。
        残念ながらこれだけ生きて未だ一人しかめぐり合えていないけれど……。

        ……あなたにはそういう人、いる? -- 鈴蘭 2013-05-15 (水) 07:37:18
      • (どうにかする。そうあっさり口にする彼女に羨望の眼差し)
        (自分もそういえたら、そうできたらどんなにいいだろう)
        「何もない」なら「何でもできる」ってことだって思うのよ。
        ジーニだったら何しようかなってやりたいこといっぱい並べて悩んでしまうのに。
        でも、これってものがないと、ため息が出てしまうのかしら…。
        (一つ上の次元の話しかな。はふーとため息)

        (凛とした印象の少女は思いの他饒舌で、驚きながらも一生懸命話を聞く)
        (難しい言葉だ。でも、でも、これは友達づきあいとか、恋愛とか、そういうものの話のようで)
        (そう気がつくとなんとなく言いたい事はわかったので、頷きながらよく考える)
        (こぽこぽ。のんきな音を奏でるビーカーの横)

        ………ジーニはね、ぜーんぶ受け入れてくれる人はまだいないけれど、大好きな人たちと
        ………なにもかも、全部受け入れたいなって思う人なら、いる。
        (のんきな声で、でもちょっと頬を染めて、身を乗り出す少女に頷く)

        人にあわせるの、嫌じゃないの。自分を偽るって言うのはきっとちょっと違うのよ。
        打算とか、妥協とか、そういう後ろ向きじゃなくて、もっと前向きに。
        (うーんうーん、なんていったらいいのかしら。合間合間にそんな言葉。頭があまりよくないと自覚しているので、必死)
        …好きな人と同じ考え方をしてみるとか、違う意見を吸収するとか、そういう風な?前向きな!
        それで仲良くしていられたりするならとてもいいことだと思うの。
        (ようやく言葉が浮かんで、ぐっと自分も身を乗り出す)
        確かに違いすぎたり、あわせるのに疲れちゃったりする時もあるけど…それはきっと皆同じなのよ。
        だからジーニは嫌じゃないよ。

        ……貴方の言う「自分の本質あるがままを受け入れてくれる相手」、
        ジーニがジーニのままで全部そのままでいいよ、大好きだよって言って受け入れてくれる人がいたら素敵だけど。
        じ、ジーニが全部受け入れたいなって思う人がそういってくれたら、すごくすごく素敵だけど…。

        …でも、ジーニはそういってくれる人のためにこそ、変わりたいって思うの。
        (恋する乙女。そんな幸せな表情で、自分の髪の薔薇の髪留めに触れながら語る)
        (ひとつひとつ、ゆっくりと)

        ……気の持ちよう?鰯の頭も信心から?…まぐろだっけ??
        とにかく、そういうこころいき(しんけん)
        -- ジーニ 2013-05-15 (水) 08:15:36
      • 私とは真逆でポジティブだねえ、それぐらいじゃないと店を持ったり独立したりなんてできないか。
        (唇に手を当てて、くつくつと微笑を浮かべた。揺れる銀色の髪が、差し込んだ光を淡く返す)

        ねえ、あなた。たまに行事で見る顔だよね。何年生?
        私は四年の大崎 鈴蘭。あなたは面白そうな人だから、嫌でなければ時折話をしたいなと思うんだ。
        (その目はある種羨望にも似た眼差しを孕んでいる。彼女にとってこういった考え方は新鮮だ)
        (自身が何度も挫折してきたことから、それを成そうという強い気持ちには素直に感嘆の念を抱く)

        ……あー、あのね。今気付いたけど酷い営業妨害だね、これは。
        ええと、何か買っていこうか?
        (苦し紛れの案を出しながら、彼女は手軽に使えそうな商品を探す) -- 鈴蘭 2013-05-15 (水) 21:42:37
      • 前向きなのがとりえですなの(こくこく)
        …とかいって、結構うにうにする事も多いんだけどねっ!
        最後はちゃんと前向きになろって、こっちにくる時きめたの。
        (真逆と笑う彼女を見て、きれいだなぁってちょっと羨ましくなる)
        (こういう風な子になれてたら、よかったのにな、とかこっそりこっそり後ろ向き)

        ジーニは二年生になったとこですなの!あ。貴方は先輩なのね。
        見ての通り暇な店だから、いつでもお話にきていいのよ?えへへ。
        (実際二人が話している間、誰も来ない。需要はなくはないのだけど、高いわけでもないせつなさ)
        当店は「必要な時に必要なものを」をモットーにしてるから、無理に買わなくていいのよ。
        見てた薬、必要だなって思ったら買ってくださいなの。だいじょぶー食べてはいけてるから!
        き、気兼ねなく遊びに来てくれたほうが、うれしい(もじもじ、髪をいじくる)
        -- ジーニ 2013-05-15 (水) 21:51:08
      • そう? 私あまり薬に頼ることはないから、どうしようかちょっと困ってたんだよね。
        でも他人への贈り物にするなら丁度いいのかな。生傷絶えない知り合いもいるしね。

        (浮かぶのは"かつて友達だった"一人の少女。故あって今は"ただの知り合い"ではあるが交友は続いていた)
        (罪滅ぼしという話ではないが、何かしらの贈り物をしても悪くはないだろう、そう思い至る)

        なので……うん。強力な治癒薬をお願いするね。即効性のあるタイプなら言うことなし!
        予算は言い値で大丈夫だから。現金は流石に多くは持ち歩いてないけれど、カードなら……。
        (思い出したように鞄から財布を取り出してふと思う)

        ……あれ、ここカード使える? だ、大丈夫? -- 鈴蘭 2013-05-15 (水) 22:19:12
      • 冒険者への贈り物で、高級傷薬があるから、それがいいかな?
        綺麗なびんだし、飲めば回復力が一意的に再生者並に!っていう売り文句なの。
        ……実際はその半分ってとこだけど。
        (棚の奥から赤い小さな箱を取り出し、中の妖精モチーフの瓶と青い液体を確認)
        …ん、あったあった、これでいいー?(ぺかーっと笑顔でカウンターに置き)
        ……かーど?(きょとんとしばらく止まったあと、ぽんと手を叩き)
        ああ、後払いみたいなやつね?お店開く時にちょっと聞いたけど…うちは対応してないんだぁ。

        …そうだ!
        (急に大声。何かいいこと思いついたって言う顔で瞳を輝かせて)

        うちはね、その場の現金払いの他に物々交換というのもやっててね、
        「貴方が綺麗だと思うもの」とうちの品物を交換しますよっていうはらい方もあるの。
        それだったら元々後払い形式なので…どうかな?なかなか素敵なお会計でしょう?
        -- ジーニ 2013-05-15 (水) 22:32:52
      • ぶ、物品との交換……!? 随分原始的なシステムを導入しているんだね……。
        有史以来もう消滅して久しいと思っていたのだけれど……。
        (驚きのあまり、目に見えて彼女は引いている。発達した文明圏で育ってきた弊害でもある)

        "綺麗なもの"という条件も、私には難しいかなぁ……それにね。
        一通り考えてみたけれどジュエリーやアクセサリーという酷くつまらない答えばかりが浮かんでしまうのね。
        それ以外の、概念的なものならそうだねえ……最近なら、あなたがそうかな。
        (カウンターに肘を突いて、か細い指先で店主を指した)

        私にはそれはもう綺麗に映っているよ。世辞ではなく。
        初対面でこんなことを言い出すのはどうかと思うけれど、私にないものを持っているのは強く憧れる。
        (一人頷くように店主の顔をまじまじと見つめる。派手な髪色も面白いな等、関係ないことも浮かべながら)

        ……ま、手持ちの現金で何とかなる代物で助かったというべきか。
        これで"お金がなくて足りません"だなんて格好付かないものね。
        じゃあ会計済ましてそろそろ帰ろっかな。お友達が来た時に邪魔したら悪いものね? -- 鈴蘭 2013-05-15 (水) 22:47:50
      • あ、あれ?そんなに驚く?珍しい会計だとは思うけど…。
        (故郷の近くは少数民族が多い。なので抵抗がなかったのだ。文化の違い…!)
        綺麗なもの、ほんとに綺麗だと思うものならガラス玉だっていいんだー。
        何を綺麗と思うかっていう気持ちが知りたくて。
        (変かなー?と言いながらも笑顔。自分はこの会計方法がとても好きなのだ)
        (そして、彼女に指差されて、言葉の続き)
        (きょとん)
        (ぱちぱち。赤い大きな目が瞬き)
        (次の瞬間赤くなって)

        そ、そう!?あ、貴方のほうがずっと綺麗じゃない!
        はっきりものが言えて、自信があって…!!
        ジーニうらやましいなぁってこっそりへこんでいたというのに…!!
        ほんとに、ジーニとは真逆なの……
        …真逆だから、お互いいいなって思うのかなぁ?えへへ…あ、ありがとう。

        (結局足りたお会計をしつつまだ顔が赤い。綺麗な子に綺麗だと言われたんだからそれは舞い上がるわけで)
        (高級傷薬を袋に入れて差し出す。さりげないラッピングつき)
        はい、ありがとうございましたなの!友達はーとってもすくないので…きにしなくていいので…
        ま、またきてね?
        (貴方も、友達になってくれたら嬉しいです。…その言葉は恥ずかしくてついには出なかったけど)
        (またきてね、にその思いを込めて)
        -- ジーニ 2013-05-15 (水) 23:06:08
      • 毎日暇しているから、多分またすぐに来ると思うよ。
        それは明日かもしれないし明後日かもしれないし、ほんの数分後かもしれないけれど。

        (包みを鞄に入れて外を、帰路を目指す。どうせやることもないのだから急ぐ必要はない)
        (またこの調子でぶらり何処か寄ってみようか、そう一瞬脳裏を過ぎったが、すぐに却下した)
        (得られた充足感を無為にすることもないのだ。久方ぶりの新鮮な感情を租借するように、店の扉を開ける)

        (背中に熱の篭った感じる強い視線と、店主の、ジーニの放った言葉が気に掛かった)
        (こんなに性格も顔立ちも境遇だって違うのに、今の立場は似たようなものであったから)
        (それは鈴蘭を振り向かせるに足るものであった)

        ……じゃあさ、少しずつでいいんだ。私と友達になろう!
        また絶対に来るから、その時まで私のことを覚えておいて。私もあなたの事は忘れないから。
        きっと小言が多くてウンザリさせるかもしれないけれど、あなたの言うように変わってみせるから……!
        ごめんねいきなり。それだけ言っておきたかったの。……じゃあ、またね!

        (再び踵を返し、店の外へと飛び出した。自分の行為は唐突過ぎておろかな振る舞いでなかったのか心配であったから)
        (多少の後悔もしていた。けれどもそれ以上に、彼女と深くつながりたいという自己を肯定したい気持ちが勝っていた)
        (彼女は自身の中で新たな扉を開けた気がしたのだ。足取りは幾らか軽くなっている)
        (月下の中ではあったが、彼女の見通しは明るいものとなっていた) -- 鈴蘭 2013-05-15 (水) 23:22:44
      • 気まぐれなの。猫みたいね?
        (前に訪れた黒い猫を思い出す。今日は白い猫みたいな子が来た)
        (本当にまたきてくれるかしら。そう思ったその時、猫は振り返ってくれた)
        (思いがけない言葉をくれて)
        (やっぱり、やっぱり、正反対なの。ジーニは言うのをためらってしまったのに)

        …うん!!
        待ってるねっ!わ、忘れないよ!大丈夫だよ!!
        プレゼント、喜んでくれるといいね…えへへ。
        (嬉しくて返事の声が上ずる。頷いて思いっきり笑顔を見せて、態度でがんばって示した)
        (伝わったらいいなって、店の外へ颯爽と出て行く姿を見ながら思うのだった)

        …はっ!!名前!!名前名乗ってなかったのだわ!!
        (しばらくして、叫び声が小さな店にこだまする)
        もうちょっとおちつきがほしいのだわ…うう、でもジーニって言ってたから、だいじょぶかな?
        (カウンターに飾ってある、名前のない青い花を手に取り、くるくるまわす)
        鈴蘭。白くてかわいいお花の名前ね…でも毒がある。
        (イメージにぴったりだな。そう呟いてひとりでくすっと笑うのだった)
        -- ジーニ 2013-05-15 (水) 23:40:28
  • 何かあったと…?(様子が分からず首を傾げて)あっ、そうそうはぴばれんたいっちゃね!(手作りらしきチョコチップクッキーを差し出して)
    それと…ジーニしゃんはもふもふ好きっちゃ?こげな子が居るけん、欲しかったら分けるっちゃよー(もふもふ毛玉育て方の説明書を差し出す) -- カオル 2013-05-12 (日) 17:42:33
    • そうね、ジーニの一族の業の深さを改めて痛感したみたいな…(沈痛な面持ち)
      い、いいのだわ、がんばるのだわ!愛らしいと誰かに言ってもらえるように…!!(きらきら涙)
      ……それはともかくありがとうなの!店番しながらお茶請けにしようージーニもバレンタイン考えなくっちゃ…!
      (ぐっとあさっての方向に向かって気合を入れつつウサギを見ると瞳を輝かせて)えっ い、いいの?!
      ほしい!ほしいわ!ジーニ動物飼った事ないのよーいっぴきくださいななの…!!
      -- ジーニ 2013-05-12 (日) 18:50:59
      • 一族っちゃー?家族は大事ばいよー(自分が石碑から生まれた存在のため、血縁は全く存在してない)
        おおー…なんだか燃えとるとねー…ふふー、ジーニしゃんも頑張るけんね!
        たーくさんおすそ分けしていいげなと貰いよってん、動物とはちょー違うばいね?(説明書を読む限り、ゴーレムやホムンクルスのような擬似生命に近そうだ)
        もちろんそのつもりでつれてきたとよ〜♪(もふもふ毛玉を離すとジーニの元にぽいんぽいんとび跳ねていく)
        (クッキーも忘れず渡しつつ)そいと1つ聞きたいことがあるけん…あの浮かぶ薬っちゃ、量ば減らしたら上手く軽くなるだけにはならんとかね?(半分だけ飲んだらいい感じに軽くならないかなと言う想像) -- カオル 2013-05-12 (日) 18:56:50
      • …うん、ジーニパパもママも兄様や姉様、好きよ。ありがと!
        (説明書を読み読みしつつ)ふむふむ…兄様の作るオオサンショウウオみたいなものかなぁ。
        でもそういう子でもいいよ!大事にするの…わっ(飛び跳ねてきたもふもふうさぎをだきとめてなでなで)
        ふかふか…わーよろしくね?あとで名前を考えてあげる。
        (クッキーもありがたくいただいて)…ああ、あの薬ねーそうね、半分ならちょっと浮くくらいかなぁ。
        一応夏までに調整してみるけど、量を調整して飲んでみてくれたらもしかしたらいい感じになるかもしれないわ!
        -- ジーニ 2013-05-12 (日) 19:08:50
      • 家族はよかとねー(好きだというジーニに投げかける視線は、暖かいものを見る目とどこか羨ましいと言う気持ちが)
        オオサンショウウオとね?…あーっ、あの鍋の下に居ったの!熱々のお鍋の下に敷いても平気やったとね…(でもこの子は濡れるともふもふ度合いが残念になりそうかな、と)
        おー、量で効果が変わるげな?飲む飲む!そいで海んときに丁度いいんが出来ればよかったいねー -- カオル 2013-05-12 (日) 19:12:14
      • カオルもパパとママ好き?(まさか親が存在しないとは思わず、にこにこしながら訪ねる。こういうところが酷く幼い)
        あ、そうそうあの白いもちもちした感じの子たちだよーオオサンショウウオ!あの子達も魔法でできてるんだ。
        魔法のいきものなので、あつあつのおなべも、平気。で、でもこの子にはそういうことしないからね?(ウサギを抱っこしたままこくこく)
        魔法薬って結構デリケートだから、半分飲むだけだとまったく効かない時とかあったりで…お薬と同じね?
        あれはそこまで複雑じゃないからきっと大丈夫…!来年は普通におよげるといいねー
        -- ジーニ 2013-05-13 (月) 00:52:14
      • うちは石碑が人になったよって、親とか兄弟は居らんとねー(とはいえ絶望と言うものではなく、居る人が羨ましい…どういう感じなんだろう?と言う程度、それは親の温もりを知らないがためにその程度で済んでいるのかもしれない)
        魔法生物やったと…鍋の具にしとらんかった!?(食べてもいいの?という)
        こん子は食べて大丈夫かはわからんっちねー(説明書には書いていない、まさか食べようとする人が居ると思って生み出されたのではないのだろう)
        そうなんや…ちゃんと用法容量ば守らんといけんねー、試し飲みはいつ頃おこなえばいいっちゃ?(行間でも大丈夫です!) -- カオルもふもふ毛玉のバーニィ 2013-05-13 (月) 00:58:37
      • …!!そ、そうだったの。ごめんなの…超レアな環境だった…(なんとなく、なでなで)
        (同情というわけじゃないんだけど、寂しくないのだろうけど、やっぱり、やっぱり自分だったら寂しいと思うだろうから)
        あのオオサンショウウオは食べても大丈夫なように出来てるから…非常食?みたいな。ちゃんと煮込めば白身魚みたいでおいしいんだよー
        ……魔法のウサギは、おいしいのかなぁ…(ちらり、と抱っこしてるウサギを見る)…い、いや、たべないのよ?
        試し飲み、お風呂はいる前に飲んでみるといいのよーほら湯船につかるタイプならのみながら調整もできそうだし…!
        新薬はー夏前には、持ってく!それ上手くいけば調整&量産して売れるかもだし…ふふ、ビジネスチャンスというやつなの。
        (//夏までに遊びに行けたらいくね…!!)
        -- ジーニ 2013-05-13 (月) 17:46:06
      • んふぃ〜♪(撫でられると嬉しそう、石だったころもよく撫でられていたのだ、家族への憧れはあるものの、今の状態に不満はないようで)
        お魚の味がするけんね…吉岡さんば(マグロなので)赤味魚やっとう、鍋にば合うたいねー(食材のことは忘れて味だけを考える事にする)
        こんウサギば、毛玉やけん毛みたいな味がするかもしれんとね…(体毛から生まれた分身のようなので)ほんとばーい?(ちょっと疑いの視線)
        お風呂前に飲むとね…そいやったら大浴場ではやらんほうがよかとね(うっかり寮の大浴場でみんなで入った時に試すと、効果が移ったりしても困るので)
        あやっ!温泉ばあると大丈夫やろか…自分だけに効くようにせんとまずかね(みんなかるがる〜んになるのを想像して)
        そいやったら次ん海を楽しみにするっとよ〜♪(バレンタインの用事は終わり、お薬のリクエストも聞いて貰え、足取り軽くおうちへ帰るのでした)
        (//はーいっ、でも無理しないでね!) -- カオルもふもふ毛玉のバーニィ 2013-05-13 (月) 22:19:32
      • (嬉しそうだったのでなでなでを継続するジーニ。にこにこ)
        最近吉岡さんといい不思議な食材を食する機会が多かったのでーちょっとたかが外れていただけなのでー食べないよっ?
        (じたばたするウサギもなでなでしながら)大浴場だと大きくてうきやすいからいいかもなのよー?真夜中などにこっそりこっそり…
        飲んだ人が対象だから多分大丈夫だとは思うのだけどね…薬こぼしても飲まなければセーフみたいな…たぶん
        (体にかけたりはためしたことがなかったからなぁとうんうん悩む声)
        はーいまたねー!ジーニもぷかーっとはなれるようにはなったので来年の夏はまーめいどのようなおよぎを…!!
        (無理と自分の心の中で突っ込みながら新しい家族のもふもふうさぎと一緒に見送るのだった…)
        -- ジーニ 2013-05-13 (月) 22:55:20
  • (酒場で魂の叫びを聞いた気がして撫でに来てみる) -- アンリ 2013-05-12 (日) 14:31:40
    • やさしさがしみわたる…ううっありがとうなのよ…ミハイロフの女ですものどうせ(むぎゅむぎゅめそめそ) -- ジーニ 2013-05-12 (日) 14:36:54
      • (//ちょっとなかの人でかけてきます…!ごめんねありがとうありがとう…!) -- ジーニ 2013-05-12 (日) 14:37:35
      • ミハイロフ…実際どんなモンか知らねーしな!(抱きしめて背中ぽふぽふ) アタシは気にしねーよそんなモン。気に…しねー、うん。(抱きしめると体形的な持ち物の違いがよく分かってハイライト消える)
        それにしてもこんなとこに店なんてあったんだな。二年くらいこの界隈をうろついてたけど気づかなかったぜ。 薬屋…でいいのか?(ぐるり店内を見回して)
        (//了解、気をつけていってらっしゃーい!) -- アンリ 2013-05-12 (日) 14:51:16
      • このあたりでも悪名高い家名なのよ、うぐぐ…あ、ありがとう、ごめんなさい急に抱きついたりして…!
        (泣きやんだら恥ずかしくなってきたのであわあわはなれる)…ど、どうかした?なんか元気がないような…!
        このお店はねーちょっと引っ込んだとこにあるからわかりにくいみたいで…一応去年からあるんだよ。
        魔法薬のお店なの!普通の薬より効果が強かったり、飲むと魔法をかけた効果と同じものが出たり…とかそういうお薬を作って売ってるの!
        (店の中は見慣れない草花が吊るされていて、色とりどりの飴の様なものやら何かの臓物を乾燥させて詰められてる瓶など)
        (綺麗に見えるものからグロテスクなものまで様々なものが所狭しと棚に詰まっている)
        -- ジーニ 2013-05-12 (日) 17:27:45
      • 家が悪名高くてもお前まで悪党とは限らねーだろ。 マフィアや貴族の子供でも、そこらのチンピラよかよっぽど人が出来てるのも居るぜ?
        ……ああうん、気にすんな、上にばっか伸びてる自分がちょっと嫌になっただけだから…(遠い目)
        去年からかぁ。確かに目立たねぇが… 劇薬や魔法薬の類ならおおっぴらに売るもんじゃねーしな。
        (店内を見回すとまるで御伽噺の魔女の調薬小屋のよう。そこから出来るものがどんな代物か、おのずと想像がつく)
        あんまり薬の原材料って見るもんじゃねーな… ……そうだ、麻痺薬とか眠り薬って置いてるか? -- アンリ 2013-05-12 (日) 17:46:17
      • そ、そうなんだけどね…やっぱり、ジーニもパパやママの子だなぁって思うところもあって…はふ。
        でもジーニはジーニだから、が、がんばる!(空元気。だけど一生懸命本物にしようと ぐっ)
        ?うん?背の高い子は素敵だと思うけど…(遠い目にさらに???を頭に浮かべて)
        麻痺薬・眠り薬・傷薬、そのあたりは鉄板で置いてあるわー(かちゃかちゃと大きな棚から赤や緑の液体の入った瓶を持ってきて)
        冒険にもってこいの3セットがお昼ご飯だいくらいの値段で買えますなの!(値札を見せて ぺかー)
        -- ジーニ 2013-05-12 (日) 18:57:45
      • そういうこと。 生まれる家なんて選べねーんだからさ、自分は自分でドーンと構えてりゃいい。 アタシの家も大概だったしなー…
        ……いいこだ…凄くいい子だ…こんな子がどうしてこんなとこに居るんだ…(?マークを飛ばすジーニの頭を撫でる)
        へぇ、3つセットでこの値段か…よし、買った! ちょっと色々、冒険で使えそうなの探してたんだわー(ポケットから財布を出してお代をテーブルに並べながら) -- アンリ 2013-05-12 (日) 19:09:38
      • あなたのおうちも…?ううっお互い大変よね(パシッと両手を握って、うるうる。似た境遇なのかなとしんぱしー)
        (撫でられるのは大好きなのでふにゃふにゃとうれしそうになすがまま)…えへへ?落第街だとお家賃安いからねー?
        まいどありーなの!ついでに打ち身のシップ薬おまけしておくね(お代を受け取り、紙袋に薬をつめて差し出す)
        ジーニもうしばらくここでお店やる予定だから、どうぞごひいきにーなの!
        -- ジーニ 2013-05-13 (月) 00:32:49
      • ああ、幸いこっちじゃあんまり知られてねーけど、お貴族様さ。 ほら良くあるだろ?おとき話のイヤ〜な金持ち。 おかげで革命のときに処刑されちまったけどな。(手を握りかえし、苦笑しながら)
        (撫でたり手を握ったりしているとなんだか妹でも出来たかのようで、自然に笑顔になる) そだな、この辺は安くて客も多いだろうし…商売するには十分か。でも気をつけろよー?
        おっ、サンキュ! 助かるぜ…こんだけサービス良くて看板娘が可愛くちゃ、繁盛しねーはずねぇな?(紙袋を受け取りながら破顔一笑)
        おう、薬が切れたらまた来させてもらうわ。 そんじゃな! がんばれよー!(手を振りながら帰っていった)
        (//寝落ちてましたごめんなさい…!) -- アンリ 2013-05-13 (月) 18:26:32
      • (//いいのよーいいのよーばたばたしててごめんね…!!)
        あら、じゃあうちと本当に似たような感じなんだ…幸いまだ処刑はされてないけど。
        な、なんだか苦労が見えるの…ジーニの悩みなど浅いものだったの…!!(処刑!という言葉が重くのしかかってうるうる)
        (手を取り合いつつ)えへへ、大丈夫よーこの街にはすっかり慣れたから…逃げっぷりもなかなかのものよ?ジーニ。
        あ、でも女の子は帰り気をつけてね…!貴方は強そうだけど、やっぱりやっぱり女の子には危険な街なので…!
        ここのお店、逃げ場にもなってるから、変な人に追いかけられた時は逃げてくるといいのよ。
        (店の扉の裏に描いてある魔法陣を指差して、にっこり)緊急避難用気配消し魔法陣…!
        ん、またきてねー!まいどありーなの!(パタパタ手をふりかえして元気に見送るのだった)
        -- ジーニ 2013-05-13 (月) 23:08:51
    • (便乗してなでなでしておく) -- ルフィール 2013-05-12 (日) 15:07:30
      • わうわう…うーごめんね、ありがとうなのー…い、いろいろごめんなさいなの…(へにょへにょ) -- ジーニ 2013-05-12 (日) 17:38:59
      • ううん…ジーニは…笑ってるのが、一番だから…(ぐっ、と親指を立て、笑顔と共にチョコクリームパンを差し入れしていく) -- ルフィール 2013-05-12 (日) 17:50:03
      • …ありがとうなの(チョコクリームパンをうけとって、ぐっ。がんばって笑う)…えへへ。が、がんばるねっ! -- ジーニ 2013-05-12 (日) 19:01:10
      • うん、がんば…! 友達が落ち込んでると、心配になるから…ね?(頭をひと撫でして帰っていく) -- ルフィール 2013-05-12 (日) 19:23:36
      • …なんか、ルフィールが姉様みたいなの。ありがとう(ぽふぽふなでなでお返しして、パンもぐもぐしつつ見送る)
        ちょこは甘いのにーどこかほろ苦い…はふ…(ぺしぺしと頬を叩いて)…んむ、がんばってかわいくなろう…!
        -- ジーニ 2013-05-12 (日) 23:59:52
  • http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst079485.gif
  • http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp025446.jpg 小鳥のおしゃべり・3

    • 「その時は友達として…って思ってたけど」
      「違うみたい。シェリーへの好きと、ユーリへの好きは、違う」
      「きっと、きっと、これが恋」
      ……これがジーニの初恋よ

      12月、クリスマス。翠の小鳥は恋を歌う。
      銀の小鳥と何度となく話し憧れた……「恋」


      「…だから、スニェグーラチカは、ジーニだけど、違うから」
      「…たすけるいみなんて、ないよ」
      「……ジーニ、いま、幸せなの」
      「……ジーニ、好きな人が、できたんだよ」
      ……はじめての、恋なの

      12月、クリスマス。銀の小鳥は恋に泣く。
      翠の小鳥と何度となく話し憧れた……「恋」


      二人は同じもののはずなのに。
      どうしてこんなに違うのだろう。


      恋を胸に運命を受け入れたいの
      恋の為に運命を打ち壊したいの

      どちらが私の本心なの?

      「スニェグーラチカ、もうひとりの私」
      「貴方の考えが私と違う事が怖い」


      「貴方はもう、ジーニではないのかしら」

      暗がりへの問いかけに、彼女は答えてくれなかった。 -- 2013-05-12 (日) 04:15:22
  • http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst079485.gif
  • http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst079485.gif -- カオル 2013-05-11 (土) 17:37:40
    • 後ろに続くんも変よってから、こうしゅるとお花に並べるとね〜♪
      あっジーニしゃん、この前はお薬ありがとうとよー
      それでお礼ば持ってきたけん…(ごそごそ取り出されるお茶碗、普通の花柄のお茶碗のようだ)じゃーん、ユーリしゃんと一緒にお世話になったけん、二人に同じものば送るとよー、でもユーリしゃんは男ん人やってん、たくさん食べれるようにおっきな奴っちゃね
      あとはお茶碗だけやったら味気なかと、お餅も入れてあるとよー、焼いて食べるといいばい!(ユーリのところと同じお茶碗、サイズ違いのそれは夫婦茶碗とも呼ばれていて) -- カオル 2013-05-11 (土) 17:40:49
      • 緑化運動の進むコメ欄…!
        どういたしましてなの、また夏前には沢山作っておくからねー?あ、お礼なんて…といいつつジーニは素直に喜んでしまいますなのよえへへ。
        (なんだろー?とごそごそしているカオルを見守る……出てきたのはかわいい花柄のお茶碗)
        わあ、東の国の方の食器かな?ジーニの故郷にもちょっと縁があってこういうのうってるとこ多いんだー嬉しい!ありがとう!
        おもちは「きなこ」を取り寄せて食べるのだわ…!ふふ、そ、そっか、ユーリと同じかぁ…(てれてれ、なんだかおかしいくらい嬉しそう)
        (そのあと夫婦茶碗のことをたまたま知って、卒倒するほど喜ぶのだった)
        -- ジーニ 2013-05-11 (土) 23:05:21
  • http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst079485.gif
    • メリー苦しめます、吉岡さんタだよ、バックリンクと言う煙突を抜けてプレゼントを置いていくよ、ちょっと困るかもしれない奴
      そう、吉岡さんはせっかくだからこのフラワーを選ぶんだね(もぐもぐ)
      おっと!プレゼントを忘れていたね、魔法の薬を作ってるジーニちゃんには吉岡さんの心臓をあげるよ(胸に手を突っ込んで心臓を引き抜く吉岡さん、無くなっても平気そう)
      吉岡さんの心臓を食べると不老不死になるんだね(副作用で知能が恐ろしいことになる)そのまま食べるのも味気ないしね、せっかくだから魔法薬の材料になったらどうなるの?生命力回復しちゃうだけなの?まじおこなの?
      そんな感じできっと困ると思ったね、吉岡さんのほかのパーツがほしかったら別途相談だよ、心臓は一ヵ月に一度くらいしか取れないしね、治るまでノー心臓だよ吉岡さん -- 吉岡さん 2013-05-11 (土) 11:33:44
      • バックリンクの数を見る限り苦しむのは吉岡さんの方だったようね!ふはは!なの!
        使い回しし続けてきたけどこのこめ欄の花食べる人初めて見た…わーいぷれぜんとー!って心臓?!
        えっ えっ ジーニなんで一ヶ月に二回も何かの心臓を手に取る機会に恵まれるの?ちょっと理解できないんだけどな?!
        でもー人魚の臓物@心臓なんてすごくきちょうなのでーありがたくーいただきます…兄様が喜びそうなの。
        以外と大雑把に出来てて安心ねーさすが魚類なの…薬の材料にしたら心臓ならもう不老不死の妙薬以外考えられないな…
        結晶化して魔道器にしたらきっと水の中で息が出来たり、津波を起こせる魔法が使えたりとかそういうアイテムになるんじゃないかしら!
        海が激おこぷんぷんまるですよーみたいな。とにかくありがとうー!心臓以外だと鱗とか目玉が貴重品だと思う魔法薬師です。
        ……何つくろうかな…(そっと保存用液で満たした瓶に入れつつ)
        -- ジーニ 2013-05-11 (土) 13:19:27
  • http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst079485.gif
  • http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst079485.gif
  • (クリスマスイブの数日前。プレゼントに作ろうと思っていたクッキーの材料の買い出しの最中のことであった)
    (あちらこちらの店のショーウインドウに張り付き、様々な商品を品定めしているジーニに気が付き、声をかける)
    …どしたのジーニ。何か欲しいものでもあった? -- ステイシア 2013-05-11 (土) 02:09:41
    • クリスマス前にはーおかねがないのーよー…(世知辛い返事をし柄振り向く)
      正確には、クリスマスで大もうけするためにいっぱい仕入れたので今お金が無いとかそういう。
      …ふふ、ジーニが見てたのはほしいものってわけじゃ、ないのよ。
      (ショウウィンドウを指差す。奥には真っ白なドレスが飾ってある…いわゆるウェディング・ドレス)
      きれいね?あれ、明日誰かが着るんだって。どんなひとかなー?
      -- ジーニ 2013-05-11 (土) 02:16:56
      • 大儲け…そっか、お店やってるんだっけ。クリスマスは稼ぎ時だもんね。…頑張れ、クリスマスの後の裕福な生活までの辛抱(こくこく)
        (ジーニの言葉にショーウインドウに目をやれば、美しい純白のドレス。ほぉ、と声をあげて)
        すごい。これ、ウエディングドレス…だっけ?結婚式で着るんだよね。多分、すごい綺麗な人が着るんだと思う
        こんなにきれいなドレスだもん。多分、どんな人が着てもすごい綺麗になる筈… -- ステイシア 2013-05-11 (土) 02:21:22
      • うん、魔法薬のお店でねー…何故かあの時期売れる薬をいっぱいねー…ふふふ。
        (はなしながらまたガラスに貼りついて、流れるようなラインのドレスをため息交じりで眺める)
        そうよー結婚式に着る真っ白な服。ジーニの故郷だとたまに黒なんだけどねーやっぱり綺麗よね、白!
        あんな綺麗なものを着て、大好きな人と愛を誓うってどういう気分なのかな。
        ジーニにもいつか、そういう日が来るのかなーって見ながら考えてたんだ。なんかまだ、ぴんと来ないわ。
        -- ジーニ 2013-05-11 (土) 02:34:55
      • 私も、そういうのまだよく分かんない。わかんないけど、多分幸せなんだろうなとは思う
        だって、好きな人と一緒に居るよ、って誓いの式なんでしょ?だったら、幸せじゃない筈がない(うんうん、と頷き)
        多分、好きな人が出来たらきっと分かるんだよ。ジーニは分からない、ってことは、まだそう言う人居ないの?
        (二人してガラスに張り付き、ドレスを眺めながらの会話。傍から見てとても微妙な光景) -- ステイシア 2013-05-11 (土) 02:42:34
      • その「幸せな気持ち」はどのくらいの大きさなのかなー…いいなぁ。
        (着ている自分、大人の自分を想像して、隣は……)
        好きな人…?(なんとなく、なんとなく、誰かの顔が浮かんで)
        ……(ちょっとだけ胸があったかくなって、痛む)
        ……多分ね、いるの。ジーニは恋をした事が無いから、この気持ちがそうなんだ!って言い切れないけど。
        でも、思っていたより幸せな気持ちではないのよね、これ。
        なんだか胸が苦しい時のほうが、多いのだわ。ステイシアはそういうとき、ないー?
        -- ジーニ 2013-05-11 (土) 02:53:34
      • …居るの?すごい、ジーニ大人(おぉ、と声にして視線をドレスから隣のジーニに移し)
        …私は、どうなんだろう?一緒に居て、楽しい人は一杯いる。乙女部の皆も、寮の皆も、もちろんジーニとも一緒に居て楽しい
        でも、それが苦しいってことは無い…かな。苦しいって、どんな風なの?
        (自分には理解出来ない気持ち。まだ知らぬ恋心を抱いているであろう少女に、率直に問いかける) -- ステイシア 2013-05-11 (土) 02:58:12
      • ふふん、最近ひとつ上の女になったのよ(何を持ってそういうのかわからないけど謎の自身で)
        …なんかね、なんかね、嬉しい時の気持ちがこの鎖骨の辺りで上からぎゅーって押されてしまうようなね
        息苦しいの。でもなんでか、嫌じゃないのよ、苦しいのに逃げ出したくなるような気持ちになるのに。
        でも嫌じゃなくて、浮かれてしまう。これは不思議な感覚だわー…。
        (がんばって具体的に説明しながら、はにかんだ笑顔)もっとぱーっと底抜けに明るいものだと思ってたの。
        -- ジーニ 2013-05-11 (土) 03:10:34
      • ふーん…上手く想像出来ないけど、何かもやもやしそうなのは分かる(うんうん、と頷き)
        多分、コーヒーと一緒だよ。大人じゃないと分からない味。私たちには、まだ苦みが強く感じるんだよ
        それで、大人になったら、それが魅力的に感じるんだよ多分
        (よく分からないけど憧れて、実際に口にすればその味に顔をしかめる。けれど、大人はそれを愛する。それは何だか、自分が飲めない珈琲のようなものだと思った)
        きっと、それが成就したら、美味しくなるんだと思う。それが、大人になるってことだよ、多分
        (偉そうなことを言ってはみたが、自分も恋心が何かなんてさっぱり分からない身。再び視線を戻し、ウエディングドレスに、まだ見ぬ恋にぼんやりと思いを馳せる) -- ステイシア 2013-05-11 (土) 03:17:03
      • …はう!そうね、こーひーはまだちょっとお砂糖とミルクないと駄目だし…もうひとつ上の女にならなきゃ…。
        …この気持ちが、そのうちとても好きになるのかしら。ああでも、すでになんだか癖になってるきがするし。
        恋がかなったら、一つ上の女になったらこの感覚も良くなるのかなー…そうなったら、素敵だな。
        …はやくおとなになりたいものね?
        (はぁふーっと大きなため息をつく。白いドレスがさらに輝いて見えた。二人で並んで、未来を夢見る)
        -- ジーニ 2013-05-11 (土) 03:38:12
      • ジーニならなれるよ。だって、今でも私より先に居るじゃん。だったら大丈夫だと思う(こくり、と視線をドレスに注いだままで頷き)
        もし、その気持ちが何なのかはっきりわかって…それで、自信を持って素敵な気持ちだなって言えるようになったら、教えてね?
        私も、どんなものか知りたい。もし私も恋ってどんなのか分かったら、その時はジーニに報告する
        (約束ね、とジーニに向きなおり、小指を差し出す。その表情はいつもと違い、すこし頬が緩んでいて)
        (珍しく見せた笑顔は、きっと自分より一歩先に進んだ少女への憧れがそうさせたのだろう)
        (未だ恋心を知らぬ少女たちが交わす約束。その先どうなるのかはまだ誰も分からないのだった) -- ステイシア 2013-05-11 (土) 03:46:05
      • ありがとう。なれるといいなぁ…ジーニには時間がないのだ。生き急がねば…!

        (冗談と思われる台詞。でもジーニにとってはその通りだったから、声は真剣そのもので)
        うん、「これが恋だ!」って確信がもてたら一番に教えてあげる!
        ステイシアも教えてねー?約束なのよ?(にっこり笑って、ゆびきり)
        ゆびきりげんまんうそついたら兄様の娼館でウェイトレス三日間やーらす♪ゆびきった!
        あっ駄目よ駄目駄目、今さっきの笑顔の方がいいのだわ。駄目な指きりだったかしら…あ!そうそうやって笑うのがいいのよ?
        (妙にリアルな罰則事項に微妙な顔をさせながらそれでも少女達は楽しげに笑うのだった)
        -- ジーニ 2013-05-11 (土) 04:19:00
  • (今日は雪の日。でも、スニェグーラチカは外には出られない。いつもの暗がりの中ぼんやりするだけ)
    …退屈。そうだわ、たまにはここも綺麗な場所に変えましょうか。
    (暗闇の中銀色の少女が両手を広げてくるりと回ると世界が変わった。一面の花畑…故郷の短い夏の日を思い出すような)
    よし…ああ、今日は雪だったっけ。じゃあ降らせましょう。真夏の雪を。
    (思いつきのまま、鮮やかな花々の上に雪を降らせる。少しずつ花が白く埋まっていく様を眺めると満足そうに故郷の歌を歌った)
    (花を摘みながら、恋の歌を)

    (落第街の派手なネオンの合間にある翠の扉。その向こうから歌が漏れる。中の店主は忙しそうに薬を作っているだけで歌っている様子は無い)
    (だけど聞こえる……かすかな歌声)
    -- スニェグーラチカ 2013-05-10 (金) 23:13:34
    • ・・・・・・今は冬だったか、それとも夏だったか。
      それよりも何故いま自分がここにいるのか全ては霞がかったように思い出せなかった。
      八歳の誕生日を少し過ぎた昨日、師匠より魔術師としての称号<新参者-ニオファイト->を授かった少年・カザコフは空を見上げた。
      「こんなにも鮮やかな世界なのに、雪の降る音が聞こえる。」
      ここは何処だろうか。
      いつの間にか危険な領域に入り込んでしまった―――?
      誰かの創りだした<呪圏>だろうか? -- カザコフ 2013-05-10 (金) 23:22:57
      • …あれ?子供だ、子供がいる。どうして?
        (雪と花だけの静かな世界に鈴の鳴る様な少女の声)
        (降り積もる雪と同じように、少年の目の前にふわりと白いドレスで舞い降りる。摘んでいた花を片手に)
        迷子かしら?貴方、どこから来たの?というかどうやって入ってきたの…?
        私扉を開けられた感じもしなかったんだけど。変ねぇ。
        (迷子を心配した顔というよりは、珍しいものを見る動物のような興味心身と言った表情で少年を覗き込んだ)
        貴方だぁれ?お母さんとお父さんは一緒じゃないの?
        -- スニェグーラチカ 2013-05-10 (金) 23:52:04
      • 子供扱いされたことにむっとした表情の少年。
        「お前こそ何者だ、僕は魔術師だからお前のような奴はちっとも怖くないぞ。」
        頬を赤く染めながら、精一杯の虚勢をはる。
        「それに魔術師には父も母もない、僕はもう一人前・・・<螺旋の劫火>の、カザコフ・ユーリだ。」
        そう言い放って手のひらの上で、パチパチと音を立てる火花を散らせてみせた。
        こんな虚仮威しこそ、子どもとしか言いようのない姿であるが、少年にとっては自慢の妙技である。 -- カザコフ 2013-05-11 (土) 00:01:36
      • (子供らしい強がりの反応。笑ったら余計赤くなるんだろうけれど、くすりと笑ってしまった)
        そんなに小さいのに一人前の魔術師か。すごいね。ジーニの兄様のよう。
        (舞う火花に大げさに驚いて見せて、一歩だけ下がる)
        まあ怖い。炎は魔女を唯一滅ぼせるものだもの、恐ろしいわ。
        私はこの地に幽閉されている悪い魔女…スニェグーラチカ。どうか無礼を許してね?
        (自らを悪だと言い貴族の令嬢のようにドレスを広げて挨拶をする。大人相手にするみたいに)
        (少しは気を許してくれるかしら?そう思って)
        本来ここには招かれた人しか入れないのだけれど…困ったわねぇ。貴方の力のせいかしら。
        (こんな年端もいかない子が落第街から迷い込んだとは考えられなくて、悩む声。唐突にぽんと手を打ち)
        …あ。ユーリ、もしかしてスニェグーラチカを殺せって言われてきた?それなら納得が行くような気がするわ。
        -- スニェグーラチカ 2013-05-11 (土) 00:24:36
      • 少年はその優雅さに見惚れる。
        暫くの間をおいて上ずった声が答えた。
        「スニェグーラチカ、魔術師はそんな野蛮な振る舞いは滅多にしない。力を振るうものは力の意味と重さを知っているんだ。」
        教えられた言葉をそのまま出す、少年にとって戦いや力についてまだ自分の言葉で話せるほどの実感を伴っていない。
        「つまりええっと、悪さをする奴は捕まえて、こらしめて、仲間にする。
        力のある存在は記憶になって、それが本になって、それでもっと悪いやつと一緒に戦うんだ。」
        詰まる言葉、貧弱な語彙、足りない説明、それでも一生懸命に喋る。 -- カザコフ 2013-05-11 (土) 00:40:43
      • あら、若いのに紳士だわ(誰かに教えられた言葉なのだろう、そう思ったけれど、でも素直に感心する)
        (目線を合わせるためにかがむのをやめて、花畑の中に腰を下ろした。雪は降り続いているけれど、彼女達を埋めることはない)
        スニェグーラチカはまだ生きていられるのね。よかった。
        私も紳士な人には優しいわよ。特に、ユーリという名前の子には。ふふ、その名前に縁があるのかしらねぇ。
        (嬉しそうに雪を手のひらで受け止めながら笑う)
        ユーリの使う魔法はスニェグーラチカのものとはだいぶ違うのね。珍しいわ。
        スニェグーラチカも仲間になったらユーリの本になるのかな?(聞いた言葉から想像して、首をかしげる)
        -- スニェグーラチカ 2013-05-11 (土) 01:00:54
      • 「スニェグーラチカはきっと精霊だろう?精霊は本にならないけど・・・僕が呼んだら精霊は助けてくれる。
        本になっちゃうと拘束魔法でがんじがらめだから精霊は精霊のままのほうがいいよ。」
        手元で摘み取った花を弄びながら少年は答え、手のひらの中で自らの魂の領域を呼び出す。
        少年が座る雪と花畑の中に銀河の星々のイメージが流れだした。
        意図しているわけではない。
        少年の姿は彼の魂の本質に近い姿であり、このような呪的空間では真実の姿が明らかになるのだ。 -- カザコフ 2013-05-11 (土) 01:18:11
      • 本になって、誰かと一緒に旅とか素敵かなって思ったんだけど、それだと難しそうねぇ。
        スニェグーラチカは精霊というよりは魔物みたいなもの。言ったでしょう?悪い魔女だって。ふふ。
        でも、そうね、ユーリが呼んだら助けてあげなくもないよ。
        (隣に座る少年を見る。賢そうだし、気が強いけど優しいとこもありそうだから)
        (こういう子に力を貸す存在になれたら、素敵だなと思った)
        (足元に広がる少年の見せる世界に目を細める。星の海。こんな狭い場所とは比べ物にならない広い世界)
        …綺麗ね。魔術師の魂は死ぬと星になり、宝石になって落ちてくるっていう故郷の昔話を思い出すわ。
        -- スニェグーラチカ 2013-05-11 (土) 01:36:57
      • 星の海が広がる。
        「――、―――、―――――。」
        少年の姿をした魂が何かを答え、手を伸ばす。
        誘うようにも見え、そして留めるようにも見えた。

        どうやら、一時のまよい人はあるべき所へ帰る時が来たようだ。
        世界が揺らぎ、静寂と闇が音もなくやって来る。



        ・・・冬のある日、洋上都市の住人、風越優理は落第街の埃っぽい道から、ジーニの店の中に足を踏み入れた所である。
        一瞬の目眩を感じたことに違和感を覚えながらも、ジーニへ用件を切り出した。
        「こいつを呪具のように加工できないか。」
        手渡されたのは魔獣の心臓。 -- 風越 2013-05-11 (土) 01:50:51
      • 少年の魔術師に、手を伸ばす。消えてしまうのがわかって。
        「ユーリ……忘れないで、覚えていてねスニェグーラチカを」
        「いつか… ……」
        言葉の続きを言い終わる前に、少年は消えて、真夏の雪景色も消えてすべてが闇に。


        …わうっ、あー…なんか夢見てた…の、かな。あっいらっしゃいなの!
        (カウンターで頬杖ががくんとおちる。そんな様子をお客さんに見られたのが恥ずかしくて、慌てて椅子から立ち上がった)
        (珍しい材料に眠気は一気に覚めてしまって、髪をまとめると素材に集中。夢の事なんて一瞬で忘れてしまった)
        (目の前の男の子に見覚えがあるのも、というかなんだか懐かしさすら覚えるのも、消えていく)
        心臓かぁ…そうねぇ、薬にするなら無限の用途があるけど…道具として何かにしたいのなら…
        魔力を増幅したり、貯蓄したりできる魔法石に変えるのとかどうかなってジーニ思うのよ。ユーリ。
        あっ ごめんなさい、友達の名前間違えて言っちゃった…えへへ。変ね、寝ぼけているのかしら…。
        (無意識に名前を読んだ何も知らない翠の少女。銀髪の少女とは違い、とても無邪気に笑うのだった)
        -- ジーニ 2013-05-11 (土) 02:06:35
      • 俺の名は風越優理だ。ちなみにウーは関係ない。
        そうだな、結晶化するような形がいい・・・。
        そのまま利用するのには禍々しいからなこいつは。
        細かい部分は任せる。
        直感的にここは当たりの店だとおもったんでな。 -- 風越 2013-05-11 (土) 02:17:26
      • 名前はしっかり、ええ。めっちゃしっかり。大事な事だったので告知で。
        ユーリと優理は同一存在のようで全然そんな事無かったぜとか しっかり(こくこくこく)
        この状態だと怖いしねー?綺麗に結晶にして腕輪か何かにしましょうか。
        きっと綺麗な赤い色が出るから銀細工が素敵ね。
        ふふっ、あたりだなんてお世辞を言ってもちょっとまけるくらいしかしないのよー?
        (ふんふんと機嫌よさそうに心臓を特製保護ケースに移動初めて)
        …ん、そだな、だいたい1ヶ月かー時間かかっても二ヶ月でできると思うの。それくらいにお届けするのよー。
        値段は…これくらいかな。来月まで用意してくれてたらいいわ、物々交換でもよしなの。
        (提示した値段は御高い魔道器一つ分。まあまあ普通の平均的値段)
        物々交換の場合は「貴方の思う綺麗なもの」をというきまりなの。どっちがいい?
        -- ジーニ 2013-05-11 (土) 02:27:38
      • じゃあこいつと交換。(星を象ったの銀のアミュレット) -- 風越 2013-05-11 (土) 02:31:10
      • あら、いいのこれほんとに見た事ない感じ…星かー星いいよね。
        故郷の昔話を思い出すから、星は好き(銀のアミュレットを持ち上げて、こくこく頷く)
        …ん、いいわこれで。じゃあ交渉成立ね?久々のおっきいしごとだし、がんばるわ!
        -- ジーニ 2013-05-11 (土) 02:38:07
  • http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst079485.gif
    • こんにちはジーニ君、コンテストの時に声をかけてくれてありがとうね(先輩風を存分に吹かせたクールなスマイル)
      君のパフォーマンスは凄かったな、あんなにいっぱい花が出るなんて……僕もああいう能力が欲しかったよ、その後のハプニングはちょっとあれだったけど…… -- リューハ 2013-05-10 (金) 21:10:57
      • (7番はちょっと踏み込み過ぎなので8番の雪の日でお願いできればと思います) -- リューハ 2013-05-10 (金) 21:11:55
      • (//了解しました!じゃあ雪の日の学園の中庭とかで!)
        (12月に相応しい雪の日、銀世界になった学園の中庭でもこもこしたコートでもこもこ雪だるまを作成中)
        あっ…こんにちわ!(先輩らしい先輩…しかも女子に話しかけられる事は珍しいので一瞬ドキッとした表情)
        えへへ、魔法は苦手だけど魔法のお薬は作れるのよ。能力点っていうのかなぁ、こういいの。
        あ…そ、そのあとの事は忘れてほしいの…(恥ずかしそうに目をそらし)
        い、今もね、お花さかせられるよ!雪に飾ったら綺麗かなって、お薬と種持ってきたの。
        (凄いといわれれば素直にぱーっとよろこんで、ごそごそ服の中から薬瓶を取り出す)見る?見る?
        -- ジーニ 2013-05-10 (金) 22:20:07
      • (そう言えば雪だるまって作ったことないな……と若干羨ましそうな先ほど先輩風を吹かせていた18歳の図)
        うん、そう言う忘れてほしいことってあるよね……(自分にもあるので遠い目をしつつ)へぇ、それは確かに綺麗だろうね
        どんな花が咲くのかな……うん、見てみたい(喜ぶ姿を見て微笑み)白い雪に咲く魔法の花か……(想像が色々と膨らむ、何だかとてもロマンチックな響き)お願いできるかな? -- リューハ 2013-05-10 (金) 22:45:14
      • 夏は青い花だったから、冬はあったかそうなオレンジにするのよ。ちょっとまってね!
        (いそいそ、雪だるまに薬瓶を差し込むと、種をぱらぱら瓶の中へ……ぽふ。一輪だけオレンジの花が咲いた)!
        あ、あれ?不発かな…もっとぽぽぽぽーんって咲くんだけど(ぺしぺし、魔力のこもった手で薬瓶を叩いた)!
        (数秒後………夏の時のようにぶわっと花があふれ出し、銀世界を花畑に変えていく)!
        きゃー?!あ、あれ、あれぇ…?!(中庭はすっかり春の花畑。何事かと生徒が集まってきた)!
        う、うう…おかしいな、また失敗しちゃった…(花に埋もれながらかき集めると大きな花束を作って)
        …先輩にあげる、なの。真冬の花束というのも、いいよね、えへへ…。
        -- ジーニ 2013-05-10 (金) 22:59:57
      • 青い花と言うのもなかなか趣があったね、その時ももっと近くに居合わせたかったかも……あっ、咲いたね(一輪の可愛らしい花に思わず微笑み)
        え、不発なのかい?これでも十分すごいと思うけど……(それにあの時みたいに花に埋もれるかもしれないし、と言おうと思ったところで案の定な展開)
        ……やっぱりね(くす、と笑って花畑の真ん中で両手を広げる)でもこういうのもいいよね、君には失敗でも僕やみんなには大成功だよ……くれるのかい?(少し驚いた顔で季節はずれの花束を受け取った)
        ありがとうジーニ君、お礼に来たのにこっちがもらってしまったね……こんなので良かったら、花束のお礼として受け取ってくれまいか(帽子の飾りの黄色いリボンを外して渡した、元々は髪をまとめるためのリボンである)
        重ね重ねありがとうね、これは帰って部屋の花瓶にさしておくよ……じゃあ僕はそろそろ、またねジーニ君(雪と花の中をオレンジの花束を抱えて帰った 途中で一輪を髪に飾ってみて一人にやけたりしながら) -- リューハ 2013-05-10 (金) 23:26:37
      • (銀世界を埋め尽くしたオレンジ色の花々は集まった生徒達の手に取られてなんだか不思議な光景で)
        (爆心地で一番大きな花束を渡されている美少女はさぞ絵になったにちがいない。個性的な雪だるまの前というのが残念だけど)
        (生徒達に注目されていてもジーニは気がつかない様子で黄色いリボンを受け取る)…いいの?ありがとう!
        し、失敗したのにリボンがもらえたなんて嬉しいわ。えへへ…(花と一緒に髪を束ねてきゅっとリボン結び)
        うん、またね、先輩!ジーニもありがとうなのよー!(花に埋もれたままぶんぶん手をふって見送るのだった)

        …先輩らしい人、はじめてみたの。レアなの…!(なんだかいろんな人に失礼な事をこっそり呟いて)
        -- ジーニ 2013-05-10 (金) 23:41:30
  • http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp025446.jpg 小鳥のおしゃべり・2
    • 「……もうすぐクリスマス。今年はユーリが手伝ってくれるからお店忙しいのも楽しみだね?」
      「お礼はいいって言ったけど、やっぱり何かあげたいよね。何がいいかなぁ」
      「まかないはぷれぜんとにはならないし。ユーリ何が好きなんだろ」
      「そういえば、ジーニ、ユーリのこと何も知らない」
      「知りたいな、ユーリのこと」
      「聞いてみよう、そうしよう。ジーニ以外の人生ってどういうものなんだろうね?」

      「生まれた時から自分の好きに生きてていいのかな?」
      「ユーリのパパとママはどんなひとなんだろう?やっぱりジーニのとこと違うよね」

      「早く来ないかなぁクリスマス」
      「シェリーにも何をあげるか考えなくちゃ。何かかわいいものがいいよね」
      「ねえスニェグーラチカ、シェリーにジーニ達友達だよねって言ったらうんって言ってくれるかしら?」


      「ねえスニェグーラチカ、もうひとりの私」

      「どうしたの、泣かないで」

      「どうしていつもはお姉さんな貴方が泣くの」
      「幸せなことを話しているのにどうして泣くの」
      -- ジーニ 2013-05-10 (金) 17:15:43
      • 「だって」
        「だってこんな幸せなのも、もうすぐ終わってしまう」
        「ジーニだってわかっているんでしょう?」

        「パパもママも兄様も知っているの。何もかも。ジーニが嘘つきだってことを」
        -- スニェグーラチカ 2013-05-10 (金) 17:17:25


      • 「ええきっと知ってるわジーニに魔力が無いのは、嘘だっていうことを」
        「秘密なんて初めから無い事を」

        ジーニの人生は生まれる前から決まっていて
        ジーニはそのために姉様の時のように「調整」されて産まれた。
        だからジーニに魔法の力が無いなんてありえないことを皆わかってた。

        幼いジーニがもう一人の自分を作って自由を勝ち取ろうとしていることなんて
        あの化け物たちにはお見通しなのだ。

        この時間は家族からの贈り物。
        哀れなまでに幼くて、拙い努力に免じての、ほんの少しの青春。



        「それでもいいの」
        「それでもいいと思えるようになったのよ」
        「きっときっと、出会ってくれた人のおかげ」

        「だからスニェグーラチカ、もうひとりの私、泣かないで」


        「精一杯、普通の女の子でいよう。嘘が暴かれる……その瞬間まで」


        -- ジーニ 2013-05-10 (金) 17:24:02
  • http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst079485.gif
  • 町の本屋に平積みされてたって話だ -- 2013-05-10 (金) 04:57:26
    • …?!どういうことなの??あれ、ジーニこんなお写真撮ったかな?ねえ(と店に来ていた友人に尋ねて真っ赤にさせたりした)
      (わぁいありがとう!!なにこのえろい!!ミハイロフ月刊誌ですか!!)
      -- ジーニ 2013-05-10 (金) 05:10:40
  • (朧月夜。リング争奪戦―通称、バトルロイヤル実習の途中)
    開いている…?こんな、時間に
    (見たことのない店。散歩が趣味の彼でも、見落としていた?ともかく)
    (7つめのリングを手に取る。7は演技の良い数字だ、今日も幸福は満ち足りている…)
    (だから、こんないい夜には。まだ少し散歩を続けようと思った。滋養の薬液でも貰おうか、とドアに手をかけ―) -- シュテル 2013-05-10 (金) 02:10:26
    • (その先は…………暗闇だった)
      (店の明かりが落ちているわけじゃない。彼の背中の向こうの地面には店の扉から漏れる明かりが落ちている)
      (ばたん。扉が閉まった)
      (しゅるりと何かが伸びる音がして、柔らかな手触りのものがうねりシュテルの体を巻き取るべく伸びてくる)
      (…それは髪の毛。銀色の。抵抗しなければ床に組みしかれてしまうかもしれない)
      「………だあれ、貴方。血の匂いがするわ」
      (彼の耳元で少女の愛らしい声。目の前には白いドレス姿の銀髪の少女が闇の浮かび上がるように浮いていた)
      「ジーニをさらいにきたの。それともただの迷子…?ちゃんと考えてお返事してね、答えによっては食べてしまうわよ」
      (愛らしいはずの声は低く冷たく。暗闇に響く)
      -- ??? 2013-05-10 (金) 02:40:25
      • うむ?(まずは暗がり。)うむ?(そして音に振り返り)うむ?(ゆるりとして銀髪に足を取られて)
        (完全に思うがまま。引き倒されて、床に転がれば眼に入るのは横倒しの少女だ。横に倒れているのはこちらなのだが すらりとした脚が視界に収まるのは、幸福なことと言えた)
        うむ!僕はシュテル。単なる客のシュテルさ、幸福な客のシュテルでもある
        (軽い。まるでこの状況に危機感を覚えず、ただ好奇心に動かされているかのような軽さ)
        ジーニ、というものを攫うと食べられるのか、もしくはその逆か?ではジーニとは君にとり食物か?迷子だと食べるのかな?
        例外処理は。他に道はないのか?幸福だなあ…僕は今、こんなにも知りたいことにあふれている(半ば独り言じみた早口だった) -- シュテル 2013-05-10 (金) 02:55:49
      • (抵抗もせずに床に引き倒された男を見るとその胸の上にすとんと座った。猫が乗ったくらいの重さ。見た目よりとても軽い)
        (少女は不思議そうな顔をして、青年を覗き込む。すみれ色の瞳で心を読もうとする様にじっと見つめる)
        「……なんだ。へんなひとか」
        (しゅるん。彼を床にはりつけていた髪は引っ込む。胸の上に座ったままだけど)
        「わからないならそれでいいわ。ちょっと血の匂いがしたものだから」
        「ふふ、でもなんだか子供みたいな人ね?ジーニみたい。いいわ、暇だから答えてあげようかな。幸福のシュテル」
        (見下ろしいたずらっ子のようにくすくす笑う)
        「ジーニは悪い人から逃げているお姫様なの。だからさらわれないように私が守っているのよ」
        「さらおうとする人は私が頭からばりばり食べてしまうの。ただの迷子だったらちゃんと帰してあげるわ」
        「私のことを秘密にしてくれるなら、ね?知りたがりのシュテルは秘密は守れる?」
        -- ??? 2013-05-10 (金) 03:16:13
      • よく言われる(実際、遊ぶように胸に乗る彼女の言葉は妥当な人物評価だと言えた)
        (ひと通りの疑問は解かれる。明朗なルール、ここでは彼女が裁定者であり、今自分は囚われの罪人も同然 しかし法を知ることは出来た)
        では僕は迷子だ…しかし秘密?秘密とは君か。君を秘さなければならない?
        なるほど、陰から守る騎士の方がずっと良い ジーニ?のためには
        (この時点で、彼女の言葉が脅しでないことは察せられた。きっと、妖怪じみた怪異であることも、しかし)
        自信がないな。僕はまだ知りたい(囚人は傲慢だった。見下ろす瞳と見上げる瞳がかち合って) -- シュテル 2013-05-10 (金) 03:33:36
      • 「私の存在は秘密なの。ジーニがここで幸せに生きるためにはね」
        「私はジーニの魔法そのもの。ジーニは魔法を使えてはいけない」
        「私は秘密ではなくてはいけない。魔法が使えるとわかったらジーニは遠くへ連れて行かれてしまうから」
        「スニェグーラチカにであったことは誰にも言ってはいけないの」
        (抽象的な言葉。だけどそのやり取りの方が彼との会話は面白そうだ。そう思って)
        (胸の上にねっころがって、足を揺らしながら少しずつ)
        「秘密を守ると誓うまでは帰してあげない」
        「私も一つ聞いていいかしら?…貴方はどうして血の匂いがしたの?誰かに追いかけられていたのかしら」
        「それとも……」
        「誰か殺してきたの?」
        (見つめあう瞳。まばたきもしない人形のように、じっと)
        -- スニェグーラチカ 2013-05-10 (金) 03:50:09
      • スニェグーラチカとジーニ。何てことだろう、今日はレディの名前を二つも知れた(幸福だ、と呟くまでもなく)
        ジーニが君の主人であり、枷は君自信であり、また守る力でもある。面白い…いや、人の境遇に面白いはないな
        追手を殺し尽くせば良い話でもない、の、か。君は秘密でなければならない理由がある―
        (黙考。起き上がるのも忘れて、言葉の意味を考える…暇そうにしている彼女は、彼を固めのソファか何かのように扱っているが)
        (質問にようやく意識が戻ってくれば、両の瞳はまた近くて。気圧されるでもなく、すらすらと答えは引き出された)
        血の匂い、は今外で開催されている実習…お祭りみたいなものさ、それが中々威勢よく血生臭い
        追われているのも正解。僕も参加者でねー(これを奪い合う、とリングを見せつつ)
        (最後の質問への答えはない。沈黙は暗に、そういう事態も起こり得る―と示すものか) -- シュテル 2013-05-10 (金) 04:09:04
      • (マイペースに返ってきた答えは予想が半分当たっているような、外れているような、そんな答え)
        「あら、お祭り?スニェグーラチカもお祭り好きよ。たのしそうね、それ」
        (どういう答えが返ってきても何もするつもりはなかった。スニェグーラチカはこの奇妙な来訪者のことを気に入り始めていたから)
        「それに参加したら、誰かがスニェグーラチカを素敵に殺してくれるかしら」
        (見せられたリングを指でなぞり、少女は物騒な事を口にする)
        「秘密を永久に守るには…秘密をなくしてしまうのが一番」
        「でもね、スニェグーラチカは弱い人に殺されるもの、気に入らない人に殺されるのも、嫌なのよ」
        「楽しい事を何も知らないで消えてしまうのも、嫌」
        (体を起こして、宙に浮く。真っ暗の闇の中)
        「シュテルは強いかしら?ふふ、女の子は殺せる?」
        -- スニェグーラチカ 2013-05-10 (金) 04:24:59
      • (ぞくりと。その言葉は、シュテルの心へと踏み込んでくる。自分本位の彼では、決して思い至らないその最終解決案)
        それは大きな損失だよ、スニェグーラチカ。よくない、実に良くない…しかし、鮮やかだ
        秘密を秘密と悟られず。君は君として、誰も知らない君として遊び、消える…
        (その想像は若干の嫌悪感と、儚い美しさを兼ね備えているように思えて。少なくとも、止める気はもう失せていた)

        (ようやく身を起こす。ともすれば挑発とも取れる問にはしかし、自信たっぷりに)僕は産まれてこのかた負けたことが無い
        (…もし君を秘密のまま葬れば、それは僕の敗北となるのだろうか?思考の矛盾が鎌首をもたげる) -- シュテル 2013-05-10 (金) 04:41:38
      • 「スニェグーラチカはジーニとひとつ、同じもの」
        「だから私が消えても誰も困る事はないの。スニェグーラチカでさえも、困らない」
        「ね、素敵な考えでしょう?」
        (うっとりとした笑顔で、自分の髪を指で遊ぶ。その先に見つめるのは身を起こした青年)

        「シュテルは自信家ね。でも、悪くない答えだわ」
        「紳士ぶって、優しいふりをするだけの大人は嫌い」
        (宙に浮かぶ少女が青年の方へ…首筋に抱きつくように、近づく)
        (無邪気な少女の微笑を間近で見せて)
        「……今日はシュテルを帰してあげる。素敵な話が聞けたから」
        「だけど貴方みたいな不敵な人をそのまま帰すのは悔しいから、少しだけ」

        (言葉の途中で、彼の首筋に牙を立てる。痛みはない。同時にあたりは少女の姿が見えなくなるくらいの暗闇に覆われて)
        (青年の意識と銀の少女を飲み込んでいく)

        「……自信家で、変人のシュテル。貴方がスニェグーラチカを自由にしてくれる人かもしれない」
        「スニェグーラチカのことは秘密にしてね。暗がりからいつも見ているから。くすくす……」

        「また、会いましょう」

        (最後の言葉。彼に聞こえているかいないか、少女にはわからない)
        (魔力を根こそぎ吸い取ると、落第街のどこかに彼を開放するのだった)
        -- スニェグーラチカ 2013-05-10 (金) 05:06:06
      • ああスニェグーラチカ。君を知ることは僕の幸福に繋がる。どうして君の言葉を蔑ろにできようか
        (抵抗は出来なかった。それは、彼にとって悪くない時間だったから)
        (思考が沈む。やはり彼女は怪異だったのだろうか?問答の末に人をとって食う、そんな…………)


        (目を覚ますと、そこはゴミ捨て場。この落第街でおそらくは一番柔らかいベッドであるゴミ袋の上で 瀕死の身体を起こし、生命力の足りない喉から出た声は)
        いやあ、有意義な語らいだった!(…幸福な時間が終わり、また幸福な朝が始まる) -- シュテル 2013-05-11 (土) 05:43:39
  • ここってこういうなんも買い取れるちら?
    (店のカウンターに遺跡で拾った原石をガラガラと(大体がクズ石)) -- ドミニク? 2013-05-09 (木) 23:28:46
    • らっしゃいなのー(ぺかー)そだよー買取もしてますなの!
      (元気よく答えると金細工のついたモノクルをつけて鑑定開始)
      んー見た目は綺麗だけど…薬に使えそうなのはこの石榴水晶と…このへんかな
      (ひょいひょいっと石をよけていって、五分の一くらいの山になる)
      …よく見つけてきたね?ドミニクもお薬作ったりするの??結構なハイスコアなの!
      -- ジーニ 2013-05-09 (木) 23:39:29
      • (ほへーっと鑑定を見守りながら)
        んいや おいは飾るだけ専門ら (価値とか関係なく綺麗だったらそれでいい派)
        (見た目は綺麗だけど価値なしとされたクズ石を何個かつまみ自分の指に埋め込み飾って見せる)
        今度やってやろうから? -- ドミニク? 2013-05-09 (木) 23:50:01
      • そうなの?これとかなかなかよ(あまり綺麗ではないけど大きな石をつまんでみせてみたり)
        わっ う、埋まっちゃった…すごいね?そういう能力があるの?手品?
        (ドミニクの指をぺたぺた触って珍しそうに)わーじゃあ魔法石を手の甲に埋めてほしいな…!
        ジーニ魔法はそれがないとうまく使えなくて…指輪にしてたんだけど外れちゃう時があるから
        埋め込んだら絶対取れないよねー…べんり…!!!
        -- ジーニ 2013-05-10 (金) 00:03:51
      • ああ 取り外せるんはおいか  パッカーくらいから? 外さない限り石なら一生物ら
        ん 一個くらいならサービスしてやるらよ?
        (この辺?とジーニの手の甲をふにふにと触り返して)
        代わりに買取りの色つけ頼むちら -- ドミニク? 2013-05-10 (金) 00:15:54
      • 痛くなさそうな上に取れなくなるのはとても助かるの…!
        やったーじゃあ今度埋め込むように装飾作ってお願いしに行くね!
        (ふにふにされた手をくすぐったそうにしてくすくす笑いつつ)
        よーしじゃあ普段ならこれくらいなんだけどー…(と言って計算機には食事代2・3日分の表示)
        特別に倍!倍で!今ならこの傷薬もつけちゃうのよ!(とんとちょっと高級そうな傷薬の瓶を置く)
        どうかしら?えへへ。
        -- ジーニ 2013-05-10 (金) 00:34:05
      • ん おっけーら 交渉成立ら(握手握手)
        (//もし忙しかった場合行間で済ました形でも問題なくどうぞー)
        こっちは持ち帰っていいんらよら?(よけられた石山の方を指さして) -- ドミニク? 2013-05-10 (金) 00:41:36
      • やった(ぺかーっと握手握手)
        うん、残りは持って帰ってだいじょぶよーこっちで処分も出来るけど…綺麗だからもったいないかなって思うし
        傷薬の空き瓶に入れて飾ったらきっと綺麗よ?(傷薬と一緒に石の山も袋に詰めつめ話す)
        (//あい!余裕があったらあそびにいくねーわーい!)
        -- ジーニ 2013-05-10 (金) 01:07:28
      • へぇ 空のに? ん (傷薬を)使い終わったら試してみるらら
        (詰めてもらった袋を受け取りながら)
        ところでら この店にも精霊がいるって噂ってほんとら?
        (そのような噂を聞いて と 興味本位を装いつつ実は本命の質問を) -- ドミニク? 2013-05-10 (金) 01:12:20
      • …ほぇ?!(急な質問に一瞬素っ頓狂な声を上げて)
        あ…えっと、あう…ううん、いないよ。ここにはジーニだけ。
        (その反応だけで噂を肯定してしまっているようなものだけど、首を振る)
        (カウンターに飾ってある手鏡がぴしっと音を立てて、その中のジーニの姿が銀髪に変わってくすくす笑う)
        …こ、こら、でてきちゃだめ…!!(勢いよく鏡に布をかぶせると、気まずそうにドミニクを見て)
        ……んと、ええと……あ、あんまりいい精霊じゃなくて、怖がらせるといけないから…ひ、秘密にしてくれる?
        -- ジーニ 2013-05-10 (金) 01:20:43
      • ええと なんかごめんら? (わたわた具合になぜか謝る)
        いるかいないか確認したかっただけなのらがー
        (人工精霊に精霊語が通じるかわからないが 要する精霊がいるなら話がしたかっただけなのだ)
        ん(しーっと唇に指を当て秘密の了解) 今日はもう用も終わったし また今度 ゆっくりと話そうら (ばいと手を振って店から出ていった) -- ドミニク? 2013-05-10 (金) 01:32:05
      • そ、そっかぁ…この子の事、知られると困る人いるから隠してるの。
        ミハイロフのおうちに言われて来たのかと思っちゃった(ほーっとため息をついて、鏡の布を取る)
        …うん、またゆっくり遊びにきてね。今度はこの子も紹介するわ。
        (手を振るドミニクに鏡の中のジーニも手を振って、二人笑顔でで見送るのだった)
        -- ジーニ 2013-05-10 (金) 01:46:39
  • http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst079485.gif
    • (英雄通り。多種多様な店が並び、多種多様な生徒たちが行き交う。それはつまり、多種多様な仕事の需要があるということだ。)
      (そんな仕事たちの幾らかに携わる少年は、ぶらりぶらりと歩みを進める。)
      (右の手には紙袋。ふらふらと揺れる勢いを見れば、中身はどうやらそう重たいものでもない。)
      (時折紙袋の中を覗き込んで、少しばかり思案する様子を見せて、ふと周囲を見回して。)
      お。(見覚えのある緑の淡さ。ショウウインドウの前。後ろから近付いて。)
      おっすジーニ。何やってるの。(ひょこっと後ろからショウウインドウの中を覗き込んだ。)
      (表3・英雄通り) -- ユーリ 2013-05-09 (木) 21:58:24
      • (制服姿でぺっとりガラスにはりくつようにしてみているのは…)
        (少女が好む様なきらきら豪華な…というものではなく、なんと男性物の装飾品)
        ジーニの好みだとあの鳥のブローチとかかわい…いや、ジーニがつけるんじゃないし。
        (ぶつぶつ独り言。ユーリに話しかけられてもガラスに張り付いたまま)
        んー…?おとこのひとってーどういうものもらったらよろこぶのかなって研究中……。
        …………ふぇ?!ユーリ!!(ようやく話しかけたのが誰なのか気付いて、耳まで桜色になって振り返る)
        えーっとこれはーあうー…ちょっとお散歩ついでにお買い物…!!ゆ、ユーリも?おかいもの?
        (恥ずかしいと思う姿だったらしくパタパタ両手を動かしながらにっこり笑顔を作って質問)
        -- ジーニ 2013-05-09 (木) 23:17:14
      • http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst083400.jpg -- 2013-05-09 (木) 23:25:18
      • なんやなんや。随分地味な、って男向けか。
        (ぶつぶつと独り言を呟いているのを横目に見れば、眉を上げて、ショウウインドウに向けて眠そうにも見える目を凝らす。)
        ジーニ男向けもつけ…って違ったか。(覗き込んでいた姿勢をやめて、ついっと体を後ろに引いた。)
        どういうものが喜ぶか、って、完全に相手によるから難しいよな…カミルと番長だと正反対だろうしな…おっす、ジーニ。
        (相手がこちらの名を呼べば、すいっと右手を上げて挨拶した。ジーニの顔を見て、ししし、と笑って。)
        ようやく気づいたと思ったら、なんだ。この間もらった桜貝みたいになってるぞ。大丈夫か。
        (己の着ている制服上着の襟元。校章の下部分を摘む。そこには先日もらった桜貝が、校章に並んでくっついていた。)
        散歩ついでにお買い物ついでに研究か…なんか一気に色々やりすぎて要素盛りすぎた新キャラみたいになってるな…
        俺?俺は手伝いというなのバイト帰り。おい地上で泳ぎの練習しても上手くはならんぞ…社会の荒波は乗り越えられんからな… -- ユーリ 2013-05-09 (木) 23:40:41
      • な、なんや!なんやなんや!!あ、こんにちは!お仕事お疲れ様ですっ!(慌ててても挨拶はしっかりと)
        だ、だいじょうぶですよ、ジーニは一つうえの女になるため修行中だから落ち着きとかある!
        社会の荒波も泳ぎ着ってみせるのだわ…!!じゃなくてですね、えーと……あ。
        (ようやくちゃんとユーリのほうを見ると襟の部分の飾りに気がつき)
        (今度は嬉しくてちょっと赤くなる。結局赤くなる理由が変わっただけで同じ色の顔)
        ……あー…つけてくれたんだ。ありがと…。
        あとからね、桜貝を男の子にあげたって嬉しくないんじゃっていわれて、じゃあどういうのがうれしいのかなーって
        ずっと考えてたの…でも全然思いつかなくて。うー…でも、ユーリは桜貝でも嬉しかったのかな?よかったぁ…!
        えへへ、ジーニも残りの桜貝でネックレス作ったんだよーおそろいなの!(胸元の金の鎖を引っ張って桜貝を ぺかー)
        -- ジーニ 2013-05-09 (木) 23:56:55
      • なんや?なんやなんや?なんや。(よくわからないまま会話っぽくなる。)ありがとう。っていってもたいした仕事じゃないしな。
        一つ上の女になろうとしてる時点で落ち着き欠けてるな…しかもキャンプファイヤーあたり見ると一つ上に登る階段これ13階段だな…天辺に首吊り縄かかってるな…
        おいもう流されそうになってるぞ。大丈夫か。ん?(ジーニの桜色が深くなった気がしたが、首を傾げるに留めた。)
        いや、こっちこそありがとな。こういうのもらったの初めてで、砂と一緒にビンに入れて飾ってたんだけどさ。
        折角季節変わって上着着るし、こんな感じにしてみた。
        いや?俺は大体何もらってもうれしいしなぁ…やっすい男やな…ろくでもないな…パン一つで使いっ走りやな…
        研究熱心なのはいいけど、とりあえず、俺は嬉しかったよ。二日酔いの薬含めてさんきゅーな。(にかっと笑って軽く頭を下げる。)
        お。ほんとだ。それは…ん。欠けてないか?これ返してそれに加工しなおすか?
        (己の襟元の桜貝を指先でとんとん、と叩く。貝自体には穴が空いていそうにないので、恐らくは裏面にピンを止めている程度。) -- ユーリ 2013-05-10 (金) 00:09:14
      • もうなんかすでに足元の床抜けちゃってぷらーんしてる一つ上の女道な気がするけど負けないわーあきらめないのよー
        お、おかしいな、ジーニこんな落ち着きのない子じゃなかったと思うんだけど(ぺしぺし、自分の頬叩いて)
        (お礼を言われるとようやく落ち着いた様子で、でもやっぱり頬は桜貝と同じ色のままで満足げに頷く)
        やすい男で助かったのだわ。ここ数日のジーニは悩み損だったけど嬉しいのだわ!…うん、ほんとに。
        あ、この桜貝はこれでいいの!一番いいのはユーリがもってないと駄目なの!!お礼なんだから!(えへん)
        ジーニはこれがいいの。ふふ(大事そうに鎖を戻し)
        でも、パン一つでお手伝いとか随分安いね?あ…そうだ!来月ーいいお仕事を紹介してあげようかー?
        雇い主はジーニなの。どうー?来月のね、おわりのあたり。
        (いいこと思いついた!とおもいっきり表情に出してじーっと見つめて返事を待つ)
        -- ジーニ 2013-05-10 (金) 00:28:38
      • おいぷらーんしてるってもう…落下の衝撃で首の骨…いやなんでもない…そうだよな…リビングデッドでも良いよな…あっお腐れ様になるぞこれ…
        いや…その…俺としてはその…初対面くらいからかなりの落ち着きのなさって言うかその…恥司会っていうか…(三ヶ月ほど前を懐かしむ顔)
        えっ。何?助かったって何?薬と貝の代わりにちょっと風紀に鉄砲玉行けやとかそういう?悩ませた分働かせたるわみたいな?
        (最近やくざによく会うな…と、遠くに沈む夕日(現在日中午後二時)を眺めながら。)
        いいの?いや、なんか、折角拾った当人が欠けたの持ってるって、なんか申し訳ないっていうか…んー…そんじゃま、ありがと。このままつけとくよ。
        なんだろ。欠けた貝のおまじないとかあるのかな…?(元の位置に戻されるジーニのネックレスを眺めてから、もう一度、ちらっと己の襟元に目をやった。)
        いや。普通はお給金もらうけどさ。お互い学生のときが多いし、「頼むユーリ!」っていわれるとほら…嬉しいじゃん…学生っぽいじゃん…(少し苦く、しかし嬉しそうに笑って。)
        来月?なんやなんや。店番でもするのか。いいぞ。でも薬の実験台とかは勘弁な…?
        (この勢いでいつも仕事を引き受けて、時々後悔するのであるが、もちろん治るはずがない。) -- ユーリ 2013-05-10 (金) 00:45:16
      • あやうく脱衣トランプと下ネタ酒盛り二日酔いが夏の一番大きい思い出になるところだったなんて
        うら若き男女は忘れるべき(こくこく)忘れよう、そういうことになったはずだ!
        そんな鉄砲玉を学生にさせるようなそーゆーおっかないことはしないよ?!
        鉄砲玉なんて兄様に頼めば優秀なヒットマンが用意できるし…ごほん(娼館もちの兄を思い出しごにょごにょ)
        も、もう!桜貝あんまり嬉しくなかったら別のをあげたほうがいいのかなとか悩んでいたのよ!だから喜んでくれてよかったなっていう意味よ!!
        (ぺしぺしぺし!とひとしきり腕をたたいて落ち着きを取り戻す乙女)
        …ふー…貝については、そのうちはなしてあげるの。うん、ユーリは「おひとよし」というやつなのね…ジーニ覚えたのだわ。
        実験台というのも大いに魅力的なんだけど…(と少し間を置いて、ぱふんと自分の両手を合わせてお願いのポーズ)
        んとね、クリスマスに店番を一緒にしてほしいなーって。店じまいの後の片付けだけでもいいんだけど。
        何気に忙しいのよクリスマス。眠り薬とか、なんかよく売れるの……だめ?お給料いいようち。
        -- ジーニ 2013-05-10 (金) 01:04:13
      • 忘れられるかよ…あんなに…あんなに翌日眠かったのに 忘れるなんて 俺にはできない(旅の果てにかつて友と残した書置きを見つけたような表情で)
        おいちょっと待てよ学生じゃなきゃさせるのかよ…やだ…時効とかないんだ…卒業した途端に蟹工船なんだ…プロレタリアートよ団結するんだ…(労働者の死んだ目になる。)
        不穏な言葉が聞こえましたけど都合の悪い言葉は聞こえないユーリイヤーは地獄耳。(そっと視線をそらした。)
        いやいやいや。泳ぎ教えたくらいでそこまで気にしなくても。俺も楽しかったしな。あと危うく溺れさせかけたしな…。うむ。喜んだ。ありがとう。
        なんだなんだ。蚊にでも刺されたのか。もう冬だぞ。性質悪い蚊だな…?(完全に何時も通りマイペースな少年は首をかしげた。)
        やめろよ…お人よしとかそういうの…いいんだよわかってるよ…ユーリ君って良い人だよねとかそういうのだろ…やめろよ…
        魅力はねえよ!!!何?俺に被検体としての魅力あるの!?ポイントはどこなの!?(己の体を見下ろして恐れ戦く。)
        店番だろ?ならいいよ。運がよかったな…今年はまだこの通りでサンタ服着てケーキ売るバイト入ってないからな…あれ深夜三時くらいになるとなんか変な笑い出てくるからな…
        たまに通るカップルの視線が痛いのよりも、その時間に独り身で歩いてるやつと視線だけで親近感沸くのが一番嫌だからな…
        おい何かいまこの学園都市の暗部見たぞ。買ってくやつの性別…いや…なんでもないです…。給料は別に良いよ。貝のお礼とかで。 -- ユーリ 2013-05-10 (金) 01:17:33
      • あれは一夜の夢なのよ…あんなあられもない姿をお互いして乱れていた事なんて忘れた方が…あっ ほんとに忘れたい、忘れたいの。
        (速攻全裸になった司会の自分を思い出して頭を抱える)
        …ふう、なんだか色々考えてたジーニはあほの子みたいなの。男の子の精神構造はジーニが思うよりシンプルね。
        (マイペースに首をかしげる少年にため息をつく。プレゼントが喜ばれて嬉しいんだけど、あれこれ一喜一憂する自分がおかしくて)
        ユーリ、いい人だけど鈍感だよね…ってよく言われるタイプでしょう?ジーニエスパーだからわかるわ。
        たまたま知り合った女の子に渡された薬を警戒心なしで飲むのはなかなか素質があると思っていいと思うわ。実験体の。
        …ふふ、だいじょぶよ?了解なしでは実験台にはしないからね?(くすくす悪戯っぽく笑って)
        じゃあ今年のユーリはそんな寂しいバイトじゃなくて、
        かわいいジーニのお店で何故かよく売れる眠り薬の用途と近くにあるホテルの関係性を考えないようにしながら
        にこにこサンタ姿で一緒にお薬を販売するバイトに決定!考えたら負けなの。
        んー給料要らないの?ま、なんか考えておくよーえへへ。約束ね?(ユーリの手を取ると小指を絡めて)
        ゆーびきーりげんまん!うそついたら兄様の娼館で女装させてお客をとーらす!ゆびきったー♪(満面の笑顔で指ゆらゆら)
        (//明日ーバイト後みたいなシチュエーションあそびにゆくヨ!軽く 軽く)
        -- ジーニ 2013-05-10 (金) 01:41:12
      • やめろよ俺のことまで思い出させるなよ…もうトランプまともに扱えないよ…でも忘れないよ…保存して忘れたころに貼っちゃうよ…
        でもさ。あんなこと、学生時代にしかできないし、まぁ、良い思い出よ。
        (浮かべた苦笑から滲む、それでも楽しかったという感情。)
        あほの子っていうわけではないんじゃないか…一生懸命考えてたんだし、っておい。それは遠まわしに俺のことを馬鹿だと言っていますね?完全にあってる。
        (正直な話遠回しどころか直球で馬鹿呼ばわりされていることになれきっている少年は、うむうむ、と頷いて。)
        いや鈍感とかないし。お前俺ほど敏感な人間もいないよ!超敏感だし!!!言っててなんか自分で嫌だなこれ…
        えっ。ジーニの異能、読心なの?俺の心読まれてるの?やだ恥ずかしい。(両の腕を胸を守るようにクロスさせる。)
        いや、お前、たまたま知り合ったというには…一緒に遊んだし、警戒するところもなかったしさ。
        なんだよ友達だと思ってたの俺だけかよ…俺がチョロいだけかよ…(ちょっとばかりしょぼんとした。)
        了解あればするんだ…ていうか実験する必要のあるような薬作ってるんだ…カオルにあげたような人に役立つ薬だと信じて……!
        あっこれもう直接的だな…ホテルあるってことは落第街だな…販売は規制されてないけど使用は規制されてるパターンだな…
        結局サンタ服かよ!いいよ別に着るよ!!!ただ「販売者」がつかまるパターンは止めてください社会的に死んでしまいます…(死んだ目でそっと目をそらす。)
        忙しいんだろ?んで、まぁジーニだしさ。手伝うよ。はいはい指きりげんまん嘘ついたらおい何その物理的にリアルな罰。
        ハリセンボン飲ませろよ!誰も隠語の針とか要らないからな!!!普通の針よこせや!!!!
        (ぎゃーすか騒ぎつつ、結局のところ翌月のバイトは引き受けたようであった。)
        (//了解しましたー。ではお待ちしておりますヨ。そして今夜はおやすみなさい…) -- ユーリ 2013-05-10 (金) 02:00:04
      • いい思い出…なのかなぁ。あれ(確かにとっても楽しかった。でも兄に言ったらすごく怒られそうな事ばっかりだった)
        …うん、でも、ジーニも楽しかったのは本当なの。人いっぱいいるの苦手なはずだったのに楽しかったな…えへへ。
        (ユーリの表情を見て、恥ずかしくも封印したい思い出だったものがちょっと違うものになる。事実はかわりはしないのだけど)
        馬鹿にしてないですよー?むしろ馬鹿にしてるのはそのあとよ!自称エスパーですが敏感少年とは程遠いと思いますなのよ!
        でも素直に馬鹿と言ってもいい気がしてきたー今日この頃です。シンプルというオブラートに包んだ優しさとかいらなかった!
        (まったくもう。そんな風に腰に手を当てて笑っていたけれど、「友達」と口にしたユーリを目の前にしてきょとんとした顔)
        ………あ。
        そうか、友達って…そういうので、いいの?
        (しょんぼりさせてしまった事を申し訳なく思うのだけど、自分のとって初めての響きの言葉に嬉しさを隠せなくて)
        そっか…そっかぁ。友達なら、飲んじゃうよね?わー…えへへへ…。
        (友達の多そうな少年にはよくわからない反応かもしれない。ジーニはこの歳まで友達がいなかったから)
        (どういうものかわからなかったものを理解できて、はしゃいでいるのだった)
        (にぱーっと輝かんばかりの笑顔)
        だいじょーぶだよー友達をひどい目に合わせる薬なんて飲ませないから!
        えへへーどれも天然由来の成分で、合法的なお薬ですよ?問題ないのですー(その後はずーっとうかれた様子)
        (指きりの指が離れて、お店の場所を説明して、別れる時だってずーっとにこにこしっぱなしなのであった)

        http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst083411.jpg 

        (多分ちょっと変だなって思われただろうけど)
        (ジーニに「友達」ができた初めての日なので、しょうがないのだった)


        (//間に合わない事に定評のある挿絵を混ぜつつおやすみなさいなのよー!)
        -- ジーニ 2013-05-10 (金) 02:29:21
  • http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst079485.gif
  • http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp025446.jpg 小鳥のおしゃべり
    • 「はいできた、後ろを向いてジーニ、つけてあげる」
      (欠けた桜貝のネックレスを翠の髪の少女の首にそっとかけて)
      「そんな欠けたのでいいの?形のいいのは他にあったじゃない」 -- スニェグーラチカ 2013-05-09 (木) 18:13:41
      • 「いいの、これはユーリにあげたもののもうかたっぽだから」
        (つけてもらったネックレスをアンティークの手鏡で眺めながらにこにこ答える) -- ジーニ 2013-05-09 (木) 18:15:39
      • 「男の子に桜貝はあわなかったんじゃないかしら、きっともてあましてるわよ」
        (まるで姉のようにジーニの曲がった髪留めを直す。同じ存在なのだけど、自分の方が姉役だ) -- スニェグーラチカ 2013-05-09 (木) 18:22:40
      • 「えっ そ、そうかな、綺麗なものは誰でも嬉しいと思ったんだけど…」
        「あ、二日酔いのお薬は効いたから、それでよしとごまかせないかな?」
        「悪戯はしたけど…えへへ」
        (青い花の砂糖漬けを口に放り込んでまた笑う) -- ジーニ 2013-05-09 (木) 18:26:25
      • 「薬といえば…ユメジには本当に効いたのかしら。あの薬」
        「あの子人がよさそうだから、効かなくても効いたというわよきっと」

        (自分も砂糖漬けを食べて、横に並ぶ。双子の姉妹のように寄り添って) -- スニェグーラチカ 2013-05-09 (木) 18:29:16
      • 「…!!だめだったらどうしよう。怖い夢は嫌なのよ。夢は楽しいものがいいのよ」
        「眠りは幸せなものでなければ。だって、ジーニは寝ている時は忘れられるもん…嫌なこと」

        「……ねえスニェグーラチカ、ジーニの雪」
        -- ジーニ 2013-05-09 (木) 18:32:13
      • (じっと猫のような瞳で見つめる自分と同じ姿の少女。続きは聞かなくても、わかる)
        (だって私達は同じもの)

        「いいわ、ジーニの願いをかなえるのが、私の役目だもの。」 -- スニェグーラチカ 2013-05-09 (木) 18:33:51


      • 「暗がりに祈りなさい。きっと優しい闇が願いをかなえてくれるから」
        -- スニェグーラチカ 2013-05-09 (木) 18:35:00
  • http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst079485.gif
  • http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst079485.gif
  • (突然の雨に降られて、買い物袋を抱えて雨宿り。普段滅多に来ない落第街の雰囲気に少し心細くなる。
    ふと、目をやると街の色に合わない白いレースの傘と楽しげな少女が目に映り、思わずじっと目で追ってしまう) -- フィフィ 2013-05-08 (水) 23:50:21
    • (落第街に似つかわしくないその姿。けれど周りの柄の悪い大人たちと親しそうに話す姿は馴染んでいるように見えて奇妙な光景)
      (そんなジーニをフィフィが見つめていると、後ろから「チンピラ」が肩に手を置いて話しかけようとしてきた)
      (この街に馴れていないカモだと思われたのかもしれない。けれどチンピラが口を開く前にジーニがフィフィに気がついた)
      あ…(絡まれる直前だ。そう察した)
      (パタパタと走っていって、フィフィの手を取る)
      こんなところにいたのね。ごめんなさい待たせてしまって!ジーニもう買い物終わったから、行きましょう?
      (傘を影にしてフィフィにだけ見えるように自分の唇に人差し指を当てると、彼女の手を引っ張ってその場から急ぎ足。明るいお店の多いほうへ)
      -- ジーニ 2013-05-09 (木) 00:02:39
      • (こちらへ走って近づいてくる白い傘の少女。後ろに何かあるのかと振り向こうとした時に手を取られ、思わず、あ、と口が開く)
        『あっどうしよう』『待たせて?』『体冷えちゃった』『可愛い人だなー』
        (握られた手から伝わるように幾つもの言葉が困惑の音で、淡々とした音で、あるいは楽しげな音でジーニの頭に響く。
        戸惑いながらも手を取られ、引かれるまま場所を移し、自分が何かしらから助けてもらったのだろうと合点する)
        『ありがとう』(握られた手にもう片方の手を添え、意を伝えたあと、手を離してお辞儀をする) -- フィフィ 2013-05-09 (木) 00:16:28
      • ??(聞こえてきたのは言葉じゃなくて思念というか想いの乗った音というか。不思議な感覚)
        (一瞬立ち止まりそうになったけど、そのまま手を引いて街の入り口近くまで歩いていった)
        ふう、ここまでくれば大丈夫。気をつけないと駄目なのよ?あのへんはおっかない人が多い場所なの。
        (ありがとうと、気持ちが伝わると、興味深そうに瞳を輝かせて)ふふ、面白い言葉を使うのね?
        ジーニこういう風にお話するの初めてよ。貴重な体験だわ。ジーニもありがとうなの。
        (白い傘をくるりと回してにっこり笑う)
        -- ジーニ 2013-05-09 (木) 00:25:25
      • (もう一度深々とお辞儀をしたあと、面白い言葉という表現に笑い、少し迷った後に手を差し出す)
        『一方通行の心の暴露』『ジーニっていう名前なのかな?』『お礼しなきゃ』『すごく不便なの』『帰ったらお風呂入ろう』
        (手を離して、自分の名札を取り出して名前を見せ、自分の唇に人差し指を当てたあとゆっくりと口を動かす)
        『キョ ウ ハ ホ ン ト ア リ ガ ト オ レ イ シ タ イ』(伝わったかな、と首を傾げ微笑む) -- フィフィ 2013-05-09 (木) 00:44:02
      • (手を取るとまた気持ちが流れ込んできた。関係ないことまで聞こえてきてしまう。確かに不便かも)
        (そう思うけれど心地よい音でやっぱり楽しくなってしまって)ふふ、そうよージーニって言うの。
        不便なことが多そうだけど、そういう言葉の伝えかたやっぱり素敵だと思うのよ。雨の音みたいに自然にしみこんで、いい感じ。
        貴方は…フィフィね、よろしく(名札を覗き込んで頷いて、少女のゆっくり動く唇を読んだ)
        オレイ…お礼?別にジーニたいしたことしてないからいいよー?(ぱたぱた手を振って、笑顔で断ろうと思ったけど、ふと考え)
        んー…でも、そうだな、せっかくだし何か………あ、この街の入り口においしいクレープのお店があるの。
        店主はちょっと柄が悪いんだけど…ジーニと一緒なら大丈夫だよ。そこへ付き合ってくれない?雨の日二人で行くと割引なの。
        (どっちも得できそうな提案を思いついた。返事を聞くために手を差し出す。頷いてもらえばいいんだけど、不思議な感覚をまた味わってみたかったから)
        -- ジーニ 2013-05-09 (木) 01:02:04
      • (言葉がないからと極力人との対話を避け、一人の殻を築いてきたことへの当て付けのように降って湧いた異能。)
        (疎ましさすら感じ始めていたはずなのに嬉しそうに肯定されてしまうと、不思議と心が安らいだ)
        (優しい提案と差し出された手、ゆっくりと頷いたあと、手を取る。響く音は楽しげな音)
        『喜んで』『どのくらい安くなるのかな』『お店の人怖いんだ』『体重…』『ありがとう』
        (自然と顔には笑みが浮かび、ぎゅっと手を握った) -- フィフィ 2013-05-09 (木) 01:14:32
      • (繋がる手からはまた不思議な音。気持ちが音になって、形になって伝わって)
        大丈夫だよ、ジーニが半額くらいまで値切ってあげる。体重は…あ、後で運動しよう?うん、それでいこう。
        (一つずつ答えて言って、手をつないだまま二人でお店のほうへ歩く)
        (その後は柄の悪い店主相手に大きな態度を取ってみせてフィフィをひやひやさせたり、)
        (勝ち取ったクレープを二人でほくほく食べたりして、)
        (手から伝わる不思議な会話を続けながら、雨の日の出会いを楽しんだのだった…)
        -- ジーニ 2013-05-09 (木) 07:52:37
  • 「・・・ナニココ?(看板を突くカラス)」
    (他にもわらわら)「マホーヤク オミセ?」 「クスリクスリ?マホーノ オクスリ?」 「ポリジュース?」 「ネコノケ イレテ ニャーン?」 「「「ニャーン」」」 -- レイヴンス? 2013-05-08 (水) 23:18:58
    • (ニャーンと猫のような鳴き声。迷い猫さんかなと翠の扉を開けてみると、わらわらカラス)
      ?!こ、こらーいたずらしちゃだめなのよ!おかしいな、食べ物は扱ってないんだけどな…
      ていうか猫の鳴き声がしたような気がしたんだけどな…?(うーん?と扉を片手に首をかしげる)
      -- ジーニ 2013-05-08 (水) 23:28:47
      • (ずらっと振り返って店主をみるカラス達、文句でもあるのかといわんばかりだ)
        「ネコナンテ イネーヨ?(不思議そうにこくこく応える)」 「ココ オクスリヤサン?」 「マホーノ オクスリ?」 「ユメミル オクスリ?」 「シロイコナ?」 「トリップ シチャウケイ?」 -- レイヴンス? 2013-05-08 (水) 23:37:55
      • (一斉にカラスに見られるとびくっとたじろぐ翠の店主。兄の頭に乗ってるカラスで馴れているけどいっぱいはやっぱりびっくりする)
        あら、貴方達も喋れるのね。この街の動物はもしかして皆そうなのかな…?
        そうよーお薬やさんよー?魔法でよく効くお薬を作るのよ。まあ夢を見る薬もあるわねー白い粉も(こくこく)…ん?
        そ、そういう麻薬っぽいのとは違うのよ?作れないことはないけどっ…場所柄よく売ってないかよく聞かれるーけどー…(しくしく)
        -- ジーニ 2013-05-08 (水) 23:43:40
      • 「シャベレルノ オーイネ」 「シャベル ネコモ イタナ」 「シャベレナイノモ イルダローケドネ」
        「「「「・・・・(じーっとジーニを見たあとヒソヒソと)」」」」 「ツクレチャウンダ・・・」 「アノショクブツッテ サイバイスルダケデ マズインダロ」 「ウソデモ ツクレナイッテ イッテオケバ ウタガワレナイノニネ・・・」
        「ア、 ナイタ」 「ナークーナーヨー(ばさばさ)」 「チナミニ ドンナノ アルノ?」 「MPカイフク テキナ?」 -- レイヴンス? 2013-05-08 (水) 23:53:21
      • な、何かひそひそ話されているわ…っ、カラス相手なのに何かこう…っ(ぐぬぬ)
        ううっ…な、ないてないもん、心の汗だもん…!!真っ当なお店としてがんばってるけど誤解が多いんだもんっ!!
        (実際麻薬としても使える薬も普通に売っているので、あまり強くも大きくも抗議できない)
        魔力回復のお薬は少ないけど置いてあるわよ。あとはー風邪薬とか、普通のお薬に魔法をかけて効果をよくしたやつね。
        他には…変身薬とか、そういうのもあるよ。カラスが人間の姿になるのとか。
        -- ジーニ 2013-05-09 (木) 00:10:30
      • 「タッテル バショガ ワルイ」 「ウン」 「ウン」 「ゴカイモサレル」 「ラクダイガイジャ ネー」 「ナンデコンナトコロニ・・・」
        「ワリト フツーノ オクスリ?」 「ヘンシン?」 「ポリジュース?」 「カミノケイレル?」 「人化ハ イーヤ(ふりふり首を振って)」 「アンイナ 人化 イクナイ」 -- レイヴンス? 2013-05-09 (木) 00:37:18
      • なんとなく…ジーニこういうところのほうがなんだか落ち着くのよね。お屋敷育ちなんだけど。
        (箱入りゆえの無謀な行動。でもなんだかんだでやっていけてるあたりここが向いているのかもしれない)
        そうそう、フツーのお薬ばっかりよ。カラスの姿の方が便利なのかしら?ジーニは人間だからよくわからないけど…
        ま、必要になったら言うとい……御代があればね?その真っ黒で綺麗な羽根を一枚ずつとかでもいいよ?
        うちは物々交換も可能なの。修行中の身だからねー
        -- ジーニ 2013-05-09 (木) 00:46:32
      • 「ヒトガタデ ゴミアサルト イロイロイワレル」 「イワレルイワレル」 「コノホーガ ラク」
        (ふりふりと首を振って)「カウトキハ オカネ ハラウネ」 「カラダノイチブ ダイジダカラナ(こくこく)」
        「デモ ソーダネ・・・ ナンカ ミツケタラ モッテクルカモ?」 「ソロソロ カエルネ?」 「キタイシナイデ マッテロヨー」(ばさばさと一斉に羽ばたき、去っていく) -- レイヴンス? 2013-05-09 (木) 01:26:58
      • ふふ、確かに人の格好だと出来ないこと多いね。
        (自分の姿が以外と不便だということに今更気付いて、自分も変身薬使ってみようか、そんなことを考える)
        じゃあ何か「綺麗なもの」持ってきてくれたら好きなお薬作ってあげる。
        高い高いところでも体を守ってくれる薬とかカラスさんたちにはいいかもしれないわ。
        あらー期待するわよ?綺麗なもの見つけるのは貴方達が一番得意だって本で読んだのだから。
        (そう言って羽ばたき去っていくカラスたちを見送り、しばらく青い空を見上げているのだった)

        ……鳥か、ジーニ鳥に生まれるのもよかったなぁ。
        自由にどこにでもいけて、素敵ね。
        -- ジーニ 2013-05-09 (木) 07:43:14
  • …あなたが無事で良かった(まだ包帯の残る制服姿で、ハーブの砂糖漬けを届けにきた)
    もう当分、同行することはできないと思いますけど… 楽しかったです。これ、このあいだのお礼に(手渡される、ガラス細工の小ぶりなポット)
    (中には件の青い花の砂糖漬けのほかに、クリスタライズド・ローズペタル… 白バラの花びらの砂糖漬けが入っている)
    私、今回の失敗で留年が確定しましたから…(あはは、と笑う) ジリョーニさんが進級できたら、来年は同級生ですねっ -- シェリー 2013-05-08 (水) 05:28:08
    • (臨海学校から帰ってきてすぐの冒険のお仕事、浮かれていたせいか皆ひどい目にあって)
      (一緒にいたシェリーも大怪我をしてしまった。こういう時どうしたらいいんだろうと友達のいなかったジーニは帰ってきておろおろするばかりで)
      (店の中でも落ち着かない。そわそわうにうに)…あ!そうだ、こういうときは「おみまい」よ!
      (ようやくその考えにいたると店の扉が開いて…シェリーがやってきたのだった)

      シェリー…!もう歩けるんだ。よかった……あ…ありがとう、覚えててくれたのね。
      (おろおろと綺麗なガラス細工に入った砂糖漬けを受け取って、安心からほーっとため息)
      (青い花と白い薔薇の鮮やかな色の砂糖漬けにしばらくみとれていたけれど、はっとなって)
      …よ、よくない、よくないよシェリー!ジーニばっかり無事でもよくないよ!!同級生になれるかもは嬉しいけどよくないよ!!
      で、でもシェリーが無事でよかったから、よかった…!!
      (カウンターからばたばた出てくると、ぎゅーっと抱きしめる。ちょっと傷に響いてしまうかもしれない)
      http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst083386.jpg
      -- ジーニ 2013-05-08 (水) 21:12:01
      • (砂糖漬けがジーニの目に留まるのを見れば嬉しそうに微笑む) …おかげさまで、大丈夫ですっ。怪我をしてすぐ、魔法薬を分けてくれたから…
        無事だったのが貴女だったから、私もこうして元気なんです(よくない、なんてことないんですよ。と穏やかに首を振る)
        (抱きしめれば幾重にも混じりあったハーブの香りと、薬品の匂い。いたたっ。と小さく呻くものの、細い腕はジーニを抱きしめ返す)
        留年しても、来年があるだけマシですよ。ジリョーニさんのおかげですっ(ふふふと笑い、相手が逃げられない体勢のところに)
        …来年は、机を並べて授業を受けましょうね(教室であまりみかけない1年生にやんわりと授業への出席を促すのだった) -- シェリー 2013-05-08 (水) 23:55:01
      • あっ…ご、ごめんなさい。まだ包帯巻いてるのに(抱きしめる腕を緩めてぺこぺこ謝る)
        (自分よりも細い印象の彼女を壊してしまわないようにと手をそっと離して)
        (彼女からは自分と同じような草花の香り。しこし違うけどよく似ていて、なんだか不思議な気持ちだった)
        う、うん…ありがとう、シェリー。えへへ、一緒の学年はほんとに嬉しいんだけどね…ううっ。
        シェリーがいるなら学校もあんまりやじゃないかも、なの。うん…。
        (二人で机を並べて話す姿を思い描いて見たら、緊張する学校の教室がそうでもないもののように思えて)
        …うん、ほんとに、やじゃないの(こくこく、素直に頷く)
        -- ジーニ 2013-05-09 (木) 00:18:21
      • 私もジリョーニさんと一緒でお店がありますから… 実はけっこう休みがちなんです。授業(えらそうに言ったくせに、問題児ギリギリの出席日数)
        でも、私も心機一転頑張れそうです。来年度を、楽しみにしていますねっ(心からの笑顔でそう言って)
        …それじゃあ、帰って休みます。あんまり心配かけてもいけないですから(またね。と別れの挨拶をして… その日は帰って行ったのだった)
        //来年度からは学校でうんぬんは当然行間で。お時間、体力、無理のないようにしてくださいね? -- シェリー 2013-05-09 (木) 00:54:01
      • なんだぁ、シェリーも同じなの?(くすくす嬉しそうに笑う)
        じゃあおたがい誘い合って学校行けば二人とも授業出られる日増えるね?いい考えなの
        (留年寸前の出席日数。留年でも気にしないつもりだったけど、頑張って進級する気になってきた)
        (後少し頑張れば学校が好きになる日が来るかもしれないのだ。そう思えば人ごみなんて)
        …うん、シェリーお大事にね?ジーニも来年楽しみに頑張るから…あ!薬!痛み止めとか栄養剤とかいっぱいあるから持っていって!
        (重くて負担にならないように真剣に厳選したお薬をシェリーに渡して、街の入り口まで送っていくのだった)

        //うんーありがとう!不登校じゃなくなるよ…!またあそんでねー!
        -- ジーニ 2013-05-09 (木) 01:09:14
  • あった、ここだよな。
    (休日の昼に店を訪ねた。前に来た時は夜だったから、お店の場所がよく判らずにしばらく迷っちゃったけど)
    こんにちはー。(扉に手をかけて静かに開ける。ジーニはいるだろうか?) -- ユメジ 2013-05-07 (火) 20:02:57
    • (店の中は前と同じ、ふんわり花と薬草の香りが漂って)
      (カウンターの上で何かを作っているらしく、アルコールランプでビーカーの中の液体がぶくぶくと泡を立てて沸騰している)
      (「はーい!」と奥から元気な声と共に、大きな木箱を抱えた翠の髪の少女が走ってやってきた)
      お、おまたせしましたなのっ!ちょっと薬草探してて…あ。ユメジ!いらっしゃい!
      (お客が少年だと気がつくと、木箱の横からのぞく顔が、慌てたものからほっと笑顔になって)
      (そして、どきどき、ちょっと遠慮がちに上目遣いに変化する)
      ……お、お薬、ちゃんと効いた、かな…?
      -- ジーニ 2013-05-08 (水) 03:34:00
      • よかった、ホントにいたんだ。
        (翠の少女が顔を出すとホッとしたような笑顔を浮かべた。出会いがあんまりにも現実感が無かったから、このお店もジーニも、夢の中の出来事なんじゃないかと疑っていたんだ)
        えと、貰った薬だけど凄くよく効いた。あんなによく眠れたのって久しぶりかも。ジーニのおかげだよ、ありがと。
        (女の子の上目使いを直視できるほど逞しくはなく、はにかんで視線を泳がせる)
        えっと、だから御代持ってきたんだ。けど。(ポケットの中に入っているそれを出そうとして、少し気まずそうに言いよどむ)
        その前に、お願いがあるんだ。ちょっとでいいから、俺に向かって笑ってみてくれる? -- ユメジ 2013-05-08 (水) 20:02:00
      • うん?ジーニはここにいるよ??(きょとんと首をかしげて目をぱちくり。けれど薬が効いたと聞けば万歳をする勢いで両手を挙げて)
        ほんとう?ほんとう?よかったぁ!!ジーニ一生懸命祈ったしねーお守りも効いたのかなー??
        (なんだか恥ずかしそうなユメジをまた首を傾げて見つめる。子供のようなジーニには、多感な少年というものがよくわかっていない)
        綺麗なもの、持ってきてくれたの?ジーニはお薬効いたかなーって心配ですっかり忘れてたよーえへへ。
        なんだろ……えっまずは笑うの?うん?いいよー?
        (わくわく、期待に瞳をきらきらさせて、にぱーっと、笑顔)
        こーうー?(頬に指を当てているので、ちょっと間抜けに見えるかもしれない)
        -- ジーニ 2013-05-08 (水) 21:42:38
      • ん。(少年はポケットからソフトボールほどの径の手鏡を取り出した)
        (古びた骨董屋で見つけた、フレームの装飾が細やかな、可愛らしい鏡だった)
        (その鏡には笑顔のジーニが映っていた)
        笑顔。俺が一番綺麗だなって思うもの。 (何でも取り出せるチカラ。宝石や貴金属はすべて手に入れた事がある)
        (キラキラ光って綺麗だったけれど、何個取り出してみてわかった事は、宝石だってただの石だってことだった)
        だから、この鏡が御代でいいか?(手鏡をジーニに差し出した)
        ちょっとズルかったかな。(照れくさそうに苦笑した) -- ユメジ 2013-05-08 (水) 22:07:20
      • (気がつけば自分のちょっと間抜けな姿と笑顔が彼の出した鏡に映っていた)
        (さっきと同じように、瞳をぱちくり丸くくして、しばらくその意味を考えて、考えて、やっぱりきょとんとした顔のまま)
        (少年が言葉の続きと手鏡を差し出してくれるとようやく納得できたようでさっき見せた笑顔よりももっと嬉しそうな顔になった)
        …!なるほど!それは素敵な考えね?ジーニも人の笑顔好きよ?
        ありがとう、ふふっ、この手鏡もとっても綺麗。故郷の方の細工に似ているわ(手鏡を大事そうに受け取って、細かな細工を指でなぞった)
        綺麗なものも笑顔と一緒だわ。見てて嬉しくなるものね。
        ずるくなんてないのだわ。それを「一番綺麗なもの」というユメジも素敵ね?
        (照れくさそうにしている少年をもっと照れさせてしまうような言葉を口にして、胸に鏡を抱きしめる)
        お薬のお値段以上のものがもらえたわ。嬉しい…そうだ、こないだの薬もうちょっとあげる。それできっと帳尻が合うわ。
        もらいすぎは駄目なのよって先生はよく言ってたわ(うれしいからか、落ち着きない様子で薬瓶の棚からどんどん薬を出す)
        (あれから同じものをいっぱい作っていたようで、カウンターの上いっぱいになっていた)…えへへ
        -- ジーニ 2013-05-08 (水) 22:22:44
      • す、素敵とかそんなんじゃねーよ。ただ、そう思っただけだから。(純粋そのものといったジーニの反応に困ってしまう。照れる)
        (手鏡を受け取って嬉しそうにしてくれているのは本心のようでホッとした。お礼はどうしたものかと悶々としていたのは秘密だ)
        いや、俺は別にそんなつもりじゃ。(ぽんぽん薬を取り出すジーニに呆気に取られながら、山盛りになったテーブルの上を見渡した)
        なこ
        にん
        すげ。これじゃ当分困る事はなさそうだな。ありがとジーニ、気にしてくれて。(気がつけばユメジも笑顔を浮かべ微笑みあう。学校に付いての雑談を少し交わした後、薬を手提げに詰め込んでお店を後にした) -- ユメジ 2013-05-08 (水) 22:39:17
      • (自分が無茶なことを要求していた。人よりも少し心の幼い少女にはそんな自覚はなく)
        (綺麗な鳥の羽やガラス瓶がもらえたらいいなくらいしか思っていなかった)
        (物事をあまり深く考えることを知らないジーニにとって、物ではないものを綺麗だという考え方はなかなか思いつかないもの)
        (想像以上の対価にはしゃがずにはいられない、沢山の薬を一緒に手提げに詰めながらずーっとにこにこしていた)
        綺麗なもののお礼にはまだ足りない気がするわ。ま、いっか、またお薬作ってあげるね!
        夢は、幸せな方がいいもの。もっとがんばって楽しい夢が見られるような薬を考えるわ。
        (そして手鏡を抱いて、帰っていく少年を見送る。見えなくなっても手を振って)

        (手鏡をのぞきこむと、幸せそうな自分の顔。生き生きとした顔があった)
        …えへへ、お薬役に立ったって。よかったねぇ、ジーニ。
        -- ジーニ 2013-05-08 (水) 23:05:48
  • http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp025446.jpg
    •   --(ねらう) ねらう exp013929.png 2013-05-07 (火) 13:45:44
      • 「あら、猫だわジーニ」
        「ほんとだ。真っ黒い猫だわ。迷子かしら、ジーニたち食べられてしまうのかしら」
        (そっくりな姿の小鳥が二羽、ぴよぴよ話す) -- ??? 2013-05-07 (火) 13:50:18
      • …ねえ、このあたりに怖い妖怪が居ないかな?(鳥かごの前で大人しく「おすわり」)
        匂いがするんだよね。嗅いだことのある妖怪の匂い -- 名簿/464608 2013-05-07 (火) 13:53:19
      • 「妖怪って人ならざるもののことでしょう?じゃあジーニのことね」
        「あら、ちがうわ。ジーニは『怖い』妖怪ではないもの。ジーニのことじゃないの?」
        「…そうね、そうかも。『怖いもの』でできている精霊だから。ジーニのことね」
        (二羽の鳥は賑やかに。何かちぐはぐな話をしている同じ姿だから、どっちがどっちのことを言っているのかわからない)

        「そうよ、きっとそうだわ。銀色の方」

        (不意に鳥篭の前に座る黒猫の後ろに、人の気配。銀色の髪が先に見えて、菫色の瞳が猫の顔を覗き込んだ)
        (赤いリボンをつけたふかふかした髪の少女が興味深げに見つめている)
        「怖い妖怪にあってどうするの?ふふ、迷い猫さん」 -- ??? 2013-05-07 (火) 14:05:51
      • …君がジーニ? そっちは誰だい?(小鳥を前にゴロゴロ、ノドをならす)
        …銀色のジーニ?

        (人の気配。首をしなやかに、せいいっぱいもたげて頭上の少女を仰ぎ見る)…銀の髪。 じゃあ、君が「ジーニ」? (すんすんと、匂いをかぐ)
        君「も」ジーニかな? …僕も妖怪だもの。ご挨拶をしないとね -- 名簿/464608 2013-05-07 (火) 14:24:05
      • (黒猫のしぐさにくすりと笑って頷いて)
        「全部ジーニであってるわ。小鳥も(ジーニ)も一人ぼっちのあの子(ジーニ)が創ったものだから」
        (見つめる対の菫色の瞳はかの妖怪の片目の色と同じ色。同じような存在なのだとわかるかもしれない)
        (けれど目の前の銀色の少女は、闇の気配はするものの、とても弱いものだ)
        「挨拶か。私を連れ出しに来たんじゃないのね。よかった」
        (黒い毛並みのせなかをそっと撫でる冷たい手)
        「貴方の方が先にここにいたみたいだから、私から挨拶するのがただしいわね?
         初めまして、私はジリョーニ・ツビェット・ミハイロフ。はるか北の雪国の鬼の一族の末娘よ」
        -- ??? 2013-05-07 (火) 14:43:12
      • よろしく。ジリョーニ(赤い目をすっと細める) 創られた、ジーニたち
        (撫でられて、身震い) 雪みたいだね。まるで(きれいで、はかない。雪みたいだ)
        …君を。君たちを連れ出そうとするやつが居るのかい?(みはいろふ、と口のなかで呟く)
        僕もそんなに、長くは居ないけどね。…最近ココに来たのなら、誰かが連れ戻そうとしているとか?
        (一度、雪を払うように身を震わせたが、嫌がる様子ではなく白銀のジーニの傍らで見上げ、問う)
        それで、こんなところで暮らしているのかな?(//間があきました…失礼 -- 名簿/464608 2013-05-07 (火) 17:14:17
      • …あら、雪。素敵ね、それ。私の名前にしようかな。私はジーニだけど、ジーニとは少し違うから。
        (ゆっくり背を撫でながら囁いて、手を離す)
        そう、きっといつか、つたなく隠された秘密を誰かが暴いて、ジーニ達はここから連れ出されてしまうのよ。
        そして遠くの国の鳥篭でずーっと歌わなくちゃいけなくなるの。
        でも秘密を知っている「誰か」は優しくて、見ないふりをしていてくれるの。だから今は大丈夫。
        ジーニが卒業するまではきっと、待ってくれる。
        …黒猫さんも秘密にしてね?私のこと。ふふ、喋っても食べちゃったりはしないわよ?
        (椅子に座ると、鳥篭の乗ったテーブルに頭をのっけて、黒猫と目線をあわせる)
        でもね、秘密だとね、私はずっと一人なの。仕方のないことなんだけど…ちょっと、寂しい。
        -- ??? 2013-05-08 (水) 03:28:10
      • とりかごの鳥(ゆっくりと撫でられればゴロゴロとノドを鳴らす) ねえ、それって猫が食べちゃったことにすれば逃がしても怒られないんじゃないかな
        この街、けっこう物騒みたいだしね(ケモノらしい、短絡的な考えだ) でも、逃がしていいのは自分で飛べる鳥だけだ(前脚を持ち上げてニ、三度舐める)
        そのへんは、どうかな。スニェグーラチカ(クキ。と空気の漏れるような音。笑ったようだ。黒い猫が)
        (目線が、銀のジーニと向かい合う) 食べられるのは嫌だな。…大丈夫。喋らないよ
        僕、このあたり(落第街) もよく散歩してるから。無事ならまた立ち寄るかもね(トトッと鳥かごを離れて…)
        ひとりぼっちのジーニにも、よろしく(猫らしい鳴き声ひとつのこし、暗がりに溶けるように消える) -- 名簿/464608 2013-05-08 (水) 04:58:40
      • まあ!それはいい考えね!ふふ、迷い猫さんは頭がいいわ(ぽんと両手を合わせて瞳を輝かせる)
        誰かに私が食べられてしまえば、ジーニは自由になれるわね。大丈夫、きっとジーニなら上手くやっていけるわ。
        ううん…魔力が本当になくなって、自分で飛べなくても、きっと後悔しない(遠くを見つめるようにして呟く)
        (自分の思いつき、それは猫の言った事とは少し違うことだけど、とてもいい考えに思えた)
        ふふ、私、貴方のことだけは絶対に食べないわ、ありがとう、猫さん。
        ジーニにも貴方が来たら、とっておきのミルクを出すように言っておくわ。
        だから絶対また立ち寄ってね?
        (優しい声で消えた暗がりに囁いて)


        ジーニのための魔法の雪…私はスニェグーラチカ。
        (宝物のようにもらった名前を呟いて、銀の雪は空気に溶けた)
        -- ??? 2013-05-08 (水) 20:50:54
  • -- 2013-05-07 (火) 22:42:27
    • わーあれ魔法じゃなかったのねー!恥ずかしいとこをみられて恥ずかしいジーニなの。ありがとー!
      せくしーなジーニなのだわ、ふふふ。
      -- ジーニ 2013-05-08 (水) 03:35:08
  • http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst079485.gif
  • http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst079485.gif
  • (最近になって噂を聞くようになった、怪しげな店。なんでも魔法の薬が置いてあるということらしいが……)
    (それにしても立地が悪い。落伍街など、行くことはずっと無いだろうと思っていた。だから体を隠してこっそりと訪れる。変なのに絡まれて「仕事」をしなくちゃいけない事態にでもなったら面倒この上ないからだ)
    ごめんくださーい……(異能を解除し、そっと扉を開けて入る。どんな魔女が出てきても驚かないでいようと、先に唾液は飲み込んでおいた) -- トファニア 2013-05-07 (火) 01:27:06
    • (少女が異能を解除して店に入った瞬間、ほんの一瞬だけ世界は真っ暗になって)
      「あら、こっそり入るつもりじゃないのね、なら、いいわ」
      (どこかで声がして………気がつけば店の中。所狭しと薬草が吊るしてあって、棚にはぎっしり瓶。わかりやすい薬屋さんの内装だ)

      (店のおくから「はーい」とさっきの声に似た返事が返ってきて)
      「いらっしゃいませなの!何か入用ですか?」(ふわふわ寝癖の立った髪を直しながら店主が出てきた) -- ジーニ 2013-05-07 (火) 01:44:46
      • (それは本当に一瞬、刹那の出来事であったが、なにか途轍もない恐怖、そして底知れぬ悲しみが視界を塗りつぶした……ような気がした)
        ――え、あ……(暗闇の中から聞こえた声。そして、今しがた現れた、――まるでお伽話から摘んできたかのように幻想的な――少女の声が、重なるのに心の何処かでぴたりと嵌らなかった)
        え……っと、魔法の薬とかそういうのがあると聞いてやってきたんですけど……(困惑の中当初の目的を何とか引っ張りあげて、口にした) -- トファニア 2013-05-07 (火) 01:55:05
      • (薬草と花の香りのする店内。平和そのもの)
        (戸惑ったような少女の表情に、自分の寝癖のせいかなといそいそと整えて)
        うん!傷薬から変身薬まで!色々あるよー材料もおわけしますなの!(限りなく愛想良く振舞う)
        …どういう効果のものをお探し?
        -- ジーニ 2013-05-07 (火) 02:05:48
      • (店の雰囲気はどことなくシェリーの営むハーブ屋のそれに近かった。ただあれよりはさすがに大きいし、揃えてるものも少し毛色が違った)
        (まるで先ほどの暗闇のことなど意に介していない様子に、気のせいだったのかな、と忘れることにした。或いは、落伍街ではよくあることなのだろうと)
        変身薬は中々興味深いですが、今日は足音を消す薬とか、匂いを消す薬なんかを求めてやってきたのです。
        わたしの異能、姿を完全に消す能力なんですけど、音とか匂いまでは消せなくって……なにかそういうのに役立ちそうなものはありますか? -- トファニア 2013-05-07 (火) 02:15:15
      • ふむふむ…見えなくなっても足音や香りでばれてしまうものね…そうだなぁ…(埃のかぶっている棚に手を突っ込んでがさごそ)
        音はお薬じゃちょっと難しいのよ。体重がなくなってしまう薬はあるけど、音はたつし…でも匂いを消すのならあるよ!
        あったあった、これこれ(奥のほうから木箱を取り出し、カウンターの上へ)無臭になる薬。
        普通にエチケット的なもので使われるのよりはずっと強力なの。犬も追いかけられなくなっちゃうよ!
        ただしシャンプーなんかの香りも消えちゃうから…使う時は注意ね。飴みたいになっててね、口に入れて舐めてる間は効果ありだよー。
        こういうのでいいかな…?(どきどき)
        -- ジーニ 2013-05-07 (火) 02:51:57
      • それ以外にも致命的なのが足あとでして、雪原とかぬかるみとかでは全く使えない能力ですはい……
        あー、そうなのですか? 摩擦をびっくりするぐらい減らす塗り薬とかあるかなって思ったのですが……考えて見ればそんなもの靴底に塗りたくったら滑ってコケますね……
        飴タイプとはまた随分手軽なアイテムですね、ですが効果絶大です……犬の嗅覚すら騙せるなら大抵の魔物や人には嗅ぎ分けれそうにないですね。凄く助かります!
        あと、実習で長いことお風呂に入れない時とかも使えそうですし、色々重宝しそうです……これ、欲しいです! おいくらですか? -- トファニア 2013-05-07 (火) 03:00:16
      • すべる薬もあるけど、靴に塗ったら起き上がれなくなっちゃうねー…万能な用で万能じゃない魔法薬…!
        …異能と同じね?(箱から青い丸薬の入った小瓶を出すと紙袋に入れて)
        じゃあこれね、もう少し在庫あるからなくなったらいうといいのよー値段は、そうね…これはあんまり使わないお薬だから…
        (東洋のものらしい計算機をぱちぱちとはじいて、だいたい普通の服一着分くらいの値段を提示する)これくらいで!
        物々交換でもいいよ。ジーニは綺麗なものが好きだから、綺麗なもの見つけたらもってきてくれるとか、そういうのでも。
        -- ジーニ 2013-05-07 (火) 03:24:42
      • むむむ、上手いことをおっしゃる。音を消す方向は薬ではなく、やはり靴に頼るべきですか……
        はい、ありがとうございます。これさえあれば、実習でも……(2ヶ月出落ちが3度続いたのが相当堪えているらしい)
        えっそんなにすごいお薬なのにそれっぽっちでいいのですか? もっとこう、法外な料金をとられるか、もしくは珍しい薬草をとりに山の頂上まで登れとか、そういうことを言われるかとばかり……綺麗なもの、ですか。(ふーむ、と唸り)
        ……店主さんは、空き瓶ってお好きですか……?(自分の趣味をさり気なく広げようとする死神だ。あと活動時間は大丈夫かしら……) -- トファニア 2013-05-07 (火) 03:29:55
      • 靴か、そういう一時的に自分回りだけ音を消す魔法がいいかも。誰か魔法が得意な人が知ってるんじゃないかなー?
        ジーニのお店は、薬作る勉強もかねてるし、それあんまり売れないやつだからいいよー埃かぶってるだけだともったいないし!
        …ん?空き瓶??…うん!綺麗な形のものとかよくとっておいて飴入れたり自分の薬入れたりしているよ!
        (ぱっと顔を輝かせて、カウンターにある瓶のひとつを指差す)こういうのでも大歓迎!
        (//時間はこっちは大丈夫です!のんびりでごめんね…!)
        -- ジーニ 2013-05-07 (火) 04:07:14
      • 魔法……そっち方面を当たるのも確かに有りですね……というより店主さんがすでにお詳しいのでは? 魔法のアイテムを取り扱ってらっしゃいますし……
        そう、ですか? それならば、遠慮なく……! いや、最初はどんなおばあさんが営んでいるお店かと思いましたが、優しい女の子で安心しました!(ふぅ、と安堵の溜息一つ。もう最初の暗闇は忘れているようだ)
        よかった! わたし、空き瓶を集めるのが趣味でして……それでしたら可愛らしい、リンゴの形をした空き瓶がいくつかありますので今度持ってきますね?
        それでは、失礼します! また遊びに来ますので……!(そういうと、背中に大きな鎌を背負った少女は名前も告げずに店を出て行った)
        //でもいいところなのでこのへんで……! また遊んでくれると嬉しいですー -- トファニア 2013-05-07 (火) 04:38:58
      • えへへ、ジーニは魔法は使えるほど魔力がないから、あんまり勉強してなくて駄目なの。
        魔法薬ってお年寄りが多いイメージだよねぇ。リュウマチのお薬とか、お年より向けのレシピやけに多いせいなんだろうなぁ…。
        お客さんも結構そういう人ばっかりだから、同い年くらいの子が来てくれるとジーニもうれしいよー
        わ、リンゴの形の瓶?それは楽しみなの!リンゴの香りのするお茶とか、飴とか入れよう…んじゃお代はそれね?約束!
        (話を聞いてすぐ用途をきめてしまう。置く場所はどこにしようかなーとか、そんなことまで言い出して)
        はーい!またのお越しをなのー!(元気よく少女の姿を見送る)

        …あ。お名前聞くの忘れちゃったな…(瓶を置く場所にきめたところを掃除しつつ、ポツリと呟くのだった)
        (//こちらこそまたあそんでくださいな!おそくまでありがとー!)
        -- ジーニ 2013-05-07 (火) 04:47:31
  • (よくがんばりました印の飴ちゃん置いて寝に帰る吉岡さん) -- 吉岡さん 2013-05-06 (月) 05:55:38
    • (おつかれさまなのー!進行でいっぱいいっぱいだったので観客で盛り上げてくれてありがとうね!とありがたく飴玉をいただく) -- ジーニ 2013-05-06 (月) 06:02:10
      • いまおきた副隊長もいっぱいほめて帰るぞ、話しかけるのは暇になってからな!養生しろな! -- 副隊長 2013-05-06 (月) 06:09:45
      • (これから寝るわたくしも褒めますわ またあらためてお礼に伺いますわ! みんな本気の戦いでたのしゅうございました) -- シャーラザッド? 2013-05-06 (月) 06:14:38
      • シュノからも休め!の言葉を。 -- シュノ 2013-05-06 (月) 06:14:57
      • (深夜にルール決めたりとか色々お疲れ様でした。即負けしたけど楽しかったです。 Q.何気にガン見してましたよね?) -- ユーリ 2013-05-06 (月) 06:15:30
      • おつかれさま!楽しんでもらえたらよかったのよ!ジーニも久しぶりにわいわい出来て面白かった!またあそぼうね!
        ご飯食べ終わったのでちょっとしたら寝ます…えへへ。

        A.何気に超見てました。父親のしか見たことがなかったので、つい。
        -- ジーニ 2013-05-06 (月) 06:35:33
      • お土産のお花、名簿に飾ったよ。もうちょっと綺麗にレイアウトしたいけど…。 -- シュノ 2013-05-07 (火) 01:30:01
      • ありがとうなのーか、飾ってもらえるならもっとちゃんと描けばよかったのだわ…!
        魔法で咲かせたからひもちはするよ!ぷれぜんとなんかにもよいのよー
        -- ジーニ 2013-05-07 (火) 01:46:40
  • ここに住んでるって聞いてきたんですけど、お留守でしょうか(雨の落第街、翠の扉の前で佇む。家主はどうやら散歩に出かけている模様)
    教室じゃ見かけませんから、勇気を出してきてみたんですけど… 仕方ありませんね。出直しましょう(扉に背を向ければ、ちょうど路地への角を曲がってくる白い傘)
    …わ、綺麗(薄暗い落第街の路地裏で、そこにだけ日がさしたような感覚につい声が漏れる) -- シェリー 2013-05-05 (日) 22:02:46
    • (「虹の彼方に」を口ずさみつつ雨の中白い傘がくるくる回る)
      (落第街の雑踏には馴染まない姿。だけど道に立っている柄の悪そうな男に手を振ったり挨拶したりと中身は馴染んでいるようで)
      (お店の前にいた少女に気がつくと、愛想を振りまいていた笑顔がもっと明るいものになってぱしゃぱしゃ走ってくる)
      …お客さんだ!いらっしゃい!!お薬が入用なの?…あ、貴方、同じ学校の子だね?
      ジーニ知ってるよ、ハーブのお店の子でしょう?ハーブティ好きだからチェックしておいたんだ。
      -- ジーニ 2013-05-05 (日) 22:14:56
      • あっ、ジリョーニさん!(待ち人の顔を見て、こちらも笑顔に) よかった!行き違いで帰るところでした
        …はいっ。魔術科2年生のシェリー・アモンティリャードです。実習で何度か一緒になったから、一度ちゃんとお話したいなって
        私、めったに同じ学校の人と同行しないから嬉しくて…(ハーブティが好きと聞いて、嬉しそうに) 本当ですかっ?
        お土産に少し持ってきてるんです。夏のブレンドを(いい香りのする紙袋を取り出して) よければ、召し上がってくださいな -- シェリー 2013-05-05 (日) 22:27:11
      • 雨、好きだから雨の日はよくお出かけするの(白い傘をまわして、浮かれた様子)
        冒険の時は全然ゆっくりお話できなかったものね。大人にまぎれては大変なのよー…(しみじみ)
        ジーニもハーブっていうか薬草を扱っているから、自然にハーブのお茶色々飲むようになって…えへへ
        わ、もらっていいの?この頃残り物を混ぜて飲んでたから嬉しい!
        (さわやかなハーブが香る紙袋を受け取ると胸にぎゅっと抱いて)…あ、じゃあおかえしあげる!
        ジーニのお薬を持っていくといいわ(傘をたたむと翠の扉を開けて中に走っていく)
        (店中ぎゅうぎゅうに薬草や薬瓶が置いてあって、扉と同じ緑色のカウンターの向こうから手招き)
        どうぞ、はいって!散らかってるけど…!お薬何がいいかな?普通に傷薬や風邪薬もあるけど…
        …”夢見の薬”っていう珍しいのもあるよ。いい夢が見られる薬。まだ試したことはないんだけどねー新作!
        -- ジーニ 2013-05-05 (日) 22:40:20
      • 雨、いいですよね。いろいろな匂いが混じり合う感じがして… (傘、似合ってますよ。と微笑む)
        …おかえし? いいんですか?(ちょっとわくわくしながら後に続いて店内へ。物だらけの店内に、どこか嬉しそうに)
        うちのお店も、こんなです。棚とか、商品でいっぱいいっぱいで… あ、可愛い(目に留まった瓶のデザインに目を細める)
        (カウンターの前までゆっくり、商品を見ながら… 物を落としたりしないよう気をつけながら) 夢見の薬、ですか?
        とても興味深いですね…(試したことはない、という言葉に伸ばしかけた手がビクッと止まり) そのっ、魔法薬なんですよね?これ…
        目が覚めなくなったりとか、しないでしょうかっ…(こわごわと訊ねる) -- シェリー 2013-05-05 (日) 22:54:01
      • えへへ、ありがと!本当はね、雪が一番好きなんだけど…ここは冬しか降らないらしくて。
        (カウンターにのったものをどかしつつ、”夢見の薬”の入ったガラス玉のついた小さな瓶を置く)
        これはね、その人が一番幸せだって思うことが夢に見れる…とかそんな感じだったかな。
        ただ…確かにあぶないかも…幸せすぎて帰りたくないって眠ったままになってしまった人がいるんだって…
        (こわごわ訪ねるシェリーを脅かすように声色を低く変えて…すぐにくすくす笑い出す)
        ……冗談!ジーニがよく仕入れてるところで手に入れたやつだから大丈夫だよ。
        別のタイプなら使ったことあるし…あ。ハーブ作るなら、珍しい花でもいいかな?
        (カウンターの上につるしてある青い花を指差して)ジーニの故郷、北の雪国特産品「青い花」!
        故郷ではね、お祝いに砂糖漬けにして食べたりするの。こっちではあんまり売ってないんだよー
        -- ジーニ 2013-05-05 (日) 23:26:52
      • ああ。それで、白い傘を…(ぽむ、と手を打って納得) 私の故郷も雪が多かったですけど、それでも冬だけでしたね(しみじみ思い出しつつ独り言)
        一番の、幸せですか…(ジーニの説明を固唾を飲んで聞く。自分なら、どんな夢を見るのだろう。帰ってこれるのだろうか)…って、冗談ですかっ
        すっかり信じちゃいましたよ(ほーっと安堵のため息) …商品の説明、お上手ですねー(いっぱいくわされた、とクスクス笑う)
        …あ。それ…(吊るされた花に目が丸く) すごい。このあたりだと手に入らなくて… 大きな隊商が来るたびにお願いしてたんですけど
        でも、貴重なものでしょう?(いいんですか?とおそるおそる訊ねる) -- シェリー 2013-05-05 (日) 23:42:01
      • そういうおっかない薬も存在するんだよー?飲むのちょっと怖いよね。
        帰りたくなくなったら、なんだかショックじゃない。こっちが幸せでないことに気付くなんて、寂しいわ。
        (瓶をよけて、ポツリと呟く)幸せは、現実で勝ち取ってこそ!よね?
        あれ、青い花知ってる?遠くの特産品だからマイナーなのに…えへへ、嬉しいな。
        いいよー兄様に頼めばいつでも手に入るし!
        http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst050721.jpg 
        (彼女の言葉にはしゃぎながらつるしてあった青い花を全部カウンターの上へ。どっさり!)
        このお花はね、あんまり綺麗だから嫉妬した神様が名前を取ってしまったんだって。
        そういう話も含めて、好きな花なのよ。リラックスや鎮痛効果があって…あ。
        多分隊商から買うものより効果がつよいから、調整して使ってね?そういうメモも入れておくから!
        (紐でくるくるまとめて、大きな紙袋に入れるとにっこり差し出す)
        …はい!一年中雪ばっかりの国の花だからひんやりしたとこにおいといてね?
        -- ジーニ 2013-05-06 (月) 00:08:41
      • …私には目標がありますから、帰ってこれると信じたいですね。目標を達成したという夢を見ても…現実で達成してこそ、です(深く頷く)
        ハーブや魔法に使う薬草のことは、師匠にみっちり教わりましたから… マイナーでもなんでも、薬効の強いものはだいたい聞いています(にっこり)
        …わ。こんなに!? (びっくり。持って行く場所へ持って行けば結構な額になるはず。さすがに気が引けるが…)
        砂糖漬け、作ってお返ししますねっ(結局、貰うことにした) それにしても、北の国の神さまは嫉妬ぶかいのですね。…女神様なんですか?
        (一本、花を取り出し香りを深く吸う) いい香り… -- シェリー 2013-05-06 (月) 00:23:40
      • そっかぁ。お師匠様は博識なのね。学校の先生でもあんまり知らなかったのよ?
        ジーニも目標があるから、帰ってこれるといいな…えへへ、薬草すきだし、目標あるし、二人はなんか似てるかも?
        (照れながらぽそぽそ。気があうのかもーとさらに小さい声で)
        ジーニの国ではお祭りの時以外は子供でも買えるものだからいいよー?お砂糖漬けはくれるとうれしい!えへ。
        そう、女神様。北の雪国は今は黒い竜が神様だから、それよりずっと昔の話らしいわ。
        どんな名前だったのか知りたいよねどんな綺麗な響きなんだろ(自分も青い花を一つ手にとって、香りを嗅ぐ。故郷の夏の匂いだ)
        喜んでもらえてよかった。これからもよろしくね…!薬草の情報交換とかしよう。ふふふ。
        -- ジーニ 2013-05-06 (月) 00:44:17
      • ジリョーニさんの目標も、達成できるようお祈りします(小声で、こくこくと頷く)
        砂糖漬けは、任せてくださいな(どん、と胸を張る) けっこう得意なんですっ。楽しみにしていてください
        …見た目の美しさより名前を奪ってしまうあたり、嫉妬されたのは名前のほうだったのかもしれませんね。女神様の名前より、美しい響きの名前だったのかも
        (遠い国の物語に思いを馳せていたが、ふと我に返って) ああ、ずいぶん長居をしてしまいましたっ
        …はいっ。こちらこそ、よろしくお願いします(こちらも、ふふふと笑って) 北の植物の話、たくさん教えてくださいな
        それじゃあ、今日はこれでっ(大事そうに、もらった紙袋を抱えて… 雨にぬれないように、傘を前に傾け帰って行く)
        また来ますね -- シェリー 2013-05-06 (月) 01:05:30
      • …そうね、きっと名前の方が綺麗だったのかも。ああっ余計気になってきたのよ!
        答えのない御伽噺はもやもやする…(はふーとため息。ちょっとだけホームシックも混ざっている)
        うん!シェリーもジーニの知らない植物の話、教えてね?まだまだ修行中だから!約束!
        えへへ、また来てね?絶対なのよー?砂糖漬けも楽しみにしてる!
        (雨が降っているせいもあってとってもはしゃいで少女を見送る)

        (もしかして、もしかして、これが友達というやつなのかなぁと言う気持ちが一番自分を浮かれさせていたことに気付いて)
        (大事に大事にハーブティの袋を抱きしめるのだった)
        -- ジーニ 2013-05-06 (月) 01:15:19
  • くッッそッッ!(怖いもの見たさに落第街なんて来たのが間違いだった。ネオン街を駆け抜けつつ、ユメジは一時間前の自分を呪っていた)
    (落第街に足を踏みいれ、異質な空気ときらびやかなネオンに瞳を奪われていたのはつかの間)
    (凶悪な面相をしたヤンキーABCに絡まれ、こうして全身をフル稼働させ逃走するハメになったのだ)
    おッれッのッ バカッッ!ホントッバカッッ!! -- ユメジ 2013-05-05 (日) 16:29:46
    • (ネオンの光の合間にひっそりとおいてある木の看板をずりずり、お店の方へ引っ張って店じまいの準備中)
      (ふと、夜に浮かれた大人たちの合間を全力疾走する少年の姿が目に入った)
      あら…(あの足なら逃げ切れるかな。そう思ったけど、気がついたら店の前を通り過ぎようとする少年の手をとっていて)
      ……こっち

      (翠色のドアの向こうへ引っ張り込むと同時に、少年の口元に人差し指を当てるとドアに体を押し付けた)
      さわいじゃ駄目なのよ。しー…うごくのも、だめ
      (自分もくっついてぽそぽそ。押し付けたドアにはうっすら光る魔法陣が描いてある)
      (そんな間に彼を探すヤンキーABCの怒号が通り過ぎていく。店に引っ張り込んだのは見えたはずなのに、ここが見つからないみたい)
      …ん。もう、平気かな?(体を離すと、ドアの魔法陣を指差して)
      ふふ、緊急避難用なの。これにくっつくと人から見えなくなるのよ。大丈夫?…おのぼりさん?
      (店のランプの明かりの中でにんまりちょっと意地悪な笑み)
      -- ジーニ 2013-05-05 (日) 20:12:35
      • すいませんッ ちょッ すいませ!(人を掻き分け、押しのけ、時々後ろを振り返る。まだ怒号が追いかけてくる)
        ちっくしょッッ (悪態をついて駆け出そうとしたところ、予想しないところから手を引っ張られ、ドアの中へと引っ張り込まれた)
        うわッ!? な、なにす…!んだ…ぁ?(先回りされた!引きずり込まれた!やばい!殴られる!戦う?)
        (混乱する思考は、身体に密着したやわらかな感触と、口元に押し当てられた指で沈められた)
        (赤い瞳に、薄い色の波打つ長い髪。何色なんだろう?青?緑?その色味を言い表す語彙を少年は持たず)
        (天使…)
        (ただ一言、そういう単語が浮かんだだけだった)
        (怒号が店の前を素通りしていく。魔方陣の力だと少女は言う。とにかく、助かった)
        はああ〜…。(ずりずりと腰を落とし、ぺたんとへたり込む)
        ありがと、た、助かったよ。なんか、見学にきたらヘンな奴らに絡まれてさ。俺なんもしてないのに、もうっ。くそ。
        おのぼりじゃなくて、一応2年生。ここ、どこ?(なんだか異様な気配のする店内を、起き上がりつつ見渡した) -- ユメジ 2013-05-05 (日) 20:45:33
      • (店の中は乾燥させた草花が沢山つるしてあって、棚には無数の瓶)
        (ふんわりと草花の香り。ただ普通の人は嗅ぎなれていないようなもので、どこか薬のような匂いで)
        (そんな中へたり込む少年を見てくすくす笑う。ここはどこ?と訪ねられた事には答えずに)
        興味本位で見物にはちょっと遅い時間なのよ。もうちょっと明るい時に来なくっちゃ。
        (そう言うと店の棚から飴玉のようなものが詰まった瓶を持ってきて、目の前にしゃがみこむ)
        ここはね、ジーニの魔法薬のお店だよ。「せんぱい」
        はい、これ、舐めると落ち着く飴玉。リラックス効果のある薬草がまぜてあるの。
        (落第街には不釣合いな、育ちのよさそうな雰囲気のゆったりとした動作で赤い透明な飴玉をひとつつまんで差し出す)
        (普通なら警戒されそうな行動だけど、ジーニはそんなこと考えもしないで、にこにこ)
        ジーニが作ったの。お花の香りがして結構おいしいよ?
        -- ジーニ 2013-05-05 (日) 21:16:33
  • 魔法薬の、お店?(ジーニ、と少女は名乗る。愛称なのだろうか?目の前に可愛い顔が来る。その胸元がやけに大きく開いていて、慌てて瞳を反らす)
    俺はソラノ・ユメジ。ソラノが姓で、ユメジが名前。あ、ありがと(差し出された飴。綺麗だなと思いながら口に放る。こっちも警戒はしないのがどこか間抜けである)
    (その飴は不思議な味がして、ジーニがいうとおり花のようないい匂いがした)
    ほんとだ、なんか、落ち着いてきた。(店内を見渡す余裕も出来た。魔女の館みたいな、薬草とビンの群れ)
    すげ…。(店内をぐるりと見渡して、ジーニに視線を戻す。この町には不釣合いな、育ちの良さそうな雰囲気)
    えっと、ジーニ、だっけ?先輩っていったよな。じゃあ一年生? -- ユメジ 2013-05-05 (日) 22:44:11
  • ユメジっていうのね。ジーニはジリョーニっていうの。ジーニでいいよ?
    (先輩と言っているのに一向に口調は砕けたまま。飴を食べる姿を嬉しそうに眺めて)
    …えへへ。効いてよかった。そうだよ、ジーニは一年生なの。まだあんまり学校行ってないけどね?
    いっぱい同い年くらいの子がいるのって初めてで、なんだか馴れなくて…お店もあるしね。
    (話しながら翠の扉をちょっと開けてすぐ閉める)
    …んむ。もう大丈夫だとは思うけど…お外出るのちょっと危ない時間だなあ。一番賑やかなの。
    街の外まで送っていってあげてもいいけど、どうする?もうちょっと落ち着くまでお店見ていく?
    (迷い猫や犬に話しかけるみたいに、なでなで)
    何か作ってあげてもいいし…店じまいにしようと思ってたから、ジーニは暇なの。
    -- ジーニ 2013-05-05 (日) 23:14:27
  • そっか、一年なんだ。じゃあ俺の後輩じゃんね。よろしくジーニ。えと、なんかいきなり助けられちゃって、かっこ悪いとこ見せちゃったけど・・・。
    (照れくさそうに笑いながら。辺りの様子を伺うジーニを見て、今知り合ったばかりだし、なんとなくもう少し一緒にいたくて)
    えと、じゃあ、もうちょっとだけ居よっかな。またかけっこすんのやだし。…魔法の薬って、どういうのがつくれんの?(頭を撫でられながら、ちょっと頬を染めて聞く。どうやら俺、だれかから頭を撫でられやすい星に生まれたみたい)
    ヘンな夢とか、見ないで済む薬なんて出来たりするのかな。魔法って -- ユメジ 2013-05-05 (日) 23:38:28
  • ふふっ、ジーニは口が堅いから、恥ずかしいことは黙っていてあげるのよ。
    (安心させるように唇に人差し指を当ててにっこり)
    (撫でていた手を離すと立ち上がって、沢山薬草の積まれたカウンターの前に椅子を引っ張ってくる)
    じゃあお薬作ってあげるね。ここ座って?お話聞きながら調合するの。
    夢見ないようにしたりするお薬かー…そういうのはあるにはあるけど…クァランの赤い実と、水の樹の根っこと…。
    (とさとさ、材料をカウンターにのせていく。はた、とその手を止めて)
    …なんか、怖い夢見るの?ずっと?どんな夢…?(心配そうな顔で彼を見る)
    -- ジーニ 2013-05-05 (日) 23:51:46
  • なんか先生みたいだな。(やっぱりあるんだ。それなら試してみてもいいかな。ちょこんと椅子に腰を下ろしながら)
    じゃあそれ作ってくれる?んと、ちゃんとお金は持ってるからさ。(今まで出してみた薬は市販のもので、あんまり効き目が無かったんだ)
    怖い夢、っていうか。ヘンな夢なんだ。や、大したことじゃないんだぜ?でも、気持ち悪くてさ
    (嘘だ。怖くて怖くて仕方が無い。けれど年下の、それも知り合ったばかりの女の子に打ち明けられるような話じゃない)
    (両親と、妹らしき、ヒト 黒い顔 泥の中のような粘り付く感覚)
    聞いて面白いもんじゃないし。(視線を床に伏せて、顔に皺を寄せて苦笑した)
    あ、スッゲ欲しいわけじゃないんだ。そのだから、や、やっぱいいかな、クスリ。あはは -- ユメジ 2013-05-06 (月) 00:11:32
  • (材料を調えながら、話を聞く。気楽な口調なのに不安そうな怯えた様な色が入っている気がして)
    (少し考えた後に、てしてしと彼の頭を叩いた)
    http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp025383.jpg
    (心配そうだった顔は笑顔になって、偉そうな口ぶりで)
    「お話聞きながら調合する」って言ったでしょう?知らないお医者さんに話すつもりでいいのよ。
    大丈夫よ、ジーニは魔力がとても低いけど、お薬を作るのはとても上手なのよ。
    (年下なのに、母親が諭すような優しい声が薬草の甘い香りの中に響く)
    嫌なものから全部ジーニが守ってあげるの。安心して?
    -- ジーニ 2013-05-06 (月) 00:28:22
  • や、だから…。(半笑いで誤魔化そうと顔を上げるけど、そこにはなんだか、お母さんみたいな顔があって)
    (優しい口調で、諭されるように囁かれると、不思議に打ち明けたい気持ちになってくる)
    んと・・・(もじっと指先を組みながら言いよどみ、細いため息をつく)
    俺…その…死んじゃった家族がさ…夢に出てくるんだよな
    なんか家?みたいな場所で、家族が立ってて…俺、懐かしくって傍に行きたくってさ
    でもさ、そんな家族の顔が見えなくて…真っ黒でわかんなくて。それで俺、いつも眼が覚めちゃうんだ(苦笑して顔を上げた)
    そんな夢。もう7年くらい付き合ってる。もう慣れたけど、結構うなされてるっぽくて
    みんなと居る時くらいは、夢を見ないようにしたいなって。そんだけ -- ユメジ 2013-05-06 (月) 00:46:50
  • (家族が死んでしまうってどういう気持ちなのだろう。愛してくれる両親を思い浮かべて)
    (二人がいなくなったら…と考えることすら恐ろしい)
    (そんな愛する存在を歪んだ形で見続けるなんて、もっともっと怖い…)
    (彼の組んだ指の上から自分の手を重ねてぎゅっと握った)
    …悲しい夢ね。ジーニは、想像するだけでもとても怖いわ…。
    その家族を幸せな笑顔にしてあげられるお薬は難しくて作れないけれど、深く深く眠れるお薬ならあるから。
    ジーニにまかせて!(ぐっと真剣な顔で言うと調合開始)
    (きぱきと薬草をすり鉢で混ぜ合わせて、鮮やかな翠の液体の入った瓶にぱらぱらと入れて手をかざす)
    こうやってね、夢を食べる妖精につながる魔法をかけるのよ(ほわんと暖かな光が手のひらから薬瓶の中にうつって、消えていく)
    …よし、できた。寝る前にこれを飲めばぐっすりなの。一度飲めば数日は妖精が夢を食べてくれるから。
    (ガラス瓶をカウンターに置いて、その横にもう一つ、黒くて光を反射しない不思議な石を置いた)
    ついでにこれも。枕元に置いてね?こっちはおまじないの石よ。お代は、そうねー…何か綺麗なものがいいな。
    ふふっ、お金じゃなくてね?ちゃんと薬が効いたらでいいから…あ、自信がないわけじゃないからねっ!ぜーったいだいじょうぶなのっ!
    (むん、と胸を張る。本当は少し不安だけど、でも、なんとかできるって自分が信じきらないと魔法の薬はちゃんと効かないのだ)
    -- ジーニ 2013-05-06 (月) 01:08:22
  • あ。(組んだ指にそっと舞い降りる手。その感覚にぽかんと呆けた)
    (他人の夢の話なんて、どうでもいいって思う人間が多いって思ってた。でも、ジーニは違った)
    ありが、とう。(なんだかうれしくなって、自然と笑顔で唇が綻ぶ。そのままてきぱきと調薬するジーニを見守り、ビンと黒光りする石を受け取った)
    サンキュ。なんか店じまいするところだったのに、働かせちゃってごめん。
    効いたら、必ず御代を持ってくるよ。「何か綺麗なもの」だっけ。(受け取った品物を掲げてニコリ)
    じゃあ俺、そろそろ行くよ。あんまり遅くなると寮のみんなが心配するかもだし。…ジーニ?えと、今日はほんとありがと。助けてもらったり、悩みを聞いてもらったり…
    なんか俺、お礼いってばっかな。(苦笑すると、ドアを開けてネオンの町へと踏み出した)
    おやすみ。またッ。 -- ユメジ 2013-05-06 (月) 01:31:48
  • 暇だったからいいよ。多分もう街も落ち着いてきた時間だと思うけど帰りは早足で帰るんだよ?
    (やっぱりなんだか母親のような口調で言ってしまって)
    (自分はこんなにおせっかいだったかな。なんとなくほっておけなくて)
    (頼りないって言うわけじゃないんだけど…と色々な想いを隠しつつ笑顔で頷く)
    …ん!ジーニは綺麗なものが好きだから、ユメジが綺麗だと思うものを持ってきてくれると嬉しいよ!
    (扉を開けて、街へと歩いていく彼のせなかに声をかける)
    おやすみ…よい眠りを、なの。

    (ちゃんと薬が効きますように、おまじないの石が効きますようにと、祈りながら)
    -- ジーニ 2013-05-06 (月) 01:45:54
  • ここらへんも相変わらず人が結構いるもんだなー…ん?あれは…見かけない子だな、新入生か?
    (いきなり声はかけずに、とりあえず何をぼんやり眺めているか近づいて確かめて) -- リーフ 2013-05-04 (土) 20:50:39
    • はぁ…いいなぁ綺麗だなぁ…(ショウウィンドウのガラスに張り付いて、道行く人が振り返るくらいに中を見ている)
      (中には綺麗なお花の髪留め。少女がつけるにしては少々高い値段で)
      http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp025352.jpg
      (サイフの中をチラ見してはため息だったけれど、後ろのリーフに気付いて)
      はっ?!ご、ごめんなさい、中見るのかしら、おじゃまだったかしら…!!(振り返っておろおろ)
      -- ジーニ 2013-05-05 (日) 06:42:30
      • …見てるだけで人だかりが出来るってのも凄いな…(邪魔になるようなら通りすぎようとしながら)
        …おぉ、確かに綺麗だ。うちの妹にはまだ早いだろうが……高っ!(男子学生的にはかなり高くて思わず声に出して)
        あ…ああいや、別にそういう訳でもないんだけどな?ただ随分と欲しそうに見てるからつい気になってな(少しだけ笑って言いながら)
        ただ、やっぱりその値段は手が出ないか…年末になれば、またセールでもするんだろうが…(去年も確かそうだったなーと思い出して//会話したいがすまない、今から仕事で出ないとなんだ…) -- リーフ 2013-05-05 (日) 07:34:55
      • あ、あら、そうなの。よかった。いつもここを通りかかるたびに見てるだけなんだけど。
        なんだか周りの人には珍しいみたいで…変なのかしら。
        (人だかりのひそひそ話によると、何時間もいることがちょっとした名物になっているようで)
        綺麗よね、きっとエルフの細工なのよ。セールかぁ…今半分くらい安くしてくれたら買えるんだけどなぁ。
        ……あ、そうだわ、貴方交渉してくれないかしら!半分近くにしてくれたらいいものをあげるのよ。
        ジーニ、そういうことやったことなくて。こういうところでは皆普通やるのでしょう?
        (気さくそうな様子に無茶を言い出す。世間知らずのお嬢様丸出し発言)
        (//じゃあ続きは時間あるときにでもー!夜ちょこちょこみておきまふ…!いってらっしゃいーきのうはごめんね…!)
        -- ジーニ 2013-05-05 (日) 07:49:44
      • iいつも見てるのか…ラッパに憧れる少年と似たようなことを…まぁ、同じようなものか
        …ん?…そんなにいたのか…(店の中に視線をやると、店の人も苦笑していて)
        エルフの細工かー…案外ドワーフかもしれないぞ?ドワーフごっついけど手先器用だしな(夢を壊すようなことを言いながら)
        …俺がか?まぁ普通はやるが……はぁ(流石に渋い顔をするが、周りの期待の視線などに負けてため息をついて)
        …交渉するだけならいいが、お前もついてこいよ後輩…あぁ、後輩と言うのもあれか
        俺はリーフ、冒険科の…今年でもう3年だな…そっちは新入生だろ? -- リーフ 2013-05-05 (日) 20:14:51
      • まあドワーフ?ジーニ絵本でしか見たことないわ!(夢が壊れるどころか子供みたいにはしゃいで)
        だったらなおさらほしいのよ。ジーニ、ドワーフの細工なんて持ってないもの!
        もちろんお手並みは拝見させてもらうの(渋い顔でため息をつく少年の横でにこにこ頷いて)
        ジーニはジリョーニっていうの。一年生!魔法薬学を勉強してるのよ。
        (先輩相手に砕けた言葉のまま簡単な自己紹介。人に敬語を使うという発想があまりないらしい)

        ささ、リーフ、がんばって…!(ぎゅーぎゅー背中を押して二人は小さなお店の中へ)
        (所狭しと装飾品の置いてある中、気の弱そうな中年男性の店主は「いいのよ」という菩薩の笑みを浮かべている)
        (後ろからはジーニのきらきらした期待の眼差しと、通行人の興味深々な視線)
        -- ジーニ 2013-05-05 (日) 20:30:21
      • …なかなかやるな、お嬢様…(むしろ目を輝かせる姿に、目をそらしながら小声でつぶやいて)
        ただ、言ってみただけだから実際はエルフでもドワーフでもないかもしれないけどな…
        ジリョーニ?ちょっと言いにくいな…俺もジーニって呼んでもいいのか?あぁ、俺は好きに呼んでくれ(言葉遣いに関してはうるさく言う気はなくて)
         
        …なんでこんな事になったのやら…(背中を押されながら、文字通り板挟みの状態にまたため息をついて)
        …あー、まぁ店主さんは気づいてると思うが、この後輩が気に入った装飾品があってな…
        ただ買うには少々足りないんだそうだ…年末セールで売れたと思って、値引きしてくれないだろうか?
        …そのほうが、今後店としてもいいと思うんだが…(店の前のがいなくなる、というのを暗に伝えながら交渉してみて) -- リーフ 2013-05-05 (日) 20:41:05
      • (店主は「ええ、ええ。こんなに気に入ってくれたのならきっとこの装飾も作った細工師も、半額でも喜んでくれると思います」)
        (とほっとしたような顔で何度も頷いて、「君も大変だね」とこっそりと付け加えると、ケースから髪飾りを持ってくる)
        (店の外では歓声と拍手が沸き起こり、当のジーニはすでにお金をレジに置いて、髪飾りを頭にすぐにつけていた。素早い)
        (……それはもう嬉しそうな、輝かんばかりの満面の笑みで)

        (数分後、何故か拍手に包まれながら店の外へ出て行く二人、野次馬もようやく散っていく中、髪飾りを抑えて振り返った)
        …似合う?似合う?ドワーフの髪飾り!(きらきらと金の留め具が光って、上についた白い花飾りがゆれる)
        ありがとうリーフ!さすが「せんぱい」ね!こんなにあっさり安くしてもらえるなんてすごいのよ!
        交渉術、勉強になったのだわ…!(髪留めに負けないくらいのきらきらした瞳で、真剣。彼と店主の気苦労なんて気付いてない)
        (彼の手腕で勝ち取ったものだと思い込んでいるのだ。もちろん、ドワーフの細工というのももう思い込み)
        そうそう、おれいをしなくちゃ…いいもの、あげるって言ったでしょう?(はしゃぎながらポーチの中を引っ掻き回す)
        -- ジーニ 2013-05-05 (日) 20:59:10
      • …そちらも、ご苦労さまです…(本来なら値引きせずとも売れただろう品なだけにため息をつきながら)
        ……まぁ、でも…これを見ると…これでよかった、と言えるかもッスね(喜ぶ姿に、初対面だが目を細めて眺めて)
         
        …なんか凄く小っ恥ずかしいんだが…いろんな意味でな(拍手されながら出てくるだけで既に疲れたように項垂れて)
        …いや、ドワーフは…まぁ、いいか…あぁ、それはちゃんとな…(そこは店主とともに同意したように誂えたように似合っていて)
        それは…まぁ、お前の頑張りのおかげでもあるんだがな…俺はきっかけに過ぎないぞ?(あくまで冷静に考えながら)
        別に謝礼目当てで手伝った訳でもないんだがな…一体何を出すんだ?(とりあえず、どんなものを出すかは興味があって) -- リーフ 2013-05-05 (日) 21:08:01
      • うん?恥ずかしい?それにジーニがんばってないよ?見ていただけだし…。
        (顔を上げてきょとんとした顔。自分の行動が変だったことにはまったく気付いていないのだった)
        (人に見られることにもなんだか馴れている様子で、やっぱり気にしていない)
        …あった!はい!これ、傷薬!冒険科ならきっと役に立つよね?
        http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp025366.jpg 
        (髪留めをつけたときと同じくらい嬉しそうに、薬の入った瓶を差し出す)
        (瓶は綺麗な飾りもついていて、髪留めほどではないけれど高級そうな雰囲気)
        (これを売れば余裕で髪留めも手に入りそうだけれど、物の価値がよくわかっていないジーニはやっぱり気付かなかった)
        えへへ、ジーニが作ったお薬なんだよ。よく効くって評判の一品よー?
        (喜ぶかな?喜ぶかな?と顔を覗き込む)
        -- ジーニ 2013-05-05 (日) 21:36:23
      • …まぁ、気にするな。いずれすべてを知るときも来るだろうさ…(苦笑しながら妹にやるように頭を撫でて)
        ただ、一つ言うとするなら…熱中するのはいいが、もう少し周りを見るべき…かもしれないな?
        おっ、傷薬か?それは有難いんだが…ふむ、これは…何だかとても効きそうなくらいだが…本当にいいのか?
        これどう見ても……いや、これがジーニの気持ちだもんな…有り難く、受け取っておこう(笑って言いながら)
        しかし…これを自分でか…今後も、何かあったらもらいに行くかもしれからよろしく頼む(手を差し出して) -- リーフ 2013-05-05 (日) 22:08:58
      • (撫でられるのにも慣れている様子。喉をごろごろ鳴らさんばかりに嬉しそう)
        …周りを見なさいって、兄様や姉様みたいなこというのね。どうしてかしら…。
        (心底納得いかない。そんな顔で頬を膨らませていたけど、薬の話になるともうそんなこと忘れている)
        (受け取ってもらえて嬉しくて、にこにこ。ちょっと誇らしげに)
        うん、痛み止めと回復力を一時的におもいっきり高める魔法がかかってるからいざっていうときに使うといいのよ。
        落第街にお店があるの。お薬ほしい時には来てね。リーフには特別安くしてあげる!
        ……えへへ、よろしく(ちょっと照れながら差し出された手を握って、ぶんぶん)
        -- ジーニ 2013-05-05 (日) 22:24:44
      • …猫っぽいなジーニは…気まぐれそうなところも、含めてな…
        ご家族に言われててこれか…本当にいずれ分かる人が来るんだろうか…(いろいろと心配になりながら)
        …そんな効果も付与されてるのかこれ…(想像以上の効果の高い、それこそ貴族などが使うものと知り驚いて)
        あぁ、流石にいざという時でないと使う気にもならないな…でも、俺エリクサーとか最後も使わないんだよな…まぁ気を付けよう
        …あんなところにか?…何もあそこでなくともいいだろうに…まぁ、それでも行くことはいくが
        また今度、俺の妹も紹介するか、あるいは自然に出会うかもしれないがいい子だから仲良くしてやってくれな?それじゃあまただ -- リーフ 2013-05-05 (日) 22:40:49
      • リーフに妹がいるんだ。だから兄様や姉様に似てるのかな…?
        うん!ジーニこっちにきてまだあんまり人にあってないからなかよくしてくれたらうれしいなー…
        (もじもじ、友達がいないことが恥ずかしいので、小さな声で)
        落第街もね、慣れたらいいところなんだよ。ちょっと物騒だけど、優しい人もいるから。
        呼び込みのお兄さんとか、娼館の用心棒さんとか親切にしてくれてるの!
        そういう人にジーニのお店はどこって聞くときっと教えてくれると思うわ。
        (よりにもよってとても話しかけにくい人種を挙げる。その人たちは皆に親切なのだと疑っていないから)
        そのお薬はとっておきだから、大事にねー?今度は妹の分も作ってあげるの。

        じゃあまたねリーフ!髪留め、ありがとうー!
        (ぴょんぴょんと飛び上がらんばかりに元気に話して、またねと手を振って)
        (陽の光に髪留めを光らせて、人ごみの中に消えていくのだった)
        -- ジーニ 2013-05-05 (日) 22:56:30
  • 色がイメージと違ってもキニシナイ!それがロボポリシー!! という事で、マッパで寝てお腹冷やしたりしないよーにですロボー!
    (と、落第街上空を四角い何かが通過した…何だったのだろう) -- 2013-05-05 (日) 17:24:26
    • ありがとうー!色イメージあってるよ!「あれ色置いただけのファイル公開してたっけ…」と寝起きの頭でろだを見るほどに…!
      かわいい!えろい!おっぱい!!パパとママも喜びそうなのーありがとー!
      -- ジーニ 2013-05-05 (日) 19:53:01
  • http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst079485.gif
  • キキーッ!(ぼんやり海を眺めるあなたの足元にまとわりつくちんじゅう、お買い物袋の中に頭を突っ込んで食べ物がないか物色中) -- ブレイドラ 2013-05-05 (日) 08:23:51
    • (海を見て、故郷に想いをはせる)ちょっと色は違うけれど、海はどこも同じね。
      (そんな中不意に不思議な生き物がちょこまか現れて、突っ込んできた抱えていた買い物袋をのぞきこむ)
      あらあら…何の生き物かな?だめよーそれジーニのごはんなのよ(ご飯とは言うけれど中身はクッキーやお菓子)
      (買い物袋から出てるおしりをぺっちぺっち)ほら、でてこないとおなかすいたジーニが丸焼きにして食べちゃうのよ。
      (冗談言いつつくすくす笑う)
      -- ジーニ 2013-05-05 (日) 08:40:03
      • キキーッ!(尻をスパンキングされて悲鳴をあげるちんじゅう、弱い 目の前にクッキーその他のお菓子があるというのにお預けをくらってつらい…じっと袋を見て様子を伺う…)
        (どや!これで落ちなかった人間はおらんのや!さあさあクッキーをよこせし!とキーキー鳴いてアピールするいじきたない生き物) -- ブレイドラ 2013-05-05 (日) 08:43:02
      • しょうがないなぁ…くいしんぼうさんね(頭を出した不思議な生き物に笑って、クッキーの袋を開けてひとつまみ)
        はい、おすそわけ…(言いながら口元に持っていってあげて、あとちょっとクッキーは不思議な生き物の口の中…)
        (……と言うことろでぽいっと自分が食べてしまう。もしゃー)…にひひっ♪
        …ウソウソ、貴方にもあげるのよ?ジーニはそんなに意地悪じゃないわ(クッキーの袋を広く開けて好きなのを取れるようにする)
        -- ジーニ 2013-05-05 (日) 09:03:34
      • キキーッ!(待ち望んだクッキーがついに目の前に!テンションが上がって翼を広げるちんじゅう、分類上は翼竜である)
        ……(え?なにそれっ…そんなのってあるかよ…!と世を儚んでる風な雰囲気を出して地面にぐったり寝転がるちんじゅう)
        …キーッ!(この哺乳類!ばかばか!などと抗議したげな目をしてたがクッキーの袋が開け放たれると頭から突っ込む!かたっぱしからクッキーを口に頬張ってますます丸くなる)
        キキッ!(あらかた食い荒らして満足するとジーニの足にぺちぺちと前足を当てて挨拶してどこかに走っていく) -- ブレイドラ 2013-05-05 (日) 09:11:40
      •  あっ!!こら、そんなにいっぱい食べちゃジーニのお昼がなくなっちゃう…!!
        (そんな間にすっかりクッキーはなくなってしまった。半分くらい自業自得なのであんまり怒れなくて)
        (満足げにぺちぺちしてくる愛らしい姿にすっかりその怒る気持ちも消えてしまった)
        あ、もういっちゃうの?ばいばーい。

        (さり行くまん丸な姿を見送って)
        …でも結構かわいかったな…ジーニもペット飼おうかな。ふかふかした子。
        (独り言を呟いていると、ぐーきゅるるるるると海風におなかの鳴る音が響き渡った)
        ………やっぱり駄目。おのれ…ちんじゅう…!
        -- ジーニ 2013-05-05 (日) 09:26:53
  • セックス! -- 2013-05-04 (土) 10:37:14
    • 二回目…!! -- ジーニ 2013-05-04 (土) 10:45:49
  • ・・・準備中・・・ -- ジーニ 2013-05-04 (土) 10:16:08
  • てすと -- ジーニ 2013-05-04 (土) 10:00:47

Last-modified: 2013-07-08 Mon 05:27:08 JST (3946d)