《 叙 事 詩 》
─── Epic poetry ───

─スリュヘイム汚染公領─

セリスウェティラ家出身 アフィクルルカ 485558 Edit

ID:485558
名前:アフィクルルカ
出身家:セリスウェティラ
年齢:15
性別:
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前職:
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理由:
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その他:ステータス/戦歴/名簿Edit










一人の少女の物語 その、一幕

セリスウェティラの籠から逃げ延びて
スリュヘイムから脱出して
1年ほどの時が過ぎた

ここは、国境付近の森深く
…度重なる戦で揺れ動く境はあまり国境としての意味を成さない




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夢を見る
失って久しい空を飛ぶ夢

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もう日課となったゴーレムの手入れを行なう
専門的な部分は何一つできないが、せめて汚れだけでもとメイドは丹念に磨いた
オリハルコン製の鎧は通常の鎧よりも何十倍と頑丈であった
それでも細かい傷は増えた

追手から、山賊から、兵士から
少女達の身を守った証
ケトラトゥスが"盾"たりえた証



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不意に手が動いた
胸部が開き、何かを差し出している
メイドは驚いた
ケトラトゥスがこのように動くことは珍しい



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「お嬢様」
メイドはケトラトゥスが差し出した箱をアフィクルルカの元へと運んだ
少女は果物を齧っている所だった
栄養として摂取する必要は無いが、この場で見つけた気に入りの果物である
「何?」
果物を咥えたまま返事をした
「お行儀が悪いですよお嬢様」
用があっても作法は忘れない
「うん で、何か用?」
苦笑いをして、果物を没収してから話を続けた
「ケトラトゥスから贈り物のようです」
「恐らくシュルス様からでしょう」
「お嬢様へと書かれておりますのでお嬢様がお開けするのが相応しいと存じます」



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箱を受け取った
メモが貼られている
今日の日付、つまり仕組まれていたのだろうか

(『条件付けは、1年以上経って三人の生存をゴーレムが確定させた時。この箱を出す様に仕組んで起きました』)
(『これを見ているのが、誰なのかは分かりませんが、アフィクルルカさん宛の物となります。メイドさんでしたら彼女に渡して上げて下さい』)
(『アフィクルルカさんへ』)
(『謎解きは終えられたでしょうか。忘れている可能性の方が高いと思いますが』)
(『全ては、その箱の中身に詰まっています。裏面はそれからどうぞ』)




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取り出してみると本当に瓶が入っていた
びっしりと文字が刻まれていて不思議で、どこか懐かしい気がする
これは一体なんだろうか
用意周到にケトラトゥスに忍ばせて、一体何が起きるというのか

そして謎解き
忘れてはいない
…この1年間全く忘れなかったかと言うと嘘になるがそうではないが
それでも完全に忘れる事はなかった
かといって解けた訳でもない
メイドは何かしら気付いたようだったが教えてくれなかった

「なんだろう?」



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蓋を開けると物凄い勢いで何かが飛び出してきた
勢いが強すぎてメイドが何を叫んだのか分からなかった
粉のようなものが全て自分に向ってくる
まさか、罠………?
そんなはずは、ない
だがハノイのテレパスは聞こえた
『怖がらないで』



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緊張を解いて受け入れる
飛び交った粉は自身に張り付くことは無く 全て背中へ向っていく
まるで欠けた羽を埋めるように
傷跡を癒すように
優しく、強く

とても懐かしい匂いだった
スリュヘイムの匂い
オリハルコンの匂い
「心地良い」



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失ったはずの羽が、背にあるのを感じた









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心地良く、懐かしい気分から現実に引き戻したのは姉とメイドだった
二人して楽しそうに…何より嬉しそうにアフィクルルカを見守っている



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照れくさそうに背を向けて羽を揺らす
驚くべきことに贈られた"義翅"はとてもよく馴染んだ
違和感もほとんどない

それは姉がオリハルコンとの親和が高いことが由縁か
それともスリュヘイムの汚染による恩恵か
両方だろう



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メイドはにこりと少女に微笑んだ
少女が誰よりも空を望んだことを知っているから
そしてゴーレム技師に感謝を捧げた



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姉もまた微笑んだ
彼女とて妹がどれほど空を望んだかを知っている
同じようにゴーレム技師に感謝を捧げながら微笑む



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別の一幕 Edit

+  旅立つ前
+  旅立ち
+  諸国を巡る

Last-modified: 2012-09-12 Wed 20:30:10 JST (2824d)