メルフィーマ家出身 リアリィ・アンベニス 457832 Edit

exp011822.jpgID:457832
名前:リアリィ・アンベニス
出身家:メルフィーマ
年齢:16
性別:
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前職:
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理由:
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状態:
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その他:ステータス/戦歴/冒険中?Edit
企画/幼馴染

この街の片隅に、小さなバーがあった
幼馴染たちが顔を合わせては、思い出話に花を咲かせる場所
夫が遺したこの店と子供達を、彼女は生涯をかけて守り続けた
笑顔の絶えない、幸せな場所だったとその店を知る友人は語る
しかし、時折閉店後に寂しげな顔で彼が愛したカクテルを飲んでいた姿があった
店のカウンターに置かれた在りし日の家族写真
彼女は一人で酒を飲む時は、必ずその写真を見ていたという
長い人生の中の僅かな時間を切り取った幸せの記憶を、彼女はとてもとても大切にしていた
彼女が「自分で」手にした幸せな時間は、彼女にとって生涯忘れられない大切な思い出だったのだ

リアリィ・アンベニス
二人の子供達を育て上げた後、大事そうにその胸に古ぼけた家族写真を抱き、静かに息を引き取った

最後の思い出 Edit

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お名前:
  • ―ありがとうございましたー
    (カラン、とドアに掛けられたベルが音を立てる。その日最後の客が店を後にしたと同時に、小さくため息をついた)
    (二人が趣味で始めたような小さなバー。客入りは、幼馴染連中がフラッと寄ってくる程度で忙しいというわけでもなく)
    (利益が出ているとは言い難いが、蓄えなら十分すぎる程あった。子供達と共に静かに暮らすには申し分ない環境)
    …お疲れ様、レナルド。身体の調子はどう?
    (グラスを拭きながら傍らに立つ夫に尋ねる。忙しくないとはいえ、バーを経営しながらの暮らしは少し堪えるのではないかと) -- リアリィ
    • いや……サンキュ、悪く無いさ。 良い酒に囲まれて、隣には良い女が居る。それだけで……ああいや、ガキ共も勿論素晴らしいよ。
      (カウンターで酒瓶の残り具合を計算しながら、振り返る姿は、年齢相応の衰えと、年齢不相応の衰えが入り混じっていた)
      (片足は既に動かない。利き腕は時折、悲鳴を上げる。それでも彼は、絶望に身を啄まれる事無く、掴み取った幸福を甘受している)
      そろそろ、バイトでも雇うか。折角来てくれるヤツらの顔に、シェイカー滑らせちゃ申し訳も無い。
      どうせ酒を浴びるなら、頭からより喉の奥だよな。(ペンをカチカチと鳴らしながら、浮かべる笑みは楽しげに) -- レナルド
      • 知ってるレナルド?子供たちがね、「シェイカー振ってるお父さんってカッコいいね」って最近嬉しそうに言ってるんだよ?
        (二人の子供が寝息を立てているであろう寝室の方へと目を向け、嬉しそうに目を細め)
        バイトかぁ…それもいいかもね?こんなに楽なバイトそうそうないし、応募者殺到するんじゃない?
        (くすくすと笑いながらグラスを並べる。透き通った音が静かな店内に響く)
        (平時より落ち着いた空気のせいか、ゆっくりと時間の過ぎる店内であるが、閉店後のこの時間は時が止まってしまったかのような錯覚すら覚える)
        (だからだろうか。少し、感傷的な気分になってしまった)……あと、どれくらい?
        (何が、とは言えなかった。それでも、この幸せな時間の終わりがそう遠くないことは分かっているから。覚悟だけは決めておきたくて) -- リアリィ
      • 楽は無いぜ、柑橘系のリキュール一つにとってもだなぁ……! (10年そこらの付き合いでは無い。それが冗談なのは判っている)
        (それでも、弾む会話の後を押す。自分は後どれぐらい、生きていられるだろうか? 日数にして、どれ程?)
        (長くは無い。そう思い続けて、騙し騙し、過ごしてきた。だからこうして、残り少ない時間を、彼女と共に楽しく過ごそうとしている)
        (不安では無いと言えば、嘘になる。子供は未だ小さい。幾人分もの人生を、彼女一人に背負わせるのは……)
        (そんな心象が見透かされているのか、はたまた偶然か、妻の投げ掛ける言葉に、胸を鷲掴みにされたような錯覚を覚えた)
        ……そうだな、季節が巡って四度、五度……きっとまあ、その辺だろう。ここまで何とかなったんだから、実は気のせいだったりしないかな。
        しないよな。大丈夫、頭じゃ納得してるんだ。(物憂げな顔を封じ込めるように、濃黒なコーヒーを流し込む)
        覚えてるかな、最初の頃。俺が向こうから帰ってきて……お前が、俺の部屋に始めて来た日。さらっと名前間違えやがってな。
        俺も俺であやふやだったから、こっちが間違えてんのかと思った。 -- レナルド
      • そ…っか。…うん、分かった
        (短く答える。そうとしか言えなかったとも言える。弱音なんて口にしてしまえば彼を苦しめるだけだと)
        (そう思ったから、心中で渦巻く悲しみはぐっと押しこめる。今はただ、幸せな時間を―)
        …あは、そういえばそうだったね。レナルド、あの時にさらっと記憶喪失だーなんていうから何事かと思ったよ
        …考えてみれば、レナルドも記憶が安定してなくて僕のことちゃんと覚えてなかったんだよね?
        ってことはー(んー、と指を口にあてて考えて)「僕」の最初の友達って、やっぱりレナルドだったんだね
        (兄として友人達と接していた過去。そんな中、彼は兄の事を覚えていない状態で、自分と初めて出会った)
        (ならばそれは。兄ではなく、リアリィとして出会ったのと殆んど変わらないんじゃないかと)
        そう考えたら、少しロマンチックだね(と、年甲斐もなく可愛らしく笑うのだった) -- リアリィ
      • どうかな、もう覚えちゃいないさ。(メモを片付けながら、意地悪に返す。されど響きに嫌味な感覚は無く、どこか懐かしげな眼差し)
        (無くしたもの、取り戻したもの。新しく手に入れたもの……この地で過ごせば、色々な出来事があった)
        (ある友は、長年の恋人と、漸くその重い腰を上げ、席を入れた。ある友は、成人するであろう子を、未だに溺愛している)
        (ある友は一方で、3人目の子を授かった。またある友は、此処にはいない。天国があるとすれば、そこから見守っているのだろうか)
        (きっとこれからも、穏やかで、時に騒々しく慌しい日々が訪れるのだろう。不安はあれど、絶望は無い。今、この幸福がある限り)
        ……さて、そろそろ作業も終わりにして休もうか。 俺はまだ、「カッコいいお父さん」でいたいからさ。 -- レナルド



      • (五年が過ぎ、六年が過ぎ。黄金歴221年7月。彼は多くの人に看取られながら、この故郷の地で、静かに息を引き取った)
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幸せの記憶 Edit

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彼女が大切にしていたもの Edit

誰も居ない店の片隅 Edit


Last-modified: 2012-04-16 Mon 02:48:29 JST (4393d)