名簿/490463
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名簿
叙事詩・外伝 『defective song』
†
この作品は、
企画/叙事詩
の設定を使った、
二次創作作品です。
実際の歴史・人物・事件などには一切関係ありません。
《 叙 事 詩 》
─── Epic poetry ───
─バ ル バ ラ ン ド 協 定 連 盟─
ID:
490463
その他:
ステータス
/
戦歴
/
名簿
↑
本編
†
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黄金暦223年 3月 バルバランド協定連盟南部の里 ガンドラ
バルバランド南部に広がる針葉樹林。そこには未だ多くの用途不明の古代遺跡が点在しており、深緑の中において異様な存在感を放ち続けている。
森からぽつんぽつんと頭を突き出した遺跡群は朽ちるが侭にその外郭をさらし続けており、まるで蜃気楼のように粉雪と霧の彼方に浮かんでいる。
かつては、それらの遺跡がそこにある理由や意味を調べる者達も少なからずいたらしいが、今となっては酒の肴にすらならない世迷言だ。
故に、現在これらの遺跡は建造物以上の価値をもっていない。
しかし、バルバラの民にとってはそれで必要十分である。
少なくとも数百年、下手をすれば数千年の時を経ても、それがそこに存在しているということだけが重要であり、その他はどうでもいいのである。
要するに丈夫な建物がただそこにあるという事実だけが大事なのだ。
それはこの南の辺境……ガンドラにおいても例外ではない。
文明を拒み続ける深緑の地獄の中、突然現れる巨大な遺跡の残骸。
大木に外壁を喰らわれ、根と蔦に回廊を侵されて尚それはそこにある。
むしろ自然の驚異を身に宿し、相くらい合う事でさらに強固な要塞となっているともいえる。
この似非天然要塞こそが我々が里と呼んでいるものであり、協定連盟加入都市の1つ、『ガンドラ』である。
この里は優に中規模の都市ひとつを丸々飲み込むほどの大外郭を備えているが、その中身の大半は原生林だ。
現地の民以外なら外郭内に入ったが最後、「都市の中で」遭難して獣の餌になるのがオチである。
そんな人外魔境宛らのガンドラに、今は珍しく多くの客が訪れている。
ガンドラの中心部に聳え立つ巨大な塔。
未知の合金と石材によって作り上げられたそれは自然に侵されることもなく、かといって拒むでもなく融和してそこにある。
今はただ「塔」とだけ呼ばれているそれの大広間では、珍客たちが雁首揃えて渋面をつき合わせている。
「なるほどなるほど。つまり、こうか?」 --
尊大な少女
ころころと鈴が鳴るような声で、少女……いや、少女の形をした何かはわざとらしく手を振りながら口を開く。
真っ赤な別珍のあしらわれた巨大な椅子に腰掛けたまま、口端を歪め、目尻を吊り上げ嘲笑する。
「地震被災を理由に戦をして、戦争特需で数年分の経済的不始末を有耶無耶にしたい。その為には兵隊が足りないから加担しろ。色よい返事が聞けなければ次はこの里を潰す……要はそういうことだろう? 昨今のバルバラの誇りとやらは随分と貴族思想にほだされているようだな……ああ、もっとも、南部統治の貴殿等は元を辿れば王国の系譜か。無理からぬことであったな。失敬失敬」 --
尊大な少女
無遠慮に人様の台所事情を嘲り、容姿に似合わぬ下卑た冷笑を漏らす。
少女の容姿に似合わぬその老獪を受けて、憤る者は居れど、訝しがる者は1人も居ない。
何故なら、少女の耳は尖っている。それだけで、誰もこの少女を少女としては扱わなくなる。
当然だ。
幾百年を生きるバケモノ……エルフを額面通りの少女として扱う者など、このバルバラの地には1人として存在しない。
少女の外見を持つ異形の名はアルギダ。
『瘧』の名で知られる古いバルバランドエルフ……このガンドラの里を統べる長である。
「アルギダ殿……その言こそが、正に我等の誇りを傷つけていることにお気付きでないか?」 --
隻眼の戦士
言外に、その言葉こそが宣戦布告になりかねないと警告しつつ、隻眼の戦士……ガンドラに訪れた珍客達の代表「ロマド」は低い声でそう唸る。
前門の虎たる少女からは嘲笑を受け、後門の狼たる南方諸部族の長達からは憤怒と期待の混じった視線を一身に受けつつも、その巌の如き巨漢が動じる様子はない。
「我々南方諸部族の不手際が発端であることは認めよう。その責を受け入れろというならその謗りもまた受けよう。だが、退くつもりは一切ない。退けば死ぬのは我等の民だ……誇りの在処も示せず、ただ飢餓と寒気に侵されて、死を待つのみの我等が民だ」 --
ロマド
「はははは! ここで誇りを引き合いに出すか!! それこそ笑止。誇りの在処を示すと嘯くならば、大人しくそのまま死ねばいい。バルバラの地にて生きられずに何がバルバラの民か。バルバラの誇りを示すというのなら、それこそ素直に滅びを受け入れるべきであろう? 他国に醜態を晒して尚生に縋り付くその様の何処に誇りがある?」 --
アルギダ
アルギダの心無い哄笑が響き、流石に諸部族の長達も色めき立つが……ロマドはそれも片手で制し、何度目かの深い溜息を漏らす。
そして、深い皺の刻まれた額に指を這わせながら、目を伏せる。
お名前:
↑
登場人物
†
グレン
「考えることは確かに大事だ。直感することの次の次程度にはな」
バルバランド南方の集落、『ガンドラ』の長に仕えている黒騎士。得物は巨大なモルゲンシュテルン
遡ればバルバランドに滅ぼされた軍事国家、ブリガンディア王国の系譜に行き着く戦士
身につけているフルプレートはミスリル合金製であり、本来ならば曇り1つない白銀の鎧だったはずなのだが……現在は灰色に煤け、汚れている
このフルプレートは一部を除いて着脱不能であり、常に身に纏っている
装備品は全て重量オーバーだが、アルギダのエンチャントによって膂力が強化されており、そのおかげで装備できるようになっている
逆に言えばアルギダがエンチャントを切るとグレンは装備の自重に耐え切れず、身動きがとれなくなってしまう
『
瘧
(
えやみ
)
』のアルギダ
「問われれば妾は答えよう。ただし、その答が正しいかどうかは……自分で考えることだな」
ガンドラの長。バルバランドエルフ
統一王朝時代から生きている立派なロリババァであり、古流呪術を得意としている魔術師。その術と性格の悪さのせいか、余所の長からは嫌われている
しかし、腕は確かであり、呪いは勿論のこと、エンチャントやヒーリングすらパッシヴ状態で何年もかけ続けることが出来るほどの使い手である。呪舞や呪歌を交えれば効果は更に大きくなる
バルバランドのエルフにしては短く、太い耳にすこしばかりコンプレックスを持っている
意外とミーハーで、外の国の貴族や英雄に黄色い声をあげたりもする。流行にも敏感であり、本や服も山ほど取り寄せている
そしてそれらの多くは読まれる事も着られる事もなく部屋の隅に積み上げられ、最後には暖炉にくべられる
『吟遊詩人』リーア・ペィルムーン
「世界はこんなにも喜びで満ちている。だから、俺はそれを詩にするのさ」
異邦より流れ着いた中年の吟遊詩人。燃えるような赤い髪が特徴
『幸運』にも竜害にあった村からただ一人生還した男
被害調査の為に村に向かったグレンに出会い、その縁でガンドラに訪れた
戦争がはじまったせいで多くの街道が封鎖されてしまい、彼のような旅人は容易に国外に出ることが出来なくなってしまった
特に行くアテもないので、ガンドラで厄介になることに
↑
諸連絡相談スペース・再利用
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差分
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そんなわけで徹底した某所のパクりスタイル
バルバランドの人あんまりいなかったから俺が今からバルバランドのこと一杯騙るわ(誤字にあらず) --
リーア
2012-10-18 (木) 09:58:01
お名前:
↑
コメントアウト
†
Last-modified: 2012-10-18 Thu 07:30:23 JST (4217d)